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神父服「………」
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412 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:06:51.61 ID:LZxc7cQo
??「料理できるのか?」
フシヒト「そっちなんですか?」
??「えっ」
フシヒト「えっ」
??「・・・・・・・・・」
フシヒト「・・・・・・・・・オムライスが得意です」
??「・・・まぁ、いいや。 どうぞ。ついでに俺を運んでくれ」
フシヒト「はいはい。やったー」
今日の寝床が決まりました。
413 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:10:16.29 ID:LZxc7cQo
がつがつがつがつ
フシヒト「美味しいですか」
??「おいしい」
フシヒト「それはよかった。僕はフシヒトといいます」
先生「俺は、・・・まぁ先生とでも呼んでくれ」
フシヒト「名前、ないんですか」
先生「そうではない。ただ自分の名前が好きじゃないだけだ」
フシヒト「そうですか」
先生「そう」
がつがつがつがつ・・・げほっ ごほっ
フシヒト「がっつくからですよ」
414 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:15:49.76 ID:LZxc7cQo
倒れていた白いものは先生と名乗りました。
他に名前があるそうなのですが、好きじゃないらしいです。
フシヒト「どうして家の前で倒れていたんですか」
先生「ああ・・・俺は医者みたいなものなんだが、先週から伝染病の治療で
近所の村に診察に行ってたんだ。
なかなか休憩がとれなかったもんだからもうくたくたでな」
フシヒト「あとちょっとでゴールというところで倒れたということですか」
先生「そうそう。まったく、病は厄介だよ」
415 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:20:09.84 ID:LZxc7cQo
フシヒト「まるで病にかかったことがないような言い方ですね」
先生「・・・まぁ俺は頑丈にできているからな」
フシヒト「それはすばらしい」
先生「そうかい。 さて、お前の寝る場所だが・・・患者用ベットが空いてるから、それで寝てくれ」
フシヒト「ベットなんて久しぶりです」
先生「普段どんなところで寝てるんだよ・・・」
416 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:23:20.16 ID:LZxc7cQo
フシヒト「木の上とかですかね」
先生「木の上?!」
フシヒト「高いところは安全なんです」
先生「へ、へぇ・・・まぁ、いいや。風呂は勝手に使っていいから。じゃ」
フシヒト「はい、おやすみなさい」
どうやら先生はいい人のようです。
417 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:25:44.55 ID:LZxc7cQo
翌日
フシヒト「おはようございます」
先生「・・・おはよう。・・・・・・・・・・・・誰だっけ」
フシヒト「フシヒトです、先生」
先生「ああ、そっか昨日泊めたんだった」
418 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:27:36.76 ID:LZxc7cQo
フシヒト「朝ごはん食べれますか」
先生「いや、コーヒーだけで」
フシヒト「朝ごはんちゃんと食べないとだめですよ」
先生「木の上で寝る人に言われたくないな・・・てか一人分しか用意してないじゃないか」
419 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:33:13.89 ID:LZxc7cQo
フシヒト「僕は食べなくても大丈夫ですから」
先生「そういや昨日も食ってなかったな・・・もしかして、あれか?」
フシヒト「アレ?」
先生「お前ひとくい種なのか? 偏食家が多いって云うだろ、人間食べるだけでも変わってるのに」
フシヒト「いえ、僕は人も何も食べなくていいので」
先生「はぁ? じゃあなんだお前、機械か?食べないと死ぬぞ」
フシヒト「一応人間ですが、死にません」
先生「よくわからん」
420 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:36:09.95 ID:LZxc7cQo
フシヒト「見てもらった方が早いです。すみませんが」
先生「ん?」
フシヒト「僕の腕でも足でもなんでもいいので、切ってください」
先生「・・・どういうことだ?」
フシヒト「切れば、何で食べなくて済むのかわかります」
先生「・・・・・・」
421 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:38:53.28 ID:LZxc7cQo
ざくっ
フシヒト「・・・・・・っ」
先生「おいおい痛がってるじゃねーか。 血も出てるし・・・大丈夫か?」
フシヒト「・・・傷口、見てください」
先生「ん、・・・・・・んん? あれ?ない?」
フシヒト「切られても、元通りになるんです」
先生「・・・・・・・・・」
422 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:50:11.39 ID:LZxc7cQo
フシヒト「食事を絶っても死にません。だから、大丈夫です」
先生「だからって食わなくていい理由にはなんねーだろうが」
フシヒト「え?」
先生「お前人間なんだろ? 人間には味覚があってそれを伝える言葉がある。
おいしいと作った人に言える術があるんだ。
死なないから食べなくていいってのは間違ってる」
フシヒト「・・・」
先生「昨日、俺がおいしいって言ったら"よかった"って言っただろ?」
フシヒト「・・・言いましたね」
423 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 15:57:25.58 ID:LZxc7cQo
先生「とにかく、食べろ。 食い物無駄にすんな」
フシヒト「・・・先生こそ、コーヒーだけでいいって・・・」
先生「悪かった、食う。 食えないわけじゃないんだし。 お前もそうなら、もう一品作ればいいだけの話だろ」
フシヒト「食えない、わけじゃないです」
先生「そうか。なら食べなさい。食事は人の心を豊かにするって知り合いが言ってたぞ」
フシヒト「そのお知り合いの方、毎日が楽しそうですね」
