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一方通行アゲハ霊夢「GANTZ……?」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 00:12:35.08 ID:n+11PAlk0
一方通行(とある魔術の禁書目録)
夜科アゲハ(PSYREN)
博麗霊夢(東方project)
の三人をメインに殺していきます。
死んだ人はガンツという黒球があるマンションの一室に逝きます。
世界観はGANTZ、キャラは三人ということです。
※それぞれの原作を著しく爆発させる恐れしかありません。
※モブキャラもその三つの世界から出していきたいと思います(ただし東方とPSYRENはモブに相応しいかませが少ないです)
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
寝こさんの避難所 @ 2024/12/20(金) 00:00:13.70 ID:mv03CPk4o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1734620413/
全レスする(´;ω;`)part57 闇鍋気味 @ 2024/12/19(木) 22:32:42.01 ID:jGsmTTWQo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1734615161/
一護「そいぽんって誰だ?」 @ 2024/12/19(木) 02:18:44.47 ID:+2ulqL88O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1734542324/
リー「うーん」ガイ「どうしたリー?便秘か?」全年齢版 @ 2024/12/17(火) 18:21:54.47 ID:yRa+3jBoO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1734427314/
★ @ 2024/12/16(月) 18:19:12.46 ID:BGx9cLsmo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1734340750/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/12/16(月) 07:20:13.81 ID:HuMoA6cIo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1734301213/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/12/16(月) 07:20:00.61 ID:fcO1AseBo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1734301199/
■ 萌竜会 ■ @ 2024/12/16(月) 07:19:41.77 ID:8S093f/Bo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1734301181/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 00:13:29.31 ID:n+11PAlk0
東京のとある高校。
そこのトップである一方通行は混雑したホームで、最近の自分について考えていた。
小学生の頃は悲惨なものだった。
アルビノ、非力、白髪、謎の赤目。これだけの材料があれば周囲の人間が彼一人を苛めるのも当然の成り行きだろう。
しかしそれで諦めて自殺するような弱さ≠彼は持ち合わせていなかった。
つらくとも打開策を模索する強さ≠糧に、日々勉強し、柔術を習い、そして親元を離れて東京の中学へと編入した。
馬鹿な青髪や金髪、黒髪などとすぐに打ち解けた。他にも少ないながらも友達もできた。
元々の目つきの悪さと色が災いしたのか、よく絡まれる。こうして喧嘩相手であるエセホストもできた。
一方「……はァ」
そんな彼は、今目の前でとんでもなく馬鹿らしいことをみていた。
酔っ払い「う〜ぃ」
地下鉄の線路。普通は電車が通る以外の使い道がないそこに、一人の酔っ払いが寝ていた。
周囲は騒ぎ立てるだけ。とくに助けに行こうともしている奴もいない。
一方(誰も助けない……ねェ。腐った人間ばっかりだなァ)
一方通行は他人に善意を振るわない。
むしろ酔っ払って周りに迷惑を掛けるような輩は死んでしまったほうが世のためだと考える人間だ。
でも今日ばかりは、あまりしないようなことをしてみようと考えた。
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 00:16:02.46 ID:n+11PAlk0
一方「オイオイ、誰も助ける気ないンですかァ!?」
周囲の人間は驚きと侮蔑の混じった顔を彼に向ける。
一方通行は心の中で悪態を撞きながらも、手の鞄から鋏を取り出した。
それを線路上の馬鹿に投げつける。
ズブッ、という音とともに酔っ払いが痛みで目を覚ました。
酔っ払い「うっ、ぎゃぁぁぁ!! なんだ、なんだ!?」
周囲は意味を理解出来ていないような困惑の声を上げる。そのなかで一人、一方通行は声を上げた。
一方「オイ、そこのテメェ。これ以上そこにいるってンなら俺は電車を止める。その際数千万円がテメェに降りかかるわけだが、どうする?」
あくまで冷徹に。いい人にみられないような台詞を吐く。
一方通行は他人に善意を払わない。代わりに、善意を払われることも無い。
事実これは効果があったようで、酔っ払いは瞬きを数回した後、急いで線路から飛び出た。
少し経ち、アナウンスが響く。周囲の奇異な視線は消えてなかったが、それを気にすることはない。
どうせこの見た目でまともに見られたためしは無い。そう割り切って、電車を待っていた。
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 00:18:31.42 ID:n+11PAlk0
唐突に、軽い浮遊感が彼を襲う。
一方「――あ?」
背中を軽く押された感触。急いで首を後ろに向けるとそこには――
一方(木ィ原だァ!?)
一方通行を突き落としたのは顔に刺繍がある凶暴面の男、木原数多である。
ハウンドドッグという暴走族集団で、つい最近一方通行と揉めたところだ。
一方(――どォやら俺の人生はここで終わりらしい。ありがたく思いやがれ三下。昨日の千円のツケは帳消しだ)
周囲の空間がスローになる。彼は心の中では諦めつつも、奥底では目の前の人ごみを掻き分け、一人の黒髪が手を差し伸べしてくれると信じていた。
そしてその願いは、まったく別の人間の再現によって叶うことになる。
その黒髪の男は、必死に一方通行に手を差し伸べ、白い手を掴んだ。
一方(なンだコイツ。馬鹿じゃねェのか。こんな、万に一つも助かりっこない状況で、見ず知らずの俺を助けるなンざ――)
黒いツンツンした彼の友人、上条当麻の姿が目の前の男に重なる。
自分のことなど顧みず、いつも彼に手を差し伸べすヒーロー。その姿を最後に思い浮かべた一方通行の両頬から流れた一粒の涙は宙に舞い、そして――
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 00:19:45.27 ID:n+11PAlk0
一方「――ァ?」
一方(なンだこのマンションの一室は。窓からは東京スカイツリーも見える――それよりも、俺はさっき死ンだはずじゃァ……)
周囲には何人か人もいた。
皆一様に暗い目をしている。どこかのクマが見たら「目ェ怖ッ」というだろう。
だが、それ以上に不可解なのは、部屋の中心に鎮座しているもの。
一方「黒い……球?」
to be continue…
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 00:27:20.00 ID:f0nhEPit0
乙
やばいこれは期待
ていうかGANTZのクロスって絶対面白くなるって前から思ってたからマジ歓喜
7 :
それぞれのキャラ達の原作スペックと現在スペック
[sage saga]:2011/02/02(水) 00:27:37.47 ID:n+11PAlk0
この物語はガンツを知らない人も、禁書、東方、PSYRENを知らない人も楽しめます。
次回、「博麗の巫女」、乞うご期待!
一方通行
原作:アクセラレータと読む。
能力はあらゆるベクトルを操る程度の能力、『一方通行(アクセラレータ)』
ここ:ひとかたみちゆきと読む。原作じゃ苗字二文字名前三文字だがこの際気にしない。
天才的な頭脳は継続。赤目、アルビノ、白髪、ひ弱もやし、非ロリコン、ホルモンバランスは狂ってる
夜科アゲハ
原作:不良
触れた物を消滅させる黒球を生み出す程度の能力、『暴王の月(メルゼズ=ドア)』
ここ:不良
身体能力はピカイチ。困っている人がいたら助けます。
博麗霊夢
原作:貧乏腋巫女
主に空を飛ぶ程度の能力。「レイムの そらをとぶ!」
ここ:貧乏腋巫女
気が強い。スペカ(遊戯王で言うところのトラップカード)は使えないが札だけは持ってる
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 01:38:11.68 ID:clqIf3dAO
ただのモヤシじゃない一方さんだと……期待
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/02/02(水) 02:04:53.38 ID:ElWvMOqo0
ハゲアさん浮きすぎだろwww
期待
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 02:45:07.85 ID:WXvSI/FDO
これは期待。映画効果もあってGANTZクロス物がこれからもどんどん増えると良いな
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 02:46:14.06 ID:zqiw+yuHo
スーツを着て全力だすと、モヤシじゃないどころの話じゃねー
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 06:46:08.59 ID:wp2bb3SSO
一方さんが「みンな!俺に着いてこォい!」なんて言っちゃうのかと思うとマジ胸熱
つーか向こうも「ん→ン」だし、口調には大して違和感ないよな
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 06:48:42.22 ID:/p1K9NoDO
霊夢期待くは
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/02/02(水) 06:53:28.61 ID:lz0EtiWDO
能力使えるなら一方通行とアゲハは敵無しだな
霊夢はよく分からんが
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 07:01:28.46 ID:QwJhe5qSO
一方通行さんの設定が容姿以外原型を留めて無い件について
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 07:09:21.86 ID:wp2bb3SSO
>>15
そのまンまの設定でミッション始まッたら、ただの無双になッちまうだろ
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 17:06:25.36 ID:n+11PAlk0
変態書溜中……
多数のレスありがとうごぢいます
いくつか質問があったので回答を。
Q.能力使えるの?
