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魔法少女まどか☆マギカの世界に入ってしまった兄妹 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : [ ]:2012/03/08(木) 19:30:24.12 ID:2m5aDMoZ0
題名の通りまどまぎの世界に入ってしまった兄妹を書いてみます
色々とおかしい点があると思います、
おりこ☆マギカも参戦するかも……知れない…
キャラ崩壊してると思いますが、できたら読んでください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1331202619(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 : [ ]:2012/03/08(木) 19:33:56.67 ID:2m5aDMoZ0
兄「ん・・・?」

兄は起きたときに異変を感じる。何かいつもと違う。

兄「なんか大幅に違う気がするんだけど・・・」

ベットから降り、とりあえず部屋から出る

兄「・・・変な廊下だな。」

そして他の部屋に入ってみる。すると・・・

妹「すやすや・・・」

兄「妹か……起こしてやる!」

兄は妹を揺らし、起こそうとする。

妹「むにゃむにゃ・・・」

だが妹は一向にに起きる気配が無い。

兄「・・・・てぃ!」

兄は妹の布団を剥いだ。妹は「ううん・・・」と呻く

妹「もう・・・朝・・?」

兄「うむ」

妹「・・・おにいちゃん?」

兄「ん?どうした?」

妹は困惑てか驚きの表情で、

妹「うわ!顔が変になってる!」

兄は即効で妹の頭を叩きながら

兄「ブサイクで悪かったな!」

妹は頭を摩りながら

妹「ほんとだよぉ・・・それになんかちょっとイケメンだし。」

兄「ん・・そうなのか?あれ・・・妹よお前可愛くなってる・・・」

妹「ええ!嘘でしょ!?」

兄「それに部屋も全然違うし・・」

妹「なんかおかしいね・・・」

兄「下に降りてみよう!」

妹「顔も確認したいしね」

そして二人は二階から下降りる。

兄「なんか・・家の内装すげぇ変わってるんだけど・・・」

妹「この調子だと外装も変わってそうだけどね。。。」

洗面所に辿り着く。そこで二人は。

兄「・・・俺だけど俺じゃないな」

妹「・・・私だけど私じゃないね」

兄妹「「だってこれ」」

兄妹「「アニメ顔じゃないかあああああ!!」」
3 : [ ]:2012/03/08(木) 19:36:31.74 ID:2m5aDMoZ0
兄「俺・・・アニメ顔になっちまったYO!びっくりだYO!」

妹「本当に変だね。夢みたいだよ。あ、夢かも」

そういって妹は兄の足を蹴ってみる

兄「いてぇよ!何するんだよ!」

妹「いや・・・夢かと思って・・・」

兄「自分で確かめろよ!お兄ちゃんで確かめるんじゃないよ!」

妹「まぁそれよりさ・・」

兄「・・・・・・」

妹「リビング行ってみようよ。何か分かるかも」

兄「そうだな!行ってみようぜ!」

そして二人はリビングに向かう。

兄「誰かいませんかー?」ガチャ

父「おお!やっと起きたか。」

妹「あ・・・おとうさ・・!?」

なぜ妹がビビったかというとですね。それはね

母「どうしたの?そんなに驚いた顔して。?」

妹「なんで母がここにいるの!?」

兄「離婚してたじゃん!?いつの間にヨリ戻したの!?」

兄「(顔もアニメ顔だし……)」

父「・・・何言ってんだ二人とも」

母「フフッ、慣れない環境で戸惑ってるのよ。悪夢でもみたんじゃないかしら?」

兄妹「・・・(色々とおかしいです)」
4 : [ ]:2012/03/08(木) 19:39:00.20 ID:2m5aDMoZ0
父「早く座って、ご飯食べなさい。」

母「冷めちゃうわよー」

二人は仕方なく。食卓にすわり朝食を食べ始める。

モグモグ パクパク

父「今日から新しい学校だが、大丈夫か?」

父が唐突にそんなことを言ってくる。

兄「どこに転入するんだよ?しらねぇぞ?」

妹「私も・・・知らない」

母「もぅ・・・ちゃんと話聞いてていったじゃないの」

洗い物をしていた母も食卓に着き、朝食を食べ始める。

父「全く・・・見滝原中学校だそ?覚えておきなさい。全く。今日からだぞ!」

母「フフッこの分だと今日から学校ってことも忘れてそうね」

兄「・・・ええええ!ん?・・・見滝原・・?」

妹「今日からなんだ。。。」

父「全く。一週間前からお前達楽しみにしてたじゃないか・・全く」

母「まぁまぁ落ち着いて、後昨日から言ってると思うけど」

妹「?」

母「明日から私たちは長期出張で一ヶ月家を開けるから、二人でお留守番お願いね。」

父「生活費とおこずかいは兄の通帳にいれておく。兄無駄遣いするなよ〜」

兄「・・・ああ」

妹「!?(お兄ちゃん適応早い・・・)」

母「もう妹ちゃんの通帳にちゃーんと妹ちゃんの分のおこづかい入ってるからそんな顔しないの」

父「少し大目に渡しているが、いつもの事だ。頼むぞ。」

兄「・・・・・」

妹「は、はーい」

父「では行こうか」

母「はい。」

そして二人は手を繋いで家を出て行った。

と思いきや帰ってきて

妹「忘れ物?」

父「いや、今日から新しい学校だが頑張ってくれよ。とな」

母「ほんとは、いたかったんだけどね・・ごめんね」

兄「いやいや良いさ。二人とも仕事頑張ってよ。応援してるよ」

父「良い息子を持って父さんは幸せだ。。。。」ホロリ

母「ええ・・・」ホロリ

父母「「今度こそ行って来ます」」テクテク

兄「行ってらっしゃい」

妹「・・・・新婚さん?」アングリ

兄「それは違うだろ」
5 : [ ]:2012/03/08(木) 19:41:05.94 ID:2m5aDMoZ0
妹「ちょっとお兄ちゃん!」

妹は反論的なことをするが、兄は冷静的に

兄「えーと…多分ここはアニメの世界だよ。」

気持ち悪いくらい真面目な顔で言われる

妹「・・・は?」

兄「見滝原中学校といえば?」

妹「いきなり過ぎてわかんない」

兄「諦めはええ・・・正解は魔法少女まどか☆マギカだよ。」

妹「・・・・え?」

兄「だからアニメの世界に入ったんだな・・おっともう時間が無いな。急いで着替えるか・・」イソイソ

兄はイソイソと二階の自分の部屋に上がっていく

妹「・・・・・・・・」

妹「ええええええええええ!?」
6 : [ ]:2012/03/08(木) 19:43:38.21 ID:2m5aDMoZ0
そして二人は学校へと向かっていた。勿論制服に着替えて。

兄「ここの制服かっこいいな。。。あの中学とは大違いだよ」

妹「で?、説明してくれたのはありがたいけど、まだ信じきれないよ」

兄「わかんないか?簡単さ。この風景に見滝原、ときたらまどマギだろう?」

妹「オタクは凄いね・・・」

兄「凄いと思うならその軽蔑しきった目は止めなさい。」

妹「で?私が一年、お兄ちゃんが三年か。」

兄「うむ」

兄「ちらほらと生徒がいるな」

妹「うん」

兄「てか俺はマミさんと同じクラスがいいぜ!」

妹「私は・・・一年だから誰もいないじゃん」

兄「もしかすると今日、ほむらちゃんが転校してきてるなら・・」

兄は考えるポーズをしている。意味不明なポーズだ。

妹「・・・・・・」

兄「まどマギの運命をかえれるかもしれん!」

妹「どういうこと・・?」
7 : [ ]:2012/03/08(木) 19:46:06.98 ID:2m5aDMoZ0
兄「まどマギのアニメは全部見たよな?」

妹は「まぁ一応」と言いうなずく。

兄「もしほむらちゃんが時間遡行してきた初日だったなら、俺らが運命を変えれるわけ」

妹「それって・・・」

兄「ハッピーエンドが見られるってことさ!実に最高だろう?」

妹「でも・・・それって私達に特殊な力があったらの話じゃないの?」

兄「うむ・・・・」

妹「結局難しいことだよね」

二人は揃ってガクッと肩を落とす。

兄「まぁ俺は色々と情報を集めとく、ほむらちゃんが転校してきてるかとか」

兄「マミさんやまどかちゃんがいるかどうかとかをね!」

妹「了解。じゃあ昼休みに屋上で。」

兄「ん?ああもう学校ついたか。」

妹「またね〜」

兄「オウヨ!」

そして二人は見滝原中学校の中に入っていった。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/03/08(木) 19:50:50.90 ID:qm7ZLbeE0
痛い
9 : [ ]:2012/03/08(木) 19:54:49.46 ID:2m5aDMoZ0
━━昼休み 屋上にて

兄「ふははははははは!」

妹「どうしたのそんな変な雄叫びあげて。」

兄「調べた結果だけどさ」

メモ帳らしき物を出す。生徒手帳かも

兄「暁美ほむらは今日転入。鹿目まどか、美樹さやか、巴マミも健在。」

妹「へぇ・・・」

兄「ついでに俺はマミさんと一緒のクラスだぜ!」

妹「てか・・その情報どこから?」

兄「自分の足でだけど?」

妹「良く頑張ったね・・」

兄「まぁな。」
10 : [ ]:2012/03/08(木) 19:57:06.48 ID:2m5aDMoZ0
妹「だけどこれではっきりしたね」

兄「うむ。ここはまどか☆マギカの世界さ」

妹「どうしてこんなことになったのかが、未だに不思議なんだけど・・」

兄「折角来たんだし。俺はこの世界を救うぜ!」

妹「んな・・無責任な・・」

兄「やるさ。だってさ」

妹「?」

兄「俺がやらないと、また悲しみの連鎖が続くだろ?その因果をここで断ち切りたいんだ。」

妹「お兄ちゃんにしては真面目な意見・・・」

兄「それは・・・ほめてないだろ酷いなぁ・・」

妹「でも良いの?自分が死ぬかもだよ?」

兄「危険は承知。だけどやる。絶対にやる」

兄「妹はどうする?俺的にはやめて欲しい」

妹「なんで止めて欲しいのよ?」

兄「もしもの時、妹には死んで欲しくないからさ」

妹「ありがとう。だけどお兄ちゃんがやるなら着いて行くよ。どうせやることないし」

兄「ん。ありがとな。よしじゃあ放課後。二年教室の階段に集合だ。」

妹「・・・なんで?」

兄「いいからHR終わったら直ぐに来いよ。階段付近にいるからな」

妹「んー分かった」

兄「じゃな。昼休みおわりそうだし、教室戻るわ。」

妹「りょーかい」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/08(木) 19:58:18.40 ID:SwYsRUqDO
これはまた面白き世界。リアルのお二人は、意外と重い背景の様だが…。
12 : [ ]:2012/03/08(木) 19:59:27.56 ID:2m5aDMoZ0
━━━放課後

妹「で?なんで階段なの?」

兄「それは、な」

妹「うん

兄「まどかちゃん達をストーキングするためだぜええええ」

妹「警察呼ぼうかな……」ゴソゴソ

兄「待て待て、その携帯をしまいなさい」

妹「なんでストーカーになりたいの?」

兄「いやだって、俺達」

妹「?」

兄「CDショップまでの道分かんないんだもん……」

妹「あ……そうだね」

兄「だからしかたないだろう?」

妹「それは……まぁしかたないね」

兄「まぁクラスの人から聞いたから場所大体推測できるんだけどね」

妹「もしもし警察ですか?犯罪者が目の前に」

兄「止めてください。お願いします」ドゲザ

妹「まぁいいわ、とにかくまどか先輩達についてってみましょうか」

兄「妹がストーカー予備軍に…」ホロリ

妹「ねぇ?殴っていい?」

兄「すみません」

妹「とにかく。階段から移動しようよ、誰かに見られたら恥ずかしい」

兄「なんで?」

妹「こんな兄の妹とかバレたくないから……」テクテクテク

兄「ええ…まってくれよー」
13 : [ ]:2012/03/08(木) 20:02:42.58 ID:2m5aDMoZ0
━━喫茶店

さやか「ぎゃはははは」

仁美「もうさやかさんたら笑いすぎですわよ」

まどか「うう……言わなきゃ良かった」

少し離れた所

兄「うん。まどかちゃん達可愛い」

妹「そりゃそうでしょ」

兄「さてと…」

妹「監視しとくね」

兄「了解だ。妹はすっかり犯罪者だな」

妹「・・・・・」

兄「このバーガー美味しいなぁ」

妹「・・・・・」

兄「モグモグ」

兄「ゲームしよっかな」

兄「(暇だなぁ……)」

妹「・・・・・・・・」

兄「………妹よ」

妹「何?」

兄「目が犯罪者だぞ」

妹「もう監視代わってよ……」

兄「OK!」
14 : [ ]:2012/03/08(木) 20:05:09.21 ID:2m5aDMoZ0
妹「私も食べよっと……」

兄「まどかちゃん達可愛いのう」ニヤニヤ

妹「うわ……リアルに犯罪者だ…」

妹「………意外と美味いなぁこれ」

兄「じー」

妹「(お兄ちゃんの目が怖い…)」

兄「動いたぞ!」

妹「分かったけど、何その刑事みたいなノリ」

兄「さてさて追うか!」テクテク

妹「凄くノリノリだね、正直私は嫌だけど」

兄「おーい行くぞー」

妹「ハイハイ」
15 : [ ]:2012/03/08(木) 20:07:17.75 ID:2m5aDMoZ0
━━CDショップ

まどか「誰が私を呼んでいるの……?」

さやか「まどか?」


兄「妹よ!行くぞ!」

妹「どこに…?てかなんか声聞こえたんだけど」

兄「俺も聞こえたけどってそんなことより!まどかちゃんを助けに行くぞ!」

妹「はいはい」

兄「行くぜええええ」タッタッタ

妹「なんか意外と足早い…」タッタッタ
16 : [ ]:2012/03/08(木) 20:09:47.64 ID:2m5aDMoZ0
━━廃墟っぽい所

兄「ん?ありゃ…」

キュウべえ「うう」

まどか「この子怪我してる…」

兄「どうしたんだい?(リアルまどかちゃん…可愛い)」

まどか「この子凄い怪我してるんです…」

兄「ほんとだ…凄い怪我(そろそろほむほむが出てくるはず)」

ほむら「そいつから離れなさい!」

妹「お兄ちゃん早すぎ…」タッタッタ

まどか「え?ほむらちゃん?」

兄「すげぇ。同時だな妹」

妹「ハァハァ…は?」

ほむら「(この二人は一体…?)」

ほむら「そいつを渡して」

兄「それはできない相談というやつだ」ズイッ

ほむら「退きなさい。」

兄「退かねぇよ(こえええええ)」ブルブル

妹「お兄ちゃんなにしてんの?」

ほむら「退かないというのなら…」

兄「(さやかちゃんマダー?)」

さやか「まどかっ!!」ブシュウウウウ

ほむら「なっ!?」

さやか「逃げるよ!まどか」タッタッタ

まどか「さやかちゃん!」タッタッタ

兄「(やっとかよ!)おい行くぞ!妹!」タッタッタ

妹「え?あ?うん」タッタッタ

ほむら「逃がさな…っ!?」

ほむら「結界……チッ相手している場合ではないのに!」
17 : [ ]:2012/03/08(木) 20:12:38.22 ID:2m5aDMoZ0
さやか「なんなんだよ!アイツ!コスプレ通り魔かよ!」

さやか「てかアンタら誰?同じ制服着てるけど?」

兄「俺は見滝原中学校三年、兄だ。よろしく」

妹「その妹の見滝原中学校一年、妹ですどうぞよろしく」ペコッ

まどか「わ、私は…二年の鹿目まどかですいよろしくお願いします」ペコッ

さやか「先輩だったんだ、私は二年の美樹さやか。よろしく」

兄「ああ!さやかちゃんにまどかちゃんだね!」

妹「(兄の顔がニヤケ過ぎてキモい…)」

さやか「あれ私ら迷った?」

まどか「この辺りから来たと思うんだけど…?」

兄「来るか…」

その瞬間異次元のような空間に四人は閉じ込められてしまう

さやか「な、何これ…」

まどか「わかんないよぉ…」

妹「……っ」

兄「(実物怖過ぎだろ…でもなんとかまどかちゃん達を助けないと!)」

使い魔たちが四人を取り囲み、もう絶対絶命

兄「うおりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

使い魔に突撃し、殴り飛ばす

兄「打撃喰らうのかよ…」

妹「お兄ちゃん!後ろ!」

兄が振り向こうとするが、間にあわず使い魔に殺されそうになる

その時、それが銃弾によって撃ち落される

マミ「危ないところだったわね」
18 : [ ]:2012/03/08(木) 20:15:33.52 ID:2m5aDMoZ0
兄「巴さん…?」

マミ「あなたは今日転校してきた、兄君じゃない!?」

兄「事情とかは後で話しましょう。」

マミ「え、ええ、分かったわ」ヘンシン!


キュウべえ「ありがとうマミ!おかげで助かったよ!」

マミ「お礼ならこの子達にして頂戴」

キュウべえ「ありがとう。美樹さやか!鹿目まどか!妹!」

まどか「へ?」

さやか「なんで私達の名前を…?」

妹「知ってるんですか?」

マミ「キュウべえこの子達…」

キュウべえ「うん!そうだよ!」

兄「(まさか…妹までこいつの毒牙にかかるなんて)」ギリッ

キュウべえ「あのね僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ!」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/08(木) 20:17:57.34 ID:SwYsRUqDO
救済案は過去に多く議論されたが、この二人が選ぶのはどんな道なのか?
20 : [ sage]:2012/03/08(木) 20:20:19.75 ID:2m5aDMoZ0
今回はこれで終了。
毎日投下する予定です
見てくれた方ありがとうございます!
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/08(木) 20:20:46.32 ID:LHqRSXjBo
乙。期待
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/09(金) 07:41:36.87 ID:KOqsN2eGo
これ楽しい
23 : [ ]:2012/03/09(金) 20:30:29.33 ID:0/vIksuL0
投下開始します。




マミ「私の自己紹介だけど」

マミ「あなたたちと同じ見滝原中の三年、巴マミよ」

マミ「そしてキュウべえと契約した魔法少女よ」

妹「うわ〜凄い…」

兄「まさか巴さんがまほうしょうじょだったなんてーうわーしんじられない」(棒読み)

妹「凄い棒読み…」ボソッ

マミ「フフッそうかしら」

兄「(リアルマミさん超可愛い!!)」

妹「(てかお兄ちゃん胸ばっか見てない?変態だ)」

兄「(妹の視線が軽蔑の目線になってるんだけど…俺なにかしたかな…)」

さやか「それはそうと魔法少女ってなんですか?」

妹「そういえば……」

兄「(妹!何でだよ!アニメ見ただろ!忘れたのか!?)」

妹「?」

マミ「それについては長くなるから場所を変えましょう」
24 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:32:00.10 ID:0/vIksuL0
━━マミ自宅

マミ「ろくにおもてなしの準備もないけどあがって」

さやか「うわ〜」

まどか「きれ〜」

妹「広い家ですね」

マミ「一人暮らしだから遠慮しなくていいわよ」

兄「(うっほおおおおおマミさんの家だあああああ)」

妹「お兄ちゃん思ってる事当ててあげよっか?」

兄「すいませんでした」


マミ「はいどうぞ」

妹「美味しそうなケーキですね」

兄「がっつくなよー?はしたないから」

妹「お兄ちゃんだけには言われたくないよ……」

兄「ナンダトー!」

まどか「仲が良いんですね」

妹「いや別に……」

兄「妙にリアルな困った顔やめて!?なんか凄く悲しくなるから!」

さやか「よく分からない兄弟だね…」

マミ「そうね」クスクス

キュウべえ「それにしても君はなぜ僕が見えるんだい?」

兄「俺に魔法少女の素質があるからじゃないの(笑)」

キュウべえ「それはないよ、君には素質はないね」

兄「キッパリ言われると心が痛いぜ……」

妹「魔法少女って言ってるのに、なりたいだなんて……まさか女装趣味?」

兄「そんなわけないだろ!俺は健全だ!」

まどか「あ、はは……」

さやか「それはそうと魔女って何なの?」

キュウべえ「魔法少女が希望なら魔女は絶望を撒き散らす存在だよ」

まどか「こわい…」

さやか「そ、そうだね」

さやか「魔法少女になったら何か良いことあるの?」

兄「聞く順番がおかしいとおもいます」

妹「お兄ちゃん黙ってて」
25 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:36:18.49 ID:0/vIksuL0
キュウべえ「僕と契約したら願い事を一つだけなんでも叶えてあげるよ!」

さやか「マ、マジ?金銀財宝でも不老不死でも満漢全席でも?」

まどか「最後のはちょっと違うと思うよ」

妹「うわぁ…」

マミ「変わりにソウルジェムを持ち、魔女と戦わなければならないわ」

マミ「命を懸けてまで叶えたい願いがあるかしら?生半可な気持ちで魔法少女にならないほうがいいわ」

さやか「うーん…」

まどか「う、うーん」

妹「どうしよ…」

兄「(マミさんってやっぱ厳しいな、だけど本心では一緒に戦いたいんだろうなぁ)」

マミ「迷わせちゃったかな?なら三人ともしばらく私の魔女退治に同行してみない?」

さやか「え?いいんですか?」

マミ「もちろんよ」

まどか「な、なら喜んで」

妹「同じく」

兄「俺も一緒にいっていいかな?」

マミ「え?いいけど…」

兄「ありがとう、巴さん優しいねぇ」

マミ「お礼を言われるようなことじゃないわよ」ニコッ
26 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:39:57.89 ID:0/vIksuL0
━━翌朝

