過去ログ - 「撃滅のォセカンドブリッ「すごいパーンチ」どあぁぁーッ」
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5:名無しのパー速民[sage]
2009/11/25(水) 09:57:37.33 ID:0MDBbIIo
「あるんだろ? こんな子供だましじゃねえのが!」
 ゆらり、と左右に身体を揺らし、不遜な目が挑発する。
「くっ、しかし……『唯閃』をここで使う訳には……」
 『人払い』をしてあるとはいえ周囲の建物にはまだ人がいる。『聖人』の力をここで引
き出せば膨大な死人が出る……とはいえ『七閃』を易々と手玉に取る相手、並の魔術では
……
「何をごちゃごちゃ言ってやがる! 来ねえならこっちから――」
「ま、待てッ」
 神裂へ向けた拳の甲、その中心が開き、輝きを撒き散らしながら回転する――
「シェルブリッットブァァス……っと、ああ、違う、そうじゃねえ。そいつをどうすんの
か訊いてたんだった」
 輝きを拳の中へ収束させつつ、男が再度、訊く。
「そんで?」
「えっ?」
 神裂を睨みつける男の眼光が異様な光を放つ。
「見たとこ何の力もねえあんちゃんが、あんたみたいなバケモンに拳一つで向かってた」

――たとえアルター使いじゃなくても俺は刃向かう、徹底的にな!――

「てめえはそれを手加減して<{コりやがった、そいつがどうにも気に食わねえ」
「それは……」

――だってそうじゃねえかッ! 俺には何もねえんだよ! 何も……――

「余裕だってか? 憐れだってか? だから優しく撫でてやりましたってかッ! ふざけ
んなァッ!」

――俺の目の前に分厚い壁があって、それを突破しなけりゃいけねえんなら、俺は迷わず、
この力を使う。迷わずにな――

「ち、違う! あれは私の……私が……」
「答えろ! 迷ってんじゃねえッ!」
 男の手が神裂の胸倉を掴み上げる。抵抗は、ない。
「……できない。……私には彼を殺せない……だから……」
 拘束が緩む。神裂の足が再び地につく。
「――そうかい。それならこのあんちゃんは俺が預かる、この喧嘩もだ。文句ねえな?」
「え、ええ……」
「次は俺が相手、もっと広い所で、存分にだ」


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