A.使えます。でもとんでもなく弱体化してます。一方さんにいたっては学園都市のレベル3の発火能力者に負ける程度に弱体化します。
使わせる意味としてはそのまま進めていってもキャラを置き換えただけのつまらないものになるからです。
Q.どこくらいまで続けるの?
A.3rd。それ以降続けるとしたらオリジナルストーリーの完成です。
基本ハッピーエンド至上主義なので、9巻内容やると青ピ土御門上条さんグッドバイ☆はできません。
Q.今日の予定は?
A.ある程度溜まってたら投下します。今日はどうかしてるのでこれないかも。
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 17:15:59.66 ID:7XFlPwbAO
PSYRENにはドルキさんというキング・オブ・かませがいるではないか
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 18:04:43.18 ID:f0nhEPit0
そういえばPSYRENにも通行止めみたいなキャラがいるよね?出るのかな〜(チラッ
打ち止めも出るのかな〜(チラッ
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 19:08:40.57 ID:He8eFQ9R0
アゲハのノヴァモードと一方通行の天使化モードで巨人宇宙船ごと殲滅できるな。
つか霊夢だけ世界観も作風も違いすぎね?
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 19:13:05.15 ID:7XFlPwbAO
>>20
バッカ、霊夢は
>>1
の趣味なんだよ
いわせんな恥ずかしい
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 20:20:52.39 ID:wp2bb3SSO
>>20
論理的に考えろ
霊夢とレイカッて響き似てるだろ、つまりそういうことだ
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 21:51:11.66 ID:T5SoDD7AO
>>18
おい、ドルキ様はな常日頃からテレパスを傍受する抜け目なさや、敵であれ有能そうな奴なら自分の手下に加える懐の広さ、更にはささいな会話や相手の格好から嘘を見抜く狡猾さと洞察力、それに加えライズは極力使わないという戒めを守って戦い、死を覚悟してでも自分の限界を超えよとしている誇り高い戦士なんだぞ?
そんなドルキ様を噛ませというのなら、まずはその幻想からぶち[
ピーーー
]!!
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 23:26:04.34 ID:n+11PAlk0
眼鏡の男「やぁ……君たちも死にかけたのかい?」
一方(死に……まて、達……?)チラッ
アゲハ「はぁっ、はぁっ……」
一方「……待て、これはどォいうことだァ? 確かに俺とコイツはついさっき死にかけた」
アゲハ「もしかして俺達……助かったのか?」
老人「助かってない……」
金髪「ちっ、うっぜぇ……」
老人「私達は死んだんだよ。ここは天国だ」
金髪「勝手に死んでろよジジィ」
老人「なら……私はさっきまでガンと戦っていた。しかし今は痛みも何も無い……これをどう説明するつもりかね?」
アゲハ「つまり……どういうことなんだ?」
一方「……つまり俺達は、なンらかの要因が働き、そのなンらかの要因によって死、それと原因をなかったことにされ、そンでここに飛ばされたってのが妥当だろォなァ」
一方「見ろよ三下。この窓、触れることすらできやしねェ。つまりなンらかの超常的な力がかかわってるってことなンだろォな……随分、オカルトな話なンだけどなァ」
アゲハ「……って三下って俺?」
一方「あァ。自己紹介もまだだし、テメェのこと三下って呼ぶことにした」
眼鏡「……そうだ。皆、注目!」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 23:28:56.36 ID:n+11PAlk0
アゲハ「俺は夜科アゲハ。死因は……」
一方「俺が巻き込んだ」
アゲハ「な……っ?」
一方「事実だろォが。全面的に俺が殺したモンだ。さァ、次はおっさンかァ?」
老人「ああ、私は雲山入道……知らないかな?」
金髪「知らねーよ。おっさん」
射場「そういう君は?」
金髪「どーでもいーだろ? それより誰か煙草もってねーか?」
アゲハ「えー、アンタ未成年だろ? 吸っちゃっていいのか?」
金髪「俺は20歳だっての! ほら、運転免許証!」
一方「へェ、夢路晴彦さンか。残念ながら俺は持っちゃいねェよ」
晴彦「ちっ、誰も持ってねーのかよ」
射場「……で、そちらの二人は……?」
ヤクザA「……ヤクザ、だ」
ヤクザB「それでいいだろ」
射場「そうですか」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 23:30:00.66 ID:n+11PAlk0
>>25
の最初のところ少し切れた
眼鏡「じゃあ自己紹介を始めようか。僕は射場公一。近くの研究所で実験してたんだけど……ゴルゴン、っていう新しい毒ガスの扱いに失敗してしまったんだ」
一方「俺は一方通行(ひとかたみちゆき)。死因は知り合いに線路に突き落とされた。以上」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 23:33:03.66 ID:n+11PAlk0
とあるマンションの一室。
一度死んだ人間の集うこの場所は、一応の自己紹介の後は静まり返っていた。
一方「……なァ、三下よォ」
そんな中、一方通行は口を開く。
勿論この状況を打開するような台詞を吐くわけでもない。ごく個人的なことを話すだけだ。
アゲハ「なんだ?」
一方「悪かったなァ。巻き込んじまって」
哀愁に満ちた懺悔。その顔は神に祈るシスターのような、許しを乞う顔だった。
だが、それをアゲハは一蹴する。
アゲハ「いいよ。別に身体が勝手に動いちまっただけだからな。それに――」
一方通行の頭の中で、彼の友人の言葉が響く。
向こうは馬鹿だし覚えていないだろうが、小2の頃、苛められていた一方通行の前で庇った、あのヒーローを。
一方通行は「なんで?」と尋ねた記憶がある。
上条(「――なんだか放っておけなくてな」)
アゲハ「――なんだか放っておけなくてな」ハハ
一方「……そォかい」
一方(コイツ、ますますあの三下に似てやがンな。……そォだな。俺にも、帰る場所があるンだ)
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 23:40:05.17 ID:n+11PAlk0
>>25
のヤクザの前に
中学生「……椎名。死因は転落死」
を追加。あ、椎名はシャイナです。
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 23:43:59.40 ID:8t+oelTAO
大将投下する前のチェックは癖にした方が良いな
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 23:44:14.66 ID:n+11PAlk0
アゲハ「うわっ!?」
一方「なンだこりゃ?」
射場「ああ、それは人間の足だよ。キミ達が転送されたときもこんな感じだったんだけどな」
一方「うへェ、断面見えてンじゃねェか」
晴彦「女か?」
アゲハ「一方と同じぐらいの腕の細さだけどな」
一方「殺すぞ」
やがて姿を現したのは、紅い布。やがて全体がこの場に召還された。
全体的に見ると、紅白。見たところ巫女服のようだが、腋の部分が開いている。
その少女は一方通行にもたれかかる姿勢でいた。
一方「……重ェ」
アゲハ「女の子に抱きつかれてる感想がそれ!?」
晴彦「うわ、めっちゃかわいいじゃねぇか、この娘」
射場「腋全開……これだから最近の若い娘は……ブツブツ」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 23:48:06.83 ID:n+11PAlk0
霊夢「……ん?」パチ
一方「……よォ、お目覚めかい巫女さン」
霊夢「え? あれ……? 私……倒れたはず……」
ヤクザB(腋フェチ)「……こい。誰も入ってくるなよ」
一方(奥に入って……そォか。所詮屑ですってことかァ)
霊夢「キャアアアアァァァアアアアッーーーーー!?」
一方(誰も助けには……)キョロキョロ
一方(いかねーよなァ)
アゲハ「……よし」
一方(で、こいつは行く、と)
晴彦「おいおい、やめとけよ」
だが、アゲハが奥へと続く扉から奥をのぞこうとしたとき、劈くような叫び声が響いた。
這ってでてくるのはヤクザB。股間を押さえて蹲ってる。
霊夢「この博麗の巫女を襲うなんていい度胸してるわね」
ヤクザA「て、テメェ、何してやがる!」
殴りかかるヤクザA。だが、突如としてその視界は270゚回転する。
一方通行が瞬時に投げただけなのだが、投げられた当の本人は気づかなかった。
一方「やめとけよヤクザさン。今ここで争ってもなンも得はねェだろ?」
と、唐突に。
黒い球が歌い始めた。
あーたーらーしーい
あーさがきた きぼーうの
あ ー さ ー が
これが、絶望に満ちた夜への開幕。
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/02(水) 23:53:45.01 ID:n+11PAlk0
本日はココまで。
2時間くらいで書いたから明日はもう少し書けるかも。
>>26
はコピペミス。
>>28
はシャイナさん影薄すぎ。奥の手を数ページで破られることはある(笑)
……すみません。完全に僕の過失です。
Q.なんで霊夢いるの?