兄「妹よ、一つだけ言っておく」

登校中に兄が真面目な顔で喋りかけてくる、妙に真剣だ

妹「何?」

兄「何があっても、何が起きても魔法少女になろうとするな。」

妹「は?」

兄「どうせまどマギの内容覚えてないんだろ?」

妹「ちょっとしか覚えてない〜」

兄「頼むから聴いてくれよ」

妹「てかなんで魔法少女になったらダメなの?」

兄「それは___」

さやか「妹ちゃんーおはよー」

まどか「兄先輩お、おはようございます」

妹「おはようございます〜」

仁美「あら?この方たちは?」

兄「ん?俺は三年の兄って言うんだ、よろしくな」

妹「ってまどか先輩…それ…」

キュウべえ「おはよう!妹、兄!」

まどか「{さやかちゃんにも言ったんだけど、頭で考えるだけで会話できるらしいよ}」

妹「{すごいね…}」

さやか「{すごいよね〜}」
27 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:40:51.13 ID:0/vIksuL0
兄「なんだなんだまどかちゃんに妹どうしたんだ?」

妹「な、なんでもないよ」

まどか「はは」

兄「{俺はハミゴじゃない!}」

キュゥべえ「……なぜできるんだい?」

まどか「{え!?兄先輩もテレパシーできるんですか!?}」

兄「{まぁ…うーん}」

妹「はっきりさせてよ…」

仁美「?どうかしたんですか」

妹「な、なんでもないです」

さやか「い、急がないと遅刻するよ?」

まどか「ほ、ほんとだね急ごっか」

妹「はい」

仁美「ええ」

兄「……」
28 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:41:54.45 ID:0/vIksuL0
━━教室


兄「巴さんおはよう」

マミ「え…?あ…お、おはよう」

皆が一斉に兄を見る、そしてヒソヒソと話し始める

兄「?(え何まさかマミさんイジメあってんの?)」

マミ「……」

兄「(マジかよ…)」

そして兄は席に着く

後にテレパシーが聞こえてくる、兄自身にもなぜこれが聞こえてくるのかは分からない

兄「(まぁ…テレパシーが俺も使えてラッキーだ)」

29 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:43:06.35 ID:0/vIksuL0
━━昼

兄「巴さん?」

マミは一人で机の上で弁当を広げていた

マミ「どうしたの?」

兄「昼飯、弁当なの?」

マミ「ええそうよ」

兄「一人で食べるのか?」

マミ「……ええ」

兄「なら一緒に食べないか」

マミ「……え?」

兄「俺も弁当だし丁度一人だったし」

マミ「い、いいの?私なんかとお弁当一緒に食べるなんて…」

兄「?俺が食べたいんですから気にしないで、あ…嫌?俺と食べるの」

マミ「そ、そういうわけじゃ…」

兄「じゃあ一緒に食べようぜ!」

マミ「うん!」
30 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:44:14.38 ID:0/vIksuL0
━━昼 屋上

さやか「んー妹ちゃんの弁当手作り?」

妹「ええそうですけど…」

まどか「凄いね〜」

さやか「ねー二人共なんか願いごと考えた」

妹「いえ…まだ…」

まどか「ううんさやかちゃんは?」

さやか「あたしも全然だわー」

キュウべえ「意外だなぁ大抵の子は二つ返事なんだけど」

さやか「きっとあたしらが馬鹿なんだよ」

まどか「そ、そうかな」

妹「どういう意味で馬鹿なんですか?」

さやか「幸せ馬鹿だよ」

さやか「なんで…あたし達なのかな…命を懸けて叶えたい願いがある人ってきっとさ世の中に沢山と思うんだよね」

さやか「なんかー不公平じゃないのかなーって」

まどか「さやかちゃん…」

ほむら「ちょっといいかしら?」

さやか「アンタ…!」

まどか「ほむらちゃん…」

妹「あの時の…」

さやか「何の用だよ…昨日の続きでもやるか?」

ほむら「そのつもりはないわ、もう手遅れだし」

ほむら「あなた、昨日の話覚えてる?」

まどか「え…う、うん」

ほむら「そう…なら忘れないでいて、そいつ甘言に耳を貸して後悔することがないようにね」スタスタ

まどか「ま、まって!ほむらちゃん!」

ほむら「何?」

まどか「ほむらちゃんはその…どんな願い事をして魔法少女になったの?」

ほむら「……っ」タッタッタ

さやか「なんだ…アイツ?」

妹「あの人……悲しそうな顔してた気が…」

まどか「……」
31 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:45:34.84 ID:0/vIksuL0
━━喫茶店

兄「第一回!魔法少女体験コース!」

妹「お兄ちゃんは魔法少女の素質ないけどね」

兄「そんなの分かってる」ズーン

さやか「露骨に落ち込んでる……」

妹「無視でいいですよ」

マミ「皆準備はいい?」

さやか「どんとこい!」ゴソゴソ

兄「見せてやるぜ!俺の武器を!」ゴソゴソ

妹「無駄にかっこつけてる…」

さやか「さっき体育館倉庫から拝借してきたー」パパーン

そういってさやかは金属バットを取り出す

兄「俺はサバイバルナイフを持ってきたぜ!」テッテテーン

妹「今すぐしまえ!」

兄「ひぃ」ゴソゴソ

兄「他にもあるんだけど……」

妹「まだあるの?」ギロッ

兄「ひぃぃぃ」

マミ「ま、まぁ…意気込みはいいわね」
32 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:46:37.07 ID:0/vIksuL0
妹「私は家にある傘を持ってきました」

兄「プププー傘で戦えるわけねーじゃん」

妹「は?文句あるの?」

兄「無いです、すみません」

さやか「ま、まどかは何か準備してきた?」

まどか「え!?」

まどか「え、ええと、わたしはこんなの考えてみた!」ババーン

マミ「……」ププッ

さやか「……」ププッ

妹「……」プププ

兄「俺は良い絵だと思うぜ?」

まどか「え……?」カアアア

兄「心がこもっている良い絵だ」

まどか「あ、ありがとうございます」テレテレ

さやか「じゃぁいこうよ」ブククク

マミ「ええ」クスクス

妹「はい」クスクス

兄「いつまで笑ってるんだ…」
33 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:49:22.41 ID:0/vIksuL0
━━廃ビルA

マミ「見て、このソウルジェム光ってるのが分かる?昨日ここに居た魔女の魔翌力に反応しているの」

さやか「へぇ〜」

まどか「そうなんだ」

妹「ふむふむ」

マミ「基本はこの反応を頼りに追うのよ」

さやか「わ〜結構地味…」

兄「だなぁ」


━━街中

マミ「魔女の呪いで起こるのは交通事故や傷害事件…自殺なんかが多いわ」

マミ「だからそういう事がおきやすいところを優先的にチェックするの」

マミ「弱った人の多い病院に魔女が取り憑くとかなりまずいことになるわ」

さやか「病院…」

兄「てか廃ビルとかその辺行ってみりゃいいんじゃ?」

妹「どこにあるか分かるの?」

兄「ワカリマセン」

さやか「この辺なら確か…あそこじゃない?」

まどか「うん、この辺ならあそこしかないと思うよ」

マミ「ならそこにいってみましょうか」

兄「おう!」

妹「無駄に元気…」
34 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:51:07.58 ID:0/vIksuL0
━━廃ビルB

兄「(あ…そういやここで確か…」

マミ「ソウルジェムの光も強くなってるしここで間違いないわね」

まどか「あ…マミさん!屋上に誰か!」

さやか「え…まさかあの人…」

ビルの屋上から女の人が飛び降りる

まどか「!!」

マミ「危ない!」ヘンシンッ

黄色いリボンで女の人を受け止め、優しく地面に降ろす

兄「あぶねえ〜」

マミ「魔女の口づけ…やっぱりね」

まどか「口づけ?」

マミ「詳しい話は後!魔女はビルの中よ追い詰めましょう!」

まどかさやか妹「はい!」
35 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:52:23.25 ID:0/vIksuL0
━━結界入り口

マミ「これで気休め程度だけど身を護れるはずよ」

さやか「おお…凄い」

妹「傘が変化した…」

兄「妹がナイフの使用許可をくれませんでした」

妹「危ないからしかたない」

マミ「使い魔の群れを突破すれば魔女の所に在りつけるから」

マミ「くれぐれも私の傍から離れないでね!」

まどかさやか妹「はい!」
36 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:54:49.57 ID:0/vIksuL0
━━結界最深部

兄「使い魔は簡単に殲滅されました」

妹「なんで説明口調?」

兄「サービスだよーん」

マミ「あれが魔女よ」

さやか「うわ〜グロい」

兄「薔薇〜薔薇〜になる」

妹「バラバラでしょ?」

まどか「あんなのと戦うんですか?」

マミ「大丈夫、負けたりしないわ!」

マスケット銃を無数に出し、魔女を狙う、外れるが、敵は反撃できない

使い魔がマミを拘束しようとするがマミはこれを簡単に避ける

さやか「マミさぁん全然当たってないですけど大丈夫なんですか?」

マミ「まぁ見てなさい」

そして魔女が決死の突進をしてくる、マミはそれを待っていたかのように笑う

外れていた銃痕からリボンが出てくるそれが魔女を拘束する

「グガアアア」

マミ「未来の後輩にかっこ悪いとこみせられないもの」

大きな銃を召喚する、そして

マミ「ティロフィナーレ!」

莫大な威力の砲撃が魔女を一撃で葬った

さやか「か、勝っちゃった」

まどか「…………」

妹「すご…い」

兄「さすーが巴さん〜」
37 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:55:59.47 ID:0/vIksuL0
マミ「これが魔女の卵グリーフシード魔女の卵よ」

さやか「た、卵ぉ!?」

妹「危険なんじゃ…」

キュウべえ「大丈夫この状態でなら安全だよむしろ役に立つよ」

マミ「魔女が時々持っていることがあるのよ」

マミ「魔法少女は戦ったりすると魔翌力を消費するの、私のソウルジェム少し濁っているでしょ?」

まどか「ほんとだ…」

妹「ですね」

マミ「そこでこのグリーフシードを使うと…」コツン

マミ「濁りが吸収されて私の魔翌力は元通り!これが魔女退治の見返りってわけ」

さやか「なるほどー」

まどか「ほぇ〜」

妹「これが争いの元ですか…」

兄「(そろそろくるかな?)」
38 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:57:07.62 ID:0/vIksuL0
マミ「後一回くらい使えそうだし、あなたにあげるわ」ヒュン

兄「(キター)」

ほむら「…」パシッ

まどか「ほむらちゃん!」

妹「ほむら先輩?」

さやか「また出た!」

マミ「それとも人と分け合うのは癪かしら?まるごと自分のモノにしたかったかしら?」

ほむら「それはあなたの獲物よ、丸ごとあなたのモノにすればいい」ヒョン

マミ「そう…」パシッ

さやか「相変わらず感じ悪いやつー」

まどか「もっと仲良く出来たらいいのに…」

妹「ですよね」

マミ「お互いにそう思えれば、ね」
39 : [ saga]:2012/03/09(金) 20:58:25.38 ID:0/vIksuL0
大人女「ここは…どうして私あんなこと!」

マミ「もう大丈夫ですよ」

まどか「一件落着かな」

さやか「うん」

まどか「マミさんって強くてかっこよくて素敵だね」

妹「かっこよすぎですよ」

さやか「だよなー」

兄「………(俺は)」

兄「(この世界で何が出来るんだ?)」

兄「(魔法少女でもないし、一般人だし、強いて言うならこの物語を知っていることだけ)」

兄「俺は一体なんの為にここに来たんだろう…」ボソッ

まどか「兄先輩なにかいいました?」

さやか「悩み事っすかー」

兄「……なんでもねぇよ」

妹「またかっこつけてるか…この駄目兄は」

今はなにもできないクズかも知れないけど、おれはこの子達を護りたい

それだけで十分存在意味があると俺はそう自分に言い聞かせた
40 : [ sage]:2012/03/09(金) 21:02:01.89 ID:0/vIksuL0
今回はこれで終わりです
見てくださった方ありがとうございます
また明日来ます。
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/09(金) 21:23:36.91 ID:OaVsj/wDO
乙!
まさか妹さんが殆どの事を忘れているとは、これがどう響いて来るのか。

結局の無力感…か。まぁ、アドバイスやら説得やらまどかと一緒に良い願いを考える位しかやれる事は…。
42 : [ ]:2012/03/10(土) 18:35:34.94 ID:+FDnJGOc0
今から投下開始します
43 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:36:55.68 ID:+FDnJGOc0
━━街中 夜

マミ「ティロフィナーレ!」

さやか「いやーさすがマミさん」

マミ「もう…あそびでやってるんじゃないのよ?」

マミ「もっと危機感を持って欲しいわ」

さやか「イエース分かってますって」

兄「分かってなさそうだけどな」

さやか「なんだとぉ」

兄「ほう俺とやるか」

妹「はいはい、女の子を殴ろうとする男は死んでいいから」

兄「ぐはぁぁぁぁぁ」ドサァァァ

さやか「正義はかーつ!」

マミ「どっちが正義なのかしら…」

まどか「グリーフシード落とさなかったね」

キュウべえ「今のは使い魔だったからね、グリーフシードは落とさないよ」

さやか「ここんとこハズレばっかじゃない?」

兄「駄菓子屋のお菓子並みにハズレばっかだな」

さやか「ある意味そうかも…」
44 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:37:54.08 ID:+FDnJGOc0
マミ「使い魔だって人を喰らうんだから放っておけないわよ」

マミ「三人共何か願い事決まった?」

さやか「いゃあわたしはまだ…」

まどか「私も…」

妹「考え中です…」

まどか「そうだ、マミさんはどんな願い事したんですか?」

マミ「っ……」

マミ「私は…」

まどか「え!?あの言いにくいなら別に」

マミ「ううんいいの」

マミ「数年前になるわ、家族でドライブ行った時大規模な交通事故に巻き込まれてね」

マミ「そこでキュウべえに出会って、考える暇も無く『助けて』って」

マミ「だから考える余地があるあなたたちに後悔して欲しくないの、私にできなかったことだからね」

兄「……つらかったんですね」

マミ「もう大丈夫よ」
45 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:41:14.80 ID:+FDnJGOc0
兄「俺がずっとそばにいてやるから安心してくれ!」

マミ「え〃〃!?」カアアア

まどか「え…」

さやか「うわ…」

妹「(なにこの展開?)」

マミ「あ、ありがとう、好意は受け取っとくね」

兄「おう、なにかあったら俺を呼んでくれ、なんとかするから!」

妹「(なにこれ?少女マンガみたいなんだけど…)」

妹「(この展開誰得……?)」

さやか「マミさんのほうが強いとおもうけど…」

兄「うむ」

兄「………あ〃〃」カアアア

兄の顔が急激に赤くなる、言葉の意味を自分で悟ったんだろう

兄「妹よ!俺は先に帰る!じゃ!」タッタッタ

妹「了解」
46 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:42:47.80 ID:+FDnJGOc0
さやか「あのさ、マミさん」

マミ「え!?な、何?」

さやか「願い事って自分の為の事柄じゃないと駄目なのかな?」

マミ「え?」

さやか「例えばの話なんだけどあたしなんかよりずっと困っている人がいて、その人の為に願い事する…とか」

さやか「できるのかなって…」

まどか「さやかちゃんそれって上条君のこと?」

妹「上条君?」

さやか「た、たとえ話だって!」

キュウべえ「うん可能だよ前例がないわけじゃないし」

マミ「でも、あまり感心できた話ではないわね」

さやか「?」

マミ「美樹さんあなたはその人の夢を叶えたいの?それとも夢を叶えた恩人になりたいの?」

さやか「!」

マミ「他人の願いを願うときはなおのこと自分の望みをはっきりさせておくべきよ」

マミ「同じようなことでも全然違うことなのよ これ」

さやか「………っ」

まどか「マミさん…」

妹「人の夢をか」
47 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:43:26.95 ID:+FDnJGOc0
マミ「…きつい言い方でごめんねだけどそこを履き違えたまま進んだらきっとあなた後悔すると思うから」

さやか「うん……そうだね、あたしの考えが甘かったごめん!」

マミ「難しいことよ、焦って決めるべきじゃないわ」

妹「急ぐとロクなことがないですからね」

キュウべえ「僕としては早いほうがいいんだけどね」

マミ「ダメよ、女の子を急かす男の子は嫌われるわよ?」

まどか「あはは…」

48 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:44:02.45 ID:+FDnJGOc0
━━━病院


さやか「よっお待たせー」

まどか「早いね、上条君と会えたの?」

さやか「それがさー都合が悪いとかなんとか」

妹「そういう時もありますよ」

さやか「だね〜それじゃいこっか」


まどか「ねぇ…二人共あれなんだと思う?」

さやか「?何かあるの」

妹「そういわれてみるとあっちの壁が何か光ってますね」

キュウべえ「僕が見てこよう」タッタッタ

キュウべえ「これは!グリーフシードだ孵化しかかってる」

まどか「なんでこんなところに!」

妹「マミさんを呼んだほうがいいと思います」

さやか「だれか携帯の番号知ってる?」

まどか「…………」

妹「………」
49 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:45:02.00 ID:+FDnJGOc0
さやか「誰も知らないんだ…どうしよ?」

妹「呼んでくればいいんじゃないですか」

さやか「それだ!でも誰が呼ぶの……?」

まどか「兄先輩はダメかな……?」

妹「今日お兄ちゃんは朝早くから家にいませんでしたから…」

さやか「アタシがここに残るから二人はマミさんを呼んできて」

キュウべえ「無茶だよ、孵化にはまだ早いけど結界に閉じ込められたら君はでられなくなる」

さやか「でも!放ってたら逃げられちゃうじゃん!」

さやか「(それにここには恭介がいるんだ!)」

キュウべえ「わかった僕も残ろう、結界の迷路も僕がいれば大丈夫だろう」

さやか「…ありがと」

まどか「それじゃ私たちはマミさん呼んでくるね!」

妹「はい!」

さやか「頼んだよー!」
50 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:46:03.74 ID:+FDnJGOc0
まどか「マミさんここです!」

マミ「ええ!」

ソウルジェムをかざし、結界の入り口を作り出す

マミ「全く…三人とも無茶して…」

まどか「す、すいません…」

妹「ごめんなさい…」

マミ「まぁでも今回は良しとしましょう、おかげで魔女を逃がさずにすみそうだし」

マミ(キュウべえ状況は?)

キュウべえ(大丈夫、すぐに孵化する様子はないよ)

キュウべえ(急がなくていいからなるべく静かに来てくれるかい?迂闊に大きな魔翌力を使って卵を刺激するほうがまずい)

マミ(わかったわ)

そして三人は結界へと入っていく

マミ「あら、兄君は来てないのね」

妹「用事だそうですよ」

マミ「そうなの」

妹「別に関係ないから来なくていいですけど」

まどか「はは…」
51 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:46:44.00 ID:+FDnJGOc0
マミ「……!またあなたね暁美ほむら」

気付くと前に暁美ほむらが前に立っていた

まどか「え……あ!」

妹「この人によくあいますね」

ほむら「今日の獲物は私が狩るわ」

マミ「何をいってるの?私たちは二人を助けにいかないといくのよ?たとえ魔女は譲ってもそっちは譲れないわ」

ほむら「その二人の安全も保障するわ」

マミ「だから手を退けと?信用すると思って?」

地面からリボンが出てくる、それがほむらを拘束する

ほむら「なっ!?こんなことしている場合じゃ…」

マミ「怪我をさせるわけではないけど、あんまり暴れられると保障しかねるわ」

マミ「行きましょう二人とも」タッタッタ

まどか「……はい」

妹「……はい」

ほむら「待ちなさい!!今回の魔女は今までとはわけが違う!」

叫ぶが、誰ひとり止まろうとしなかった

ほむら「なんで…私はいつも…」
52 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:48:24.32 ID:+FDnJGOc0
兄「またここで止まってしまうのかーい?お前は」

ほむら「!?」

後ろから声が聞こえてくる

兄「まだゲームオーバーじゃないぜ」

ほむら「あなた…一体…」

兄「リボンはナイフで斬ったが、その鍵穴は自分でなんとかしてくれ」スパッ

ほむら「フンッ」

兄「俺は先に行く、だけど早く来てくれよ」

ほむら「言われなくてもね」

兄「……最後に捨て台詞」

兄「ここで巴マミを殺させはしない、俺の命にかえてもな」

ほむら「……あなたまさか」

兄「じゃあなーー!」タッタッタ

ほむら「何かを知っているのは確かか…」

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/10(土) 18:49:07.12 ID:+FDnJGOc0
結界の奥へと進んでいく、使い魔は襲ってはこなかった

まどか「あ、あのマミさん!」

マミ「?どうしたの」

まどか「私なりに願いについて考えてみたんですけど…考えが甘いって怒られちゃうと思うんですけど…」

マミ「いいわ、聞かせて」

まどか「私、得意な科目とか、自慢できる才能とか何も無くて誰の役に立てないまま過ごしていく自分に嫌気がしてたんです」

まどか「でも誰かを助けるために戦ってるマミさんを見て、それが自分にもできるかもしれないって知った時」

まどか「何よりも…それが嬉しかったんです」

まどか「だから私は魔法少女になれたらそれで夢が叶っちゃうんです、胸を張って生きていけることが一番の夢だから!」

まどか「こんな自分でも誰かの役に立てるんだよって」

マミ「私…憧れるほどのものじゃないわよ」

マミ「………ほんとはね、戦うの怖いんだ、あなた達の前ではかっこつけて、先輩ぶってるだけ」

マミ「独りになればいつも泣いてばっかだし……私なんて…」

まどか「そんなことないです!」
54 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:50:53.29 ID:+FDnJGOc0
まどか「マミさんはもう一人じゃないですよ」

まどか「わたしなんかじゃ…頼りないかも知れないけど…でも」

まどか「マミさんの側にいることならできます、私も一緒に戦ってもいいですか?」

マミ「あ、ははは私ちゃんと先輩らしくしてなきゃダメなのに…やっぱだめだめね私って」

マミ「ありがとう、鹿目さん、魔法少女コンビ結成ね」

二人は握手する

まどか「はい!あ…でも」

マミ「?」

まどか「ね、願い事どうしましょう……」

マミ「……そうね、魔女を倒すまでに決まらなかったら大きなケーキと御馳走にしましょう」

まどか「え……私ケーキと御馳走で魔法少女になるんですか!?」

マミ「嫌ならちゃーんと自分で考えなさい」ニコッ

妹「(あれ…私空気……)」
55 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:51:38.33 ID:+FDnJGOc0
キュウべえ(マミ大変だ!グリーフシードが孵化しかかってる、急いで!)

