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男「学園都市。ここは本当にタルタロス内部なのか?」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
[sage]:2011/03/27(日) 06:09:44.84 ID:aaVBsHPAO
初めてSS書きます
長い目で見てください
内容はペルソナ3の学園都市入りです
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
(安価&コンマ)コードギアス・・・ @ 2025/07/13(日) 22:27:49.60 ID:9f2ER2kw0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752413269/
KU-RU-KU-RU Cruller!Neo @ 2025/07/13(日) 21:55:45.76 ID:YIcI6tEGo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752411332/
ひたむきに! @ 2025/07/13(日) 20:04:58.82 ID:YMv4024Yo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752404698/
今日の疑問手 @ 2025/07/13(日) 19:07:12.02 ID:ZqmtXqZ3o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752401231/
旅にでんちう @ 2025/07/13(日) 13:03:56.58 ID:cdEpW45FO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1752379436/
阪神と日ハム優勝しまんた @ 2025/07/13(日) 11:55:31.57 ID:GE534dXh0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752375330/
【小川しのん生誕祭】古舘くれあ「7月1日に一番乗りした話」【大遅刻】 @ 2025/07/13(日) 09:46:25.13 ID:UYwhN/KBO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752367585/
忌村「不思議な薬が出来たわ…」【安価】 @ 2025/07/12(土) 00:02:05.36 ID:BD6esqAF0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752246124/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
[sage]:2011/03/27(日) 06:24:53.49 ID:aaVBsHPAO
『皆さ……どこに………?』
ノイズ混じりの声が脳内に響く。
「おい、どうなっている。ここは本当にタルタロス内部なのか?」
白いカッターの上から赤いベストを着た男は、怪訝な顔をして口を開く。
今、白い立方体の箱のような部屋で、四人の男女がそれぞれ不思議そうな顔をし、首を傾げたりしている。
『まず…………………』
「クソッ!通信もきれやがった!」
白髪の男は、もう一度辺りを見回す。
「真田先輩、あれ……」
もう一人。
前つばの帽子をかぶり制服を崩して着た一見チャラそうな男は口を開く。
男が指指したその先には、白い箱の一面に、長方形の大きな窓が張ってある。
そこから見えたものは、たくさんの機械が詰まれた部屋があり、中で白衣を着た男がせわしなく動いている。
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
[sage]:2011/03/27(日) 06:50:18.83 ID:aaVBsHPAO
真田、そう呼ばれた男は怪訝な表情を崩さずに、
「どういう事だ。なぜタルタロス内部に人が居る。それにシャドウも見受けられない」
焦りと不安が四人を包み込む。
『いいねいいねサイッコーだねェ! こりゃいきなり実験成功だわ』
突然、室内にアナウンスのように男の声が響いた。
『おい、無能共。あいつら生け捕りにしろ』
怯えた表情で“男”の隣にいる黒いプリーツスカートの上にカッターと紺色の制服を着た女の子が口を開く。
「ねえ。今生け捕りって言ったよ。あれって私達の事だよね?」
返事をしようとしたが、しかしそれはアナウンスに憚られる。
『ああ!? 何であんなガキ共に[駆動鎧]《パワードスーツ》使うんだよ?』
次に聞こえてきたのは、怯えたまた別の男の声だ。
『しかし木原さん……』
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/03/27(日) 06:50:40.47 ID:BRnQClrW0
ふむふむ、キャラが壊れないように頑張ってくれ
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
[sage]:2011/03/27(日) 07:07:00.53 ID:aaVBsHPAO
『いいから使っとけ。手足引きちぎろうが生きときゃいいんだからよ』
そう言ってしばらくすると、白い部屋の壁にあった自動ドアがゆっくり開き、中から一体のロボットが現れた。
そのロボットは、厚い鎧に身を包んだ人間で、首から下は人型だが、首から上は、ドラム缶を被ったように、円柱状のガラスがある。
「おいおい……。なんだありゃ……」
「落ち着いて順平。とにかく、戦おう」
“男”が帽子の男に言うと、ポケットから、白く、銀色の拳銃を取り出した。
『おいおいマジかよ! そんな拳銃だけで戦うってのか!』
先程木原、と呼ばれた男は楽しそうに声を上げた。
「ペルソナ!」
『あ?』
“男”は拳銃の銃口を自分のこめかみに突き付け、そして、引き金を引いた。
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/27(日) 07:11:37.38 ID:J8sbdWTDO
アイギスが居ないなんてことは無いよね?