A.ガンツとのクロスを書くにいたって適当に思いついた女主人公が霊夢だからです。
Q.幼女を守るダークヒーローマダー?
A.大好きだけど出しません。幼女参戦はキツい内容になるので……
Q.ドルキさんマダー?
A.かませ役にピッタリです。強いけど短気ってモロかませ……
Q.ガンツ何巻まで読んでるの?
A.今のところ10巻まで。土曜日なったら古本屋行く。
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/03(木) 01:20:40.72 ID:inDeaTYi0
>Q.幼女を守るダークヒーローマダー?
>A.大好きだけど出しません。幼女参戦はキツい内容になるので……
ジュナスは出ないのか……残念
スーツでパワーアップして能力も多少使えるとなるとかなり強いんじゃね?
実際超能力使えたあの二人強かったし
ともかく超期待
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/03(木) 01:46:44.48 ID:20BTR9JAO
登場人物が今のところPSYRENに偏ってるな、仕方ないか
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/03(木) 19:26:30.24 ID:gkC/SgmAO
PSYREN好きの俺としては凄く嬉しい。もちろん禁書も好きだが。
遊坂が出るか期待、気持ちいい位の悪だからなあの人は。
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/04(金) 01:16:58.46 ID:ztU4l+sAO
ジャンプの名悪役って言ったらやっぱ遊坂だよな
ネウロのシックスも良かったけど最期小物化しちゃたし
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/02/05(土) 00:47:40.47 ID:+WqCW4lS0
週末は忙しくてね。どうにも土曜更新となりそうだ。
こんなペースで大丈夫か?
おまけ
PSYRENに偏ってるとのことなので
上条「……どうしてなんだよ。アンタの力ならもっとたくさんの人々を救えたはずだ!
確かに俺はいくつもの幻想を殺してきた!!
でもそれは自分で決めた道だ!! 人を救うために動いてなにが悪いってんだよ!!
結果的には間違ってたかもしれない。でもな、少なくとも一人の世界は守れた。
アンタもそれができるんだろ!! 人を裁くだけじゃなく……救うことも出来るんだろ!
それでもまだそんなくだらねぇしがらみに囚われ続けるってんなら……まずはその幻想をぶち殺す!」
小町「『……どうしてなんだよ』まで読んだ」
映姫「それでも私は、人を裁きますよ。
貴方と私では役割そのものが違う。それに、貴方は人を救うと同時に様々な幻想を殺してるんです。
そう、貴方は少し説教が長すぎる。
圧倒的善なのは非常に好ましいことではありますが、そのせいで幻想郷と現世のバランスが崩れるのは好ましいことではありません。
……私が貴方を裁きましょう。これ以上幻想(バランス)を壊す前に。
紫に染まる花びらと共に散りなさい!」
小町「あんたも説教長ーよ」
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/08(火) 19:18:11.07 ID:x8ZKYZbE0
インフルですた。
大分回復してきたので今日から書き溜めます。
あと報告。
弟は大切なものを盗んでいきました。
1巻〜11巻がありませぬ。よってうろおぼえ(特に2ndゲーム)です。
流れは覚えてるのでなんとかします。
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/08(火) 20:45:28.50 ID:qfUXwoFSO
とりあえず誰のスーツがオシャカになるのか期待
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/08(火) 20:57:44.20 ID:Wuoh5yPAO
サイレンとインデックスの好きな俺には最高だ
ちなみにガンツスーツは漫画仕様、アニメ仕様?
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/08(火) 23:27:15.30 ID:x8ZKYZbE0
曇り一つ無い球体。
まるで液晶のように磨かれた漆黒はある意味では最も違和感を持たせた部分だった。
そして、その漆黒が始めて確固たる用を持つ。
『て め え 達 の 命 は、
無 く な り ま し た。
新 し い 命 を
ど う 使 お う と
私 の 勝 手 で す。
と い う 理 屈 な わ け だ す。
て め え 達 に は、
コ イ ツ を ヤ ッ つ け に 行 っ て 下 ち い
Target:ねぎ星人』
その後にはここに書かれているねぎ星人≠轤オきものの写真と、その特徴が書かれてあった。
ヤクザA「なんだこいつ」
晴彦「だっせーwwwwwwきもwwwwwww」
一方「でェ、俺達はどォやってここをでるンだ?」
アゲハ「ちょっとこの黒球調べてみる」
ガサ、ゴソ、と。
唯一異彩を放つ黒球を調べ始めた。
だがアゲハ達は知らない。そう――この球が、しばらくすれば自動で左右に開くということを。
アゲハ「はげあっ!?」ドォン
晴彦「なにやってんだww」
ヤクザA「おっ、何か銃みてぇなのがあるぞ」
一方(見たことねェ形状だな……こっちの中身は……なンだ? スーツ?)
