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【入れ替わり】上条「御坂お姉さまあぁぁぁぁあ!!」 御坂「」【3人目】 -
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1 :
□□
◆AIRAisao6U
[saga sage]:2010/03/29(月) 05:04:09.91 ID:6FAMFV20
「とーま!いつになったら私と入れ替わる展開になるのっ!?」
,イ /::.. ...:} l
/ { __ /:::... ..:/ ノ| _
, -y′ /‐ァ`.ーミ ________ノ七彡z‐廴 _/ /___/77
/≦-- 、 彡イ,ィ</>くイ:/ノ′>|≦zトト< `ヽ /_ _ / ̄
/ //:/ ` <` ー' `彡 ´ 爪:{ !` _ / / / /
彡 .ィ/:/:/ --―┸ ‐┸―-〈/∧//ん 、 / / / /
/ /:::V、ト、|i ''' '''}イ//:::/_ ヽ ヽ  ̄  ̄____/77
---z―‐<>∧く∧:ヽ::::{‐ 、 ノ⌒}ム-z- } | /___ / ̄
_/ /く/:ヽヽ::く⌒ヽ:>イ_> ... __ ... .イ:辷ノ 〉 ト | | / /
ヽ 廴)/__∧ く ̄ ̄):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::廴 ≦ヽ! ! ! / / /77___
 ̄ ̄ ̄/:.:/` ┬ァ::/  ̄ ̄):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト---〈| l l / /  ̄/ /
i:.:./ 千≦{z‐= ´):::::::::::::::/|::::::::::::|::::::::::::::::::廴___ノ≦.! .|  ̄  ̄
|:.:{ { 人__ イ:::,:::::イ:::/ |:ハ:::::ハ:レヘ:::ト、:\::ミ丁ノ |
|.:.| ノ≧x.(___ノイ::/`|::廴.|′ }:|/}/ ヽ{::丶トミ::人ー ' !
|:.:| 十―`:::::::从// ̄|/> `′ { '―― ハ|ヽ{``ヽ. \ |
|.:.ト-イ/フイィ7l/ ¨´ : ハ{ . ∧ ` 「上条さんが何をしたっていうんですか!?文句なら俺じゃなくて
>>1
に言うべきだと思うのですが、インナントカさん!?」
|:.:| ノ | |八 ' ___ / / / }
|.:.| / ヽ. \ /´ 〜} / / / ト、 「とーま!!とうまはわざと間違えてるんだね、とうまにとって私はその程度の存在なんだね!?」
:Yxl:|::.: イ.:イ/:_,::::イ:ハ:| |::::ハ
//Y从::{ヤ爪小:/ }jーl!ハ:lハ:|
/Y l=== |/ ==x|:Y|
l 〈(」 :::::::::::::: l::.:.乂 「どうでもいいけど…スレの最初の書き込みがこんな内容でほんとにいいのかしらね…」
>-ヘ u ヘ __ -、_, 八::ト、
/イ:/::`ト、 " イ:/:::ト| ヽ
このスレッドは[ニュー速VIP]にあった以下のスレより移動したものです。
扱う内容は【とある魔術の禁書目録】のキャラ入れ替わりSSです。
一部、性的描写を含んだ表現がありますのでご注意ください。イチャラブレーズガンにご注意ください。
上条「御坂お姉さまあぁぁぁぁあ!!」 御坂「」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1263808575/
(参照する場合はこちら
http://www.unkar.org/read/yutori7.2ch.net/news4vip/1263808575
)
過去スレ
【入れ替わり】上条「御坂お姉さまあぁぁぁぁあ!!」 御坂「」【1人目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1264355318/
【入れ替わり】上条「御坂お姉さまあぁぁぁぁあ!!」 御坂「」【2人目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1265997840/
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
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ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
しかのこ寝このここしたんたん @ 2024/09/20(金) 00:00:22.72 ID:nU8gbBACo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1726758021/
中日ドラゴンズ応援A雑倶楽部11 @ 2024/09/18(水) 22:24:16.94 ID:LeaL/ZaEo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1726665856/
(安価&コンマ)苗木「仮面ライダー龍騎?」七海「劇場版かなあ」(ダンロン) @ 2024/09/18(水) 21:31:26.29 ID:9ah8NLHrO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726662686/
飯 @ 2024/09/18(水) 20:27:48.52 ID:/PLeOiPE0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/liveany/1726658867/
デジタルモンスター研究報告会 season3 @ 2024/09/17(火) 22:32:12.19 ID:GrN7124wo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726579931/
あいうえお @ 2024/09/17(火) 15:56:54.50
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1726556213/
旅にでんちう @ 2024/09/16(月) 17:47:20.14 ID:ufGU3UlvO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1726476440/
【学マス】ことね「記憶喪失ぅ?」 @ 2024/09/16(月) 14:33:35.27 ID:McaBdwJ20
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726464814/
2 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/03/29(月) 05:07:24.76 ID:hEIr7UAO
>>1
乙
3 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/29(月) 05:21:38.25 ID:6FAMFV2o
>>2
Zさん乙 姫神スレでのSS保守してくれた人だったとは思わなかったです。
ていうかあれがなかったらVIPでこのSSを書くことは無かった気がする。あなたが姫神か。…噛みまみた。あなたが神か。
4 :
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/03/29(月) 05:32:21.91 ID:6FAMFV2o
過去スレダイジェストも続きもまったく手をつけてなかったり。てへっ。
どうせ今日が終われば2日間ゆっくり時間がとれるしgdgdでもいいかなぁ…なんて。
ていうか前スレの最後でスローペース宣言した時の反応には、思わずのけぞってしまいましたのよ?なにをいまさらって感じですけど。
朝風呂から戻ったらダイジェストまでは書く。むしろHKB。
5 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/29(月) 07:21:28.69 ID:mpvjMgAO
姫神スレではひたすら■■と書き込んだ覚えがある
6 :
きゅーけいー
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/03/29(月) 14:28:58.96 ID:oSXyL220
いつまたネットに繋がりにくくなるか分からないので思い切って光回線にしますの。
これで投下速度も今までの数倍になるに違いありませんわね。ブロードバンドですの!
7 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/03/29(月) 14:55:21.31 ID:hEIr7UAO
ひっかっり!ひっかっり!
まあいざとなれば携帯つかえよ
ちなみに俺は神などではございません。誰かの良スレを見ると投下したくなる、いわゆる寄生虫というヤツでありんす
そして早く書けビーム
8 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/29(月) 15:03:20.62 ID:9AN33IDO
>>6
長い朝風呂だったんだな
だからHKB
9 :
きゅーけいー
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/03/29(月) 15:16:22.27 ID:tJmUG5o0
仕事中に書けとは…聞き捨てなりませんの
書きたいのはやまやまなんだよ!きのこの山なんだよ!!ぴぃー!!!!!!
10 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/29(月) 15:38:32.67 ID:pLmwLsSO
この俺がたけのこ派と知っての暴言か!
11 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/29(月) 18:19:09.02 ID:mpvjMgAO
きのこ派、たけのこ派、すぎのこ派の明治勢は、ブルボンのきりかぶ派に平伏すべき
12 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/29(月) 18:20:33.58 ID:.amKocwo
ポッキー革命旅団が犯行声明を提出しました。
13 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/29(月) 18:24:15.47 ID:1Fzsu36o
きのこの山こそ至高
14 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/29(月) 18:32:04.32 ID:PyDvd1U0
アルフォートさンディスってンじゃねェぞ三下ァ
15 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/29(月) 18:54:48.59 ID:NURtleYo
まぁパイの実派の俺からすればっっ対岸の火事なんですけどね
16 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/29(月) 19:07:35.31 ID:4WWb.vgo
>>15
ロッテ製品を買う日本人って・・・
17 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/03/29(月) 20:37:13.80 ID:8n5lJn.0
>>1
乙
18 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/03/30(火) 00:19:36.03 ID:FNmgFq.o
___
, ' ´: : : : : : : : ` : . 、
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : \
, ' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
. /: : : :.:/: : : : : : : : :i : : :i : : : : : : : :ハ
/: :/! :.,': : :/ i: :i : : |:! : :.:i: :',:ト、: : : : :ハ
. /: : {/ : | : :/! ハ: |: : :| !: : :ハ : !| ミヾ : : :i
. //!: ,': : :.ト:斗i十ト:|!:.: | |:_:_リ |: :!| ミ:ヾi : :| 「私は、たけのこ派だけどね…なんかきのこって貧乏っちいし」
|:| |: {:.: : :|,ィァz弍ヾ!\| |/_`lメリ ミ:: i : :|
|:| |: ハ: : 〈 け:jリ゙ ィ芹ミト、 ミ: リ.:.:.|
|l .|:.:rハ:从 ゞ=' V::jソ 〉 ミ:ソ:i : | 「あ、でも当麻から生えてるきのこは別よ?」
. ! ヾ{(:从 ; `´ ,/'⌒!: : |
|\_ )ノ! . |
|: : 入 、- . _ ,_´_,イ: | : | 詳しくは魔法の文字列 1267514122 を検索するべきでしてよー
|: :.:i:.:.\ ` ´ /:.|:.:.:/:.:.| : |
. 八: |:.:.:i .:ヽ、 , イ.:|:.:.:!.:/:./リ:.:∧
/∧: ト、 ト:;ィ|  ̄ ´ ハ.:.!:.:.|/:./j/!:/ `\
. /´ V__V´`ー‐ァ-r― ' }、:.:.从'ノ ,j/
r'⌒ ̄ ̄. . .| ./ o∧ )⌒ ̄ ̄` ー 、
∧. . . . . . . .:.| / {: ヘ / i . . . . . . . . . .〉
/ ヘ. . . . . .:.:人 _ノ ノ 人_ン. .ノ. . . . . . . . / }
相変わらず
>>1
は頭が沸いてますの!いまさらですけどね。
新スレはやっぱり気持ちがいいですね。頭の中身がリセットされてやる気も出るというものです。
……ただ、正直この先は読む人をかなり選ぶ気がしてならない。でも書きたいから書く。それだけは譲れないんですの。
つまんね。飽きた。調子に乗るな。意味わかんない。ここまで読んだ時間返せ。
>>1
死ね…etc
などなどの罵倒をもらって濡れてしまう
>>1
の姿が容易に想像できます。ただの変態だと思ったら超変態でした。
>>1
に期待したら負け。
>>1
が期待させても負け。そんな感じでもいい人は最後まで付き合ってくださいませ。
全ては。未完のままになってるミサカお姉様の続きが書きたくても、これが完結するまで書けないジレンマのせいなんだよ!!
19 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/30(火) 00:23:01.75 ID:ikObrUAO
>>14
テレビCMでガルフォードって聞こえるから駄目
ヘイwwwwwwパピーwwwwwwwwwwwwwwww
20 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/30(火) 00:25:57.89 ID:lvac0vwo
きのこ≠下条さん
21 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/03/30(火) 01:16:44.76 ID:FNmgFq.o
、 \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::| _,
、__\`ー`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄:/
\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``::....、__
__>::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::/::/:::i::::::::::::::::::::::::::::、:::、::::::::::::、:::::::::::::::_::/
_>::::::::::/:::/::/:::::/:::::i::::::|::|:/::レ'|::::::::::::i:ヽ、!`ヽ::\!ヽ::``:゙`::::::::::ヽ_::>
-=ニ_::::::::://レ'::::::/:|:::/|::|::|::::ヘ/::::::::::::ト、ト、ヾへヽ:::::``ヽ::\ヽ、__:::`ー‐ァ
_∠ -‐ァ::::::::/:::::::::::::::::://|:::::::::::::::::::::::| ヽ!ヽヽ::::::::\:::\:ヽ::\::::::::::::::::::::/ 「ごく普通の学生生活を送っていたはずの高校生であるところのわたくし上条当麻は」
/:::::::::/::::::::::/:::::/:::| |:::::::::::∧j::ハ!_i!_ヽ::ト、::ヽ:::ヽ:::::\\::::::::::::::<
<__/:::::::::/:|::::/|:ハレ!メ:::::::| |厂>‐j!-、ヽ`ヽ:::\!:ヽ::::::\!::::::::::___> 「ありえない事に、階段から絡み合って落ちた白井黒子と体が入れ替わってしまっていた」
_/::::::/|/|:::|::├V_レ┼|:::::| レ '´ ,.ィf云ミ≪_ヽト、:::::::::::、::::`:::::::::\
-'―‐ァ/:::::::::::::|:::レ´,,. ィ斗ミ、:| _ぅゞ'_,〃 |::::::::ト、ヽ!::::::::::::ヽ`
_∠ -‐/::::::::|:ハ 《 、_ぅゞ' ヽ! |:::::::ヒ_ ヽ::::::::::__\
/イ::::,.ィ::∧ l | jィ::∧ 〉 ハ`:::::ト、
_// 从:ハ り レ'{,.´ /:::ト、ヽヽ
/ jハ,ヘ `ヾ ` ,.--<::::::| |` `
ハ. ∧::::::::ト、:| |
、 __,. -―- 、 / /:::ハ:| -'、
ヽ. 'ーー――‐' / i::::::! ! \
` .、 `こ´ / i レヘ! 〈 \
> ,. ' | | ヽ \
/ ∧ `ー< / ヽ \
/ ∧ ∠ 、 \ \
/ ハ | 「 i | `ヽ、 ヽ、
「rヘ、 | .j | | | | / i\ ` 、
/ | | || | | | .| | ├ 、! `、 ` 、
,. '′/| | \ | | |/| | i 「 ̄ ヽ ` 、
_,... ' ´ / | | /\\∧___/´ 入\ | ! ,ヘ
/ ! _,. '′ 〃 / / | フ´ / \\ | / / ∧
22 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/03/30(火) 01:17:16.70 ID:FNmgFq.o
::::::::::::::::li/::::::::ヽ::::::::::\ミ<.__
:::|::::::i:::::1:::::|:::::::N:: i:::::::::ヽミ::、 ̄
/{ :::i:|:::::}::/:}!::::|} |斗i:ヽ:ヽ::\::≧=
__∨|:{::/:::i:/!::/イ }::从::|ト:i::\:ト
 ̄乂{`トィ{ }/ / ノ′ }ハ::}:\:{,. -――‐- .. 「超能力者にして魔術師でもある隣人、土御門のおかげで何とか元の姿に戻れて安心したのも束の間…」
__-ミ / ィ,≦zz |小l> ´: : : : : ´ ̄ : ミ ミ: . 、
、´  ̄ ` ´ {/ . : : : : : : : : : : . . \:\\
{ / :/ : : : : : : : ヽ : : : : . . . . . ヽ. 「原因不明の現象はさらに御坂美琴までも巻き込む事態へと発展してしまう」
.u / :/ : :′: :.′: }: :i|: : : : : . . :、:
ヘ. 廴三三 フ .′' i : ,| : :/ : : /: /|_ミ: : : \ : : : ヽ
ト::}≧i . ___ イ|:i :! |: :!|: /| : :イ: /1「´ ≧_、 : ヽ:\:. :
≦,/ハ、 ノ |:|十ト、|:|:i{七/7ナ }ト 彡ミ:..: : : :ヽ
{ | \` |:|.:{ :! :{从 |/孑___ノ ≦:.__\:ヽ:...
、 }丶 从:ヽ《Tミi { 7´{.:::ミiy 彡'´ヘト:.ヽ:...
\ 厂 ¨¨¨ ヘヽ从ヒ:} V:ツ′ f.. }:.: \:.
} ∨ー――<.ヘ{/〈 / 7´/ u ノ‐' 人:.:.:.:.:.:
,′ i \ `¨¨ 〈 人 ___ .ィ:爪:.:.:.ヽ:.:.:
| r \ \ r\ ∨__) イ />、:.:.r‐ ミ:.
/ し'/´ V _,ム>.‐< / ハ7 j,. -
\ / i ー .ニ{ イr‐彡 / / ノ ,.
/ { | ´,々 〉{入 ,ノ 厂(_/ .
' nヽ\ 、 ,小. Y {_厂ミ:.く /, / ‘ーァ'
`’ ∨`丶 }_,〉、 }个ト、 ノ‐' i/ ‘ー
二¨¨`ヽ. ハ { ` ニニイ人:.Y:..`> { . --
/,二ヽ\ ヽ、 ハ /' ヽ∨´ j/
_(r_'_ノ⌒ マ下\} }! {}/ イ V /-一 ー‐
‘ー<ヽ }| \ ノ V′{`二/ /
23 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/03/30(火) 01:18:04.19 ID:FNmgFq.o
\\
\\\
\ \\
\ \\
\\ \\ // _,...--========- 、
\\ /:.:.:' ̄::.:.:'´. ̄ ̄`ヽ  ̄ ̄`ヽ
ヽ ヽ /:.:.:.:.:xzZミ、:.:.:.:ノ(:.:.:`ヽ \
、 、 /:.:∠二,._ ̄`ヾ '⌒ヽ:.:.:.:.:.:\\
、 、 !:.:.:.:-=ニニ:|_ヽ `ミV^ヽ:.:.:.:.:.:` >、_
ヽ V:.:.:.:.\ー‐:レ' i l┐}:.:.:.:.:.:.:、_< `ヽ 「消えてしまったはずの美琴の意識が明かす右手の力の正体、それは────幻想殺しだって!?」
ヽ V\:.__\_jU リ り ハ:.:.:.:.:.:.:.:\ ̄ヽ
ヽ V_ヽ__< ー‐',. '⌒ヽ.r':.:.:.:.:__:.:.:.:.\
ヽ <U`!` / _r┘ )ハ:.:.:.:.:\ `ヽヽ:\_,ィ
\ < / _r' ,. イ,.イ:.:.:.:ヽ:.、_\__乂_,.` ´
\ \/ / / Vヽ:.:.:.\ `ヽ
ヽ ヽ‐< V_\:\\
ヾヽ i | \ヽ_)) `ヽ ヽ「ヽ
\ \ヽ | | \ | \
ヽ || ヽ ! r-.Y
ト、__ノ ノ \\ `ー|
V_/ ミ、 !
ヽ |
\ ト、
ヽ \ `ー ヽ ,.-、_
ヽ `ー┴〈_/ ,.-‐\
、 / ̄`ヽ 〉
、 / \マ/
24 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/03/30(火) 01:19:11.23 ID:FNmgFq.o
\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
>.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
,...:´::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::/ |:::::ハ::::::::::::::::::::::::::/ !::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>
 ̄ ̄/.::::::::::::::::::::::::::::/l/ >|:/ |:iハ:::::i:::::::::/ j/ハ::::/!::::::::::::::::::::::::<
/.:::::::::::::.イ:::::::::::::/<でうラ'ヘ`}:ト::∧:l::::/厶イ´.::::∨::|:::::::::::::\ー―一
ー‐ァ.:::::::::{ 厶イ:::ハ/ `ニ ノ.:::jノ.::::::八/.:::'でうラヽ/.:::|:::::::::::::::::::\
/___::∧ (|/ 〈::::::::::::::::::::::://.:::::::::::::ー一'.:::::::j/!::::::::::\ ̄
/.:::::ハ ∧ \::::::::::::::/ {::::/ ̄ ̄\::::::::::/ }:::::::「 ̄ 次回 #魔術師 -Sudden Attack-
∠::::::::::::八 :. \:::::/ }::j\ /.::::::/ ∧ハ|
厶イ:::::::::ーヘ ´/ノ.::::::\_/.::::::/イ } 「科学と魔術が交差するとき、物語は始まる」
ノイ::/i:::ハ {:::::::::::::::::::::::::::∧丿
|/ |::::::|\ , -‐='::、::::::::::::::::::::/
x≦ハ| ::\ ー‐.:::::::::::::::::::/
/ ∨//| ::::\ `7.::::::::::::.イ\
/ ∨/j \:::\ ;::::. .<:::::'///\
/ ∨′ \:::::: ̄::::::::::::::::'/////⌒ヽ、
/ >x:::.、 \::::::::::::::::::::{'/////////\
25 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/03/30(火) 01:19:37.72 ID:FNmgFq.o
/ . . : : : . . . . ミ .、 /
⊂ 、 / . . . . . . . . : : : : : : : . . . ヽ ′ し と ち
/ . :/ . . . : : : : : : .\ : : : . . ハ っ i .た う ょ
/「 V . . . : : : : : : : : . .ヽ: : : : . : .'. っ| い ま :
′V. . . : : . . . : :| . . |:ハ : : . : .i | : : :
i :/ . : . :} . : : . }! . .厂ト: : {: . :|_ /⌒ : ク や
|/ . : : :}. : :/ . :/ : : .ハ .′ }ミニヽ : .、|{_人_ ノ ! ! ン ば
/ , . :/ ;|: :/| : / : /:/ }/ u ノ `≧小: . { { ク っ
. /:/i: :/l7T7^ト:/i: /}:廴ム -- 、 `フト}:ヽ'、 .人 ン
ノイ :|/{ :{rャ:ミ|/ |// ノ≦ニ ミ /⌒}:ハ:ヽ ` ー . __ ノ
/ ノ{ |:小 ヒ::ツ ` ´ヒ:ツ ノ′ r ,}/ : :.ト: :'.
_ 厶彡'}.:N:从 ////////// ,_‘ノ:.イ: ′ヽ:\
|/ 人小.:∧ ' u .仏/:/ノ:/ ` ー一
{ /イノ'ノィ个 ノ⌒つ-‐, .イ{/:/i:.{':人{
/´  ̄´ `/ /⌒i ̄ ..<} |:{イ/V′ 丶
.′ il { ' ノ⌒爪 _ノ 从|{ト{ 、
} { | ´ ̄ Yァ 、 /八li ハ ‐七_
/ ∨| 瓜ノ i \ノ _rュ、′ ヽ (_乂 )
∧ }人 j、 } ノ } },./ rー-ヽ. i 十ナ
/ } 、 / 人ヽ { / '/‘ィ, ---〈 | 廴ノ つ
′ !/⌒`>' /´ ', V i / ,イ (,r―‐y {、
i /} ,. -/ / ∧ V/ ,八 ´ しf´ ノ ハ
}/ /./ / ∧ ' / 廴 _ .イ ji ∧
〈_イ レ' 人 ノY ∧ ∨ ノ ∧
26 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/03/30(火) 01:20:20.54 ID:FNmgFq.o
/: : : : :/: :ト、::::::::/: :!: : : : ヽ: : : : :.、: : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : : :./: : l:::::V≦: : :l: : : : : : : : : :.', 丶: : : : : : : : : ハ
. /:/: : : : :/: : :リ:::::::V: : : :ヘ: : :ヽ: : :ヽ: : ', ヽ:斗: : : : : : l
/:/: : : : : : : : : l ─‐ヘ: : : : ヘ斗-\‐: \ヾ l:.:リVト:..l: :l:リ
. ,': :l: : : : : : :l: : : |: : : : :ヘ: / ヽ\ヾ\ 丶 j:/ iV:l:.リl!
l: : l: : : : : : :l: : : |: : _: : !\ヽ 、_, l: :.l/!
|: : l: : : : : : :.V: : :V V ____,..ィ ` ̄ l: : : |
|: : l: : : : : : : :ヽ: : ヘ /`!  ̄ ̄´ ヽ !: : :.ハ 「やはり主役の殿方はこうでなくては、示しがつきませんわね」
l: : l: : : : : : : : : \: :ヽ- 、i ハ: : : ヘ
. V: V: : : :ヽ: : : : : :\: / ー、 ー─ ' イ: : : :.ト: ヘ
V:.V: : : : :\: : : : : \ > /: |: : l: : l \ヽ
V: :ヽ: : : : : \: : : : : 丶 ≧ ー─-く: :l: :.|: : l、: :l V!
l: : V\: : : : : `丶: : : :ヽ>、__.ィV: : : : : : : ∧: l: : | \ヘ、 ''
|: : :l >、: : : : : : :ヽ: : :ハ ,Mヘト、: : : / V: : :ヘ Vハ
l: : リ/ > 、: : : : :V: : l / l l l lハ< ヽ:\:ヽ リj
/: :/ ___ `ヽ: : l: :.リ/ l l l l `ハ '7'
j: :/ ´ `丶 ヽl: /〈 ld / / リl
. V ヽ V:〉∧ // /、 ゙ーァ
、_.イ/ i |:.| ∧/ 〈 / ´
゙ー‐i l lリ! l /、
27 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/03/30(火) 01:20:57.65 ID:FNmgFq.o
\∨:〈::::::::::><::::マ__
/ /ー〜-マ {\ /}ー-、`丶
イ { y人. = 人ツ`ヽノ \
__/゙|:|. f :r'⌒〈 /´ ̄`´ ⌒ヽ 「こんな次回予告なんかより、私はお腹がへったんだよ」
|:| { j { j | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |: } ̄ ̄ ̄ ̄
|:l | ゞ ゞ' |________| /────
─〈〈_| <: /:\:/j/|: /|: ∧X: :^フ──── 「お 腹 が へ っ た っ て 、言 っ て い る ん だ よ ? 」
_ \| |イャーtッ<,|/、レtッ^小∧〉ー──‐┬‐
 ̄ ̄ | |/|ヽ _彡 `ー" j/ | |
 ̄ ̄ |/ |:|、" ' イ| │ |
___/:| ノ:| > _(⌒} イ |:| 人 |
{ ::| .:/ |:|\ニニ二T'「 ノ /:| 〉 .|
28 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/03/30(火) 01:35:46.78 ID:FNmgFq.o
ここまでが前スレ最後にやろうとしつつ企画倒れになった予告云々ですね。
|=|//7/´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`マ\
ト-7: 〔:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〕 L
/ ∧∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨∧
{_/ V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨∧
|〈 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨∧ 「こんな風呂敷をひろげて
>>1
は何をしようというのでしょう。
,'|::∨:::::::>── ァー────┬‐<:::::〈 ム と、ミサカは自ら退路を狭めている事に気づかない哀れな子羊を笑ってやります。ふふ…ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
/ |::/ー'´ / / , /l | ゝーヘ::|'.
| |イ / / 'l / /' | | ミ l:|
x 彳く\' /| 厶/| / |. /}/─|‐/─- ミ. || i
〃 彳 |ト┤/丁/ V| メ | / / -!/ ミ..||│
|l 〃 | ヽ |,'_斗'r::::T卞ミ ∨ TT:::::テr=x. Y|│ 「……言い忘れましたが。今日はもう、お風呂に入って[
ピーーー
]をして寝るだけです。
j' |l ! ハ| ヾ弋.辷ノ 弋辷'ノ / ,く.│ と、ミサカはスレの初めからgdgdな展開になる事をここでお詫びします。……悪いのはミサカではなく、
>>1
ですが」
リ. | /⌒トゝ `=- j -=' ,'⌒l|
| { '. ,′ 八
|ハゝ / '.
| lヽーヘ ∠ ヽ /_ .イ ∧
/ j |::::::::、 /::::::::| '、
/ /| |::::::::::\ イ:::::::::::| |\
/ ∧ |、 ::::::::: `:ト < ::::::::::::::::::l │ \{
/ /l ∧ | \ ::::::::: | >一 '´ | ::::::::::::::::::: ノ∧| `
29 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/30(火) 09:34:52.87 ID:qBHWtg.o
だめだこりゃ(チャーン)
30 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/03/30(火) 13:42:30.38 ID:uSVfFo2o
おはようございます。いい朝ですわね。お日様がお姉様と同じぐらい眩しいのは気のせいに違いありませんの。
それにしてもここ最近のとあるSSの充実っぷりに2828が止まらない。VIPとGEPを合わせたらどんだけスレあるんですか…
追いきれませんよ。書いてる場合じゃねぇんですよ!?むしろ誰か書けですの。
とりあえず、今までの内容を時系列でまとめたものとか作ってますの
31 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/30(火) 16:33:52.46 ID:U4EtRrco
なんか実質4スレ目まで続けてしまったので今までを振り返ってみましょう的なまとめ
32 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/30(火) 16:42:41.79 ID:U4EtRrco
入れ替わりが発生した日(これを一日目として扱います)
初代スレの1〜319までが該当
主なイベントは…
・目隠しお風呂シーン。
・インデックス、喉に食い物を詰まらせて死んだかと思いきや生存してた…だと…。もはや黒歴史ですわね。
・うっかり黒子の裸を見たばっかりに美琴の電撃でおしおき。ビリビリですの!
・当たり所が悪く気絶しかけた上条in黒子を見て美琴錯乱。慰めるついでに思わず告白してしまう上黒ですの。
・痺れて動けない上黒の為に美琴が必死に看病しつつ、寮監が登場したりして思わず上黒がオシッコを漏ら…。
・夜はドキドキ枕パーティーかと思いきや、なぜか二人の恋のすれ違いが明らかに。お姉様かわいいですの。
33 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/30(火) 16:49:31.54 ID:U4EtRrco
-二日目-
初代スレの343〜1000と、パー速に移動した【1人目】の155までが該当
主なイベントは…
・体がちゃんと動かせず学校を休んでしまった上黒。ただ寝ることしかできずにウトウトしていると…おや、誰かお見舞いにきたようですわね…。
・実はお見舞いに来てくれたのは透視メガネ先輩と初春だった。佐天さんは最近、知らない殿方と一緒にいる事が多くなりましたの。
・黒子を心配するあまりに泣き出してしまう初春を見て、泣いてる女の子を見過ごせない上黒は正体を明かしてしまいますの。
・初春が脈絡もなく美琴と上条の二人は両想いだと言い出す。
>>1
も含めてスレに動揺がはしる。このSSの超展開の幕開けですの。
・学校から美琴が帰宅。なにやらお客様を連れてきたようですけれど。
・だがしかし、その前に聞こえていた「トウマー」の声のせいで秘密も糞もなかった。イン○○○○さん、パネェですの。
・1日ぶりに美琴と再会できた黒子in上条は、いつものようにスキンシップを迫ろうとするが事態は思わぬ展開に…。クスン…。
・上条さん、ババァ声で説教。…って、何ですのこれ!?だれがババァ声なんですの!!? キー!!!!
美琴「ちょっと!黒子、アンタがナレーションしたいって言い出したんでしょうが!?」 ビリビリ!!
初春「そうですよー白井さん。引き受けた以上は、何が書いてあろうとやり遂げなきゃダメですよー」 ……クスクス
固法「ねぇ、ちょっと確認したいんだけど…この透視メガネって…だ、誰のことなのかしら?」
初春「あはは、やだなぁそんなの先輩に決まってるじゃないですかー。ねぇ御坂さん?」 ニコッ
美琴「えっ!?あ、え、そうね…って!あ、いや違うというか!その、先輩は先輩で巨乳ですから!!」
固法「もういいわ……一応お礼は言っておくわね、ありがとう御坂さん…」
上条「しゅ、主役ですよー……」
美琴「アンタはアンタで、何をこっそり主張してんのよ…。ほら、慰めてあげるからこっち来なさい?」
インデックス「ヒロインなんだよ」
上条・美琴 「」
インデックス「うぅ……いくら目の前でイチャイチャされようとも、ヒロインなんだよ。インデックスなんだよー!」
黒子「インデックスさんの扱われ方が他人事には思えなくなってきましたの…」
34 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/30(火) 17:17:00.14 ID:U4EtRrco
黒子「わたくしは断じて……ババァ声なんかではないんですの…」 シュン…
初春「はいはい、文句ばかり言う白井さんはそこでしばらく大人しくしててくださいねー」 クスクス
美琴「初春さんってこんなキャラだったっけ…」
固法「花さえ…花さえ取れれば……」 ボソッ…
上条「ろくに動けない状態で二人っきりにされた時は、まだ普通のキャラだった訳ですかそうですか…」
インデックス「とうまー、インデックスはお腹がへったんだよ。お腹の虫が悲鳴をあげるかも」 …グキュュゥゥウyレyルイエyリヤ#ピィー!
上条「どんな食生活をしてたらそんな音を出す胃袋になるんだよ!?」
インデックス「ちょっとそこに落ちてた飴をパクっと口に入れたりしただけだけど?」
上条「明らかに食いすぎか味覚のどっちかが原因だよな!?つーか落ちてる飴を拾って食べるんじゃありません!」 ベチン!
インデックス「うー……でも、とうま、とうま!こんな仕事は早く終わらせて、みこととくろこと一緒にレストランに行きたいかも?」 ジー…
美琴「じー」
黒子「じー…ですの」
上条「……分かった。分かりました。分かりましたのよこんちくしょう!!後は俺が適当にやっておくからお前らは先に外で待ってろ!」 キリッ!!
