547: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/07/28(月) 00:26:20.86 ID:23nhY6uZ0
大広間に魔王ルシファーが現れる。威厳溢れる筋肉質な青い肌、金色に輝く髪。立派な角、翼。その場にいる者達がざわめいた。
「おお魔王様だ」
「なんという魔力」
側近のベルゼブブが跪けば、他の者達も跪かずはいられない。玉座に座ったルシファーが口を開いた。
ルシファー「お前達の不安は分かっている。アスモデウス、デュラン、ゼノン。武闘派の大幹部が立て続けに敗れ、魔王軍が人間どもに敗れるのではないかと畏れているのだろう」
ルシファーは寝ていてもベルゼブブと繋がっている。必要な情報は提供され、寝ながらも起きていると言っていい。暗殺は不可能だ。
ルシファー「なにも畏れる必要はない。私の妻であるオルフィア。側近のベルゼブブ。そしてこのルシファーが健在な以上なにも足りないものなどない。無駄なものはない」
「で、ですが…魔王様にも匹敵すると言われたゼノン様が」
ルシファー「ゼノンは確かに強大だった。だが私に匹敵と言われては聞き捨てならんな。弱者にとって一定以上の超越者は等しく危険に映るだけのこと」
魔王にそう言われては配下は黙るしかない。さらにルシファーは続ける。ゼノンを単体で倒すことが出来ないならば驚異にはなり得ないと。
ルシファー「ベルゼブブの配下の魔物が奴の最後を見届けた。筆頭勇者と言われた……なんだったか」
ベルゼブブ「レンです。紅蓮の女勇者リラと旋風の女勇者シトリーが削り、筆頭勇者のレンとゼノンの娘がようやく倒したと報告を受けております」
ルシファー「ベルゼブブの言った通りだ。人間との闘いなど前哨戦に過ぎぬ。私の最終目標は神々の領域を侵すこと」
魔王軍がざわめく。ルシファーのあまりにも高い志。しかも微塵も無理だとは思っておらず自信に満ちているその姿に胸を打たれるもの多数。
わあああ……!
「ま、魔王様…おお……!我らが王」
「我々のトップはなんと遥かな高みに…!」
外の高窓からみていたウルシとタマモは唇を読み、魔王の発言を大体把握していた。
タマモ「ふふ。神の領域やて、けったいな堕天使ですね」
ウルシ「堕天使…?」
タマモ「マモン様言っとったんです。ルシファーは元天使の堕天した存在だと」
ウルシ「そいつが本当なら意外な経歴でさ」
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