745: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2026/02/08(日) 00:45:42.75 ID:SdZT/jY80
ロビンフッド「ふーーーーー……」
セピアのような範囲攻撃でもない。破壊規模も広くない。ただ目の前の獲物だけを仕留めることに特化した矢を放ったロビンが息を吐いた。
リトルジョン「ロビン!やっただか」
ジョンには一本の矢が音速を超える速度で森に消えていったようにしか見えない。心臓を撃ち抜き悲鳴をあげる間もなく絶命しているのか、リラの声も聞こえなかった。
ロビンフッド「タフな闘いだったぜ。あれは人間じゃねえ。伝説の魔獣だ」
ロビンの表情は晴れやかだった。長年の経験がベストショットを確信している。
ロビンフッド「俺はまたひとつハンターとして成長できた。感謝するぜ勇───」
言い終わる前に前方から悪寒。ロビンの鍛え抜かれた眼力がこちらへ高速で向かう矢を見た!それは紛れもなく自分が放った矢と同じもの。
ロビンフッド(躱されたなら百歩譲って分かる。だがそのまま跳ね返って来るってのはどういう)
走馬灯のような思考速度でロビンの脳が回転する。認めたくはないが、あの正確無比、静かな一撃をリラは察知しキャッチし、腕力で投げ返して来たということだ。
ロビンフッド(まったくとんだ化け物を相手に───)
身体に命中すると確信し自嘲したロビンを守ったのはジョン。巨体の肩を矢が貫通!
リトルジョン「お゛ーーーーーーっ」
ロビンフッド「ジョン!おめえ……っ」
リトルジョン「お、おでは無事だど……っ……この程度。ほら、ついてきた甲斐あっただろぉ」
健気なジョンの姿に顔が綻ぶロビン。そして背後の木の幹に突き刺さった矢の箆には紙がくくりつけられていた。それをほどき、敵からの矢文を読む。
ロビンフッド「…………くくく。ジョンよ、俺ぁ天狗だったぜ。もう一度初心に帰って、鍛練してみるかな」
リトルジョン「おお〜。おでも手伝うどロビン」
闇魔法で繋がった森エリアから抜けたリラは扉の向こうの、抜けたばかりの森林地帯を振り返った。
リラ「…………とんでもねえ敵だったぜ。よし、このまま魔王のところまで一番乗りよぉ!!」
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