神父服「………」

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695 : ◆I5XeDg9wrc [sage]:2010/04/12(月) 04:55:26.40 ID:pooSCYDO
次回また未定
書きたくなったら来る


おやすみんみん
696 :金目鯛 ◆KINMEGsDV2 [sage_saga]:2010/04/12(月) 18:12:58.28 ID:2pFBnKUo
697 : ◆I5XeDg9wrc [sage]:2010/04/29(木) 20:41:58.20 ID:R3d3yoDO
久々にきたわよー


早速書きます


≫【少女とべとべとさんとパティシエの話】
698 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 20:49:59.55 ID:R3d3yoDO
 小さい頃から、私のあとをついてくる人がいる。
一定の距離をおいて、私の後ろを歩いているのだ。
なぜだか不思議と顔は見えない。
英国紳士みたいな姿をしている、多分、男性。

一度、「どうしてついてくるの」と尋ねてみたことがあったが、「待っているのさ」としか言わなかった。

大きくなった今でも意味がわからない。


彼は、何を待っているのだろう?
699 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 21:01:32.33 ID:R3d3yoDO
とにかくいつでもどこでも、気が付いたら後ろをついてきているので、
私は彼を「べとべとさん」と名付けて、たまに話しかけて過ごしていた。
べとべとさんは意外にも私の問い掛けに応えてくれる。
「今日はいい天気ですね」と言えば
「そうだね。 でも降水確率90%だったから、傘持っていった方がいいよ」
………といった風に、お母さんみたいな事も言ってくる。
700 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 21:07:07.60 ID:R3d3yoDO
そんなこんなで、私は割りと毎日楽しく過ごしていた。


―――そんなある日、私は交通事故に遭う。


周りがざわめく中で、私はべとべとさんを探した。
身体中痛くて、目玉しか動かすことが出来ない。

べとべとさんを探す。


べとべとさんは、急に私の視界に現れた。
701 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 21:12:09.64 ID:R3d3yoDO
私の頭上から、私を見下ろすべとべとさんの顔は真っ黒で、やっぱり見えなかった。
いつも後ろをついてきたべとべとさん。
その彼が、今は私の前にいる。


ああ、そっか、なるほど。


少女「……べとべとさん、これを待っていたの?」

べとべとさんはゆっくりと、そうだよ。と言った。
702 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 21:17:50.55 ID:R3d3yoDO
べとべとさんは続ける。

「―――けれど、君と話す内に、もう少しここにいたくなった。
君の見る世界が見たい。
君の語る世界が聞きたい。
君の味わうものを味わいたくなった。
……いやはや、欲というものは恐ろしい。
どんどん湧いて際限がない。



……そこで、どうだろう。私と取り引きをしないか?」

少女「……とりひき…?」
703 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 21:35:40.92 ID:R3d3yoDO
べとべとさん「何、社会の様に難しい事ではないよ。
取り引き次第によっては、私は君に"猶予"を与えられるのさ。
……ああ、失敬。 もっとわかり易く言おうか。
つまりだね、」

少女「……どうすれば、いいの? ……いやだ…死にたくない……。 ……助けて、べとべとさん…」

べとべとさん「……最期まで人の話は聞くものだよ。」

少女「死にたくない……いたいよ…怖いよ……。 たすけて、助けて、

 なんでも、あげるから…」
704 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 21:38:21.17 ID:R3d3yoDO
べとべとさん「……何でもあげる、なんて女の子が口にしてはいけないよ。
まぁ私は紳士だから、どこぞの馬鹿の様に乙女の純潔を戴くような真似は一切しないよ。安心しなさい」

少女「………」

べとべとさん「ああ、駄目だよ。まだ目を閉じてはいけないよ。

………そうだなぁ…





 ―――では、君の"舌"を戴こうかな。」
705 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 21:48:06.00 ID:R3d3yoDO

___________________


少女「………というお話だったのさ」

べとべとさん「突然何を言い出すんだね」

少女「いえ、ただあの日の事を思い出しまして」
706 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 21:51:38.11 ID:R3d3yoDO
べとべとさん「それより! 早く学校へ向かわなくてよいのかね?」

少女「今日はお休みですよ、ゴールデンウィークです」

べとべとさん「なんと、もうそんな時期なのか…」

少女「べとべとさん曜日にしか興味ありませんもんね、テレビっこなんですからまったく」
707 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 21:54:45.10 ID:R3d3yoDO
べとべとさん「最近は特撮が熱い」