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/08(火) 23:29:01.54 ID:x8ZKYZbE0
射場「へぇ……なにか、かっこいいな」
まじまじと自らが見たことも無い兵器を見つめる射場。
その背後で、晴彦は射場に向かってトリガーを引いていた。
だが、何事も起きず、銃のモニターらしきところにレントゲンが映っただけだった。
射場「うっわぁ?」
晴彦「あれ〜? なんもでねぇじゃねぇかよ」
B「おい、A……?」
その呟きに反応し、全員がヤクザAに目を向ける。
目に入ったのは、上半身が消失しているヤクザAの姿だった。
瞬く間に全身が消え去る。そう、まるでこの部屋に来たところを逆再生したかのように。
一方「こォやって外にでンのか」
黒球には『行って下ちい』という文字と、何かのタイムリミットらしきものが記されていた。
次々と周りの人間が無効に送られていく。そんな中、一方通行はあることを目にした。
中学生……椎名と名乗った男が、ジャケットの下にスーツを見て、周りを嘲るような目で見てる。
一方(……なンかこのスーツに特殊な力でもあンのかァ? いや、罠って可能性も……)
そう思案しているうちに、アゲハの転送が始まる。
アゲハ「んじゃ、先に行くことになりそうだ」
一方「おォ、また向こうで、な」
そして、とうとう残されたのは彼一人。いや――
霊夢「あれ? 人減ってる……」
それと、この巫女だけだ。
一方「丁度いい。テメェ、俺に乗る気はねェか?」
命を賭けた狩りが、始まった。
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/08(火) 23:31:19.30 ID:x8ZKYZbE0
短いがココまで。病み上がりなんだ……赦してちょ……
>>40
クロス仕様です。
ただしそこまで強くはありません。おシャカ様とかちょー余裕wwwなんて面白くないことはしません。
ただ、漫画とも原作とも違うということはご理解ください。
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/02/12(土) 18:45:28.90 ID:BSU76ZhOo
漫画仕様アニメ仕様ってあんのか
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/12(土) 21:40:59.16 ID:9s0qitASO
立ちなさぁドンギャッザファイッ
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/14(月) 00:27:14.31 ID:SEV2r5Lk0
長く休んでいたにもかかわらず書き溜めがあまり出来ていない件。
とりあえず投下しまする。
>>45
もっと、もっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/14(月) 00:28:49.04 ID:SEV2r5Lk0
人の影一つも見えない閑静な住宅街。
そこに、突如現れた人間の集団。彼らは皆一様に、何をされたかわからない、といった表情をしていた。
晴彦「ッ、ここはどこだ?」
射場「わからないよ……」
そんな中、何かしらわかっている風な中学生が口を開く。
椎名「……これは、TV番組ですよ。僕の父がその番組のプロデューサーをやっていましてね。
あのねぎ星人をやっつけると1000万円が贈呈されるそうですよ。
ちなみにここにつれてきたのは催眠術によるものです。ホラ、皆さん誰かに話しかけられませんでしたか?」
晴彦「そういえば……」
ヤクザB「あのときか……」
一方(チッ、馬鹿ばっかりだなァ。こンなもン占い師が「何か人生の選択をしようとしていますね?」とか聞くのと同じじゃねェか
部屋から一歩もでねェよォな人間以外誰かと話してるっつゥの。……まァ、これでアイツはクロだ。確実にここのことを知ってやがる)
ヤクザA「そうときまれば……ねぎ星人ってのを殺ってやるぜぇ!」
晴彦「あッ、待てよ!」
中学生の発言を切っ掛けに、一方通行たちを除いた全員が走り出した。
残ったアゲハ、霊夢に一方通行は話しかける。
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/14(月) 00:30:14.06 ID:SEV2r5Lk0
一方「で、テメェらもあの椎名って野郎を疑ってるクチか?」
霊夢「ええ。だって私誰にも話しかけられてないからね」
一方「うわァー、孤独死ですか」ナンマイダブ
霊夢「……あなたさっきから失礼じゃない?」ピキピキ
一方「違いますゥ。ンで三下は?」
アゲハ「まぁお前が動いてなかったしな」
一方「そォか。ンで巫女。テメェの名前はなンだ?」
霊夢「あ、名乗ってなかったわね。私は博麗霊夢。近くの博麗神社の巫女をしてるの」
アゲハ「あぁ、あの人気のない神社か!」
霊夢「うっ……まぁその通りだけど……」
一方「そンな神に守られた巫女さンがどォして死ンだンだ?」
霊夢「そ、それは……」
と、そこで会話は打ち止め。その原因の飛来する何かは三人の目の前にたたきつけられる。
モゾモゾと動くそれは、紛れも無くあのねぎ星人だった。
ねぎ星人は三人を少し見つめるが、背後から自らを追う4名の足音を聞き即座に逃げる。
三人の横を通り過ぎていく四人。一部の人間は残虐的に楽しんでいる。
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/14(月) 00:33:33.63 ID:SEV2r5Lk0
アゲハ「……ちょっと行ってくる」
恐らくあの小さなねぎ星人は嬲り殺されるだろう。
普通ならそれでいいのだ。あの謎の球がターゲットに指定したからには何かがあるのだろう。
少なくとも、百害あって一利なしだ。でも、この馬鹿正直な熱い少年は、駆け出した。
一方「……あァ」
霊夢「ちょっ、いいわけ?」
一方「いいンじゃねェの? アイツがそォしてェってンなら」
霊夢「そういう問題じゃ……」
一方「まァ、こんな虚弱な俺が行ったトコでどォにかなるわけじゃねェだろ?」
霊夢「いや、あなたさっき柔道的な……」
一方「忘れろ。俺にはやることがあンだよ。テメェが向こう行ってもいいンだが?」
霊夢「……あなたについていくわよ。その方が安全そうだし」
一方「そォかい
50 :
>>49コピペ時に最後の」が抜けた
[saga]:2011/02/14(月) 00:35:48.35 ID:SEV2r5Lk0
全員が散らばったとき、彼は違う方向へと走っていた。
彼には一千万などどうでもよかった。ねぎ星人や、あの黒い球のことなんて、どうでもよかった。
彼はただ、愛する娘にもう一度会いたかった。
雲山(一輪――もうすぐ、会えるからね)
走る。もう老人とは思えないように身体が動く。
ある境界を越えたところでぽんぽろぽん♪ などというコミカルな音が脳に響く。
だが、彼は走るのを止めない。次第に音が大きくなるのも気にしない。
彼はただ、愛する娘にもう一度遇いたかった。
雲山(最後に、生きたままで、必ず逢う)
ある境界を越えたところで、脳内でピピー という警告音が鳴る。
直後、雲山の頭はトマトを踏み潰したかのように弾け飛んだ。
雲山(一……輪……)
彼はただ、愛する娘にもう一度逢いたかった。
開始12分。元タレント 雲居雲山 GAME OVER
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/14(月) 00:36:21.69 ID:SEV2r5Lk0
霊夢「私の死因は――餓死よ」
一方「はァ? ……ぶっは、ククッ、カカカカッ!!! なンだその死因クカカッ……」
霊夢「ああもう! だから言いたくなかったのよ!!」
一方「なンでこの日本で餓死なンかするンだよ」
霊夢「賽銭がないんだから仕方ないじゃない!」
一方「生活保護申請は?」
霊夢「何それ美味しいの?」
一方「あァ、死なねェ程度には喰えるよォになる」
霊夢「でも巫女だしなー」
一方「……生きて帰ったら美味いもン喰わしてやるよ」
霊夢「何その全開の死亡フラグ」
一方「フラグ……じゃねェだろ」
霊夢「……あれ? なんだか変な音が聞こえるんだけど」
一方「あァ俺もだ。たく、妙にコミカルチックな音だなァ」
霊夢「!? ……ねぇ、あれ……」
一方「なン……!? なンの冗談だアレは?」
霊夢「どうみても死体よね……」
一方(……肉片がこっちまで飛び散ってやがる。それに暗くて見えづらいが死体の向こうにも同じようなのが。それに脳内に響くこの音……)
一方「脳内に爆弾があるみてェだな」
霊夢「ええっ!?」
一方「多分これは警告音だろ。どォやら俺達は一定範囲に閉じ込められたらしい」
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/14(月) 00:37:51.28 ID:SEV2r5Lk0
一方「……そろそろ頃合か。スーツは持ってきたな?」
霊夢「持ってきたけど……まさかこのだっさいスーツを着るの?」
一方「あァ、あの椎名が着てたからな。何かしらすごい力が秘められてるに違いねェ」
霊夢「で、どこで着替えるの?」
一方「あァ、別に俺はテメェの裸なンて見ても欲情しねェんだが……」
霊夢「失礼ね。私の身体が貧相だって言いたいの?」
一方「違ェよ。まァ一概に違ェとも言えねェが、それは俺の体の問題だ」
霊夢「どんな事情?」
一方「生きて帰ったら話してやる。そこのガレージでも使え」
霊夢「あなたフラグ建てまくりね……」
一方「大丈夫だ。問題ねェ」
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/14(月) 00:38:36.99 ID:SEV2r5Lk0
ここまで。
しかし意外と長くなるなー
神の右席を出す気はありませんが東方風に四人の能力表記したらすごく強そう。
『ありとあらゆる敵を一撃で倒す程度の能力』
『制約を無視する程度の能力』
『物事の優劣を操る程度の能力』
『天罰を下す程度の能力』
テッ/ラさんだけなんか微妙……
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/14(月) 03:31:07.56 ID:dUd17ldAO
