983:【生束必糸】@wiki[sage]
2011/07/19(火) 17:09:15.50 ID:acq3Krbko
>>982
演出はまだ続く。気付けば街道の上にワイヤーの姿が明らかに見え始め、幾本もが織り込まれていく
そういった箇所が時間の経過とともに増えていくのが見て取れた
それは、宛ら舞台を新たに作り上げるかのように―――天が地に新たな足場を織り込むように
“天帷子”―――この少女の得意演目の一つである
周囲を逃げまどう人々を尻目に、演劇は続けられて行く―――――――ハズだった
滞りなく進行していた、演じられていた舞台に現れた不協和音に、少女の眉が顰められる
「誰、ですか」
視線の先には、先程“小道具”を配置した一件のカフェ
そして、更に厳密に言えば、その“小道具”を 破 壊 した男の姿
通りに出てきたその男を見定め、舞台は突然の沈黙に包まれた
相手の異様な姿を睨むようにしながら、少女はすくと身を起こした
両腕は下へと向けられ、その中にワイヤーが凄まじいスピードで戻って行く
少女は明らかに不機嫌な空気を発していた
「誰、ですか」
呻く様に、声が擦れ出てくる
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