インデックス「教えられた通りにしたけど…これでいいの、みこと?」
美琴「アンタにしちゃ上出来じゃない。……後は誰がとうまの隣に座るかが問題よね…」 ハァ…
黒子「それはもちろん」
インデックス「そうだね、それはもう決まってるんだよ」
美琴「……?」
黒子「ふふ…分からないのなら正解はあとで…というのもよろしいですわね。行きますわよ?インデックスさん」 スタスタ
インデックス「そうだね、インデックスだね」 トコトコ
美琴「なによ、それ………二人して…ほんと…馬鹿なんだから」
35 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/30(火) 17:22:41.76 ID:U4EtRrco
マジメに内容をまとめてたはずなのに、どうしてこうなった。
キャラ名を書くときに入れ替わりを意識しなくて済むって素晴らしいなぁ。いいからHK
出かけるので再開は夜にでも。
36 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/30(火) 21:08:50.05 ID:uSVfFo2o
禁書1期目のシェリー編は何度見ても飽きないすなぁー。
再開します。
AIRAisao6UをNG登録する準備はいいか?野郎ども。
37 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/30(火) 21:10:39.09 ID:W2PQcl.o
とっとと書け太郎次郎三郎
38 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/30(火) 21:11:57.82 ID:uSVfFo2o
#00 魔術師 -Sudden Attack-
2:05 AM
この時間にこの場所で空を見上げた者がいるとすれば。そこには、雲ひとつない空の中で寂しく輝く満月が見えていたに違いない。
学園都市が誇るエリートお嬢様学校、常盤台中学の学生寮は月の光に包まれながら深い眠りについていた。
時計の針は午前2時を少し過ぎた時刻をさしていて、寮内の通路と施設は常夜灯に照らされていた。
もしもここが学園都市でなければ夜は更に暗さを増していたはずなのだが、そこは最先端の科学を扱う街である。
寮の前に拡がる道路のいたる場所には、淡いLEDの光を放っている目的不明な装置がちらほらと立ち並んでいた。
そう。いくら時刻が丑三つ時になっていようがいまいが、ここは闇に包まれる事がない。
闇に紛れて行動する人間には非常にありがたくない環境なのである。
つまりはこんな状況でわざわざ行動を起こす人間がいるとすれば。それはよっぽどの命知らずなお馬鹿さんかそれ以外の人種に分けられる。
ではそれ以外の人種とは一体何なのか。
39 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/30(火) 21:51:34.84 ID:uSVfFo2o
「…ここに彼女がいるんだっけ、姉さん」
「情報ではね。でもそれを馬鹿正直に信じる必要もないし、そんな義理も私達にはないでしょう、ポルックス?」
肩から下を黒いローブで包んだ二つの声の主は、学生寮の正面玄関前に音もなく突如出現した。
自分達の姿を見られたとしてもなんら問題がないと考えているのか、二人の顔は隠される事もなく冷たい空気に晒されていた。
「でも、この街に入れたのは…」
ポルックスと呼ばれた少女は先ほどの『姉さん』の言葉に反論をしようと試みるが、むなしくもそれは徒労に終わる。
「確かにそれは彼等の協力があったからだけど、今はそんな事は関係ないのよ。目的…忘れた訳じゃないでしょうね」
言葉の内容にこそ、異論は認めないからそのつもりで。というニュアンスを含ませてはいるのだが、それは決して怒りが込められたものではない。
むしろその台詞を放った『姉さん』の表情は、その風体からは想像できないほど優しさに溢れていた。
40 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/03/30(火) 21:54:06.09 ID:DksGce.o
姉の名はカストルか
41 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/30(火) 22:06:45.30 ID:uSVfFo2o
{`( } / / ′ / ..:/ ..:i:.. .i .:li: .i `Z、ヽ: : .ヽ
とヽ(ノ′. .:' /:. : : :/:. ..:.::}:..:.:|:.. : | .:|l.| ミ、 :. :i: i:'.
/´ノi| . :.:|.:i:. : : :,.|:. ..:: イ:..:::|:.. : }..:l }:.} _ ∨:i|| |
/し{ { | . .::|.:l:. : :/小:..:/ |:.i:..ハ:.. :..:リ |/ /´ }:.| l: ト:!
く.__(`个! : ..: 斗:. 「.丁i:.ト、:.:|:.{|:..::′}イ ,.≦zzミ |:. l: |}| 「な、なな何で BE/7vZkX1 がここにいんのよ!!」
//´,()l :. : .:小:.斗 七≧ミ:|トvイ:.:/ /イ /..ミy `Y.、 r‐}/}ノノ
{ ‘ 7 从 :.....:.:{ ∨ァ'´ /´.ミ八:{ }:/ ′ {う::n} }ハ .!ん'ノ | 「人の駄SSを茶化しに来たわけ!?慣れない文章を笑いにきたわけ!!?」
 ̄人人ハ :. :ハイi{ {う:::n| ノ′ 乂_ン ′ ト ノ/:|
| | ハ:.:..:.{{ベ 、__ツ ー‐' i' ,ハ: |
| | { {ヘ{:.:.iト、 ー , ;ノ:.i:.:| |
`ー廴人ヽヽ:ヽ 爪:.}:.ハ:{
| |! |:>...\、 ,ィ〜〜ヘ .小:.:l:i:{∧ 「いいから、早く続きを書きなさいよ!」
}! || :ヽ`込\ ′ j| .イ:.}:.:.:.:|:| \
ノ'| |ト、:iハ .:.:i:\ {、 ノj /:.:.}:.:.:.:.::ハト .
. └┤|∧ヽ i :.:ヽ:.:{> . ヽニニ ' .イ }/{:.:从:.:/ 八 >‐x.
卜{ {ト{ト}:.:ト:ト:、 > . __ . ´ ノ |:.| /:/ /::/´ \
ハ |:ノ |:|\、 `ヽ 人{':/ /::/ \
∨′ |:{ \ } , 一 ノ´ /::/ ヽ
ずっと台本でやってきたせいで頭が痛ェ…おっと恒例のスーパーお風呂タイムの時間だ
42 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/03/30(火) 22:25:02.12 ID:DksGce.o
うっせえ!こちとら寮監書きつつも他のスレ見るので必死なんだ!とっとと書くので早く戻って書けびぃぃぃぃぃぃぃぃむ!!!!
43 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/30(火) 23:03:49.29 ID:ikObrUAO
アニメは6巻の範囲が一番好きだな
風斬と姫神の出番があるなんて、超俺得
44 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/30(火) 23:41:57.75 ID:NciJpMIo
こやつ、早くもHKBを習得しおった……
45 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 00:06:08.18 ID:2eKALeQo
久々に。書いてて楽しいって感覚が蘇ってきた。なンだか今日は徹夜できそうな気がするぜェ?
結局は
>>1
得なSSでしかねェンだよォ!!!!!いいからさっさとHKって言ってるだろォが!!
>>42
>>44
風斬ならチョイ役で出るって馬鹿が言ってました。え、ネタバレ?いまさら何を言ってるんですの?
46 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 00:11:01.15 ID:.e5DXvYo
徹夜?
期待なんだよ
47 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 01:25:47.06 ID:2eKALeQo
「分かってる、彼女の右腕は必ず持ち帰らないといけないって…」
人間の右腕を持ち帰るという物騒な表現をさも当然のように使うポルックス。彼女もまた、ある目的の為には手段を選ぶつもりはなかった。
・ ・ ・ ・ ・
「覚えてるならそれで結構。さぁ、いつまでもここにいては体を無駄に冷やすだけだし身体に障るわ。特に、今のあなたはね?」
「……それも、分かってるよ。カストル…姉さん」
風はあまり強くはなかったが、それでも深夜ともなれば気温は下がるものだ。行き過ぎた科学に管理された学園都市とて、それは例外ではない。
カストルと称された長身の黒ずくめは優しくポルックスを抱きしめる。
「もう少しの我慢だからね。どうもこの扉は自動施錠されてるようだし、ちょっと待ってなさい」
そう告げてポルックスから離れたカストルはローブの懐から一本の黒いチョークのようなものを取り出した。
見る人が見れば、それは以前に学園都市に侵入した魔術師が使用していた白いチョークと酷似している事に気づくかもしれない。
事実。材質と精製過程こそ異なるものの、それは魔方陣作製に用いる為の媒介に他ならない。
「──時は有限。有限の未来は滅び。滅びはやがて無を生み出す。…されば時は無と同義である」
玄関前に現われた時と同じく、彼女は詠唱以外の音を発生させることなくチョークで模様を書き上げていく。
「……ならばせめて滅びる前の姿を保つことをここに認めてあげるわ」
最後にカツン、という音を立ててカストルは模様を書き終わる。
その瞬間、ピッという小さな電子音とともに扉に設定されていたオートロックが解除され、鍵はその役目を二度と果たすことは無かった。
「さ、行きましょうか。哀れな眠り姫がいる部屋まで、ね」
「……うん」
48 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/03/31(水) 01:28:24.97 ID:B1.tHA.o
マジでカストルだったのかよ。すまんかった
時に、モチベ上昇中なところ申し訳ないが、至急ぴぃスレに来られたし
49 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 01:58:01.31 ID:2eKALeQo
,.<: : ̄:ミ: 、 /{/
/;、 . . ./: : : :}ヽ. /¬/
ノ/V/:ィイ/ , /小: :'. ___ 「いいからアンタは明日までに20巻まで読み終えなさい!!いいわね!」
/イ:{/ル'(\|:イムイ}小} `7└―
/:人{_ ゙`´ `ー''/N  ̄ ̄
ノイ从人./⌒マ} 八{ \ 、
,.イ ̄〈 `≧ァ<:}:ノ <く
ハ . `《 {。V 「} \ ,、 /|
/ ハ∨ l Y〃i V,ハ |\|ヽ./:::V:::l .ィ
く\ ノ }' | ∨《ワ }ー, ヽ, ト、j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/:./,..ィ
/ >、7! ' ′ / /__/∧ ト..ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:...:.:.:./:..厶..ァ
〈 〈 { {ノ ' / `ーく, ', <..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:.:...:.:.:.:.:::::<_
. ヽ. ヽ rヘ、 j′ __,} {. / / ヽ ̄.:.:....:.:...:..::::::.:.:::.:.:.::::::::...::::::::::::< 「はい…」
\ v┴v 丁≧ =i┴ュ./ / <`.:.:.:.:.:.:.::..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::弋_
`{ 三ア_{.__ ≦}〈r,ニi./ ≦.:.:..::.:::::::::::::::::::::::>一 、::::::::::::≧z
`7i´ー----┬ ‘〒’ /.::く}イ::::::::::::::::::/__≦二_ \::::ト\
/.::′:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:.:.:.:.ト,  ̄ノィ:ヘ}イ:/j斗≦ ´ -- _`ーヽト
/..::i|:.:.:.:.:.:|i:.:.:.:.:.l:l:.:.:.:.i:ヽ /ィ> ´ `ミ 、
. 〈 .:.:i:|:.:.:.:.:.:|l:.:.:.:.:.:|:l:.:.:.:|:_:〉 / >1 \
`i< __j:|___/┴ 「 i \ \
| | | | | ヽ-― ¨¨¨¨¨¨ 丁 丁¨¨ ‐-ヽハ
| | l l | 丶 i | | } i|
50 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/03/31(水) 02:01:25.87 ID:B1.tHA.o
こっちで自虐してどーするwww
あー、20巻読まねーと……
51 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 02:16:02.89 ID:2eKALeQo
/ / / Y ∧
/ / 〃 / Y ハ
/ / / // /l ノ |, `ヽ
/ <\/ /: // / ノ / | `'く `ヽ
/ ii:: \> /:: l//::\/イ / / :l | > ハ
/ l i:: l ∧:: | {:: / ヽ.x'/ /::l ノ |:: ∧
/ 八 i:: }:.l | ヽ|∧: / イイ:: /: ノイ厂` |:: !ハ
/ イ:: 从/:::l | |_、」{_ | !::: /イx=ミ 八:: リ 「名無しの妹達、ぴぃスレ見てるー?」
ー一へ、 __, /⌒ヽ |:: {{|/`ヽ:::l ´⌒ヾヽ 从{:: / イ::r う::ハ /::/}:/
 ̄`ヽ∨'- ∨八( く从| /// ヽ{ 辷 シ′^/::/〃
{`` l:: \ー `` /イ / .
|::::: トー:i ' // ,′ノ′
___/ヽ 从:::: | 八 ト ___ /
/ { ..イ}:./!::: | } V^__ フ .イ
. / ヽ _ ノ ∨ノ:: ノ:ノ,r‐v′` . .イ
/ \ ノ ハY⌒く. \ ` __ . <::. |
/ `ヽ Y __ `ヽ::::::.、 \ ∧::: /l::/ヽ|
l \ / r‐ `ヽ V::::::i \ ,/ ハ /八{
ノ \ { !_ j:::::::| ハーヘ }\
{ ` 厂ゝ---- .イ::::::::| / |O| ヽ l`:: ..._
\ >一' ___..イ l:::::::::l / j j ヽ j:::::::::::`ヽ
____
/=======ァ^ト┐
ト=======扣z<ヽ
人二二二二式 |:.:', / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/:/:{/-|/}/}/-ヾ :l|.:.:| | ここ見てる奴なんてもういねーよ
|イ:i:代ナ 弋ナ Z .:| < とミサカは
/}}} Nリ __ rjノ :| | 調子に乗るんじゃねぇと
f爪n |jノif} }ゝ.└─┘イ:i.:|:i.:.| | 現実を見せます
-={ j.{=|' ノ /イ:.i:|`r斤ー'>、:|:|八 \__________
ヽ ノ三 | jィT∨ヘ/} /\{ \
-= ヘ王│ _/V,' {」/ / {/ハ
',-ヘ! |∠、 V | |/ 〈†〉 }ノ '、
ヽ 乂 } │ {│ │ イ 〉
\__,xくl /} | | | /
∨/ ,' | └rー|
}./ | l'| │
/{」=ー -|=彡〈.| │
{>,、-==ニ 了 `| │
/((゚v゚)) | 〈| |
〈r┬== 〒===r≧| |
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52 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 02:16:26.51 ID:1czivHUo
なんかよくわかんねえ…
53 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 02:19:48.48 ID:.e5DXvYo
大丈夫俺もだ
54 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/03/31(水) 02:22:45.83 ID:B1.tHA.o
つまり
一方「余り俺を怒らせンなよォ、ブチ犯すぞ」打止「いいよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1268127444/
のスレを見ればわかるってことですね、とミサカは補足説明を入れます
55 :
□□
◆AIRAisao6U
[saga sage]:2010/03/31(水) 03:53:32.93 ID:2eKALeQ0
この感じ…寝落ちが発動しかねないな
56 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 07:08:50.43 ID:x22qmToo
発動したんですね
57 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 10:14:19.03 ID:BCnNUmUo
20巻どころか全然読んでねえや……
58 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 11:48:56.14 ID:2eKALeQo
GEPやパー速のゆるい流れに完全に馴れたおかげでVIPでスレ立てるのが怖くなったでござる。
あと15分で昼とか関係ねぇです。
おはようございますですの。今日で#01まで進められるようにセルフHKBでしてよ。
もちろん、他スレの人にもHKBは忘れませんの。それが淑女の嗜みですの。
だから黒子のデートを!黒子デートの続きををもっとプリーズなのですー!!!
4スレ目にしてやっと本編に突入できると思ったら合同企画とかね…これは夢ですかドッキリなんですか!?
59 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 15:03:36.75 ID:6/s0hlEo
安心してください これは”現実”です
60 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/03/31(水) 16:39:27.02 ID:B1.tHA.o
現実なんてそんなもんなのよな。とにかく早く書けビーム
61 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 16:49:10.30 ID:gnYS28Ao
HKB
62 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 17:01:49.51 ID:wlVi7TIo
何だ久しぶりに新着来てると思ったらほとんどSS進んでねぇじゃねぇかどうなってんだHKB
63 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 17:07:10.70 ID:GYTA.66o
_ __
{ 、 "' - . _
∨ ヾ ヽ ` 、
ヽ ` ,人 ヽ
\"´ \ヾ ! ハ
`ヽ| |
| |
>>1
の根性たたき直してくる
,ィ / | |
// /:/ ,.ィ' | |
,ィ /::://:::::/,,z.':::/____ |. |
./::{ /::::::/:::_:::::__:::::::::::::::/ | , - ―ュ、
i:::::y:::::/:::::_:::::::::::::::::ヽ、::::`:::ァr'" ハ
|:::::i::::::i/ / / ̄ヾ::ミヾ 、::::メ、|. }
、::::::::/ /´ / '''7 \,lヽゞ::::l |
ヽ:::::{ ./ /l! / ヾ}| ̄l |
ゝ:::::| ! ,,ィ=,, `" _,, 、 _i' | |
::::__:ヽi'"i! /ヽ / ,x‐ .ミ〈 \ト、 |
`ヽ ヽハ ヽ' ./ /:::::::/ンヽ. ト !ヽ \ |
| lr,:>. ヽゝ:::/./ / \.__|. ヽ、 |
l_,ノ | |:::ヽ:> 、.`ヽi// / ! }| lll ||l\_ヽ}
"~` ´,ノ`ヾヾヾ:::::>---' | / | || || ヽ |
、ィ'" \、  ̄`"' \ / / || .|| ,.:'彡|
| \ 〉ヽ/ / ニz,レ三ミ// |
| 〉-‐ /´/ /ニz.、/三三ミ、=tニ|
| , -<"~ ̄ /| 彡/ ,ィ.|三三三|'"´ }
`<、_ ,/ /ニシ'" "|三三三|三ニ}
64 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 17:10:17.81 ID:gnYS28Ao
おい
>>1
、熱血馬鹿がそっちに走ってったぞ
65 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/03/31(水) 17:21:46.75 ID:B1.tHA.o
____ _,./
/_二二二>'´∠___
〃// ̄ ̄ ̄ニミ<二二´_ ,
V,.イ/ ̄ ̄ ̄ ̄\ \<二二メ、
/ ハヽ\ ̄\ ヽ `ー――三ミ、
{ { ト 、 \ \ \ \二ニ=‐ 三ミ、
/ヽ\\\ \ !「 ̄V }八`ヽ -ニ三ミ、
| |ヽ \\\∧ リ`ヽ ハ个X\ /三ミ、
ヽ | ト,、ヽ トv示ミ、 ト、 | ト、ゝ 三ミ、 オィ……
>>1
よォ……
ヽN弋^ヽハ!=彳ト、ト、\乂>'´ 三≦ オマエの投下のベクトル……
`ミヽ 、_ リ八ヽ二リ`ー__ミ、` 無理矢理にでも加速させてやろォか?
j乂ハご`イ、/j介x \_ 三≪`
`ヽ Ejjjハ『个ヽXア{{ }ト、
Y ヽ「|| | V/ i! || \
\ヽ. ヾ≪ ゝ、 リ |i \
`ヽ\ ヽヽ // `ヽ ヽ
\}} ヽ || ≫ 、 ヽ
冫 」!リ // Vヽ _ \
/ N>≠<〃 ハ  ̄\ \
| 〉 V/ /∠_// ∧ V ヽ
| { || || // ̄ 7/ }、 V 》-、
ハ ∧|| 》〃 // ハ V、_彡ヘ∩
| ト、ト、ヽ〃ヽヽ,〃 / ,リ `f ,ル'n
レヘ/ ヽリキミ|r== ,.イ └=彡、┬'
/ `ア`ヽ__,. ィ ||| `丶ソ´
/ / | ヾ |||
/ / | ヾ ||
| / | ヽ |
66 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 17:22:48.16 ID:2eKALeQo
/// . :/´ ヽ‐- 、ヽl : . ヽ
//. :/.:/ / 〈: :\|: : : : .',
´//: :人ノ イj厂′ ∨⌒Y : : : '.
、‐-- ─ 、 .:_;_;_: . ∨ 、.:'ト ′ 丿ノ : : : :l
`¨> 、 `丶 、 .:_;_;_、 .:ノ厂ヽ: : `「 ┌ ´ . : : : :|
. '´冫へ ー ` ー-彳⌒:ノ〉: :// :八.: . :. ‐ ,'. : : : : :/.: :l
/ .イ ノ ノ 〉 ノ `丶 、 . :// 7/‐ 、/ /: . __ ∧ /.:/. : :/.: : :', 「さっきから黙って聞いてれば……
( / ` 'ヾノ ̄ `丶 、:/, ─‐'′ :/∠ ‐< ̄ ̄\ /_;_;>‐┐ / . :/: / . : :/ヽ:'.、 アンタ達、このスレもろともすごいビームで吹っ飛ばしてやるわ」
. :/ /ヘ、  ̄` `  ̄「 ̄ 八 '; 厂 ̄〉\ト、\八: :l
. : √´ ` : . 、_ | ∨ | |:|_ノ人 | ∨ ヽヽ:!
\ : .`ヽ、 | | |:. ヽ\ ノ 「厂|ト、
`ヽ: : : .` ーノ ヽ ,' ,'.: : . \\// 」| :
\:_;_/ / /: : : : : : . \/ 《_》、 ;
` ̄ ̄ヘ_/ /: : : : : : :│ ',
厂: : : : . : : l ヽ
', : : ヽ: : : : l 〉
'、 / . . \: |_/
〉′ : .\ :〈 ',
/. : : : : . . : : \〉 ',
/: : :_:_: : : - ─── - : ._ヽ l
∨´ ____ `〉 l
レ '´ ̄ . : : : : : : : : .〈 ̄`ヽ/ |
/. : :/ . : : :ヽ : : : : : : : .ヽ : . \│
′: : /: : : : : : | : : : : : : : : : .l: : : . ヽ
/ : : /: : : : : : :ノ: : : : : : : : : : :l: : : : : .':.
′ : : /: : : : : :/レ'丁 ̄\ : : : :l : : : : : : ',
/ : : /: : : : /`丶、八仁二>、: :l: : : : : : : .',
′.: : :/: : :/ / | \l: : : : : : : : ',
67 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/03/31(水) 17:25:11.26 ID:B1.tHA.o
いいから早く書けよwwww
68 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 17:48:54.38 ID:mUVoQmEo
>>64-66
まとめてHKB
69 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 17:52:41.34 ID:qurI4M6o
/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| /
/ |_, - :ァ: TT: :¨¨T: : ―'<
/ /: : :/: !:/ !ハ: : !Vい: !: ::>
/ 彳: : :/ T ナー匕 Vト、_レ:┌―――――――┐
! <:イ: :/ r ⌒` '⌒V: | |
| |: :| ヽ ヒリ ヒ} 〉.| HKB |
', |: :! ` ー , ー‐ ! | |
! !: ', !: r―-、 r―ヘ
! |>:ヘ / ̄ ア’ 人/ 二ニ> (二 }
/ |rヘ:.ヽ 、 こ_ ノ ,∠.: :/ つ (二.,}
| / ̄ヽ: \` ーr< >' ノ
70 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 17:54:21.26 ID:Pr2e6PAo
最近等々の人が書かないから寂しい
何が言いたいかというとみんなHKB
71 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 17:55:32.43 ID:gnYS28Ao
/: : : : : : : : : : : : : : :..ヽ: : : : : : : : : :\
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.l: : : : : : : : : : : :ヽ
/: : /: ∧: : : : : : \: : : : : : |: : : : : : : : : :l: : : |
/: : /: / ヘ、: : : : : : :\: : : : |: : : : : : : : : :|: : : |
. }: : l: /_ \:.丶: : : : : ヽ: : |: : : : : : : : : :|: : : |
|: : :l:.l \ \ \:.:.:.:.:.:.ヽ:|: : : : :l: : : |: l: : : :|
|: : :l:.| '^圷ミ `>=::.十: : : :リ: : ::|/: : : 人
}: : :l:.l 弋zリ ´^「た卞 |: : : :./: : : |: : : /: : :\
Y八ハ ´ 弋沙'´ |: : :./: : : : |:.:.: :}: : : l: :\
/:.:l 〈 l: : /: : : : : |:.:.: :|: : : 八:..: :\
}:圦 |: /: : : : : 八:.:. |: : /: : ヽ:..: ::ハ ビームという言葉に麦野さんが反応したようです
|: : :ヽ _ |/: : : : : ∧:.:\l: /: : :..: :}: : ::|
|: : :.:.:.\ ` .イ /: : : : : /: :.:\:.:.:.≧ト、: ノ: : : :|
|: : :.:.:.:._:.>ー <_:.\_/: : : : : :/>―ァ`─<` V: : : :.|
〉:.:.:/ }:: }: : : : :./:./ / V:.:.:.人
r‐〈 __ 〉::::|: : : : //::::/ / V:.:.:.:.:.\ _,-..、
_/ヘ \_ノ〉:.:.r、j /:::::::|: : : /:::::::::/ 彡 }:.:.:.:.: ヽー‐'`):}
/ />- -´∧:.:.`ー' V::::::|: : :.{::::::::/ |:.:./:ハ:.| 彡'
/ / |:.:.:.:}^} V:人: : :ヽ:/ V::/ }:|
. / / .|:.:.:// .V:::\: :/ /__ < V く:〈
/ / ノ// V::::::/ / `ー V `)}
. / / ./ j V:/ / } ノ
72 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/03/31(水) 18:06:00.69 ID:B1.tHA.o
等々の人か。あの人のSSすげー良かったな。黄泉川編は常に勃ちっぱだった
また書いてはくれないだろうか……
ほら空気!早く書かないと雑談で埋まっちゃうぞ!!とZは意地悪に書き手を急かしてみます
73 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 18:08:47.34 ID:2eKALeQo
二人の侵入を固く拒むはずだった木製の扉はギィ、と音をたてて深夜遅くに訪れた来客を迎え入れた。
夜間は通常とは異なる常夜灯に照らされているといっても、寮内の明るさはさほど日中と変わらない。
扉を抜ければ、高級ホテルのロビーと見間違えても無理もないエントランスが広がっていた。
「…………ふぇ?」
いくらなんでも。
ここが学園都市有数のお嬢様学校の寮だからって、この豪華さはないんじゃないかな。これは夢だよね。そうだよね、姉さん。
そんな少女の心の声に回答するかのようにカストルは感想を漏らす。
「諦めなさい。これは全て現実よ。…世界にはこういう生活が当たり前の奴等がいることぐらい、あなたも知ってるわよね」
諦めろ。と言われて簡単に納得できれば苦労はしなかった。
「……いいなぁ」
「なら、あなたもこの役目が終わったらここに通ってみる?自分が超能力とやらになるのを良しとするならば、だけどね」
ふるふる、と少し残念そうに顔を左右に振るポルックス。
それは当然のことだった。彼女もまた、カストルと同じ性質を持つ力を操る術を既に有していたから。
「残念ね。あなたならここの制服も結構似合いそうなのに」
「……冗談でもあまりそういう事は言わないでほしい」
「私が言うんだから間違いないと思うんだけどねぇ。まぁ、あなたが嫌がるならそれも仕方ないか」
自分達が招かれざる来客者だという事実を忘れているのか、それとも意識する気もないのか。
二人はまるで寮を見学に来た生徒よろしく喋りながら、目的の部屋がある二階へ向かう為に階段へと歩き出す。
74 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 18:14:39.32 ID:2eKALeQo
>>68
がすごく良いことを言いました。
書きたくても肝心の脳が追いつかねェンだよ、三下ァ!!!
いいぜお前らが雑談でスレを埋めるっていうんなら、企画会議の続きを始めようぜ暇人達!!
75 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 18:19:52.16 ID:2eKALeQo
\__ -‐…――/ r〈: : : : : : : : : _: : : : : : : :-- : : \/: : \
/ ̄:`Y´ ̄〉: : : :'´: : : : : : :`´: : _: : :\「\ : : : 、
ー…ー―‐--- /: : : :/│ i/:/: : : :/: : : ⌒: ´: : : :ヽ: : : ヽ__〉: : : ヽ
/: : : :/く 人 j/ : : : : /.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :Yヘ: : : : '
/: : : :/: : てL」:∨: : : : :/ :/ : : /: : j''^Y: :| : : :! : : i: |: i} : : : :〉
,′ : //|: : : {: : |:│ : : l: : : : :/: : |/ j : j/: |/ : : リ: }∨: :/
{ : : : / │: :八yヘ│ : : |/ト-/{、:│ ムィ仟}i/|: :/l/: //: :/
: : : ! | : {{{( (ヘ、 : N{^存付人{ 弋)ソ イ レイ: //: : '
. 、: { l: : : マ{{`ト、\{ヽ弋)iソ 、 ´ 八 : ∨ / /
iヽ人 人 : : :\{__>:>、 ´ _ イ\{\∨/ 「わたくしの声をババァ声などといったお猿さんは成敗してやりますの!!」
| : \\ハ : 人: : :/ /> _、 ´ ’/ ´ ヽ/:,ハ:\
八 : : \∨:/  ̄∨/ {/{_\  ̄ / ─-∨ \:\
\_>:>、\ {///|i ノ'/゙\/ //⌒ 〈\ ): :)
// \\ ∨//| {// / // ∨丶/:/
/: / 〉 :\ ∨/ハ // / // }V:/>、\
/: / /: 人: 〉 ∨/∨〔<>〕{.{ / ノ ∨ \ヽ
. 〈: 〈 // ノ/ ∨ { 厂 / 〈{ 〉:〉
\\ / ⌒^´ 〈 丶 } 〈/  ̄ ̄ / リ く(
\ヽ > 人 冫 } | 、_ノ
((^´ / ∧ 〈 _ノ|
76 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 18:38:01.31 ID:2eKALeQo
それでは、きのこの山バナナオレときのこの山ミルクキャラメルのどちらが最高かを決める会議を始めますの。
アルフォートに関しては、あの麦っぽさがちょっと口に合わないので議題から外させていただきましたのよ。
こんな無駄レスしてるからHKBって言われるんですよ。空気は反省しなさい、とミサカは代わりに謝ります。
77 :
◆BE/7vZkX1k
:2010/03/31(水) 18:45:05.20 ID:.EKQw2AO
いいから早く書けビーム
俺だって寮監スレ進めようと必死なんだぜ
どう進めたらいいのか分かんねえよチクショー
78 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 19:03:07.00 ID:mUVoQmEo
>>76
HKB
ちなみに、そんなきのこの山食ったことねぇww
普通が一番良いと思います、とミサカは(ry
>>77
困った時のネタ募集、とミサカは(ry
79 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 19:50:08.47 ID:2eKALeQo
同日 2:04 AM
黒ずくめの二人組みとはまた別の人間が、常盤台中学の学生寮の中の様子を外から伺っていた。
外からといっても部屋の外にベランダもない造りとなっているので、直接窓から覗き込むことはできない。
日本人らしい黒く長い髪をポニーテールで束ねた髪型をした女性は、寮から遠く離れた場所からとある部屋がある方向の先を見つめている。
「今のところ特に目立った動きはないようですよ、土御門」
腰にはベルトで固定された日本刀、それも二メートル近い長刀をぶら下げた女性は、傍らに待機していた金髪トンガリ頭の大男に報告する。
「動きがないってのも…実は困るんけどにゃー。侵入者共に暴れてもらってからでないと動けないのも考えものぜよ」
「物騒な発言は慎みなさい、土御門。少なくとも、あなたが私とここにいる理由は彼の身の安全を心配してのことでしょう?」
「それを言うなら、ねーちんだって同じなんだにゃー。むしろねーちんには個人的な目的があったりして……」
それはどういう意味ですか、土御門。と、ねーちんと呼ばれた女性は腰に下げている刀──七天七刀に手をかけて問いかける。
問いかけ。
というよりはむしろ、脅迫に近い行動を取るねーちんには敵うはずもないと判断した土御門は、両手を上にあげる降参のポーズをとった。
「カミやんの事となると、ねーちんの行動はいつになくアグレッシブぜよ…恋する女の子は困ったもんだにゃー」
「それ以上、無駄口を叩くつもりなら───────」
反省しないにゃーにゃー男に更なる追い討ちをかけるべく。
七天七刀の唾を鳴らそうとしたねーちんこと神裂火織は、この時間に起こるはずがない寮のある変化に気が付き、紡ぎかけた言葉を止めた。
「朗報ですよ、土御門。あなたの望んだ通り……彼等が動き出しました」
『彼等』とは言わずもがな、黒いローブに身を包んで緊張感なく寮内に入り込んだカストルとポルックスのことを表していた。
80 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 19:51:55.85 ID:1czivHUo
ちんこに反応した俺はもうダメだ
81 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 20:00:15.67 ID:2eKALeQo
そこに気づくとは・・・やはり天才か
書いた本人すら言われるまで分からなかったというのに。
82 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 20:09:24.95 ID:lN.6pgSO
すっげ笑ってしまった
疲れてるのかな
83 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 21:08:47.99 ID:dLCMmaQo
ねーちんこか・・・
84 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 21:48:48.95 ID:2eKALeQo
超眠いんですの。誰か続きをー!ここから何とかしてエロメイドに発展させてくださいましー!
いつもいつも不規則な進行でごめんなさい。寝ちゃうかも…。でも蜜談がぁ……。
85 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/03/31(水) 21:53:00.28 ID:B1.tHA.o
,.. ≦.:. ̄ ̄ ̄.:.:.ミ:...、
/.:.:.;.:.:..---.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
/.:::/,.. -‐zァ一- ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶
{:.// /´ { `i 、:\.:.:.:..ヽ
∨ // : { l| i \丶:.:.:∧
/ //_ \ヽ. ヽ l! i i丶:ヽ.:.∧
i /´ ̄ミ` ≦キ ト i }| ヽ.:::.:.:.}
| ,イ,ァ了心、 ´,z==ミノ .′ i ∨::/
|/,}ヘ. ヒ.ツ {ぅ:.リ V { | Y
}/.| ,,,` ー' チ | ∨l| 結局、意味がわからないんだけど
ノ | ′ '' .′ il V{ はやく書いてよーサバ缶あげないよ?
/i 人 { i リ | ヽ
/ .イ {..{..\ ^ ,Y ,′ | 廴
( イ.人. |..|/..:::丶 _ . イ } / { { ヽ ヽ
{ {/ ハ.{...、....::N..:二「 廴} i{ 乂 '. }i i }
∨ ,..::ト...:V斗く i /l 人 ヽ ミ Vノ }′
{ i...::} V´ノイ:.〉 /} / {′/\\ \ノ
乂 {...::|ハ.:.:.:.:.く .′ ーム ハ/.:.:.:.:.\ヽ \
ヽ:.リト }.:.:.:.:.{ }|/´ブ__,} { {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} 〉. ヽ
ノ}:ノ:}ノ:.:/.:.:.V7≦__ 人人廴..:/.:.:.:|/..} }
ー≦彡イj .:V..:.:/ Lハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:. |..ノ/ /
{/ V.:.:i.:.:/ /} |i V.:.丶:.:{:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:} ノ /
人 }.:. {.:i ' !|l 、 V.:.:.:.:.l:.′.:.:.:ヽ::.j / 廴__ノ
|.:ハ:廴_,小 _}.:.:.:八}:.:.:.:.:.:.:.:V 人 _ノ
ノ .:.∧:.:} | ∨{:.:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:.:.:〉 i { ノ′
ん彡.:.:.i:.:| | |:.:.:、:.:.:.:.j.:.:.:.:.:.:.:./ 人廴ノ
} .:.:.:.:.:イ}.:| | {:.:.:.:\::.}.:.:.:.:.:.:.:} ´
------------キリトリセン----------------
/ .:.:.:.: 小:.} | |:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:ヘ
86 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 22:04:18.87 ID:2eKALeQo
寝るっていってンだろォが!ご丁寧にキリトリセンまで用意してンじゃねェぞ!?
糞長ェまえがきが終わって、今は導入部分の最初なンだから細けェこたァいいんだよ!
また一週間。夜しか時間が取れませんし、ぴぃの人と二人で好きなように決めてもらって結構ですのよ?
