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美琴「アヴァロンの長ーい一日!」上条「時々、学園都市……でいいのかな?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/03/21(月) 23:40:44.50 ID:vaxdlk5M0

前スレ 上条「アンタは私のものになんのよ」美琴「……不幸だ」

    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294929895/


※注意

@ このSSでは、上条さんと御坂さんの中の人が入れ替わってます。一応、上琴SSですよ?

A このSSには、クロスオーバー要素が含まれています。

B このSSは、新約禁書の内容は全く考慮してません。

それでもOKな方に読んでいただけると幸いです。前置きが長くなりましたが、まったりペースでスタートです!

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【モバマス】12歳小学生組! 的場梨沙CDデビューおめでとう編 @ 2020/01/28(火) 12:47:24.51 ID:tQ9zRTuCO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1580183244/

【書籍化】パートスレッドまとめスレ【漫画化】part.2 @ 2020/01/27(月) 23:04:07.08 ID:yLhmENBT0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1580133846/

【ガンダム】アリア「安価とコンマでデラーズ〜グリプス?」 @ 2020/01/27(月) 20:35:32.88 ID:1PF0CEhh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1580124932/

善子「暖冬が続いて気分がいいから安価で行動するわよ」 @ 2020/01/27(月) 19:44:57.19 ID:W1X83+uw0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1580121896/

さてと @ 2020/01/27(月) 15:41:57.06 ID:jIdWZrAKO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1580107317/

果南「善子ちゃん、ダイヤ、ちょっといいかな?」 @ 2020/01/27(月) 13:53:17.98 ID:wL9OCFnwO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1580100797/

【ガルパン】ダージリン「私はどんな時でも紅茶を一滴たりともこぼしませんわ」 @ 2020/01/27(月) 07:52:06.31 ID:OHuhzL+3O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1580079126/

【艦これ】大淀「では今回の作戦ですが」Toshl「はい」無良崇人「待ってください」 @ 2020/01/26(日) 21:55:28.81 ID:JhQoMyLX0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1580043328/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:42:17.01 ID:vaxdlk5M0

番外編其の三 とある魔王の超撤退戦 前編


アルビオン島 城塞都市アヴァロン 一方通行寝室――


一方通行「……」ゴロゴロ

打ち止め「まだかなまだかなー、ってミサカはミサカは待ちきれずにベッドの上を転がってみる!」ゴロゴロ

一方通行「平和だなァ……」ゴロゴロ

美琴「一方通行?」コンコン

打ち止め「来た!! わーい♪ お姉様入って入ってー、ってミサカはミサカはお客様を丁重に招きいれてみたり」テッテッテ

美琴「おはよう、打ち止め。朝から元気だなー」ナデナデ

打ち止め「えへへー、おはようございます! ってミサカはミサカは元気いっぱいに挨拶してみたり」

一方通行「朝っぱらから呼び出して悪ィな」

美琴「それは構わないけど、どうしたの?」

一方通行「オマエにしてもらいたい事があンだけど…」




垣根「傷もない立派な羽で 青空をなじった♪ ……お? あれは…」バッサバッサ


3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/21(月) 23:42:56.06 ID:+wtKl8S0o
原作レイプして何が楽しい?
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:43:21.57 ID:vaxdlk5M0

アヴァロン 食堂――


上条「打ち止めの様子がおかしい?」

御坂妹「はい、妙にそわそわしたりネットワークの接続を切った状態が続いたりと不可解な行動をとっています、とミサカは端的に報告します」

露ミサカ「何かに悩んでいる風ではないのですが、とミサカは補足しました」

浜面「だったら問題ないだろ。難しい年頃だし、みんなに秘密にしたい事だってあるんじゃないか?」

麦野「浜面にしては、まともな意見ね」

絹旗「でも超思慮が浅いと言わざるを得ません」

浜面「なんでだよ?」

麦野「ここは学園都市とは別種の危険が沢山あるでしょう? なのにネットワークを切断してたら…」

浜面「なるほど、そりゃ確かに心配だな」

滝壺「大丈夫だよ、はまづら。私たちがフォローしてあげればいいんだから」

浜面「そうだな。あぁ、やっぱ滝壺は優しいなぁ」

滝壺「そんな事ないよ」

浜面「謙遜すんなって〜」

麦野「……」イライラ

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/21(月) 23:43:41.87 ID:+wtKl8S0o
>>1
おもしろいと思ってる?まさか
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:45:01.50 ID:vaxdlk5M0

絹旗「……麦野が超凄絶な顔してます」

露ミサカ「あと何分で浜面さんが死亡フラグを建てるか賭けてみませんか? とミサカはお約束の提案をします」

上条「う〜ん、5分で」

絹旗「3分ですかね」

御坂妹「間を取って4分、とミサカはやる気なく賭けてみます」

露ミサカ「ではミサカは1分で、とミサカは事の推移を見守ります」


浜面「明け方は冷えるだろ。身体は平気か?」

滝壺「うん」

麦野「……」イライラ

浜面「今日は休みだからさ、山の麓まで散策に行かないか?」

滝壺「いいよ。綺麗な花畑があるんだよね」

浜面「なんだ、知ってたのか」

滝壺「みさかが教えてくれたの。とっても綺麗だって」

浜面「まぁ聞くと見るとじゃ感動が段違いだからな。期待していいぞ」

滝壺「……」クスッ

浜面「滝壺?」

滝壺「ごめんね。はまづらの意外な一面が可愛かったから」

浜面「……似合わねぇよなぁ」

滝壺「ううん、そんな事ない。自然に感動するのは素敵なことだよ」

浜面「つっても、ここは自然しかないけどな」

滝壺「空気が美味しくて景色も綺麗、凄くいいところだと思う。それに…」

浜面「それに?」

滝壺「……はまづらが傍にいてくれるから///」テレテレ

浜面「お、おう///」テレテレ

麦野「……」ションボリ

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/21(月) 23:45:22.16 ID:+wtKl8S0o
>>1
お前は今自意識過剰なんだ。
落ち着いて、我にかえれ。そして今自分がやっている恥ずかしい歴史を消すんだ。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:46:36.40 ID:vaxdlk5M0

御坂妹「なんというリア充、とミサカはいちゃつく二人に辟易します」

上条「……ノーコメントで」

露ミサカ「お姉様たちも似たようなものですが、とミサカはお姉様の心を独り占めしている野郎を睨みつけます」ギロリ

上条「い、いいじゃん別に! アンタ達だって十分いちゃついてるでしょ!」

絹旗「バカ面、超空気読め! 麦野をほったらかしにするな!!」プンプン


浜面「ハァ? ……って、麦野!?」ギクッ

麦野「……なによ」

浜面「あー……その、なんだ…」

滝壺「むぎのも一緒に行こう?」

麦野「いいの……?」

滝壺「うん」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/21(月) 23:47:45.68 ID:+wtKl8S0o
自惚れんなよマジで
誰も読んでないし、読まない。
なぜならつまらないからさ^^;
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:48:05.14 ID:vaxdlk5M0

絹旗「流石、滝壺さん。どこかのヘタレとは超違います」

上条「もっと強気に『お前たちが俺の翼だ!』みたいな事言えばいいのに」

御坂妹「絹旗さんは浜面ハーレムに入らないのですか? とミサカは暗にお姉様から浜面さんに乗り換えるよう促します」

絹旗「なに言ってるんです? 浜面とか超有り得ません」


浜面「酷い言われ様だ……」

滝壺「大丈夫、私はそんなはまづらを応援してる」

麦野「蓼食う虫も好き好きってね」

浜面「え、なにそれ?」

滝壺「お弁当用意しないと」テクテク

麦野「そうね、ぱぱっと作りましょ」スタスタ

浜面「ちょっ、無視した上においてかないで!?」タッタッタ

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2011/03/21(月) 23:48:36.56 ID:+wtKl8S0o
>>1
死ねゴミ
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:49:22.52 ID:vaxdlk5M0


絹旗「行っちゃった……。そういえば何を話してましたっけ?」

上条「打ち止めのこと」

絹旗「そうでした。でも変なとこなんて超思い浮かびません」

上条「俺もわからないなー。因みに今どうしてんの? 今日はまだ会ってないんだけど」

御坂妹「……現在、上位個体はネットワークに接続していません、とミサカは溜息混じりに報告します」

絹旗「確かに超何かありそうです」

上条「こういう時、真っ先に反応する奴もいないんだけど」

露ミサカ「お姉様もいませんね、とミサカは嫌な予感を察知します」

上条「あの三人仲いいから、さっきの浜面たちみたいに遊びに行く計画でも練ってるんじゃない?」

絹旗「打ち止めがサプライズ企画をしたくて、御坂たちに超相談してるってとこですかね」

上条「そうそう…」

垣根「お前らっ! 大変だ!!」バッサバッサ

絹旗「屋内で羽根を出さないでください! 超鬱陶しいです!」

垣根「そんな事はどうでもいい、兎に角これを聞いてくれ」

御坂妹「ICレコーダーですか、とミサカは一先ず聞く姿勢をみせます」

垣根「データを写して……再生するぞ」

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:50:32.31 ID:vaxdlk5M0

Sound Only――


打ち止め「こんな感じ……かな? ってミサカはミサカは上目遣いで聞いてみ…」

一方通行「うおっ!? 力を入れすぎだクソガキィィッ!! こいつはデリケートなンだ。もっと気ィ使え!」

打ち止め「!?ッ、……ごめんなさい、ってミサカはミサカは意気消沈……」

美琴「そんなに落ち込むなよ。上手なやり方教えるから、な?」

打ち止め「……ミサカにも出来る? ってミサカはミサカは不安を隠しきれなかったり」

美琴「大丈夫だよ。ちゃんと出来るようになるまで付き合うからさ」

一方通行「俺からも頼むぜ。いつ焼き切られるか分かったもンじゃねェからなァ」

打ち止め「もうっ、ミサカだってやれば出来るんだから! ってミサカはミサカは闘志に火をつけてみる!!」

美琴「あはは、その意気だ。んじゃお手本を見せるから……一方通行いいか?」

一方通行「おォ」

美琴「えーっと……んッ…こんな…感じで……あッ…」

一方通行「……なンつー声出してやがる///」

美琴「そ…んなッ……ことッ…言っても…ッ、はぁ…はぁ……加減が…ぁあッ…」

一方通行「……///」

打ち止め「わぁ……ってミサカはミサカはお姉様の超絶テクに魅入ってみたり……」

美琴「こ…コツ…ぅ…ッは……つか…んぁッ……! はぁ…はぁ……つ、疲れたぁ……」

打ち止め「すっごーい! 流石お姉様だね、ってミサカは……あれあれ? お顔が真っ赤だけど、どうしたの?」

一方通行「なンでもねェ///」

美琴「え……もしかして痛かった?」

一方通行「別にィ……///」

美琴「うあ、ごめん。上手くできたと思ったんだけどなぁ。……もう一回やっていい?」

一方通行「は……ハァ!?」

美琴「打ち止めに教えなきゃだし、今度はもっと上手にするから……なぁいいだろ?」

一方通行「……………………………………勝手にしろォ///」


14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/21(月) 23:50:32.66 ID:+wtKl8S0o
>>1
消えろゴミ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:51:24.53 ID:vaxdlk5M0

アヴァロン 食堂――


垣根「これヤバくね?」

上条「……」ポカーン

アロウン(けしからんな)

絹旗「……」ポカーン

御坂妹「……」ポカーン

露ミサカ「……」ポカーン

垣根「おーい、放心してる場合か?」

絹旗「ハッ!? ななな、何が起きてるんですか!?」

垣根「一方通行がうらやまケシカラン状況にある事だけは分かる」

絹旗「未現物質は…」

垣根「俺なら姉妹丼なんて安易な真似は許さねぇよ」

絹旗「ですよねー……って、じゃあ現在進行形で!?」

垣根「しっぽりムフフとお楽しみ中じゃねぇの?」

絹旗「ええっ!? か、上条さんも何か……上条さん?」

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/21(月) 23:51:37.19 ID:+wtKl8S0o
>>1
失せろゴミ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:52:25.88 ID:vaxdlk5M0

上条「……戦の準備だ」

御坂妹「……了解、とミサカは妹達の招集を打診します」

露ミサカ「近く番外個体もやって来るというのに……なるほど、ミサカ小中高の三種盛りという訳ですか、とミサカは敵の狙いを瞬時に見抜きます」

御坂妹「あとお母様(ミサカ大)でフルコンプですか、そうですか、とミサカは魔王の野望に戦慄と怒りを覚えます」

露ミサカ「そ、そこまで…」

上条「うろたえるなッ!! 我々は何としてもミサカ中を奪還せねばならんッ!!」

御坂妹露ミサカ「「!?ッ」」

上条「だが魔王の力は強大だ。俺の不完全な幻想殺しでは敗北は必至だろう」

御坂妹「そんな!? とミサカはノリノリで合いの手をいれます」

上条「案ずる事は無い。上条センセーには必勝の策があるッ!! それを実行する為に、皆の力を貸してくれないかッ!!」

露ミサカ「もちろんです! とミサカは魔王に立ち向かう覚悟を決めます」

御坂妹「アルビオン島の全ミサカも同じ思いです! とミサカは上条さんの策に全てを賭けます」

絹旗「……なんですか、このノリ?」

垣根「おもしれぇ、俺も手を貸すぜ!」

上条「垣根……ッ!」

絹旗「え……?」

垣根「『幻想殺し』と『未現物質』のタッグなら魔王にも対抗できるハズだ」

御坂妹「ミサカたちも忘れてもらっては困ります、とミサカは大胆不敵に言い放ちます」ニヤリ

垣根「言うじゃねぇか」ニヤリ

露ミサカ「戦果を以って妹達の有能さを証明してみせます! とミサカは己を鼓舞します」

垣根「上等ッ!!」

上条「これより魔王征伐に向かう。野郎共、ついて来いッ!!」

垣根御坂妹露ミサカ「「「応ッ!!!」」」



絹旗「……ああそっか、いつもの超悪ふざけなんですね。なら私は…」

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/21(月) 23:52:50.11 ID:+wtKl8S0o
つまんね
俺だけじゃなく皆そう思ってるよ^^;
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:53:49.17 ID:vaxdlk5M0

アルビオン島 林道――



打ち止め「わぁー、木漏れ日が気持ちいいー、ってミサカはミサカは駆け出してみたり♪」テッテッテ

一方通行「危ねェからあンまり離れるンじゃねェぞ」

打ち止め「はぁーい♪」

一方通行「チッ、ホントに分かってンのか……」

美琴「過保護だなー」

一方通行「あァ? これくらい普通だろうが」●REC

美琴「そうかな? さっきだって打ち止めが散歩にいきたいー、っつったら二つ返事でここにいるじゃねーか」

一方通行「なンとなく俺も外に出たい気分だったンだ」●REC

フィ「天気もいいし散歩日和だが…」

美琴「おまえってインドア派だよなー」ニヤニヤ

一方通行「……今日はアウトドア派なンだよ」●REC

フィ「やれやれ」

美琴「それで、何を一生懸命撮ってるんだ?」

一方通行「そンなもンオマエ、ガキの成長記録に決まってンだろ」●REC

フィ「迷い無く答えるあたり、自身の兄バカぶりを認識していないようだ」

美琴「俺も編集手伝っていい?」

一方通行「あァ、構わなねェよ」●REC

美琴「さんきゅー、なんかテンション上がってきた! バンバン撮って打ち止めベストを作ろう!!」

フィ「……貴様も姉バカだったか」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/21(月) 23:55:31.64 ID:+wtKl8S0o
前スレが伸びたからって自惚れんなよガキ
お前の恥ずかしいレスでスレが埋まっただけであって、人気があったわけじゃない。
見ていて恥ずかしいから失せろっつってんだよ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/21(月) 23:56:40.52 ID:+wtKl8S0o
前スレが伸びたからって自惚れんなよガキ
お前の恥ずかしいレスでスレが埋まっただけであって、人気があったわけじゃない。
見ていて恥ずかしいから失せろっつってんだよ
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:57:10.02 ID:vaxdlk5M0

美琴「妹を可愛がって何が悪いんだよ?」

一方通行「何も悪くねェ。あのガキには家族の温もりが絶対に必要なンだよ」●REC

フィ「言ってる事は間違っていないが、行動で台無しだな」

美琴「おまっ!? 運動会で必死にビデオを撮る、全国のお父さんに謝れっ!!」

打ち止め「一方通行ぁー♪ お姉様ぁー♪」フリフリ

美琴一方通行「「打ち止めァー♪」」フリフリ

フィ「……最早何も言うまい」

一方通行「にしてもよォ、撮っても撮ってもきりが無いぜ……ッ!? クソがァ!!」

美琴「!?ッ」ビクッ

フィ「どうした?」

一方通行「MSの容量が限界だとォォッ!? 交換中にベストショットを逃したらどォすンだァァァーーーーーーッ!!」

美琴「そりゃ大変だ! 早く交換を…」


打ち止め「きゃあああああぁぁぁーーーーっ!?」

美琴一方通行「「打ち止め!?」」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/21(月) 23:57:24.79 ID:+wtKl8S0o
前スレが伸びたからって自惚れんなよガキ
お前の恥ずかしいレスでスレが埋まっただけであって、人気があったわけじゃない。
見ていて恥ずかしいから失せろっつってんだろ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 23:59:30.86 ID:vaxdlk5M0

打ち止め「助けてー、ってミサカはミサカは必死に助けを求めてみる!」

垣根「ハハッ、脇が甘ぇんだよ一方通行」バッサバッサ

一方通行「テメェッ!! 打ち止めを離しやがれ!!」

美琴「なんでこんな事するんだよ、垣根っ!!」

垣根「強いて言うなら打ち止めが可愛いから?」

美琴一方通行「「……」」イラッ

垣根「打ち止めを返してほしけりゃ追ってきな!」バッサバッサ

一方通行「上等だァ、つかまれっ!!」カチッ

美琴「分かった!」ギュッ

フィ「おい、このパターンは…」


一方通行「飛ばすぞオラアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!」ビューーーン

美琴「ぎゃああああああああああああああああ!!??」

フィ「音速の数倍で飛べるとは驚きだ。しかも燃え尽きない不思議」

垣根「しっかりついて来いよ!!」バッサバッサ

打ち止め「きゃあああぁぁぁーーーーーーーーーっ♪」

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/22(火) 00:01:44.35 ID:QXuNxtPXo
^^;
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/22(火) 00:02:54.75 ID:388wbwOyo
打ち止め楽しそうだなwwww
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/22(火) 00:03:24.34 ID:VE2yaoTD0

アルビオン島 砂浜――


垣根「楽しかったか?」

打ち止め「すっごく楽しかったよ! ってミサカはミサカは大興奮っ!」

垣根「そりゃ良かった。……来たか」

一方通行「もう逃げ場はねェぞクソメルヘン!」

美琴「ら…打ち止めは…か、返してもら……ぅぅ…気持ち悪い……」ヨロヨロ

垣根「逃げ場が無い? ハッ、そいつはどうかな?」

一方通行「ハァ? そんなハッタリが…」

美琴「ッ!? 下だッ!!」


一方通行「――ッ!!」ヒラリ

垣根「チッ、かわしやがったか」

一方通行「……落とし穴ァ?」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/22(火) 00:03:43.77 ID:388wbwOyo
打ち止め楽しそうだなwwwwww
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/22(火) 00:04:11.33 ID:388wbwOyo
打ち止め楽しそうだなwwwwww
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/03/22(火) 00:04:53.81 ID:zJnTtShFo
考えたら、周りの能力者がみんな遊んでくれるんだからな。
お子様的には楽園だよな。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/03/22(火) 00:05:30.46 ID:zJnTtShFo
考えたら、周りの能力者がみんな遊んでくれるんだからな。
お子様的には楽園だよな。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/22(火) 00:06:31.77 ID:VE2yaoTD0

御坂妹「それだけではありません、とミサカは砂浜から華麗に…ぺっぺっ…す、砂が口に…」バスッ

打ち止め「地面に潜ってたの!? ってミサカはミサカは驚きを隠せなかったり!」

妹達1「折角カッコ良く決めようとしたのに」バスッ

妹達2「10032号の所為で」バスッ

妹達3「台無しです」バスッ

妹達4「とミサカは」バスッ

妹達5「砂浜から飛び出しつつ」バスッ

妹達6「冷ややかな目で」バスッ

妹達7「10032号を睨みつけます」バスッ

19090「……ます」バスッ

美琴「か、囲まれた!?」

露ミサカ「これぞ十面埋伏の計、とミサカはしたり顔で策が成った事を告げます」バスッ

一方通行「……アジな真似してくれンじゃねェか」

垣根「さて、覚悟はいいか?」

一方通行「あァ? この程度の状況でもう勝ったつもりか?」

美琴「ッ!? 真上だっ!!」

一方通行「なにっ!?」

上条「その首ッ、貰ったああああああああああああああああああああああっっ!!!」チュドーーーーーーン

一方通行「舐めンじゃねェぞォォォーーーーーーーーッ!!!」カチッ

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/22(火) 00:08:03.61 ID:VE2yaoTD0


御坂妹「砂で視界が……とミサカは上条さんの馬鹿力に慄きつつ周囲の警戒をします」

垣根「やったか……?」

露ミサカ「それは言っちゃだめだろ、とミサカは作戦の失敗を確信しました」

垣根「完全に囲まれたあの状況とタイミングで避けれるハズがねぇ」バッサバッサ

御坂妹「風で砂を吹き飛ばすつもりですか? とミサカは……うぐ、また口に……ぺっぺっ」

垣根「悪いがもう少し我慢してく……れ?」バッサバッ……

上条「……」

垣根「上条、まさか……ッ!?」

上条「逃げられた。美琴も打ち止めも一緒にな」

露ミサカ「やっぱり……とミサカはフラグを回収された事実に溜息を吐きます」

上条「美琴が直前に察知したみたいだからしょーがない。だがそう遠くへは行ってないハズだ」

垣根「この位置からだと……東にしか逃げられねぇが」

アロウン(ふむ、アロウン陵に逃げ込んだか)

上条「アロウン陵?」

アロウン(俺の墓さ。クックック、よりにもよってあそことはな)

上条「危険は?」

アロウン(打ち止めがいる以上油断は出来んが、過保護兄貴と世話焼き姉貴がついてるから大丈夫さ)

上条「確かにね。そんじゃ不完全燃焼だけど撤収しますか」

垣根「浮気の件はいいのか?」

上条「ハァ? 美琴が浮気なんてする訳ないっての」

御坂妹「大方しょーもない理由で、お姉様が無防備な姿を晒した程度のことでしょう、とミサカは冷静に推察します」

垣根「どうしてそこまで言い切れるんだ?」

上条「そんなの決まってるじゃない。アイツのことを信じてるからよ!」

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/22(火) 00:08:54.40 ID:VE2yaoTD0

アルビオン島 アロウン陵 地上一階――


一方通行「咄嗟に入っちまったが、ここはどこだ?」

美琴「えらく広い建物だけど……なんか嫌な雰囲気だな」

フィ「……データ照合……検索完了。どうやらここはアロウン陵というらしい」

打ち止め「陵ってことはお墓かな、ってミサカはミサカは不安を抑えて聞いてみたり」

フィ「その昔、魔王の肉体を葬ったとされる遺跡だ。数々のトラップに加え、強力なガーディアンとアンデットが徘徊する危険地帯のようだ」

美琴「あ、アンデットって……あれだよな、ゾンビとか幽霊とか」

打ち止め「!?」ビクッ

一方通行「この島なら居てもおかしくはねェ。ま、俺たちの敵じゃねェだろォがな」

美琴「だから怖がらなくていいよ。絶対に守ってみせるから」ナデナデ

打ち止め「……うんっ」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 00:09:18.11 ID:LUUlhxGSO
楽しそうで
なによりですwwww
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/22(火) 00:10:47.77 ID:VE2yaoTD0

フィ「予め言っておくが、ここでの能力の使用は出来るだけ控えたほうがいい」

美琴「どうして?」

フィ「遺跡そのものの老朽化が激しい。電撃もベクトル操作も崩落を招きかねないだろう」

美琴「それじゃ長居は無用か」

打ち止め「は、早く出よう、ってミサカはミサカは入り口めがけて猛ダッシュ!」テッテッテ

一方通行「おいガキっ、暗いとこで走ンな!」

打ち止め「ちゃんと見えてるから平気だよ、ってミサカはミサッわわっ、きゃああぁぁーーーーーっ!!」ジメンクズレル

美琴「ッ!!」トビコム

一方通行「チッ!?」トビコム

フィ「磁力を使って引き寄せろッ!!」

美琴「打ち止めァァァーーーーーーーーーッ!!!」ビリビリ

打ち止め「!?ッ、お姉様っ!?」

美琴「くうぅぅっ!! 捕まえ…………たッッ!!」キャッチ

打ち止め「わぷっ!?」

フィ「可能な限り崩落地点から離れて着地しろ!」

美琴「舌噛まないように歯を食いしばって!!」ビリビリ

打ち止め「……ッ!」コクコク

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/22(火) 00:12:12.08 ID:VE2yaoTD0

アルビオン島 アロウン陵 地下三階――


美琴「痛てて……打ち止めは無事か?」

打ち止め「うん、お姉様が助けてくれたから何ともないよ、ってミサカはミサカは無事をアピールしてみる!」

一方通行「よくピンポイントに引き寄せられたな。瓦礫の量がハンパじゃねェせいで俺は見失っちまったンだが」

美琴「ヘアピンが金属だったから目印になったんだ」

打ち止め「お姉様とお揃いのヘアピン……」ギュッ

一方通行「なンにしろありがとよ」

美琴「どういたしまして。それよりも……」ミワタス

一方通行「こっから出るのが先決か」

フィ「さっきの崩落で天井は塞がってしまったようだ。面倒だが階段を探すしかないな」

美琴「だったら即行動だ。周囲の警戒は俺がするから…」

一方通行「あァ、ガキは任せろ。離れるンじゃねェぞ」

打ち止め「うん離れないよ、ってミサカはミサカはアナタの手をぎゅっと握ってみる」

美琴「んじゃ、とある魔王の超撤退戦、始めますかっ!」ドーン

一方通行「……センスも緊張感もねェなァ」ゲンナリ

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/22(火) 00:14:58.59 ID:VE2yaoTD0
今回はこれで終了。
それではまたー
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 00:16:00.37 ID:LUUlhxGSO

乙ですーノシ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/22(火) 00:16:09.62 ID:388wbwOyo
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/03/22(火) 00:21:34.54 ID:bIp+d8MAO
乙!
今回も面白かったです!
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2011/03/22(火) 00:26:34.64 ID:2IkgajCP0
>>1
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/22(火) 00:30:04.47 ID:VE2yaoTD0
非常に恐縮なのですが、前スレの削除依頼は何日後くらいに出すのが妥当でしょうか?
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2011/03/22(火) 00:31:42.32 ID:+Vq1FJDd0
めちゃめちゃおもしろいです。続き楽しみに待ってます
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/03/22(火) 00:31:51.30 ID:zJnTtShFo
削除じゃなくてhtml化だから、何なら今この瞬間に出しても大丈夫。
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/03/22(火) 00:34:03.74 ID:2zYW0/eF0
待ってたよ
みんな仲良しでなごむわ
>>1
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/22(火) 00:41:19.67 ID:VE2yaoTD0
>>45 情報ありがとうです。
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 00:50:44.39 ID:uuSwq8KDO
>>1乙!
愛玩奴隷になるのを心待ちにしてるww
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 01:00:58.60 ID:abafLPxE0
まだかッ・・・上条さんの愛玩奴隷はまだかッ・・!!
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/03/22(火) 01:44:47.42 ID:FYLcinvIo
1000行ったスレは自動html化されるようになったから申請出さなくても大丈夫だよ。

ナニを焼き切るんだろう……
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 01:57:20.72 ID:Kg/nw30k0
>>1乙ですー
毎度楽しませてもらってます。
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 23:22:33.94 ID:SiRRpBoDO

そういや魔術サイドの面々は出てきますか?
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/23(水) 09:23:17.92 ID:dr+1zyxDo
上条さんの愛玩奴隷まであと何日まてばいいんだよ!!
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/23(水) 13:25:14.87 ID:PUqUbpRSO

あいかわらず
美琴in上条の破壊力
がはんぱないwww

あと
上条in美琴△

55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/23(水) 18:46:34.85 ID:FsJRBR1AO
美琴in上条さん可愛いなぁ…
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/03/24(木) 08:50:58.58 ID:ZzMSUbMn0
楽しみ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/03/24(木) 23:06:51.87 ID:8jpZet4x0
感想レスありがとうです。超励みになります。
今回は実験的に一部仕様を変更して投下します。
読みにくいかもですが、どうかご容赦をばー
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:07:29.11 ID:8jpZet4x0

番外編其の三 とある魔王の超撤退戦 中編


アルビオン島 アロウン陵 地下三階――


美琴「うわー、広くて埃っぽくて……暗い」

打ち止め「な、何か明かりになるものはないかな、ってミサカはミサカは辺りを見渡してみる」キョロキョロ

一方通行「僅かだが照明があるンだ。贅沢言ってンじゃねェ」

美琴「このフワフワ浮いてる光の玉のこと? でも豆電球並みにしょぼいからなぁ」

人魂「……」フワフワ

フィ「……なんの力場も観測できないのだが、何故その照明は稼動しているのだろうな」

美琴「多分アヴァロンに使われてる超技術と同じだろ。ほら、これって魔法の光に似てるし」

フィ「では何故魔力が観測出来ないんだ?」

美琴「そう言われると確かに変だけど…」ジー

人魂「……にん…げん…」フワフワ

美琴「………………………………しゃべった」カタカタ
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:08:21.15 ID:8jpZet4x0

打ち止め「お姉様どうしたの? ってミサカはミサカは震えてるお姉様を心配してみたり」

美琴「……照明が喋ったんだけど」カタカタ

一方通行「ハァ? 何言って…」

人魂「……にんげんだァァァ……生きたにんげんがァァァ……」フワフワ

通行止め「「……」」ガタガタ

人魂「うぅ 宇宙からの 毒電波がァァァ〜 うぉ うぉまえには 聞こえないのかァァァ〜」フワフワ

美琴通行止め「「「……」」」ガクブル

フィ「件のアンデットか。貴様、呆けている場合か?」

人魂「ダッ ダメ ダメダァァァ……うぉ うぉまえを殺せと……ヤツが 言っているぅぅぅ〜っ」フワフワ

美琴通行止め「「「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」」」ダダダダダッ





一方通行「なンだ!? なンだよ!? なンなンですかァァァーーーーーーーーーっ!!!???」ダダダダダッ

打ち止め「みみみみみみみみさかはあわわわ……」ヒメダッコ

フィ「戦わないのか? 超能力者の肩書きが泣くぞ」

美琴「無理ぃぃぃーーーっ!? あんなの無理だあああああああああああああああああああ!!!???」ダダダダッ

人魂「走るぅぅぅ〜 走るぅぅぅ〜 うぉれぇたァァァちぃぃぃ〜っ」フワフワ

一方通行「ひィィィっ!? なンか声がっ!? 歌がっ!? 迫ってくるゥゥゥーーーーーーっ!!??」ダダダダダッ

美琴「こっちくんなぁぁぁーーーーーーーーーーーーーっ!!??」ダダダダッ


60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:10:02.56 ID:8jpZet4x0

アロウン陵 地下三階 階段――


美琴「はぁ…はぁ……」グッタリ

一方通行「なンとか、ハァ…ハァ……撒いたか……?」グッタリ

打ち止め「うぐっ、こ、怖かったよぉぉ……」メソメソ

一方通行「あァ……怖かったなァ……」ナミダメ

フィ「何たるザマだ、情けない」

一方通行「ンな事言ってもよォ、もし反射が効かなかったら即死亡な雰囲気だったろォが……」

フィ「否定は出来んが、やりようはあるだろう。物理で殴るとか」

美琴「どう見ても霊的なナニかだったよね……わっ、流石に抱っこはいいってば。一方通行も疲れてるだろ?」ヒョイ

打ち止め「ッッ!!??」ブルブル ユビサス

一方通行「なンだァ? 俺はここに座ってンだが……ッ!?」

美琴「え? じゃあ誰が抱っこしてる……の?」チラリ

骸骨「クコカカカカカカカ」カクカク

美琴「え、あ、その、は……はーわゆー?」ガクブル

骸骨「カカカカカカカカカッ!!」

フィ「残念だが、ここは英語圏ではないようだ」

一方通行「冗談言ってる場合かっ! クッソがァァァーーーーーっ!!」ベクトルパンチ

骸骨「!!??」パンッ

美琴「きゃうっ!? ……うぅっ、地味に痛い」ドサッ

フィ「おー激しい。スケルトンが粉々じゃないか」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:11:27.12 ID:8jpZet4x0

一方通行「おいっ、怪我はないか!?」

美琴「あ……う、うん、大丈夫みたい」

一方通行「そォか。……ったく、油断し過ぎだ」

美琴「ごめん……。気が動転してたっていうのは言い訳だよな……」ズーン

一方通行「責めてるわけじゃねェ。ただオマエに何かあったら悲しむ奴が大勢いンだろうが」

美琴「うん、気をつけるよ。……あ、あとな」

一方通行「あァ?」

美琴「その……助けてくれてサンキューな」ニッコリ

一方通行「……フン、そンな事よりさっさと脱出すンぞ」

打ち止め「ふふっ、素直じゃないですなーってミサカはミサカはツンデレ魔王さまをからかってみたりっ」ニヤニヤ

一方通行「うるせェぞクソガキ! 舐めた口利いてっと置き去りにすンぞ!」

打ち止め「きゃあ〜♪ お姉様たすけて〜ってミサカはミサカはお姉様に抱きついてみるっ♪」ギューッ

美琴「あはは、怖がってるのがバカらしくなってきたな」

打ち止め「うんっ! また襲われても、一方通行がやっつけてくれるもん、ってミサカはミサカは期待の眼差しを向けてみたり!」キラキラ

一方通行(言えねェ……。さっきは無我夢中だったから戦えたけど、今はビビリまくってます……なンて言えるわけがねェ)

フィ「魔王の面目躍如だな。貴様はどうする?」

美琴「ちょっとまだビビッてるけど、やってみせるさ」

打ち止め「ミサカも頑張るね、ってミサカはミサカは気合を入れてみる!」

美琴「よーし、気合入れていくぞーっ!」

打ち止め「おーーっ!!」

一方通行「……ビビッてる場合じゃねェよなァ」ボソッ


62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:12:32.28 ID:8jpZet4x0

アロウン陵 地下二階――


骸骨「クカッ……カカ……」プスプス

美琴「ふぅ、いっちょ上がりっと」

フィ「随分こなれてきたな。スケルトンは最早敵ではないか」

美琴「油断は禁物だけどね」

一方通行「あっちの方から風が流れてきてやがる」

打ち止め「じゃあ、あっちが出口だね、ってミサカはミサカはアナタの手を引いて…」

美琴「ッ!? 打ち止めストップだっ!!」

打ち止め「ふぇっ!?」ピュン!

一方通行「結構な速度だったが、こいつは……矢か」

フィ「この階層にはトラップが設置されているのか。退屈しない仕様だな」

打ち止め「ど、どうしよう、あんなの避けられないよ、ってミサカはミサカは軽い絶望感に襲われたり……」

美琴「大丈夫だよ。心配しなくても御坂さんがトラップを解除してみせるから」

一方通行「出来ンのか?」

美琴「うん、トラップの位置が何となく分かっちゃうんですよ」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:13:26.39 ID:8jpZet4x0

一方通行「危険予知能力か、便利な能力だなァ」

フィ「だが欠点もある。しかもそれが割と致命的だ」

打ち止め「欠点?……うーん、思いつかないや、ってミサカはミサカは答えを聞いてみる」

美琴「あ、あはは、なんと言いますか危険を予知出来ても回避は難しいというか…」

フィ「要はコイツの運動能力がへっぽこ過ぎて、回避に失敗する事の方が多いんだ」

美琴「……もっとオブラートに包んでよ」

フィ「精進しろポンコツが」

美琴「ポンコツ言うなっ!! ほんのちょっと運動が苦手なだけなの!」

一方通行「手伝ってやる」

美琴「え、御坂さんだけでも平気ですよ?」

一方通行「あンな事聞かされて安心して任せられるかボケ!」

フィ「折角の好意だ、素直に受け取っておけ」

美琴「ううっ、なんか釈然としない」

64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:14:53.89 ID:8jpZet4x0

一方通行「ンで、どンな手順で解除すンだ?」

美琴「この通路のトラップは上下左右の天井、壁、床から矢が射出されるだけの単純なものだけど」

フィ「いかんせん速度の問題から力押しで矢を回避するのは困難だ」

一方通行「反射で強引に突っ切るってのはダメなのか?」

フィ「『エレクトラム』製の矢が混じっている可能性を考慮して、その案は却下する」

一方通行「確かにその可能性はあるな」

打ち止め「ねぇねぇ『エレクトラム』ってなぁに? ってミサカはミサカは疑問をぶつけてみる」

フィ「通称、神殺しの金属と呼ばれる希少金属だ。こいつで作られた武器相手では、虎の子の反射も効力を発揮出来ないだろう」

一方通行「グラヴィタスを濃縮したようなもンだ。幻想殺しと違って物理強度もハンパじゃねェ」

打ち止め「ひえー、そんな怖い武器があるんだ、ってミサカはミサカは戦慄を覚えてみたり」

美琴「だから受けるんじゃなくて、避けて解除するんだ」

フィ「幸い安全地帯は把握している。俺様がコイツの思考を読み取って指示を出すから、玉切れまで上手く回避してくれ」

一方通行「ま、余裕でこなしてやンよ」



打ち止め「がんばってー!! ってミサカはミサカは精一杯アナタにエールを送ってみたりっ!」ピョンピョン

一方通行「任せろッ!!」カチッ

美琴「おー、気合入ってるなぁ」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:15:51.33 ID:8jpZet4x0

フィ「ではいくぞ。前に五歩」

一方通行「……」ピュン! ピュン! ピュン! ピュン! ピュン!

フィ「右にステップ」

一方通行「……」ピュン! ピュン!

フィ「後ろに三歩」

一方通行「……」ピュン! ピュン!

フィ「左にステップ、そしてターン」

一方通行「フン、楽勝だ」ピュン! ピュン! ピュン!

フィ「後ろに七歩、そこでトリプルアクセル」

一方通行「トリプル!? チッ!」ピュン! ピュン! ピュン!

フィ「右にステップ、左にステップ、すかさずレイバックイナバウアー」

一方通行「うおォォっ!?」ピュン! ピュン! ピュン! ピュン!

フィ「前に二歩、後ろに一歩、カッコいいポーズ」

一方通行「その幻想をぶち殺す!!」ピュン! ピュン! ピュン!


打ち止め「わぁカッコいいーってミサカはミサカは視線を釘付けにされてみたり」ウットリ ●REC

美琴「これって勇者の技じゃなかったっけ? でも……カッコいいなぁ」ウットリ


フィ「前後左右にステップ、大技の月面宙返り、次でラスト!」

一方通行「ハッ、やっぱ余裕じゃねェかっ!」ピュン! ピュン! ピュン! ピュン! ピュン! ピュン!

フィ「こっちを向いて……いのちッ!!」

一方通行「命ッ!!」ビシッ!!

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:16:45.92 ID:8jpZet4x0

フィ「素晴らしい完璧だ」

一方通行「……オイ」

フィ「なんだ?」

一方通行「最後のアレの時、風切り音が聞こえなかったンだが、どォ言うことだ?」

フィ「いのちッ!! の事か……あれは俺様の趣味だ。意味など無い」

美琴「……///」プルプル

打ち止め「……///」プルプル

一方通行「テメェ、スクラップにされてェのかッ!! オマエらも笑うなァ!!」

美琴「だ、だって、だってぇぇ///」プルプル

打ち止め「あんなに、い、生き生きと命って、み、ミサカはみ、ミサカは///」プルプル

一方通行「クソが、すぐに忘れろっ!!」

美琴「ご、ごめん、もうむ、無理……ぷはっ、あっははははは!」バンバン

一方通行「……」ビキビキ

美琴「あはっ、忘れられるハズないって、あ、あんなのさ。つーかなんであんな昔のギャグ知ってたの? おまえがお笑い……ぷふっ!?」

一方通行「みィィーーちゃァァンよォォ!!」ギロリ

美琴「や、やめろ、そんな凄んだら、ぎゃ、逆に…」

一方通行「逆になンですかァ!? あァン!?」ヘッドロック

美琴「痛い痛い痛いっ!! もう笑わないからっ! やめろってば、あははははっ!」キリキリ

一方通行「笑ってンじゃねェか! それとも痛いのがお好きな変態なンですかァ?」ニヤリ

美琴「違っ、変態なんかじゃな…」キリキリ

一方通行「いのち」ボソッ

美琴「〜〜ッ!? お、おまえっくく、ひひひきょうだ、っくくく、は、腹が痛いっ!」キリキリ

打ち止め「むー、ミサカを除け者にしてー! ってミサカはミサカは二人の仲の良さに嫉妬を爆発させてみたりぃっ!!」プンプン

美琴「打ち止め助けて!」キリキリ

打ち止め「やだもーん、ってミサカはミサカは素っ気無く振舞ってみたり」プイッ

美琴「そ、そんなぁ、ってかマジで痛いから勘弁してくださいっ!?」キリキリ

67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:17:36.05 ID:8jpZet4x0

一方通行「ったく、無駄にバッテリー使わせやがって」アタマハナス

美琴「うう……頭がくらくらする」ヨロヨロ

一方通行「オラっ、さっさと先に行くぞ」

打ち止め「待って! その前に充電した方がいいよっ! ってミサカはミサカは今朝のリベンジを提案してみる!」

一方通行「……こンな場所で行動不能とか怖すぎンだけど」ジトメ

打ち止め「今度は上手にできるもん! ってミサカはミサカはバカにされた事に憤慨してみたりっ!」プンプン

一方通行「ハッ、上手にチョーカーを焼かれそうで怖いンだよ」

打ち止め「むっきーっ! 鼻で笑ったー! ってミサカはミサカは怒りゲージが有頂天に達したことを宣言してみたりっ!!」

一方通行「オマエの能天気っぷりは何時だって有頂天だろォがよ。それと言葉遣い間違ってンぞ」ヤレヤレ

美琴「そんなに邪険にするなよ。打ち止めは、おまえの力になりたいって努力してるんだからさ」ナデナデ

打ち止め「お姉様……」

一方通行「……ンなこたァ分かってる」ボソッ

打ち止め「ふぇ、何か言った? ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「なンでもねェ。やるならさっさとしてくれ」プイッ

打ち止め「!? う、うんっ! すぐに始めるね! ってミサカはミサカはお姉様に習った通りにやってみる!」ビリビリ

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:18:33.67 ID:8jpZet4x0



一方通行「……」

打ち止め「ちゃんと出来たと思うんだけど……ってミサカはミサカは不安になって確認してみる」

一方通行「……問題ねェ。完璧に充電されてる」

打ち止め「ホントに!?」

一方通行「嘘じゃねェよ。やれば出来るじゃねェか」ナデナデ

打ち止め「えへー♪」ホッコリ

美琴「上手になったなぁ。ここは能力の出力が強くなりがちだから、結構難しい作業なんだけどね」

打ち止め「絶対に充電できるようになりたかったから頑張れたんだよ、ってミサカはミサカは意志の強さを語ってみたり」

一方通行「飽きっぽいオマエが、なンでそこまで一生懸命になれたンだ?」

美琴「おまえなぁ、そりゃ当然」チラリ

打ち止め「だって大好きなアナタのためなんだもんっ♪ ってミサカはミサカは思わず本心を口にしてみたり!」ニッコリ

一方通行「………………………………そうか」ブワワ

打ち止め「あれー? どうしたの? ってミサカはミサカはお顔を背けたアナタを心配してみる」

一方通行「なンでもねェ……なンでもねェよ」ポロポロ

美琴「お兄ちゃんはちょっと感極まっただけだから、少しあっちに行こうか?」テヲツナグ

打ち止め「???」テクテク

フィ「こういう雰囲気は尻が痒くなるな」ヤレヤレ

美琴「てめえは黙ってろ」


一方通行「家族っていいなァ……」グスグス
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:19:18.38 ID:8jpZet4x0

アロウン陵 地下一階――


美琴「もうちょっとで脱出できそうかな?」

フィ「そのようだ。データによると、ここから地上まで目立った障害はないハズだ」

打ち止め「でも慎重に行こう、ってミサカはミサカは今日の教訓を活かしてみたり」

一方通行「……ガキの成長は早いなァ」シミジミ

美琴「おっ! 光が漏れてる!」

フィ「ここから外に出れそうだな。しかし…」

打ち止め「瓦礫が邪魔で通れないよ、ってミサカはミサカは頭を悩ませてみたり」

一方通行「退いてろ。瓦礫ごと吹っ飛ばして道を作ってやる」カチッ

美琴「おまっ、いきなり!?」

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:21:08.21 ID:8jpZet4x0

アルビオン島 平原――


打ち止め「脱出一番乗りーってミサカはミサカは喜びを露に駆け回ってみるっ!」

美琴「最後の最後で無茶苦茶するなよ」

一方通行「別にいいだろ。あンな辛気臭い場所は、さっさとオサラバするに限る」

美琴「そうだけどさ、関係ない部屋まで吹っ飛ばしたように見えたんだけど……」

一方通行「二度と来ねェし気にすンな」

美琴「いいのかな……ッ!? 伏せろっ!!」

通行止め「「!?」」

警告の一瞬後に、風を切り裂く豪腕が一方通行たちの頭上を掠めていった。
何とか態勢を立て直した一行は、機械仕掛けの巨人を視認する。

ゴーレム「……」

美琴「くそっ、なんなんだコイツ!?」

フィ「恐らくゴーレムだろうが、一体どこから現れた?」

一方通行「関係ねェ!」

ゴーレム「……」

一方通行「一撃でバラッバラにしてやンよォォ!!」

一方通行はベクトル操作により爆発的な加速をもって、ゴーレムに必殺の一撃を叩き込む。
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:23:03.92 ID:8jpZet4x0

ゴーレム「……」

一方通行「痛ッ! な……ベクトル操作が効かねェだと……!?」

しかし必殺を約束された一撃は、ゴーレムを破壊できないどころか、一方通行自身の拳を傷つけるだけだった。

ゴーレム「……目標ヲ脅威ト判断、排除行動ヲ継続スル」

ゴーレムは無機質な声を発しながら、その豪腕を振り上げる。

打ち止め「一方通行っ!?」

美琴「だったらっ!!」

コインを弾く澄んだ金属音が響く。

フィ「腕を狙え!」

美琴「超電磁砲でぶち壊すッッ!!!」

叫び声と共に、美琴は切り札を撃ち放つ。
一方通行を潰さんと振り上げた豪腕に、超電磁砲が突き刺さり、体勢を崩されたゴーレムが転倒する。

美琴「一方通行、さがれっ!!」

一方通行「クソっ!」

打ち止め「お姉様の超電磁砲も効いてないよ! ってミサカはミサカは目の前の巨人に戦慄してみたり」

美琴「フィアンマ!」

フィ「データ照合完了……不味いぞ、あれはエレクトラムゴーレムだ」

打ち止め「そ、それって」

フィ「天界が大戦時に投入した決戦兵器だ。全身が『エレクトラム』で構成されていて、その戦闘力は古の竜に匹敵する」

美琴「……クラックは無理か。機械ならいけると思ったんだけど」

フィ「当然だ。アレは異能を殺す事に特化している。一方通行の黒翼ですら効果は望めまい」

一方通行「高電離気体ならどうだ?」

フィ「それなら破壊出来るだろうが、周辺被害を考慮すれば推奨できん。そもそもお前の戦闘スタイルでは相性が最悪だ」

美琴「ッ、起き上がるぞ!」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:25:16.85 ID:8jpZet4x0

ゆっくりと時間をかけて立ち上がったゴーレムに、目立った損傷は見当たらない。
全長三メートルはある巨躯が、音も無く進撃を開始する。

ゴーレム「敵、最大戦力ヨリ強力ナ物理耐性ヲ検知。通常モードカラ近接戦モードへ移行」

瞬間、蜃気楼のようにゴーレムの姿が掻き消えた。

フィ「上から来るぞ、気をつけろ!」

驚く間もなく、頭上からゴーレムが恐るべき速度で飛来する。

美琴「くっそォォォーーーーっ!!」

すんでのところで反応した美琴が超電磁砲で迎撃するが、ゴーレムの落下地点を逸らす程度の効果しかない。
唯一ダメージが期待できる、高電離気体を準備する余裕など最早なかった。

一方通行「なンなンだコイツのスピードはァ!!」

打ち止め「あ、一方通行……」

フィ「このまま戦っても犬死だ! 一方通行は打ち止めを連れてアヴァロンに向かえ!」

美琴「ここは俺とフィアンマで抑える! その隙にコイツを倒せる武器を持ってきてくれ!」

打ち止め「そんなっ!? あんなのと一人で戦ったら、お姉様、死んじゃうよぉ!!」

美琴「大丈夫だよ。超電磁砲なら敵の攻撃を相殺出来るし、コインのストックも十分あるから、な?」

打ち止め「で、でも…」

一方通行「……それしかねェかクソッタレ」

打ち止め「え……」

一方通行「すぐに戻るから、簡単にくたばるンじゃねェぞ!!」

美琴「りょーかいっ!!」

打ち止め「ま、待ってっ、お姉様っ! お姉様ああああああああああああああああ!!!」

戦況を好転させるには、これしかないと判断した一方通行は、泣き叫ぶ打ち止めを抱きかかえ離脱する。

ゴーレム「敵、最大戦力ノ撤退行動ヲ確認。追撃開始」

美琴「行かせねーよ」

一方通行たちに追撃をかけようとするゴーレムに、美琴は電撃を放ちながら立ち塞がる。
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:27:05.23 ID:8jpZet4x0

多少の脅威を感じたのか、ゴーレムの感情の無い瞳が美琴を捉えた。

美琴「うわぁ……めっちゃこっち見てる」

フィ「三度も邪魔をしたんだ。奴の怒りも尤もだろう」

美琴「コイン、ホントはあと二枚しかないんだよなぁ。どうすっかな?」

フィ「当然、専守防衛だ。敵の攻撃予測ポイントに超電磁砲を撃ち込む以外に方法はない」

美琴「ですよねー」

フィ「……あの二人の離脱を確認した。もう無理に明るく振舞う必要はないぞ。正直、奇跡でも起きない限り貴様は…」

持ちうる攻撃手段の全てが通用しない。
逃走を図ろうにも、素早さで圧倒的に負けている。
時間を稼ぐにしても、頼みの綱の超電磁砲の弾が足りない。
フィアンマが、何度シミュレートしようと、御坂美琴の敗北以外の結末を導き出せなかった。

しかし、この状況を理解しても、彼のマスターの瞳に諦めの色は無い。
あるのは、目の前の絶望を乗り越えるという、凛とした意志の輝きだけだ。

美琴「死なねーよ」

そう呟く美琴に、ゴーレムが攻撃を再開する。
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:28:27.04 ID:8jpZet4x0

その巨躯からは想像できない俊敏さで、パンチを繰り出すゴーレム。
それに対し、危険予知能力と超電磁砲を駆使して回避に専念する美琴。

美琴「帰りたい場所がある!」

超電磁砲と豪腕が激しくぶつかり合う。

美琴「愛してるひとがいるんだっ!!」

超電磁砲に競り負けたゴーレムが一瞬怯む。その隙に美琴は周囲の砂鉄をかき集め、鋭利な刃を無数に形成し、一斉に射出する。
刺突の雨に見舞われたゴーレムは、文字通り蜂の巣になる……ことはなく、無傷で悠然と美琴を見下ろしている。

フィ「無駄な攻撃は控えろ! 通常の物質では傷一つ付けられんぞ!」

美琴「無駄じゃないっ!! コンマ一秒でも長く時間を稼がなきゃ…」

ゴーレム「敵、脅威レベル上昇ヲ確認。砲戦モードへ移行。広域レーザー、セット」

美琴の抵抗をあざ笑うように、ゴーレムの虚ろな瞳に赤光が収束していく。

フィ「高エネルギー反応!? 不味い、アレを撃たれたらお終いだ!」

相棒の声を意識の端にやりながら、美琴は大切なものを思い返す。
それは、家族。
それは、学園都市の友達。
それは、アヴァロンの仲間。
そして……
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:30:11.61 ID:8jpZet4x0

美琴「あはは、ちょっと前まではこんな事考えずに戦えたのにな……」

複雑な計算式を『自分だけの現実』に叩き込み、コインを掲げる指先に仮想電磁レールを展開する。

美琴「困ってる人がいて、放って置けなくて、がむしゃらに右手を振るって、救い出して……それでハッピーエンドだと思ってたけど……」

更に煩雑な計算を繰り返し、右腕から紫電が迸る。

美琴「それは間違いだった。ハッピーエンドなんて本当は遥か彼方のずーっと先にあって、まだ片鱗も見えやしない!」

フィ「……」

美琴「でも、いつか必ず、そこに辿り着きたいんだ。だから……だからっ!!」

ゴーレムの赤光が臨界点に達し、丸太のような太さの収束砲が美琴に向けて解き放たれた。

美琴「こんなところで、負けるもんかあああああああああああああああああああああああッッ!!!」

迫り来る絶対的な死に対し、美琴はありったけの想いを乗せた超電磁砲で迎え撃つ。
それはオリジナルに勝るとも劣らない、正真正銘、会心の超電磁砲だった。
だが、9が10になったところで、100に敵う道理はない。
超電磁砲と赤き収束砲の拮抗は数瞬で終わり、美琴は赤い光の奔流に飲み込まれようとしていた。
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:32:32.31 ID:8jpZet4x0

美琴「まだだ……ッ!! まだ諦めるわけには…」

上条「やらせないっ!!!」

美琴「……はぇ?」

赤い光が美琴を飲み込む瞬間、雷光の如き踏み込みで割って入った上条は、手にした紅い剣の一振りでそれを切り裂き霧散させる。

上条「また、つまらぬ物を斬ってしまった……なんてね」

美琴「……とう…ま?」

上条「フッフーン、ヒーローは遅れて来るのが定石よねー♪」

それは正に、ヒロインの窮地に颯爽と駆けつけて救い出す、英雄譚のクライマックスの再現だった。
……ヒーローのセリフで台無しだが。

絹旗「ああーっ!? 美味しいとこ超全部持ってかれました!!」

浜面「折角張り切ってたのに残念だったな」

上条「悪いけど、美琴のヒーロー役だけは降板しないから」

軽口を叩く上条に、美琴は呆けた眼差しを向けていると、少し遅れて絹旗と浜面が合流する。

浜面「おっ? あれが巨神兵かよ」

絹旗「そんな超夢のある代物じゃないです」

上条「何が相手でも関係ないけどね。このエドラムを装備した上条センセーはガンダムより強いかもよ?」

浜面「ガンダムは流石に無理だろ……」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:34:07.90 ID:8jpZet4x0

ゴーレム「……ルキフェル……最優先抹殺対象ヲ補足」

ゴーレムが再び進攻を開始すると、上条の纏う空気が剣呑なものに変わる。

上条「野郎ども! あのガラクタが誰に手を出したか、思い知らせてやれっ!!」

浜面「おうよっ!!」

絹旗「超当たり前です!」

上条の号令が下り、絹旗と身の丈はある大剣を携えた浜面が、ゴーレムに向かって駆け出す。
十メートル程の距離を瞬きの間につめる。
絹旗はそのまま飛び上がり、

絹旗「その不細工な顔、超叩き潰してあげますっ!!」

暴言と共に鉄拳でゴーレムの頭を横殴りにする。
あまりの衝撃に、ゴーレムは堪らずたたらを踏む。
そこにすかさず浜面が大剣を振り上げ、

浜面「俺らの姫に手ぇ出すとか、ざけんじゃねぇぞオラッ!!」

裂帛の気合を込め、ゴーレムの肩口へと打ち下ろし切断する。

ゴーレム「損……傷…甚大……オートリカバー……作動」

僅か二撃で沈黙寸前のゴーレムに、上条は無造作に近寄る。

上条「回復なんて、させると思うか?」

そう冷酷に告げ、静かな怒りを瞳に湛えたまま紅い剣……エドラムの柄に手をかけ、

上条「最期だ」

躊躇い無く一閃した。

78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/24(木) 23:37:14.52 ID:8jpZet4x0
今回はこれで終了。
急に発症した病気は今回だけなので、次回からは平常通りシリアス無しに戻ります。
それではー
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/24(木) 23:42:28.41 ID:C5BtcXdDO

ところで、何で一方さんのベクトル変換は無効にされて、絹旗の窒素装甲は無効にされなかったの?
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/03/24(木) 23:48:20.21 ID:S08MSGq+o
カッコいいポーズwwwwwwwwww
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/25(金) 00:02:18.15 ID:mWmDIVzSO


一方さんがかっこいい顔していのちっ!!ってやってるとこ想像して噴いちまったwww
どうしてくれるwww

今日もツッコミどころ満載でおもしろかったんだよ!

