ゲス勇者「ほぅほぅ」聖女「よろしくお願いします」
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276:名無しNIPPER[saga]
2026/03/25(水) 22:03:35.35 ID:cV7Eo6KKO
聖女は顔をあげる。メイドは黒い靄ーー怨嗟に包まれ、その力は出会った時とは比べられないほど増長している。
メイド「あああああああああ!! せっかくのインスピレーションが!! 素敵な光景が!! 台無しに!!!! おのれええええええ!!」
周りの物が聖女目掛けて飛んでくる。
聖女の体にあたり、額が切れて血が流れる、あざが出来る。それでも聖女は恐れず、メイドの前に歩き、厳かに、両手を合わせ、祈る。
聖女「あなたに、主の光がありますように」
もっともポピュラーな、聖句。
神官の祈りの言葉。
聖女はまだ役割ーーメイドの支配下だ。
祈りはただの祈りだ。
しかし、それで十分だった、充分過ぎた。
メイド「あ、あ?あああああああああ!!」シュワアアア
メイドの周りにこびりついていた黒い靄が取れていく。
ただ、力が削ぎ落とされ、そしてーー
メイド「あ、あう、ああぁ……!」ガタガタ
小さな、老婆がいた。
年老いた、腰が曲がり、指は変形し、顔はシワだらけの老婆ーーメイドの髪が灰色なのは、魂の本質が老婆だったからだろう。
メイド「来ないで、来ないでくれぇ…」
老婆は懇願するが、ゆっくりと聖女は近づき、老婆の首元ーー魔王の隷属である黒い鎖に触れ、パキンと音を立てて、隷属を外した。
以前に見た太夫の解除を見て真似た。
聖女もまた天才であり、そして、それ以上に修練を重ねているのだ。
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