87 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 22:04:26.97 ID:6/s0hlEo
: :/: :/: : : |:_: : :.ヽ: 、: : :\: : :<. / .-‐.イ: : : : : : : : : : .、
: : : :|: |、: :{ \: : }: |: : :ヽ:\:ヽゝ / /: :.ィ: !: : : :、: : : : ヽ: : : \
:/: : |、|/、o`ヽ: :ヽ:l:.j: : : :|: |:.ヽ:\ / /: : /.!: i !: :!: :ヽ:.ヽ: :|: : : : : :
: /:/! `ヽ ' `レ'l/_‐:、:.|: l:、:ヽ`~ /\/: : : :/ .|: | ∨: : : ヽ: : :|: : : : : :
: :/ } lj , {・ Y:.ヽ:.i:、\:、 / /:`.、ヽ、〉\ l:.i `ヽ‐:、_ヽ: |: : : : : :
" ,...ヽ`'从: /:ハ / /: : /:_ゝ ) .l:! -‐_|__、:.ヽ:.|: : : : : :
u ::::イ }、: |\! / /: : : |: : :/ ̄{'´ lヽ ´、!ィッヽ、}: : : : : :
| ,ィ-- 、 /:/ヾ、. / |: : : : l: :/ ヽ j  ̄ /: : :./: :
l、 " ‐ ヽ、Y /`' / |: : /|: | , _ /: :/: : : :
:::::\ \` / /-.‐: ' : : : /l :| 〈:::::::ヽヽ、 /: : : : :./:/
:::::::::::::::::....... |. /: : /:/: : : : :|:.| ヽミ‐、:::::::ヾ- /: :/: /:/: :
\:::`::::――― ''". /: : :{: :/: |: : : /: :l__ __ /:/:/: : :,イ: : :/
_ ヽ /l' |/ /: : \: |: : \: : : : :` 、::::::::::::.....- "∧/! / |: :/!
/ヽ‐‐ヽ、 /ゝ:‐:‐: : : :‐: ‐:〉: : :_:_:_/ ̄ ̄ !ヽ/ レ i/!
ヽ \ヽ、 / ̄ /: : : : /: : : : :/:::: ::: ::: /〉ヽ
>>1
/
| { l\{. / /:|: : : /: : : :/:::: ::: ::/ヘ\ H ,イ
´、 ヽ、 ヽ ヽ / {: :!: : :.|: :./::: ::: :// メ、‐‐ K て
\ \ `/ _ヽ:ゝ: : :/:: :: :/ /-‐ > B <
\ \./ /: : : {: : :./::::/ '"´ `ヽ フ
\ / {: : : : ゝ:./:/ ヾ =-
88 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/03/31(水) 22:09:52.84 ID:2eKALeQo
コンマ8秒だからってHKBしてもオッケー?って問題じゃねぇんですの!!!
キリがないので本当にもう寝ますの!あーゆーあんだーすたんど!?ですの!
89 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/03/31(水) 23:57:28.62 ID:5P5BjNg0
久しぶりに来てみたらAAの量が・・・
鎌池、なぜフレンダを殺したし
後
http://www.redrop.net/
の人が超電磁砲本描くって言うから楽しみにしてる
90 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/01(木) 09:28:43.48 ID:NWF0MSko
長い間。ご愛読ありがとうございました。
AIRAisaの次回作にご落胆ください。
2010/4/1 Fin.
仕事いくか…
91 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/01(木) 09:38:20.69 ID:ZWy5PHk0
>>90
問答無用のHKB
92 :
◇◇
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/01(木) 22:32:43.23 ID:sRd4.0w0
美琴「黒子、アンタってさぁ…彼女とかいないの?」 黒子「はい?」
立てたら書く。
立てたら書く。
93 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/01(木) 22:40:17.17 ID:2MhFrbco
おい
おい
早く書け
94 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/04/01(木) 22:43:02.07 ID:SAeB/zwo
なんでもいいからとっとと書けやおるぁああああああああああ
95 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/01(木) 22:59:53.38 ID:ZWy5PHk0
>>92
誰がとは言ってない…
つまり他の人間が立てても…!
それよりもIDが0w0
96 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/01(木) 23:28:36.50 ID:fzYshPwo
>>92
HKB
97 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/02(金) 00:00:23.05 ID:BwAT7cQo
( `八/7ヾ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : ` -,、
/´⌒) O<__ノ:. : : :. : : : /: : /: :/ : : : : : : 〈 ` 、
`>__7ノ_人ア: : : : : : : : /: : /: :/ : : : : : : : : 〉 : . \
. _ノ乙_jVL_ノ: : : : : :/: : /: : /: :/: : : : : :|: : : :i : : : : : ヽ
/ 〉 O<_ノ: : : : : :/: : /: : /: :/: /: : : :,ノ: : : :|_: : : : : i: :.
ヽ、 ,ノ7 .i `ヾ':. : :. : :/: : /: : /: :/: / : : /: :ノ: : } _:.: : :|: :i
乙_,/、人_,イ:. : : :´/ ̄/ ̄/二=-、: /: :/: : ,イ Yi : |: i|
i .://// , |: : : : /レ_,x≠ミ、彡'イ: : : : /_:_:/:j }l : |: i|
| :ヽ/,{ (. |: : : / Y ,ん芯 `ヽ レ'/ムイ'⌒`ヽ、 从:八:|
| : :j|/{ ハ |: : : | { rfっリ ,,x≠ミ、 //:/ i|
. | : : |/|ヘ 人: : j ー ´ ,ん心 ヽ ,イ :/ .リ
ハ: :|/|/|`ーヽ:i rf:し'リ j!´: :/ /
. / : :ヽL;i/| : : : i人 , ー ´ /ムイ / 「エイプリルフールって楽しいわね!」
/ i: : i : : :Y: : : : :i /:′
/ ノ| : : : : : |: : : : ∧ 、 .:':.i
/ //|: : i : : :i|: : : : i 、 ´ ィ: : |
. / /八: :i : : :i|: : : : |、 ヽ、 _ .. イ: :|: : |
レ' ヽ : : :i| : : : i|三=._ >―r‐:'´: : : ,ノ: :八: |
,≠´⌒`ヽ、:j、: : i八三三三ツY:.:ノ : : : i: f : : /: /八
,:′ V、ヽ:| ヾ=二三,人|: |: : :人:|: ノ : 〃 ヽ
. / ∨Y:ヽ `j: ノ: :/:人{´/: /
/ |/|`ヾ `ヽ、 ∠/,イ: :/ノ ヽ>x
|/| ムイ/|l| ハ
{ |/| / / |l| / i
98 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/04/02(金) 00:16:54.05 ID:eDHRzMIo
いいか、よく聞け
エ イ プ リ ル フ ー ル は 午 前 中 ま で だ 。
以上、早く書けビーム
99 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/02(金) 00:19:28.33 ID:qVciUcso
日付変わってすぐやった俺は勝ち組
ほら書けよいいから書けよさっさと書けよびぃぃいいいっむ
100 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/02(金) 02:08:56.98 ID:BwAT7cQo
美琴「黒子、アンタってさぁ…彼女とかいないの?」 黒子「はい?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1270136066/
黒子ー!デートしてくれー!
101 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/02(金) 02:10:57.47 ID:r0CA/LEo
なん・・・だと・・・
102 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/02(金) 03:30:44.72 ID:fe4DogDO
こっちは終わり?
103 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/02(金) 03:38:35.14 ID:BwAT7cQo
>>102
今書いてるところですのよ。たまにスレを開けばなんか進行しててラッキー程度に思ってもらえれば。
104 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/02(金) 04:23:49.73 ID:BwAT7cQo
「なら、まずねーちんはその物騒なモンから手を離すことから始めるべきだと思うぜよ」
「まったく…あなたの口の減らなさはいつになったら直るのですか…」
と、口では言いつつも神裂は大人しくその脅迫道具から手を離す。いつまでもこの男とお喋りをしている訳にいかない事情が彼女にはあった。
「ここから彼のいる部屋までは三十秒もあれば到達できるはずです。
その間、あなたはここで待機して監視を継続…計画に変更は必要なさそうですね」
「こっちもその意見に異論はないぜい?それにオレはちょっと他にやる事もあるしここで待機するのがベストって訳なんだにゃー」
彼の言う他にやらなければならない事というのは本来、魔術側である神裂には決して漏らしてはいけない内容なのだが。
「外からの侵入者である魔術師を撃退するのは魔術側のお仕事。対して科学側であるオレはその隠蔽工作がお仕事って訳だ」
外からの侵入者という表現にはこの学園都市においては色々な意味がある。
一般的な解釈としては、裏ルートによって入手した不正ID等を使用してゲートをくぐりぬけた部外者──つまりは何の力も持たない人間の事だ。
だがもちろん、ここで言っている侵入者というのはわざわざそんな悪質な手順を踏むこともなく、言わば正々堂々と突破してきたイレギュラーな存在なのだ。
そんなお行儀の良い侵入者がどうも街中を自由に歩き回っているらしい。
なんて噂が、事情を知らない大半の学園都市の住民の知ることとなれば騒ぎが大きくなるのは想像に難くない。
「もっとも。そういうメンドクサイお仕事をするのはもっと下っ端の奴らにお任せなんだけどにゃー」
そう言いながらも土御門はポケットから携帯電話を取り出してどこかに連絡を取り始める準備を始める。
「あなたが何をしようとしているのかは、私は問い詰めるつもりはありませんが」
自分に課せられている役目を果たすため、移動の前に軽い準備運動をこなしながら神裂は言う。
「もし私が無事に上条当麻と、もう一人の少女を保護することが出来なければ。
今度はあなたがその役目を負うことになるのを忘れないでください」
そう告げて、彼女は一瞬の跳躍によって土御門の前から姿を消したのだった。
105 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/02(金) 04:29:09.09 ID:BwAT7cQo
>>取り始める準備を始める。
感感俺俺ってレベルじゃねぇぞ…むしろこっちの方を知ってる人がいるかも謎ですの…
106 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/02(金) 04:37:04.58 ID:eDHRzMIo
すまん、日本語でおk
107 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/02(金) 04:39:43.82 ID:qVciUcso
, '´  ̄ ̄ ` 、
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ 俺に任せろ
ト.i ,__''_ !
/i/ l\ ー .イ|、
,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、
/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ.
/ ∨ l |! | `> | i
/ |`二^> l. | | <__,| |
_| |.|-< \ i / ,イ____!/ \
.| {.| ` - 、 ,.---ァ^! | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{ ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
}/ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'゙ l |
__f゙// ̄ ̄ _ -' |_____ ,. -  ̄ \____|
| | -  ̄ / | _ | ̄ ̄ ̄ ̄ / \  ̄|
___`\ __ / _l - ̄ l___ / , / ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄ | _ 二 =〒  ̄ } ̄ / l | ! ̄ ̄|
_______l -ヾ ̄ l/ l| |___|
108 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/02(金) 04:43:27.07 ID:BwAT7cQo
>>106
/:::::::::://:/::::::::::'"´:::::::::::::::::::::::`丶、
/::::::::::〈〈/:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::://::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::/,.:イ::::;'::::/::::::::::∧::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::://:::::|::::{:::;'::::/::::/ :ハ::::{::::::::::::ト、:::::::::ヽ::::::::::::::'、
///:::::::::∧::j::{:::::{:::/ :/ ヽ丶 ::::::| '::|:::::::|::::::j\:::}
// /:::::::::::::/::::V八::::W<,,__ \::::::::|_,,斗:j ::|:::::リ }ノ
/〈/::::::::::;::'::::: 人ハ:::ト代弋ツ>ーヘ::::代ソY/j ::/
/::::::::::::::::::::::::::/::厶-|::| j∨ ′:/:/
/::::::::::::::::/:::::/:::::/〈/ :|::ゝ. /}:::/|/ 「上条当麻は渡しませんよ」
/::::::::::::::::/:::::/::/八 \|::| \ - ‐ /´|::|
/::::::::::::::::/::::::xく /∨ \ |::ト、 /> 、 _/ |::|
/:::::::::::::::::::::::::::/::/、/ |::| \〉〉{ |::|
/:::::::::::::::::::::::::::/`xく___/ /⌒丶 |::|\__/ ハ. |::|
/:::::::::::::::::::::::::::/ /::/ \/ / |::| 丶 _人 |::|
. __________/::::::::::::::::/::::::::/ ./::/ ,′ / .八:∨\ `、 |::トr-v┐
. /:::::::::/ /:::::: / ̄/::/゙  ̄{ ∨ ー< ヽ:、 Yつーノリ }──────┐
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ :::::::: 厂,′::::/ ̄/::/゙  ̄ 〈 (\ ー- \ ∨ })ヘ─{ /──────-'
/:::::::::::/ | .::::::{ l::;′ ∧ ヽ \ `ヽ. } ノ‐┘ ノ ′
/:::::::::::/ /i:::::::::| |:l 〈、丶 -ヘ ∨_/ / /
. /:::::::::::/ /::: ::::::::| |:| ∧\__∧ __/ 〉 /
|::∧:::::l: /:::/! ::::: | |:! _/ \____ .∧ ̄ ̄__/ヽ/ /
|/ ヽ::| /:::/八:::::::| リ// , ̄/ ̄ ̄\ 丶 /
イギリス編をHKB!!!!!!!!!!!!!!!
>>107
!? 百合以外は帰ってくださいですの!!あとどっちの続きでもいいからHKB!それか代わりに書きやがれですの!!
109 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/02(金) 04:44:39.12 ID:qVciUcso
いや、感感俺俺なんだけどね……
とりあえず両方とも終わったからオマエが書きやがれB
110 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/02(金) 04:45:24.30 ID:BwAT7cQo
あ、今日はこれで寝ます。調子に乗って時事ネタに乗るんじゃなかった。
111 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/02(金) 07:41:47.63 ID:fe4DogDO
>>103
わざわざご丁寧にどーもです
ってなわけで支援
112 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/02(金) 10:16:38.24 ID:qkugEK.o
感感俺俺とかなつかしすぎる
何年前かも覚えてないわ
113 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/03(土) 00:13:02.41 ID:uqHrJtQo
お風呂から出たら書きますの。どこぞのスレでツイッターの件が出てましたわね…ていうかアンタ達なにやってんだよぁあああ!!!!!
もう隠す必要もないし、煮るなり焼くなり好きにすればいいです。あと青ピ黒子の人は気にせずにもっと書けビーム。
114 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/03(土) 01:38:49.51 ID:LRnMlZso
へへへっ、コイツ呟いてやがるぜ……
とか考えながらニヤニヤ
115 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/03(土) 16:45:05.59 ID:bZqfDkDO
お風呂長いなあ
116 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/03(土) 16:47:11.17 ID:rvljeQEo
風呂に16時間か・・・よっぽど綺麗好きなんだな
117 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/03(土) 16:56:10.06 ID:euorljAo
俺も長風呂だが、さすがに16時間は入らんなぁ。
せいぜい3時間ぐらいだ。
118 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/04/03(土) 17:24:55.65 ID:eOHEt9Q0
今どこを洗ってるのだろうか
119 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/03(土) 17:39:56.92 ID:euorljAo
>>118
4度目の洗願とか、そんな感じでは?
長時間風呂入っていると、汗もかくし、頭とか顔とか気持ち悪くなるから。
120 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/03(土) 17:42:27.38 ID:euorljAo
さて、俺ものんびり風呂入ってくるか。
その間に戻ってきてくれんことを。
121 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/03(土) 17:43:57.10 ID:tOb3z4so
銭湯が物凄く遠い所にあるとか
122 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/03(土) 23:20:23.78 ID:8ebeRrIo
ヒゲ剃ってる間に生えてくるあの感じだろうか
123 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 02:08:31.23 ID:h8F2pXco
>>1はまだかにゃーん 早くしないとぶ・(AA略)
124 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/04/04(日) 02:10:04.65 ID:1IvuAkA0
風呂長いな
125 :
◆BE/7vZkX1k
[saga]:2010/04/04(日) 02:15:02.22 ID:AtyjHzko
空気はPCからネットに繋がらないと泣き言を申し上げていたぞよ
待ってあげて
126 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 19:45:59.59 ID:h8F2pXco
わかりました ゆっくり待ちましょうか
127 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 22:34:44.72 ID:i4JWKjIo
HKBがゲシュタルト崩壊してきた
128 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 23:04:48.94 ID:ya001gAO
てす
129 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 23:26:17.41 ID:T79W0jEo
HKBが何を表してるのかだんだん忘れてきた
130 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 23:29:52.46 ID:AtyjHzko
H 姫■
K 風■
B ビ■ビ■
即ち三大空気ヒロインズのことだったんだよ!!
131 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 23:32:34.77 ID:T79W0jEo
な、なんだってー!?
132 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 23:33:29.00 ID:T79W0jEo
いや、まて、それならHKIじゃないのか……?
133 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 23:34:01.41 ID:R5JAHVAo
>>129
日立 化繊 ビジネス
134 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 23:34:46.08 ID:i4JWKjIo
姫神はよくネタにされるけど
カザキリとかはあんまりしらないし
Bに至っちゃ誰だか知らん
135 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 23:49:54.52 ID:6MCnqqUo
>>132
一瞬Iが何なのか分からなくて真剣に考えてしまった自分を責めたい
136 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/04(日) 23:53:09.76 ID:i4JWKjIo
インデックスは不遇なだけで空気じゃないだろ
SSでは
137 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/05(月) 00:20:36.03 ID:w6nDoIso
ああインデックスか
素で一通さんかと思った
138 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/05(月) 21:48:38.67 ID:4y/IuhQ0
また二日間の休日がやってきたので何とかして投下しますの!
もし約束を破ったらZさんのパンツうpってことで許して、ね?
139 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/05(月) 22:23:07.36 ID:M8mdj92o
_,... -- ..._
,. '´': : : : : : : : `ヽ
///: : : : : : : : : : : : \
/ / / 、: : : : : : : : : : : : : ヽ
/ / / / \: : : : : : : : : : : : : ハ
/ / / 〃,.公、: : : : : : : : ヽ : : : : ∧
ハ| | レ'/ ヽ\\ ヽ. : : i: : : :i: :∧ H・K・B・か・く・て・い・ね。
彳ハ: :!: :レへ、 \\_><´ |: : : |: : : ヽ
/:i: : : :V : :ドぇァミ=' `こ>セァ!: : : :|: : : |: :ハ
/ : |: : : : V: :|`=´ `ー=刋!: : : :|: : : | : : i
i: : : |: : |: : : : :! !: : : :!: : : !: : : !
|: : :∧ : !: : : : ヽヽ._ _`..´_,. ィ' /: : :,.イ: : : !: : ∧ ヽ
_,. イ: : /: ヽ: ヽ: : : : ハ、` こ ´ /|:{: :/: |: : : i: :/: : \__ノ
〃≦レ': : ,.小: : :、: : : i: | .>‐<,.≪!:V: : :ヽ: : ヽ{: : ヽ``ヽ
( / >う: /: : }: : : : }: : :|: |≫=ラ≪八: :\_:ヽ: :_>ー:≫ヽ`
`T´{し'/: : : ノ: :/ ノ: : / /V_/__/_/ 》へ: :/: :∠_<: : 〃: : : V
>: /: : 丶`ー=ニ三彡'≫V__/_/_/ヽ≫/: : / ̄ヽ: メ、: ヽ: : :ヽ
,イ: : /:i: : :ハ〃`ー=夭 `≪≫V__/_/》'´ /: : / / V∧V: :|: :ハ: |
〃{: : {: :V/:ノ{しヘヽ \`≪ヘ//_,.. イ 〃_ / !しリ: : !/ } !
{ ヽ: ヽ/イ´ Y ≫ \\'/ `7/´V V: : /`ー'乂_ノ
乂ノ 冫 / Y´ ,`ヽ 〃 V V { ´
(__,.イ: :/ | 弋'ハ {し' i vヘ ,
`ーイ/ | | | 〉 `´
〈 | | ! /
\ ! ! / ,.〈
/ `ーヽ_ヽ ,.-、 i /-―‐' }
ヽ ト、 弋.ソ | /L_ _,.イ
/ `ー‐┬へ ヽ ! ∠,.≦、 「 ̄ !
! ヽ レ' 冫`ー===≧{{三}}彡'ヽ ヽ| ハ
,' / / ` ̄7==≠´ ̄ ヽ ヽ !
,' / / / } 、 |
i / ' / ,.-、/ V / !
| ,' ー' { ヽ V |
140 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/05(月) 22:33:08.99 ID:6vKH5.Ao
ぴぃー!?
141 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/05(月) 22:36:30.97 ID:GKMQt9Yo
おいこら
Zさんは上条さん以外にパンツを見せることはないんだぜ
142 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/05(月) 23:49:51.01 ID:6vKH5.Ao
代わりにミサカのでしたらご自由にどうぞ、とミサカは何のためらいもなくスカートを捲ってみせますが映像でお届けできなくて残念です
143 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/06(火) 00:14:34.38 ID:hCKkXV60
http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchQLEgxJbWFnZUFuZFRleHQYortnDA.jpg
144 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/06(火) 01:37:34.45 ID:fzUEXYYo
この胸の大きさ…
貴様偽物だなっ!?
145 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/06(火) 01:57:44.41 ID:k87ly0Qo
きっと数年後に中○生プレイをするんだよ!!
146 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/06(火) 01:58:23.20 ID:mBFAXPMo
>>1
のパンツうp
147 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/06(火) 03:03:26.44 ID:IZhXn5go
: : : : : : : /: : : :/: : : / : : : : : : : : : : \
: /: : : : /: : : :/: : : / : : /: : : : :!: ヽ : : ヽ
/: : : : /! : : :├‐<__/| : : //|: : | : |: : '.
: : : : /.:l: : : : !,,,___\ \/N |: : | : |: : :|
.: : : :/ヽ|: : : :.|丁「ノi:::}Tミ' >:L_」: : :|
.: : :/'⌒l: : : : | 弋...._/ `チァ:r、/:!\j 「
>>146
私でよければ。いつでも」
.: :/{. (|: : : : | ヒ'_/イ:「  ̄
.:/:人 ー|: : : : | , j│
: /: :/:ー|: : : : | ' :|
/: :/ : : |: : : : | ' ’ イ.: :|
: :/ : : /|: : : : |丶、 . イ: :|: : |
:/: _xく. |: : : : | `7:=r 1´: : :| :|: : |
 ̄ |: : : : | /\:!: | : : : | :|: : |
148 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/06(火) 08:13:08.15 ID:bxlq5yA0
>>147
じゃあ
>>1
が軽々しく売却しやがったこいつのをうp
149 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/06(火) 10:26:37.95 ID:DxI1m7ko
>>144
ヒント:番外個体
150 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/06(火) 10:55:58.08 ID:tU914C.o
神裂が目的の部屋まで移動するのに要する時間は一分にも満たない。土御門はその短い時間を利用して携帯電話の相手にある報告をする。
「土御門さんからの素敵なご報告だぜい?───招待客は予定通り、数分後には幻想殺しにご対面するぜよ。噛ませ役のイギリス清教の魔術師も既に行動を始めてるにゃー」
噛ませ役、と神裂をそう表現した時の土御門の表情はその砕けた口調とは裏腹に苦虫を噛んだような顔をしていた。
けれど、それが彼の声に表れることはない。
「幻想殺しが既に発現しているかどうかは不明。ひとまずはお客様の反応待ちってところなんだにゃー」
土御門は終始いつもと変わらない喋り方で通話を終える。
そうして、神裂が単独で向かった常盤台中学の学生寮へ視線を向けたあとに土御門は小さな溜息をつく。
「……、神裂。確かにカミやんはそこにいるが、ちょっとばかしコッチの事情ってやつで本当の事を言い忘れたんだにゃー……」
誰に言うでもなく、そう呟くと土御門はもはやここに用はないという様子で待機場所を後にする。
そして向かう先は、件の魔術師達と神裂が目的地とする常盤台中学の学生寮───二○八号室。
原因不明、解決方法不明の事象によって少女と入れ替わってしまった不幸な少年。
上条当麻がいる部屋へ、それぞれの魔術師はそれぞれの思惑を抱えて集まろうとしていた。
そんな状況になっているとは露知らず。
御坂美琴の外見をした上条はベッドで深い眠りについていた。
なにか悲しい夢でも見てしまったのか。その少女の寝顔は、どこか悲しい表情に包まれていた。
151 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/06(火) 11:30:35.48 ID:TN38SUAO
>>149
服装のせいでわかりづらい
152 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/09(金) 02:29:24.45 ID:sy5vKyAo
2:08 AM
エントランスを通り抜けたカストルとポルックスは二階へと通じる階段を昇っていた。
その先にある二○八号室を目指してゆっくりと、しかし確実に上条のいる部屋へと近づいていく。
既にこの二人の間に会話はなかった。
別に、いくら生徒が寝静まっているはずの時間帯とはいえ部屋の外で部外者らしき人間の話し声が聞こえていてはマズイだろう、という危惧から会話をしなかった訳ではない。
彼女達の辞書に警戒の二文字は存在してはいなかった。
いま
学園都市に侵入し、現在の上条当麻の右腕を持ち帰ること。それが彼女達の目的でもあり科学側からの要請でもあったからだ。
つまりは今ここに二人がいるのは許可された事であり、それに対して何者かに邪魔される道理などない。
それこそが警戒しなくても済む一つ目の理由。
「いくら科学が発達したところで人である以上は、その先には何も得るものがないって事が分からないのかしらね。ここの人間は」
カストルが沈黙を破ってポルックスに言葉を投げかける。
「そういう言い方はどうかと思うよ……。私達だって、まだその先にあるものって見たことないじゃない…」
「見る必要がないからよ。私にはそんなものは必要ない、そんなものは与えられなくてもいい──、」
不意にカストルは立ち止まって、後ろをついてきていたポルックスの目線に合わせてしゃがみこむと、彼女の両肩にそっと手を乗せた。
「私はあなたがいればそれでいい。あなたが生きてさえいれば、人の世の理を越えた力なんて興味はないわ」
「………」
ポルックスはカストルの声にただ耳を傾けていた。
人の世の理を超えた力なんて必要ない、と彼女は言った。自分が生きてさえいればそれでいい、と彼女は言った。
でもそれは自分達が今、ここに存在している理由を否定する言葉ではないのか。
153 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/09(金) 06:14:43.62 ID:2fYdikc0
なんか来てた!
154 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/09(金) 07:15:51.21 ID:QbUNoAwo
今裸なンだよなァ・・・?
このまま戦闘になったら服はどうすンだ?
155 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/09(金) 11:03:11.23 ID:rRcHoE20
上条さんは一応はブラをつけてるので平気じゃないでしょうか
裸体じゃないから恥ずかしくないもん!……ふぅ。
156 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/10(土) 08:43:55.59 ID:XQn8IEAO
黄泉川辺りなら、その辺は気にしそうにないよね
157 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/10(土) 12:16:23.82 ID:qA9jmM.0
きっと今の上条さんなら気にし無いはず!
少しして気づいて自責の念で黒子に甘えると。
158 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/04/10(土) 20:51:35.26 ID:fvmFqAAO
随分下がったなあ
159 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/10(土) 21:15:35.39 ID:7vUD1T20
空気は一日も早く上条さんがそげぶしたりセブンスミスト行ったり電磁通行になる展開に進めるべき。
160 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/11(日) 11:03:23.97 ID:DbdBQnI0
HKB
161 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/04/11(日) 11:07:24.83 ID:81gon3.0
おそすぎわろす
162 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/11(日) 15:21:23.38 ID:cGboRk60
>>161
これでまだ全体の[
ピーーー
]割までしか終わってないんだぜ…笑うしかないよな…
163 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/12(月) 01:07:01.56 ID:PHIrIvEo
だがその想いは決して表に出ることはなく、ポルックスの胸の奥に積み重なっていく。
彼女にとっても、姉であるカストルの存在は絶対だった。
その大切な人が発した言葉を否定するのは簡単だが、否定したところで何の意味があるのかと考えてしまう。
だったら自分がその矛盾を飲み込んで消化すれば済む話じゃないか、と自問自答を頭の中で繰り返す。
そんなポルックスの心中を察したかのようにカストルは彼女から手を離し、視線の先を自分達が向かう部屋に続いている通路へ戻して再び歩き出す。
「あなたが何を考えて、何をするべきかは私の決めることじゃないわ。でもね、これだけは覚えておいて」
意志を自分の心に刻み込むように、幼い頃の自分が抱いた決意を口にする。
「私は絶対にいつか必ず、あなたを元の身体に戻してみせる。どんなに時間が掛かっても構わない。
もしその可能性に人を超えた力が必要だというのなら、喜んでこの身を捧げるわ」
その瞳には何が見えているんだろうか。ポルックスはそんな事を考えながらカストルの言葉を受け止めて、いつものように肯定をした。
164 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/12(月) 02:12:08.86 ID:PHIrIvEo
「分かってる。姉さんの為なら私も……同じ気持ちだから」
その言葉に嘘はない。過去に起きた出来事によって互いの身体はある部分が欠落してしまっている。
正確には、そこだけが本来とは違う存在に置き換えられている。
"その部分"はすぐにでも彼女達の命を危うくするような類のものではなかったが、
それでも"それ"は彼女達にとってそれ相応の覚悟と引き換えに出来るほど大切なものだった。
「そう、覚えておくわ。その時まで記憶してられるかどうかは別だけど」
「……ちゃんと覚えておいてね」
目的の部屋までは残り僅か十数メートルといった地点で、夜の寮内からは再び静寂さが消え二人の会話が廊下を賑わす。
前方にある最後のコーナーを曲がれば、上条がいる二○八号室は目と鼻の先にある。
「……」
だが本当にそいつはそこにいるのか、カストルの脳裏に唯一の懸念が浮かぶ。
ここまでやってきて、いまさら科学側から提供された情報の信頼性について考えても仕方がない。
それは十分に理解しているのだが、肝心の"幻想殺し"が手に入らなければ今夜ここで起きることは───ただの無意味な虐殺行為ではないか。
「……、それでも可能性がある以上はそれも止む無し…ね」
165 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/12(月) 02:22:16.38 ID:PHIrIvEo
アニメだと上条さんが階段を上がってすぐ目の前に部屋があった気もするけど
/ / \
/ /. \ ,' / / / // ! ト、 ハ
,' ,' \! / / / / / i l ミ ハ
{ i /i ,イ /レ'≧ / , イ ./l l } }
i /⌒ヽ N´ 灯えぅx イ / / ノ,'/ ! |
ノ :{ ( ヽ, V 弋_イノ i/ / / ≧、_ ,' ノ
. / i ゝ、ζ // ≠= _ //
,イ | :.ヽヘ イえァ,イ/ 「男が小さい事を気にすんじゃないわよー?」
/ .i /| .:.:.:.:.:.:.:i イ ゞ-'/.:. !
レ .! .:.:.:.:.:.:.:.:|∧ ゝ /.:.:. l
i.:.:.:.i.:.:.:.:.:| ゝ 、_ ァ /.:.:,イ:l 「……、きのこが小さくても気にしないほうがいいわよ」
/,イ.: l.:.:.:.:.:| \ イ.:.:/ .i |
ノ ヽ.! r=ヽ_ > ― ≦.:.:.:.:.:.ノ リ
_,イ ー-、 ,-―‐ '\.:.:.:.:.:.:.:ハ__
_ -‐… i / `Yヽ \ ̄ ゝ! }ー‐ 、
/.: : : : : : : : : :l / i O ! ' , /.: : : : : : : :i \ ./\
∧: : : : : : : : : : : :l / ! .! ∧ /.: : : : : : : : :| / / ̄ ̄
V.: : : : : : : : : : l / 〉 〉 ヽ./. : : : : : : : : ::| / /
今夜はあと2レスを目標にとりあえずお風呂 絹旗と。
166 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/12(月) 09:03:38.10 ID:PHIrIvEo
無駄な犠牲などあってはいけない、というポリシーを持つのは簡単だ。だが、それが実際に通用するかと言えば……現実にはそうではない。
そうでないことを自分は知っている。幼い頃、目の前でその現実を直視している。
自身と妹の存在こそが文字通りその結果の存在なのだから、とカストルは半ば無理やりに答えを出そうとする。
「姉さん、なんだか震えてるけど…大丈夫…?」
もう少しで曲がり角にさしかかるというのに、なぜか立ち止まるカストルに戸惑いを感じたポルックスは声をかけた。
「お願いだから無理はしないで……、体調が優れないなら今夜じゃなくてもいいと思う」
やや見当違いな心配をしてみせるポルックスの反応に、カストルの顔に自然に優しい笑みが浮かんだ。
「誰が無理をしてるって?そういうのはあなたの専門分野じゃなかったかしら?」
「…………少なくとも、私が言った台詞が間違いだったのは分かったよ」
他愛もない会話には違いないが、おかげで先程までのネガティブな思考を断ち切ることができた、とカストルは目を閉じてポルックスに感謝した。
もはや完全に迷いは消え失せ、これから実行しなければならない儀式の為に意識を集中させる。
カストルは深い呼吸を二、三度繰り返してから、ゆっくりと正確に言葉を紡ぎだしていく。
「眠り姫が本物だろうと、それともただの善良な一般市民であろうと私達には関係ない。どちらにしろ二度と目覚めはしないのだから」
それは呪いの言葉だった。
痛みもなく、苦しみもなく、当の本人にすら死を意識させることもない。
まるで安楽死とも呼べなくもないその方法はポルックスが持つ力を行使することで実現できる。
それが彼女達なりの犠牲の払い方だった。
カストルが発した言葉がポルックスの胸にちくり、と突き刺さる。
過去に何度も経験はしているはずなのに、その度に同じ痛みを感じてしまう。
だが、その痛みに負ける訳にはいかなかった。
「眠りは永遠に続き、永遠は世界が終わるまで続き、世界が終わればやがて眠りも覚めるのだから」
カストルに続いてポルックスも呪いの言葉を紡ぐ。
167 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/12(月) 09:06:02.16 ID:PHIrIvEo
続きは夜ですの。
168 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/12(月) 18:57:00.96 ID:aI2/NYSO
乙
169 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/12(月) 21:42:35.29 ID:I6SAWuk0
>>168
こんなスレに乙するなんて…物好きな人ですの?
