177: ◆GARzbuxPIs[saga]
2026/08/19(水) 06:59:22.64 ID:iGuExTchO
02 仲間に直接聞いてこよう
シル「リアの仲間に直接聞いてくる!」
リア「えっ!?」
そう言われたリアの頭に思い浮かんだのは、笑顔のシスター。彼女があのライラから事情を聞いたらどうなるのか。まず間違いなく情事が明かされる。
リア「いやそれは――」
シル「行ってきます!」
止める暇もなく幼馴染は部屋から出ていった。好奇心が強く、思い立ったら飛び出していくのは昔から変わっていないらしい。
リア「頼む。変なこと言わないでくれ⋯⋯」
リアは祈る。頼もしい仲間達だがこういうところは信用がならない。特にあのシスター。
十分後。シルはフラフラと戻ってきた。絵か何かならば、真っ白になった状態で描かれているであろう上の空感。受け止めきれない何かがあったのだろう。
シル「⋯⋯」
そして部屋に入ると彼女は部屋の鍵を閉めた。
リア「シル? 聞いた⋯⋯のか?」
シル「ふ、ふふふ⋯⋯うん。聞いた。なんでスカウトしたのか、入ってから何したのか。全部、聞いた」
片言気味で着席。人形めいたカクカクした動きに不安感は強まる。
シル「良かったね、リア。あんな美少女に囲まれて、夢みたいな仕事を与えられて、ふふっ、ふふふ⋯⋯っ!」
そして突然笑いはじめる。ちょっと怖い。
シル「はぁー⋯⋯。運がなかったと諦めるしかないのかな。ねえ、リア?」
リア「う、うん。なんだ?」
段々と落ち着きを取り戻し、大きく息を吐いたシルが顔を上げる。リアは姿勢を正し、幼馴染の言葉を待った。
シル「私、約束とプロポーズをしたんだけど⋯⋯本当に覚えてない?」
リア「え、プロポーズっ?」
予想だにしない単語。
驚いたせいか、10年前の約束の記憶がぼんやりと思い浮かぶ。平和を一緒に取り戻そうと約束をした後、確かにシルに言われた。約束を果たしたら結婚しよう、と。幼い頃の彼は一緒にいられるなら喜んでと仲良しな友達としてただ頷いただけだったが――シルはその約束をずっと一途に守っていたのだ。
181Res/169.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20