222: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/09/15(月) 14:09:17.70 ID:KR29b42nO
この大騒ぎに駅の人々もミルカに反応。紅蓮の女勇者パーティのバトルマスターを老人は拝み、人々も尊敬の視線を向けていた。
ミルカ(言伝で聞いたけど私のいない間に魔王軍が攻めてきたらしいから見に行ってみるか。リラ達が早めに止めたとはいえ大変だったらしいし。ま、数日経ってるから片付いてるかもしれないけど)
荷物を担いでその場をあとにするミルカ。緑の匂いがする道を進んでいると、目の前に馬車が止まる。
「バルルルゥ…」
ミルカ「?」
誰か貴族でも降りてくるのかと思い、脇に退こうとする。しかし、よくみたらその馬車に刻まれた紋章にはミルカは見覚えがあった。
ミルカ「あの子の」
「ミルカ様。突然のことで恐縮ですが、馬車に乗って頂きたく存じます」
馬車から降りてきてミルカの前で跪いたのはポピュラーなメイド服を着たメイド。まさか自分に用があって待っていたとは。しかしミルカには心当たりがあった。
ミルカ「漢方薬切れた?悪いけど新しいの作るために必要な薬草が市場探しても見つからなくてさ。あの子には悪いけどもう少し待ってって言っといてもらえるかしら」
この紋章はミルカと縁のある貴族のもの。出会いは馬車による移動での護衛任務で、ジェンが頭領を務める盗賊グループから貴族の親子を守り抜いたことからだった。バトルマスターの強さを気に入った貴族はなにかと贔屓にしてくれるようになり、共にいた息子である少年はミルカに憧れと尊敬を抱くようになっていた。
ミルカも少年の実直な様子を気に入り、身体が弱いがそれを克服して強くなりたいという思いを手助けしようと秘伝の漢方薬を定期的に渡していたのだ。
「いえ、実は別件でして。もしよかったら移動しながらご説明をさせてくださいませ」
ミルカ「まあタダで移動できるなら儲けものだわ」
☆☆
ミルカ「へー。あの子もうすっかり元気なのね」
「はい、今では咳もおさまり体つきも逞しく。次期当主として文武に励んでおられます。おぼっちゃまは、ミルカ様からいただいた漢方薬のお陰だと仰ってました」
ミルカ「ふは。ま、良かったわ」
馬車に乗りながら流れる景色を眺め、2人は話していた。ミルカの道場が今度こそ完成したら入門したいと親に言うほどミルカに対する信頼と、自分を高める意欲が高いという。かわいい系だし、モテるだろうなとミルカは思った。
ミルカ「子爵家だったわね。許嫁とかいるの?」
「ンそこなんですミルカ様!」
ミルカ「うお!?何よどうした」
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