170 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/04/12(月) 21:56:00.11 ID:dqYmFJo0
>>169
物好きなヤツはそいつだけじゃねえンだなこれが
というかHKB
171 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/12(月) 22:14:12.13 ID:FKj4Jbco
おい
HKB
172 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/04/12(月) 23:12:36.16 ID:dqYmFJo0
もうそろそろで「今夜」が終わるンですけどォ
いつになったら始まるンですかねェ?
173 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/13(火) 00:35:20.72 ID:GxZ7GlUo
/ ..-‐
/{ ∠ -‐≦-―…¬ヤ
_〈::レ:´:::::::::::::::::::::::::::::::<
,. ::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧._
∠. -ァ::::::,イ:!:::lヽ::::::::::::::::::::::::<.  ̄
, - 、 ,.ヘ、 /イ :::ハ|ヽ! !ヽ::::!:::::::::::::::\ `
r´ 「三三三l ! ト、 / l::,イ !7::ヽ!::::::::::: '. ̄
(( .l.三三三l . ノ! / \ |/ ヽ - ィ\!::::::::.ト、::::!
ヾ≧彡' ,/ /} _..-‐¬‐- . ,rー≦マ,. イ Y⌒',、! \!
↓とあるドライブ中の車 , - 、 / ,.r:´ ヘ イ イ ヘ厶イ.! ヘ
{ \ Y . : :´ }、 ',. h_, .< 〈 /.l ./ D ! ハ
、 、 ’、 ′ ’ ; ∧ | . : :´ 1 ;r‐' _, -‐ `ヽ.' l/ l ハ,
.. ’ ’、 ′ ’ . { \. : :´ \ ,ノ } ~廴ぅ'´ i l.-‐Tフ
、′・ ’、.・”; ” ’、 . : :´ ヘ√. ;. ' 7.l l
,;′ ’、 (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”; . : :´ ,’ .' ,' ! l
’、 ・ .(; (´;^`⌒)∴⌒`.・ ” ; . : :´ 厶イ / ム ! l
.、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;;ノ、"'人 ,.r: ´ ___弖丕二ニ=/1-- ‐ \¨  ̄ 〈 ハ,_! l__
、(⌒ ;;;:;´'从 ;' ;:;;) ;⌒ ;; :) )、 ̄ ̄ ̄ ヘ / 〉 | √ }ー-.. __,.∠.イ ! l_,∠
( ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・ Y く_,ノ ∨⌒′ / ! l ! ヘ ! l,.イ
‘:;゜+° ′、:::::. ::: ´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ /. l l ', ∨l !
`:::、 ノ ...;:;_) ...::ノ ソ ...::ノ 廴_!__!__,..-ィ! ヘ
l ! ヘ マ-‐'′
l ! ヽ 丶
l l ヽ ’.
他意はありませんのよ。おほほほほほ。
続きは1時から2時にかけてぐらいになるかと。
174 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/13(火) 00:39:49.60 ID:H2mzixg0
おkとりあえずパンツは脱いどいた
175 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/13(火) 00:42:06.27 ID:GxZ7GlUo
. / : : // : :, i i ヽ \ ヽ
. , : : :i { : /: : : : : : i : : l : : : :| : :i: | _): : : : \
. ,′: : ∧V : : i: : | : : |: : : :i|: : |: | ヽ ー=ミ: : 、
′〈∨ : \、: : : :|: : | : : |: : : :リ: : |:| \:‐-= : i : i
. , : :》′ : : l\: : |: : | : :∧: : /ヽ斗┼‐‐- _): : ; ; | i|: : |
′: :/: : : i : :| : :ヽ」__ |: :/ l: / 丿 ヽ'///} ||: : |
, : : : : i : :l : :|:イ´:厂/}:ハ ノイ ´ ̄ 〈'//⌒ヽ |
. ′: : : : l: : l :´|:|/}:/_/ 斗チテ气 ∨ ,ノ┘i |
,/|| : : l: : l : :|: :/ /´ ___ , , , , , (⌒! l | 「きのこの出番はまだ先よ」
. / | | : : l:l: : l : :|:/ ,,.斗チテ r' /| |
|ハ : l:l: : : : :|:、 , , , , } //| :
. | ヽ|ヘ : : i |ハ ヽ /‐'////| : 、
. |\:| ト ∧ _, ///////,| : : . . ヽ
|: : :ヽ!//ハ __ 〃//////,| : : : : : : :
|: : : : |//|'/ヘ、 / i///////; : : : : : : : :
; : : : :j': : |'///> . : |///////: : :; : : i\
. ′; : : / : l///////≧=- __ < |//////: : :/ : : ,' )
/ : /|: :/ |: :/|//////////,ハ | ̄ ̄/: : :/: : : :{ /
. /イ/ |/ | ' }'/////〃 ̄ ̄j __ -‐… 厶イ/| : : : :ヽ
176 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/13(火) 02:01:21.36 ID:DUmjpD2o
AA貼ってる暇があったらさっさと書けヴィーム
177 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/13(火) 02:48:22.84 ID:GxZ7GlUo
1時過ぎからメモ帳を立ち上げて画面と睨めっこしてるのに形にならなくてワロスですの
神裂さんじゅうはっさいー!はやく来てくれー!
178 :
結局、今週もサバが落ちる訳よ□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/13(火) 04:05:12.12 ID:GxZ7GlUo
「深き眠りは安息と知れ。安息の世界は我が手の内にあると知れ。クロノスの名において世界は安息に閉ざされる」
ポルックスはカストルが使用していたのと同じ黒いチョークをローブの懐から取り出す。
そして呪いの最後を締めくくる自らの魔法名を宣言すると同時に、カツンと音を立ててチョークで床を叩く。
「───帰路を忘れた憐れな神の力(Tempus998)」
その名を発した瞬間に、常盤台中学の学生寮に異常なほどの静けさが生まれた。
静か、というよりは全くの無音の空間に生まれ変わったかのように。
己の心臓が血液を送り出す為に鼓動する音や、呼吸する際に鼻を通る空気の音がここぞとばかりに主張を開始する。
その事象はカストルとポルックスを除く全ての寮の住人…というよりも建物全体を包むように降りかかっていた。
ともすれば発狂すらしかねないような異常事態だというのに、騒ぎ出す生徒は誰一人としていない。
誰一人として気付くものはいなかった。
既に眠りについていた人間、これから眠りにつくはずだった人間すべてが、
ポルックスが展開させた大規模結界の作用によって意思とは関係なく眠りにつかされた状況だった。
179 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/13(火) 08:26:31.63 ID:in.FCsAO
Fortis931(臭)
180 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/13(火) 09:43:54.78 ID:GxZ7GlUo
・GEPが落ちないとぴぃ作者のスレがVIPに立たなくてガッカリする
・GEPが落ちると投下ができなくてガッカリする
なんなの?この二律背反は。
VIPで待機する準備は出来たしHKB
181 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/15(木) 18:01:12.85 ID:R2og8tso
直った
182 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/15(木) 20:05:35.68 ID:z4gwnAIo
フッカツダー!!(゚∀゚ )三 三( ゚∀゚)フッカツダー!!
183 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/15(木) 20:23:17.71 ID:bJ8TlnMo
復活ーイェ━━━━━ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ━━━━━━ィ
184 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/15(木) 23:15:04.67 ID:XVn0V.go
ロリは帰れ
185 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/15(木) 23:35:55.45 ID:XVn0V.go
彼女は儀式を実行するにあたって寮の壁にルーン文字を刻むこともなく、呪いと称した短い詠唱のみを契機として効果を発動させた。
通常は建物に対して結界を作るにはルーンを直接対象に刻むか、
事前に何らかの媒介を利用して描いた魔方陣で対象を囲んでおくのが基本にして王道な手順である。
いくら魔術を用いたところで人の力でこれだけの結果を得るには、相応の準備が必要だった。
だがポルックスはそれらの行為を全て省略し、ただ一言。
いつものように特に意味など持たない言葉を並べた後に、ただ一言。
欠けた身体の一部と引き換えに手に入れてしまった忌まわしい存在の名を口にしただけで、不可能を可能にした。
それこそが彼女の力の源。
かつて上条と神裂達が対峙したミーシャ=クロイツェフ───天界から堕とされた"不幸な"存在と同等の、
人を超えた天使の力を行使したポルックスは人でありながら人を超えた存在の一人だった。
彼女の力の先にある何かを科学はSYSTEMと呼び、ローマ正教はそれを神上と呼ぶ。
しかし彼女の姉であるカストルにとって、またポルックス自身にとってもそれは『私達には関係ない』ものでしかない。
この力を使うのも、自分達が求める未来に繋がる鍵として上条の持つ幻想殺しを手に入れる為だった。
186 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/15(木) 23:38:32.08 ID:XVn0V.go
ほどなくして、耳鳴りに近いキィン!という音がカストルの耳に鋭く突き刺さる。
「……、いくら防御の策を重ねて施しても、これだけはいつになっても消えはしないわね」
体を包み込んでいるローブの中から、いくつかの円を主軸とした模様が描かれた腕を出しながら彼女は恨めしそうに呟いた。
腕に描いただけではその部分しか対象範囲とならない為に、いまだローブで隠れたままの肩から胸にかけては当然のこと
全身に至るあらゆる場所が同様の模様で埋められいた。
「これで顔にまでこれを描けと言われた日には、もうあなたに全部任せて寝ながら果報を待とうかしらね」
「単独で色々とするには、ちょっと無理があるよ…!?結局は私にはこれしか出来ないんだし……」
本当に一人で任されたらどうしよう、とポルックスは慌てて姉が漏らした台詞に食い下がった。
「まぁ、不幸か幸いか…いえ、やはりただの不幸ではあるけど、ここは人外な扱いみたいだしそれは心配いらないけどね?」
ただの冗談だからと、カストルはそっとポルックスの体を自分のもとへ引き寄せて、その小さな存在を確かめるようにギュッ、と抱きしめた。
187 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/15(木) 23:55:13.97 ID:XVn0V.go
悪りィが…こっから先は書き溜め無しだ
ぴィスレで一時停止ってなァ!!
188 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/16(金) 20:40:32.95 ID:5N6Uc1Eo
>>187
HKB
ところで、今のぴィスレってどこ?
189 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/16(金) 22:20:27.15 ID:YSd9dpM0
>>188
VIPのが落ちてしまったようですし、製作の「デートしましょう」スレだと思いますの。
190 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/16(金) 23:50:47.44 ID:1o3hUCwo
. -――ー-,. .
/ . : : : : : : : : : >: .\
/廴 : : :′: : : : : : :> : . }ヽ
/^ 7 ー { | - - : :く - ヽ ヘ'.
/ 〈〉′:./i:.!.{ :/: : iハ 「Z_: : '.: :ハ
.: .: il:. ./:i:.l:..: V:イ .:l:. :i | ミ:. i : .|
|i.:.:.|{:.:廴|:ト:.{:、V}:..:|:.:/}} u_.ヽ| : .|
|l:.i:从.:|从{≧ー乂/}ナ≦´ ト} : .i.!
N{Vハ{弋:::歹 / 弋::::歹 ノ-、: .|′ 「14510号と一方通行のイチャイチャを追ってたら、
{ (i/// ///i) }: .{ 時間がいくらあっても足りないわよね」
|ヽ._. u u ;イ:.. i:|
| /八 小!:.. l:{
ノイ: .:l i> . ^^^^^^^^. イ:.:. {|:.:i:N 「見てるこっちが逆に恥ずかしくなるって意味分かんないわよ…」
/ }.: .:li:|!:.:iL i ー i爪li:.:|i:.:. ||:.从
{∧:|}ハノ` ァi r '´ V:小:. :ノ' ′
{__V ヘ _/ ,} }ヽ ノ`ー<:{
/´ 〈 j `ヽ、
/ i ヽ{ ハ
,′|! | i′ l
寒いから今日はお風呂でまったり
神裂さんがちっとも来ないのは拠所ない理由があるんですのよ、きっと。最新の洗濯機的な意味で。
191 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/16(金) 23:53:16.96 ID:E0W35xgo
よく言うぜ
192 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/17(土) 02:28:06.73 ID:XH4bT6Eo
「でも、冗談には違いないけどちょっとは本気だったりしてね。いくら幻想殺しが相手だといっても───」
一瞬、間を置いてカストルはその真意を話す。
「まだその存在自体が幻想のうちに相手をする限りは、あなた一人でも何の問題もないのよ?」
抱えてここから戻るのが大変なぐらいかしらね、と笑いながら話しかける。
「……私は姉さんといつも一緒にいたい。それだけだよ」
だがカストルが向けた笑顔はポルックスに届かなかった。
「ごめん、私が悪かったから。だからその顔はやめましょう、ね?」
今にも泣き出しそうに見えた妹の顔なんて、これ以上は見ていられない。
カストルはポルックスを抱きしめていた手に更に力を加えるしかなかった。
そうしなければ、きっとこの子は今にも私と心が離れてしまう。
そんな気持ちが彼女を動かしていた。
「ごめんね」
もう一言、謝罪の言葉を告げるとポルックスから手を離した。
193 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/17(土) 04:03:39.35 ID:XH4bT6Eo
「……ううん、私の方こそ…ごめんなさい。我侭を言ってる場合じゃないよね…」
カストルの気持ちを汲み取ったうえでの発言か、或いは別の感情から生まれた懺悔というべきか。
ポルックス自身もよく分からないまま、カストルに言葉を返していた。
「別に、気にする必要はないわよ。これからって時に変な話をするんじゃなかったわね。……さて、覚悟と準備はもう少しかかりそう?」
「…準備は問題ない…覚悟もいい」
とてもじゃないが、これから大事な目的を成し遂げようとする人間が出す台詞とは思えないぐらい弱気な解答であった。
「そんなに心配しなくてもすぐ終わるわ。ちょっとは自信を持ちなさい、世界の創造主たるもの胸を張るぐらいが丁度いいのよ」
だがカストルには、その返された言葉にきちんと決意が込められていることが判っていた。
声量の大小は関係ない。言葉の内容すら関係ない。
重要なのは、ポルックスがここで逃げ出さないという一点のみ。
それがクリア出来たなら今回の任務は成功したも同然だった。
何しろ、この結界の中で意識を保ち、自由に動けるのはたった二人しかいないのである。
カツン、とブーツが床を叩いた音がした。
──この結界の中で自由に動けるのはたった二人しかいないはずだった。
「まったく…刻印すら刻まずにこの寮全体に及ぶ結界を張るなど、人の器のままで成せる術ではありませんよ」
────意識を保っている人間などいるはずがなかった。
「あなた方がどのような存在かは知りません。
ですが、上条当麻に害をなす存在なのであれば私も魔法名を名乗る覚悟があります」
──────神裂火織が、目的の部屋である二○八号室のドアに寄りかかるようにして二人に視線を向けて立っていた。
194 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/17(土) 04:10:07.13 ID:XH4bT6Eo
この空気、調子に乗るのもいい加減にしやがれ、とミサカは厨二病すぎるSSに冷たい視線を送るしかありません。
誰か何とかしてくだしあ!
寝る。
195 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/17(土) 11:59:38.92 ID:VT3z2VEo
>>189
落ちてた間、VIPでやってたのか?
196 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/17(土) 12:26:13.70 ID:4psLINoo
>>195
一方通行「ミサカネットワークに掲示板? いらねェだろソレ」
製速落ちてる間ここだった
197 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/17(土) 13:08:51.34 ID:JF4kk3Io
>>196
496までしかログないんだけどその後続いた?
198 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/17(土) 13:15:17.09 ID:4psLINoo
>>197
同じく496
199 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/17(土) 13:26:40.98 ID:JF4kk3Io
そうか・・・残念だ・・・
時間あいて祈りながら更新したときに落ちてた時の絶望感は異常
200 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/17(土) 13:27:26.48 ID:GSsAIUY0
自分のも同じく496まで!って、ミサカはミサカは会話にさりげなく混じってみたり
今日はデザートを買って帰る必要はなさそうね。って、ミサカはミサカは今から期待してるんだけど…
はやくかけびりびり
201 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/17(土) 19:31:06.54 ID:VT3z2VEo
>>196
アドレス分かる?
全然拾えてないや…。
202 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/17(土) 19:40:23.76 ID:JF4kk3Io
っ
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1271133440/
203 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/17(土) 20:04:40.66 ID:.WYI6IMo
(´・ω・`)
204 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/17(土) 20:22:40.20 ID:VT3z2VEo
>>202
トンクス。ミラー変換してくるわ。
後、教えてくれた人もありがとう。
205 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/19(月) 14:21:05.42 ID:c1dJv620
#01に話が進むまではSS本文のみ書き込む方向で自粛します。
馴れ合いや無関係な雑談を否定するつもりは全くありませんので、
チラシの裏としてご自由にお使い頂いても構いません。
206 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/20(火) 10:21:04.70 ID:9A./2D.o
「……、」
神裂はカストルとポルックスのこれ以上の侵入を拒むかのように、部屋の前に立ち塞がりながら二人に聞こえるように言った。
普段の冷静かつ淡々と口調とは裏腹に、神裂の顔には僅かながら焦りが見える。
(一介の魔術師、それもこんな少女達にどうしてこんな力が……?)
もちろん、魔術を扱うのに年齢や性別が関係ないのは神裂も理解している。
今、上条の前に脅威として存在する彼女達も、他人には想像もつかないような過去と誓いをもって魔術を会得したに違いない。
だがそれでは説明がつかないのだ。
どんなに揺るがない信念に基づいて、どんなに高次元の魔術様式を叩き込まれようとも。
これは人間に出来る芸当ではない。それに、神の力とも言うべき異質を相手にするのはただの人間には荷が重過ぎる。
「なるほど……だから私がここに呼ばれたのですね、土御門」
神裂は小さく溜め息をつく。
学園都市側がこうなるのを予測していた事に対してではなく、これから自分が取らなければならない行動に対しての落胆。
「出来れば本当に名乗りたくはなかったのですが」
だが、それは無理な話だと彼女は既に理解していた。
「────救われぬ者に救いの手を(Salvere000)」
彼女に握られた刀の鞘がギシリ、と悲鳴を上げる。
全ての音が失われた空間の中でその音はとても大きく響き、そして新たな耳鳴りを生む。
閉鎖された世界でポルックスに対抗できる力、人でありながら人を超えた存在がもう一人そこに立っていた。
207 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/20(火) 15:49:34.23 ID:9A./2D.o
カストルは沈黙を維持したまま思考を重ねていた。その矛先は言わずもがな、二○八号室の前にいる神裂に対してである。
彼女の頭にあるのは三つの観点だった。
一つ目は、なぜこの女は結界内で平然としていられるのかという疑問。
二つ目は、この女が目的の部屋を守護する存在ならば、幻想殺しが中にいる可能性が高いという希望。
三つ目は、この女もひょっとしたら自分達と同じ境遇にいる『被害者』かもしれないという憶測。
どの問題に対しても己の解答を導き出せぬまま、刀を持った女は魔法名を名乗る。
その時点で三つ目の憶測は脆くも崩れ去ってしまう。
相手が魔術師だと判った時点で、神裂は彼女達にとって憎悪を抱く存在でしかなかったのだ。
「……、お前達はいつまで私達を苦しめれば気が済むのかしらね」
カストルはここで初めて神裂に対して敵意を露にすると、吐き捨てるように言った。
『お前達』という表現が用いられたその台詞は、神裂だけを対象にした言葉でないのは明白だった。
208 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/20(火) 15:50:52.70 ID:9A./2D.o
魔方陣を描くために所持していた黒いチョークを持つ手に、ギュッと力が込められる。
カストルの口調には、ポルックスに語りかける時のような優しさは全く見受けられない。
「大人しくそこをどきなさい、幻想殺しを守護する化け物───感覚が無いままミイラになるのは貴女も嫌でしょう?」
進むべき道にいる邪魔な存在を排除できれば、別に無理に相手を倒す必要はない。
湧き上がってくる様々な感情を冷静に抑えつつ、カストルは持っていたチョークをおもむろに壁に叩きつけた。
その衝撃に耐える事が出来なかったチョークは、当然ながらボロボロと崩れ落ちていく。
瞬間、結界の内部に存在した全ての時計は時を刻むのを停止した。
時計の秒針が何かの影響によって動かなくなった訳でもなく、時間そのものが経過しなくなっているようだ。
ポルックスが天使の力を用いて創り上げた結界の中でのみ、カストルは詠唱と陣を描く手順を省略できる。
本来は有り得ない方法で実行された術であるが故に、神裂はそれを事前に食い止めることが出来なかった。
「ああ、ごめんなさい。まだ私の声が貴女に認識できる間に伝えておいた方がよかったかしらね」
神裂の方に向かってゆっくりと歩を進めながら、カストルは自分の魔法名を彼女に教えてやる。
「時の果てに終焉を見る者(Accelero999)とでも言っておこうかしら?こんな名前は、私達にはただの記号の羅列でしかないのだけど」
神裂は何も答えない。彼女が認識している状況は、カストルがチョークを壁に叩きつけた時点で止まっていた。
209 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/21(水) 12:07:51.51 ID:x.XM9Kso
カストルの意思によって再び世界が時を刻むのを許されるまで、今度こそ二人だけがこの世界を自由に動ける存在となる。
もはや誰も彼女達を止めることは出来ない。
停止した世界に残された神裂の体は、カストルが軽く押しのけただけで簡単に床に崩れ落ちた。
受け身の姿勢など取らずに倒れたせいで、ゴンという鈍い音をたてて、床に当たった頭が宙に一度浮かんでまた床に落ちた。
だが、そのような状況にも関わらず神裂は身動き一つせず先程と同じ方向に顔を向けたまま動かない。
「痛みが追いつくのが先か、状況を把握するのが先か、どちらにしても死ぬよりはマシだと思ってもらいたいものね」
床に不自然に転がっている神裂の体をカストルは一瞥しながらポルックスに自分についてくるように促す。
「…………ごめんなさい」
ポルックスは神裂をなるべく見ないようにして歩きつつ、最後に一言だけ謝罪の言葉を残した。
「この女は、覚悟をもってここにいると話してたでしょう?だから謝るのは逆に侮辱になるかもしれないわよ」
「……ご、ごめんなさい」
「私は別にいいから。もうその台詞は、事が済むまで使わないように心得てくれると嬉しいわ」
カストルは別にポルックスを責めるつもりでもなければ、神裂の意思を尊重する訳でもなかった。
他人に対して感傷的になりやすい妹の性格に対して、ほんの少しだけ。
本当に、ごく僅かな気持ちでしかないと思うのだが。
優しい妹に対して苛立ちのような感情を覚えてしまった自分の心が、カストルに更なる苛立ちを覚えさせる。
そんな感情なんてさっさと忘れてしまいたいと思う焦りが、状況を前へ前へと推し進めようとする原動力と化していた。
彼女達にとって唯一の障害となるはずだった神裂が役目を果たさなくなった以上は、
部屋にいる幻想殺しを学園都市の外に運び出すだけの"作業"しか残っていない。
カストルは、ポルックスがすぐ自分の後ろまで辿り着いたのを確認してから、二○八号室のドアを開ける。
210 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/21(水) 15:45:27.96 ID:x.XM9Kso
部屋の中は電気がついておらず、廊下から漏れてくる明かりと窓から僅かに入り込む満月の光だけが視界の頼りだった。
寝息はかすかにも聞こえてこない。カストルが発動した魔術の効果は上条のいる部屋にも及んでいるのだろう。
目の前に並んでいるベッドは二つ。その片方には誰も寝ていないのか、掛け布団が膨らんでいる様子もなく平らなままになっている。
だとすれば、上条が寝ているのは反対のベッドという事か。
「……?」
だがそれでは少し話が違う、とカストルは不審に思う。
この部屋には上条ともう一人、寝食を共にするルームメイトが住んでいたはずである。
事前の情報では、今の上条当麻は常盤台中学の女子生徒と存在が置き換えられているという話だった。
詳細こそ聞かされなかったが、幻想殺しが本来の器とは別の存在にも発現する可能性があると彼等は言っていた。
超能力でも魔術でもないというその力を、本来ならたった一人の少年の右手にのみ宿っていた力を、この少女が持っているかもしれないと。
カストルは与えられた数少ない情報のうちの、一枚の写真を懐から取り出す。
そこに写っているのは紛れもなく、常盤台中学の制服に身に包んだ少女だった。
写真の少女の顔を見つめるカストルの表情は、ポルックスにだけ見せる穏やかな表情に近いものがあった。
「──ごめんなさい」
妹に対して禁止したばかりの言葉を、本来なら今も安らかな寝息をたてて寝ていたはずの少女がいるベッドに語りかける。
オリジナルの幻想殺しを所有している上条当麻という少年に怨みはない。
今、目の前にいる少女の内にいる上条当麻に罪などない。
ただ、自分達が求めていた希望がその右手にある力だったから。
だから、憎いのなら自分を怨んでくれて構わない。あなたにもこの子にも、その権利はある。
やがてカストルは意を決して、上条が寝ているベッドに近づいて掛けられている布団をめくった。
そこにいたのは写真の少女。
と、なぜか同じベッドで少女に抱きつくように寝ているルームメイトと思われる存在が一名。
そしてなぜか、二人ともパジャマのような衣服は身に纏っておらず裸に近い状態だった。
「……?」
少し話が違うどころか、この情報自体がガセだったのではという考えがカストルの脳裏に一瞬よぎった。
211 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/21(水) 18:53:51.57 ID:tOynglY0
色々台無しだwwwww
212 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/21(水) 20:56:02.12 ID:qzaul2AO
早くもシリアスは終了ですね
213 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/21(水) 21:01:38.05 ID:ctL5G1.o
シリアスを3行で
214 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/21(水) 21:37:28.49 ID:x.XM9Kso
シリアスはまだ始まってもいねぇよ
1行で済んだ。一人お風呂パーリィーしてから再開します。
彼女いないの?スレはもうしばらく待ってくだちぃ……こっち見てるか分からないけど。
215 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/21(水) 21:47:46.53 ID:0T09pjMo
私待つわ
216 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/21(水) 22:01:23.06 ID:6DoNl.2o
いつまでも待つわ
217 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/21(水) 22:06:27.77 ID:VqRq6HMo
たとえあなたが 振り向いてくれなくても
218 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[saga]:2010/04/21(水) 22:09:34.00 ID:.Ws3G4Io
待つわ
219 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/21(水) 22:56:34.57 ID:x.XM9Kso
,.<: : ̄:ミ: 、 /{/
/;、 . . ./: : : :}ヽ. /¬/
ノ/V/:ィイ/ , /小: :'. ___
/イ:{/ル'(\|:イムイ}小} `7└― 「連携してる暇があったら超百合百合なSSを投下しなさいよ!!」
/:人{_ ゙`´ `ー''/N  ̄ ̄
ノイ从人./⌒マ} 八{ \ 、
,.イ ̄〈 `≧ァ<:}:ノ <く
ハ . `《 {。V 「} \ ,、 /|
/ ハ∨ l Y〃i V,ハ |\|ヽ./:::V:::l .ィ
く\ ノ }' | ∨《ワ }ー, ヽ, ト、j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/:./,..ィ
/ >、7! ' ′ / /__/∧ ト..ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:...:.:.:./:..厶..ァ
〈 〈 { {ノ ' / `ーく, ', <..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:.:...:.:.:.:.:::::<_
. ヽ. ヽ rヘ、 j′ __,} {. / / ヽ ̄.:.:....:.:...:..::::::.:.:::.:.:.::::::::...::::::::::::<
\ v┴v 丁≧ =i┴ュ./ / <`.:.:.:.:.:.:.::..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::弋_
`{ 三ア_{.__ ≦}〈r,ニi./ ≦.:.:..::.:::::::::::::::::::::::>一 、::::::::::::≧z
`7i´ー----┬ ‘〒’ /.::く}イ::::::::::::::::::/__≦二_ \::::ト\
/.::′:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:.:.:.:.ト,  ̄ノィ:ヘ}イ:/j斗≦ ´ -- _`ーヽト
/..::i|:.:.:.:.:.:|i:.:.:.:.:.l:l:.:.:.:.i:ヽ /ィ> ´ `ミ 、
. 〈 .:.:i:|:.:.:.:.:.:|l:.:.:.:.:.:|:l:.:.:.:|:_:〉 / アンタたち \
`i< __j:|___/┴ 「 i \ \
| | | | | ヽ-― ¨¨¨¨¨¨ 丁 丁¨¨ ‐-ヽハ
| | l l | 丶 i | | } i|
220 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/21(水) 23:16:01.07 ID:RYSQ.dIo
ハ _
___ ‖ヾ ハ
/ ヽ ‖::::|l ‖:||.
/ 聞 え | ||:::::::|| ||:::||
| こ ? | |{:::::‖. . .||:::||
| え | _」ゝ/'--―- 、|{::ノ!
| な 何 | / __ `'〈
| い ? ! /´ /´ ● __ ヽ
ヽ / / ゝ....ノ /´● i
` ー―< { ゝ- ′ |
厶-― r l> |
∠ヽ ゝ-― `r-ト、_,) |
レ^ヾ ヽ>' ̄ LL/ 、 /
.l ヾ:ヽ ` 、_ \\ '
l ヾ:ヽ ト`ー-r-;;y‐T^
| ヾ `ニニ「〈〉フ /‖. j
221 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/21(水) 23:29:11.32 ID:NugyQ4.o
早速
>>205
が破られてる件
222 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/04/22(木) 00:42:15.55 ID:I.JfK3I0
こまけぇこたぁいいんだよ
223 :
シリアスなんて最初から存在しなかったんですの!!
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/22(木) 00:58:45.78 ID:C4yxwQUo
しかし仮にその予想が正しかった場合、わざわざ部屋の前に魔術師が先回りしていたのが腑に落ちない。
「単にこの子達が、そういう趣味を持つ生徒だったと考えるのが適切よね」
趣味、とオブラートに包んだ表現を使ってカストルはポルックスに同意を求めた。
「……えと、そう……なんじゃないかな?……だって、ほら……ここは女子寮みたいだし、普通なんじゃないかな…?」
「……、」
もし女子寮に住んでいる全ての生徒が毎晩こんな姿で寝ていたら──それはそれで嫌な光景だな、とカストルは思った。
更に突っ込めば、どうしてポルックスがこの状況を"普通"だと捉えたのかが理解できなかった。
「まぁ……能力を得る為に頭をいじくるような連中に、まともな思考を求めるのが間違いね」
「嗜好は人それぞれだから……私達がどうこう言えることじゃないよ」
二人の間で交わされる言葉からは、既に単語が持つ意味すら一致していない。
いわゆるノーマルな彼女達にとって、上条と白井黒子が一緒のベッドで抱きあって寝ている光景はそれほど衝撃的なシーンであった。
224 :
ねむい□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/22(木) 04:11:42.56 ID:C4yxwQUo
事情を知らない人間からしてみれば、何とも異様な光景なのは間違いないだろう。
上条がかろうじてブラを着けてはいるものの下はショーツすら履いておらず、白井に至っては文字通り全裸である。
一体どう扱えばいいのやら──複雑な顔をしながらも、安らかな寝顔で愛し合う二人をカストルは引き離すことにした。
白井にガッチリと掴まれている上条の体を手中に収めるには、まずは白井から上条を引き剥がす必要があった。
幻想殺しがまだ発現していない今ならば、時を止めている間は上条に対し何をしようが神裂と同じように無反応のはずだ。
なら別に手段を選ぶ必要もないか、とカストルは半ば強引に上条の体を持ち上げる。
「ん……、くろこ……、痛い」
不意に耳元で囁かれた少女の声にカストルはビクリ、と体を震わせた。
声は、カストルが抱えている少女の口から聞こえていた。
「なぁ、今夜はもういいって言っただろ、……頼むから今度にしてくれ、上条さんは眠いんですよ……つーか寝るから……」
まだ完全に目が覚めていないのか、所々で言葉を区切りながら上条は脳に浮かぶままに言葉を繋ぐ。
────まさか。
「あれ……?えーと……ど、どちら様でせう…?」
場の雰囲気にそぐわない呆けた台詞をこれでもかと連発した上条は、自分が置かれているおかしな状況にようやく気付けたようだ。
────こいつは私達の魔術から逃れてるのか?
「ていうか、どうして謎の黒ずくめの怪しい人に私は抱えられてる訳……!?」
相手が自分とどんな関係があるのかハッキリしない間は、むやみに上条当麻として喋らない方がいいと、上条は咄嗟に判断をする。
だがその機転の早さも、今回は大して意味を持たなかった。
「一つだけ聞いておくけど、その右手には幻想殺しは健在なのかしら? 上条当麻」
カストルはあろうことか、今回の件で肝となる幻想殺しについて名指しで上条に質問をした。
225 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/23(金) 00:13:20.59 ID:jJySD76o
:Yxl:|::.: イ.:イ/:_,::::イ:ハ:| |::::ハ
//Y从::{ヤ爪小:/ }jーl!ハ:lハ:|
/Y l=== |/ ==x|:Y| 「ね、寝ちゃってもいいわよね……」
l 〈(」 :::::::::::::: l::.:.乂
>-ヘ u ヘ __ -、_, 八::ト、
/イ:/::`ト、 " イ:/:::ト| ヽ
226 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/23(金) 00:17:02.06 ID:P.IBJeIo
え?
227 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/23(金) 00:17:53.35 ID:m.VT9EQo
えっ
228 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/23(金) 23:58:42.84 ID:jJySD76o
注) 空気はただいまダブルスポイラーをインストールしながら電撃シスターズ中なのでしばらく全裸でお待ちください
229 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/24(土) 00:17:56.10 ID:0HCciv6o
しょっぱなから秋姉妹で吹いた
230 :
orz もうね何ていうか自粛という言葉を理解してないとしか思えないですねごめんなさい!□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/24(土) 01:09:14.94 ID:6l3tkLYo
いつの間にか一時間も経過してたー
おのれ…天狗…!