先生「俺も会うたびそう思う」
フシヒト「誰かとご飯食べるの、久しぶりです。100年振りくらい」
先生「おまえいくつなんだよ・・・」
424 :
1
[sage]:2009/11/21(土) 16:00:15.48 ID:LZxc7cQo
悪いが本日はここまでー
続きは土曜か夜勤の日に
425 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 20:30:26.71 ID:Y0C7qkMo
インターネットしてると勝手にブラウザバックする呪いにかかってしまったお
2chも動画もまともにみれないwwww
専ブラっていいね
今からちょこっと書きます
来るの遅くなってしまった・・・
426 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 20:34:18.99 ID:Y0C7qkMo
>>現在【フシヒトさんと先生の話】投下中
先生「さて。今日も一日がんばるか」
フシヒト「どこか行かれるんですか」
先生「近くの村に行く。そこでも奇病が流行っているんだ」
フシヒト「そうですか」
先生「ああ、」そうだお前暇なんだろ? 一緒に来て手伝え」
フシヒト「え」
427 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 20:36:22.79 ID:Y0C7qkMo
先生「なんだ、嫌か?」
フシヒト「いいんですか? 僕、死にませんけど」
先生「はぁ? 何言ってんだ。むしろ良いに決まってるだろ」
フシヒト「・・・そうですか。なら、一緒に行きます」
先生「おかしなやつだな」
428 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 20:42:40.31 ID:Y0C7qkMo
フシヒトさんは先生といっしょに、近所にある村へ行きました。
先生は一件一件回って、病気にかかっている人を診ていきます。
村人「ああ、お医者様ありがとうございます」
先生「いいから、この薬ちゃんと飲んでおくんだぞ。それから栄養あるもの食え」
村人「はい、はい。ありがとうございます、ありがとうございます」
まだら模様になってしまった村人の手を先生は握り返します。
フシヒトさんは少し後ろの方で先生の荷物を持ったまま、その様子をただぼんやりと見ていました。
429 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 20:49:19.54 ID:Y0C7qkMo
フシヒト「ああいう病気もあるのですね」
先生「んん? ・・・ああ、まだら病。あれは体に不気味な模様が出るだけだから、体は動くんだよな・・・
ぶっちゃけ診療所まで来て欲しいんだが、外に出るのは抵抗あるんだろうなぁ」
フシヒト「怖くないんですか?」
先生「なにが」
フシヒト「伝染病ですよ。 感染するんですよ」
先生「・・・たしかにまだら病は触れただけで感染する。でも俺にはかからないから怖くはないな」
フシヒト「そうですか」
フシヒトさんは『先生はすごいひとだなぁ』と思いました。
だって普通の人なら、たとえ感染しなくっても、気味悪がって触らないだろうから。
430 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 20:54:06.38 ID:Y0C7qkMo
そうして歩いているうちに、診療所にたどり着きました。
先生「明日も近くの村に行くから、今日も泊まっていけ」
フシヒト「いいんですか」
先生「構わねぇよ。お前の飯うまいし」
フシヒト「やったー」
フシヒトさんは今日もふかふかのベットで眠れることになりました。
431 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 20:55:01.61 ID:Y0C7qkMo
『おまえが ■■ば よかったのに』
432 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 20:59:41.64 ID:Y0C7qkMo
『どうしてお前は■■■いんだ? 村の皆は■■だのに』
『もう■■しているはずだろう? なのになぜ発症しない?』
『恐ろしい、恐ろしい』
『気味が悪い』
『どうすれば■■■くれるんだ?』
『どこを刺せば■■■くれるんだ?』
433 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 21:03:20.65 ID:Y0C7qkMo
フシヒト「―――――っ!!」
フシヒト「・・・・・・・・・めざめさいあく・・・」
フシヒト「・・・・・・顔、洗おう。洗い流せば綺麗になるよね」
フシヒトさんは温かいベットから逃げ出すように起き上がって、洗面所へ向かいました。
434 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 21:06:54.70 ID:Y0C7qkMo
**********************
フシヒト「今日はどんな村へ行くんですか」
先生「・・・・・・行きたくないんだよなぁ・・・」
フシヒト「? どうしてですか?」
先生「今日の患者は一人なんだがな、その一人がやっかいさんなんだよ」
フシヒト「はぁ・・・それは、やっかいですね」
先生「やっかいだよ、まったく」
二人で朝ごはんを食べて、出かけます。
435 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 21:12:19.54 ID:Y0C7qkMo
村に着くと、その中でも一番大きな家に先生は入りました。
家の中は広くて綺麗でしたが、どこか薄暗いなぁと思いながら、フシヒトさんは先生の後に付いていきました。
患者さんは歳をとった男の人でした。
診察中、しわしわの手を震えさせながら、しゃがれた声で
「どうして私が死ななければならない」
「死ぬのはいやだ」
「いきたくない」
と言っていました。
フシヒトさんはやっぱり先生の後ろで、荷物を手にもちぼんやりとその様子を見ていました。
436 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 21:23:29.50 ID:Y0C7qkMo
先生「ああうるさかった・・・診察中はおとなしくしていてほしいな。 ま、いつもああなんだから当分は大丈夫だろうな」
フシヒト「死ぬことは、嫌なものなんでしょうか」
先生「んん? そうだな、普通の人間ならそうだろうな」
フシヒト「ふつうの、にんげんなら」
先生「うん」
フシヒト「なら、僕は違うんですね」
先生「・・・死ぬの、嫌じゃないのか」