少女「聞いてませんよ」

べとべとさん「つれないなぁ。 あの日以来こうして肩を並べて歩けるようになったというのに。
ああ、あの頃の君はどこに行ってしまったのかね?」

少女「常に見てるんだからわかるでしょう? ストーカーさん」

べとべとさん「ストーカーではない! あんな奴等と一緒にしないでくれ!吐き気がする!!」
708 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 21:58:26.71 ID:R3d3yoDO
少女「似たようなものじゃないですか」

べとべとさん「うう…乙女が私を苛める……」

少女「あんまりうるさいと出掛けませんよ? 一日中部屋の中でゴロゴロして、三食納豆食いますよ」

べとべとさん「それは嫌だな。 …ふむ、ならば大人しく待っていよう」
709 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 22:04:26.61 ID:R3d3yoDO
〜〜〜数分後〜〜〜

てくてくてくてく

べとべとさん「……戸締まりはしただろうか…。 いかん、なんだか不安になってきたのだが」

少女「大丈夫ですよ。 毎日言ってますよねそれ」

べとべとさん「君は心配にならないのかね?! 最近は物騒なんだぞ? 外出中に勝手に家に入られてベッド下に斧を持った男が家主が帰ってくるまで待機したりする世の中なんだぞ?!」

少女「………」
(また洒落怖か何か読んだな…?)
710 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 22:10:43.32 ID:R3d3yoDO
べとべとさん「……あ! 君、ここだ、ここだよ!」

少女「……ケーキ屋さん?」

べとべとさん「前々から食べてみたかったのだ! ここのケーキはとても美味しいのだそうだぞ。
ささ、早く入ろう!」グイグイ

少女「わかったわかった わかったから押すな」
711 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 22:17:29.80 ID:R3d3yoDO
カランカラン

店員「いらっしゃいませ」

べとべとさん「店内もいい感じだ、期待が高まるな!」

少女(うるさい…)
「えーと、おすすめのものをお願いします。 あ、ここで食べます」

店員「店内でお召し上がりですね、かしこまりました。
お飲み物はいかがなさいますか?」

少女「えーと…じゃあ、ブラックコーヒーで」

店員「かしこまりました。少々お待ちください」
712 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 22:23:05.05 ID:R3d3yoDO
べとべとさん「ブラックコーヒー……」

少女「…べとべとさんが騒がしいのでお仕置きです。
一緒にケーキを頼んであるから、まだいい方でしょう?」

べとべとさん「むぅ…手厳しいなぁ。 仕方ない、連れてきてもらっただけでもよしとするか。
ああ〜それにしてもケーキはまだだろうか、楽しみだ!」

少女「まだ頼んでから三分も経ってないですよ」
713 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 22:30:19.83 ID:R3d3yoDO
〜〜〜数分後〜〜〜

店員「お待たせ致しました」

べとべとさん「きた! ささ、早く!早く食べてくれ!!」

少女「慌てないでくださいよ…。 まずはブラックコーヒーからですよ」コクコク

べとべとさん「え、ちょ、まっ…〜〜〜〜ッ!!!!」

少女「ふぅ」

べとべとさん「っうぅげえぇええええ苦い熱い!! せ、せめて冷まして…!」

少女「味解りませんし、舌の感覚はありませんから、平気ですよ?」コクコクコク

べとべとさん「あばばばば」
714 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 22:35:03.29 ID:R3d3yoDO
カチャン

少女「ごちそうさま」

べとべとさん「ひー、ひー…ううぅぁあ口の中が痛い熱い苦い!」

少女「お疲れさまです」

べとべとさん「うぅっ 酷い、あんまりだ!」

少女「何がですか? ……まぁ、次はお待ちかねのケーキですから。機嫌なおしてください」モグモグ

べとべとさん「ふん! 仮にも私は紳士だがね!例え相手が女性でも怒るときは怒なにこれおいしい」
715 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 22:40:11.25 ID:R3d3yoDO
少女「でしょうね。 すごく甘い匂いがします」モグモグ

べとべとさん「ちょっとまってなにこれ本当においしい」

少女「でも甘いってどういうものでしたっけ…」モグモグ

べとべとさん「このまろやかなくちどけが何とも…ああ食べ終わるのがもったいない…。 君、もう少しゆっくり食べてくれ」

少女「今日は買い物もありますからダメですよ」モグモグモグモグ

べとべとさん「ええええちょっとまってもう少し味わいたいからあああ」
716 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 22:43:59.61 ID:R3d3yoDO
ゴックン