231 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/24(土) 02:00:02.21 ID:6l3tkLYo
上条は必死に頭を働かせる。
深夜に突如現われた正体不明の女が放った言葉の内容をただひたすら考えていた。
だが、答えは出てこない。
理解できたのは相手が自分を上条当麻だと認識している点と、右手の力について把握している事だった。
だけどちょっと待て、と上条は自分の出した結論を再び議題に戻す。
もし今の自分が───御坂美琴が実は上条だと分かっているのなら、今の質問はおかしくないだろうか。
御坂美琴は電撃使いの能力者であって、決して幻想殺しの所有者などではない。
体が白井黒子のままだった場合でも同様である。
だから、幻想殺しが右手に健在なのかという質問は的外れにも程があると上条は考えた。
わざと有り得ない質問をして動揺させる作戦と捉えてしまうのも、あながち間違いではないかもしれない。
結局、思考をいくら重ねた所で納得がいく解答は出なかった。
「……、言ってる意味がよくわからないんだけど」
とりあえず、どちらとも取れるような喋り方で返そうと上条は判断を下す。
232 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/24(土) 19:49:12.01 ID:EOQLV.I0
さあ!
待望の続きを!↓↓
233 :
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/24(土) 22:23:58.92 ID:B71ripk0
残業終わってこれから帰宅なので
続きは日付が変わってからになるのは確定的に明らかですの。
むしろ書けるかどうかもぎりぎり…むしろビリビリされたい…ぴぃー
234 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/25(日) 02:08:40.30 ID:0Ygllwwo
「意味が分からない、ねぇ。まぁ確かに、本人が自覚できていないのならそう答えるのも無理もないわね」
質問に対し満足のいく返事が得られなかった事に多少の苛立ちを感じつつも、カストルは上条を抱えていた手を離した。
突然に体の支えを奪われた上条は、顔からベッドに落ちる寸前で何とか両腕を前にして美琴の体を守ることに成功する。
「初対面の人間を相手に質問をするにしちゃあ、随分な扱い方じゃない。そもそも、アンタ達って何者なのよ?」
恐らく美琴ならこう言うだろうと予想した台詞を言いながら、
カストルによって無理矢理に引き離された状態で微動だにしないまま、グッタリした様子の白井へ上条はさりげなく近寄る。
だが、上条の質問にカストルは答えない。
上条が事態の把握に躍起になっている間、カストルもまた一つの問題に頭を悩ませていた。
(まさか、ここまできて計画が完全に失敗に終わるとはね……いえ、奴等もこれを想定したうえで私達に依頼を…?)
今回の任務に関しては事前に与えられた情報通りに計画は進んでいた。
一部、魔術師による妨害行為があった事を除けばという条件付きではあるが、上条が目的の部屋に実際にいたところまでは完璧だった。
幻想殺しが御坂美琴の右手に現われてさえいなければ、何の問題もなく美琴の体ごと、あるいは一部のみを持ち帰って全ては終わっていたのに。
だが現実に、上条は永遠であるはずの眠りから覚め、止まっていたはずの時間から抜け出してしまった。
異能の力を打ち消す存在はどこか魅力的に思えたが、相手にする際には厄介な代物であるのも理解していた。
どちらにせよ、力ずくで上条の右手を手に入れようとした計画は、変更を余儀なくされる。
───今回のところはこれで引き下がるべき。
───それともここは何か策を講じて、強引にでも……。
カストルはちらりと白井の方を見る、当然ながら上条の呼びかけにも応じる様子はない。
それが自分が力を行使した結果なのだから当然といえば当然だった。
だからこそ、写真の少女が何事もなかったかのように動いたり喋ったりしている状況が、とても不愉快に感じられた。
235 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/25(日) 04:51:40.33 ID:0Ygllwwo
「あなたはどう思う?ここでやめておくか、それとも抗って無様な結末を迎えるか、どちらが私達にふさわしいのかしらね」
「それは……姉さんが望む方法でいいと思う、今までだってそうしてきて間違いはなかったから」
ポルックスは正直に答えた。
自らが展開した結界の中でこそ、カストルの力は最も威力を発揮する。
寮に入る前、ロックされた扉を無効化したのはカストルの本質的な力の一部に過ぎない。
"時を操る力"と一口にいっても、扱い方を少し変えれば得られる作用は様々だった。
そんな彼女がこれから何をしようとしてるのかをポルックスは想像してみる。
脳裏に浮かんだのは果たして、どちらの側が笑顔で明日を迎えられる結末だっただろうか。
「……憎むなら私を憎んでもらって結構よ」
カストルの目は美琴のルームメイトこと、白井黒子を見つめている。
上条は白井の体に触れてはいるが、それが右手ではないことは先程から観察して分かっていた。
問題は、彼女を人質にとってから上条に対してどう接するかである。
白井の扱い方を誤れば上条は決して自分達にとって都合良く動いてはくれないだろう。
かといって、馬鹿正直に『あなたの力が必要だから協力してほしい』等と言える訳がない。
何より、上条にはそんなものに付き合う理由はないのだから。
焦って行動して更に状況を悪化させるような事態にするのだけは避けたいと考えるカストルに、上条が声をかける。
「言っとくけど、黒子に何かしようとしたら……いや、既に何かやってる事があるんならさっさと止めてもらえるか…魔術師」
「あら、お芝居はもう終わり?……それと、私達を二度とその名で呼ばないでくれるかしら」
、 、 、
「……お前らが何者だなんてどうでもいい。けどな、俺の大切な後輩をこんな風にしてくれた奴の言う事を聞く筋合いはねーよな、魔術師」
「変態が大きい口を叩かないでもらえるかしら……三度目は無いわよ」
「誰が、変態だって?」
ポルックスは部屋の片隅で、もはやただの口喧嘩と呼べなくも無い二人のやり取りを見守るしかない。
少なくとも、彼女が頭の中に描いていた最良の展開とは程遠い結果になってしまったのは確かなようだった。
236 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/25(日) 04:57:20.63 ID:0Ygllwwo
左手だけで頑張った!よし寝る!続きはまた今夜ですの。イブください。
237 :
管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch
[sage]:2010/04/25(日) 05:04:48.48 ID:6TWy.Lwo
おつ
無理すんなよ
238 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/25(日) 23:43:47.07 ID:0Ygllwwo
御坂先輩、お風呂で幻想御手使ってレベル上げてから再開しますの
なんか待望のスレが立ったせいで興奮が収まらない。どうすれば…
239 :
管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch
[sage]:2010/04/25(日) 23:58:02.02 ID:xqjNhRwo
朝ですの!まってるよ!
240 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/26(月) 01:09:29.49 ID:3ClxNkQo
ちょっと他のSSの作業を進めてるので、いつもの事ですが朝までには投下しておきます。さーせんですの
241 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/26(月) 02:51:31.94 ID:3ClxNkQo
まぁいいか、投下しちゃいますの。
242 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/26(月) 10:37:29.10 ID:Hkc9Uhw0
いつも通り超寝落ちですよ
243 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/26(月) 15:16:58.36 ID:u5Ueab6o
おいこの寝落ちレベル5
244 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/27(火) 00:05:08.21 ID:shMC2ng0
なンだ寝落ちしてたの漏れだけじゃなかッたのか
245 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/27(火) 00:16:04.60 ID:q4ulDDUo
睡眠休止<スレプトエンド>
246 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/04/27(火) 02:45:43.39 ID:IaxUGQk0
通報しますた
247 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/27(火) 06:55:20.13 ID:QJ1iOeUo
んぎゃぁぁぁぁ!寝落ちしたぁぁぁぁ!!せっかくのお休みの日だと言うのに……。
あ、いつもの事でしたね。上条さんウッカリしてましたよ?
248 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/27(火) 12:12:20.52 ID:QJ1iOeUo
「自覚がないのも程々にしてもらわないと、こちらとしても扱いに困るんだけどねぇ」
カストルはポルックスの方に振り向いて目配せで合図をする。
その合図の内容を理解したポルックスは、上条に不審に思われない範囲で部屋の入り口の扉へと移動した。
「それに、その小さい娘はあなたの身体の後輩であって、あなた自身のではないでしょう?……存在を履き違えるのも大概にするべきね」
「細かい事はどうだっていいって言っただろ……!そんなもん、こいつが俺の大切な存在であることに何か関係あるのかよ!!」
上条がカストルの言葉に反応して叫ぶと同時に、上条の前で小さな火花がパチパチと音を鳴らす。
廊下の明かりが行き届かない薄暗い部屋の中では、普通なら認識できないほどの細かい火花すらはっきりと視認できていた。
(静電気、にしては余りに不自然な場所とタイミングで発生したわね……)
超能力の存在を信じていない訳ではなかったが、カストルが実際に見たのはこれが初めてだった。
"変態"と蔑んだ少女が今その力を使っているとは夢にも思わない。
だが、すぐに疑問はある確信に至り、カストルは上条──学園都市の頂点に立つ御坂美琴の力を見せ付けられることになる。
249 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/27(火) 12:18:10.71 ID:QJ1iOeUo
「あまりこういう手段ってのは好きじゃないんだけどな」
倒れたままの黒子を背にベッドの上に屈む姿勢を取っていた上条は、手に触れていたシーツを強く握りしめながら宣告した。
「てめぇが痛い目に遭わないと黒子を解放するつもりが無いってんなら…まずはその幻想をぶち壊す!!」
再び上条が大きく叫んだ瞬間、先程の火花とは比較にもならないバチバチという耳障りな音を撒き散らしながら、
上条の前に一本の小さな雷撃の槍が生み出される。
本来の美琴が得意とした雷撃の槍には威力こそ数段劣るものの、人間に直撃すれば間違いなく重症は免れないだろう。
「ゼウスの真似事なんて下らない真似をして、どうなるというのかしらね───」
だが、カストルは槍を視界に入れても慌てる様子は無い。むしろ、どのような理屈で現象が成り立っているのか興味すら沸いていた。
「もう一度だけ言う、黒子を……この子を元に戻してくれないか」
上条はカストルの予想外の態度に不安を覚えたが、今さら他に手段を考える余裕など持ち合わせていない。
250 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/27(火) 13:23:45.53 ID:QJ1iOeUo
「……、」
カストルは何も答えない。予備に用意していた黒いチョークを懐から取り出す行為以外には何もしなかった。
「っ……くそっ、なんでいきなりこんな奴等が出てきてんだよ!お前等、魔術師じゃなかったら何だって言うんだよ!?」
上条の額に汗が浮かぶ。まさか雷撃の槍なんてものが生み出せるとは自分でも思っておらず、制御が上手く出来ない状況だった。
(どうすりゃいいんだよ…このままじゃ本当に、槍があいつに……)
黒子や自分の身を守るのも大事だったが、美琴の力を使って誰かを傷つけるような真似はしたくないと上条は悩んでいた。
一度作った電撃を消す方法が分からない。ビットの1を0にするだけの簡単な演算、今の自分はそれすらも出来ない。
焦れば焦るほど、ふとした瞬間に制御から外れて標的に向かって雷撃の槍が飛んでいくイメージが脳を駆け巡りそうになる。
考えろ、と自分に言い聞かせるように上条はただその言葉を延々と頭の中で繰り返した。
少なくとも、この異常な状況下でチョーク片手に悠然としていられる人間はまともな奴とは思えない。
仮に魔術側の人間でないとしても何らかの能力を持っているのは間違いないだろう。
ならば、それに賭けてみるしかない。
「先に忠告しておくからな。急所をなるべく外すとか、足だけを狙うとか、そういう器用な真似を俺に期待するなよな?」
「……借り物の力で何かが出来ると思ってるのなら、さっさとその幻想を壊してしまった方がいいわね」
カストルが返した言葉を合図に、上条は目を閉じてある光景を脳内に描く。
電撃の槍が目の前の女を一瞬で貫く……のではなく、直前で何らかの力によって無効化されるシーンを必死に想像した。
想像というよりはむしろ、それは奇跡を望むただの願いでしかなかった。
251 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/27(火) 14:07:56.32 ID:QJ1iOeUo
槍は部屋を青白く照らしながら前方に突き進み、開いていた扉をすり抜けて廊下の壁に直撃して霧散した。
上条は目を開ける。自らが放った攻撃が、対象に当たってしまったのかどうかを確認する為に。
飛び込んできた光景は上条が目を閉じる前と何一つ変わらない。
放たれた雷撃によって物が燃えた様子も無く、何かが焦げたような臭いもしない。
結界の中で何が起きようと、干渉するモノとしないモノがあるかのような不自然な現象だった。
「黒子が反応すら示さなかったのは、刻印のせいって訳かよ」
「ご名答よ、超能力者。さて…それがあなたに理解できたのはいいとして、
これからあなたが取るべき行動は一つしかないのは理解できるかしら?」
後ろから聞こえてきた声に、上条は思わず悲鳴をあげそうになる。
252 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/27(火) 14:13:40.56 ID:QJ1iOeUo
──そういえば、先程の女はどうしたんだろうか。
「あなたが幻想殺しを使えるといっても、所詮は熟していない知恵の実のような未完成な状態でしかないのよね」
浮かんだ疑問の答えと分かりきった現実が、上条が守るべき存在がいたはずの背後に立っていた。
彼女に腕にはツインテールの女の子がしっかりと抱かれている。
「そして、あなたにさえ触れなければ世界は主の導きの通りに動くものなのよ」
「……なんだよ、それ。さっきから幻想殺しがどうこう言ってるけど…お前等だって分かってんだろ…?
上条当麻は確かに俺だ、否定をするつもりはねぇよ。だけど、だったら今の俺が本人じゃないって事も知ってるんだろ!?」
上条は吐き捨てるように疑問をカストルを投げつける。そこには白井を守れなかった自分自身への怒りも含まれていたのかもしれない。
「それをあなたに説明してあげる必要も義理も私達は持ち合わせていないわ」
「……、俺の右手ってのがお前等の目的なら好きにすればいいさ。
だから、頼む……その子は関係ないんだろ?俺の不幸のせいで巻き込まれちまっただけなんだろ?
この部屋だけじゃなくて他の部屋も同じ状況になってるなら、早く解放してやってくれよ……」
「……、」
上条が真剣に訴える様を見つめるカストルの瞳は、蔑みや憐むような視線ではない。
彼女もまた上条が語る言葉の一つ一つを真剣に受け止めているように見えた。
253 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/27(火) 14:17:13.33 ID:QJ1iOeUo
続きはGEPで! 序章が長すぎて、お腹が減ったんだよ!
254 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/28(水) 10:02:42.20 ID:7eN3Mmco
カストルは抱えていた白井の顔を見るために上条から視線を逸らす。
敬愛する"お姉様"が緊迫した状況に置かれているというのに、その寝顔はとても穏やかな表情で止まっている。
部屋にはベッドが人数分きちんと用意されているにも関わらず、彼女は上条のベッドに潜り込んで寝ていた。
一緒に寝ていた存在が実は本人ではないのを、この子は知っているのだろうか。
もしも上条が事情を隠し、正体を偽った上で彼女の行為を受け入れてたとしたら……自分はこの男に対して良い感情は持てないだろう。
だが、もし全てを承知の上でとった行動だとしたら話は違う。それは彼女が上条を信頼していることに他ならない。
今さら善人面をするつもりは毛頭なかったが、むやみに少女の気持ちを否定するのは気が進まない。
ただ、それだけの理由だ。
別に、上条の願いを素直に聞き届けてやるつもりはない。
カストルは再び上条の方へ視線を戻して、審判を下した。
「それはつまり……こちらが提示する条件を飲むから、人質を解放してくれと言ってると解釈してもいいのね?」
「もしそう聞こえなかったのなら、何度でも言ってやるさ───俺はどうなってもいい、だから俺の周りの世界には手を出すな」
「周りの世界、ね。なら、その娘の身体はどうなってもいいのかしら」
「勘違いするんじゃねぇよ、魔術師。俺が言ってるのはそうじゃない。……言わなくても分かってんだろうけどな」
ご名答、と少し笑ったような表情をしながらカストルは白井を上条の前に降ろす。
そして、思い出したように上条にある忠告を残した。
「覚えておきなさい、幻想殺し。私達が周りの世界とやらに手を出さなくても、その状態は自然に周りを不幸にするわ」
上条はその忠告の真意がよく分からなかったが、不幸というキーワードに思わず身体がビクンと震える。
「なら、どうすりゃいいんだよ。お前等は何か知ってるんだろ、どうすれば元に戻れるんだよ……」
カストルに対しての発言ではなく、自然に口から漏れてきた言葉だった。
上条は知らない。
目の前にいる存在も、自分と似た境遇に置かれている不幸な人間であることを。
255 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/28(水) 11:23:26.86 ID:7eN3Mmco
オリジナル
「本人の協力を得るには、まずこの状況を何とかしないといけないとはね……どうしてこうなったのやら」
「でも、姉さん……これは私達にとっても良い話なのは確かだよね……」
上条の電撃の槍を避け、部屋の入り口から奥へといつのまにか移動していたポルックスが相槌を打つ。
目的の為なら手段を問わないのは否定しないが、それでも今の状況は先程の二人のやり取りを見た限りでは最良だと判断できる。
「あ、あの……カ、カミジョートーマ、さん……?」
ポルックスが上条の名を呼ぶ。姉と違って日本人の名前を正確に発音するのに慣れていないのか、やや片言気味だった。
「カミジョー、じゃなくて『上条』な。呼びにくいなら別に無理して発音しなくてもいいけど」
身長と声から判断してインデックスと同じぐらいの年齢の少女かもしれないな、と思いながら上条は訂正を促す。
背の高い方の女とばかり会話をしていたせいで、正直なところ存在そのものを忘れかけていた少女にどこか既視感を覚えた。
それが誰なのかは上条も分からない。確かそんなクラスメイトがいたような気がしたが、別にそんな事はないのかもしれない。
「……それでどうなんだよ。俺だっていつまでもこの状態でいる訳にはいかない。
だから、利用される立場になってもそれで早く戻れるのなら手段を選んでる場合じゃないんだ」
少女の声で、はっきりとその強い意思を示した上条にポルックスは笑顔で返す。
「大丈夫……あなたを元に戻すのは今すぐには出来なけど、きっと私達が力になれると思う」
「勝手に私を含めてるのはちょっと納得がいかないけど、まぁいいわ」
(それにこの子が私以外に笑顔を見せるなんて、一体どういう風の吹き回しなの)
カストルは本心ではない軽口をポルックスに叩きながらそんな事を考えていた。
256 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/04/28(水) 11:26:13.73 ID:7eN3Mmco
姫神の出番もこれで終わりか……胸が熱くなるな……
出かけてくるので、夕方には続けられるといいな
257 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/28(水) 21:57:36.80 ID:6PGR5a.o
___ _
. l\ /: : : : : : : : : : : : : : :`ヽ __ /\
.| 〉// : : : : : : : : : : : : : : : : :l \ / 〉
/| // : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ |7__ |
/::ナ/: : : : : : : : : |: : : : : : : : :ヽ: : : : | |\ヽ、.ナヽ
// /::/: : : : |: : : ::ハ: : :仆: : : : : ヽ: : : :\l \::ヽ_ゝ
/: \/::/: : : :/ |/::/ |: : :| ヽ.:\: : ヽ: : : : :|:|_/: : ヽ
/: : : :/: :l: : : //|: : / |: : :| '、: : \ル: : : : |: : :|\: : : :}ヽ 「お姉さま。HKBですのぉ……」
|: : : : {: :|: : ::/ l: :/ ヽ: :| ヽ: ::/ |: : : : :|: : :| |: : : |、::ヽ
. |: : :从: !: :::/. V .N V .|: : : : :|: : :| |: : : | l: : l
|: : :| v: : | l||l .l||l |: : :/Vx: :| |: : : | |: :|
|: : :| ヽ|_ l||l l||l レ' }:::l |: : :/. |: :|
\::| | ゝ// О// _/\l ノ: ::/ l: :l
lミ彡 / ヽ 、 _ _ _l ̄ ヽ_ _ . ‐ ´ ミ三ミ/ レ
\ \ 久芥::卞、 〈 /:/
_ 丿 ,〈 | Vo .|、.>、 ゞ:し
//OO .し | |`ヽ_!
〈 〈 ∩ 7::T::T:Tヽ
\\ l二二二l 厶::::{::::L::!冫
 ̄ (○) . | ハ |
∪ oo とノ r_ぅ
258 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/28(水) 23:10:32.37 ID:EgesIws0
風邪引いたかも…頭痛が痛い…これがキャパシティダウンなのか…
>>257
黒子が代わりに書いてくれるなら問題ないわね
259 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/28(水) 23:14:10.20 ID:gswe2K2o
>>258
奇遇だな、俺もだ
260 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/28(水) 23:28:40.01 ID:EgesIws0
結局、こういう日はビームを撃たれる前に布団に入るのが一番な訳よ。
>>259
無理しないで寝ろビーム
261 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/28(水) 23:35:57.46 ID:X6u8pcAO
ビ
262 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/28(水) 23:49:43.53 ID:X6u8pcAO
|
263 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/28(水) 23:52:22.05 ID:EgesIws0
ル
264 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/28(水) 23:54:59.85 ID:FED2jfIo
おい
エビスうめぇ
265 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/28(水) 23:59:37.21 ID:9rPyHjkP
イカでビールと聞いて
266 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/29(木) 00:15:55.95 ID:3rXVVkIo
呼んだゲソ?
267 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/29(木) 00:49:31.43 ID:6JOILEEo
イカ濃厚なイカ娘スレになるでゲソ
268 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/04/29(木) 19:42:08.90 ID:HWgsWPs0
うにゃぁぁぁぁぁっっ!!美琴(エツァリ)と上条のラブラブチュッチュなSSが読みたいー!
むしろ書きたいんですのー!!ジャッジメントですのぉぉあああ!!!
すいません、どうも疲れてるみたいです。
269 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/04/30(金) 23:41:37.37 ID:RlJYpq60
エビスうめぇ 3日連続で超寝落ちしそうです
270 :
行間の空白がもったいないのでこれから省略しますの□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/01(土) 06:49:24.66 ID:tcHuVIwo
ポルックスから予想もしない反応をされ、上条は思わず苦笑する。
ついさっきまで敵と認識していた人間から、まさかニッコリと笑顔を向けられるとは思いもしなかった。
背の高いほうの女と違って、屈託のない笑顔を見せた少女の顔からは"曇り"は感じられない。無垢といってもいいだろう。
そんな表情を見せる相手に自分がすることなど既に決まっていた。
「お前等にも目的があってこの学園都市に来てるのは承知してるし、それが済んでからでも別にいいぜ。
さすがに何日も待たされるのは困るけど。それと、その目的の内容だけどな───」
なるべく穏やかな口調でポルックスに威圧感などを感じさせないよう注意しながら上条は語りかける。
「それも大丈夫……あなたが心配してるような、周りに危害を加えるようなことはしないから……」
「幻想殺しと接触した時点で目的なんて九割は達成してるようなものだしね」
口数の少ないポルックスが珍しく自分から進んで会話をしようとするのが嬉しいのか、茶々を入れるようにカストルが声をかぶせる。
「つまり……、こういうことかよ?俺の右手の力が必要だけど、肝心の俺は美琴の体になってるもんだからまずは元に戻らないといけない。
んで、元に戻るには────えーと、結局どうすればいいんだ……?」
彼女達がこれまでに接してきた魔術師と同じように周囲のことを考えず行動するような類の人種でないのが分かり、上条はひとまず安堵する。
だが、肝心の戻り方については情報が得られていないままだった。
「なぁ、もしかして、お前等も実は詳しい事は分からないって話なのか」
「……えっと、その……」
上条が肩を落としてがっかりした様子を見て、ポルックスは何か声をかけようとするが言葉が浮かばない。
結局のところ、上条が言ったのが全てだった。二人は存在の入れ替えという事象を元に戻す方法など知らない。
そもそも、その手がかりの一つとして幻想殺しを求めてきたのだから。
そして、その真実を彼に伝えるのは少し心苦しかった。
「そう、その通りよ。私達はそこまでの情報は与えられていないわ」
「情報……、って何だよ?そういや俺達が入れ替わってるのを知ってたけど、何で知ってたんだ……?」
271 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/01(土) 06:50:06.89 ID:tcHuVIwo
この異常事態を認識しているのはそう多くない。
被害者である常盤台の二名を除けば、カエル顔の医者、インデックス、土御門、初春の四人しか事情を知らないはずなのだ。
もっとも、それ以外に学園都市の総括理事長という存在がいることを上条は知る由もないのだが。
「それを答えるのは簡単だけれど、あなたにその情報を伝えていいとは言われていない。残念ね、幻想殺し」
「別に誰がどこまで知ってようが……こいつらがそれで不幸にならなければ俺はそれでいいんだよ。
むしろ、今回の件が偶然によるものじゃない可能性があると分かっただけでも上出来じゃねぇか。なぁ魔術師?」
上条の最後の言葉に反応して、カストルは持っていたチョークを手でグッと握り締める。かすかに、中のモノが割れる音がした。
「言っておくけど……私達を、そんな奴等と一緒に扱わないでくれるかしら。……これは警告ではなくて、命 令 よ」
「はぁ?俺の知ってる限りじゃ、どうみてもお前等のやってる事はそっち側の力を使ってるとしか───」
カストルの怒気を強めた声に対し上条も負けじと反論しようとするのだが、
「……あの、カミジョーさん……私からも、お願いします」
ポルックスがカストルに加勢したのを見て、そこで言葉を切ることにした。
今にも泣きそうな様子で声を出す少女の願いを聞き届けない訳にはいかない。
上条の半分は優しさで出来ているのだ。
「ま、人それぞれ色々な過去を背負ってるのは上条さんも馬鹿じゃないので理解できますけどね。
えっと……ポルックス、だっけか?もうその言葉は使わないから、ごめんな」
「……、」
ポルックスは次の言葉に詰まる。
この場合、ありがとうと言うべきだろうか、それとも気を遣ってくれた上条にただ心から感謝すればいいのだろうか。
どちらとも結論がつかぬまま、姉以外の人から名前を呼ばれた嬉しさと気恥ずかしさに自分の頬が赤くなるのを感じていた。
上条はそれを見て何か勘違いしたのか、
「もしかして謝ったのが聞こえてなかったりするのでせうか……」
「ちゃんと聞こえてるに決まってるでしょう?自分で気づいてるのか知らないけど、あまり人の妹で遊ばないでもらえるかしら?」
どうやら上条のもう半分はそういったもので構成されていようだった。
272 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/03(月) 02:26:13.27 ID:CRJFNxoo
麦野ぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!
273 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/03(月) 04:19:56.87 ID:ptAQAfI0
うわあああ
274 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/03(月) 04:21:46.24 ID:CRJFNxoo
えっ?
275 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/03(月) 07:03:17.38 ID:CRJFNxoo
「どういう意味かよく分からないけど……とにかくお前等の事をそう呼ぶのはやめてくれってんなら、そうしてやるよ」
、 、、、 、、
「そうしてやるとは随分な言い方ね。一度、自分の今の姿を客観的に見てみるべきじゃないの?それとも本当にそういう趣味な訳?」
ポルックスの仲裁によって一度は平静になったかと思われた場の雰囲気は、上条とカストルの対立によって早々に崩れ落ちる。
二人の会話に敵意や悪意といったものは感じられないが、仮にもこれから協力関係となる相手とするようなことかとポルックスは思う。
しかも、どうもカストルが放った言葉は上条にとって禁句に近い内容だったらしく、上条が一瞬固まっているようにも見えた。
「俺だってな、好きでこういう格好で寝てた訳じゃねーんだよ」
「そっちの娘の希望だから自分は悪くないんです、なんて言えば許されるとでも思っているの?体の持ち主に申し訳ないと思わないのかしらね……」
「……、」
上条はもう何も答えられない。今すぐにでもこの場から逃げ出したい衝動を必死に押さえるしかなかった。
少なくとも、カストルとポルックスの両名が上条と白井の関係について誤解(とは言えないのだが)したのは上条の責任ではない。
自分だって気づいた時には既に裸の状態にされていたのだから、詳しい理由など知っているはずもない。
上条は目前に下ろされた白井の寝顔を覗いてみる。
安らかに寝ていると表現すれば聞こえはいいが、今の彼女は呼吸すらしていないし外部からの刺激にも何の反応も示さない。
いくら語りかけても返事は戻ってこないのである。
既に何度もそれは試して分かりきっていた事だったが、上条は途端にそれが悲しく思えてきて仕方が無かった。
「黒子……ごめんな、俺のせいでこんな事になっちまって……」
目に自然に涙が溢れてきて、止めることができなかった。
「ごめ…ん……黒子……」
上条は優しく白井の体を抱きしめてやる。
周囲の環境音を全て打ち消す結界に包まれた部屋の中で、少女の嗚咽だけが虚しく響いていた。
276 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/05/03(月) 12:30:30.61 ID:Q44oXsg0
今日から水曜日まで那須に行ってきますので超音信不通になりますの。
見ようと思えば携帯からいつでもアクセスできるけど、そこは旅行ということで。
最近はとくに進行が遅いし三日間ぐらい完全に空気になっても問題ないよね!!
……、なぜかバッグの中にノートパソコン的なものがあるのはきっと気のせいですの
277 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/03(月) 16:05:25.08 ID:3Hgmel6o
おのれ魔術師
278 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/05(水) 18:00:48.57 ID:utWeWhso
: : : : : : : /: : : :/: : : / : : : : : : : : : : \
: /: : : : /: : : :/: : : / : : /: : : : :!: ヽ : : ヽ
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.: : : :/ヽ|: : : :.|丁「ノi:::}Tミ' >:L_」: : :|
.: : :/'⌒l: : : : | 弋...._/ `チァ:r、/:!\j
.: :/{. (|: : : : | ヒ'_/イ:「  ̄ このスレのヒロインは私。
.:/:人 ー|: : : : | , j│
: /: :/:ー|: : : : | ' :|
/: :/ : : |: : : : | ' ’ イ.: :|
: :/ : : /|: : : : |丶、 . イ: :|: : |
:/: _xく. |: : : : | `7:=r 1´: : :| :|: : |
 ̄ |: : : : | /\:!: | : : : | :|: : |
姫神さんアンケート一位に向けて頑張ってくださいね超応援してます。
なんたって禁書のメインヒロインですし、超カワイイじゃないですか─────
とか言ってる場合じゃねぇんですの!!黒子がんばれ!!超がんばれー!!
■■の分際で旅行なんぞ行ってすいませんでした。心を入れ替えて書きますので。
個人的には馴れ合い上等ですの。あとチラ裏も。
279 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/05(水) 21:24:40.46 ID:GFYBA6AO
ビ
280 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/05(水) 21:29:46.85 ID:lxxLH4Uo
ッ
281 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/05(水) 21:33:44.25 ID:RuhFIEIo
プ
282 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/05(水) 22:47:19.39 ID:mOl3VnEo
で
283 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/05(水) 22:50:45.96 ID:faS.ej.o
す
284 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/05(水) 23:11:15.63 ID:utWeWhso
の お風呂ですの
285 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/06(木) 00:35:24.85 ID:wBI6mHUo
安価取った方も何書いてんだって後悔してるしHKBとしかいいようがねぇ……
今日は限界まで
286 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/06(木) 00:39:56.34 ID:aKtk4poo
ぼすけて
287 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/05/06(木) 01:05:49.54 ID:woQCtgAO
お疲れサマー
288 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/06(木) 01:32:00.10 ID:wBI6mHUo
今さら後悔しても遅いとは分かっていたが、先程の上条への発言は軽率だったとカストルは悔やんだ。
上条が白井に対し、恐らくは愛情と呼ばれる感情を持っているのは何となく感じ取っていたのに、
体の持ち主たる御坂美琴に対して全く罪悪感を持たない訳がないだろうに、そんな追い詰め方は無かったと後悔する。
それはポルックスも同じだった。声を殺して体を少し震わせつつ謝罪の言葉を語りかける少女の姿を見ているのが、とても耐えられない。
上条が目覚める前にカストルが言った言葉が、頭の中で何度も繰り返される。
ごめんなさい、と自分の耳にすら届かない小さな声で上条に謝る。許してはもらえない行為だと分かっていても懺悔することしか彼女には出来なかった。
「……、」
上条が白井を抱きしめてから何分経過したのだろう。
そもそも本来の時間軸から切り離された結界内において、時間が経過するという表現が合っているのか定かではない。
けれど、この場にいる人間にとっては決して短い時間でないのは確かだった。
「んにゅ……、おねえさま……うま…」
やや重い空気に包まれた部屋に、ふと聞き覚えのない声が響いた。
お姉様、と誰かを呼ぶ声はポルックスがカストルに対して発したものではない。無論、上条が発した声でもなかった。
少女の声というと語弊のある声質の持ち主が、上条が今まさに抱いている白井黒子だと彼女達が気付くのに時間はあまり掛からなかった。
「どうやら、その右手は神の力を簡単に打ち消せる程まだ強くはないようね。……、私のは時間稼ぎにしかならないみたいだけど」
音には出さないまでも小さく舌打ちをしたカストルだったが、別に上条の力を否定した訳ではない。
本来の計画の通りであれば、オリジナルに及ばないまでもそれぐらいは可能なレベルになってもらなければ困るからだ。
289 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/06(木) 01:47:23.19 ID:pcHxy6AO
改行狭めると内容が詰まる代わりに、やっぱ読み難くなるな
290 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/05/06(木) 14:31:30.88 ID:JWroR7A0
読み難いのは単に
>>1
の文章がへっぽこだからですね。
[
ピーーー
]の人とか、麦野の人とか、上手い人は普通に読めますし。
念のために書いておきますが [
ピーーー
]=ぴぃ 。
空気はちゃんと推敲するべき。
291 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/06(木) 16:55:43.84 ID:aKtk4poo
俺は別に上手いとは思わないが……
麦恋の人は上手い上に構成力が強くてどうしようもなかった
292 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/05/06(木) 23:07:11.64 ID:vLoumWY0
確かに百合は口に合わない方も多いと思いますが
当スレの百合は上条成分が非常に多く含まれており、マイルドな触れ合いが特徴となっております。
安心してお召し上がりください。
293 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/06(木) 23:36:37.71 ID:f./STMAO
はむっ
294 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/07(金) 01:39:55.66 ID:IG.M1Iko
「黒子……?」
上条が白井の名前を呼ぶ。
しかしその呼びかけに反応する様子はなく、再び何事もなかったように彼女は眠りに落ちる。
一つだけ上条が抱きしめる前と違う点があるとすれば、彼女は寝息を立ててしっかりと呼吸をして寝ていることだろうか。
「心配しなくとも、その娘はただ寝ているだけよ。別に異常はないと思うけどね」
すーすー、と息をする白井の頬に上条は軽くキスをする。だが、その心の内にあるのは決して穏やかな感情ではない。
「……いいから、今すぐに全部元に戻せよ。協力しろってんなら何でもしてやる。だから、もういいだろ!」
思いつめていた何かが一気に溢れ出てきたのか、上条は半分涙声になりながら吼える。
「姉さん……今日はもう引いた方がいいんじゃないかな。その、また今度……彼が落ち着いてからでも」
「あなたはそれでいいと思うのね?再び顔を合わせるときに、この男が今の台詞を覚えている保障なんて無いのに」
「そんなことない。この人は、そういう卑怯な真似はしないよ」
カストルは少し驚いたような表情を一瞬した後、あなたがそこまで言うならと笑って頷いてみせた。
295 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/07(金) 03:14:35.13 ID:IG.M1Iko
白井は上条に抱かれたまま、目覚めることのない夢を見続けている。
時折、体を動かす様子は普通の睡眠時と何ら変わらない。
そんな白井の姿を上条はとても愛おしく感じていた。
今の自分には、この異常な状態をこの手で解決する力が無いのは分かっている。
分かっているからこそ、カストル達の要求を進んで飲んだのだ。
「俺の言葉が信用できないっていうアンタの気持ちも分かる。けど、約束するから。────頼む」
自分がどうなってもいいという台詞に嘘は無い。
インデックスや美琴と同じように、白井黒子という存在は上条にとって己を犠牲にしてでも守るべき存在となっていた。
いつからそうなったのかは上条自身にも分からない、まさかこんな関係になろうとは正直自分でも考えていなかった。
「……おねえ、さま……」
体を支えられて寝るにはやや不安定な状態だった白井が、無意識に体を捻りながら寝言を漏らす。
それが上条に対してなのか、それとも美琴本人に対してだったのかは白井にしか分からない。
だが、仮に自分を呼んだ訳ではないとしても。無視なんて出来るものか、と上条は思う。
「うん、私ならここにいるから。……大丈夫だからね?黒子」
上条は白井の髪をそっと撫でてやる。誰かに髪に触れられたのを感じたのか、白井の体がピクンと動く。
たったそれだけの条件反射とも言うべき反応だったが、上条はそれでも嬉しかった。
事態が飲み込めず、どうして白井が息をしていないのか分からなくて不安で胸が一杯になった時と状況を比べれば、それも当然だった。
「ちゃんとした夢を、楽しい夢を見させてあげるから。だから、もうちょっと待っててね」
そう約束して、上条は白井をベッドに寝かせた。
カストルによって剥かれたままになっていた布団を、そっと肩まで掛け直してやる。
そして近くにあったシーツを自身のあられもない部分を隠すように纏うと、この事態の元凶である二人の"魔術師"へ向き直る。
296 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/07(金) 04:32:11.34 ID:IG.M1Iko
今日はこれで寝ます。上条さん達が次の日の朝を迎えれば、もっと書きやすくなるはずなんだ……。
むしろ脳内ではさらに先に進んでてミサカはミサカは筆のほうが置いてけぼり状態かも!!みたいな。
そして今日も、黒子彼女とかいないのスレが放置プレイ続行で[
ピーーー
]る。
297 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/08(土) 01:29:54.91 ID:vgMG5uAo
ツイッターでちょっと話題になってたインデックスSS講座を見たら速攻で死にたくなったんだぜ。
ああいうのを見ると、もろに影響受けて迷走しちゃうっていうか書けなくなるのよな。
上条「美琴ってSだよな……」
こんなスレタイが某スレで久しぶりにHKB喰らって思いついたけど誰かこの馬鹿を何とかして欲しいのでございますよ。
298 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/08(土) 01:34:32.06 ID:hhRPB.so
うん、いくつやるんだ
いつやるんだ
299 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/08(土) 01:47:12.68 ID:vgMG5uAo
{! _____ ---- .