フシヒト「憧れに近い感情を抱いています。こんな体ですし」
先生「・・・・・・そうか」
先生が頭に手を置きました。
フシヒトさんは頭に触られるのも久しぶりでした、100年ぶりくらい。
437 :
1
[sage]:2009/11/28(土) 21:26:56.52 ID:Y0C7qkMo
ここで一端切ります
続きは夜勤の日か土曜日
おやすみさよならノシ
紅茶花伝スパークリングの味おもしろい
438 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:10:06.31 ID:jLNCa9oo
1って入れっぱなしだったワロスwwwwww
投下投下ー今日は夜勤だ
>>現在【フシヒトさんと先生の話】投下中
439 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:11:45.41 ID:jLNCa9oo
村の皆は伝染病で死んでしまった。
自分だけが死ななかった。[
ピーーー
]なかった。
置いていかれた。
どうしよう、どうしよう。早く行かないと。
440 :
修正
[sage]:2009/12/03(木) 14:12:54.90 ID:jLNCa9oo
村の皆は伝染病で死んでしまった。
自分だけが死ななかった。 しねなかった。
置いていかれた。
どうしよう、どうしよう。
早く、行かないと。
441 :
修正
[sage]:2009/12/03(木) 14:14:05.78 ID:jLNCa9oo
心臓をナイフで一突きしてみた。しねなかった。
燃え盛る火の中へ飛び込んでみた。服が焦げた。しねなかった。
重石を抱いて湖の中へ。息ができることがわかった。しねなかった。
時計塔から飛び降りてみた。痛いだけだった。しねなかった。
どうすればしねるんだろう、どうすればしねるんだろう。
もしかしたら、これは、罰なのだろうか。
442 :
修正ってまた入れっぱなしだったwww orz
[sage]:2009/12/03(木) 14:15:27.84 ID:jLNCa9oo
フシヒトさんが目をさますと、先生が上から覗き込んでいました。
フシヒト「・・・・・・せんせい?」
先生「凄くうなされていたぞ。大丈夫か?」
フシヒト「・・・。・・・・・・吐きそうです」
先生「そうか。洗面所行って来い」
フシヒト「・・・・・・・・・ハイ。う゛う゛・・・」
先生「がんばれ」
443 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:16:11.95 ID:jLNCa9oo
先生「うーん、熱はないみたいだな。今日は予定もないし、休んでいろ」
フシヒト「でも」
先生「メシなら作れる。大丈夫だ」
フシヒト「でも」
先生「きちんと眠って、元気になりなさい」
フシヒト「・・・・・・はい」
444 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:16:41.90 ID:jLNCa9oo
先生「さて、往診はないが薬の調合をしないとなぁ。そろそろなくなりそうだ」
コンコン
先生「んん? 誰か来たな。はいはい」
ガチャ
445 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:17:32.01 ID:jLNCa9oo
女「すみません、薬が欲しいんです」
先生「ああはいはい。何の薬ですか? あいにく風邪薬は切らしていま、」
ざくっ
先生「、・・・? ・・・・・・・・・??」
446 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:18:01.05 ID:jLNCa9oo
お客さんが、背を向けた先生に包丁を刺しました。
先生はいきなりの出来事に頭が追いつかず、自分のおなかを見ました。
貫通はしていませんでした。
女「ねぇ!いるんでしょ?!不老不死の人がここに!!そのひとを食べれば私ずっと若いままで
いられるんでしょ?!ねぇ!ねぇねぇねぇ!!!薬ちょうだい死なないくすり!!
わたし歳とりたくないし死にたくないのよ!!!!!!」
447 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:18:29.40 ID:jLNCa9oo
お客さんは目をぎょろぎょろさせながら叫びます。
包丁で、倒れた先生を何度も何度も刺しながら。
あははははと狂ったように笑います。
女「あんた?あんたなんでしょ!?あんたを食べればいいんでしょ!!!」
先生を何度も何度も刺します。先生は声をあげません。
448 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:20:46.40 ID:jLNCa9oo
女「血でもいいのよ血でも効果があるんだから!ほら!この包丁についた血でも、
・・・・・・・・・な、い?」
お客さんがもっている包丁は銀色に光っていました。
刃こぼれも、血糊も、なにもありません。
綺麗な包丁を見て目を見開くお客さんの首に、大きな手が伸びます。
「悪いな」
ぐしゃっ
449 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:21:17.47 ID:jLNCa9oo
フシヒト「・・・・・・なんだか騒がしい」
フシヒト「・・・喉、渇いたな・・・・・・」
フシヒト「・・・・・・・・・せんせー」
450 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:21:42.91 ID:jLNCa9oo
がちゃ
フシヒト「・・・・・・・・・・・・・・・」
先生「お、起きたか。」
フシヒト「・・・せん、せい。これは、いったい」
451 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:23:03.30 ID:jLNCa9oo
フシヒトさんが部屋に入ると、そこは血まみれでした。
先生の白衣も、床も、テーブルも、壁にかけられている絵も血まみれでした。
先生「お客さんが盛大に血を吐かれてな。掃除が大変そうだ」
フシヒト「おきゃく、さん」
フシヒトさんは血まみれになった床に倒れ付している女性を見ました。
長くて黒い髪が血を吸っていますが、血だまりはとっても大きいです。
実はその人は最近フシヒトさんを追いかけていた人だったのですが、
フシヒトさんはそのことを知らなかったので、ただ「女の人が死んでいる」と
しか思いませんでした。
452 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:25:20.20 ID:jLNCa9oo
