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ミサカを狩るモノたち - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk :2011/06/07(火) 23:44:53.51 ID:h6WPENxDO
説明。

禁書×エルフを狩るモノたちのクロス。

簡単にすると。

淳平「ミサカは脱がーす!!」
これで全部説明出来る。

バカテスの方と同時進行になるからかなり投下は遅いけど見てくれると嬉しい。
後、もしもしのくせにMNWネタをメインでは無いものの使う。

基本ギャグ。
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パンティ「ガーターベルト大丈夫かー」ストッキング「血が止まらないわー」 @ 2025/07/26(土) 02:27:49.65 ID:OmgbeFOdO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753464469/

うんち @ 2025/07/25(金) 23:18:36.55 ID:tsEvWZe2o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753453115/

天龍「イキスギィ!イクイク!ンアーッ!枕がデカすぎる!」加賀「やめなさい」 @ 2025/07/25(金) 19:40:58.85 ID:LGalAgLLo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1753440058/

(安価&コンマ)コードギアス 薄明の者 @ 2025/07/23(水) 22:31:03.79 ID:7O97aVFy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753277463/

ご褒美にはチョコレート @ 2025/07/23(水) 21:57:52.36 ID:DdkKPHpQ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753275471/

ビーノどっさりパック @ 2025/07/23(水) 20:04:42.82 ID:dVhNYsSZ0
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コナン「博士からメールが来たぞ」 @ 2025/07/23(水) 00:53:42.50 ID:QmEFnDwEO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753199622/

4日も埋まらないということは @ 2025/07/22(火) 00:48:35.91 ID:b9MtQNrio
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 23:46:31.78 ID:nVAUz2JDO
懐かしいなぁ
3 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/07(火) 23:50:28.99 ID:h6WPENxDO

学園都市、総人口二二◯万人・その内八割が学生という街。

その学園都市の、23ある学区の内の一つ、第七学区の路地を走る一人の少女が居た。



「はぁ…はぁ…っ」



時間は既に深夜、定められている完全下校時刻などとうに過ぎ、 日付が後少しで変わろうかという時間帯である。

「はぁ…はぁ…っ……………ここなら」

走るのを一旦中断し、人目に付かない物陰に隠れる。
かなりの時間走っていたらしく、呼吸は乱れ、全身から汗が噴き出す。

しかし身体を休めながらも周囲に気を配るのを忘れない。
4 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/07(火) 23:53:11.78 ID:h6WPENxDO

「……………」


……辺りからは物音一つしない、その静けさが逆に妙な恐ろしさを感じさせ、先程からかいている汗とはまた違った…、嫌な汗を滲み出させた。


「………てこずらせてくれるじゃねーか」


唐突に背後から声が繋かる。

素早く背後へ振り返ると、ほんの数メートルの所に男が立っていた。


「……ちっ、たった一人にこんだけ時間掛かるんじゃ先が思いやられるぜ」


そういいながら無造作に男は近づいて来る。

咄嗟に身を翻し、その場から離れようとする、しかし……


「おせーよ!」


あっさり回り込まれ、退路を断たれる。
5 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/07(火) 23:54:58.58 ID:h6WPENxDO

「………くっ!!」


逃げる事は不可能。

応戦しようにも目の前の男は自分では歯が立たないのは目に見えていた。


「わりぃな、どうしてもやらなきゃならねーんだ」


男がそう呟いた瞬間、目の前の景色が急にブレる。









「ミサカは脱がーーーーーーーーす!!」









まるで竜巻に巻き込まれたように宙を舞う中、少女は男の雄叫びを聞いた。
6 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/07(火) 23:57:34.30 ID:h6WPENxDO

「……ッッ、ひぁ!?」


衝撃を殺し、何とか地面に着地する。


そして、まず目にしたモノは自分が着用していた衣服。半袖のブラウス、サマーセーターにプリーツスカート、更には下着まで。


「………………………………………へ?」


一瞬何が起きたのか理解出来なかった。


しかし改めて自分の姿を確認すると、……何も着ていない。


先程まで身に着けていたはずの常盤台中学の夏服を着ていない。


完全に丸裸。


目の前に散らばる自分が身に着けていたであろう衣服。


脱がされた。


一瞬で、目の前に佇む男に。


「なっ、ななななな何を!?」


まだあどけなさが残る、しかし整った顔がみるみる紅潮する。少し前までは男性に裸を見られようが全く気にしなかったが、今では最低限の羞恥心ぐらい持ち合わせている、こんなことをされて恥ずかしく無い訳が無かった。
7 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/07(火) 23:59:10.74 ID:h6WPENxDO

「……ちっ、ハズレか」


男はそう呟くと、踵を反しその場を後にした。


…………


そこに残るのは、服を無理矢理脱がされた少女のみ。


「一体何なのですか、とミサカは状況が解らず混乱します……」




残された少女、…Level5の第三位・超電磁砲<レールガン>の御坂美琴……、のクローン・妹達<シスターズ>の一人である少女はただ呆然とするだけだった。
8 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:06:09.09 ID:R1hkUiRDO

上条当麻は不幸な少年である。

道を歩けばビリビリ中学生に追いかけ廻され。

追っ手を撒き、ようやく学校に着けば担任から「遅刻するようなお馬鹿ちゃんは宿題三倍サービスですぅー!!」と、理不尽なサービスを受け。

自宅でその宿題に専念すれば「おなかすいたからはやくごはん作るんだよとうま!!」と、同居人の白シスターに噛み付かれる。



「……不幸だ」

「いいから早く作って欲しいかも」

「にゃ〜」オイラモハヤクメシクイタイゼー



上条当麻は相変わらず不幸な少年だった。
9 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:08:29.23 ID:R1hkUiRDO


ピンポ-ン

「ん? 誰か来たな」


上条達がモヤシフルコースと言う名の貧しい晩御飯を食べている最中、もう完全下校時刻も過ぎている時間だというのに来客のようだった。


上条が「はいはい今行きますよ〜」と、面倒臭そうに玄関に向かう。


しかし、上条が扉を開ける前に来訪者が勝手に扉を開けた。……鍵が閉まっているにも拘わらず。



一方「さッさと開けやがれノロマ野郎ォ」


上条「のぉぉぉぉぉぉ!? 何鍵壊してんですかアンタはぁぁぁぁぁぁ!?!?」
10 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:11:20.80 ID:R1hkUiRDO

「あっ! あくせられーたなんだよ!!」

「よォ、邪魔するぜェ」

「うん! いらっしゃいませなんだよ!!」

「無視!? 無視なの!? ここの家主は上条さんですよ一方通行さぁぁん!?」



一方通行は隣で「無視すんな!!」だの「玄関直せバカー!!」だの喧しい馬鹿をベクトルチョップ(割と本気な)で黙らし、訪れた目的をインデックスに話す為、席に着いた。
11 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:16:31.74 ID:R1hkUiRDO


「今日はどうかしたのかな?」

「あァ、少し聞きたい事があってな」

「わたしに聞きたいって事は魔術関係のはなしかな?」

「……恐らくなァ、よく解らねェが」

「そうなの? あくせられーたは魔術の事もある程度なら解るよね?」

「ある程度はなァ、だがそりゃあオレの能力で解析出来る範囲だけだ、……専門的な事は素人同然だ」

「ある程度でもすごいんだよ? とうまなんてわたしが説明してもぜんぜん理解してくれないかも」

「この馬鹿はただブン殴って壊すだけだからな、頭なんか使わねェだろォよ」

「なるほど、だからとうまはあたまがわるいんだね!!」


上条は床に突っ伏したまま啜り泣いた。
12 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:23:34.38 ID:R1hkUiRDO

「本題に入るぞ、……打ち止めァ」


「……はーい、ってミサカはミサカは恐る恐るお邪魔してみる」

「ん? 打ち止めも来てたのか、なんで一緒に入って来なかったんだ?」

「…??? どうしたのかならすとおーだー? 元気がないんだよ、ぶかぶかの帽子かぶって顔もよくみえないし」

「打ち止めァ、恥ずかしくても我慢しろ、どうにかする為に此処に来たンだろォが」

「うん、分かった、 ってミサカはミサカは覚悟を決めて帽子を脱いでみる……」



打ち止めが帽子を脱いだ途端、上条とインデックスは言葉を失った。

打ち止めの額に文字が書いてあった。

それは日本語でこう読めた。




   ロリコン専用





「………………うわぁ」

「………………うわぁ」

「………なンだよ」

上条とインデックスは言葉を失う程ドン引きしていた。
13 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:27:03.35 ID:R1hkUiRDO

「なンでこっち見ンだよ……」

「私もアナタの事なのかなって思ったから仕方ないよ、ってミサカはミサカはあなた最近そうなんじゃないかって疑ってたのを暴露してみたりー」

「…………」



一方通行は割と本気で泣きそうになった。








「しかしなんだこれ? 油性ペンとかではないな」

「急にお空から光が降って来てミサカにぶつかったの! でね、そしたらおでこにこれが書いてあったの!! ってミサカはミサカは説明してみたり!」

「光…ねぇ、インデックス解るか?」

「う〜ん、ちょっとわからないかも……、魔翌力は確かに感じるんだけど」

「ご自慢の十万三千冊でも解らねェか、いよいよ胡散臭くなってきやがったなァ」
14 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:31:09.22 ID:R1hkUiRDO

