140: ◆KuaBt5lP/7o6[sage]
2025/11/03(月) 03:28:27.14 ID:4JwROM/F0
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ファサリナ「――ふぅん。貴方が噂の勇者様、ねぇ……パッとしないわね」
ファサリナ・ステュアート。それが貴方の目の前で脚を組んで座るお嬢様の名前だ。この国有数の富裕層の一人であり、若くして能力を認められステュアート家の当主となった実力者だ。
そんな彼女に招かれ、貴方は彼女の家に向かい……そして、今貴方は彼女に観察されていた。
ファサリナ「けど、そうね……それじゃあ今日は私に付き合ってもらうわよ。とりあえずメイドと同じく、家事に掃除に……ああ、外に出向くからその付き添いもね」
ファサリナ「……あら、返事は?……結構。それじゃあ後の事はそこのメイドに――」
いきなり呼び出されて雑用をさせられてしまう。勇者だから何をお願いしても良いと思っているのか……貴方は不満を感じるが口に出すことは出来ず、そのまま雑用をこなしていく。
ファサリナ「――あら、ちゃんと隅々まで掃除出来てるじゃない。ふふ、感心な子ね」
ファサリナ「貴方、富裕層相手の対応もしっかりと出来るのね。どこに出しても恥ずかしくないわ……城で教え込まれた?そう……」
ファサリナ「ねえ、次の仕事だけれど――まあ、へえ、ふふ……良い子ね」
仕事を何とかこなしていると、彼女は優しく微笑みながら貴方の事を褒めてくれる。彼女の膨大なスケジュールに必死に喰らいつき、粗相のないようにと動いただけなのだが……貴方の顔が、思わずほころんでしまう。
それになぜだか彼女に褒められると、自分の中の緊張が解れていくような感覚になる。彼女のお手伝いをすることに抵抗がなくなり、どんどん服従してしまいそうになる。このままいけば、簡単に貴方はファサリナの従者となってしまうだろう。
ファサリナ「はぁ、ちょっと疲れたわね……ねえ、貴方。私の脚をマッサージしてくれるかしら」
手伝いを初めて数時間、一通りの仕事が終わったのが彼女は椅子に腰かけてその綺麗な長い脚を貴方に差し出した。
スラっとした綺麗で長いおみ足、爪の先まで丁寧にケアされた脚を見て。貴方はごくりと唾を飲む。とうぜん貴方はマッサージなんてやったことがない、が……ここまで来て断るなんて選択肢は存在しなかった。
し、失礼します……、と小さく言って。貴方はゆっくりとその脚に触れた……。
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