フシヒト「・・・先生が、ころしたんじゃないんですか。手、血まみれです」
先生「あはははやっぱばれたか」
フシヒト「どうして」
先生「先にころそうとしてきたのはあっちだ。俺は防衛しただけ。
・・・・・・・・・防衛したけど、意味なかったな」
453 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:25:57.16 ID:jLNCa9oo
フシヒト「え?」
先生「大事な回路に傷が入った。超高性能な俺も、もう長くないな」
フシヒト「言ってる意味がわかりません」
先生「だろうなぁ。
・・・・・・俺の名前な、ゼンマイっていうんだよ」
454 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:27:58.77 ID:jLNCa9oo
フシヒト「ゼンマイ。・・・人形の背中の?」
先生「そう。正式名称は医療用機械人形」
フシヒト「・・・・・・機械人形・・・。・・・だから、病気にかからない?」
先生「そうそう。いくら人間に近いからって病気したら医療用としての意味ないだろ?」
455 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:31:08.14 ID:jLNCa9oo
先生「ちなみに燃料は人間と同じ。怪我は多少するようになってる。
医療用機械人形なのに、制作側は何考えてたんだろうなぁ。 ・・・人間でも作る気だったのかもな」
フシヒト「・・・・・・歳もとらないんですか?」
先生「機械だからな。老朽化はするだろうけど」
フシヒト「・・・・・・でも、・・・しぬんですか?」
先生「・・・・・・動くものには終わりがあるんだ。俺にもそれが来ただけだ」
456 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:31:31.65 ID:jLNCa9oo
フシヒト「・・・僕には、永遠にきません」
先生「いや。絶対にくる。世界はさよならで出来ているんだからな」
フシヒト「・・・・・・さよなら?」
先生「そう、さよならだ。さよなら、フシヒト」
457 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:31:53.65 ID:jLNCa9oo
フシヒト「・・・はい、さようなら。先生」
先生の目から光がなくなっていきました。
糸が切れた人形のように、先生が倒れます。
床の血だまりが跳ねて、フシヒトさんの服についてしまいましたが、
フシヒトさんは気にもしませんでした。
フシヒトさんは先生を、ゼンマイという名前の機械人形を、ずっと見つめていました。
458 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:32:33.72 ID:jLNCa9oo
フシヒト「・・・やっぱり、これは罰なんだ」
フシヒト「僕だけが、置いていかれる」
ぽつりと呟いて、人形と死体の横を通って扉を開けました。
フシヒトさんは、綺麗な青空の下の小道を歩いていき、やがて診療所から見えなくなりました。
459 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 14:33:34.45 ID:jLNCa9oo
それからのフシヒトさんがどうなったのかは誰も知りません。
もしかしたら、今日もどこかでのんびりしているのかもしれませんし、
或いは世界にさよならできたのかもしれません。
おしまい
460 :
金目鯛
◆KINMEGsDV2
[sage_saga]:2009/12/03(木) 19:36:36.54 ID:HCy.t/co
乙
461 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/03(木) 23:49:44.08 ID:xVAxn.DO
サンクス
夜勤疲れたお(ヽ´ω`)
462 :
金目鯛
◆KINMEGsDV2
[sage_saga]:2009/12/04(金) 00:13:13.27 ID:l2bk0loo
お疲れ様
書いてるときに勝手に「死ね」とか「殺す」とかが変換されるのが気になるようなら目欄を俺のようにすればいい
463 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/04(金) 00:34:13.09 ID:Rqb1mYDO
それで書けるようになるの?
今後はそうするわ
ありがとう
464 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/04(金) 17:33:32.52 ID:Rqb1mYDO
次回は【人形師とヒトクイの話】もしくは【先輩と後輩と夕焼けの話】にします。
明日かもしかしたら今夜にくるかもー
休日が木曜になりそうだぜ
さよならノシ
465 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/05(土) 19:51:15.63 ID:Btu5FYDO
悪い
身内に不幸があった
今日は無理だ
落ち着いたら書きにくる
466 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2009/12/17(木) 01:19:30.35 ID:AGUzfgDO
年末が爆発しますように
忙しくて絵すら描けないwwww
まだ覗いてくれてる人には申し訳ないが投下は年明けになるかも
467 :
A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 !
[sage]:2010/01/01(金) 00:14:22.24 ID:iJEFTcDO
あけましておめでとう
468 :
金目鯛
◆KINMEGsDV2
[sage_saga]:2010/01/01(金) 01:32:59.97 ID:A1WO3oAo
あけましておめでとうございます
どうせゴミ箱なんだから自分のペースに合わせてやればよい
469 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2010/01/18(月) 23:57:42.73 ID:U7INwADO
ドコモ永久規制マジか…
ちくしょう!
このくやしさをバネにSS投下してやる!!
やっと落ち着いてきたので水曜夜、もしくは木曜日来ます
470 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/21(木) 21:45:17.65 ID:5jYRdw.o
おひさしブリオッシュ!!