マミ「ええわかったわ、ならもうコソコソする必要ないわね!」

一瞬で変身し、駆ける

マミ「行くわよ!二人とも!」

まどか「は、はい!」

妹「……はい」

マミは使い魔の群れに突撃する

マミ「(もう何も怖くない、だって私独りじゃないもの!)」

気分が良かったからか、使い魔の群れを簡単に突破する

妹「すご…一瞬だ…」

思わずポカーンと見惚れていた

マミ「急ぐわよ!」

まどか「はい!」

妹「はい」
56 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:52:33.95 ID:+FDnJGOc0
キョウべえ「孵化がはじまった、もうすぐ孵化する」

さやか「あわわわ…マミさん早く早く!」

マミ「お待たせ!」

さやか「良かった…間にあった…」

キュウべえ「もう孵化するね」

卵が割れ、魔女が出てくる

マミ「行ってくるわ!」

まどか「頑張ってください!」

さやか「頑張れー!」

妹「(何か…嫌な予感がする…)」
57 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:54:03.86 ID:+FDnJGOc0
マミ「はっ!」

マスケット銃を無数に召喚する

マミ「ふっ!」

それを持ち、撃つ、それを繰り返す 魔女はどんどんダメージを得る

全て撃ち終えると、リボンで魔女を拘束する

そして大きな銃を取り出し

マミ「ティロフィナーレ!!」

魔女を貫通し、死んだかと思われた、皆そう思った、なのに

可愛らしい口を開き、そこからどでかい芋虫が出てくる

マミ「え……?」

マミは力を使い切り、直ぐに対抗ができず、なにもできず立っていた

芋虫は大きく口を開けマミを食べようとする、その時

ドンッとマミは押され、横に倒れる

兄「くっそ…が!」

兄がマミの代わりになる、それでも必死に急所を外そうとしたが、そんなのは不可能だった

右腕から胴体にかけて喰われる

兄「………」ドサッ

倒れ、血が流れる

マミ「え?」

直ぐに目の前の事が現実だと知り、発狂する

マミ「いやあああああああああああああああああああああああああ!!」

魔女は未だに食べるのを止めず、兄の体を食い続ける

妹「お、お兄ちゃん?」

妹は何がなんだかわかってなかった

キュウべえ「マミは動けなさそうだ……まどか、さやか、妹、今すぐ願い事をきめるんだ」

キュウべえ「今すぐに契約しないとマミまで失うことになるよ!」
58 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:54:43.40 ID:+FDnJGOc0
ほむら「その必要はないわ、私が倒す」バンッ

銃を撃ち、魔女に攻撃する

魔女は対象をほむらに移し、飛びかかる、がほむらはそれを避ける

そしていきなり魔女の体の中から爆発が起きる、時間差でどんどん爆発していき

魔女は消滅した

魔女がいなくなったおかげで結界が解ける

ほむら「……ふぅ」

マミ「…………」

目の前で死をみたせいか、マミは気絶していた

妹「……おい」

妹はほむらのに近づく

ほむら「何かしら?」

妹「…お兄ちゃんがこっちに向ってることは知ってたの?」

ドス黒い声で話しかける

ほむら「……ええ」

妹「よくそんな冷淡なようにできるね」ガバッ

ほむらの胸ぐらを掴む
59 : [ saga]:2012/03/10(土) 18:55:34.14 ID:+FDnJGOc0
妹「アンタのせいで死んだんだよ?アンタのせいで?」

出来る限り冷静に相手を怒る

ほむら「勝手に責任を押し付けないで頂戴」バチッ

妹を振り払う

ほむら「死んだとは限らないわよ、もしかしたら生きて別の場所に出てるかもしれないわ」

ほむら「その可能性は限りなく零に近いけれどね」

ほむら「三人とも覚えてた方がいいわよ、魔法少女になるってことはその分の代償がつくものよ」スタスタ

妹「なんで…お兄ちゃんが死なないといけないのよ…」ポロポロ

さやか「………」ポロポロ

まどか「………」ポロポロ

私たちは何もわかっていなかった、奇跡を望む意味も、その代償も
60 : [ sage saga]:2012/03/10(土) 18:58:36.97 ID:+FDnJGOc0
今日はこれで多分終わり。
もしかしたら夜にもう一度来るかもです
見てくれた人ありがとうこざいます

質問、意見等があればどんどんしてください
出来る限りお答えします
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/10(土) 19:39:05.59 ID:P3woOUYDO
兄ーっ!?
どういう事だオイ、オチ知ってるヤツが真っ先に散ってるじゃねぇか……。

それと妹はほむらの行動を阻害したのがマミだと知ってるでしょーがww
本編以上に状況悪化とかワロエナイ
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/10(土) 19:40:58.44 ID:l3TnqVmuo
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/10(土) 20:41:50.51 ID:QPkevc9DO
えっ














えっ?
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/10(土) 22:53:44.73 ID:rOUg+1sno
絶句した
いや、これはびびったwwww
65 : [saga]:2012/03/11(日) 00:31:55.05 ID:im1Z7ZMW0
少しだけ投下します。
66 : [saga]:2012/03/11(日) 00:32:30.73 ID:im1Z7ZMW0
妹は起きる、階段を下り、リビングにつく

いつもなら兄を起こしにいくのだが、その兄ももういない

そのことを思うと悲しくなってくる、

妹「…………」

妹「………学校行かなきゃ」

独り朝ごはんを食べ学校へと向かった
67 : [saga]:2012/03/11(日) 00:33:05.32 ID:im1Z7ZMW0
━━学校 昼

さやか「ねぇ二人とも今でも魔法少女になりたいって思ってる?」

まどか「…………」

妹「………」

さやか「ごめん、デリカシーないこと聞いちゃった」

妹「……気にしないでください」

まどか「そういえばマミさんは学校来てるのかな?」

さやか「あの後も目を覚まさなかったから……どうだろう」

キュウべえ「家にいるよ」

さやか「マミさん……大丈夫かな」

キュウべえ「心配かい?」

さやか「そりゃそうだよ、目の前で兄先輩の死を見てたんだから…」

キュウべえ「ふぅん、僕は君たち契約するかどうかが聞きたいんだけどね」

まどか「流石に…時と場合を考えてよ…キュウべえ」

妹「私はなります、魔法少女に」

さやか&まどか「!?」

まどか「兄先輩を蘇らせるの?」

妹「ええ。兄には魔法少女になるなと言われましたけど」

妹「蘇らせれる手段があるんです、それをしないなんて私にはできません」

妹「キュウべえその願いで私を魔法少女にして」

キュウべえ「分かったよ!といいたいところだけど、それは無理だ」
68 : [saga]:2012/03/11(日) 00:35:05.62 ID:im1Z7ZMW0
妹「え……?」

思わず絶句する

さやか「なんで?一つだけ願いを叶えてくれるんじゃなかったの!?」

キュウべえ「そう怒鳴らないでよ、僕にだってわからないんだから」

妹「どういうこと?」

キュウべえ「その願いを叶えようとすると、何かに遮られるのさ」

さやか「はぁ?意味が分からないんだけど」

キュウべえ「僕にも分からないって言ってるじゃないか」

キュウべえ「まぁその願いは叶えられないってことだよ」

妹「なんでなの?なんでなのよ!!」

キュウべえ「僕に八つ当たりされても困るよ、それが事実なんだから」

まどか「………遮られるってことは、もしかしたら兄先輩はまだ生きてるの……?」
69 : [saga]:2012/03/11(日) 00:36:19.97 ID:im1Z7ZMW0
さやか「あ……」

その考えはなかったとそんな表情をする

妹「どうなの?キュウべえ」

キュウべえ「それは無いね、普通の人間があれ程にまでの攻撃を受けて肉片になったんだ」

キュウべえ「生きているなんてありえないよ」

妹「…………」

まどか「………」

さやか「あの転校生がグリーフシード欲しさに兄先輩を見殺しにしたのかな」

突然そんなことを言いだす

まどか「何言ってるのさやかちゃん!?」

さやか「だって……普通なら助けに来るじゃん」

まどか「ほむらちゃんはあの時……」

妹「一理ありますね」
70 : [saga]:2012/03/11(日) 00:38:14.62 ID:im1Z7ZMW0
まどか「え……?何言ってるの!ほむらちゃんはあの時動きを封じられて…」

妹「ならなんでお兄ちゃんが死んだ後直ぐに来たんですか?」

まどか「それは……」

妹「あの人は一度マミ先輩に拘束されました、だからこそ動けないはずです」

妹「なのにあの人は来た、まるでお兄ちゃんが死ぬのを待っていたかのように」

まどか「ほむらちゃんはそんなことしないよ!」

妹「………そうとしか考えられません」

キュウべえ「僕も妹の意見に賛成だね、あの状況で兄を見殺しにすることによってマミを錯乱状態にさせ」

キュウべえ「その隙に魔女を倒しグリーフシードを奪う。そんな手口だろうね」

妹「…………」

まどか「キュウべえまで……」

妹「……私はあの人に復讐がしたい、そこまでしてグリーフシードを欲しがるような魔法少女なんて」

妹「消えていなくなればいいんだ」

キュウべえ「君が魔法少女になれば復讐なんて容易いだろうね」

妹「なら私は魔法少女になる」
71 : [saga]:2012/03/11(日) 00:40:26.56 ID:im1Z7ZMW0
まどか「そんな……ほむらちゃんはそ悪いことするような子じゃないよ!」

妹はそれを無視する

キュウべえ「願いはなんだい?」

妹「どんな奴にも負けないようなそんな魔法少女になりたい」

妹「悪い魔法少女は……悪い魔女は私が全部殺す」ニタァ

その時二人はゾッとした、その笑みは顔は笑っているのに

笑っているように感じられなかった

キュウべえ「いいだろう、その願いを叶えよう」

まどか「妹ちゃん……」

そして妹は魔法少女になった、銀色のソウルジェムを受け取る

キュウべえ「おめでとう!これで君も魔法少女だよ!」

妹「……ありがとう」

さやか「………」

まどか「………」

妹とキュウべえを見つめる、まどかとさやか

キュウべえ「君たち二人は契約しないかい?」クルッ

二人に喋りかける

さやか「あたしは‥‥‥いいわ」

まどか「やっぱり怖いよ……あんな悲惨な死を見ちゃったんだもん」

キュウべえ「そうか、わかった、僕も無理強いはできない、僕の契約を必要としている子を探しにいくとするよ」

キュウべえ「じゃあね、まどか、さやか」タッタッタ

妹「………」
72 : [sage]:2012/03/11(日) 00:43:24.15 ID:im1Z7ZMW0
これで投下終了です
次はまた…今日?に来ます
見てくださった人ありがとうございます!
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/11(日) 00:45:40.13 ID:9VMV8UdDO
妹ェ……
どうするんだコレ……?
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/11(日) 01:19:14.08 ID:5X3cupADO
ほむほむの「―もしかしたら生きて別の場所に―」って台詞で、俺さんか!wwと思ったわww

しかし妹…後で、後悔するかもな…。
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) [sage]:2012/03/11(日) 01:25:53.26 ID:edTZLIFRo

これ、どこぞのユウリ様のごとく呪いで魔法少女になってないか…末路が怖いぞ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/11(日) 08:09:37.33 ID:5X3cupADO
ふむ。どんな奴にも負けない“ような”魔法少女になりたい、か…ここ重要かね?

負けない為の要素として、固有魔法は…障害となる魔法の無効化とかかな?武器は、腕と脚のみの鎧(レベルを上げて物理で殴ry)…又は如意棒とか(西遊記にしろDBにしろむっちゃ強い悟空の武器だし)だろうか?
77 : [saga]:2012/03/11(日) 21:52:25.49 ID:im1Z7ZMW0
投下開始します
78 : [saga]:2012/03/11(日) 21:53:57.00 ID:im1Z7ZMW0
―――夜

妹「………」テクテク

初めて魔法少女となり、夜道を歩き結界を探す

妹「ソウルジェムが光ってる」

光の強い方向へと向かうと魔女の結界があった

妹「………」

見ていることは何度もあった、でも一人での実践は初めてだった

キュウべえ「一人で平気なのかい?」

いつのまにかキュウべえが来ていた

妹「怖いけど、やるって決めたから」

覚悟を決め結界の内部へと入っていく

妹「いざ…一人だと怖いかな」

中には無数の使い魔がいた、妹に対して敵意をむきだしにしている

妹「行くよ…!」ヘンシンッ

銀色の光に包まれ、姿を変える、光が終えるとそこには

銀色をベースとした衣服を纏った妹の姿があった

激しく動いても邪魔にならない、接近戦に向いている服である

妹「武器を召喚しよっと」

召喚したのは大きな剣だった、

妹「大きい剣だなぁ」ガシッ

剣を持ち、それを横に振るう

「ギィァァァァ」「ウギィァァァァァ」

使い魔達は、剣の摩擦と斬撃により消滅した

妹「この剣意外とつかえるなぁ」テクテク

キュウべえ「(まだ魔法を使っていないのにこの強さとはね……予想を超えているね)」

そして妹は結界の最深部へと向かった
79 : [saga]:2012/03/11(日) 21:54:33.79 ID:im1Z7ZMW0
妹「魔女…」

そこには禍々しい形態をした魔女がいた

一言で表すなら蜂のような魔女である

「ゥィァァァァァョァ」

針を無数に飛ばしてくる、妹はそれを横一文字で全て払い落し、地面を蹴り加速する

一気に魔女に近づきそして

妹「……っ」ズバァァァァァ

一閃。一撃で魔女は真っ二つとなり消えていった、そしてグリーフシードが落ちてくる

妹「これが魔女退治……」

見ていることはあったが自分で戦ったのは初めてだった

キュウべえ「どうだい?初めての魔女退治は?」

妹「結構簡単。気を張って損した」

キュウべえ「初めてでここまでできるなんて君は筋がいいよ」

妹「お世辞なんかいらない」テクテク

妹「………殺したりないなぁ」

グリーフシードをポケットに入れ、この場を去って行った

80 : [saga]:2012/03/11(日) 21:55:14.67 ID:im1Z7ZMW0
━━翌日 病院

さやか「恭介ーCD持ってきたよ〜?」

さやか「あれ?恭介何か音楽聞いてるの?」

上条「亜麻色の髪の乙女」

さやか「へぇ〜そうなんだー私もそれ好きだよ」

さやか「いやーたまにクラスの皆からさやかってーこんな曲しってるんだーとか言われたりするんだよねー」

上条「……ねぇ」

さやか「?どうかしたの」

上条「さやかは僕をいじめているのかい?」

さやか「え?そんなこと…」

上条「じゃあなんで音楽なんて聞かせるんだい?」

さやか「え…だってそれは…恭介音楽好きだから…」

上条「もう聴きたくもないんだよ!!!自分で弾けもしない音楽なんて!!!」バキィ

さやかに八つ当たりのように怒鳴り、CDを左手で殴り壊す

左手からポタポタと血が出てくる

上条「こんな腕なんか……」

さやか「やめて!恭介!」ガバッ

慌てて恭介の左腕を抱きしめる

さやか「大丈夫だよ!諦めなければいつか治るよ!」

上条「諦めろって言われたのさ」

上条「今の医学ではどうしようもないんだってさ」

上条「奇跡か魔法でもない限り治らないんだよ…」

さやか「………あるよ」

そこには決意した者の目があった

さやか「奇跡も魔法もあるんだよ」
81 : [saga]:2012/03/11(日) 21:56:10.78 ID:im1Z7ZMW0
━━街中 夜

まどか「(マミさん大丈夫かな……)」

まどか「(もう何日も家から出てないそうだし…)」

まどか「(やっぱり兄先輩の死がショックだったのかな)」

まどか「私がクヨクヨしててもしかたないや」

まどか「あれ…仁美ちゃんかな?」

仁美の傍へと駆け寄る

まどか「どうしたの?今日お稽古は?」

仁美「………」

まどか「?……!?」

偶々首筋を見てみると、何か異様な印が浮き出ていた

まどか「(これって…あの時の…)」

前、女の人が自殺しようとしていた時にもこのような印が浮かび上がっていた

仁美「あら、鹿目さんごきげんよう」ニコッ

まどか「仁美ちゃんどうしちゃったの!?どこに行くつもりなの?」

仁美「ここよりずっと良いところですわ……そうですわ、鹿目さんも是非ご一緒に……!」

ゾロゾロと人が集まってくる、皆首筋に魔女の刻印が浮かび上がっている

まどか「(この人たちもまさか……そうだ!マミさんに連絡を)」

携帯を取り出し連絡をしたが

まどか「(………出てくれない)」

まどか「(ど、どうしよ!?妹ちゃんの携帯番号知らないし、ほむらちゃんのも知らないよぅ…)」

まどか「(どうしよう……)」
82 : [saga]:2012/03/11(日) 21:57:14.43 ID:im1Z7ZMW0
━━━廃工場

皆が廃工場の中へと入っていく、全員が中に入ると工場の出入り口のシャッターをおろした

まどか「(勢いで付いてきちゃったけど…どうしよう……)」

おっさんA「俺はもう駄目だ…こんな小さな町工場一つ切り盛りできなかったんだ…」

おっさんA「今の時代に俺の居場所なんてあるわけねぇ……」

バケツに洗剤をドボトボ入れ始める、半分くらい溜まったところで一旦止める

おっさんA「皆で一緒に新世界へと旅立とうぜ」

そういうと、女が違う洗剤を持ってバケツのほうへと近づいていく

まどか「(何あれ……洗剤?さっきのとは違う…)」

その時まどかは母の言葉を思い出した

詢子『いいかまどか』

詢子『こういう塩素系の漂白剤はな、他の洗剤と混ぜるととんでもなくヤバいことになる』

詢子『あたしら家族全員猛毒のガスであの世行きだ、絶対に間違えるなよ』

まどか「………!」

まどか「それは駄目!皆死んじゃう!!」

叫び、バケツの方へと向かおうとするが仁美に防がれる

仁美「邪魔してはいけません!」

仁美「これは神聖な儀式ですのよ?私たちはこの儀式で体という邪魔なものから解放され新世界へと旅立つのです!」

どこからともなく歓声が聞こえてくる

まどか「そんなの……ダメ!!」

仁美を振り切り、バケツを奪い窓の外に放り投げる

バリィィィィンと音がし、洗剤が入ったバケツは外に落ちていった

まどか「これで……大丈夫……じゃない?」
83 : [saga]:2012/03/11(日) 21:58:24.20 ID:im1Z7ZMW0
まどかは危険を察知して倉庫の方へと逃げた

まどか「はぁはぁ……」ガチャッ

扉に鍵を閉める、だがドンドンと扉は叩かれる

「でてこい!!」

「裏切り者め!!」

怒声が聞こえるがそれを無視し、中を探索する

まどか「あれ……出口がない…」

その時、あの時の不可解な空間が現れる

まどか「まさかこれって」

そう魔女の結界である

まどか「(これって罰なのかな)」

結界に囚われたまどかは負の感情に襲われる、兄が死んだときの悲しみが蘇る

まどか「(私が嘘つきで弱虫だから、きっと罰が当たったんだ)」

死の覚悟をするもう死んでもいいや、そんな思いに囚われる
84 : [saga]:2012/03/11(日) 21:59:00.76 ID:im1Z7ZMW0
さやか「うおりゃああああああ!!」ズバアアアン

倉庫を外側から乱雑に斬り裂き、結界の使い魔たちを斬り裂く

妹「大丈夫ですか?まどか先輩?」

まどか「妹ちゃんに……さやかちゃん?」

さやか「これで……終わりだ!」

逃げようとしている魔女にさやかは追い打ちをかける、だが避けられる

魔女が逃げた先には大剣を携えた妹が立っていた

妹「これでトドメです」

剣が銀に輝き、それを振りおろし魔女を真っ二つにする

そして魔女からグリーフシードが落ちる、結界も解けていく

さやか「ごめん、間一髪だったねー」

妹「間にあったから良かったですけど」

さやか「途中で妹ちゃんに出会ってなかったら間にあってなかったかも…」

まどか「さやかちゃん…」

さやか「初めてにしたらよくやれたほうでしょ、あたし」
85 : [saga]:2012/03/11(日) 21:59:41.90 ID:im1Z7ZMW0
ほむら「……?」タッタッタ

ほむら「結界が消えた……?」

さやか「よぉ転校生?遅かったじゃん」

ほむら「なっ…」

驚愕する、さやかだけでなくもう一人魔法少女がいたからだ

妹「そんなに私が珍しい?」

敵意を剥き出しにしてほむらを睨む

ほむら「………」

妹「黙ってないで何か言ったらどう?」

切先をほむらに向ける

ほむら「………」ヒュンッ

何も言わず、この場を去って行った

さやか「あいつ……何が言いたかったんだろ?」

妹「そんなの知りたくもありません」

まどか「(ほむらちゃん……)」
86 : [saga]:2012/03/11(日) 22:00:56.78 ID:im1Z7ZMW0
キュウべえ「いやぁまさか君が来るとはね」

杏子「こっちはマミの奴が動けなくなったって聞いたからわざわざ来てやったのに」

杏子「ちょっと話が違うんじゃねぇか?」

キュウべえ「悪いね、この土地にはもう新しい魔法少女が二人いるんだ、一人はさっき契約したばかりだけどね」

杏子「はぁ?なにそれ?ムカツク」

杏子「でもまぁいいや、こんな絶好の狩場みすみすルーキのひよっ子共に渡してやるのも癪だ」

キュウべえ「どうするつもりだい杏子?」

杏子「決まってんじゃん」

杏子「ぶっ潰せばいいんだろ?そいつら」

キュウべえ「できるならね」

杏子「あ?どういうことだよ」

キュウべえ「それは自分の眼で確かめてみればいいよ」テクテク

そう言って去って行った

杏子「意味がわかんねぇ…」
87 : [sage]:2012/03/11(日) 22:03:05.95 ID:im1Z7ZMW0
投下終了です
また明日来ます
見てくださった人ありがとうございます!