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/27(日) 07:11:41.95 ID:7lZ2NZuIO
アニメ知らんがペルソナと聞いちゃー支援
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
[sage]:2011/03/27(日) 07:19:08.27 ID:aaVBsHPAO
アイギスは後半出すつもりであります
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/03/27(日) 07:24:14.44 ID:BRnQClrW0
アイギスは俺の嫁であります
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2011/03/27(日) 07:24:32.59 ID:0dLXgj7AO
キタロー無双はあるのだろうか
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
[sage]:2011/03/27(日) 07:37:25.12 ID:aaVBsHPAO
男からガラスが砕け散ったような音が聞こえる。
“男”の頭上には、黒色の肌の人間が。
黒色の肌、と言っても、肌が見えるのは顔だけであり、手足は機械で補強したようになっている。
間接は、黒い棒のようなもので繋がれ、おおよそ人間と呼べるモノではなかった。
その男は、ハープを背負っていた。
『おいおい……なんだありゃ……』
男は背負っていたハープを上げて振り下ろすと、[駆動鎧]は、なぜか縮こまってしまう。
「“魅了状態”だ。今の内に逃げよう」
黒い男は仕事を終えると、消えてしまった。
「とにかくここから脱出するぞ」
真田も同様に拳銃を取り出し、顎の辺りに突き付けた。
「ポリデュークス」
パリン!と音が聞こえ、こちらも人のようで人ではない者がビジョンのように浮かび上がる。
全身が筋肉質で、右手には注射器が取り付けられ、左手には指が四本しかついていない。
金髪で長髪の化け物だ。
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
[sage]:2011/03/27(日) 07:38:18.68 ID:aaVBsHPAO
ないかも
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
[sage]:2011/03/27(日) 07:43:03.75 ID:aaVBsHPAO
更新は遅いです
悪しからず
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
[sage]:2011/03/27(日) 09:07:36.94 ID:aaVBsHPAO
『なんだよこりゃあ! ハハッ。面白え!』
木原は金色のハープを背負った赤色で金髪の“化け物”の出現や、注射器を手に埋め込んだ“化け物”の出現に歓喜している。
そのポリデュークスと呼ばれた化け物は、注射器を壁に突き付けると、突然爆発し、盛大に土埃を巻き上げ壁を突き破った。
「いくぞ岳場!伊織!」
四人は破壊した壁から逃げ去る。
―――四人が走り去った後、埃の中で佇む“二つ”の影が。
一つは[駆動鎧]。
一つは……、男だ。
戦時中の制服のような、軍隊の制服のような、黒い服に身を包んだ男。
『なんだァ? 一人残ってたのか。まあいいや。殺しちゃって、さ』
正気を取り戻した[駆動鎧]がその男に遅い掛かる。
「トール」
男の指に挟まれた管から突如にして大男が。
それはいとも簡単に[駆動鎧]を叩き潰す事となる。
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/27(日) 09:43:46.71 ID:ym8I3P2DO
ペルソナクロスとか俺得すぎてヤバい
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2011/03/27(日) 10:32:17.91 ID:95Dk/9E80
これは期待
軌跡のクロスもできてたし俺得クロスが連続してきてて俺歓喜
17 :
あかな
◆SUnpQpy/Vg
[sage]:2011/03/27(日) 10:55:17.02 ID:aaVBsHPAO
ここは初めて来たんでトリできるんですかテストです
ちなみにキチガイauなので
文が稚拙ですが悪しからず
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(九州・沖縄)
[sage]:2011/03/27(日) 11:13:38.53 ID:2sBTczLAO
>黒い服に身を包んだ
>管
ま、まさか…………
19 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 11:42:59.36 ID:aaVBsHPAO
「はあ、はあ、だあー! ……もう走れねえ」
「何してる順平! 速く走れ。追っ手が来るぞ! あいつを見習え!」
だべる順平を催促しながら走る真田。
前へ指した指の先には疲労気味のゆかりを背負った“男”が走っている。
ただでさえ時間が惜しいのに、人を一人背負っている仲間をおいて行かないために、わざとスピードを落としているのだ。
「重いゆかりッチを背負ってよく走れるよなあ。感謝感心〜♪」
「だから口より足を動かせ馬鹿野郎!」
そんなやり取りをしながら、直感で角を曲がったりして出口を目指す。
「ごめんね。足引っ張っちゃって」
「大丈夫」
「ありがとう」
闇雲に走り回ってはたして出口につけるのか、と心配になる“男”だったが、走り回る以外に何も出来ないのでは、仕方ない。
「おかしいぞ。まったくシャドウがいない。ペルソナが出てくるところからして、ここがまだタルタロスの内部ということは間違いないだろうが」
20 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 11:52:35.70 ID:aaVBsHPAO
「そんな事はどうでもいいっすから走りましょう!真田先輩!」
「スピードを落としながら言うんじゃない馬鹿野郎!」
「あ、また馬鹿って言った!」
言い合いをしている二人に、怒号が鳴り響く。
「良いから黙って走りなさい男共!!」
ゆかりだ。
突き当たりを右に曲がり、左に曲がり、また左に曲がる。
そしてようやく、出口らしい、金属の他とは雰囲気の違うドアを見つけ、安堵する。
