過去ログ - とあるバイセクシャルのチラ裏戦記5:30代の一歩
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547: ◆ijxboO81y6[sage]
2017/06/19(月) 23:43:30.74 ID:fwDItbYuO
「初めての恋愛感情の自覚&別れ」 >>517 からの続き


この話の初めにも書いたとおり、今ふりかえればCはまともな大人だったんだと思う。ありがちなワンナイから、ひとまわりも年下の学生に「いっぱいしよ?」と言われる再会、これで本気になれる人はどのくらいいるんだろう。Cの歳になった今だからこそ、彼女の戸惑いがわかる。身構えてしまう大人と、現実感のない若人、そんな二人の間の埋まらなかった距離感。たぶん、そういう話だったんだと思う。

今は、そんな縁から始まる恋もあることも分かるけれど。

・・・

その後、あんなに「痛いこと」をされることはなかった。

しかし、エッチが絡むと、小ジャブのような意地悪をしてくるのは変わらない。

その後の、とある日、二人で会うのが日常になったくらいのころ、Cの部屋。こじんまりとしたリビングの窓から明るい光が入ってくる昼下がり。

・・・

レンジでいい具合に蒸しあがったジャガイモの皮を剥こうとする私の後ろからCが抱きついてくる。

熱々のジャガイモから美味しそうな匂いが湧き上がる。

「ねぇ、いいでしょう?」
「ダメに決まってるでしょ!?」
「危なくなったら着ればいいじゃん」

耳元で囁いてくる。
いい声だけど、聞けない話もある。

コロッケが好きだからと「じゃぁ作ろうか」と言ったら裸エプロンを求められた。

あいにく、裸で揚げ物、という蛮勇はもちあわせていない。だいたい料理しているときにチョロチョロまとわりつかないでほしい。

(ベッドで求められたら聞けるけど、キッチンで求められたら聞けない話もある)

「『料理をしている時に邪魔しちゃいけません』ってお母さんに言われなかった?」
「ん〜キッチンでずっと見てたよ」
「一緒に料理したりしたの?」
「ううん、見てるだけ。料理ができてくるのが魔法みたいだなって」
「作るところをずっと見てるのに?」
「だってお鍋をあけたら料理になるんだもん、魔法だよ」

料理が好きだった私には、魔法だという気持ちが分からなかったけど、子供の頃のCと、Cの母と、仲の良さそうな様子は伝わってきて、なんとなく口元に笑みが浮かんだ。ジャガイモの皮を指でつまんで剥きながらCの話を聞く。



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