安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします3
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548: ◆ra.jqt4ROA[saga]
2026/09/22(火) 12:58:22.69 ID:FwiEXldP0













「終了致しました」

ヴェロスの声を聴き、目が醒める。

もっと淀んだ醜い感覚を予想していたが、これまで以上に世界が透き通り、澄み切って感じる。心地の良い感覚さえあった。

「シャルフィリアお嬢様…!お気分は如何でしょうか」

「存外悪くはないな」

手を何度か握ってみせる。貴女は貴女のままだった。

違うとすればいつでも解放可能となった爆発的な力。それに加え…

「…分かる。皇帝が今、どこに居るのか」

「素晴らしい…完璧に理性を保ったままここまでの合成魔獣化を…我々四天王程度では最早貴女の相手にはなりませんね」

それはお世辞でなくヴェロスの本心だと分かる。

「行くぞソルカ。わたしの戦いを見届けてくれ」

「はいっ…!」

目を瞑り、力を解放させる。爆発したように一瞬広がった闘気が凝縮し貴女を異形の姿…合成魔獣へと変貌させていた。

額の右端と左端から黒い角が生え、尾てい骨部分からは尻尾が、背中の衣服からは衣服を破り赤い翼が…

全身が赤みを帯び、まるで伝説に伝わる幻の存在、竜人そのものだった。

「しっかり掴まるんだぞ」

決して離さぬようソルカを抱きしめ、羽ばたき宙に舞いがあった貴女たちは数秒のしない内に姿を消した。

飛び立つ際の莫大な暴風を残して。

「…………我ながら口惜しい。あれほどまでの最高傑作を作っておきながら、制御できず見送る事しかできないとは」

ヴェロスの呟きは、暴風にかき消され誰にも聞こえていなかった。



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