とりあえずだな…
ほんまに乙!!


82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/25(金) 00:03:52.71 ID:mWmDIVzSO
>>79
こまけぇこたぁ(ry

83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/25(金) 03:17:55.91 ID:Qau1ztpAO
乙です!
一方さん達仲良しだなww
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/25(金) 04:46:33.47 ID:Hi9/q6q7o
なんで無駄な改行すんの?さすがもしもし
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/03/27(日) 23:30:37.93 ID:6MOTrGUB0
今回は長めで投下しますー
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:31:16.53 ID:6MOTrGUB0

番外編其の三 とある魔王の超撤退戦 後編


アルビオン島 平原――


上条「……ふぅ」

絹旗「こんなアヴァロンの超近くで、あんなバケモノが出るなんて由々しき事態です」

浜面「でも思ってたよりアッサリ片がついたな」

絹旗「そりゃあんな超大技撃った直後に奇襲したんですから当然です」

上条「正々堂々と戦ってたら、もっと苦戦したハズよ。もしそうだったら浜面はきっと今頃お星様に……」

絹旗「まったく、超無茶しやがって……」

浜面「ちょっ、何で俺だけ討ち死にしてんの!?」


美琴「……」ポカーン

上条「遅くなってゴメンね」

美琴「うぇ!? あ……ううん」

上条「美琴が時間稼ぎしてくれて助かったよ。随分派手に戦ったみたいだけどさ」

美琴「……初めて全力で能力を使ったんだ」

上条「でしょうね。そうじゃなきゃ生き残れる訳ないだろうし」

美琴「でも……全然歯が立たなかった。俺も一方通行も逃げるので精一杯だったのに……なんで」

上条「フッフッフ、能力に頼りっぱなしでは、このアルビオン島で生きていけないぞ!」

浜面「能力が効かないバケモノも、偶にいるからな」

絹旗「さっきの超ガンダムがいい例ですね。エレクトラム製の武器がないと、アレとはまともに戦えません」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:31:55.42 ID:6MOTrGUB0

浜面「……絹旗、お前さっき素手で殴り飛ばしてなかったか? それとガンダム違う、ゴーレムだ」

絹旗「何言ってるんですか。私みたいな超か弱い乙女は、そんな野蛮な事しません。ちゃんとメリケンサックで超殴りました」

上条「エレクトラム製のメリケンサック……」

浜面「……誰だよ、そんな物騒な得物を渡したバカは」

絹旗「滝壺さんですよ?」シレッ

浜面「もうっ、滝壺さんったら何してんのおおおおおおおおおおお!?」

絹旗「超うるさい」シュッ!

浜面「よっと」ガキンッ!

フィ「咄嗟に剣の腹で受け止めるとは、やるな」

絹旗「……腕を上げましたね、超浜面」

浜面「これでもお前よりレベルは上なんでな。もう三下なんて言わせないぜ」

絹旗「やば……浜面のキモさが超天元突破してます。いやっ、キモイ!」

浜面「少しは認めてくれても、バチは当たらないじゃないですかねえ!?」

上条「兎も角、美琴が無事で本当に良かった」

美琴「あ、お礼言うのが遅れてごめん! えっと、助けてくれてありがとな」

絹旗「改まってお礼を超言われる様な事してません///」

浜面「助け合うのは当たり前だろ?」

フィ「普段の貴様が言ってる事じゃないか」

美琴「うん、それでもさ、ホントに嬉しかったから……ありがとう、って言いたかったんだ」

上条「そっか……じゃあお礼は身体で払ってもらおうかっ!」ギューッ

美琴「わわっ!?」

上条「心配させたんだから、大人しくモフられなさい!」モフモフ

美琴「モフるってなんだよ……もう///」

絹旗「強行軍だったけど、これで超一件落着ですかね」

浜面「よっしゃ、目的も果たしたし帰ろうぜ」

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:32:30.16 ID:6MOTrGUB0

アルビオン島 城塞都市アヴァロン 城内――


打ち止め「うわーん、お姉様ぁぁーーっ!」ダイブ

美琴「打ち止め……心配かけてごめんね」キャッチ

打ち止め「ううっ……無事でよかった……」ポロポロ

御坂妹「上位個体を泣かせるとは、いけない姉ですね、とミサカはわざとらしく溜息を吐きます」

露ミサカ「あまり無茶はしないでください、とミサカは涙目でお姉様に説教します」ウルウル

美琴「妹を泣かせるなんて、ホントにダメな姉だな。もうこんな無茶はしないから許してくれ」ギューーーーーッ

露ミサカ「許して欲しかったら、今日は一緒に寝てください、とミサカはお姉様に要求を突きつけます」

御坂妹「10777号! どさくさに紛れて何を言ってるんですか! とミサカは抜け目無いヤロウを糾弾します」

打ち止め「うー、ミサカも一緒がいい……」

美琴「はいはい、じゃあ今日は四人で寝ような」



一方通行「ご苦労さン」

上条「ちょろっと肝が冷えたけど、なんとか間に合ったよ」

一方通行「……すまねェ」

上条「謝る事なんてないじゃん。アンタは最善の策を執っただけよ」

一方通行「けどよ……」

上条「ああっもう、鬱陶しいな! アンタも美琴も弱っちいんだから、しょーがないでしょ!!」

一方通行「……ハァ? 俺が弱い?」

上条「百聞は一見にしかず! いいからついて来なさい!」

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:33:24.33 ID:6MOTrGUB0

アヴァロン 兵站所――


上条「ここが兵站所な訳なんだけど」

美琴「上条センセー、ここは何をする場所ですか!」キョシュ

上条「簡単に言えば、職業斡旋所ってとこかな」

美琴「あんまりアヴァロンに居られないから気にしてなかったけど、みんな何かしらの職業に就いてるの?」

上条「そうだけど、基本ここは自給自足だからいい加減なもんよ。……食料以外は」

美琴「あ、あはは、そういえばインデックスたちは、いつ帰ってくるんだっけ?」

上条「必要悪の教会の定例報告が終わり次第だから、明日には戻ると思うけど……って、それより今はここの説明よ!」

美琴「なんかアナログな事務室って感じだけど、きっと魔法的なトンデモ技術の塊なんだろ?」

上条「ご名答、常識じゃ考えられない便利アイテムを提供してくれるんだ」

一方通行「確かここで発行したカードを持ってるけどよ、よく見てなかったなァ」トリダス

上条「アンタは怠けすぎだ。打ち止めの面倒を見るのは結構だけど、少しは鍛えなさい」

一方通行「……うぜぇ」

美琴「あはは……そ、それで何が書いてあんのかな、どれどれ……職業 魔王さま Lv.5」

上条「こんな風に職業と強さが分かっちゃう、凄いカードを発行できるってわけ」

美琴「おおっ、スゲー! なぁなぁ俺のカードも発行してくれよ!」ダイコーフン

上条「分かったから、落ち着きなさい。この台帳に必要事項を記入して」

美琴「えーっと、名前は、御坂美琴っと、年齢は……」カキカキ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:34:15.43 ID:6MOTrGUB0

中略――


上条「はい、アンタのカード」

美琴「サンキュー! なになに……職業 中学生 Lv.6 ……え?」

一方通行「オイ、どういうこった!? 絶対能力者ってオマエ……」

上条「だから落ち着きなさいってば。大体レベル5も6も大差ないっつーの。カードの裏面をよく見なさい」

美琴「……スキル『電撃使い Lv.5』『危険予知能力』『カリスマ(笑)』『不幸体質』」

一方通行「……スキル『ベクトル操作 Lv.5』『カリスマ』『エリート』」

上条「つまり能力強度とレベルは別物なの」

美琴「RPGみたいだ……って、『カリスマ(笑)』に酷い悪意を感じるのですがっ!?」ガビーン

フィ「貴様はカリスマがあっても、色々と残念だからな」シレッ

上条通行「「あぁ、なるほど」」ナットク

美琴「くっそー、納得してんじゃねーよ! この白黒コンビっ!」ジタンダ

上条「ハハ、ごめんごめん。でもこんなに弱いなんて予想外だわ」

一方通行「偉そうに言ってっけど、オマエのレベルはどうなンだ?」

上条「んー? ほい俺のカード」サシダス

一方通行「……職業 英雄 Lv.50」

美琴「……スキル『幻想殺し Lv.5』『努力家』『強肩』『調教 Lv.3』」

上条「どんなもんよ」

一方通行「強ェ……俺の十倍かよ」

美琴「そんな事より『調教 Lv.3』ってなんなの!?」

上条「……」ニッコリ

美琴「こわっ!? なんか言ってよ、不安になるでしょ!?」

上条「『調教 Lv.3』については二人きりの時に説明するから……つーか試すから」ナデナデ

美琴「う、うん……それなら……いいけど///」テレテレ

フィ「コイツはまだ中学生の子供なんだ。節度は守れ」

上条「つまり内角低めを攻めろってことね!」

フィ「とんだ水差し野郎ではない事を期待する」

上条「直球勝負なら負けはないわ。ノックアウトなんて有り得ないっつーの」

一方通行「ついていけねェ……」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:35:11.83 ID:6MOTrGUB0

上条「話が逸れたけど、結局レアスキルで誤魔化してるだけで、アンタら二人はアヴァロン最弱ってことよ」

一方通行「最弱かァ……」ズーン

美琴「おい! もっと他に言い方があるだろ!」

上条「事実でしょ? 負け犬にリーダーは務まらないからね」

美琴「ちょっと強いからって調子に乗りやがって! 今に見てろよ。いつかギャフンと言わせてやるからなっ!!」ビシィ

上条「ぎゃふん」

美琴「むっかーっ! バカにしやがってぇぇぇーーーーーーっ!!」

上条「美琴は女の子だから弱いままでもいいんだけど?」

美琴「弱いままなんて真っ平ゴメンだ! もう二度と負けないように強くなってやる!」

一方通行「!?」

上条「アハハッ、しっかり頑張りなさい。他にも色々使えるシステムがあるけど、当面はレベル上げをしないとね」スタスタスタ

アロウン(やれやれ、憎まれ役も大変だな)

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:35:50.97 ID:6MOTrGUB0

フィ「それで具体的にどうするんだ?」

美琴「えーっと……レベル上げって何をすればいいんだ? なぁ一方通行?」

一方通行「……」

美琴「一方通行?」

一方通行「お、おォ」

美琴「……」ジー

一方通行「な、なンだよ」

美琴「最弱って言われたのがショックだったのか?」

一方通行「ハァ?」

美琴「気にするなって。打ち止めも俺も、おまえが頼りになるって、ちゃんと知ってるから」

一方通行「……」

美琴「元気出せよ。頑張ってレベルを上げて、二人で一緒に強くなろう?」

一方通行「……そォだな。それしかねェか」

美琴「今日負けたのだって、強くなるための切欠にすぎないんだよ」

一方通行「あァ、次は負けねェ……オリジナルにデカイ顔もさせねェ!」

美琴「その意気その意気っ! よし、………………どうすればいいんだっけ?」

フィ「まずは浜面仕上に教えを請うといいだろう。食料調達という名の戦いを数ヶ月も続けているんだ」

一方通行「ここでの戦い方に詳しいってわけか」

美琴「それで決まりだな!」

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:36:25.21 ID:6MOTrGUB0

翌日 アヴァロン城門前――


浜面「それで俺のとこに来たのか」

美琴「はい! 浜面センセー、レベル上げの仕方を教えてください」ペコリ

一方通行「能力だけに頼らない戦い方も頼む」

浜面「浜面センセー……なにこれ、すごくイイ」ヘヴン

一方通行「本当にコイツで大丈夫か?」

フィ「不安ならカードを見せて貰えばいいだろう」

浜面「カードか? 別に構わねぇけど、上条や神裂ほど強くないぞ」トリダス

美琴「なになに……職業 戦士 Lv.35」

一方通行「……スキル『背水の陣』『悪あがき』『モテマニュアル』」

浜面「レアスキルは無いし平凡だけど、武器の扱いには自信があるぜ」

美琴「センセーっ! どうか、どうかっ! ご指導お願いします!」キラキラ

一方通行「頼む、俺たちを鍛えてくれ!」キラキラ

浜面「……いいぜ、俺についてきなっ!!」




麦野「面白い事になってるわね」コソコソ

滝壺「はまづら、楽しそう」コソコソ

絹旗「浜面め……御坂にセンセーなんて呼ばれて、超有頂天になってやがります。……私だって教えてあげたいのに」ギリギリ

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:37:08.10 ID:6MOTrGUB0

アヴァロン城内 武器庫――


浜面「能力に頼らない戦い方なら、武器が必須だ」

美琴「剣だ! 槍だ! ハンマーだ! 弓だ! 杖……と鞭はいいや」

フィ「落ち着け」

一方通行「銃はねェのか」

浜面「無いな。レベルを上げて物理で殴ればいい、ってのがアヴァロン式戦闘術の基本だからな」

一方通行「……原始人かってンだ」

美琴「昨日の浜面センセーは凄かったぞ! アックアみたいに大剣を振るって、あのゴーレムの腕を一撃で切り飛ばしたんだよ!」

一方通行「何言ってンだ? オマエの超電磁砲でもダメージが通らなかった相手だぞ」

フィ「だが実際、浜面仕上はそれを成したんだ。特別なのは武器だけで、腕力や技術は日々磨き上げたものだろう」

浜面「そんなに煽てるなよ。滝壺と麦野、仲間を守るために必要だから鍛えただけなんだからさ」

美琴「あはは、二人が惚れるのも、しょーがないな」

浜面「うあ、ガラにもねぇ事喋っちまった。今のはあの二人に内緒で頼む」

美琴「直接言ってあげれば、きっと喜ぶのに。勿体ねー」チラリ




滝壺「優しくて強い……そんなはまづらを、私は誇りに思ってる///」テレテレ

麦野「背中で語るってのは認めてあげるわよ///」テレテレ

絹旗「……御坂、こっちに超気づいてますね」

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:38:20.87 ID:6MOTrGUB0

一方通行「レベルを上げれば、俺もそんなデカイ剣を振り回せるのか?」

浜面「まぁ職業次第だな。職種によって成長具合が違うみたいなんだ。理屈は知んねーけど」

美琴「一方通行は魔王さまだから間違いなく強くなれるだろうけど、……中学生ってどうなんだろう?」

フィ「レベルの上昇につれて中二病が進行する仕様だと期待しよう」

美琴「不吉なこと言うな!」

浜面「とりあえず、どの武器を使うか選ぼうぜ」

一方通行「オリジナルは剣を使ってるみてェだし、俺も剣にすっか」テニトル

浜面「あいつの魔剣はスゲーからなぁ。こうズバァッ、って感じで空間ごと切り裂いちまうんだ」

美琴「……インチキ野郎め」

一方通行「ハッ、武器の性能差なンざ能力の差で補えばいいンだよ」

美琴「グリーンだよ!」

浜面「ハハ、お前ら仲がいいな。そうだな……二人でコンビを組んで戦うなら、御坂は能力メインで武器はあくまで補助にとどめるのがいいんじゃないか?」

美琴「えー、俺も剣がいいよ。ほらこの剣なんてうっ!? うぐぐ…………はぁはぁ……重くて持てない……」ガックリ

一方通行「ま、まァ、オマエはこれにしとけ」サシダス

美琴「……杖?」ウケトル

一方通行「オマエには、それがお似合いだ。俺は剣の試し振りしてェから先に出てるぞ」カツ、カツ、カツ

美琴「確かにこれなら使えそうだけど……」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:39:49.83 ID:6MOTrGUB0

浜面「……その杖にしとけよ」

美琴「え?」

浜面「一方通行は御坂に刃物なんて持たせたくないんだよ。生き物を斬る感触ってのは、殺す覚悟があってもキツイもんだからな」

フィ「どの道、甘っちょろい貴様と刃物は相性が悪い。生き物に刃を向けるなんて無理だろう?」

美琴「そっか……斬るのは無機物だけとは限らないよな」

フィ「野生動物や飛竜、魔獣に亜人なんかも襲ってくる。だがどうせ無益な殺生は望むまい?」

美琴「うん……」

フィ「ならば、その鈍器を選んだ一方通行の思いやりを汲んでおけ」

浜面「ったく……打ち止めと御坂には激甘じゃねぇか。お前に殺しなんてさせねぇってよ」

美琴「大切にしてくれるのは嬉しいけど、友達なんだしやっぱ対等な関係になりたいな。俺だって戦えるのに……」

浜面「暗部出身を舐めんなよ。最近の上条は凄みがあるけど、御坂は相変わらずポケポケしてるからな。純粋な命の取り合いは無理だろ」

フィ「生き様の違いだ。どう足掻いても貴様は一方通行の目線では物事を測れんよ」

浜面「そうそう、御坂が麦野みたいになったら、絶対みんな泣くぞ」

美琴「……あ」ギクッ
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:40:59.20 ID:6MOTrGUB0

浜面「麦野は残酷で、高圧的で、暴力的で、おまけに下品だからな」

美琴「そそ、そんな事ないだろ!? 麦野さんって面倒見はいいし、美人だし、本当はすっごい優しいよ!? 昨日チェリオくれたし!」アセアセ

浜面「そうかぁ?」

美琴「浜面は麦野さんの事が好きなんでしょ!? 好きな人を悪く言うのは御坂さん、感心しませんのことよ!?」コンランチュウ

浜面「……そういや俺って麦野の何処に惚れたんだ?」

美琴「ななな何言ってんだよ!? そんなの理屈じゃないでしょ!? 考えるんじゃない、感じるの!!」ダイコンラン

浜面「そんなもんかね? 滝壺の好きなとこなら一日中語れるんだけどな、たはは」

美琴「うわーん、もうなんなの、ねえ!? 彼氏ならもっと麦野さんを大事にしろよっ!?」チョウコンラン

浜面「そりゃ大事に想ってるさ」

美琴「どこが!?」

浜面「この世の全てを敵に回しても、麦野と滝壺だけは守り抜く覚悟はしてるからな」

美琴「……」

フィ「流石は惚れた女の為に、学園都市を敵に回した男だ。言葉に重みがある」

浜面「これもオフレコで頼む。参ったな、なんか御坂には要らん事ばっか話してる気がするぞ。これが聞き上手ってヤツか?」

美琴「あ、あはは……ただの不幸体質じゃないかな」




絹旗「御坂、超グッジョブですっ! そして浜面は頼むから死んでください超お願いします」チョウグッタリ

麦野「中学生相手に何惚気てるのよ、もう///」イヤンイヤン

滝壺「みさか、ちぇりおをあげたの私だよ……?」ガビーン

絹旗「超疲れました……。もう撤収しましょう」

98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:42:13.32 ID:6MOTrGUB0

アルビオン島 狩場の森――


一方通行「いきなり実戦か?」

浜面「まあな。狩場に手頃な強さの害獣が発生したっていう話だから使わせてもらう」

美琴「害獣?」

浜面「魔獣ガルム、虎程度のサイズの肉食獣だ。見た目は馬鹿でかい犬だけどな。因みに人を襲う害獣だから確実に仕留めること」

美琴「な、なんか強そうなのですが。最初の相手はスライムじゃないの?」

浜面「スライムはオススメ出来ないぞ。結構強いし、人間を生きたまま体内に取り込んで、ゆっくり時間をかけて酸で…」

美琴「いい! スライムは結構ですっ! 私のようなド素人には、ガルムで十分です!!」

浜面「どっちにしろ変更なんて出来ないけどな。あと今回、御坂は無理に戦わなくていいぞ」

美琴「なんで!?」

一方通行「オイ、お喋りはそこまでだ。ワンちゃンのお出ましだ」カチッ

ガルムA「グルルル……」ウネウネ

ガルムB「ガルルル……」ウネウネ

ガルムC「……」ウネウネ

浜面「たった三匹か。こりゃ楽勝だな」

美琴「……あのワンちゃんたちの背中に生えてる、ウネウネした気持ち悪いのは…」

一方通行「触手だなァ」

美琴「ですよねー、って触手!?」

フィ「データ照合……魔獣ガルム、戦闘能力は並みの肉食獣と同程度。特筆すべきは女性を陵辱する為の触手を無数に生やして…」

美琴「えっちぃのは禁止です!!」

浜面「御坂は特に気をつけろ。ガルムは若い女を犯す習性があるんだ!」キリッ

美琴「真顔で犯すとか言うなっ!! ああもうっ、初陣なんだから、もっとマイルドな相手にしてよ!?」

ガルムB「ガアアアアアアァァッ!!!」タタッタタッタタ

美琴「きたああああああああああああああ!!??」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:43:16.81 ID:6MOTrGUB0

一方通行「フン、遅ェンだよっ!!」ブンッ

ガルムB「ギャウッ!?」ザシュ

美琴「ッ!?」

浜面「やるな! じゃあ俺はこいつだっ!!」ビュッ

ガルムA「!!??」グチャ

一方通行「速ェ……なンつー踏み込みだ」

ガルムC「……ウウウゥゥ」ウネウネ

浜面「御坂! 最後の一匹、やれるか?」

美琴「……き、気持ち悪、うぷっ!?」ヨロヨロ

フィ「しっかりしろ、アレは害獣だ。狩場に出た以上、駆除せねば貴様の大切な妹達や仲間が酷い目に遭うかもしれんぞ?」

美琴「!?ッ」

一方通行「昨日みたいに無理する必要なンてどこにもねェ。クソの始末は俺に任せとけばいいンだよ」

美琴「お、俺が……やる」

一方通行「意味分かって言ってンのかァ? このワンちゃンをブチ殺すって事なンだが?」

美琴「……」

一方通行「やっぱオマエには向いて…」

美琴「関係ない……向いてるとか向いてないとか関係ねーよっ!!」

一方通行「……」

美琴「今出来なかったら、いざって時も何も出来ないんだ! ……実際フィアンマが喰われた時は冷静に対処出来なかった」

ガルムC「グルルルッ……」ジリジリ

美琴「こいつには本当に悪いけど……大切な人たちに害をなすなら容赦しない……」

ガルムC「グルアアアアアアアアッッ!!!」ガバッ

美琴「うわあああああああああああああああああ!!!」ビリビリ



100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:44:06.89 ID:6MOTrGUB0

アヴァロン城門前――


浜面「二人ともおつかれ。初めてにしちゃ上出来だったぜ」

一方通行「誰に言ってるンですかァ? あンなの楽勝だっつの」

美琴「……」

浜面「御坂、あんまり深く考えすぎるな。この島は学園都市とは違うんだ」

美琴「……うん、分かってる」

浜面「ならいいんだ。あ、そういえばガルムと戦った女は、これを飲まないとヤバいんだった。ほら、飲んどけ」ビンワタス

美琴「……うん」ウケトル

浜面「それじゃ、まだやる事あるから。あと任せるな」タッタッタ

一方通行「チッ、いつまでへこんでンだ」

美琴「……うん」

一方通行「ハァ……どうしたもンか」

美琴「……うん」

一方通行「いっそオリジナルに丸投げすっか?」

美琴「……うん」

一方通行「つーか、うンうン唸ってンじゃねェよ」

美琴「……うん」

一方通行「舐めてンのかコラ」チョップ

美琴「痛っ、……何すんだよ」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:45:31.31 ID:6MOTrGUB0

一方通行「ポンコツにはチョップが有効なンだ」

美琴「なんだよそれ……」

一方通行「バカだなァ、俺に任せとけば、そンなに悩む事もねェのによ」

美琴「……おまえだって一緒だろ」

一方通行「何が?」

美琴「生き物殺して何も感じない訳あるもんか。一方通行は人一倍優しいって、ちゃんと知ってるんだからな」

一方通行「……姉妹揃って似たような事言いやがって」

美琴「一緒に強くなるって決めたんだ。嫌な現実から目を逸らさないのも強さだろ」

一方通行「クソがつくほど真面目ちゃンだなァ」

美琴「自分のために他の命を奪ったんだ。真面目に生きなきゃ罰があたっちまう」

一方通行「……そォだな」

美琴「よっし、クヨクヨしても始まらないし、気分転換に風呂でも……入る…あ…あれ……?」フラッ

一方通行「オイ!?」ダキトメル

美琴「はぁ……はぁ……ご…ごめん……」

一方通行「どうなってンだ!?」

美琴「あ……何…これ……はぁ…はぁ……」

一方通行「アヒル隊長、バイタルは!?」

フィ「お風呂の友みたいな名前で呼ぶな! ……健康状態に異常は……あった」

美琴「熱い……身体が、あ、熱いよぉ……」フラフラ

一方通行「ヤベェのか!?」

フィ「極めて強力な神経毒に犯されている。端的に言えば絶賛発情中っ! といったところだ」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:46:50.93 ID:6MOTrGUB0

美琴「はぁ、はぁ……あ、あくせられーた……」ウルウル

一方通行「どンな状況だァ!! クソがっ、誘惑すンじゃねェ!?」

フィ「ふむ、どうやらガルムの放つフェロモンに催淫作用があったようだ。接触から一定時間内に解毒剤を投与しないとご覧の有様と言う訳か」

美琴「身体が、あ、熱くて……なんか、変だよ……」フルフル

一方通行「ッッ!! こうなったらベクトル操作で!!」サワッ

美琴「ひぃあっ!? ゆ、ゆびが、触れた…とこが……ぅぅ、気持ち…ぃぃ……」ビクン

一方通行「えっちィのは禁止じゃないンですかァ!? クソっ、集中できねェ///」

フィ「ここは彼氏に鎮めてもらう他あるまい」

一方通行「そうかオリジナルのとこに連れて…」

垣根「ロリコンにちはー、てか御坂どうしたんだ?」バッサバッサ

一方通行「よりによって一番面倒なヤツが一番ヤバイタイミングで!?」

美琴「はぁ…はぁ……た、たすけて…よぉ……か、からだが……はぁ…はぁ……おか…しいの…」

垣根「……けしからんな」ムカッ

一方通行「オイ、誤解すンなよ! これは…」

垣根「アヴァロンのみなさぁぁぁーーーーーーーーん!!! みーちゃんが一方通行に手篭めにされてまーーーーーーーーーーーす!!!」バッサバッサ





上条「なぁぁぁんですってええええええええええええええええ!!!」ダダダダッ

絹旗「御坂あああああああああああああああああああああああ!!!」シュタッ

御坂妹「全業務を強制中断! 敵は城門前にあり!! 繰り返す、敵は城門前にあり!!」アケチ ウツベシ

露ミサカ「友達だと心を許していたお姉様を弄んだのかッ!! とミサカは醜い嫉妬と怒りを爆発させます!!」ゴゴゴゴ

19090「ロリコンなんて……ロリコンなんて……死んじゃえバインダァァァーーーーーーーーーッ!!!」Equ.カラナベ

打ち止め「なになにー、どーしたの? ってミサカはミサカは興味津々っ!!」ピョンピョン

妹達「「「「「「「「「「配置完了! いつでもいけます! とミサカは弓矢を引き絞りながら指示を待ちます」」」」」」」」」」

103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:47:43.17 ID:6MOTrGUB0


フィ「完全に包囲されたようだ」

一方通行「ま、待てっ! 俺の話を聞いてくれ!! 頼むっ!!」

上条「ちょっとそんなマジになんないでよ。どうせ垣根の妄言なん…」

美琴「ぅぅ……こ、こんな……こんなの、やだぁ……とぉ…まぁ……どこ…?……とぉまぁ」フラフラ

上条「み…美琴……?」チカヨル

美琴「あはっ、とーま……つーかまーえたー♪」ギューッ

上条「ああアンタっ!? どうしたのよ一体!?」

アロウン(この光景は身に覚えが……まさかガルムの毒が!? やばいっ、入れ替わりのバイパスを閉じるぞ!!)

上条「アロウン!? どうしたの!?」

美琴「さっきからね? ずっと欲しかったんだ。だから……して、いいよね?」

上条「ええっ!? みんなの前でって、何考えて…んッ!?」ムチューーッ

美琴「……はむっ……んちゅ……ぷはっ……はぁはぁ……」

上条「ハァ…ハァ……ほ、ホントにどうしたのよ。いきなりキスなんて……///」

美琴「キス……気持ち…いい……もう一回しよ?」ポケー

上条「まっ…ちゅぱっ……んぁ……や、やめっ…」Re ムチューーー

美琴「……ふ…む…、はっ……う…んん、も、もっと…ねぇ、もっと……」

104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:48:28.47 ID:6MOTrGUB0


打ち止め「……///」チラチラ

絹旗「み、御坂が……超キスしてます///」モジモジ

露ミサカ「ミサカのお姉様がこんなにエロいわけがない……とミサカは淫靡に微笑むお姉様に…いやん///」イヤンイヤン

垣根「俺も中学生に責められてみてぇ///」

一方通行「……ハッ!? が、ガキにはまだ早ェっ///」メカクシ

打ち止め「ミサカも見たい! ってミサカはミサカは必死に抵抗してみるっ!!」ジタバタ

一方通行「ダメだ! 今のアイツは正気じゃねェンだよ!」

垣根「どういう事だ?」

一方通行「ガルムの毒にやられてンだ。早く何とかしねェと……」

垣根「彼氏が相手してるんだし、問題ねぇだろ」

一方通行「これ以上アイツを晒し者なンかに出来るか!」




上条「ハァ……ハァ……ふ、ふにゃぁ……」パタリ

美琴「足りない……全然、足りないよぉ……はぁ…はぁ……だから、もっと…気持ちいいこと…」チラッ
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:49:02.43 ID:6MOTrGUB0

垣根「えっ、もしかしてチャンス?///」

一方通行「未現物質で毒を無効化……って、何で赤くなってるンですかァ!? チャンスってそっちかクソボケがァ!!」

御坂妹「ここはミサカが身体を張って時間を稼ぎます、とミサカは尤もらしい理由を述べてお姉様に吶喊します」キュピーン

露ミサカ「抜け駆けは許さない、絶対にだ、とミサカは10032号の暴挙を阻止しました」ガシッ

19090「み、ミサカも…」オドオド

美琴「……絹旗ぁ〜」フラフラ

絹旗「あ、バカやってる間に御坂が…ひゃわ!?」ビクッ

美琴「超つかまえたー♪」ギューッ

絹旗「だだっ抱きつかないでくださいぃ///」

美琴「……おいしそう」ジー

絹旗「な、何がですか///」

美琴「んふふ……絹旗の耳たぶー、はむっ♪」

絹旗「うああっ!?」

美琴「はむ……あむ……」

絹旗「やぁん……甘がみしないでぇ……///」

美琴「うん、おいしかったぁ……そっちはどうかなぁ……」

絹旗「はぁはぁ……み…御坂ぁ……んっ///」ムチューーーッ

美琴「……あ…む……ちゅ、ちゅ……ふぅ…ンっ……」

絹旗「んん……んぅ…ぷぁ、はっ……ん…(き、気持ちよすぎて……もう…)」

美琴「ぷはぁ……、絹旗の弱点みーっけ……はっ…む…ぅ……あ、んん……」Re チューーッ

絹旗「ふ…ふぁ……ん…ん…んんっ、んん〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!??」ビクンッ

106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:49:58.34 ID:6MOTrGUB0


垣根「イッたな……」

露ミサカ「ああ……とミサカは例の小物っぽく同意します。……次はミサカが」

御坂妹「番号の若い順で列を作りましょう、とミサカは自分に都合のいい提案をします」

19090「い、嫌です! それでは明らかにミサカが不利です、とミサカは提案を拒否します……っ!」

打ち止め「ミサカなんて一番最後なんだよ!! ってミサカはミサカは19090号の我侭を注意してみたり!」

一方通行「順番を守るのは偉ェが、ンな列には並ばせねェよ!?」

禁書「ただいまー。こんなところに集まって何してるの?」テッテッテ

御坂妹「お帰りなさい。人柱になる順番を争っているだけですよ、とミサカは挨拶しつつ端的に現状を説明します」

禁書「ひ、人柱!? ……おかしいな、みことが、きぬはたとキスしてるように見えるんだけど」ゴゴゴゴ

御坂妹「お姉様がガルムと交戦した際、解毒薬を飲み忘れたようで、とミサカは口早に説明します」

禁書「……厄介だね。一度発症したら薬は効かないし、収まるまで一晩はかかるんだよ」

一方通行「なンかいい手はねェか?」

禁書「私が何とかするから大丈夫だよ」

垣根「え? まだ俺が楽しんでなグフォッ!?」ドスッ

一方通行「テメェは黙ってろ」


禁書「……主よ、無力な子羊に幾ばくかの力を与え給え」

禁書「大切なひとを蝕む、悪しき毒を浄化する力の代価に」

禁書「我が初源の歌を捧げん――」


一方通行「これは歌……なのか?」

打ち止め「分からない……でも、心がポカポカするよ、ってミサカはミサカは感じたままを言ってみる」

107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:50:31.93 ID:6MOTrGUB0


美琴「……ううっ、お、俺は……?」

禁書「みことー」テッテッテ

美琴「インデックス、帰ってたのか? てか俺は何をし……て?」

絹旗「みさかぁ……もっとぉ…」トロトロ

美琴「…………………………あ…あああ///」オモイダシチュウ

御坂妹「大変です! お姉様が正気に返りました、とミサカは折角のチャンスを潰したシスターさんを睨みつけます」ギロリ

禁書「ふぇ!?」

露ミサカ「お姉様を救ってくれた事には感謝しますが、それとこの怒りは別です、とミサカはジリジリと距離を詰めます」ジリジリ

打ち止め「ミサカもお姉様とお勉強して、アナタに実践したかったなぁ、ってミサカはミサカはアナタに訴えてみたり♪」

一方通行「ガキが色気づいてンじゃねェ!」

美琴「打ち止めには、まだ早いです!」

打ち止め「ねぇ? ミサカたちもキ…むぐぅ!?」クチフサガレ

一方通行「ガキは勉強の時間だ。あァそうだ部屋に帰ってポピーやらねェとなァ! ンじゃ俺ら戻るわ!!」ダダダダッ

打ち止め「きゃああああああ〜〜〜〜♪」コワキニカカエラレ
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:51:07.89 ID:6MOTrGUB0

美琴「ゼミじゃないの!? つーか置いてかれた!?」

禁書「みこと……みんなの様子が怖いんだよ」

御坂妹「ハァハァ……あんなものを見せ付けた、責任を取って貰わないと困ります、とミサカは息を荒げながら迫ります」

美琴「お、落ち着いて? あれは不可抗力であってだな、決して御坂さんがキス魔という訳では…」

絹旗「もぉ、焦らしプレイなんて……御坂は超いじわるです///」ウットリ

美琴「ああぁぁ……俺は友達になんて事を」ガックリ

露ミサカ「約9969回キスしたら終わりですから安心です、とミサカは暗に妹達全員の唇を奪えと伝えます」

美琴「むむむ無理っ!! そんなにしたらタラコ唇になっちゃいますっ!!」

禁書「たらこ……みことの唇、美味しそうかも」ジュルリ

美琴「食べられないから!? インデックス帰ってきて!?」ユッサユッサ

禁書「……冗談だよ?」

フィ「遊んでる場合か。このままでは妹達のオモチャにされそうだぞ?」

美琴「縁起でもない事言うな!」

19090「心配しなくてもオモチャになんてしません、とミサカはお姉様の誤解を解きます」

美琴「大丈夫だよ。おまえたちがそんな酷い事する訳な…」

19090「み、ミサカが大切に飼ってあげますから、とミサカはお姉様用の首輪と鎖を取り出します」ジャラジャラ

美琴「……」ガクブル

禁書「目がマジなんだよ……」ガクブル

109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:51:43.66 ID:6MOTrGUB0

御坂妹「逃げ場はありません。さあ、お覚悟を、とミサカはお姉様に最後通告をします」

妹達「「「「「フフフ、お姉様とキス……」」」」」

禁書「み、みこと……」ギュッ

美琴「レベルで負けてても、能力を使えば簡単に逃げ切れるさ」

露ミサカ「残念ですが、それは捕獲陵辱フラグですよ? とミサカは意味深な発言をします」

美琴「だとしても、そんな幻想はぶち壊してやるよっ!! 跳ぶぞ、インデックス!!」ビリビリ

禁書「うんっ!!」

上条「……『幻想殺し』って知ってる? 」パキーン!

美琴「え……」

上条「異能の力なら、それが神様の奇跡だとしても問答無用で打ち消すんだけど、よぉく知ってるわよね」ニッコリ

禁書「とーま? か、顔は笑っていても目が怖いんだよ……」ビクビク

美琴「そ、そうだよ、英雄がか弱い中学生を威嚇しても、しょーがないよね? あはは……」ガクブル

上条「怖がらせちゃったか。ごめんね、お詫びにパーティーに招待するから許して?」

美琴「パ、パーティー? あはは、楽しみだなぁ」ブルブル

上条「じゃあ行きましょう」ヒョイ

美琴「う、うん」ヒメダッコ
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:53:06.34 ID:6MOTrGUB0

アロウン(残念! あなたの冒険は終わってしまった)

美琴「アロウン、何を言って…」

上条「待たせたな、野郎ども!! 陵辱キスパーティーの始まりだあああああああああああッ!!!」

妹達「「「「「オオオオオオオオオオォォォーーーーーーーーーーッッ!!!」」」」」

美琴「ええっ!? ま、待って! そんな、嘘だろっ!?」

露ミサカ「ひゃっはー! お待ちかねのフラグ回収タイムだぜ!! とミサカは己の欲求に素直になります」

19090「首輪♪ 鎖♪ 楽しみだなぁ、とミサカは……フフフ」

御坂妹「正直趣味ではありませんが、とミサカは不本意ですが無礼講なので19090号の暴挙を容認します」

美琴「あわわわ、痛いのは勘弁してくださいぃぃっ!?」ジタバタ

絹旗「大丈夫ですよ。超キスするだけですし」

上条「でもこの人数だし、口だけじゃ足りないかもね♪」

美琴「こわっ!? サファリパークに肉をぶら下げて放り込まれる、そんな感じ!?」ガビーン

上条「それじゃあインデックス、また明日ね!」

禁書「ま、また明日なんだよ……」ガクブル

美琴「インデックスさん!?」

禁書「みこと……ふぁいとっ♪」

美琴「うわぁぁーーーん!! 見捨てられるなんて、不幸だあああああああああああああああ!!!」



111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:54:49.63 ID:6MOTrGUB0


後日 城塞都市アヴァロン 一方通行の寝室――


美琴「昨日は酷い目に遭った……」ドンヨリ

一方通行「そりゃ災難だったなァ」ケラケラ

美琴「真っ先に見捨てたのは、おまえなんですけどもね!」

禁書「でも、みことが無事でよかったよ」ニコニコ

美琴「おまえが言うなっ!!」

フィ「まぁ落ち着け。貴様を治療したのはインデックスなんだ。大目に見てやれ」

美琴「マジで!?」

一方通行「理屈はサッパリだが、変な歌でオマエを治療したのはマジだ」

禁書「変な歌は酷いかも! あれは『初源の歌』なんだよ!」

美琴「『魔滅の声』の親戚か何か?」

禁書「そんな限定的なものじゃないの。簡単に言うと、願望を実現させる歌なんだよ」

美琴「それって奇跡なんじゃ……」

一方通行「ンな都合のいいモンがあるか。相応の対価が必要なンだろ」

禁書「うん。今回は、みこと一人の解毒だったから精神力を消耗するだけで良かったけど」

美琴「けど?」

禁書「雪崩を起こしたい、みたいな大規模な願いになると対価に命を取られちゃうかも」

美琴「なんか割りに合わないな。てか雪崩を起こすって、どんな状況だよ」

禁書「使いかっては悪いけど、神に仕えるシスターならではの新必殺技なんだよ!」

112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:57:09.22 ID:6MOTrGUB0

一方通行「結局聞いてなかったけど、オマエはレベルいくつ上がった?」カードダス

美琴「そういえば確認してなかったっけ」トリダス

一方通行「見せてみろ」

美琴「構わねーよ」コウカン

一方通行「……」

美琴「どれどれー……一方通行 職業 魔王さま Lv.8」

美琴「おおっ、レベルが三つも上がってる! 流石はエリートだな!」

一方通行「あ、あァ……」

美琴「ん? どうしたんだ?」

一方通行「オマエのカードがエライ事になってンだが……」プルプル

禁書「見せて? ……御坂美琴 職業 愛玩奴隷 Lv.6」

一方通行「スキル『電撃使い Lv.5』『危険予知能力』『カリスマ(笑)』『Sっ気 Lv.1』『Mっ気 Lv.4』『不幸体質』」プルプル

美琴「愛玩…奴隷…?」

フィ「昨日の哲学的体験が貴様をクラスチェンジさせたか」

禁書「凄いんだよ! 低レベルでスキルが六個もあるなんて天才かも!!」

一方通行「まあなンだ……オマエがどんなでも、俺が友達でいてやっから気にすンな」ニヤニヤ

美琴「うそだ……」ガタガタ

禁書「私もずっと友達なんだよ!」ニッコリ

美琴「こんなの嘘だああああああああああああああああああああああああああああああ!!!???」

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/27(日) 23:58:06.76 ID:6MOTrGUB0
今回はこれで終了。
それではー
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/03/28(月) 00:00:19.10 ID:1H1fccSC0
乙ー
徐々に妹達について行けなくなっている俺が居る(性癖的な意味で)
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/28(月) 00:46:20.39 ID:DcbUhaEeo
逆に考えるんだ
ついていけないなら引っ張っていけばいいさと考えるんだ
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 03:10:31.09 ID:zwWcPe5Ko
乙〜
続き待ってます!
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 10:49:32.71 ID:5KJFf5uSO

いつのまにか更新されてた…超乙!!
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 11:21:48.87 ID:fXOBgTwgo
面白いんだけど、美琴上条と上条美琴に納得がやはり出来ない・・・
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 16:57:16.81 ID:wZ2WpTSDO

上条in美琴さんはもうかわいそうという他無いなwww
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/28(月) 23:26:08.76 ID:nTVzBZwAO
乙です!
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/03/29(火) 01:11:45.70 ID:r8aWlrw3o
乙です
今更ながら次スレに気付いて追いついた
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 01:12:48.33 ID:dlUO6PpR0
あまりにも女性陣が欲望や願望丸出しでストッパー役が居ないからな。
上琴好きは上条さんの事が美琴と同じぐらい好きだからこうも一方的だとな・・・2828展開の筈なのに苦笑いしてしまう。
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/03/29(火) 01:14:49.08 ID:QcSaXPCPo
あーこれ上琴だったんだ 冗談でしょ?
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 03:36:08.58 ID:VE+NW129o
なんか上条(美琴)さんには独占欲がないのか!!って気がするな俺は
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/03/29(火) 18:39:45.84 ID:TrtWAFGs0
超短編ですが投下ー
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/29(火) 18:40:43.52 ID:TrtWAFGs0

番外編其の四 とある三位の一人遊び(シングルプレイ)


学園都市第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


美琴「クリスマスが今年もやってくる〜♪」ハナウタ

フィ「まだ四月だというのに……弄られすぎて頭が可哀想な事になったか」

美琴「シチューを作ってると歌いたくなるの! 北海道シチューが好きなの!」

フィ「クレアおばさんじゃイカんのか?」

美琴「イカんでしょ……って訳じゃないけどね。安い時は買うし」ゲコッ

フィ「誰からメールだ?」

美琴「……当麻とインデックス、今日帰れないんだって」

フィ「魔術絡みの仕事か」

美琴「分かんない。でも明日の朝には戻るから心配いらないってさ」

フィ「あの二人なら心配するだけ徒労だろう。それより折角のシチューなのに残念だったな」

美琴「無駄でも心配なもんは心配だし、シチューは二日目の方がいい味出るんだよ」

フィ「このままここに居ても一人だ。今日は常盤台の寮に帰るのか?」

美琴「やめとく。もう寮の門限に間に合わないから予定通り泊まってくよ」

127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/29(火) 18:41:35.96 ID:TrtWAFGs0

美琴「暇だー」ゴロゴロ

フィ「来週の講義の予習は済んだのか?」

美琴「そんなの午前中に終わってる。それより暇つぶしに遊ばない?」

フィ「ふむ、そうだな……しりとりをしよう」

美琴「いいけど、普通にしても面白くないからお題を決めてやろうぜ」

フィ「では古今東西、プロ野球選手の名前! 最初は、掛布雅之」

美琴「ちょっと待て。それは守備範囲外だ。野球選手は全然知らねーよ」

フィ「戯けが、スポニチくらい読んでおけ。仕方ないが古今東西、偉人の名前! 最初は、右方のフィアンマ」

美琴「こいつ自分を偉人だと思ってやがる……。ま……マザーテレサ」

フィ「左方のテッラ」

美琴「えー、あんなのが偉人? ら、ねぇ……ライト兄弟」

フィ「伊能忠敬」

美琴「嫌な思い出が……桂小五郎」

フィ「ウィリアム=オルウェル」

美琴「……アックアなら仕方ない。るー、ルーベンス」

フィ「ステイル=マグヌス」

美琴「天才魔術師も偉人か? ……周防内侍」

フィ「白井黒子」

美琴「変態の偉人ではあるな……じゃなくて! 真面目にやれよ!!」

フィ「もう飽きたんだ」

美琴「飽きたって、おまえ……はぁ、もういいよ」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/29(火) 18:42:35.11 ID:TrtWAFGs0

フィ「拗ねるな。……そうだ、テレビゲームで遊んでみるのはどうだ?」

美琴「うん、いいかもな。新しいソフトはないかな〜?」

フィ「この前イギリスで買ったのがあるじゃないか」

美琴「え、俺は知らないけど……もしかしてこの『DEAD SPACE 2』ってヤツかな?」

フィ「タイトルは知らんが、とりあえずやってみればいい」

美琴「そんじゃプレステを起動して……始めますかっ!」


フィ「ほう、英語音声に英語字幕か。貴様なら問題ないな」

美琴「英語はいいんだけど、これってホラーゲー……?」

フィ「SFアクションだと思うが……うおっ、いきなり殺された!? 頼りにならん味方だ」

美琴「ひぃっ!? し、死体が!? エイが!? 襲ってくる!?」

フィ「早く逃げないと貴様も殺されるぞ」

美琴「捕まった!? ぎゃああああああああああああ!? 首がもげたっ!?」ガシッ、ブチッ!!

フィ「これは酷い」

美琴「うえーこれ無理だぁ。マジでこわ…」

フィ「貴様のようなチキンには荷が勝ちすぎているようだ」

美琴「は、はぁ? こんなの全然怖くねーし」

フィ「では先に進めようか」

美琴「ううっ……」

129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/29(火) 18:43:11.90 ID:TrtWAFGs0

二十分経過――

フィ「漸く武器を手に入れたか」

美琴「よっしゃあ! 俺のプラズマカッターが火を噴くぜ! ……あ、あれ? 敵が死なない!?」バンッ! バンッ! バンッ!

フィ「このゲームのモンスター、ネクロモーフというらしいが、頭部や身体ではなく四肢を切断しないと倒せないようだ」

美琴「何それ!? 頭吹っ飛ばしたのに生きてる!? グロっ!? キモっ!?」バンッ! バンッ! バンッ! カチッ

フィ「あまり無駄撃ちすると……そんな風に弾切れになる」

美琴「ま、まだだ! まだ拳があるから戦える!! おらぁ、アイザックさんのパンチを食らえ……あ」ザシュッ!

フィ「腕を切られ、足も切られ、最後に頭か。凄絶な死に様だな」

美琴「どうしてこんなゲーム買うんだよぉぉーーーーっ!?」バラバラ


美琴「ううっ、もう心が折れそう……」

フィ「リアルでスケルトンを屠っておいて、ゲームにビビるとは情けない」

美琴「だ、だって、あの時は打ち止めを守らないとだったし、一方通行も一緒だったし」

フィ「今日は一人で寝る訳だが平気なのか?」

美琴「え……ひ、ひとり……?」

フィ「真っ暗な部屋で一人寝ていると、天井を突き破ってネクロモーフが貴様を殺しにっ!!」

美琴「ッ!!??」

フィ「冗談だ。……もうすぐ十一時になる。就寝の準備をしろ」

美琴「あ、あはは、余裕だ余裕。ぜっ、全然怖くない、怖くないもんね!」

フィ「……だといいが」

130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/29(火) 18:43:52.76 ID:TrtWAFGs0

美琴「お、おやすみー」ゴソゴソ

フィ「電気を消せ。勿体無い上に、適切な睡眠を阻害するぞ」

美琴「え……で、でも」

フィ「怖いのか。察してやれなくてすまんな」

美琴「ッ!! 消せばいいんだろ!」ビリビリ

フィ「では俺様もスリープモードに入るとするか。おやすみ――――」


美琴「……」

カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ

美琴「うるさっ! 時計、自重しろ!」

カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ

美琴「……はは、慣れれば結構いい音色じゃん、あはは……」

カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、ドサッ!

美琴「!?」

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

美琴「何の音!? あ、あれ? 時計さん……?」

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

美琴「ス、ストライキですか? そんな、冗談キツイですよ。もっと時期ってモンを考え…」

ドン、ドン、ドン!!

美琴「ごめんなさいッ!? ナマ言ってごめんなさいっ!?」


土御門『あっれー? カミやん留守かにゃー?』

舞夏『兄貴、もう十二時前だぞー』

土御門『いつもなら起きてる時間ぜよ。おっかしいにゃー』

舞夏『進学クラスの合宿にでも参加してるのかもなー。そんな事より早く部屋で……』

土御門『そ、そうだな。お裾分けは明日でいいか』

131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/29(火) 18:44:39.50 ID:TrtWAFGs0

美琴「つちみかどぉ……」ナミダメ

フィ「――――」

美琴「まだ三十分も経ってないのに、どうすんだよぉ……」

カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ

美琴「あ……」

カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ

美琴「お勤めお疲れ様ですっ!! 流石は時計先輩、マジ男前っす!」

カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ

美琴「『ここは俺に任せて、お前はグッスリ寝ちまいな』って聞こえてきそうな位頼もしいっ!!」

カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ、カチ、コチ……シーーーーーーーーン

美琴「って言ってるそばからコレかよ!? 上げて落とすの!? 持ち主と一緒で鬼畜なんですかぁ!?」

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

美琴「だっ大体、時計に救いを求めるなんて、どうかしてるんだよ」

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

美琴「そうだよ、たかがゲームに何ビビッてんだよ」

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

美琴「仮にバケモノが出てきても、ポッケに忍ばせてあるコインで打ち抜いてやるよ!」チャリン

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

美琴「で、でも寒いから布団に潜って寝ようかな。いや別に怖いからじゃないけど…」モグリ

??「ヴォォォ……」フトンノナカ

美琴「……」ガクブル
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/29(火) 18:45:15.57 ID:TrtWAFGs0

??「グゥゥゥ……」

美琴(なんかいる!? なんかいる!? 背中の方になんかいるぅぅぅーーーーーーーっ!!??)

??「フシュルルル……」

美琴(こ、このおぞましい声と息遣い……さっき戦ったネクロモーフそのもの!?)

??「ヴォアアアアアアアァァァッ!!」ゴロンゴロン

美琴(ひいぃぃぃ!? 荒ぶってらっしゃる!?)

??「ヴァッ! ヴァッ! ヴァァァーーーーッ!!」コロコロコロ

美琴(移動して…ゲッ!? 目の前に来る……ッ!?)

