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唯「悪いのは私だよ…」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 00:03:16.66 ID:TfJcSaY0

※日付は話と特に関係ありません


梓「もうおわりです」

紬「そうよ」

唯「ごめんね…ごめんね」

梓「悪あがきはよしてください」

?『私は悪くない!なのに、なのに…!』

梓「いいえ、今のあなたは……




 何も聞こえなくなっていった。
 すべてがぼやけていく。
 もう終わりか…



 唯はその光景から目を逸らしたかった。
 でもそうはしなかった。 
 …そこにはかつての頼れる面影はなかった。
 でも…

紬「いい加減にして」

 そういうと彼女の背にスタンガンを押し当てた。

?『ガハッ!』

 どうしてこうなってしまったのか

 物語はこの日、10月8日から少しさかのぼった、10月4日から始まる……
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/05(火) 07:20:28.79 ID:/sbt1vBDo
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/05(火) 07:19:55.79 ID:+3TG/vF+o
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/05(火) 07:14:19.06 ID:yLS6faw+o
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/05(火) 07:13:35.48 ID:/sbt1vBDo
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/05(火) 07:13:02.82 ID:+3TG/vF+o
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【ACMA:GAME】ガド「今回のゲームは「映画爆死」だ!」照朝「何だそれは?!」 @ 2024/11/05(火) 03:46:55.67 ID:WnWNAOSXO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1730746015/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 00:05:51.39 ID:TfJcSaY0
10月4日

唯「あれ?みんなもう来てたの〜?」

唯「唯ー遅いぞ〜」

律「さわちゃんにお手伝い頼まれてたんだよ〜」

紬「じゃあみんなそろったし、お茶にしよっか」

唯「そだね〜、ってあれ?」

澪「先に練習するぞ!」

律「ケーキが先!」

唯「お〜い」

澪「あ、後で練習もするぞ!」

ムギ「お茶入ったわよ〜」

唯「だから……」

梓「澪先輩と律先輩は仲がいいですね……って、さっきからどうして立ってるんですか?唯先輩?」

唯「いや、だからイス一個足りなくない?」

紬澪律「あれ?」

3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 00:07:48.68 ID:TfJcSaY0
梓「ほんとだ。唯先輩のイスがない!」
梓「? おかしいな……昨日の帰りの時はありましたよね?」

律「そうだけど……う〜ん。部室の中にはないな……予備のイスってあったっけ?」

梓「あ、準備室にあると思いますよ」

唯「そっか。じゃ、とってくるねー」

 準備室の中でイスを探しながらイスがどこにいったか考えていた。
 
唯「う〜ん、ま、会議でイスが足りないとかなんかで持ってったんだろうけど……」
唯「でも……なんか違和感があるんだよね〜、なんか……部室の空気?が……」

唯「ま、気のせいだよね!」

 ガラクタをどかしていくととほこりをかぶった古いイスが1つ出てきた。
 唯は手でほこりを掃うとそれを持って部室に戻った。

唯「お待たせ!」

律「おっ!あったのか?」

唯「うん!ちょっと汚いけど…」

澪「今日はそれで我慢しろ?」

唯「…そだね!」
唯「ムギちゃん!今日のお菓子は何?」

紬「今日はケーキよ♪」

唯「おっ!私ショートケーキがいいな〜」



ガチャッ
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 00:09:28.67 ID:TfJcSaY0
梓「ほんとだ。唯先輩のイスがない!」
梓「? おかしいな……昨日の帰りの時はありましたよね?」

律「そうだけど……う〜ん。部室の中にはないな……予備のイスってあったっけ?」

梓「あ、準備室にあると思いますよ」

唯「そっか。じゃ、とってくるねー」

 準備室の中でイスを探しながらイスがどこにいったか考えていた。
 
唯「う〜ん、ま、会議でイスが足りないとかなんかで持ってったんだろうけど……」
唯「でも……なんか違和感があるんだよね〜、なんか……部室の空気?が……」

唯「ま、気のせいだよね!」

 ガラクタをどかしていくととほこりをかぶった古いイスが1つ出てきた。
 唯は手でほこりを掃うとそれを持って部室に戻った。

唯「お待たせ!」

律「おっ!あったのか?」

唯「うん!ちょっと汚いけど…」

澪「今日はそれで我慢しろ?」

唯「…そだね!」
唯「ムギちゃん!今日のお菓子は何?」

紬「今日はケーキよ♪」

唯「おっ!私ショートケーキがいいな〜」



ガチャッ
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 00:12:38.58 ID:TfJcSaY0
さわ子「あら今日はケーキ?」

紬「そうですよ〜先生は何飲みます?」

さわ子「ミルクティーお願いね!」

律「……じゃ、食べるか〜、ってあれ?」

澪「?どうした?律」

律「ケーキ一個足りないぞ?」

6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 00:14:28.89 ID:TfJcSaY0
梓「ほんとですね。ムギ先輩もしかしてつまみ食いですか?」

紬「へ?あ、梓ちゃん、そ、そんなわけ……」

澪「何言ってんだ、梓」

律「そうだぞ、忘れただけだろ?ムギ」

紬「そ、そうよ!」

唯さわ(ムギちゃん焦ってる……まさか本当に……)

澪「ま、いいじゃん。私今日はケーキいいから……」

唯「え?ありがとう澪ちゃ〜ん」

梓「すいません、澪先輩」

律(!はは〜ん、さては……)
律「澪〜また太ったな?」

澪「!!」
澪「り〜つ〜」

律「わ〜澪がー………………
………………………………
……………………………

?『10月4日 今日 も 軽音楽部 は 平常運行 』
?『おそらく あと 3分以内 に ケーキ を 食べ終えた 中野梓 が 』
?『練習 の 開始 を 提案する はず だ 』


梓「先輩!そろそろ練習しましょうよ!」

律「そうだな〜、たまには練習するか!」

澪「お?珍しくやる気だな」

唯「そうだね、律ちゃん」
唯「じゃあさっそくギー太を……

律澪『何してんだ?唯』

唯「へ?」

紬「」

澪「唯はギターじゃなくてボーカルだろ?しっかりしてくれよ」

唯「ほえ??」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 00:15:59.91 ID:TfJcSaY0
律「そうだぞ〜唯」

唯(あ、私よく歌詞忘れるから…たまには特訓しないとだめだもんね!)
唯(多分、律ちゃんが気を遣ってくれたんだ。流石、部長!)

唯「オッケー私がんばるよ!」


梓(あれ?唯先輩今日は歌だけ?)


………………ジャーン

梓(あれ?)
梓(唯先輩が弾いてないのに、何で『いつもどうり』なの?)
梓(一体だれがリードギターを?……)

律「じゃ、今日はここまで!」

梓「えっ…」

澪「そうだな……もう暗くなってきたし」

梓「あっ、ゆ、唯先輩!一緒に帰りましょう!!!」


唯「わ!急に大きい声ださないでよ〜あずにゃん、びっくりしちゃったじゃん!」

梓「す、すいません」

 ガバッ

唯「ヘヘ、いーこ、いーこ」ギュー

梓「もう!いい加減抱きつくのはやめてください!」

律澪紬「じゃーな2人とも〜」

唯「うん!また明日ね〜」
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 00:34:08.31 ID:TfJcSaY0

/
/
/

 【帰り道!】


梓「寒くなってきましたね」

唯「じゃあ私があっためてあげよう」ダキッ

梓「もう!唯先輩は…!」

唯「えへへっ」

……………
……………

梓「そういえば唯先輩」

唯「なーに?あずにゃん?」

梓「どうして今日はギターの練習しなかったんですか?」

唯「あ〜それがさ〜何か律ちゃん達が…………」

梓「へ〜そんなことが……」

唯「でもお陰で歌うまくなったよ!」

梓「そうですか…?ならいいですけど」

唯「そうだよ〜、あ そういえば今日さわちゃんが………………

………………
………………

唯「……あ、私こっちだから、あずにゃんまた明日ね〜」

梓「はい、じゃあまた明日…」

 思えば異変はこの日、急におとずれた訳ではなかった。
 ずっと前から、予兆はあったはずだ。
 ……でも、私は気づけなかった。
 
 この日、10月4日からあらわれた、
 6人目の軽音部員に………………
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 00:36:32.06 ID:TfJcSaY0
【唯の日記!】

10月4日

今日は不思議なことがあった。
まるでみんな私がギターだって事を忘れてるみたいだった。
でもあずにゃんは覚えてたし……
りっちゃん達のいたずらかな?

唯「う〜ん…。ま、いっか!寝よう!」
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 03:06:17.52 ID:EB5QLAko
つ、続きを
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 06:56:37.47 ID:TfJcSaY0

10月5日


【部室!】

律「わり〜、遅くなった!」

紬「遅いよりっちゃん」

……………………
……………………
……………………


梓「じゃあ、全員そろったし、練習しませんか?」

律「そだな〜」

唯「何やってんの?律ちゃん」

澪「律?まさか…楽器、忘れたのか?」

律「は?」


梓「!り、律先輩が忘れたならしかたないですね!今日はもうやめましょう!」

澪「?あ、あぁそうだな?(どうしたんだ?慌てて)」

唯「あずにゃん、一緒に帰らな……」

梓「律先輩!今日は一緒に帰りませんか?」

唯(え?あずにゃん……無視?)

律「そ、そうだな。たまにはいいか」




12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 07:00:44.11 ID:TfJcSaY0
【唯の家!】

唯「今日は律ちゃんが楽器忘れて練習なかったんだ〜」

憂「? そうなんだ〜」

唯「そうなんだよ〜」



憂「……!お姉ちゃんそろそろ寝ないと!」

唯「本当だ!もうこんな時間!」

唯「おやすみ、うい」

憂「おやすみ、お姉ちゃん」


【唯の日記!】

10月5日

昨日は日記に寝ぼけて変なことを書いてしまったなあ。
でも今の軽音部も少し変だよ。
あずにゃんが律ちゃんが楽器を忘れたと聞くと私の誘いを無視して
すぐに帰っちゃったんだ。
ちょっと寂しかったよ。


唯「……私ってば何書いてんだろ!もう寝ちゃお〜」

……
……



?『ごめんね ゆい』

/
/
/

 【梓の家!】


梓(唯先輩も……?…)
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 07:05:03.85 ID:TfJcSaY0
10月6日


【部室!】

澪「あぁ、もうみんな来てたのか」

律「そうだぞ〜遅刻だぞ〜」
律「罰として今日のおやつは没収…

澪「調子に乗るな!」ゴチン

律「痛いですわ、みおしゃん……」ガクッ

唯「大丈夫でございますか?律ちゃん隊員?」

律「唯隊員、後は頼んだぞ……」

唯「り、律ちゃん隊員?律ちゃんたいい〜ん!」

澪「コントはそれぐらいにして練習するぞ!」

唯「今日はお茶なし〜?」

紬「ごめんなさい、今日はお菓子忘れちゃって……」

律唯『そんな〜』

澪「最近やっと練習するようになってきたんだしこの調子で行くぞ!」

梓「そうですね…………」
……………………
……………………

律「そろそろ帰るか〜」

唯「あずにゃ〜ん、今日は私と…」

梓「えっ?それはちょっと……」
梓「澪先輩、私と帰りませんか?」


唯(え?あずにゃん、何で?)


?『本当にこれでいいのかな…』

14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 07:07:16.81 ID:TfJcSaY0




【帰り道!】

唯(結局ムギちゃんと帰ることになりました!)



唯「ねえ…………」



紬「……」

唯「」

紬「……」


唯(……無視?)