少女「ごちそうさま」

べとべとさん「うう…少女ヒドイ……。 しかし美味しかった…」

少女「そうですか、……なら幾つか買って帰りましょう」

べとべとさん「!」パアァッ

少女「兄さんに」

べとべとさん「!!」
717 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 22:47:59.05 ID:R3d3yoDO
 * * * * *

店員「ありがとうございました。 またお越しくださいませ」

カランカラン


べとべとさん「ああ実に美味であった…! また行こう」

少女「そうですね、べとべとさんがイイコだったらまた行きましょう」

べとべとさん「! 本当かい? よし、私今日から夜更かししないぞ?!」

少女「……」
718 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 22:53:05.97 ID:R3d3yoDO
少女「……さて、買い物して帰りましょう」

べとべとさん「今日は白菜が安かったぞ。 私は鍋が食べたい」

少女「作るのは兄さんですから兄さんに言ってください。
……でも、そうですね。
最近また寒くなってますし、言うだけ言ってみましょうか」

べとべとさん「やったー」

少女「そうと決まったら急がないと。タイムセールももうすぐです」


719 : ◆I5XeDg9wrc [sage]:2010/04/29(木) 22:54:44.14 ID:R3d3yoDO
さて
本日はここまで
まだパティシエ出てきてないけど
明日にでも続き書きに来るよ


おやすみさよならんらん
720 : ◆I5XeDg9wrc [sage]:2010/05/05(水) 05:51:18.13 ID:x4VMKcDO
現在「少女とべとべとさんとパティシエの話」投下中


――――――翌日。


少女「ケーキ、兄さんに喜んでもらえてよかったです」

べとべとさん「うむ。兄さんは甘いもの大好きだものな。
でもブラックサンダーの箱買いはどうかと思うのだが」

少女「あれで何故太らないんでしょうね…。
さて、今日はどうしましょうか」
721 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/05/05(水) 05:54:28.26 ID:x4VMKcDO
べとべとさん「今日もあのケーキ屋に行きたい」

少女「……」

べとべとさん「………」

べとべとさん「……私、ちゃんとイイコにしてたよ?」

少女「……わかりました。 でもさすがに昨日の今日では気が引けますね」

べとべとさん「誰か呼べばいいのさ!」

少女「簡単に言わないでください」
722 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/05/05(水) 05:59:14.79 ID:x4VMKcDO
べとべとさん「一人でもいいではないか、私がいるだろう?」

少女「貴方人じゃないじゃないですか。 ……まぁ、いいですけど。私が勇気出せば済む話ですからね」

べとべとさん「実にたくましいなぁ」

少女「誰のせいですか」
723 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/05/05(水) 06:02:27.82 ID:x4VMKcDO
少女「それでは昼食が済んだら行きましょうか」

べとべとさん「おお、それがいい。 今日は何にするんだい?」

少女「そうですねー…久々にオムライス作ろうかな、と」

べとべとさん「!! グリンピースは!抜いてください!!」

少女「好き嫌いはダメですよ」
724 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/07/29(木) 00:51:30.84 ID:imxPfvA0
べとべとさん「ひどい」

少女「いやだって冷凍のミックスベジタブルからグリンピースだけ除けるの面倒じゃないですか」

べとべとさん「…まぁ、いいか。 私にはケーキたんが待っているのだからな」
725 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/07/29(木) 01:01:15.35 ID:imxPfvA0
〜〜〜昼食後、外出中〜〜〜

てくてくてくてく

べとべとさん「ケーキ♪ ケーキ♪ ケ・エ・キ〜♪」

少女「…べとべとさんっていくつなんですか?」

べとべとさん「私かい? そうだね…969年くらいは生きているかな? 途中からきちんと数えていないからわからないけど、だいたいそのくらいだと思うよ。
……どうしていきなり私の年齢を気にするのかね?」
726 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/07/29(木) 01:09:20.43 ID:imxPfvA0
少女「いえ、ただ私より遥かに年上に見えるのにケーキですごく喜んでるので、もしかしたら年齢は低いのかと思いまして」

べとべとさん「何を言う。ケーキはすばらしいものだぞ? 見た目も美しい味も素晴らしい。
まるで美しい女性のようだ!」

少女「うわ…。 あ、着いたー」

べとべとさん「うわ?! 今うわって言っただろう! ひいたのか? ひいたのか?!」
727 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/07/29(木) 01:28:16.88 ID:imxPfvA0
 * * * * * * * * * * * * *