フィ「ウボアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

美琴「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!???」
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/29(火) 18:46:15.90 ID:TrtWAFGs0

フィ「フフン、どうだ? 迫真の演技だったろう?」

美琴「……」ピクピク

フィ「失神してる……ちとやりすぎたか。それにこれは……」



翌朝 とある学生寮 上条さんの部屋――


上条「ただいまー」ガチャ

美琴「おかえり」パタパタパタ

上条「昨日はごめんな」

美琴「あ、ああ、気にすんなって。何事もないならそれで十分だよ」

上条「別に厄介事に巻き込まれたんじゃないけどね。クラスの親睦会でハメを外しすぎたっていうか、まあそんな感じ」

美琴「進学クラスなのに、そんな調子で大丈夫か? それとインデックスは?」

上条「吹寄と姫神についていったよ。春の新作ケーキを食べに行くってさ」

美琴「新作ケーキ……なぁなぁ、散歩がてら俺たちも食べに行かない?」

上条「いいけど、それってデートのお誘い?」

美琴「う、うん」

上条「フフ、それじゃあ昨日の埋め合わせも兼ねて、今日は遊び倒しますか!」

美琴「うんっ!!」

上条「んじゃ軽くシャワーを浴びて準備するか。ん? シーツだけじゃなくて布団も洗ったの?」

美琴「てて、天気が良かったからまとめて洗濯したんだ。あ、あはは、今日はふかふかのベッドで寝れるぞー!」

上条「そっか、ありがとね」

美琴「あはっ、あははは……」

フィ「……」


御坂美琴のとある秘密を知るのは、相棒のアヒルだけではないのだが……それはまた、別のお話――

134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/29(火) 18:49:20.60 ID:TrtWAFGs0
今回はこれで終了。
同僚に借りたゲームネタでひとつ。
マジで怖かったです。ホラーゲー好きにはオススメだけど、私みたいなヘタレにはクリア不可でした。
それではー
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/29(火) 19:24:44.12 ID:KpZckDWyo
布団に地図描いたんですね乙
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 21:10:04.37 ID:fcY2Mt3IO

相棒以外に知ってるのって…誰?
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/29(火) 21:12:13.56 ID:KpZckDWyo
>>136
心理掌握じゃね?
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/03/30(水) 01:36:44.57 ID:b8SqSSiAO
>>137初春たちかもしれんよ、カメラ仕掛けてるみたいだし
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/30(水) 02:28:42.03 ID:PInhTkVWo
DEAD SPACEかあれは初代の方が怖かったぜ
2はアクションシューター的な部分が強くなってたしな
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2011/03/31(木) 23:00:59.35 ID:G7s1GrKYo
上条in美琴とかより
超電磁砲の当麻っていうと分かりやすいかも。
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/31(木) 23:11:23.01 ID:i6ITPiGro
>>140
その場合体は美琴で頭脳は当麻のことであってる
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/04/02(土) 23:30:52.82 ID:kZBZlYq20
投下しますー
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/02(土) 23:31:39.59 ID:kZBZlYq20

番外編其の五 とある困惑の番外通行


アルビオン島 城塞都市アヴァロン 食堂――


上条「それでさー、インデックスが全部食べちゃったんだ」ケラケラ

禁書「だってお腹が空いてたんだもん!」

美琴「全部は食べすぎだろ。腹も身の内だぞ」ナデナデ

禁書「むうー」

打ち止め「うわ〜んっ!! お姉様ぁ〜!!」テッテッテ ピョーン

美琴「おっと、どうしたんだ打ち止め?」キャッチ

打ち止め「番外個体が、あの人をーっ!! ってミサカはミサカはう……うわ〜ん!」ポロポロ

上条「番外個体が一方通行にって……まさか!?」

美琴「あはは、何を想像してんだよ。大方、番外個体のいたずらで、一方通行が悶絶してるんだろ」

禁書「サラッと酷いこと言ったんだよ……」

フィ「ここでの扱いの悪さでは他の追随を許さん二人だ。悶絶くらいでは大事とは言えんのだろう」

美琴「自覚させないでっ!?」

アロウン(バカやってないで、さっさと一方通行のとこに行くぞ)

144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/02(土) 23:33:23.26 ID:kZBZlYq20

城塞都市アヴァロン 噴水広場――


一方通行「もう体調はいいのか?」サンポチュウ

番外個体「ぎゃはははは!! なぁに〜? もしかしなくてもミサカのこと心配してるの?」

一方通行「あァ、心配してる」

番外個体「……ヤバイ薬でも決まってんの? かゆっ、蕁麻疹出ちゃいそう」トリハダ

一方通行「ガラじゃねェってのは分かってるけどよ、オマエが気になるンだ」※新参者が上手く馴染めてるか的な

番外個体「き、気になる!? ミサカが!?」

一方通行「他に誰がいンだよ。オマエしか居ねェだろうが」※目の前に的な

番外個体「ミサカはあなたを殺すのが目的なんだけど…」

一方通行「関係ねェ。俺が一方的に思ってるだけだ」※妹達を守る的な

番外個体「ででっ、でも! あなたの大切なひとは打ち止めでしょ!?」

一方通行「あのガキは家族みたいなもンだからなァ……」

番外個体「ほらやっぱり…」

一方通行「けどよォ、大切の種類ってのは他にもあンだろうが。……違うか?」※友達、仲間的な

番外個体「ッ!? み、ミサカに言われても、そんなの分かんないよ!?」

一方通行「なンだァ? 随分可愛らしい反応するじゃねェか。クックック」

番外個体「かわっ!? ……仕方ないでしょ。最近は負の感情が減ってる、ていうかストレスそのものがネットワークから消失してるんだから」

一方通行「……ヒーローが頑張ってるからなァ」ホロリ

番外個体「その影響がミサカにも出そうなのよね〜。お姉様を見てるとムラムラしちゃう♪」ニヤリ

一方通行「オマエの相手は俺がしてやる。だから傍にいろ」※ヒーローの負担を増やさない為的な

番外個体「ふぇっ///!?」ドッキーン!

145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/02(土) 23:34:25.59 ID:kZBZlYq20

物陰――


上条「直球で口説いてる……」

アロウン(やるじゃないか。男らしくて大いに結構)

禁書「わーすとも満更じゃないんだよ……」

打ち止め「うっうっ……」ポロポロ

美琴「よしよし、打ち止めはなんで泣いてるんだ?」ナデナデ

上条「ちっとは空気を読みなさい! 打ち止めが一方通行を好きなのはアンタだって知ってるでしょうが!」

美琴「うん知ってる。一方通行も打ち止めは大切な妹分だって言ってたし」

打ち止め「み、ミサカは……妹なんかじゃ、ないもん……」メソメソ

アロウン(鈍感なのは相変わらずか。だが傍目にも仲良し兄妹に見えるのは事実だけどな)

上条「……見た目が小学生なのが災いしたのかもね」

146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/02(土) 23:35:51.89 ID:kZBZlYq20

一方通行「ククッ、何変な声出してンだ」

番外個体「う、うるさいっ!」

一方通行「……」ジー

番外個体「ジロジロ見んな変態!」

一方通行「へェー」

番外個体「今度はなにっ!? ミサカをからかって、そんなに楽しいわけ!?」コンランチュウ

一方通行「オマエ、綺麗だな」※肌が

番外個体「にゃっ!?」

一方通行「ンン? 日焼け止め塗ってねェな」

番外個体「み、ミサカには必要ないから」

一方通行「アホか。オマエは女で、しかもぶっちぎりに綺麗なンだ」※肌が

番外個体「うう……二回も言わなくていい///」

一方通行「おまけに無理な調整のせいで、免疫力が低いンだろうが」

番外個体「え、冥土帰しはもう大丈夫だって言ってたよ?」

147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/02(土) 23:36:43.55 ID:kZBZlYq20

物陰――


上条「……どうして一方通行がスキンケアの心配なんてしてんのよ」

美琴「あ、たぶんそれ俺発の情報だ」

上条「……一応聞くけど、どんな話の流れでその話題が?」

美琴「ここは日差しが強いから、打ち止めも日焼け止めくらい塗っとかないと、将来シミが出来たりしたら大変だー……だったかな」

フィ「それを聞いた過保護兄貴が、光の速さでUVケアのクリームを手配したのは言うまでもない」

アロウン(ま、まあいいじゃないか。こうして役に立ってるしな)

上条「んな事を男に心配されるなんて、女からしたら屈辱なんだけど」

美琴「でも最強の美白の言葉だぜ? ムカつくより素直に習っとけってなるさ」

上条「確かに白い。驚きの白さね」

148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/02(土) 23:37:55.07 ID:kZBZlYq20

一方通行「そンな風に油断すンのが不味いンだ。クリーム塗ってやっから、ちょっと来い」

番外個体「い、いいよ。遠慮しとく!」フルフル

一方通行「ったく……」カチッ

番外個体「へ……?」

一方通行「手間掛けさせやがって」ヒョイ

番外個体「にょわっ!?」ヒメダッコ

一方通行「聞き分けの悪ィガキには強制執行だから、そこンとこ宜しくゥー」スタスタスタ

番外個体「き……」

一方通行「き?」

番外個体「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!??」

一方通行「うおっ!?」

番外個体「は、離せっ! 変態っ! ロリコン!!」ジタバタ

一方通行「……」スタスタスタ

番外個体「無視すんな…って、ああっ!! ミサカの声、反射してるでしょ!?」

一方通行「……」スタスタスタ

番外個体「ネットワークをモニターしてるからバレバレなのよっ!!」

一方通行「反射なンてしてませェーン」シレッ

番外個体「嘘吐くなっ! 今解除したんでしょうが!!」プンスカ

149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/02(土) 23:40:03.91 ID:kZBZlYq20

物陰――


フィ「お持ち帰りか。ストイックを気取っていた過保護兄貴にも、いよいよ彼女が出来るなんて胸が熱くなるな」

打ち止め「うううううううううっ……」ポロポロ

上条「こらっ! もっと言葉を選びなさい!」

アロウン(ハッハッハ、お前がツッコミ役なんて珍しいじゃないか)

上条「笑い事か……そうよ! こんな時に頼りになる、お節介なアンタは何してんのよ!」

美琴「俺が口を出す問題じゃないだろ」シレッ

上条「ア、アンタ、打ち止めをあんなに可愛がってる癖に、何でそんなに冷たい事言うの!?」

打ち止め「お姉様……」シクシク

美琴「泣くなよ、大丈夫だからさ」

打ち止め「ホントに? ってミサカはミサカは涙を堪えて聞き返してみる」

美琴「もちろん! アロウン陵から脱出した時に未来を予知してみせただろ?」

打ち止め「あ……もしかして」

美琴「今はまだ子供扱いでも、いつかきっと報われるから不安に負けないで信じてほしい」

美琴「素直で優しい打ち止めのパートナーは、素直じゃない魔王さまだって決まってるんだよ」

美琴「だからほら、行っておいで?」

打ち止め「……うんっ! ってミサカはミサカは決意を新たに猛ダッシュ!!」テッテッテ


フィ「貴様が予知出来るのは危険に関してのみのハズだが?」

上条「アンタねえ、いい加減な気休めを言ったの?」

禁書「嘘はとっても罪深いんだよ!」

美琴「人聞き悪いな。根拠なら……ほら」トリダス

上条「カード? えーっと、何々……」

アロウン(ハッハッハ! 確かにこれは既定事項だな)

150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/02(土) 23:41:39.01 ID:kZBZlYq20

打ち止め「こらーっ! 浮気は許さないから! ってミサカはミサカは怒りを露にしてみたり!」テッテッテ

番外個体「ッ!?」

一方通行「……何言ってンだァ?」

打ち止め「アナタはミサカのものなんだから、他のミサカに浮気しちゃダメなの! ってミサカはミサカは勢いのまま所有宣言してみたり!」ビシッ

一方通行「打ち止めが……俺の癒しが……悪質なオリジナルウイルスに感染しちまった……」プルプル

番外個体「へぇ……」イラッ

一方通行「……まだだ、まだ手遅れじゃねェハズだ!!」

打ち止め「番外個体もいつまで抱っこされてるの? そこはミサカの指定席なんだよ、ってミサカはミサカは臨戦態勢っ!」

番外個体「ミサカ子供だから分かんなーい☆」

打ち止め「ミサカよりおっきい癖に何言ってるの!? ってミサカはミサカは憤りを感じてみたり!」

番外個体「ひゃひゃひゃひゃひゃ!! ミサカは末の妹なんですぅ、残念でした〜」

打ち止め「むっきーっ! そんなの屁理屈でしょ! ってミサカはミサカは怒りを露に抗議してみる!」

一方通行「ヒーロー! 打ち止めを更生させてくれェ!! 頼む、ヒーロォォォーーーーーーーーーーー!!!」

番外止め「「うるさいっ!! あなたは黙ってて!!」」

一方通行「不幸だァ……」ガックシ

151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/02(土) 23:43:17.90 ID:kZBZlYq20

物陰――


上条「でも何でアンタが打ち止めのカードを持ってたの?」

美琴「打ち止めも欲しがってたから発行したんだよ。だけど内容にびっくりして渡せなかったんだ」

禁書「うん、らすとおーだーにはまだ早いかも」

アロウン(青い果実も悪くはないのだが…)

上条「ロリコンは黙ってなさい!」

フィ「お前が言うな」

上条「わた……俺は美琴一筋だからいいんだよ」

禁書「無問題! オールグリーンだよ!」

美琴「最近、自分が男だっていう自覚が薄れてる気がする……」

上条「いい事じゃん」

美琴「全然よくないからねっ!? 今の状況が異常だって忘れないで!?」

禁書「みこと、どうしたの?」

上条「思春期だから色々と難しいのよ」

美琴「はぁ……、普通を望むのは贅沢なのかなぁ」

フィ「割と現状に満足してるようだが?」

美琴「……うるせー」


カード『打ち止め 職業 魔王さまの正妻 LV.3』

152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/02(土) 23:45:13.51 ID:kZBZlYq20

後日 兵站所――


番外個体「はい、全部書いたよ」

一方通行「ンじゃ発行……ブフォ!?」カードミル

番外個体「きゃは、変顔ゲット♪」カシャ

一方通行「勝手に写メンな! ……てかカードどこ行った!?」キョロキョロ

番外個体「ふむふむ……」モッテル

一方通行「見るンじゃねェ!? よこせっ!」

番外個体「番外個体 職業 魔王さまの愛人 Lv.4」ヒラリ

一方通行「……」カタカタ

番外個体「ミサカってば二号さんだったんだ〜♪」

一方通行「彼女すらいねェのに愛人……だと……?」ガタガタ

番外個体「身体だけの関係かぁ、やらし〜」ニタニタ

一方通行「俺は童貞だ!!」クワッ

番外個体「ところでさ………………………………正妻って誰?」ギロリ

一方通行「そンなの知るか! クソっ、不幸だああああああああああァァァーーーーーーッ!!!」

153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/02(土) 23:49:06.46 ID:kZBZlYq20
今回はこれで終了。
エイプリルフールネタを考えて書いてたら二日になってました。なんて事。
それではー
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/04/03(日) 01:22:14.77 ID:sYD1cam9o

童貞なのに正妻と愛人持ちとは…さすがに魔王さまは格が違うな
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/03(日) 04:13:22.27 ID:zVPJmZAzo
乙!
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/04(月) 22:34:12.80 ID:mNWuZgTCo
一方通行が俺らと同類だったとはな…
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/05(火) 05:51:26.42 ID:bYbBhp8Ao
>>156
しないとできないの間には海よりも深い川があるそうだ
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2011/04/07(木) 04:30:06.66 ID:m7eXea6vo
なにげに初登場のミサワさん
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/04/08(金) 23:35:18.81 ID:22Qhyj9B0
とりあえず投下ー
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:35:53.73 ID:22Qhyj9B0

番外編其の六 御坂美琴の消失 前編


四月十一日 (月)

学園都市第七学区 常盤台中学 教室――


教師「今日の講義はこれまで。各自、次回までにレポートを作成しておくように」スタスタスタ


美琴「……」カキカキ

生徒3「みーちゃん! 途中まで一緒に帰ろ?」ダキツキ

美琴「うわっ、いきなり抱きつくなよ」

生徒3「えーいいじゃん……って、まだノートとってるの?」

美琴「だってさ、あの先生英語で板書するからノートとるの大変なんだよ。経済学なんだから日本語で書けばいいのに」

生徒3「あっはは、相変わらず英語が苦手なんだねー」

美琴「いいだろ別に。日本人は日本語を話せれば十分じゃねーか」

生徒3「ワールドスタンダードくらいは押さえておかないと、一流にはなれませんのよ御坂さん?」

美琴「うう……先生の真似すんな」

フィ「英語が苦手とは何事だ! 俺様はさっさとマスターしろと命じたハズだっ!!」

美琴「ッ!?」ビクッ

フィ「言われた事をこなすだけでは三流! 上手にこなして二流! 御坂よ……貴様は何時になったら一流になれるのだ?」

美琴「そ、卒業までにはなんとかなるかなー……なんて」

フィ「無理だ」キッパリ

生徒3「うん、それ無理♪」キッパリ

生徒1「残念ながら無理ではないかと……」ヤンワリ

生徒2「焦らないで、まず三流を目指しましょう?」ナデナデ

美琴「……」プルプル

161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:37:05.81 ID:22Qhyj9B0

フィ「どうした? 涙目になってるぞ」

美琴「おまえらのせいだろ! ちくしょー好き勝手いいやがってぇぇっ!!」プンスカ

生徒1「まあまあ短気は損気ですわ。これを飲んで落ち着いてくださいな」サシダス

美琴「う、うん」ウケトル

生徒3「それって何てジュース?」

美琴「ん……結構イケるな」コクコク

生徒1「鹿のペニス酒ですわ」ニッコリ

美琴「ぶふぅぅーーーーーーーーっ!!??」

フィ「汚い、自重しろ!」

美琴「けほっ、けほっ、な、何てモン飲ませるんだよ!?」

生徒1「漢方ですが? 飲むと元気いっぱいになれますわ♪」

美琴「それじゃ落ち着けないでしょ!? てかそんなの学校に持ち込んだらダメっ!!」

生徒3「――プハーッ、ホントだぁー。変な味だけど結構おいしいね!」ゴクゴク

美琴「うわぁ!? めっちゃ飲んでる!?」

生徒3「きゃはははっ!! 暑いから脱いじゃえ♪」ヌギヌギ

美琴「ぎゃあああああ!? しかも酔っ払ってらっしゃる!?」トリオサエル

生徒3「みーちゃん邪魔するな〜」ジタバタ

美琴「く、くそっ、おまえらも手伝ってくれ!」


へんじがない、だれもいないようだ……


美琴「……オーケー、アヴァロンで鍛えられた御坂さんはうろたえない」

黒子「お姉様! 今日もお兄様の部屋……に……」シュン!!

生徒3「あん♪ もぅ、胸を揉まないでってば〜♪」ジタバタ

美琴「揉んでねー!? く、黒子、勘違いするなよ?」

フィ「やれやれ、現行犯逮捕とは笑えんな」

黒子「ジャッジメントですのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」カンセツキメル

美琴「誤解だあああああああああああああああああああああああああ!!!」ミシミシ

162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:38:42.54 ID:22Qhyj9B0

第七学区 とある高校 校門――


美琴「くっそー、思いっきり間接極めやがって……」

フィ「婦女子を襲う不貞の輩に、当然の罰が下っただけだろうに」


「女の人を襲ったんだって」ヒソヒソ

「でもあれって常盤台の制服だろ」ヒソヒソ

「高位能力者はやっぱり人格も普通じゃないのよ、きっと」ヒソヒソ

「そういえばあの子、二年の上条さんの彼女だ」ヒソヒソ

「えー? 新入生の超能力者のスールだって聞いたけど」ヒソヒソ


美琴「明らかに被害者だったよね!? あと周りの視線が痛いから黙ってて貰えませんか!?」

フィ「スールとか聞こえてきたな」

美琴「ロザリオを贈っても貰ってもない! 姉妹はまにあってます!!」

フィ「十二人いるのが少なく感じるレヴェルなのも考えものだ」

美琴「……なんで無駄に発音がいいのでせう? さっきの当てつけかって……あ」

上条「おっすー、お待たせ」タッタッタ

美琴「お疲れー、今来たとこだから」フリフリ

上条「ん……? 何か酒臭いんだけど」

美琴「え、あ、ああそっか。放課後に色々ありまして――」

163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:39:49.14 ID:22Qhyj9B0

第七学区 通学路――


上条「アハハ、そりゃ災難だったな」テヲツナイデ

美琴「いつもの不幸体質ですけどねー」キタクチュー

上条「まぁ甘んじて受け入れなさい。素っ気無いより億倍マシだから」

美琴「……おまえはさ、常盤台の生活、楽しくなかったのか?」

上条「あんまり楽しくはなかったかな。前はそうでもなかったんだけど、今と比べちゃうとね」

美琴「そっかー、毛色は違ってもノリの良さは同じに感じるけどなぁ」

上条「たった数週間で『常盤台のエース』の威厳を木っ端微塵にしちゃったもんね。親しみやすくていいけどさ」

フィ「つまり貴様は何処に居ようが、弄られキャラなのは確定的に明らかというわけか」

アロウン(クックック、滲み出るユルいオーラは隠しようがないからな)

美琴「……」ズーン

164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:41:09.95 ID:22Qhyj9B0

上条「今日の晩御飯は何にしよっかなー」

美琴「レタスの消費期限がヤバイから、レタスチャーハンと中華スープにしよう!」

アロウン(復活が早いな。そんなに家事が好きか?)

美琴「そりゃまぁ……うん、好きかな」

フィ「それすらも恋人に劣るのだから救えない」

上条「こらっ、そんな事言うな! 出来なんかより気持ちが大事だし、私はコイツの料理が大好きなの!」

美琴(やべっ、泣きそう……。もっと……もっと喜んで貰えるように頑張ろう)

上条「無理する必要はないんだからね?」

美琴「お、おう!」

アロウン(なるほど、稀に繰り出されるストレートな優しさが決め球か)

上条「上条センセーはいつだって優しいじゃない、ねえ?」

美琴「う……それは……」

上条「何でそこでどもるのよ!!」

フィ「普段の悪ノリを控えれば完璧なのに勿体無い」

美琴「それは、おまえもだからね!?」

165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:41:41.67 ID:22Qhyj9B0

第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


上条「キスがしたい!」

美琴「……また唐突だな」

上条「キスがしたいなー」

美琴「この前散々しただろ。妹達全員のほっぺにチューして回るとか、芸能人の握手会かっつーの」

上条「キスしてほしいな」

美琴「お陰で何日も唇が痛かったんだからな!」

上条「キスー」

美琴「くっ……しつこいな」

上条「キス……嫌なの?」

美琴「〜〜〜〜〜ッッ!?」

上条「……」

美琴「……ん」ホッペニチュー

上条「よく出来ました♪」ナデナデ

美琴「……くっそー」

アロウン(何やってるんだお前ら……)

166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:42:34.09 ID:22Qhyj9B0

上条「平和だなぁー」ゴロゴロ

美琴「あはは、一方通行も同じこと言ってたぞ」

アロウン(天下泰平、世はこともなし。それこそが真の宝よ)

上条「ちょろっと退屈だけど、確かにその通りかもね」

美琴「退屈とか言うなよ。戦争も殺し合いも、二度としたくねーよ」

フィ「まさに勝って兜の緒を締めよ、だな。貴様は科学サイドの要人だ。常に周囲には気を配っておけ」

上条「統括理事長が目を光らせてるから、学園都市は安全だと思うけど?」

フィ「甘いな。インデックスは、いまだ魔術世界の腫れ物だろう。彼女を狙う魔術師は、まだまだ後を絶たないハズだ」

美琴「今はアヴァロンに行ってるから安心だけど……そっか、魔術的な問題は未解決のままなんだよな」

上条「必要悪の教会との交渉は、一方通行とステイルたちがやってるから大丈夫だけど……」

フィ「ローマ正教とロシア成教は沈黙を守ったまま、野良の魔術師に至っては把握不可能だ」

上条「どこのどいつが襲ってくるか、分からないってことか」

アロウン(後手に回るのはやむを得ん。まあ『幻想殺し』と『禁書目録』さえ健在なら何とかなるさ)

美琴「……(なんか嵐の前の静けさっつーか、妙な胸騒ぎがするけど不安を煽ることねーよな)」

上条「どした?」

美琴「ううん、なんでもない。もう遅いし風呂を済ませて寝よう?」

167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:43:19.13 ID:22Qhyj9B0


上条「あーいい湯だった。やっぱお風呂上りは牛乳よねー」ゴクゴク

アロウン(コップに注げ。腰に手を当てるな。おっさん臭いぞ)

上条「本物のおっさんが言うと説得力があるから困るわ」

アロウン(おっさんじゃねぇ!! 何回言ったら分かるんだ!)

上条「ごめんごめん、美琴は……」

美琴「すぅ……すぅ……」グッスリ

アロウン(座ったまま寝てるな)

上条「フフ、起こすのも可哀想だし……よっ!」ヒョイ

アロウン(ヘアピンがついたままになってるが、外さなくていいのか?)

上条「布団をかけてと。そうね、外しとこっか」

フィ「すまんが、そのままにしておいてくれ」

上条「え?」

フィ「お前から貰ったヘアピンなんだが、何でも宝物兼お守りだそうだ」

上条「セブンスミストで買ったやつか」

フィ「大層気に入ってるからな。この部屋に泊まらない日は、いつもそれをつけたまま寝てるくらいだ」

上条「しょーがないなぁ、髪が痛んじゃうでしょーが」ナデナデ

美琴「んぅ……」スヤスヤ

フィ「口には出さないが不安なんだろう。何か危険を感じ取っている節がある。……魔術関連で」

上条「!? それって」

フィ「具体的には分からない上に杞憂の可能性もある。だがコイツが魔術的な危険に晒されるのは未然に防ぐべきだ」

アロウン(了解した。夜は俺が見張っておくから安心しろ)

上条「何が起こっても速攻で解決してやる。オカルト方面は『幻想殺し』の汎用性が際立つからね」

美琴「すぅ……すぅ……」

上条「絶対に、守ってみせるから……」

168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:43:54.88 ID:22Qhyj9B0

学園都市 某所――


「ふむ、先を見据えて組んでおいた術式だが不要になってしまった」

「……負の遺産整理だか何だか知らんが、オレを巻き込むのはやめて貰いたいんだが」

「最近は暇を持て余しているのだろう?」

「世間ではそれを余暇を満喫してるって言うんだ!」

「それは申し訳ない。……残業手当ではないが君にいいものを見せてやろう」

「嫌な予感しかせんぞ……」

「それほど危険な術式ではない。ただ可能性を観測するだけだ」

「可能性……? まさかラプラスの!?」

「おや、これはイカン」

「早速どうした!?」

「術式の設定を誤った。一人の学生が特異点になってしまうとは。該当者は……大変だ! 一刻も早く何とかせねばっ!!」

「そんなにヤバイのかっ!?」

「……またお星様にされてしまう」ガクブル

169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:44:53.10 ID:22Qhyj9B0

四月十二日 (火)

学園都市第七学区 常盤台寮 二〇八号室――


美琴「んん……もう朝……?」ムクリ

黒子「……うへへ……おねえさまぁ……」スヤスヤ

美琴「はぁ……黒子は今日も平常営業……あれ、昨日は当麻の部屋に泊まったよな? って、フィアンマが居ない?」キョロキョロ

黒子「……ふぁぁ〜、どうかされましたの?」ムクリ

美琴「あ、ごめん。何でもないんだけどさ、一つ聞いていいかな?」

黒子「なんでしょう?」

美琴「俺って昨日は外泊したよな?」

黒子「いいえ、昨日は門限前に帰ってこられましたの」

美琴「……え」

黒子「それより俺とは何ですの。ボーイッシュを通り越して粗野ですわよ」

美琴「え? で、でもいつも…」

黒子「デモもテロもありませんの! 大体お姉様には、常盤台のエースとしての自覚が――」クドクド

美琴(ど、どうなってるんだ? 寮に帰った記憶なんてないし、門限を過ぎた頃は風呂に入ってたよな?)

黒子「ただでさえ男勝りな面が強いのですから、言葉遣いには――」クドクド

美琴(そうだ、あいつに電話で聞けば!)

黒子「お姉様、聞いてますの!?」

美琴「悪い! ちょっと電話してくるっ!!」タッタッタ

黒子「え、ええ!? お待ちになって!? パジャマのままですの!?」

170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:46:08.91 ID:22Qhyj9B0

常盤台寮 庭――


美琴「なんでこんなに不安なんだろ……」prrr prrr

『おかけになった電話は、現在使われておりません。もう一度ご確認のうえ――』

美琴「へ……なんで?」pi

黒子「お姉様っ!」シュン!!

美琴「短縮の番号間違えたのか……? はは、何慌ててるんだよ」pipi

黒子「……お姉様?」

『おかけになった電話は、現在使われておりません。もう一度ご確認のうえ――』

美琴「け、携帯が壊れたのかな。はは、非常事態なのに使えないなまったく……」カタカタ

黒子「震えて……?」

美琴「一方通行には……お、おかしいな、アドレスが消えてる……」ブルブル

黒子「ッ!? 失礼しますのっ!!」シュン!!

171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:47:30.79 ID:22Qhyj9B0

常盤台寮 二〇八号室――


黒子「落ち着かれましたか?」

美琴「……うん(うっかり取り乱したのは不味かったな。確りしろ、黒子を不安にさせてどうするんだよ)」

黒子「詳しくは伺いません。ですが、わたくしは何時だってお姉様の力になってみせますの」

美琴「あはは、大袈裟だなぁ。心配しなくても、ちょっと夢見が悪かっただけだって」

黒子「そういう事にしておきますの」

美琴「さんきゅーな」

黒子「いいえ、これもパートナーの務めですから」

美琴「頼りにしてる。あ、フィアンマが居ないんだけど、何か知らないか?」

黒子「存じません、と言いますか初めて聞く単語ですわね」

美琴「……ならいいんだ。んじゃ学校に行こうか」

黒子「はいですの!」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:48:26.30 ID:22Qhyj9B0

第七学区 常盤台中学 教室――


美琴「はよーっす」

生徒1「……!?」ビクッ

生徒2「……!?」ビクッ

生徒3「……?」

美琴「……? どうかした?」

生徒1「ご、ごきげんよう御坂様」

生徒2「しっ失礼しました!」

美琴「御坂様って、そんな堅苦しい呼び方はやめてくれよ」

生徒1.2「「え……」」

美琴「いつも通り『みーちゃん』でいいってば」

生徒1.2「「!?」」

生徒3「いいねそれ! それでリテイクいくよ? おはよー、みーちゃん」

美琴「おっす、今日も元気だなー」

生徒3「うんっ!」

生徒1.2「「……」」ポカーン

173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:49:21.06 ID:22Qhyj9B0

授業中――


先生「という訳で、中途半端な切りかたをした二期とはなんだったのか、これが争点なんだけど――」


美琴(何かが起きてる。それも『御使堕し』みたいな大規模魔術みたいなのが)

  (寮の部屋で目覚めた事、黒子やクラスメイトたちの反応、携帯のアドレスとフィアンマの消失、……不使用の電話番号)

  (あいつの事は今は除外して考えても構わないかな。携帯が壊れてるだけかもだし。そうすると……)

  (一連の不自然は見方を変えれば自然になってるとも考えられるな。入れ替わりが起きる前の状態に回帰している?)

  (それに『幻想殺し』が無いから、俺自身も魔術にかかってるんだろう。自分の認識が当てにならないのは厄介だな)

  (周りがおかしいんじゃなくて、俺がおかしくなった可能性も十分にあるってわけか)

  (……うん、やっぱり当麻を探すのが最優先だ。あいつだけは普段通りのハズだから――)


先生「結局、罰ゲームは最高だった訳よ。ここは試験に出すから復習したほうがいいわよ。それじゃ今日はお終い」スタスタスタ

美琴「よっし終わった。あいつの高校に行こう!」タッタッタ

174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/04/08(金) 23:50:01.77 ID:A2vpNwy3o
先生ww
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:52:35.75 ID:22Qhyj9B0

第七学区 とある高校 校門――


美琴「……何かいつもより、視線を感じるのは自意識過剰なのかな」


「なんで常盤台の子がこんなとこに?」ヒソヒソ

「どうせまた二年のフラグ野郎が何かしたんだろ」ヒソヒソ

「よく見るとあの子、『超電磁砲』じゃない?」ヒソヒソ

「えっ、マジで!?」


美琴「うぅ、居心地が……あ」ミツケル

上条「〜〜〜♪ 〜〜〜〜♪」ハナウタ

美琴「おっすー、お疲れさま」タッタッタ

上条「〜〜〜♪ 〜〜〜〜♪」ハナウタ

美琴「ちょっ、スルーすんな!」ウデツカム

上条「うおっ!? な、ビリビリが何でここに!?」

美琴「……え」

上条「ついに学校にまで襲撃に来たのかよ!? どんだけ執念深いんだ!」

美琴「なに……言って……」ワナワナ

上条「……ビリビリ?」

美琴「こ、こんな時に……冗談はやめろよ」フラフラ

上条「おまえ、顔色が真っ青だぞ! 具合が悪いのか!?」

美琴「迫真の演技は認めるからさ……こういうのは勘弁してよ……」グッタリ

上条「御坂!」

美琴(どうしてこいつがこんな風になってるんだよ……)

上条「くそっ、すぐに病院に連れて行ってやるからな!」

美琴(これじゃあ……まるで……)

上条「少しだけ我慢してくれ!」ヒョイ

美琴(――――じゃないか)

176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/08(金) 23:56:23.07 ID:22Qhyj9B0
今回はこれで終了。
消失の映画は最高ですね。寝袋的に考えてー
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陰地方) [sage]:2011/04/09(土) 00:08:47.84 ID:5oPJ5pU1o
おつおつ
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 00:17:29.56 ID:2kEssbxao
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 01:59:23.95 ID:1Q7uOLReo
乙!
続きが気になる
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/09(土) 12:11:56.74 ID:/MKhsfiR0
乙です。
続きがすごい楽しみ
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 18:25:26.65 ID:p/4iNR2DO
先生はフレンダっぽい何かってのはわかったが魔術師?っぽいのが誰かわからん
禁書で口調がまとも人少ないからな。特徴がないとわからん
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 21:47:10.97 ID:/U3Jb7NPo

美琴の精神はこの世界には存在しないのか…

>>181
>168のことならつっちーと☆じゃね?
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/10(日) 01:00:46.75 ID:O4E9aiUSO

おつー
これからの展開超wktkって訳よ!
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/14(木) 15:50:14.07 ID:2m/k8qzDO
上条さん二年生なんだな
しかもビリビリ呼びだし
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/16(土) 20:01:03.50 ID:uVPl08550
あれから一週間がたったのか
時間とは早いものだな
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/16(土) 22:51:45.86 ID:nqWIsYpm0
続きが気になってるのに・・・
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/04/19(火) 00:37:27.44 ID:GsG6GFM30
十日も投下出来ないなんて!?
という訳で投下ー
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:38:36.83 ID:GsG6GFM30

番外編其の六 御坂美琴の消失 中編



上条「浮かない顔ね、どーしたの?」

美琴「酷い悪夢を見たんだ……」

上条「悪夢?」

美琴「うん……。この世界にそっくりの、だけどこことは違う世界に迷い込むんだ」

上条「平行世界(パラレルワールド)ってやつ?」

美琴「多分そう……」

上条「へぇ〜、楽しそうじゃない!」

美琴「……全然楽しくねーよ」

上条「そうかなぁ、相違点を探して回るだけでも面白そうじゃん」

美琴「……」

上条「あ! そこの私たちも恋人同士だった?」

美琴「――――なかった」

上条「え?」

美琴「居ないんだよ……どこにも……」フルフル

上条「アンタ……泣いてるの?」

美琴「ビリビリって……御坂って呼ぶんだ……同じ顔と声で……でも、おまえじゃない……」ブルブル

上条「こんなに震えて……。大丈夫よ、何も不安に思う事なんてないから」ギュッ

美琴「他の事なら何でも我慢できる……だけど、おまえが居ないのだけはダメなんだ……」ギューッ

上条「ホント、アンタって不幸よね」

美琴「……え」

上条「残念だけどそれ、夢じゃないから」スゥ

189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:39:25.84 ID:GsG6GFM30

学園都市第七学区 とある病院 病室(個室)――


上条「先生! 御坂は大丈夫なんですか!?」

冥土帰し「彼女が倒れた直接の原因は、軽い貧血だから心配いらないね?」

上条「直接?」

冥土帰し「僕としても言い難いのだが……君のせいで彼女は倒れたんだと思うよ?」

上条「俺のせいって……」

冥土帰し「診察中にうわごとで、何度も君の名前を呼んでいたんだ。可哀想に、余程酷い目に遭わされたのかな?」ジトー

上条「ご、誤解ですって!」アセアセ

冥土帰し「兎に角、健康面に異常は無いから、彼女が目を覚ましたら連れて帰って構わないよ」

上条「何もしてねえのに、不幸だ……」

冥土帰し「スケコマシは爆発すればいいのにね? それじゃお大事に」スタスタスタ

上条「ナチュラルに毒を吐かれた!?」ガビーン

190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:40:36.06 ID:GsG6GFM30


美琴「う……あれ……夢?」パチ

上条「気がついたか。気分が悪かったりしないか?」ポン

美琴「ッ!?」ビクッ

上条「そんなに驚かないでくれよ。いくら上条さんでも軽く傷つくのですが」

美琴「あ……」

上条「俺、御坂に嫌われるような事したっけ?」

美琴(やっぱり夢なんかじゃない。これでハッキリした……周りが変なんじゃない、俺だけが変なんだ)

上条「心当たりはねーし、う〜ん……」

美琴(『幻想殺し』に触れられても改善しないって事は『御使堕し』と似たような大規模魔術が展開してるのか?)

上条「分っかんねーなぁ」

美琴(どうすればいいんだよ……ずっとこのままなのか……? そんなの……そんなの…)

上条「なあ御坂、教えてくんねーか?」

美琴「嫌だっ!!」

上条「ええっ!? 上条さんには弁明の機会すら与えられないのですか!?」

美琴「そんなの絶対に、認めるもんかああああああああああああああああ!!!」

上条「り、理不尽だああああああああああああああああああああああああ!!!」

191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:41:12.39 ID:GsG6GFM30

第七学区 路地――


上条「――で、夢見が悪かったから、つい叫んでしまったと」ジトー

美琴「うう……ごめん」シュン

上条「あんまり声がデケーもんだから、看護師さんに叩き出された訳ですが」

美琴「……そっちだって叫んでたじゃん」ボソッ

上条「そんなもんお前、ビリビリされる恐怖があるからしゃーないだろ」ヤレヤレ

美琴「異世界(仮)でも俺にビリビリしてるのかよ!」

上条「は……異世界?」

美琴「なな、何でもない!」

上条「……はっは〜ん」キュピーン

美琴(口が滑ったぁぁーーっ!? ど、どうしよう、『上条当麻』っつっても無関係の人を巻き込む訳には…)

上条「さてはお前……中二病を拗らせたな!」ビシッ

美琴「ふぇ?」

192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:42:54.44 ID:GsG6GFM30

上条「滝壺みたいに怪しげな電波か何かを、うっかり受信したんだろ? 異世界の門、オブリゲートがうんたらかんたら、とかさ」ニヤニヤ

美琴(なんか変な勘違いしてるー!?)

上条「けどな、御坂も来年は高校生なんだ。その年で異世界(笑)はねーよ。不幸な上条さんでも異世界に追放とかは無いし」ケラケラ

美琴(大絶賛追放中だよ! あるよ!? 異世界はここにあるよ!?)

上条「しっかしゲコ太の次は中二病ですかぁ? 何気に痛いヤツだなー」

美琴(こいつ……ッ、ゲコ太を馬鹿にしやがった!! 対象年齢4才以上だから、中三だって許容範囲だろ!)

上条「普段からガサツだし、少しは女の子らしくした方がいいんじゃない?」

美琴「この野郎……( いいぜ……細かい事は後回しだ!)」プルプル

上条「ハッ!? ビリビリくるか!?」ミギテツキダス

美琴「絶対ギャフンと言わせてやるから覚悟しろっ!!」ビシィィ!

上条「……ぎゃふん?」

美琴「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!?」ジタンダ

193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:43:38.45 ID:GsG6GFM30

第七学区 とあるスーパーマーケット――


美琴「おおっ!? 合い挽きがグラム¥48だって! 今晩はハンバーグでいいかな?」

上条「どうしてこうなった」

美琴「さっき話し合って決めたでしょ?」

上条「いや、だってなぁ……」

美琴「卵も安い! お一人様一パック限りだから二パックも買えるじゃん!」

上条(常盤台のお嬢様が的確に特売品を選んでる……。俺より手際がいいんじゃないか?)

美琴「あとは弁当用のおかずと、朝食用のパンを買うだけか。他に何か足りないものってない?」

上条「特に無いな」

美琴「んじゃレジに並ぼう」ニコニコ

上条(邪気のない笑顔……ビリビリのヤツ、何を企んでるんだ?)
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:45:10.27 ID:GsG6GFM30

――上条さん回想中――


上条「悪かったって。だからそんなに怒るなよ」ヤレヤレ

美琴「ビリビリされると面倒だから、適当に謝ってこの場は凌ごう。そう考えてるだろ」ジトー

上条「……ソンナコトナイヨ?」

美琴「はぁ……もういいよ。それより携帯の番号変えた?」

上条「……」

美琴「今朝繋がらなかったんだけど」

上条「俺の携帯……」シクシク

美琴「水没か何かで全損したけど、食費に圧迫された財政に機種変する余裕はない、って感じ?」

上条「的確すぎる!? お前いつから読心能力者にジョブチェンジしたんだ!?」

美琴「あ、あはは……そ、そうだ! しばらくは私が食事の世話するからさ、浮いた食費で機種変しよう!」アセアセ

上条「は……?」

美琴「朝食にお弁当、夕飯も作りに行くから。名案じゃない?」

上条「確かにありがたいけどさ、御坂に何の得もないじゃねーか」

美琴「そう……それじゃあ私はプライドの為にって事で。さっき女の子らしくないとか言われたし」

上条「事実だろ? そもそも料理なんて出来るのか? 爆発クッキングなんて勘弁してくれよ」

美琴「……よろしい、そこまで言うなら御坂さんの本領を、お見せしましょう!」グイグイ

上条「お、おい! 引っ張るな!」


――回想 了――
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:46:36.99 ID:GsG6GFM30

第七学区 とある学生寮――


上条(――ってな感じで、ビリビリと買い物をして寮の前まで帰ってきた訳だが、何か忘れてるような……?)

美琴「今のうちに黒子に夕食はいらないってメールしておかないとね」メルメル

上条「ああっ!?」

美琴「うわっ、ビックリした。どうしたの?」

上条「いや、それが……(しまったぁぁーーーっ!? インデックスの事をすっかり忘れてたぁぁーーーっ!?)」

美琴「部屋が散らかってるの? だったらついでに掃除もするけど」

上条「わ、悪いな(これは不味い! 二人が出くわせば最大級の不幸が降りかかると、上条さんは経験則から知っている!)」

美琴「あ……、今更だけど私が部屋に行っても平気かな?」

上条「は?」

美琴「強引に話を進めたからさ、その……彼女とかいたら申し訳ないっていうか……誤解されるかも」

上条「そ、そうだなー、ははは……(これはもしや、不幸回避フラグですか!?)」

美琴「何も知らないのに勝手な事して迷惑かけて……あはは、何やってるんだろ」ションボリ

上条「御坂……」

美琴「無理につき合わせてごめんなさい」ペコリ

上条「……(なに下衆な考えしてんだよ。てめえの都合で人の厚意を踏みにじるなんて最低だっ!!)」

美琴「材料は置いてくから。……それじゃ帰るね」

上条「迷惑なんかじゃねーよ!」

美琴「ッ!?」ビクッ

上条「確かにちょっとばかし強引だったよ。けどな、親身になって世話を焼いてくれる子を、迷惑に思うなんてありえねえ」

美琴「……」

上条「寧ろ嬉しかったんだよ。だからそんな悲しい顔をしないでくれ」

美琴「そっか……よかった」

上条「大体モテない上条さんに、彼女なんかいるわけないだろ。勝手に勘違いするな」

美琴「その割りには誑しっぽいセリフがすらすら出てたけど?」クスクス

上条「は、ははは(終わった……噛み砕きとビリビリのデスコンボで死亡確定なんて、不幸だ……)」

196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:47:44.85 ID:GsG6GFM30

とある学生寮 上条さんの部屋――


上条「た、ただいまー(南無三!)」

禁書「おかえりなさい、とーま!」トテトテ

美琴「お邪魔しまーす」ヒョコ

禁書「……とうま」ピキ

上条「あ、あはは……なんでせう?」

禁書「どうして短髪がいるのかな?」ゴゴゴゴ

上条「ええっと、これには海よりも深い事情がありまして」ガクブル

美琴「インデックスが心配してるような気持ちは無いから、そんなに警戒しなくても大丈夫だよ」

禁書「!? ……だったら何しに来たの?」

美琴「汚名返上のために晩御飯を作りにきたんだ」

禁書「献立は何かな?」ピクッ

美琴「ご飯に味噌汁、ハンバーグとサラダよ」

禁書「いらっしゃい短髪! 歓迎するんだよ!」

美琴「現金だなー」ナデナデ

禁書「ハンバーグ♪ ハンバーグ♪」ニコニコ

美琴「はいはい、すぐに作るからテレビでも見てなさい」

禁書「はーい♪」テッテッテ

上条「…………………………………………………………あれー?」ポツーン

197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:49:00.16 ID:GsG6GFM30

美琴「Wake Up! The ヒーロー! 太陽よ〜♪ 愛に勇気を〜与えてくれ〜♪」リョウリチュウ

上条(五和の時も思ったけど、女の子のエプロン姿っていいなぁ。しかもあの鼻歌……いいセンスだ)

美琴「よし、焼きあがった。あとはソースを作れば完成ね」

上条「市販のは使わないのか?」

美琴「えーっとね、ハンバーグを焼き終えたフライパンに、油と肉汁が残ってるでしょう?」

上条「うんうん」

美琴「それにケチャップとウスターソースを混ぜて、軽く火にかけるのよ」

上条「なるほど、俺でも出来そうだな」

美琴「時間の無い人向けのレシピだから、覚えておいて損はないかもね」

禁書「美味しそうなにおい……待ちきれないかも」ジュルリ

美琴「ソースをかけて、はい完成! テーブルに運ぶの手伝って?」

禁書「うん♪」トテトテ

上条「インデックスがお手伝いしている……だと……?」

198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:49:56.41 ID:GsG6GFM30

上条禁書美琴「「「いただきまーす」」」

禁書「とーまとーま! ハンバーグを切ると肉汁があふれ出るんだよ!」

上条「うおっ! こんなに美味しいの初めてなんですけど!?」モグモグ

禁書「短髪は料理が得意なんだね!」

美琴「そ、そうかな///」テレテレ

禁書「すっごく美味しい! ふわっとしてるのにジューシーなんだよ!」ガツガツ

美琴「よーく捏ねたら空気抜きしてね、多めの油で一気に蒸し焼きにするの」

上条「へえー」

禁書「おかわり!」

上条「早っ!? てかメインのおかわりなんてねーよ!」

禁書「隙ありっ!」ヒョイパクッ

上条「ああっ、てめえっ!?」

禁書「悲しいけど所詮、この世は弱肉強食かも」シレッ

上条「人のハンバーグを強奪しておいて、なんつー言い草だ!」プンスカ

美琴「しょーがないな。私のをあげるから落ち着いて?」

禁書「ありがとー!」

上条「お前じゃねーよ!! ったく……ごめんな御坂」

美琴「謝らないでよ。美味しいって食べてくれるんだもん。それで十分よ」ニコニコ

上条「……」ジー

美琴「うん?」

上条「な、なんでもねえ!」

199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:51:11.17 ID:GsG6GFM30


禁書「また私の勝ちー!」

上条「……神経衰弱でお前に勝てるワケねーだろ」

美琴「結構善戦したんだけど一歩及ばずか」

禁書「戦いは非情なんだよ。じゃー次はね…」

美琴「あ、そろそろ門限だ」

禁書「えーっ!? もう帰っちゃうの!?」

美琴「ごめんね。でもしばらくは毎日ご飯を作りに来るから、また明日遊ぼ?」

禁書「うん! 絶対だよ!」

上条「んじゃバス停まで送るよ」

美琴「ありがと、気持ちだけ貰っとくね」

上条「遠慮すんなよ。夜中に女の子一人だと物騒だからさ」

美琴「……平気よ。私の強さは知ってるでしょ?」

上条「そりゃ知ってるけど……何か今日のお前は、放って置けないんだよ」

美琴「はぁ……、そういう臭いセリフは好きな子に言いなさい。勘違いされるわよ?」ヤレヤレ

禁書「まったくなんだよ」ヤレヤレ

上条「なっ、そんな意味で言ったんじゃねーよ///」

美琴「あはは、冗談だってば。それじゃお邪魔しました」

禁書「また明日ね。短髪……ううん、みこと!」フリフリ

美琴「インデックスもまた明日ね」フリフリ

上条「冗談抜きに気をつけて帰れよ。あと今日はサンキューな」

美琴「うん、当……上条先輩もまた明日」フリフリ

200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:52:49.68 ID:GsG6GFM30

上条「……」ポケー

禁書「みこと帰っちゃったね。……とーま?」

上条「上条先輩……いい響きだなぁー」ニヤニヤ

禁書「とうまが気持ち悪いんだよ……」

上条「気持ち悪いは酷すぎだろ!」

禁書「あ、聞こえてたんだ」

上条「……たった今、インデックスさんの明日の朝御飯は食パン一枚だけになりました」

禁書「みことが美味しいご飯を作ってくれるから、別にいいもん」シレッ

上条「なんて変わり身の早さ! 人間不信になりそう、てかお前ら仲悪かったよな?」

禁書「美味しいものを作れる人に悪人はいないかも。……それにもうライバルじゃないから」ボソッ

上条「何だって?」

禁書「みことの当麻を見る目が変わったって言ったの!」

上条「そうだよなー。雰囲気が柔らかくなったっつーか、俺に優しくなった」ウンウン

禁書「……」ジトー

上条「一回もビリビリしないどころか、料理まで作りに来てくれたんだよな。これってもしかして……」

禁書「みことは、とーまに気があるって言いたいの?」

上条「だったらいいなぁ……って、御坂は中学生だろ!?」ブンブン


禁書「……気づくのが遅すぎかも。そんなだから、みことを誰かに盗られちゃうんだよ」

201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:54:14.94 ID:GsG6GFM30

第七学区 風紀委員第一七七支部――


黒子「襲撃事件?」

初春「はい、新年度が始まってからうちの管轄内だけで十件も発生してます」

黒子「確かにハイペースですけど、各々の事件に関連性はないのでしょう?」

初春「白井さんが現行犯逮捕した件はそうです。でも未解決のものをピックアップすると……」カタカタ

黒子「該当件数は三件。被害者は……大能力者が二名、超能力者が一名!?」

初春「幸い命に別状はないようです。現場の状況と実行力から同一犯と断定されたみたいですね」カタカタ

黒子「あ、あり得ませんわ。お姉様と同格の方が負けた……?」

初春「私だって信じられませんよ。でも警備員の捜査情報ですから信じざるを得ません」カタカタ

黒子「またハッキングですの!?」

初春「ちょっと覗いてるだけなのに、人聞きが悪いなぁ」カタカタ

黒子「……行為の是非は兎も角、どうしてこの情報をわたくしに?」

初春「これを見てください。この被害者の男性です」カタカタ

黒子「海原光貴……ッ!? 常盤台の理事長の孫ですの!」

初春「もう一人の大能力者も白井さんと因縁がありますよ」カタカタ

黒子「結標……」

初春「超能力者の人の情報までは引き出せなかったんですけど、今までの情報には全部、最高レベルのセキュリティがかけられてたんです」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 00:56:06.72 ID:GsG6GFM30

初春「去年の『0930』事件以降は平和だった学園都市に何かが起きようと、いえ起きてるのかもしれません」

黒子「ッ!? お姉様は!?」pipi

『おかけになった電話は現在、電波が届かない所にあるか、電源が切れています――』

黒子「繋がらない……」pi

初春「心配しなくてもバスかモノレールに乗ってるだけですよ」

黒子「いいえ、今朝からお姉様の様子が変でしたの!」

初春「最近の御坂さんは常時変じゃないですか。どうせ今日も上条さんに電撃をぶつけてふにゃふにゃしてるんです」

黒子「まあ……そうですわね……」ズーン

初春「好きなら好きって言っちゃえばいいのに。難儀ですねぇ」

黒子「一端覧祭もクリスマスも……バレンタインもっ!! 全てあの類人猿が持っていきましたのにぃぃーーーっ!!」

初春「でも結局、御坂さん自身が台無しにしたんですよね。好きな人に電撃を放つなんて、わけがわからないです」

黒子「流石のわたくしも致死級の電撃は勘弁ですの」

初春「逆に考えれば、御坂さんの本気を受け止められる上条さんの傍なら、御坂さんも安全ですよねぇ」ニヤニヤ

黒子「ぐぬぬ……」

初春「いいなぁ、超能力者よりも強い男の人が守ってくれるなんて」

黒子「もうこの話は終わりですの! それより先程の…」

初春「襲撃事件ですよね。まぁつまり、白井さん程度じゃ歯が立たないから、もし事件に出くわしても無茶しないでってイタタタ!?」ミシミシ

黒子「初春ぅ〜♪ 調子乗んな、ですの♪」キャメルクラッチ

初春「お、折れる! 折れちゃいますってばぁ!!」タップタップ

203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 01:01:05.83 ID:GsG6GFM30

第七学区 裏路地――


土御門「何だ、このクソ厄介な時に!」pi

浜面『いきなりキレんなよ。元はといえばグループの不始末だろ?』

土御門「チッ、確かにそうだがアイテムにだって責任はあるだろうがっ!」

浜面『ま、まあな』

土御門「で? 一体何の用だ」

浜面『いや言い難いんだけどさ、麦野が上条に事情を話して協力して貰うべきだって言い出してな』

土御門「却下」

浜面『だよなぁ。いくら元凶でも、暗部の事情に堅気を巻き込むのは…』

土御門「そうじゃねえ、そうじゃねぇだろう?」

浜面『ハァ? 他に理由があるのかよ』

土御門「浜面……お前は今の職場に不満は無いか?」

浜面『何だよ突然』

土御門「去年の十月九日……あの日、全てが狂っちまった」

浜面『ターニングポイントなのは確かだな』

土御門「一体誰がKKKの台頭なんて事態を予測出来た? お陰でオレたちは毎日東奔西走だ!」

浜面『愚痴んなよ。そんな事言ったら、うちは俺以外みんなKKKだぜ?』

土御門「自分苦労してます、みたいにほざくな! テメエが不甲斐ないせいで、オレが尻拭いしたのは一回や二回じゃねえだろうがっ!!」

浜面『はは……そうだっけ?』

土御門「もう我慢の限界だ! オレは決めたぞ。このクソッタレな日常に終止符を打つとな!」

浜面『ま、まさかお前、均衡を破るつもりか!? 学園都市に血の雨が降るぞ!?』

土御門「大惨事大戦勃発も辞さない覚悟があるッ!! フフフ、洗いざらい超電磁砲にぶちまけてやるにゃ〜♪」

浜面『ちょっと待て!? そんな事したら…』pi

土御門「クク、噂をすればなんとやら。こんな夜更けに表を歩いてるのは第三位かにゃー?」


土御門「ハハハッ! オレは嘘つきをやめるぞ! カミやんーーっ!!」タッタッタ

204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/19(火) 01:06:05.07 ID:GsG6GFM30
今回はこれで終了。
次回は流石に十日も空けないと思いますん。それではー
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/19(火) 01:07:26.71 ID:h6NA3Sp60
1乙
続きが楽しみ
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/19(火) 01:22:04.56 ID:6ps68W2G0

まさかの上条さん×上条さんであるか
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 04:03:26.52 ID:6P8G8+Yio
乙!
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 04:05:13.02 ID:Z/6uSZxPo
KKKってなんだ・・・
というかこの異世界も普通じゃなさそうだなオイ
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/19(火) 04:54:12.13 ID:1luI96lQo
十月九日って学園都市の独立記念日だったっけ?
一年前だから本編じゃ暗部抗争があった時だな
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 06:16:03.63 ID:Um5BZMDIO
皆の様子がおかしい……
ゴルゴムの仕業か!
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 07:23:54.89 ID:Lb3arPg9o
>>208
超有名な秘密結社じゃない?
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 09:15:34.67 ID:yJ6PYrOU0
上条×上条(かみじょう・かける・かみじょう)でKKKになるな……
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 18:58:48.20 ID:uocNgHBMo
元の世界では、美琴×美琴になってんのかな
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 21:59:16.01 ID:bqbund09o
ある意味ホモスレ
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/27(水) 20:25:49.82 ID:baeOb8Oq0
まだかな?
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/28(木) 21:53:27.33 ID:bzIZUFCl0
8日が過ぎたわけだが・・・
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/29(金) 16:07:12.92 ID:53j2fscC0
今日で十日目 今日来るかな(゜_゜>)
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/30(土) 01:51:52.36 ID:UjH7LeCP0
黙って待ってろ
一日一回書き込んだってこねぇよ
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/04/30(土) 23:39:55.46 ID:e2k/0lQv0
ごめんなさい! 十日以上あけちまいました! おのれゴルゴム!
と、兎に角投下ー
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/04/30(土) 23:42:46.49 ID:e2k/0lQv0
ごめんなさい! 十日以上もあけちまいました! おのれゴルゴム……ッ!
と、兎に角投下ー
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:45:29.75 ID:e2k/0lQv0

番外編其の六 御坂美琴の消失 中々編


学園都市 アイテムのアジト――


浜面「オイ! 土御門っ! クソッ、切りやがった!」

麦野「それでグループ……いや、土御門は何だって?」

浜面「……今までの事を全部、第三位に話すって」

絹旗「超マジですか!?」

浜面「ああ、土御門はマジだ。何て言うか凄みがあった」

麦野「不味いわね。つい先日、結標と海原がドジって第三位に焼かれたばかりなのに」

滝壺「仲裁に入った、かきねもチンされちゃったよ」

絹旗「今の第三位は超無敵って事ですか」

浜面「なあ、ここらで超電磁砲に詫び入れた方がよくないか?」

麦野「芋引いてんじゃねえよ浜面ァ!! てめえはさっさとフレンダに連絡だ。機を見て土御門を狙撃させろ」

滝壺「むぎの、人殺しはもう……」フルフル

麦野「心配しなくても、アイテムは必要以上の殺しなんて二度としないわ。特殊弾で眠って貰うだけよ」

浜面「バイオレンスすぎる……早く辞めたい、このブラック企業」ウジウジ

滝壺「あと半年(多分、おそらく……maybe)の我慢だよ、はまづら」

浜面「我慢したくねぇ、逃げ出してぇ……」

絹旗「今辞めたら退職金、超出ませんよ? 彼女さんと超同棲するための軍資金がいらないんですか?」

浜面「命で金は買えても、その逆は無理だろうがっ! 俺は姫神を置いて死ねないんだよ!!」

麦野「リア充爆発しろ」

絹旗「超爆発しろ」

滝壺「しろ」

浜面「……うぜぇ」ボソッ

麦野「さて、私と絹旗はフレンダが失敗した時の後詰に行くよ。滝壺、頼める?」

滝壺「うん。弾除けに、はまづらを借りていくね」ガシッ

浜面「え、弾除け……? てか俺を避雷針にする気だな!? は、離せっ!?」ジタバタ

絹旗「という訳で、私たちも超行動開始といきましょう!」

222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:46:28.33 ID:e2k/0lQv0

第七学区 路地――


美琴「はぁ……(手がかり無しか。これからどーしよう?)」テクテク

??「……」

美琴「う〜ん……(魔術に詳しくて、巻き込んでも心が痛まない協力者がいたらなー、ってそんな都合のいい奴いねーだろ)」テクテク

??「……」

美琴「で? そろそろ尾行されてる理由が知りたいんだけど」ピタリ

??「気配は殺していたハズなんだが」

美琴「そんなのまるっとお見通し……土御門?」

土御門「敵対する気は無い。今日はお前さんに耳寄りな情報を…」

美琴「……」プルプル

土御門「お、落ち着いてくれ!? オレは海原とは違うから誤解しないでほしい!」アセアセ

美琴「神ヅモキターーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

土御門「!?」ビクッ

美琴「やった! これで勝てる!」

土御門「……散々恋路を邪魔されすぎて、ついに狂っちまったか」ボソッ

美琴「なーんだ土御門がいるじゃん。今まで散々利用されてきたんだから、今回は遠慮なく巻き込もう!」

土御門「状況は掴めないが、お互いに用事があるのは間違いないな?」

美琴「あるある! 超用事がありますとも!」

土御門「ここじゃなんだ、場所を移そう」

美琴「りょーかい…ッ、危ない!」グイッ

土御門「うおっ!?」チュン!