「あれじゃない?」
ダッシュで近づく。
しかし―――
―――ドゴァ!と突然爆音が鳴り響く。
爆発はゆかりと“男”を巻き込んで、後ろを走っていた二人を愕然とさせた。
黒い煙が上がる。
「ゆかりッチ!――!!」
順平が叫ぶ。
煙が晴れたその場所には、半泣き状態のゆかりと、誰か判別の付かない焼死体が。
21 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 12:05:06.84 ID:aaVBsHPAO
「なんなのよもう……」
ゆかり懐から拳銃を出し、手をかけ、自分の眉間に突き付ける。
「イオ、リカームよ」
パキン、とガラスを割ったような音が響くと、牛の頭の眉間を剥がして作った椅子に座った真っ黒な肌をした金髪少女が現れた。
突如として、優しい青白い光が焼死体を包む。
すると、黒い焼死体の肌は、徐々に肌色を取り戻し、元の“男”の形を形成していく。
あっという間。
まばたきを10回するぐらいの時間で“男”は元の“男”に戻った。
「また足引っ張っちゃってごめんね」
安堵し、笑う。
既に黒い肌の少女も消えている。
「早く逃げよう」
そんな事はお構いなしな“男”は立ち上がる。
22 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 12:17:23.44 ID:aaVBsHPAO
「にゃはははは。このフレンダ様のスーパートラップに引っ掛かってって……、あれ? 誰も死んでないじゃない」
四人が来た逆方向から、金髪碧眼の少女が。
見た目は高校生くらいで、ベレー帽らしきものを被り、ニーソックス、赤いプリーツスカートと、紺の制服を着ている。
スレンダーな美少女だが、胸もスレンダーだ。
「どうやらこいつはあの女の仕業らしいな」
真田が言うと、鉄板入りの相手を抹[
ピーーー
]るためだけに作られた特注のグローブを構えファイティングポーズをとる。
(麦野達が来るまでの時間稼ぎのはずだったけど……)
意味深な笑いを浮かべるフレンダ。
(なんだか全員倒して撃破ボーナス貰えそうじゃない♪)
「その扉は既にロックしてある訳よ。鍵は私が持ってるから」
そう言ってダッシュで逃げるフリをする。
誘い出して爆弾でもう一撃、という算段がフレンダの頭の中で浮かび上がっていた。
23 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 12:21:32.87 ID:aaVBsHPAO
sageってやってたら
ピーならないんじゃないの?
24 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
:2011/03/27(日) 12:23:21.89 ID:aaVBsHPAO
ちなみにsageって何?
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/27(日) 12:37:00.19 ID:J8sbdWTDO
sageはスレを上げないで書き込み
文字規制回避はsagaな
26 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 13:17:55.76 ID:aaVBsHPAO
ありがとうございました
>>22
しかし誰もついてくる者はおらず、フレンダは肩透かしを喰らったように嘆息をつく。
「あちゃー。結局、わかりやすい芝居だったって訳よ」
スカートの中から何かを取り出す。
古いタイプの手榴弾のようにも見えるし、マラカスのようにも見える。
それは携行型対戦車ミサイルの弾頭だ。
フレンダはそれを三本、親指以外の四本の指で挟んで四人に向ける。
弾頭の尻についていた短い紐をパーティーのクラッカーと同じようにして引くと、シュポン、という気の抜けた音と共に、柄から弾頭が飛んだ。
「まずい!」
叫ぶ真田に拳銃を眉間に突き付ける“男”。
「オルフェウス!」
引き金をひくと、また先程の深紅の体で金髪の青年が浮かび上がる。
オルフェウスが発した光は、四人を取り囲み、ミサイルの弾頭を反射させた。
「テトラカーンか。よくやったぞ!」
弾頭はフレンダに向かって飛んで行く。
「ッ!!!」
かろうじて身をよじってかわす。
27 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 15:33:27.42 ID:aaVBsHPAO
(何……、今の能力?)
フレンダの後方で爆発が起こる。
フレンダが考えている間に今度は順平が拳銃をこめかみに。
「ペルソナ!」
伊織順平の後方に、鳥を擬人化させたような人間が、現れる。
その鳥は、勢いよく扉に突っ込むと、扉を吹き飛ばし、鳥は奥の“部屋”へ消えた。
「おいおい。こりゃあ……」
先にあったのは外ではなく、地下へ続く大きなエレベーター。
「どうするよ――!」
“男”は考え、そして一つの答えを導き出す。
「進もう」
四人はエレベーターに乗り込む。
中にはエレベーターを操作するためのパネルがあり、下に行くであろう、操作をする。
案の定、下へと動き出し、四人は見事フレンダからの魔の手をかい潜った。
「なんで突然襲われたんだよ。どうなってんだよこの世界。おかしいって!」
「だから落ち着けと言っている!」
精神的に追い詰められた順平は、とにかく納得し、理解したかった。
今起きたこの事態を。
28 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
:2011/03/27(日) 15:37:03.73 ID:aaVBsHPAO
主人公の名前は付けた方が良い?
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2011/03/27(日) 15:51:14.17 ID:95Dk/9E80
デフォルトの墓場鬼太郎でいいんじゃね?
30 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 15:56:53.68 ID:aaVBsHPAO
取り残されたフレンダは怪訝な表情で四人を見送った。
「おかしい訳よ。侵入者は一人で[電撃使い]《エレクトロマスター》だったはずなのに……」
フレンダは回れ右をして口笛を吹きながら何処かへと向かった。
31 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 15:58:18.37 ID:aaVBsHPAO
デフォそんな名前だったのか?