唯「…あ、私こっちだから……」

唯「じゃあね……」

紬『………………………………』
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 07:09:08.11 ID:TfJcSaY0
【唯の家!】

唯「日記書こっと……」

10月6日

今日も練習しなかったなあ。
理由は忘れちゃったけどそれはいつものことだから別にいいや!

それより昨日からあずにゃんが付き合い悪いよ〜
あずにゃん分が足りない〜〜!
ムギちゃんも様子が変だったし……
何かあったのかなあ?


唯「!もうこんな時間! お風呂入って寝なきゃ!」
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 07:13:04.24 ID:TfJcSaY0
これから学校なので一旦失礼します…
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 11:44:19.80 ID:5/Qr9.Qo
このさきどう展開していくのか楽しみだな
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 16:29:35.46 ID:TfJcSaY0
10月7日


【部室!】

唯「りっちゃん おいーす」

律「おいーす」

梓「こんにちは、唯先輩」

澪「遅いぞ〜」

唯「今日のケーキは何〜?」

律「スマン!実はムギがまたケーキの数、間違えて……」

唯「えっ…?食べちゃったの?」

澪「悪い、私も気づかなくて…」

唯「もー…って……?あれ?ムギちゃんは?」

澪律「そこだよ」

紬「…………」

 紬は唯が部室に来たのに気づくとお茶を淹れ、すぐ机に伏せてしまった。

唯「どうしたの?」

律「ずっとあんな調子で…」

澪「おーい?ムギ?」

紬「…」

19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 16:31:18.90 ID:TfJcSaY0
/
/

梓「あのっ、用事思い出したので今日はここで…」

唯「あずにゃ〜ん、私も…」

梓「えっ…?」

澪「用事で帰るのに一緒は無理だろ……」

唯「はうっ、確かに…」

梓「じゃあまた明日…」

律「じゃあな〜」

 バタン

澪「そろそろ練習するぞ!」

律「え〜梓帰ったし、ムギは調子悪そうだし〜」

唯「4人でもやろうよ!」

澪「ほら唯もやる気だぞ、律」

律「分かったよ、あ〜やる気が起きない」

澪「律!」ゴチン

律「痛〜冗談なのに…」

唯(ギー太はトンちゃんの水槽の隣に……)

澪律『どこ行くんだ?唯』

唯「へ?」
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 16:33:30.49 ID:TfJcSaY0
澪「はやくボーカルの準備しろよ」

唯「また…?」(ギターは練習しなくていいのかな?)

律「どうした?唯?」

唯「なっ、何でもないよ〜早く始めようよ!」

律「やる気だな〜、それじゃあ……1,2,3!」



唯「♪キ〜ミがいないとなに〜もできな〜いよ〜…」
唯(楽器2人だと練習にならないんじゃ…?……ん?)

 ジャカジャカジャカジャカ

唯「!」(誰?澪ちゃんの横でギー太弾いてるのは!?)

唯「ゴメン!ストップ!」

律澪「?どうした〜唯?」

唯「ちょっと今日声の調子悪くて…もうやめにしない?」

律「別にいいけど……どうした急に?」

唯「な、何でもないよ!」
唯(あれ?さっきの人はどこ?)キョロキョロ

澪「探し物か?」

唯「え!?なんでもないよ?」

律「……そうか?」

唯「そうだよ〜。じゃあそろそろ帰ろっか?」

澪「」

律「ムギ〜?私たち帰るけど…、まだ少し休むか?」

紬「……………………帰る」ヌッ

律唯(やっぱ様子が変だ……)

澪『!』

律「どうした?澪」

21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 16:35:52.32 ID:TfJcSaY0
澪「ヒッ」ビクッ

唯「澪ちゃん?大丈夫?」

律(ムギ…澪を驚かすと……)


澪「……くっ、来るなぁ…」

唯「?どうしたの、澪?」

澪「い、いや、た、助けてぇ」

律「澪!しっかりしろ!」

澪「いやああああああああああ」

 バタン

律「私追いかけるから!」

律「2人は適当に帰って!」

 バタン

律「…待てよ〜澪!…」


唯(澪ちゃん、完全に私の方見てたよね……)



22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 16:39:30.92 ID:TfJcSaY0

 【唯の家!】

唯「う〜い〜」

憂「なーに?お姉ちゃん?」

唯「私ってうざいのかな〜?」

憂「な、なんでそんな事聞くの?お姉ちゃん?」

唯「やっぱりダメだよね、軽音部のみんなにいつも迷惑かけるし、憂に頼りっぱなしだし……」

憂「そんなことないよ!お姉ちゃんは優しいし、何でもやればできるし……」

唯(ういは人に気を遣えるできた子だから…いやそれも私がダメな姉だからかな……)

憂「……まさか軽音部の先輩とケンカしたの?」

唯「……」
唯「ごめんね、変な事聞いて。今日は疲れたし、もう寝るよ」

憂(まだ7時なのに、夕飯たべてないのに、アイスもTVもまだなのに…)
憂「…………一体何があったの?お姉ちゃん」
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 17:07:20.23 ID:TfJcSaY0
【唯の日記!】

またギー太をとられてしまった。
この間はよくわからなかったけど誰かが代わりに演奏してるみたいだ。
私はもういらないのかな。

今日もあずにゃんに避けられてる気がした。
途中で逃げるように帰っちゃうんだもん。
それだけじゃない。
ムギちゃんは様子が変だし、
一緒に帰ろうと澪ちゃんを誘ったら急に叫んで逃げていっ

 パタン


唯(私、みんなにきらわれてるのかな????)

唯(こわい こわい こわい)

(もういやだ もういやだ)
(なんで わたし ばっかり)

唯「あれ?あたまがぼーっとしてき」


24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 17:19:55.99 ID:TfJcSaY0
唯『グスッ、ヒック。うぅ、もうヤダよぉ……』

 唯は泣いていた。
 唯は明日を迎える前に自分を終らせようと
 ハサミを首に刺そうとしていた。

唯「……さよなら、うい、あずにゃん、……みんな」

/
/
/

?『……まって。 私 が わるかった。』

唯「?」
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 17:46:00.33 ID:TfJcSaY0
今更ですけど>>3>>4 同じ内容でした。
スイマセン…
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 18:21:26.95 ID:TfJcSaY0
唯はどこか懐かしい声を聞いて振り返った。
 声の主の姿は見当たらない。
 でも唯には今の声が空耳ではないと分かっていた。

唯「だ、誰?」

?『ごめん』
?『明日 軽音部 へ 行って』

唯「な、何?誰?」

?『明日 に なれば わかるわ。 だから お願い。』

唯「?……うん…………わかったよ。……ってあれ?」

 唯はこの声の正体が分かりかけていた。
 だが何故かはっきりとは思い出せなかった。

唯「…私のギター演奏してたのはあなた?」

?『うん』

唯「どうして?」

?『…それはね、  あっ……ごめ… これ 以上は… 話せ な…』

唯「え?ちょっとまってよ!…あれ?急に眠気が…」

 唯は眠りについた。



/
/
/


梓「……そういうことだから…」(電話)

梓「唯先輩のことよろしくね」(電話)

憂「……お姉ちゃん…………」
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 21:42:19.66 ID:3DdhcAAO
期待… してます…
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 21:45:22.82 ID:TfJcSaY0
『10月8日』

【唯の部屋】

唯「はあ〜よく寝た〜」

憂「お姉ちゃん」

唯「うい〜今日は起きてるよー」

憂「大丈夫?」

唯「ほえ…何が?」

憂「……ううん、何でもないよ。朝ごはんできてるから早く降りてきてね」

 バタン

唯「?どうしたんだろ…」
唯「……!そういえば昨日憂に変な事いっちゃった…」
唯「でもなんであんなこといっちゃったんだろ?」


唯「まあいいや!覚えてないってことはそんなに大切なことじゃないってことだし!」

唯「うい〜今行くよ〜」
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 21:46:51.34 ID:TfJcSaY0
【リビング!】

憂(昨日お姉ちゃんが変だったから梓ちゃんに電話したら…)

憂(まさか、あんなことがあったなんて……)

唯「うい?」

憂「あ、何?お姉ちゃん?」

唯「昨日は変な事言ってごめんね。ちょっと疲れてて」

憂「そう?本当に大丈夫?」(気づいてないんだ…)

唯「うん!」

憂「……あっ、お姉ちゃん、そろそろ行かないと!」

唯「!もうこんな時間。急ぐよ、憂!」

憂「うん!」

30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 21:49:32.39 ID:TfJcSaY0
【教室!】HR

さわ子「今日の欠席は?」


姫子(あ! 日直私だ…)

姫子「え〜と?……田井中さんと秋山さんと…」

唯「……あれ?そうなの?」

姫子「気づかなかったの?朝からいないじゃん」

唯「ぼーっとしてて…」

姫子「でもさあ、2人同時に体調崩すって珍しいよね」

唯「…そうだよね〜」

姫子「昨日何かあったとか?」

唯「昨日?う〜んりっちゃん達よりムギちゃんが調子悪そうだったような…」

姫子「そうなの?ムギは今日、普通じゃん?」

唯「…………そうだね……」

姫子「?」


さわ子「唯ちゃん、姫ちゃん、話、聞きなさい」

姫子「あっ、すみません」



唯「…」
唯(姫ちゃんは普通って言ってたけど…)
唯(確かに昨日よりは不自然じゃないけど、やっぱりいつものムギちゃんじゃない…)
唯(今朝も話はしたけど、全然目が笑ってなかった…部活の時聞いてみようかな…)
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 21:54:22.58 ID:TfJcSaY0
【授業中!】
姫子「今日は唯も静かだなあ……言われてみればムギも元気がなさそう…」
姫子「軽音部で何かあったのかな……?」



【放課後】

唯「やっほー」

 ガチャン

紬「」

唯(あずにゃんはまだかな…)

唯「……ムギちゃん?」

紬「何?」

唯(やっぱ様子がおかしい?……)

紬「ねえ、唯ちゃん」

唯「な〜に?」

紬「今日、澪ちゃんと律ちゃん休みだったよね」

唯「そうだよ〜…ってムギちゃん、理由知ってるの?」

紬「ううん。でも想像はつくわ」

唯「?それって?」

紬「簡単よ、昨日澪ちゃんの様子が変だったでしょう?」

唯「あぁ、帰るとき叫んで走ってたよね」


唯「……ふえ?その理由もわかんないよ?」

紬『あなたそれ、本気で言ってるの?』

唯「ムギちゃん?」
唯(む、ムギちゃんの声こんな怖かったっけ?)ブルブル
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 21:58:03.37 ID:TfJcSaY0
紬「…いい加減にしてよ。あの二人が気づいたのは昨日、でも私は4日も前からそれに怯えてすごしてきた」

唯「何…言ってるの?怖いよ?」

紬「もう終らせましょう、唯ちゃん、ココで死ぬの。でも心配しないで、他の3人を殺したら私も死ぬわ」

唯(に、逃げなきゃ)

 ガチャガチャ

紬「鍵をかけてあるから無駄よ。簡単には開かないの」

唯「!いやぁ… 来ないで… おかしいよムギちゃん、何でこんなこと…」

紬「何で?簡単よ、誰が悪いかわからない。だから全員に償わせる」
紬「それだけよ」

唯「おかしいよ。一回落ち着いて…」

紬「もういいわ。さよなら」

唯「いやぁ…」

 ガチャガチャ!

?「唯先輩?いるんですか!」
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 21:59:52.27 ID:TfJcSaY0
唯(この声は、あずにゃん!)

唯「あずにゃん!助けて!ムギちゃんが…!」

紬「…!」

 バタン!

梓「ムギ先輩、思ったよりひどいですね……」

梓「ムギ先輩、…ごめんなさい」

 バコン!