美琴「銃撃!?」

土御門「チィッ、KKKがもう動いたか! こっちだ、着いて来いっ!!」タッタッタ

美琴「くそっ、何なんだ一体!」タッタッタ

223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:47:24.96 ID:e2k/0lQv0

学園都市某所 土御門のセーフハウス――


土御門「どうにか撒けたようだな。何もないが、とりあえず寛いでくれ」

美琴「おおっ! スパイ映画に出て来る隠れ家みたいだな!」キョロキョロ

土御門「まあ似たようなモンだ。ここなら誰にも邪魔されずに話が出来る」

美琴「いきなり銃撃されるし、一体何があったんだよ?」

土御門「悪いがこっちの質問が先だ。……お前は誰だ?」ギロッ

美琴「は、はい? 誰だと申されましても、御坂さんは御坂さんであるとしか答えられませんの事よ!?」アセアセ

土御門「あ、そういえばここだけの話、来月に小萌センセーが寿退職するって決まったんだが、知ってたかにゃー?」

美琴「えぇーっ!? 小萌先生が結婚!? マジかよ!?」

土御門「嘘ぜよ」シレッ

美琴「嘘なのかよ!?」ガビーン

土御門「オーケー、事情は分からんが状況は把握した。お前さん……カミやんだろ」

美琴「……チガウヨ?」

土御門「誤魔化しても無駄だ。言動と行動の癖が上条当麻だと語ってるにゃー」

美琴「……やっぱ本気の土御門は騙せないか。癖まで観察してるとかスパイってスゲーんだな」

土御門「まあ今のは半分ハッタリなんだが、オレをスパイだと知ってるって事は、やはりカミやんか」

美琴「え、確信なかったの?」

土御門「当たり前ぜよ。常識的に考えれば、超電磁砲が乱心したって方が信憑性があるにゃー」ケラケラ

美琴「うう、この事は他言無用でお願いします」ガックリ

土御門「カミやんにも深刻な事情がありそうだな。分かった、秘密は守る。それとオレで良ければ協力するぜい」

美琴「さんきゅー。えっと、実はな――」

224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:48:24.84 ID:e2k/0lQv0

美琴「――って訳なんだ。やっぱりこれって大規模魔術なのかな?」

土御門「……まさか平行世界とは」

美琴「土御門?」

土御門「カミやんはラプラスの悪魔って知ってるか?」

美琴「ピエール=シモン・ラプラスが提唱した、因果律を突き詰めた概念じゃなかったかな」

土御門「……」

美琴「机上の空論だったのを理事長が『樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)』で実現したんだよな」

土御門「高性能カミやん萌仕様だにゃー……」

美琴「人をモビルスーツみたいに言うなよ。それでラプラスの悪魔がどうしたって?」ヤレヤレ

土御門「それを改良発展させたモノが学園都市にはあるんだが、カミやんの異変の原因は間違いなくソレとアレイスターだ」

美琴「は……?」

土御門「科学と魔術の融合、あらゆる平行世界を観測するシステムをアレイスターは保持していたんだ」

美琴「えっ、ちょっ……ちょっと待てよ!? 『樹形図の設計者』でも予測演算の範囲は限られてたんだぞ!?」

土御門「細かい理屈までは知らんが、あの超越者には可能だったのさ」

美琴「すっげーなぁ。ただのバスク○ン好きじゃなかったのかー」

土御門「あの容器の中にはバス○リンが使われていたのか……?」

美琴「うん。でも本当は六一〇ハップが一番好きらしいけど、あれって入れたら白濁しちゃうだろ?」

土御門「あ、ああ」

美琴「その白濁液にボヤーっと浮かび上がる顔が不気味だから禁止されたって愚痴られたんだ」

土御門「アホか! そんな事を気にするなんざ、そっちの世界は平和ボケしすぎだ!!」

美琴「いや、禁止にしたの土御門なんだけどな」

土御門「……」
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:50:43.75 ID:e2k/0lQv0

土御門「……話を戻すぞ。結論から言えば、カミやんをここに飛ばしたのはアレイスターだ。それ以外考えられないな」

美琴「あーそういえば、こっちの土御門が負の遺産整理がどうとか言ってたから、十分あり得るかも」

土御門「そっちの世界の超電磁砲たちは血眼になってるだろうが、例のシステムはアレイスター以外には扱えん。世界広しといえどな」

美琴「理事長任せか。う〜ん……(瀬海寛……誰それ? 凄腕の魔術師か?)」

土御門「正直こちら側からどうこうするのは難しいぜい。肝心のアレイスターは旅に出てるからにゃー」

美琴「はぁ?」

土御門「自分自身の目で世界を見て回るんだと。お陰で魔術世界はてんやわんやの大混乱!」

美琴「どうしてそんな暴挙を……?」

土御門「カミやんのせいぜよ」

美琴「俺!?」

土御門「アレイスターの幻想をぶち壊すだけじゃ飽き足らず、説教(ロングver)なんてするもんだから」

美琴「……」

土御門「『フッ、私は何を分かったつもりでいたのだろうな』とかほざいた挙句、自分探しの旅に出ちまったにゃー」

美琴「あ、あはは……やっぱ異世界だな。俺そんなに説教臭くないし、まして理事長に説教だなんてそんな……ねえ?」

土御門「うそくせー」

美琴「嘘じゃないよ!? そそ、そんな事より色々違いがあってビックリだなぁー、あはは!」

土御門「違い……か。そっちの舞夏は幸せなのかにゃー?」

美琴「幸せだろー。会うたびに惚気られるし」

土御門「の、のろ!? かかかかか彼氏がい、いい、いるのかッ!?」

美琴「そんなに取り乱さなくても舞夏の彼氏なんて、おまえに決まってるだろ」

土御門「……ッ!?」

美琴「ったく、毎週末部屋に連れ込んでえっちぃ事しやがって。壁が薄いから……その、声が筒抜けで迷惑してるんだっての///」

土御門「……」

美琴「土御門?」

土御門「何でもないぜよ」

美琴「???」
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:52:09.66 ID:e2k/0lQv0

土御門「ま、カミやんに関しては、向こうからの救助を待つ以外に手は無いって事だにゃー」

美琴「焦ってもしょーがないけど、ただ待つってのはな」

土御門「だったらオレに力を貸してくれないか?」

美琴「そうだよ! さっきの銃撃は何なんだよ!」

土御門「KKKの刺客だぜい」

美琴「なんで秘密結社が学園都市に!?」ガビーン

土御門「『KKK(確実に、殺してやる、上条当麻)』が正式名称だにゃー」シレッ

美琴「は、はぁあああああ!?」

土御門「主な構成員は暗部組織の人間、目的は……言わなくても分かるだろう?」

美琴「ねえ!? なんなのそれ、ねえっ!?」ユッサユッサ

土御門「……」フイッ

美琴「目を逸らさないで!?」

土御門「……」

美琴「嘘だと言ってよ……土御門!!」

土御門「残念だが、このままだとカミやんがミンチより酷いことになっちまうぜよ」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:54:00.30 ID:e2k/0lQv0


美琴「じょ、冗談だろ?」

土御門「やりすぎたんだよ。命が惜しいなら暗部に首を突っ込むなと忠告したんだがな。最高で最低な結果をたたき出しやがった」

美琴「どういう事だよ……」

土御門「考えてもみろ。正当な理由があったにせよ、カミやんは統括理事長、言ってみれば学園都市の闇の中枢を倒したんだぜい?」

美琴「……そっか、恨みを買っちまったんだな」

土御門「違法研究をしていた科学者や甘い汁を吸っていた統括理事、そして暗部の能力者。よりどりみどりぜよ」

美琴「よく今まで無事だったなぁ……」

土御門「オレと超電磁砲で影ながら護衛してきたからな。だがそれも限界だ」

美琴「美琴が!? あいつ、暗部に関わっちまってるのか!?」

土御門「察してやれ。彼女はカミやんの事を……」

美琴「くそっ! 何が御坂美琴とその周りの世界を守るだ!」

土御門「そう言ってやるな。カミやんは守るべきものはキッチリ守ってる。超電磁砲もそこは理解してるさ」

美琴「……だったら俺が守ってやる! せめてこの世界にいる間は! こっちの美琴の想いだけは守ってみせる!」

土御門「カミやん……」

美琴「土御門、詳しい状況を教えてくれ」

土御門「フッ、了解! まず当面の相手はアイテムの実働部隊だ。ここに来る前の銃撃も連中の仕業だろう」

美琴「浜面、絹旗、滝壺にリーダーの麦野さんか」

土御門「それにフレンダの五人チーム。手強い連中ぜよ」

美琴「フレンダ?」

土御門「トラップ使い、まあ工作兵みたいなポジションだ。接近戦の心得もある油断出来ない相手だぜい」

美琴「俺の知ってるアイテムと少し違うんだな。でも麦野さんたちなら話せば…」

土御門「おおっと、そんな甘い考えはNGだ。さっきみたいに問答無用で射殺されるのがオチだにゃー」

美琴「はぁ……そこまで恨まれてるのかよ」

土御門「だから甘さを見せたらダメぜよ。なーに、心配しなくてもオレも手を回す。実際に襲撃される可能性は極めて低いはずだ」

美琴「けど可能性はゼロじゃない。それで俺はどう動けばいい?」

土御門「カミやんの部屋で直接護衛してくれ。そうだな――」

228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:55:34.44 ID:e2k/0lQv0

土御門「――てな感じでニセ情報を流すから、カミやんに匿って貰う形で護衛してほしいにゃー」

美琴「息するみたいに嘘吐くなぁ。けど、そうでもしないと泊めてくれないか」

土御門「念を押しておくが、絶対に正体を悟られないように。いいか、絶対ぜよ」

美琴「りょーかい! 土御門も気をつけてな!」タッタッタ


土御門「さてさて、お次は我らが英雄殿を焚きつけますか」pipi

上条『こんな時間に何か用か? 土御門』

土御門「不味い事になったぞカミやん。統括理事会の一部が独断で、木原数多を出所させやがった」

上条『ッ!? あのサイコ野郎が……!』

土御門「どうもカミやんに復讐する為に、超電磁砲を捕まえて…」

上条『御坂だって!? 野郎……許さねえッ!!』

土御門「お、おい、少し落ち着け」

上条『落ち着いてられるか! あの野郎が打ち止めにした事、俺は忘れてねーぞ!』

土御門「だからこそクールになるんだカミやん。いいか? 今そっちに彼女を逃がしたから守ってやれ」

上条『良かった……無事なんだな』

土御門「明るく振舞っていたが、内心怯えているハズだ。確り支えてやるんだぜい?」

上条『御坂……』

土御門「今回カミやんはディフェンス、オレがオフェンスだ。オーケー?」

上条『ああ、任せてくれ』

土御門「じゃあ土御門さんは、駄犬を成敗しに行きますか」

上条『お前も気をつけろよ』

土御門「カミやんもな」pi



土御門「焚きつける必要も無しか。フフ、予定は狂っちまったが目的の達成には大きなプラスになるな。
彼女にはトリックスターとして、場を引っかき回してもらおうか。若干嘘を混ぜすぎたが……
もう少しだ、もう少しで取り戻せる。その為なら全てを出し抜いて…」

フレンダ「土御門っ!!」ドカッ

229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:57:01.12 ID:e2k/0lQv0

土御門「おやおや、遅い到着で」ヘラヘラ

フレンダ「超電磁砲は!?」

土御門「全部暴露してやったら、カミやんの所に駆けてったぜよ」

フレンダ「それじゃあ……」

土御門「カミやんも憎からず想ってるだろうし、あの二人がくっつくのも時間の問題かもにゃー」シレッ

フレンダ「そんな!? あと半年もあれば後始末が終わるのに……やっと……スタートラインに立てるハズだったのに……ッ!!」

土御門「そんなのはお前らの都合だろう? オレにだって都合があるんだぜい」

フレンダ「……結局、アンタは何がしたかった訳よ? この間までは超電磁砲の邪魔をしてたじゃない」

土御門「愚問だな。状況が変われば取るべき手段も立ち位置も変わる、それだけの事だ」

フレンダ「裏切り者が……!」

土御門「オレが何時お前らの味方になったんだ? まあ何にせよ、これで王手だ。お前らもカミやんの事は諦めるんだな」

麦野「ところがぎっちょん、まだ投了する時間じゃないのよ」

フレンダ「麦野!」

絹旗「フフン、禁じ手ですが超逆転の一手は残されてるんですよ」

土御門「……」ニヤリ

230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:57:58.69 ID:e2k/0lQv0

第七学区 とある公園――


美琴「はぁ…はぁ……。ここを抜ければもうすぐだな」タッタッタ

美琴(『幻想殺し』は科学兵器には無力だ。俺が矢面に立って守らねーと…)



滝壺「超電磁砲がそこまで来てる」デンパジュシンチュウ

浜面「近づきすぎるとバレるからな。手筈通りに頼むぜ」

心理定規「こういうのって彼が一番嫌うやり方じゃない。正直気が進まないのだけど?」

滝壺「うん……。ずるい事なのは分かってる。でも、それでも諦めたくないから……」

心理定規「私だってそうよ。だからインチキはこれっきりよ」

浜面「来たっ! ここも安全圏じゃねえ、さっさと頼む!」

心理定規「はいはい、――――ッ!? あ、あり得ない」

滝壺「どうしたの?」

心理定規「超電磁砲の彼との距離単位が、ただの友達程度の距離なのよ」

滝壺「え? そんなのおかしいよ」

浜面「きっと心変わりしたんだ。そうに決まってる、よし帰ろう!」

心理定規「――――あながち間違いじゃないかも。第三位が恋心を向けている男性、検索件数ゼロだもの」

浜面「あのフラグ野郎に愛想尽かしたんだろ。何にしろ結果オーラ、グフッ!?」ドスッ

滝壺「うるさい、黙って」

浜面「暴力……反…対……」ピクピク

心理定規「下手に接触するのは避けて、一先ず原子崩したちと合流しましょ」

滝壺「うん」コクリ

231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:58:46.37 ID:e2k/0lQv0

第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


上条「……」ウロウロ

禁書「とうま、少し落ち着いた方がいいかも」

上条「ああ……」ウロウロ

禁書「みことなら大丈夫だよ。いつかだって鉄砲を持った悪漢を、ビリビリーってやっつけたでしょう?」

上条「……」ピタ

禁書「とーま?」

上条「嫌な予感がするんだ。今の御坂は本調子じゃねーし……くそっ、やっぱり送っておけば良かった!」

禁書「不安なのは私も一緒なんだよ。だけど今は、みことを信じて待とう?」

上条「分かっちゃいるんだ。でも……」

禁書「とうまは何でも背負い込みすぎかも。神様じゃないんだから、何でもかんでもっていうのは驕りなんだよ?」

上条「そんなつもりはねーよ。俺はただあいつに笑っていてほしいだけなんだ」

禁書「……その笑顔の向き先が、とうまじゃなくても?」

上条「え……」ピンポーン

禁書「あ、きっとみことなんだよ!」パタパタ


美琴「はぁはぁ……やっと着いた〜」ガチャ

禁書「無事でよかったぁ。すっごく心配したんだよ」

美琴「心配しなくても、そう簡単にやられる御坂さんじゃありませんよーだ」

禁書「もうっ、慢心は堕落の第一歩なんだよ! もっと謙虚にしないとダメかも!」プンプン

美琴「んー、確かにそうかもね。でも暴食も堕落につながるんじゃない?」

禁書「わ、私は暴食なんてしてないんだよ!? フードファイトという名の高潔なスポーツ精神に則ってるんだもん!」

美琴「だったらしょーがないか、あははっ」ナデナデ

禁書「えへへ、そーなんだよ」ニコニコ

232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/04/30(土) 23:59:48.70 ID:e2k/0lQv0

上条「……」

美琴「ごめんね、なんか駆け込み寺みたいに扱ってさ」

上条「……気にすんなよ。俺だって何度も御坂に助けられてるし、困った時はお互い様ってな」

美琴「うん、ありがと」

上条「疲れてるだろ? しばらくベッドで休んでろよ」

禁書「特別に一緒に使わせてあげるんだよ」

上条「何を偉そうに言ってるんだか。このベッドは本来、上条さんの所有物なんですけどー?」

禁書「細かい事はいいんだよ」

美琴「グリーンだよ! ってヤツ?」

禁書「うんっ♪ みことも中々のテレビっ子なんだね。ふぁぁ〜……」オオアクビ

美琴「凄い欠伸……もう日付が変わる時間か」

禁書「ちょっと眠いかも……」ショボショボ

上条「いつもは寝てる時間だもんな」

美琴「インデックスは先に寝て? 私はもう少ししてから休むから、ね?」

禁書「分かったんだよ……」ゴソゴソ

233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/01(日) 00:02:16.28 ID:/ewMlnL90

上条「俺が起きてるから、御坂も休んでいいんだぞ?」

美琴「私は平気よ。病院で休ませて貰ったから全然眠くないしね」

上条「お前なぁ……あれは休んだっつーより倒れたんじゃねーか」

美琴「そ、そうだっけ?」

上条「ったく、俺が言っても説得力ないけどさ、あんま無理すんなよ」

美琴「あはは、分かってるって」

上条「ホントかよ。いまいち信用できねー……ん? 何か違和感が……」

美琴「違和感?」

上条「いつもと違う……あ、ヘアピンだ」

美琴「ああ、これ?」ヘアピンハズス

上条「こういうのって何処で買ってるんだ? やっぱお嬢様御用達のお高い店?」

美琴「普通の中高生向けのお店に売ってたの。セブンスミストは知ってるでしょ」クスクス

上条「ふ〜ん、値打ち物とかじゃないのか」

美琴「うん、高級品なんかじゃないよ。でも私にとっては宝物なんだ」

上条「なんで?」

美琴「大切なひとがね、買ってくれたんだ」ニコッ

上条「へぇー……」ズキッ

美琴「うわー、髪がべたつくっていうか汗で気持ち悪い……。結構走ったからなぁ」

上条「……」

美琴「シャワー借りていいかな?」

上条「あ、ああ」

234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/01(日) 00:04:01.16 ID:/ewMlnL90


禁書「Zzzz……」スヤスヤ

上条「御坂ってあんな風に笑うんだな……」

禁書「お腹……すいたんだよ……」スヤスヤ

上条「大切なひと、か……」

禁書「ご飯がないなら……パンを食べればいいんだよ……」スヤスヤ

上条「ムカつくな。何でか知んねーけどムカつく」イライラ

禁書「……」

上条「大体、御坂が危ない目にあってるのに、そいつは何してんだよ」イライラ

禁書「……」

上条「クソッ、余計な事は考えるな! 今はそれどころじゃねーだろうが!」ブンブン

禁書「とーま」

上条「起こしちまったか。煩くしてごめんな」

禁書「うじうじするのは……似合わないかも……」スヤスヤ

上条「インデックス?」

禁書「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

上条「なんだ寝言かよ。けど……サンキュー」ナデナデ

禁書「……(まったく、世話が焼けるんだよ。取り返しのつかない事をした気がするけど、相手はみことだから平気……だよね?)」
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/01(日) 00:05:37.87 ID:/ewMlnL90
今回はこれで終了。
時間が取れなかったので殴り書きな感じになっちゃいました……。
次回は幕間というか行間ヒロインのターンになります。あ、ここじゃヒーローだったー
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/01(日) 00:19:34.36 ID:gKpKEtEt0
乙でーす
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/05/01(日) 06:53:20.08 ID:KHv89cMro
乙です
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/01(日) 12:04:12.33 ID:iw9yjM8SO

行間ヒロイn…じゃなかったヒーロー編も超wktk
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/01(日) 14:26:49.18 ID:OfpHRTQDO
一年前の暗部抗争の時に上条さんが☆を倒して☆が旅に出たのは本当なんかな?
そんで恨みをかってるってのは嘘で本当はフラグを立てたんだな
KKKの略称も本当はちがくて上条さん争奪戦が起きてるのかね
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/01(日) 15:20:36.94 ID:1IqRNFwQo
....土御門........
嘘はやめるんじゃなかったのか?

それにしても、出で来るキャラ、揃いも揃ってイッパイいっぱいだな。
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/01(日) 15:25:37.79 ID:Ub031mHJo
『嘘をやめる』……その言葉自体が嘘だ
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/01(日) 16:51:28.34 ID:a5tljmEio
今回も面白かった、良く分からないけど、浜面は爆発しろ
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2011/05/01(日) 18:05:35.09 ID:rP3HycYvo
読み返してみたら……浜面は人肉プラネタリウムになってしまえ
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/01(日) 19:06:20.85 ID:ln1gdJlyo
命狙われてるのに、のんきに学生寮でインデックスさんと暮らす上条さん、すげーwwwwww
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/02(月) 17:15:05.19 ID:iqJQbJMgo
そりゃ狙われてないからだろ
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2011/05/02(月) 18:50:23.37 ID:qMTyxMAjo
どうも狙われてるのは命じゃなくて貞操な雰囲気がぷんぷんするな
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/13(金) 00:32:14.48 ID:eSJCXfJ90
11日が過ぎた・・・ まだかな?(゜_゜>)
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/15(日) 20:03:52.80 ID:ug0Kuh2w0
二週間か・・・
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:31:34.92 ID:S1xgR0Sro
せめて生存確認くらい
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/16(月) 23:30:22.77 ID:42NUi9uB0
おいおい 大丈夫なのかよ こんなところで打ち切りなんて そんな馬鹿な結末じゃあねェよなァ?
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/16(月) 23:45:11.13 ID:v1f682uE0
うわぁぁ15日も経ってる!?
生きてます! ちょっとヤバかったですけど生きてます。
投下は明日の夜には何とかー
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/17(火) 19:55:08.71 ID:PtyyGKOr0
>>251
心配したぜ。楽しみに待ってます〜
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/17(火) 23:54:11.87 ID:H6j5n6+K0
来るかな?来るかな???
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/05/18(水) 00:21:22.03 ID:hSixlG0a0
幕間です。一回で終えるハズだったのに、諸般の都合で二回に分けます。
ではでは投下ー
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:21:56.71 ID:hSixlG0a0

番外編其の六 御坂美琴の消失 幕間『上条当麻の消失』


四月十二日(火)未明

学園都市第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


上条「……」スヤスヤ

美琴「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

アロウン(フフ、気持ちよさそうに眠っているな。特に不穏な気配も感じられんし、取り越し苦労だったか……ッ!?)

アロウン(学園都市内部で強大な魔力反応!? しかしこれは……)

フィ「魔王、聞こえているな? 緊急事態だ」

アロウン(やれやれ、退屈する暇も無いな)

フィ「マスターと俺様を繋ぐラインが完全に途絶えた。今お前の隣で寝ているのは、似て非なるものだ」

美琴「うぅ……どうして……」ウナサレ

アロウン(何となく状況は理解出来ているが……ええい、考えても始まらん! おい起きろ。大変な事になった!)

上条「……何よ、まだ真夜中じゃない」ショボショボ

アロウン(寝惚けてる場合か。お前の恋人が奪われたんだぞ!)

上条「は……?」キョトン

256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:22:47.29 ID:hSixlG0a0

第七学区 窓のないビル――


アレイ☆「些か困った事になった。……この世界の超電磁砲と観測予定の世界の同位体が入れ替わったようだ」

土御門「よりにもよってミコちんかよ。カミやんに知れる前に解決しないとにゃー」

アレイ☆「いや、もう把握されているだろう。何せ彼らには救世の魔王がついているのだから」

土御門「魔王? 何を言っているんだ?」

アレイ☆「君に隠しておくのも潮時か。彼らが来るまでに真実を教えておこう」

土御門「……」

アレイ☆「君の友人、上条当麻について――――」



アレイ☆「――――事の顛末は以上だ」

土御門「入れ替わり? ルキフェル? アヴァロン? 貴様、おちょくってるのか」

アレイ☆「フム、当然といえば当然の反応だ」

土御門「……全て真実なのか?」

アレイ☆「じきに答えが示される。どれ、滞空回線(アンダーライン)を覗いてみるか」

257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:23:26.16 ID:hSixlG0a0

第七学区 窓のないビル外周――


上条「統括理事長の仕業で間違いないのね?」

アロウン(間違いない、あれは奴の魔力だった)

上条「そう……」

アロウン(恐らく不慮の事故か何かだろう。奴の話を聴き終わるまでは冷静にな)

上条「ハハ、そんなの無理よ無理」ギリッ

アロウン(お、おい)

上条「アイツに手を出されて、私が冷静でいられる訳ないでしょうが……」グググ

アロウン(そんなに力を込めたら……ッ!?)

上条「さっさと出て来いやコラァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」ドッゴォォオオオオオ!!!

258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:24:40.54 ID:hSixlG0a0

第七学区 窓のないビル――


土御門「めっちゃ揺れてるにゃー」ゴゴゴゴ

アレイ☆「……」ガクブル

土御門「こりゃ大事ぜよ。あんなに怒り狂ったカミやんは初めて……じゃなくて! こんなのおかしいだろ!?」

アレイ☆「おかしいさ。超能力者の頭脳に聖人並の身体能力、それに幻想殺しまで備わっては手の出しようが無い」ガタガタ

土御門「……怯えすぎだろ」

アレイ☆「お、恐ろしい。あれは私のような高齢者であろうと、平然と殴り飛ばすのだ……」ブルブル

土御門「超越者のくせしやがって、今更人間ぶるなよ。だがまあ流石にこのビルの外壁は崩せな……いハズなんだけどにゃー」ドッカーーーーーーーン!!!


上条「お邪魔しまーーーす」シタカラキコエル


アレイ☆「ひっ!?」

土御門「来〜る♪ きっと来る〜♪」ケラケラ

アレイ☆「笑い事では無い! 君は彼女の苛烈さ知らないから…」

上条「よく分かってんじゃない。だったらやるべき事も解ってるでしょ?」シュタ

アレイ☆「ま、待て。釈明の機会を! 先ずアロウンと話させてほしい」

上条「ああ!?」ギロッ

アロウン(お前は少し落ち着け。怒りをぶつけるだけでは事態は好転しないぞ)

上条「……そんなの分かってる」プイッ

アロウン(いい子だ。それじゃあ納得のいく説明をして貰おうか)

アレイ☆「すまない。概要は――――」

259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:27:02.49 ID:hSixlG0a0

アレイ☆「――――という訳だ」

上条「『樹形図の設計者』その後継機があるなんて……」

アロウン(平行世界の観測とはな。クックック、人間にしては中々やるじゃないか)

上条「……この際細かい事情はどうでもいいわ。さっさとアイツを返しなさいっ!!」

アレイ☆「今すぐには無理だ。逆算式の構築に二日ほどかかるのだよ。心配しなくても術式暴走の原因は掴んで…」

上条「遅い。一日でやりなさい」ピシャリ

アレイ☆「一日では時間が足りない。せめてもう半日猶予をくれないだろうか?」

上条「三十六時間後、明日の夕方がリミットだから」

アレイ☆「承知した。我が名に懸けて約束は守ろう」

土御門「にゃー……アレイスターが圧されてるぜよ」

アレイ☆「私の言葉が真実だったと理解しただろう?」

土御門「ハァ〜、オレともあろうものが全く気付けなかったとは。少々平和ボケしすぎてたかにゃー」

上条「何ていうか、その……騙してごめんなさい」ペコリ

土御門「謝る必要ねぇぜよ。知らなかったオレが間抜けなんだよ。それにしても……」ニヤリ

上条「な、なに?」

土御門「デルタフォースの変態序列が一気にひっくり返ったぜい! 青髪ピアスが普通の交際してるのに、カミやんたちときたら」ニヤニヤ

上条「変態いうなっ!! 土御門だって他人をとやかく言えないでしょーが!」

土御門「だってだって! 入れ替わったままヤッちまったんですよねぇ!? うわっ、鬼畜! カミやん可哀想っ!」ゲラゲラ

上条「んなっ!? そそそんな事、まま、まだしてないわよっ!!」アセアセ

土御門「……」プークスクス

上条「クッ、信じてないわね」

土御門「当然だにゃ〜。ヤリたい盛りの我々高校男子が、彼女を部屋に連れ込めば……にゃ〜?」

上条「私たちはプラトニックなの!」プンスカ

260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:28:09.61 ID:hSixlG0a0

アレイ☆「確かに本番は未経験のようだが、口淫や手淫をさせておいて、プラトニックとは片腹痛い」

上条「……は? 何で知って…ッ!?」

土御門「滞空回線で覗いてたのか。悪趣味だにゃー」

アレイ☆「失敬な、当事者から直接相談を受けたのだよ。恋人の要求が日増しに過激になって困る、とな」

上条「ア、アイツ……」ワナワナ

土御門「ぷっ、そ、それで? 何てアドバイスした?」プルプル

アレイ☆「死のうは一定、何事も後悔を残さないように。そう伝えたら『あいつがしたいなら……うん』と頬を赤らめ…」

上条「それ以上言うなっ!?」

土御門「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」バンバン

上条「そこっ、笑わない!」

アロウン(お前らは何時まで馬鹿をしてるつもりだ。もう一人の被害者のケアを考えねばならんというのに、ったく……)

アレイ☆「フム、超電磁砲の異世界同位体か」

アロウン(フィアンマが限定的に事情を説明する手筈になってるが、どうだろうな)

上条「そもそもどんな世界を観測してたのよ?」

アレイ☆「去年の十月九日に私が倒される可能性、上条当麻が魔術にあまり関わらない世界だ」

261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:29:01.83 ID:hSixlG0a0

早朝

第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


美琴「う……もう朝?」ムクリ

フィ「……」

美琴「あ、あれ? ちょっ、ここどこ!?」キョロキョロ

フィ「ここは上条当麻の私室だ」

美琴「アヒルが喋ったぁ!?」

フィ「戯け、誰がアヒルだ。俺様にはフィアンマという高貴な名が与えられている」

美琴「……」ジー

フィ「あまり見つめるな。穴が開いたらどうしてくれる」

美琴「よく見れば可愛いじゃない! ゲコ太とは違った愛嬌があるわね」

フィ「フフン、貴様はよく分かっているな」

美琴「まあねー……じゃなくて! え、何? アイツの部屋!?」

フィ「何をそんなに驚いてるんだ?」

美琴「だ、だって、おかしいじゃない!」

フィ「恋人の部屋で目を覚ます事のどこがおかしい?」

美琴「何もかもよ! って、恋人!?」

フィ「上条当麻と御坂美琴は恋人同士だろう。違うのか?」

美琴「どどどういう事なの!? 私とアイツが恋人同士!?」

フィ「……」

美琴「そんな訳ないでしょ! 昨日だって邪魔が入って何も出来なかったんだし……」シュン

上条「ただいまー」ガチャ

美琴「ふぇ?」

262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:31:06.71 ID:hSixlG0a0

フィ「遅かったな」

上条「その分収穫はあったから勘弁してくれ。それで……」

美琴「……」

上条「御坂、でいいのかな?」

美琴「……」

上条「あれ? もしもーし」フリフリ

美琴「ふ…」

上条「この反応は……まさか!?」

美琴「ふにゃー」ビリビリ

上条「ッ、やっぱりか」パキーン

アロウン(おお、数ヶ月ぶりの漏電じゃないか。何もかも皆懐かしい)

上条「気絶しちゃった。……へぇ、これが平行世界の御坂美琴ねぇ」シゲシゲ

フィ「平行世界? なるほど興味深い」スキャンチュウ

上条「何が?」

フィ「身長、スリーサイズ共にマスターを凌駕している」

上条「……」

フィ「お前がいじめすぎた所為で、成長不良になった可能性があるかもな。ストレス的な意味で」

上条「ち、小さいほうが可愛くていいじゃない? アハ、アハハ……」ヒヤアセ

アロウン(うむ、でかすぎるのは美しくない。小柄なのがベストだ)

上条「でしょ! 身長なんて160もあれば十分よね!」

フィ「正確には158cmだ」

上条「え? 去年の身体測定じゃ160はあったんだけど……」

フィ「成長期なのに縮んだのか……不憫だな」

アロウン(ストレスとは恐ろしいな)

上条「わ、私のせいだって決め付けないでよ!?」

アロウン(こら、さっきから地が出てるぞ。そんなザマではお前の同位体を混乱させてしまうじゃないか)

上条「ぐぬぬ……分かってるわよ。ややこしい事情は話さないって決めたもんね」

263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:32:19.00 ID:hSixlG0a0

美琴「んぅ……?」パチリ

上条「気がついたか。気分が悪かったりしない?」

美琴「うん、平気……ッ!?」ビクッ

上条「おっと、もう漏電は勘弁だぞ」ピタ

美琴「ふにゃ!?」ビクッ

上条「右手で触っとけば漏電は大丈夫だな」

美琴「///」マッカッカ

上条「何でこの部屋に居るの、とか疑問は尽きないだろうけど、落ち着いて俺の話を聞いてくれないか?」

美琴「///」コクコク

上条「何から説明すればいいか、そうだなぁ……君はこの世界の人間じゃあない」

美琴「///」コクコク

フィ「三文小説の常套句みたいだな」

上条「うっさい。それで……ん?」

美琴「///」コクコク

上条「……」

美琴「///」コクコク

アロウン(緊張のあまり説明どころではないか。誰かさんと違って初々しいな)

上条「……フィアンマ、ちょろっと席を外すから説明を頼める?」ゲンナリ

フィ「フフン、任せておけ」

264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:33:35.73 ID:hSixlG0a0

アヒル説明中 三十分後――


美琴「異世界って……。正直信じられないんだけど」

上条「無理に信じる必要はないさ。どちらにせよ、明日の夕方には元の世界に帰れるからな」

美琴「……」ジー

上条「美琴?」

美琴「み、みこっ!?」

上条「ん?」

美琴「……何でもない///」

上条「あ、そうか。お前は俺の美琴じゃないんだった」

美琴「おれの……みこと……///」プルプル

上条「照れるなってば。俺はお前の知ってる上条当麻じゃねえって、さっき説明されただろ?」

美琴「そんな事言ったって///」ゴニョゴニョ

上条「……」ウズウズ


アロウン(弄り倒すのは御法度だぞ。彼女は被害者でありゲストなんだ)

上条(分かってるってば)


美琴「あ、あの」

上条「何?」

美琴「そろそろ学校へ行く時間なんだけど……」

上条「ああ、今日と明日は休む手筈になってるんだ。心配しなくていいよ」

美琴「え、どうやって?」

上条「黒子にメールしただけ。事情がアレだから理事長お墨付きの公欠扱いだけどな」

美琴「黒子って……アン…あ、何て呼べば……」

上条「普通に上条でいいよ」

美琴「う、うん。……か…上条……先輩///」

265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:35:57.35 ID:hSixlG0a0

上条「ハハ、そんなに照れてるなよ。あ、もしかして御坂って上条当麻の事が…」

美琴「な、ななな何言ってんの!?」

上条「そっかー。好きなのかぁ」ニヤニヤ

美琴「そそそんな訳なッ…………ぅぅ///」モジモジ

上条「アハハ、素直じゃねーな」

美琴「う、うるさいっ///」テレテレ

上条「でもそんなザマじゃあ失恋コース待った無しかもな」

美琴「……え」

上条「そっちの上条当麻の事は知らないけど、俺って結構モテるんだぜ?」

フィ「手前味噌とは恥ずかしい奴だ」

上条「自慢したいんじゃねーよ。事実っつーか、ただの情報として言ったんだ。御坂はどう思う?」

美琴「……」

上条「沈黙は肯定と取るぞ」

フィ「ライバルが多い云々以前に恋人が居たりし…」

美琴「そんなハズないっ!」

上条「……かもな。けど何時までも不変じゃないってのも分かるだろう?」

美琴「そんなの分かんないわよ……」

上条「実感が無いか。だったらコレならどうかな?」サシダス

美琴「メール? ――――なに……これ……?」ヨミヨミ

上条「黒子のラブメール? 美琴以外には興味ないっつってんのに、毎日飽きずに送ってくるんだよなぁ」ヤレヤレ

フィ「白井黒子だけではあるまい。他にも相当数のオファーがあるんじゃないか?」

上条「単純に告白された回数なら今月は……五回かな」

フィ「二日に一回のペースだと? いつか誅伐されかねんぞ」

266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:37:50.41 ID:hSixlG0a0

上条「と、まあ上条センセーは異様にモテるんだよ」

美琴「……」ウツムク

上条「グズグズしてると誰かに盗られちまうぞ?」

美琴「ッ!?」ビクッ

上条「今はまだ奇跡的にフリーなのかもしんないけど実際、モラトリアムは残されてないかもよ?」

美琴「時間が無い……?」

上条「ああそうさ。恋愛にはルールもテンプレも存在しないからな。多少強引だろうがやったモン勝ちだ」

美琴「早い者勝ち……って事?」

上条「そういうこと。もたついてると横から掻っ攫われるぞー」

美琴「や、やだ……」フルフル

上条「そうなれば後の祭りだ。御坂の初恋は終了、上条当麻と歩む未来は潰える訳だ」

美琴「やだよ……」フルフル

上条「お前がどんだけ想いを募らせても、上条当麻の特別にはなれないんだよ」

美琴「やめて……」ジワ

上条「時間が経てばその他大勢にカテゴライズされるんだ。ビリビリ中学生? そんなの居たかなぁ、程度の認識になったりしてな」

美琴「もうやめてよぅ……そんなの……そんなのやだ……」ポロポロ

上条「当たり前だ。俺だってそんなのは嫌だよ」

美琴「ふぇ……?」ポロポロ

上条「平行世界だろうが何だろうが! 御坂美琴の居場所は、上条当麻の隣って決まってんだよ! だから……」

美琴「だから?」グッスン

上条「ヘタレの御坂を徹底教育して、望む未来を掴ませるっ!」

美琴「え……ええぇぇーーーーっ!!??」

267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:40:34.54 ID:hSixlG0a0

上条「何驚いてんだよ。美琴と付き合ってる俺が居るんだぞ? 折角の機会を最大限活用するのは当然だろ」

美琴「そうかもしれないけど」オロオロ

上条「煮え切らない奴だな」

美琴「だ、だって……」

上条「例えば! 美琴がどんな告白をして、俺がオッケーしたか……とか、知りたくない?」

美琴「う、知りたい」

フィ「教えるほど大層な話じゃない。極めて強引、ただそれだけだろうに」

上条「出会い頭にいきなりキスされたんだよなー」シミジミ

アロウン(お前自身がやったくせに、ぬかしおる)

美琴「キ、キキキ、キスゥ!!??」

上条「キスはいいぞー。毎日しても全然飽きないっつーか、しないと禁断症状が出るんだよなぁ」

美琴「毎日アイツと……キス///」

上条「そこからは早かったな。三日もしない内に相思相愛、両家公認のフィアンセになってた」

美琴「……はい? 今なんて」

上条「フィアンセ、婚約者、早ければ再来年には上条美琴になるって事。オーケー?」シレッ

美琴「……」プルプル

上条「おおぅ、自分で言っておいてアレだけど上条美琴……素晴らしい響きじゃん♪」

美琴「ずるい……」プルプル

上条「うん?」

美琴「なんでこんなに違うのよ! 同じ御坂美琴なのに何でこんなに差があるの!!」

上条「そりゃあ美琴は努力してたし、傷つくことを恐れずに告白したからな」

アロウン(奇跡レベルのラッキーがあったのを棚に上げて、自画自賛してやがる)

268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:43:20.73 ID:hSixlG0a0

美琴「私だって頑張ってるわよ! でも……」

上条「でも?」

美琴「全然うまくいかないの……。二人で回るハズだった一端覧祭は、超超うるさい小学生にアイツが連れてかれて台無しだったし」

上条(絹旗さん何してんの!?)

美琴「クリスマスプレゼントに手編みのマフラーを編んだのに、渡す直前に訳分かんないビームに焼き払われちゃうし」

上条(あのオバサンの仕業か!?)

美琴「バレンタインのチョコだって頑張って作ったのに、アイツに渡した瞬間にバラバラに……なって……うぅ…」メソメソ

上条(バラバラ!? 今度は誰!?)

美琴「アイツにイタズラすんな、って怒られたのよ……。私はただアイツに喜んでほしかっただけなのにぃ」メソメソ

上条「べ、別に特別な日に拘る必要なんてないんだし、普通に告白したらどうかな?」

美琴「昨日実行したわよ……。そしたらあのテレポーターとストーカーが私の下着を……うっうっ…」メソメソ

上条(し、下着!? 何? 何されたの!?)

美琴「私だって、私だって頑張ってるのにぃ」イジイジ

上条「御坂も頑張ってたんだな。知ったような口利いて悪かったから泣くなよ」ナデナデ

美琴「な、泣いてないっ!」ゴシゴシ

上条「やれやれ、まずはそのツンツンするのを何とかしないとな」ナデナデ

美琴「ツンツンしてるのはアン…上条先輩の頭でしょーが!」

上条「自覚ないのか……そうだ! フィアンマ、当たり障りない範囲で美琴の映像とかって持ってない?」

フィ「フフン、俺様の性能を甘く見るなよ? おい、俺様のキュートなボディーに触れてみろ。映像を流し込んでやる」

269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:47:53.99 ID:hSixlG0a0

映像再生中――


美琴「なあ」

上条「……」カタカタ タイプチュウ

美琴「なあってば」ユサユサ

上条「……」カタカタ

美琴「無視すんなよ」ペシペシ

フィ「レポートの邪魔をしてやるな」

美琴「いや、この時間になったら教えてくれ、って頼まれてたんだよ」

上条「……」カタカタ

美琴「おーい、もう時間だぞ」ユッサユッサ

上条「……」カタカタ

美琴「むぅ……あ、そうだ。これ以上無視するなら…」

上条「……」カタカタ

美琴「ちゅーするぞ!」

上条「……」カタカタ

美琴「どうだ、恥ずかしいだろ。それが嫌ならいい加減、ンンッ――――」

上条「――――ぷはっ」

美琴「はぁ…はぁ……お、おまっ!?」

上条「ちゅーしたかったんでしょ?」

美琴「……///」プイッ

上条「あれあれ〜? お顔が真っ赤なんですけど〜?」ニヤニヤ

美琴「ううっ……///」

上条「アハハ、ごめんごめん。美琴を見てるとつい苛めたくなって困…」

美琴「それっ♪」チュ

上条「……ほっぺにちゅー?」パチクリ

美琴「びっくりした? あはは、ざまぁみろ♪」

上条「プッ、ほっぺにちゅーして勝ち誇られても…フフ、アハハハ!」

美琴「ちゅーって言ったら、ほっぺじゃん! ち、ちくしょー、笑うなぁ!」プンスカ


映像 了――
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:48:34.78 ID:hSixlG0a0

美琴「いいなぁ、すっごく幸せそう」

上条「アイツさぁ、どんなに怒らせても、ほっぺにちゅーするだけで機嫌が直るんだ。安上がりだよなぁ」ニッコニコ

美琴「だらしない顔で惚気ないでよ」ゲンナリ

上条「惚気たつもりはないんだけど、まあなんだ、多少は馬鹿にならなきゃ恋愛は楽しめないって事さ」

フィ「特別な要素は必要ない。ただ素直になるだけで万事上手くいくハズだ」

美琴「うん……」

上条「よしっ、今日は一日のんびり散策でもするか。ちっとは免疫つくかもしんないし」

美琴「え、でも着替えが…」

上条「下着はそこの引き出しの二段目、洋服はクローゼットに掛けてあるから」

美琴「そ、そう」

上条「俺は外で待ってるから、着替えたら出かけようぜ」

美琴「うん」

271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/18(水) 00:52:23.49 ID:hSixlG0a0
今回はこれで終了。
何か非常に中途半端になっちまったっすー
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/05/18(水) 01:11:24.41 ID:2OsiM3vAO


次回が楽しみだ
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/18(水) 01:14:08.04 ID:m45CoHE8o
かわいいなあ・・・かわいいなあ・・・
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/18(水) 02:13:06.71 ID:QcL9v3mSo
GJ!
続き待ってます!
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/18(水) 02:35:09.75 ID:LVPjogfyo
おい口や手ってどういうことだ
30レスくらいでの詳細を希望する
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/18(水) 10:55:07.51 ID:3PT0q5SLo
酉つけてなかったけ?
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/18(水) 11:48:13.06 ID:cKhK+qLXo
並行世界の美琴こっちの美琴よりがんばってね・・・?
つーか並行世界の上条さんやばいほどもててるな・・・
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/18(水) 16:31:05.53 ID:GlotYqdDO
上条さん自分のを口で……
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/19(木) 15:18:59.26 ID:3eaJ4N3DO
別世界の上条さんはマジでみんなにフラグ立てちまったんだな
土御門の目的は舞夏か
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/19(木) 22:18:03.95 ID:X2zpepHIO
これも一種のセルフフ◯ラになんのかなww
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/19(木) 22:21:26.68 ID:RsaNdUYxo
だが待ってほしい
どちらがどちらに、とは明記されていない

つまりセルフク○ニという可能性も
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/20(金) 05:33:13.64 ID:zh5ui6Bvo
感覚は女のそれになってんだっけ?
ならチ○コ舐めても問題ないな
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/20(金) 09:04:13.78 ID:Qd+hVprD0
2人共セルフファッカーか…新しいな
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/20(金) 10:23:24.20 ID:hDlTvhWRo
つまり69最強ってことだな
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/20(金) 13:17:46.29 ID:XajYHehho
他人のよりは自分のの方がマシだろう
と信じたい
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/20(金) 21:20:12.25 ID:XFCg0MqYo
そりゃあ自分のチンコの方がずっとマシだけどさ、
自分のチンコと彼女のマンコなら比べるまでもないだろ?
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/21(土) 13:31:36.61 ID:BfMkJY3DO
彼女のまンこと美琴のまンこだったら比べるまでもねェなァ
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 02:09:09.93 ID:+kEfH7yNo
>>287
打ち止めと美琴だったら迷う
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/05/31(火) 23:18:09.53 ID:52AqzbN60
ホークス勝利の余韻に浸ってたら今日が終わりかけてる!?
と、とにかく前回の残りを一気に投下ー
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:19:49.03 ID:52AqzbN60

正午過ぎ

第七学区 とある学生寮前――


美琴「お、お待たせ」ヒョコ

上条「おう……って、んん〜? 服のサイズが合ってない?」

美琴「ちょっと、その……い、一部が苦しいっていうか、あの……///」モジモジ

上条「ああ、バストか!」

美琴「ふにゃ!?」

上条「なら先ずはセブンスミストに行きますか」

美琴「な、な、なな…///」プルプル

上条「そんなに動揺すんな。あと漏電は絶対ダメだから、そこんとこ宜しく」

美琴「どど、どうして?」

上条「好きな人を口説こうってんだから、バイオレンスな要素は極力排除すべし!」ビシィ

フィ「こと恋愛に関して、貴様の能力はマイナス要素が強すぎる。自重を覚える訓練だと思えばいい」

美琴「な、なるほど」

上条「ちなみに付き合いだしてから一回も電撃を向けられた事ないぞ」

美琴「うう、頑張ります」

アロウン(当たり前なんだがな。敢えて言おう……お前が言うな!!)