死因餓死かよwwww
コンプなんたらでしか知らないがあの世界じゃなきゃ確かに生きてはいけないな
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/15(火) 00:27:44.01 ID:cnZAkbo80
なんだかんだあって結局罪の無いねぎ星人はころされてしまいました。
しかしそこで親らしきネギ星人が登場。その圧倒的な戦闘能力によりヤクザ2名と晴彦、射場は無残にも殺されてしまいます。
そして残ったアゲハは何もしてないのにネギ星人に狙われるようになりました。回想終わり。
アゲハ「だから俺は無罪だってぇ!!」
捕まったら間違いなく死ぬ追いかけっこ。
普通より少し身体能力のある高校生のアゲハは成す術も無く逃げる。
だが、どうして逃げ切れようか。相手の方が早く、力もあるというのに。
アゲハ「うぉあっ!」
間一髪。
もし少しでも気づくのが遅れていれば。少しでも飛ぶのが遅れていれば。確実にアゲハの頭はなくなっていただろう。
だがしかし飛び込んだ先には大きな坂。
アゲハ「ああああああああああああああああああッ!?」
ある程度の勢いを持って飛び出たアゲハの体は何度も草のカーペットにたたき付けられる。
ネギ星人はその様子を見て満足したのか、次なる獲物を探し始める。
自分の息子を殺した人間への復讐か。人外の化け物にも、心は宿っていた。
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/15(火) 00:28:55.73 ID:cnZAkbo80
一方「三下の悲鳴!?」
霊夢「やっぱり……」
一方「……チ、行ってくる。テメェは好きにしてろ」タッタッタ
住宅街を奔る一方通行。
置いていかれた霊夢はと言うと、ため息をついていた。
霊夢「仕方ない。適当に散策でもしようかな」
本人はあくまでただの散歩と同じような軽い気持ちで考えていた。
しかしながら物語の典型的な例に沿うと、主人公がいない状態でヒロインがうろつくのは遭遇フラグである。
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/15(火) 00:29:43.30 ID:cnZAkbo80
霊夢「……不幸ね」
ある程度散策した後、後ろで物音がしたかと思えば、そこに立っていたのは明らかな化け物。
ネギ星人である。
霊夢「――ッ」
即座に背を向けて逃げ出す霊夢。
だが、当然ネギ星人は追ってくる。その目に憤怒と哀愁を孕ませながら。
そして左手に坂、右手に崖という地形の辺りで、ついにネギ星人はいたいけなヒロインを射程圏内に捕らえた。
振り下ろされる豪腕。体勢を崩した霊夢に避ける術は無い。
この様子を第三者が見ると、霊夢の死は確実だと判断するだろう。
霊夢個人の力では確実に打開できない状況。しかし――
アゲハ「おおおおおッ!!」
命を賭けてまで他人を救うような大ばか者がいるなら、その現実は覆る。
アゲハ本人も転がり落ちた時のダメージで動けるとは思っていなかった。
だが時に、意思は身体を上回る。
目の前の人間を助ける――その堅固な意思は、アゲハの体を前へと押した。
そして――
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/15(火) 00:31:20.90 ID:cnZAkbo80
もう諦めていた。
確実にここで死ぬと思っていた。
霊夢(こんなスーツ、意味ないじゃない)
そんな悪態をつけるほど、周囲はスローモーションで動いていた。
人は死ぬ寸前に脳がすさまじい速度で動くと言う話がある。霊夢はそれを実感していた。
徐々に動いている鋭い右腕。あれは霊夢の頭を確実に粉砕する。
そんな恐怖の象徴に満ちた視界を――まったく別の何かが占める。
アゲハ「おおおおおッ!!」
ついで視界が赤に塗りつぶされる。
腹部の辺りからは、血塗れた手が貫通していた。
霊夢「何……やってんのよ」
アゲハ「無事……か? よかっ……た――」
アゲハの体が前に倒れる。
霊夢は必然的にその体を受け止めることになった。
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/15(火) 00:32:24.61 ID:cnZAkbo80
霊夢「ねぇ、嘘でしょ。私なんかのために……」
ネギ星人の右手が引き抜かれる。
真っ赤な血液は、その温度と共に霊夢にその実感を与えていた。
ネギ星人は、右手に葱らしきものを持っていた。
それを高く振り上げ、振り下ろす。貫通させるより撲殺の方がいいと判断したのだろう。
ネギ星人「ミ゙グミ゙グにじデあ゙げぶルrrrrrrrrrrrううううううッッ!!!」
霊夢「う……ああああああああああああああああああああッッッ!!」
だがしかし、その一撃は地面を叩き割ることになる。
カメラアングルは上へ。アゲハを抱きかかえた霊夢は――
霊夢「飛んで……る……?」
激情を糧にその人間の潜在的な能力を引き出すスーツが、霊夢に眠る『空を飛ぶ程度の能力』を引き出した。
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/15(火) 00:34:01.93 ID:cnZAkbo80
本日はここまで。
このクロス作品のガンツスーツは潜在的な能力発揮です。
勿論肉体的な潜在能力も開放されますし、能力的なのも開放されます。
ただし、能力の開放は才能がないとムリポ。肉体的なのも才能の限界までしか開放されません。
あと大分能力は弱いです。霊夢の能力は『主に』が抜けてますし、飛べると言ってもせいぜい浮遊の段階で武空術みたいに空中戦闘には限界があります。
そんな感じで。
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/15(火) 00:54:56.20 ID:UZKRnDDAO
色々ヒデェwwwwww
ヤクザはともかくPSYREN絡みの二人はもうちょい描写があると思ってたのにw
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/15(火) 06:03:48.20 ID:sKRiVptw0
つまりスーツ装備で一方さんがレベル3ぐらいの反射能力が得られるってことか
続きが気になるぜい
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/15(火) 06:43:57.74 ID:TriElFySO
あーなるほど、クロス仕様てそういう意味か
しかし、なぜ冒頭はしょったwwwwwwww
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/18(金) 22:38:40.75 ID:8Oq1aZK+o
飛んできた
ネギ星人をいwwww
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/18(金) 23:13:30.74 ID:TM9FfrCXo
サイレン本スレから
組み合わせが珍しいので期待
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/18(金) 23:53:21.41 ID:Un/v01ZKP
はる君と射場さんがwwwwww
まぁガンツ通りだと死ぬと思ってたけどww
はる君の電気能力は見たかったな―
超電磁砲とショッカーの共演
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/02/19(土) 00:02:42.32 ID:fsAnGOzI0
頭の中に爆弾を仕込まれるって、超能力を使う一方さんとアゲハにとっては
かなりダメージがデカいんじゃ・・・・・・。
一方さん、アゲハ、霊夢がガンツスーツを着ている姿を想像してみた。
一方さんは・・・ヒョロヒョロボディが露になってかわいそう。
アゲハは・・・ヒザパッドとかに慣れてるせいで、様になってたww
霊夢は・・・全然似合ってない!スーツを着るときは、後頭部のリボンははずしたほうがいいと思うんだ
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/02/19(土) 00:15:04.35 ID:fsAnGOzI0
シャイナの役柄ってピッタリだな。
中坊を敬語口調にしただけで完全にシャイナだわww
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/19(土) 00:27:24.01 ID:5lyUXN84o
てことは椎名はテレポ能力もってるのかな
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/19(土) 00:35:31.12 ID:HnCtV4AYo
この設定だとスーツ状態でテレポ使用可能になるんかな?
西くんは性格的にある意味シャイナに似てるしな
>>67
弥勒だってPacsのチップ埋めこまれて何ともなかったし大丈夫じゃね?
てかガンツも作中で普通に超能力使うヤツいたし・・・
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/19(土) 21:33:42.96 ID:e9/dyzrG0
ジュナスとカプリコはホスト侍ときるびるにぴったりだぜ
ドルキは珍走のリーダーだな
72 :
『博麗』
[saga]:2011/02/20(日) 00:30:36.75 ID:J9rAnTeg0
霊夢(……夜科を抱えたまま逃げれるとは思わない。だからここは――)
近くの茂みにアゲハを置きに行く霊夢。ネギ星人は何故か動かない。
好都合、とばかりに霊夢はネギ星人に蹴りかかる。
謎の空を飛ぶ力。それは何も移動手段だけではない。
上に動けるというだけでそれは戦闘に於いての大きなアドバンテージになる。
霊夢「はァぁぁぁぁぁぁああああああ!!!」
一方的な攻撃。前後左右上の多彩な方向による攻撃はネギ星人を圧倒していた。
しかし、倒れない。
霊夢(これ……本当に効いてるの?)
