過去ログ - 少し昔話をしたくなった【消しゴムをくれた女子を・・・】
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83:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:35:04.31 ID:ECwp5XSe0
竜也「はい?」
ドクッ・・・言うのか・・・俺は・・・?
ドクッ・・・サトミに子供が出来た事を・・・
ドクッ・・・だが、逃げている俺には子供を持つ自信が無い事を・・・そして・・・
ドクッ・・・お前の血が繋がった・・・甥、若しくは姪を・・・殺そうとしている事を・・・!
以下略



84:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:36:44.90 ID:ECwp5XSe0
竜也は慌てて俺をトイレに引き連れて便器に顔を突っ込ませた。
俺はさっき飲んだ水に含まれたアルコールを吐き出す。

言えない・・・吐き出しながら俺は思う。
優しい義弟を・・・傷付ける訳には行かない・・・
以下略



85:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:37:50.70 ID:ECwp5XSe0
竜也「大丈夫っすかー??福田さーん!」

竜也に揺り起こされ俺は少し目を開ける。気が付くと繁華街の自販機の横に座り込んでいた。
竜也がペチペチと俺の頬を叩く。止めろ、俺は寝たい。
手で竜也のそれを払いのける。
以下略



86:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:38:46.80 ID:ECwp5XSe0
そうだ・・・酔っている癖に覚醒した頭で考える。
俺は泥酔してるから・・・今日も帰らなくても良い・・・このまま竜也の家に泊めて貰おう。
そしたら明日は病院に行かなくても良い・・・逃げる事が出来るんだ。・・・
まあ、それは一時凌ぎも良い所なんだが俺はまともに考える事が出来なかったんだよ。

以下略



87:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:40:16.58 ID:ECwp5XSe0
俺はホッとする。全くもって情けない。
竜也「あ、姉ちゃん?俺、俺。あのさー、福田さんがー酔い潰れてさー」
竜也がサトミに電話をしていた。
そうだ。俺は酔い潰れてるんだ。
竜也「でさー・・・俺んチに連れて行こうと思ったんだけどさー」
以下略



88:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:40:56.66 ID:ECwp5XSe0
竜也「なんか『愛してる』みたいな事を言ってるわww」

え・・・?

竜也「なんか熱いなーwwいや、だから今から姉ちゃんの元に連れて帰るよwwひゅーひゅーww」
以下略



89:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:42:09.42 ID:ECwp5XSe0
-2010年12月3日-

目を覚ますと、良い匂いが俺の鼻をくすぐる。味噌汁の匂いだ。
起き上がるとそこは自宅のベッドの上だった。俺はシャツとパンツ姿で寝ている。
ボクサーパンツの股間部分が盛り上がってる。
以下略



90:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:43:02.29 ID:ECwp5XSe0
俺が竜也を見ていると「おはよー!」と元気な声が聞こえた。
サトミがキッチンで朝ご飯を作っている。
俺「おはよー・・・」
そう言って俺はサトミの顔を避ける様に下を向いた。
サトミ「朝ご飯、食べられる?吐き気とかはしない?」
以下略



91:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:43:56.19 ID:ECwp5XSe0
俺「・・・ゴメン・・・」
サトミ「ううん・・・さ、お味噌汁入れるから、座って」
サトミに促され俺はテーブルに座る。
サトミ「ご飯食べたらさ、行こうか」
俺「え・・・?」
以下略



92:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:45:09.33 ID:ECwp5XSe0
産婦人科は最寄駅のすぐ側にあった。小さい個人院。
俺達はまだ寝ていた竜也を一人残してテクテクと歩いて病院に向かった。

土曜日の朝一番だからか、待合室に居るのは既にお腹の大きい妊婦さん一人だけだった。
サトミは家を出る時から、ずっと黙っていた。
以下略



93:福田 ◆RzEettbBGE
2012/06/20(水) 11:46:21.89 ID:ECwp5XSe0
それを見て俺は何かを思い出した・・・
そうだ・・・あれは、厨房の頃だ・・・
太鼓を見に行く時に、サトミの案内で間違えて急行電車に乗った時・・・
サトミは今と同じに身を固くして、電車のシートに座っていた・・・

以下略



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