291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:20:33.99 ID:52AqzbN60

第七学区 セブンスミスト――


上条「これなんてどうかな? 春らしくていいと思うんだけど」

美琴「わぁ、可愛い」ホッコリ

上条「そのシャツに合う上着は……これがいいな」

美琴「これも可愛い〜!」

上条「気に入ったなら試着してきな。ここで待ってるからさ」

美琴「うんっ!」タッタッタ


上条「センスは同じなのかぁ」シミジミ

アロウン(似合ってるのは同意できるし、いいじゃないか。好きなものを誇れるようになるのも大切な事だ)

上条「そうかもね」

アロウン(……アレは元気にしているだろうか)ボソッ

上条「そういえばこの前ここら辺で……お、まだ売ってた」

292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:22:02.79 ID:52AqzbN60

美琴「ど、どうかな?」ソワソワ

上条「似合ってるじゃん。可愛いと思うよ」

美琴「ッ……ありがと///」テレテレ

上条「よっし、すみませーん!」

店員「何か御用でしょうか?」スタスタ

上条「このまま着て帰るから、タグを切ってください」

店員「かしこまりました。お支払いはあちらでお願いします」


美琴「あ、お金は私が…」

上条「そういう訳にもいかないだろ? ここは上条センセーに任せなさい」

美琴「でも……」

上条「女の子のお洒落は必要経費なんだ。遠慮なく受け取るのが礼儀だろ?」サワヤカ

美琴「〜〜〜〜〜〜〜ッッ///」

店員「フフ、優しい彼氏さんですね」ニヨニヨ

美琴「ち、違っ…」アタフタ

上条「残念ながら違いますよ。彼女は――妹みたいなもんです」

美琴「あ……」

店員「そうでしたか」クスクス

上条「支払いはこれで」

店員「丁度ですね。ありがとうございます」ペコリ

293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:22:57.91 ID:52AqzbN60

第七学区 クレープ屋付近――


上条「ほい、簡単で悪いけど昼食ってことで」クレープサシダス

美琴「ありがと」ウケトル

上条「新商品のわりには中々いけるな」モグモグ

美琴「うん」モキュモキュ

上条「流石に平日だから人が少な……ゲッ!」

心理掌握「ごきげんよう、白昼堂々とサボタージュですか?」シズシズ

美琴「!?」

上条「サボりじゃねーよ。ちゃんとお墨付きも貰ってる」

心理掌握「まったく、私の大切なお友達を悪の道に引き込むのは止めてほしいですわ」ヒヤヤカ

上条「おい聞けよ! そういうお前だってサボってるじゃん」

心理掌握「どうしても外せない実験がありましたので、今日は学校をお休みさせて頂いてます」

上条「ふ〜ん」

心理掌握「そんな事より、みーちゃんはお付き合いする殿方をもっと選んだ方がいいわ」

美琴「え……?(みーちゃん……?)」

上条「余計な世話だ! 大体どうしてそんなに手厳しいんだよ」

心理掌握「フッ」ニッコリ

上条「あっ、今鼻で笑いやがったな!」プンスカ

心理掌握「被害妄想ですわ」シレッ

上条「この雌狐、相変わらずムカつく……ッ!」イライラ

心理掌握「そうそう、週末に皆さんとお花見をするのだけど、みーちゃんも参加でいいかしら?」

美琴「え、あの…」チラ

上条「俺の事は気にしなくていいぞ」

美琴「う、うん」

心理掌握「上条さんの参加も吝かではありませんのよ?」

上条「パス。自分から針のむしろに突撃する趣味はないんで」キッパリ

心理掌握「それは残念ですわ」ニコニコ

上条「おーい、台詞と表情があってないぞー」ジトー

心理掌握「気のせいです♪」

294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:24:21.43 ID:52AqzbN60

上条「さっきから無駄話してるけど時間はいいのか?」

心理掌握「実験は終わりましたのでご心配無く」

上条「ちっ」

美琴(舌打ちした!?)

心理掌握「ごめんなさいね、みーちゃんの想い人だから仲良くしたいのだけれど……」

上条「絶望的に相性が悪いんだよなぁ」

心理掌握「でも学校は楽しんでるから心配しないで?」

美琴「へ、へえ……」

心理掌握「来年には、みーちゃん達が入学するもの。もっともっと楽しくなるわね」ニコニコ

美琴(もう進路決まってんの!? てか何この邪気の無い笑顔!?)

上条「そうなると大覇星祭で優勝も夢じゃないな」

心理掌握「何を仰ってますの? 今年から優勝は我が校のモノですわ」フフン

上条「へへっ、確かに五本指にも負ける気がしねーなぁ」ニヤリ

幻想掌握「「フッフッフッ……」」メラメラ

美琴(なんなのよコイツら!? 仲いいの? 悪いの? どっち!?)

心理掌握「これ以上お二人の邪魔をするのは無粋ですわね」

上条「うんうん」コクコク

心理掌握「お花見の件は後日メールで連絡しますわ。それではごきげんよう」

美琴「え、ええ。ごきげんよう……」

心理掌握「……」ジー

美琴「なな、何か?」キョドルンデス

心理掌握「そーれっ♪」チュ

美琴「ふぎゃあッ!?」ビクッ

心理掌握「みーちゃんが教えてくれた元気が出るおまじない、効いたかしら?」

美琴「ほほほ、ほっぺ……に……」ガタガタ

心理掌握「効果は抜群みたいね。嬉しいわ♪」

上条「どこがだよ。めっちゃ嫌がってるじゃん」

美琴「あわわわ……」ガクブル

心理掌握「ウフフ、怒られる前に今度こそ失礼しますわ」トットット

295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:26:17.73 ID:52AqzbN60

上条「ハァ、やっとどっかいったか」ヤレヤレ

美琴「もぅ、なんなのよぉ……」ヘナヘナ

上条「ああ……あれは、しーぽんだ」

美琴「……?」

上条「うちの高校の新入生、第五位の超能力者、ついでに美琴の友達でもあるんだよなぁ。あぁ忌々しい……」

美琴「え、待って……え? ともだち!?」

上条「無駄に仲がいいんだよ。渾名を付け合うほどにな」

美琴「私のは分かり易いけど、しーぽんって……心理掌握の漢字読みから取ってるの?」

上条「いいや、本名かららしい。そもそも普段名乗ってるのは偽名みたいなんだ」

美琴「まあ能力を考えれば仕方ないのかもしれないわね」

上条「だけど友誼の証にって事で、美琴にだけ本名を教えたんだって」

美琴「あの女王さまと友誼って……。そ、それでホントは何て名前なの?」

上条「知らない。美琴が教えてくんねーし」

フィ「当然だろう。俺様のマスターは不義理を良しとはせん」フフン

美琴「わっ!? 急に喋らないでよ」ビクッ

フィ「一々貴様の許可など取ってられるか」

美琴「むぅ、見た目は可愛いけど性格に難有りね」

建宮「よぉご両人、こんなとこで会うなんて奇遇よな」ヒラヒラ

美琴「あ、建宮さん」

上条「おっす、何か久しぶりだな」

296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:28:29.69 ID:52AqzbN60

建宮「お互い何かと忙しい身だから仕方ねえさ」

上条「忙しい……ねぇ?」ニヤリ

建宮「なんだその笑顔は」

上条「常盤台の寮監さんとは、その後どうなのかな〜って」ニヤニヤ

建宮「お前らに負けない位ラブラブなのよな。いや〜昨晩も激しくて、嬉しい悲鳴が止まらんのよ」テレテレ

美琴「ぶふぅーーーーーッ!?」

上条「うおっ、汚ねえっ!?」ヒラリ

建宮「どうした御坂?」

美琴「げほっ、げほっ……」

上条「ほら、落ち着け」セナカサスル

美琴「りょ……寮監が、夜……激しい……?」

建宮「おうよ、普段は出来る女が俺の前でだけ甘えてくるんだ。くぅ〜っ! 堪らんのよなっ!」

美琴「……」ポカーン

建宮「あんな素敵な人を紹介してくれた御坂には、感謝してもしきれんよな!」

上条「お、噂をすれば」

寮監「もう、神父様ったら買出しに行くのは結構ですが、道草を食うのは関心しませんわ」スタスタスタ

美琴「!!?ッ」

建宮「ハハ、すまねえ。久しぶりにこいつらを見かけたもんでつい、な」

寮監「上条君にみーちゃんか。久しいな」ニッコリ

美琴(寮監さまが笑ってらっしゃる!? あすなろ園の時以上の聖母の微笑みッ!?)

297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:30:10.41 ID:52AqzbN60

寮監「どうした? 鳩が豆鉄砲を食った様な顔をして」

美琴「……」パクパク

上条「アハハ、ちょっと疲れてるだけですから心配要りませんよ」

寮監「ならいいのだが、無理をしがちな子だから宜しく頼むぞ」

上条「はい、勿論です」

建宮「それじゃあ俺たちはボチボチ教会に帰るとするか」

寮監「ええ、神父様」

建宮「神父様はやめてくれ。教会の外じゃ斎字さん、だろ?」コシニテヲマワス

寮監「さ、斎字さん!?///」

建宮「どうよ、可愛いだろ?」ドヤッ

上条美琴「「あ、あはは……」」

寮監「ここ、子供たちの前で何を言い出すんですか!?」アタフタ

建宮「あいつらも似たようなモンだ。気にすんな」シレッ

寮監「か、仮にも私たちは聖職者なんですよ!?」オロオロ

建宮「ハッ、お前をシスターなんかにゃさせねえのよな。お前は俺だけの女だからよぉ」

寮監「〜〜〜〜ッ!?///」ズキューン!

建宮「騒がしくして悪かったな」ヒラヒラ

上条美琴「「お幸せにー……」」フリフリ

298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:33:13.58 ID:52AqzbN60


上条「やれやれ、アラサーカップルとは思えない糖度だったな」

美琴「やれやれ……じゃないわよ! 何であの二人が付き合ってんの!?」

上条「知らねーよ。気付いたらああなってたんだからさ」

フィ「知らぬが仏だ」

美琴「ううっ……寮監に負けてるなんて」ションボリ

上条「何気に酷いな。つーか建宮と知り合いなのか?」

美琴「当たり前でしょ。リアルブロリーを一緒に討伐した仲間じゃない」

上条「リアルブロリー……?」

美琴「信長みたいな口調のマッチョよ。であるか、ってさ」

アロウン(アックアか。しかし討伐て……)

上条(ウィリアムさん……なんか、ゴメン……)

美琴「アイツってば『ひぃぃ!? 伝説のスーパーサイヤ人が上条さんを殺しに来たっ!?』とか言って取り乱してたっけ」クスクス

フィ「貴様も戦ったのか?」

美琴「もちろん。まあ私の他にもアイツの仲間がいっぱい助けてくれたけどね。メルヘン鳥人とか色々さ」

上条「勝てたのか?」

美琴「追い返すのが精一杯だったわ。外国製の生物兵器らしいけど、もう二度と戦いたくないわね」

上条「生物兵器って……出来れば知りたくない情報だった……」ゲンナリ

美琴「なによー」

アロウン(魔術を公に出来んとはいえ生物兵器とはな。……言い得て妙ではあるが)

299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:34:59.08 ID:52AqzbN60

夕方

第七学区 通学路――


上条「もう放課後か」キョロキョロ

美琴「時間が経つのが早いわね……って、どうしたの?」

上条「この時間は油断出来ないんだよ」

美琴「なん…」

フィ「六時の方向!」

上条「了解っ!」グワッ

黒子「突撃☆ラブハートですのーーーっ!!」シュン!

上条「こっちの警戒網を抜けて来た!?」ダキツカレ

アロウン(フィアンマだけでは普段通りにいかんか)

黒子「あぁ〜んお兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様ぁぁあああああああああああ!!!」クンカクンカ

上条「ええいっ! やめんか!」ブンブン

黒子「離しませんわーーーっ!」ギューッ


美琴「……なんなの一体」ポカーン

初春「白井さーーーーーん!」テッテッテ

美琴「あ、初春さん、おっすー」

初春「こんにちは。いつも白井さんが迷惑をかけてすみません」ペコリ

美琴「……いつもなんかい」ゲンナリ

初春「ふふふ、では私もいつも通りに」ワキワキ

美琴「ちょっ、初春さん!? 悪い顔してるわよ!?」

300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:38:00.57 ID:52AqzbN60

初春「だぁいじょーぶですよー♪」ウネウネ

美琴「大丈夫じゃない! きっと絶対大丈夫じゃないでしょ!?」

初春「頼みの綱の上条さんは白井さんの相手で手一杯。佐天さんもいません。今日こそは……ふふ」ニジリヨリ

フィ「撤退を提案する。アレは非常に危険な存在だ」

美琴(もしかしなくても貞操の危機!? この世界じゃ黒子の代わりに初春さんが変態なの!?)

初春「変態呼ばわりするなんて酷いですよ」

美琴「ご、ごめんなさい……って、あ…あれ?」

フィ「思考を誘導されている。しっかりしろ。このままでは泥中だ」

美琴「なによそれ!?」

初春「あは♪」ニッコリ

美琴「ひぇっ!?」ガクブル


「ナンパの邪魔しやがって! 逃げんなコラーーッ!!」ドドドドッ

「この逃げ女がぁぁーーーーーっ!!」ドドドドッ

「逃げるに決まってるでしょ! 無能力者舐めんなーーーーー!!」スタコラサッサー


美琴「ちょ、ちょっと待って! 今追われてたのって……」

初春「佐天さんですね」シレッ

美琴「何落ち着き払ってんのよ!? 早く助けないと!」

初春「平気ですよー。ほら」

301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:43:29.01 ID:52AqzbN60

上条「あんの不良どもが。何回蹴散らしても湧いて出るから性質が悪い」

黒子「ケンカとスキルアウトは学園都市の華……なんて嫌すぎですわ」

上条「だったらやる事は一つ、だよな?」コキコキ

黒子「はいですの!」

上条「んじゃ、まずは始球式といくか!」ヒョイ

黒子「こちらは準備オッケーですの」

上条「むぅん……ッ、飛んでけぇぇえええええええええええ!!!」ビュン!

黒子「ジャッジメントですのオオオオオォォォォォォォ……」ドップラーー


「ああ? なんか飛んでった…ぐわっ!?」ドカッ

「はぁ!? 飛んでいったハズの女が何で目の前に!?」

「消える魔球ですの♪」シュン!

「チクショウ、意味の分からねえ事しやがって! 風紀委員だからって調子こいてんじゃねえぞっ!!」

「……ったく、風紀委員にビビらないのは大したモンだけど、その根性をもっとマシな事に使えねーのかよ」

「なんだァお前……は……?」

「ん? どうした」

「ノ、ノ、ノノノ…」

「ノムさん?」

「ノーバウンドの上条ォォーーーーッ!!?」

「人を変な渾名で呼ぶなっ!! 俺には上条当麻っていう立派な名前があるんだ!」ブォォーーン!!

「――――ッッ!!?」ズバァァーー

「うわぁ、腕の一振りで吹っ飛んでっちゃった……」

「流石はお兄様、最強無敵の無法者ですのっ!!」キラキラ

「無法者じゃない!」プンスカ


初春「いつも通り無事解決ですね」

フィ「平常運転だな」

美琴「……」ヒクヒク

302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:45:29.58 ID:52AqzbN60

黒子「折角の逢瀬でしたのに、黒子は仕事に戻らなければいけませんの」ウルウル

上条「はいはい、がんばれー」シッシ

黒子「扱いがぞんざいすぎますのっ!!」プンプン

上条「冗談だってば。仕事、無理しないように頑張りな」ナデナデ

黒子「その……そのお言葉だけで黒子は、黒子はぁぁ〜〜〜〜!!」

初春「馬鹿やってないで、さっさと護送してください」

黒子「……お前一人で行けよ的なニュアンスを感じるのは気のせいかしら?」

初春「アンチスキルに引き渡して報告書を書くだけじゃないですか。そんなの白井さんだけで十分…痛い痛い痛いっ!?」ツネラレ

黒子「現場はわたくし、デスクワークは初春で・す・わ・よ・ね!」

初春「うう〜、分かってますよぅ。何も抓らなくたって……」ブツブツ

黒子「それではお姉様、佐天さん、お兄様、失礼します」シュン!


美琴「……」

上条「やれやれ、あの二人にも困ったモンだな」

佐天「まったくです」

上条「でも一番困った人なのは誰なのかな? 逃げ女さん」ジトー

佐天「だ、誰ですかね。困ったヤツだな〜」アサッテノホウ

上条「ハァ……。あんまり無茶してると、いつか酷い目に遭うぞ」

佐天「あっははは、平気ですって。こう見えて逃げ足の速さには自信があるんですよ!」

上条「けどなぁ…」

佐天「それにこれは御坂さんから学んだ事なんだけどなー」

美琴「私に……?」

303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:48:31.31 ID:52AqzbN60

佐天「御坂さんは普通に人助けするじゃない? 特別な力なんて使わずに誰かを守るため、ただ全力で走るだけ」

美琴「……」

佐天「そんなの見せつけられちゃー堪りませんよ」

美琴「佐天さん……」

佐天「無能力者…いいえ、私でもヒーローになれるんだって。なりたい自分になる方法を教えてくれたんですよ?」

フィ「フフン、出会った頃とは覇気が違うな」

佐天「当然よ。毎日が充実してるもん」

上条「しょーがないなぁ。でも本当に危ない時は、俺や黒子を頼るように。上条センセーとの約束だぞ」

佐天「頼りにしてます、って、ああっ!?」

フィ「500m先にあるスーパーのタイムセールまで後120秒」

佐天「今月ピンチだから特売品は見逃せないっ! という訳で失礼しまーす!」タッタッタ


上条「佐天さんは元気だなー」

美琴「なりたい自分になる方法、か」

上条「よりによってアイツの危なっかしいトコをリスペクトするなんて……ハァ、頭が痛い」

美琴「アハハ、上条先輩も苦労してるのね」クスクス

上条「してますとも。美琴と佐天さんは手が懸かるし、黒子は変態だし、初春さんは……アレだし」ヤレヤレ

アロウン(お前も十二分にアレだけどな)

美琴「特売って言ってたけど、行かなくていいの?」

上条「あー分かんないなぁ。全部美琴が管理してたし」

美琴「……バカップルめ」

上条「そうだ、胃袋を握る作戦もいいかもな。うん、戻ったら即実行だ」

美琴「ええっ!?」

上条「簡単簡単♪ 適当に材料を買って、そのまま部屋に押しかけちゃえばいいんだよ」

美琴「それの何処が簡単なのよぉ。お、押しかけるなんて、そんなの……///」イヤンイヤン

上条「そうと決まれば買い物に行くぞ!」グイグイ

美琴「ちょ…ちょっと!?」


304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:51:52.55 ID:52AqzbN60

夜中

第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


上条「ごちそうさま」

美琴「ど……どうだった?」

上条「美味しかったよ。欲を言えば、もう少し薄味だと完璧かな」

美琴「なるほど、薄味ね」

上条「んじゃ、洗い物を済ませるかね。御坂はゆっくりしててくれ」スタスタ

美琴「ん」



美琴「あっという間の一日ね。でも疲れた〜」ノビー

フィ「無理もない。共通点は多くとも、ここは異世界だ」

美琴「私にとっちゃ完全に異次元だったわよ」

フィ「フフ、貴様も災難だな」

美琴「……そーでもないよ。寧ろ幸運なのかも」

フィ「いい気分転換になったようだな」

美琴「うん。昨日はもの凄く荒れてたから、フィアンマと上条先輩には本当に感謝してる」

フィ「礼など必要ない。俺様にも思惑あっての事だからな」

美琴「思惑?」

フィ「貴様なら……御坂美琴なら上条当麻を任せられる。ヤツが抱える『不幸』という名の幻想を打ち砕けると信じてるからな」

美琴「買いかぶりすぎよ。アイツは沢山の人に慕われてるし……あのシスターだっているし」

フィ「そんなの知らん分からん。俺様が知っているのは、御坂美琴が上条当麻を幸せにした事実だけだ」

美琴「……うん」

フィ「まぁ貴様の代わりにマスターが篭絡している可能性も否定できんが」

美琴「え゛……?」

305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:57:08.66 ID:52AqzbN60

上条「あり得るなー。アイツは無自覚にフラグを建てるからさ」スタスタ

美琴「困るわよそんなの!? つーか何で落ち着いてられんのよ!」アセアセ

上条「美琴が俺以外の男に靡くなんて、それこそあり得ねーもん」キッパリ

美琴「……そうよね。よく考えればあり得ないわよね。私だってそうなんだし」

上条「だろう? 第一、絶対に俺の方がいい男だしな!」

美琴「んな訳あるかっ! アイツの方がカッコいいもん!」

上条「はぁ!?」

美琴「大体上条先輩って、何でか知らないけど母そっくりなのよ。人をからかって遊ぶとことか!」

上条「そ、そうか?」ギクッ

美琴「そもそもアイツに黒子たちを軽くあしらうなんて出来るハズないし、普段は全然頼りないんだから!」

上条「何気に貶してない?」

美琴「でもいざって時は強くて、優しくて、カッコ良くて……///」

上条「ふ〜ん」ニヤニヤ

美琴「と、兎に角! アイツの方がいい男なんだから勘違いしないでよねっ!!」ビシィッ

上条「論理は滅茶苦茶だけど、御坂が上条当麻を大好きなのは分かった」ニヤニヤ

美琴「〜〜〜〜〜〜ッッ!!///」バシバシ

上条「痛てて、からかったのは悪かったから叩くなってば。……反省はしてないけど」

美琴「もおぉぉーーーーっ!!///」ポカポカ

上条「もぉーって、牛かお前は」ケラケラ

フィ「牛にしては残念だな。主にとある部分が」

美琴「胸かっ!? 胸の事かコンチクショーーー!!」バキッ! メメタァ!

上条「ごふっ!?」

フィ「これはまさか、波も…うわらばっ!?」

アロウン(何やってるんだコイツらは……)

306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/05/31(火) 23:59:39.33 ID:52AqzbN60

かくして時間は過ぎ……


四月十三日(水)夕方

学園都市第七学区 窓のないビル――


アレイ☆「待たせたな。逆算式の構築は無事に…」

土御門「うおおおおおっ!! カミやーーーーーーーんっ!!」ダキツキ

上条「ちょっ!? なんだよ突然!?」

土御門「オレが幸せを享受できるのはカミやんの賜物ぜよ! 本当に……本当にありがとうッ!」ダバダバ

上条「いい年こいた男が何泣いてんだよ」ヤレヤレ

土御門「これが泣かずにいられるかっ! オレは幸せだにゃーー! 舞夏ァァああああああああああああああああ!!!」

上条「……どしたのコレ?」ドンビキ

アレイ☆「平行世界における己の不遇っぷりが見るに耐えなかったようだ」

美琴「不遇?」

アレイ☆「彼の大切な妹が他の男に…」

土御門「あの腐れフラグ野郎がァァあああああああああああああああああああああ!!!」

美琴「ッ!?」ビクッ

土御門「御坂美琴ォォ!!」

美琴「は、はいっ!?」

土御門「貴様は必ず上条当麻をモノにしろ。必ず……必ずだからなっ!!」

美琴「……ッ」コクコク

土御門「約束だからな! もし破ったら、腹いせに呪殺してやるから忘れるなよ……ッ!!」

美琴「た、助けて……この人怖い……」ガクブル

上条「オラァ!!」バキッ!

土御門「ダンシングサマーッ!?」バターン

上条「おぉよしよし。変態は滅びたからもう安心だぞ」ナデナデ

美琴「こ、怖かったよぉ……」グッスン

アロウン(あの冷静な詐欺師がこれ程取り乱すとは。まぁ理由は何となく察しがつくが)

307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/01(水) 00:05:13.57 ID:Dc9IF4k30


アレイ☆「普段は有能なのだがな。今回は仕方なかろう」

上条「ったく、困った野郎だな。それより準備が出来たって?」

アレイ☆「万事滞りない。いつでも実行可能だ」

上条「そっか……お別れの時かな」

美琴「うん……」

上条「そんな顔すんな。元々あり得ない出会いだったんだからさ」

美琴「そう……だね」

フィ「なりたい自分になるのだろう? そんなザマでどうする」

上条「たとえ違う世界にいても、俺もフィアンマも御坂を応援してるから」

美琴「うん……うんっ!」

上条「あと記念っつーか何つーか、世話の焼ける妹分に餞別だ。持ってけ」

美琴「これって、ヘアピン?」

上条「安物だけどな」

美琴「アハハ、でも、うん……大事にするね」


アレイ☆「名残惜しいだろうが術式を起動する。構わないな?」

上条「頼むよ」

アレイ☆「……平行世界干渉(ラプラス・デモンズ・システム)起動」

美琴「色々ありがとね」

上条「こっちもありがとな。御坂をからかうのは楽しかったぜ」

美琴「もうっ! 最後までいじめるんだから……でも、もしお兄ちゃんがいたら、こんな風なのかなって思っちゃった」

上条「えー、こんな面倒くさい妹いらねー」

美琴「折角いい雰囲気だったのに台無しじゃない! ……もう」

上条フィ「「もおー」」

美琴「〜〜〜〜〜ッ!! ああもうっ、世話になったわね! バイバイ!!」

上条「そうそう、その元気で頑張れよ御坂」

美琴「……ふんだ」



幕間『上条当麻の消失』了 ――――
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/01(水) 00:05:57.22 ID:Dc9IF4k30
今回はこれで終了
一月以上引っ張ったけど、次回でエピローグまでいく予定ですー
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 00:11:40.54 ID:5qwuLggoo

なるほどヘアピンの件はこう処理するのか
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 03:17:15.53 ID:PMSin+2wo
次回までそうとう長い気がしてならない
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/02(木) 17:36:22.57 ID:9gLGw1QDO
次回で終わるのかこの話
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/03(金) 00:18:27.88 ID:loKoSKp/o
乙乙
楽しみにしとります
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/18(土) 08:01:51.84 ID:SkQIFIvv0
2週間以上音沙汰ないとちと心配
続きを楽しみに待ってるぜ
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/20(月) 23:24:28.22 ID:lTdtRX+wo
最初から読んできた
続きはまだかコンチクショウ
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/23(木) 18:07:42.56 ID:TYxO5lCu0
20日以上更新ないのは初めてだ・・・"く(""0"")>なんてこった!!"
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/06/26(日) 18:10:53.00 ID:qV3Eh5li0
VAIOちゃんが超・復・活したんで投下します
次でエピローグまでとか生言ってすみません! 案の定、結末は次回になっちゃいましたー
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:12:28.18 ID:qV3Eh5li0

番外編其の六 御坂美琴の消失 後編


四月十三日(水)未明

学園都市第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


美琴「ふぃー、いいお湯だったー」トコトコ

上条「緊張感ねえなぁ……ッ!?///」カァァ

美琴「どうかした?」

上条「……一応その、上条さんも年頃の男の子ですから、どうにかなりそう……じゃねえ! お願いですからちゃんと服を着てくださいっ!///」

美琴「はぁ? 着てるじゃん」

上条「シャツ一枚しか着てねえだろ! てかそれ俺のシャツ!?」

美琴「あ、勝手に借りちゃった」

上条「借りちゃった、じゃねえよ! 早く着替えぇぇええええ!? ちょっ、おま、シャツ捲んな!?///」アタフタ

美琴「いや、下に短パン穿いてるよ、って言いたかったんだけど…」

上条「いいから制服を着てくださいぃぃ!!」

美琴「わ、わかった」トコトコ

上条(湿った髪がっ! すらっとした生足がっ! シャツに浮かび上がる桃色のナニカがああああああああああ!!?)ガンッ ガンッ


美琴「な、なんか凄い音が聞こえるけど大丈夫?」

上条「煩悩退散、煩悩退散、煩悩退散、御坂の足、細くて綺麗だったなぁ……ってちげえっ!?」バキッ!

美琴「……大丈夫かな?」

318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:13:23.02 ID:qV3Eh5li0


美琴「別にさっきのままで良かったのに……」

上条「ノー無防備! イエス着衣!」

美琴「??」

上条「つーか今やばい状況なの! 忘れがちだけども!」

美琴「あはは、平気よー。電磁波レーダーで常時警戒してるんだから」

上条「……なにそれ?」

美琴「う〜ん、色々端折って説明するとね、超長距離から狙撃されても瞬時に察知して光速で迎撃できるから安心して? って事」

上条「いやいや、いくら御坂が凄くても銃弾より速く行動するなんて無理だろ」

御坂「何言ってんのよ。脳が発する電気信号は銃弾なんて目じゃない速さなの。能力を発動するだけなら余裕よ」

上条「あの……それって上条さんの出番は無いって事じゃあ……」

美琴「……あー」

上条「役立たずかぁ……ハハ、部屋と風呂を提供するだけとか」ドンヨリ

美琴「そそ、そんな事ないって! た、ただほら、得手不得手ってあるでしょ?」アセアセ

上条「そうかなぁ……。御坂にも苦手なものがあるのか? なんでも出来そうなイメージなんだが」

美琴「苦手なものなんて沢山ありますよ!? 英語とかイングリッシュとか、あと初春さんとか!」アタフタ

上条「……」

美琴「運動神経もへっぽこだし、後輩に頭が上がらないし、胸もないし、あれ……目から汗が」ホロリ

上条「ぷっ」

美琴「あぁ! 今笑ったでしょ! 笑ったよね? 笑いやがったな三段活用!」プンスカ

上条「だって御坂が必死に自虐し始めるもんだからさ、つい」

美琴「自虐じゃないし! 弱点はそのうち克服してみせるし、胸だって大きくなるはずよ、タブンネ!」

上条「美鈴さんの娘だもんなー」

美琴「セクハラだっ!」

上条「セクハラて……。だったらもっと気を使ってくれよ。頼むから」

美琴「え、何か粗相したっけ?」

上条「はぁ……もういいよ」ガックリ

319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:14:50.54 ID:qV3Eh5li0

二時間後――


美琴「……」ウツラウツラ

上条「おーい、舟漕いでますよ御坂さーん」ツンツン

美琴「ふぁぁ……ッ、じょ、状況は――――よかった、異常なしか」ビクッ

上条「やっぱ疲れが溜まってんだろ」

美琴「ご…ごめん。居眠りするつもりなんて無かったんだけど…」ゲコ ゲコ ゲコ

上条「こんな時間に携帯?」

美琴「土御門さんからだ。……もしもし?」pi

土御門『グンナイ、そっちの首尾はどうかにゃ〜?』

美琴「ええっと、平穏無事です」

土御門『それは重畳。こっちは粗方片付いたぜい』

美琴「ほ、本当? もう狙われたりしてないの?」

土御門『ああ。根回しも完了したから安心してくれ』

美琴「……いくら何でも早すぎない?」

土御門『昨日今日に始まった案件じゃないからな。片付いたのが偶々今日だったって話ぜよ』

美琴「そうなんだ……。兎に角、助けてくれてありがとね」

土御門『いえいえ、礼には及ばんですたい。ただ不測に備えて、もうちょいカミやんの護衛を続けて貰いたいんだけどにゃー』

美琴「お安い御用だー、って言いたいんだけどさ、眠すぎて……」

土御門『超能力者が傍に居るってだけで十分な抑止力ぜよ。カミやんとも話があるから代わってもらえるかにゃー?』

美琴「……うん、今代わるね」ウツラウツラ

320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:15:53.58 ID:qV3Eh5li0


上条「もう片付いたのか?」

土御門『もちろんだぜい。動員可能な戦力は豊富だからにゃー』

上条「麦野たちも一緒なんだっけか」

土御門『暗部組織は解体されて、統括理事会肝いりの火消し組織に再編されたからにゃー』

上条「ハハ、あいつらが集まってるなら向かうとこ敵なしだよな。……伝説の超戦士は別として」ガクブル

土御門『そうでもないぜぃ。結標と海原、あと垣根が負傷して入院した』

上条「!?」

土御門『心配ない、命に別状はないにゃー。明日にでも見舞いに行ってやればいいさ』

上条「そっか……放課後に行ってみっかな」

土御門『学校なんて行ってる場合か? 明日は打ち止めが退院する日だぜい?』

上条「あ!」

土御門『……忘れてたのか』

上条「んなワケありませんことよ!?」ギクッ

土御門『色々ごたついてたからな。で、朝一で迎えに行くのかにゃー?』

上条「ああ、打ち止めと約束してるからな。学校は……どうすっかな」

土御門『入院癖のあるカミやんは人間ドックで公欠、ってな感じで根回し済みだ』

上条「……俺のスケジュールを把握されてんのか気になるけど、打ち止めの為だし、まぁいっか」

土御門『相変わらず打ち止めには甘いにゃー。このシスコン野郎』

上条「てめえにだけは言われたくねーよ」

土御門『……ところで、超電磁砲とはどうだ? 美味しく召し上がったかにゃ?』

上条「ぶふぉっ!?」

土御門『まあ禁書目録も居るから無理か……てことは、性欲を持て余…』

上条「何トチ狂っていやがりますか!? 上条さんは学園都市随一の紳士力の持ち主ですよ!?」アタフタ

土御門『真面目ぶるなよカミやん! 青髪ピアスたちには黙っておいてやるから脱童…』pi

321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:17:58.80 ID:qV3Eh5li0


上条「煽ってんじゃねーよシスコン軍曹が。まぁ上条さんに限って間違いなんぞ起こすワケが……ん?」ピト

美琴「すぅ……すぅ……」ヨリカカリ

上条「あのー御坂さん? お休みのところ申し訳ないのですが、ベッドに寝直して頂けませんかお願いします!」ユサユサ

美琴「んぅ……いい……ここで寝る……」ショボショボ

上条「いいワケねー!? ほらっ、制服にしわがつくだろ! ジャージ貸すから着替えてだな……って何脱ぎだしてんのォォ!?」

美琴「もう春だし、抱き枕もあるから平気へっちゃら〜……」ギューッ

上条「御坂ぬくいなぁ。細いのにぷにぷにしてやんわらけぇ……じゃねェェえええええええええええええ!!!」

美琴「……」スヤスヤ

上条「寝るな御坂っ!! 寝たら死ぬぞ! 主に上条さんの社会的信用がっ!!」ペチペチ

美琴「……」スヤスヤ

上条「起きやしねえ。このまま朝を迎えたら怒りのビリビリで家電が大変な事に……」ガクブル

美琴「……んんぅ」スリスリ

上条「…………家電なんてどーでもいっか」

美琴「……」スヤスヤ

上条「ま、まぁ? たまには役得があってもいいよな、いいですよ、いいに決まってる!」ドキドキ

美琴「ん……」スヤスヤ

上条「添い寝くらい上条さん自慢の自制心があれば、寧ろご褒美だろ。ハハッ」ドキドキ

美琴「……」ブルッ

上条「寒いのか……? やっぱ掛け布団だけでも取ってくるか。あー御坂、ちょっと離してくれ」グイッ

美琴「むぅー……」ギューッ

上条「離してくんねえ……。つーか冷静に考えて添い寝は不味いだろ。打ち止めなら兎も角さ」

美琴「……」スヤスヤ

上条「やべー……思考がぶっ飛んでた。このままじゃマジで中学生に手を出したスゴイ人になっちまう」ヒョイ

322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:20:01.66 ID:qV3Eh5li0

上条「このままベッドに寝かしつけて、と。俺はさっさと風呂場に退散しますよーっと」

美琴「うぅー……」グイグイ

上条「ちょっ、御坂!?」ドサッ

美琴「ん……」ギューーッ

上条「えっ!? 俺、御坂の上に乗っかってる!?」アタフタ

美琴「……」スヤスヤ

上条「顔近っ!? は、離れねえと…」オロオロ

美琴「むにゃ……大…好き」ボソッ

上条「……………………………………ぱーどぅん?」

美琴「……」スヤスヤ

上条「ふ…ふふふ、大好き、かぁ。危ねぇ……打ち止めで耐性がついてなかったら即死だったぜ」

上条「しかし上条さんは耐え切った! 御坂の誘惑に打ち勝っ…」

美琴「……うん、愛…してる」ギューーーーーーーーッッ!!

上条「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ///」マッカッカ

美琴「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

上条「だ、だいしゅきホールドだぁ? 外道が! 大概にしとけよ///」ドッキドキ

美琴「……不幸だ」スヤスヤ

上条「そりゃこっちの台詞だっつーの! くそぅ、生殺しなんてあんまりだ……///」ドキドキ



323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:24:48.22 ID:qV3Eh5li0

同時刻

学園都市某所 KKK本部――


土御門「――――とまあ一連の騒ぎは所謂ドッキリだった訳だが、お楽しみ頂けたかにゃー?」ニヤニヤ


一同「「「「「はああああああああああ!?」」」」」


土御門「いやぁ、こんなにアッサリ引っ掛かるとは予想外ぜよ。お前ら平和ボケしすぎ!」ケラケラ

絹旗「え? ちょ、どういう事ですか!?」

滝壺「超電磁砲はもう排除対象じゃないってこと?」

土御門「そうなるにゃー。オレたちの妨害工作が功を奏したってとこか」

麦野「俄かに信じられないわね。あれだけ御執心だったのにさ、何かおかしくない?」

心理定規「でも私の能力が、土御門の言葉を裏付けてるのも事実よ」

フレンダ「そーだよ! 結局私らの粘り勝ちって訳よ!」

浜面「いよっしゃああああああああああああ!!! 仕事が減るぜええええええ、ゴハッ!?」ズビシッ!

絹旗「浜面、超うるさい」

浜面「ク、クソが……すぐに暴力ふるいやがって!」

土御門「確かに暴力は頂けないぜい? なにせ禁書目録と超電磁砲が、カミやんを射止められなかった敗因だからにゃー」

麦野「第三位に関しては私たちのせいでしょ」

フレンダ「てことは何? 最大の障害がリタイアしたなら……」

滝壺「次はKKK構成員同士の争いになるのかな?」

絹旗「まだKKKを解散できる段階じゃないのに超気が早いです」ヤレヤレ

心理定規「……そろそろお暇しようかしら? 午前中は垣根のお見舞いに行かなきゃだし?」イソイソ

麦野「ちょっと待て」

心理定規「な、なにかしら?」

麦野「お前が進んで第二位の見舞いに行くとは思えない……。隠し事は良くないにゃ〜ん?」ニッコリ

浜面「そういや打ち止めが退院するとか上条が言ってたな。確か今日だったような……」

心理定規「そ…そうだったかしら?」

324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:30:00.63 ID:qV3Eh5li0

絹旗「超抜け駆けする気だったんですね……」

滝壺「ずるい……」

心理定規「別に抜け駆けするつもりなんて!? ……久しぶりに彼に会えたらいいなぁ、とは思ったけど」アセアセ

麦野「そりゃあ不味いよなァ?」

浜面「ま、まあアレだ。ここは公平を期して、みんなで垣根たちの見舞いに行けばいいんじゃないか?」

土御門「もうまどろっこしいのはやめて、早いもの勝ちにしないか?」ニヤリ


一同「「「「ッ!!?」」」」


土御門「ここだけの話、近く親船統括理事長から通達がある」

麦野「ま、まさか」

土御門「そのまさか。違法研究推進派の科学者と、ローマ正教の幻想殺し引渡し請求を完全に叩き潰したってな」

絹旗「マジですか!?」

土御門「マジも大マジ。最新情報ですたい」

フレンダ「よかった……。もう上条君が理不尽に狙われなくてすむのね」

滝壺「本当によかった……」

麦野「一先ず肩の荷が下りたわ。正直、あの連中とドンパチやらかすのは……ねぇ?」

土御門「神の右席。超能力者を凌駕する魔術師集団。カミやんを狙った唯の一人に、いいようにやられたのは悪夢だったな」

浜面「……」ガクブル

心理定規「あら、トラウマがフラッシュバックでもしたのかしら?」

絹旗「しょーがないですよ。あの一戦でみんな四、五回は死線を超越えましたから。超雑魚の浜面が生き残れたこと自体奇跡です」

浜面「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げても無駄だ、逃げても麦野に殺されるッッ!!!」プルプル

麦野「殺さねえよ。……上条君の前では」

浜面「ちくしょう! 上条に言いつけてやるっ……って、俺は一体何を……?」キョロキョロ

滝壺「大丈夫。悪い夢を見てただけだよ」

土御門「何はともあれ、とりあえずKKKの存在目的は達成できたワケだ」

325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:38:09.06 ID:qV3Eh5li0

絹旗「命を狙われてる上条さんに一般人を超近づけるのは不味かったですもんね」

浜面「つっても、超電磁砲に関しちゃあ私情はさみまくりだったよな」ジトー

麦野「過ぎたこといいのよ。第三位は一応一般人だし」

滝壺「可哀想だけど仕方なかった」

心理定規「秘密裏に上条君を護衛するKKK(きっと・きっと・上条さん)の尊い犠牲になったのよ」

土御門「拡大解釈にもほどがあるにゃー。ま、想定値を超えた働きがあったから予定を大幅に短縮できたのも事実だがな」

浜面「漸くこの地獄から開放されるんだ。なんだっていいさ」

土御門「残念だが浜面は開放されないにゃー」シレッ

浜面「は……?」

土御門「ほらこれ。駒場のダンナ以下、古巣の仲間たちの罰則を肩代わりするっていう念書」ピラピラ

浜面「な、なんだよそれ」

土御門「これによりますと、まだ社会奉仕が480時間も残ってるにゃー」

浜面「そんな念書にサインした覚えねえぞ!?」

土御門「ま、裏切り者への制裁ってやつだろう。もてない野郎の嫉妬は怖いぜい」

浜面「クッソォォーーーーッ!! 俺が何したってんだよっ!!」

土御門「可愛い彼女と充実した毎日を過ごしてるにゃー。……爆発しろ、いや爆発させてやろうか?」

浜面「逆恨みじゃねえか!?」

土御門「黙れリア充! 貴様の存在がいかに罪深いかを、モテない人間の怒りと悲しみを少しは理解しろ!!」

浜面「り……理不尽すぎる」

土御門「浜面がモテる方が理不尽ぜよ。一方通行の尻馬に乗っただけのクセに。姫神も男を見る目がないにゃー」

浜面「なっ、姫神は関係ねぇだろうが! あいつを悪く言うのだけは許さねぇぞ!」キリッ

土御門「……」ゲシゲシ!

浜面「いてぇ!? ちょっ、無言で蹴りをいれないでっ!?」

土御門「チッ、他の連中はもう外か。オレらも帰るぞ」スタスタ

浜面「俺の扱い悪すぎだろ……って誰もいねえ!? ま、待てよ!」タッタッタ


326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:38:55.03 ID:qV3Eh5li0




第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


チュンチュン コケコッコー

禁書「」ゼック

美琴「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

上条「くかー……」ギューーッ

禁書「なんなんだよ……」ゴゴゴゴ

美琴「はなす……もんかぁー……」※上条さんに乗っかって熟睡中

上条「ぅ……重…い……」※美琴を両腕でホールド&熟睡中


禁書「……」プルプル

禁書「これは……これは一体なんなんだよォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」クワッ!

上条美琴「ッ!!?」ビクッ


327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:41:06.39 ID:qV3Eh5li0

禁書「信じられないんだよ! 年若い男女が同衾するなんてさ!」プンスカ

美琴「あ、あはは……」

禁書「笑いごとじゃないかもっ!」プンプン

美琴「わ、わざとじゃないんだし、そんなに怒らなくても……」

禁書「みことはエッチなんだよ! 破廉恥なんだよ! ううーーーーーっ!!」

美琴「やましい事なんてしてないから!? 信じてっ!!」ガビーン

禁書「抱きしめあってたもん!」

美琴「そ、それは多分寝惚けてて…」

上条「御坂、やわらかかったなぁー……」ポケー

禁書「うがぁぁーーーーーーーーーーっ!!!」

美琴「おち、落ち着いて?」

上条「御坂は全然怒ってないし、スゲー気持ちよかったし、上条さんはいつから幸福体質に?」ブツブツ

禁書「とォォォまァァァああああああああああああああああ!!!」シャキーン!

美琴「わぁぁーー!? そんな鋭い歯で噛んだら死んじゃう! 上条先輩死んじゃう!?」ハガイジメ

禁書「離してー!」ジタバタ ガブッ!

美琴「いったぁー!?」

上条「しあわせだぁ……」

美琴「こっちは不幸だぁぁーーーーーーーーっ!!!」


328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:43:43.93 ID:qV3Eh5li0

朝食後


上条禁書「「ごちそうさまー」」

美琴「お粗末さまでした。それじゃ途中まで一緒に登校しましょ」

上条「あー今日は上条さん、学校お休みなんですよ」

禁書「ラストオーダーの退院日なんだよ」

美琴「へ? 打ち止め入院してたの!?」

上条「心配すんな。身体の調整……言い方が悪いな、まあ健康診断みたいなもんだ」

美琴「そうなんだ。……ん? それって学校を休むのと何か関係あるの?」

上条「そりゃ打ち止めを迎えに行くからに決まってんだろ」

禁書「みこと?」

美琴「え、なんで? 一方通行は?」

上条「!?」

禁書「アクセラレータ? 初めて聞く名前だね」

美琴「……あ、そっかー。インデックスは面識なかったっけ」

禁書「そうかも!」


上条「御坂……お前、平気なのか?」

美琴「うん?」

上条「お前と一方通行はその、なんつーかさ。ほら……」

美琴(そっか……。こっちの俺たちは和解してないんだな。なんか……寂しいなぁ)

上条「……あのさ」

美琴「悪者がずっと悪いままでいなきゃいけない理屈なんてない。あいつを知りもしないで全部を否定するのはおかしいと思うんだ」

上条「……」

美琴「悲しみは忘れられないけど、許すことは出来るんじゃないかなって、御坂さんは思うのですが……間違ってるかな?」

上条「正解なんてわからねえよ。けどそれが御坂の出した答えなら、俺はいいと思う」

美琴「気を使ってくれてありがとね」

329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:46:11.01 ID:qV3Eh5li0

禁書「むぅーー!! さっきから私を除け者にして!」プンスカ

美琴「あはは、ごめんごめん」

禁書「罰として、みこともラストオーダーのお迎えに行くんだよ」

上条「罰ってお前、あんま無茶言うなよ。御坂は学校があるんだぞ」

美琴「いいよ、私もついてくから」

上条「サボりは不味くねえか? 常盤台って相当厳しいんだろ?」

美琴「普段から真面目にしてるから大丈夫よ。打ち止めにも会いたいしね」

禁書「不真面目なとーまとは違うんだね」ジトー

上条「ぐっ……」

美琴「そ、そんな事ないんじゃないかな? 上条先輩は毎日頑張ってると思うけどなー……なんて」アセアセ

禁書「えー?」

美琴「それに悪いところをあげつらうより、いいところを認める方が建設的でしょ」

禁書「とうまのいいところ……………………噛みやすいこと?」

上条「インデックスさん、それは長所なのですか……?」ホロリ

禁書「丁度いい硬さなんだもん、とうまの頭って」

美琴「あ…あはは、とにかく病院へ行こう!」

330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:47:49.92 ID:qV3Eh5li0

第七学区 とある病院 診察室――


打ち止め「お迎えご苦労! ってミサカはミサカは定位置に抱きついてみたり!」ガバッ

上条「いい子にしてたか?」ナデナデ

打ち止め「うん!」

冥土帰し「彼女はとても賢いからね? 経過も順調だし言う事はないよ」

上条「いつもすみません」ペコリ

冥土帰し「礼には及ばない。妹達の治療は学園都市を去った彼との約束なんだ。もちろん僕の意思でもあるよ?」

打ち止め「彼って逆さまの人? ってミサカはミサカは疑問を投げかけてみる」

冥土帰し「逆さま……まあ、そうだね?」

上条「こら、失礼なこと言うんじゃありません」ポカ

打ち止め「はぁーい」

冥土帰し「次は夏頃に検査をしたいから頼むよ。それじゃあ御坂君共々お大事にね?」

上条「はい、ありがとうございます」

打ち止め「ばいばい、ってミサカはミサカはご挨拶!」フリフリ

331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:50:39.40 ID:qV3Eh5li0

とある病院 待合室――


禁書「あ、きたきた!」

美琴「……」

打ち止め「無事退院できたよ、ってミサカはミサカは報告してみたり」

上条「経過も順調だし良かった良かった」

禁書「一安心なんだよ」

打ち止め「お姉様も来てくれてるー! ってミサカはミサカは手を振ってご挨拶! やっほー♪」フリフリ

美琴「や……やっほー」フリフリ

上条「元気ないな、どうしたんだ?」

美琴「あ、あのさ、気になる事があるんだけど……」

上条「なんだ?」

美琴「どうして打ち止めが上条先輩の背中にへばりついてんの?」

上条打ち止め「「定位置だから♪」」キッパリ

美琴「そ、そうなんだ。は…ははは……」ゲンナリ

禁書「みことの気持ち、痛いほど分かるんだよ。でも慣れるしかないかも」ポン

美琴(慣れるワケねー! 違和感がハンパない、何をどうしたらこうなった!?)


上条「あ、そうそう。垣根たちが入院してるらしいから見舞いに行こうぜ」

禁書「それよりとーま、お腹すいたー」グキュルルルル

上条「朝飯食ったばっかだろ……」

打ち止め「ミサカもー」

美琴「じゃあアイス食べながら待ってる?」

禁書打ち止め「「うん!」」キラキラ

美琴「はいお金、アイスは売店で買ってね。私たちはお見舞いに行ってくるから、ここで待っててね」

禁書打ち止め「「はーい」」

332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 18:54:46.18 ID:qV3Eh5li0

とある病院 病室――


垣根「暇だな……」

結標「そうねー……」

海原「御坂さんに嫌われた御坂さんに嫌われた御坂さんに嫌われた御坂さんに嫌われた……」ブツブツ

垣根「……(ぶっ壊れてやがる……。あんな乳臭いガキのどこがいいんだか)」

結標「……(キモッ、目が逝っちゃってる……)」

海原「海原光貴はもうダメだ。新しい皮を用意しなくては。しかし誰を? そうだあのリア充の皮を剥げばいい……」ブツブツ

結標「……そろそろ検温だから病室に戻ろうかしら」

垣根「待ってくれっ!」ガシッ

結標「は、離して!」

垣根「こんなのと二人きりにされたら気が触れちまう!」

コンコン

上条「おいっすー、見舞いに来たぜー」ガラガラ

結標「上条くん!? や、やだ、こんなパジャマだなんて」アタフタ

上条「なに慌ててるんだ?」

結標「だ、だって折角来てくれたのに身だしなみが……」ションボリ

上条「ケガ人なんだから気にすんなよ」

結標「でも……」

上条「それに結標は美人だからな。多少ハンデがあっても十分キレイじゃん」

結標「キ、キレイって……お世辞が上手なんだから///」モジモジ

上条「はあ? 結標は誰から見ても美人だろ」

結標「もう……美人だなんて、そんな……///」イヤンイヤン

垣根「よう上条、相変わらずだな」ヤレヤレ

上条「おう、垣根がケガするなんて珍しいな」

垣根「ハハ、まあな。それより海原がなぁ……」チラッ

海原「もうダメだ殺るしかない。上条当麻を葬り去り自分が成り代われば万事解決ですねフフフ……」ブツブツ

上条「こわっ!?」ビクッ

333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 19:00:18.30 ID:qV3Eh5li0

上条「海原のヤツどうしちまったんだよ!?」

垣根「急所をな、心の一番やわらかいところを滅多刺しにされたんだ」

上条「それでどうして上条さんを亡き者にするなんて発想になるんだ!?」

海原「あぁ……御坂さんの香りがします。幻でもいい、御坂さんに会って謝りたい……可能ならお近づきになりたい」ブツブツ

上条「あ? 御坂となんだって?」ムカッ

コンコン

美琴「失礼しまーす。ジュースの差し入れ持ってきた……よ?」ガラガラ


垣根「……(第三位!? クソッ、止めを刺しに来たのか!?)」ガクガク

結標「……(万全でも瞬殺されたのに、こんな状況で相対したら殺される!?)」ブルブル

上条「……(ムカつく……。なんなんだこの気持ちは)」イライラ

海原「フフフ、御坂さんの幻が見えますよ。幻でもやはり素敵な女性だ……」ブツブツ


美琴「え…ええーっと、病室の空気が最悪なのですが……。上条先輩?」

上条「……」ムカムカ

美琴「垣根さん?」

垣根「俺の悪運もここまでか。上条、俺の灰はエーゲ海に撒いてくれ」ガクブル

美琴「結標さんは……あれ、さっきまでいたのに」

垣根「あのアマ自分だけ逃げやがった!」

美琴「海原さんは……」

海原「すみませんでした御坂さん。ですが自分たちは決して私欲のためだけに、貴女の下着を奪った訳ではありません」

上条美琴「「下着を奪った……!?」」

垣根「おい海原!」

海原「自分が御坂さんのカエルパンツをかぶっていたのも、やむを得ない事情が…」

上条「まずはてめえをぶち殺すっ!!!」バキッ!

海原「あべしっ!?」パキーン

美琴「ちょ、ケガ人に暴力はダメだってば!!」ギューーッ ハガイジメ

上条「……お、おう///」テレテレ

垣根「上条がデレた……だと……?」ポカーン

334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 19:08:13.66 ID:qV3Eh5li0


上条「で? なんで御坂の、その、……アレを奪うなんて真似したんだ?」

海原「そ、それは……」ショウキヲ トリモドシタ!

