153: ◆GARzbuxPIs[saga]
2026/08/14(金) 18:49:45.53 ID:IuT3X+rSO
18プラス7 25 被害軽め
少年は急いで部屋を回る。他の冒険者の様子を見て声をかけ、必要があれば拙いが処置を施し、手持ちの傷薬を渡して次々進んでいく。
リア「ふぅ⋯⋯これで全部か?」
そうしてすべての部屋を回り、二人は合流する。流石は冒険者といったところか。不意をつかれたのに重い怪我を負った者は少ない。
クロエ「そうですね。被害はどうでしたか? こちらは重傷者はいませんでしたが、すぐ動ける冒険者は少ないと思います」
リア「こっちもそんな感じだ」
クロエ「では他の場所に急ぎましょう。二階を回り、一階でお嬢様に加勢して――」
ぴくっと彼女の体が小さく震える。先ほどの予兆を察知した時と似ている。嫌な予感がした彼は、彼女が視線を向けた先を見る。
そこには一人の人間がいた。部屋が並んでいるこの場所は三階。二階から上がってきたのか、階段近くに立ちこちらを見ている。
得体の知れない人物だ。白い仮面を付け、服装は見慣れない黒の軍服のような物を身に着けており――手にしている武器には血が付いている。
リア「人間か⋯⋯」
クロエ「っ。やるつもりのようですね」
こちらが二人いることもお構いなし。気づかれても悠然と立ちながら微動だにせず、強い殺気を滲ませる。
三階に来た、ということは既に一階や二階は。そんな不吉な考えが頭を過るが、今は目の前の脅威への対処が優先だ。
リア「おい、何者だ! どうしてここを襲った!」
仮面の男「⋯⋯違うか」
ぽつりと漏らし、男が二人へと疾走する。違う。その言葉は確かに少年へ向けられていた。似た発言に展望ブロックでのシロが想起する。
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