 梓が側にあった椅子を持って紬に殴りかかった。

 ドシャ

 紬は倒れたが何分もしない内に起き上がった。
 
紬「ハア、ハア」

紬「ごめんなさい、少し混乱してたわ」

唯梓(少し…?)

紬「梓ちゃん、あなたはいつから気づいてたの?」

梓「違和感は最初から感じていましたがはっきり気づいたのはつい昨日のことです」

紬「そう…」

唯「ねえ、何の話?」

梓「唯先輩、今部室にいる人を数えてください」

唯「? 1 2 3 4…あれ?」
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 22:02:46.75 ID:TfJcSaY0
梓「…気づきましたか」

梓「もういいですよ、早く姿をはっきり見せてください」

唯「?」

 唯は梓の言っている意味がわからなかったがよく見ると部室には紬と梓と自分しかいなかった。

唯「あれ?やっぱ3人しかいない」

梓「ほら、あなたが姿を見せないとまた消えちゃいますよ?」

?『…わかったわ』

 フワッ

 次の瞬間、部室がエレベーターが落ちるときのような宙に浮く感覚が部室に流れた。
 そして…
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 22:20:22.02 ID:TfJcSaY0
?『久しぶりね 唯』

唯「……えっ?」

梓「どうも、ほとんど話したことないですよね」





梓「和先輩」



唯紬「?」



和『律と澪は?昨日、ついにばれちゃったけど』
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 07:22:06.15 ID:LPVrhGo0

唯「????????????」

紬「唯ちゃん落ち着いて」

唯「あうう…もう何がなんだか」




梓「ところで…唯先輩、今日、日記持ってきてますよね?」

唯「? ううん、って何で日記のこと知ってるの?」

梓「憂に聞いたんですよ。あとその憂がバッグに入れてくれたはずですけど」

 ゴソゴソ

唯「おっ!本当だ」

梓「貸してください」
梓「……何ですかこれ?」


唯「うぅ…」

和『…』

紬「?」

梓「毎日、憂のごはんがおいしい、ムギ先輩のお菓子がおいしい、私に抱きついた、の繰り返しじゃないですか」

唯「えへへ…」

紬「日記の意味あるの?」

梓「まったくです」

唯「いや〜お恥ずかしい…って違うよ!そもそも何で私の日記がいるの?」

紬梓「あっ」

梓「……えーと…あった。この日からですね」

唯「何が?」
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 09:22:58.04 ID:wM0ThhUo
来てた!?

と思ったら1レスでいなくなってた・・・
続きが気になる!
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 10:58:40.24 ID:J2Oi3iko
期待
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 16:28:26.03 ID:LPVrhGo0
梓「見てください」

 梓は10月4日のから昨日までのページを指した。

唯「ふんふん…」

唯「あれ?私こんなこと書いたっけ?」

梓「覚えてないのはしかたないです」

唯「何で?」

梓「簡単です。和先輩に憑依されてたんですよ」

唯「ひょういって?」

紬「幽霊や妖怪がとりつくことよ」

唯「え?和ちゃんは生きてるよ?確かに最近、風邪で学校休んでるけど…」

梓「まあ、そうですけど…」

梓「…長くなりますけど聞いてもらえますか?」

唯「もちろんだよ!」

梓(とは言ったもののどこから話せばいいやら…)

紬「…とりあえずはっきりおかしいと気づいてからのことを全て話せばいいんじゃない?」

梓「人の心読まないでください」



梓「…まあわかりました」

梓「じゃあ、お話します…」

梓「私が気づいたのは10月5日からです」
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 16:34:46.04 ID:LPVrhGo0
10月5日 ※梓視点

律「はぁ、はぁ」

 その日補習をさせられた律先輩は階段を大急ぎで駆け上がっていた。

 ガチャ

律「わり〜、遅くなった!」

紬「遅いよりっちゃん」

唯「もうお菓子食べちゃったよ〜」

澪「どうした?居残りか?」

律「あぁ、スマンスマン」


梓「じゃあ、全員そろったし、練習しませんか?」

律「そだな〜」

唯「おおっ!珍しくやる気ですなー」

律「文化祭も近いし、当然だろ〜」

 そう言って律先輩はドラムの準備をしようとしていた。

澪唯『? 何やってるの律(ちゃん)』

律「へ?」

澪「律はベースだろ?まさか……忘れたのか?」

律「は???」

梓(! これは昨日と同じ……)

梓「り、律先輩が忘れたならしかたないですね!今日はもうやめましょう!」

澪「?あ、あぁそうだな?(どうしたんだ?慌てて)」

唯「あずにゃん、一緒に帰らな……」

梓「律先輩!今日は一緒に帰りませんか?」

唯(え?あずにゃん……無視?)

律「そ、そうだな。たまにはいいか」
(梓は何か知ってるみたいだしどうなってるのか聞かないと)
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 16:38:32.79 ID:LPVrhGo0
/
/

【下校中!】

律(ここまでこれば誰にも聞かれないだろう)
律「梓、何がどうなっているのか教えてくれ」

梓「……律先輩、昨日どうして唯先輩にギターを弾かせなかったんですか?」

律「え?そんなことあったっけ?」

梓「? 覚えてないんですか?」

律「はあ? だからなんのことだ?」

梓(本当に覚えていないみたいだ……)

梓「律先輩続きは明日にしましょう。今日はここで……」タタッ

律「おいっ!待てよ、って行っちまった。一体何がどうなってんだ?」



【梓の部屋】
梓「…………どうなってるんだろ?」

梓(唯先輩も律先輩がベースだと思ってたみたいだし…)

梓『唯先輩も忘れちゃったのかなぁ?』

梓(もしかしたらこの現象はまだ続くのかもしれない)

梓「……そうだ、このことは毎日記録しておこう」

梓(…そうしないと私も忘れてしまうきがするから……)

 私は適当なノートに10月4日と5日に起こった奇妙な出来事を記すと眠りについた。
 そのノートには、

10月4日平沢唯 【リードギター】→ボーカル(記憶?)
10月5日田井中律 【ドラムス】→ベース?(記憶なし)

本人の演奏しない楽器は誰が?
何故記憶が消えるのか?
他にこの異変に気づいてる人物は?

と書いておいた。


42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 17:01:37.18 ID:LPVrhGo0
>>34の最後
×次の瞬間、部室がエレベーターが落ちるときのような宙に浮く感覚が部室に流れた。
○次の瞬間、エレベーターが落ちるときのような宙に浮く感覚が部室に流れた。

でした…何度もすいません。
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 17:02:14.59 ID:LPVrhGo0
10月6日 ※梓視点

【部室!】

澪「あぁ、もうみんな来てたのか」

律「そうだぞ〜遅刻だぞ〜」
律「罰として今日のおやつは没収…

澪「調子に乗るな!」ゴチン

律「痛いですわ、みおしゃん……」ガクッ

唯「大丈夫でございますか?律ちゃん隊員?」

律「唯隊員、後は頼んだぞ……」

唯「り、律ちゃん隊員?律ちゃんたいい〜ん!」

澪「コントはそれぐらいにして練習するぞ!」

唯「今日はお茶なし〜?」

紬「ごめんなさい、今日はお菓子忘れちゃって……」

律唯『そんな〜』

澪「最近やっと練習するようになってきたんだしこの調子で行くぞ!」

梓「そうですね…………」
……………………
……………………

律「そろそろ帰るか〜」

唯「あずにゃ〜ん、今日は私と…」

梓「えっ?それはちょっと……」
梓「澪先輩、私と帰りませんか?」


唯(え?あずにゃん、何で?)


和『本当にこれでいいのかしら…』
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 17:04:20.55 ID:LPVrhGo0
>>43誤爆です
>>13と内容が同じです
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 17:06:46.02 ID:LPVrhGo0
こっちが本物↓


10月6日 ※梓視点

澪(……♪君を見てるといつもハート DOKI★DOKI♪…)

 自分の作った詩を口ずさみながら澪先輩は部室へ向かっていた。

澪「新曲どうしようかな……?」

 考え事をしているうちに部室に到着したようだ。

 ガチャ

澪「あぁ、もうみんな来てたのか」

律「そうだぞ〜遅刻だぞ〜」
律「罰として今日のおやつは没収…

澪「調子に乗るな!」ゴチン


律「痛いですわ、みおしゃん……」ガクッ

唯「大丈夫でございますか?律ちゃん隊員?」

律「唯隊員、後は頼んだぞ……」

唯「り、律ちゃん隊員?律ちゃんたいい〜ん!」

澪「コントはそれぐらいにして練習するぞ!」

唯「今日はお茶なし〜?」

紬「ごめんなさい、今日はお菓子忘れちゃって……」

律唯『そんな〜』

澪「最近やっと練習するようになってきたんだしこの調子で行くぞ!」

梓「そうですね」(今日は誰が……?)

澪「さてと……

律「澪?何やってんだ?」

澪「…?」

46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 17:07:47.88 ID:LPVrhGo0
梓「!」(今日は澪先輩!)

律「澪は歌だろ〜しっかりしてくれよ〜」

澪「な、何言って……」

梓「澪先輩!」

梓(とりあえず合わせてください)

唯「どうしたの澪ちゃん?」

澪「何でもないよ!」

澪(どうなってるんだ…?)

律「1、2、3、4、1,2 !」

……………………
……………………

 ジャーン♪



梓「あの…澪先輩、一緒に帰りませんか?」

唯「あずにゃん、今日は私と……」

梓「えっ?それはちょっと……」(唯先輩がいると話がややこしくなるなぁ)

唯「じゃあ、律ちゃん……」

律「私、今日は聡を塾に迎えに行かないといけないから…」

紬「唯ちゃん、今日は私と帰らない?」

唯(うぅ、ありがとぉ、むぎちゃん)ウルウル

律「みんな〜じゃあまた明日!」

澪唯紬『じゃあね〜』

梓(澪先輩は覚えてるのかな?)



47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 17:21:35.44 ID:LPVrhGo0
【帰り道!】at澪梓

澪「梓、一体どうなってるんだ?」

梓「…………」
梓(やっぱり、最後に部室に来た人が楽器をとられてる…)
梓(それに律先輩も覚えてないみたいだった…)

澪「?おい梓!」

梓「!あ、す、すいません何の話でしたっけ?」

澪「だから今日部活で……」

梓「あぁ、そのことなら大丈夫ですよ」(どうせ明日には忘れてるし)

澪「そうなのか?ならいいけど……」

梓(唯先輩だけならまだしも律先輩まで…それにこの流れだと澪先輩も……)
梓(もうこれはなにか原因がないと説明がつかない!)

梓「澪先輩。用事を思い出したので失礼します」

澪「そうか?わかった。気をつけて帰れよ」

梓「はい、急ぐのでこれで……」タタッ
梓(帰って色んなこと整理して、それから誰かに相談してみようかな……)



【帰り道!】at唯紬

唯「……ムギちゃん、…」

紬「…………」


唯「……………………ねえ、」

紬「………………………………」

唯「……」

唯「…………じゃーね、ムギちゃん。私こっちだから……」

紬「……………………」


唯(…ムギちゃん、結局一度も喋ってくれなかった)
唯「私、何か悪い事したかなぁ……?」
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 17:24:24.27 ID:LPVrhGo0
【帰り道!】at澪梓

澪「梓、一体どうなってるんだ?」

梓「…………」
梓(やっぱり、最後に部室に来た人が楽器をとられてる…)
梓(それに律先輩も覚えてないみたいだった…)

澪「?おい梓!」

梓「!あ、す、すいません何の話でしたっけ?」

澪「だから今日部活で……」

梓「あぁ、そのことなら大丈夫ですよ」(どうせ明日には忘れてるし)

澪「そうなのか?ならいいけど……」

梓(唯先輩だけならまだしも律先輩まで…それにこの流れだと澪先輩も……)
梓(もうこれはなにか原因がないと説明がつかない!)

