過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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◆zO7JlnSovk
[saga !red_res]
2018/08/11(土) 15:10:49.79 ID:lUlIhfWz0
>>59
>>60
>>61
>>62
>>63
>>64
【踏み入れる魔境の城。──── 夜の帳が落ちたかの如く室内は暗かった】
【世界が死に絶えた夜に似ていた、自転を止めた地球の、太陽が当たらない常夜の国】
【極夜蝶が跋扈する死の世界、想起させるのは御伽噺、顕現するは現実の悪夢】
【各々は混乱するのだろうか、それは室内と呼ぶには、あまりにも光が無く】
【ブラスフェミアや後藤ら、外部からの通信で流れ込む声が空虚に響く、そして同時に気づくだろうか】
【──── 無音であった。音の絶えた世界に、ファンファーレは鳴り響かない】
【足音すらも聞こえない空間を、人々は歩く。それはパレードに似ていた、行く先の無い死の行軍】
【上下左右の無い無明の闇、一寸先に一刻はなく、沈む深い鎮痛の作用に似て】
【吃音は戯言であった。廓の世迷い言の方がロジカルで、絢爛と呼ぶには皮肉が利いていた】
【外観からは想像出来ない程に、その中身は奇怪であって、それでいて何処か寓話の如く】
【けらけらと音も無く嗤う、絞首刑の示唆はシニカルに刻まれるレトリック、徒花だけがお似合いだから】
【其れは一瞬。永遠。刹那。永劫。無限の中で暮らす一生は、胎児が見る夢幻】
【夜が歪む。──── 視界が惑う、ゆらりふわり。幻覚ですら、こうも支離滅裂ではなく】
【一貫性を失った魂は、形骸と化した身体に見切りをつけて、早くも次の輪廻に期待する】
【幻想と怪奇の合間にしか正気が存在しないのであれば、私が見ている世界は何】
【手を伸ばす。──── 指先から徐々に黒が伸びる、其れは廉価】
【足を伸ばす。──── 沈み込む沼地の作用に似て、其れは献花】
【魂を伸ばす。──── 爪を立てて皮を割いて、其れは惨禍】
【恐怖とは不安の相似形に過ぎず、流線型は鎮魂から程遠く、只管に煉獄のパロディ】
【落ちる、深く。暗く、──── 瞑目して、閉口して、唇の端から篝縫い】
【皆春を売って、まどろみの中へと消えていく。──── そうして】
【──── <暗転> ────】
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