【安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします
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◆ra.jqt4ROA
[saga]
2026/01/24(土) 20:40:52.33 ID:Ndacs9wt0
ドルマとルリシュが邂逅するよりさらに以前、まだ聖王国の城と街から黒煙が上がっていた時刻。
聖騎士団訓練場には二人の男が捕縛されていた。
「…」
「…」
二人は後ろ手を縛られた体勢で両膝を付き、その場から動けなくなる魔術をかけられている。
その内一人は身長190pを超えた角刈りの巨漢、その名をガンドフ。
もう一人は精悍で整った銀髪の男、その名をクロード。
二人は貴女と同じく聖騎士団部隊長であり、貴女と肩を並べて戦った誇り高き戦友たちだ。
その鎧に刻まれた傷や煤の痕からして、獅子奮迅の戦いぶりを見せた彼らが、敗れ捕虜となった事は誰の目にも明らかだった。
「お二人とも、いつまでそうやって口を閉ざしているつもりですか?」
問いかけたのは、膝を付く彼ら二人を前にして椅子に座る細身の男…
彼こそはルリシュと同じく帝国四天王の一角を務める『冷血のヴェロス』
眼鏡をかけた糸目の奥から、二人を値踏みしているかのように見える。
「黙っていても状況は改善されませんよ。部下や国民の皆様の事を想うのであれは色好い返事を──」
「断る」
きっぱりと答えたのはガンドフだ。閉じられていた瞳を見開き、イカつく淀みのない瞳がヴェロスを見つめ返す。
「ヴェロス殿。貴殿こそ同じことを言わせないでいただきたい。確かに我らは敗れ虜囚となったが、心まで屈した訳ではない。
殺すならば殺せ。たとえ我が命ここで潰えようと国の為、死力を尽くした我が生涯に悔いなし」
「…貴方も同じ意見ですかクロードさん?」
「愚問だな。俺もガンドフさんも部下や民の命を人質にされようと、決して首を盾になど振るものか」
完全に覚悟を決めきっているガンドフと異なり、クロードの言葉には僅かな抵抗が見られたが、
それを表に出さないのは流石に部隊長。伊達や酔狂で辿り着ける境地ではない。
二人は捕えた部下や民の命が惜しければ帝国に降れと脅迫されているのだ。
実際、こうして捕らえられるまで相当数の帝国兵を返り討ちにし、四天王が直々に手を下す事態となった。
彼らの奮戦がなければ、王女たちは全員とっくに捕らえられていただろう。
「…ふぅ、弱りましたね。私としても『破砕のガンドフ』と『銀狼のクロード』の助力を得られれば百人力と期待していたのですが」
「期待するのは貴殿の勝手だ。だが親兄弟を盾にされたとて、我々が帝国の軍門に降ることはあり得ん!」
「強がるのは止めた方が良いですよ。こちらには本当に捕虜となった聖王国民の皆様全員に消えていただく用意がある」
「…っ………」
「……………」
「…埒が明きませんね。できれば自ら奮い立っていただきたかったのですが致し方ないでしょう」
言いながらヴェロスが掲げた右手の指をパチン!と鳴らす。
「っぐぅ!?うぐおおおおおおおぉぉぉぉお゛ぉ゛ぉ゛!!?」
「ぬぐぅお゛!?ぐぼぇいあああああぐぐぐぐ…!!?貴様、何を、した…!?」
「『何をした』というのは正確ではありませんね。貴方たちは既に『何かされた』後だったのです」
「なんだとぉぉ!?」
二人の体が、質量を無視して変形…変貌し始める。
「縛られる前後の記憶が曖昧だとは思いませんでしたか?目の前に敵将が居るのに大人しくしている自分を訝しんだことは?
答えは単純。貴方方は既に我が配下の合成魔獣となっているからに他なりません。
最も、改造後もそうやって完全な自意識を保っていられる方は非常に稀です。流石は聖騎士団部隊長の方々だ」
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