【人形師とヒトクイの話】投下しますおー
男が森へと続く小道を、とぼとぼと歩いておりました。
男はいたってごく普通の、少し細身の男でした。
一般の人と違うところをあげるとすれば、顔が整っているくらいです。
男「おなかすいたー」
男が、ぐぎゅるるる、という凄まじい音と共に大声をあげました。
471 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/21(木) 22:07:50.32 ID:5jYRdw.o
男「はぁ・・・・・・。 もう一週間くらい食べてない気がする・・・」
『気がする』というのは実際には3日食物を口にしていないからです。
男は空腹感を紛らわすように、ん、ん、と背伸びをして。
それでも空腹がまぎれる訳がなかったので、重苦しいため息をつきました。
男「あーあー」
男「どこかで人、死んでないかなー」
――男はそんな物騒なことを呟きながら、とぼとぼ小道を進んでいきます。
472 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/21(木) 22:34:11.48 ID:5jYRdw.o
男「ああもうこの際生きててもいい、生きてても。 "ちょっと齧らせてください!" とか言えば大丈夫、なはずだ。 殺さなければ大丈夫、だいじょうぶ」
うんうんと一人頷きながらも再び物騒な事を呟く男。
男は見た目は普通でしたが、『中身』は一般的ではありません。
その最たるものが『カニバリズム』です。
またの言い方を『食人嗜好』、だったと思います。
詳しくはWiki●ediaで『カニバリズム』を検索してみて下さい。
まぁ、早い話が、『人間の肉が主食』ということです。
473 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/21(木) 23:05:45.90 ID:5jYRdw.o
男「もうほんとに!幼女とか贅沢言わないおっさんの小指でもいいからほんのちょっとでもいいからこの飢えを充たす為の僅かな人肉が今すぐ清々しい程のこの青い大空から降って、・・・ん?」
男は顔を上げました。
そして少し首を伸ばして、遠くを見るような仕草をします。いや実際に遠くを見ようとしています。
男「・・・・・・お、おおお、お?」
更に首を伸ばします。
男「おおおおおおおおおおおお?!」
駆け出しました。
474 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/21(木) 23:35:29.88 ID:5jYRdw.o
細く長く舗装されていない一本道をミサイルの如く走る男の姿は、先ほどまでお腹をぐぅぐぅと鳴かせながらしょんぼりと歩いていたようには見えません。
男「やっぱり・・・見間違いじゃなかった!」
男が立ち止まります。
男の目線の先には、――――メイド服を着た女性が、倒れていました。
男「女の人とは・・・・・・なんという神様からのプレゼント。 ハレルヤ!!」
いただきます、と小学生の給食の挨拶のように元気よく言い放つと、豪快に、素早く、
紺色のメイド服から覗く白い女性の腕に噛み付きました。
そして、
・・・・・・がちん、という音が響いて。
男「――――〜〜〜〜〜っっ!!!!!!!!!!!!!」
男が、声にならない叫び声をあげて、それを聞き取って驚いたのか
森の木々に留まっていた鳥が二、三羽飛んでいきました。
475 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/22(金) 00:23:26.20 ID:/kT2IsUo
男「・・・った!! ひ、ひたい〜〜〜っ」
メイド「ん、んん・・・? な、なに・・・額・・・・・・?」
メイドの死体がゆっくりと起き上がりました。
男「!!! う、うわぁ?!」
メイド「んん・・・? あれ? パン屋のご主人、若返りましたぁ?」
男「・・・あ、え? いえパンはそこまで好きじゃないけど」
メイド「・・・・・・あれ? ・・・・・・・・・・・・・・・」
お互いに見つめあい、そこにはながーい沈黙が生まれます。
そう二人はフォーリンラブ、つまりはひとめぼれ、
メイド「あああああああああ!!!!!!!!!」
・・・などになるわけがなく、その沈黙はメイドの叫び声で破られました。
476 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/22(金) 00:32:02.91 ID:/kT2IsUo
メイドはびゅんと立ち上がりどひゅんと駆け出しました。
男「えっちょっ・・・・・・まって!」
男は思わず追いかけます。
『さっきは何かに邪魔されたけどここであのメイドさんを逃したら・・・・・・ぼく、餓死しちゃう!』という焦りからqだったのか、
ただ追いかけなきゃならない空気があったのか。
とにかく、男はメイドを追って森の奥へ奥へと猛スピードで進んでいきました。
メイド「マスタアアァァァァァアアアアァァァァ!!!!!!!」
メイドは叫びながら走り走って、一件の小屋へと入っていきました。
男「ぜーはーぜーはー・・・・・・」
男「・・・・・・・・・・・・にんぎょう、てん?」
小屋の前には、お爺さんとかが書きそうな筆文字で、『人形店』とだけ書かれた木の看板がありました。
477 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/22(金) 00:38:11.52 ID:/kT2IsUo
本日はここまでー
水曜夜もしくは木曜日書きに来ます
だらだら投下ですみません
ここもブーン系も迷走してるけど・・・私、頑張る!
規制なんかには絶対負けないんだからッ!!
そんではおやすみさよならノシ
478 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage]:2010/01/24(日) 00:37:24.71 ID:D7sAgQDO
いつの間にか来てるとは
479 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 21:26:36.50 ID:Yak1XSIo
ゆふいんの牛乳ぷりんおいしいです
こんばんは
誰もいないだろうけど今日も元気に書くよ!