垣根「海原がトチ狂ってな。嫌がる結標に無理やり座標移動させたんだ」シレッ

上条「てめえ……」ゴゴゴゴ

海原「うそです! 彼の言ったことは全部うそです!」アセアセ

垣根「大体あってるだろ。……ったく、別の意味で面倒なことになりやがった」ボソッ

上条「海原……お前は悪いヤツじゃないって思ってた。だけど、俺の思い違いみたいだな」ビキビキ

美琴「なんで上条先輩がキレてんの!? キャラ違くない!?」アタフタ

上条「知らねーよ。つーかお前がキレてない方が不自然じゃねーか」イライラ

美琴「下着を盗られるくらいどうってことないわよ。普段もっと酷い目にあってるし」ゲンナリ

上条「はぁ? 酷い目ってどんなだよ」

美琴「裸見られたりとか、媚薬盛られたりとか、あとそのままエッチな事をさせられ……って何言わせんの!?///」マッカッカ

上条「」パクパク

海原「」マッシロ


美琴「あ……いや、その……///」

垣根「最近の中学生は進んでるなぁ……」シミジミ

美琴「じょ、冗談よ冗談! 場を和ませる常盤台ジョークだってば! あはっ、あはははは……///」ヒヤアセ

垣根「和むかボケ」

美琴「ですよねー……」ガックリ

垣根「にしてもよぉ、一昨日の暴れっぷりが嘘みてぇじゃねぇか」

美琴「……(状況がカオスすぎて答えられねー。ショーツをかぶるとかどんな判断だ!?)」

垣根「平日なのに上条同伴って事はよ、お前らそういう関係になったのか?」ニヤニヤ

美琴「上条先輩の部屋に泊めて貰った兼ね合いで、一緒に来ただけよ」

垣根「だよな。お前らみたいなお子様にはお泊りが限界……は、はぁ!? お、お泊りだと!?」ガビーン

335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 19:15:50.42 ID:qV3Eh5li0

海原「上条当麻ああああああああああ!!! あなたって人はァァーーーーーーーーーーーッ!!!」クワッ

美琴「あ、復活した」

上条「上条さんは潔白ですよ!?」アセアセ

海原「御坂さんを連れ込んで一体何をした!!!」

上条「何もしてねーよ! 御坂からも言ってやってくれ!」

美琴「う、うん。一緒にご飯食べたりゲームしただけ。やましい事なんて…………あ」

垣根「はい、思い当たる節がありましたと」ニヤニヤ

美琴「いや、寝惚けてたし添い寝くらいはセーフよね……?」

海原「……ッ!!」ギロッ

上条「み、御坂サン、何正直にゲロってんの!? 明らかにアウトですことよ!?」

垣根「おいおい添い寝じゃ済まねぇだろ。行くトコまで行っちまいやがったか……」

上条「誤解だ! わたくし上条当麻は『漢、紳士たるべし!』と、全霊をもって耐え切りました!」

垣根「で、どうだったんだ第三位は?」

上条「もっちりスベスベで最高の抱き枕だった」キリッ

海原「槍がっ、トラウィスカルパンテクウトリの槍さえあればこんなヤツぅぅううううううううう!!!」ジタバタ

美琴「ああっ、包帯に血が!? 傷が開いちゃうからじっとして!?」アセアセ

垣根「ハハハッ、よかったな上条。俺は応援するぜ」

上条「応援? 何を?」

海原「垣根さん!? KKKの理念を曲げるつもりですかっ!」

美琴「ッ!?」ビクッ

垣根「もう潮時だろ。俺は上条に幸せを掴んでほしいんだ。少しでも早くな」

美琴「先輩っ、走って!」テヲトル

上条「な、なんだぁ!?」

美琴「いいから!(油断した! もしもの為の俺だってのに……ッ!!)」タッタッタ


コンコン

麦野「見舞いに来てやったわよー」ガラガラ

美琴「!?」ピタ

上条「うおっ、急に止まるなよ」

麦野「テメエは、第三位……」

336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/06/26(日) 19:23:36.69 ID:qV3Eh5li0
きりが悪いですが今回はこれで終了
次回はそんなに間が空かないハズ……かも? あと蛇足ですがこの話の一方さんは海外で無双してます
浜面はただのリア充。扱いは酷いけども裏では姫神といちゃこらしてる、正に勝ち組
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/26(日) 19:38:40.88 ID:0fp72src0
乙!! 
次回も楽しみにしてる
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/26(日) 19:39:01.59 ID:IHMu+DV90
―戻ったか
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/26(日) 19:57:56.36 ID:LCDAxSsDO

そして浜面マジで爆発しろ
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/26(日) 21:48:14.28 ID:IlSred0So
なにがなにかさっぱり
間が空きすぎたのかな
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/28(火) 10:00:49.10 ID:YtJv5myK0
美琴「はなす……もんかぁー……」※上条さんに乗っかって熟睡中
上条「ぅ……重…い……」※美琴を両腕でホールド&熟睡中

この部分を想像したら激しく萌えた
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 00:34:53.38 ID:IWB/MTlAO
>>341
落ち着け
このスレの美琴の中身は上条さんだ
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/07(木) 07:28:04.79 ID:yVOU+0j6o
外見が可愛いなら何も問題はない
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/07(木) 09:05:57.68 ID:JaPQyoNCo
何も問題ないな
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 09:44:26.84 ID:uB6lYxX7o
ノーバウンドのミコ条は問題有過ぎだが
みーちゃんはマジ天使だろ。
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 15:25:48.70 ID:OvtzhD9vo
どっちも問題ないだろ
それ言ったら変わったままなのほうが問題ありになるだろ
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 16:01:31.36 ID:7g1dAYazo
美琴の中身だけはまことに屑
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 22:10:17.74 ID:d4LPnAZao
どっちともだけど少なからず元々の体の影響受けてんだぜこれ
上条さんin美琴なんて最初のほうなんか嫉妬で人格失いそうだったんだし

つかこの話題になるたびに現れるアンチはなんなの?
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2011/07/07(木) 23:18:43.21 ID:6m3bJj5+o
とりあえず「屑」をNG登録してみた
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/08(金) 04:16:58.97 ID:jlvkwsuBo
じゃあ俺は(福島県)をNG登録しておくよ
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/08(金) 06:14:46.72 ID:skNbn75yo
>>349が1と同じ福岡県でなかったことが残念だ
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/23(土) 19:01:05.24 ID:BL2Avn0DO
来ないのか(・ω・`)
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/24(日) 23:17:59.84 ID:cfc/+HtK0
まだかな
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/24(日) 23:49:45.84 ID:e4j0BcBTo
これだけ荒れてりゃ来たくないだろ
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/07/25(月) 22:25:31.59 ID:TnZfU+u+0
一か月・・・
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/26(火) 16:40:25.93 ID:f6WSg2ID0
まだかなー
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 19:12:42.03 ID:tHCFpi9u0
まだまだだね?
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/27(水) 23:20:46.61 ID:J4EdlomO0
もう1ヶ月か・・・

359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/07/28(木) 10:04:21.94 ID:TWRshoI70
今北産業
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/07/28(木) 23:27:54.98 ID:BavDv5YM0
間隔あけまくってすみませんー! 金土日と暇がとれたので明日か明後日には投下出来そうです
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/29(金) 06:50:22.74 ID:GgiHtOvlo
きたか…!

まぁどうせ「すみません用事ができたので少ししか投下できません><」だと思うけどな
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/29(金) 07:30:05.67 ID:JS1lI/Nmo
少ししか投下されないということは長く楽しめるということだ
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/29(金) 08:43:40.44 ID:8qs0ezA+0
アレイスターの言うように、ミコ上さんの中の魔王は
実はマジでやばいんじゃ?フィアンマを圧倒する魔翌力があるはずだし。
上条さんが元に戻らないと実は世界の危機では・・・
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/29(金) 09:15:21.16 ID:mELBQG8a0
やっと追いついたああああああ
凄く面白い
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/08/01(月) 00:04:08.60 ID:rBcIJj/z0
結局来なかった・・・
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/01(月) 08:11:22.32 ID:uwfGyZEHo
なんだよ…
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/08/03(水) 01:12:06.30 ID:l20CnPqq0
来ない・・・・・
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage ]:2011/08/06(土) 10:07:45.31 ID:1irssNYL0
投下出来なくて超ごめんなさい! 無線LANルーターちゃんが逝っちまってたんです
一週間もネット難民で涙目でしたが待望の復旧! そして投下ー
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2011/08/06(土) 10:08:53.35 ID:1irssNYL0

上条「よう、麦野もお見舞いか?」

麦野「え…ええ」

美琴「……ッ(麦野さんまで!? と、とにかくインデックスたちと合流して逃げないと!)」グイッ

上条「うわっとっと、ちょ、引っ張るな! っておい、そっちは窓…」

美琴「歯を食いしばって! あと右手で触ったらあの世行きだからっ!」ビリッ

グニャグニャ

上条「げっ、窓枠が歪んでうわああああああああああああああああああああああああああ!!?」ピョーン

美琴「くっ……ッ!!」ビリビリ

タタタタタタタッタタン

上条「壁を走ってるぅぅ!? たた、たけぇ!? 落ちたら死ぬ! 上条さん死んじゃうッ!!!」

美琴「よっと、着地成功っ!」シュタ

上条「痛ぇ!?」ドシン

美琴「ほら、急いで!」グイグイ

上条「ま、待てよ! 何がどうなって…」

美琴「状況を説明してる暇がないの! あとで何でもいう事聞くから今は信じてっ!」タッタッタ

上条「ぶはっ!? おおお、女の子が軽々しくそんな事口にしちゃいけません!?」タッタッタ

370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:09:48.65 ID:1irssNYL0

とある病院 病室――


麦野「……なんだったの?」ポカーン

垣根「無理心中ってヤツじゃねぇの?」

海原「何をバカなこと言ってるんですか! 病院で発電能力を使うなんて尋常ではありませんよ!?」

垣根「じゃあ海原がキモすぎて一刻も早く帰りたかったとか?」

海原「ハ…ハハハ……あり得ません。慈悲深い御坂さんに限ってそんな……」グサッ

麦野「私が来たから慌てて逃げたんじゃない?」

垣根「格下相手に逃げる必然がねえ」

麦野「ムカつくけどそうよね」

垣根「第三位の様子もおかしかったし、どうにも腑に落ちねぇな」

麦野「あぁ、それなら上条君のことを諦めたからパーソナルリアリティが揺らいでるんじゃない?」

垣根海原「「………………」」ポカーン


麦野「表の人間だからって中学生相手に大人気なかったかしら」

海原「あり得ませんっ!!!」クワッ

麦野「なによ大声だして」

海原「御坂さんが上条当麻を諦めるなんてあり得ません!! 日夜彼女をストー…もとい見守っている自分には分かるんです!!」

垣根「俺も海原と同意見だ。添い寝したとかほざいてやがったくらいだ。確実に親密化してたぞ」

麦野「は?」

垣根「明らかにニセ情報だな。どっからの情報だ?」

麦野「……土御門。でも心理定規のお墨付きよ」

垣根「土御門を侮るな。心理戦と情報戦に関してヤツはプロだ。どういう意図かはさっぱりだが一杯食わされたとみていい」

麦野「あの野郎ッ!! 」ギリッ

371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:10:20.21 ID:1irssNYL0

垣根(土御門が情報操作でKKKをかく乱してるのは間違いねえ。行動原理は不明だが結果的に上条と第三位の仲が縮まった。
いやこの場合、上条が第三位を意識しだしたことが重要なのか? となると土御門の真意は第三位というより上条の
心のベクトルを操作すること……つまり上条の関心を遠ざけたいヤツがいる?
待てよ……俺が上条に負けたあの日、打ち止めを庇ってたガキの名前……確か舞夏、そうだ土御門舞夏だった!
ハハッ、そういう事かよ。だったら俺も利用させてもらうか。上条に借りを返す絶好のチャンスだしな)0.01second


麦野「私らを出し抜いた制裁を…」ビキビキ

垣根「まあ落ち着け」

麦野「あァ!?」

垣根「土御門の事だ、このタイミングでお前がキレるのも計算ずくだろう。この後の行動も先読みされてる公算が高い」

麦野「関係ねぇよ! 裏切り者には制裁が必要だろォが!!!」

垣根「確かに必要だがそれは後回しだ。先に野郎の思惑をぶち壊す。そっちの方が面白いだろ?」ニヤ

麦野「何だよ思惑ってのは!」

垣根「確信を持って言うが、何ヶ月も続けてきたこの茶番を終わらせることだ」

麦野「ハァ? それであのクソ野郎にどんな利益があるのよ?」

垣根「土御門が愛してやまない義妹さ」

麦野「義妹ぃ? …………もしかして」

垣根「察しの通りだ。去年の独立記念日に上条が救ってるんだよ。俺に殺されそうなところをな」

麦野「なるほど、上条君が相手じゃ分が悪いわよねぇ」クスクス

372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:10:56.11 ID:1irssNYL0

垣根「大切な義妹を超電磁砲みたいに悲惨な目に遭わせたくないだろ?」

垣根「それに解体されたっつっても俺たちは暗部の人間だ。可能な限り関わらせたくなかったんだろう」

麦野「今なら理解できるわ。大切な人には安全な場所にいてほしいもの」

垣根「俺を含めてだが、どいつもこいつも丸くなったもんだ」ヤレヤレ

麦野「なんか毒気を抜かれちゃったわ。……そういえば魔術サイドとの折衝がついたらしいけど聞いてる?」

垣根「いや、聞いてねぇ」

麦野「そこだけは確認する必要があるか」

垣根「それも土御門からの情報か。第三位の情報がフェイクなら、そっちの信憑性は高いな」

麦野「大きな餌で本命を隠す、情報操作の基本よね。でも土御門が暴走してるのも事実だから、安全保障担当として裏は取らないとね」

垣根「じゃあ俺は上条と第三位の方を何とかするか。間違いなく嘘を吹き込まれてるだろうしな」

麦野「ケガは大丈夫なの?」

垣根「俺を誰だと思ってる?」

麦野「正真正銘のバケモノでしょ。テメェが第三位に負けたなんて本気で信じてないわよ」

垣根「と、当然だろ。堅気には手を出さないって決めたからな。ハハハ……」カタカタ

麦野「マジで負けたのかコイツ……」

垣根「あれの怖さは対峙したヤツにしか分からねぇよ。なぁ海原?」

シーーーーーン……

麦野「……いないわね」

垣根「嫌な予感しかしねぇ。さっさと行動開始するか」

373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:11:45.25 ID:1irssNYL0

第七学区 とある病院 待合室――


ガラガラ

美琴「インデックス! 打ち止め!」

上条「居ないな。どこ行ったんだ?」

美琴「…………まさか」

上条「ん、絹旗から?」prrr prrr

美琴「!?ッ」ビクッ

上条「もしもしー?」pi

絹旗『あ、繋がりました。上条さんあのですね…』

禁書『とうまとうまー! おいしいんだよっ!!』

打ち止め『シスターさん落ち着いて、ってミサカはミサカはお姉さんぶって注意してみる!』

絹旗『ちょっ、ここは携帯禁止だから超静かにしてください!』

上条「あー……絹旗さん?」

絹旗『すみません。今病院近くのファミレスに超居るんですけど、シスターさんと打ち止めも一緒なんです』

上条「待合室に居ないと思ったらそんなとこに居たのか」

絹旗『勝手に連れ出してすみません』

上条「気にすんなよ。どうせインデックスたちが我侭言ったんだろ?」

絹旗『ええ……まあ、そうなりますかね』

上条「やっぱりか、こっちこそごめんな。一人じゃ大変だったろう?」

絹旗『い、いえ、フレンダたちも居ますから超問題ありません』

上条「そっか、んじゃ俺もそっちに行くから、もう少し二人の面倒を見てもらえるか?」

絹旗『はい! 超お安い御用です!』

上条「頼むなー」pi

374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:12:27.49 ID:1irssNYL0

美琴「今の電話って……」

上条「ああ、友達から。近所のファミレスでインデックスたちの相手をしてくれてるんだってさ」

美琴「友達……?」

上条「さっき垣根たちの病室にお姉さんが来ただろ? あの人の同僚の子たちだよ」

美琴「ッ!(やられたっ! インデックスたちを人質に取られるなんて!)」

上条「ともかくあいつらを迎えに行かないと。御坂も来るよな?」

美琴「ま、待って!」

上条「どうした?」

美琴「…………(もう本当のことを説明するしかないか)」

上条「早く行こうぜ。つーか急ごう! ストッパー不在のインデックスとか恐ろしすぎる」ガクブル

美琴「そうね……ここも危険だから移動しましょう」

上条「ハハ、何が危険なんだよ」ヘラヘラ

375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:16:55.66 ID:1irssNYL0

第七学区 とある病院前――


掻い摘んで事情を説明中


美琴「――――って事なの」

上条「麦野たちが俺を殺そうとしていて、インデックスたちを人質に取ってるだって?」

美琴「……うん、そう考えるのが妥当だと思う」

上条「なんだそりゃ、冗談にしても全然笑えねーぞ」ジトー

美琴「冗談なんかじゃない!」

上条「……」

美琴「上条先輩と麦野さんたちがどんな関係かは知らないけど、学園都市の暗部は冗談みたいな事を本気で実行すんのよ!?」

上条「……」

美琴「お願いだから冷静に…」

上条「黙れよ」ギリッ

美琴「え……」

上条「黙れっつってんだよっ!!」

美琴「ッ!?」ビクッ

上条「お前に麦野たちの何が分かるってんだ! あいつらはそんな下種な真似はしねーよ!」

美琴「で、でも…」

上条「元暗部がどうした! 誰が何と言おうが、俺はあいつらを信じる!」

美琴「昨日だって…」

上条「ああ、昨日も御坂を守るために戦ってくれたんだ。なのにどうしてそんな悲しいこと言うんだよ!」

美琴「わ、私を守る……?」

上条「それで垣根や海原はケガをしたんだぞ! それにお前、言ってたじゃないか。悪人が悪人のままでいる理屈なんかないって!」

上条「それにお前は土御門の仲間なんだろ!」

美琴「そうだけど……でもっ!」

上条「……もういい」クルッ

美琴「よくない! きっと何か誤解して…」

上条「がっかりだ。乱暴なとこもあるけど根は優しいヤツだと思ってたんだけどな。仲間を疑うなんて最低だ」スタスタ

美琴「あ……」

376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:19:21.89 ID:1irssNYL0


美琴「…………何やってんだろ」ジワ

美琴(信じる……か。そうだよ、仲間を……友達を信じなくて何を信じるんだよ。当たり前のことじゃないか)

美琴(もっと言葉を尽くして麦野さんたちと接するべきだったんだ。なのに平行世界だ暗部だって端っから決め付けて……)

美琴(勝手に暴走した挙句に自分自身に失望されるなんて、本当に最低だ……)

海原「御坂さん」

美琴「海原……さん?」

海原「すみません、覗き見るつもりはなかったのですが」

美琴「あ…あはは、かっこ悪いとこ見られちゃったなぁ」ゴシゴシ

海原「御坂さんに非はありません。だから落ち込まないでください」

美琴「どうして? 私は海原さんたちが上条先輩を殺そうとしてるなんて信じ込んでたんですよ?」

海原「それは仕方ないですよ。我々は貴女に疑われて当然の行為を重ねてきたのですから」

美琴「でも私の誤解だったんでしょう?」

海原「まあ……そうですね。自分達の今の任務は、上条当麻を影ながら護衛し彼に極力一般人を近づけないことです」

美琴「ッ!? ……本当にごめんなさいっ!!」

海原「あ、謝らないでください! 自分は御坂さんが上条当麻に好意を寄せているのを知っていながら、任務にかこつけて酷いことをしてきたんです!」

美琴「……」

海原「……」

美琴海原「「あの……」」

海原「み、御坂さんからどうぞ」アタフタ

美琴「いやいや、そっちからどうぞ」アタフタ

美琴海原「「…………ふふっ」」

海原「もうお互い様ということで謝るのは無しにしませんか?」

美琴「そ、そうそれ! 私もそう言いたかった!」

海原「では和解の証に握手しましょう、なんて……ハハ、冗談ですけど」

美琴「握手ね、うん、握手しよう!」ギュッ

海原「……ッ(御坂さんの可愛らしい手が自分の手を包んでいるいるいるいるいるッ!?)」

377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:21:00.17 ID:1irssNYL0


美琴「仲直りしてくれてありがとね」ニコッ

海原「ぐはっ!?(御坂さんが自分に笑顔を向けてくれている! そうだ、この笑顔に応える為にも自分は!!)」プシャャャャーーー

美琴「ひっ!? は、鼻血が大変なことに!?」ビクッ

海原「なんのこれしき! かすり傷です!」ドバドバー

美琴「どこがよ!?」

海原「自分には上条当麻の誤解を解く使命があります! それを果たすまでは倒れません!」キリッ

美琴「い、いいよ。誤解も何も……嫌われても仕方ないことをしたんだもん」ションボリ

海原「しかし!」

美琴「気を使ってくれてありがとう。でもこれは私自身の問題だから、自分でケリをつけないと」

海原「彼は良くも悪くも頑固な方ですよ?」

美琴「簡単に許してもらおうなんて考えてないよ。私が無自覚に傷つけた人達全員に謝って、それから上条先輩にも謝るんだ」

海原「……では自分もケジメをつけるとします」

麦野「私も一枚噛ませてもらおうかしら?」スタスタ

美琴「!?」

麦野「予め言っとくけどお互い謝るのは無しよ。ガラじゃないしテメェと馴れ合うつもりないから」

美琴「……それでも、ごめんなさい」ペコリ

麦野「ったく、調子狂うわねぇ」

海原「いいじゃないですか。しこりを残さない、いい機会ですよ」

麦野「まぁね。多少塩を送っても、乳臭い第三位如きに負ける私じゃないしぃ?」ニタァ

美琴「え、えっと、お手柔らかに?」


海原「それでは自分は上条当麻を追って事情を説明します」

麦野「私は土御門に事の真偽を吐かせるわ。……第三位、テメェはどうする?」

美琴「私は――――」

378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:21:38.92 ID:1irssNYL0

第七学区 とあるファミレス――


禁書「あ! とうまだ!」

打ち止め「こっちこっちー! ってミサカはミサカは全力で手を振ってアピール!」ブンブン

上条「おーっす、絹旗たちに迷惑かけなかった……か……?」


テーブルノウエニ ソビエタツ サラノヤマ


上条「どんだけ食ってるんだよ……」ズーン

絹旗「一万円分は超くだらないですね」

滝壺「一応止めたんだけど、ダメだったよ」

フレンダ「結局、大食いシスターの暴走は誰にも止められないって訳よ」

禁書「大食いは酷いかも!?」

上条「この惨状を前に小食とか言い出す気ですか!? てかどうすんだよ、手持ちじゃ払えないぞ!?」

絹旗「お金のことなら誘った私たちが…」オズオズ

垣根「おっと、支払いは俺に任せてもらおうか」バッサバッサ

上条「うおっ!? か、垣根、どっからっつーか店の中で羽を出すな」パキーン

垣根「すまんな」
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:23:16.40 ID:1irssNYL0

絹旗「ていうか何でここに居るんですか!?」

ブレンダ「そ、そうよ、入院してるはずなのに!」

垣根「俺ものんびり入院生活を満喫したかったが、そうも言ってられねぇ事情があってな」

打ち止め「えーっ、病院は退屈だよ、ってミサカはミサカは実体験からアドバイスしてみたり」

垣根「何もしないってのは最高の贅沢なんだよ。つってもガキには理解できねぇか」

滝壺「かきね、おじさん臭いよ」

絹旗「加齢臭が超漂う発言ですね」

垣根「……………………………………まあいい。そんな事より上条、テメェに用事があるんだ」ビキビキ

上条「俺に?」


絹旗「見て下さい、超青筋たってます。おっさん呼ばわりされたのが超堪えてますね」ヒソヒソ

打ち止め「ほぇー」

フレンダ「結局、無理してるのがバレバレな訳よ」ヒソヒソ


垣根「聞こえてるからなクソボケ共」

滝壺「大丈夫だよ。私はそんな我慢弱いかきねを応援してる」

垣根「俺は我慢強ぇ! テメェらのムカつきっぷりが半端ねぇだけだ!」プンスカ
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:24:43.53 ID:1irssNYL0

垣根「クソッ、話が進まねえ! もう単刀直入に言うぞ」

上条「なんだ?」

垣根「第三位に謝れ」

絹旗滝壺フレンダ「「「!?」」」

上条「……はぁ?」イラッ

垣根「喧嘩別れしてるのを見たから、お前が心底ムカついてる理由は知ってる」

上条「そっか……。ごめんな、不愉快な思いをさせちまったよな」

垣根「上条、お前がダチとして怒ってくれるのは正直嬉しい。だがな今回はお前が間違ってるぜ」

上条「??」

垣根「テメェらも何かしら心当たりはあるよなぁ?」チラッ

絹旗滝壺フレンダ「「「…………」」」ギクッ

上条「どういう事だよ」

垣根「今まで散々嫌がらせしてきたんだよ。だから第三位が俺たちを疑うのは当然なんだ」

上条「嫌がらせってなんだよ……」
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:26:26.70 ID:1irssNYL0

垣根「そうだな……勇気を振り絞ってお前を誘ったデートをぶち壊しにしたり。あぁ一端覧祭の時な」

上条「そういやあの時、絹旗が来てうやむやになったな。つーか、え? あれってデートだったの!?」

垣根「クリスマスはもっと楽しかったな。上条に渡すはずだった手編みのマフラーを原子崩しで消し飛ばしてやったんだ」

上条「御坂が……俺に?」

垣根「傑作だったぜ? 第三位のヤツ、涙目になって帰っていったんだ。ハハ、余程堪えたんだろうな」ニヤニヤ

上条「て、テメェ……」ギリッ

垣根「でも極めつけはバレンタインだよな。性懲りも無く上条にチョコを渡そうとしたから、海原の魔術でチョコを分解してやったんだ」

上条「何でそんな酷いことを……あ」サー

垣根「思い出したか? あの時、第三位に止めを刺したのはお前なんだよ」

上条「イタズラすんなって……お前には優しさが足りないなんて……言っちまった」ガタガタ

垣根「お前が帰った後、人目も憚らずにマジ泣きしやがってよ。せめてお前が優しい言葉のひとつでもかけてやってたらなぁ」ヘラヘラ

上条「俺は何てことを……」

垣根「病室で話した件もそうだ。身の程知らずにもお前に告白しようとしやがったから座標移動でちょちょいとな」

上条「……」ブルブル

垣根「まあその後バレちまって、三人まとめて病院送りにされたんだが」

382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:28:26.43 ID:1irssNYL0

上条「……まてよ。垣根たちは昨日の仕事でケガしたって土御門が……まさか!?」

垣根「何を吹き込まれたのかは知らねぇが、土御門がどういうヤツかはお前の方がよく知ってるだろ?」ニヤリ

上条「嘘だったのかよ……」

垣根「第三位も騙されたんじゃないか? 暗部のあの字も知らないガキだからな。上条が狙われてるなんて知ったら無茶の一つや二つやっちまうだろうよ」

上条「あいつ……必死だった。ぶっ倒れちまうほど張り詰めてたのに俺やインデックスの世話まで焼いて……ッ、そうか、御坂が倒れたのも俺のせいだったのか」

垣根「不幸だよな。そこまで尽くしてたのに最低なんて言われてよ」

上条「クソッ!! 最低なのは俺じゃねえかっ!!」


海原「最低なのは激しく同意しますが、こんなところで油を売っている暇があるのですか?」スタスタ

上条「海原っ! テメェ!!」

海原「泣いてましたよ彼女」

上条「!?ッ」

海原「あんな心無い言葉をぶつけられたのに、悪いのは自分だと言って悔やんでました」

上条「御坂……」

海原「ですが御坂さんは立ち上がり、ケジメをつけるべく行動を始めてます。なのに貴方は何をしてるんですか!」

上条「…………御坂の居場所を教えてくれ。頼む」

海原「携帯を貸してください。御坂さんのGPSデータを送ります」

上条「サンキュー」

垣根「ガキ共の面倒は見といてやるからさっさと行け」

上条「ああ!」タッタッタ


383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:30:52.39 ID:1irssNYL0

海原「行きましたね」

絹旗「超シリアスな流れだったのでつっ込めませんでしたけど、なんで超電磁砲のGPSデータなんて持ってるんですか?」

海原「ももも、もちろん仕事に必要だからですよ!?」アセアセ

フレンダ「てゆーか何暴露しちゃってる訳!? 麦野が怒り狂うのが目に浮かぶよ!?」アタフタ

垣根「心配すんな、第四位も一枚噛んでる。それより問題は上条だろ。後でぶん殴られる覚悟しとかないとなぁ」

滝壺「また幻想をぶち壊されちゃうんだね。可哀想なかきね……」

絹旗「みんなの為に潔く超そげぶされてください」

垣根「テメェらも同罪だろうがっ! 何俺だけが悪いみたいな流れを作ってるんだよ!?」

フレンダ「垣根をスケープゴートにすればまだ勝ちの目はあるかも……」

垣根「誰が生贄の羊になるか! あんま調子に乗ってんじゃねぇぞコラ!」

禁書「dedicatus545!」クワッ

垣根「いきなり何だ!?」

禁書「献身的な子羊は私のアイデンティティなんだよ! 大体あなたには保険のCMのマスコットの方がお似合いかも」

海原「アフラッ…」

垣根「言わせねぇぞ!」

絹旗「垣根の羽根は天使(笑)の羽根ですもんね」

打ち止め「天使っていうには人相が悪すぎるんじゃないかな、ってミサカはミサカは苦言を呈してみたり」

フレンダ「それでも一応天使な訳だし? みんなのために犠牲になっても違和感ない訳よ」

垣根「いいぜムカついた。たった一人に責任を押し付けようなんてふざけた幻想、俺には通用しねえ!」バササッ

店員「お客様っ! 店内で羽根を出すのは他のお客様に迷惑です!」

垣根「あ、すんません」ペコペコ


絹旗「垣根で超遊ぶのはこの辺にして、バレてしまった以上はきちんと謝りましょう」

滝壺「そうだね」

フレンダ「結局、普通に超電磁砲に謝るのが一番って訳よ」

384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:33:09.14 ID:1irssNYL0

第七学区 窓のないビル 内部――


土御門「垣根たちは上手く誘導できたし概ね想定通りか。カミやんがキレたのは予想外だったが、結果的にいい方向に転んだな」

土御門「それより問題なのは、第三位と第四位が仲良く一緒に殴り込んで来たことか」

土御門「そんなとこに隠れてないで出てきたらどうだ?」ニヤ



麦野「滞空回線か……先手を打ち続けられた理由がそれかよ」

美琴「……」

土御門「ようこそKKK本部へ! 折角だからゆっくり寛いでいってくれ」

麦野「道化がはしゃぐな。私がここに来たワケもご存知なんだろう?」ギロッ

土御門「おー怖い怖い。正直に答えるからそう睨むな」

麦野「で?」

土御門「つかの間の平和が訪れたのは本当だ。現理事長と前理事長のお墨付きだから安心しろ」

麦野「テメェの大切なものに懸けて誓えるのか?」

土御門「ああ、誓える。……一応このメモリを持っていけ。セキュリティをかけてるが、お前なら解析できるはずだ」ポイッ

麦野「あっそ」パシッ

美琴「麦野さん……」

麦野「仕事が終わったから私は帰るわ。あとは煮るなり焼くなりアンタの好きになさい」クルッ スタスタ

385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:35:20.02 ID:1irssNYL0


第七学区 窓のないビル 外周――


上条「ちくしょう! 前来た時の進入口が使えねえ!」

上条(位置情報がここで途絶えてる。御坂は間違いなくビルの中にいる! けど何でこんな場所に……)

フォン

上条「か、壁が消えた!?」

麦野「あら? 上条君じゃない」スタスタ

上条「麦野!?」

麦野「ここに来たってことは第二位から顛末を知らされたのね」

上条「ああ」

麦野「だったら早く行きなさい。上に土御門と第三位がいるわ」

上条「……言いたい事は色々あるけど、今はサンキューな!」タッタッタ

麦野「マジになった上条君なんて久々に見たわね。やっぱ第三位に譲るなんてあり得ねーよなぁ」ニヤァ





麦野「それにしてもこのメモリだ。あの野郎へましやがって。私に後始末を押し付けるなんていい度胸だよ」ブツブツ

386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:40:31.07 ID:1irssNYL0


第七学区 窓のないビル 内部――


土御門「さて、カミやん……いや、超電磁砲には悪いことをした。すまない」

美琴「まったくよ。本人が居ない間に嫌われてました、なんて私のせいなのを差し引いてもお釣りがくるわよ」

土御門「カミやんも超電磁砲も直情径行が強いからな。イレギュラーがなくても結果に大差は出なかっただろう」

美琴「うっ、否定できない」

土御門「だからお前さんが気にする必要はねぇんですたい」

美琴「気にするわ! ……それで? どうして上条先輩が狙われてるなんて嘘を吐いたのよ」

土御門「ほんの数日前まで狙われていたのは本当だ。ローマ正教から幻想殺しの引渡しを要求されていたくらいだからにゃー」

美琴「ローマって、神の右席か」

土御門「去年の十月、アレイスターと一方通行を欠いた学園都市を後方のアックアに襲撃されたんだ」

土御門「目的は幻想殺しの確保。そうはさせまいと第二位と第四位を中心にした部隊で迎撃したんだが……」

美琴「し、死人は出てないよね?」

土御門「奇跡的にな。だが作戦に参加した能力者の大半と援護に来てくれた天草式が病院送りになっちまった。もちろんカミやんもな」

美琴「まあ……うん、そうだろうなぁ」

土御門「ねーちんか第七位が居れば被害も違ってきたんだろうが、連絡がつかなかったんだ」

土御門「その事件が切欠になってな。学園都市の英雄、上条当麻をローマ正教に売り渡そうって考える勢力が出てきたのさ」

美琴「たった一人であの戦力だもん。及び腰になるのも仕方ないよ」

土御門「ふん、連中に真っ当な理念なんざ有りはしない。カミやんがアレイスターを打倒した事で利権からあぶれたクズにすぎん」

美琴「なるほどね、KKKってのは海原さんが言うように上条先輩を、そいつらから護衛するための組織なのか」

土御門「KKK(きっと・きっと・上条さん)は親船理事長肝いりの精鋭部隊ぜよ」

美琴「酷いネーミングセンスだ……」ガックリ

土御門「イカレた名前だが、ローマ正教への牽制と違法研究を筆頭に学園都市の負の遺産を粛清するのが主な任務だったんだぜい?」

美琴「ならもっとマシな名前をつけようよ!?」

387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:43:54.08 ID:1irssNYL0


土御門「KKKの実働メンバーのほとんどが何かしらカミやんに救われた連中だからにゃー」

美琴「頭痛い……もういいから本題に入ってよ。あんな嘘を吐いた理由は何?」

土御門「ん〜、はっきり言っちまえばカミやんが憎いからさ」シレッ


美琴「…………え」

土御門「誰からも好かれ、誰にでも誠実で、望むまま突き進み、望む結果を掴み取る……それがカミやんだ」

美琴「……」

土御門「それに比べてオレはどうだ? 誰からも理解されず、誰にでも不誠実で、望まぬ道を歩み、望まない結果を掴まざるを得ない」

土御門「完璧に対極だろう? 当たり前だが光があれば影もある。そうでなければ歪みが生じるからな」

土御門「だが誰が好んで影になりたがる? 誰もが光を望むに決まってる。誰だってカミやんみたいに生きたいってな」

美琴「ずっと……そんな風に思ってたの?」

土御門「最初からそうだった訳じゃないさ。滞空回線って知ってるか?」

美琴「アンダーライン、たしか学園都市全域をカバーする情報網だったかしら」

土御門「そいつをアレイスターから引き継いだんだ。便利なモンだぜい? ありとあらゆる情報を指先一つで収集できるんだ」

土御門「それに圧倒的演算力を誇る『樹形図の設計者』を連動させると……どうなると思う?」

美琴「……ラプラスの悪魔。理事長にしか使えないってのも嘘だったのね」

土御門「半分はな。平行世界の観測は無理だが学園都市限定なら、ほぼ完璧に未来を見通せる」

土御門「こいつは学園都市の膿を出すのにも効果的だった。いつ? 誰が? どこで? 何をしているのか? ぜーんぶお見通しだからな」

美琴「神様にでもなったつもり?」

土御門「そこまで驕っちゃいないさ。全てを知り全てを可能とする、まさに全知全能の神のようだったアレイスターは敗北したんだ」

土御門「何も知らず無能力者の烙印を押された、無知無能な上条当麻によってな!」

美琴「……」

土御門「実際にラプラスの悪魔を使ってみて絶望したよ。100%ワンサイドゲームになるシナリオをひっくり返した、ヒーローの凄さを見せつけられたようだった」

美琴「ヒーローなんて幻想だよ……。一人の力で出来ることなんて高が知れてる。精一杯振り絞っても一人を助けるのが精々じゃない!」

土御門「お前がそれを言うのか! 暗部なんてクソ溜め以下の連中をっ! 余すとこなく救い上げたヤツの言う事かっ!!!」

美琴「人を過大評価すんな! 私の力で救えたのは唯一人よ!」

388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:47:26.09 ID:1irssNYL0

土御門「ハッ、相変わらずの過小評価か。謙虚を通り越して、もはや嫌味にしか聞こえん」

美琴「過小評価はアンタの方でしょ!」

土御門「なんだと?」

美琴「誰にも理解されないって? ふざけんなっ! 土御門が誰より周りに気を配ってるのを、少なくとも私は知ってんのよ!」

美琴「誰より不誠実? 嘘つけっ! 自分が泥を被ってでも誰かのために戦えるヤツが不誠実なはずない!」

土御門「……うるさい」

美琴「勝手に自分を見限って、これ以上私の親友を貶めるのはやめてよ!!!」

土御門「うるせえ!! 知ったような口利きやがって……ッ!!」

美琴「土御門……」

土御門「オレはお前とは違うんだ! 親友すら利用してほくそ笑む、どうしようもねぇ嘘つきなんだよ!」

美琴「……確かにアンタには酷い目に遭わされたこともあるよ。けどそれだけが全てじゃないでしょうが!」

美琴「御使堕しの時、何も出来なかった私の前に颯爽と現れて! 世界も父さんも救ってみせたのは誰よ!」

美琴「アンタの優しい嘘で、私や父さんがどれだけ救われたか分かってんの!?」

土御門「ッ……あの時、上条刀夜を殺さなかったのも打算ありきだ。幻想殺しの信用を得る絶好の機会だったからな」

美琴「でも打算だけじゃなかったでしょ? でなきゃ命懸けで魔術を使ったりするもんか!」

美琴「もう意味のない嘘を重ねるのはやめよう? 今なら引き返せるから、私と一緒にみんなに謝ろう?」

土御門「…………甘ちゃんだにゃー。問答無用で制圧しちまえば楽なんだろうに」

美琴「出来るわけないでしょ……憎まれてたとしても、土御門が大切な友達だってことに変わりないんだからさ」ニコッ

土御門「カミやん……お、オレは」ビクッ


389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:48:57.19 ID:1irssNYL0


土御門「……人間関係を無茶苦茶にして英雄殿に絶望を味あわせてやるつもりが、結局みじめな思いをするのはオレみたいだな」

美琴「こっちの美琴を想えば軽く絶望してるわよ。はぁ、上条先輩許してくれるかなぁ……」

土御門「垣根が誤解を解いたから許すも許さないもないさ」

美琴「ま、マジで!?」

土御門「ああ」

美琴「そっか……よかったぁ」ホッコリ

土御門「ああ、全てこちらの計算通りだ!」ダッ

美琴「へ……?」


ドゴッ!!!


美琴「かは……っ!?」

土御門「ふんッ!」シュッ!

バキッ!!!

美琴「ぐっ……がっっ」ガクッ

土御門「本当に甘ちゃんだな。簡単に隙を見せやがって」ガシッ

美琴「な…なんで……?」

土御門「先に礼を言っておくか」ニヤ

ドカッ!!

美琴「ぐふッ……うぇッ」

土御門「期待以上にカミやんの心を惹いてくれてありがとう!」シュッ!

バキッ!!!

美琴「あがッ……!?」

土御門「お前のズタボロな姿を見れば、流石のカミやんも絶望するだろ?」

美琴「そ、そこまで……げほっ、げほっ……歪んで…」フラフラ

390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:51:08.11 ID:1irssNYL0

土御門「ああ歪んでる。お前の言葉は嬉しかったがもう止まらないんだよ」

美琴「なら……私が、と…止めて……ごほっ、がはっ……!」ポタポタ

土御門「もう寝ていろ。ここはAIMジャマーが展開してある。能力が使えなければ何もできんだろう?」

美琴「はぁ…はぁ……何か、わけがあるんでしょ? 私は……土御門を信じる!」

土御門「健気なこった。……だがッ!」シッ!


ドゴォッ!!!


美琴「ごはッッ」ドサッ

土御門「現実はそれほど甘くはないんだ」

美琴「う…うぁ……ごふッ」ビチャ

土御門「ちっ、吐血したか。内臓を損傷させちまうとは、少々やりすぎたな」

美琴「ぁ…ぁ……」

土御門「ん? ……漸く主役のご到着か」


タッタッタッタ


上条「土御門っ!!」

土御門「遅かったなカミやん! お姫様ならもう虫の息だぜい?」クイッ

美琴「ぁ…ぅぁ……」グッタリ

上条「御坂ッッ!!??」ダダッ

391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:52:20.34 ID:1irssNYL0

上条「御坂っ! しかっりしろ、おいっ!」ユサユサ

美琴「ぁ……か…上条…せ、せんぱ……ごふッ、ごふッ!!」ビチャ

上条「血がこんなに……」

美琴「ご……ごめんなさい。わ…たし……まちがっ…て……」

上条「いいからもう喋んな!」

美琴「つち…みか……た、たすけ…て……あげて……」ポタポタ

上条「わかったから無理すんな!」

美琴「お…おねが…ぃ……」ガクリ

上条「は、早く病院に」


パチパチパチ


土御門「感動のご対面だにゃー」

上条「…………どうして御坂がこんな目にあってるんだよ」

土御門「あれー? せっかく愛しの超電磁砲を綺麗にデコレーションしてやったのに、気に入らなかったのかにゃー?」ケラケラ

上条「テメェェエエエエエエエエエエエエエエエエエエッッ!!!!」ブチッ

392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:54:24.33 ID:1irssNYL0


土御門「アハハハハハッ、楽しいなぁカミやん!」

上条「うおおおおおおおお!!!」ブンッ!

土御門「聞いてくれよ、あの女スッゲー馬鹿なんだぜい?」ヒラリ

上条「黙れえええええええええええええええええ!!!」ブォン!

土御門「騙されて酷い目にあったってのに、オレのこと本当は優しいなんてほざきやがる」ヒラリ

上条「黙れってんだよッ!!!」ブンッ!

土御門「あんまり物分りが悪いんで半殺しにしてやったんだが、恨み言の一つも言いやしない」ヒラリ

上条「ふざけんなっ!!」ブンッ!

パシッ

土御門「ふざけてなんかいないさ」グググ

上条「クソッ!」

土御門「よーく聞けよ? カミやん」ニヤリ

上条「は、離せ! このっ!!」グワッ



土御門「カミやんの言う仲間とやらを信じた結果が、そこでくたばってる馬鹿女なんだぜい?」

393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 10:58:38.28 ID:1irssNYL0


上条「ッ!?」

土御門「ここAIMジャマーが効いてるんだが、レベル5を封じ込めるほどの性能は無いにゃー」

土御門「正直、万に一つもオレに勝ち目は無かったわけだが……さて、どうしてオレが勝てたのでしょう?」

上条「テメェが御坂の優しさにつけこんだからだろうが!」

土御門「それもあるが答えはもっとシンプルぜよ。愛だよ愛、ラブだにゃー」

上条「はぁ!?」

土御門「超電磁砲はカミやんが大好きなんだにゃー。そしてオレはカミやんの友達。そこにカミやんの言葉を加味すると?」

上条「お、俺が最低なんて言ったから攻撃できなかった……?」

土御門「ご名答! オレの事を信じるーなんつって、ホント馬鹿なガキだにゃー」ケラケラ

上条「そこまで知ってたのに御坂を殴ったのかッ!!」

土御門「殴るだけじゃないぜい? 急所を本気で蹴ったからな、内臓もいくつか潰れてるんじゃないか?」

上条「て、テメェ!」

土御門「ほらほら、超電磁砲はそう長くは持たないぜい。死なせたくなけりゃ力を見せてみろ!」シュッ!

バキッ!!

上条「ぐあッ」ヨロッ

土御門「この程度なのかヒーローの力は!」ガシッ

ズドン!!

上条「かは……ッ!?」ゴロゴロ

土御門「アレイスターを倒したのはまぐれだったのか! こんなんじゃ何も守れんぞ!」ビュッ

上条「クソッ」ヒラリ

土御門「興ざめぜよ。……そうだな、超電磁砲に止めを刺せば、もっとやる気が出るのかにゃー?」

394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:00:04.75 ID:1irssNYL0

上条「これ以上、御坂を傷つけさせねえ!!」ググッ

土御門「熱血気取ってるなよ。お前のせいで死にかけてるんだぜい?」

上条「今はそんなの気にしてられるか!」

土御門「思ったより冷静じゃないか。残念、もっと絶望した顔が見れるかと思ったのになぁ」

上条「好き勝手言いやがって! いいぜ、思いっきりぶっ飛ばしてやるから覚悟しやがれ!!!」ダダッ

土御門「フン、馬鹿の一つ覚えの突進か」シュッ!

上条「おおおおおおおッ!!!」ダンッ!!!

土御門「!?ッ(自分からオレの拳に!?)」

チッ!

上条「らあッ!!!」ブォン!!!


バッキィィィッ!!!!


土御門「ごッ、があああああああああああああああああああッッ!!??」パキーン




土御門「……」

上条「ハァ…ハァ……伊達に死線を潜っちゃいねーんだよ。あん時の科学者に比べれば全然遅ぇ」

395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:01:57.55 ID:1irssNYL0


上条「御坂!」ユサユサ

美琴「……」グッタリ

上条「つ、冷たい……おいっ、御坂!」ユッサユッサ

美琴「ぅ……」

上条「よかった、まだ息がある! 頑張ってくれよ、すぐに病院に連れて行くからな」

タッタッタッタ
バッサバッサ

海原「上条さん! 御坂さんは……ッ、御坂さん!?」

垣根「落ち着けって。別にドンパチしてるわけじゃ……!?」

上条「いいところに! 垣根、手を貸してくれ!」

垣根「お、おう! 全速で冥土帰しのとこまで運んでやるよ」バサッ

海原「待ってください!」

垣根「時間が惜しい、邪魔すんな!」

海原「血の池ができるほどの出血ですよ!? 体力が持ちません!」

上条「じゃあどうすりゃいいんだ!? 内臓を潰されたって言ってたし、こんなとこじゃ治療もできねえ!」

海原「内臓の損傷と大量失血、対応するのは水属性……!! 土御門さんなら治療出来るはずです!」









土御門「そうだな、オレの魔術なら可能だ」ムクッ
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:03:36.64 ID:1irssNYL0

上条「土御門、テメェ……!」

土御門「すまないカミやん。謝って済む問題じゃないが、今だけは信じてくれ……オレが何とかする」

上条「信じていいんだな?」

土御門「ああ、任せてくれ。……待ってろ、すぐに回復させてやるからな」

美琴「ぁ…だ、ダメ……つち、みかど……しんじゃ…う」

土御門「オレのつまらん妄執に巻き込んですまない。なのに最後まで信じてくれてありがとう。お陰で大切な事を思い出せた」

美琴「のうりょ……使えなっ、げほっ……し、しんで…逃げ、けほっけほっ、ゆるさ、こほっ、…ない」

土御門「心配御無用、生き汚さには自信があるんだぜい?」ニヤ

土御門「――場ヲ区切ル事。紙ノ吹雪ヲ用イ現世ノ穢レヲ祓エ清メ禊ヲ通シ場ヲ制定(それではみなさん。タネもシカケもあるマジックをごたんのうあれ)」

上条「ッ!? AIMジャマーだ! 能力を封じられた状態で魔術を使えばホントに死んじまう!」

土御門「――界ヲ結ブ事。四方ヲ固メ四封ヲ配シ至宝ヲ得ン(ほんじつのステージはこちら。まずはメンドクセエしたごしらえから)」

海原「垣根さん!」

垣根「ジャミングの発生源は捉えている!」

土御門「――折紙ヲ重ネ降リ神トシ式ノ寄ル辺ト為ス(それではわがマジックいちざのナカマをごしょうかい)」

垣根「発動の早さが超能力のアドバンテージだろうが!」バサッ















土御門(この期に及んでオレなんかの心配をするなんてホント、反則なまでにズルイぜい……)
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:05:04.45 ID:1irssNYL0

同時刻

第十八学区 長点上機学園――


食蜂「あっれぇー? 私の洗脳力が勝手に解けちゃた。でも平行世界かぁ、ちょっと面白そうかも」

麦野「ねえ、貴方が食蜂操祈で間違いないかしら?」

食蜂「不躾ねぇ。人に名前を聞くときは、まず自分から名乗るべきじゃなぁーい?」クスクス

麦野「失礼したわ。レベル5の第四位『原子崩し』の麦野沈利よ、格下」

食蜂「なぁーんだ御坂さんの劣化ブランドさんかぁ」クスクス

麦野「アンタさぁ、うちのボスに小細工しただろう?」

食蜂「何のことかしらぁ?」ピ

バチッ

麦野「ッ、……へぇ、これが『心理掌握』か」イラッ

食蜂「やっぱ効かないのねぇ。流石は目の上のたんこぶ、厄介だわぁ」

麦野「上等じゃねーか。先に手を出したのはそっちなんだ。ブチ殺されても文句ねーよなぁ?」ニタァ

食蜂「やれるものならどーぞ。ここには私のお友達がたぁーくさん居るんだけどぉ♪」ピ


ゾロゾロ


食蜂「御坂さんは潰れちゃったしぃ、あなたもついでに消えてくれなぁい?」ニッコリ

麦野「調子こいてんじゃねーぞ陰険根暗女が。テメェは全治一生の半殺し確定だァ!!!」バチバチッ


398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:05:59.85 ID:1irssNYL0


数時間後

第七学区 とある病院 病室――


美琴「あはは、朝はお見舞いに来たのに昼は入院なんてねー」ヘラヘラ

結標「……」ガクガク

美琴「どんだけ病院が好きなのって話よ」

結標「……」ブルブル

美琴「あのぅ……結標さん?」

結標「は、はひっ」ビクッ

美琴「ごめんなさい!」ペコリ

結標「へあぁ!?」

美琴「意味わかんないかもだけど、とにかくごめんなさい!」

結標「え、あ、その」アタフタ

ガラガラ

冥土帰し「術後経過の確認だけど気分はどうだい?」スタスタ

美琴「全然平気ですよ。ほら、もう起き上がってもッいたたた!?」ミシミシ

冥土帰し「無茶はいけない。君は複雑骨折と全身打撲の重体なのだからね?」

美琴「痛いっ!? ちょ、洒落にならないんですけどっ!!??」ビキビキ

冥土帰し「こればかりは日にち薬だからね。ま、頑張って?」スタスタ

ガラガラ

美琴「そんな殺生な!? って、ぎゃあああああああああ痛いぃぃーーーーーーー!!!」ジタバタ

結標「……ぷっ」クスッ

美琴「ああっ、笑ったなー!」

結標「だってあなた可笑しいんだもの。ふふっ」プークスクス

399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:07:34.46 ID:1irssNYL0

美琴「むあぁーっ! 笑うなー!」プンスカ

コンコン

結標「はい、どうぞ」

ガラガラ

滝壺「みさか、むすじめ、具合はどう?」テクテク

結標「私はもう退院出来そうだけど……」チラッ

美琴「先生ぇー麻酔をかけてーっ!? 死んじゃう、御坂さん痛さのあまり死んじゃうってばー!?」ミシミシ

滝壺「楽しそうだね」クスッ

美琴「どこがっ!? 骨折って重傷に該当すんのよ!?」

滝壺「大丈夫だよ、ほとんど骨はくっついてる」

美琴「アンタの目はレントゲン!?」

結標「まぁまぁ折角お見舞いに来てくれたんだし落ち着いて?」

美琴「そうしたいのは山々なのですが痛いっ! どんな風に寝ても痛いの!」ミシミシ

滝壺「かわいそうに、さすってあげるね」サスサス

美琴「ああああああっ!!?? 優しさが痛いぃぃぃぃぃぃ!!!」

400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:08:53.89 ID:1irssNYL0


数分後


結標「そう、土御門が……」

滝壺「精神系能力者に干渉されてたみたい」

結標「あの仕事人に付け入られる隙があるなんて俄かには信じられないわ」

美琴「……完璧な人間なんていないよ。親友なのに土御門の変化に気付けなかったなんて、情けないなぁ」ションボリ


結標「ねえ? 土御門と超電磁砲って親しかったの?」ボソボソ

滝壺「聞いた事ない」フルフル


美琴「はぁ……アイツ、思いつめてなきゃいいけど」


結標「ったく、世話が焼けるわね」

滝壺「呼んでくるの?」

結標「そ、あなたも付き合いなさい」シュン

401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:10:41.43 ID:1irssNYL0


第七学区 とある病院 屋上――


上条「何つーか散々だったな」ヤレヤレ

土御門「まったくだにゃー。思いっきり殴りやがって、せっかくのハンサムが台無しだぜい」

上条「たった一発だろうが。こっちはプラスぶん投げられたんだぜ?」

土御門「去年の夏まではオレの方が強かったんだけどにゃー」

上条「『幻想殺し』が役に立たない相手が多かったからな。必死で鍛えたし場数も踏んだ」

土御門「今日まで打ち止めと禁書目録を守ってきた男の言葉は重いぜい」

上条「一人で守ったわけじゃないさ。俺だけじゃ何もできなかった」

土御門「……同じことを言うんだな」ボソッ

上条「ん、何か言ったか?」

土御門「これからオレはどうするべきか? なんて哲学的に考えてたんだ」

上条「はぁ?」



冥土帰し「ここに居たのか。もう動き回って平気なのかい?」スタスタ

土御門「いやー先生の治療にはビックリですたい。明日には現場復帰できそうだ」

冥土帰し「だったら一つ頼まれてくれないかい――――」


402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:12:01.49 ID:1irssNYL0


上条「――――で? どうしてこうなった」

結標「ごめんなさいね。先生に見てるよう頼まれたから」

滝壺「二人の邪魔したらダメだよ、かみじょー」メッ

上条「何だよそれ……」ムスー

結標「フフ、拗ねちゃってかーわいい♪」

上条「何だよそれ……パート2」ムスー

滝壺「褒められたんだから怒っちゃダメ」メッ

上条「可愛いなんて言われて喜ぶ男はいねーんだよ!」

結標「見解の相違かしら?」クスクス

滝壺「先生が今のつちみかどには、みさかが必要だって言ってた」

上条「……」

滝壺「大丈夫、みさかならきっと助けてくれるよ」

結標「雰囲気とか喋り方とか、何処となく上条君に似てるものね」

上条「俺に似てたら逆に不味くないか?」

結標滝壺(この男は……)ジトー

403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:13:59.53 ID:1irssNYL0


第七学区 とある病院 病室――


コンコン

美琴「んー、どうぞー」

ガラガラ

土御門「…………」

美琴「お見舞いに来てくれたの? 今日は千客万来ねー」

土御門「ケガの加減はどうかにゃー?」

美琴「平気へいきー。あの後、魔術で治してくれたんでしょ?」

土御門「……本当にすまなかった」ペコッ

美琴「うぇ!? ちょっ、何マジで頭下げてんの!?」アセアセ

土御門「半ば操られてたとはいえ、もう少しでオレはお前を……」

美琴「……うん、正直痛かった。死ぬほど痛かったよ」

土御門「……」

美琴「でもさ、それはお互い様でしょ?」

土御門「……は?」

美琴「だって土御門、すごく辛そうだ」

土御門「……」

美琴「自分じゃ気付いてなかったかもだけど、殴ってるアンタの方が痛そうだったよ」

美琴「だから痛み分け、おあいこってことで湿っぽい話は終了ね。はい決定!」

404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:16:07.65 ID:1irssNYL0

土御門「ハハ、敵わないにゃー」

美琴「友達同士のケンカで敗北感に浸ってんじゃないわよ。それより黒幕が捕まったんだって?」

土御門「『心理掌握』のことか」

美琴「ぶふっ!? しーぽん先輩が黒幕!?」

土御門「は? 元常盤台の食蜂操祈だぜい」

美琴「だからしーぽん先輩でしょ?」

土御門「え」

美琴「え」

美琴土御門「「……(何か致命的な齟齬があるにゃー)」」


土御門「ま…まぁ、あの雌狐にオレの心の隙をつかれて今回の事件が起きたわけなんだが」

美琴「いつも冷静な土御門が珍しいね。もしかして舞夏とケンカした?」

土御門「…………………………………………舞夏に上条当麻を好きなったって相談されたんだにゃー」

美琴「……」

土御門「舞夏が幸せならいいかなって思ってた時期がオレにもあったんだぜい?」

土御門「でもカミやんの事を考えてたら段々とムカついてきて、いつしか憎しみに……」

美琴「なんか……ごめん」

土御門「お前さんのお陰で舞夏のことは吹っ切れたから気にする必要ねーぜよ!」バシバシ

美琴「ぎゃあああああああああああああ痛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!????」ゴロゴロ

土御門「ありゃ?」

美琴「痛いの! 冗談抜きで死ぬほど痛いの!!」ナミダメ

土御門「そ、そうか」

405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:17:38.53 ID:1irssNYL0


美琴「くっそぅ、やっぱり私に痛い思いをさせた罰が必要ね」プンスカ

土御門「な、なにかにゃ?」

美琴「う〜ん…………ゲーセン、そうだゲーセンがいい!」

土御門「ゲーセン?」

美琴「そうよ! 私が退院したらゲーセン奢りね!」ビシィ

土御門「……それだけ?」

美琴「え、じゃ…じゃあ、お昼も奢ってもらおうかな」

土御門「……」

美琴「だ、だめ……?」

土御門「ダメなわけないぜよ! 一緒に昼飯食ってゲーセンで遊ぶ!? す、スゲー重い罰だにゃー!」ソワソワ

美琴「ふっふーん、覚悟しなさいよー! 久々の――――」


キィィーーーーーーーーーーーーーーン


美琴「――――ここは……病院?」キョロキョロ

土御門「!?ッ、……戻ったのか?」

美琴「ひっ!?」ビクッ

土御門「その姿で引かれたら凄絶に傷つくにゃー……」ショボーン

美琴「え、あ、ごめんなさい! 私ったら変態の土御門さんと勘違いしちゃって」アセアセ

土御門「変態て……まあ事情は大体把握している。君が居なかった間の出来事を説明する前に、一ついいか?」

美琴「はい?」


406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:22:09.41 ID:1irssNYL0



学園都市 第七学区 窓のないビル 内部――


美琴「〜〜〜〜〜ッ!! ああもうっ、世話になったわね! バイバイ!!」

上条「そうそう、その元気で頑張れよ御坂」

美琴「……ふんだ――――」


キィィーーーーーーーーーーーーーーン


美琴「――――ゲーセンだああぁぁ痛いいいいいいい!!!???」ポテン

上条「み、美琴!?」ギョ

美琴「痛い痛い痛い痛いぃぃっ!? 直りかけが一番痛いのォォーーーーー!!!」ジタバタ

アレイ☆「これは酷い。土御門、早急に入院の手配をしてくれ」

土御門「やれやれ、人使いが荒いこって。ていうかミコちん大丈夫かにゃ?」ムクリ

美琴「だいじょばない! 冷たい床が刺激的すぎるぅぅ!!??」ゴロゴロ

上条「よく見たらボロボロじゃん!?」

フィ「ふむ、複数ヶ所の複雑骨折に全身打撲といったところか」スキャンチュウ

上条「アンタ向こうで何してたのよ!?」

美琴「しし、親友と熱烈スキンシップしてましたぁぁーーーーーーっ!!??」ミシミシ

上条「親友ってゴリラか何かなの!?」

美琴「んなわけないでしょ! って元の世界に戻ってる!?」

アロウン(クックック、締まらない帰還だな)

407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:23:58.07 ID:1irssNYL0


エピローグ 表


第七学区 とある病院 病室――


美琴「―――ってことがあったのよ」

上条「……土御門ォォ、ちょっと屋上行こうか?」ゴゴゴ

土御門「お、オレは関係ないぜよ!?」アタフタ

美琴「そうよ、八つ当たりなんてみっともないから辞めなさい」

上条「……」キョトン

美琴「どうしたの?」

上条「い、いや……」

土御門「しっかしミコちんも災難だにゃー」

美琴「あはは、不幸には慣れてるんで平気ですよ」

土御門「男なのに突っ込まれちまうなんて並の不幸じゃねーですたい」ケラケラ

美琴「あ、あのねぇ、まだ突っ込まれてないし私だって出来れば突っ込むほうが……あ、あれ?」サー

土御門「もうバレてんの、オーケー?」

美琴「あ、あああ……///」マッカッカ

土御門「ねぇねぇ、男なのに女にされるってどんな気持ち? ねぇ今どんな気持ち?」ゲラゲラ

美琴「い、言うなぁー!!///」

土御門「いやー向こう三年はからかうネタに困らんぜよ」ケタケタ

美琴「うぅ、最悪なヤツに知られちゃった……」メソメソ

408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:25:48.49 ID:1irssNYL0


上条「さっきから気になってたんだけどさ」

美琴「なによぉ……」

フィ「その口調は何とかならんのか?」

美琴「……うん?」

上条「完全に女口調になってんだけど」

美琴「はぁ? 私は男なのよ? そんなわけ…わけ……わけぇぇーーーーーーっ!!??」

土御門「パーフェクトだカミやん、いやミコちん!」GJ

上条「これは運命を受け入れたってことでFA?」ワクワク

美琴「ち、違うの! これは向こう側での処世術っていうか、ともかく御坂さんは男の子ですことよ!?」

土御門「まあそれはいいとして、大問題に気がついちまったぜい」

美琴「よくないわよ! って言う端から!?」ガビーン

土御門「向こうのオレに入れ替わりの事情を説明したのは間違いないかにゃー?」

美琴「まあ一通りは」

アロウン(それはいかんな。カミジョー属性ならぬミサカ属性が炸裂した恐れがあるぞ)

上条「ま、まさか!?」

土御門「向こうのオレはフリーだぜい? そして基本的にカミやんとミコちんの在り方が似てるときたら?」

フィ「憎しみの裏返しは何とやらか。可能性は十二分だな」

アロウン(やれやれ、向こうの美琴は違う意味で苦労しそうだな)

上条「このバカちんが!」ペチ

美琴「あいたぁ!?」

409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:28:41.87 ID:1irssNYL0

美琴「ふ、不用意に叩かないで!? 骨に響いたら大変なんだからね!?」

上条「じゃあハグも出来ないのか。クソ、甘やかしまくるつもりだったのになぁ」

美琴「うぐっ……しばらくは我慢かも」ションボリ

フィ「落ち込みすぎだ」

美琴「あ」ピコーン

上条「ジュースでも買ってこようか?」

美琴「い、いいよ喉渇いてないし」ソワソワ

上条「そうか?」

土御門「もう面会時間ギリギリぜよ」

上条「そっか、じゃあまた明日くるからいい子にしてるんだぞ?」

美琴「ま、待って!」ソワソワ

上条「ん?」

美琴「ハグは無理でも、なでなではいけると思うの!」

上条フィ土御門「「「…………」」」

美琴「そ、その……ちゃんと帰ってきたんだって実感したいし明日まで一人だし、少しくらいスキンシップして欲しいな」オズオズ


土御門「何だアレ!? 入れ替わってるなんて嘘ぜよ!」ヒソヒソ

上条「た、確かにちょっと自信がなくなったわ……」ヒソヒソ

フィ「現実逃避するな。撫でてやれば満足するんだ、安いものだろう」ヒソヒソ


美琴「……」ソワソワ

上条「まあ何はともあれ、おかえり」ナデナデ

美琴「うん、ただいま!」ギュッ

上条美琴「「あ……」」

アロウン(反射的に抱きついたのか。体に染み付いた習慣とは厄介だな、ハッハッハ)



ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!! シアワセガイターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!