ネタだろ?
32 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 16:24:54.81 ID:aaVBsHPAO
■???
「アツロウ。ここ、何処なの?」
「知らねえよ。ユズ、一つ確認するけど、俺達、死んだはずだよな?」
廊下には一人の少女と二人の少年が佇んでいる。
「確かに、逃げてはいけない場所から逃げて、落雷で死んだはずだ」
一人の“少年”はゲーム機の画面を虚ろな目で眺めている。
「こうしてなぜか生きているし、COMPだってある。どうやら仲魔も呼べるようだ」
アツロウと呼ばれた少年もまた、虚ろな目で“少年”を見た。
「何でこんなとこいんだろ……」
はぁ、と嘆息をついたユズと呼ばれる少女は、そんな二人を睨み付ける。
「ちょっと二人共、いい加減にしてよ。生き返ったんだから、今度は七日間を生き延びるのよ」
「それにしても、まず東京に戻らないとなんも出来ねえよ……」
「…………アツロウ、あんたね……」
ゲーム機を操作すると、黒い頭巾を被った大きなマスコットのようなかわいい悪魔が現れる。
「じゃあくフロスト、ブフ」
33 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 16:55:02.68 ID:aaVBsHPAO
――――何時間走っただろうか。
いや、実際まだ一時間も走ってないだろうがそれほどの疲労感が四人を襲っていた。
「先輩、そろそろ休みませんか? 順平も――もそろそろ限界みたいです」
ゆかりは“男”に申し訳なさそうに言う。
「そうだな。一度、何処かの部屋に入って誰かに話を聞いてみよう。これだけ走り回って一人もいないというのは妙だ」
走るのを止めて、歩く。
順平はそれも辛そうに足をプルプルと震わせて、ゆっくりと、足を引きずっていた。
「もう歩けるよ。ありがとう――」
“男”の背からおりたゆかりは、順平に肩を貸すべく近づく。
「へへ……。かっこわりい……」
さらに歩くと、前方の廊下から人相の悪い大男が二人。
一人は少女を肩に担いでいる。
34 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 17:38:59.92 ID:aaVBsHPAO
「お前ら、ちょっと聞きたい事がある」
皆は疲労を露にしているのに対し、やはりボクシングで鍛えているのか、真田は疲労を見せていない。
「ああ?」
男達はこちらを認識すると、後ろを向いて話を始める。
「(なんで一般人がこんなとこいんだよ)」
「(いやまて。関係者かもしれないぞ)」
そして片方がまた真田の方を向き、
「何か用か」
「……実は、ここが何処か教えてほしいのだが」
そして再度片方の男は後ろを向き、
「(おい、やっぱり一般人じゃないか)」
「(大方探検なんて子供じみた事でもしてたんだろ)」
「(そんな事はどうでもいい。見られたぞ。消さなくていいのか)」
「(大丈夫だ。問題ない)」
「何話してるんですか」
突然話しかけられた二人は驚きの表情で見下げる。
下には見た目がぎりぎり十二歳の少女が。
「ですから、何してるんですか? そいつをさっさと運べと言ったはずですけど」
35 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 18:30:24.10 ID:aaVBsHPAO
さっきから声がだだ漏れだったので真田は反応する。
「すまない。俺が引き止めてしまったんだ」
眉をピクリと動かし少女は真田を睨みつける。
「何でこんな超怪しい人を前にしてぼーっとしてんですか。さっさと無力化してその辺に捨ててきて下さい」
真田は少女の言葉の間に鉄板入りのグローブを握り締める。
「は、はい」
大男は、両手を広げながらこちらに走ってくる。
「…………」
冷静にそれを避け、顔面に一発。
う、と短い唸り声を上げ、大男の意識は刈り取らる。
ズシン、と音が鳴り、大男は地面に突っ伏した。
「どうやらただの雑魚ではないようですね」
手をひらひら振り、一歩前へ。
「あなたはそいつを超迅速に運んで下さい。私はこの塲を治めます」
真田はファイティングポーズをとり、交戦準備を調える。
「ッ!!」
少女は凄まじいスピードで近づき、一撃。
余裕で避け、少女の肩へ反撃の一撃を。
(石のように硬いな……)
まったく堪えてない少女は追撃の手を緩めない。
36 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 20:46:48.26 ID:aaVBsHPAO
ボクシングで鍛えたと言ってもそれは“ただの”人間の中でトップクラスの実力を持っているだけだ。
この少女は明らかに“ただの”ではない完全に“特別な”人間だ。
いくら殴っても手応えはなく、向こうは攻撃の手を休めない。
「私の能力は[窒素装甲]《オフェンスアーマー》のレベル4。大気の窒素を操ります」
そう。
これが彼女の能力。
薄い窒素の鎧を体表に展開し、真田の攻撃はまったくの無意味とする。
「能力? レベル4? 何を訳の分からない事を言っているんだ」
しかし、攻撃は単調で簡単な打撃ばかりだったので、避ける事は容易に出来た。
それに、いくら装甲が厚くなったとしても、土台がしっかりしていなければ意味はないのだ。
だから―――
「ッ!!!」
真田は少女の腹に足を乗せて、押すように蹴り飛ばす。
こうして少女は、圧倒的に有利な状況から、尻餅をつかされた。
これは耐え難い屈辱であり、少女は真田を射[
ピーーー
]ような目で見ている。
37 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