「右手で触ってみるか?」

「消すならそれがいちばんはやいんだよ」

「だな、リスクがねェ訳じゃねェがそのままにしとくよりはいいだろ」

「やっとこの恥ずかしいおでこから解放されるのね! ってミサカはミサカは喜んでみる!」

「確かに恥ずかしいかも、あくせられーたがそういう人だってまわりに広めかねないし」

「アクセロリータ……、略してセロリか」

「上条ォ、チョット死後の世界の見学しに行くかァ?」

上条「やだなぁ冗談ですよ一方通行さん? …ですからチョーカーから手を離してくださいまだ死にたくありませんすいませんでしたぁぁぁぁぁぁッッ!!」


プライドも糞もなく瞬時に土下座モードに移行する上条、そんな事するなら初めから言うなって感じである。
15 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:34:12.47 ID:R1hkUiRDO

一方通行は取り敢えず土下座する上条のツンツン頭を踏み付け、ついでに右手を捻り上げつつ、打ち止めに近くに来るように促した。

足の下で「痛ででででッッ!? もげる!? もげるぅぅぅぅぅぅ!?」 と声がするが気にしない。


「何も心配無いよね? ってミサカはミサカはちょっと不安なのを打ち明けてみる……」

「心配すンな、何かあってもオレが居る、それに向こう方面に強ェ白シスターもなァ」

「とうまの右手が後遺症らしいものを残したことはわたしのしるかぎり無いからそれは問題無いかも」
16 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:36:45.73 ID:R1hkUiRDO

「だそォだ、じゃあ………行くぞ?」

一方通行が上条の右手を打ち止めの額に近づける。

ちなみに上条はまだ踏み付けられたままで、「上条さんは道具か何かですか!? わたくしの意思は!? いつまで踏まれてるんでせう!?」 と喚いているが誰も反応してくれていない、つくづく不幸である。



上条の右手・幻想殺しが打ち止めに触れる直前、その変化は訪れた。



「…ふぇ!?」

「なンだ!?」


突如、打ち止めの身体が光に包まれた。
17 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [saga sage]:2011/06/08(水) 00:39:06.57 ID:R1hkUiRDO

「…魔力が急に強く? なにがおこったの!?」


更に光が強くなり、強い衝撃が三人を吹き飛ばす。


「きゃあ!?」

「クソ!? 打ち止めァ!?」

「あぅぅ!? みっみんな……!?」






「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


刹那、上条が打ち止めに向かって飛び掛かる。


「迷ってる余裕はねぇ!! 触るぞ!!」
18 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:41:26.64 ID:R1hkUiRDO

しかし、上条が触れる寸前で打ち止めを包んでいた光が収束し、打ち止めから離れ上条の部屋のベランダから飛び出していった。


「……へ?」


後に残るのはボロボロになった部屋とガラスが全て吹き飛んだベランダ。

「ふぅ、びっくりしたんだよ」

「打ち止めァ!? 大丈夫か!?」

「うん、へいきだよ? ってミサカはミサカはちょっと怖かったからあなたに抱き着いてみる…」

「……そォか」




「おでこの文字も消えてるな、……取り敢えずは一段落か?」
19 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:43:23.80 ID:R1hkUiRDO

「う〜ん……、とうま、 らすとおーだーにはさわったのかな?」

「いや、触れてない…、 寧ろこの右手から逃げるような感じだったな」

「やっぱり? どういう事かな? あの光には意思みたいな物でもあるのかも」

「さあな、……それより部屋が、……不幸だ」

「今日はこもえのところにお泊りかな?」

「上条さんはどう致しましょう……?」

「お風呂は無事みたいだからとうまはへいきかも」

「不幸だ! 重ね重ね不幸だ!!」
20 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:46:10.45 ID:R1hkUiRDO

「上条ォ、オレの家に来い、部屋なら余ってる」

「本当ですか一方通行様!? 流石学園都市第一位です!!」

「仕方ねェだろ、厄介事持ち込ンだのはコッチなンだからよォ」


上条はヘヘェー!! と全身全霊を賭けて一方通行を拝み倒した。一方通行は何となくイラッと来たので上条のツンツン頭を再度グリグリと踏み付け始めた。


(でも……、なんだったのかなあれ?)





この時、上条達は知るよしもなかった。


この出来事が、プロローグに過ぎない事を。


そして……、






科学と魔術、そして
[異世界]が交差する時、
物語は始まる。
21 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:49:46.27 ID:R1hkUiRDO

一方、美琴ちゃんは…。


御坂「……ん?」

黒子「どうかしましたのお姉様? 窓の外に何かあるんですの?」

御坂「いや、なんか光る物が……」

黒子「こんな夜更けに何なんですの一体……」

御坂「……ちょっ、どんどん近付いて来る? いややばいかも!? 黒子!!」

黒子「……へ?」

瞬間、衝撃と共に光が溢れる。

御坂「きゃぁぁぁぁぁぁ!?」
黒子「なんなんですのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!???」


光が収まると夜の静けさが再び訪れる。


御坂「痛たた……、何なのよ一体!?」

黒子「うぅ〜ん…、わけわかめですの、お姉様ご無事で……………ッッ!?!?!?」

御坂「何よ黒子? えっ? 鏡? 見ろって?」




御坂「………何よこれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!??」
22 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:56:54.53 ID:R1hkUiRDO

-第一章-

異なる世界からの来訪者




「お疲れ様、その様子だとハズレだったみたいね?」


凛とした美しい声が響く。


「……」


振り返るとそこには、ある共通の目的の為に長い旅を共にした、美しい女性が壁に寄り掛かり、こちらを見つめている。


「ハズレっすね、全く今回も骨が折れそうですね」



愚痴混じりに返答をし、頭をバリバリと掻いた。


「さっき二人から連絡があったわよ、向こうもハズレってね」

「そっすか…」


気の無い返事である。

何時もならもっと陽気に話しかけて来るはずなのだが、…どうも機嫌が良く無いらしい。
23 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 00:58:45.47 ID:R1hkUiRDO


「全く、ファンタジーの次は近未来SFかよ! いい加減うんざりだ!!」

「まだ言ってるの? 事故なんだから仕方ないでしょ?」
「そうは言いますがね愛理さん!!」

「…淳平君」

愛理と呼ばれた女性は男のの名を呼び、戒める。
それだけで淳平と呼ばれた男は身を竦め、黙り込む。

「不満なのはみんな同じ、…でも愚痴を零しても事態が好転するわけじゃ無いでしょう?」

「……はい」

愛理は肩の力を抜き深呼吸する。今言ったように、何も淳平だけが不満な訳では無い、普段冷静沈着な愛理でも少しばかりいらついている所が在った。
24 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:00:12.23 ID:R1hkUiRDO

「ふぅ……、取り敢えず二人と合流しましょう」

「りょーかい、次のターゲットの場所は分かってるんですか愛理さん?」

「ええ、ここからそう離れていない所に後三人ほど居るらしいわね」

「ならあいつらとさっさと合流して、サクサク脱がしに行きましょうか!」

「そうね、行きましょう」


そして二人は学園都市の夜の中へと消えていく…。
25 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:01:55.97 ID:R1hkUiRDO


心地良い朝日が顔に当たり、上条当麻は目を覚ました。

上条「……朝か」

眠い、猛烈に眠い。

昨日は色々とあり上条は居候のインデックスと共に、一方通行のマンションにお邪魔している。

それはいいのだが自分とインデックス、一方通行に打ち止めまで加えた面子では、大人しく夜を過ごすのは不可能らしく、お喋りに始まりTVゲーム・トランプ・オセロに将棋、果ては枕投げまでこなし、就寝時間は午前四時である。

只今の時間、午前七時。
26 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:03:58.00 ID:R1hkUiRDO

上条「……学校あるんだよな、不幸だ」


上条当麻は不幸な少年であるが、今回は率先して遊んでいた彼が全面的に悪かった。


…ふと此処で、上条は違和感を感じた。

何かに押さえ付けられたように身体が動かない。

正確には何か柔らかいものに、がっちりとホールドされている。


上条(まてまてまて、……やはりおかしい!)


上条はこの手の寝起きドッキリ展開は居候の穀潰しで何度も経験している。



だからこそ、おかしい。




上条「……数が合わない……だと…!?」
27 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:06:08.71 ID:R1hkUiRDO

上条に纏わり付く存在は、三つ。

現在彼は天井の一点に視線を集中させている。

確認するのが恐ろしく、自分の身体にのしかかる存在に目を向けられない。


上条「……」


上条当麻はまず、冷静に分析し始める。

ここは一方通行のマンションであり、昨晩からこの場に居たのは、…自分以外では三人。


上条(……人数は合ってませんよ? ええ、合っててたまるもんですか、上条さんは絶対に認めませんよ!?)


もう答えが出てる問題を、なんとか誤答にしたい不幸な少年・上条当麻。

しかしどんなに幻想であって欲しいと望んでも、今彼にのしかかる現実は、彼の右手では消えてくれない。
28 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:07:42.43 ID:R1hkUiRDO


とにかく確認をしよう。

上条は覚悟を決める。


上条(……まず腹の上に乗ってるの、……これは打ち止めだな)


今は何故打ち止めが腹の上に乗ってるのか…、というのは考えない。

打ち止めなら別に腹の上に居てもいいだろう、本当はよくないが……子供だし、くっついて来る分には気にならない(一方通行に殺されそうではあるが)。
29 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:09:07.21 ID:R1hkUiRDO

問題は左右の腕を枕にしている二つだ。


上条(……片方はインデックスだろうな、基本隙あらば潜り込んで来るし)


普段ならばそれも問題として扱うだろうが、今回に限りセーフ扱いにする。

ぶっちゃけインデックスは来るんじゃないかと思っていた。 …正直今更驚く事では無い。
30 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:10:50.37 ID:R1hkUiRDO

そしてもう片方、……それが一番の問題である。


上条(…………やはり該当しそうな人物は一人だけしか思い付きません。 ……すいません、どなたでもいいんで上条さんを助けて下さい…)

上条はもう泣きそうだった。

仕方ないだろう彼は女の子が好きな、いたってノーマルな少年なのだ。

知らない間に、インデックスや打ち止めのような女の子ならともかく、……男である一方通行(?)に添い寝されていれば泣きたくもなるだろう。


上条(……不幸だ)
31 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:12:22.94 ID:R1hkUiRDO

……とにかく、確認をしてみなければ。


上条(……まずは、…………右だ!!)