※このあと必死の努力で、御坂さんは男口調を取り戻しました。めでたしめでたし?


410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/06(土) 11:34:15.16 ID:1irssNYL0
といったところで今回は終了
一応エピローグ裏まで書き終えてるんですけど、今回のと足したら57kbなんて馬鹿容量に
なっちゃいまして、とりあえずカットしました。もしご要望があれば後日投下しますー
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/06(土) 11:35:48.66 ID:SlhjrlwDO
1乙です。

エピソード裏も見たいですよ〜
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/06(土) 11:54:41.71 ID:MJrxQHXa0
>>1

並行世界のみさきち…大丈夫だよな?
エピローグ表を投下してエピローグ裏が無かったら何だか不完全な気がするんだ…
ということで投下お願いします
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/06(土) 12:22:17.14 ID:FlFr1Yes0
乙!
エピローグ裏も見たいでござる
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/06(土) 13:09:10.89 ID:XrPv+i0+0

書き終えたなんて聞かせておいて、お預けは勘弁してよ
是が非でも投下をお願いします!
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/06(土) 13:31:38.95 ID:JBJLCg+C0
裏もすごい気になる!
書き終わっているなら是非ともお恵みを・・・・
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/06(土) 14:48:16.40 ID:ITUgyrTPo
> 上条「…………御坂の居場所を教えてくれ。頼む」
>
> 海原「携帯を貸してください。御坂さんのGPSデータを送ります」
>
> 上条「サンキュー」


駄目だ…>上条「サンキュー」で笑ってしまう
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/06(土) 18:09:21.55 ID:3niP5qvIo
>>416
お前のせいで笑っちまったじゃねーか!www
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/07(日) 16:21:11.54 ID:eXBxOFUFo
笑いどころがわからない俺は上琴好き失格なのだろうか。
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/07(日) 17:16:11.80 ID:DAU50Ivpo
>>418
上条「サンキュー(棒読み)」って感じが
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/07(日) 17:30:24.88 ID:eXBxOFUFo
上条「(変態ストーカー野郎だからそれくらい楽勝か帰ってきたら即ボコって御坂の情報源になるもの全部破壊してやるが今のところは役に立つから少しだけ生かしておいてやるよ糞野郎あとパンツ回収忘れないようにしないとな待ってろよゲコ太パンツ!)サンキュー」
って琴か。理解した。サンキュー。
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/07(日) 20:28:15.98 ID:ASUAUNUto
おまいらが上級者過ぎてついてけない

しかし相変わらずの上条さんin美琴のフラグ構築能力ェ・・・
裏エピローグ超読みたいのでオナシャス!
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:06:23.43 ID:lSIjqtLS0
前回カット分を投下しますー
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:06:56.70 ID:lSIjqtLS0

エピローグ 裏


イタリア フィレンツェ――


削板「すごいパーンチ!!!」ドシュッ!!!

テッラ「優先する。――人体を上位に、根性を下位に」

パシュー

テッラ「大した威力でしたが種が割れてしまえば、最早脅威ではありませんねー」

削板「まだだ! 俺の根性はまだこんなモンじゃねえ!!」

テッラ「さて引導を渡してあげますかねー。優先する。――小麦粉を上位に、人体を下位に」ヒュン!

一方通行「させるかよ」ビュン!

キンッ

テッラ「ギロチンが弾かれた? 光の処刑の調整は完全のはずですが……おかしいですねー」

一方通行「俺がやるから下がってろ」

削板「まだって言ってんだろ! 根性が足りないなら超根性にまで高めるだけだっ!!!」ゴゴゴゴ

テッラ「な、何事」

削板「うおおおおおおおっ、超すごいパーーーーーンチッッ!!!!」ズドシュッッ!!!!

テッラ「ゆ、優先する。――人体を上位に、根性を下位に」


グワァラゴワガキーーン!!!!


テッラ「ぶるるるるぅぅぅぁぁぁーーーーーーーーっ!!!???」キラッ


424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:07:45.18 ID:lSIjqtLS0

一方通行「……なンつゥ出鱈目だァ」ゲンナリ

削板「見たか! 根性に不可能は無いっ!!」


風斬「お、お疲れ様です」トットット

アレイ☆「ご苦労だった」フワフワ

一方通行「見てないで戦え。オマエらの方が強ェだろうが」

風斬「え、あの、その……」アウアウ

アレイ☆「何を言っている? 私は黄門様だ。露払いは助さんと格さんの仕事ではないか。因みに風斬氷華はおっぱい枠だ」

風斬「おっぱ……ッ!!??」ガビーン

一方通行「ハァ? 俺が助さンなのは良しとして、この根性バカは八兵衛で十分だ」

削板「ハッハッハ、確かに俺はうっかりしてるもんな!」

アレイ☆「では格さんをスカウトしなくてはな。ふむ、誰が適任か……」

風斬「あの、ステイルさんはどうでしょう?」

一方通行「却下ァ、あンな陰険ヤロウはお呼びじゃありませェン」

削板「じゃあ、上条はどうだ? あいつの根性はビンビンだぞ!」

一方通行「それ採用ォ! いいね、いいねェ! 最っ高だねェ!!」

アレイ☆「幻想殺しならば過不足ないな。神の右席も先ほどので壊滅した。一度学園都市に戻るのもよかろう」

削板「赤、青、黄色にさっきの緑で全部か!」



木原「おーい、飯の支度が出来たぞ!」ブンブン



削板「おっしゃあ! まずは腹ごしらえだ!」ドドドドッ

風斬「イタリアともお別れかぁ。本場のパスタも食べ収めですね」テクテク

一方通行「観光気分ですかこのスイーツは。ンで、次はどのへンに行くンだ?」スタスタ

アレイ☆「ロシア成教に不穏な動きがある。白銀の大地で正義を示すのも一興だろう」フワフワ


425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:08:25.08 ID:lSIjqtLS0


学園都市 第七学区 とある高校――


上条「はぁ……」ポケー



浜面「上条のヤツどうしたんだ?」ヒソヒソ

青ピ「最近ずっと上の空やし心配やわぁ。土御門君は何か知らんの?」ヒソヒソ

土御門「ん、呼んだかにゃー?」ニッコニコ

浜面「グラサン越しにも分かるニヤケ面……!」

青ピ「こっちも異常やで……」

浜面「あ、姫神が」



姫神「上条君。溜息ばかり吐いてる。何か悩み事?」

上条「姫神……女の子ってさあ、何をされると嬉しいんだ?」

浜面「うおらぁぁっ!!!」ブンッ

上条「おわっ、いきなり何しやがる!」パシ

浜面「ナニって何だこら! 俺の女に色目使ってんじゃねえぞ!」グイッ

姫神「まだ朝なのに。大胆///」ポッ

浜面「こういうのは言葉と態度で示さねぇと不安になるだろ?」

上条「こ、これだぁ!!」ピシャーン!

浜面「なんだよ大声出して」

上条「浜面センセー、どうかわたくしめに恋愛のいろはを伝授してください!」ドゲザ

浜面「……誰てめえ?」



クラス一同(上条ェ……あと浜面爆発しろ!!!)

426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:09:17.39 ID:lSIjqtLS0

第七学区 いつもの公園――


美琴「どうしよう……」

美琴(私が居ない間に、アイツに気持ちがバレちゃってるなんて不幸すぎるわよ)

美琴「それに土御門さんが…」


上条「おーい! 御坂ー!」タッタッタ


美琴「あっちの私が約束したことだから無碍には出来ないし、一体どうしたら……」ウーン

上条「御坂? おーい聞こえてますかー」

美琴「でもでも! アイツ以外とデートなんてそんなの……」フルフル

上条「で、デートですと!?」ガーン

美琴「何なのよもうっ!」

上条「おい、誰とデートするんだ!?」ユッサユッサ

美琴「ふぇ!?」ビクッ

上条「クソッ、何処のどいつだ? いたいけな中学生を誑かそうなんて野郎は」ムカムカ

美琴「ア、アンタいつから!?」

上条「少し前から声かけてたんだけどな」

美琴「うあ全然気付かなかった……。ごめんね」ションボリ

上条「気にすんな。それよりまた誰かに付きまとわれてるのか?」

美琴「えっと、別に付きまとわれてるわけじゃないんだけどね。その……」

上条「何だ?」

美琴「……成り行きでデートすることになっちゃった」

上条「ッ!? み、御坂!!」ズイ

美琴「ふにゃあ!?///」ドキーン

上条「断ってくれ! 頼む!」

427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:09:52.95 ID:lSIjqtLS0

御坂「にゃ、にゃに言ってんにょ///」アウアウ

上条「何なら俺が代わりに断りをいれて…」


土御門「おいおい、そりゃあんまりだぜカミやん」スタスタ

上条「お前には関係ねーだろ」

土御門「それが関係大有りですたい。なにせデートの相手はオレだからにゃー」シレッ

上条「は、はぁ!? ウソだろ……?」ガーン

土御門「嘘じゃないでーす。なぁミコちん?」

美琴「うぅ……」オドオド

上条「ミコちん!? あ…あれだろ、何か弱味でも握られてて仕方なくだよな?」

土御門「あれれー? 友達を疑うのかにゃー? この前カミやん何て言ってたっけ?」ケラケラ

上条「ぐ、ぐぬぬ」

土御門「聞いてくれカミやん。オレはもう自分に嘘は吐かない。成りたい自分を見つけたからな」キリッ

上条「土御門、お前……」

土御門「ミコちんを愛し、守り抜ける男に成ってみせるぜよ」ニヤリ

美琴「ちょ、な、何言い出すんですか!?///」アタフタ

上条「それは俺の役目だっつの! テメェに譲るつもりはねーよ」イライラ

美琴「あ、ああ、アンタも何……え、あ、愛!?」

上条「お前みたいな一途ないい子に想われて、惚れないわけねーだろうが!」

美琴「ふ……」クラッ

上条土御門「「ふ?」」

美琴「ふにゃー……///」ビリビリ

上条「うおおっ!?」ダキッ パキーン

428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:10:42.33 ID:lSIjqtLS0


土御門「あーあ、気絶しちまったぜよ」

上条「フフン、上条さんにはこの『幻想殺し』があるから御坂が漏電しても平気だもんね!」

土御門「何を勝ち誇ってるんだか。オレにだってコレがある」スッ

上条「なんだそれ?」

土御門「超小型のAIMジャマー。無効化は無理でも威力は抑えられる優れものだにゃー」

上条「……シスコン軍曹の癖しやがって随分御坂に執着すんじゃねえか」

土御門「シスコンは卒業したんだ」

上条「それで御坂に鞍替えしたってのかよ!」

土御門「厳密には違う。彼女はオレが心の底から惚れこんだ人にそっくりなのさ」

上条「じゃあそいつを口説けよ!」

土御門「残念ながら、もう二度と会えないんだ」

上条「そ、それは何つーか……すまん」

土御門「彼女が言ってたんだ。自分とミコちんは在り方が同じなんだって。違う人間だってのは理解してるがもう理屈じゃ抑えられないんだ」

土御門「だから遠慮はしないぜ、カミやん?」

上条「それはこっちの台詞だ!」


アレイ☆「こんなところに居たのか。探したぞ」シュン

上条土御門「「ぶふーーっ!!??」」

429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:15:04.77 ID:lSIjqtLS0

アレイ☆「汚いな」フキフキ

土御門「ナチュラルに出て来るな! なぜ貴様がここに居る!」

アレイ☆「格さん役に彼をスカウトしに来たのだよ」

土御門「……まだ正義の味方ごっこをしてるのか」ゲンナリ

アレイ☆「何事も形から入る主義だからな」

土御門「フン、勝手にしろ。ただしカミやんはキッチリ生かして帰せよ?」

アレイ☆「心配せずともそう長くは連れ回さんよ。打ち止めも同行させるから、どの道夏の検診までには戻るさ」

上条「何勝手に決めてんだよ!?」

アレイ☆「???」

上条「心底不思議そうな顔すんな! 俺は絶対に行かねーぞ!」

アレイ☆「いかんな。年を取ると耳が遠くなって困る」グイグイ

上条「嘘つけ! 聞こえてんだろ!」ズルズル

アレイ☆「格さん、ロシアに蔓延る悪を懲らしめに行きますよ」グイグイ

上条「誰が格さんだ! つーかジジイのくせに力強っ!?」ズルズル

土御門「カミやーん、ミコちんは任せてしっかり働いてくるといいにゃー」ニッコリ

上条「は、離せ! このままだと御坂を盗られちまう!」ジタバタ

アレイ☆「超電磁砲は必要ない。あのような可哀想な胸ではお色気忍者は務まらんよ」

美琴「貧乳で悪いかこらーーっ!!!」ムクッ

土御門「おおっ、リカバリったぜよ」

アレイ☆「心配せずとも極上の巨乳を用意してある。君も必ず気に入るさ」

上条「巨乳とか貧乳とか興味ねえ! 俺は御坂がいいんだ!!」

美琴「え……えぇーーーっ!?///」

アレイ☆「フム……よくよく考えれば電気属性の忍者も王道か。よろしい、超電磁砲の同行を認めよう」

上条「だから行かねーっつってんだろ!」

美琴「わ、私は行ってもいいかなー……なんて」

上条「よし分かった! 支度してくるから待ってろ!」タッタッタ


アレイ☆「ふむ、幻想殺しに若干の違和感を覚えるが何かあったのか?」

土御門「まあ色々とな。……オレも行かんと不味いかにゃー」

430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:16:01.59 ID:lSIjqtLS0


そして十数時間後

ロシア 北西部――


上条「おほんっ! えー、遠くロシアはツンドラの大地より上条がお送りします」トオイメ

美琴「勢いで着いてきちゃったけど、思えば遠くに来たものよね」トオイメ

土御門「現実逃避してる余裕はないぜい、お二人さん」ヤレヤレ



魔術師「貴様らが噂の異端者一行か!」

アレイ☆「無粋な。黄門様御一行と訂正してもらおうか」

魔術師「背教者がぬけぬけと……ローマでの蛮行の数々、聞き及んでいるぞ!」

木原「ぎゃはははは、おい聞いたかよ? 蛮行だってよ!」

風斬「彼らが学園都市を攻撃するから、それを阻止しただけです!」

魔術師「汚らわしいサル共を一掃できる好機だったというに、存外連中も情けなかったという訳か」

アレイ☆「人に救いを与えるべき宗教家の言葉とは思えんな」

魔術師「異教の猿が我らと同列のはずなかろう!」

一方通行「やばいぜェ、こいつらの教義はローマの連中より数世代先を逝ってやがる」

削板「腐り具合がヤバイな。ローマの赤いパジャマはスゲー根性と信念があったぞ!」

アレイ☆「偏見と驕りに満ちた教義など無価値。さあ…」

打ち止め「助さん、格さん、懲らしめてあげなさい! ってミサカはミサカは決め台詞を強奪してみたり♪」

上条通行「「応っ!!!」」ダダッ

アレイ☆「……」プルプル


魔術師「フン、野蛮な猿共が。煉獄の業火すら凍てつかせる我が術式『永久凍土(エターナルフォースブリザード)を喰らうがいい!!』」


ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!


上条「こんなモン効くか!」パキーン

魔術師「なっ!?」

一方通行「帰ったらオマエの上司に伝えろ。すぐに挨拶に行くから、首を洗って待ってろってなァ!!」ペシッ


ズドォォォォォォォォォォン!!!!


魔術師「――――ッッ!!!???」キラッ

431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:17:18.53 ID:lSIjqtLS0


風斬「お星様になっちゃいましたね」

削板「根性のない奴だったな。一発くらい耐えてみせろってんだ!」

打ち止め「これにて一件落着、ってミサカはミサカはまたまた決め台詞!」キャッキャッ

上条「まあ俺たちにかかれば」

一方通行「当然だァ」

アレイ☆「私の台詞が……」プルプル




美琴「一方通行がいるのにもう馴染んでるし……」

土御門「打ち止めにお願いされたら断れないのがカミやんだにゃー」

美琴「フンだ……少しは私にも優しくしてくれたっていいじゃない」

土御門「じゃあオレに鞍替えしない? 気配りには自信があるぜい」

美琴「結構です!」プイッ

土御門「手厳しいにゃー」ガクリ

美琴「大体どうして私なんですか?」

土御門「……君じゃない君に救われたから、かにゃ?」

美琴「それって酷い侮辱だと思いません?」

土御門「思わない。ミコちんだってもう一人のカミやんに惹かれたんじゃないか?」

美琴「答えはノーです。アイツはあんな性悪じゃないもん……あとミコちん言うな!」

土御門「そ、そうか(酷い天唾ぜよ……)」

美琴「とにかく私はやめた方がいいですよ。正直アイツ以外の男なんて興味ありませんから」キッパリ

土御門「重ね重ね手厳しいにゃー」ガクリ


上条「御坂ー! ちょっと来てくれー!」フリフリ


美琴「じゃあそういうことで!」タッタッタ

土御門「……生憎、オレは海原ほど諦めはよくないんだぜい?」

432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:21:50.79 ID:lSIjqtLS0


美琴「なによー、呼びつけたりして」タッタッタ

上条「あっちの空を見てみろよ」ユビサス

美琴「どれどれーって、わあ、綺麗……」ウットリ

上条「オーロラなんて初めて見たぜ」

美琴「私も……。ロシアで見れるなんて知らなかったわ」

上条「――綺麗だな」

美琴「えっ!? あ、オーロラよね! うん、キレイキレイ、あ、あははー!」アタフタ

上条「お前も負けてねーよ」

美琴「……///」カァァ

上条「あのさ、御坂に伝えたい気持ちがあるんだけど、聞いてくれるか?」キリッ

御坂「うん……///(ま、まさか告白!? でもでもアイツのことだから肩透かしの可能性も……ああっ、でも期待しちゃうじゃない!?)」コクコク

上条「俺って馬鹿だからさ、難しい言い回しとか気の利いた言葉なんて知らなねぇ。だからシンプルにいかせてもらう」

美琴「……///」ドキドキ

上条「御坂美琴さん、世界中の誰よりもあなたが好…」

木原「よぉ幻想殺し、久しぶりだな!」バシバシ

上条「……ああ」

木原「何の因果かジジイとガキの面倒見るハメになっちまってよ。ま、昔の事はチャラにして仲良くやろうや」

上条「……分かった」

木原「そんだけだ。邪魔したな」スタスタ


上条「あのオッサンいいとこで邪魔しやがって……つーか何でここに居んだよ!?」

美琴「それより続き……聞きたい……///」ウルウル

上条「そ、そうだな。ん、んんっ」

美琴「……///(やった! やった! やったぁぁーーー!!! これはもう確定よね!?)」ソワソワ

上条「俺は御坂が好…」

削板「よう! 久しぶりだが根性は足りてるか!」バシバシ

上条「……ああ。根性以外のも絶賛充填中だ」

削板「それは頼もしいな! これから楽しみだ!」タッタッタ

433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:23:16.51 ID:lSIjqtLS0


上条「……諦めねぇぞ。けど二度ある事は三度あるって言うし」キョロキョロ

美琴「今は誰もいないわね」キョロキョロ

上条「よし、言うぞ」キリッ

美琴「……///(ああ……夢じゃないよね。諦めなくてホントに良かった……)」コクリ

上条「好…」

風斬「今日から同行される方たちですよね?」バッサバッサ

上条「………………………………ああ、空から現れるのは想定外だった」

風斬「風斬氷華です。よろしくね」ペコ

美琴「み、御坂美琴です。こちらこそよろしく」


木原「ロシアっつったらボルシチだろうが」

一方通行「あンな豆スープ食ってられっか。肉を食いてェンだ肉をよォ!」

木原「テメェ、ボルシチをポークビーンズと勘違いしてるだろ? 嫌だねぇ、これだから脳筋はよォ」ニヤニヤ

一方通行「あァ? ケンカ売ってンのかァ!?」


風斬「あ、またケンカしてる……。私、止めてきます!」トットット

434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:24:53.49 ID:lSIjqtLS0


上条「くっそ、何で肝心なタイミングで邪魔が入るんだ!?」プンスカ

上条「御坂に一言伝えたいだけなのに、神様はそんなに俺が嫌いなんですかーーーーーーっ!!!」ジタンダ

美琴「お、落ち着いて? その……私から伝えてもいいんだしさ///」

上条「ダメだ」キッパリ

美琴「ふぇ? ど、どうして?」オロオロ

上条「俺の察しが悪いせいで、御坂には辛い思いをさせてきたからな。せめて告白は俺からって決めてるんだ」

美琴「ッ……」トトト ギュッ

上条「みみみ、御坂サン!?///」マッカッカ

美琴「……///」スリスリ

上条「……すぐにハッキリ言葉で伝えるから、もう少しだけ待ってもらえるか?」ナデナデ

美琴「うん、今は……今だけは誰にも邪魔されたくない///」

上条「じゃあ御坂の隣は予約ってことで」

美琴「いいよ。ずっと前から私はアンタの……当麻のものなんだから///」ギューッ

上条「ああ、お前は俺のもんだ。土御門に海原、その髪留めのヤツにも絶対に渡さないからな」



アレイ☆「極光の下で契りを交わす男女。ふむ、これが若さか」フワフワ

上条美琴「「…………」」

アレイ☆「どうした? 私など路傍の石ころだと思って続けてくれ」シレッ

上条「こんな存在感のある石ころがあってたまるかぁぁーーーーーーーっ!!!!」

美琴「はは、あはは……///(当麻は不幸だって言うかもだけど、私は最っ高にしあわせだよ)」ギュッ


435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:25:47.89 ID:lSIjqtLS0

おまけ

学園都市 第七学区――


垣根「土御門のヤツ、突然仕事を辞めやがったと思ったら第三位を追いかけてロシアに行ってるなんてなぁ」

麦野「第五位如きに遅れを取る訳だ。……クソッ、私だってすぐに上条君を追いかけたいってのにッ」イライラ

海原「……土御門さん、あなたもかッ!! 自分が最初に御坂さんの魅力に気づいたのに!」イライラ


禁書「とうまってば、また私だけ除け者にして!」プンプン


垣根「お、あの悪目立ちする修道服は上条んちのシスターじゃないか?」

禁書「あ、とうまのお友達の天使!」テッテッテ

垣根「お前は置いてかれたのか。飯はちゃんと食えてるか?」

禁書「小萌が作ってくれるから大丈夫だよ。でも欲を言えばみことのご飯が食べたいかも」ジュルリ

麦野「あのクソガキなら上条君とロシアでよろしくやってんだろ。ああっ、忌々しい!」ムカムカ

垣根「おいバカ!」

禁書「え……みことも一緒なの?」プルプル

垣根「そうなんだが、あー…あれだ、色々と事情があって仕方なくな?」

禁書「関係ないんだよっ!! 私もロシアに行かなくちゃ!」アセアセ

麦野「……ねえシスター。それなら私が連れてってあげようか?」ニコッ

禁書「ホントに!?」

麦野「ええ。海原もどう?」

海原「すぐに航空機を手配しましょう!」pipi

垣根「もういい加減諦めろよ」ヤレヤレ

麦野「まだ終わってねぇ。ここから逆転してこそだろうが!」メラメラ

禁書「とりあえず、とうまの頭を噛み砕く!」シャキーン

垣根「テメェの愉快な仲間たちはどうするんだ?」

麦野「…………滝壺に追跡される前にケリをつけないとダメね」ブツブツ

垣根「あーあ、もう知らね」

禁書麦野「「待ってなさいよ、ロシア!」」



科学と魔術が交差するとき、物語はさらにカオスになる?――――
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 11:26:39.59 ID:lSIjqtLS0
今回はこれで終了

突然なんですが番外幻想ってネタ的にありですか? ヒーローさんが好きすぎてダメダメな番外個体のSSを
勢いで書き始めちまったんです
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/20(土) 14:48:56.80 ID:y/+xx/FPo

番外幻想?俺得過ぎるじゃねーか
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/20(土) 18:29:37.15 ID:reQiYxmZ0
乙!
番外幻想、いいじゃないか! 何事もチャレンジだぜ!
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/08/20(土) 23:27:50.44 ID:lSIjqtLS0
ならばチャレンジだ! ってな訳で書き溜めがもうちょいできたら投下してみますー
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 00:11:44.28 ID:vcjN9xcGo
ここに投下かよ
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/31(水) 06:45:33.11 ID:jnhfBdOro
この裏世界、魔術サイドの女性陣のフラグは一方さんと根性さんが山分けしてんのかな
オリアナ通行とかレッサー原石とか
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2011/09/12(月) 02:27:28.95 ID:Kne7WjLi0
久々にゲームに嵌ったー、ってな訳で勢いで書いた番外編を投下ー
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:29:34.28 ID:Kne7WjLi0

番外編 其の七 


学園都市 第七学区 上条さんち――


美琴「……」ピコピコ

ペルソナァァ!!!

美琴「おおっ、かっけー」ピコピコ

上条「なになに? なにやってんの?」

美琴「んー、ゲーム」ピコピコ

上条「ゲームするならテレビでやろうよ。携帯機ってショボイでしょ?」

美琴「そうでもないぞ。これスゲー面白い」ピコピコ

上条「むっ」ヒョイ

美琴「ちょ、返せよ! くそっ、届かねぇ!」ピョンピョン

上条「せっかく一緒にいるのに一人で遊ぶな。どうせならストWしよう、ストW!」

アロウン(一人遊びか。ククッ、そこはかとなく卑猥だな。エロスを感じる)

美琴「わかったから、せめてスリープモードに……」

グワァァーーーーー!!!

上条「あ、死んだ」ピコピコ

美琴「なにしてんの!? 最後にセーブとったのいつだと思ってんの!?」ガーン

444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:31:08.88 ID:Kne7WjLi0

上条「まあ、アレよ。セーブはこまめにね♪」

美琴「おまえが言うな、つーかキモイ!」

上条「ゲームなんかでキレないでよ。大人気ないわねぇ」ヤレヤレ

美琴「はぁ……確かにそうだな」

上条「ところでこのソフトって、佐天さん一押しのヤツでしょ?」

美琴「そうそう、あんまり熱心に勧められたから買ってみたんだ」

上条「貧乏性のアンタにしちゃ珍しいじゃない」

フィ「廉価版だがな。しかし中古を買わなかったところは評価したい」

美琴「あはは、値段があんまり変わらなかったからなー」

上条「で、どんなゲームなの?」

美琴「ええっと……RPGなんだけどなんつーか、自分の頭を銃で打ち抜いて、中の人を召喚して戦うゲームかな」

上条「中の人ってアロウンみたいなの?」

美琴「どうだろ、なんかルシフェルなんてのも出てるみたいだけど」

アロウン(よし、それを使え。それ以外は使用禁止だ)

美琴「無茶言うなよ。確かルシフェルって最高レベルに近くないと召喚できないんだぞ」

アロウン(ハッハッハ、まあ仕方あるまい。このアロウン様を使役するなど不可能だからな)

445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:32:19.58 ID:Kne7WjLi0

上条「それでゲームの目的はなんなの? やっぱ魔王を倒しに行ったりすんの?」

美琴「いや、普通の学園モノっぽい。友達とか周りの人と絆を深めていくんだよ」

上条「なにそれ。そんなんで面白いの?」

美琴「う〜ん、今のトコなんとも。普通に面白いんだけど、佐天さん曰く、最後までやってこそらしい」

上条「へー。……アンタがやってるなら、私も始めてみようかな」

美琴「いいかもな、主人公の性別を選べるし」

上条「そしてアンタは当然の様に女の子でやってるわけね。しかもキャラ名が『御坂美琴』になってるし」

美琴「俺が決めたんじゃねーよ!? 名前を考えてたら、初春さんが勝手に……」アセアセ

フィ「女を選んだことは釈明しないのか」

美琴「…………ハッ、ち、違うんだ! 男主人公は何か根暗そうだったから、その、キャラに合わないっつーか、えっと」アタフタ

上条「はいはい、そんじゃ私は男、名前は『上条当麻』で始めよっかなー」

アロウン(ふむ、俺も楽しめそうだな)

446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:33:26.73 ID:Kne7WjLi0

二週間後

第七学区 とあるファミレス――


佐天「やっほー、御坂さん! 昨日のメールからして、もうクリアしたんですよね?」

美琴「……」

佐天「中々面白かったでしょ? でも長いから、あたしの周りで最後までやりきったの御坂さんだけなのよねー」

美琴「……」

佐天「いやぁ、ネタバレ有りで御坂さんと語り合えるなんて、うおぅ、テンション上がってきた!」

美琴「佐天さん」

佐天「なんですか?」

美琴「これって隠しルート、ていうかトゥルーエンドみたいなのはないの?」

佐天「ありませんよ。細かい分岐はあっても、結末は同じですから」

美琴「…………ない」ボソッ

佐天「へ?」

美琴「あんなエンディングは認めねぇッつったんだ!!!」クワッ

佐天「ちょっ、御坂さん!?」

美琴「テメェの自己満足のために、大切な人たちに悲しみを背負わせるなんて、絶対やっちゃダメなんだ!」









闇咲「へっくち!」
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:34:20.34 ID:Kne7WjLi0

佐天「お、落ち着いてください」アセアセ


「なにあの子?」

「常盤台みたいだけど、開発のしすぎでネジが飛んだんじゃない?」

「かわいそうに……」


佐天「めっちゃ悪目立ちしてますから!?」

美琴「そうだ! 無いなら自分で作ればいいんだよ!」ピコーン♪

佐天「なんでそうなるんですか!?」

初春「話は聞かせてもらいました」ヒョコ

佐天「初春!? あんたどっから……」

初春「細かい事はいいんです。それよりみーちゃん! 私も協力します」キリッ

美琴「いいの?」

初春「もちろんです。私とみーちゃんの仲じゃないですか」

美琴「初春さん……。うんっ!」

初春(内容に若干の修正を……具体的に初春×美琴√を実装して、もちろん18禁シナリオに書き換えて、……えへへ」ニコニコ

佐天「駄々漏れだよ……。てかそれってもう別物じゃん」

美琴「この際、別物でもいいんだよ。溜まりまくったフラストレーションを昇華すんのが目的なんだしさ」

佐天「そ、そうなんだ」


美琴「よーっし、頑張るぞー!」

初春「おーっ!」

佐天「嫌な予感しかしない……」ゲンナリ

448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:35:53.01 ID:Kne7WjLi0

同時刻

第七学区 窓のないビル 内部――



上条「ペルソナ!」チャキ

パァーン!!!

アロウン「明けの明星の一撃、貴様に耐えられるか?」パァァァ!!



ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!



エイワス「なん……だと……!?」ピチューン




――――――
―――――
――――
―――
――


上条「みたいな感じの召喚器を造ってくんない?」ワクワク

アロウン(協力は惜しまんぞ)

アレイ☆「無理だ」

上条「じゃあ、このビルを毎日変形する自動生成ダンジョンに改造しよう!」

アレイ☆「どんな判断だ。金をドブに捨てる気か」

449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:38:08.16 ID:Kne7WjLi0

アロウン(ダンジョンならアルビオン島に腐るほどあるだろ。文字通り腐った連中も住み着いているが)

上条「その手があったか! よし、早速パーティーを組んで突撃……ん、視線?」

アレイ☆「……」※なんと、アレイスターが仲間に入れて欲しそうにこちらを見ています。

上条「理事長も来る?」

アレイ☆「……いいのか?」ガタッ

アロウン(魔術師のお前には辛い難所もあるが、それでもいいなら構わんぞ)

アレイ☆「望むところだ。フフ、よもや失われたはずの楽園を触れる機会に恵まれるとはな」ウズウズ

上条「おお、意図せずに最強の魔術師ゲット♪」

アロウン(せっかくだ、コーラル山の洞窟に潜ってみるか)

上条「北にある雪山の?」

アロウン(あそこは人間が火の秘密を授かった特別な場所でもある。自我を失った竜族が生息していたり、危険もデカいけどな)

アレイ☆「!?」

上条「ドラゴンかぁ。それなら一方通行も誘っておいた方が良さそうだな」

アレイ☆「生きたドラゴンが存在するのか!?」

上条「一回しか見たことないけどね。あの時は、もう少しで上手に焼かれそうになったんだよなー」ケラケラ

アロウン(一撃貰えば即死亡だが、まあ所詮は知性の乏しいケモノにすぎん)

上条「ブレスに幻想殺しが効かないのは厄介だけどねー」

アレイ☆「……サンプルに一頭欲しいな。だが研究しようにも問題が……」ブツブツ

アロウン(いっそ後進に道を譲って、アヴァロンで隠居するのはどうだ? 研究施設もあるから退屈はせんだろう)

上条「いやいや、いくらなんでもそれは…」

アレイ☆「是非もない。早速支度に取り掛かろう」シュン!

上条「…って決断早っ!?」

450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:41:03.17 ID:Kne7WjLi0

学園都市某所 グループのセーフハウス――


海原「はぁ……。やはり御坂さんの笑顔は格別ですね」ピコピコ

結標「また隠し撮りなんかして、まだストーカー続けてたの?」

海原「失敬な! 誰がストーカーですか。自分は御坂さんの『お友達』ですよ」ドヤッ


土御門「ぷっ!」プルプル

結標「……ちょっと、自重しなさい」ヒソヒソ

土御門「だ、だって、今のミコちんは……」ヒソヒソ


海原「お二人ともどうしたんですか?」ピコピコ

結標「なんでもないわ。それよりあなたがゲームなんて、どういう風の吹き回し?」

海原「御坂さんがプレイしていたので」ピコピコ

結標「ああ、それが例の……」

土御門「確か最近、カミやんもゲームしてたにゃー」

海原「それにしてもトナティウをハブるとは、アステカ需要をまるで考慮にいれてませんね」ピコピコ

結標「残念だけどそんな需要は存在しないわ」

pipipi

土御門「……何の用だ」pi

アレイ☆『隠居することにした』

土御門「………………………………すまん、今なんつった?」

アレイ☆『全権は親船理事に委任した。これからは彼女と協力して事に当たってくれ』

土御門「オイ待て! 意味が分からんぞ!?」

アレイ☆『フフ、かのアロウン直々の申し出なのだ。断る訳にもいくまい?』

土御門「アヴァロンに渡る気か!? ってか言い訳だろ! 電話越しでも嬉しさが伝わってくるんだよこの野郎!」

アレイ☆『学園都市を頼む。これからは君たちの時代だ』pi

451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:42:51.14 ID:Kne7WjLi0

土御門「あんにゃろー、切りやがった」イライラ


結標「――あなたも参加したいのかしら?」

海原「是非お願いします!」

結標「土御門はどうする?」


土御門「話が掴めないんだが……」

海原「御坂さんがゲームを作るので人手を集めているんですよ」

土御門「へぇ、楽しそうじゃないか」

結標「萌え要素? とかいうのも重要らしいのよね。だから土御門の意見も欲しいそうなんだけど」

土御門「萌えだと!? それならこの土御門元春にお任せあれ! メイドさんから義妹まで、なんでもレクチャーしてやるぜい!」

海原「……随分とピンポイント且つニッチな気がしますね」

結標「ともあれグループは全員参加、っと」pi

土御門「ミコちんは万能だからにゃー。スッゲークオリティーになる予感ビンビンですたい」

結標「やるからには良いものにしたいわね」

海原「それでは第七学区のファミレスに向かいましょう」

結標「そういえば、さっきの電話はなんだったの?」

土御門「ん〜、もう忘れちまったぜよ」シレッ

452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:45:57.53 ID:Kne7WjLi0

一週間後 超開発中

学園都市 第七学区 とある学生寮 土御門宅――


初春「大まかな仕様書が出来ました」ドサッ

佐天「どれどれ、……なるほどー、あのゲームのオマージュなのかぁ」ヨミヨミ

美琴「ちょっ、なにこの仕様!? ギャルゲーみたいになってる!?」

土御門「みんなの要望を全部組み込んだらこうなったにゃー。もはやエロゲーぜよ」

佐天「主人公セレクトは難易度ごとに、それぞれ男女別キャラが当てられるって、あたしも入ってる!?」

初春「佐天さんは難易度MANIACSですね。物理攻撃しか出来ない仕様です」

佐天「酷っ!? ボスが物理反射を持ってたら詰むじゃん……」

土御門「同じMANIACSでも、オレなんて魔術を使う度に、死亡判定が入る鬼仕様ですたい」

海原「上条当麻がNORMALで、自分はHARD担当ですか。……御坂さんを攻略できるんでしょうか?」

結標「うふふ、可愛らしい男の子がいっぱい……」ヘヴン

佐天「白井さんがEASYで、御坂さんはBEGINNERかぁ。さっすがレベル5!」

美琴「BEGINNERって、もしかして御坂さんシナリオはヌルゲーですか」

土御門「戦闘パートはミコちん無双だぜい。だが日常パートは酷い死にゲーだにゃー」

美琴「なんで!?」

初春「選択肢をひとつ間違えば即陵辱! 時間の無い人に優しい親切設計です」ニッコリ

土御門「初春ちゃんに監禁調教されたり、ヤンデレたカミやんに陵辱されたり、バッドエンドだけで数十種類は用意してるんだぜい?」

海原「デバッグは任せてください!」キリッ

美琴「……」

佐天「あの、強く生きよう?」ポン

美琴「どうしてこうなった」ズーン

453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:48:08.93 ID:Kne7WjLi0


そして二ヵ月後


学園都市 第七学区 とあるファミレス――


初春「ようやく完成まで漕ぎ付けましたねー」

美琴「……疲れた」ヘナヘナ

初春「システムの構築は得意なんですけど、グラフィックやテキストなんかは全部御坂さんと土御門さんに丸投げでしたもんね」

美琴「……どうして自分が陵辱されてるCGを書く羽目になったんだっけな」

初春「そこに需要があるからです」キッパリ

美琴「……死にたい」ガックリ

初春「身内にしか配布しないから平気ですよ」

美琴「その身内とやらから、性的な目で見られまくってる事実にへこんでんの!? あんだすたーん!?」

初春「……」フイッ

美琴「ちくしょう……」グッスン



初春「それにしても白井さんと佐天さん遅いですね」

美琴「黒子は朝起きれなかったんだ。夜遅くまで試プレしてくれてたからな」

初春「きっと佐天さんも同じ理由ですよ」

美琴「あはは、内容はともかく楽しんでくれてるなら嬉しいなぁ」

シュン!!

黒子「お姉様ああああああああああああああああああああああ!!!」ガバチョ

美琴「おわっ!?」

454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:50:24.41 ID:Kne7WjLi0

黒子「おかしいですの! 理不尽ですの! 納得いきませんのォォーーーーーー!!!」

美琴「ちょ、落ち着いて」

黒子「何回やっても何回やっても、お姉様ルートにもお兄様ルートにも入れませんの!?」

美琴「は……?」

初春「当たり前です。そんなルートは存在しませんから」ニッコリ

黒子「上条×美琴は言わずもがな、初春×美琴、あまつさえ結標×美琴ルートまであるというのにぃぃ!!!」

初春「白井さんに関しては、なにも要望がありませんでしたから恋愛要素は一切無しです。ガチRPGですよ」

黒子「この空気詠み人知らずがァ!! そこは察してくれてもバチは当たりませんでしょうに!?」

美琴「えっと、土御門が『百合ルートはもう食傷気味だから、白井ちゃんは友情ルート要員に決定ぜよ』とか言ってたような……」

黒子「あんの猫ヤロウ……抹殺☆ですの」ニタァ

シュン!!

初春「うわー、あれは本当に殺りかねませんよ。いいんですか?」

美琴「もう、お手上げ侍……」グッタリ

455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:51:26.63 ID:Kne7WjLi0

初春「ところで上条さんにはプレイしてもらわないんですか?」

美琴「一応、渡してある。でもあいつら、リアルの冒険に嵌ってるからなぁ」トオイメ

初春「よく分かんないですけど、着いていかないんですか?」

美琴「あ…あはは、御坂さんでは足手まといになるといいますか、命懸けのスリルなんか楽しみたくないっつーか……うん、無理」

初春「命懸けはキツイですねー」

タッタッタ

佐天「みーさかさんっ♪」ガバチョ

美琴「わわっ!?」

初春「さ、佐天さん!?」

佐天「待たせてごめんねー」ギューッ

美琴「それは構わないけど……何故御坂さんは抱きつかれているのでせう?」

佐天「こんなの普通でしょ?」

美琴「んー、そっかなぁ」

初春「なに丸め込まれてるんですか! 佐天さんも離れてください!」

佐天「ちぇー」

456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:54:35.55 ID:Kne7WjLi0

美琴「佐天さんも試プレしてくれたんだって?」

佐天「はい! 頑張ってクリアしましたとも!」フンス

初春「なっ!?」

美琴「おおーっ、すごいな。最高難易度、っつーか完璧にバランスブレイクしてたような……」

佐天「ですです。御坂さんルート、もうすっごい苦労したんですよー」

初春「あ、あり得ません!」ガタッ

美琴「初春さん?」

初春「だって佐天さんを主人公に選んだら、みーちゃんルートのラスボスに絶対勝てないはずなのに……」

佐天「あー、反射だっけ? あんなの寸止めで楽勝だったよ」

初春「そんな裏技が……という事は、土御門さん渾身の百合シナリオを……でも佐天さんに限ってそれは……」ブツブツ

美琴「それで面白かった? 良かったら感想を聞きたいな」ニコッ

佐天「……ッ///」ポッ

初春「佐天さん……やっぱり」プルプル

佐天「ここじゃ恥ずかしいから、あたしの部屋に来ません?///」

美琴「うん、いいよ」

初春「だ、ダメです! これは佐天さんの罠です!」

佐天「初春ってば最近、風紀委員を休んでたでしょ? 固法先輩が探してたよ?」

美琴「そりゃ不味いな。ちゃんと支部に顔出しておいた方がいいぞ」メッ

初春「今はそれどころじゃありません!」アセアセ

佐天「じゃあ、あたしたちは行きましょう///」グイグイ

美琴「引っ張らなくても行くってば。んじゃまたなー、ちゃんと支部の人たちに謝るんだぞー」ズルズル

初春「待って下さい! さ、佐天さん、ずるいですよ!」テッテッテ









このあと初春さんを振り切った二人は、佐天さんの部屋で長い時間を過ごしました。
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:55:16.97 ID:Kne7WjLi0

城塞都市アヴァロン 玉座の間――



一方通行「……」ピコピコ

打ち止め「玉座でふんぞり返って何してるの? ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「よォし、ヒーローのコミュMAXゥ! 親友ルート確定で実験フラグは完全消滅っと」ニタァァ

打ち止め「それってお姉様たちが作ったゲームだよね、ってミサカはミサカは暗にやらせてと訴えてみたり!」

一方通行「ヒーローが担当しただけあって、俺のシナリオは神懸ってンぜ」ピコピコ

打ち止め「無視しないで! ってミサカはミサカは猛抗議!」プンスカ

一方通行「安っぽい恋愛要素なンざいらねェンだよ。熱い友情と温かな家族! やっぱこれだろォ」ピコピコ

打ち止め「もう知らないっ! ってミサカはミサカはうわああーーーん!!!」テッテッテ


458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:57:22.55 ID:Kne7WjLi0

アヴァロン 上条の私室――


打ち止め「――ゲームに夢中でミサカの相手をしてくれないの、ってミサカはミサカは泣きついてみる」メソメソ

上条「おーよしよし、まったく困ったヤツだな」ナデナデ

打ち止め「MNWの様子もなんだか変だし、ミサカは……」グッスン

上条「まだやってないけど、そんなに中毒性の高いゲームなのかな?」ウーン


ドカッ!!!


番外個体「お姉さま!!!」

打ち止め「ッ!?」ビクッ

上条「ちょろっとー、ドアを蹴破らないでよ」

番外個体「ハァ…ハァ……。お姉さまは何処!?」クワッ

打ち止め「ど、どうしちゃったの? 目が怖いよ、ってミサカはミサカは恐怖に身を震わせてみたり」ガクブル

番外個体「ハリー! ハリー! ハリィィーーーーーーーッ!!!」

上条「が、学園都市にいるはずだけど……」

番外個体「ちょっと逝ってくる!」ダダダダダッ!!!


上条「……なんなんだ?」

打ち止め「たぶんMNWにある負の感情に影響されたんだと思う、ってミサカはミサカは推測してみる」

上条「ふーん、まあいっか。それより天気もいいし、森林浴に行こっか?」

打ち止め「行く行く! ってミサカはミサカは即答、即応、即じゅんびー♪」テッテッテ

上条「ハハ、あんなにはしゃいで。たまにはのんびり過ごすのもありかな?」

459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 02:59:05.22 ID:Kne7WjLi0

深夜

学園都市 第七学区 常盤台寮 二○八号室――



美琴「ゲームの評判は概ね良好か。……エロ部分が一番評価されてるのがアレだけど」カタカタカタ

黒子「……」Zzzz

美琴「みんなが笑っていられる世界、なんてもんを想像して始めたことだけど」カタカタカタ

美琴「完成してみれば御坂さん以外は笑ってるな、うん……」ガックシ

美琴「てかレポート終わらねー」カタカタカタ

ピロリーン♪

美琴「メール……御坂妹から?」カチッ


『妹達シナリオ及びルートの実装を求めます、とミサカは愛と怒りと悲しみをメールに込めました』


美琴「……アペンド及び続編の製作はあり得ません。これを送信、っと」カタカタカタ カチッ

ピロリーン♪

美琴「今度は非通知?」


『あたしミサワさん。今空港にいるの……』


美琴「ミサワ……? 地獄の?」

460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 03:00:07.15 ID:Kne7WjLi0

美琴「スパムか? いや、そもそも非通知って……」カタカタカタ

ピロリーン♪

美琴「またかよ」


『あたしミサワさん。今第七学区にいるの……』


美琴「第七学区って、えらくアバウトだなぁ」カタカタカタ

ピロリーン♪

美琴「はぁ? まただ」


『あたしミサワさん。今あなたの寮の前にいるの』


美琴「…………………………え」ガタッ

461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 03:01:46.86 ID:Kne7WjLi0

美琴「ま、窓からは誰も見えないよな?」キョロキョロ

黒子「お姉様?」

美琴「ひうっ!?」ビクゥッ

黒子「……そんなに驚かれて、一体どうしたんですの?」

美琴「な…なんだ、黒子か。ったく、びっくりさせんなよ」

ピロリーン♪

美琴「ッ!?」

黒子「こんな時間にメール……ハッ、もしやお兄様のラヴメ〜ルでは!?」カチッ


『あたしミサワさん。今あなたの部屋の前にいるの』


黒子「なんですのコレ?」

美琴「さっきから似たようなメールが何回も来てんだよ……。これってイタズラなのかなぁ?」

黒子「イタズラにしては手が込んで……」カチッ カチッ

ピロリーン♪

黒子「……また着信しましたわね」ゴクリ

美琴「能力じゃ誰も居ないはずだけど……。学園都市に幽霊とかないよな? あ、あはは」カチッ


『あたしミサワさん。今 あ な た の 後 に い る の 』























後日、妹達パッチが作成されました。めでたしめでたし?
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/09/12(月) 03:06:10.97 ID:Kne7WjLi0
今回はこれで終了
マジでP3P面白かった! P4Gの発売が待ち遠しいぜー
気の迷いで書いた番外幻想SSは別スレを立てて、短期間で終わらせるつもりです
今週中には始めたいなー
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/12(月) 05:15:04.47 ID:wUVvHiXL0
                             /`ヽ_
           |                     /<    \
           |               /: : :.{     ヽ
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        ̄ ̄`Y´    ̄        / : : : : :│      l
            |                / :.: : : : : :|       l
 ̄ ̄ `ヽ、    │           /: : : : : : :/|        l
 ヘ: : : : : : :\                  /: : : : : /   !: : : : : .     l
  ヽ: : : : : : :.\            /: : : : /     ヽ: : : : : . .   l
  : :}: : : : : : : : :\      __  _,l: : : :/      \: : : : : . .   !
   ヽ: : : : : : : : : :\ , '´     /´ |: : :/-、       \: : : : : . . l
    . :! ̄ `ヽ、: : : : :\ / 二二ニニ上-く   ヽ          \: : : : : .l
    . :|      >, 、: :.>/       `ヽ}   \         \: : : :l
    . :|     _//  {//         ヽ \  \ \         \__j
    . :!   ∠/ /    /     :|   }! l  ヽ   丶 ヽ=-
. : : : :/   / /  /   |    / |  ハ斗ヽ‐┼ ', |ヽヘ
: : :/    j イ   !   :l | __..⊥j  /  |/ _ヽム. | | | ∧    │
:/      |  | l  iイヽ :/j/|/    ィテ7ヾ}i|:.リ│}│   │
.        |/! l:ハ   | ィ≠テミ       V、:::j レ゙ |/V     i|
         ヽ! |ヽ!\|{ハイ:::::}   ,  `ー" / / | __ _∧___
         ヽl| 小 トヘ. ゞ'´        'イ /j/     ̄ ̄∨ ̄
              |  {ハヘ     ' ’  /j/∨         |!
             ヽ. W゙ヽ{`ト  ..__ ,.ィ1/'´         |
             \{  ` \rト、__/`l           |
                   /{  r{ }ュ }〉ー-  ..__
                _,. イヽ!___厂ヽ__j′ ̄   `ヽ
               , - '´  ̄ ̄ \/   ∨          ',
            /                        l
            l                 , -─- 、/     !