:2011/03/27(日) 20:51:20.36 ID:aaVBsHPAO
サゲやってんのに
ピーが出る
38 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 21:02:19.06 ID:aaVBsHPAO
「伊織! ――! 逃げるぞ! こいつに構っている暇はない!」
憤慨する少女を尻目に、仲間達に声をかけてダッシュする。
潰れかけの順平の襟を掴み、引きずって行く。
ゆかりと“男”もつられて走り出した。
「なんだここは……。何が……どうなってるんだ」
真田は呟く。
「ちょ、先輩痛いっす! もう走れますから! 首! 首が閉まる!」
何をどう考えても答えは出ずに、黒い靄が心の中にたまっていくのを、四人は感じていた。
39 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 21:28:36.66 ID:aaVBsHPAO
■特別課外活動部寮・作戦室
「クソ! なぜ通信が繋がらない」
赤髪の女性は、作戦室にある机の上で頭を抱えている。
「すいません桐条先輩。突然通信が切れてしまって……」
それを心配そうに見ている少女が二人と少年、後は少し老いた男性。
全員消えた四人の心配をしている。
「予期せぬ出来事であり、仕方のない事態なので、気負いする必要はないのであります」
金髪の少女は声に出して言う。
「ッ!! しかし!」
「アイギス、言葉が足りないよ。美鶴くんも、落ち着いて。もう影時間は終わってしまったが、彼らは生きている。信じようじゃないか。それに、案外次の影時間の時、ひょっこり帰ってくるかもしれないぞ?」
「…………ッ」
自責の念に駆られ、今にも発狂しそうな気持ちを押さえ付けながら、血が出る程に手を思い切り握り締めた。
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/27(日) 21:32:18.03 ID:/1lXaI9w0
sageじゃ駄目だ
sagaを入れりゃでなくなる
41 :
あかな
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 21:35:29.54 ID:aaVBsHPAO
sagaが見当たらないです
すいません
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/03/27(日) 21:41:30.27 ID:J8sbdWTDO
見当たらないってのが何かしらんがメール欄に入れればいいと思うよ
出来なくなってたりしないよな?魔力
43 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[saga]:2011/03/27(日) 21:49:04.76 ID:aaVBsHPAO
テスト
殺す
44 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 21:50:08.56 ID:aaVBsHPAO
出来た
ありがとうございます
[
ピーーー
]
45 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[saga]:2011/03/27(日) 21:51:55.76 ID:aaVBsHPAO
サゲと併用は出来ないみたいです
殺す
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/03/27(日) 22:15:42.01 ID:/1lXaI9w0
そのsagaの文字をどうやって入れたかを思い出すんだ
そうすればsageとsagaの併用なんて簡単にできる
47 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/27(日) 22:17:40.89 ID:aaVBsHPAO
――――少女から逃げおおせた四人は、ようやく広い場所に出た。
この部屋を抜ければ、いかにも出口の雰囲気を醸し出す、上へのスロープが待っている。
景色が変わり、根拠の無い漠然とした期待が四人の胸を過ぎる。
――が、しかし。
ドゴォ!という轟音と共に先の床が溶け出した。
「なんだなんだ?」
驚いて上を見上げる四人。
落ちてくる影が一つ。
人だ。
人が上から落ちてきている。
しかも音源の正体は、その女から発せられる衝撃波だ。
「おいおい、勘弁してくれよ……。人の形した化け物だらけじゃねえか」
順平はがっくりと肩を落とし、言う。
落ちてきた人は、女性だった。
綺麗な茶髪であり、綺麗な顔立ちをしていると思う。
顔立ちに関してなぜ“思う”かというと、怒りで顔が歪んでいるからだ。
落ちてきた女はすぐに立ち上がり、上を向いて、円柱状の光の筒のようなビームを数発撃つ。
「降りてこいテメェ!」「もう一度勝負だ第三位!」等の暴言を吐きながら、だ。
48 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/27(日) 22:33:30.88 ID:aaVBsHPAO
「クソッ! 逃げられたか! でェ、テメェらはそこで何してんだ? 制服着てるって事は学生だよなぁ? 部外者が首突っ込んでんじゃねえぞ!」
女は、怒りをこちらにぶつけるという形で発散するようだ。
完全に目が本気でキレてしまっている。
「私は今イライラしてるんだよ。安らかな寝顔さえ残さずに消してあげるから覚悟してね」
女はこちらに右手を軽く突き出す。