梓「澪先輩。用事を思い出したので失礼します」

澪「そうか?わかった。気をつけて帰れよ」

梓「はい、急ぐのでこれで……」タタッ
梓(帰って色んなこと整理して、それから誰かに相談してみようかな……)



【帰り道!】at唯紬

唯「……ムギちゃん、…」

紬「…………」


唯「……………………ねえ、」

紬「………………………………」

唯「……」

唯「…………じゃーね、ムギちゃん。私こっちだから……」

紬「……………………」


唯(…ムギちゃん、結局一度も喋ってくれなかった)
唯「私、何か悪い事したかなぁ……?」
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 17:49:42.68 ID:LPVrhGo0
 【梓の家!】

梓(とりあえず記録を……)

10月4日平沢唯 【リードギター】→ボーカル(記憶なし)
10月5日田井中律 【ドラムス】→ベース(記憶なし)
10月6日秋山澪 【ベース】 →ボーカル(記憶なし)

本人の演奏しない楽器は誰が?
何故記憶が消えるのか?
他にこの異変に気づいてる人物は? →おそらくいない。


梓「で、誰に相談しよう?」

梓(さわ子先生は頼りにならないし、憂はすごい心配するだろうし……

 【結局……】

純「電話代高いから来ちゃった〜」

梓「どうしてこうなった」(私が呼んだんだけど)

純「で、何があったの〜?」

梓「あぁ、実は……」

純「……」

梓「純?」

純「……軽音部って何人だっけ?」

梓「5人だけど?」

純「……明日、先輩達に気づかれないように写真を撮ってきて」

梓「え?何で?」

純「いいから。部員だけを全員一枚に収めてきて」

梓「う、うんわかった」

純「今日は帰るね。おやすみ、梓」

梓「う、うんおやすみ。純」
梓(どうしたんだろ?怖い顔して)
梓(もしかして私が思うより事態は深刻なの?)

50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 17:50:41.18 ID:LPVrhGo0

【帰り道!】at純

純(今、軽音部で起こってることが私の考えてる通りなら…)
純「とりあえずあの人に……」

プルルルル



純「……もしもし」

?「ひさしぶりね」

純「すいません。こんな時間に」

?「別にいいのよ。で何か用?」

純「はい。実は……」


?「……わかったわ。調べておくわ」

純「明日までにはお願いします」

?「じゃあ、あなたもがんばってね」

純「頑張るのは私じゃありません。軽音部です」

?「そうね。健闘を祈るわ。あなたと軽音部の」

純「はい。じゃあ、また明日…」

純(頑張ってね梓。梓しかいないんだから、6人目の部員をなんとかできるのは…)
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 18:01:33.18 ID:LPVrhGo0
10月7日


【帰り道!】at梓

梓(純も無茶言うなぁ…。気づかれないようになんて…)

梓(まあ、何とかなったけど)
梓(ムギ先輩は体調悪そうだったし、唯先輩も元気がなかったし…)
梓(2人には悪いけどちょうどよかった)

 梓は写真の事がバレないように部活を早退していた。

梓「……あっ、純だ」
梓「おーい」

純「おぉ!、まってたよ〜」
純「で、成功した?」

梓「うん、一応…」

純「速く見せてー」

梓「はい、これ」

 ジー

梓(めっちゃ見てる……)



純「……やっぱり」

梓「? 何が?」

純「よく見て」

梓「?」

 梓は疑問に思いながらも写真に目をむけた。

梓「えっ…?」
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 18:09:01.30 ID:LPVrhGo0
梓「な、何これ?」

 そこには普段の軽音部が写っているはずだった。
 紬がお茶を淹れ、撮影者である梓を除く3人がケーキを食べている場面のはずだった。

純「やっと気づいた?」

梓「……うん」

 そこに写る唯は何故か唯が少し透けているように見えた。
 そして、唯の後ろには黒い人影があった。
 顔はぼやけていてわからないが桜高の制服を着ている。
…さらに気味の悪いことに笑っているようにも見える。

梓「心霊写真……?」

梓(…つまり…)

本人の演奏しない楽器は誰が?   →黒い影(霊?)
何故記憶が消えるのか?      →黒い影(霊?)の仕業?
他にこの異変に気づいてる人物は? →おそらくいない

梓「ってこと?」

純「まあ、そういうこと」

梓「?? これがどう関係するの?」

純「関係っていうよりこれが原因そのものだよ、梓」

梓「??? ますますわかんないよ。 そもそも何で…

純「梓。ちょっと落ち着いて。」
純「……聞いて。結論から言うと唯先輩は多分、2,3日以内に死ぬ」

梓「!」

53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 18:11:15.32 ID:LPVrhGo0
純「……でも梓ならなんとかできるかもしれない、」

純「……私の家行こ? しっかり説明するから」

梓「でも今日唯先輩が死んじゃうんじゃ?…」

純「あ〜 え〜と…今日はまだ大丈夫?だと……」

梓「?」

/
/
/

?「純ちゃん、相変わらず肝心なことが抜けてるわよ?」

純「げ…先輩」

梓(何でこの人が……?)
梓(てか、名前なんだっけ? 確か生徒会長で……)

先輩「……でもどの道決行は明日ね」

純「へ?何で!?」

先輩「もう1人いたのよ」

純「!」

梓「もう1人って?」

純「梓以外にも異変に気づいてる先輩がいるってこと」

梓「えっ?」

54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 18:11:49.05 ID:LPVrhGo0
先輩「それに彼女は明日に備えて彼女なりに考えがあるはず」
先輩「だからそれに合わせて行うの」

純「ですね…」

梓「?」

純「…あっ、遅くなったけどそろそろ説明を…」

梓「あっ、うん……」
先輩「そうね」
………………………………
………………………………
………………………………
………………………………


梓「なるほど……」

純「じゃあ明日、頑張ってね。梓」

梓「うん」

………………………………
………………………………
 

55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/26(火) 18:14:02.30 ID:LPVrhGo0







梓「…と今に至るわけです」

唯「…」

紬「…」

梓「?どうしました?」

唯「あずにゃん」
紬「梓ちゃん」

梓「なんですか?」

唯紬「だから…」

 「結局どーゆーこと?」

梓「へ?」

唯「だって、あずにゃん大事なとこ省いたでしょ」

梓「あっ」

紬「そうよ」

梓「うぅ、すいません、今から説明します…」
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 23:34:12.93 ID:ABplcEAO
期待
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/27(水) 00:00:02.11 ID:gxoC9mw0
梓「始まりは去年の学祭前までさかのぼります」
梓「学際の少し前に軽音部でちょっとトラブルがありましたよね」

唯「とらぶる?」

紬「…律ちゃんと澪ちゃんが喧嘩したことよね?」

梓「そうです」

唯「そういえば、そんなこともあったね〜」

梓「…唯先輩は少し黙ってて下さい」

唯「はーい」

梓「…話を戻します」

梓「あれの原因は澪先輩と和先輩の仲のよさに律先輩が嫉妬したことですよね?」

紬「えぇ、多分」

唯「『しっと』ってどういう…」

梓「でもすぐに仲直りしました」

紬「うん」

梓「…でも」

梓「トラブルはまだ解決していなかったんです」

唯「?」


梓「…ところでムギ先輩、HTTにはメンバーそれぞれにファンクラブがあるってしってます?」

唯紬「?」

梓「…つまり、澪先輩だけではなく律先輩のファンもいたんですよ」

紬「あぁ、なるほど…」

唯「?」
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/27(水) 00:02:24.51 ID:gxoC9mw0
梓「まだわからないんですか?」

唯「うん…」

梓「つまり、3人のトラブルはすぐに解決しました」

梓「でも仲直りするまでの和先輩と律先輩はそれはそれは気まずかったでしょうね」

唯「」

梓「それを見た律先輩のファンはブログや掲示板に和先輩のことを…

唯「…」

唯「でもでも…何で和ちゃんが幽霊になっちゃったの?」

梓「唯先輩、そもそも和先輩は死んでません」

唯「ほえ?」
唯「説明してよ〜」

梓「わかりました」

梓「…唯先輩は和先輩をよく知っていますよね?」

唯「うん」

梓「もちろん私よりも正確で、記憶の量も多いですよね」
梓「そして和先輩のことを嫌いっていない」

唯「それがどうしたの?」

梓「つまり、今和先輩の体は自宅で眠っています。」

梓「とても疲れています。心も体も…」

梓「でも唯先輩の脳内にいる記憶はどうですか?」

梓「まだ元気ですよね?」

梓「…つまり、唯先輩の記憶なんですよ。今見えているのは」

唯「でも私の知ってる和ちゃんと全然違うよ?」

梓「不完全な上、唯先輩の頭から離れた期間が長いので、劣化したんだと…」
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/27(水) 00:03:30.42 ID:gxoC9mw0
紬「そんなことありえるの?」

梓「はい。二重人格と理屈は同じらしいです。暗示や催眠でできるそうです。」

梓「もっともネットで調べてでてくる程安っぽいモノじゃないそうですけどね?」

梓「…唯先輩、和先輩に何か変な質問をされたり最近急に眠くなったりしませんでしたか?」

唯「!そういえば!」

紬「…じゃあ、和ちゃんはどこでその方法を…?」

梓「それは、多分、前の生徒会長の…




和『…そろそろ いいかしら?』

梓「……何をする気ですか?」

和『決まってるじゃないこんな事態になった原因を消しに行くの」

梓「やめてください。あなたは自分の肉体から離れてる期間が長すぎます」

梓「…もうあなたは真鍋和ではありません。…例えるなら悪霊です」

和『どうでもいいわ。 律と澪を殺した後、唯の体を乗っ取り、これからは平沢唯として生きていく』

紬「……やめて!私が全ての責任をとるわ」

紬「最初の時…あの日ケーキの数がおかしいことに気づいた時に止めてれば…!」

和『……』

梓「無駄です。私とムギ先輩が記憶を失わなかったのは和先輩との繋がりが薄かったからです」

梓「そんな私たちは干渉されないし、逆に干渉することもできません」

和『フフ、そうなの、だから待っててね、唯』

和「2人を殺したら私はあなたになるの』



唯「和ちゃん………………

60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/27(水) 07:13:08.22 ID:gxoC9mw0
すいません
書き溜めた分がなくなりそうなので今日は書かないかもしれません。
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/27(水) 14:26:45.53 ID:LgDR1MAO
期待しとく
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/28(木) 00:03:44.52 ID:.SuldXM0
唯「……」

 ペタリ

 唯は頭が混乱して何も言えずに力なく座り込むしかなかった。

紬「……ねえ、梓ちゃん」

梓「はい?」

紬「何とかならないの?」

梓「私にはなんとも…」


 ガチャ

唯梓紬「!」


純「あきらめるのはまだ早いです!」

?「そうよ!」

唯梓紬「誰?」
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/28(木) 00:06:32.80 ID:hAANVWQ0
期待
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/28(木) 21:54:03.81 ID:.SuldXM0
純「あきらめるのはまだ早いです!」

?「そうよ!」

唯梓紬「誰?」

?「! ひどすぎない?その反応」

……ワーワー

純「えーと、改めまして…曽我部先輩です」


唯梓紬「あ……」


曽我部「…まあ、あなた達の失礼はおいといて…」

曽我部「純ちゃん説明を」

純「はい」

梓「てゆーか純とそ…先輩って知り合いだったんですか?」

曽我部(まさか名前、もう忘れたの?)