禁書「…ムニャ…Zzz」

上条「……ふーっ、セーフ」

右腕の方が感触がロングヘアーのような気がしたのだが、やはりインデックスだったらしい。


上条「……ゴクリッ」




次は左である…。



上条は目を閉じてギギギ…と音が鳴りそうな動作で右側を向いていた顔を左側に動かしていく。


上条(………南無三!!)


覚悟を決め、上条は目を見開いた!
32 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:13:47.18 ID:R1hkUiRDO



「おはようございます。とミサカは赤面しながらベッドを共にしたアナタに朝の挨拶をします」



上条「…………………………………え?」


そこに居たのは一方通行ではなく、よく知る顔の無表情バージョンだった。
33 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:15:33.51 ID:R1hkUiRDO



上条「えーっと……、御坂妹じゃあ無いよな? 多分初めまして…かな?」

17600号「おぉ〜、ミサカ達の見分けが付くのですね、確かにこの個体、ミサカ17600号は初めましてです、とミサカはアナタからのミサカ達への愛を感じずにはいられません」

上条「まぁ…な、最近おまえらも大分違いが出て来てるしな」

17600号「確かにそうですね、とミサカはアナタの言葉に同意します」

上条「………」

17600号「……?」



上条「……つーかなんでいるんですかあなたぁぁぁッッ!?」
34 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:17:11.10 ID:R1hkUiRDO

禁書「ふぇ?」

打ち止め「…ぅ?」


上条のツッコミが室内に響き、それによってインデックスと打ち止めが目を覚ます。


17600号「あーあ、起きちゃったじゃないですか、とミサカはもうちょっと二人でお話したかったなと呟きます」

上条「いいからもうみんな離れて下さいよ!? いたいけな男子高校生にはこれは拷問ですから!!」

禁書「う〜? もうあさなのかな?」

打ち止め「ねむい〜、ってミサカはミサカは…Zzz」

17600号「ミサカもまだ寝ていたいです、とミサカは更にアナタに擦り寄ります」

上条「人の話を聞けよ!! いいからさっさと起きやがれぇぇぇぇ!!」
35 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:20:18.65 ID:R1hkUiRDO

ここで上条は無理矢理身体を起き上がらせ、被っていた掛け布団を強引に引きはがした。

布団を引きはがした瞬間、上条はさらに度肝を抜かれた。


17600号「ッッ!? あぅ///」

上条「…………………………………………ぇう?」


17600号は裸だった。

つまり、全裸で上条に擦り寄っていたらしい。


上条は余りにもショッキングな事実に完全に思考が停止した。




しかし、それでもまだToLoveるは止まらない。
36 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:22:10.71 ID:R1hkUiRDO



「スネエエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェク!!!!!」 という叫び声と共にベランダのガラスが内側に割れ吹き飛んだ。


17600号「あっ、10032号、頼んだ服は持って来ましたか? とミサカは催促します」

御坂妹「んなことよりこんちくしょう、スネークてめぇ抜け駆けかよこらぁ! 妹達の鉄の掟破りやがったな!!? ってミサカはミサカはミサカはミサカはぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!」

17600号改めスネーク「ちょっ!? 首はやめっ!? うぐっ!? ほげぇ!!?」


スネークの首を絞めながらガクガクと揺さぶる怒りの化身と化した御坂妹。

上条は既に状況を理解するのを放棄し、只今傍観中。

そこに更にめんどくさい奴が登場する。
37 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:24:05.25 ID:R1hkUiRDO


一方「かァァァァみィィィィィじョォォォォォくゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!? あさっぱらからウルセェンだよバカ共ォォォォォォッッ!!!!」

上条「カオスだ!? まごうことなきカオスだ!? なんなんですか一体!??」

禁書「とうま、おなかへったんだよ」

インデックスのいつもの台詞。

聞き慣れたお決まりの言葉でも、上条当麻と言う不幸が沢山詰まった風船のような少年には、爆発するきっかけとして十分だった




だから上条当麻はいつものように叫ぶことにした。


上条「……不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!!」
38 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/06/08(水) 01:30:52.66 ID:R1hkUiRDO
眠いからねるぜよ。

バカテスの方でなんか一方さんとスネークについてレスがあったから後からやるつもりだったこのスレ立てた。

こっちで我慢してくれ。

ではノシ
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/06/08(水) 01:34:43.52 ID:99Edyy8Do
乙乙
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/06/08(水) 06:52:21.10 ID:TLHDUA490
乙!
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/06/08(水) 15:24:14.32 ID:m+5T8b0Bo
上条家
スフィンクス「…にゃーん」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 05:31:27.61 ID:9QO3o91Jo
なにこれわろた
43 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk :2011/07/17(日) 10:10:42.33 ID:FA8LbG0DO

 2

上条当麻は走っていた。


しかも全力疾走である。


走っている理由は簡単、ただ単に学校に遅刻しそうなのだ。



上条「ああもう不幸だ!! 寝不足の上に朝からあの騒ぎ!! なんなんだよもう!?」



寝不足の件はともかく、今朝のドタバタは完全にとばっちりであった。

羨ましい事この上ないが彼自身に非がある訳でもない。
44 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/07/17(日) 10:13:13.33 ID:FA8LbG0DO

上条「やばい! また遅刻したら恐怖の補習カーニバルが始まっちまう!! 何としても間に合わなければ!!」

ちなみに、上条はまだ気づいていないが昨日渡された3倍メガ盛り宿題をやっていない。

どちらにせよ補習だった。

と、そこで視界の端に妙なモノが写った。

……道の端っこに大きな段ボール箱が置いてある。

それだけなら別に気にする事でも無いが…問題はそこからひょっこり見えている……見た事がある、もといよく知る人物の顔だった。
45 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/07/17(日) 10:14:33.17 ID:FA8LbG0DO


上条「…………さいなら〜〜〜!!」


思わず足を止めてしまった上条だが直ぐさま全力疾走を再開。これ以上の不幸はいりませんよー!! と言わんばかりにその場を後にしようとする。

…が。


「ばっちり目が合ったのに知らんぷりかよ!! とミサカは憤慨しながら段ボール箱から抜け出しアナタ目掛けてタックルをかまします!!」


上条「ふごぉっ!?」



タックルが見事に腰の辺りに命中し、バランスを崩して転倒する。


さらにタックルをかました人物にマウントを取られ、上条は逃走不能に陥った。
46 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/07/17(日) 10:16:29.24 ID:FA8LbG0DO

上条「おい御坂!! …いや妹達の一人か!? なんですか全くとある夏休みの最終日を思い出したぞ!?」


上条はそこまで言ってから、のしかかる人物の姿を見て絶句した。


14889号「おはようございます、この個体は検体No.14889のミサカです。とミサカは悠長に挨拶をします」


自己紹介を呑気に始めるミサカ14889号。


しかし、上条はそんな事気にしていられなかった。


何故なら。


上条「…なんでお前も裸なんだよ流行ってんのかそれはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」


今朝の17600号に続き、またしても裸だった。
47 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/07/17(日) 10:18:00.43 ID:FA8LbG0DO

14889号「そうそう、今ミサカ達の間でストリーキングが流行って…って、んな訳ねーだろ。とミサカはノリツッコミをします」


ビシィ! っと鋭く手の甲で上条を叩くが、その上条は「どうでもいいからなんかで隠してこっちが恥ずかしいからぁ!!」と喚き散らす以外に反応がない。


14889号はやれやれといった感じで元の箱入り娘に戻る。


14889号「うぶのねんねじゃあるまいし、ミサカ達の裸なんてしょっちゅう見てんだから恥ずかしがんなよ。とミサカは身も蓋も無い事を言います」


上条「自分で身も蓋も無いってわかってるなら自重しような!? つーか悪かったなうぶのねんねで!!」
48 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/07/17(日) 10:19:29.15 ID:FA8LbG0DO

上条ははあああぁぁぁぁ〜……とやたら長いため息をついてから事情を聞く。


上条「…で、どうしてこんな状態でお前はいるわけ?」
14889号「襲われました、とミサカは簡潔に述べます」

上条「…襲われた?」

14889号「はい、無理矢理脱がされました、とミサカは相槌を打ちます」

上条「…なんだそりゃ?」


この時点では、まだ上条には何も判らなかった。
49 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/07/17(日) 10:20:42.30 ID:FA8LbG0DO



一方「いきなり脱がされる…ねェ」

打ち止め「なんだろ…只の変態さんかな?ってミサカはミサカは疑問に思ってみる」

御坂妹「それだとミサカ達がピンポイントで襲われた理由が説明できません、とミサカは発言します」

一方「他に襲われた一般人はいねェのか?」

スネーク「居ないようです、とミサカは先程収集した情報を伝えます」


一方通行達は現在ファミレスの中に居る。

何やら妙な事に妹達に巻き込まれているらしいので、その話し合いの為に朝の騒動でめちゃくちゃになった一方通行のマンション(正確には黄泉川宅)から此処に移動してきたのだった。
50 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/07/17(日) 10:22:42.65 ID:FA8LbG0DO