464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/12(月) 05:21:53.34 ID:cYIplaPIO
アレか、続編が出るならツッチーあたりが主人公で「可愛い舞夏は誰にも渡さん!」という鋼のシスコン番長に……

乙!
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/12(月) 19:13:57.15 ID:SNvs1100o

声もちゃんと入ってるのかしら
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/07(金) 16:54:32.81 ID:sEsU4gBp0
そろそろ書き込まないとHTML化されちまうー
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 18:54:05.55 ID:jZqNI+6J0
まだ書いてるんですよね、わかります
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/08(火) 07:50:00.28 ID:dq4d8zYZo
wwktkしながら待ち続けております
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(愛知県) [sage]:2011/11/08(火) 22:58:59.17 ID:rXwEdJkF0
もうすぐ2カ月だが……
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:28:18.17 ID:NIu1O4D60
新約三巻の表紙にひゃっほーーーーぅなワケです。早く発売されないかなー
ともかく久々に投下ー
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:29:08.85 ID:NIu1O4D60

番外編 其の八 本当に怖い家庭の医学


城塞都市アヴァロン 美琴の私室――


美琴「ごほっ、ごほっ……」

フィ「38.2℃か。風邪だな」スキャンチュウ

美琴「ううー、頭痛い……」

フィ「寝る前に、きちんと髪を乾かさないまま寝るからだ」

美琴「説教はいいから薬を……こほっこほっ!」

フィ「これは看病を要請する必要があるか」

美琴「か…かんびょう―――」

472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:30:22.42 ID:NIu1O4D60

Case 1 御坂妹


美琴「あれ……? フィアンマが居ない」キョロキョロ


コンコン


美琴「こほっ、ど、どうぞー」

御坂妹「失礼します、とミサカは入室します」ガチャ

美琴「御坂妹? フィアンマが呼んでくれたのか?」

御坂妹「はい、ミサカが来たからにはもう安心です、とミサカは自身の有能さをアピールします」

美琴「けほっけほっ、……手間かけさせてごめんな」

御坂妹「気にしないでください。では早速これを」サッ

美琴「……あの御坂妹さん? それは一体……」

御坂妹「ネギですが? とミサカはお姉様のパジャマを脱がせつつ答えます」ポイポイ

美琴「どうして脱がす必要が!?」ジタバタ

御坂妹「脱がさないとお尻に刺せません、とミサカは暴れるお姉様を押さえつけます」グイッ

美琴「お尻!? 刺す!?」

御坂妹「新鮮なネギは風邪の特効薬らしいですよ? とミサカはにわか知識を披露します」

美琴「迷信だろ!?」

御坂妹「……プラシーボ効果をご存知ですか?」ソロー

美琴「偽薬のことか……って! なに挿れようとしてやがりますかっ!?」

御坂妹「フフフ、信じる者は救われますよ、とミサカは狙いを定め……」

美琴「う、うそだろ……?」ガクブル

御坂妹「痛みは一瞬です。すぐによくなるのでミサカに任せて、とミサカは一思いにネギで刺し穿ちます!」シュッ!

美琴「い……いやああああああああああああああああああああああああああああ!!??」


473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:31:35.22 ID:NIu1O4D60

Case 2 ミサカ10777号

数十分後


美琴「けほっけほっ……全然治らないじゃねーか……うそつきぃ」メソメソ


コンコン


美琴「はい……」

露ミサカ「お姉様、お加減はいかがですか? とミサカ10777号は苦々しい心境で入室します」ガチャ

美琴「あ…あはは、結構マシになっ、こほっ、こほっ!」

露ミサカ「無理をしてはいけません、とミサカはお姉様をそっと寝かしつけます」

美琴「ありがとな……」ニコッ

露ミサカ「ッ……///」キュンキュン

美琴「さっきのは悪い夢だったんだ……」

露ミサカ「あ、あの///」オズオズ

美琴「こんなに優しい妹が、あんな酷い事をするはずないもんな。……お尻がヒリヒリするのも気のせい、うん、気のせい」ブツブツ

露ミサカ「お姉様が早く快方に向かうように民間療法を調べてきました、とミサカはおもむろにネギを取り出します///」スッ

美琴「ネギは嫌ああああああああああああああああああああ!!??」ブンブン

露ミサカ「少しだけ熱しておくのがコツだそうで、とミサカは能力でネギを温めながらお姉様ににじり寄ります」ビリビリ

美琴「おかしい! こんなの絶対おかしいよっ!?」

露ミサカ「お姉様が頑なに嫌がる意味が分かりません、とミサカはお姉様を脱がしつつ目標を捏ねくりまわしてみます」ムニムニ

美琴「ひぁっ!?」ビクッ

露ミサカ「ここがいいのですか?」コネコネ

美琴「違っ、や、やあぁぁ///」

露ミサカ「ハァハァ……何故でしょう。もっとお姉様を鳴かせてみたい、とミサカは嗜虐的に微笑みます」ニヤァァ

美琴「あ…ああ……」イヤイヤ


474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:32:51.11 ID:NIu1O4D60

Case 3 一方通行

さらに数十分後


美琴「えぐっ、ひぐっ」ポロポロ


コンコン


美琴「もう……いやだ」メソメソ

一方通行「邪魔するぜェ……って、どォした!?」ガチャ

美琴「一方通行……?」

一方通行「クソッ、何があった!?」

美琴「な、なんでもない!」ゴシゴシ

一方通行「ンな訳ねェだろォが!! オリジナルがまたやらかしたのか!?」

美琴「違うから! 心配してくれるのはありがたいんだけど……その、何ていうか」モジモジ

一方通行「……わりィ、男には言い難いこともあるよなァ」シミジミ

美琴「う、うん……(あんな事、誰にも言えるわけねー!)」


一方通行「ところで風邪の具合はどうだ?」

美琴「ぼちぼちかな。今日一日寝てれば治ると思う」

一方通行「だったら念のために、これを使っとくか」スッ

美琴「なになに? 風邪薬か何か……って、きゃああああああああああああああああああ!!!???」

一方通行「うおっ、なンだ!?」ビクッ

美琴「ネギはもう嫌ぁぁ!! そこは挿れるとこじゃ……や、やめて……お尻は、お尻はヤだあああああああああああ!!??」フルフル

一方通行「……」

475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:34:22.90 ID:NIu1O4D60

数分後


美琴「はぁ…はぁ……こほっ、こほっ!」

一方通行「落ち着いたか?」サスサス

美琴「……うん」

一方通行「妹達の何人かが民間療法を調べてやがったが、なるほどなァ」

美琴「本人たちに悪気は無いと思うんだよ。きっと……多分……いや、もしかしたら……?」

一方通行「ハァ、オマエも難儀だな。俺だったら即、愉快なオブジェにしてンぜ」

美琴「あはは……」

一方通行「つってもよォ、流石にお咎め無しって訳にはいかねェよなァ?」

美琴「え?」

一方通行「俺も一応ここの責任者だしィ? 躾けのなってないクソヤロウは締めねェとなァ」ビキビキ

美琴「クソ野郎って、相手は女の子…」

一方通行「関係ねェ! 誰であれ、打ち止めとオマエを泣かせるヤツはタダじゃおかねェって決めてンだ」ゴゴゴゴ

美琴「……せめて暴力は無しの方向でお願いします」オズオズ

一方通行「安心しろ。ちっとばかしネギを差し込んでやるだけだからよォ」ニタァァ

美琴「お、おまっ!? それ男がやったら犯罪っ!?」※女性でも犯罪です

一方通行「知りませェン。ここでは俺が法律ですゥ」シレッ

美琴「なにそのジャイアニズム!? ちょっとでいいから後先考えて!?」アタフタ

一方通行「ンなこたァいいから、オマエはこれを首に巻いて寝てろ」グルグル

美琴「……何故、御坂さんはネギを巻かれているのでせうか?」

一方通行「風邪引いたら首にネギを巻く。常識だろォが」

美琴「そ、そうなんだ」

一方通行「そンじゃあ、ちょっくら狩りに行ってくるわ」ガチャ


476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:35:05.21 ID:NIu1O4D60

Case 4 禁書目録

更に更に数十分後


美琴「すぅ……すぅ……」Zzz


コンコン


禁書「みことー?」ガチャ

美琴「すぅ……すぅ……」Zzz

禁書「気持ちよさそうに寝てる……」

美琴「むにゃ……ネギは……勘弁して……」Zzz

禁書「ネギ? それなら埼玉県名産、深谷ネギが最高かも。とっても甘くて美味しいんだよ」

美琴「んぅ……インデックス?」パチリ

禁書「あ、起こしちゃってごめんね」

美琴「はは、いいよ。お見舞いに来てくれたんだろ?」

禁書「うん。みことが風邪を拗らせたって聞いたから、特効薬を持ってきたんだ」

美琴「ネギは結構ですっ!?」ビクゥ

禁書「ほえ?」

477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:36:05.50 ID:NIu1O4D60

美琴「ご、ごめん、つい反射的に」

禁書「フフ、おかしなみこと」クスクス

美琴「ちょっとしたトラウマなんだよ……」

禁書「じゃあこれを食べて、トラウマごと風邪を吹き飛ばせばいいかも」スッ

美琴「なになに? 精のつく食べ物なのかなー…………あ、あれー? 御坂さんの目の前に、黒焦げの爬虫類がこんにちはしてるー!?」

禁書「ヤモリの串焼きだよ」ニコニコ

美琴「なんて残酷な!? つーかそんなモン食えるかー!」

禁書「香ばしさと絶妙な食感が美味しいんだよ?」

美琴「無理っ! 折角だけどビジュアル的に無理です!」

禁書「むうー」ムッスー

美琴「気持ちは嬉しいからさ。うん、気持ちだけ受け取っておくよ」ウンウン

禁書「ああーーっ!! あんなとこに空飛ぶ孤独のグルメが!!」ユビサス

美琴「え、どこどこ?」キョロキョロ

禁書「隙あり!」シュッ

美琴「むぐっ!?」パックン

禁書「よーく噛んで飲み込んでね♪」

美琴「もぐもぐ……ごっくん…………うえぇぇ、苦いぃぃ……」

禁書「その苦味が旨いんだよ」

美琴「いきなり人の口にモノをつっこむな……ってもしかして!?」

禁書「珍味だったでしょ? ヤモリの串焼き」

美琴「ちょっ、おまっ、ふざけっ、えっ、マジで!?」ダイコンラン

禁書「栄養もとったし、ゆっくり休んでてね? 良い事をした後は気持ちが良いんだよ」トテトテ ガチャ

美琴「やりっぱで放置しないで!?」ガーン


478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:36:43.29 ID:NIu1O4D60

Case 5 ステイル=マグヌス

更に更に更に数十分後


美琴「うう、気持ち悪い……てか吐きそう」


コンコン


美琴「はーい……」

ステイル「やあ、具合はどうだい?」ガチャ

美琴「今、御坂さんの口の中は第三次世界大戦の縮図のようです……」ブツブツ

ステイル「き、君も大変みたいだね」

美琴「なあ聞いていいか?」

ステイル「なんだい」

美琴「魔術師ってヤモリとか食べんの? 爬虫類でも構わずキャプチャーしちゃうの?」

ステイル「君は魔術師を何だと…」

美琴「インデックスがさぁ、ヤモリを持ってきてさ、俺に無理やり食べさせたんだけど、これってどうよ?」

ステイル「……」ポカーン

美琴「……ごめん、つい愚痴っちまった」

ステイル「いや、あの子には僕から言って聞かせておく」

479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:37:29.43 ID:NIu1O4D60

美琴「それにしても口の中がヤバい。爬虫類っぽい味が全然抜けねえ」

ステイル「……どんな味だ」

美琴「淡白なのに激苦くて、それでいて生臭い感じ? ……うえぇ、吐きそう」グッタリ

ステイル「それは酷いね。口直しに何か作ってこようか?」

美琴「マジで!?」

ステイル「胃も弱っているだろうから、オートミールか雑炊あたりでいいかな?」

美琴「全然オッケーです!」

ステイル「君には世話になったからな。ここらで借りを返しておくのも悪くはない」

美琴「貸しなんて思ってないのに。お前も律儀だなー」

ステイル「これは矜持の問題だ。それに風邪は万病の元と言うんだ。さっさと治してもらわないと、あの子が心配する」

美琴「あー、なるほど」

ステイル「出来たら運ばせるから寝ているといい」ガチャ

美琴(ひとの優しさが身に沁みるなぁ……)

480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:38:11.00 ID:NIu1O4D60

Case 6 絹旗最愛

更に更に更に更に数十分後


コンコン

絹旗「御坂、入りますよ?」ガチャ

美琴「すぅ……すぅ……」Zzz

絹旗「食事を運んで来たのですが、超寝てますね」

美琴「すぅ……すぅ……」Zzz

絹旗「そういえば御坂と初めて会った日、一緒に寝たんでしたっけ……」

美琴「……」スヤスヤ

絹旗「た、たまには超甘えても……いいですよね?」ソワソワ

ゴソゴソ

美琴「……」スヤスヤ

絹旗「へへ……。御坂の傍は超心地いいです♪」ホッコリ


481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:38:42.31 ID:NIu1O4D60

Case 7 麦野沈利

数時間後


コンコン

麦野「上条君、生きてるー?」ガチャ


美琴「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

絹旗「くぅ……くぅ……」スヤスヤ


麦野「…………携帯は、と」ピロリーン♪

麦野「フフ、良いネタも手に入ったし、こりゃ起こさないうちに退散したほうがいいかしらね」クスクス

麦野「でもホントに仲がいいわねえ」ガチャ

482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:39:36.35 ID:NIu1O4D60

Case 8 浜面/仕上

麦野退室の直後


浜面「おーっす、御坂生きてるかー?」ガチャ


美琴「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

絹旗「くぅ……くぅ……」スヤスヤ


浜面「なんで絹旗も寝てるんだよ。けど……」ジー


美琴「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

絹旗「みさか……」スヤスヤ ギューッ


浜面「抱き合って眠る美少女、か。……興奮してきた!」

滝壺「どうして?」

浜面「そんなもんお前……普段はムカつく絹旗と、癒し系美少女御坂とのコラボだぞ!? どんだけ妄想の余地があんだよ!?」

滝壺「はまづらは、みさかがいいの?」

浜面「はぁ? 御坂ならウェルカムに決まってんだろ。胸は無いが性格と顔はかなり好みだ」ウンウン

滝壺「ふーん……」

浜面「それになんつっても暴力を振るわないのが素晴らしい! ……最近、滝壺にもヤンデレの兆しが見えるからなぁ」ヤレヤレ

滝壺「……」ガシッ

浜面「痛っ、なにしやが……る?」ギギギ

滝壺「はまづら」ゴゴゴゴ

浜面「は、はい!?」

滝壺「辞世の句くらい聞いてあげるよ?」ニッコリ

浜面「待ってくれ! 言い訳ぐらいさせて…」

滝壺「嫌死刑」キッパリ

浜面「字が違うでしょおおおおおおおおおお!? 癒されるどころか殺されちゃう!?」


483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:41:00.42 ID:NIu1O4D60

Last Case 上条当麻  浜面→浜/面になって数分後


城塞都市アヴァロン――


上条「なんか騒がしいな」

フィ「妹達がマスターの看病をすると張り切っていたが」

アロウン(ハッハッハ、見てみろ! 件の妹達が大変なことになっているぞ!)

上条「へ……?」



一方通行「ぎゃははっ!! どォしたァ? 俺なンざ楽勝で制圧できるンじゃなかったのかァ?」

御坂妹「そんな!? 代理演算はカットしているはずなのに、とミサカは迫り来るロリコンに恐怖します」ガクブル

一方通行「どこぞの戦闘民族みてェに弱点をそのままにしておくかよ」

露ミサカ「そ、それは迂闊な主人公兄だけでは? とミサカは露骨に話題を逸らそうと試みます」ブルブル

一方通行「一応、俺はエリートだったからなァ。つっても噛ませになるつもりはねェが」

御坂妹「み、みみみ、ミサカたちに手を上げればお姉様が黙っていませんよ、とミサカは臆面もなく虎の威を借りてみせます」オロオロ

一方通行「あァ、暴力はいけねェよなァ」ニヤリ

露ミサカ「ほっ、とミサカは胸を撫で下ろし…」

一方通行「だからさっさとケツを出せ」

ミサカs「「…………ッ!?」」ビクッ

一方通行「自分からケツ振ってねだるようになるまで、たっぷり調教してやっからよォ」スッ



アロウン(……ネギで調教するのか。時代は変わったな)

フィ「止めないのか?」

上条「どうせ因果応報だろ。それにヘタレな一方通行の事だから口だけだって」

484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:42:09.17 ID:NIu1O4D60

アロウン(お、神裂が戻ったようだな)


神裂「ちょうどいいところに居ましたか」スタスタ

上条「おかえりー」

神裂「フフ、ただいま戻りました。これが頼まれていた物です」スッ

上条「サンキュー、助かった!」ニカッ

神裂「……どうしてそんなに嬉しそうなのですか」ゲンナリ

フィ「理由は単純極まりない。コイツが筋金入りの変態だからだ」

神裂「ああ……」ナットク

上条「誰が変態か!?」

アロウン(お前だお前。いい加減自覚しろ)

上条「アンタにだけは言われたくない!」

アロウン(フフン、俺はアロウン様だぞ? お尻す? 掘るす? そんなモノは所詮、人間風情が描いた幻想にすぎぬわ!!)

上条「意味わかんねーよ!?」

神裂「独り言も程々にして、彼……いえ、彼女の元へ行ったらどうです?」

上条「そ、そうだった!」

485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:42:57.16 ID:NIu1O4D60

美琴の私室――


コンコン

上条「入るぞー」ガチャ


美琴「……」スヤスヤ

絹旗「えへへ……」スリスリ スヤスヤ


フィ「増えているな」

上条「冷静に言うな! ってまあ、絹旗さんなら別にいっか」

アロウン(どんな基準だ)

上条「絹旗さんと一方通行なんかはオッケー。黒子や一部の妹達はダメ」

アロウン(なるほど、実に分かり易いガイドラインだ)

上条「それじゃあ、ちょっと可哀想だけど起こしますか」

フィ「あーたーらしーい朝がきた、希望の朝ーだ♪」

美琴「んぅ……もう朝……?」ムクリ

上条「朝っていうか、なんで目覚ましがラジオ体操?」

美琴「映画で流れたのをフィアンマが気に入ったから……」ショボショボ

上条「ああ、あれか」

アロウン(黒光りする大事な玉のアレか。……棒はないが)

上条「卑猥な表現すんな!」

486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:43:43.22 ID:NIu1O4D60

美琴「あれ? どうして絹旗が隣で寝てるんだ?」

フィ「さあな。おい、起きろ小学生」

絹旗「小学生じゃありません!」ムクッ

上条「ハハ、寝起きいいなー」

絹旗「え、上条さん? ……あ」

フィ「このエロガキめ、マスターの寝込みを襲うとは何事だ」

絹旗「ちょ、超誤解です!?」アセアセ

美琴「こら! 絹旗がそんな事するわけないだろ」チョップ

フィ「怒るな。冗談だ」

美琴「ったく……。絹旗は気にしなくていッけほっ、けほっ!」

絹旗「無理しないでください。さ、横になって」サスサス

美琴「うう、そうする……」ポフ

上条「神裂さんに風邪薬を買ってきてもらったから、一応絹旗さんも飲んでおいてくれ」スッ

絹旗「はい」

美琴「あれ? 水が無いみたいだけど?」

上条「あ、忘れてた」

絹旗「それじゃあ、私が汲んできますね」トコトコ

上条「ごめんなー。ホントなら俺が用意しとくべきだったのに」

絹旗「いえ、上条さんは御坂の超傍に居てあげてください」ガチャ

487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:45:04.23 ID:NIu1O4D60


美琴「はは、おまえも結構抜けてるんだな」ヘラヘラ

上条「そうでもないけど?」スッ

美琴「水差し? なんだよ水あるじゃん」

上条「いやー、絹旗さんが居たのは予想外だったからさ、……席を外してもらったんだ」ニッコリ

美琴「……ッ」ゾクゾクッ

上条「飲み薬ってさぁ、いまいち効き目が薄いのよねー」

美琴「そ、そうかな? 風邪なんて滅多に引かないから分かんないや。あはは……」

上条「だから要冷蔵のコイツの出番ってわけ!」チャラララーン!

美琴「……なにそれ?」

上条「座薬に決まってんでしょ♪」

美琴「なるほどなー、って座薬ぅ!?」

上条「はい、お尻出して」ニコニコ

美琴「あ、アホか! どうしてそうなるんだよ!?」

上条「そんなもん私が犯りたいからよ!」

美琴「ニュアンスがおかしいのは確定的に明らか!?」ガビーン

上条「大丈夫だってば。騙されたと思って私にまかせなさい♪」ニッコォォ

美琴「嘘だっ!! おまえがそう言うときは、絶対俺が酷い目に遭うカラクリになってんだ!」

488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:46:17.66 ID:NIu1O4D60

フィ「まあ聞け。座薬が即効性に優れるのは真実だ」

美琴「そんな事言われても……」チラッ

上条「頑固な風邪もコレ一発なんだから!」ニッコニコ

美琴「こいつに任せたら風邪以上の苦痛を味わいそうで怖いんだよ!」

上条「考えすぎよー。私はアンタに早く良くなってほしいだけ」キリッ

美琴「……そうだよな。疑ってごめんな。少し疑心暗鬼になってた」

上条「気にしてないわよ(本番は中学を卒業してからなんて厄介ったらないわね。ったく、真面目すぎんのよ)」ナデナデ

美琴「……」

上条(だから上条センセーは考えた! 前がダメなら後ろを使えばいいじゃない!!)

美琴「ッ!?」ビクゥ

上条(そうだ、土御門から借りた本にあったアレを試すのもいいかも)

美琴「あ、あれってなに……?」ガクブル

上条「処女のまま徹底的に調教するの。口も胸もお尻も開発されてるのに処女……エロいでしょう?」ウットリ

美琴「エロいでしょう? じゃねーよ!?」

上条「あれ?」

アロウン(欲望が駄々漏れだったぞ。もっとバレないように注意をだな……)グチグチ

上条「アハハ、ごめんごめん」

美琴「軽く流すな!」

489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:47:02.85 ID:NIu1O4D60

美琴「大体、座薬一つでどんだけ妄想膨らましてんだよ!」

上条「えー、いいじゃん別にー」

美琴「よくねえ! そんなに欲求不満ならオ……自家発電でもしてろ」プイッ

上条「あれれー? 今なんて言おうとしたのかな?」ニヤニヤ

美琴「……数億の命を対価に刹那の快楽を得る、罪深い漢の錬金術?」

上条「プッ、なにそれ? 風邪だけじゃなくて、中二病も拗らせたの?」

美琴「う、うるさい!///」カァァ

上条「怒らない怒らない♪」ナデナデ

美琴「うう、いいからおまえも出てけ! 羞恥プレイなんてまっぴらゴメンなんだよ!」

上条「ふ〜ん、そういう態度とるんだ?」

美琴「な…なんだよ」

上条「だったら無理矢理するしかないじゃない♪」ガバッ

美琴「ええっ! なんでそうなんの!?」

上条「アンタがさっき言ったじゃん。私は! 今! 欲求不満なのよ!!」キリッ

美琴「アホかぁぁーーーーーっ!!!」


コンコン


絹旗「お水を汲んできました……って、うえぇっ!?」ガチャ

上条「チッ、意外に早かったか」

490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:48:04.40 ID:NIu1O4D60

絹旗「ななな、な、なにやってるんですか!?///」チラチラ

上条「そうだよ、ナニやってるんだよ」

美琴「開き直った!?」ガビーン

絹旗「御坂は病人なんですよ!? 超自重してください!」

美琴「そうだそうだー! もっと言ってやれ!」

上条「はぁ? 風邪引きだから座薬を入れようとしてるだけだろ」

絹旗「ざ、座薬!?」

上条「そ、だから絹旗さんが心配するような事はないよ」

美琴「だったら自分でやらせてほしいのですが……」オズオズ

上条「いいけど?(フフフ、絹旗さんが部屋から出たらすぐにでも私が……)」

美琴「息するように嘘吐いてるよね!?」

上条「しまったー。だがバレてしまってはしょうがない」ボーヨミ

美琴「隠す気ないよね!? つーか脱がそうとすんな!」

上条「魔法のことばで たーのしいー 仲間がー ぽぽぽぽーん♪」ポイポイッ

美琴「ひゃあああ!?///」スッポンポン

491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:48:44.90 ID:NIu1O4D60

絹旗「ちょ、御坂が超嫌がってるじゃないですか!」

上条「口じゃ嫌がってても、カラダは正直だもんな?」ニッコリ

美琴「んな訳あるかーーー!!///」

アロウン(完全に悪役の台詞だな。だがそれがいい)

美琴「この魔王使えねー! エロが絡むとホントにダメだな!」

上条「さあ観念して…」

絹旗「御坂から離れて!」

上条「……どうして?」

絹旗「いくら恋人でも、やっていい事と悪い事があります!」

上条「それこそ部外者が口を出すことじゃないだろ?」

絹旗「部外者じゃありません。御坂は大切な超友達です!!」キッパリ

美琴「絹旗ぁ……」グッスン

上条「いい友情だ。感動的だな…………だが無意味だ」ニコッ

絹旗「え……」

上条「観客がいたほうが萌えるだろ?」

絹旗「〜〜〜〜〜ッ、変態! 変態っ!! 超変態っ!!!///」カァァ

美琴「ま、待って! 人前でなんて…」

上条「んじゃ、座薬挿入♪」ツプッ

美琴「んあぁっ――――」


492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:49:37.88 ID:NIu1O4D60

Case 0 御坂美琴


美琴「――――あ…あぁ……」ピクンッ

フィ「どうした?」

美琴「へあぁ!? ……あ、あれ?」キョロキョロ

フィ「狐につままれたような顔をしているぞ」

美琴「もしかして、さっきまでのは夢?」

フィ「白昼夢でも見たのか。……想定より深刻な症状だな。風邪以外の可能性も考慮するか」

美琴「いや夢にしては感覚がリアルだったような……ハッ!?」

フィ「何か心当たりでもあったのか?」

美琴「これはアレだ。運命探知(リーディングシュタイナー)に目覚めたのかもッけほっ、けほっ!」

フィ「……」

美琴「発熱をきっかけに危険察知能力が進化したんだよ。でないとあんな鮮明にビジョンが……」ブツブツ

フィ「おい中三、遅まきの中二病は大概にしておけ。まあ超電磁砲(笑)も大概だがな」

美琴「誰が中二ごほっごほっ!」

フィ「大声を出すな。身体に障る」

美琴「……中二病じゃないもん」ションボリ

フィ「いじけるな。で、具体的に何を察知したんだ?」

美琴「えーっと確か…………………………に、逃げないと!?」アタフタ


493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:50:17.14 ID:NIu1O4D60

番外個体の私室――


番外個体「――なるほどね。それでミサカのとこに来たのか」

美琴「すみません、匿ってもらえませんか?」オズオズ

番外個体「それはいいけどさ、肝心の風邪の具合はどうなの?」

美琴「大分マシになッ、こほっこほっ!」

番外個体「はぁ、全然じゃない。とにかくベッドで休んでて」

美琴「……面目ない」

ゴソゴソ

番外個体「今朝干したばっかだから、ふかふかのはずだよ」

美琴「んー」ゴロゴロ

番外個体「……」

美琴「あははー、ホントにふっかふかだー」ポフポフ

番外個体「あー、なんとなく分かっちゃった」

美琴「うん? なにが?」

番外個体「降り積もった雪を、思う様踏み荒らしたくなる衝動に似てるっていうか……嗜虐心がそそられる?」ニヤァ

美琴「え……ちょ……笑顔が怖いのですが」オロオロ

番外個体「きゃは☆ じょーだんだってば、ぶひゃひゃひゃ!!」ケラケラ

美琴「で、ですよねー、あはは……」ホッ

番外個体「第一位と上位個体以外には内緒にしとくから、ゆっくり寝てなよ」

美琴「うん、さんきゅーな」

494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:50:51.76 ID:NIu1O4D60


美琴「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

番外個体「やれやれ、苦労してるみたいだねぇ……ん?」Prrr

御坂妹『緊急事態だ。お姉様が行方不明になった。何か情報はないか?』

番外個体「そりゃ大変だ。てか口調がマスラオすぎるんですけどー?」

御坂妹『通信量削減のためだ。定額プラン消滅だけは避けねば』

番外個体「え、MNWってパケット制なの!?」ガーン

御坂妹『クッ、こうしてる間にもお姉様が……ッ!! オーバー』pi

番外個体「投げっぱなしかよ! ……あとで上位個体に聞いてみよっと」

ドクン

番外個体「ッ!?」ズキッ

番外個体「こ、この感覚は……負の感情?」※侵食率 10%

495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:51:49.82 ID:NIu1O4D60

数時間後


番外個体「……」ジー ※侵食率 70%

美琴「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

番外個体「…………」ムラムラ ※侵食率 80%

美琴「ん……」コロン ネガエリ

番外個体「…………」ウロウロ ※侵食率 90%

美琴「むにゃ……ふふ……」スヤスヤ

番外個体「…………あは♪」プッツン ※侵食率 100%

ハムッ

美琴「にょわっ!?」ビクッ

番外個体「はむ……あむ……」

美琴「みみ番外個体、ひゃん!? み、耳はやめ……ッ///」ピクン

番外個体「ちゅぱっ……ハァハァ……お姉さま///」

美琴「うう、番外個体はこういうイタズラはしないと思ってたのに……」

番外個体「イタズラ? ううん、違うね。これは……この気持ちは」

美琴「番外個体……? なんか様子が……」

番外個体「この気持ち、まさしく愛だァァあああああ!!!」ガバチョ

美琴「ええーーーーーーーーっ!!??」

番外個体「んふふ、まずは首筋、いただきまーす♪」ハムッ

美琴「き…きゃああああああああああああ!?」


ドカッッ!!!


御坂妹「お姉様! ご無事ですか!? とミサカは部屋に踏み込みつつ大声……で?」

美琴「み、御坂妹!?」

番外個体「あァ? もしかしなくてもミサカの邪魔をしにきたのかな?」イラッ

御坂妹「……いやん///」モジモジ

496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:52:42.98 ID:NIu1O4D60

番外個体「ギャハハハ、いやんじゃねーよ」

御坂妹「ハッ!? そんな事よりお姉様は……? とミサカは辺りを見回します」キョロキョロ

番外個体「ありゃ?」




城塞都市アヴァロン 城内――


露ミサカ「10032号より入電。番外個体の部屋付近に潜伏中の模様、とミサカは状況確認します」

19090号「一刻も早く保護し看病しなければ、とミサカはネギを片手に意気込みます」


ダダダダダダダッ!!!


美琴「こほっこほっ、……行ったか」チラッ

美琴(どうする……妹達に捕まれば御坂さんの尊厳がヤバイ。アイツに捕まってもえらい事になるのは間違いない)

美琴「よし、ここは一方通行に保護してもらうのが無難だな。けほっ!」

上条「咳が出てるじゃない。早く横にならないと」サスサス

美琴「ありがと、楽になったよ」

上条「どーいたしまして。そんじゃ部屋に戻りましょ」ヒョイ

美琴「ふえっ!?」

上条「……」ニッコリ

美琴「……」カタカタ

上条「震えてるわね。熱が上がってるのかしら?」

美琴「終わった……」ガックリ

497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:53:30.90 ID:NIu1O4D60

美琴の私室――


上条「はい、よく我慢出来ました」ナデナデ

美琴「ん……///」

アロウン(妙だな……。いつもなら『子供扱いすんなー!』とか言って怒るはずなんだが)

美琴「ちゅ、中学生は子供! 御坂さんは分際を弁えておりますのことよ!?」アワアワ

上条「なんか怪しいわねえ。……フィアンマ?」

フィ「ふむ――脳波の乱れ、心拍数の増大、発汗量、貴様に疚しいところがあるのは明白だな」

上条「ふーん。で? 美琴ちゃんは何を隠してるのかなー?」

美琴「な、なにも!?」フルフル

上条「怒らないから、上条センセーに言ってごらん?」

美琴「……ホント?」

上条「ホントホント。騙されたと思ってゲロっちゃいなさい」ナデナデ

美琴「う、うん。実は――」


少女説明中


美琴「――っていう予知? みたいなのが見えたんだ」

上条「……」

美琴「おまえならあり得るかもだったから、その……ごめんな?」

アロウン(おいおい、あり得るもなにもコイツの頭の中じゃ、もっと酷いことが……)

上条「だ、黙れっ!」クワッ

美琴「うわっ、なんだいきなり?」ビクッ

498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:54:35.19 ID:NIu1O4D60

アロウン(クックック、年頃の、しかもレベル5ともなれば妄想力もハンパないってこった)

美琴「妄想?」

上条「い、言うなよ!? 絶対言うなよ!?」アセアセ

アロウン(どうするかなぁ?)

上条「もし破局なんてことになったら、アンタだって困るでしょ!?」

アロウン(その心配だけはないと思うが)

上条「いい加減なこと言う、ん?」クイクイ

美琴「……そんなに欲求不満が溜まってるのか?」オズオズ

上条「はい?」

美琴「だったらさ、元に戻らないか?」

上条「は……はぁ!?」

美琴「俺はほら、我慢強さに自信があるから」

アロウン(却下だ却下! この俺を孤独死させる気か!)

美琴「そ、そっか。アロウンを一人ぼっちにするのはダメだよな」

アロウン(ボッチじゃねえ! お前ら人間が高貴なる俺様を認識出来んだけだ!)

美琴「じゃあ期限を決めるのはどうかな? 一年間とかさ」

アロウン(31536000秒も耐えろと言うのか!? 確実に死ぬぞ!?)

美琴「なんで秒換算?」

アロウン(おい、お前からも言ってやれ。独居老人が社会問題化しても、俺には関係ない話だよな! な!?)

上条「アロウンの言う通りね。私も反対よ」

アロウン(そら見たことか! 俺の平穏と安らぎのために、お前は御坂美琴をやってればいいんだ)

499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:55:27.36 ID:NIu1O4D60

美琴「ええー、名案だと思うんだけどなぁ。……御坂さんの貞操的に考えて」

アロウン(ええいっ、斯くなる上は! ――万物を司る創世の力よ、二点を繋ぐ霊脈を断ち切れ!!)


パキィィィィィィン!!!!!


アロウン(ふぅ……。これで一安心だな)ヤレヤレ

美琴「お、おい……まさか」

アロウン(フフン、お前たちを繋ぐバイパスを閉じさせてもらった)

上条「つまり……?」

アロウン(もう戻れん。少なくとも俺の魔力が回復するまではな)

上条「よっしゃああああああああ!!! 大勝利ィィーーーーーーーーーッ!!!」

アロウン(うむ、疑う余地のない完勝だ)

美琴「うそ……」

フィ「これは酷い」














上条「まあ、一晩ぐっすり寝れば魔力は回復しちゃうんだけどね」

美琴「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!??」

バシバシ!!

上条「非力だなー。涙目美琴タン萌えーってヤツ?」ケラケラ
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:57:10.34 ID:NIu1O4D60


美琴「……」ムッスー

上条「ごめんってば。もう機嫌直してよ」ナデナデ

美琴「……」プイッ

上条「調子に乗りすぎたのは反省してるから」

フィ「こうなってはお手上げだ。しばらく放っておけ」

上条「ふっふっふ、こんな事もあろうかと! ポッキーを用意してるのよ!」スッ

フィ「なるほど、ポッキーの日に便乗する腹か」

上条「恋人の定番 ポッキーゲームがしたいなぁ〜」

美琴「……」ピクッ

上条「ゲームにかこつけてキスしたいなぁ〜。仲直りしたいなぁ〜」

美琴「しょ、しょーがねーなぁ……そこまで言うなら許してもいいかな?///」モジモジ

フィ「……単純なヤツだ」ヤレヤレ



このあとの激しいキスで風邪がうつってしまうのは、また別のおはなし

501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福岡県) [sage  saga]:2011/11/11(金) 23:57:43.02 ID:NIu1O4D60
といったところで今回は終了
別のSSを書いてる弊害か、書いてて混乱しまくりです。おかしいなー
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/11/12(土) 02:59:03.02 ID:H7uTbBhGo
おお久しぶりだな
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/12(土) 07:14:23.18 ID:Gz7PKN+uo
待ってたぜぇ
なんというか相変わらずの面々で安心するww
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/17(木) 20:36:51.42 ID:IDIZ/RX80
いつの間にか来てたんだな
次の更新も楽しみにしてるよ
505 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/28(水) 11:59:06.77 ID:GgyfPIPC0
始めの方で批判してる奴なんなの?

今さっき前スレみて、その後にこのスレ見つけて読み始めたんだが、批判コメ多くて読むのやめた

でもここら辺は同志多くて元気でたわ

最初から読んでくる
506 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage ]:2011/12/28(水) 12:12:25.87 ID:H55vJyCd0
>>505
それはかの有名な福岡さんじゃないかー

作者が来たかと思って飛んできたら……
507 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 03:22:59.51 ID:3+qXf/mro
この批判しちゃいけない空気が失踪を助長してるんじゃないかと最近思い始めた
508 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 15:57:55.34 ID:IAt4TDxHo
叩けば消え、甘やかしても消える…
難しいものだな
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/12/30(金) 16:09:50.92 ID:EuBlVBJyo
ここの1は別のスレで書いてるから
こっちの書き込みがないだけだぞ
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 11:25:15.64 ID:zuQlUGRIO
違うスレが気になる
つかそろそろ生存報告頼む
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/01/24(火) 19:37:43.79 ID:isudYL6r0
もうそろそろ戻って来てくれると信じている
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/01/27(金) 00:46:47.48 ID:Xgu9vHa90
すみませんー! 急がしすぎて更新がががッ!
生存報告を兼ねて小ネタを投下ー
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/01/27(金) 00:47:44.62 ID:Xgu9vHa90

城塞都市アヴァロン 上条の私室――


美琴「むう、なるほどな〜」ゴロゴロ

上条「何読んでんの?」

美琴「んー、クラスの子に貰った雑誌」

フィ「何の根拠もない、愚にもつかぬ戯言ばかりが羅列されているな」

上条「中学生のガキんちょが読むような雑誌じゃあねぇ」

美琴「はぁ……。おまえだって中学生だろ」ヤレヤレ

上条「で?」

アロウン(どんな記事を読んでるんだ?)

美琴「えっと、日本の男性は『愛してる』って言わない、みたいな内容なんだけど」

上条「ふ〜ん」

アロウン(まあ日常的に愛を囁くのもどうかと思うがな。言葉の意味が軽くなりかねん)

美琴「でも好きって言われると、しあわせな気持ちになるじゃん」

514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/01/27(金) 00:48:39.68 ID:Xgu9vHa90

上条「じゃあ言ってみてよ」

美琴「は?」

上条「私に愛を囁いて幸せにしてみせろっつってんの」ニヤニヤ

美琴「なっ!?///」カァァ

上条「ほらほら! 早く言ってみ?」

美琴「な、何回も言ってるだろ!? 大体言葉にしなくたって通じ合ってるっつーか、なんつーか……///」

上条「そっか……。アンタにとって私はその程度の存在なんだ」

美琴「そんな事ないっ!! 私はおまえを……ッ!」クワッ

フィ「口調が戻ってるぞ」

美琴「もとい! 俺はおまえを……」

上条「…………」ニヤニヤ

美琴「…………」

上条「続き」ニヤニヤ

美琴「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」

515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/01/27(金) 00:50:16.46 ID:Xgu9vHa90

美琴「毎度毎度おまえは! 俺をいじめて そんなに楽しいのかっ!?」

上条「うん」

美琴「即答!?」ガビーン

上条「だって、ねぇ?」

美琴「このいじめっ子っ!! そういう事の積み重ねが深刻ないじめにつながるんだからな!」

上条「人聞きが悪いわねぇ」

美琴「事実だろうが!」

上条「違うっつの。上条センセーがいじめっ子なんじゃない、アンタが弄られっ子なのよ」

美琴「…………」プルプル

フィ「正鵠を射ているな」

アロウン(空気キャラよりはマシといったところか。如何せん全方位に弄られているのはアレだが)クックック

美琴「ぜ、全方位とかないから。少なくとも絹旗と一方通行は御坂さんの味方ですから!」

上条「ぷっ、たった二人って。アンタ友達少ないのねぇ」プークスクス

美琴「笑うなっ! ……もういい、おまえらなんか嫌いだ」ゴソゴソ


上条「あーあ、拗ねちゃった」

アロウン(ベッドの中に引き篭もるあたり、アレの残念具合が知れるな)

516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/01/27(金) 00:51:24.63 ID:Xgu9vHa90

フィ「まったく、好きな相手に意地悪して悦に入るとは、貴様は小学生か」

上条「う……」

アロウン(些細なすれ違いから、やがて二人の距離は修復不可能なまでに…)

上条「縁起でもないモノローグ入れんな! 謝ればいいんでしょ、謝ればっ!」

アロウン(よし! 誠心誠意込めたDO☆GE☆ZAを披露してもらおうか)

上条「するかっ! ……ったく、私が悪かったから出てきてよ」


シーン……


フィ「誠意が足りないッ!」

上条「ガッツは足りてるわよ。そんな事よりお願いだから機嫌直してよ。今度 黒蜜堂でケーキ奢ってあげるからさ」


ピク……


上条「おっ」

フィ「食べ物に釣られるとは、我がマスターながらさもしいな」ヤレヤレ

美琴「釣られてない!」ガバッ

アロウン(お早い帰還なこって。つくづく安上がりだなお前は)

517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/01/27(金) 00:53:41.82 ID:Xgu9vHa90

美琴「だから黒蜜堂は関係ないんだよ! 俺はただ……」

上条「ただ?」

美琴「最近ろくにデ、デートしてなかったから、その……う…嬉しくなっちゃっただけで……///」モジモジ

上条「…………」

美琴「だからケーキなんかに釣られたんじゃないからな!///」ビシッ

上条「…………」

美琴「大体、入れ替わってからずっと俺ばっかりヤキモキさせられてるし、少しは優しくしてくれたっていいのに」

上条「…………」ウズウズ

美琴「そりゃおまえの気持ちに気付かないで蔑ろにしてたのは悪かったけど、それでもこんな風にいじめなくたっていいじゃん……」

上条「…………」ウズウズ

美琴「愛情表現なのは分かるよ。でも御坂さん的には、それこそ あ、愛してるーとか囁いて欲しいなぁ……なんて///」

上条「ああもうっ、これって振りなのよね!?」ギューッ

美琴「うひゃ!?」

上条「もっと弄って欲しかったのかっ! そうなんでしょ!」

美琴「何処をどう取ったら そんな結論に至るんだ!?」ギャース

上条「まずは豊胸マッサージから始めよっか♪」ワキワキ

美琴「ちょっ、ふざけ…んあっ! こ、こらっ、胸を揉むなぁ……///」イヤイヤ


フィ「口では嫌がる素振りを見せながらも、心とカラダは肉欲に流され――」


美琴「変なナレーション入れんなああああああああああああああああああああ!!!」ガァァ

アロウン(天下泰平、世は事も無し。うむ、正に平和だな)

美琴「俺にも平和をください……」シクシク

518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/01/27(金) 00:55:36.17 ID:Xgu9vHa90
といったところで今回は終了
別スレで書いてる上琴との差に愕然(変態的な意味で)。一年前の私は何を考えていたのか……
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/27(金) 01:41:42.71 ID:cE+SmjdM0

美琴がかわいい
中身は上条のくせにかわいい
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/27(金) 01:52:30.49 ID:r2mUSG55o
別スレとは如何に
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/01(木) 22:46:54.93 ID:+jFOjA8P0
はじめまして

くそっ 美琴in上条が可愛すぎる
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/04/26(木) 10:01:49.91 ID:U5O5co/u0
マダー?
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/26(木) 11:22:52.91 ID:83U7QqJI0
期待
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/26(木) 13:03:45.82 ID:64t5Z7ANo
まだー?
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/26(木) 17:58:40.98 ID:bTvIC3yIO
明日で三ヶ月だな
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2012/04/27(金) 23:58:48.32 ID:0MZCWaN30
投下ー
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/04/28(土) 00:00:00.26 ID:jv2sP5Dz0

学園都市 とある学生寮――


美琴「なぁなぁ」

上条「ん?」

美琴「将来の夢ってあるか?」

上条「う〜ん…………いっぱいありすぎて一つに絞れないわねぇ」

美琴「そっか、やっぱ夢くらいあるよなー」ウンウン

上条「そりゃそうよ。私ならどんなスポーツだってトップを狙えるし、折角男になったんだから色々挑戦するのも悪くないわ」

美琴「……さらっと俺の身体の所有権を主張しないでください」ガックリ

上条「あはは、言葉の綾よ」

美琴「ったく……」

上条「まあまあ、それで? 今度はアンタの夢を聞かせなさい」

美琴「…………………………………………内緒」プイッ


フィ「言えねえ……今まで生きるのに必死で、将来の展望が白紙同然だなんて情けなくて言えねえ……。ふむ、確かに情けないな」


美琴「ぎゃあああ!? 人の心を勝手に読まないで!?」ガビーン

528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/04/28(土) 00:02:09.36 ID:jv2sP5Dz0

上条「へぇー、夢が無いなんてアンタ……」

美琴「なんだよその憐みの眼差し!?」

アロウン(男子たるもの、野望の一つや二つ持てなくてどうするんだ)ヤレヤレ

美琴「ほっとけよ!」

上条「アロウン、アンタ間違ってるわよ」キリッ

美琴「そうだそうだー! ガツンと言ってや…」

上条「男子じゃなくて女子でしょ?」

アロウン(ハハ、これは失敬。お前は紛れもないレディーだったな)クックック

美琴「……ふん、御坂さんを弄ろうったって無駄だからな。そんな揺さぶり慣れ…」ヒクヒク


フィ「グスッ、いっつも俺ばっかりイジメやがってぇぇ……。意地でも弱みは見せねーよーだ! ……だ、そうだが?」


美琴「だから読むなっつってんだろーがァァ!! 今後一切 読心能力は使用禁止!」ガァァ

上条「まあそれは置いておいて」

美琴「さらっと流すなよ!? 俺にとっては死活問題なのに!」

アロウン(心を読まれたくらいで死ぬかアホ。それより将来について話を振ったからには、何かあるんだろう?)

上条「どうせ進路調査か何かでしょ。大した問題じゃないわ」

美琴「いやいや大した問題だろ!? おまえの進路だぞ!?」

上条「こういうのは結局本人の意思が大切よね。アンタの人生なんだから、アンタ自身でしっかり考えて決めなさい」

美琴「ちょ、華麗にスルーしないで!? つーか俺の身体乗っ取る気満々なのかよ!?」ガビーン

上条「うん」ニッコリ

美琴「なんだその笑顔はーー!! 少しは悪びれろよ!」

上条「ごめん……本当に悪いと思ってる。だけど私は……」ションボリ

美琴「あ、いや……本気で責めてるつもりはないから。だから落ちこむなよ」オロオロ

上条「じゃあそうする。この身体ちょーだい!」ニコッ

美琴「嘘泣きかっ!! おちょくりやがってぇぇーーー!!」プンスカ

フィ「学ばないヤツだ」ヤレヤレ

529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/04/28(土) 00:03:37.66 ID:jv2sP5Dz0

美琴「もう怒ったからな! 進路希望だって俺が勝手に書いて出してやる!」

上条「はいはい、ご自由にー」

美琴「くっそー、後で後悔したって遅いんだからな!」

上条「あ……」

美琴「フフン、流石のおまえも怖気づいたか。けど御坂さんは優しいから 今ならパピコ一個で許してやってもい…」

上条「今日は日曜日じゃない! ガンダム見なくっちゃ♪」pi

フィ「先週もツッコミ所満載だったからな。今週も目が離せん」

アロウン(確かにあのカオスっぷりだけは評価に値するな)


美琴「あ、あの……」オズオズ


上条「しーーっ!! これが終わったら相手してあげるから、あっちで遊んでなさい」シッシ

フィ「俺様のアニメ鑑賞中は静かにしろ」


美琴「はい……」ショボーン

530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/28(土) 00:04:45.34 ID:YUeOYJk90
うわぁ! 来てる! 嬉しいー!
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/04/28(土) 00:04:59.80 ID:jv2sP5Dz0



美琴「何がガンダムだよ。いい年してアニメなんかに夢中になってさ」プンプン

美琴「本当に知らないからな。もう好き勝手に書いてやる」カキカキ

美琴「とりあえず進学するのは当然として、そっから先の展望ねぇ……」カキカキ

美琴「特になりたいものなんて無いんだよなぁ……強いて言うなら幸せになりたい?」

美琴「……だったら平凡で構わないから、永久就職……ぐ、具体的には好きな人とずっと一緒にいられたらいいなぁ……」カキカキ

美琴「って何書いてんだ俺っ!? うわっ、めっちゃ恥ずかしい事書いちゃった!?///」カァァ

美琴「うう……///」キョロキョロ

美琴「よかった……。あいつらはテレビに夢中で見られてない」ホッ

美琴「あ、あはは……今のうちに消しとこっと///」ケシケシ


532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/04/28(土) 00:06:21.02 ID:jv2sP5Dz0

三十分後


上条「あー面白かった。ネタ的な意味でだけど」

アロウン(軍隊物なのに戦略もクソもないシナリオだったな)

フィ「だがそこがいい」

上条「あれ? アイツが居ないんだけど」キョロキョロ

フィ「部屋の隅で寝ている。貴様が冷たくあしらったせいで いじけたんだろう」

上条「ぐ……悪いことしちゃったわね」


美琴「ばぁーか……あほー……」スヤスヤ


アロウン(クックック、夢の中で罵られてるのは誰かな?)

上条「反省してるわよ! ……って、このプリントは?」

フィ「進路希望調査のようだな」

上条「なによ白紙じゃない。普通に進学して次も進学でいいのに」

アロウン(待て、うっすらと筆跡が残っている。これは……)


美琴「んぅ……?」ゴシゴシ


上条「あ、起きた」

美琴「へ……あっ、返して!」

上条「おっと」ヒラリ

533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/04/28(土) 00:09:20.02 ID:jv2sP5Dz0

美琴「は、白紙だったろ!? いいい、急いで仕上げなきゃだから返してくれ!」ピョンピョン

上条「えー」ヒラヒラ

美琴「なんで背伸びしてるんだよ!? うぐぐ、届かない……ッ!」

上条「アンタ……何か隠してるでしょ?」

美琴「うえっ!?」ビクッ

上条「相変わらず分かりやすいわねえ」

美琴「ああっ! おまえ、かまかけやがったな!」

アロウン(なるほど。さしずめ隠したいのはお前の希望進路だろうが、残念な事に筆跡から解析済みだ)フフン

美琴「ぜ、絶対に言うなよ!? 絶対だからな!///」カァァ

上条「ええー、教えてくれたっていいじゃん。ねぇ、アロウン?」

アロウン(ククッ、楽しみは共有するべきだよな?)

美琴「いやいやいや! 秘密は秘密にしているからこそ秘密なわけでして…」アセアセ


アロウン(――と書いていたようだ)

上条「そ、そう……それはか、可愛いわね……プフッ!?」プルプル

アロウン(なんだ? いらないなら俺が貰ってやろうか?)

上条「ダメよ! コイツをお嫁…」


美琴「ぎゃあああああ!? 光の速さでバラされてるぅーーー!?」ガビーン

上条「アッハハハ、恥ずかしがらなくてもちゃんと私がもらって…」ケラケラ

美琴「言うなぁぁーーーーーー!!!///」イヤイヤ

上条「そう言われると言いたくなるのよねぇ」ニヤニヤ

美琴「お願いだから心の中にしまってください!? できれば三重ロックして厳重に!?」

上条「じゃあ代わりに私のお願いも聞いてくれる?」

美琴「〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」コクコク


アロウン(今更どうこう言うヤツも居ないだろうに。難儀なヤツだ)ヤレヤレ



この後、心ゆくまで愛でられまくった御坂さんなのでした。

534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2012/04/28(土) 00:10:19.69 ID:jv2sP5Dz0
といったところで今回は終了
ちくしょーSSを書く時間がほっすぃーーーー!!!
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/04/28(土) 01:07:00.82 ID:ggliAaWeo
乙!
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2012/07/02(月) 15:32:40.90 ID:P1uBXVmq0
今更?に追いついたけど…再開するのかな?
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/17(火) 14:35:11.77 ID:V/oozmSW0
そろそろ3か月か
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/11(火) 13:29:04.33 ID:VfGmtwvB0
萵苣の使い魔の九蓋って、カービィに出てくるMr.フロスティのパクリ?

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