あとドコモ規制解除おめでとう!
現在【ヒトクイと人形師の話】投下中。
480 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 21:31:38.43 ID:Yak1XSIo
男は看板と小屋を交互に見て、ううん、とうなりました。
男「お肉屋さんじゃないのか…残念」
しかし男は思いました。
中には先程メイドが入っていった。
メイドはここの主なのかもしれない。もしそうだったら、土下座ぐらいすれば
何か食べ物を恵んでもらえるのではないか、と。
男「もうこの際ひとじゃなくてもよくなってきた…おなかすいたおなかすいたおなかすいた」
走ったので更に腹がへったようです。
481 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 21:37:23.48 ID:Yak1XSIo
男「というわけで俺はこの扉をノックしてインします」
誰宛なのか分からない宣言をしながら、木でできた扉を叩き扉を開けました。
その間0.2秒。
もはやノックの意味がありません。
これならノックせずに「たのもー!」と道場破りのようにずかずか土足で入った方がマシな気がします。
兎にも角にも。
男は小屋の中へと入っていきました。
482 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 21:53:38.60 ID:Yak1XSIo
メイド「マスタアアァァァごめんなさいごめんなさい!パンを買いに行って帰る途中で石に躓いてぶっ倒れてそのままフリーズしてましたごめんなさいごめんなさいごめんなs」
??「ええいひっつくなうざったい!気色が悪い!! お前のせいで私は餓死しかけたんだぞ!
倉庫にあった芋でなんとか食いつないだが…まったくこのポンコツめ!なんだ転んだ拍子にフリーズって
象に踏まれても百人乗っても大丈夫なように頑丈につくってあるのに!!」
メイド「ヒドイ!! でも……そこが好きです!!もっと踏んでください!!!!」
??「うわああああきもいいいいいいいいい誰だこんな性格にプログラムしたのはああああ!!!!」
メイド「マスター、あなた様です!」
??「そうだった!」
男「…………………」
男「なにこれ」
483 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 22:15:17.39 ID:Yak1XSIo
男「あのー……」
??「ところでおまえ買ってきたパンは」
メイド「あっ…。 ……そういえば、起きたときはすでになかったかも……」
男「すいませーん……」
??「あー野犬とかに食われたな。あいつらも必死で生きてるからなぁ」
メイド「すいませええぇん! お詫びに!ぜひ!私めをその綺麗なおみ足で踏んでくだs」
??「だからそれはお前にとってご褒美意外のなにものでもねーだろうがああぁ!ざけんな!!」
男「……あのー」
??「―――ん? ……だれだアンタ」
やっと気づいてもらえました。
484 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 22:28:14.73 ID:Yak1XSIo
男「勝手に入ってきてすみません。 実はかくかくしかじかで、お腹がすいて力がでないんです」
??「いや勝手に入るのは構わん。そういう店だからな。 しかし、
……するとなにか?私は自分の顔を「はいどうぞ」と言って分け与えるべきなのか?
換えの頭がないのに?」
男「え? いえ、ただお肉をいただけたらなぁと」
??「うちに肉なんてないのだが」
男「えっ 目の前にあるじゃないですか」
??「はぁ?」
メイド「……マスター、この人は危険です」
485 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 22:56:57.75 ID:Yak1XSIo
??「え? 何が?」
メイド「この男性…獣の目をしています。 ……もしかしたら、」
男「……」
(あ、やばい。 バレちゃったかな…?)
男は【人肉を食す人種】、通称【ヒトクイ種】です。
見た目がいいのは人を騙して食べるため。
話し方がなんだかのんびりしているのも、人を騙して食べるため。
またこのような変わった者たちですので、よく捕まっては処刑されてきました。
つまりは彼らは【人々】に【擬態】して、いつでもどこでも首を狙っているのです。
……だから、【嘘】がバレると、殺されてしまうのですが。
486 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 22:57:51.09 ID:Yak1XSIo
メイド「私とマスターを狙っているのかもしれませんよ! きゃー男の人って怖い!!目が合っただけで妊娠しちゃいますよ!!! さぁマスター早くこのリボンでその宝石みたいな目玉を隠して!早く!!」
男「……」
(よかった、ちがったみたいだ)
??「…………」
メイドはただの変態だったようです。
―――その後メイドはマスターに顎を蹴られて、恍惚の表情でおちてしまいました。
487 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 23:04:45.65 ID:Yak1XSIo
* * * * * * * * * * * * * * *
??「――つまり、旅をしていたが路銀を池に落としてしまい、もう一週間も何も食べていないのか」
男「はい」
??「で、肉しか胃が受け付けない、と?」
男「まぁ、そんな感じです。 いくつか大丈夫なものもありますが」
??「ふむ。 ……倉庫に干し肉があったような気もするのだが……ご覧の通り、メイドは使えなくてな」
男「象が踏んでも大丈夫ではないんですか」
??「所有者もしくは開発者による攻撃は受け付けるんだ」
男「なるほど、つまりますたーさんは象以上ということですか」
??「おまえもろうにんぎょうにしてやろうか」
男「えっ」
488 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 23:23:46.56 ID:Yak1XSIo