禁書「ハンバーグセット追加なんだよ!」

一方「相変わらず遠慮ってもンを知らねェ奴だなオイ…」


話の流れそっちのけで勝手に注文するインデックスを見て一方通行はため息をつく。


一方「…まあ良いか、後で上条に請求するから」


一方通行の台詞でピタリとインデックスの動きが止まり、さらにカタカタと小刻みに震え始めた。


禁書「あ…あくせられーたの奢りじゃないの?」
51 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/07/17(日) 10:24:31.75 ID:FA8LbG0DO


インデックスは涙目になりながら一方通行を見る。

一方通行の言葉が信じられないといった具合に悲壮感たっぷりの真顔だったりする。

一方「………」

禁書「と…とうまに怒られるかも…!!」


一応上条の財布は心配しているらしい。

インデックスは自身が平らげた皿の山を見て(軽く五人前)後悔した。
52 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/07/17(日) 10:26:16.75 ID:FA8LbG0DO

禁書「……ふぇ…」


じわっとインデックスの瞳から涙が零れそうになる。

一方「…冗談だ、ちゃンと金は出してやるから好きなだけ食え」







御坂妹「相手が幼女だと気持ち悪いくらい甘いなセロリ、とミサカはフルーツパフェ(デザート三品目)を平らげながら述べます」


一方「………」


スネーク「10032号、いくらセロリでも図星を刺されたら泣きかねません、もっとオブラートに包んだ言い方をするべきです、とミサカはスペシャルイチゴケーキ(4品目)を追加注文しつつ発言します」
53 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/07/17(日) 10:29:34.02 ID:FA8LbG0DO

一方「……ちょっと黙れメタボリック予備軍共」


ビクゥッ!!とわかりやすいリアクションで手に持ったスプーンとフォークを落とす妹二人。


御坂妹「…おーけぇ戦争だ、とミサカは失礼極まりないモヤシ野郎に敵意を全力で放ちます…!」

スネーク「今の発言はミサカ達だけでなく全ての女性を敵に回す発言です、とミサカは女の尊厳の為に銃を取ります…!」

一方「……ああそれと」

御坂妹「なんですかロリコンもやし、今更謝罪しても遅いですよ、とミサカは戦闘体制に移行しながら答えます」

スネーク「命乞いするなら十分の九殺しで勘弁してあげますが?とミサカは最大限の譲歩を提示します」





一方「オマエらは自分で金払えよ?」


妹二人「「すいませんでしたマジで勘弁して下さい」」


一方通行の必殺技の前に二人は呆気なく白旗をあげたのだった。


打ち止め「…話が進まないかも、ってミサカはミサカは呆れてみたり…」


話が脱線しまくる四人であった。
54 :しょーちゃん ◆QsM9ueLMyk [sage]:2011/07/17(日) 10:33:07.88 ID:FA8LbG0DO
たまにはこっちやらんとな。

またそのうち来ますノシ
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/24(日) 09:59:28.31 ID:WoLRG8Jf0
>>乙
なるほど、なるほど。
気長に待つ。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/08/02(火) 00:09:22.86 ID:f6mRBCWuo
待ってるよー
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/08/14(日) 00:47:31.34 ID:TFdlXs6so
まだまってるぞ
58 :酉違うけどしょーちゃんです ◆h9ndcoMO8c :2011/09/10(土) 06:19:09.56 ID:F+UQTH9DO

?「…いた!」


そんな一方通行達を、店の外から狙いを定めるように見つめる者が居た。


?「1…2…あの小さい子もそうね、全部で三人!」

輝くような美しい金髪。

澄んだ瞳にスラリと流れるような四肢。

そして、“長く伸びた耳”。



?「うふっ、ふふふふふ!!ついてるわ、見学がてらにふらふら散歩してただけで三人も見つけるなんて!!」


セルシア「見てなさいよ淳平!! このセルシア・マリクレール様が華麗に脱がせてあわよくば呪文のカケラを回収してみせるわ!!」

59 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/09/10(土) 06:21:19.58 ID:F+UQTH9DO

ファミレスのウィンドガラスに張り付きながら高らかに声を上げるセルシア。
この学園都市…というかこの世界では目立ち過ぎる風貌と相まって、通りすぎる通行人は奇異の目を向けて怪しんでいる。




「ちょっといいじゃん?」


背後から声を掛けられる。

セルシア「…へ?」


黄泉川「何してるじゃん?見るからに怪しいぞあんた」

セルシア「ベベ、別に怪しい者じゃないわよ!?」

黄泉川「…いや、滅茶苦茶怪しいぞ?とりあえずIDの確認するじゃんよ」

セルシア「えーと、あいでぃー?何かしらそれ?」


セルシアはこの世界の住人ではなく、ファンタジーな世界の住人である。
学園都市のIDなんて無いし知るはずもない。

60 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/09/10(土) 06:23:11.94 ID:F+UQTH9DO

黄泉川「外部の人間か?…いやそれでもゲスト用のIDがあるはず……許可書は持ってるじゃん?」

セルシア「えぇーと…」(まずいぃぃ!?愛理から騒ぎは絶対に起こすなって言われてるのにどんどんヤバい状況になってるぅぅぅ!?)


ダラダラと汗を流すセルシア。…それを見て黄泉川はセルシアを不審人物と判断した。

黄泉川「…あ〜、こちら黄泉川。…エリア〇〇にてIDを持たない不審者を発見。拘束して連行するから対応頼むじゃん」

セルシア「ちょっと待って!?私は何も悪い事してないわよ!?」

黄泉川「…IDを確認出来ない時点で拘束確定じゃん。IDってのは分かりやすく説明すると身分証の事じゃんよ。んであんたはその身分証を持って無いと」


ざっくりと説明する黄泉川。
その説明を聞いてセルシアは更に汗をダラダラダラーっと全身から噴き出させ……。

セルシア「……て」

黄泉川「……て?」





セルシア「撤収〜〜ッッ!!」



黄泉川「なっ!?こらぁぁぁぁ!!待つじゃんよ!!」


脱兎の如く逃げ出した。

61 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/09/10(土) 06:25:05.87 ID:F+UQTH9DO

ファンタジーな世界のアバウトさが基本のセルシアにとって、学園都市のルールはガチガチ過ぎて面倒だったらしい。

黄泉川「逃げんなこらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

当然追いかける黄泉川。

セルシア「無理に決まってるでしょ!! ああもうこれだから近未来SFは!!」


黄泉川「こちら黄泉川!! 現在エリア〇〇にて不審者を追跡中、応援頼むじゃん!! …あん?…そうじゃん逃げられたじゃんいいから早くこいっつってるじゃん愚図!!」

セルシア「ひぃぃぃ!?」


暫く鬼ごっこは終わりそうもない。


62 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/09/10(土) 06:27:25.04 ID:F+UQTH9DO



一方その頃。

小萌「……上条ちゃん?」

上条「……ハイ」


場所は上条の通う高校、その生活指導室。


小萌「上条ちゃんがお馬鹿さんなのはもうじゅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぶん理解してたつもりでしたけど、…先生まだまだ理解が足らなかったらしいです。…はぁ」

上条「……ははは」


上条は結局遅刻した。
しかし彼の担任である月詠小萌は、それだけなら恐怖の補習&宿題ギガ盛り5倍セットで勘弁してあげるつもりだった。

しかし…。

小萌「まさか裸ワイシャツの女の子を連れて、しかも自分はセミヌードで登校してくるとは…流石の先生も斜め上過ぎて予想出来ませんでしたねー…」

上条「仕方ないじゃないですか!!ほっとく訳にはいかねーもん!!」
63 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/09/10(土) 06:28:59.84 ID:F+UQTH9DO

14889号「この状況で学校に来れるあなたの思考回路は一体どうなっているのですか。とミサカはあなたにダメ出しをしてみます」


上条「上条さんはもう学校休めないんです!!マジで進級出来るか微妙なところなの!!」


状況を説明すると、上条が登校中に遭遇したミサカ14889号に自分のワイシャツを貸して(彼がセミヌードなのは一方通行の所へ泊まりに行ったのに制服以外の着替えを忘れ、更に今朝のドタバタで寝巻きに着ていた物もボロボロになった為、やむなく上はワイシャツのみだった)、時間もないので学校に行ってから小萌先生に頼むなり保健室で体操服を借りるなりしようとしていたのだが、…まず教室へ行ったのがまずかった。
HRを行っていた上条のクラスは当然のように大騒ぎになり、事態の収拾と事情の追求の為にこの生活指導室へ引っ張ってこられたのである。

64 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/09/10(土) 06:30:35.49 ID:F+UQTH9DO

小萌「とにかく、事情はよくわからないですけど上条ちゃんの女の子限定人助けだって事はわかったんですよ。…細かい事はどうせ先生には教えてくれないから最初から聞かないです!!」

上条「なんかトゲがありますよ先生!?」

上条はご機嫌斜めな自分の担任に最近彼の基本謝罪体制になりつつある必殺・dogezaを繰り出すものの、先生は「ふーんだ!しらないです!!」とぷんぷん怒りながら14889号の為の服を取りに行ってしまった。