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/11(日) 22:03:35.29 ID:9aCoc4UUo
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 00:06:07.94 ID:E8i+FWrDO
そうかー、大剣使いか〜。にしても妹ちゃんつえぇ〜。
90 : [saga]:2012/03/12(月) 21:26:43.69 ID:TKF50pFc0
投下開始します
91 : [saga]:2012/03/12(月) 21:28:08.99 ID:TKF50pFc0
―――???

兄「………ん?」

気がつくと真っ白の空間にいた

兄「…………は?」

兄「俺死んだはずなんだけど……生きてる?」

自分の体を見る、五体満足であった

兄「わーい。生きてる!!」

兄「で、ここどこ?」

見渡すがどこまでも真っ白だった

兄「うわーん、一人ぼっちだよおおおお」

声が響き渡る
92 : [saga]:2012/03/12(月) 21:29:51.44 ID:TKF50pFc0
兄「…………ええー本当に一人かよ」

兄「こういうのって誰か出てくるフラグじゃね?」

兄「少し待ってみるか」

一時間後

兄「まだか……」

兄「誰か来ないかなぁ」

三時間後

兄「…………」

五時間後

兄「だれかきてよおおおおおおおおおおおお」

少女「ん?もう起きておったか」

兄「んが?」

声のする方を見るとちっちゃい女の子がいた

兄「心の友よおおおおおお」ダキッ

少女「は?」

出会いがしらに抱きつく

少女「離せ!この小僧が!」バキッ

兄「ぐはっ」

殴られてその場に倒れこむ

少女「出会いがしらに抱きついてくるとは……とんだ小僧じゃ」
93 : [saga]:2012/03/12(月) 21:33:53.74 ID:TKF50pFc0
兄「いやーだって一人怖かったんだもん」

少女「知るか」

兄「てかあんた誰?」

少女「見ての通りじゃ」

じぃ〜と見つめる

少女「そんなに見つめられると照れるのう」

兄「幼女か」

少女「……………」

兄「あれ違う?」

少女「…………それはそうとなぜここにいるのじゃ?」

兄「あれースルーですか」

少女「質問に答えよ!」

妙に怒っている

兄「えー、てかいつのまにかいたんだから訳が分らんのだよ

少女「お主……死んだのか?」

兄「うん死んだ」

少女「………そうか」

兄「あれーなんか妙にシリアスなんだけど」

少女「お主は忘れているようじゃな」

兄「え?俺に隠された過去が!?」

少女「そんなかっこいいモノなどないわ」

兄「ガーン」
94 : [saga]:2012/03/12(月) 21:35:24.28 ID:TKF50pFc0
兄「忘れてるって言うなら教えてくれよ」

少女「そんな義理などないわ」

兄「教えてくれよぉ〜」

少女「うざったい」

兄「頼むよ〜」

少女「自分で思い出せ」

兄「………どうしてもダメ?」ウルウル

少女「それ男がやってもキモイだけじゃぞ」

兄「デスヨネー」

少女「まぁその時が来れば思い出せるだろう」

兄「おおおお!!」

兄「んでさ聴きたかったんだけど」

少女「?」

兄「俺生き返れるの?」
95 : [saga]:2012/03/12(月) 21:37:58.58 ID:TKF50pFc0
少女「一応な」

兄「よっしゃああああああああ!!まどかちゃん達をもっかい拝めるぜぇええええ」

少女「後二日経てじゃけどな」

兄「え……今すぐ蘇れるんじゃないの?」

少女「当たり前じゃ、お主肉片にまでなったのじゃぞ?」

兄「肉片………」

あの時の恐怖を思い出す

兄「怖かったなぁ……死ぬくらい痛かったもんなぁ」

少女「死んじゃってるけどな」

兄「……で二日間は何してればいいの?」

少女「適当に過ごせ」

兄「一人で?」

少女「わしはもう帰るぞ」

兄「置いてくつもり!?」

少女「わしは伝えることだけ伝えて早く帰りたいのじゃ」

兄「え〜一人とか暇だし」

少女「死んだお主が悪い」ヒュンッ

そう言って少女は消えていった

兄「嘘だろ……本当に一人かよ」

兄「てかあの子……何者だろう…」

兄「俺の過去って何なんだろう……別にそんな凄い過去とかないんだけどね」

兄「こう。一人で喋ってると凄く虚しい…」

兄「まぁ二日間ゆっくり睡眠でもとるか」

その場に寝転がる

兄「眠く……なってきたな」

そのまま眠りについてしまうのであった
96 : [saga]:2012/03/12(月) 21:39:38.30 ID:TKF50pFc0
妹「………ふぅ」

さやか達と別れた後も一人で町を探索していた

妹「(戦ってて思ったけど魔女ってあんまり強くないなぁ)」

妹「もっと強いと思ってたのに…」

少し残念そうな顔をする

妹「ソウルジェムも光らないし、どこにも魔女はいないのかな」

路地裏や色々な所を見回ったが魔女がいる気配は一切なかった

妹「………隣町にでも行ってみよ」

そう言って隣町へと向かっていった
97 : [sage]:2012/03/12(月) 21:42:51.38 ID:TKF50pFc0
今回はこれで終了です
明日また投下します
見てくださった人ありがとうございました


98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 22:39:41.19 ID:E8i+FWrDO
乙!
蘇生とかアリだったのな。だが、そうすると妹ちゃんのした覚悟は…。
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/13(火) 00:30:36.31 ID:S37Jymu8o
100 : [saga]:2012/03/13(火) 23:14:46.59 ID:dhfOtbnu0
投下開始します
101 : [saga]:2012/03/13(火) 23:15:33.15 ID:dhfOtbnu0
妹「………ここにならいるかな」

隣町の街中を探索する、すると使い魔の結界を発見する

妹「いたいた」

変身し、一瞬で使い魔を一掃するが結界は消えなかった

妹「あれ?結界が消えないなぁ」

使い魔どもがもう一度蘇る

妹「結界が安定してきてる……魔女の結界になったのかな?」

そう思考している最中に使い魔が襲ってくる

妹「邪魔」

そう言葉を発すると同時に使い魔達を全て薙ぎ払う

結界の最深部へと駆けて行った

102 : [saga]:2012/03/13(火) 23:17:30.87 ID:dhfOtbnu0
妹「魔女……と女の子?」

目の前に見えたのは魔女とソレに追いかれられている少女だった

妹「…………」ヒュン

魔女の方へと一瞬で駆け、一閃。

魔女は真っ二つとなりグリーフシードが落ちてくる

妹「……ふぅ、疲れた」

グリーフシードを拾い、その場を後にしようとしたが

死体を見つめている幼女が眼に入る

可哀想と、そう思い声をかける

妹「大丈夫?」

ゆま「………」

妹「そんな顔してたって家族が蘇るわけでもないし、死んでるという事実が変わるわけがないよ」

妹「魔女の結界に入って生き残れたことに感謝しといたほうがいいよ」

ゆま「………」

幼女はその場から動こうともせず、死体を見つめている

妹「(………家族を失った子か…)」

何故か親近感を覚える、境遇が少し似ているからだろうか
103 : [saga]:2012/03/13(火) 23:18:43.43 ID:dhfOtbnu0
妹「……ねぇ」

幼女がこちらの方を向く

妹「あなたも一人なの?」

無言でうなずく

妹「私も一人なんだ。一緒に来ない?」

そういって幼女に向かって手を差し伸べる

幼女は少し、戸惑ったが妹の手を握る

妹「私の名前は妹。あなたの名前は?」

ゆま「千歳ゆまだよ」

妹「じゃあよろしくねゆまちゃん」ニコッ

ゆま「うん!」

そのまま手をつなぎその場を去ろうとした時

杏子「おい、アンタ」

誰かに話しかけられる

妹「何ですか?」

杏子「ここはまだあたしの縄張りなんだよね、好き勝手してもらったら困るんだよ」
104 : [saga]:2012/03/13(火) 23:19:50.85 ID:dhfOtbnu0
妹「………そう」

そのまま帰ろうとする

杏子「おいおい、そう簡単に返すと思うのか?」

後ろから殺気を放ってくる

妹「あなたも…魔法少女ですか?」

杏子「アンタ……そういえば見滝原にいた魔法少女か、丁度いい」

杏子「ここで始末しといてやるよ!」ヘンシンッ

妹「(………こんな奴がいるから)」

妹「ゆまちゃん、ちょっと後ろに下がってて」

ゆま「お姉ちゃん何するの?」

不安そうな顔でこちらを見つめてくる

妹「大丈夫。直ぐに終わるから」

そう言って杏子の方に向き直る

杏子「お別れの言葉は済んだか?」

妹「あなたには関係がないことです」ヘンシンッ

妹にとっての始めての魔法少女同士のバトルが始まる
105 : [saga]:2012/03/13(火) 23:23:09.37 ID:dhfOtbnu0
杏子は槍を分割し、妹をとらえようとする妹はそれを全て避ける

杏子「はああああ!!」ヒュンッ

槍を即座に元に戻し、妹に斬りかかる

妹「フンッ!」

それを大剣で弾き飛ばす

杏子「遅せーんだよ!」

連撃、連撃、連撃、妹は防戦一方になってしまう

なんとか一旦杏子を跳ね飛ばす

妹「(長期戦は不利……なら一気に決めてやる!)」

大剣が銀色に輝き始める、そして杏子の方へと駆け、近づきソレを振るう

妹「食らえええええええ!!!」

杏子「くっそ、が!」

それを杏子は紙一重で避ける、だが杏子がいた地面が抉れ足場が崩れる

妹「死ね」

回転し、その勢いのまま杏子へと斬りかかる

杏子「そんなもんが当たるわけねぇだろーが!」

なんとか跳躍し、回転斬りを避ける

杏子「アンタじゃあたしには勝てないよ」

妹「………」
106 : [saga]:2012/03/13(火) 23:24:46.68 ID:dhfOtbnu0
杏子「そんな馬鹿でかい剣を適当に振るってるようじゃあたしには当たらない」

妹「それはどうでしょうか?」

地面に剣を思い切り叩きつける、それによって一直線に衝撃が伝わり杏子を襲う

杏子「ぐっ」

直撃してしまい、吹っ飛ばされる

杏子「あんた…中々やるねぇ」

妹「どういたしまして」

杏子「だけど負けれないねぇ」

槍を長くし、分割する

杏子「食らいな!」

それを思い切り振りまわし、攻撃する

妹「?」

そんなデタラメな攻撃が当たるわけもなく妹はそれを防ぐまでもなく避ける

だが杏子はニヤッと笑う

杏子「アンタに当たるわけがねぇーよなぁ?」

それを聞いた瞬間妹は後ろを見る

槍は後ろにいたゆまを狙っていた

妹「なっ!?」

思考より先に体が動き、ゆまを護る

妹「ぐはっ!」

槍が脇腹に突き刺さる

ゆま「お姉ちゃん!」
107 : [saga]:2012/03/13(火) 23:25:42.01 ID:dhfOtbnu0
妹「大丈夫だから……隠れてて」

ゆま「でも……血がいっぱい流れてるよ」

妹「平気。直ぐに終わらせるから」

ゆま「………うん」

しぶしぶといった風にゆまはその場から去る

杏子「良いざまだねぇ」

杏子「戦場に幼女を連れてきたことがアンタの敗因だよ」

杏子「どうする?それじゃ動けそうにもないけどな」

妹はボソボソと何かを唱える、すると脇腹の傷が回復していく

杏子「………あんた治癒系の魔法使いか?」

妹「もう手加減はしません」

妹「あなたを悪とみなしここで殺します」

杏子「やってみろよ!」

槍を構えなおす

妹「見せてあげますよ、私の魔法」

妹「『身体変化』をね!」


108 : [sage]:2012/03/13(火) 23:26:45.50 ID:dhfOtbnu0
今日はこれで終了です。
少なくてすいません
明日もまた投下します
見てくださった人ありがとうごさいます!
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/14(水) 00:01:04.38 ID:kk5VkcQDO
ド…身体変化(ドッペルゲンガー)!?
斬撃飛ばしとか地走りとか回復とか使ってたから、勇者系かと思っていたが…。
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/14(水) 14:51:37.75 ID:vGvCBt9M0
乙〜
111 : [sage]:2012/03/14(水) 20:43:02.31 ID:Z9oTLAHk0
少しだけ投下します
112 : [saga]:2012/03/14(水) 20:47:44.32 ID:Z9oTLAHk0
杏子「(身体変化……?意味不明だな)」

妹「食らえ」

杏子の方へと手をかざす

妹「炎」

そう告げると同時に炎が杏子を襲う

杏子「なっ!?」

いきなりだったが、咄嗟に槍を回転させ防ぐ

妹「氷」

次は氷の塊が無数に飛んでくる

杏子「くっ!」

槍を分割させ全て斬り落とす

妹「雷」

次は雷が飛びかかってくる

杏子「があああああ!!!」

避けられず、感電する

妹「風」

次はカマイタチが杏子の体を斬り裂こうとする

杏子「はっ!」

感電した体を無理矢理動かしなんとか避ける

杏子「(こいつの能力……一体何なんだ?)」
113 : [saga]:2012/03/14(水) 20:49:31.72 ID:Z9oTLAHk0
妹「どうせ、私の魔法分かりませんでしょ?」

妹「暇つぶしに教えてあげますよ」

杏子「(断ってやりたいが……少しでも時間を稼がないと)」

感電し、体が思うように動かないため時間を稼ごうとする

妹「身体変化とは、意味通り一時的に身体を変化させるんですよ」

妹「今、使った技は右腕を変化させ、炎、氷、風、雷が使えるようにしたんですよ」

杏子「は?」

妹「無能じゃ分かりません?簡単に言えば私は自分の体なら」

妹「制限なく、どんなことでもできるんですよ」

杏子「………そんなデタラメな能力なんかあるわけねぇだろ」

妹「現に私が持ってるじゃないですか」

杏子「てめぇは気にいらねぇ、今ここで殺してやる」

妹「殺せるのならどうぞ、本気になった私にはどんな攻撃も効きませんよ?」ニタアッ

壊れた笑いをする

杏子「舐めるな!」

体が自由に動くようになるのと同時に妹に斬りかかる
114 : [saga]:2012/03/14(水) 20:51:16.45 ID:Z9oTLAHk0
妹「はぁ……進展がないですねで」

杏子「はっ言ってろ」

速攻で斬りかかるが、逆に吹っ飛ばされる

杏子「はあああああ!」

その勢いを利用し、壁を蹴り妹へと加速する

槍を分割させ連撃で妹を狙う

妹「あなたじゃ私には勝てないって言ってるじゃないですか」

刹那。妹の姿が杏子の視界から消えた

杏子「どこにいった」

勢いのまま前に突っ込み、一旦止まる

妹「あの時の言葉を返しますよ」

妹「遅いんですよ、あなた」
115 : [saga]:2012/03/14(水) 20:57:56.16 ID:Z9oTLAHk0
杏子が反射的に後ろを振り向くと同時に右腕が斬られる

杏子「いっ!?つ」

その場から離れる

妹「あれ…斬り落とすつもりだったんだけどなぁ」

妹の右手は剣に変わっていたが、直ぐに元に戻る

杏子「(……こいつの能力が良く分からない以上、一旦対策を練らないとな…)}

杏子「今回は見逃してやる、だが次は覚えてろ」

逃げようとするが、妹の遠距離攻撃が直撃した

だがそれは幻影のごとく消えた

妹「あの人幻覚魔法が使えるんだ……」

追おうとはせず、逃げて行った先だけを見つめる

妹「ゆまちゃん、もう出てきていいよ」

ゆま「……うん」ヒョコ

妹「ごめんね、こんな戦いに巻き込んで」

変身を解く

ゆま「別にいいよ」

妹「それじゃ行こっか」ギュッ

ゆま「うん!」

二人は仲よさそうに手をつないで見滝原へと向かって行った
116 : [sage]:2012/03/14(水) 20:59:29.13 ID:Z9oTLAHk0
今回はこれで終わりです
後でもう一度来ます
読んでくださった人ありがとうございます!
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/14(水) 21:17:46.88 ID:kk5VkcQDO
凄ぇ能力だな、応用範囲も広そうだし。
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/14(水) 21:32:56.18 ID:ZxSQVL/oo
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) [sage]:2012/03/14(水) 21:35:39.24 ID:ruKGRcRno

テクマクマヤコンな能力かと思ったらロギア系悪魔の実だったでござる
120 : [saga]:2012/03/15(木) 04:09:34.21 ID:2lXnp2ho0
すいません。寝てしまっていました
遅いですが投下を開始いたします
121 : [saga]:2012/03/15(木) 04:11:24.71 ID:2lXnp2ho0
―――学校 昼


まどか「今日妹ちゃん学校休んでるみたいだね」

さやか「うーん風邪でもひいたのかなぁ」

まどか「最近色々とあったから疲れちゃったのかな」

さやか「そうかも……」

まどか「なら私達でお見舞いに行こうよ!」

さやか「賛成!」

まどか「なら学校終わったら直ぐに行こうね」

さやか「分かった」
122 : [saga]:2012/03/15(木) 04:13:03.59 ID:2lXnp2ho0
―――妹自宅前

まどか「着いたね……」

さやか「うん……」

二人とも緊張する

まどか「お、押すよ」

さやか「う、うん」

インターホンを押す

妹『はい?どちら様ですか』

まどか「い、妹ちゃん?お見舞いに来たんだけど……」

妹『………ありがとうございます、どうぞ中に』

まどか「あ、ありがとう」

さやか「どうだった?」

まどか「中に入っていいって」

さやか「なら一番乗り!」

玄関をあけ、中に入る

妹「こんにちわ」

そこには私服の妹が立っていた

さやか「おじゃまっしまーす」

まどか「お、お邪魔します」

妹「リビングにどうぞ」
123 : [saga]:2012/03/15(木) 04:14:35.56 ID:2lXnp2ho0
まどか「それで今日はどうしたの?どこか体悪いの?」

妹「いえ別に体が悪いわけではないです、少し用事があっただけで」

さやか「もがもがががもががが!」

お菓子を食べながら話す

まどか「さやかちゃん……はしたないよ」

さやか「もぐもぐ……いやーごめんごめん」

さやか「それでさ、用事ってどんな用事なの?」

妹「それは「おねぇちゃーん〜〜〜!!!」

告げようとした時ゆまがリビングに入ってくる

さやか&まどか「「…………え」」

妹「………簡単に理由を話します」

昨日の出来事を簡単に話す

まどか「ほぇ…」

さやか「つまりさ、昨日その子を助けてそのまま連れ帰ってきたと」

妹「ええ、簡単に訳すとそんな感じですね」

さやか「妹ちゃん優しい!尊敬する!」

妹「ありがとうごさいます」

ゆま「ねえ……この人たち誰?」

怖いからか妹にくっついたままである

妹「大丈夫、私の先輩ですから怖い人じゃないよ」

ゆま「分かった、よろしくねお姉ちゃん達!」

まどか「よろしく、えーと」

ゆま「ゆまだよ!」

まどか「よろしくねゆまちゃん」

さやか「よろしく!ゆまちゃん!」

ゆま「うん!よろしくね」
124 : [saga]:2012/03/15(木) 04:16:32.08 ID:2lXnp2ho0
まどか「もうこんな時間……」

皆で遊んでいるといつのまにか外は暗くなっていた

さやか「楽しくて時間忘れてたよ」

ゆま「お姉ちゃん達もう帰っちゃうの?」

妹「帰りが遅くなると家族が心配するからね」

ゆま「そうなんだ……」

まどか「それじゃ帰ろっか」

さやか「あたしは残る」

まどか「え」

さやか「遊び足りないからね!」

皆ポカーンとしている

妹「私は構わないですけど」

ゆま「だいかんげいだよ!」

さやか「よっしゃ!」グッ

まどか「」
125 : [saga]:2012/03/15(木) 04:18:30.28 ID:2lXnp2ho0
ゆま「ピンクのお姉ちゃんはどうするの……?」ウルウル