店員「ね、パティシエさんパティシエさん」

パティシエ「ん?」

店員「昨日変わった女の子が来たんですよー」

パティシエ「変わった…?」

店員「ええ。 うちで今おすすめしている、『凶悪!激甘モンブラン』を頼まれたんですけど、」

パティシエ「それ『栗と南瓜のモンブラン』のことだよね 変な名前付けないでよ悲しくなる」

店員「泣かないでください。
 で、あのモンブラン食べると誰でも変な顔するんで、注文した人を観察するのが
 最近の私の密やかな楽しみだったんですけど、」

パティシエ「変な顔?! 変な顔ってどういうこと?! 俺のケーキそんなに酷いの?!」
728 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/07/29(木) 01:39:50.66 ID:imxPfvA0
店員「いや、幸せそうな顔ですよ」

パティシエ「最初からそう言ってよ…ああ寿命縮まるかと思った。 俺の心臓ミジンコ並みなんだからあまり驚かせないで」

店員「どんだけチキン野郎なんですか。 で、話戻りますけど、」

パティシエ「うん…」(チキン野郎って言われた…)
729 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/07/29(木) 01:41:13.64 ID:imxPfvA0
店員「その女の子、全然表情が変わらなかったんですよー。 ひとりで無言でぱくぱく食べて、ケーキお持ち帰りして帰って行きました」

パティシエ「…? 表情が顔に出にくい人とかじゃないの?」

店員「そういうのはリアルであまり存在しませんよ。 これだからDTは…」

パティシエ「?! どどどどどど童貞ちゃうわ!!!」

店員「やだー私DTって言っただけなのにー。 なに暴露してんですかー。きゃーきゃー」

パティシエ「もうやだこの店員」
730 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/07/29(木) 01:51:31.01 ID:imxPfvA0
パティシエ「まぁ、ともかく…別に普通なんじゃないかな?」

店員「ですかねー? んーでもなんか気になるんですよねーあの女の子…」

パティシエ「なんだ、恋でもしたの?」

店員「まさかぁ。 相手は高校生ですよ?」

パティシエ「だよね…しかも女のk」

店員「女の子は小学校低学年くらいが一番おいしいんですよ。 高校生では熟れ過ぎです」

パティシエ「ほんとにいやだこの店員」
731 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/07/29(木) 02:01:51.05 ID:imxPfvA0
カランカラン

パティシエ「あ、お客さん来たよ」

店員「はいはいでは行ってきます!」



店員「いらっしゃいませー… あっ」

少女「…? こんにちは」

店員「こんにちは! 昨日も来てくださいましたよね?」

少女「はい。 ここのケーキ、気に入っちゃいまして」(べとべとさんが)

店員「ホントですか? ありがとうございます! ぜひうちの店長にも言ってやってください、両手広げてくるくる回りながら喜びますよ、きっと」
732 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2010/07/29(木) 02:06:59.80 ID:imxPfvA0
少女「え?」

店員「今呼んできますねー。 大丈夫ですよ今お客さんいませんから。ではー」

少女「え、え?」

べとべとさん『ほう、あの甘美なケーキを作った者に会えるのか。一体どのような人間だろうねぇ、清楚系美女だといいなぁ』

少女「……」
733 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage_saga]:2010/07/29(木) 02:15:31.26 ID:imxPfvA0
がたんがたん

少女「?」

べとべとさん『なんだか騒がしいな』

少女「なんでしょうか…? ちょっと見てみます?」

べとべとさん『そうだね。 厨房がどんな感じなのかも気になるしな!」ワクワク
734 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage_saga]:2010/07/29(木) 02:16:00.30 ID:imxPfvA0



店員「いいじゃないですか店長でしょう? たまには出てきてお礼くらい言ったらどうです?
『私のような豚野郎が作ったケーキを食べてくださり、更にお持ちかえりして下さりありがとうございますうぅぅ』
みたいな感じでいいですから! ほらっ」

パティシエ「なんなのその例文まるで俺ドエムじゃないか! じゃなくて女の子の前に出るのとか緊張して爆発するかもしれないからマジ勘弁して俺死ぬ死んじゃう」

店員「私の前は平気でしょうに」

パティシエ「君は女の子じゃないだろう」

店員「しつれいだ!」
735 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage_saga]:2010/07/29(木) 02:25:34.01 ID:imxPfvA0
店員「確かに私は生物学上オスですが心は乙女です。 その証拠に見てくださいよこの衣装、私懇親の手作りですよ? 素晴らしいメイド服でしょう?」