廴ノ r≦二二二ニ八ヘ. / ヽ
_ i /廴 ̄ ̄ ̄二レ'[[》、 / .
レ{^ー ヒ三三三三三彡ヒ∧ヽ ′ で 聞 i
つ /: ://: :.イ: / |: / トミl::!: i | し こ |
//:イ十:/ |/ 7}::厂`ヽ`}:|:| ! た え !
/ |:イ弋/フ 弋/フ }ミ}!: | | の ま l
|i:} '⌒i:|.ノ で せ
从 i⌒ヽ ノ ツ: :i⌒i ん .′
} /\  ̄ ..イ「!i : i: :{ 、 /
/イ:i:i: li`i. ┬ ≦⊥:N:|:l |:|ヽ:、 \ /
/′}从:|lノ了{ 〉、:!:!:N \ ` ー ´
,.イ八人i》ー 7´ / \
∧ i!} |lト/′ i′ {´/ ヽ.
絶対にやりますん。この現状を見て分からないんですの!?
くそ!!一体誰がエイプリルフールにこんな馬鹿げた嘘を……!
立てた以上はやりますけれど。百合の部分が被っちゃってどうにもならねぇですの。
11日にまたGEPが落ちるとか不安な情報を見ちゃったら、もう頑張るしかないよね。
300 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/09(日) 03:34:30.07 ID:MVX3hEgo
早く元の体に戻りたいからカストル達に協力すると言ったのは、紛れもなく上条自身だ。
だが正直に言えば、それは建前であって彼の本位ではない。
囚われになっている学生寮の住人と、白井黒子の安全を確保するためにはそうするしかなかった。
その一言で、自分自身を犠牲にすることで全てが丸く収まるのなら別に文句はない。
上条はただ白井が心配でたまらなくて、彼女の安否だけを気にかけて行動していたに過ぎないのだから。
「その子が言ったように俺は逃げも隠れもしない。用があるんならいつでも来ればいい───ただし、俺が一人きりの時にしてくれ」
結界や魔術といった"オカルト"などという非常識な世界に、学園都市で生活をしている白井を巻き込むのは避けたかった。
それに彼女は、既に一度はこの不幸な現象から解放されている身だ。
上条がバスルームで意識を失うという失態をしなければ、白井は真実を知りながらも、上条を美琴として扱ったに違いない。
301 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/09(日) 04:52:29.97 ID:MVX3hEgo
駄目だ。寝ますん。帰りも遅くて寝るのも遅いとかもう滅茶苦茶ですの。
毎晩10時半ぐらいから開始してた頃が懐かしい。
302 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/09(日) 05:05:32.96 ID:n6Q5QHs0
おつかれさん
303 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/05/09(日) 21:40:22.15 ID:xuOgYVE0
vipの大学生スレ素晴らしいな…何が良いって姫神が主役なところが良いよね。
304 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/09(日) 22:10:10.02 ID:9jesW5co
姫神は禁書の良心
305 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/13(木) 22:13:57.93 ID:hL22p8ko
くそ、なんてこったまだ続きがないなんて
魔術師の仕業か
306 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/05/14(金) 14:17:39.82 ID:tR5uTSg0
絶賛迷走中ですの。
出口がみえないどころか、そもそも入口をちゃんと通ったのかどうかも微妙な迷路ですけれど。
……えへうふふあはー
307 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/14(金) 14:47:07.49 ID:CW4rDVMo
おのれ魔術師
308 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/14(金) 18:25:01.21 ID:NPyKjVwo
おのまじゅ…!
309 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/15(土) 02:37:10.19 ID:DBu8u3.o
「その気持ち悪いまでの自己犠牲の精神には頭が下がるわね。
まぁ、ポルックスが信頼する以上は私も異論はないし、私もあなたの言葉を信じてあげてもいいのだけど」
「……、まだ何か不満があるのかよ?」
「いえ別に。むしろ当初の目的よりも都合が良い展開になったのを高く評価するべきでしょうね」
そう返したカストルの目は上条をしっかりと見据えていた。
本当は言いたい事があるのにあえて言葉に出さない、彼女の解答にそんな意図が見え隠れしているのを上条は見逃さない。
けれど今ここで、そう指摘してしまうのは得策ではない。
ちゃんと意味があってカストルがそうしているのだとしたら、無駄に話を蒸し返して交渉をややこしくするだけだ。
、 、 、
「そりゃよかったな。俺にはお前等のしようとしてる事なんてさっぱり分からないけど、要はそれでいいんだろ」
「頭の回転が速いのは結構だけど、あまり深読みしないほうがいいわよ。いずれ首を絞めるかもしれない事情に自分から飛び込むようなものだから」
「……、いちいち引っ掛かるような言葉をわざと選んで話してるんじゃねーよな?」
どうも相手のペースに流されているような気がした上条は、ひとまずは相手の出方を慎重に見極めるべく一旦カストルと距離を取る。
カストルにしてみてもこれ以上話を続ける理由はないのか、ポルックスに目で合図を送り上条に背を向けると、この場から去る準備を始めたようだった。
まず先にカストルが部屋の入り口まで移動すると、本来は誰もいないはずの廊下の状況を確認した後、続いてポルックスがゆっくりと後を追っていく。
「ごめんなさい、あなたを助けてあげたくても今は力になれないの。でも、必ず元に体に戻してみせるから……」
ポルックスは途中で振り向いてぺこりと上条に頭を下げると、自分の行使した力によって未だ眠ったままの白井の姿を見て申し訳なさそうな顔をした。
白井だけでなく、学生寮という建物全体に対して結界を張って術を行使しているのは他でもない、彼女自身である。
その事実をポルックスは重く受け止めていた。
過去、重圧に耐え切れずに任務を放棄した事もあった。
それでも彼女は今回、上条の願いもむなしく、彼女の意思なしでは目覚めることの無い悪夢を住人達になお見せ続けていた。
「カミ……かみじょう、さん。許してもらえるとは思ってません。
でも……、私達がこの学園都市にいる以上は、安全を確保できるまでは結界を消す訳にはいかないんです」
人の身では刃向かう事も許されないほどの巨大な力を、小さな体に宿した少女はそう上条に伝えた。
相手が例え少女だろうと、それが過ちならば拳を振り上げてでも止めるべきなのかもしれない。
許してもらえないと分かっていても、それでも涙を流しながら力を振るう少女はきっと間違っているのかもしれない。
「……、」
少女は『ありがとう』と小さく礼をすると、先に部屋から出ていた姉の待つ廊下へと姿を消した。
招かれざる客人をようやく部屋から排除するのに成功した上条は、何もせずただ頷いて少女の放った言葉を肯定した行為が正しかったのかと自問自答する。
けれど、どんなに考えたところで結論は簡単には出ず、煮え切らない葛藤がひたすら渦を巻いた。
「安全な場所まで行ってからって、どれだけ時間が掛かるんだろうな……」
310 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/15(土) 13:12:50.00 ID:lfHr9Hwo
今月のガンガンに■■が出てるな
話飛ばしたからほんとにただの転校生状態だがww
311 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/05/15(土) 21:34:05.61 ID:1HebwAs0
漫画版の禁書に姫神が登場しただと…?ガンガン買いたいけど保管する場所が困るのよな。
美琴と黒子のポスター目当てで電撃大王を買った空気とはいえ、今回ばかりは見送りますのよ。
姫 神
312 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/05/17(月) 01:40:14.78 ID:Qosthpko
どうせ答えが出ないのなら、今は他に優先するべき事があるはずだ。
上条はポルックスの作りだした結界の規模がどれくらいのものか分からないし、彼女達がどこまで移動すれば白井が目覚めるのか皆目見当もつかない。
「そういえばあの背の高い奴、廊下の外を警戒するように見てたけど何でそんな必要があるんだ?
あいつら以外に、この空間の中でまともに動ける奴は幻想殺しを持つ俺だけみたいな感じだったけど……」
上条はベッドの上で小さな寝息を立てる白井を横目で見ながら、灯りが漏れる廊下へと慎重に近づいていく。
どうせただ待つことしか出来ないのなら、少しでも体を動かしていた方が気が紛れると思ったからだ。
中途半端に開いたままになっている部屋のドアを、かろうじて自分が通れる程度に押し開いて廊下へ顔を出すと、
そこにはどこか見覚えのあるモノが転がっていた。
「神裂!?……おい、ちょっと待て!なんでお前がここにい───」
言いかけて、上条は気付く。
廊下にいるのは上条の知っている神裂火織に間違いはない。どうして彼女が常盤台にいるのかという疑問はとりあえず、大した問題ではなかった。
重要なのは、彼女が先程までの白井と同じように、不自然なまでにぐったりと床に横たわっているという点だ。
「まさか、あの時に廊下を見てたのはこれを確認する為だったのか!?
くそ……、周りに危害を加える気はないとか言っておいて、結局はそういう奴らだったって訳かよ!」
上条はポルックスの台詞を思い出して、それが意味していたはずの幻想がいともあっさりと壊されてしまった事に怒りを隠せない。
313 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/17(月) 09:14:57.98 ID:Qosthpko
/(^o^)\ 寝落ちした。あたまがんがんくろこ。
314 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/19(水) 19:55:43.24 ID:.r2cF76o
上条は己に降りかかった不幸のせいで、自分に関係する人達が傷ついたり巻き込まれるのが許せなかった。
あの時、白井の体になっていた上条当麻と、上条の体になっている白井黒子が同時に階段から落ちて、
そこで全てが終わっていればどんなに良かっただろう。
美琴の右手を、上条は手のひらを上にしてじっと見つめてみる。
果たして見慣れた幻想殺しはそこにはなく、白く透き通るような少女の手だけが視界に飛び込んできた。
それでいて注意深く観察してみると、擦り傷のような細かい痕が少女の手には存在していた。
その事実に、上条は心が押し潰されるような感覚さえ覚えてしまう。
「ホント、ついてねーよな。ただな、あいつらが言ったように本当にこの手にくだらねぇ幻想を壊す力があるっていうんなら、
今すぐにコイツを救ってやる事も出来なきゃおかしいだろうが!!」
上条はぎゅっと右手を強く握ると、さっき白井に対してはもう一歩のところで無効化しきれなかったモノを壊そうと試みる。
床に倒れ伏せている神裂の元へと近づいた上条は、そっと神裂の上半身を抱きかかえ膝に乗せるようにして自身も床に座った。
「なんでお前がこんな場所にいるのか知らないけど。多分、俺がこうなっちまったせい、なんだよな」
返事を期待してはいけないと理解しているつもりだったが、神裂に語りかける自分の声が震えているのを上条は感じていた。
315 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/21(金) 01:05:31.13 ID:9/oWU.DO
追い付いた…だと…
頑張れ
316 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/05/21(金) 04:25:06.58 ID:vjnC6hwo
必要悪の教会(ネセサリウス)の人間が学園都市にいる時点で、すでに上条当麻の周りの世界は壊れている。
それが今回は常盤台中学の学生寮にまで及んでしまったのは誰のせいでもない。
それは誰のせいでもなく、不幸を招いてしまった自分のせいだ。
「今の俺に出来るのはこれぐらいしかないけど、頼むから目を覚ましてくれないか、神裂」
一寸の祈りをこめて上条は神裂の額に右手をのせる。
異能の力であれば神様の奇跡だろうと打ち消せる幻想殺しなら、その祈りは歪んだ現実を元の姿に戻すに違いない。
上条はそう信じて目を閉じる。
一分、二分と時間が過ぎていく。
まだ、上条の膝にかかる重みに変化はない。
かわりに上条の額には汗がにじんでいた。
反応がない焦りからくるものと、決して認めてはいけない諦めからくる汗かどうかなんて、彼女には区別が出来るはずもない。
「……、」
突然、何かを思いついたように上条は神裂の口元へおもむろに自分の口を近づけた。
それが意味する行為は想像に難くない。…………そしてそうする事に意味があったかどうかは自分でも理解できていないのかもしれなかった。
だが。
まるで王子様のキスを受けて目覚めるお姫様よろしく、上条の唇に柔らかい感触が得られた瞬間、
とある聖人はいきなり目の前に広がった予想外の光景が信じられず、ごくりと唾を飲み込んだ。
317 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/21(金) 04:27:54.34 ID:vjnC6hwo
えっと、その、あまりこういう事を言うのはどうかなと思ったけど、先に謝っておきますね。
どうしてこうなった。この1レス書くのに何時間消費したかなんて考えたくないんですの!寝ますの!ぐーぐーですのぉぉ!!!
318 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/21(金) 12:38:25.87 ID:yOjFDPso
誰かを忘れなければプレイボーイでもかまわないんだよ!
319 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/21(金) 15:09:07.57 ID:cK.BKRU0
少なくともボーイではねェよなァ?
320 :
続きは今夜書きたいです□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/05/22(土) 09:22:59.76 ID:0dAv1c6o
神裂火織は、とある目的を果たすためにイギリスから学園都市にやってきている。
目的とは、彼女にとって恩人ともいうべき上条当麻を保護すること───だけではない。
もちろん神裂にとって少年を助けるのは何よりも優先されるべき問題ではあるものの、
その程度の問題であれば別に彼女でなくとも同等の結果を得る手段などいくらでもある。
もう一つの目的にして、魔術師・神裂火織がわざわざ学園都市に足を運ばなければならない理由。
科学と手を組んだ魔術師がいるという情報がイギリス清教の耳に入ったのが数日前。
表向きは科学と相容れぬ姿勢を取っている彼等だが、実態は学園都市と協力的な関係を保っている。
互いの聖域を侵さない程度の知識の交流も含め、科学者と魔術師が手を組むなど裏では公然と行われていると言っていい。
問題なのは、それがイギリス清教に属さない人間だった事だ。
しかも、その情報のリーク元がなぜか学園都市であったために(これ自体は土御門から"極秘情報"として聞かされた話ではあるが)、
事態はより深刻な問題へと拍車をかけていた。
かくして神裂火織は、上条当麻がとびきりの不幸を満喫する事になる前から、その人物を追って日本へ訪れていたのだった。
(──────そのはず、だったのですが……)
魔女にかけられた呪いから無事に開放されたお姫様は、自分が置かれている状況の理解に頭をフル回転させていた。
この唇に残るわずかな感触は、きっと、おそらく、あの行為によるものだろうと神裂はまず事実を受け止めてみる。
続いて、8.0という驚異的な視力を存分に発揮させると、目に映る視覚情報の収集を最優先で行う。
(……、この少女は?……いえ、土御門から与えられた情報によれば彼は今は……)
と、そこまで思考したところで彼女は、ついさっきまで自分が何をしようとしていたのか思い出して、全身の血の気が引く感覚を覚えた。
、、
「上条当麻!ここは危険です!!貴女は、一刻も早く部屋に戻ってください。彼女達の相手は私が───、」
321 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/05/24(月) 03:29:58.30 ID:dtMLggEo
この手で守ると誓った少女を前にして神裂は叫ぶ。
そんな神裂の様子を上条は呆然と見つめ、成し遂げられた想いに安堵してから、ただ一言だけ答えてやる。
「よう、神裂。心配してくれてありがとな」
もう大丈夫だから、と笑顔を見せた上条を神裂は理解ができないといった風に、
「何を言っているのですか……? 厄介な存在がすぐそこまで迫っているというのに、その、まるで既に全てが終わり安心しきったような顔をして───」
早く安全な場所へ避難させなければ、あの侵入者達は間違いなく上条を狙うに違いない。
そうなれば取り返しがつかなくなってしまう。
神裂は焦る気持ちを全面に出しながら、周囲への警戒を高めるべく瞬時に辺りを見回して、そして気づいた。
あの強大な力を持つ二人の少女はどこにも見当たらない。
廊下には自分と上条の存在しか認識できないのはどうしてだろうか。
「……?」
ズキリ、と突然に襲ってきた謎の痛みに神裂は思わず後頭部に手を添える。
恐らく、彼女が知らない間に攻撃を受けたと思われる痛みが、神裂をさらに混乱に陥れた。
(ある時点からの記憶がない状態というのが、こんなにも恐怖を伴うものだったとは……)
彼女の頭に真っ先に浮かんだのは、修道服を着た銀髪の少女であった。
そしてなぜ自分がこのような状態になったのかを考える。
もっとも、目覚めた時に上条が今にも泣き出しそうな表情をしていたのを考えれば、およそ想像はついているのだが。
恩人を助ける為にやってきた自分が、その恩人に今度は直接救われる事になるとは想像もしていなかった。
(やはり上条当麻にはこの身をかけても恩義に報いなければなりませんね)
やがて痛みが引いてきたのを確認すると、神裂は落ち着いた様子で姿勢を正して上条に礼を述べる。
「先程、貴女は私に"ありがとう"と言いましたね。とんでもありません、それは私が人生をかけて貴女に伝えなければいけない言葉なんですよ?」
神裂の発言はどうも的を得ていないような気がする上条だったが、
「別にそんなのを期待してやった訳じゃねーんだけど。まぁ、無事で何よりってな。見てのとおり、ふざけた魔術師達はもうここにはいないから安心していいぜ?」
322 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage sage]:2010/05/24(月) 03:34:37.32 ID:dtMLggEo
うぅ……時間がかかる割りに進まなくてゴメンナサイですの。おやすみなさいませ。
323 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/24(月) 21:56:18.44 ID:jWsolgg0
待つ時間も楽しみのうちだから無問題
324 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/05/25(火) 01:30:12.99 ID:iCUPnNEo
____
/=======ァ^ト┐
ト=======扣z<ヽ
人二二二二式 |:.:', / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/:/:{/-|/}/}/-ヾ :l|.:.:| | AAを使うのも久しぶりですね、
|イ:i:代ナ 弋ナ Z .:| < とミサカは
/}}} Nリ __ rjノ :| | テンションに任せてレスをしてみます。
f爪n |jノif} }ゝ.└─┘イ:i.:|:i.:.| \_______________
-={ j.{=|' ノ /イ:.i:|`r斤ー'>、:|:|八
ヽ ノ三 | jィT∨ヘ/} /\{ \
-= ヘ王│ _/V,' {」/ / {/ハ
',-ヘ! |∠、 V | |/ 〈†〉 }ノ '、
ヽ 乂 } │ {│ │ イ 〉
\__,xくl /} | | | /
∨/ ,' | └rー|
}./ | l'| │
/{」=ー -|=彡〈.| │
{>,、-==ニ 了 `| │
/((゚v゚)) | 〈| |
潜水艦SSスレにようこそですの!
後で後悔するのが目に見えてるけど書いちゃうんだぜ。もう二度と触れないから許して。
YfGr3QAO いい加減にしろ。
325 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/25(火) 14:51:42.76 ID:/KKwqkg0
>>324
IDでどのスレかわかった俺末期…じゃなくて、
時間はあまり余ってるから気にしなくていいんだぜ。
こういう言い方はどうかと思うけど、
書くのも読むのも時間に余裕がある人がすると俺は思ってる。
「ただ暇」ってのもあるとは思うけど。
もし用事に忙しいなら書く事よりもそれに従事するべきだし、
忙しいとかでもスランプとかでもそれはそれで(ちゃんとした人は)察する。
そのなかで暇なら書いてくれると読み手である俺たちは喜んじゃうわけだし。
長くなったけど、まあ言いたい事はやりたいように自分のペースでやってくれってことで。
326 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/25(火) 16:06:52.35 ID:dPKAZE2o
>>325
一体何の話ですの?それ
>>1
が言ってるのは、YfGr3QAOがあっちこっちを荒らしまわっている件だと思ったんだが
327 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/05/25(火) 16:46:35.95 ID:iCUPnNEo
>>325
>>326
潜水艦なんて表現を使った
>>1
が悪かったのです。
というか、一番最後の行だけ書けばよかった気がしないでもない。
確かにSSに割ける時間は少ない訳ですが、頭の中では常に妄想してるうえにSSの事ばかり考えてたり。
パー速や前スレのような雰囲気で進行したいけど、そういう雰囲気じゃないし投下速度落ちてるし無理ですね。
とにかくありがとう!やる気出たよ!! 黒子かわいい!
328 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/25(火) 17:41:58.28 ID:UK7sdwAO
定期報告がある分、良心的だと思うけどね
329 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/25(火) 18:43:17.24 ID:/KKwqkg0
>>326
まあわかってはいるんだよ。
だから最初の行で軽く触れはしたつもりだった。
大きくするとめんどそうだったし。
そんで、残りの部分は
>>322
にかけたつもりだった。
なんかごめんなさい。
330 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/25(火) 21:15:08.66 ID:dPKAZE2o
>>329
いやこっちこそごめんなさい
いやなんかそういう責め立てるとかそういうことじゃなくって、普通にわかんなかったからで……
とりあえずあれです、好きです
331 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/25(火) 21:20:07.15 ID:uMAoss.o
結婚式場スレと聞いて
まあ消防うざいのはどこも一緒なのでヌルーしつつのんびりまったりやりましょうや
粗茶ですが(´・ω・)っ且~
332 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/05/27(木) 04:32:39.70 ID:ofA8L1.o
確かに上条の言ったとおり、廊下を見渡す限りは周囲に不審な人物は見当たらない。
「とにかく無事で何よりでした。ここへ現れた目的は不明ですが、彼等が貴女を狙っていたのは間違いないですから」
どんなに深呼吸をしたところで思うように抑えられなかった不安な気持ちが、上条の一言であっさりと吹き飛ばされる。
正直なところ上条が何を根拠にして『もうここにはいない』と断言できたのか不思議に思いながらも、神裂はここに来てようやく肩の力を抜く。
(姿形は少女そのもの、本人とは全く別の声で話しているというのに、やはり彼女からは懐かしい雰囲気がしますね)
上条当麻という人間の本質は右手に幻想殺しを持っている事ではなく、さらには外見や身体能力の評価で見えてくるものではないのだろう。
「それで、どうして貴女は私にあのような行為をしたのですか? その理由を説明して欲しいのですが」
どうしてキスをしたのか、等とストレートに質問できるほど神裂は大人の階段を昇ってはいない。
上条いわく結婚適齢期を過ぎた女性のそれを思わせる"エロい"容姿は、彼女が花も恥らう乙女でいるためには邪魔なだけだったりする。
「え、ああ、その、これには深い事情があったりして、決してやましい気持ちがあった訳じゃ……具体的には色々と大変な深い理由がですね!?」
上条の視線は宙を泳いでいた。
全身から嫌な汗が噴出してきて、ほぼ裸体と言ってもいい姿を隠す役割を担うシーツが肌にくっつくのが不快でしょうがない。
だがしかし、今はそれどころではないと、上条の本能が告げていた。
「ですから、その理由を説明して欲しいと言っているのです。……、意図してはぐらかすつもりならそれでも構いませんが」
構わないのなら二度聞かないでくれませんか、という上条の心の叫びもむなしく、
「いつかは話してもらう事に変わりはありませんから、それを忘れないで頂ければ結構です」
「忘れたい!今すぐにでも、さっき自分自身がしてしまった過ち全てを忘れてしまいたい!!」
「過ちとは何ですか。その言い草では、その、本当はその気はなかったかのように聞こえるのですが───」
「わかった、わかったから!今はとりあえず、その話は置いといてくれ!ついでにその手に構えた刀も下ろしてくれると助かります!」
333 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/05/28(金) 14:45:44.07 ID:IDB6NCoo
まだですか。
334 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/05/29(土) 15:29:02.66 ID:XmTNEuc0
>>333
ま、まだですの……。
申し訳ありませんお姉様、96時間以内には必ず投下しますのでー。
335 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/06/01(火) 02:40:46.24 ID:MNJVFfoo
本気で切るつもりがないのは上条にだって分かるのだが、それでも怖いものは怖い。
それに加え、美琴の身長は上条よりもずっと低い。
神裂からすれば今の上条は自然に見下ろす形になってしまう。意識せずとも相手に与える威圧感は相当なものである。
「お前が怒るのはもっともだし、俺も申し訳ないとは思ってるんだって!だから勘弁していただけないでしょうかー!?」
「別に私は怒ってなど……まぁ、いいです。あなたがそこまで言うなら深く追求したりはしません、この場は大人しく身を引くとしましょう」
「……やっぱ怒ってるよな?お前」
神裂から明らかに抗議に満ちた視線を向けられた上条だったが、内心はさほど気にしてはいない。
話しかけた相手から確実な反応が返ってくる、ただそれだけのことが本当に嬉しくて仕方なかった。
ふと気づけば緊迫した空気はいつの間にか消えているようだったが、他の生徒の部屋からは物音一つ聞こえてこない。
ひとたび会話が途絶えると、息が詰まるほどの無音によって耳鳴りがするのは変わらないままだ。
「俺にも詳しい事ははっきりとは分からねーんだけど、どうもこの建物には結界が作られてるみたいなんだよな。お前等も使ってただろ、確か刻印って奴」
「そうですね。私がここに着いた時点で既にそれは発動していましたし、この耳鳴りも恐らくはその作用によるものと捉えて間違いないと思います」
「うん?ちょい待ち……んじゃお前は危ないのが分かってて、わざわざ来ちゃった訳なんでしょうか神裂さん?」
「私だって彼女がそこまで強力な力を持っているとは思っていなかったのです。
いくら結界の効果で身体能力が削がれた状態であったとしても、油断をする気はありませんでした」
神裂は後悔したような顔を一瞬見せてから、
「私の爪が甘かったせいで、結果として貴女を危険な目に合わせてしまったようですね。
本来なら相応の謝罪と誠意を見せるべきなのですが、これは非公式な関わりでもあるので私個人の謝罪で我慢してもらえますか」
そうして上条に対し神裂は深々と頭を下げる。
対して上条は少し困ったように頭を掻きながら、神裂にどう声をかければいいものか考えていた。
「さっきも言ったけどさ、そういうつもりは全然ないから。理由は知らないけどお前が俺の為にここに来てくれただけで十分だし」
336 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/06/03(木) 03:18:35.01 ID:heM/Xk6o
だから気にする必要なんてない、と強調するように伝えると上条は部屋のドアに手をかける。
いつまでも廊下にいたところで、これ以上は何も進展などしないのは何となく想像がついた。
そう考えた上条は神裂と共に部屋に戻ろうとしたのだが、
「貴女が言うように本当に危機は去ったのなら、長居は無用ですね。一応、周囲の監視と警護は引き続き行いますから安心してください」
彼女は暗に、一晩中もしくは確実な安全が保証されるまでは自分が廊下にいると言いたいのかもしれない。
そんな神裂の意図を上条は汲み取って、
「何となく想像はついてると思うけど、お前が廊下で倒れてる間にその危機って奴と色々あってな。
……信頼できるかは微妙だけど今日はもう来ないと思うぞ?」
「一体、彼女達と何を話したのですか。狙いが貴女の命であるのなら、何もせずに去る理由がないでしょう」
「い、命!?おいおい、上条さんはそこまで危険な連中に狙われる筋合いはありませんよ!? ……違うって、そんな物騒な話じゃねーよ」
上条は疑問を解消できずにいる神裂に自分の右手を見せてやる。
「どうもこの右手には幻想殺しの力が宿ってるんだとさ。今の今までそんな事はなかったのに、何でこうなっちまったんだろうな」
上条自身でさえ、感触として右手に変化があったとは思えない。
いつからかと記憶を辿っても、眠りに落ちてから目覚めた時には既にこうなっていたとしか答えようがない。
「んで、この右手の力が必要だから力を貸してくれって話になって解散だよ。……危険な目には遭ってないぜ?」
雷撃の槍で威嚇した事は伏せておくべきだと上条は判断する。下手に話せば美琴の能力について、何かと詮索されるかもしれない。
別に隠すようなものではないと思うが、神裂にいらぬ心配をかけるよりはいい。
「本当に、それだけですか」
嘘はありませんね、と神裂の目が言っていた。
「───ああ、これで全部だよ。当の本人もいまいち事情が飲み込めてないってオマケ付きでな」
神裂は口元に手をあてると、説明に腑に落ちない点でもあったのか何やら神妙な表情をして黙りこんでしまった。
もしかしたら墓穴をほったかもしれない、と上条が不安に思っていると、
「なるほど、おおよその事情は把握しました。ですが、だからといって貴女の言葉を信じてこの場を後にするというのは不安があるのも事実です」
神裂にとっては不明な攻撃を受けた相手という認識があるので、上条の言葉を完全に鵜呑みにする気にはなれないのも無理はない。
次にいつ、ポルックスとカストルが上条の前に現れるかなど二人にしか分からない。
「じゃあどうするんだ?このまま廊下で一晩中寂しく突っ立ってるつもりか?どうせ近くにいるんなら一緒に部屋にいればいいじゃねーか」
これで断られたら、その時はその時だ。神裂がどうしてもと言うならその意志を尊重すべきなんだろう。
337 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/04(金) 01:07:14.56 ID:XEE2xvoo
きてた
338 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/06/07(月) 23:57:02.31 ID:VjBdvOo0
ようやく仕事が一段落ついたのでぼちぼち再開していきます。
339 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/08(火) 00:42:13.76 ID:rrNspAwo
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
340 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/08(火) 00:43:41.39 ID:08Nw4XIo
暗闇に一筋の光明が
341 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/10(木) 20:25:53.40 ID:aIxij7k0
原作買ったのだがいまひとつなんだ
ちょっと設定がグロくないか?開発のために薬を注射したり電極張り付けたり
まだ3巻までしか読んでないのだがこの先おもしろくなるのか?
342 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/10(木) 20:58:36.47 ID:DiQydzko
原作はコメディ少ないよ
上条さん休ませてやれよって思うくらいに立て続けに騒動起きるから
343 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/10(木) 21:20:16.26 ID:aIxij7k0
そうなのか サンクス
さすが不幸体質だなwwww
344 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/10(木) 21:22:36.64 ID:C22P0hAo
というか、禁書世界の設定は真面目に考察すると、あらゆる意味で絶望しか見当たらないぐらいひどい世界だからな。
ノリと勢いで読むのが吉、真面目に考えると読めなくなる。
345 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/10(木) 21:57:08.12 ID:aIxij7k0
>>344
真面目に考える癖があって軽く鬱な気分になったorz
346 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/10(木) 22:16:11.67 ID:C22P0hAo
>>345
学園都市の裏に関する設定は、作者も「暗い部分」として書いているから、まだマシな方なのよ。
作者は意図していないであろう薄汚れた部分に気がついた時の絶望感はかなりひどい。
どう考えても、居住移転の自由が存在していないところとか、
英国女王の公私混合や犠牲を覚悟できていない小市民じみた下卑な感性とか、
政治というものをなめているとしか思えない「判断」の数々とか。
347 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/06/11(金) 20:49:45.65 ID:Ifa2pZI0
続きを……
348 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/15(火) 15:55:39.69 ID:KCipLEAO
支援!