と、そこで攻守は逆転する。
脳天に本気で放った踵落とし。それはネギ星人の頭に強いダメージを与えたが、同時に足をとられる危険もある。
ガッ、と足を掴まれた霊夢は為す術も無く地面にたたき付けられる。
霊夢「かッ……はぁっ……」
呼吸をつまらせながらもかろうじて見えたのは、両手で葱を持ち、上段から振り下ろさんとするネギ星人の姿だった。
霊夢(何が『博麗の巫女は死なないように出来てる』のよ……紫め。一度ならともかくコンティニュー不可になるじゃない……)
ギュオッ!! と緑色の鈍器が振り下ろされた。
73 :
『右手』
[saga]:2011/02/20(日) 00:32:29.62 ID:J9rAnTeg0
一方(……なンだあの叫び声。まさか……あの、巫女か)
助ける必要なんか無い。自分と関係の無い他人なんて見殺しにすべきだ。
今までの一方通行ならそう考えていただろう。だが、なんとなく。なんとなく放っておくことが出来なかった。
とある世界の贖罪を求める白髪妁眼の少年のように、彼は迷わず走り出した。
一方(あの馬鹿がうつったのかァ?)
声のした方向へと辿り着いた一方通行。
長い坂道の下には、霊夢と見知らぬバケモノが交戦していた。
一方(なンであの巫女は空飛ンでンだァ?)
だが突如、優勢は劣勢へと追い込まれる。
バケモノが霊夢の足を掴んだかと思うと、そのまま本気で地面に叩きつけた。
一方「……チ」
一方(……黒い球。確かにテメェの言うとォり俺達は死んだ。テメェが作り出したこの幻想をどンなに好きに使ってもイイ。でもなァ……)
気づけば、一方通行は走り出していた。
計算も、打算も、勝算もなしに。ただ目の前で短い付き合いの人間が窮地に立たされているだけで。
でも、今の一方通行は変わった。そんなものはお構いなしに、必死に駆ける。
一方「どンなことがあろォとも、このたった一つの命(げんそう)だけは護り抜くって決めたンだよォォォォォォォォ!!」
奇跡的に。奇跡的に間に合った。
ネギ星人と霊夢の間に割り込んだ一方通行は、なんの迷いも無く右手を振り下ろされる葱に突き出した。
74 :
『幻想』
[saga]:2011/02/20(日) 00:33:35.02 ID:J9rAnTeg0
一方「どンなことがあろォとも、このたった一つの命(げんそう)だけは護り抜くって決めたンだよォォォォォォォォ!!」
声と共に、霊夢の視界を黒が多い尽くす。
その黒の上にあるのはそれと対照的な真っ白な髪。
丁度先ほども同じような風景が眼に入った。
自分を庇い目の前にたった少年。でも、無残に切り裂かれてしまった。
あの赤色を。あの鉄味を。あの温度を。想起されるそれらの生々しい記憶が目の前の一方通行に重なった。
でも、そうはならなかった。
キュィィィン! と、何かの発動したかのような音。そして、後ろに吹き飛ぶネギ星人。
何かを叫んでいるようだが、霊夢にはよく聞き取れなかった。
いや、目の前の情景に、意識がすべて向いているだけだった。
その少年は、紅の瞳を霊夢に向けた。
一方「俺が、テメェやあの三下を守ってやる。このクソったれな世界から、その小さな幻想を護ってやる」
75 :
『一方通行』
[saga]:2011/02/20(日) 00:34:37.19 ID:J9rAnTeg0
勝算は無かった。ただ、我武者羅に腕を突き出しただけだった。
『誰かを護りたい』という確固たる意思と共に。
神様はそれに応えてくれた。いや、もしかしたら悪魔なのかもしれない。これから更なる数奇な運命を辿ることになるだろう。
でも。
一方通行は他人を護れた。だからこそ、一方通行は霊夢に話しかけた。
一方「俺が、テメェやあの三下を守ってやる。このクソったれな世界から、その小さな幻想を護ってやる」
そして、吹き飛んだネギ星人を睨みつける。
何かを考え、そして地面の小石を上へと投げる。
一方(反射能力――いや――)
落ちてきた小石は、一方通行に触れた瞬間前方へと飛んでいった。
一方(ベクトル操作か)
一方「この、他人を護るために生まれた能力(チカラ)を――俺は『一方通行(アクセラレータ)』と命名する」
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/20(日) 00:38:14.61 ID:J9rAnTeg0
サイレン本スレからきました
(構想的な意味で)
あと誤爆すみませんでした。
今まで誤爆って売名行為だと思ってたんだが意外とするもんなんだな……
ご迷惑が大きければ即座に更新を停止します。申し訳ありませんでした。
はしょったのはモブ枠だからです。
一つ問題発生。
スーツがださいです。とてもださいです。仕方ないんですけどね。
胸の無い腋巫女に特に会わない……
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/20(日) 00:50:00.55 ID:oD/sB6XyP
スーツも独自仕様にしちゃえばいいじゃない
見た目も
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/20(日) 01:19:25.33 ID:fXsfqyiAO
何これ?
スーツ着てなきゃただの人間なの?
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/02/20(日) 08:55:34.77 ID:EGKBsHpAO
スーツがオシャカになったら能力も使えなくなるのかな?
ガンツ本家のヒロインはほとんど巨乳だから
ガンツスーツ着たらエロさが増したけど
霊夢が着たら…
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/20(日) 22:35:25.59 ID:TovUce3uo
ここは雨宮さんとみことを投入してヤンデレとツンデレの共演を
81 :
『決着』
[saga]:2011/02/24(木) 23:05:18.43 ID:cbj5n7MS0
一方「さァ、コイツで終わりだァ!!」
真横のガードレール。それを普通の紙か何かのように引きちぎる一方通行。
それらを目の前のネギ星人へと投げつける。
杭のようにネギ星人を地面へと縛り付けた。その目の前に、銃身を突き出す。
ネギ星人「ねぎ……あげますがら……許ジで……」
一方「……悪ィな、こっちも命かかってンだよ」
ネギ「おねガい……」
一方「……クソがァ!! なンだってこンな命乞いしてる奴を殺さなきゃならねェンだ!!」
葛藤する一方通行。もしもこのネギ星人に感情というものがなければ、彼は何の躊躇いもなく引き金を引いていただろう。
だが、目の前にいるのは化け物とはいえ、子供に対する意識と、生にしがみ付く心を持っている。
突如、ネギ星人に何かワイヤーのようなものが巻きつく。
勿論一方通行は何もしていないし、周囲には霊夢しかいない。
椎名「貴方がやらないのであれば僕がやりますよ」
一方「テメェ……」
椎名「六方転晶系(ヘキサゴナル・トランスファー・システム)」※ただの転送銃による転送です
天からネギ星人の頭にレーザーポインタのようなものが照射される。
まるであの部屋に来るときを逆再生したかのように、ネギ星人は消えていった。
椎名「終わりましたよ。順に転送されます。尚、生きているものは五体満足であの部屋に戻れますのでご安心を」
一方「……テメェ、心は痛まねェのか」
椎名「……? ……ああ、ええ……全然痛みませんね♪」
と、そこで。唐突に転送光が椎名の頭を照らす。
消えた椎名の前に、一方通行はギシリと奥歯をかんだ。
82 :
『採点』
[saga]:2011/02/24(木) 23:08:25.59 ID:cbj5n7MS0
一方「……よォ三下。生きてたみたいだな」
アゲハ「……あれ? 俺、霊夢を庇ってそれで……」
椎名「怪我であろうが瀕死であろうがゲーム終了時に復活するんです。生きていてよかったですね。さぁ、ガンツが採点を始めますよ」
『それでは
ちいてんをはじめる。
道路標識 はげあ みこ ちゅうに
0てん 0てん 0てん 10てん
Total90
その幻想を よわすぎ れいむの たたかえ
護り抜く(笑) そらをとぶ 』
アゲハ「ぶはっ、道路標識ってwwww」
一方「……なンか俺だけ酷くないですかァ? あとだまれハゲア」
霊夢「良く見たら夜科も酷いじゃない」
椎名「……さて、それでは僕が知っている限りの情報を教えましょう」
83 :
『シャイナのぱーふぇくとがんつ教室』
[saga]:2011/02/24(木) 23:13:09.11 ID:cbj5n7MS0
椎名「まずこのスーツです。これはそちらのお二方が体験したとおり、人間の秘めた力を呼び覚ますものです。
人間には眠っている力があると言われています。そして、この世界では肉体的才能をライズ、能力的才能をバーストと、便宜上名づけています。
そしてスーツの能力開放ですが、これは人によって違います。道路標識さんのように「一方通行(ひとかたみちゆき)ですゥ」一方さんのように、
身体的才能がなく、主に能力方面に偏った才能をお持ちの方には強い能力とそこそこの身体能力が開放されます。
また、強い感情……怒り、悲しみ、生への渇望、誰かを護りたいなどなどをきっかけにスーツは目覚めます。
そしてこの球ですが、名前がガンツということくらいしか知りません。同じくあの星人についても、よくわかりません。
