93:名無しNIPPER[saga]
2025/07/10(木) 13:33:27.21 ID:SKutkbAW0
…………めりっ…………めりめりっ…………! …………めりめりめりっ…………ずぼっ!
D「えっ」
めきっ! めりめりめりっ! ばきぃっ!
……なんか……急に神秘さが無くなって……雑に出て来たな……
手が出て、脚が出て、引き裂いて……
???「ぷはーっ……ふぁあぁぁ…………」
その子は、光そのもののようだった。
細長い手足、真っ白な髪、真っ白な肌、真っ白な着物を身にまとい、頭からは真っ白なもふもふの触覚が2本生えている。
その姿には、太陽を見たかのように目がくらむ。
その子は俺に気づかずに出てくると、背中から「ばさぁっ」と翼を広げ……
???「はぶるるるっ!!!」ブルブルブルッ!
……ネコみたいに身体を振るった。
なーんか、さっきからちょくちょく神秘的さが消えるんだよなぁ……
D「あのー」
???「はぉわぁ」ビクッ
それは可愛らしい情けない声を出すと、慌てたように俺の方を向いた。
???「だ、だれじゃお前は!!! なんじゃ!?」
おっとぉ、言葉遣いそんな感じね。
その子の目は真っ黒で、白い身体の上に妙に目立っていた。
???「……ははーん、人間か……今更わらわの前に姿を現すとは、良い度胸じゃのぉ……」
D「あれ、何やら怒っていらっしゃる???」
???「『何やら』?『怒っていらっしゃる』じゃと……??? ほー……よく見ればそうか、貴様も羊やら綿やらに身を売った者か…………」
あれ、ガチギレしていらっしゃる?????
起こしちゃまずかったみたいだねぇー……
???「人間め……よくも……よくもわらわの事を忘れおって…………その身をわらわの血肉とし、わらわの力となる事で償うがよいぞ…………」パキッ、パキッ、パキキッ……ジャキンッ、ジャキンッ!
D「おっとぉ〜……」
その子はパキパキ言いながらかなーり虫っぽく変形していく。
腕は上下に割れ、4本の手には鋭いツメを光らせ、骨格と関節は外骨格っぽくなり、口の中には鋭いキバが並び……
D「今わかったよ……! 君、蚕の怪異だねぇー……!」
???→蚕神「怪異!?!? 怪異となッ!?!?!? わらわは神ぞ!!!!! 蚕の神ぞ!!!!! 貴様もう何が何でも絶対にゆるさぬ!!!!! きぇぇえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」バサァッ!!!
D「だとしたら蚕は肉食じゃないだろうに!!!」
俺は飛びついて来たその子の首元を鷲掴みにし、繭に向かって叩きつけた。
ガコォーンッ!!!
蚕神「へぶぅっ!? …………けほっ、けほっ……!!!」
いや弱ぁ〜……軽ぅ〜…………
D「神様を自称する割には……大したこと無かったな」
蚕神「ぐぅうぅ…………! わらわの力が十全ならぁ……信仰があと少しでもあればぁ…………人間ごときぃぃ…………!」
D「それにしても助かった」
蚕神「た、助かった……? ……なにがじゃ……?」
D「俺としても、君ぐらい『分かりやすい』方が助かる」
俺はその子に覆いかぶさった。
その子がぶつかって潰れた繭が、丁度ベッドみたいになっている状態だ。
蚕神「……はっ……w なにを……」
D「君ぐらい分かりやすく敵意むき出しで襲い掛かって来る方が、俺としても犯しやすいって言ってるの」ニコッ
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