349 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/06/20(日) 03:53:58.00 ID:N3G/G5Ao
「……私がここにいるのは上条当麻という"関係者"を正体不明の部外者から保護する為に他なりません。
貴方がそのように希望するのであれば断る理由はありませんよ」
どうやらそれが神裂なりの承諾の仕方であるらしい。ほぼ想定した通りの結果に上条は満足そうに頷くと、ドアを開けて神裂に中に入るように促す。
部屋の様子を伺いつつ、神裂は二○八号室に足を踏み入れる。
まず彼女の視界に飛び込んできたのはベットの上で安らかな寝息を立てる一人の少女である。
上条の同居人こと白井黒子はいまだ眠りから目を覚ます気配はない。
そんな白井の姿を確認して上条は曇った表情を見せるが、神裂に悟られまいとすぐに元の表情へと戻した。
が、そんな上条の苦労もむなしく、神裂は上条が見せた些細な変化を見逃さなかった。
「一応、確認しておきますが彼女は生活を共にする貴女の身内の人間ということでいいのでしょうか」
「そうだな、構わないよ。この変な結界のせいでずっと眠ってる、可愛そうな女の子だよ」
上条はそう説明すると、白井が寝ているベッドに腰掛けて優しく白井の頭を撫でてやる。
「……、う……ん」
起きないまでも体を動かして反応を示した白井に、上条の顔にどこか物悲しそうな笑顔が浮かんだ。
「あなたは───」
神裂は続けて疑問を口にしようとしたのだが、上条の表情をはたから見ている限り、
なぜだか自分が踏み込んではいけない場面に立ち会ってるかのような感覚に襲われてしまう。
特に、今の上条は見慣れた姿ではない為に意識して見ないとただの女子中学生にしか認識できないから尚更だ。
350 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/06/20(日) 03:58:32.86 ID:N3G/G5Ao
実に17日ぶりの投下となりました。
その間に書き込み頂いたり応援してくれた人達に感謝しつつ、おやすみなさい。
本当はもっと伝えたい事とかあったのですが、とりあえずカマ条さんは
>>1
の嫁ということで。
351 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/20(日) 04:15:35.21 ID:IMVzTXAo
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
352 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/20(日) 15:40:01.53 ID:nFDnkHEo
これでかつる
353 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/06/20(日) 21:01:23.69 ID:.2Kt6u.0
この人達は一体誰と闘ってるんですの……
354 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/20(日) 21:11:51.13 ID:M/sxJ76o
>>353
反立川流のカルヴァン派
355 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/21(月) 00:51:55.37 ID:FUsCa9k0
やっと追い付いたぜェ
支援してやンから頑張れよ
>>1
ェ・・・
356 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/06/25(金) 09:17:32.26 ID:XPOpkuso
「……、」
一度閉じた口からは次の言葉がなかなか出てこない。
話しかけるのを躊躇する理由は何なのかと自身に問いかけても、神裂が望む答えは得られないまま時間だけが過ぎていく。
やがて上条は白井に触れていた手を離すと、いまだ立ち尽くしたままの神裂に空いているベッドに座るように提案した。
「そっちのベッドが本来はこの子の寝る場所なんだけどさ、見ての通りに誰も使ってない訳だし自由にしていいぜ」
何を聞くべきか、どのように切り出すべきかと言葉に迷っているうちに上条から話しかけられた神裂は、
「自由にしていい、ですか」
上条の言葉を繰り返すように呟くと、
「それでは聞かせてもらいますが、その、彼女と貴女はどのような間柄の関係なのですか?」
「今の俺とこの子は───白井は、学生の先輩と後輩の関係、ってのが一番分かりやすい説明だとは思うけど、実際の所はそう単純な話でもなくてなー」
上条はどこまで説明していいものかと考えながら慎重に答えたつもりだったのだが、神裂としては不満のある答えだったようですっきりとしない顔をしていた。
(この二人は俺にとって大切な存在だ───なんて、神裂に言えるかよ……)
もちろんインデックスだって上条の中では大きな存在には違いないのだが、それとこれとは話が違う。
恋愛感情があるとハッキリ言えるのは、御坂美琴だけだと上条は己の気持ちを再確認する。
この先に二人の結末がどうなるかは分からないが、彼女だけは別格であるのは間違いないだろう。
「答えたくなければ別に構いませんが、貴女がその子を見つめる時の表情がどこか悲しげだったので多少気になったまでです」
神裂はそう告げると、もうこの話は済んだとばかりに周囲を警戒する素振りを見せる。
それがただの仕草であり、あえて言葉を濁した発言をした自分に対する配慮だと上条が気付くのに時間はかからなかった。
357 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/06/25(金) 10:17:06.72 ID:BT7LBggo
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
358 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/07/05(月) 14:24:10.40 ID:ENm8HO60
今夜か明日の夜か明後日の夜から再開させていただきます。すいません。
359 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/05(月) 15:43:19.95 ID:JW9lYAQo
とりあえず明後日までは生きておこう
360 :
携帯□□
◆AIRAisao6U
[sage]:2010/07/09(金) 14:46:09.95 ID:m0QRK2s0
今日の夜には!
361 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/09(金) 20:53:25.13 ID:.NTjYQQ0
おせぇよ
362 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/10(土) 02:49:00.10 ID:JeztFlwo
その昨日の夜が過ぎたな
363 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/11(日) 01:32:50.73 ID:IJ5jiKo0
>>360
なんだ嘘か•••
萎えた
364 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/11(日) 02:38:21.94 ID:BrLG7oAO
5月 投下レス数:14
6月 投下レス数:4
7月 投下レス数:0
365 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/11(日) 03:03:50.32 ID:/UPoOaAo
それでも僕は信じてる
366 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/12(月) 15:00:01.99 ID:YnzRlN20
やる気ねぇだけの構ってちゃんだし落とそうぜ
367 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/14(水) 18:58:43.31 ID:BVqVP5g0
Twitterでは結構な数つぶやいてるけどこっちは書かないのな
368 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/07/14(水) 19:07:54.09 ID:wSKpivQo
「部屋に異常は見当たりません。貴女もこの現象のせいで色々と疲れているのではありませんか? 彼女の安全の確保は私に任せて休んでください」
「そういう訳にもいかねーだろ。もし、俺が寝てる間に黒子が起きたら誰がお前の事を説明してやれるんだよ」
「……、その手の記憶操作の方法は心得ていますので、と言ったらどうしますか?」
「冗談でも笑えねーからやめてくれ!」
上条がありったけの大きさの声を出して説得する。対して神裂はそんな上条の様子を見ながら少しも笑みを浮かべることなく上条に告げる。
「……、冗談ですよ?」
これが冗談に聞こえる人間がどれだけいるのか、上条はもう頭を抱えるしかない。
「はぁ……、俺の知り合いはどうしてこうも話が通じなくて、とんでもない力を持つ人間ばっかりなんだよ」
学園都市において第三位に位置する能力を有する少女は、本当についてないと言わんばかりに嘆いてみせる。
上条自身も、ほんの数日前までレベル0であった自分が他人の力とはいえレベル5の超能力者になっている時点で、
世間一般の普通の枠からは外れてしまっているような気がしたが、この際それは置いておくべきだろう。
「今のあなたの『外見』、いえ『器』と表現してもいいでしょう。その少女を指して言っているのなら、土御門から話は聞いています。
この学園都市の中でもトップクラスの力を有しているそうですが……、こうして目の当たりにしてみると実際に能力を使用するのを見ないことには信じられませんね」
衣服を着用していない体をギリギリ隠せる程度の大きさのシーツを体に纏い、顔だけをそこから出したような姿の上条を神裂はジロリと睨みつける。
「土御門の野郎……。そうだったな、あいつとお前は魔術側の人間だもんな。俺がこんな状況になってるなんて筒抜けも同然だよな。……はぁ」
よりによって知られたくなかった美琴の能力を既に神裂が把握しているなんて、上条は予想だにしていなかった。
「?? 私に貴女の素性が知られていると問題があるのですか」
「いや、何でもない。忘れてくれ」
別に神裂に知られていても、それで都合の悪い話に進まないなら気にする必要はない。
このまま朝まで何事もなく終わればそれでいいと上条は切に願うばかりだ。
そう、このまま何事もなく───、
「けど……、さすがに朝までこの格好でいるのはイヤだな」
と、上条はポツリと呟く。
神裂はそんな上条の独り言を拾い上げるように、ある提案を思いつく。
369 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/14(水) 23:08:18.13 ID:D/zQo5Mo
ずっと待ってた。
370 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/15(木) 00:26:53.03 ID:6BGzNBQ0
え
これだけまたしてこれだけ?
371 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/15(木) 02:54:57.79 ID:CSDrZAIo
ぼくは待っているからね?
372 :
あぼーん
:あぼーん
あぼーん
373 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/18(日) 17:49:18.91 ID:H3FBJ0A0
html化だすか
374 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/18(日) 18:52:59.99 ID:0Jt1rbQo
おいやめろ
375 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/07/19(月) 07:43:53.84 ID:YZFr6Aso
「先程から気になっていたのですが、その下は何も下着を身に着けていないのですよね。
見たところ汗も掻いていたようでしたし……汗を流すぐらいは今してきてもいいのではないですか?」
上条は悩む。緊迫した空気の中で、無意識に手に汗を握ってしまうような事態だったのは否定しない。
今も出来ることならすぐにシャワーで体のべとつきを洗い流したいのだ。
だけど、そうしてる間にも白井が目を覚ますかもしれないと考えると実行に移す訳にもいかなかった。
「……仮に彼女が貴女が入浴中に目覚めた場合、どのように対処すべきかは心得ているつもりです。
それに、その状態では事情を知らない者からすれば逆に不振に思われる可能性だってあります」
「う……それを言われると、そうかもしれない……けど」
神裂のやや強めの口調に押されてはいるが、上条はもう一歩のところでこの魅力的な選択肢を選ぶのが躊躇われた。
「記憶操作とかってのが冗談なのは分かる。それなら、どうするつもりなんだよ?」
上条の心配の種は目下のところそれに尽きる。
「簡単な話……土御門の知り合い、そしてあの子の───インデックスの同僚と説明するだけのことです。
それで背景を察してもらえるならばそれで良し、そうでなければ……」
と、神裂はそこまで言うと、それ以上は口にするのを躊躇われる、と言わんばかりに口篭もってしまった。
「でなければなんなんだよ!むしろ聞きたいのはそっちの方なんですけど!?」
「大丈夫ですよ、まさかこちらの人間を相手に、不用意に貴女の想像するようなことをすると思いますか?
それとも、貴女は私をそんな風に見ているのですか」
なぜだか、上条は神裂が少し悲しそうな顔をしてるように見えてしまった。
理由は分からないが、そんな顔をされてしまったらせっかく好意で提案された案を却下してしまうのも心苦しくなる。
「あ、いや。うん、まぁ神裂がそこまで言うなら大丈夫だろ。俺も汗は流したいとはちょっと思ってたし」
腰掛けていたベッドから降りると、上条は身体を包むシーツをわざとらしく摘んで冷たい風を中に入れるように仰ぐ。
考えてみれば危機と呼べるようなイベントはもう今夜は起きないだろうし、もし追加の魔術師なんかが現れたとしても神裂なら安心して任せられると上条は思う。
もちろん、本当は何も起きないのが一番なのは言うまでもないけれど。
「では、今は余計な事は考えず、ゆっくり身体を温めてきてください。……、何か手伝うことはありますか?
やはり、元々は男性である貴女には抵抗がある行為でしょうし、希望するなら私がここで身体を拭いてあげるという手段もありますが?」
376 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/07/19(月) 08:57:05.27 ID:YZFr6Aso
神裂の配慮は普通に考えれば当然かもしれない。
異性の身体を見たり、逆に見られたりするのは一部の特殊な例を除いて恥ずかしいと感じるものだろう。
上条だって例外ではない。いや、ほんの数日前までは確かに例外ではなかったのだ。
(……、美琴の記憶が混ざってからは別に何とも思わなくなってきてるよなぁ……)
上条は、もし目の前で神裂が衣服を脱いで裸になったとしても、以前よりは動じない自信があった。
そんな自信が何かの役に立つとは思えないが、少なくともショックを受けて固まってしまうなんてピュアな反応は出来ないと思う。
「どうかしたのですか?」
上条からの視線を感じた神裂が疑問に思って問いかける。
「うんにゃ、何でもねーよ。この数日で色々な階段を昇りまくった上条さんは、お前の考えてるような心配事とは無縁な訳ですのよ?
じゃあ悪いけどシャワー浴びてくるから、白井のこと頼むな」
「ええ、了解しました。非常の際には、例え入浴中であっても無許可で貴女の身柄を確保を優先しますが、構いませんね」
「別にいいけどー?」
替えの下着とパジャマを用意しながら、上条は適当に返事を返す。
そしていくつかの候補を絞り、その中で一番まともで無難な柄のものを選び終わると再び白井の元へと戻る。
377 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/07/19(月) 09:03:51.27 ID:YZFr6Aso
長く期間をあけることが多くなって、ごめんなさい。
不満に感じられる方がいるのも、もっともだと思います。
最後まで書き上げるつもりですので、まだこのスレにお付き合いして頂けると嬉しいです。
読んでくれている皆様、本当にありがとうございます。
378 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/19(月) 12:52:31.05 ID:A5gNOg.o
がんばれ。
379 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/19(月) 21:55:57.92 ID:s4npmM20
ファイトー
380 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/20(火) 17:50:32.95 ID:RSRi1Tg0
>>1
です
長い間、スレを放置してしまい申し訳ありませんでした。
諸事情で時間に余裕がなくなってしまったため、続ける事が困難になってしまいました。
大変残念ですが、ここで打ち切りという形にさせて頂きます。
スレ見ていただいた方どうもありがとうございました。
381 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/20(火) 22:24:53.91 ID:9nAQmEAO
h
382 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/22(木) 00:34:39.97 ID:l.tyz2I0
やめるとかカスすぎわろた、最初からすんなよ•••
とりあえず酉つけてもう一度いえよ屑
383 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/22(木) 01:22:01.52 ID:G3.EJ860
>>382
釣りですよね
384 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/07/22(木) 17:15:06.04 ID:7nxo3Uw0
信じてるぞ
385 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/22(木) 20:30:58.29 ID:fJn2LUDO
381のはいろんなスレに書き込んでる荒らしだからきにすんな
386 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/22(木) 20:32:42.32 ID:fJn2LUDO
失礼
381→380
387 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/24(土) 10:25:38.26 ID:IRUdr5E0
>>386
確かにいろんなスレにいるな
388 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/07/28(水) 01:15:06.68 ID:qM4JI/M0
>>380
もはや風物詩ww
このスレ読んでるとgdgd感ってものがどんなのかよくわかる。おもしろいんだけどそこがたまにきずかな。異論は認める。
389 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/29(木) 01:16:26.89 ID:HGmh0ZQ0
>>388
確かに最初の頃はwktkして待ってたんだがなぁ
390 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/24(火) 00:21:39.27 ID:qaZFGooo
1しね
391 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/26(木) 13:58:53.16 ID:8PKZsz60
>>1
一ヶ月来ないってどういうこと?
392 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/28(土) 01:04:27.63 ID:pl50ZMAO
他のスレのは書いてるのにな
393 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/28(土) 14:16:33.69 ID:y9zWZbUo
ツイッターもな
394 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/04(土) 12:47:14.02 ID:QnALu3Mo
5月 投下レス数:14
6月 投下レス数:4
7月 投下レス数:3
8月 投下レス数:0
395 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/04(土) 13:02:09.52 ID:WvwJvlEo
書き手のレスがないまま”1ヶ月”以上が経過したのでHTML化のご案内です
続ける意思がなくなった場合は以下のスレでHTML化依頼をお願いします
■ HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/
続ける意思がある場合は2週間に1度ぐらいでいいので生存報告をよろしくお願いします
住み良い製作速報を作るため放置スレの削減にご協力お願いします
396 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/09/12(日) 01:53:57.14 ID:R3E2iVs0
おいまだこないのか
397 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/09/13(月) 03:22:59.96 ID:BlunALUo
落ち着いた呼吸をしながら寝たままの白井の耳元に向かって小さく何かを呟くと、上条は浴室に姿を消した。
上条の姿を見送った神裂は部屋に残された少女をじっと見つめている。
この少女と生活を共にする上条当麻にとって、彼女はどのような存在なのかと思考を巡らせてみるが答えは出ない。
きっと自分には関係がない、むしろ関わってはならない事柄なのだと決め付けると、自分が今ここにいる理由でもある上条が部屋に戻ってくるのをただ静かに待つ。
そう、神裂にとってはただそれだけの時間であるはずだったのだが。
次に神裂の耳に入ってきた声は上条───御坂美琴の声ではなく、予想外といえば予想外である人物の声であった。
浴室の手前の脱衣所で、美琴が身に着けていた僅かな下着を脱ぐ上条に恥じらいはなかった。
むしろ、どうして今までこれだけの行為でいちいち過剰に反応していたのかすら疑問に感じる程度には、抵抗感というものが欠落してしまっているようだ。
「んー……やっぱ普通はもっと、っていうか最初に比べたら明らかに無反応にも程があるよな」
自らの心情の変化に多少のショックを受けつつも速やかに全ての下着を脱ぎ終わると浴室への扉に手をかける。
浴槽にはいまだ湯が張られたままになっているが温度はとっくに冷めていて、始めから入浴の準備をするのは手間が掛かりそうだ。
もとより、身体にまとわりついた汗が流せればいいだけなので、上条はシャワーを浴びる為に栓をひねる。
勢いよく噴出した湯は最初こそ冷水に近いものだったが、すぐに適度な温水へと切り替わった。
「……はぁ」
心地よい温度のお湯が身体を覆うように肢体を伝い、床に流れ落ちていく。
神裂に説得されるまでは迷っていたが、いざ実際にこうして浴びてみると最初からこうしていればよかったとさえ上条が思ってしまうのも無理はないだろう。
「黒子が起きたらあいつにも薦めた方がいいだろうな。そもそも、アレのあとでそのまま寝る前に浴びとくべきだったし……、
いや、女同士で実際には何もしてない訳だし別に問題はねぇのか……?」
身体を温めつつ、そんな事をあれこれと考えながら悶々とした気持ちで上条は身体を洗う。
398 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/09/13(月) 03:35:42.47 ID:BlunALUo
二ヶ月もの期間、スレを立てた本人が書き込むこともなく放置された状態であったこと、お詫びいたします。
その間、書き込みをして頂いた方には感謝しております。
そして、申し訳ないのですが一週間や二週間といった期間でこの続きを書けるかは分かりません。
出来るだけ早く、続きを投下できるように努めたいと考えていますが、正直に申しましてお約束できない状況です。
もし、このスレをまだ見てくださっている方々がいましたら、本当に申し訳ありません。
399 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/13(月) 07:41:15.23 ID:igJU2TYo
まさかの更新乙
400 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/13(月) 12:25:45.08 ID:mlGmr6AO
待ってたぞ
401 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/15(水) 06:17:02.78 ID:7DXgjKUo
最初からずっと見てる俺には月1でも十分うれしい
402 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/20(月) 14:04:30.45 ID:Q9n593Mo
403 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/29(水) 22:07:48.09 ID:1h7njkAO
1レスだけかよwwwwwwww
404 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/01(水) 16:18:57.40 ID:g6C79hso
まだか
405 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/01(水) 20:06:50.99 ID:dOorULMo
まだも
406 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 03:45:35.31 ID:Oz3hvlso
クズだな
407 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/08(水) 03:40:53.57 ID:99NkTuY0
忙しい時期なんだろう空気秋沙・・・待っているぞ
408 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/12/21(火) 02:58:36.11 ID:uFVz7zgo
とはいえ、大体の部分は先立って白井と入浴した時に洗っていたので改めてやる必要はない。
汗を流してしまえば他にする事もなく、ただシャワーのお湯を頭からかぶる時間がしばらく続いた。
そんな空間の中で上条はふと瞳を開いて鏡張りになっている壁へ自分の姿を写すと、しばらく見つめていた。
当然、自分の意思で手を動かせば鏡に映る美琴も同じ動作をする。
そんな美琴の仕草に上条は軽く溜息をつくと、そのまま体を預けるように壁にズルズルともたれかかる。
止まることなく出続けるシャワーの音に、壁に背中を滑らせる音をかき消されながら、上条は床にぺたりと座り込んだ。
そして体育座りでもするように両膝をくっつけて頭をその上に乗せてふさぎこんでしまうのだった。
別に、その行為に特別な意味があるわけではなく、急に力が抜け落ちてしまったかのように自然にそのような姿勢になってしまった。
「なんで、こんな事になっちまったんだよ。
どうして、何事もなく平穏に明日が迎えられなかった?
黒子や神裂がこんな目にあう理由がどこにあるってんだよ……!」
口からこぼれた声が本来の自分、上条当麻のものでない事に対しての苛立ちも含めて上条は右手の拳を握り締める。
幻想殺し、その名前が自分についてまわるのは百も承知していることだ。
だけど、今はそうであるべきじゃない。今の美琴《じぶん》には超能力者《レベル5》の電撃使いの称号があればいいのだから。
この右手に宿る力は───美琴には不要なものだ。
「けど、これがあったから黒子と神裂の意識を取り戻せたんだよな?」
握り締めた右手を開いてじっと見てみる。
普段ならこの手から電気を発生させていたはずなのに、今はどんなに意識を集中しようが小さな火花も発生しない。
上条の能力の扱い方がダメというのではなく、完全に美琴の能力が及ばない範囲となっているようだ。
「部屋で待ってるアイツ等も事態がどうなってるか判んないだろうけど、俺だって正直、一体何がどうなっちまってるのか教えてもらいてぇよ……」
座り込んだまま再び溜息をついた上条はゆっくりと立ち上がり、シャワーを止めるべく栓をひねった。
ほんの時間差で遅れてシャワーが完全に止まるのを確認した上条は、これから起きるであろう厄介な出来事を想像して一抹の不安を抱えながら。
せめて白井だけはこれ以上の混乱に巻き込まない、という決意を胸に浴室を出る。
409 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/12/21(火) 03:00:01.93 ID:uFVz7zgo
着替えを終えた上条が部屋に戻る。
待っていたのは美琴のベッドで未だ眠りについたままの白井と、その横のベッド(本来は白井が使用している側)で何やら頭を抱えている神裂だった。
「まったく……この子はいつまでこうして寝てる気なのかしらねー?」
上条がわざとらしく明るく美琴のように振舞いながら、白井のいるベッドに向かって声をかけつつ入浴から戻ったことを神裂へ告げる。
聞きなれない声質と見慣れない姿に一瞬だけ戸惑った神裂だったが、すぐに上条の意図に気付いて返事を返した。
「もう出てきたのですか。時間なら、その、あまり気にせずにゆっくりしてきてもよかったのに」
どこか歯切れの悪い神裂に疑問を持ちながらも、上条は特に気にしない様子で白井の寝ているベッドに腰掛ける。
「確かに浴槽でゆっくりするのも悪くないけど、今は白井がこういう状態だからさ。
少しでも近くにいてやりたいんだ。気を遣わせてごめんな」
そう言って、上条は白井の髪を優しく撫でる。
対して白井はそんな上条の気持ちに応えるように小さく、『……おねえ、さま』と声を発した。
そんな二人の様子を見て、神裂は問う。
「貴方が彼女にそこまで思い入れる理由は何なのですか?」
上条は少し考えてから、
「本来は俺はここにいるべき人間じゃない。御坂美琴と白井黒子の二人の場所なんだよ。
だけど、俺のせいで二人は離れてしまった。
だったら……少なくとも今の俺で代わりが出来る所は穴埋めをしてやらなきゃ、白井に寂しい思いをさせないために何かをしてやらなきゃ駄目なんだ」
それがせめてもの償いだから、と上条は付け加えた。
410 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/12/21(火) 03:02:00.36 ID:uFVz7zgo
「そう、ですか。…………白井黒子といいましたね。もういいでしょう? 彼の意思を確かめたいなら後は自分で判断してください」
なに? と上条が状況を把握する前に、とある女子の声が上条に耳に飛び込んできた。
「ふ、ふふ……お姉様が黒子のことをそんな風に案じてくれていたなんて……黒子は! 黒子はぁぁぁあああ!!」
白井の細い腕が完全に無防備であった上条の胸元に素早く伸びる。
「え、あれ……? 黒子……?」
「あらあら、着衣の上からでもお姉様がわたくしを想い感じてくださっているのが手に取るように分かりますのよ?」
抵抗する間もなく、白井に簡単に背後を奪われた上条は続けざまに胸を揉まれながら、
「なっ……!? ちょ、ちょっと、誰も感じたりしてないってば!
つーかどういう事なのか説明しろよテメェら! 特に神裂、お前は絶対に知ってて黙ってただろ!?」
白井が完全に目を覚ましている事実をようやく受け入れた上条は、
前半はご丁寧に美琴の口調で反論しつつも自分を謀った人間のひとりに非難の視線を向けるのだった。
「……私は反対したんですよ? ですが、彼女に私の立場を理解してもらう為の交換条件とでもいいましょうか。仕方なかったんですよ」
白井に良いように弄ばれている上条を助ける気はないのか、ベッドに腰掛けたまま様子を眺めながら神裂が答えた。
「わたくしが目を覚ました時、なぜか部屋にお姉様の姿はなく、
代わりに土御門さんとインデックスさんの知り合いと名乗る怪しい女がいるとなれば、疑ってかかるのは当然というものですわ」
まだ腑に落ちてない上条に白井が説明をする。
「この方がお姉様とお知り合いである確信を得るのと、あわよくばお姉様が本心ではわたくしをどう思っているのか知りたいと思いまして──────あふっ!?」
最後まで言い終わる前に、上条からのささやかな『放電』というお返しによって白井が崩れ落ちた。
411 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/12/21(火) 03:03:55.70 ID:uFVz7zgo
「つまり、なに? アンタは私が神裂に恥ずかしい台詞をべらべらと語ってるのを聞きたいがために、狸寝入りをしてまで起きるタイミングを待ってたって訳? へぇ……」
短時間ではあるものの身体の自由を奪われた白井の目に映ったのは、にっこりと笑顔を浮かべながら自分に話しかける美琴の姿である。
「しかも、あれだけ注意しておいたのに性懲りもなく私の胸を触るとか、覚悟はできてるんでしょうね、色々と」
やがて、白井は上条の様子が少し変化したことに気付く。
いつも冗談で言っている内容と変わらない、といえば変わらないのだが、どうも上条の身体が震えているように白井には思えた。
「……アンタが、黒子が寝てる間に……私がどれだけ心配したか……」
そして上条の言葉が、ゆっくりと途切れ途切れになる。
それを見て、白井は後悔した。
自分が寝ている間に何があったのかなんて分からない。
だけど、確実に『なにか』が起きていたのは感じ取れた。
目の前の大切な存在が泣きそうになっているのが、自分のせいであることも。
「……っ、ごめ……ん、こんな筈じゃなかったのに……黒子は元の日常に戻れたのに───」
上条の目からぽろぽろと涙がこぼれた。
溢れ落ちた涙が次々にシーツへ吸い込まれていく。
「お姉様……」
こんな風に人前で、しかも自分の前で泣く美琴の姿に、白井は動揺するばかりで何もなす術がなかった。
原因が他の誰かならば、今すぐにでもそいつの首を取ってやりたいぐらいなのに。
「お姉様が気にする必要がどこにありますの?
こうしてお姉様と過ごす時間が何よりも大切で素敵だというのに、これのどこが『わたくしたちの日常』でないと仰るんですの?」
(だから、もう泣くのはやめてくださいな)
「……、黒子」
(あなたが悲しまなければならないのは、すべて、わたくしの未熟さが招いたもの)
「ありがとう、黒子」
(絶対に、あなたにとって替える事が出来ない日常を取り戻してみせますから)
412 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/12/21(火) 03:06:33.31 ID:uFVz7zgo
「………………で、何でアンタはそんな神妙な顔つきのまま懲りずにまた私の身体にまとわりついてくるのよ」
先程とは違う意味でぷるぷると拳を震えさせる上条に対して、
「普段と違って防御力の低そうな時にお姉様を堪能するのは淑女の努めですn───」
またもや言葉の途中で、まだ目を潤ませて顔を赤くしたままの上条の電撃付きグーパンチによってベッドの上に白井がぐったりと倒れ伏せた。
「あの、問題ないのですか? 先程からおよそ普通の人間には危険な類の攻撃をしているようですが」
あえて声を掛けることもなく、二人のやり取りを伺っていた神裂が白井の安否を気遣う。
「別に気にしなくてもいいわよ。この程度で危ないようなら、もう何度も死んでるレベルだし」
まだテンションが落ちきらないのか、神裂に対しても美琴のまま話す上条に神裂が苦笑する。
「───ギ、ギリギリ助かる程度に調節する『優しさ』があるのなら、そういうのはわたくし達の愛の営みで存分に発揮して欲しかったですの……」
白井と上条にとっては(生々しい内容ではあるが)いつもの何気ない一言だったが、神裂には少し刺激が強い単語だったらしい。
「上条当麻、まさかとは思いますが今の状況を良い事に彼女と……」
「あのなぁ……、お前が想像してるような、やましい事はなんにもしてないぞ、なにも」
と、上条がとっさに弁明したのだが、
「していましたの」
「だそうですが、他に言い訳はありますか上条当麻……ッ!」
おもむろに刀に手を掛けると神裂は上条に向かってゆっくりと歩み寄った。
413 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/12/21(火) 03:08:16.71 ID:uFVz7zgo
「えっと、いや、だから……、あれがエッチな行為に含まれるかどうかは各個人の判断に委ねられるというか。
俺からは何とも言えないっていうか……ほ、ほら! 黒子もそういうのに興味が出てくるお年頃だし!」
「…………」
否定しない時点で、自ら非を認めているようなものである。
本当なら、ぐぅの音が出なくなるぐらい上条を責めたててやりたいと神裂は思ったが、相手が少女なのでどうも調子が出ない。
その少女であるところの上条は、刀を持った神裂を前にして目を瞑ったまま怯えている有様だ。
「もう、いいです。ここでの出来事は全てが終わってから、まとめて話をつけましょう」
「な、なんだか知らないけど機嫌が直ってなによりですの……!」
「お姉様、まだ口癖が抜けてませんのね」
誰のせいで神裂に危うく斬られそうになったと思ってやがる、と上条が恨めしそうに白井の方を見た。
「ですが、これで心配事の一つが解決した訳ですし、あなたも少しは心労が軽くなるというものでしょう?」
「まぁ、な。といっても俺と美琴の身体が入れ替わったまんまってのは変わらないし、まだ色々と起こりそうな気がしてならない不幸体質の上条さんだけど」
414 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2010/12/21(火) 03:14:37.81 ID:uFVz7zgo
続きは近いうちに投下します。三ヶ月も間をあけてたった数レスですが、また暇な時にでもスレを覗いてもらえれば、と思います。
まだかまだかと待ってくれた方、ありがとうございます。そしてごめんなさい!
415 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/24(金) 00:58:08.17 ID:rcciSVEo
私待つわ
416 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
:2010/12/29(水) 04:23:53.10 ID:nL.Zns20
ウチも待ってるー
417 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/02(日) 14:32:59.75 ID:eAFjJ4Mo
やっと追いついたら止まってるのねぇ
418 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/01/14(金) 00:14:27.08 ID:3wDp2Teno
製作速報VIPのルール変更に伴い、このスレは下記URLに移転することになりました。
VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServise
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/index.html
美琴「黒子、アンタってさぁ…彼女とかいないの?」 黒子「はい?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1270136066/
↑こちらのスレは一旦HTML化の依頼をしたいと思います。ごめんなさい。
スレが完結しないままニュー速VIPからパー速・GEPへ、そして今度はSS速報VIPへと移りますが移転先でも宜しくお願いします。
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
Mobile
http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/
419 :
真・スレッドムーバー
:移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
420 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/01/14(金) 01:16:10.14 ID:w+ErIk1IO
本当は言っちゃ悪いことなんだけど、割と対応は早いってことは書く意志はある訳ね。
421 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/01/14(金) 15:28:44.53 ID:ykgcXRH3o
期待しちゃうよ
422 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/01(火) 16:12:43.92 ID:OMfNTih+0
今更全部読んだしえん
423 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/07(月) 12:23:43.22 ID:seUKjZ8Vo
「その件については土御門が情報を知っている可能性が高いですね。私をここに寄こしたのは彼の一存でもありますし」
「……そういえば、黒子が元に戻れる方法が分かったのも確か土御門に教えてもらったからだよな?」
あの時は特に気にかけていなかったが、よく考えてみるとどうして土御門がそんな事を知っていたんだろう。上条の脳裏に一抹の不安がよぎる。
「えぇ、間違いないですわ。詳しい話は禁則事項、と仰っていましたけれど……実際それで成功した訳ですから結果オーライというものではありませんの?」
「それで全部片付いてたら本当に結果オーライだったんだけどな。まぁ、詳しい話は本人から聞き出すとして……」
言いながら、上条は近くにあったシーツを手元に手繰り寄せ、それを頭から白井に掛けると美琴のように振舞いながら、
「ほら、いつまでもそんな素っ裸と変わんないような姿のままでいたら風邪引いちゃうわよ?
