121: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/09/07(日) 22:37:49.80 ID:jHb82xq00
ベルゼブブの銅像が幹部の居住エリアに建てられて3日。獅子の頭を持つ幹部であるレオンの嫁の一人、ピリカがそれを見つめていた。
ピリカ「……」
ピリカは人間の身でありながら魔王軍に在籍する身。栗色でウェーブがかったミディアムヘアーが特徴的な全身に傷跡がある爆乳お姉さんで、胸に蝿の刻印がある。
通常蝿の紋章はベルゼブブ一派の部下が好んで用いるが、彼女はその一派の重鎮リオンに闘いを挑み敗北した罰として刻まれた恥辱の刻印。ベルゼブブの銅像を睨み付けていた。
ピリカ(オレは強くなってやる…旦那と共に…いつかはオレも幹部になる)
流石に殴り砕くという暴挙を行いはしない。その場を後にしようとしたピリカが背後から声をかけられた。
エリカ「何で幹部のエリアにたかがレオンの嫁が入って来てるのかしらね」
弾けたように振り返るピリカ。自分よりも30p近く背が低いにもかかわらず圧倒的な魔力で威圧感を放つ幹部エリカが心底バカにした視線を浴びせてきていた。
ピリカ「エリカ…………様。オレはレオンの許可をもらい、武術研鑽会で鍛練していただけです」
ピリカの心に憎悪が渦巻く。エリカはベルゼブブ一派の幹部で、リオンが自分に蝿の刻印を刻んだ際に笑ってみていた1人だ。ピリカは張本人のリオン、そしてその場で見て笑っていたツバキとエリカが嫌いだった。
エリカ「レオンが認めてるならそれは仕方ないけど、用が済んだらさっさと消えなさい。筋肉バカはそんなことも分からないのかしら!アンタ1人の特例を許したら他の幹部未満の連中も権利を主張し始めるでしょ?」
ピリカ「……はい」
エリカ「はーーーヤダヤダ馬鹿は返事も遅い」
大きい胸で自分のシャツとブレザーを虐めながら、エリカは大袈裟な溜め息と身振りで去っていった。ピリカはその背中を射抜くような視線を浴びせながら見送る。
ピリカ「〜〜」
拳を振り上げ、目の前のベルゼブブ像を破壊したい衝動に駆られる。しかし、そんなことをすればどんな咎めを受けるか分からない。ピリカに後先考えないバカになれる短絡さはなかった。震える拳をゆっくりと下ろす。
ピリカ「…………ミルカ、お前なら………どうした」
1002Res/1010.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20