544: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/07/27(日) 13:56:27.89 ID:Y77IvFZsO
ルシファーくんちゃんみたいな自分の目的のために他人巻き込むやつが一番怖いんだから😒😒
「うおおーーーいそげいそげ!」
「団長以上は大広間に急げ!魔王様がお呼びだ!」
魔王城は大騒ぎだった。魔王が眠りから覚め、例会に参加するというのだ。そして例会には団長以上が出席し、それ以下の兵隊はオルフィアの魔法によりあらゆる場所に中継される映像を見る。
雲まで届く魔王城の中腹に設けられた大広間には大幹部の2体。幹部達、そしてそれに従う団長クラスの魔物が勢揃いしている。団長クラスの魔物が淋しくなった大幹部の席を見て小声で会話を交わした。
「数ヵ月前までアスモデウス様もゼノン様もデュラン様もいたんだぜ。存在感だけで押し潰されるかと思ったぜ」
「それが今やベルゼブブ様とオルフィア様だけだ。どうなってんだよまったく」
この魔物たちと同じ焦燥を口には出さないが他の者も感じている。幹部も半数近くが失われ、本拠地である魔王城に慈愛の勇者が潜伏しているという。心が休まらない。
きっちり統率のとれた並びで待機する魔王軍の幹部達を慈愛の勇者ウルシは高窓の外から見ていた。放送を聞いてウルシもまた何か有益な情報を得られないかと来たわけだが、これだけの手練れがいては内部に侵入するのは不可能と判断し、寒い外から眺めることにしたのだ。
ウルシ「まったく、バカでけえ城でござんす。バランス崩せばまっ逆さまでさ」
完全に音が遮断されており、外からでは声は聞こえない。勘づかれないように気配を消して中の様子を伺うウルシだが、まだ魔王は来ていないようだ。
ウルシ「魔王さんの呼び出しってえのは、一体なんなんで…」
タマモ「ウチもそれ気になっとるんですわ」
ウルシ「うおっ!狐さん…ちっ…あっしとしたことが」
先日闘った元幹部候補のタマモが宙を舞い、ウルシと同じく瓦の上に着地する。ウルシは魔王軍にバレたと思い、腰に差した2本、愛刀の長ドスと宝剣オニマルクニツナを抜こうとした。
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