「こいつはまずい! 伊織! 岳場! ――! 逃げるぞ!」
しかし既に時は遅く、女の手からは、極太のビームが発射される。
後ろには退かず、横に避ける事で、なんとか一撃は凌げる事が出来た。
「ハッ! そんなちゃちな得物で私と戦うつもり? 良いけど、早漏じゃ満足しねえぞクソヤロー共!!」
女は先程のビームを複数打ち出し、順平の右肩と“男”の下腹部、ゆかりの右手と真田の“心臓”を撃ち抜いた。
「―――――――!!!!!」
声にならない絶叫を上げる四人。
49 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
:2011/03/27(日) 22:36:40.74 ID:aaVBsHPAO
今日の投下は終了です
文自体稚拙でわかりにくいので、申し訳ありませんが脳内補整お願いします
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(滋賀県)
[sage]:2011/03/27(日) 22:50:31.79 ID:LUzcNq8N0
下ww腹ww部ww
51 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/28(月) 06:06:28.66 ID:ccLrR22AO
真田は膝をつき、そこから崩れ落ち、“男”は腹を抱えてうずくまる。
「もっと抵抗してみなさいよ! ホラ! ホラ!」
構わずビームを連射する女の攻撃を、恐怖と激痛で顔を歪めているゆかりは、牛のようにノロノロ歩いて、かろうじてそれを避ける。
「順平。逃げる………」
順平の方を見ると、既に倒れていた。
さっきの攻撃で下半身のほとんどを持っていかれてしまったからだ。
「まずい……。回復しないと……」
拳銃を左手で持ち、自分の眉間に突き付ける。
――しかし
「終わりよ!!」
その言葉と共に放たれた光の柱は、正確にゆかりを狙った。
今までわざと外されていたのか、とゆかりは思う。
ゆかりの体を光の柱が包み込んでいく。
咄嗟に目をつぶる。
何も考えないように。
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
:2011/03/28(月) 10:23:33.83 ID:ccLrR22AO
光が通り過ぎて行くのを感じる。
瞼の奥に見えた白い明かりが、消えていくのがわかる。
痛みも特になく、意識もはっきりしていて、何とも言えない心地良さが身を包む。
ゆっくり目を開けると、敵の女も倒れた仲間も、皆変わらずにいた。
「何だテメェは!」
女の怒号が鳴り響く。
その視線の先には黒い服に身を包み、漆黒のマントを携えた男が。
その男は指に一本の管を挟んでいる。
「メタトロン、サマリカーム」
神々しい銀色の巨大な天使は、祈るように手を合わせると、順平と“男”、真田の体が突然発光し、傷が治っていく。
メタトロンと呼ばれた天使は、一仕事終えると、管の中へ戻された。
「次の相手はアンタかい? ナメてんじゃねえぞ!」
何本もの光の束が射出されるが、男はそれに向かっていき、見切ったように紙一重で全て避けていく。
「ッ!!」
53 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/28(月) 10:42:13.96 ID:ccLrR22AO
女との距離が随分と近くなる。
どうビームを打たれても男は動じない。そして当たらない。
と、男は腰に手を持っていき、何かを掴んだ。
黒い棒だ。
それを一気に引き抜き、女を横一閃。
黒い棒の先には一メートルくらいだろうか、銀色の刃がついていた。
女の体がくの字に曲がり、跳ね飛ばされる。
男はさらに一歩前へ。
くの字に折れ曲がっている女の体の逆側を、思い切り横に蹴り飛ばす。
ごろごろと数メートル吹っ飛ばされた女は、力無くうなだれた。
「…………ペルソナ使い」
ゆかりが呟くと、男はこちらを向き、近づいてくる。
「答えろ。一体ここは何処だ」
「そんなの……、私だって教えてほしいわよ……」
「………………」
男は黙ると、口の端を吊り上げて微妙に笑ったような顔を作る。
「あなたもペルソナ使い?」
「ペルソナが何かは知らないが、違う。[悪魔召喚師]《デビルサマナー》。」
緊張の糸が解けたせいで、意識は薄れ、そこでゆかりの記憶は途切れた。
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/28(月) 11:21:48.24 ID:5GtRWY5H0
忠告して良い?
多分世界混ぜすぎだと思うの。
いくらアトラス系とはいえ、複数の世界を混ぜ込んで破綻させずに話を作るのは難しいよ?
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鳥取県)
[sage]:2011/03/28(月) 12:07:45.20 ID:MC6njs8Ro
ペルソナはタルタロスの外でも、影時間じゃなくても出せるよ
56 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/28(月) 13:30:20.69 ID:ccLrR22AO
そうですか
すいません
脳内補正お願いします
ご指摘ありがとうございました
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/28(月) 15:19:50.60 ID:CLeSWaiDO
風呂覗きの時にコンセンタラフー先輩が処刑してたけど
ペルソナ使う描写は無かったよな?