っつか、アンタがそうやって一緒に寝たいっていう感情も分からないでもないけどそれで健康を崩しちゃ意味ないでしょ」
少し不満そうな顔をした白井だったが、上条の気持ちを無視してまで意地を張る訳にもいかない。
やがて意を決めると、受け取ったシーツで上手く身体を隠しながら自分のクローゼットに向かう。そんな後輩の後ろ姿を見つめながら上条は更に提案を試みる。
「どうせ着替えるんならさ、そのままシャワーも浴びてきちゃえば? えと、その……あ、あんな事をした後だし……さっぱりすると思うんだけど」
神裂を刺激しないようになるべく言葉を選び、それとなく白井に伝えようと上条は思ったのだが、
「うふふ、ご冗談でしょう? お姉様の淫らな姿と甘い蜜の味を味わった超貴重イベントの思い出を簡単に洗い流そうだなんて」
もちろん白井には悪気など全くない発言だ。
殺意、とでも表現されそうな神裂からの冷たい視線を一身に引き受ける羽目になった上条は力なく笑いながら
「は、はは、そうよね。もったないものね。もういい風邪でもなんでも引いちゃえ馬鹿!」などと悪態をつくしかなかった。
「冷えるから服を着ろと言ったり風邪を引けと罵ったり、お姉様はそういう"揺さぶる"プレイがお好きなんですの?」
それならもっと早く教えてくださればよかったのに、と二人の元へと戻ってきた白井の手には黒を基調とした薄手のランジェリーが握られていた。
424 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/07(月) 12:25:27.09 ID:seUKjZ8Vo
「……念のために聞くけど、そのどことなくエロスな雰囲気を醸し出すスケスケなネグリジェは間違いなくアンタの普段着ているヤツって事でいいのよね」
「普段、というと語弊がありますけれどお姉様にわたくしを存分に見てもらいたい時はこのような薄めの生地と決めておりますの」
「別に見たくて言ってるんじゃないってば。それに今まで思いっきり見せといて何が"存分"よ! 十分すぎるぐらい見せつけられてるわよ!?」
白井と上条が下着について討論している一方、いつのまにか会話の軸から外れてしまった神裂は自ら話に進んで入ろうとはしなかったが
(彼女達にとってはどうも日常らしい)耳を塞ぎたくなるような話題をいつまでも続けられるのは避けたいところだった。
仕方ない、と神裂は少し疲れたように上条に語りかける。
「……あの、上条当麻」
「大体、わたくしとしてはお姉様のその子供っぽい趣味のパジャマだってどうかと思いますのよ?
年相応というか、もっとお姉様の素敵バディを彩る方向性のモノを身につけて頂きたいかと……」
例えばこんな風な下着などいかがですの? などとベッドの下から自分のコレクションを引っ張り出しながら白井が応戦する。
この時点で神裂の声は少なくとも白井には届いていないようだ。
「そ、それって、どう見てもただの紐にオマケ程度に布がくっついているようにしか思えな……いや、問題はそこじゃなくて!
私はこれでも選び抜いて一番マシなのを着てるし、そもそもこれは美琴本人のセンスが問われてるんだから今の私に言われても困るんだけど……」
白井が手に持っている紐パンから視線を逸らしつつ、わずかに頬を赤らめながら上条は責任を美琴に擦りつける形で話を終わらせようとする。
「聞いていますか、上条当麻」
声のトーンに苛立ちを含ませながら神裂が再度、上条に声をかけた。
「『今のお姉様』だからこそチャンスなんですのよ。
どうせお姉様ときたら黒子が何度その幼稚でぶかぶかなパステル調色彩のパジャマを改めるように促しても聞く耳を持ちませんから」
「……、自分の事を言われてる訳じゃないのは分かってるけど。そこまで執拗に指摘されると不思議とムカついてくるもんね」
上条は込み上げてくる怒りをなんとか抑えながら、
そういえば神裂がさっきから何か話しかけてる気がするけど何だろう大事な話だったら無視したらマズいよなぁ、と意識を神裂へと向けようとした瞬間。
425 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/07(月) 12:26:40.50 ID:seUKjZ8Vo
「──────聞いてんのかって言ってんだろうが! この×××女共が!!」
上条の目に飛び込んできたのは、彼が知る範囲での神裂火織からはおよそ想像もできない汚い言葉を発する彼女の姿だった。
「ひぃっ!? え? あの、えーと、神裂さん……ッ!?」
突然の事態にビクリと身体を震わせて怯える上条の隣で、同じく恐怖に近い感情によって引きつった顔をした白井が困惑した様子で神裂の豹変ぶりを観察していた。
「大人しく話を聞く側に回ってればいつまでもベラベラとくだらない話を続けやがって!
上条当麻、あなたは彼女が目覚めて安堵できたのならさっさと明日に備えて休みさない!そこの貴女もです!」
びしぃっ、と七天七刀の鞘の先の部分で相手を指しながら指示という形の"命令"を下す聖人を見て、ここ常盤台学生寮の寮監とどっちが怖いかを想像する上条。
「わ、分かったから! とりあえず落ち着けって!」
これ以上この女を怒らせたら大変な展開になるのは間違いない。そう思った上条は慌てて神裂の機嫌を取り繕うと、
「黒子も今日はもうそれでいいから! 好きな格好で寝てもらって構わないからもう一緒に寝よう!
っていうか電撃浴びせてでも絶対に寝てもらうからそのつもりで!!」
「浴びせてでもって……お姉様の愛の鞭ならいくらでも喜んで受けますけど、わたくしだってあんなヒステリー女の警告を無視してまで無茶したりしませんわよ……」
まだ直接は被害を受けていないが、恐らく立ち向かったところで敵わない相手だと察した白井は上条に促されるままにベッドへと横になった。
続いて、上条もようやく寝れる嬉しさと不幸の連続から解放される喜びを噛み締めながら白井の隣へと脱力気味に倒れ込む。
だが、いっそこのまま朝までぐっすりと眠りこけたい衝動を今一歩のところで踏みとどまると、神裂にこう告げた。
「悪かったな、神裂。この部屋で過ごすのを提案しておいてお前の存在を無視するような事しちまって。
黒子がちゃんと目を覚ましてくれたのが嬉しくて、多分そっちまで気が回らなくなってたのかもな」
多分どころか、それはきっと本心なのだと神裂は思う。
「あ……いえ、私こそ、ついあんな言葉遣いをしてしまって申し訳ありませんでした」
ついさっきまで荒ぶっていた神裂が急にしおらしくなり慌てて姿勢を正して頭を下げる。
上条の方はといえば、眠る前に白井を気遣って毛布をかけてやろうとしたら思いっきり抱きしめられてしまったので必死に振りほどこうとしている最中だ。
不幸にもこの時、神裂は目を瞑った状態だったので謝罪そのものを上条が気付いていない可能性がある事に彼女は気付かない。
426 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/07(月) 12:27:51.02 ID:seUKjZ8Vo
なにやら目の前からバタバタと物音が聞こえてきたので神裂が頭を上げて二人を見ると、
「もういい……アンタの相手を真面目にしようとするのがいろんな意味でただ疲れるだけだってのがよーく分かったわ。私はもう休むから黒子も程々にしなさいよ……?」
今度こそ本当にそのまま眠りにつきそうな勢いでぐったりとした上条がそこにいた。
「そ、それはお姉様の身体を好きにして構わないという意思表示と受け取りますがよろしいんですのね、いいえ、受け取らせていただきますわよお姉様!!」
「いいわよーそれでも。その代わり何も反応してやらないから、ガン無視するけど」
やれやれまたか、と神裂は呆れた顔をしたが、さすがにこれからまた話題を膨らませて騒ぎだすなんて真似はしないだろう。
空いているベッドに腰を掛けると神裂は目を閉じる。別に眠るつもりはなく、ただそうしている事で気分を落ち着かせるつもりらしい。
その後、白井が話しかけては上条がだるそうに返事を返すというのを何度か繰り返すと二人の間にやがて会話が消えた。
しばらくして沈黙と引き換えに上条と白井から寝息が聞こえ始める。
それを合図に、それまでほとんど動きらしい動きを見せなかった神裂が物音を立てないように細心の注意を払い、二○八号室から出た。
(彼の言っていた通り、脅威とやらは"今日は"もう姿を見せないのかもしれませんね)
神裂は詰まらせていた息を静かに吐き出す。
上条が話した内容を全て真実だと受け取った訳ではない。
だが、信じるに足る確証を得たとしたら話は違ってくる。
恐らくはあの二人の魔術師のどちらかが発動させたと思われる大規模結界、
常盤台の寮全体という広範囲の及んでいるはずの結界の効果───集団催眠、というよりも強制的な意識の剥奪といったところだろうか。
それに加えて、周りに大勢いるはずの生きた人間の気配すらも打ち消しているかのように自分を包み込んでいた不快な感覚はいつのまにか消えていた。
それはつまり、この場に結界を張る必要性がなくなったという事。
(……、上条当麻と彼女達が衝突した際、彼の右手を鍵とした交渉が行われたのは間違いない)
『この右手の力が必要だから力を貸してくれって話になって解散だよ。……危険な目には遭ってないぜ?』
上条の身が狙われる理由はいくらだってある。
そしてそれは彼の右手、幻想殺しに起因するものだ。危険な勢力の一派として判断され始末しようとする者がいても不思議には感じない。
なら、今回は。
427 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/07(月) 22:03:11.17 ID:s8vsTVFFo
キテターーー
428 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/08(火) 13:27:00.56 ID:1+rBExeXo
(最初から、殺しにきたのではなく助けを求めにこの学園都市へ……?)
───そして、その願いに救いの手を差し出すように上条当麻は"約束"をしたのかもしれない。
自分が無様にもこの廊下で倒れ伏している間に行われた彼らのやり取りを、神裂は様々な可能性を考慮して思い描く。
もし本当に想像した通りの内容であったのなら、もし彼女達が今まで"何か"に苦しめられ、それでも救いを求め抗ってきたのだとすれば。
そんな人間に魔法名を名乗って刃を向けようとした自分が許されるはずがないと神裂は唇を噛んだ。
事前に侵入者に対する情報は全く与えられてはいなかった。だからといって、そんな言い訳で憤りが収まるはずもなく神裂は怒りのまま拳で壁を殴りつける。
バンッ! という鈍い音が静かな廊下に響き渡った。
普段の寮内であれば『一体、何が起きたんだ』と寮生が部屋から顔を覗かせるのかもしれないが、
未だ結界を張られた時の作用が深い眠りという形で浸透しているのか誰も騒ぎ立てる様子はない。
神裂もそれは潜在的に理解はしていて特に問題はないと踏んでいたのだが、
「いいのかにゃー、ねーちん。そんな大きな音を出したら部屋ん中のカミやんだって起きちゃうかもしれないんだぜい」
場にそぐわない気の抜けた猫撫で声の持ち主は、いつからそこにいたのかニヤニヤしながら神裂の行動を咎めた。
「土御門……どうしてここに、あなたの役目はあの場所から彼女がいる部屋を監視しておく事ではなかったのですか」
突然に声を掛けられた驚きと共に、同僚の土御門が取った不可解な行動に神裂が苛立ちを見せる。
「結論から言っちゃうと、その"必要性がなくなった"ってとこかにゃー。
ねーちんが頑張って追い払ってくれたおかげで侵入者は撤退、土御門さんのお仕事は終わりって感じですたい」
そう笑って答えながら土御門は神裂のすぐ隣へと距離を縮める。
「惚けないでください、冗談でも笑えません。あなたは最初から知っていたのでしょう?
あれがそんな簡単に退けられる類のものでないのは対峙した私が一番良く理解しているつもりです」
「……そうかい、それは悪い事をしたな神裂。
けど、ならその強大な力を持つ存在に立ち向かえるのも、ねーちんぐらいしかいないって事も分かって貰えたんじゃないか」
ふざけた表情から一転して声を落とした土御門の発言に、神裂は静かに頷いた。
429 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/08(火) 13:32:41.33 ID:1+rBExeXo
「それでも、私は不甲斐なく先手を取られ、事の顛末はまたしても上条当麻に委ねられてしまいました。
別に、あなたの役目としての行動を責める気はありませんが他に講じられる策があったかもしれないと思うと……」
と、そこまで話すと神裂はそれ以上は言葉を紡がなかった。怒り、とはまた違う自責の念が彼女に沈黙をもたらしてしまう。
そんな神裂を見て土御門は罰が悪そうにしながらも、
「ねーちんは納得できないかもしれないが、あれでいいんだよ。そういう台本なんだ。
安心しろよ、今回の件に関してはカミやんに危険は及ばない。少なくとも対象はこっちの超電磁砲の方みたいだからな」
神裂は耳を疑った。
つくづく理解しがたい言動をする男なのは承知している。
だが、彼の話しぶりではまるで二○八号室にいる上条が無関係だと言っているように聞こえる。
土御門が言った言葉の真意を確かめるかのように神裂は疑問をぶつけた。
「……何を言っているのですか? 上条当麻という存在がその器の中にあるから彼女達はここへ来たのでしょう。
言葉は悪いですが、この極めて特殊な状況下だというのにあんな馬鹿みたいな振る舞いをみせる人間など他に知りませんし、
まるで別の人間のように表現したところで同じ人物を指している事に変わりはない筈ですが」
それを聞いた土御門はニヤリと笑うと、
「やっぱりカミやんはどこにいってもトラブルメーカーってことかにゃー。
入れ替わってもカミやんはカミやんのままって事実に親友、土御門さんは思わず拍手を送ってやりたいぜい。
それにしてもカミやんはお嬢様になっても変わらない、か。白井の奴もせっかく戻れたってのにツイてない話だぜよ」
なぜだか心底楽しそうに笑いだす土御門。
ちなみに、上条が白井にとって美琴を奪いかねない憎むべき相手から恋心を抱く相手にクラスチェンジを果たしている事実を土御門はまだ把握していない。
「突然に何を言い出すかと思えば……ちゃんと答える気はないんですか、あなたは」
「いや、悪い。特に深い意味はないから気にするなよ。……それと、一応ネタばらしをしておくと今夜の騒ぎは"ここまで"は想定し得る範囲の出来事だ。
学園都市側も容認してるからこんなにあっさり奴らも入り込めたんだぜい。
だから、神裂ねーちんにはこれっぽっちも責任はないんだが……まぁ、そこは簡単に割り切れるもんじゃないわな」
430 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/08(火) 13:43:44.42 ID:1+rBExeXo
間が開きすぎてモチベが上がったり下がったりと、なかなか進まないのですが量は少なめでも一日、二日おきに投稿できればと思います。
やっとこさ変態達もとい淑女達が寝てくれたのにまだ"夜"が終わらないのが難点ですが。
431 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/11(金) 14:22:37.85 ID:nibckydxo
土御門はそこまで話すと、ここから立ち去るつもりなのか神裂に背中を見せた。
「それに、ねーちんの本来の目的はまだ片付いていないんだろ?
たまたまタイミング良く学園都市に来ていたから魔術側としての雑用を押しつけた格好になったが……こっから先の事は俺に任せて欲しいんだけどな。
ねーちんはさっさとお仕事を終わらせて、ロンドンに帰るまでの空いた時間でどうやってカミやんを落とすかに専念した方がいいと思うぜよ」
そして、話はこれで済んだと言わんばかりに土御門は二階から一階へと降りる階段へと繋がる廊下を歩き始めてしまう。
それを見た神裂が慌てて呼び止め、
「そうやって肝心な部分は言及せずにのらりくらりと逃げるのは、何か本当の事が言えない理由があるからと捉えますが構いませんね」
答えは、すぐには返ってこない。
ややあって、土御門は立ち止まると『何を当たり前のことを』とでも言うように、
「話せない理由なんかいくらでもあるぜい?
なにせ学園都市の裏を知る情報スパイがそう簡単に同僚相手とはいえ秘密の情報をベラベラと喋る訳にはいかないじゃん?
だってほら、ねーちんがカミやんに実は恋しているけど周りには内緒にしている、なんて極秘情報を学園都市の総括理事長にこっそり話したら怒られるに決まってるしー」
「……ッ、当たり前です! というより、その例えは色々とおかしい部分が多すぎ……いえ、違います。私が言いたいのはそうではなくてですね……」
こんな人間に、もうこれ以上は付き合っていられない。
神裂は意を決めると、土御門と別れる前にせめて払拭しておきたい不安を口にする。
「あなたに上条当麻を任せても本当に大丈夫なんですか」
無礼な物言いだと神裂は自分でも思う。
けれど、そんな心配をよそに目の前の男は笑いながら答える。
「この俺に対してそれを言うなんて、よっぽど信用されてないみたいだな。っても、今回に限ってはねーちんにそう思われても仕方ないって感じだにゃー」
やれやれだぜい、と土御門は溜息をつくと、さらに続けた。
「もちろん大丈夫に決まっているさ、あれは俺の友人ですぜよ?」
彼はそのまま再び歩き出し、神裂からの返事を待たぬまま姿を消した。
神裂はしばらくの間、その場に立ち尽くしていた。
この先、上条の周りではきっとまた様々な異変が起こるはずだ。その時に助けになれるものなら助けになりたい。しかし、自分には為さねばならないイギリス清教としての役目がある。
基本的に、学園都市の中において上条当麻の近くに身を置ける仲間は土御門ぐらいだ。
だからそんな彼が本当に上条を守るつもりがあるのか知りたかったのだが。
(聞くまでもなかった、のかもしれませんね)
二人の関係に水を差すような質問をした自分を恥じながら、神裂は朝方までの残り少ない時間を一人冷たい空気がただよう廊下で過ごすのだった。
432 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/11(金) 14:27:11.06 ID:nibckydxo
以上、#00はこれで終わり。長かった。本当にすみません。
次の投下から#01として一区切りつけて始めたいです。
433 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/11(金) 14:35:35.10 ID:nibckydxo
一応。恥ずかしくて死にたいミスなんですが、土御門の一人称が"俺"なのは素で間違えてました。脳内変換してください。
434 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/11(金) 23:12:19.78 ID:BLDZJC1vo
#01 いつもの日常 -Her Life has Changed-
午前六時五十分。
常盤台中学の学生寮における起床時間にはまだ少し早い時間。
既に起きている生徒も何人かいるようで、外から観察すればいくつかの部屋では電気をつけた明かりがカーテンから漏れて揺れているのが分かるだろう。
そんな中、二○八号室に住む二人の生徒のうち一人はベッドの中で夢を見ている最中だ。
もう一人の生徒はといえば、寮の各部屋にそれぞれ付属されているユニットバスにてどうやらシャワーを浴びているらしく、
閉められた扉の奥から大量のお湯がしきりに流れる音が聞こえてくる。
丹念に身体をスポンジで洗い、その後まとわりついた泡を温水で丁寧に流しているのは白井黒子、
そしていまだベットで眠っているのは御坂美琴───と入れ替わっている上条当麻である。
どうして朝早くにわざわざ起きてまでシャワーを浴びなくてはいけないのか、と問われれば答えは明確で、
(いくらお姉様との大切な繋がりの証といっても、それをいつまでも大事にしようなんて馬鹿な行動が取れる訳がありませんし)
昨夜は上条にあんな台詞を言ってしまったけれど、実際はあのまま促されるままに行動に移しても構わなかった。
しかし、その後にあの女がキレたおかげで完全に機を逃してしまったというのが彼女の言い分である。
しつこい泡を全て流し終わると白井はお湯を止め、用意したタオルを身体に巻いてバスルームから出た。
「あー、やっぱりシャワー浴びてたんだ。おはよう黒子、さっぱりした?」
いつのまにやら起きていたのか、上条が冬服の制服に着替えながら白井に朝の挨拶をする。
部屋に戻ってすぐに声をかけられるとは思っていなかったらしく、白井が慌てて上条に返事をしようと振り向いた。
「あらお姉様、もう起きていらしたのですね……って、お姉様、あの、一体なにを……!?」
ブラウスを着終わり、続けてスカートを履こうとする美琴の姿を見て、白井が思考を停止させた。
「??? えっと、私が制服に着替えちゃいけない決まりでもあんの?」
対して上条は一体何に驚いているのか分からない、という感じだ。
「い、いえ、そのような決まりはないのですけど」
「アンタどうしたの? 朝っぱらからお風呂場で頭でも打ったとか?
どうせならそれで変態性質も治ってくれればいいんだけど、さすがにそこまで望むのは高望みってもんよね」
そんな軽口を叩きながらいつもしている事のように制服に着替えていく上条を白井が心配そうに見ていると、視線に気づいたのか上条は安心させる為に、
「大丈夫だって、これは別に黒子が考えてるようなもんじゃないからさ。
日常的な行動は変に意識しないで感覚でやった方が楽に出来るし、そっちの方が美琴らしいだろ」
だからそんな顔すんなよ、と上条が白井の頭を撫でる。
「あ……そ、そういう事でしたのね。わたくしは記憶がまた混同でも起こしたのかと……」
上条にそう言われなかったら、勘違いしてもおかしくないぐらい違和感などなかった。
逆に考えれば完全に行動が美琴本人のものに準拠するようになれば完全にアウトなのだろう。
白井は思わず首を振る。今はとりあえず目の前の上条がいるのだからそんな『もしも』を想像したってしょうがない。
435 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/12(土) 03:59:58.80 ID:ASV84ICso
ぴぃ!?スレや寮監スレ等、パート化黎明期からずっと見てますぜ!
自分のペースで頑張ってくださいな
436 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/12(土) 12:39:57.31 ID:SOY2Djiwo
「でも少し残念ですわね。お姉様が戸惑いながらも何とか自分で着替えようとする姿を見るのが密かな楽しみでしたのに」
わざとらしく手を頬に当てながら愛おしそうに話す白井に上条が引き気味になる。
「結果的にとはいえアンタの馬鹿っぽい欲望を満たすのを回避できて、私としては嬉しい限りだけどね」
呆れた様子で、予め用意しておいた紺のソックスを履くために上条はベッドに座る。
その一連の動作から白井はある発見をした。
はっきりと見えた訳ではないが、スカートが本来隠しているはずの太ももよりやや上の部分にいつもなら存在するはずの短パンが確認できなかった。
もしかして……いや、もしかすると上条は短パンを履くのを忘れているのか。
それとも最後に履くつもりなのかは分からないが、今この時点では履いていないのは間違いない。
(こ、ここ、これって、普段からあの忌々しい布きれを何とか排除したいと思っていましたけれど、ついにそのチャンスがやってきたのでは!?)
突然に訪れた機会にぷるぷると身体を震わせる白井を見て上条は、
「なんか震えてるけど……やっぱり昨日のあれで風邪でも引いちゃったんじゃないの? お馬鹿な人間は風邪引かないっていうけど嘘っぱちじゃないの、あれ」
「ふふ、ふふふふふふ。お姉様の太もも、素敵すぎますわ、太ももがアレでこうなって極めつけに見えそうで見えないところが堪りませんわねうふふ」
なにやら理解したくない言葉を発している白井は無視して、上条は着々と準備を済ませていく。
時刻は既に七時二十分を回ろうとしていた。
あと少しすれば寮内の生徒が食堂に集合し、一斉に朝食を開始する頃合である。
「いつまでもそんな濡れた格好でいないで、黒子も早く着替えた方がいいわよ」
ほぼ身支度を整え終わっている上条とは対照的に、白井はまだタオル一枚を身体に巻いた状態だ。
「もちろん、分かっていますわお姉様。さぁ、わたくしの生まれたままの姿をどうぞご覧になっ……ぐへぁっ」
白井が上条の目の前でタオルを思いきり取り払おうとした瞬間、上条が手近にあったクッションを全力で放り投げた。
「ったく……、女の子が堂々と開けっ広げに裸を見せてくんな。これならまだ私の方が遥かに女の子らしいって、一体どういうことよ」
上条は少し怒ったように腕組みをしながら白井にさっさと着替えるように促す。
この時の上条の顔はやや赤面していたのだが、白井はそれに気付くこともなく急ぎで身だしなみを整えだす。
そして、七時三十分。
時間に追われる状況というのに多少は慣れているのか、特に慌てたりもせずに時間ギリギリで白井は制服に着替え終わったらしい。
上条は白井に先導されるように食堂へと向かう。
歩きながら、上条は注意事項ということで白井から寮での生活についてレクチャーを受けていた。
「念のためにお伝えしておきますが、食堂で朝食を取ってからは基本的には自由ですけれど……
あちらの寮と違って門限もありますし、外での活動にしたって常盤台のエースとしての自覚を持って行動して頂きたいんですの」
後半は常盤台の生徒というよりも美琴本人にしか関係がない内容だと思ったが、上条は素直に頷いておく。
「門限ってのが結構ネックよね。そりゃ寮に住んでるからには色々と決まりごとがあって当然なんだけど、どうも縛られてる感じがして」
「しようがありませんわよ。その代わりといっては何ですが、万一にでも門限に遅れた場合は
わたくしが外からこっそりお姉様をお運びするサービスも絶賛受付中ですの。一度につきキス一回とかで」
高いのやら安いのやら、よく分からない値段を提示してくる白井に苦笑いしながら上条は本日の予定を何となく考え始める。
437 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/12(土) 16:56:41.93 ID:SOY2Djiwo
(とりあえず美琴に会いに俺ん家に行くのは決定だし、後は昨日の連中がどう出てくるかなんだよなぁ)
周りの人達を今回の一件に巻き込みたくない上条としては、なるべく一人で行動するのが望ましいのだがそう都合良く物事が運ぶとも限らない。
上条は前を歩く白井の後ろ姿を眺めながら、もしも白井が常に自分と一緒にいようとしていたらどうしようか、と思っていると、
「御坂様、おはようございます」
いきなり声を掛けられた。
上条が声の持ち主の方へ視線を向けると、そこには面識がない数人の女子生徒がいて、どうやらその内の一人が挨拶をしてきたらしい。
「あ……お、おはよう」
内心ビクビクしながら上条は返事をする。
「昨日はお姿を拝見しなかったので心配してたんですよ。もうお身体は平気なんですか?」
「う、うん。ちょっとばかし体調崩しちゃって、もう平気よ」
「それはよかったですわ。御坂様が元気がないとわたくし達も気分が落ち込んでしまいますし……どうか無理はなさらないでくださいね?」
女子生徒はそこまで話すと、ぺこりと軽く頭を下げて先程のグルーブへと戻っていき、楽しげにお喋りをし始めた。
(き、緊張した……! 黒子以外の人と話すのがこんなに緊張するなんて聞いてないですよ御坂さーん!?)
よく考えればこの程度のイベントなどいくらでもこれから発生しそうなのだが、まだ心臓がドキドキしている上条にしてみれば避けられるものなら避けていきたいところだ。
「まずはお疲れ様、といった感じですわね」
くすくすと意地悪く笑いながら、白井が上条の苦労をねぎらう。
「人事だと思って笑わないでほしいわね……。黒子とならいくらでも普通に話せるのに、知らない人が相手だとどうにも調子が狂うわ」
早くもぐったりしている上条に、
「そんなに肩を張らなくてもお姉様は自然体が一番ですの。変に心構えしてしまうから余計に緊張してしまうんですのよ」
白井としては適切なアドバイスを言ったつもりが上条にはそうは思えないらしく、
「そんな簡単に出来たら苦労しないっての」
「元気を出してくださいな。ほら、さっきの子達もお姉様のそんな姿なんて望んではいませんのよ?」
確かに落ち込んでるよりは気分が明るい方がいいに決まっている。
上条は覚悟を決めると、これから体験するであろう常盤台の学生寮ならではの豪華な朝食に希望を託して食堂へと足を進めるのだった。
438 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/13(日) 15:54:39.47 ID:t+9UP4P/o
寮に住んでいる生徒が全員集合したところで待ち望んでいた朝食が始まった。
学園都市の中でも有数のお嬢様学校というだけあって高級料理がテーブルに並ぶ光景を
上条は想像していたのだが、意外にも"普通"のメニューが目の前に用意されている。
ホテルの朝食に出てきそうな、丁度良い感じに温められているパンに適度な甘さのスクランブルエッグ、
バランス良く野菜が取れるスープ等、育ち盛り真っ只中である生徒向けの食事として健康面でも十分に考えられて作られた内容だ。
以前にインデックス達と地下街に遊びに行った時に学食レストランで見た常盤台中学給食セット(定価四万円也)の印象が強すぎたのかもしれない。
どちらにしろ、ここ二、三日は一日三食を食べる事も叶わなかった上条としてはきちんとした食事ができるだけで嬉しい限りだ。
「い、いただきます」
心から神様に感謝を捧げると上条はパンを手に取り食べようとしたのだが、
「お・姉・様? ほら、アーンしてくださいな。わたくしが誠心誠意、満足するまでこのスプーンでお食事を運んであげますのよー」
このスプーンというのは紛れもなく白井が使う用にセットされていたものである。
「いらない」
たった一言で白井の好意を辞退した上条はおいしそうにパンを食べていく。
その横ではスプーンを持った状態で固まっている白井が
『つ、冷たいですわ……あんなにも優しかったお姉様が一夜明けただけでこんなにも変わってしまうなんて……』などと呟いていた。
そのまま無視して食事を続けてもよかったが、余りに白井がしつこいので仕方なく一度だけ相手をしてやろうと上条が食事の手を休める。
439 :
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◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/14(月) 17:40:42.43 ID:BqdHP1mfo
「食べさせてもらわないといけない状況ならまだしも、こうやって普通に食べれるのにわざわざ黒子に運んでもらう必要はないんだけどね」
そう前置きをしつつもスプーンに載せられた食べ物を口に入れる上条───周りの生徒からすれば美琴に見えるのだが、
憧れの存在が公然と間接キスを良しとしてしまう姿に動揺が隠せない生徒も少なからずいるようで、表向きはにこやかに談笑しつつ食事をしているように見せながら、
内心では白井の役得に嫉妬してしまい食器を持つ手がわずかに震えている生徒もいる始末だ。
だが、そんな事はお構いなく上条は朝食を心置きなく堪能する。
白井も一度だけではあるが希望が叶って満足したのか、自らの食事に専念しはじめたようだ。
時折、上条が幸せそうに食べているのを見ては愉悦の表情をして周囲の人間を引かせているのだが、本人は至って気にしていない。
朝食がスタートしてから何分か過ぎた頃、上条はこの寮内では白井を除くと一人しかいない顔見知りの女子に声を掛けられた。
土御門舞夏、彼女は上条と美琴が入れ替わっている事は知らないらしく、さも当然のように御坂美琴として上条に接してくる。
「おはようみさかー、その調子だともう身体は平気なのかー?」
相変わらず間延びした口調で話す舞夏が相手だと仮に上条が初対面だったとしても緊張しないで話せそうな気がした。
「ん、おはよう舞夏」
舞夏、とそう呼ばれた彼女はちょっと不思議そうな顔をして、
「本調子じゃないなら部屋でゆっくりしているのも悪くないかもー、と言ってもみさかの事だからどうせあの男に会いに今日も外をぶらつくんだろうけどなー」
いきなり上条の知らない美琴のプライベートを暴露され、思わず食事の手が止まる。
「ぶ、ぶらつくって……一体何の話……?」
「シラを切るつもりでもそうはいかないのだぞー? なにせ上条当麻にみさかが恋してるのは寮生みんなが知っているのだからなー」
舞夏としては美琴がそれを否定する感じで慌てる様を期待して言ってるのだが、
その相手方であるところの上条自身としては恥ずかしいやら嬉しいやらで反応にとても困ってしまう。
「あ、あー……そういう事ね」
何とか出てきた言葉がそれか、と自分で突っ込みながら上条は会話を続ける。
440 :
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◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/15(火) 16:40:36.29 ID:2Xl50n89o
兄妹という枠を超えた感情を抱いていそうな二人のやり取りと比べれば、
上条と美琴の関係は真っ当なカップルであって正々堂々と公言してしまえば非難される道理などない。
その"公言"をするのにどれだけ勇気がいるのかは想像もできないけれど。
「ほほう、つまり兄貴とこの私のように上条当麻と仲良くしたいと思っていると、そういう事なのだねー?」
なるほどなるほど、と頷いた舞夏は既に空いている皿を自然な動作でテーブルから下げるとそのまま去っていった。
もしかしたら最初からそれが目的でこちらに来たのかもしれない。
「なんか勝手に納得してたけど変な噂を流されたりしないわよね……?」
「まぁ、心配はないかと。事実が伴わないお姉様に関する根も葉もない噂などいくらでもありますし。
夏休み最後の日に目撃した衝撃シーンを越えるネタはそうそうありませんわよ」
白井いわく、あの時の美琴が取った行動は大多数の生徒にとって『男子に積極的にアタックしている』風にしか見えなかったようで、
それからは上条の名前こそ知れ渡らなかったものの好きな男子がいるという情報は暗黙の了解として認識されているとの話だった。
「本人が言うのもなんだけどあれだけでそこまで騒がれてもって感じだけどなぁ」
彼氏役どころか正式に彼氏に昇格した今となっては笑い話にもなろうが、当時の美琴にとっては相当の出来事だったはずだ。
この辺の繊細な乙女心がいまいち把握しきれていないあたり、上条はまだ芯の部分では純粋に男の子のままなのである。
その後も、何度か舞夏が定期的にやってきては他愛もない話をしながら彼女は無駄のない動きで片づけをしていく。
てきぱきと仕事をこなす彼女を見ていると、さすがエリートメイド見習いなだけはあると納得できる働きぶりだ。
(どこかの誰かさんにも是非見習って欲しいものですな、多分いや絶対無理だろうけど)
直接言ったら確実に噛み付かれそうなので、もちろん心の中で呟くだけに留めておく。
そんなこんなで充実した朝から始まった一日。
上条は何となく昨日の夜に起きた一連の騒ぎを思い出してみる。
彼女達はきっとまた姿を現すに違いないが結局どうして自分の力が必要なのかは不明だし、肝心の目的だって伝えられていない。
厄介な問題にならなければいいな、と上条は願った。
それが無理な願いだというのも知らずに。
441 :
□□
◆AIRAisao6U
[sage saga]:2011/02/15(火) 16:50:41.29 ID:2Xl50n89o
投下ミスった……。
↑の一番上には
「そういうアンタだってお兄さんをやたら構ってる癖に、人のこと言えた義理じゃないでしょ」
という台詞が来るはずでした。見直しって大事。
あ、あと頂いたレスにそれぞれ反応したりはしないのですが、とても感謝してます。書くの遅いけど勘弁☆
442 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/05/13(金) 08:12:43.16 ID:jHiWs6bNo
もう見てないと思うけど面白かったです、続きも読めたら嬉しいなぁ
443 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/15(日) 16:16:10.34 ID:28uBtAAg0
というか生きてるか空気アイサ
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