ゲス勇者「ほぅほぅ」聖女「よろしくお願いします」
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252:名無しNIPPER[saga]
2026/03/23(月) 00:01:55.05 ID:/WP7PysrO
勇者(ことの発端は一ヶ月前、とある地方都市の領主から王都の聖堂院に救援があった。
かつては領主の先祖が住んでいた屋敷で、今は誰も住んでいない廃墟を取り壊そうと解体業者が廃墟に入ったら、長年無人だったはずの廃墟はすごく綺麗に片付けられてた。解体業者の人数分の、熱々の茶も用意されていたらしい。
これだけなら依頼主ーー領主の心遣いに見える。
で、ここからが本題
業者が屋敷の物を少しでも触ると、物が空中に浮いて元の場所に戻ったり、屋敷全体が揺れ始めた。
ゴースト……より強力な『地縛霊』が住み着いてる証拠だった。
解体業者は一目散に帰ってきたが、地縛霊の用意した茶を飲んでしまったこともあって、霊障で三日三晩寝込んだらしい。
そのあと、除霊に町の神官が入ったけど、かなりやばい地縛霊と判明。
これは無理だ、と判断して聖堂院に泣きつき、近くに俺たちがいたから派遣された、って流れ。
……でも)ハァ
勇者「ーーゴースト関係は俺何もできないからなぁ…」ハァ
勇者(実体をもつスケルトンとかなら防御くらいできるけど、スケルトンも本質は骨にゴーストが取り憑いただけだから聖女ちゃんがいないと何もできない我が身が恨めしいよ)
聖女「でも、もしかしたら勇者様のお力もお借りするかもしれません」
勇者「……俺、浄化関係は何もできないよ、『勇者』以外に神の加護とかほとんどないから」
聖女「いえ、ゴーストでも、地縛霊の魂は生前の面影を強く残されている方が多いのです。
ゴーストは人や魔物の放出する魔力や術者によって無理やり輪廻転生から引きちぎられた魂ですが、地縛霊は、強烈な心残りを抱え、生前、最も繋がりが深かった場所を自由に扱えるようになった魂なので。
お屋敷は既に地縛霊の手足となっています」
勇者「あー、つまり、物理的な攻撃に出られたら俺が守れるのか」
聖女「それもあります。
けど、なるべくなら『対話』で昇天していただきたいのです。
生前の心残りを聞き届け、その無念を晴らしてあげるのが最善。
『怨霊』ーー魔王の隷属がかけられる前に、強制的に浄化するのが本来のやり方ですが本人の意思と無関係に魔物となってしまったゴーストと違って、地縛霊はご本人の意思ですから、浄化では魂は消滅してしまいます。無理やりは私があまり好きではない、私のわがままですが…」
勇者「俺は好きだよ、聖女ちゃんの優しさだ、それは」
聖女「うふふ、ありがとうございます。
ですから、勇者様も地縛霊の解決方法でお力添えを頂戴したく、悩みを共に解決してもいただけますか?」
勇者「ん、りょーかい! 聖女ちゃんは優しいね!」ナデナデ
聖女「ん! ありがとうございます。//
ただし、『契約』には気をつけてください」
勇者「『契約』?」
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