そして僕が使った銃、名前をYガンといい、いわば捕獲する物です。相手の体力が一定以下ならば、転送できます。
今回のネギ星人は弱らせる必要も無く一撃で上に送れますね。強い奴だとある程度傷つけないと自分でワイヤーを引きちぎりますが、そんなのは稀です。
次にその一般的な銃。これはZガンといい、上トリガーでロックオン、下を引くと発射です。
音波のようなものが出、着弾してから数秒後、その物体を内側から破裂させます。が、頭を潰しても再生する奴もいます。そんなのは稀ですが」
一方「……まだ知ってることはあンだろォ?」
椎名「いいえ、ありませんよ。僕は嘘なんてついたことありませんから」
一方(……露骨過ぎるな。教える気はないってことか)
椎名「それではこれにて」
一方「ちょっと待て。テメェの能力はなンだ?」
椎名「ああ、それは――」
シュン、と椎名の体が消える。
一瞬後、玄関の方から声が聞こえた。
椎名「テレポートですよ。それでは皆さん、また――」
84 :
『またね』
[saga]:2011/02/24(木) 23:15:21.66 ID:cbj5n7MS0
玄関から出るとそこは普通の町並みだった。
ちなみに一方通行と霊夢はすでに着替えている。だが一方通行だけはそのスーツを持って帰るつもりのようだ。
適当にタクシーを拾う。ちなみに全員未成年だが、運転手が疑うことは無かった。
アゲハがまず自分の住所を告げる。
移動中、誰も話すことは無かった。
アゲハ「……んじゃ、またな=v
一方「おォ、またな=v
霊夢「またね=v
次は一方通行の家へと向かう。
学生には分不相応な立派な一件屋だった。
タクシーを待たせ、一方通行はお金を取りに行く。一万円札を取り出し、運転手に渡す。
一方「釣りはいらね……霊夢「」ジトー……こいつに渡してくれ」
霊夢「ありがと」
一方「ハッ、餓死でもされちゃこっちが困るしなァ。気が向いたら俺の家に来い。うめェもンたらふく喰わしてやる」
霊夢「……えっ、いいの?」
一方「あァ、じゃァな」
一方通行は寝室に向かい、ベッドに倒れこむ。
一人には大きすぎるほどの豪華なベッド。彼は、着替えることなく眠りについた。
願わくば、これが幻想であればいいと思いながら。
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/24(木) 23:16:43.50 ID:cbj5n7MS0
採点がずれました。
ううむ、難しい。
本日はココまで。長くなりましたが、1st終了です。
しかしもうすぐテスト。それまでに完結できるか……
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/02/24(木) 23:43:18.54 ID:EF7hIkqt0
Zガンじゃなくね? それ100てんの武器だし
Xガンだよな?
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/02/24(木) 23:44:11.86 ID:EF7hIkqt0
Zガンじゃなくね? それ100てんの武器だし
Xガンだよな?
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/24(木) 23:45:08.00 ID:d4mJ+VBSO
Zガンは圧[
ピーーー
]る巨大銃だぞ
Xガンの間違いだろ?
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/25(金) 00:16:10.75 ID:l6gwdbwIO
更新乙
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/25(金) 01:57:52.32 ID:6MReSk1C0
乙
次も期待してます
ガンツ漫画で8周くらい100点取ってる奴が乗ってた兵器って何週目に手に入るんだろうな
巨大銃って二週目だっけ?
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/25(金) 17:55:10.49 ID:MevRXwye0
あら、見間違いでしたか
あと
>>83
で外で誰かに話した場合のことが抜けてますね。
修正Z→X
追加:外で誰かに銃を使っているところを直接見られたらアウト。ガンツについて話し、それを理解されてもアウト
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/25(金) 18:17:57.28 ID:rUyV00Pk0
乙、続きに期待してまってるぜ!
銃の名称って原作では加藤がつけてたけど、この場合は椎名が勝手につけたってことでおk?
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/01(火) 11:58:17.74 ID:N2VcRX5so
ここの末尾0どもはとっとと専用ブラウザを入れなさい
ずれることもなくなるから
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/04(金) 23:33:08.45 ID:V939s9soo
サイレンの小説出たなー
まだまだ漫画として続けられたんじゃないかってつくづく思う
それとメディア化希望のネット署名活動してるの
>>1
知ってる?
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/07(月) 10:21:47.77 ID:OqKqIn8yo
更新来ないな
96 :
『現実オチ』
[saga]:2011/03/07(月) 23:52:51.94 ID:9iqP6TX70
とある朝。
一方通行は窓から差し込む陽光を顔に浴び、起床した。
ただし彼の家の窓は南についており、朝日は入ってこない角度で寝ている。つまり――
一方「……もォ11時か」
この作品においての彼はニートではなくきちんと学校にも行っている。
昨日のことを思い出し、心の中で毒づきながら部屋の端を見る。
そこには吊るされたスーツがあった。
一方(昨日死んであの場所に行ったのは現実ってことコトかァ……そォだ)
彼は立ち上がり、スーツに手を掛ける。
一方「オイタする悪人には灸を据えねェとなァ……」ニヤリ
とりあえず缶コーヒーを飲み、カップヌードルを食し、彼は出かけた。
その服の下に漆黒のスーツを着込みながら。
97 :
『ダイナミック入室』
[saga]:2011/03/07(月) 23:53:28.67 ID:9iqP6TX70
――とある廃工場――
ヴェーラ「まったく、木原さんはこんな昼から何故集合をかけたのかな」
ナンシー「さぁ? 私達にはあの人の考えは理解できないよ」
暴走族とかそういったものに似たこの集団。
しかし実質はそのリーダーである木原数多個人によって作られた私兵部隊だ。
名を猟犬部隊(ハウンドドッグ)。
その溜まり場である廃工場の鉄製の巨大な扉が、突如弾け飛んだ。
一方「やァ皆さン。木原くンはいますかねェ!?」
猟犬部隊の構成員は皆一様に侵入者の方向に驚愕の表情を見せていた。
鉄製の扉を普通に蹴破って入ってきた侵入者なのだ。訓練されていようとも、そんな解析不能の理不尽な力に対応できる者などいない。
一人が銃を取り出し、発砲。
ある程度銃器などを保有しているこの組織では、木原の命令なしでは発砲は許可されない。
だがしかし、彼は恐ろしかった。目の前にいる絶対的なバケモノを前にして、自然と手が動いたに過ぎない。
そして、彼の銃は爆発した。
何かを感じ取っていたのか、すぐさま手を離し距離を取ったのは流石だろう。出なければ今頃手首から先はない。
場が独特の緊張に包まれる中、ある一人の声が廃工場に木霊する。
木原「物騒だなぁ、一方通行(いっぽうつうこう)。ホレ、少し先の扉をくぐれ。あと全員手を出すなよ?」
スピーカーから聞こえてくる声に、一方通行は口角を吊り上げた。
人々が道を開けた間を悠々と足音を立てながら歩く一方通行。そして、再び鉄製のドアを蹴り破った。
98 :
『木ィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!?』
[saga]:2011/03/07(月) 23:59:09.42 ID:9iqP6TX70
一方「木ィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!?」
木原「よぅ一方通行。しっかしおかしいなぁ。確かにテメェは俺が直々に線路に突き落としたはずなんだが?」
一方「テメェをぶち殺すために一度死んで蘇ったンだよ」
木原「そりゃ光栄。で、そのベクトル操作能力も地獄からの手土産か?」
一方「あァそォだ。俺は『一方通行(アクセラレータ)』って呼ンでるけどなァ」
ガァン! と。
一方通行が足を踏み鳴らした瞬間、転がる鉄パイプが浮かび上がる。
それにまるで赤子でもあやすかのような手つきで軽く触れる。
瞬間、鉄パイプは弾丸のように飛んでいった。
木原はそれを軽く避け、一方通行の元へと駆け出した。
一方(あァン? どォいうつもりだァ? まァいい、どうやって料理してやろォか――)
と、そこで。
突き出された拳は反射されることなく一方通行の頬に突き刺さった。
そのまま一方通行の体は壁に叩きつけられた。
一方「が……ァ……?」
一方(なンで反射がはたらかねェんだ!?)