他は全部影時間での使用だったと思うし
影時間以外でペルソナ使えるって証拠になる会話も描写も無かったはず
3やったの随分前だし勘違いだったらすまん
トリニティソウルはガンガンペルソナ出してたし好きに設定すれば良いんでないかな
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/28(月) 15:34:45.03 ID:AO6JXPDco
暴走だがチドリが出してる、クマが外に出れる、風呂覗き時の処刑でゆかりが
解凍大変だったと発言してることから多分使えるかと
いずれにせよハッキリとはしてないから独自の解釈でいいだろう
59 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/28(月) 19:43:41.68 ID:ccLrR22AO
このまま続けて良いの?
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(滋賀県)
[sage]:2011/03/28(月) 19:50:03.62 ID:1liPNqje0
おk
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/03/28(月) 22:07:58.77 ID:wbc3KvdW0
いいの思いつかないなら3主人公の名前は漫画版の「有里湊」でいいんじゃね
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/03/29(火) 00:42:48.37 ID:xU1H82Wgo
俺はデビルサマナーしかわからんが期待してるよ。がんばって
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/29(火) 08:13:33.62 ID:q8sB2EyDO
主人公はどうせほとんど名前呼んでもらえないから名無しでも違和感無い
PTメンバー以外と馴れ合うなら名前が無いと不便かもだがいくらでもぼかせる
ところでアツロウがわからないんだが雰囲気的にデビルサバイバーあたり?
64 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/29(火) 08:41:31.41 ID:fsCuNq5AO
皆さんありがとうございます
では影時間でしかペルソナは使えないものとして考えて下さい
更新は友達と相談して午後辺りからです
>>61
すいません
では主人公系の名前は全員――これで表記させてもらいます
>>63
合ってますよ
女神異見聞録デビルサバイバーです
65 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/29(火) 17:13:10.41 ID:fsCuNq5AO
「――――」
黒服に身を包んだ“学生”の名前を呼ぶのは、一匹の黒い猫。
彼の名前はゴウト。
“学生”の従者である。
「一人で行動するでない。――よ。うぬはよほど我が疎ましいらしい」
「………………………」
“学生”は表情を変えず、ただゴウトを見つめていた。
「我らは完全に“別の世界”に存在している。先程見た一つの画面に妙な事が記載されていたのでな。それが何を意味するかは今しがた検討中だ」
「……………………」
やはり、“学生”は喋らない。
「時に――よ。その者達はどうした?」
「―――――」
「ほう。それは興味深い。それで、うぬはその者達をどうするつもりだ?」
「
>>67
」
1.外にほうり出す
2.このまま放っておく
「よし。了解した」
66 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
:2011/03/29(火) 20:10:12.32 ID:fsCuNq5AO
あーはい
わかりにくかったですね
1か2でルートが変わりますね
はい
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(滋賀県)
[sage]:2011/03/29(火) 20:12:03.22 ID:hJ14czSH0
1
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/30(水) 06:44:17.65 ID:e7ZBWJJDO
ライドウはよく覚えてないが
ゴウトはライドウのことはライドウとしか呼ばないよな?
ならライドウはライドウで良いと思うライドウ
69 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/30(水) 07:39:48.64 ID:NKZdDSjAO
ゴウトはライドウを名前で呼びますよ
葛葉ライドウは役職名みたいなものだったはずですから
70 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/30(水) 07:56:45.28 ID:NKZdDSjAO
「〜♪」
ピンクの髪にピンクのワンピース、何処をどう見ても齢一0前後にしか見えない歩く合法ロリ教師、月詠小萌はスーパーの袋を下げて、自宅に向かっていた。
袋の中身は、焼肉セットと缶ビールが3本。
ここ最近運動不足なので、今日は何としても歩いて帰るのですよー、と心に決めて、学校に歩いて行ってみたのは良いものの、予想外に時間がかかってしまい、結局帰りはバスを使ってしまったという。
なので彼女は今、いつもよりは少し遅い帰りで、しかも、公園の脇道を久しぶりに歩いていたのだ。
「〜♪…………ん?」
なので、偶然にも見つけてしまった。
公園に捨てられたソレを。
「にょわー!!」
驚きの声を上げるが無理もない。
公園には四体の高校生くらいの男女が、力無く倒れていたからだ。
一人はベンチの下に、一人は植え込みの中に。
いずれにしろ、ある所を起点に、投げ捨てられたように、少年達が捨てられていた。
71 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/30(水) 08:09:54.17 ID:NKZdDSjAO
「いつから学園都市は死体が放っておかれる無法地帯にー!?」
そう叫ぶと、携帯電話を開いて[警備員]《アンチスキル》である同僚の黄泉川愛穂に電話をかける。
「黄泉川先生。緊急事態なのですよ。今すぐ第三学区にある公園に来て下さい。話はそれからします」
『な、いきなり過ぎて話についていけないじゃんよー。とりあえずそこに行けばいいじゃんね?』「とにかくすぐ来て下さい!」
そう言って電話を切り、しまい、すぐに公園を見渡す小萌。
「一人として運べそうもないのですよ」
一人の男に近づく。
胸に耳を当ててみたり、手の平を鼻と口の前に近づけたりしてみる。
「良かった。生きてる」
ほ、と無い胸を撫で下ろす。
黄泉川が来るにはまだまだ時間がかかりそうだ。
72 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/30(水) 08:24:32.92 ID:NKZdDSjAO
――気がつくと“男”は暗い部屋に居た。
「どうです。最強の力の使い心地は」
老人のしゃがれ声が聞こえる。
最強の力、おそらく“男”のペルソナ、オルフェウスの事を言っているのだろう。
「今回あなたをここに招いたのは他でもない。“異変”がおきましてね」
しゃがれ声の老人はニタァと妖しく笑うと、隣に居た白髪の綺麗な女性を一瞥する。
「そこからは私が説明させていただきます。私達は数々の世界を見てきて、“試練”が存在する世界にだけ“チカラ添え”をさせていただきました。今回、この“セカイ”で引き起こされた“実験”によって、数々の“セカイ”が混ざってしまったのです。そこで、あなたには、混ざった世界の、この世界の住人でない住人を、抹殺していただきたいのです」
“男”は表情を変えず、短く告げる。
「人を殺せということ?」
「いいえ。元の世界に帰していただくだけです。あなた達四人は他の人間達とは、別の方法で呼ばれました。もしあなた達が全員元の場所に帰す事が出来たなら、その時はあなた達もあの場所へ帰してあげましょう」
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(滋賀県)
[sage]:2011/03/30(水) 09:48:52.88 ID:qZMmYu/R0
オルフェウス改?ハルマゲドンは使えるの?