さやか「どうするの……」

まどか「……分かったよ私も残るよ」

ゆま&さやか「「わーい」」

妹「なら晩御飯作ってきます」

まどか「て、手伝うよ」

妹「お願いします」

さやか「あたしが手伝ったら台所が爆発するぜ」キラーン

ゆま「すごーい」キラキラ

妹「何の自慢ですか……」

まどか「さやかちゃん……」
126 : [saga]:2012/03/15(木) 04:19:30.58 ID:2lXnp2ho0
さやか「うぃ〜〜食った食った」ゲップ

ゆま「美味しかった!」

まどか「ごちそうさまでした」

妹「ごちそうさまでした」

妹「さてと、晩御飯も食べ終わりましたし私は魔女狩りに行ってきます」

立ち上がる

さやか「私も付いていいかな?」

妹「勿論です、一人より二人のほうが心強いですから」

ゆま「ゆまもいくー」

妹「………危ないですからまどか先輩と一緒に居ててください」

ゆま「え〜〜」

まどか「そうだよ、私たちはいたら邪魔になるだけだもん」

まどか「だから一緒に待っておこうね」ニコッ

ゆま「う〜〜分かった」

さやか「それじゃ行こっか」

妹「はい」
127 : [saga]:2012/03/15(木) 04:21:22.39 ID:2lXnp2ho0
さやか「結界だね」

妹「不安定さからみて使い魔のですね」

二人とも変身して結界に入っていく

さやか「いた!食らえ!」

見つけたと同時に剣を投げるが、それは槍によってはじかれる

さやか「え……?」

杏子「ちょっとちょっと何やってんのアンタ達」

杏子「あれ使い魔だよ?グリーフシード持ってるわけないじゃん」

さやか「あれ魔法少女かな?」

妹「わざわざそちらから来てくれましたか」

杏子「ああ、来てやったんだよ」

睨みあう

さやか「あ…逃げちゃう」

追おうとするが杏子に止められる

さやか「何すんのよ!」

止められたせいで使い魔は逃げ切ってしまう

杏子「はぁ…当たり前だろ?四、五人食わせりゃグリーフシード孕むんだよ?卵産む前のニワトリ締めてどーすんの」

さやか「なっ…アンタ!」

妹「落ち着いてください」

妹に止められる

さやか「でも!アイツ!」

妹「感情に任せて怒りをぶつけて相手が意見を変えてくれるわけないですよ」

さやか「………」
128 : [saga]:2012/03/15(木) 04:23:23.23 ID:2lXnp2ho0
杏子「おりこーさんだなアンタ」

妹「わざわざ私の前に姿を現わしたって事は死にに来たんですよね?」

杏子「死にに来るわけねぇーだろ」

杏子「アンタを殺しに来たんだよ」

妹「あの時負けたのにですか?どこまで馬鹿なんですかあなたは」

挑発する

杏子「ハッ一人で来るわけないだろ?」

ほむら「全く……あなたはどこまで愚かなのかしら」

一人の魔法少女が姿を現す

杏子「良いじゃねーかよ」

ほむら「……」

妹「一人じゃ勝てないから仲間を連れてきたと?」

杏子「………アンタにはあたし一人で勝ってやる!」

ほむら「落ち着きなさい。あの子に一度負けたんでしょう?」

杏子「ぐぅぅぅぅぅ」

さやか「私空気?てか転校生!何しに来たんだよ」

妹「二対二ですか……受けて立ちますよ」

杏子「ああ……今度こそ倒してやる!」

ほむら「あなたは美樹さやかと戦って頂戴」

杏子「あ?」

妹「別に二対一でも余裕ですけどね」

ほむら「私が倒す」

杏子「………分かったよ」

さやか「アンタみたいな奴は私が倒してやる!」

杏子「アンタは眼中に無いが……正義ヅラしてるやつはイラつくんだよ!」

妹「あなたを殺せるなんて私はなんて運がいいんだろう」

ほむら「あなたに私の相手は務まらないわ」

又魔法少女同士の争いが始まる
129 : [sage]:2012/03/15(木) 04:29:22.32 ID:2lXnp2ho0
今回はこれで終了です
また夜に投下します
こんな時間に見てくださった人ありがとごさいます!
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 10:24:13.82 ID:j1yX81DDO
乙!
確か兄の復活は二日後っつってたよな…なんとかこの場を収めてくれよ兄貴いぃー!
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 16:55:11.65 ID:to2UyNsSO
でも、兄が来たら思いっきり妹を叱ったり、殴ったりしそうだな。
真実を知ってる身としたら自殺となんら変わらんし。
132 : [saga]:2012/03/15(木) 23:14:29.15 ID:2lXnp2ho0
投下開始します
133 : [saga]:2012/03/15(木) 23:15:50.25 ID:2lXnp2ho0
妹「はぁぁぁ!」

大剣で斬りかかる

ほむら「………」

だがそれはいつの間にか避けられる

妹「消えた……?」

瞬時、後ろから無数の銃弾が撃たれる

妹「なっ!?」

銃弾は大剣を横に振るい防いだが、それよりも

妹「(私が視認できないほどの速さでももってるの……?)」

後ろをとられたことに驚愕する

妹「なら、自分自身を速くするまで!」

身体変化でスピードを上げ、もう一度斬りかかる

ほむら「………フン」

だが今度は目の前で爆発が起きる

妹「ぐあっ」

爆発をモロに食らう

妹「(私の攻撃が当たらない……?)」

体を回復させる

ほむら「大人しく降参してくれるとありがたいのだけれど」フワサッ
134 : [saga]:2012/03/15(木) 23:17:38.50 ID:2lXnp2ho0
妹「舐めるな、炎。」

掌を翳し炎を出す、だがこれも避けられる

妹「なんで当たらないのよ!氷!風!雷!炎!」

両手を翳し炎と氷の塊とカマイタチと雷で攻撃する

逃げ場のない攻撃なのに、これも避けられる

妹「なんで!?」

ほむら「あなたには理解できないわよ」チャキッ

機関銃ぶっ放してくる

妹「黙れよ」キィンキィン

体を硬質化させ全て弾く

ほむら「………ならこれで」ガチャ

馬鹿でかいミサイルランチャーを取り出し、打ち出す

妹「こんなのが効くとでも?」ズドォォォォン

直撃するが、その場に立っている

ほむら「……(厄介ね、私の攻撃が通用しない)」

妹「………あなたのこと舐めてたよ」

妹「本気で殺してやる」
135 : [saga]:2012/03/15(木) 23:19:51.86 ID:2lXnp2ho0
大剣を小さくし、一メートル程にする

妹「威力よりもお前を殺すことだけ考えたんだよ」ニタァ

ほむら「………それで勝てるとでも?」

言葉には答えず接近してくる

ほむらは後退しようとするが、もう目の前にいた

妹「食らえええええええええ!!!」

目の前から思いっきり剣を振るう、当たった。とそう思った

なのに剣は空を切った

妹「………?」

流石におかしいと思う、あれほど接近し斬りかかったのに避けるなんて不可能だ

ほむら「………」バンバン

小型の銃で狙ってくる、それを全て弾き返す

ほむら「………」

だが全て撃ち落とされる

妹「あなたの能力は一体何なの?」

しびれを切らし一旦攻撃を止め質問する

ほむら「あなたに教える義理は無いわ」

妹「そう」

剣を構えなおした、その時
136 : [saga]:2012/03/15(木) 23:21:30.81 ID:2lXnp2ho0
後ろから槍で心臓を貫かれる

妹「なっ……」

杏子「後に注意がいってなかったようだなぁ」ニヤ

妹「く…そ…」ドサア

その場に倒れこむ

杏子「馬鹿だよな、アンタも」

ほむら「あなたの手なんて借りなくても勝てたわ」

杏子「そういうなよ、あたしはこいつを殺したかっただけなんだからさ」グリグリ

頭を踏みつける

妹「さ……やか先輩は…どう…して」

杏子「あん?あの青い奴か?あんなやつ敵でもねぇよ」

遠くを見るとさやかが血まみれで倒れていた

妹「………」

自分の甘さが痛感する、不意打ちということを考えもしなかった自分に

杏子「このまま放っててもお前は死ぬよなぁ」ニヤァ

妹「………」

回復をさせたいが心臓に槍が突き刺さったままだと回復ができなかった

立ち上がろうにも杏子に踏みつけられていて立ち上がれない

二人を吹っ飛ばそうと考えた時

ゆま「お姉ちゃん!!!」

そんな時ゆまがこの場に来てしまう
137 : [saga]:2012/03/15(木) 23:22:59.00 ID:2lXnp2ho0
ゆま「お姉ちゃん大丈夫!?」

妹「………な」

驚愕する。ゆまの姿を見る限りゆまが魔法少女になっていたからだ

妹「な……んで…」

杏子「あん?アンタ誰だ?」

ゆまは杏子の言葉を聞かずに杏子をハンマーで吹き飛ばす

杏子「あぐっ」

ゆま「お姉ちゃん!今助けてあげる!」

槍を引っこ抜き体を回復させる

妹「………ありがとう」

体が回復すると同時に立ち上がる

妹「魔法少女になった理由は後で聞くから、さやか先輩のところにいって回復してあげて」

ゆま「うん!分かった」

走ってさやかの方へと向かう
138 : [saga]:2012/03/15(木) 23:24:33.62 ID:2lXnp2ho0
杏子「いってぇな」

ほむら「圧倒的に不利よ、どうするの?」

杏子に問いかける

妹「絶対に逃がさないこの場で殺してやる。と言いたいけど」

妹「逃げたきゃ逃げればいい」

ほむら「あなたの口からそんな言葉が出るなんてね」

妹「今すぐここであなた達は殺せる。だけどこっちにまどか先輩が向かってる可能性が高い」

妹「戦い続ければまどか先輩に被害がいくかもしれない。だから帰れ」

杏子「んなもんあたしには関係ねぇよ」

ほむら「………分かったわ」

杏子「え」

ほむら「帰るわよ」スタスタ

杏子「ちょっ待てよ!」タッタッタ

二人は去って行った
139 : [saga]:2012/03/15(木) 23:25:30.79 ID:2lXnp2ho0
―――妹 自宅

妹「で?なんでゆまちゃんが魔法少女になってるの?」

少し怒り気味である

ゆま「あの…えっとその…」

さやか「まあまあ…そんなに怒らずとも」

妹「さやか先輩は黙っててください」

さやか「」シュン

まどか「さやかちゃん…」

ゆま「えっと…ね」

泣きそうになりながら何があったかを喋り始める

140 : [saga]:2012/03/15(木) 23:27:01.59 ID:2lXnp2ho0
―――ゆま 回想

ゆま「お姉ちゃん達遅いね」

まどか「何かあったのかなぁ…?」

二人とも帰りが遅いので心配になり始める

ゆま「見に行ってもいいかなぁ?」

まどか「うーん、私達が行っても足手まといになるだけじゃないかな?」

ゆま「うう……」

まどか「仕方ないよ……ん?携帯が鳴ってる」

父親から電話がかかってくる

まどか「ごめんね、ちょっと外すね」

ゆま「行ってらっしゃーい」

そのあとに直ぐキュウべえがやってきた

キュウべえ「やぁ、ゆま」

ゆま「わぁ!喋るお人形さんだあ!」ダキッ

見た瞬間に抱き締める

キュウべえ「きゅっぷ。僕はお人形じゃなくてキュウべえよろしくね」

キュウべえ「それはそうとまどかはここにはいないのかい?」

ゆま「電話しにいったよ」

キュウべえ「それはまいったね」

ゆま「何か用事?」

キュウべえ「いや…まぁいいだろう」

ゆま「?」
141 : [saga]:2012/03/15(木) 23:29:04.18 ID:2lXnp2ho0
キュウべえ「君は魔法少女になる気はあるかい?」

ゆま「え?」

キュウべえ「いきなりで悪かったね、君には素質がある、どうだいなる気はないかい?」

ゆま「でも…お姉ちゃんに聞かないと……」

キュウべえ「お姉ちゃん?ああ妹のことか」

キュウべえ「妹なら今同じ魔法少女と戦っているよ」

ゆま「どういうこと?」

キュウべえ「どうもこうもその通りさ、もしかしたら死ぬかもしれない状況だね」

ゆま「お姉ちゃんが……死ぬ?」

その瞬間家族を失って時のあの悲しみと喪失感が襲ってくる

ゆま「そんなのやだ!」

キュウべえ「嫌なら助けに行くしかないね、でも今の君が行っても足手まといにしかならない」

ゆま「なら……私を魔法少女にしてよ!」

キュウべえ「分かったよ、なら願いはなんだい?」

ゆま「お姉ちゃんを助けたい!救いたい!」

キュウべえ「良いだろう」

こうしてゆまは魔法少女になった


――――ゆま 回想終わり
142 : [saga]:2012/03/15(木) 23:30:44.09 ID:2lXnp2ho0
妹「そうだったんだね」

ゆま「ゆま……怖くて…お姉ちゃんがいなくなるの怖くて…」ウワアアアン

泣き始める、それを妹は優しく抱きしめる

妹「ごめんね。ありがとう」

まどか「………私が電話してる間にそんなことがあったなんて」

さやか「まどかはキュウべえに会わなかったの?」

まどか「うん。電話を終えて帰ってきたらゆまちゃんがいなかったから直ぐに探しに行ったから…」

さやか「そうなんだ」

妹「キュウべえにしてやられたって気分ですよ」

ちなみにゆまは泣き疲れて寝てしまっている

まどか「ごめん……私がちゃんと見てなかったから…」

妹「別にまどか先輩は悪くないですよ、悪いのはキュウべえですから」

キュウべえ「酷いなぁ、僕は君たちの為を思ってしたのに」

さやか「なっ!?」

妹「いつからそこに?」

キュウべえ「少し前からだよ」
143 : [saga]:2012/03/15(木) 23:31:45.39 ID:2lXnp2ho0
妹「何が私たちの為ですか、人の弱みに付け込んで契約させただけじゃない」

キュウべえ「僕は促しただけだよ?決めたのはその子だ」

まどか「そんなの脅迫とおんなじだよ!」

キュウべえ「全く……酷いね君たちは」

妹「酷いのはどっち?邪魔だから帰ってくれない?」

全員がキュウべえに対して敵意を向ける

キュウべえ「やれやれ……」ピョンッ

去っていく

さやか「あいつ…どこから入ってきたんだろ」

まどか「さぁ…?」

妹「それよりも二人とも時間大丈夫ですか?もうかなり遅いですけど」

二人とも時計を見る

まどか「ご、ごめん!帰らなきゃ!」タッタッタ

さやか「あ、あたしも!じゃぁまた明日!」タッタッタ

二人は急いで妹の家を出て行った

妹「さようなら」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 23:32:12.15 ID:to2UyNsSO
QB…うそつかなきゃ何でもいいってか…

Q「死ぬかもしれない」→人間何時だって何時死ぬかは分からない=一生何時死ぬかは分からない→嘘はついてない
145 : [saga]:2012/03/15(木) 23:35:03.68 ID:2lXnp2ho0
二人が帰り、ゆまをベットに寝かせた後

一人、リビングで今日の事を思い出していた

妹「(今日、私が負けたのは注意が足りなかったからだ)」

妹「(油断をしてしまったからこそ負けてしまった)」

妹「(もう、私は誰にもに負けない)」

妹「(誰であろうとも悪に堕ちた奴は殺す)」

妹「あいつらだけは……必ず私の手で殺してやる」

そう決意を新たにした
146 : [sage]:2012/03/15(木) 23:37:29.90 ID:2lXnp2ho0
今回はこれで終了です
また明日投下します
見てくださった人ありがとうございます!
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 23:39:58.79 ID:to2UyNsSO


では、QBを引きちぎる作業に入る
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 23:41:37.31 ID:Qx2OUng0o
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/16(金) 00:18:06.01 ID:xCJp0SkDO
お疲れさん!
兄貴復活はまだだったか…しかし、嫌ってる風だったのに死んだら悲しんでくれるんだな。ま、復活したらまず妹さんに殴られるかも知れないけどなww
150 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/17(土) 01:24:19.93 ID:Rx0t/zRA0
少ないですが投下します
151 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/17(土) 01:25:58.48 ID:Rx0t/zRA0
―――???

兄「そろそろかなぁ?」

起きるとまだ真っ白な空間にいた

兄「寝て起きたら蘇ってるんだと思ったんだけどなぁ」

兄「そんなご都合主義じゃなかったか」

兄「…………」

兄「それにしても暇だよ!」

少女「一人ごとが多い奴じゃな」

兄「いやーだって一人だし」

兄「てかいつになったら蘇れるの??」

少女「あと少しじゃな」

兄「いぇーい」

少女「言っておくことがある」

真剣な表情で話しかけてくる

兄「ん?何?」

少女「お主にとって家族とは何だ?」

兄「大切な人」

少女「即答じゃのぅ…ならばお主にとって妹とはなんじゃ?」

兄「質問ばっかだなぁ……大切な妹だよ」

少女「そうか、なら良い」

兄「えーさっきの質問の意味は何なのー?」

少女「お主には理解できん」
152 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/17(土) 01:31:01.22 ID:Rx0t/zRA0
兄「え〜〜、ん?」

体が光に包まれてくる

少女「良かったの、復活できるぞ」

兄「いやっほぉぉぉぉぉう」

少女「頑張って来い」ニコッ

兄「ああ!俺は世界を救う!」

その言葉を最後に兄は光に包まれ消えていった

少女「あやつは正義感が強いいい奴じゃ、だがな」

少女「蘇った世界であやつは………」

悲しそうな表情を浮かべた



―――見滝原 病院

兄「ん……?」

周りを見渡すと病院がある

兄「…………?」

町の方へと向かっていった
153 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/17(土) 01:32:05.83 ID:Rx0t/zRA0
――――学校 昼

さやか「転校性たち…本気だったね」

妹「ええ」

まどか「………」

さやか「私はアイツに手も足もでなかった、弱い自分が悔しくなったよ」

妹「だったら強くなればいいだけです」

妹「力だけでなく、全てにおいて」

さやか「うん、私はこの力を正義に使うだからこそあいつらみたいな悪は私が倒す!」

まどか「で、でもほむらちゃん達だって何にかあったのかも知れないし…」

妹「この状況であの人たちの肩を持つんですか?」

さやか「まどか……それは流石に」

まどか「…………ごめんなさい」

妹「別に謝らなくてもいいですけど」

予鈴が鳴る

妹「では教室に戻りますので」

さやか「うん、じゃあまた」

まどか「…………」
154 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/17(土) 01:33:17.49 ID:Rx0t/zRA0
―――放課後 喫茶店

ほむら「それで、話って何?」

まどか「あ、あのね!さやかちゃん達と仲良くしてあげてほしいの」

ほむら「…………………………」

重い沈黙

ほむら「あの二人のことが心配なのね」

まどか「うん、二人ともどんどん怖くなってきてる」

まどか「このままじゃ……また嫌なことが起きそうで……私じゃなんの力にもなれないし」

まどか「だからほむらちゃんにお願いしたいの、さやかちゃんも妹ちゃんもとってもいい子なんだよ」

ほむら「………ごめんなさい」

ほむら「あの子たちとは仲良くできそうにないわ」

まどか「な、なんで!?」

ほむら「根本的に考え方が違う人たちと仲良くはできない」

ほむら「ましてや殺しにかかってくる相手となんかね」

まどか「…………」

ほむら「悪いけど彼女達のことは諦めて頂戴」

そう言って去って行った

まどか「どうして……どうして皆仲良くできないの……?」
155 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/17(土) 01:34:48.28 ID:Rx0t/zRA0
短いですがこれで終わりです
明日また投下します
見てくださった人ありがとうございます!
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/17(土) 08:09:11.98 ID:q9oHciiDO
乙!
どうして仲良くできないの…か。まぁ、食わず嫌いならぬ、理解(わか)らず嫌いをしているからだろうな。願いの理由と悲劇を知れば、多少はマシな関係になると思うが…。

兄貴…挫けんなよ。とりあえず精神衛生の為に、全力の拳でQBにやつあたりすれば良いと思うぜっ!
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/17(土) 17:58:55.21 ID:zz7OKIMY0
ほむらは友達がいなくてコミシュだからな。マミさんと仲間になってまどかと契約しないように誘導したり、さやかのこと仲良くしながらも暗躍できてれば苦労しないんだよ。カズミの連中みたいにな。
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/17(土) 18:44:30.67 ID:q9oHciiDO
>>156だがすまん。食わず嫌いうんぬんは、どちらかと言うと妹の事を言ってたつもりだったんだ。
159 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 00:11:17.72 ID:EKOGfzSG0
投下開始します