純「そうだよ、中学からの先輩」

唯「ってことは私と同じ中学…」

純「知らなかったんですね…」
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 01:45:02.77 ID:nEzd62c0
純「話をもどしますよ?」

一同「あ、うん」

純「和さんはあんなこと言ってましたけどそんなに焦ることはありません」

純「所詮あれは、唯先輩の記憶が意思をもっただけなので唯先輩から離れると何もできません。当然人の目にも見えませんし」


紬「じゃあさっきのアレに何ができるの?」


純「…例えば、目の前に何もなくとも『凶暴な動物がいる』と想像することはできますよね?」

唯「うん」

純「簡単に言うと今の和先輩は自分のことをよく知る人物…つまり多くの記憶をもつ人に『目の前に真鍋和がいる』と想像させることしかできないんですよ」

純「でもそれを利用すれば幻覚を見せて発狂させたり、自殺させることもできます」

唯紬「は〜」



純「…和先輩はああ言えば唯先輩が助けに来ると考えたんでしょう」

唯「…でも私が行かなきゃ和ちゃんは何もできないんでしょ?」


紬「…じゃあ、何もしなくていいんじゃ…?」

曽我部「そうもいかないのよ」
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 01:45:50.55 ID:nEzd62c0
梓「どうしてですか?」

曽我部「助けに来なかったら和は唯ちゃんを乗っ取るわ」

唯梓紬「あ」

純「そう…和先輩は唯先輩の頭の中にいるから唯先輩は絶対に逃げられないんです…」

唯「…そんな」

純「でも、大丈夫です」
純「…ですよね?」

曽我部「えぇ」

紬梓「!」

曽我部「これからホンモノの和のところに行きなさい」

唯「? どうして?」

曽我部「今、家で寝ている和本人を起こして説得すればアレは消えるわ」

紬「!」

梓「でも…!」

曽我部「えぇ、とても危険よ」

曽我部「失敗すれば和本人が記憶に乗っ取られたあと唯ちゃんも殺される…」

梓「つまり唯先輩も和先輩も死んで生き残るのは記憶と私たち…」

純「違うよ」

梓「?」

純「私たちも失敗したら殺されるよ」

紬「どうして?」

純「記憶が本体を乗っ取ると以前の影や霞のようなものではなく、とても強力になるの」

純「それこそ、どっかのホラー映画みたいにね」
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 01:46:29.45 ID:nEzd62c0
唯「…」

梓「……私も行く」

唯「! あずにゃん?」

梓「こうなったら最後までやってやるです!」

紬唯(ジ〜ン)


純「…盛り上がってるとこ悪いけど唯先輩以外はムリ」

梓「           」

曽我部「そうね。下手に和を刺激しないほうがいいわ。…記憶でも本人でも」

68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 01:48:31.47 ID:nEzd62c0
唯「……」

唯「私…行ってくる」

一同「!」

唯「…私、頭よくないから難しいことはわかんないけど…

唯「……」

梓「?」

梓「……唯先輩?」

唯「…あっ、何でもないよ!じゃ、行ってくるね!」
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 17:54:45.88 ID:nEzd62c0
唯「必ず和ちゃんと仲直りしてくるから!」

純「ちょっと、まっ」

 バタン

純「行っちゃった…」

曽我部「多分、大丈夫よ」

/
/
/
/
/



梓「ところでみなさん」

一同「?」
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 19:29:20.56 ID:nEzd62c0
梓「ちょっとお聞きしたいことが…」

 梓はここまで場の空気を読み、合わせてきた。
 でも冷静に考えるとまだ納得できないことが多すぎる。

 私の説明は全部、純とそげぶ先輩の受け売り…あの2人はどこでそんな知識を? 

 ムギ先輩は何を考えてるの?どうして軽音部を道ずれに死のうとしたの?
…それにアノ目は…まだなにか企んでる。

 何故、澪先輩と律先輩は休みなのだろう?この事態を予想できたの? それとも…?

 和先輩はどうやって唯先輩から記憶を取り出す方法を知ったのだろう?


梓(なにより…)
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 19:30:03.32 ID:nEzd62c0
唯(この声は、あずにゃん!)

唯「あずにゃん!助けて!ムギちゃんが…!」

紬「…!」

 バタン!

梓「ムギ先輩、思ったよりひどいですね……」

梓「ムギ先輩、…ごめんなさい」

 バコン!

 梓が側にあった椅子を持って紬に殴りかかった。

 ドシャ

 紬は倒れたが何分もしない内に起き上がった。
 
紬「ハア、ハア」

紬「ごめんなさい、少し混乱してたわ」

唯梓(少し…?)

紬「梓ちゃん、あなたはいつから気づいてたの?」

梓「違和感は最初から感じていましたがはっきり気づいたのはつい昨日のことです」

紬「そう…」

唯「ねえ、何の話?」

梓「唯先輩、今部室にいる人を数えてください」

唯「? 1 2 3 4…あれ?」
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 19:32:11.38 ID:nEzd62c0
>>71 何故か古いのが書かれてしまいました。
 すいません…無視してください。
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 20:17:14.88 ID:nEzd62c0


和先輩の言葉『原因となった澪と律を殺す』…でも話の限りでは責任は第三者
(ファンクラブ)にあるはずでは?





74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 20:17:45.46 ID:nEzd62c0
梓「純」

純「ん、何?」

梓「純とS先輩はどうやってファンクラブのこと調べたの?」

曽我部「今、なんで伏せた?そんなに私の名前言いたくない?」

曽我部「…てゆうか私、ファンクラブと生徒会の前会長なんだからそれくらいわかるわよ」

梓「あっ、そうか」

梓「じゃあ、2人はどこで催眠やら記憶やらの知識を身につけたの?」
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/29(金) 23:35:40.20 ID:nEzd62c0
純「私はまだシロウトですよ〜」

曽我部「私の親が大学院の教授なの。そこの研究の一部ってとこかしら?」

梓「勝手に持ち出したんですか?」

曽我部「…………」

梓「どうしてそれを和先輩に?」

曽我部「見られちゃったのよ、偶然」

純「」



梓『嘘ですよね?』
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 02:28:42.80 ID:FdfLosAO
期待
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/30(土) 15:44:53.93 ID:UobLY3M0
紬「?」

曽我部「…」

梓「そんなことであんな幽霊みたいな化け物ができるわけないですよ」

梓「あなたが意図的に弱った和先輩に吹き込んだんですよね?」
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/30(土) 21:09:54.47 ID:GNIddcMo
とっとと書け太郎
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/30(土) 23:06:28.49 ID:UobLY3M0





純「曽我部先輩、もう…」

曽我部『純ちゃん。少し黙りなさい』

純「!」ゾクッ


曽我部「…だったら今、私が軽音部や和を助けようとする理由がないんじゃない?」
曽我部「和の記憶が澪さんや律ちゃんを殺しても私が咎められることはないのよ?」


梓「!…それは……
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/30(土) 23:20:21.90 ID:UobLY3M0
【帰り道!】at唯

唯「和ちゃん…」

 真鍋和、幼稚園のころ出会った、私の最初の友達。
 いつもいつも助けてくれた。私のことを。
 だから…でも…だって…
 (そんな和ちゃんがゆうれいになるまで悩んでいたんだなんて…)

唯「……私にわかるわけないよ」
……
 ……
  ……
和(記憶)『…』

…………
…………
…………


唯「」

唯「ここに来るの、久しぶりだなあ」

 唯は和の家に着いた。

唯「ごめんくださーい」
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/31(日) 18:33:43.48 ID:KRjoWic0
ガチャ

和母「…唯ちゃん…」

唯「お久しぶりです。おばさん」

和母「…」

 何もいわずにおばさんは家に上げてくれた。

 トントン 

 和ちゃんの部屋は二階だ。

 ガチャ

唯「和ちゃん」

 真っ暗な部屋から声がした。

和「……唯?」

82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/01(月) 01:52:46.82 ID:2eqNhnY0






 【部室】

梓(純を黙らせたし、自分がやる理由がないとか…完全に犯人の発言だよね…)

梓(…でも本当に理由がわからない…………それに…)

紬「……」

梓(やっぱり、ムギ先輩は和先輩を見て気が動転したから私たちを殺そうとしたわけじゃないような気がする)

梓(ここでムギ先輩の策を読まないと後々危ない…)

曽我部「…で、どう?私の疑いは晴れた?」

梓「あ、はい。すいませんでした」(こいつは何を言うんだ)

梓「ところでムギ先輩」

紬「な〜に?」

梓「さっき何で唯先輩を殺そうとしてたんですか?」

紬「…」
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/01(月) 02:12:05.39 ID:2eqNhnY0
梓「」

紬「……言ったわよね?私には10月4日から和ちゃんが見えていた、って」

梓「はい」

紬「最初は私の目がおかしくなったのかと思ったけど、その黒い影は普通にお菓子を食べ、適当に楽器をとり、当たり前のように演奏した…」

紬「そして本人以外、誰もそれに異を唱えない…」

紬「そして、それは1日では終らず梓ちゃんの知るように毎日続いた…」

紬「いつ襲われるかわからなかった…私は日に日に衰弱していったわ…」

紬「でも他のみんながアレに襲われないか見守るために、アレの正体を見極めるために、部活には出続けた」

紬「でも昨日、事態は急変したわ」

一同「!?」

梓「えっ?」


紬(!しまった…)

純「何があったんですか?」

紬「…えーと」

梓「誤魔化さないで下さい」

紬「……」

梓『何があったんですか?』

紬「…わかった……話すわ」

曽我部(チッ…)カチッ
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 09:06:15.06 ID:tX3Prsso
チョーカーのスイッチか
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/01(月) 13:42:37.15 ID:2eqNhnY0
【和の部屋】

和「…いらっしゃい、唯」

唯(ちょっと疲れてるようだけど……普通?だなあ)

唯「大丈夫なの?」

和「……」

 ガタン

 ベッドに座り込んでいた和が急に立ち上がった。

和「……」

 和は手に刃物を持っていた。
 よくみるとその腕にはうっすらと傷が見えた。
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/01(月) 23:24:49.25 ID:2eqNhnY0
唯「…和ちゃん、うで…」

和「…? あぁ、これ? これは失敗の後よ」

唯「失敗って……」

和「何度も死のうとしたわ」

唯「そんな…」

和「でもその度、アレに阻まれたわ」

唯「」

和「何故かわかる?唯 」

唯「…ううん、わかんない」

和「それは私が死ぬと唯が私のことを忘れるからよ」

唯「?」

和「あの人に聞いたと思うけどアレは私の分身でもなければ私の言う事を聞くわけでもない」

和「アレはあなたの記憶…つまり唯の思い通りに動くハズなのよ」

唯「えっ?でも…」

和「そうよ、アレはあなたの楽器を奪い、自殺に追い込もうとした」

和「それがどういうことかわかる?」

唯「……」

和「……まあ、唯に理解しろ、って言うほうが無理な相談かしら?」

唯「…………わかるよ」
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/02(火) 07:02:52.83 ID:64LV38g0
和「?」

唯「アレが私の記憶であれが私を殺そうとしたなら…」

唯「私が和ちゃんに殺されると思ってた。ってことだよね?」

和「!……」

唯「和ちゃんの言いたいことはわかるよ」

唯「つまり私のせいなんだよね」

和「…わかってるなら…!」

唯「これから和ちゃんがどうするかもわかるよ」

和「…じゃあ……!」

唯「この場で私を殺す。そうすれば記憶は消えて、和ちゃんを怖がってる私もさようなら。ってことでしょ?」

和「…やめて」

唯「そしてこの場合優先して消しておきたいのは記憶より私でしょ?」

和「…ねえ」

唯「そりゃそうだよ。だって私が知らないこと、考えもしないことを頭が覚えてるわけないもん」

唯「つまり」

唯「アレは私がイメージしてた和ちゃんだから…



和『…いい加減にしてよ!!』
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/02(火) 16:19:10.86 ID:64LV38g0
和「そうよ!あなたの中の私が化け物ってことは唯が私を化け物って思ってたってことよ!」

和「つまり、私のことが憎くて、怖くてしかたなかった、ってこと。それもかなり前から」

和「私はずっと信じてたのに…………だから今殺す、それでいいわね?」

唯「…えーと……」

和「何か遺言でもあるの?」

唯「えと、とりあえず私の話を聞いてからにしない?」

和「…………」(この子は思った以上に状況をわかっていた、何か新事実がでてくるかも……)

和「…いいわよ。話を聞かせて」

唯「うん」

唯「私は和ちゃんのこと嫌いなんかじゃないよ」

唯「ただ…ね」

和「?」

唯「私は…
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/02(火) 17:25:49.60 ID:jMv.5kAO
いいところで切らないでくれよ
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/02(火) 17:35:00.84 ID:64LV38g0
部室】

曽我部「まったく…喋りすぎよ」

 バチバチ!

