【安価】怪異を犯してマンションに住まわせる
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279:イッチ[saga]
2026/09/13(日) 18:11:52.52 ID:MdHS0D3F0
よくよく周りを見回してみれば、同じような小動物、動物の死骸が複数。
乾いているものも……『新しい』ものもある。
これだけの死骸が放置されているのに、ハエが一匹も飛んでいないのが一層不気味だ。

ぁああ、ああ、ぐう…………あああああッ…………ぁ、ぁ……ぁあああぁああぁ…………

それでも進み続ければ、徐々に増えていく死骸。
みんな一律に、平たく潰れて死んでいる。

ぁあぁぁ……い…………ぁぁあ、あ゛…………はぁぁ、ぁあぁ…………ぐぅうぅぅぅぅ…………

どこからか聞こえてくる呻き声と共に、頭痛が酷くなって来た。
気合を入れても、貫通して来る。

???「はぁ……はぁっ…………っあ…………誰か……そ、そそそ、そこっ……そこに、誰か、いる、いるんですか……? あの…………ちょっと……と、と、登山中に、け、ケガ、しちゃって…………えへへへ…………た……たたた、助けて……もらえません、か…………ぁああぁあ゛…………」

そして、その声は不意に話しかけてきた。
か細く、卑屈そうな女の子の声だ。
あからさまにこちらを誘い込む罠だったが、俺の目的はこいつだ。

D「大丈夫ですかー! どなたかいらっしゃるんですかー!」

???「あの、ああああああの、こっち……こちら、です……はぁ、はあ…………へへ……岩に……挟まれちゃって…………ぁああぁ……いた、痛いんです………とと、とても…………ああ、はぁ……早く……たす、たす、たすけて…………」

ライトを手に見回すと、白い手がぱたぱたと岩のスキマからこちらに向かって振られていた。
……いや絵面がホラーすぎる。
誰があの手を掴むか。

ガシッ

俺「大丈夫ですかー!」

俺だッ!

ずしっ

俺「…………!? …………重っ……!?」

その手が、ではない。
俺の身体が、全身にウエイトでもつけられたかのように、急に重くなった。
その手は、人間大の岩の下から伸びていた。

???「……えへへ、えへ、へへへ…………あ、あああ……ありがとうございます……も、ももも、もう……人間は長いこと…………きききっ、来てなかったから…………ち、ちちち、小さい動物とか……むむむむ虫とかは、すぐ、潰れちゃうし…………『貰ってくれる』重さも……ち、ちちちちちょっとだけだから…………にに人間が、いちばん…………なんです…………えへ、えへへ…………ごごごごめんなさい…………あああありがとうございます…………」

きょろ、と岩が動いて、肌白の女の顔がこちらを向いた。

D「…………君、は……誰、かな…………?」

そんな話を聞いている間にも、どんどん、俺の身体は重くなってくる。
思わず膝をついて四つん這いになりながら、岩から視線は離さない。

ピシ……バキバキバキ、ガラガラガラ……

???「はぁ、はぁ……ふぁあ…………やや、やっと……軽くなってきた…………えへっ、えへへへ…………わた、わたしの、なま、名前は…………もう、わすれちゃった…………えへへへへ…………」

その岩が、ふらつきながら立ち上がった。
なるほど、女の子が四つん這いになって岩に見えていたのか……
岩だと思っていた部分は髪の毛だったらしく……いや、髪の毛のような岩なのか?
とにかく足首まで伸びている髪の毛だったらしく、細身で全裸の女の子だった。

???「せせせ……せっかく、いい方法、おもいついたのに……人が、来なくなっちゃうんだもん…………わわわわわわわ、わたし、わわるくない…………だだだだって、いいい痛いんだもん、おおお重いんだもん…………ひひ…………みんな、すぐ潰れちゃうから…………全然動けなくて…………ひひ…………つつつつつつつ強い人が、来てくれた…………えへへ…………」

そう言うや否や、その子はずし、ずし、と山の下に向かって歩き始めた。

D「ま、待てッ……ど、どこに行くっ…………!」

???「ああああ歩ける……えへへへ…………! …………じゃ……じゃあ、ばいばい……えへへ……こここ、この後、町まで行って、みんなに分けてくるから…………2人に分けたら、はんぶん……1000人くらいに分ければ、ほぼわからなくなるくらいに軽くなると思うので……へへ……」

そんな話をしている内に、ずしっ、ずしっ、と、刻一刻と俺の身体に重量が追加されていく。
ミシミシと骨が軋み、ぷちぷちと肉の筋が切れる音がするッ……!

D「そ、それまで……俺は……どう、すれっ……ばッ……!」

???「いいい、生きたかったら、それまで、耐えれば良いと……おもいます……えへへへ…………では……ききき、来てくれてありがとう、ございました……へへ……とととと、とりあえず、ふふふ麓まで行こうかな……そそそ、そうすれば……こここ、この人が死んでも、次の人が……えへへ……」

このままだと……死ぬッ!
このままだと……俺もタコ煎餅になるッ!!!
俺は比喩ではなく鉛のように重い足を持ち上げ……一歩!

ズンッ!

???「……えっ」


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