――――マミ自宅

まどか「…………」

もう頼れるのはマミしかいなかった

まどか「…………」ピーンポーン

インターホンを鳴らす

マミ「………はい」

まどか「マミさん!!」

マミ「………鹿目さん?」

まどか「あの……お願いがあるんですけど…」

マミ「………ごめんなさい気分が優れないの、悪いけど帰って」

まどか「……………」

深呼吸をする、そして話し始める

まどか「………いつまでそうしてるんですか?」

返事はない

まどか「目の前で兄先輩を無くした苦しみは分かります」

まどか「だからってそうやっていじけていい理由にはなりません」

まどか「妹ちゃんだって兄先輩を失って悲しいはずです」

まどか「でも涙一つ見せてませんよ?なのに先輩のマミさんはずっと引きこもってるつまりですか?」

マミ「…………」

ここまで言っても返事はなかった

まどか「ごめんなさい、でしゃばったことを言って」

まどか「…………それでは帰ります」

自分でもなんでこんなこと言ってるんだろうと思いながら帰ろうとする

マミ「待って!!」

玄関からマミが叫ぶ

マミ「私が間違ってたわ、いつまでもこんな風にイジけてたって意味が無いわよね」

まどか「マミさん……」

マミ「私、まだ怖いけど頑張ってみる」

まどか「ありがとうごさいます!」

マミ「それで私に何か用だったんでしょう?中に入って聞くわ」

まどか「はい!」
160 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 00:26:21.78 ID:EKOGfzSG0
マミ「そう……そんなことが」

全てを聞くとマミさんは悔しそうな悲しそうな表情をする

マミ「私が……ちゃんとしてなかったから…」

まどか「そんなこと言ってたらキリないですよ」

マミ「そうね、今はしないといけないことをしないと」

まどか「はい!」


――――放課後 病院

さやか「恭介〜あれ?」

病室に入ると誰もいなかった

看護婦A「あら?どうしたの」

さやか「あの、上条君って退院してるんですか?」

看護婦A「ええ。連絡いってなかったの?」

さやか「そうですか…」

161 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 00:28:04.53 ID:EKOGfzSG0
―――上条宅付近

さやか「(恭介の奴……退院したんなら連絡くらいしてくれてもいいのに)」

いつのまにか上条の家の前まで来ていた

するとバイオリンの音色が聞こえてくる

さやか「(練習してるんだ)」

そう思い自宅に帰ろうとすると

杏子「おい、折角きたのに会わずに帰るのか?」

さやか「!お前…」

杏子「一日中追いかけまわしてたくせに?」

さやか「何の用?殺しにでも来たの?」

杏子「知ってるぜ?お前この家の坊やの為に魔法少女になったんだろ?」

さやかの言葉を無視して喋り続ける

杏子「たった一度だけの奇跡のチャンスをくっだらねーことに使いやがって」

杏子「魔法ってのは自分の為だけに使うもんなんだよ」

杏子「他人の為に使ったってロクな事にもならないのにさ」

さやか「別に……そんなの私の自由でしょ」

杏子「言うねぇ、そんなことよりお前あの男に惚れてんだろ?」

さやか「………」カアア

杏子「なら、惚れた男を手に入れる簡単な方法があるぜ?」

さやか「………?」

思わず聞いてしまう

杏子「今すぐ家に乗り込んで魔法で坊やの手足を潰してやりな」

杏子「もう一度アンタ無しでは生きられない体にしてやればいいのさ」

さやか「っ!」

杏子「な?簡単だろ?そうすりゃ身も心もアンタのモノになるぜ?」

さやか「………許さない」

さやか「お前だけは許さない!!!」

激情し、怒鳴る

杏子「そーかい、なら場所を移そうぜ」

これを待っていたかのように笑う
162 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 00:29:47.22 ID:EKOGfzSG0
―――橋の上

杏子「ここなら遠慮はいらねぇ、いっちょ派手にやろうじゃん」ヘンシンッ

さやか「…………アンタだけは!」

まどか「さやかちゃん!駄目だよこんなの絶対おかしいよ!」

キュウべえとまどかとマミがさやかのほうに駆け寄ってくる

さやか「マミ……さん?」

ここにいることに驚愕する

マミ「遅くなってごめんなさい、やっとだけど立ち直ったの」

杏子「オイオイ、立ち直っちまったのかよ」

マミ「佐倉さん……どうしてこんなことを?」

杏子「ケッ二対一じゃ分がわりーな」

ほむら「どうしてこう……あなたは喧嘩好きなのかしら」

どこからかやってくる

杏子「やっと来たか」

ほむら「私だって暇じゃないのだから」

その時。

妹「見つけたぁ」ニタア

空から妹が降りてくる

妹「やっと見つけた、もう逃がさないよ?」

マミ「妹……さん?」

さやか「あ、えっと妹ちゃんも魔法少女になったんです」

マミ「それは知っているわ、大体のことは鹿目さんとキュウべえから聞いているわ」

さやか「あ……そうですか」

杏子「あきらかにこちらが不利だな……」

ほむら「ええ、逃げられそうにもないわ」

妹「大人しく殺されてほしいんだけど」

大剣を二人に向ける

マミ「待ちなさい」

妹「………引きこもりは黙って」

マミ「」ガーン

まどか「マ、マミさん…」

さやか「妹ちゃん!もっと言い方を考えてあげないと傷ついちゃうよ!」

妹「別にその通りですし」

マミ「」シクシク

まどか「マ、マミさん……落ち込んだら負けです!」
163 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 00:31:08.01 ID:EKOGfzSG0
妹「さやか先輩、あいつらを倒しましょう」

話を変える

さやか「………分かった」

ソウルジェムを取り出す

まどか「………ごめん!さやかちゃん!」

走りだし、さやかのソウルジェムを奪う

さやか「ちょっまどか!!」

ソウルジェムを橋の下に投げ捨てる

さやか「何すんのさ!」

思わず怒鳴る

ほむら「まずい!」

時間停止を使い、ソウルジェムを追う

さやか「まどか!アンタ!」

まどか「だってこうしないと…」

さやか「………」フラッ

魂が抜けたかのようにその場に倒れる

まどか「………え?」

マミ「ど、どうしたの!?」

キュウべえ「やれやれ、よりにもよって友達を投げ捨てるなんてどうかしてるよ」
164 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 00:33:34.08 ID:EKOGfzSG0
妹「どういうこと?キュウべえ」

杏子がさやかのほうへと近づき、さやかの首を掴む

まどか「やっやめて…!」

杏子「おい……どういうことだ!」

怒りにまかせて叫ぶ

杏子「コイツ死んでんじゃねーか!!!」

マミ「………え?」

妹「………」

まどか「う、うそ!さやかちゃん!さやかちゃん!起きてよ!」

キュウべえ「君達魔法少女が体をコントロールできるのはせいぜい百メートルが限界だからね」

キュウべえ「普通起こる事故じゃないんだけどね」

杏子「百メートル?何のことだよ!!」

まどか「嫌だよ!さやかちゃん起きてよ!」

キュウべえ「そっちはさやかじゃなくてただの抜けがらだ、さやかはさっき君が投げて捨てちゃったじゃないか」

キュウべえ「ただの人間のままで魔女と戦ってくれなんてとてもじゃないがお願いできないよ」

キュウべえ「君達魔法少女にとって元の身体なんて外付けのハードウェアでしかないんだ」

妹「………まとめて結果だけ言え」

キュウべえ「やれやれ、僕の役目はね君達の体から魂を抜きとってソウルジェムに変えることなんだよ」

杏子「てめぇ!それじゃあたし達ゾンビにされたようなもんじゃねーか!!」

キュウべえ「むしろ便利だろう?いくら傷ついても魔力で回復できる、ソウルジェムさえ砕かれなければ君たちは無敵だよ」

マミ「そんな……私たちがゾンビだったなんて」ガクッ
165 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 00:35:25.54 ID:EKOGfzSG0
まどか「酷過ぎるよ…」

キュウべえ「君たちはいつもそうだね、ありのままの事実を伝えると決まって同じ反応をする」

キュウべえ「どうして人間はそんなに魂の在りかにこだわるんだい?訳が分らないよ」

ゆま「お姉ちゃん……?」

いつのまにか来ていたゆまに話しかけられる

妹「……聞いてたの?」

ゆま「……うん」

妹「私は別に平気。大丈夫?ゆまちゃん」

ゆま「お姉ちゃん……」ダキッ

妹に抱きつき声を押し殺し涙を流す

杏子「てめぇ……」

マミ「あ……あ…あ」

ほむらが戻ってくる、さやかの手にソウルジェムを握らせる

ほむら「…………」

さやか「………ん」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「……何これどうしたの?」

まどか「実は……」

さっき起きたことを全て話す

さやか「そんな……あたし達ゾンビにされたの……?」

まどか「…………」

妹「…………」
166 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 00:37:54.03 ID:EKOGfzSG0
兄「ん?なんだ葬式でもやってんのか?」

絶望に満ちてしまっていた空間に兄がやってくる

妹「」

まどか「」

さやか「」

マミ「」

ほむら「」

杏子「誰だ?アンタ」

ゆま「???」

兄「いや、辛気臭い空間だったから話しかけたくなっただけ」

妹「お兄ちゃん!生きてたんだ!」

ゆまを離し、兄の傍に駆け寄る

兄「…………は?」

妹「良かった……生きてたんだ」

兄「…………何言ってんの?君」

妹「何言ってんのって、お兄ちゃんこそ何言ってるの?」

兄「だからさ、お兄ちゃんって誰?」

妹「は?こんな時にボケなくていいんだけど」

兄「いや、お前誰?会ったこと無いはずだけど」

妹「え……?」

まどか「兄先輩何言ってるんですか!」

兄「?なんで俺の名前知ってんの?」

さやか「え…ちょ…どうしたんですか兄先輩!」

兄「え〜俺こんな痛い子達と知り合いになった覚えないんだけど」

マミ「兄……君…?」

兄「明らかに痛そうな女がいるんだけど……」

マミ「」ズーン
167 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 00:43:27.37 ID:EKOGfzSG0
妹「ちょっと!お兄ちゃん何言ってんの!」バシッ

頬を叩く

兄「は?」

妹「最低だよ、あんなこと言う必要無かったじゃん」

兄「いきなり叩くのは止めてほしいんだけど」

妹「だって……お兄ちゃんがあんなひどいことを言うから!」

兄「それについては謝るよ?俺が悪いし」

兄「だからすみませんでした」ペコッ

頭を下げる

兄「でもさ他人に叩かれる筋合いなんてないんだけど」

兄「俺はなんとなくここに来ただけなんだよ、そこの五人と白い動物は見たことあるような気がするけど」

兄「俺に妹なんていない、ホームレスだし」

兄「記憶も曖昧なんだけどなぁ……覚えてることと言ったら」

兄「この世界をハッピーエンドにしないといけないことと、この世界がどうあったのかくらいだし」

キュウべえ「ほう、それは実に興味があるね」

キュウべえが近づいてくる、兄はそれを思いっきり踏みつぶす

キュウべえ(2)「いきなり何をするんだい」

兄「お前を殴らないと気が済まなくて、なんとなく」

キュウべえ「そうかい」

妹「お……にいちゃん…」

現実から目をそむくように兄の方へと手を伸ばす

兄「誰か知らないけど、絶望しないように気をつけろよ?」

兄「絶望すると悪いことしか起きないからな」タッタッタ

そのまま去って行った
168 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 00:45:11.14 ID:EKOGfzSG0
今回はこれで投下終了です
明日また来ます
見てくださった人ありがとうごさいます!
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 01:33:35.14 ID:nIUNhVYDO
乙…  なんてこった。兄貴は蘇ったが、全ての絆を失っていたなんて…。
170 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 22:24:05.39 ID:EKOGfzSG0
投下開始します
171 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 22:26:06.54 ID:EKOGfzSG0
―――街中

兄「…………」

当てもなく歩き続ける

兄「あいつらを幸せに導かないといけないんだよな」

兄「それにしても俺の妹って名乗る子……誰なんだろう」

兄「記憶にはないのに、なんか……引っかかる」

兄「なんだろこの気持ち。苦しいような痛いような…」

適当に歩き続ける

兄「ん?」

歩いていると豪邸を見つける

兄「でかいな……」

家を見わたすと所々傷が付いている

兄「酷い落書きだな…死ねとか出てけとか色々書いてある……なっ!?」

家の中に魔女の結界が張られていることに気づく

兄「不味い……この中に誰かいるなら……クソッ!!」タッタッタ

魔女の結界の中へと入って駆けて行った
172 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 22:29:27.90 ID:EKOGfzSG0
―――魔女の結界内

兄「誰かいるか!!」

叫ぶ

使い魔がウヨウヨと集まってくる

兄「………使い魔に勝てるわけねぇじゃん」タッタッタ

走り回り使い魔から逃げる

兄「はあはあ……誰かいないのか!?」

叫ぶが返事はない

兄「使い魔が足遅くて助かった………」

結界の中を探索する

兄「これだけ探してもいないなんて…誰もいないのか?」

いないなら帰ろうと思い、帰ろうとすると

「きゃああああああああああああ」

叫び声が聞こえる

兄「そっちか!」

声の方へと走って行った
173 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 22:33:00.81 ID:EKOGfzSG0
――――結界最深部

兄「大丈夫か!!」

見ると、女の子が死体の前で泣いていた

兄「………おーい」

その女の子に声をかける

織莉子「………………」

兄「聴こえてるか?」

無視される

兄「(目の前の死体を見つめていることから考えるとあの死体は家族か……)」

兄「目を覚ませ!」ユサユサ

肩を揺らす

織莉子「…………やめて」

兄「正気に戻ったか?」

織莉子「私に触らないで!」バシッ

押し飛ばされる

兄「いてぇ……」
174 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 22:36:01.70 ID:EKOGfzSG0
織莉子「なんで……私を一人に…」

兄「いい加減にしろよ」

兄「そいつがお前の大事な人かどうかは知らないけど、ここにずっといたらお前まで死んでしまうんだぞ!」

織莉子「なら……私はここで死ぬわ、どうせ生きる意味なんてないし」

兄「甘ったれるなよ」バシーン

頬を叩く

織莉子「な、なにを……」

兄「そいつが死んだから死ぬ?そんなの許されるわけがないだろうが」

兄「そいつはお前に死んでほしいと望むのか?」

織莉子「それは………」

兄「そんなわけがないだろう?お前にとってそいつが大事なら相手も同じはずだ」

織莉子「でも私にはもう生きる意味なんてないのよ!」

兄「生きる意味を探すために生きればいいだろう?」

織莉子「私は……もうここで死にたいの!生き延びたって辛いことしか待ってないのよ!」

織莉子「私の事なんか放っておいて一人で逃げたらいいじゃない!」

兄「生きることが辛いのなんて当たり前だ、だけど辛くたって生き続けるんだよ」

兄「そうしたらいつか楽になって幸せがくる、それまで我慢すればいいだけだよ」

兄「生きる努力もしないで死ぬなんて俺が許さない」

織莉子「…………」ポロポロ
175 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 22:38:25.47 ID:EKOGfzSG0
兄「行くぞ」

織莉子を立ち上がらせようと手を握ろうとした時

「キッシャアアアアアアアアアア」

兄「なっ!?」

奇声が聞こえたから後ろを向くとそこには魔女がいた

兄「やべぇ……非常にやべぇ」

一人なら逃げ切れたかもしれないが、二人じゃ逃げ切れないだろう

兄「おい!走るぞ!」

織莉子「…………」

立たせようとするが、立ち上がろうとしない

兄「おい……いい加減に」

織莉子「腰が抜けて立てないの」

兄「………非常に不味い」
176 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 22:40:15.17 ID:EKOGfzSG0
織莉子「……私の事は置いて行って、あなた一人なら逃げれるんでしょ?」

兄「目の前の命を見捨てるだって?そんなこと俺は絶対にしない」

織莉子を抱きかかえ、お姫様だっこをする

織莉子「な……〃〃」

兄「逃げ切ってやる!」

魔女に背を向け逃げだすが魔女が目の前に来る

兄「クソッ!」

織莉子「私を置いていって、あなたまでここで死ぬ必要なんてない」

兄「お前を護るって決めたんだ、だから俺は命に代えたって護ってやる」

魔女が襲ってくる、それをなんとか避ける

兄「生きるって決めたんだよ!」

その時、魔女の動きがピタッと止まる

そしてなぜか逃げ去って行った

兄「………え?」

魔女が逃走したことにより結界が消え去っていく

兄「なんで…結界が消えたんだ?」

織莉子「そろそろ降ろして……」

兄「あ、スマン」

床に体を降ろす

兄「色々と聞きたい事があるんだけど……いいか?」

織莉子「ええ、いいわよ」
177 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 22:42:03.51 ID:EKOGfzSG0
兄「ほぉ……美国織莉子というのか」

織莉子「ええ」

織莉子「美国議員の娘よ、知ってるでしょ?」

兄「知らん、興味もない」

織莉子「」

兄「んで……まだ死にたいって思うか?」

織莉子「思わないと言ったら嘘になるわ」

織莉子「けど、頑張って生きてみようとは思ったわ」

兄「ならいいや」

織莉子「あなたのおかげよ、ありがとう」ニコッ

兄「俺はしたいことをしただけだから」

兄「ついでにさ頼みたい事があるんだけど」

織莉子「なにかしら?」

兄「ここに泊まっていいかね?俺帰る家が無くてさ」

織莉子「こんな家で良かったら構わないわよ」

兄「よっしゃぁぁぁぁ!」

盛大にガッツポーズをする、織莉子は苦笑している

兄「(それにしても……あの魔女はなんであの時逃げて行ったんだろうか)」

兄「(あの状況で逃げたす理由が無い、あの魔女は一体何だったんだ?)」

織莉子「後、私からもあの化け物の事とか色々と聞きたい事があるんだけど」

兄「……分かった、俺の知っていることを包み隠さず話すよ」
178 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/18(日) 22:45:02.71 ID:EKOGfzSG0
―――美国邸付近

キリカ「殺さなくてよかったの?」

女の子が美国邸を見つめている女に話しかける

???「楽しみは最後にとっておかないとね」

キリカ「そう?」

???「さぁてと今日は帰ろうか」

キリカ「うん、分かった」

???「あなたは……私が手を下してあげないとね」

キリカ「早く行こうよー」

???「少し待って」

暗い笑みを浮かべ、キリカと共に闇に消えていった
179 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/18(日) 22:48:11.70 ID:EKOGfzSG0
これで投下終了です
また明日投下します
見てくださった人ありがとうごさいます!
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 23:32:15.84 ID:nIUNhVYDO
乙ー。
戦えないのにやたらと魔女の結界に突っ込む兄貴ww

しかしよく分からん展開になって来たなぁ。
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 23:37:01.93 ID:+HYHMuK5o
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 07:32:21.25 ID:Y3ienCPX0
兄貴、かっこいいな。何気に織莉子とフラグ立てたな。
無力な主人公といえばゲーム版の舞HIMEの恭司をおもいだすな。力を持ってないのにがんばったよな。
183 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/19(月) 21:44:13.14 ID:EIYr22lx0
投下開始します
184 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 21:46:22.71 ID:EIYr22lx0
――――美国邸 中

織莉子「………そう」

魔法少女のことを包み隠さず話す

兄「理解してくれたかーい?」

織莉子「一応、してるつもりではいるわ」

兄「そうか、まぁ現実味の無い話なんだけどねぇ」

織莉子「実物を見てしまっているから納得はできるの」

織莉子「だけど……そんな魔法少女なんて人がいるなんて思いもしなかった」

兄「普通は知らずに生きていくからねぇ」

キュウべえ「そうだね、一般人は知る機会さえないからね」

兄「どこから沸いて出てきた?」

キュウべえ「酷いなぁ、僕は織莉子に用事があってきたのさ」

織莉子「私?」

キュウべえ「そうだよ」

織莉子「この白い動物みたいなのがキュウべえ?」

兄「ああ」

キュウべえ「織莉子。僕と契約して魔法少女にならないかい?」

兄「やっぱりそれか」

織莉子「魔法……少女…」

キュウべえ「どうだい?どんな願いも一つだけ叶えてあげるよ?」
185 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 21:48:18.42 ID:EIYr22lx0
兄「消えろ」

キュウべえ「酷い扱いだね、それはそうと君にも聞きたい事があるんだよ」

兄「なんだよ?」

キュウべえ「君は一体何者なんだい?」

兄「見ての通りだよ」

キュウべえ「君がそういうならそうなんだと思うけど、君の体はとても興味深いんだよ」

兄「は?気持ち悪いなお前」

キュウべえ「肉片にまでなって、どうやって蘇ったんだい?」

兄「?何言ってんだお前」

キュウべえ「まさか……兄。君は覚えていないのかい?」

兄「言ってる意味が分からない。俺は一度も死んでないぞ?」

キュウべえ「そうか……君は非常に興味深いね」

兄「はぁ?意味不明なんだけど」
186 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 21:49:51.97 ID:EIYr22lx0
織莉子「ごめんなさい、キュウべえ私は魔法少女にはならないわ」

