295: ◆DmmDEGkMa3fh[saga]
2026/04/13(月) 20:35:35.89 ID:XWQMaNYkO
☆☆
「魔族も金はいるのよ!」
「そりゃいるでしょうねえ」
王都のオープンテラスカフェで向かい合って座っているのは人間に擬態したサキュバスとオーガ。彼はオーガ族の里とは無関係の野良オーガで、何の因果か高飛車なサキュバスと手を組んでいた。サキュバスがタブレットを取り出す。そこに映されているのはMチャンネルのサイトページ。
「やっぱりこれがいいと思うのよね」
今やMチャンネルは一部の魔族や人間には知られた存在で、言葉には出さずとも知っている者は多かった。それにともない似たようなプラットフォームが出来たりもしているが、動画の量、クオリティ、収益、検索のしやすさ等ずば抜けており、何より魔族にはあのマモンが元締めという信頼性もあり、市場を独占しているのはMチャンネルだった。
「なるほど。俺達でセックスして収益を上げるんだな」
「アンタ甘いわ〜。そんな簡単じゃないのよ」
サキュバスもMチャンネルのヘビーユーザーだから知っているが、今ではサキュバスのセックスなどありふれたもの。彼女はサキュバスとしてはそれなりに上級の存在だが、ユーザーに目新しいものを提供することは難しいだろう。
「今じゃ上級な人間どもはチャームに耐性があったりアーティファクトで防御したりしてるし、金を得るのも楽じゃないわ」
サキュバスがタブレットをスクロールさせる。月別動画ランキングが映された。
「人気者はなるべくして人気者よ。うわキツエルフのマルマル、色んな性癖に手を伸ばすフィズ。そして」
サキュバスが指差すのは不動の1位であるロア。曙光の勇者レンに瓜二つというこの上ない属性を持った大スター。
「く〜!ロアちゃん!こんな大スター私達が見つけられていたら今頃億万長者よ」
「確かにロアちゃんと比べちまうとサキュバスのセックスも埋もれるわな。レンといえば今やあの魔王軍を撃退した現人神だ」
「そんなレンと瓜二つなんてロアちゃんは前世でどんな徳を積んだのかしら、私毎日新作出てないかリロードしてるわ」
ケーキを一口食べたサキュバスが話を戻した。
「んでよ、私にはサキュバスとしての能力がある。なにかエロイ企画考えて、個人よりもアイデアで勝負したいわよね」
「もう考えてたりするのか?」
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