紬「!……」ガクッ

 曽我部はスタンガンを持っていた。

梓純「!!」

純「曽我部先輩…!」

純「もうやめてください」

曽我部「ん? どの口が言うの?」

梓「?」

純「…それは…!」

曽我部「いいのよ?全部話しても」

純「!……すいません」

梓「? 一体何が?」

純「……ごめん、梓」

梓「はぁ…」(話してくれないのかぁ)

純「全部話すよ」

梓「!」

曽我部「はっ?」
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/03(水) 11:43:34.36 ID:4N8LOfk0
曽我部「そ、そんなことしても、いまさら…」

純「…変わりますよ、今からでも」

曽我部「フッ、何も変わらないわよ!私があなたたちを、和が他を殺して全て終わりよ!」

梓「!?」

純「……! いいえ」

曽我部「はあ?」

純「あなたの負けです」

曽我部「どういう……

バチバチバチバチ!!
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/03(水) 16:16:25.18 ID:4N8LOfk0
バタッ

紬『…怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。
 深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ』

紬「要は……油断しちゃダメね」

紬「まさか相手もスタンガンを持ってたなんてね…」



梓「……ていうか、大丈夫ですか?」

紬「えぇ、それより…」

紬「話してくれる?純ちゃん」

純「はい」

93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/03(水) 18:41:39.56 ID:4N8LOfk0
【和の部屋】

唯「私は和ちゃんが苦しんでたの知ってたよ」

唯「誰かにいじめられてるのも、そして和ちゃんが私に助けて欲しかったのも」

和「!」
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/03(水) 21:26:42.34 ID:4N8LOfk0
唯「でも私は自分から助けれなかった」

唯「怖かったんだよ、目に見えない敵が」

唯「そのことは本当にごめんね…………

唯「……」




和「? は?それだけ?」

唯「……」

和「まさかここまで来て私を説得しようとでも思ったの?」

唯「…ち

和「まあいいわ、それじゃさよなら。唯」



唯『違うよ!!』
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/03(水) 22:58:03.60 ID:4N8LOfk0
和「…?」

唯「私が自分や軽音部を助けたくて来た、って思ってるの和ちゃん?」

和「は? 他に何があるの?」

唯「和ちゃん、私は和ちゃんを助けたくてここにきたんだよ!」

和「…何を今更」

和「あなた今朝、自分がなんていったか覚えてる?」

唯「……?」

和「こう言ったわよね?」

 【まあいいや!覚えてないってことはそんなに大切なことじゃないってことだし!】

和「……って」

和「唯にとって私はその程度だったのよ」

唯「…」

和「もういいわね」

唯「…最後に一つだけ言わせて」

和「何?」

唯「今回の事…私には難しいけど、わかることが一つだけあるんだ」









唯『悪いのは私だよ…』
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/03(水) 23:47:01.17 ID:4N8LOfk0
和「どういう意味?」

唯「ねえ、和ちゃん、りっちゃんや澪ちゃんが必死でファンクラブの人たちを止めようとしてたの、知ってる?」

和「は?今なんて?」

唯「……それに」

唯「一週間くらい前に澪ちゃんが全て解決したって言ってたんだよ…」

和「そんな……

唯「だから誰も悪くないんだよ。悪いのは本当に苦しい時、和ちゃんを助けられなかった私、平沢唯だよ」




和「……はぁ……」(そうだったんだ…)

唯「もういいよ。言いたいことは全部言えた」

唯(あのことだけは墓場まで持っていこう…)

和「」

唯「…」

和「…」
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/04(木) 00:21:20.91 ID:I7bwUIg0





唯「…和ちゃん?…まだ? 怖いから早くしてよ」

和「怖いなら逃げれば?」

唯「いや〜、さすがの私でもそれはないよ〜」

和「……どうして?」

唯「う〜ん……」

和「……」



唯「…………やっぱわかんないや」


和「…こういう時、気の利いたセリフの一つでも言えないの?『私にはもう逃げる理由は無い!!』とか」

唯「おぉっ!かっこいいね!それ」

和「…」

唯「…」

和「…」

唯「…」

和「…クスッ」

唯「?」

和「フフッ、なんだか馬鹿みたいね」

唯「…そうだね」プッ

唯和「アハハッ」


98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/04(木) 00:22:37.57 ID:I7bwUIg0





唯「本当にごめんね、和ちゃん」

和「もういいのよ。唯」

唯「……ありがとう、和ちゃん」

和「こちらこそ本当にごめんなさい、唯」

唯「私は大丈夫だよ〜」

和「…唯、ありがとう」

唯「エヘッ」

和「もう、唯ったら…」

唯「ごめん、ごめん。 ところで和ちゃん…」

和「何?」

唯「……これからどうする?」

唯「…そうだ!2人でカラオケ行かない?日ごろの練習の成果をみせてあげるよ!」

和「いいわね…って……あっ!」

99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/04(木) 00:36:31.67 ID:I7bwUIg0
唯「どうしたの?」

和「記憶は?」

唯「あっ!」

和「どこにいる?」

唯「わかんない…

唯「でも、和ちゃんが呼び出したんだから止められるんじゃない?」

和「もうムリよ。とっくに暴走してる」

唯「う〜ん。じゃあ、どうすれば…」

和「あの人のところに行きましょう」

唯「…誰のこと?」

和「曽我部先輩よ。前生徒会長の」

和「でも、どこにいるのか…

唯「その人なら今、部室だよ?」

和「? どうして?澪にでも会いに来たの?」

唯「? っていうか和ちゃんに記憶を呼び出す方法を教えたのはその人でしょ?」

和「え?どうして知ってるの?」

唯「本人が言ってたから…」

和「……」

唯「どしたの?」

和「今、部室には誰がいるの?」

唯「えっと、その人と、ムギちゃんと、あずにゃんと、純ちゃん かな」

和「!!!」

和「急ぐわよ!唯!」

唯「どうしたの和ちゃん?」

和「いいから速く!」

唯「まってよ〜」
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/04(木) 16:13:34.14 ID:I7bwUIg0
【学校への道!】 和唯

唯「どういうことなの?和ちゃん!」

和「曽我部先輩の家では…両親の仲がよくないの」

唯「…それで?」

和「その原因が記憶を呼び出す術に関係してるの」

唯「はあ」

和「元々アレは古くから伝わる交霊術なの」

和「でも先輩のお母さんはそれが心理学を応用したものだと見抜いていた」

和「お父さんにしてみれば百年伝わる秘術への冒涜だった……そして先輩はお母さんについたの」

和「だから私を使って科学的に証明しようとしたのよ」

唯「…それって!」

和「そう。人体実験よ」

和「でも私は全ての説明を聞いた上で、同意したの」

和「それは…

唯「私を信じてくれてたからだよね…………」

和「……しかたないわ。今思い出したけど、あの術は僅かな感情の動きに強く影響されるから…

和「術をかけるのに夢中でおかしな行動をとってたかもしれないし」

唯(ごめんね…)

和「…ところで、澪と律はどうして休みなの?」

唯「わからないよ」

和「まあいいわ」

和「もうすぐ全部終るわ」

唯「はっ!」

 いつのまにか部室についていた。
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/04(木) 16:14:46.19 ID:I7bwUIg0

 バタン

純「!」

梓「唯先輩!」

紬「あらあら」

和「みんな!大丈夫?…って……」

唯和「あれ?」

 曽我部はまだ気絶していた。

和「みんな気づいてたの?」

梓「純のお陰ですよ」

和「!…………いいの?こんなことして?」

唯梓紬「?」

純「……はい」

純「これから全て話します」

純「いいですよね?和先輩」

和「あなたがいいならそれでいいわよ」

純「じゃあ話します」

純『真相を』


【部室前廊下!】

?『あれ?あのこと話さないんだ?』

?『記憶…? どうする?』

和(記憶)『許さない……! 唯…!』




102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/04(木) 19:36:24.70 ID:I7bwUIg0
純「始めは曽我部先輩の両親が…

和「それはもういいから次」

梓「私はわかんないんですけど」

唯「あずにゃん、後で説明したげるから」

梓「…はい」ムスッ

純「そして和先輩が精神的に追い詰められてるのを知って和先輩を誘って実験しようとしたんです」

純「でもそれは失敗しました」

純「どういう訳か唯先輩の記憶の和先輩が暴走したんです」

唯「それって楽器を盗ったりして軽音部を壊そうとしたこと?」

純「……違うんです」

純「そのことは私に責任があるんです」

一同「?」

純「軽音部で悪さをさせるよう進言したのは私です」

和「どうして?」


純「……」




純「……そもそも何故、実験に和先輩を選んだかわかりますか?」

和「?」

純「軽音部を壊すためです」

一同「!!!」

紬「でもその人って秋山澪ファンクラブの会長でりっちゃんの友達じゃ……

純「だから2人は今日休みなんです」

唯梓「あっ……」

103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/04(木) 19:40:44.42 ID:I7bwUIg0
純「つまり曽我部先輩の目的は2つ」

@記憶を呼び出す術を科学的に証明すること(和先輩を利用)

A澪先輩と律先輩以外の軽音部を記憶を利用して崩壊させること


純「そして暴走とは記憶が律先輩と澪先輩を殺すと宣言したことなんです」

紬「全て繋がるわね」

和「Aはどういう理由なの?」

純「あなたのためです。和先輩」

和「!」

純「あなたと親交のほとんどない2人と裏切った親友」

純「曽我部先輩なりの気遣いですよ」

和「…」


純「まとめると…」

@曽我部先輩が記憶を呼び出す術を証明しようとする ※唯先輩の記憶から和先輩の情報を取り出すこと
        ↓
Aだがどういう訳か失敗し記憶が暴走
        ↓
B鈴木純が軽音部を記憶を利用して崩壊させることを提案しソレを何とか記憶に命令させることに成功
        ↓
C10月4日に繋がる



104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/04(木) 19:46:50.64 ID:I7bwUIg0
純「以上が真相です」

梓(ムギ先輩…)コソコソ

紬(何?)

梓(…を貸してください)

紬(…?まあいいいけど…はい)

梓(ありがとうございます)

梓「純?」

純「何?あず・・・

 バチバチ!(スタンガン)

唯 ポカーン

和「は?」
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/04(木) 20:02:27.84 ID:I7bwUIg0
純「あ、あずしゃ?ないすんの?」

梓「何が『全て話します』よ」

純(うっ!)

