安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします3
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304: ◆ra.jqt4ROA[saga]
2026/08/30(日) 13:15:57.20 ID:edz2YGWw0
「貴様、何者だ…正体を現せ!」

「シャルフィリアお嬢様、彼女は──」

「結構ですよ掃除人。すいませんミルク王女。これまで正体を隠した非礼…詫びさせていただきます」

瞳は紅の瞳と真っ黒の白目の眼に変貌し、足首から先は巨大な花の花弁に取り込まれている異形の姿へと瞬時に様変わりする。

「私は帝国四天王が一人、蟲惑のアルラウネと申します。以後お見知りおきを」

彼女が名乗ると同時に、凄まじい戦慄が貴女たちを襲う。

この街にどれだけの規模の帝国軍がいるかも分からない状況で、四天王を相手にしなければならない…いくら聖剣やループがあったとして…

「剣をお納めください皆様。私は戦いに来た訳はありませんので」

「…」

確かに殺意は感じない。それに今、全員でかかれば必ず勝てる…という保証もない。

それほどの相手だ。貴女たちは警戒を維持しつつ、武器を収める。

「ありがとうございます。では単刀直入に……私たちと手を組みませんか?」

「手を組む……だと…?」

貴女の聖剣を握る手に力が籠る。

「無論貴女たちの仰りたいことは分かります。聖王国とエルフの里を滅ぼし、ソルシエールに大きな被害を齎しておいて何様だと」

「実際その通りじゃん…」

「否定は致しません。全ては帝国の未来の為。ですが命令のまま貴女たちの大切なモノを深く傷付けたことはお詫びいたします」

(こいつ、アレだけのことをしてそんな謝罪で済むとでも…!)

怒りのままに一刀両断してやりたい気持ちだが、貴女の理性が話を聞くべきだと殺意を諫める。

「我らは皇帝陛下の忠実な僕。陛下が望むのなら鬼や悪魔にでもなりましょう。しかし、今回の大規模侵略は我々にも腑に落ちない点がいくつもございました」

「…」

「陛下らしくない振る舞い、おかしな者の重用と四天王への加入…積み重ねた疑問を調べ続けた結果、ある堪えに辿り着いたのです。

全てが四天王の新参者、予言者が仕組み、陛下を意のままに操っているのだと…!」

それまで冷静に続けていたアルラウネの顔が、初めて苦痛に歪む。


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