74 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/30(水) 10:10:21.70 ID:NKZdDSjAO
(´Д`;)
75 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage]:2011/03/30(水) 11:13:15.51 ID:NKZdDSjAO
ちなみに2を選べば【アイテム】ルートでした
76 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/30(水) 19:31:49.70 ID:NKZdDSjAO
「と、言う訳だよ」
しゃがれ声の老人が会話の舵を取り直すと、そのまま話し続ける。
「元の世界に帰すには、その人間を絶命させればいいのだが……」
老人は言葉を短く切って、
「いかんせんどうにも……。現在確認出来ただけでも葛葉宗家の十四代目にベルの王……。まあ、頑張ってくれたまえ。こちらからも一つ、手助けをさせてもらうのでな」
老人が不気味な笑い声を口から発すると、自分の中に、新しい力が生まれるのを感じた。
「それでは、また何かあれば」
意識が無い状態でこの部屋に来ているので、何と言えばいいのか、また意識が薄くなっていく。
―――新しい力。
つまり新しいペルソナ。
「■■■■が心の中に宿った」
77 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/30(水) 19:48:40.99 ID:NKZdDSjAO
「――かりするじゃん」
意識が戻っていく。
「おい。しっかりするじゃん」
ペチペチと頬を叩くのと、快活な声が脳を揺さぶり、瞼が持ち上がる。
「おおー。やっと起きたじゃん」
ガバッと勢いよく起き上がる。
「おっと」
ぼーっとする頭で周りを見回す。
緑のジャージを着た女性が一人。
ビールの缶が乱雑に置かれていたり、ちゃぶ台が置かれていたり、オヤジが住むような部屋に自分は寝ていたようだ。
「あなたは?」
「黄泉川愛穂。君の名前も教えてほしいじゃん」
「――――」
「気分はどうじゃん?」
「普通」
「ふーん。じゃあ、どうしてあんな所で寝てたか教えてほしいじゃんよ」
「…………………」
黄泉川と名乗った女性の質問の意味がよく分からずに、何も答えられない。
そもそもビームを撃つ女が出現した所で気を失った彼が、自分が何処で寝ていたかなど、分かるはずがないのだ。
78 :
あかな×ヴェント
◆yOInmy17YS1i
[sage saga]:2011/03/31(木) 20:48:06.19 ID:juNq1cfAO
「……分からない」
「分からない? 君のお友達もそう言ってたじゃん」
「友達?」
「そう。友達」
ああ、と思い出したように言う。
「皆は」
「既に起きて[警備員]に身柄を拘束させてもらってるじゃん」
手の平を見る。
「……? ああ。あんな物騒なモノは取り上げさせてもらったじゃんよ」
黄泉川はとにかく、と言葉を切って、
「君も今から連行じゃん。研究所を襲った罪で逮捕状が出てる。悪いけど、今すぐついて来てもらうから」
突然表情が相手を威圧するものに変わり、“男”は少しだが、たじろぐ。
「上の意思は私達には分からないけど、君達が犯人の場合、現場は矛盾だらけじゃんよ。調べるなと言われても、さすがに納得出来ないじゃん」
奥歯を噛み締める黄泉川。
「こんな大人を、許してほしいじゃんよ。君達は間違いなく濡れ衣で、そして間違いなく大人の悪事に巻き込まれている」
その怒りは自分達に向けられたものではない。
絶対違うと分かっていても、犯人に仕立て上げられた子供達を助ける事が出来ない不甲斐なさから生まれたものだ。
しかし“男”は、そんな黄泉川の気持ちを読み取る事が出来ず、状況がまったく掴めず困惑するしかない。
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