ゲス勇者「ほぅほぅ」聖女「よろしくお願いします」
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164:名無しNIPPER[saga]
2026/03/17(火) 17:09:24.73 ID:OjGyXmFkO
部屋は混沌としていた。
勇者と聖女は逃げ出せないように、この部屋から出れない呪いがかかっていた。だが、勇者は使用人が医者を呼ぶのに躊躇していると知ると、自分から医者を呼ぼうと無理に脱出して呪いが発動。
四肢がちぎれ、臓物が粉となる擬似的な痛みに襲われ、それでも10メートル移動して気絶し、部屋のベットに寝かされた。
今は意識を取り戻したが後遺症で呻いている。それでも誰か来るたびに、医者を呼べ、と口にしていた。
その隣室で、聖女はずっと俯き、その両目に涙を浮かべて胎児の入った腹をさすっていた。
聖女の周りに女性の使用人や、支配人の配偶者や娘たちが聖女を慰めているが、どうすればいいかわからずオロオロとするばかり。
取り乱す二人に使用人や奥方が困り果て、騒ぎを聞いて支配人がやってくるまでこのままだった。
支配人「勇者様、落ち着きましたか?」
勇者「ーー……ああ、悪い。そうだな」フゥー
支配人「……お子がそんなに嫌でしたか? 確かにお二人は魔王討伐の最中でしたし、魔王を討伐しても子育ては大変です、それなら我々が引き取りーー」
勇者「そうじゃない、そうじゃないんだ、聖女が死ぬか、腹の子が産まれたら『勇者』に命じられるかもしれないから、焦ってる。
時間がないんだよ」ハァハァ
支配人「ーーーー異邦人である私が聞いてもよろしいですか?」
勇者「ーーいや、聖女を呼んでくれ、1番に話さなきゃ、それとーーー」
勇者はどんよりと暗くなってーー
勇者「謝らなきゃ」ハァ
ため息をついて項垂れた。
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