上条「行っちまった…そんなに部外者を校内に入れたのまずかったのかな」

14889号「あなたは本当に何処に居てもフラグを建てて、そして叩き折っているのですね。とミサカは呆れながら呟きます」

上条「???…なんだよフラグって?」

14889号「なんでもねーよ。とミサカは目の前の朴念仁にイラッとしながら返事をします」

上条「最近上条さんの扱いが酷い気がする」

65 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/09/10(土) 06:32:10.16 ID:F+UQTH9DO


上条「………」

14889号「………」




上条「さて…と、何があったのか聞いて良いか?」

14889号「もちろんです、むしろ聞くのが遅い位です。とミサカはやっと本題に入れる事に安堵します」

上条「それは悪かったな、まずはお前が着替えるのが先だと思ってよ」

14889号「そっ、そうですか…、ご迷惑をお掛けしました。とミサカは内心ドキドキしながら納得します」

上条「気にすんなって……それで、なんであんな状況だったんだ?」
66 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/09/10(土) 06:33:41.14 ID:F+UQTH9DO

14889号「無理矢理脱がされました。とミサカは簡潔に説明します」

上条「…何か、その…言いづらい事かもしかして?」

14889号「いえ、あなたが心配するような強姦、その他婦女暴行罪に当たる事は…脱がされた事以外は一切ありません。とミサカは自らの純潔をアピールします」
上条「そ…そっか、なら良いんだ」

14889号「アピールはスルーかよ、…まあ良いです、今朝あなたの所にスネーク…ミサカ17600号が裸で出現しませんでしたか?とミサカは確認を取ります」
67 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/09/10(土) 06:34:35.73 ID:F+UQTH9DO

上条「……来たな、まさかあいつも?」

14889号「そうです、そしてどうやら確信的にミサカ達を狙ったようです。とミサカ同一グループの可能性を示唆します」

上条「同一犯か、目的はわからないか?」

14889号「…よくは分かりませんが“カケラを集める”と言っていました。とミサカは証言します」

上条「カケラ…か、それを集めるのにお前達を脱がしたのか」

14889号「おそらくは、そしてそうだとすれば今後もミサカ達が狙われる可能性が高いです。とミサカは自身の予測を公表します」






上条「“ミサカを狩るモノたち”か…」

68 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c [sage]:2011/09/10(土) 06:39:02.46 ID:F+UQTH9DO
やあ、超久しぶりにこのスレに来ました。

見放されてないか激しく不安だがとりあえず続き投下しました。だいたいこれで序盤は終了。

次回はMNWネタからの開始予定。

今度はもう少し早く来ます、ではノシ
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/10(土) 08:50:31.24 ID:XhRXLpPu0
淳平の無敵の拳と上条さんの説教パンチが激しく交わされる訳か…。
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/09/20(火) 01:43:05.62 ID:1ZiUMlwQo
淳平みたいなのは上条さんの天敵じゃないか
71 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 16:59:15.53 ID:OhDAbKSDO
☆☆☆ミサカネットワークへようこそ☆☆☆




(`・ω・´)運営Server
[メールはこっち]

[まず最初によめ]

MSK速報

1.上条さん実況Part268(811)

2.セロリの為にロリ画像集めようずpart2wwwwwwwwwwwwwwww(6)

3.本日の一方通行[168日目](663)

4.お姉様(58)

5.【速報】カエルの先生が変態と判明(289)

6.ミサカを狩るモノたち(1)←カチッ

7.【SS】一方通行「俺の三下がこんなに逞しいわけがない」4スレ目(951)
8.安価で上条さんをムラムラさせる(80)

9.上条「俺と寝たい?無理だな……寝かせる訳無いだろ?」Part8(28)

10.たった今カナミン見終わったけど(116)




[ミサカを狩るモノたち]
72 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:01:08.60 ID:OhDAbKSDO

1 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889

お前ら気をつけろよ

2 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17562

一狩りしようずwwww

3 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10072

おまえらモンスターボールに注意しろ!!

4 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12685

遂におれらがピカチュウとしてkjさんと一方さんにゲットされるのか…

5 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19903

姉御がスレ立てとは珍しい。

6 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889

>> 5
注意を呼び掛けとくに越したことはないからな


後ネタスレじゃないから自重しろ。
73 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:03:00.51 ID:OhDAbKSDO

7 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16321

あれ?マジメな話なの?

8 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18829

あれか、姉御とスネークが無理矢理脱がされたやつ

9 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11195

>> 8
なにそれこわい

10 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19111

>> 8
kwsk

11 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600

今北、「ミサカは脱がーす!!」って下着まで剥ぎ取られたわ

12 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889

>> 11
やっぱりか、じゃあなんか目的がある同一犯濃厚だな


74 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:04:28.90 ID:OhDAbKSDO
13 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001

こっちでスレもうあったのか、とりあえずみんな注意しろよ

14 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13999

>> 13
お疲れ様です運営様!!

15 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15555

運営も警戒してるのか…
わかった気をつけとく。

16 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000

おれらの中から脱処女が出たと聞いて

17 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10058

>> 16
帰れ

18 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14289

>> 16
ここにおまえが望むようなもんはねぇ

19 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19360

20000じゃないけど脱がされて何もなかったの?

20 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000

>>19
ヤられたに決まってんだろjk

で?









きもちよかった?

75 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:06:10.88 ID:OhDAbKSDO


21 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10969

>> 20
しねよもう。

22 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032

マジレスすると>> 20だけは被害にあっても良い

23 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10777

>> 22
変態だからよろこぶだけじゃね?

24 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12666

つか犯人どんなやつ?

25 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10033

一方通行さまになら脱がされても構わないです。キリッ

26 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19610

>> 25
マゾは黙ってろ。

27 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510

>> 25
>> 25
>> 25
>> 25





>> 25


28 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13999

>> 28
信者同士なんだから仲良くしろよ。

29 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510

やだ

76 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:07:47.64 ID:OhDAbKSDO
30 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000

一方「抵抗しても無駄だってェのくれェ判ってンだろ?」

ビリッ、ビリビリィィィッ!!

ミサカ「いやぁっ!!」

一方「ハァ…ハァ…!! クカカ…良いぜェ…もっと良い声で鳴いてみろよォォ!!」

ミサカ「やだ…ぐ、止め…て…!!」

一方「ンな事言うなよ? …ほら…良い感じに湿って来てンだからよォ?」

ミサカ「あうぅ/// …違っ!? そんな事……ひぁ!!!?」
一方「ハァ…ハァ…!! イイぜェ…最高だよオマエ!!」





あとたのんだ。


31 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889

>> 30
変態マジで自重しろ。

32 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19020

あとたのいくない、ちゃんとさいごまでしる。

33 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11333

>> 32
予備軍がこんなとこにも…

77 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:09:55.61 ID:OhDAbKSDO
34 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19098

>> 30
正直kjさんとのやつなら支援してた。

35 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10395

お姉様「抵抗しても無駄だっていうのくらい判ってんでしょ?」

ビリッ、ビリビリィィィッ!!

ミサカ「いやぁっ!!」

お姉様「ハァ…ハァ…!! あはっ…良いわ…もっと良い声で鳴いてみなさい!!」

ミサカ「やだ…ぐ、止め…て…お姉様ぁ////」

お姉様「そんな事言わないでよ? …ほら…良い感じに湿って来てるだから…?」

ミサカ「あうぅ/// …違っ!? そんな事……ひぁ!!!?」

お姉様「ハァ…ハァ…!! イイわ…最高よあんた!!」


どうよ?


36 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17112

>> 35
ド ン 引 き し た

37 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10887

>> 35
節子、それ注文とちゃう。

38 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12996

>> 35
誰得

39 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15001

>> 38
おれとく。

40 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13444

えっ

41 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18003

えっ

42 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10095

えっ


えっ?
78 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:11:35.23 ID:OhDAbKSDO
43 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001

どうやらお仕置きが欲しいらしいなお前ら。

44 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15996

ID:Misaka10395
ID:Misaka19020
ID:Misaka19098

こいつらはお仕置きで

ID:Misaka20000

てめーはしね

45 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889

つーかそろそろ真面目にやるぞ?
オレが脱がされた時犯人がなんとかのカケラが必要だの集めるだの言ってたんだが心当たりある奴いる?

46 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600

>> 45
心当たりは無いな。
ていうか犯人と話したの?どんな奴?こっちは二十歳位のガチムチな奴。

47 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889

>> 46
あれ?犯人オレと違う。
こっちは高校生くらいの女だ。
見たことない制服着てた。
後ライフルと拳銃二丁、おまけに手榴弾持ってた。

48 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12471

おれらより重装備ワロスww
79 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:13:22.01 ID:OhDAbKSDO

49 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19146

武装してる時点で一般人じゃねーじゃん。
武器の規格とか確認してねーの?

50 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889

>> 49
したんだが解らんかった…orz
少なくとも学園都市製ではなかったけど。
ほれ、武器の画像。

[みさろだ]

51 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10777

>> 50
なんだこれ?
メーカーすら聞いた事無いないぞ?

52 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:ax

ワンオフの特注品って訳でもねェな。
特徴からして完全にただの量産品だぞこれ。

53 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000

みんなーーー!!

アクセラレイパーが来たぞーーーーーー!!

逃げろーーーーーーーーー!!

おーかーさーれーるーーーーーーーーー!!!!

80 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:16:24.31 ID:OhDAbKSDO
54 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032

ぶっちゃけおれらが知らない銃火器があるってだけで異常事態な希ガス

55 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18227

>> 54
禿同
セロリの見立て道理正規のメーカー品なら知ってて当然

56 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:ax

てェなると…別の世界から来た…とかかァ?