梓「もう一発喰らいたくなかったら質問に答えて」

純「……わかった」

梓「どうして軽音部を壊すように曽我部先輩に提案したの?」

純「……」

純「……あずさが……

梓「何?」
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 23:48:24.90 ID:I7bwUIg0
純「梓がいつも軽音部のこと話すから羨ましかったんだよ!」

和「つまり『嫉妬』ってやつね」

唯「だからしっと、ってどうゆ・・・・

梓「まだあるよ」

純「ん…何?」

梓「澪先輩と律先輩のことだよ」

純「あぁ……」

梓「どうやって休ませたの?」

純「知らな」

梓「よくきこえなかった」

純「……いやいや、本当に知らないよ?」

梓「……」

紬「本当に知らない様に見えるけど?」

梓「…そうですね」

梓「それよりムギ先輩?」

紬「?」

梓「いつまであの人は寝てるんですか?」

曽我部「zzz」

紬「もうすぐ起きると思うけど」

和「…っていうか何したの?」

純「私と同じことです」

和「あぁ」

唯「」ゾクッ
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 00:22:50.94 ID:UVbHFbw0

・・・・・・

曽我部「…うーん」

梓「」

 バリバリ!

曽我部「ガハッ!」

曽我部「…痛っ って、和!?」

和「はい。和ですけど?」

曽我部「純ちゃん?まさか本当に話したの?」

純「はい」

曽我部「あなたが同級生に嫉妬してその部活を潰そうとしたことも?」

純『はい』

梓「…純…」

曽我部「!」

曽我部「あぁ…そう…………」(もう終わりかしら)
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 01:13:43.93 ID:UVbHFbw0
梓「ところでどうやって澪先輩と律先輩を休ませたんですか?」

曽我部「…え?」(まだその手があった…!)

曽我部「さらったのよ」

梓「は?」
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 01:19:44.43 ID:UVbHFbw0
純「そんなこと聞いてませんよ?」

曽我部「言ってないもの」

和「それでどこなんですか?」

曽我部「教えるわけないじゃない」

梓「……」

唯「どうしたら教えてくれるの?」

曽我部「…そうね」

曽我部「…和が私と一緒に来る事。これが2人を開放する条件よ」

純「つまり当初の目的だけは達成しようということですか」

純「実験体である和先輩を使った術の証明……」

曽我部「ま、そういうこと」

純「見損ないました」

曽我部「どうでもいいわ。それより返事は?和?」

和「…………」

110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 01:27:32.91 ID:UVbHFbw0
和「……行きますよ」

唯「そんな…!」

和「唯は黙ってて」

唯「…」

和「でもその前に…」

曽我部「何?」

和「2人の声を聞かせて下さい」

曽我部「まだ気絶してるわ。何回をスタンガンを使ったからね」

唯「ひどい……」

曽我部「…で、どうするの?」

和「クッ……」

梓「悪あがきはやめてください」

曽我部「!」
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 01:28:07.90 ID:UVbHFbw0
梓「本当はサボるようにそそのかしただけですよね?」

曽我部「ど、どうしてそんなことが・・・

梓「どうしても何も……

梓「そこにいますし」

和「!」
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 01:28:49.80 ID:UVbHFbw0
曽我部「はあ?」

梓「もう入ってきていいですよ」

 ガチャ

澪「…話は聞いてたけど……」

律「曽我部さん…!」

曽我部「はぁ……………………

 ドタッ!

純「……」

唯「これで全部解決?」

梓『…』
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 01:33:16.15 ID:UVbHFbw0
 梓は感じていた。
 唯が何かかくしていることを
 そもそも記憶はどこへ行ったのだろうか?
 自然消滅なんてありえるのだろうか?
 …それに


 律先輩と澪先輩が来る前にも部室の前に誰かいたようなきがする…

梓(どうしよう・・・・・・・

 @純と曽我部に質問する
 A唯に聞いてみる
 B何もしない

 
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 01:36:50.94 ID:UVbHFbw0
最後の最後で安価です。

誰もなかったら@から順番に書いていきます。

最後までお付き合いくださった方がいるならぜひお願いします

115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 01:40:42.89 ID:UVbHFbw0
後、ここまでで矛盾などありましたらそちらもお願いします
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 02:20:01.82 ID:ZmzFQSco
じゃぁ@
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/05(金) 03:16:57.75 ID:9LB75wDO
じゃあ俺はAかな
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 03:28:11.78 ID:l4CMNTA0
じゃあ俺はBだな
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 07:27:35.25 ID:UVbHFbw0
最速で@でいきます。



梓「よし。あの2人に聴いてみよう」

梓「純?」

純「何?」

梓「記憶は?勝手に消えるなんてありえるの?」

純「…え〜と……」



純「消える、っていうのはありえないけど、本来の記憶の持ち主と術をかけた本人がいれば消すのはそんなに難しくない…」

純「ですよね?曽我部さん?」

曽我部「えぇ。正解よ」

 ガチャ

梓「?」

紬「誰?」

120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 07:28:31.33 ID:UVbHFbw0
唯「おぼうさん?」

男「申し遅れました。私、曽我部家の使いのものです」

曽我部「!」

男「恵様、本家にお帰り願います」



曽我部「……わかったわ」

和「…!」

男「お話が早くて助かります」

男「…皆様にはご迷惑をおかけしたと思いますが、身内で責任をとらせますので、どうか一つ」ペコリ

律「…どうする?」

澪「唯と和が決めろよ」

唯「…う〜ん」

和「私はもういいわよ」

唯「私もいいよ〜」

男「ありがとうございます。では失礼します」



男「最後に、一つ」

一同「?」

男「鈴木純さん。後始末はまかせましたよ」

 ガチャ
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 07:40:14.12 ID:UVbHFbw0

梓「後始末って?」

純「記憶のことだよ」

梓「あぁ」

純「和先輩、やり方って聴いてます?」

和「いいえ」

純「じゃあ今から説明します…………


……
……

122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 22:12:19.29 ID:UVbHFbw0
【数日後…】

梓「えっ?今日は純も憂も休み?」

クラスメイト「そうらしいよ」

梓(部活の時唯先輩にきいてみよう…)


【放課後】

 ガチャ

梓「唯先輩〜…って、あれ?」

紬「こんにちは〜梓ちゃん」

梓「唯先輩は?」

紬「今日は休みらしいわ」

紬「それよりお茶にしましょ。 ミルクティーでいい?」

梓「いや今日はミルクはなしで……ってそうじゃなくて」

紬「?」
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 22:43:30.03 ID:UVbHFbw0
梓「記憶はどうしたんですか?」

紬「昨日、消去に成功したらしいわ」

梓「どうやって知ったんですか?」

紬「メールよ」

梓「それって確かですか?」

律「考えすぎじゃないのか?」

澪「いや……それに今日、和もやすみだしな」

梓「!………」

梓「今日、純も休みなんです」

紬「!!」

澪「それって…!」

梓「はい…とりあえず平沢家に行ってみましょう」

律「そうだな」
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 22:44:26.64 ID:UVbHFbw0




 あれ?

 ここ どこ?

 ゆいせんぱいの家について・・・

 じゃあ、ひらさわ家かな?  

 あれ?

 なんで 和せんぱいと唯せんぱいが倒れてるの?

 あれは・・・ムギせんぱい?

 あれは・・

 もういやだよ

 なんでみんなうごかないの?

 はやくおきてよ?


・・・・・・
 『だれ?』


 あっ!

 ちょっと来てよ、

 せんぱいたちが・・・

 えっ?

 今のどうい

 グシャ!
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/05(金) 22:46:47.74 ID:UVbHFbw0
Bad End

>>113に戻る

特になければ次点のAでいきます
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 00:00:00.82 ID:FD.sG7k0
A唯に聞いてみる
127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 01:40:22.40 ID:FD.sG7k0
梓「唯先輩」

唯「なっ、何?」

梓「まだ何か言ってないことがあるんじゃないんですか?」

律「?」

唯「……」

澪「唯?」

唯「…ないよ」

梓「本当ですか?」

唯「…うん」

和「?」(どうかしたのかしら)

梓「じゃあ、記憶はどこへ行ったんですか?」

唯「!……知らないよ…」

紬「唯ちゃん…」

梓「唯先輩」

梓「いまさら何がわかっても私は…みなさんは、唯先輩を攻めたりしません!」

唯「…」

唯「…違うよ、あずにゃん」

梓「?」

梓「どういう意味ですか?」

128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 01:45:33.41 ID:FD.sG7k0
唯「私のことじゃないの」

梓「誰かを庇ってるってことですか?」

唯「……」

梓「……誰を?」

唯「……」




 バタン

?『ふふふ、結局最後まで喋らなかったね、えらいよ』

?『お姉ちゃん』




一同「!!!」

梓「そんな……」

唯「何で来たの……?」

憂『ほら、お姉ちゃんは信用できますよ』

和(記憶)『本当ね』
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/06(土) 07:24:23.75 ID:p3Z2L.AO
ういいいいい!!
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 15:27:06.16 ID:FD.sG7k0
梓「……」ゴソッ

憂「梓ちゃん」

梓「」ビクッ

憂「何する気か知らないけど止めた方がいいよ」

憂「記憶がいる以上何もかも筒抜けなんだよ」

梓「?」

紬「記憶って、どういうこと?」

憂「まだわかんないんですか?紬さん?」

憂「和さんが術をかけたのはお姉ちゃんじゃなくて私だったんですよ」

和「はっ!?」

憂「あの日姉妹でリボンを逆にしてしまったんです」

憂「それで焦っていた和さんは帰り道でリボンを見て私をお姉ちゃんだと思い込んだんですよ」

律「憂ちゃん?髪型は?」

梓「そういうば……あの日憂はヘアゴムが切れて髪を下ろしてた…!」

憂「そういうこと」

憂「そして和さんはまったく良い印象を持たない私に術をかけてしまった」

和「は?」

律澪紬「今なんて?」

憂「だから言ったじゃないですか」

憂「和さんが嫌いだって」

唯「うい……どうして?」

憂「お姉ちゃんはわかってたでしょ?」

唯「……」
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/06(土) 17:02:52.66 ID:diXFdwAO
なんかドロドロしてるな
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 17:51:59.57 ID:FD.sG7k0

憂「お姉ちゃんは高校生になって初めて部活を始めたよね」

憂「お姉ちゃんも言ってたけど軽音楽は初めて見つけた夢中になれることだったんだよね」

憂「それなのに…和さんはそんなお姉ちゃんの邪魔をしましたよね?」

梓澪「!?」

和「……」

憂「自分から部活を勧めておきながら軽音部に入るのをやめさせようとしたり」

憂「律さんが嫉妬するとわかっておきながら澪先輩と仲良くして軽音部を崩壊させようとしたり」

梓「えっ?」

澪「和?どういう意味だ?」

和「そのままの意味よ」

和「私は去年のトラブルを少し前から予想していたわ」

紬「じゃあ……

和「憂の言ったことは真実よ」

和「でもこれだけは信じてほしい」

和「今はそんなこと微塵も考えてないわ」

律「和……」

和「もういいでしょ、憂」


憂「はあ?」




憂「黙れよ」
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 17:53:31.99 ID:FD.sG7k0


和「!…く、苦しい」(……なにこれ?記憶の力?)

