550: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/07/28(月) 01:27:02.34 ID:23nhY6uZ0
すぐにでも勇者達を殺そうとする魔物達を魔王が静めた。
ルシファー「それくらいにしておけ。私が面白いものを見せてやろうというのだ」
ルシファーの鶴の一声で魔物達は即座に静まり返った。
ルシファー「さて」
「な、なんだよ……なにするってんだ…!」
ルシファー「弱き人間の娘どもよ、おまえたちはその勇者と愛を誓ったらしいな」
「そ、それがなによ……」
「私は彼とは生まれ故郷も同じ幼馴染……この子達だって、心から彼を愛しているわ。魔王に殺されようと…それは変わらない」
「そ、そうです…………きっと、天国でまた仲良くできるんですから」
「お前ら…」
死地でも乱れない強い絆を見たルシファーの眼が笑う。指を鳴らせば、勇者以外の3人の身体がぼんやり光り始める。
カァアアア…
「ひっ!な、なに……これ?」
「あう……え、か、からだが……」
「いや、いやぁあああっ」
光は徐々に強くなり、ついには三人の輪郭が不明瞭な程までになった。そして人型の光の塊となった3人の輪郭が歪み、混ざり始める。
グゴゴゴゴゴ
「な、なにしている!やめろ!やめろ!?貴様っみんなを!」
「なにこれっ!あ!ああ〜!わ、私が私じゃなくなるっ!?」
「イヤぁーーーーーっ!?混ざるっ!?私が他の存在と混ざって消えちゃうう〜〜!!?」
「た、助けてっーーーーー!!」
ルシファー「あはははは!」
ルシファーが発動しているのは人の心も尊厳も無視した邪悪魔法。人間の魂を弄び歪ませ、混ぜ合わせることでまったく別の存在へと変えてしまうのだ。彼女達の勇者への想いも死後の安寧の願いも蹂躙し、魔王を慕うおぞましい一体の魔族へと変貌させていく。その光景を勇者は絶望の表情で見つめていた。
「や、やめてくれ…」
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