ゲス勇者「ほぅほぅ」聖女「よろしくお願いします」
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273:名無しNIPPER[saga]
2026/03/25(水) 22:01:25.66 ID:cV7Eo6KKO
女ーーーメイドの後悔を抱えた魂と、他の従者の嫉妬や僻みの残留思念が融合し、『怨霊』に昇華させていた。
ゴーストタイプの魔物は、魂の劣化と、魂の反転から成る。
本来、死者の魂は穏やかで、諦念を抱えて彷徨う。
生者を襲って成り替わろうとはしない。
魂は本能で、別な肉体に乗り移っても生き返ることはできないと悟っている。
しかし、魔力がその性質を反転させ、生者を襲い成り代わろうとする。
それが本来は望まぬことであるから、成功すればより強い後悔を抱え、魔物として成長ーー魂は劣化するのだ。
本来の地縛霊は、強い願いを抱えているが、劣化が少ないため、自分を生者と思い込む。
劣化が少ないからこそ、死んだことに、死者だと自覚がない。
例えるなら、喉に刺さった小骨(後悔)でスッキリしないが、魚を食べたこと(死者であること)を忘れているため、小骨が刺さっていることを自覚できない。
神官は魚を食べたこと(死者であること)を思い出させ、それから小骨(後悔)を取り除き、スッキリ(成仏)させるのだ。
ゆえに、最初に屋敷を訪れた神官は、一目でメイドの危険性に気づいた。
聖女ほど才覚はないが経験が豊富である神官だから、まるで生者のように後悔を話し、死者であることを自覚しているメイドが、凄まじい反転を強制されている強力なゴーストだと見抜き、自分の手では負えない、と救援を求めた。
逆に、今回の不幸は、聖女は才覚に恵まれているがほぼ修練に費やし、実戦経験に乏しかったことだ。
勇者との旅で浄化したゴーストは、ただ祈りで浄化できる意思のない魂ばかりで、意思を持った強力なゴーストーー先代聖女がほぼ浄化させているため、メイドがはじめてであったのだ。
メイドは、自覚なく、そういうものだと歪められ、反転していた。
現世に留まる理由となった後悔は、絵を消し去りたい、ではなく「絵を描きたい」と思い込んでいた。
絵を描けば描くほど魂は悲鳴をあげて、より魔物として成長していく、後悔が晴れるどころか悪化していく悪辣さがあった。
聖女もそれを受け入れて、オナニーをしてしまったし、勇者は本来なら1時間も座ってられない仕事を6時間もできていた。
契約によって、二人の魂はメイドーー怨霊の支配下に置かれていた。
そして、メイドの支配を受けた勇者は、限界であった。
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