思考中に真横から鉄パイプが襲う。
その通りに吹き飛ばされた一方通行は、右手を廃材の山に掛け、木原を見上げ言った。
一方「テメェ……まさか、何かしらの能力でも手に入れやがったのか……?」
木原「いやぁ違う違う。そうじゃねぇよ。ただ、生まれつきこんな感じなんでな」
99 :
『これは木原くンですか?』
[saga]:2011/03/08(火) 00:03:18.80 ID:zuBkKQuX0
木原「テメェは物事を考えすぎなんだよ。もっとシンプルに考えようぜ」
一方「なン……だとォ……?」
木原「なんでこういう考えに辿りつかねぇんだ? 『目の前にいる木原数多ってのは人間じゃねぇ』ってな」
一方「はァ? ナニいってンだ?」
ガァン! と再び殴られる。
廃材に後頭部を打ち付けるも、痛いのは殴られた顔面だけだった。
木原「俺はな。吸血鬼なんだよ。そんでテメェを殴れてるのは俺に『絶対感覚(トゥルーハンド)』っていう能力があるからだ。
その能力は一朝一夕に手に入れたもんだろ? だからテメェはわかってねぇんだよ。その『一方通行(アクセラレータ)』っていう力の本質にな。
確かにすげぇよ? 俺も能力で判断してんだが、10tまでの力ならベクトルを操作でき、しかも意識の範囲外でも自動で反射が働くってんだ。
でもな、テメェの反射は『反射』じゃなくて『ベクトル操作による反射』なんだよ。だったら反射が働く瞬間に拳を引き戻してやればいい。
そのタイミングが際どいんだが、まぁテメェの能力を研究し尽くした上で努力でもすりゃ誰でもできるさ。
まぁ、俺の『絶対感覚』はそういったタイミングとかが全部わかるんだよ。勘を極めた感じだな。相手が悪いんだよ。黒い球の部屋の住人」
一方「な……なンでそのことを……?」
木原「おいおい、いくらなんでも俺がテメェを殺すわけねぇだろ。少し育ててった仲だぜ。それに一対一ならともかく、電車に突き落としてハイ終わりじゃあっけねぇしな。
死んだらあの部屋に送られることを知って俺はテメェを殺したんだよ。あぁ、ちなみに俺は星人とかと同じみてぇなもんだからよぉ。頭の爆弾は発動しねぇぜ?」
一方「……そォだ。なンでテメェは俺にダメージを与えれンだ。このスーツがある程度のダメージは被るはずなンだが」
木原「簡潔にいうとな。テメェらガンツチームを消すために最近は動いてんだ。俺達吸血鬼はな。だからある程度ダメージを与えれる……わかるかなぁ?」
一方「つまりテメェと俺は今までどォり敵同士ってことだ」
木原「そういうことだ。わかってんじゃねぇか。
……じゃ、最後の忠告だ。吸血鬼の若い奴らはガンツチームを見つけ出すことに躍起になってる。
まだテメェのことはバレちゃいねぇがそれも時間の問題だ。いいか。もしテメェがターゲットに決まったら……そんときは俺がテメェに引導を渡してやる。じゃあそろそろ眠りな。クソガキ」
木原の拳が一方通行の腹に刺さる。
そのまま一方通行は気を失った。
猟犬部隊のある一人に、とあるカエル顔の医者のところまで送るよう言いつけた後、彼は別の出口から出た。
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/08(火) 00:06:33.06 ID:tO/ds+hbo
これは
>>1
なのか?
101 :
『いえ、カリスマ吸血鬼です』
[saga]:2011/03/08(火) 00:07:06.09 ID:zuBkKQuX0
??「あら、甘いじゃない。数多」
突如、背後から声をかけられる木原。
その幼い声色ながらも、言葉では言い表せない威圧感を孕んだ呼び声に、彼は振り向く。
木原「……なんですか? 『お嬢様』」
レミリア「レミリアで良いって言ってるじゃない。あと敬語もいらないわ。主の言うことは聞くものよ?」
木原「……で、用件は?」
レミリア「あそんでほし」
咲夜「視察だそうです。貴方がきちんとしているかの、ね」
レミリア「うー、そうよ。で、なんであの白黒もやしを逃したの?」
木原は少し考えるそぶりを見せながら、レミリアに語る。
木原「……まぁ、アイツには因縁があるからな。自分の手で殺さなきゃいけねぇんだよ」
レミリア「……わかったわ。その時が来たら数多に一任させてもらうわよ」
木原「……ありがとよ、レミリア」
レミリア「それじゃあ遊んで」
咲夜「さて、戻りましょうか。妹様も待っていると思いますよ」
レミリア「わかったわよ」うー☆
木原「それじゃあ、猟犬部隊に指示出してくるわ」
レミリア「またね」
木原が行ったあと、レミリアはカリスマに溢れた表情で隣のメイドに命令を下す。
レミリア「その時が着たら、貴方も同行しなさい。咲夜」
咲夜「……それがお嬢様の望みであるならば」
計画は、水面下で動く。
その波は、運命をどう弄ぶのか――彼女以外にはわからない。
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/03/08(火) 00:10:53.15 ID:zuBkKQuX0
明日からテスト。
そして今日中に二章に行けなかった……
ざまぁのm9が むきゅー か まるきゅう の略にしか思えない。
>>100
そうでございますのよー
>>93
専ブラよくわからないんですよ。
誰か教えてくださるとありがたく思いまする。
>>94
うちの近くに売ってない……
1は置いてたのに。
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/08(火) 01:24:47.19 ID:Sx/IxFL2o
とくにこだわりないならjane styleをインスコして
http://ex14.vip2ch.com/monazilla/jane.html
の通りに
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/08(火) 01:31:09.94 ID:2MH32pyAO
おお!更新されてる
PSYRENだけじゃなくて、禁書や東方のキャラもしっかり出て来るのは楽しい
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/19(土) 07:41:47.44 ID:D/7+xJp3P
主は無事なのかなぁ
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/03/21(月) 20:39:25.75 ID:E2TdMNBZ0
霊夢が居なかったら良作だったのに
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[saga]:2011/03/21(月) 22:13:35.27 ID:Se3cEmPG0
作者は無事ですが相棒は無理でした。
ここで更新は打ち止めとさせていただきます。
誰か続きを引き継いでくれないかなぁ……
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)
:2011/03/22(火) 22:14:00.21 ID:KpEPTttAO
誰かお願いします!
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/03/23(水) 01:33:57.62 ID:tnAQHYrAO
>>108
ヒント・県名
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/03/23(水) 10:44:13.48 ID:Z2e6RY9Yo
兵庫・・・?
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