パティシエ「そんなんだからうちはリピーターが少ないんじゃないかあぁぁ!」

店員「それがヒキコモリ属チキン科の店長に代わって接客している幼馴染に対する態度ですか? ホント仕様がないですねこれだから粗チンは…」

パティシエ「シモネタはやめろ! 俺はケーキをつくっているんだぞ?!綺麗で繊細でかわいらしい、乙女の心のような食べ物を作っているんだぞ?!」

店員「何言ってるんですか…乙女の心って……ちょっとひく、吐きそう」

パティシエ「吐かないで!」

少女「……」

べとべとさん『……』

べとべとさん『なんたるカオス』
736 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage_saga]:2010/07/29(木) 02:29:44.28 ID:imxPfvA0
べとべとさん『なんだか取り込み中のようだね。 少し待ったほうがいいんじゃないかい?』

少女「……あのー、注文いいですか?」

店員「あ」

パティシエ「あ」

べとべとさん『このカオスの中普通に突き進むなんて……流石だな乙女は…』
737 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage_saga]:2011/04/26(火) 05:28:53.76 ID:N5JIqzyDO


 * * * * * *


店員「いやぁ、大変お見苦しいものを見せてしまって申し訳ありませんでした。あ、コレ、サービスですので良かったら召し上がって下さい」

少女「はあ……」

べとべと『おお……! ――ふふふ。乙女よ、覗いてみて正解だったな。いいことあったぞ!』

パティシエ「…………」 オドオド
738 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage_saga]:2011/04/26(火) 05:35:54.20 ID:N5JIqzyDO
少女「……」 ぱくぱくもぐもぐ

店員「……」
(やっぱり表情変わらないわこのコ)

べとべとさん『ふむ、和と洋のコラボレーションも素晴らしいな。クリームと餡は本当に良い組み合わせだ……発見者に賞状贈りたい』

パティシエ「…………」 ソワソワ
739 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2011/06/20(月) 03:03:26.69 ID:A2ai3y7DO
――――数分経過。


べとべとさん「ごちそうさまでした!」

少女「ごちそうさまでした」

店員「ウフフ、おそまつさまでした」
(最後まで表情変わらなかったわねー)

パティシエ「! おっ おお、お、おそまつさまでした!」

店員「どもってんじゃねぇよ」
(すみません。うちの店長あがり症なんで……)
740 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2011/06/20(月) 03:16:49.04 ID:A2ai3y7DO
パティシエ「ヒィ! ごっごごごめんなさい! ああっ またどもっちゃったよ! どうしようどうしよう、えっと、ごめんなさい!」

べとべとさん「ケーキの腕は素晴らしいのに……」

少女「……」
(そんなこと言っちゃダメですよべとべとさん。……あ、見えないし聞こえないんでしたっけ。じゃあ、大丈夫なのでしょうか?)

店員「ハイハイ。店長、うるさい☆」 べちん!
(……うーん……)
741 :以下、名無しに変わりましてゴミがお送りします [sage]:2011/06/20(月) 03:35:39.87 ID:A2ai3y7DO
 * * * * * *





少女「ふぅ……」 カチャン
(べとべとさん、そろそろ帰りましょうか)

べとべとさん「むう……。名残惜しいが、長居しても仕方がないものな。お茶も飲み終えてしまったし……ケーキの追加注文してくれないし」

少女(べとべとさんのために、食べることはとても大切だと承知しています。でも、体重がありますから、こればかりは……)

べとべとさん「うむ。乙女たるもの可憐で包み込めるものでいなくてはならないからな。
      いくら少女という存在が甘いものでつくられるといっても、糖類の過剰摂取はいけない。ぶよんぶよんになってしまう」

少女「……ぶよんぶよん……」
742 :金目鯛 ◆KINMEGsDV2 [sage_saga]:2012/09/19(水) 11:58:14.41 ID:c2znh7Hqo
結局ここはもう書かないのか?
743 :スカイメンソール ◆MorPhoC88A [sage_saga]:2012/09/19(水) 14:45:01.74 ID:kFgXeh46o
スーツってまだいるんですか?
744 :金目鯛 ◆KINMEGsDV2 [sage_saga]:2012/09/19(水) 21:28:47.79 ID:c2znh7Hqo
言われてみると最近見ていないな
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