81 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:17:10.33 ID:OhDAbKSDO
57 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000

みんなーーー!!

セロリたんが厨二病拗らせたぞーーーーーー!!

だれかーーーーーーーーー!!

でっかい絆創膏持って来てーーーーーーーーー!!

あたま全部巻けるくらいのやつーーーーーーーーーーーー!!!!


58 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15248

>> 56
確かにそうでもなきゃ説明つかないけど。

でもあり得んのそれ?

59 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:ax

ン…ちょっと待ってろ

60 :一方帳【LV=1,xxxP】[] ID:index

ふぇ!? なにこれすごいんだよ!!

61 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14269

なんかキター(・∀・)ー

62 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15723

なんか機能が増えてると思ったらセロリが付けたのかよ…

みっかんことかあんた万能杉じゃね?
82 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:19:51.65 ID:OhDAbKSDO
63 :一方帳【LV=1,xxxP】[] ID:index

…なるほどね。
確かに異世界って可能性はあるとおもう。

わたしの中の魔導書にも異世界についての記述は少なくないしね。


それと、気になったのはカケラって言葉。
もしかしたら昨日のらすとおーだーのおでこについていた文字の事かも。


64 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001

>> 63
マジで?あのこっ恥ずかしいふざけた落書きが?

65 :一方帳【LV=1,xxxP】[] ID:index

うん、あの文字からは確かに魔翌力を感じたし…無関係とは言えないかも。

83 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:21:20.81 ID:OhDAbKSDO
66 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032

それがガチからこういう事か?

おれらになんかくっつく

それを集めるやつがいる

探す方法がミサカは脱がーす!!

でおk?

67 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11477

しかも集めるって事は何個もあんの?
体になんか文字?がある奴は名乗り出とけよ


68 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka?????

うはwwマジかwwwwミサカが病院に検査で缶詰めされてるあいだにwwwwなんかおしりに書いてあるwwwwwwどうすんのこれwwwwww








…ツンデレって書いてある

84 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:23:11.97 ID:OhDAbKSDO

69 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032

実はおれもある。


…乳首に★ついてる。

70 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090

…おれも


肩の辺りに♀豚って書いてある…死にたい…orz

71 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510

これどういう意味?
無駄な努力っておなかに書いてあるんだけど。


ねぇどういう意味?

72 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000

>> 68ー71
よしうpだ。そんで張り付いてるセロリたんの反応を見てみよう!

73 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16175

全部で4つか、わりと少ないな。

74 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032

で?
おれらどうすんの?
まさか脱がされに行けとか?

75 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090

ちょっと待ってだれか来たっぽい。

85 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/10/25(火) 17:24:18.53 ID:OhDAbKSDO



19090号「…ノックも無しにいきなり入ってくるとは非常識な人ですね、ミサカに何か用でしょうか。とミサカは突然の侵入者に訪ねます」

淳平「…ビンゴ、流石は愛理さん正確な情報仕入れてくるぜ」

19090号「……」

淳平「さーて、何か用か…だったな」

19090号「はい、大体検討はつきますが一応聞いておきます。とミサカは身構えつつ返答します」

19090号が淳平に向き合うように立ち、その口から言葉が放たれるのを待つ。

そして、放たれた言葉は予想通りのものだった。

淳平「脱げ」

ただ一言、19090号を指差しながら堂々と言う。

発言と態度が一致しない変な奴。

多分バカだ。

19090号はそんな印象を淳平に持った。
86 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c [sage]:2011/10/25(火) 17:26:38.66 ID:OhDAbKSDO
まーたずるずる投下遅れちまったい。

すまんね。

ではノシ
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/10/25(火) 17:32:35.40 ID:zoXvsDCX0
おいおい面白そーなスレがあるじゃねぇの乙
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西) [sage]:2011/10/25(火) 20:37:23.25 ID:smGqKrJg0
上条さんセルシアには勝てるだろうけど順平、律子、ミケには勝てないな
一方はその逆

愛理さんには誰も勝てなそう
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/25(火) 22:55:21.48 ID:HIYA9Y5DO
乙。
銃は確か64式だろ。
90 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c [sage]:2011/10/26(水) 01:44:25.61 ID:4DrKV/uDO
>>89
捕捉すると淳平達の暮らす日本と上条達居る学園都市がある日本は別世界だから細かい所で差異がある。
なので銃火器とかもちょっと違う設定。
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/10/26(水) 01:49:10.13 ID:0iZ/GMp1o
学園都市の銃はチートばっかだろ
女性が扱えるほどの軽量、軽反動で外の世界の防弾チョッキを打ち抜けるやつとか
92 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 17:55:32.16 ID:1ZpT5b2DO
一方「……チッ、面倒な事になりやがったな」


一方通行はそう吐き捨てる。彼は昨日起こった出来事を検証する為、たった今、打ち止めを介してミサカネットワークへとアクセスしていた。


御坂妹「どうしますか? とミサカは緊急事態につき真面目に話しを進めます」


そしてその最中、[ミサカを狩るモノたち] と思われる存在に接触された個体が出現した。


スネーク「視覚共有により確認しました。今19090号の前にいる人間は間違いなくこのミサカをひんむいた野郎です。とミサカは確認した情報を公開します」

禁書「どうするの?」

一方「どうもこうもねェだろ、間に合うたァ思えねェが向かわねェ訳にもいかねェだろ」


そう告げて一方通行は席を立つ。そして首に付けたチョーカー、その電極のスイッチを切り替える。



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93 :サブタイ忘れた。-第二章 白い守護者- ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:00:17.55 ID:1ZpT5b2DO

一方「打ち止め、襲われてる個体に全力で逃げ回るように伝えろ。そっちの星チクビはオレについて来てナビしろ」

御坂妹「分かりましたセクハラ野郎。とミサカは発言を非難しつつ席を立ちます」


それから一方通行は打ち止め・インデックス・スネークにはここで待って居るように伝え、店外へ出て行く。









一方「何処の誰だか知らねェが、コイツらに手ェ出した事を後悔させてやろォじゃねェか」








彼の赤い眼が獲物を見つけたかの如く鋭く研ぎ澄まされる。



学園都市第一位、七人のlevel5の頂点に君臨する白い怪物は、己が護ると決めたモノ、それを脅かす存在に容赦などしない。




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94 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:03:22.69 ID:1ZpT5b2DO

-1-

ある病院。そこはある不幸な少年が週一単位で入院したり、患者の命を決して諦めないカエル顔の名医が居たりと、名物の多い場所である。


そこは四人の妹達が調整の為に滞在している。


その内の一人、検体番号・19090号は自身に与えられた病室にてネットワークにアクセスしていた。


そしてその最中にその男は現れた。




   「 脱 げ 」




……いきなりそんな事を宣ってきながら。


19090号「……貴方は変質者の類ですか? とミサカはいたいけな少女に突然変態的要求をしてくる人物に警戒心を抱きます」

淳平「ん? ああ〜…言い方が悪かったな」


顎に手を付け、しばし考えに更ける男。




淳平「オレはロリコンじゃあ無いが裸を見なければならんから、脱げ」

19090号「だから脱ぐ理由を聞いてんだよ。とミサカは目の前の人物が恐らくバカだという事に気づきました」

淳平「ぬぅ!? 何故バカ呼ばわりされなきゃならないんだ!?」


19090号の罵倒の理由も理解出来ないらしい。この時点でバカ確定である。


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95 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:04:34.21 ID:1ZpT5b2DO

-1-

とある病院。そこはある不幸な少年が週一単位で入院したり、患者の命を決して諦めないカエル顔の名医が居たりと、名物の多い場所である。


そこは四人の妹達が調整の為に滞在している。


その内の一人、検体番号・19090号は自身に与えられた病室にてネットワークにアクセスしていた。


そしてその最中にその男は現れた。




   「 脱 げ 」




……いきなりそんな事を宣ってきながら。


19090号「……貴方は変質者の類ですか? とミサカはいたいけな少女に突然変態的要求をしてくる人物に警戒心を抱きます」

淳平「ん? ああ〜…言い方が悪かったな」


顎に手を付け、しばし考えに更ける男。




淳平「オレはロリコンじゃあ無いが裸を見なければならんから、脱げ」

19090号「だから脱ぐ理由を聞いてんだよ。とミサカは目の前の人物が恐らくバカだという事に気づきました」

淳平「ぬぅ!? 何故バカ呼ばわりされなきゃならないんだ!?」


19090号の罵倒の理由も理解出来ないらしい。この時点でバカ確定である。


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96 :しまった連投…すまん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:06:20.39 ID:1ZpT5b2DO


淳平「まあいい!! 脱ぐ気が無いなら無理矢理脱がすまでの事よ!!」


指をパキポキと鳴らしながら、ズンズンと19090号に迫る。


19090号「そうはいきません、ミサカを脱がして良いのは一人だけです! とミサカは臨戦体制に入ります!!」

淳平「だからどうしたぁ!!」

男が飛び掛かって来る瞬間、19090号はバックステップで大きく後ろに下がり、男との距離を開ける。



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97 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:07:39.60 ID:1ZpT5b2DO