キュウべえ「……そうかい、また気持ちが変わったら教えてくれ」

そう言って去っていく

兄「なんだアイツ……」

織莉子「ねぇ気になったんだけど」

兄「ん?どうしたの」

織莉子「あなたはどうして魔法少女の事を知っているの?」

兄「………分からないんだ」

織莉子「どういうこと?」

兄「なんで知ってるのか思い出せないんだよ」

織莉子「記憶喪失かしら?」

兄「うーん、そうなのかも知れないなぁ」

織莉子「ならゆっくり思い出していけばいいんじゃない?」

兄「だな」

織莉子「じゃあ私はもう寝るわ、適当な部屋で寝てね」

兄「ほーい」


――――翌日

兄「おはよーう」

織莉子「………まだ寝たいわ」

兄「起きなさーい!」

布団を剥ぐ

織莉子「うう……」

兄「って起こしてもやることないな」

織莉子「もう起きちゃったんだけど」ムス

不機嫌である

兄「すんません……」

織莉子「別に良いけど……着替えるから出ていって」

兄「アイアイサー」タッタッタ


兄「んで、気になったんだけど美国さんは学校いかないの?」

織莉子「行っても意味が無いわ、批判されに行くようなものよ」

兄「そんなに言われるのか」

織莉子「ええ、それはもう」

兄「てか……今からどうする?」

織莉子「適当に時間を潰せばいいでしょ」

兄「だなぁ」
187 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 21:51:46.92 ID:EIYr22lx0
―――――妹 自宅

妹「……………」ボソボソ

部屋に閉じこもり、ずっと何かを言っている

妹「(なんで……お兄ちゃん……)」

妹「(私を……忘れちゃったの?)」

泣いてはいないが、動く気力がないからか部屋から一歩も出ようとしない

妹「……………」

その時、部屋の扉が開く

ゆま「お姉ちゃん……」

心配そうな表情で部屋に入ってくる

ゆま「お姉ちゃん大丈夫?」

妹「……………」ボソボソ

ゆま「お姉ちゃん……」

妹「………ねぇゆまちゃん」
188 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 21:53:44.94 ID:EIYr22lx0
ゆま「な、なに」

妹「ゆまちゃんは……いなくならない?」

声を振り絞る

ゆま「え?」

妹「怖いんだ……もう私は何も失いたくないの」

涙を堪えながら必死に話す

ゆま「お姉ちゃん……」

妹「………もう一人は嫌なの」ポロポロ

我慢しきれず大粒の涙を流す

ゆま「お姉ちゃん」ダキッ

思いっきり妹を抱きしめる

ゆま「私はお姉ちゃんの傍にずっといるよ、だから安心していいよ」

妹「あ……り…がとう」ポロポロ
189 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 21:55:00.77 ID:EIYr22lx0
妹「ありがとうゆまちゃん、みっともないところ見せちゃったね」

ゆま「ううん、そんなことないよ」

妹「ゆまちゃんのおかげで立ち直れたよ、本当にありがとう」ナデナデ

ゆま「えへへ〃〃」

妹「………ソウルジェムがこんなに濁ってる」

ゆま「真っ黒だ」

妹「グリーフシードを使った方がよさそう」

グリーフシードをソウルジェムに当て濁りを消し去る

妹「これで良し」

妹「さぁて、今何時?」

ゆま「えーと」

時計を見る

ゆま「お昼ご飯前だよ」

妹「」

妹「まいったなぁ……今日は学校休もっか」

ゆま「わーい!」

妹「(ありがとうゆまちゃん、あなたのおかげで私は生きる希望ができた)」

妹「(ゆまちゃん、あなただけは絶対に護って見せる)」

新しい決意を胸に抱いた
190 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 21:57:20.01 ID:EIYr22lx0
―――――学校 昼休み

まどか「………マミさん」

マミ「どうしたの?」

まどか「辛く……無いんですか?」

マミ「とても辛いわ」

マミ「だけど、拗ねてたって意味が無いもの」

マミ「ゾンビになっちゃったけど、今生きていることが大切だと思うの」

まどか「マミさんは強いですね……」

マミ「あなたのおかげよ」

まどか「今日はさやかちゃんも妹ちゃんも学校に来てないんです」

マミ「そうね……美樹さんはやはりショックだったんじゃないかしら」

マミ「妹さんは……やっぱり兄君のことじゃないかしら」

まどか「……ですね」

マミ「あの時……私を庇ってくれた兄君が生きていたのは私はとっても嬉しいわ」

マミ「だけど……記憶を失っているなんて……」

まどか「……………」
191 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 21:59:43.56 ID:EIYr22lx0
キュウべえ「やぁマミ」

マミ「キュウべえどうしたの?」

キュウべえ「別にこれといった用は無いさ、強いて言うなら通りがかっただけさ」

マミ「聞いていいかしら?兄君のこと」

キュウべえ「僕が知っている限りなら教えてあげるよ」

マミ「なら教えて」

キュウべえ「兄はなんらかの理由で特定の人物に対する記憶を改竄されている」

マミ「なっ!?それは一体誰が?」

キュウべえ「それは僕にも分からない」

まどか「兄先輩がその改竄された記憶を元に戻すにはどうしたらいいの?」

キュウべえ「現段階ではなんとも言えないね」

まどか「どういうこと?」

キュウべえ「君がそれを願いとして契約してくれたら兄は全て元に戻るだろうね」

マミ「キュウべえ!!」

まどか「………私が契約したら皆仲良くできるの?」

キュウべえ「造作もないことだろうね」

マミ「キュウべえいい加減にして!!鹿目さんも」

マミ「そんなことで契約したって何ににもならないわよ!」

まどか「ご、ごめんなさい」

マミ「キュウべえ、そんな脅しまがいのことはちょっと酷いんじゃないかしら」

キュウべえ「脅すなんて人聞きが悪いね、僕はただ契約しないかと聞いていただけじゃないか」

マミ「本当にそう思ってるの?」ギロッ

キュウべえ「やれやれ……まどか、契約したくなったらいつでも言ってね」テクテク

逃げるように去っていく

マミ「別に契約するなとは言わないけど、そんなことで契約しても後で後悔するだけよ?」

まどか「はい……ごめんなさい」

マミ「謝ることじゃないわよ」ニコッ
192 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 22:00:31.75 ID:EIYr22lx0
―――――さやか 自宅

さやか「(まさか……私たちがゾンビだったなんて……)」

さやか「(もう…どんな顔して恭介に会えばいいの?)」

ベットの中で蹲り声を殺して泣く

杏子「{いつまでショボくれてるつもりだよ}」

さやか「!?」

いきなりテレパシーで話しかけられて驚く

カーテンを開けるとそこには杏子がいた

さやか「{何の用?}」

杏子「{ちょいとツラかしな、話がある}」
193 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 22:03:15.03 ID:EIYr22lx0
―――森林

杏子「アンタさこんな体にされて後悔してる?」

さやか「…………」

色々な答えが頭を過ぎる、だがどれも言葉にできない

杏子「あたしはさ、まーいいかって思ってるんだよね」

杏子「なんだかんだでこの力のおかげで好き勝手できてるしさ」

さやか「………アンタの場合は自業自得でしょ」

杏子「そうさ、自業自得にしてしまえばいいんだよそうすりゃ他人を恨むこともないし

杏子「後悔することなんてあるわけない」

いつのまにか教会に辿り着く、杏子はその入り口の扉を蹴破る

そうして二人とも中に入る

さやか「こんな所にまで連れてきて何の用?」

杏子「ちょいとばかり長い話しになる、食うかい?」ヒュッ

リンゴを投げる、さやかはそれを受け取る

さやか「…………」ポイッ

それを捨てる、その瞬間杏子に胸ぐらを掴まれる

杏子「食いものを粗末にするんじゃねぇ、殺すぞ?」

その気迫に気後れしてしまう
194 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 22:04:54.35 ID:EIYr22lx0
杏子「………ここはね、あたしの親父の教会だったんだ」

昔話を始める

杏子「親父は凄く優しい人だった、だからこそそれが仇になった」

杏子「そのせいであたし達は食うことにさえ困るようになった」

杏子「あたしは悔しかった、だからキュウべえに頼んで親父の話を聞いてくれるようにしたんだ」

杏子「だけどそのカラクリがばれた時親父は気が狂ったように暴れだしたよ」

杏子「そんで最後は無理心中さ、あたしを一人だけ残してな」

さやか「あたしになんでそんな話をするの?」

杏子「アンタもあたしと同じように高すぎる対価を支払ったんだ、これからは釣銭を取り戻すことを考えなよ」

さやか「アンタのこと誤解してたそれは謝る、ごめん」

さやか「けどあたしは人の為に祈ったことに後悔してない、高すぎるものを支払ったなんて思わない」

杏子「なんで……アンタは!」

さやか「それからさ、そのリンゴはどうやって手に入れたの?お店で支払ったお金はどうしたの?」

杏子「っ…」

さやか「言えないんだね、ならあたしはそのりんごを貰えない」スタスタ

教会から出ていこうとする

杏子「あたし達は魔法少女なんだ!他に同類なんていないんだぞ!」

叫ぶ

さやか「あたしはあたしの戦い方で戦う。それがアンタの邪魔になるならまた殺しに来ればいい」

さやか「あたしは負けないし、恨んだりもしないよ」スタスタ

教会から出ていく

杏子「………くそっ」シャリッ

リンゴをかじり、悔しさを紛らわした
195 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 22:07:47.35 ID:EIYr22lx0
――――翌日 朝

さやか「おっはよー」

仁美「おはようございます、昨日はどうかしたんですの?」

さやか「んー風邪っぽくてね」

まどか「…………」

さやか「{大丈夫、もう心配いらないよ}」

妹「おはようございます」

まどか「お、おはよう」

仁美「おはようございます」

さやか「おっはよーう」

まどか「妹ちゃん……大丈夫?」

妹「ええ、心配しなくていいです。もう立ち直りましたから」

さやか「さぁて〜今日も張り切って〜」

仁美「あら、上条君退院なさったんですの?」

まどか「ほんとだ…もう学校に来れるくらいまでになったんだね」

さやか「…………」
196 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/19(月) 22:09:43.79 ID:EIYr22lx0
―――学校 授業の間の休み時間

上条「それでー」

モブA「へぇ〜」

モブB「そうなんだぁ〜」

まどか「さやかちゃんは行かなくていいの?」

まどか「まだ声をかけてないんでしょ?」

さやか「あたしは……いいよ」

仁美「………」



―――放課後 喫茶店

さやか「それで話って何?」

仁美「実は、私前からさやかさん達に秘密にしてきたことがあるんですの」

仁美「私ずっと前から上条恭介君のことをお慕いしてましたのよ」

さやか「…………………そ」

さやか「そーなんだぁ!いやー恭介の奴も隅に置けないなぁー」

仁美「さやかさんは上条君とは幼馴染でしたわね」

さやか「う〜んまぁ腐れ縁っていうかなんていうか……」

仁美「本当にそれだけ?」

ドキッとしてしまう

仁美「私もう自分に嘘をつかないって決めたんですの、さやかさんあなたはどうですか?」

仁美「本当の気持ちと向き合うことができますか?」

さやか「な、何の話しをしてるのさ…」

仁美「あなたは大切なお友達ですわ、私は抜けがけも横取りするような事もしたくありません」

仁美「ですから一日だけ猶予を差し上げます」

仁美「私は明日の放課後に上条君に告白します、それまでに後悔のないように決めておいてください」

仁美「上条君に気持ちを伝えるかどうかを」

言うことを言うと、この場を去って行く

さやか「……………」

その去っていく姿をただみつめることしかできなかった

197 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/19(月) 22:10:58.46 ID:EIYr22lx0
今日はこれで終わりです
また明日投下します
見てくださった人ありがとうございます!
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 22:52:00.56 ID:OKIlPkHDO
乙。
さぁ、面倒なところに入り始めたぞ…。
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 23:08:11.18 ID:rLOK4Djdo
乙です。


批判って、辞書的には「悪いところを指摘する」であって、事実無根のことじゃないんだよね。
それでも名誉毀損のうちに含まれるんだけど、

このときの織莉子の場合、誹謗中傷(根拠のない悪口)まで言われる場面だし、

「批判されに行く」というよりは、「誹謗中傷の嵐の中に飛び込むようなもの」という気がするな-
第三者視点から見る限りは、批判よりむしろ誹謗中傷だよ。

といっても、オリ☆マギの表現を見る限り、織莉子自身は批判と受け取ってる可能性があるわけで、
>>186で書かれた表現が間違っているというわけではない。と思うんだが。

こういう風な表現って難しいよねぇ...
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/20(火) 11:37:27.90 ID:qq2dMKyfo
>>199こまけぇこたぁ(ry
取り敢えず罵倒されるんだろ
201 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/21(水) 00:50:02.60 ID:bWwgVHD60
少ないですが投下開始します
202 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/21(水) 00:52:02.70 ID:bWwgVHD60
―――夜 魔女戦

さやか「はぁぁぁぁ!!」

影を斬り裂く

マミ「大丈夫かしら?」

まどか「さやかちゃん……」

妹「一人で戦わせて欲しいと自ら言ったんですから大丈夫でしょう」

ゆま「頑張れー!」

魔女が無数の手で攻撃をしてくる、それをなんとか避ける

さやか「くっ!」

攻撃ができずに防戦一方になってしまう

マミ「大丈夫かしら……」オロオロ

妹「心配のしすぎですよ、もしもの時の為に私たちがいるんですから」

ゆま「そだよー」
203 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/21(水) 00:54:05.71 ID:bWwgVHD60
―――結界外

杏子「あの馬鹿…」

ほむら「心配なら助けに行けばいいじゃない」

杏子「…………」

無言になってしまう

ほむら「それよりもあなたが獲物を譲るだなんてね」

杏子「今日のあいつは魔女と戦ってる、無駄な狩りじゃないからね」

ほむら「意外ね」

杏子「わ、悪かったな!」

204 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/21(水) 01:03:03.71 ID:bWwgVHD60
さやか「がはっ」

遂に攻撃をくらってしまう

マミ「み、美樹さん!」

まどか「さやかちゃん危ない!!」

さらに追撃をくらわせられそうになる

杏子「ったく……危なかしくって見てらんねーよ」

それを杏子が防ぐ

妹「あの人が助けに入ったんですか」

マミ「直ぐに助けにいかないと」オロオロ

ゆま「落ち着きないね」

妹「はぁ…マミさんはもう少し落ち着いてください」

杏子「いいからもう引っこんでな後はあたしがやる」

さやか「邪魔しないで……一人でやれる」

杏子を押しのけ、魔女へと突撃する

さやか「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

突撃最中に無数の手に体を貫かれる

マミ「美樹さん!!」

まどか「さやかちゃあああんッ!?」

血だらけになりながらも魔女へと歩み続ける

まどか「もう……やめて……よ」

涙が出そうになる

さやか「あは……あはははははははははははは」

狂ったように笑いながら魔女を斬り続ける

杏子「アンタ……まさか……」

さやか「あは、本当だぁ、その気になれば痛みなんて完全に消せるんだぁ」

さやか「あははははははははははははははははははははははははははは」

狂ったように魔女を斬り続ける

まどか「もう……やめて……」

妹「…………」
205 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/21(水) 01:05:09.34 ID:bWwgVHD60
魔女を倒し、結界が解けていく

さやか「やり方さえ分かっちゃえばこっちのもんだね、これなら負ける気がしない」

さやか「あげるよ。それが目当てなんだったんでしょ?」ヒュッ

グリーフシードを投げつける

さやか「これで借りはチャラだから」

杏子「お、おい…」

マミ「美樹さん!あんな戦い方…」

さやか「………私にはああでもしないと勝てないんですよ」

マミ「だからってあんな自分を傷つけて戦うなんて……そんなの駄目よ」

さやか「……駄目って言われてもあたしが勝つにはそうするしか無いんですよ」イラッ

マミ「皆で戦えばそんなこと済むじゃない、だからもうあんな戦い方は止めて」

さやか「…………さっきから先輩面ばっかしてイラつくんですけど」

マミ「………え?」

さやか「自分には才能があるから? ベテランだから? だからそんなに余裕なんですか」

マミ「そ、そんなこと」

さやか「私にはそんな力なんてないんですよもう私のことなんか放っておいてください!」タッタッタ

マミ「み、美樹さん!」

走って行ってしまう

妹「………私が追いかけますよ」タッタッタ

マミ「…………」フラッ

その場に倒れかかるがまどかに支えられる

まどか「マ、マミさん!」

杏子「さやか……」
206 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/21(水) 01:07:37.27 ID:bWwgVHD60
さやか「あたし……最低だよ」

さやか「マミさんにあんなこと言っちゃって……もうあわす顔が無いよ」

ソウルジェムが黒く滲む

妹「探しましたよ」

前から妹が現れる

さやか「何の用?」

妹「別に、これといった用はありません」

さやか「じゃあ一人にしてよ」

妹「あなたはなぜ一人で背負いこもうとするんですか?」

返事をせず、質問する

さやか「…………」

妹「一人で抱えたってなんにもならないんですよ?」

さやか「………うるさい、アンタに何が分かるって言うの?」

妹「さやか先輩は……少し前の私に似てる気がするんです」

さやか「は?」

妹「何かに取り憑かれたように戦うその姿に自分を重ねてしまうんですよ。私は」

さやか「…………」

妹「私はつい最近まで復讐心しかなかった。だけどゆまちゃんのおかげで私は戻ってこれたんです」

妹「あなたをこのままにしておいたらいけないような気がするんです」

さやか「知ったような口をきくな!」

さやか「アンタにあたしの気持ちが分かるわけない!もう私に関わらないでよ!」

妹「………あなたがそれで良いと思うなら私はそれを尊重します」

さやか「ならもういいでしょ、私は妹ちゃんみたいに強くないんだから……」タッタッタ

そう言い、走り去っていく

妹「あなたは必ず後悔します。だけどそれを止める権利は私にはありません」

妹「私でもこれ程後悔してるんですから……さやか先輩は……」

悲しい表情を浮かべ、その場を後にした
207 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/21(水) 01:10:07.17 ID:bWwgVHD60
これで今日は終わりです
明日また来ます
見てくださった人ありがとうごさいます!

>>199
すみません
気をつけて書きます
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/21(水) 01:38:10.93 ID:La1tZx4DO
乙!
自暴美樹☆さやかちゃん!

どうやらメインの5人の仲は、それ程険悪ではなくなったみたいですね。
209 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/22(木) 02:24:27.85 ID:y2tqEdY70
少ないですが投下します



――――翌日 見滝原

兄「暇〜だぁ〜」

一人街中を歩いていた

兄「美国さんは何か用事があるそうだから一人なんだよ……」

兄「暇つぶしにこの街に遊びに来たんだけど」

兄「やることねぇ………」

歩きまわっていると路地裏に一人の女の子が立っているのを見つける

兄「ん?何してるんだろ」

興味本位で路地裏に入っていく

さやか「……………」

周りには五、六人の男が転がっていた

兄「」

思わず絶句する

兄「(うわーなにこの状況)」

さやか「…………アンタ仇打ちにでも来たの?」

振り返ってもいないのに話しかけられる

兄「(不味い……何も言わなかったら殺される!)」

兄「タマタマトオリカカッタダケダヨ」

さやか「こんな所に偶々来るわけ?」

兄「え、えーと」

さやか「はっきりしなさいよ………え」

こちらを見た瞬間さやかは絶句してしまう

兄「お願いですから命だけは」ドゲザ

さやか「いや……その……顔を上げてくださいよ」
210 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/22(木) 02:27:29.71 ID:y2tqEdY70
兄「ふぅ良かった殺されずに済んで」

さやか「………兄先輩は記憶を失ってるんですよね」

兄「そうらしいね」

さやか「本当に何も覚えてないんですか?」

兄「うん」

兄「というか君は何をしてたの?」

さやか「絡んできた不良を倒してました」エッヘン

兄「」

兄「てか今更だけど君名前何て言うの?」

さやか「本当に覚えてないんですね。美樹さやかですよ」

兄「ほうほう……後その敬語っぽいの止めて、タメ口で良いよ」

さやか「うん分かった」

兄「でさやかちゃんは学校行ってないの?」

さやか「……………」

黙りこむ

兄「(地雷だったかな?)」

兄「話したくないなら話さなくていいよ」

さやか「………ごめんなさい」

兄「別に謝ることじゃないんだけどね」

何かが頭を過ぎる

兄「それじゃ俺はもう行くよ、少しやらないといけない事を思い出したから」タッタッタ

さやか「………さようなら」
211 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/22(木) 02:29:28.24 ID:y2tqEdY70
―――学校

妹「さやか先輩はやっぱり来てませんか」

まどか「うん……」

マミ「大丈夫かしら」

妹「何とも言えません、ですがこのまま放っておくのはいけないと思いますが」

マミ「放課後に美樹さんの家に寄ってみる?」

妹「そうですね」

まどか「さやかちゃん……」

妹「心配なのは分かりますがそんなに悩んでも良い案は思いつきませんよ?」

マミ「そうね、考えすぎてもダメよね」

まどか「どうすればいいんだろう……」



―――放課後 さやか宅

まどか「え……さやかちゃん昨日から帰ってきてないんですか?」

まどか「………分かりました。失礼します」

マミ「どうだった?」

まどか「それが……昨日から帰ってないって」

妹「………急いで探しましょう」

マミ「ええ!」

まどか「うん」

三人は別れて、別々に探索を始めた
212 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/22(木) 02:32:48.04 ID:y2tqEdY70
―――放課後 学校付近