??「あと私の名前はネジマキだ。 お前は私の人形ではなく、客人だ。 ネジマキと呼び捨てで構わん」
男「そうですか。 ではネジマキさん、僕のこともコツジキで構いません」
ネジマキ「ほう、そうか。 ……では、コツジキ」
コツジキ「はい」
ネジマキ「…ふふっ」
コツジキ「? どうかしましたか」
ネジマキ「いや、名前を呼ばれるのは久々なものでな。 こいつは私のことをマスターとしか呼ばないし」
そう言ってネジマキは未だお花畑をさまよっているであろうメイドの頭をこつこつと足で小突きました。
489 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 23:26:50.61 ID:Yak1XSIo
ネジマキ「他の客共も私を店主だの人形師様だのとしか呼ばないからな。
たまに自分の名を忘れてしまいそうになるよ。 冗談だがな」
コツジキ「はあ」
ネジマキ「ところで、コツジキ。
お前はヒトクイ種だろう?」
490 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 23:36:44.76 ID:Yak1XSIo
コツジキ「え」
コツジキは目を見開きました。
ネジマキ「いや、私の知り合いに学者がいてな。そいつが[ヒトクイ種]について研究をしていて、
ヒトクイ種の特徴を何度か聞かされていたので、わかってしまったんだよ。
【話し方が特徴的】で、【見目麗しい】。 あと、【名前の由来は食に関する言葉・事柄】っていうのもな。
……しかし、なるほど。 たしかになかなかの美形だな。 捕まえて好事家に売れば一生遊んで暮らせそうだ」
コジツキ「………」
ネジマキ「まぁ、私には人形がある。 だから金には困らない。 安心してここで一晩でも四日間でも過ごせばいいよ」
コジツキはその言葉を聞いてほっと息をつきました。
見世物小屋で一生を過ごすなんて、彼には考えられませんでしたから。
491 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 23:45:10.45 ID:Yak1XSIo
ネジマキ「それにしても起きないな……。 仕方がない、私が取ってこよう。
コジツキはそこでまっていてくれ」
ネジマキは立ち上がると扉を開けて出ていってしまいました。
コジツキ「………」
コジツキ「あ。 もしかしてチャンス?」
部屋の中にはコジツキと、メイドのふたりだけ。
メイドを襲って食べるには絶好の機会です。
コジツキ「さっきは腕だったから、今度は、首からにしよう」
そう言ってメイドを抱きかかえ、首に歯をあてがいました。
コジツキ「ネジマキさんには悪いけど、仕方がない。 ……いただきます!」
492 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 23:49:04.34 ID:Yak1XSIo
がちんっ!
ネジマキ「……ん? 今、何か聞こえたような…」
ネジマキ「…………気のせいか。 最近パンクばかり聞いてたからか? 気をつけないと」
ネジマキ「……お、あったあった。 干し肉意外にもあるみたいだな」
493 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/28(木) 23:55:57.12 ID:Yak1XSIo
ネジマキ「喜べコジツキ。 干し肉意外にも――…大丈夫か?」
コジツキ「…!! っ! ッツツ!!!!!!」
ネジマキが大量の保存食(主に肉)を持って入ってくると、そこには床に転がって悶絶しているコジツキと、
寝ぼけ眼でネジマキを見上げるメイドがいました。
ネジマキ「………。 …………コジツキ、カラクリは人間じゃないから食えないぞ」
コジツキ「うう…。 なにそれはつみみはやくいってほしかった」
ネジマキ「いやさっきので気づいたと思ってたんだけどな」
カラクリ「ふぁ……おはようございます、ますたー……」
ネジマキは、はぁ、と呆れたような息をはいて、困ったように笑いました。
494 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_sage]:2010/01/29(金) 00:01:43.49 ID:xN6kLBko
さて本日はこのへんで終了です。
次回も水曜夜もしくは木曜日にこっそり来ます。
みなさんおやすみなさい、さようなら。
どうでもいい話だが
一度コジツキを「タクハツ」にしようかと思ったがやめた
コジツキは「乞食」です
もうヒトクイ種の名前思いつきません><
495 :
金目鯛
◆KINMEGsDV2
[sage_saga]:2010/01/29(金) 00:03:49.84 ID:5IUUuMco
おやすみ
ところで[sage_sage]じゃなくて[sage_saga]だからな
496 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/01/29(金) 00:21:10.47 ID:xN6kLBko
>>495
!!!!!!
後ろSAGAなのか!
やだもうはずかしい!
パルチザンで刺されたいくらい恥ずかしい!!
497 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/01/29(金) 00:34:47.42 ID:xN6kLBko
なおしたがこれでいいのだろうか
さて寝よう おやすみなさいノシ
sagaでロマサガ思い出したんだが3のリメイクまだですか
498 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/01(月) 05:59:22.94 ID:jS52Q4Eo
投下日ではないが気になったので
干し肉意外にも→干し肉以外にも
だった スマン
499 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/04(木) 23:42:02.71 ID:BNvNiRgo
今日牛の角切りやってたんだが
牛がめっちゃ鳴いた
「痛い!」って言ってるみたいだった
切った角をイトコの飼い犬(豆太郎)にやったら
すごくビクビクしてた
さむくて指がうごかないけど
投下するよ!だって木曜日だもの!!