淳平「ちっ!! すばしっこい奴だな!!」

19090号「貴方も異常なほど機敏ですね、一瞬でも気を抜けばアウトです。とミサカは冷静に戦闘分析を行います」


そう言いながら19090号はベットを飛び越え、窓際に立つ。


19090号「勝てそうにないのでミサカは逃げます。とミサカは戦略的撤退の為窓から身を投げだします!!」


瞬間、19090号は窓から飛び降りる。level5の第三位・御坂美琴の軍用クローンである彼女達<妹達>は、学習装置(テスタメント)により様々なプログラムが刷り込まれている。多少の高さなら何の問題も無く飛び降りる事が出来る。


19090号(間違いなく追って来るでしょうが後数分間逃げ切ればセロリが増援に来ます。問題ありません。とミサカは状況を分析します…)



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98 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:09:22.31 ID:1ZpT5b2DO

無事に着地し、直ぐさま行動に移ろうとする。しかし次の瞬間、予想だにしなかった事態が起こった。

着地した地点に透明な糸らしき物が張ってあった。

19090号が走りだそうとした時、見事に引っ掛かってしまった。


19090号「…ッ! トラップ!?」


今更気づいてももう遅い、19090号の足にロープが巻き付き、更に宙づりにされてしまう。


19090号「…不覚。とミサカは自身の注意力の無さに憤ります。ちっくしょー」


サーバを移転しました@荒巻 旧サーバ:http://vs302.vip2ch.com/
99 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:10:28.05 ID:1ZpT5b2DO

淳平「ナイスだ、律子!!」


ターゲットである19090号の捕縛を確認し、同じく窓から飛び降りる男。

そして死角となっている物陰からも二人の人物が現れる。


19090号「…本当に迂闊でしたね。ミサカ達を狙っている人物は複数だと判っていたのに。とミサカは自らのマヌケっぷりに嘆息します。はぁぁ〜…」


19090号は宙づりのままで嘆息する。逆さまなのでスカートがめくれて縞模様のショーツが丸見えである。


愛理「お疲れ様淳平君。りっちゃんもナイスフォローだったわね」

律子「淳平一人じゃ不安ですからね♪」

淳平「オレが上手く追い詰めたから捕まえられたんだろうが!!」



サーバを移転しました@荒巻 旧サーバ:http://vs302.vip2ch.com/
100 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:11:52.88 ID:1ZpT5b2DO

19090号は目の前で会話する三人の人物を見て、思案する。


19090号(見たところ得に変わった所は無いですね。 見た目は一般人そのものです。とミサカは観察結果をネットワークにうpします)


愛理「……さてと、それじゃあそろそろ脱がさせてもらうわよ?」

律子「淳平!! あんたはむこう向いてる!!」

淳平「へいへい〜」


19090号を脱がすのは後から現れた女性二人が行うらしい。…そんな気遣いするなら始めから脱がしたりすんなよと言いたい19090号である。



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101 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:13:53.58 ID:1ZpT5b2DO

……身に着けていたサマーセーターを脱がされ、次にブラウスを脱がされている途中で、突然手が止まる。


律子「っ!! 愛理さん!!」

愛理「ええ…!! 見つけたわね、一つ目の[呪文のカケラ]!!」

淳平「なに!? マジか!!」

律子「こっち見ない!!」

淳平「……へ〜い」

19090号「……やはりミサカ達を狙うのはこのへんてこな文字のせいですか。とミサカは予想的中なあの白シスターを評価します」

愛理「説明もしてないのにある程度は理解してたのね? すごいわね貴女達」


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102 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:15:06.73 ID:1ZpT5b2DO

19090号「出来れば一から十まで説明をお願いしたいのですが。とミサカは貴方方の目的に探りを入れます」


愛理は19090号の言葉を受け、ニッコリと優しげに微笑む。


愛理「淳平君、この娘を降ろしてあげて? 逃げても無駄だって判っているだろうし」

淳平「了〜解」


19090号はようやく地面に降ろされ、一息着く。愛理と呼ばれた女の言う通り、抵抗しても無駄だというのは理解していたのでその場でおとなしく座ったままでいる。


愛理「さてと、貴女にお願いがあるわ。…残りのカケラを持つのが誰か教えてくれるかしら?」

19090号「いやです、とミサカは目の前の女の要望をばっさり切り捨てます」


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103 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:16:46.30 ID:1ZpT5b2DO

愛理「嫌だ、って事は知ってるのね? 誰が持っているか」

19090号「……なんの事ですか、意味ワカンネ。とミサカは口笛を吹きつつシラを切ります」


目を逸らし、口をεって感じにしてシラを切る19090号。口笛を吹こうとしてるが、出ている音はふ〜ふ〜と情けない音である。


愛理「うふふ…、随分分かりやすい嘘ね♪」

19090号「……むぅ」



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104 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:18:31.36 ID:1ZpT5b2DO
愛理「う〜ん、でも困ったわね、貴女が教えてくれないと私達は貴女達を全員脱がしてでも探さないといけないのだけど?」

19090号「……それは脅迫のつもりですか? 例え貴方達がミサカ達を脱がして回ろうとこのミサカは仲間を売るような真似は絶対にしません。とミサカは断固たる態度を崩しません」

愛理「以外に頑固ね、どうしたものかしら?」


愛理は感心するように唸る。あっさり聞き出せるとは思っていなかったが、ここまではっきりと突っぱねて来るとは予想外だったらしい。


律子「愛理さん。取り敢えず交渉は後にしてセルシアさんにカケラを回収して貰いませんか? あんまりここに長居しても怪しまれますし」

愛理「そうね、まずは一つ目のカケラをきちんと手に入れてからにしましょ」

19090号(…どうやら他にまだ仲間が居るようです。とミサカは新たな情報を入手します)

淳平「…で、その肝心のセルシアは何処に居るんだ?」

愛理「…………」

律子「…………」



しーーーん、とその場を沈黙が支配する。



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105 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:23:19.28 ID:1ZpT5b2DO

律子「……朝に散歩に出てから戻ってないですね、そういえば…」

淳平「あのバカ迷子にでもなってんな多分」

愛理「……一人で行かせたのは間違いだったわね」

律子「騒ぎを起こしてなければいいですけど…」

淳平「無理だ律子、あいつは歩くだけで問題を起こす奴だ」


三人からため息が漏れる。いつもの事ながら、間が悪い事この上無い。



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106 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/11/01(火) 18:24:33.67 ID:1ZpT5b2DO

愛理「……取り敢えずこの場から離れましょ。セルシアさん捜しはホテルに戻ってからね」


律子「ゴメンね? もう少しだけ付き合ってもらわなきゃいけないの」


19090号にそう伝え、一緒にその場を後にしようとする。……そこで19090号が口を開いた。


19090号「…いえ、ミサカは貴方達に同行しなくて済みそうです。とミサカはようやく救援が来た事に心底安堵します」

律子「…えっ?」



次の瞬間、数m離れた辺りでゴバァッ!! と地面が爆ぜた。



愛理「…っ!!」

律子「ひゃっ!?」

淳平「あん?」




否、何かが着地した反動で地面がえぐれたのだ。



19090号「遅いですよ一方通行。とミサカはお詫びの印しにヘルシーなスイーツを要求します」


突如現れた存在、一方通行に19090号が話し掛ける。


一方「…悪かったな、テメェがあンまりにも捕まンのが早くてなァ」


19090号は「…うぐぅ」 と唸る。その辺はあまり突っ込んでほしくない。


一方「まァいい、さっさと片付けるかァ…!! お前はこの後何が食いてェのかッて考えとけよォ?」


余裕のある一方通行の言葉。その台詞とは裏腹に…、



彼の赤い眼は怒りに染まっていた。


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107 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c [sage]:2011/11/01(火) 18:26:38.44 ID:1ZpT5b2DO
今日はここまでだ。

ではノシ

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108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/02(水) 21:09:05.20 ID:dnyy+Y5oo


この世界にミケはいるんだろうか
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(中部地方) [sage]:2011/11/06(日) 01:17:22.62 ID:XcdfLH4Yo

>>108
いても戦車だからなあ
駐車場を探すところからはじめないと
110 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/02(金) 21:22:18.98 ID:uadvW1VDO

一方その頃

セルシア「はあ〜、はあ〜、……やっと撒いたみたいね」


学園都市のとある学区、その路地裏でセルシアは身を潜めていた。


セルシア「はあ、みんな心配してるだろうな…、早く戻らなきゃ」


移動を開始しようとした所でふと気がつく。


セルシア「……この姿のままじゃまずいわね」


立ち止まり、自分の指先、そこに嵌まる指輪を見つめる。


セルシア「久々に出番のようね、[変身の指輪]!!」


111 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/02(金) 21:24:39.28 ID:uadvW1VDO

『あらゆる姿を生み出す指輪よ…』



精神を集中させ、呪文を唱え始めるセルシア。



『我に力を与え給え!!』




唱え終えた瞬間、指輪から光が溢れ、セルシアの身体を包み込む。


セルシア「……これでよし!!」


光が消えた時、セルシアの姿は元のエルフのものとは違っていた。



セルシア「この犬の姿なら誰も私を見てもかわいいわんちゃんだとしか思わないはず!!」



セルシアは犬の姿に変身した。

112 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/02(金) 21:25:43.23 ID:uadvW1VDO

「さーて! みんなの所にもどらなきゃ!!」


セルシアは意気込んで歩いていった。…二足歩行で。


言わずとも解るだろうが学園都市、いやこの世界には二本足で歩いて、…しかも喋る犬は存在しない。


「相変わらずナイスな機転と頭の良さだわ、さすが私!! ほーほほほっ!!」


セルシア=マクリレールは元居た世界では、コモンエルフの長にして世界最高の天才召喚魔術師として名を馳せた人物である。


しかしながらそれ以上に墓穴を掘るのが得意だった。


天才とバカは紙一重、と言う言葉を地で行く残念な人。


それがセルシアである。

113 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/02(金) 21:28:22.14 ID:uadvW1VDO