唯「やめてよ!うい!」

憂「……」

和「はあ、はあ」



憂「もういい、って……まぁ、あなたを殺してそれで終わりですけどね」

和「ぐっ!」

唯「」

憂「それよりみなさん助かりましたね」

律澪紬「?」

憂「梓ちゃんがお姉ちゃんに喋らせようとしなかったら私はみんな殺すつもりだったんですよ〜?」

梓「憂!?どうして?」

憂「…………よく考えたらばからしくなっちゃって」

憂「どうせ望みどうりいかないなら壊しちゃおうってだけだよ」

憂「でもそれはみんな一度くらいは考えるはずなんだ」

梓「?」

憂「いくらお姉ちゃんのためにがんばってもあと1年もすれば離れてしまう」

憂「いくら友達をつくっても卒業すればどこかに行ってしまう」

憂「実際あれだけ頑張ってファンクラブの人達を止めようと尽力したのにみんな『運』のお陰にして!」

澪「じゃあ私たちがあれだけ早く問題を解決できたのは…

梓「憂…!」

憂「それから・・・



唯『もう止めてよ!憂!』
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 20:52:37.49 ID:FD.sG7k0
憂「……どうしたの?お姉ちゃん?」

憂「別にいいじゃん?この人なんかうまく誤魔化してるけどお姉ちゃんを殺しかけてるんだよ?」

和「やめて!憂!苦しい!」

唯「……憂」

唯「もうやめようよ、和ちゃんは悪くないよ」

憂「…違うよ、悪いのは軽音部を潰そうとしたこいつだよ」

唯「憂、ういはさっき何でも時間がたてば無くなっちゃうって言ったよね」

憂「それがどうしたの?お姉ちゃん?」

唯「それはちょっと違うよ」

唯「確かに友達は卒業とか進級とかで会えなくなっちゃうけどさ……」

唯「本当に心が繋がってればまたどこかで…

憂「それ何の漫画のセリフ?白々しいからやめてよ」



唯「憂」

憂「まだ、何かあるの?おね

 パン!

憂「……痛いよ?お姉ちゃん」
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 21:59:31.86 ID:FD.sG7k0
唯「私が言いたいのはそんなことじゃない!」

唯「私が言いたいのは憂が誰にも心を開いていないってことなんだよ!」

唯「………私もそうだった」

唯「軽音部に入るまでそう思ってた」

唯「誰にも真剣に向き合わずにうわべだけ合わせて生きてきた」

唯「そしてみんなそうやって生きている」

唯「でもそんな生き方を


和「……!はぁはぁ、死ぬかと思った」

憂(? どうして解けたの?)

唯「和ちゃん!」

憂(記憶が命令を聞かない・・・?)

憂「お姉ちゃんもういいよ」

憂「私が間違ってた」(くそ…どうして?)

唯「…憂、さっき叩いてごめんね」

憂「うん、そんなことより……

憂「みなさん、ご迷惑をかけてすいませんでした」ペコリ

憂(記憶は…? まずいよ…)

律「大丈夫か?和?」

和「えぇ」

憂(何してるの!早く答えろ!記憶!)

 フッ

和(記憶)『なによ』

憂(どうして殺さなかったの!)

和(記憶)『勘違いしてるようだけど』

憂(は?)
136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 22:04:26.20 ID:FD.sG7k0
和(記憶)『私はあなたの記憶だけどあなたではないの』

憂(それがどうしたっていうの?)

和(記憶)『よく考えてみなさいよ』

和(記憶)『あいつを殺せば私はすぐに消されあなたも曽我部がいる以上ただではすまない』

憂「……」

和(記憶)『お互いの利益の為よ。私はあなたの脳から離れてどこかのトンネルでのんびり隠居するわ』

憂(待って!)

和(記憶)『さようなら』

 フッ

憂「そんな……」

梓「どうしたの?憂?」

憂「あぁ……」

 バタン

梓「え? 憂、しっかりして!」

澪「どうしたんだ?」

梓「憂が…

曽我部「私が看るわ」

唯梓(そういえばいたね…)

曽我部「・・・・記憶が何故か消えてる…その反動で気絶したみたいね」

唯「助かるんですか?」

曽我部「2,3日入院すれば大丈夫よ」

全員「よかった〜」


137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 22:07:21.04 ID:FD.sG7k0


【数日後!】

 唯の日記

 今日は憂が退院の日です!
 憂はじっくりお話して和ちゃんとも仲直りできたみたいです!
 これから憂の退院と和ちゃんの仲直りを祝って私の家でパーティーです!

 あと何週間かしたら学祭です。そろそろ真面目に練習するのかな?

唯「ふー」

 ピンポーン

唯「お!りっちゃん達かな?」

 ガチャ

律澪紬純「お邪魔しまーす」

律「あれ?和と先輩は?」

唯「もう来てるよ〜」

律「ようし今日は盛り上がるぞ〜!」

全員『お〜!』


Happy End!

ここから数日後 17話(多分)の【部室がない!】に繋がります
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 22:10:57.05 ID:FD.sG7k0
少ししたらBも書きます
Bは@、Aのどちらとも違うオチにするつもりです
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/06(土) 22:18:08.80 ID:p3Z2L.AO
憂結局反省してないやん

たかがSSだとわかってはいるけど憂はこんなクズじゃない
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 22:26:41.44 ID:FD.sG7k0
時間がなかったので日記という形で割愛しましたが一応憂は反省しています(自分の中では)
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/06(土) 23:12:40.64 ID:KOUqBogo
反省してるだとかしてないだとかは描写ありきだと思いました
そういうわけでこのSSだと憂は反省してないクズってことになっても仕方ないと思いました
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/06(土) 23:36:51.59 ID:FD.sG7k0
すいませんでした。参考にします
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/07(日) 00:13:10.64 ID:P4Bt7Tk0
>>113から

B何もしない

梓「……」


 梓は黙っていることにした。
 曽我部先輩は完全に敗北した、これ以上事態をややこしくしない方がいい。

梓「じゃあ、今日はこれで」

純「後は私が始末しとくよ」

律「悪いな」

梓「じゃあね」

唯「・・・・・・・」


【唯の家】

唯「・・・・・・・」

唯(みんなには言わなかったけれど和ちゃんが術をかけたのはやっぱり私じゃなくて憂みたいだ)

唯(なんとかしないと)

唯「…そうだ!」

 プルルルル

純「どうかしましたか?」

唯「ねえ、記憶を消す簡単な方法ってない?」

純「明日、曽我部先輩と和先輩が消しますからそんなに焦らないで下さい」

唯「でも……!」

純「説明長いですよ?」

唯「もっと簡単な方法は?」

純「?…え〜と、頭を強く打ったりすれば消えま

 ガチャ! ツーツー

純「なんだったんだろ?」
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/07(日) 00:14:19.65 ID:P4Bt7Tk0
【翌朝】


【階段前】

唯「うーいー」

憂「今日は早起きだね?」

唯「そうかな?」

唯「それより…はやく降りてよー、今日朝練だし」

憂「えぇ!そうだったの?じゃあいそが

 ドタン!ゴロゴロ!

 唯は階段に予備の弦を張っておいた。
 憂にショックを与えて記憶を消すために。

 そのあと弦を回収し救急車を呼んで、一通り対応した。
 命に別状はないが頭を打っているので念のため検査する、と言われた。

唯「ごめんね、痛かったよね」

/
/


憂[ここは…?]

和(記憶)『貴方の脳内よ』

憂[つまり…夢?]

和(記憶)『ちょっと違うわ これは現実だもの』

憂[?]

和(記憶)『まぁいいわ、それより…

憂[?]

和(記憶)『復讐 してみたくない?』


145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/07(日) 00:15:01.51 ID:P4Bt7Tk0
【部室】

唯(これで終わった…)

唯「ムギちゃん、お茶にしようよ」

紬「そうね〜」

 ガチャ

律「誰だ〜…って」

澪「あれ?部室に用か? 憂ちゃん」

唯「!!!」

梓「どうしたんですか?唯先輩?」

唯「それが…

・・・・・・・・
・・・・・・・・

梓「そんなことが…」

梓「私が何とかしますから、唯先輩はこっそりムギ先輩に事情を説明してください」

唯「わかった……」

梓「うい?」

憂『どうしたの?あず

 バリバリバリ!



False Happy End※

※False=偽り


この後>>1に繋がり 憂が負けて一瞬平和になりますが、数日後、記憶の暴走 で実質バッドエンドです


最後までありがとうございました。
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 00:21:56.14 ID:ZbBoOEAO
作者絶対憂嫌いだろ…

過去に憂のほのぼのSSを書いていたとしても絶対同一人物とは信じたくないわ…
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/07(日) 00:26:05.40 ID:P4Bt7Tk0

※指摘があったので憂の反省シーンを一応※

【病院】

ガチャ

唯「ういー」

憂「…何?」

唯「今日はお話があってきたんだよ」

憂「それって…

 ガチャ

和「私とよ」

和「単刀直入に、仲直りしましょ?」

憂「…幼稚園ですか」

和「真面目な話よ」

憂「…」

唯「うい?」

憂「……」

唯「まだ納得できないのはわかるよ」

憂「…! お姉ちゃんにわかるわけない!」

148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/07(日) 00:32:52.91 ID:P4Bt7Tk0
唯「…」

憂「なにもかも、お姉ちゃんが何も考えずにボーっと生きてきたのが原因じゃん!」

唯「そうだよ」

唯「だからゴメンね」

唯「悪いのは私。だから和ちゃんとは仲直りして。お願い」

 ガバッ!

憂(この暖かさ…)

憂(そうだ、これがお姉ちゃんだ…)

憂「うっ、グス」(なんで涙が…)

憂「ひっく、ず、ズルイよお…」


憂『ごめんなさい…

和「…私も、悪かったわ、憂」



唯「へへ、そうだ!憂さん!」

憂「何?お姉ちゃんさん?」

唯「ちょっとだけ料理を教えてくださらないでしょうか?」

憂「?いいけど、なんで?」

唯「いや〜ちょっとねー」(憂のパーティーなのに憂に作らせるわけにはいかないよ!)

和「…なかいいわね、2人とも」

唯「そうだ、和ちゃんも一緒につくろうよ〜」

和「?」

 終わりです
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 00:40:12.34 ID:ZbBoOEAO
なんかあっさりしすぎだな〜

幼なじみのはずなのにあそこまで和に(逆恨み)憎悪を抱いて、挙げ句の果てには唯にまで八つ当たりして、それなのにあんな簡単に仲直りするし、憂自身も酷いことをしたという自覚がまるで無いし…
こんなの憂じゃねぇ!

長文批判スマソ
でも本当に胸糞悪くなったんだ
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 00:51:52.11 ID:JXRnUUDO
じゃあお前はどうすりゃ満足なんだよ
いちいち文句つけてんなようぜぇ
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 00:53:07.20 ID:JCxCoBko
じゃあお前はこいつが何て言えば満足なんだよ
わざわざ人の感想に噛みついててうぜぇ
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/07(日) 01:04:40.91 ID:P4Bt7Tk0
>>149 確かに最後はあっさりすぎましたね。

 でも自分的に和の罪も憂の罪も周りは許していて後は憂が全部許してあやまれるか?
 っていうとこに焦点を当てて書いたので内容はあまり多くする必要はないかな…と思って。
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/08(月) 08:37:39.24 ID:nZ5fT6AO
完結したならhtml化依頼出した方がいいよ
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/08(月) 15:23:08.30 ID:QIx6/vA0
すいません、誰か↑のやりかた教えてください…
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/08(月) 15:59:00.37 ID:ajLwr2AO
憂は悪くないぞ
>>1が仕立て上げただけだ

某禁書スレの佐天さんみたいなもの
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/08(月) 17:48:29.04 ID:nZ5fT6AO
そりゃあ、たかがSSだしね
実際の憂ちゃんはお姉ちゃん大好きでみんなにも優しいとってもよい娘だっていうのは常識ですから
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/11(木) 20:34:35.98 ID:55/HmAAO
■ HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4gep/1190564438/l20
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