もうすぐ金曜日だけどな
現在【ヒトクイと人形師の話】投下中
500 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/04(木) 23:48:36.67 ID:BNvNiRgo
――――翌日。
コジツキ「メイドさんは何を食べるんですか」
バキッ
カラクリ「私も人間と同じものを食べますよ。でもオイルの方が好きですね」
バキッ
コジツキ「変わってますね」
バキッ
カラクリ「あはは、普通ですよ?」
バキッ
コジツキ「……ところで、手。 痛くないんですか?」
501 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/04(木) 23:49:04.73 ID:BNvNiRgo
バキッ
カラクリ「……え? なんのことです?」
コジツキは初めて『素手で薪割り』する人に出会いました。
こんなことをするのは屈強な男性だけだと思っていた彼は、とても興味深そうに
メイドが次々に薪を割っていくのを見ていました。
502 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/04(木) 23:53:42.57 ID:BNvNiRgo
『さすが機械だなぁ』なんて思いながら、
カラクリが次々と薪をばっさばっさと割っていくのを見ていると、
ネジマキが小屋、もとい家から出てきて、男の名前を呼びました。
ネジマキ「――おいコジツキ。 暇ならちょっと手伝え。今から人形つくるから」
コジツキ「えー」
503 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/05(金) 00:19:06.33 ID:djVPiYUo
ネジマキ「……なんだ。 なにか文句があるのか」
コジツキ「メイドさんが素手で薪割るの見ていたいです」
ネジマキ「? そんなの別に面白くないだろ、いいから早くこい」
コジツキ「はーい」
コジツキは渋々家の中へと向かいました。
504 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/05(金) 00:22:12.48 ID:djVPiYUo
―――それから、夕方まで。
コジツキはネジマキのお手伝いをしました。
ネジマキ「………よし、今日はこのくらいでいいだろう」
コジツキ「これが人形ですか?」
ネジマキ「そう。 こいつはお嬢さんのボディーガードになるらしい」
505 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/05(金) 00:28:20.56 ID:djVPiYUo
コジツキ「ああ、だから格好イイんですね」
ネジマキ「やっぱ少女にはイケメンのボディーガードがいいだろ」
コジツキ「恋が芽生えちゃうかもですね」
ネジマキ「それは、……どうだかな」
コジツキ「そうなったら、ステキですね」
ネジマキ「……そうか?」
506 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/05(金) 00:33:05.30 ID:djVPiYUo
―――それからは、ずっと。
コジツキはネジマキのお手伝いを一日中やりました。
イケメンボディーガードくんはどんどん形を成していき、
やっと『人形』と呼べるようになってきたころです。
コジツキ「そういえば、どうしてネジマキさんは人形を作っているんですか?」
コジツキは、唐突にネジマキにそう訪ねました。
ネジマキ「……。 …唐突だな」
コジツキ「そうですかね」
ネジマキ「まぁ、いい。 そうだなぁ……」
コジツキ「わくわく」
507 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/05(金) 00:39:33.98 ID:djVPiYUo
ネジマキ「………昔、な。 その、……す、すきだったやつがいたんだが、」
コジツキ「ほうほう」
ネジマキ「だけどそいつは生まれながらに重い病気を患っていてな? ある日、街から出ていってしまったんだ」
コジツキ「ふむふむ」
ネジマキ「―――で、程なくその街で疫病が流行ってしまい、私と、もう一人が生き残ったんだ」
コジツキ「ほうほう」
508 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/05(金) 00:40:06.23 ID:djVPiYUo
ネジマキ「もう一人に私は会ったことはないよ、大きな街だったから。
あと、疫病が流行っていた頃、私は街を離れていたんだ。
だから病に罹らず、今日もこうして生きているわけなんだがね。
だが風の噂で聞いたんだ。 そいつは、―――『決して死なない体』をしていたらしい」
コジツキ「すごいですね」
ネジマキ「だろう? 私も驚いた。 ―――だからだよ」
コジツキ「……」
ネジマキ「……」
コジツキ「……。 ………え? おしまい?」
ネジマキ「ああ」
509 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/05(金) 00:41:48.90 ID:djVPiYUo
コジツキ「すいません、かいつまんで説明してほしいです」
ネジマキ「ああ? …あー、つまり、人は、いずれ死ぬ。 でも、死ににくいやつも、
世の中には少なからずいて、……だから…、えっと、……」
コジツキ「……」
ネジマキ「ああ、うん、やっぱいいや。 ―――終了終了!昼食にしよう!!」
ネジマキは腰掛けていた椅子からすっくと立ち上がり、作業場を出ていきました。
カラクリを呼びに行ったのでしょう。
一方、コジツキは作業場でまだ考え込んでいました。
510 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/05(金) 00:42:25.39 ID:djVPiYUo
コジツキ「……決して死なない人……ひとはいつかしぬ…………???」
小首をかしげて、ネジマキが自分の名前を呼ぶまで、悩んでいました。
511 :
以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします
[sage_saga]:2010/02/05(金) 00:44:53.28 ID:djVPiYUo
―――夕食がおわり、ネジマキはお風呂へ。
カラクリは後片付けへ。
……そしてコジツキは、食器をじゃぶじゃぶと洗うメイドさんを、
椅子に座ってじっと見ていました。
カラクリ「………」
カチャカチャ
コジツキ「………」
カラクリ「…コジツキさん。 その、見られているとやりにくいんですけどぉ…?」
コジツキ「あ、ごめんなさい」
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