一方「さァて、こいつらに手ェ出したツケは払って貰わねェとなァ…!」


一方通行は一歩前に踏み出す。


御坂妹「ちゃんと喋れる状態で拘束してくださいよ一方通行、まだ動機の裏付けが済んでいませんので。とミサカは[ピーーー]なよと暗に言って聞かせます」

一方「言われねェでもわかってるよ」


更に一歩踏み出す。


淳平「ほう…、わざわざもう一人連れて来てくれたのか。ご苦労様だな」

114 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/02(金) 21:30:47.99 ID:uadvW1VDO

一方「……随分と余裕だなァ? オレの事しらねェって事ァやっぱ外部の人間か?」

愛理「そうね、外部といえば外部の人間ね。…でも貴方の事は知っているわよ? 学園都市第一位の一方通行君?」

一方「あン?」


一方通行は歩を止め、愛理の方を見る。

愛理「この街で七人しか居ないLevel5の超能力者、その頂点に立つ存在でありその能力はあらゆるベクトルを操作し、 自身の肉体には例え核の直撃でも傷つかない。…こんな所だったかしら?」

一方「……知ってンなら何故逃げねェ? まさか勝てると思ってる訳じゃあねェよなァ?」


鋭い眼光を愛理にぶつける一方通行。だが怯む処か妖しく微笑むのみである。

115 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/02(金) 21:32:43.97 ID:uadvW1VDO

愛理「……淳平君、前に言った通りにお願いね?」

淳平「こいつがそうなんですね? …わかりました」

淳平は両手を構え、 腰を低く落とす。






淳平「……掛かってきな、空手の奥義を教えてやる」





愛理「彼が負けたら私達に君を倒す手段は無くなるわ。その時は二度とあなた達の前に現れないわ」


一方通行は訝しむ。なぜ目の前の連中はこうも余裕でいられるのか?


一方(……まずは様子見だな)

116 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/02(金) 21:34:19.45 ID:uadvW1VDO

一方通行はまず、足で地面を強く蹴る。すると蹴られた箇所が爆ぜた。

そして吹き飛ばされた土の塊や砂利が一方通行のベクトル操作を受け、淳平目掛けて飛来する。


淳平「小賢しいっ!!」


だが淳平はその礫の嵐をその場に留まったままで殆ど避わす、避け切れぬものも全て叩き落としていた。


淳平「俺は掛かって来いと言ったんだ、この龍造寺淳平様に下手な小技が通用すると思うなよ?」

117 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/02(金) 21:36:00.34 ID:uadvW1VDO

その様子を見て一方通行は口の端を大きく歪める。


一方「クハハッ!! やるじゃねェかテメェ!! いいぜェ!! ならご注文どォり直接叩き潰してやるよォ!!」


ゴバァッ!! と一方通行の立つ地面がえぐれる。今度は礫を飛ばす為ではなく、一方通行自身が飛び掛かって行った為の反動だ。

弾丸のように進む一方通行。だが標的に向かって直進している訳では無い。


一方(こいつは格闘に長けた野郎見てェだ…、さっきの挑発といい警戒しとくに越したこたァねェな!!)

118 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/02(金) 21:37:53.48 ID:uadvW1VDO

一方通行はあらゆる攻撃を反射出来る。だが例外も存在するのも事実だ。

例えば魔術。

炎や水などを操る魔術ならば問題は無いが、一方通行が見た事も聞いた事も無いような効果を生み出す魔術には彼の能力も機能を発する事が出来ない。


次に能力の弱点を突かれる事もある。

かつて木原数多らが使って来た対一方通行用の戦闘法。目の前の男の風貌からしてこの方法を使って来る可能性が最も高い。…使い熟せるのかは別問題だが。

119 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/02(金) 21:40:01.92 ID:uadvW1VDO

一方(…背後に回って一撃で潰す!!)


ベクトルを操作し、相手を撹乱するよう高速で動き回る。そして上手く死角に入り込んだところで必殺となりうる一撃を振りかぶる。

淳平「…甘ぇよ!!」

一方通行による攻撃が届く前に彼の顔面に裏拳が直撃した。


一方「ぶッッッ!? がッ!?」

120 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/02(金) 21:42:17.93 ID:uadvW1VDO

淳平「痛ッ!! …タイミングがハードだなやっぱ!!」


失速し地面に転がる一方通行。顔面に走る痛みのせいか上手く体制を整えられない。


一方「…ッッ、テメェ!!」

淳平「痛てて…、面倒臭ぇ野郎だな、単純に殴れねーんだからよ」

一方通行に裏拳を当てた左手をさすりながら淳平は呟く。痛いで済む程度しか左手にダメージは無い。


一方(コイツッ!! 使いこなせンのか!?)


懸念した通り対一方通行用の戦法を使って来たまではいい。それを使いこなせるとなると話は別である。

この戦法を使いこなせたのは木原数多のみだ、一方通行の能力研究の第一人者である木原だったからこそ使いこなせた戦法でもある。

121 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/03(土) 02:25:26.27 ID:W/I8accDO

それ以外の人物が使っても一方通行にダメージを与える事が出来ても使用者もただでは済まないはずなのだ。


愛理「なぜだか解らないって顔ね?」


一方通行は声を掛けてきた愛理を睨みつける。


一方「…ああ、解らねェな、 オレを倒すのに研究資料でも強奪したかァ?」


愛理「まさか」


愛理は一方通行に微笑みかける。


愛理「淳平君にはただ練習して貰っただけよ。セルシアさんの魔法で似たような効果を作ってね」

一方(魔法…、だと?)


一方通行は考えを巡らせる。この女は魔法と言った。ならばこの連中は魔術サイドの人間なのか? そうだとして妹達にちょっかいを出す理由はなんだ?


一方「……テメェら何が目的だ?」

122 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/03(土) 02:26:41.20 ID:W/I8accDO

愛理「そうね…、教えてあげた方がいいかしら」

律子「そうですね、それでわかって貰えたほうが行動しやすいですし」

一方「……ケッ」


一方通行はチョーカーのスイッチを切り替え、まずは話しを聞く事にする。

そこで…






淳平「 ス キ あ り !!」



ズドゴォォォォ!!


一方「ぐへッ!?!?」


龍造寺淳平の必殺技である踵落としが一方通行の脳天に炸裂した…。

123 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/03(土) 02:28:13.06 ID:W/I8accDO

愛理「……」

律子「……」

御坂妹「………」

19090号「………」


その瞬間、そこに居た者全員(バカを除いて)が凍りついた。


淳平「…ふっ、戦ってる最中にスキを見せるなんてバカな野郎だ」

律子「バカはあんたよ!!」

愛理「……淳平君、貴方はホントにもう、…はぁ」


この男、龍造寺淳平は空気の読めないバカだった。




御坂妹「…19090号、実弾での応戦に移行しますよ。とミサカは臨戦体制に入りつつ応答します」

19090号「了解。…気絶した一方通行はどうしますか? とミサカは10032号から拳銃を受け取りつつ質問します」


御坂妹「役立たずのロリコンなんてほっとけばいいです。とミサカは辛辣な言葉を投げ付けます」

一方「……」

124 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/03(土) 02:29:37.29 ID:W/I8accDO

淳平「ん? なんだまだ抵抗するつもりか? いいだろう!! 抵抗するならミサカは脱が〜 律子「いい加減にしろバカ淳平!!」


何処から持ち出したのかバカでかいハリセンで淳平をひっぱたく律子。


愛理「一旦逃げるわよ、淳平君… あ な た のせいで私の計画が台なしよ?」


愛理は笑いながら淳平に言う。笑顔なのだが非常に恐ろしい印象を受ける笑顔である。


淳平「りょ、了解っす」

125 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c :2011/12/03(土) 02:31:07.62 ID:W/I8accDO

愛理「……りっちゃん」

律子「…はい!」


愛理の声に律子が返答。律子はすぐさまバックから取り出した物体を地面に叩き衝けた。


御坂妹「っ!! 煙幕ですか。とミサカは周囲を警戒しながら愚痴を言います!!」


御坂妹は周囲に気を配るが気配は一瞬で消えてしまった。逃げるのも上手い連中だと内心愚痴る。


19090号「……なかなか手強い奴らですね。とミサカは驚異が去って心の中で安堵します」

御坂妹「確かにミサカ達二人では対抗出来なかったでしょうね、…しかしなぜ敵は突然撤退したのでしょうか? とミサカは疑問を投げかけます」

19090号「その辺りも含めて議論が必要です。とミサカは一方通行を病院内へと引きずって移動させながら応答します」

御坂妹「そうですね。とミサカは一方通行の運搬を手伝いながら答えます」

一方「……移動させンならせめて担架でも持って来てくンねェ?」


引きずられる振動で彼が気がついても足を持って引きずる事を止めない妹達二人だった。


一方「あのォ、コレ結構痛いンですけど?」

御坂妹「油断したお仕置きです。とミサカは役立たずの言い分を切って棄てます」

一方「……上条並に不幸だなオレ」

126 :しょーちゃん ◆h9ndcoMO8c [sage]:2011/12/03(土) 02:32:57.48 ID:W/I8accDO
途中で寝落ちするとはなんと情けない…

とりあえず今回はここまでですノシ
127 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 18:00:51.70 ID:H8q2eQag0
更新されてた。
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