545: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/07/27(日) 14:13:36.57 ID:Y77IvFZsO
タマモ「まあ落ち着きやお姉さん」
ウルシ「妖狐の姿で交わした視線に込められた殺気をあっしは忘れてねえでさ」
今のタマモは人間形態で、相変わらず狐耳の美女という形貌にきらびやかな着物を着ている。ウルシも着崩した着物に黒髪ポニーテールが眩しく、その場だけジャポ国のようだった。
タマモ「ほほほ。このお城の瓦は洋風?でウチらには合いませんね。兎に角、ウチも魔王軍の例会を観察しに来たんです。争うつもりはおへんどす」
ウルシ「何。なぜ魔王軍のあんたさんがそんな真似さるんで」
タマモ「ウチアンタに邪魔されて魔王軍入れなかったんです。約束の無明も渡さずにトンズラしてしもうて。このままじゃ帰るに帰れないのでマモン様の為情報収集してるんです。その腰の、オニマルクニツナですね?」
タマモが指差すのは確かに、闘技場でタマモが勝てば手に入れ、マモンに献上できる筈だった刀。
タマモ「あ、ちょっとウチムカついて来ました。ほほほ」
ウルシ「ちっ。やりますか狐さん」
タマモ「もう。だからやりませんて。ウチもあんたも中の魔物に見つかって勝負どころじゃあらへんやないどすか。マモン様と同じ七つの大罪とやらの、ルシファーを見物しに来たんどすえ」
目尻の紅化粧が妖艶なタマモが人差し指を立ててジェスチャーすると、中を覗き込む。そういわれてはウルシも下手に争いたくないため手が出せず、奇妙な盗み見仲間が生まれた。
ウルシ「こうして見れば分かりますが大幹部というのは確かに別格みたいですね。聞きましたけど勇者達が三体片付けたと。アンタみたいに強い人間が他にもおるんどすなぁ」
タマモ「あっしなんて若輩者でさ。む、どうやら魔王さんが来たみたいですぜ」
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