さやか「………」

恭介と仁美が談笑しているところをただ見つめていた

さやか「………」

羨ましい。そんな感情が出てきてしまう

さやか「(だけど……私はゾンビだもん……恭介に告白なんて……)」

兄「やあここにいたのか」

さやか「あに……せんぱい?」

兄「ちょっとさやかちゃんに用があってね」

兄「あの男の子に告白しなくていいの?」

さやか「…………うん」

兄「妬ましい目で見てたのに?」

さやか「っ」

兄「なんで躊躇するのか俺には分からないんだけど」

さやか「………ゾンビが告白なんてしたら駄目じゃん」

兄「ゾンビ?誰が?」

さやか「私がだよ」

兄「……………」ジィー

体の隅々まで見る

兄「どこが?人間じゃないか」

さやか「これが私なんだよ?」スッ

ソウルジェムを見せる

さやか「本物の私はただの石ころなんだよ?」

兄「そうなんだ。だから何?」

さやか「え………?」

兄「体がおかしくなったとかなら分かるけど、五体満足だし普通の人間となんら変わらないじゃないか」

兄「それにゾンビだからって恋愛したら駄目なわけがない」

さやか「そんなの……駄目に決まってんじゃん」

兄「そんなことを告白しない理由にしたら駄目だろ」

さやか「は?」

兄「さやかちゃんは逃げてる。振られるのが怖くて逃げてるんだ」

さやか「逃げてなんかない!」

兄「逃げてないんだったらなぜ告白しないの?」

さやか「だからそれは…」

兄「ほらまた逃げた」

さやか「逃げてないっていってんじゃん!」
213 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/22(木) 02:34:48.44 ID:y2tqEdY70
兄「君は色々な事から逃げてるんだよ」

さやか「うるさい!!」

さやか「アンタなんかに!アタシの何が分かるっていうんだよ!」

兄「ほとんど分からないけど一つだけ分かるよ」

兄「自分の無力さに嫌気がすることだけは」

さやか「っ……」

兄「辛いなら泣けばいいよ、泣くとスッキリするから」

さやか「………」ポロポロ

無言で泣き始める

兄「…………」

兄も無言でさやかを抱きしめる

さやか「うわあああああああああああん」ポロポロ

声をあげて泣き叫ぶ

214 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/22(木) 02:36:57.31 ID:y2tqEdY70
さやか「ひっく……ひっく……」

兄「よしよし」ナデナデ

五分程泣き続け、ようやく泣き終える

さやか「………ありがと」

兄「気にするな」

さやか「いやー泣いたらスッキリしたよ」

兄「そりゃ良かった」

さやか「てか……そろそろ離してよ〃〃」

兄「ご、ごめん」

慌てて離す

さやか「兄先輩のおかげでモヤモヤが消えたよ。ほんとありがと」

兄「そんなに褒めても何もでないぞ?」

さやか「あはは、じゃあね!」タッタッタ

恥ずかしそうにこの場から去って行った

兄「これで良かったよな……」
215 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/22(木) 02:39:14.27 ID:y2tqEdY70
今日はこれで終わりです
また明日投下します
見てくださった人ありがとうごさいます!
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/22(木) 07:08:27.46 ID:1FooFeUDO
乙!
さやかちゃん魔女化回避…?
217 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/23(金) 00:24:37.80 ID:tDVnYEQa0
投下開始します
218 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/23(金) 00:26:49.41 ID:tDVnYEQa0
――――街中

妹「いましたか?」

マミ「こっちにはいなかったわ」

まどか「こっちもです…」

ゆま「青色のお姉ちゃん大丈夫かな?」

マミ「もう一度探しに……っ!」

ソウルジェムが光り始める

妹「こんな時に魔女が出てくるなんて」

マミ「私が一人で倒すから三人は探してきて」

妹「皆で倒した方が早く終わりますよ」

ゆま「そだよ」

妹「すみませんがまどか先輩は一人で探してくれますか?」

まどか「まかせて」タッタッタ

マミ「二人とも……ありがとう」

妹「行きますよ!」

ゆま「おー」
219 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/23(金) 00:29:45.62 ID:tDVnYEQa0
――――魔女の結界

ゆま「使い魔じゃまぁ」

魔女は視認できているが、使い魔が沢山いるせいで近づけない

妹「私一人なら魔女のところに行けますから」ヒュン

一瞬で魔女の目の前に着く

妹「食らえ!」

大剣を振り下ろす。魔女はそれを避ける

マミ「使い魔が多いわね」

銃で撃ち続けるが、一向に減らない

妹「くっ」キィンキィン

斬りあいが続く

妹「(この魔女……いつもの魔女とは違う!)」

マミ「妹さん!」

後ろから使い魔が飛びかかってくる

妹「(不味い……体を硬質化して耐えるしか)」

その時、使い魔に剣が刺さる

さやか「うりゃああああああああああああああああああああ」

使い魔の群れに飛び込んでいく

マミ「美樹さん!?」

妹「今だ!」シュンッ

一瞬の隙を逃さず、魔女を真っ二つに斬り裂いた
220 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/23(金) 00:30:57.84 ID:tDVnYEQa0
さやか「いやー危なかったね」

マミ「美樹さん今までどこに?」

さやか「まぁ……ちょっと」

まどか「さやかちゃん!!」

さやか「ま、まどか……」

まどか「良かったぁ、無事だったんだ」

さやか「心配してくれてありがとう」

まどか「無事でよかったよさやかちゃん」

妹「一件落着ですね」

ゆま「いっけんらくちゃーく」

妹「(それにしても今日の魔女……いつもとまるで違うかった)」

ゆま「おねえちゃん何か考えごと?」

妹「ううん、なんでもないよ」
221 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/23(金) 00:32:49.72 ID:tDVnYEQa0
――――隣町

兄「……………」

あれで良かったんだろうか、とそんな思いに囚われる

兄「やっちまったことをクヨクヨしてもしかたないか」

開き直る

キリカ「うわーーーん」

兄「?」

キリカ「ないよ!ないよぅ!」ガサガサ

何かを懸命に探している

兄「(落し物かねぇ)」

キリカ「どうしようないよーーもう駄目だ生きていられない、さよなら私」

兄「(おいおい物騒だな……ん?)」

自分の足元を見るとぬいぐるみが落ちていた、兄はそれを拾い

兄「そこの君探し物はこれかな?」

こちらを振り向きぬいぐるみを奪い取る

キリカ「良かったぁ……もう会えないかと思ったよぉ」

兄「(こんな変人がいるなんてなぁ……世間は広いなぁ)」

その場から去ろうとすると服を引っ張られる

キリカ「君のおかげで愛は死なずに済んだよ。私は呉キリカ恩人に礼がしたい」

兄「」

キリカ「だめ?恩人は礼を拒否なの?」ウルウル

兄「(断れない雰囲気じゃないか……)」
222 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/23(金) 00:33:58.47 ID:tDVnYEQa0
キリカ「恩人は本当にそれで良いの?」

兄「うむ、逆に奢ってもらって悪いねぇ」

キリカ「むしろ足りない!私の愛がそのお菓子と同様なんて思われたくないよ!」

兄「それほどに大事なんだな」

キリカ「とっても大事さ!」

兄「好きな人からのプレゼントなのかそれ?」

キリカ「好きとかそんな軽々しいものなんかじゃないぞ!」

兄「え……」

キリカ「愛は全てだ、好きだとか大好きとか愛を単位で表す奴は本当の愛を知らないっ」

キリカ「いい!?恩人。君は本当の愛を知ってるの?」ズイッ

兄「おいおい……ちょっと落ち着けって」

キリカ「だって愛は無限に有限なんだよ?」

その瞬間。魔女がキリカを捕え結界が展開される

兄「おい!」

助けようと手を伸ばすが届かない

兄「大丈夫か!」
223 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/23(金) 00:35:46.50 ID:tDVnYEQa0
キリカ「愛は無限に有限なんだ、だから私はあの人に無限に尽くす」

声が聞こえてくる

キリカ「あの人の為にならなんだってできる」

魔女を斬り裂く

兄「魔法少女だったのか……」

キリカ「………」ヒュンッ

兄に向って斬撃を飛ばしてくる

兄「なっ!?」

それをこけながらも避ける

兄「(今のは俺への攻撃か?)」

キリカ「抵抗しない方が楽に死ねるよ?」

兄「俺を殺す気なのか?」

キリカ「うん!」

兄「………俺狙われるようなことした覚えが無いんだけど」

キリカ「お喋り終わり!」ヒュン

目の前に来る

兄「本気かよ……」タッタッタ

キリカに背を向け走る

キリカ「逃げれないよ?」ヒュンッ

斬撃を無数に飛ばしてくる

兄「逃げるが勝ちだぜ!」

運良く一撃も当たらなかった

キリカ「めんどくさいなぁ……早く終わらせて帰ろっと」
224 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/23(金) 00:40:24.10 ID:tDVnYEQa0
兄「はあはあ……」

兄「魔法少女に命を狙われるなんて夢にも思わなかったぜ」

兄「(なぜ俺を狙うんだ?そこが一番の疑問だ)」

キリカ「みーつけた」

兄「」

キリカ「くらえ!」

接近し、斬りつけてくる

兄「(当たれば死ぬ!)」

後ろに避けようとしてこける。そのおかげでなんとか避けれる

キリカ「すごいね!まさか避けるなんてね! でもまだ次があるよ!」

兄「(こいつ壊れてる……)」

キリカ「どうしたの?逃げないの?」

斬りかかってき、服が切り裂かれる

兄「あ、あぶねぇ」

キリカ「あはははははははははは次は当てるよぉ」

兄「(逃げれる気がしないな……)」

相手が一旦後ろに下がる

キリカ「バイバイ、ここまで生き残った人間は君が始めてだよ」

踏み込み、接近して兄の体を斬り裂く

兄「あぐっ」

体から血が溢れだし、その場に倒れる

兄「(いてぇ……)」

キリカ「ふぅ。疲れた」

兄「(死ぬのか……?俺)」

キリカ「あれ?まだ意識あったんだね、少し傷が浅かったかな」

キリカ「トドメ刺してあげるよ」

兄「おれは………ま…だ……死ぬわけにはいかねぇんだよ!」
225 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/23(金) 00:42:14.18 ID:tDVnYEQa0
その瞬間。結界に誰かが乱入してくる

織莉子「兄!大丈夫!?」

キリカ「………邪魔が入っちゃったなぁ」

織莉子「あなたがやったの?」ギロッ

キリカ「そうだけど?邪魔が入っちゃったし今日は見逃してあげるよ」

そう言って結界から去っていく。それと同時に結界が消えていく

織莉子「兄大丈夫なの!?」

兄「生きてるだけマシって感じかな…」

織莉子「お、お医者様を呼ばなきゃ!」オロオロ

兄「………ありがとな」ガクッ

そう言って意識が途切れた
226 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/23(金) 00:44:13.74 ID:tDVnYEQa0
今日はこれで終了です
また明日投下します
見てくださった人ありがとうございます!
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/03/23(金) 09:31:17.90 ID:1+xMt6uDO
乙。
織莉キリが敵対するのは珍しいな…キリカを動かしている?魔女も気になるし。

兄貴よ…また死んでしまうのか?
228 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/24(土) 02:24:11.95 ID:ZJhcTRad0
すみません今は投下できそうにないです
本当に申し訳ありません
朝には投下します
229 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/24(土) 21:15:48.25 ID:5/lZVAHm0
遅くなってすいません
投下開始します
230 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/24(土) 21:20:32.38 ID:5/lZVAHm0
―――美国邸

兄「………ん?」

目が覚めるとベットに寝かされていた

兄「あれ?なんで寝てるんだ……イテッ」

起き上がろうとすると体に激痛が走る

織莉子「目が覚めたの?」

部屋に入ってくる

兄「俺寝てたの?」

織莉子「ええ。半日程寝ていたわ」

兄「へぇ〜〜」

織莉子「目が覚めて良かったわ」

兄「………てか聞きたい事があるんダケド」

織莉子「何かしら?」

兄「俺生きてたんだね」

織莉子「思ったより傷が浅くて良かったわ」

兄「どうやってあの傷を治したんだ?」

織莉子「………………」

黙ってしまう

兄「………まさか」

兄「魔法少女になったの?」

織莉子「…………………ええ」

兄「俺の為になったのか?」

織莉子「そ、それは違うわ!ただキュウべえが……」

兄「キュウべえが?」

織莉子「あなたが魔法少女に襲われてるって言うから怖くなって」

兄「(あの野郎次あったら覚えてろよ)」
231 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/24(土) 21:22:22.68 ID:5/lZVAHm0
織莉子「ごめんなさい……」

泣きそうな表情で謝る

兄「いやいや怒ってないよてか怒る理由が無いし」

兄「こっちこそごめん。そんなことになってるなんて」

織莉子「あなたが謝る理由なんてないわ」

兄「(まさか俺の状況を契約の材料にされるなんてな)」

織莉子「それにしてもあなたはなぜ魔法少女に狙われていたの?」

兄「………全く覚えが無いんだよ」

織莉子「そうなの?」

兄「俺だって理由が知りたいんだよ」

織莉子「………恨みに思われるような事をしたんじゃないの?」

兄「記憶にはないけど…そういえば俺記憶無くしてたよな」

兄「ってことは………記憶無くす前の俺がやったのか!?」

織莉子「一理あると思うわ」

兄「俺………何やったんだ……」

織莉子「犯罪行為かしら?」

兄「…………………」

兄「ま、まぁ悩んだって思い出さないし……今日は体調を良くするのに全力を尽くすよ!」

織莉子「それが一番いいわ。ご飯持ってくるわね」

兄「ありがと〜う」

兄「(記憶失う前の俺……一体何しでかしたんだろ)」

とても不安になるのであった
232 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/24(土) 21:25:09.54 ID:5/lZVAHm0
――――???

キリカ「ごめーんしくじっちゃったよー」

???「あなたがしくじるなんて何かあったの?」

キリカ「いやー他の魔法少女が邪魔してきたんだよ〜」

???「妹達は魔女と戦っていたはず……一体誰なの?」

キリカ「えーと白い魔法少女!」

???「まさか魔法少女が邪魔してくるとは予想外だったわ」

キリカ「お、怒ってる?」

???「怒ってないよ、ただびっくりしただけよ」ニコッ

キリカ「良かったぁ」

猫のようにじゃれてくる

???「キリカは本当に甘えん坊ね」

キリカ「えへへ」

???「(死期が伸びたね兄君、でも次は無いよ?)」

???「(あなたを殺さないと……私の使命が達成されないからね)」

キリカ「ごろにゃーん」

???「ふふっもう少しよ一緒に頑張りましょうね」

キリカ「うん!」
233 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/24(土) 21:28:35.29 ID:5/lZVAHm0
―――放課後 喫茶店

妹「…………色々と疲れました」グデー

さやか「同感〜〜」グデー

マミ「二人ともそんなにダラダラしてたら駄目よ?」

まどか「そうだよ二人とも」

ゆま「遊ぼうよ〜〜」

妹「最近……色んなことがありすぎて疲れたんですよ」

さやか「うん……色々あったからさ」

まどか「さやかちゃん………」

さやか「結局あたしの初恋の相手は仁美に取られちゃったけど、もう気にしてない!」

妹「………諦めたんですか」

さやか「うん」

妹「よく決心出来ましたね。感心しますよ」

さやか「だって初恋は実らないって聞いたことあるからね!」

まどか「(迷信じゃないのかなぁ)」

マミ「初恋かぁ……どんな気持ちなのかしら」

妹「マミさん恋したことないんですか?」

マミ「する暇が無かったからね」

さやか「こう……胸が締め付けられるような」

ジェスチャーする

ゆま「よくわかんなーい」

妹「私も恋はしたことないですね」

さやか「てことは……この中で私だけ恋の上級生!」キラーン

妹「失恋もしてますしね」

さやか「…………うん」ズーン
234 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/24(土) 21:33:30.14 ID:5/lZVAHm0
まどか「さ、さやかちゃんそんなに落ち込まなくても…」

さやか「仁美にならしかたないよね」

妹「まぁ初めての恋なんてそのうち忘れますよ、まだまだ人生は長いですから」

妹「例えゾンビであろうとね」

さやか「………だよねぇ〜」

マミ「……ええ」

さやか「正直。私もう人間じゃないから勉強したくないなぁ」

まどか「さやかちゃん……また赤点取ったの?」

さやか「英語と数学しかとってないもん!!」

妹「赤点ってとったことないですね」

マミ「私もないわね」

さやか「こ、今回だけたまたまだし!」

まどか「さやかちゃん……ちゃんと勉強しないと駄目だよ?」

さやか「し、してるもーん」

妹「本当にしてるんでしょうか?」

マミ「さぁ?」

235 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/24(土) 21:35:01.48 ID:5/lZVAHm0
―――街中 

時間が経ち、皆が別れていく

妹「楽しかったね」

ゆま「うん!でもお話の内容が分らなかったよ」

妹「そのうち分かるようになるよ」

その時。ソウルジェムが光り始める

妹「ん?魔女だね」

ゆま「倒さないとね」

妹「そうだね、行こっか」

ゆま「うん!」


結界に入り、中にいる魔女を簡単に撃退する

ゆま「弱かったね〜」

妹「(こんなに弱いなんて……少しおかしいような)」

妹「(まるで私たちを足止めするかのように……まさか!)」

妹「ゆまちゃん走るよ!」

ゆま「え?ど、どこに?」

妹「(私の勘が当たってるなら……さやか先輩達が危ない!)」
236 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/24(土) 21:40:31.52 ID:5/lZVAHm0
――――使い魔の結界

さやか「てぇい!」ズバァ

使い魔達を斬り裂く

さやか「あれ?結界の不安定さから使い魔だけの結界だと思うんだけど……消えない」

まどか「さ、さやかちゃん終わった?」

隠れていた場所から出てくる

さやか「うん、終わったよ」

まどか「まさか帰りに襲われるなんて思ってもなかったね」

さやか「だね〜」

その時、黒い魔法少女が現れる

さやか「ん?あれってあたしと同じ魔法少女さん?」

まどか「結界の中に一人でいるってことはそうだと思うよ」

キリカ「えーと君が美樹さやかかい?」

話しかけられる

さやか「ええ…そうですけど」

名前を知られていたから少し動揺する

キリカ「いやーあって早々悪いけど………」

さやか「?」

キリカ「死んでもらうね」ヒュンッ

爪がさやかを襲う

さやか「っ!?」

咄嗟に後ろに下がり回避する

キリカ「君みたいな雑魚は一撃で葬れると思ったんだけどね」
237 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/24(土) 21:41:47.98 ID:5/lZVAHm0
さやか「何すんのよ!」

キリカ「何って殺すんだよ?君を」

さやか「なっ」

その顔は本気だった

まどか「さ、さやかちゃん大丈夫?」

さやか「まどかは下がってて」チャキッ

まどか「う、うん」

キリカ「あんまり暇じゃないから速攻で終わらせるよ」

さやかの方へと駆ける

さやか「てぇぇぇぇぇい」

自らも突進し、斬りかかる

キリカ「遅い遅い」

簡単に避けられ、逆に斬り裂かれる

さやか「ぐほっ」

倒れるが直ぐに治癒し立ち上がる

キリカ「それ厄介だね」

視認できないほどのスピードで接近してくる

さやか「おらおらおらおらおらおら!!」ブンッブンッ

適当に剣を振り回す

キリカ「当たるわけないよ」

それを避け蹴り飛ばされる

さやか「がはっ」

キリカ「骨の五、六本は砕いたけど直ぐに治癒しちゃうか」テクテク

歩いて近づいて来るが、体が動かない

キリカ「さよなら」

爪を振り下ろす、がそれは防がれる

キリカ「なっ」ドゴォォォン

防がれたと認識したとには吹っ飛ばされていた
238 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/24(土) 21:46:32.40 ID:5/lZVAHm0
杏子「無様だねぇ」

赤い魔法少女によって助けられる

さやか「アンタ……」

ようやく治癒が終わったのか立ち上がる

杏子「今はアンタと殺りあうつもりはないよ」

さやか「だったら何なの?」

杏子「ア、アンタを手伝ってやるってことだよ!」

少し照れ気味に話す

さやか「…………」ジトー

信用できないとそのような目で見つめる

杏子「利害が一致してるんだ。アンタを裏切る理由なんてないだろ?」

さやか「………確かに」

さやか「背に腹は代えられないか、分かった一緒に戦ってあげるよ」

杏子「凄い上から目線だなぁ、オイ」

さやか「悪い?」

杏子「当たり前だ」

さやか「…………わるぅございましたね」

杏子「ハンッ」

キリカ「悠長なもんだね」ヒュンッ

高速で接近してくる

杏子「来るぞ!」

さやか「分かってる!」
239 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/24(土) 21:49:32.29 ID:5/lZVAHm0
杏子が前に出てキリカの攻撃を受け止めた

さやかが横から斬りかかる

キリカ「当たらないよ」

後ろに下がり回避

さやか「てぇぇぇい!」ブンッ

後ろから突撃

キリカ「遅いんだよ!」

避けられ、また斬り裂かれる

さやか「ぐぅぅぅ」

杏子「さやか!」

思わず叫ぶ

キリカ「魚雑は何体集まっても意味がないってことだよ」

妹「それはどうでしょうか?」

キリカ「………もう来たんだね」

妹「ええ、あんなの足止めにもなりません」

キリカ「君とは戦うなって言われてるからね、ここらで逃げさせてもらうよ」ヒュンッ

妹「逃がしませんよ」ヒュンッ

結界が消えていくのに紛れ逃げて行った

妹「………運の良い人ですね」

杏子「だ、大丈夫か……?」

さやか「そんなに心配しなくても平気だって……」

まどか「無事で良かったよぉ」

ゆま「お、お姉ちゃん……速すぎ……」

ようやく妹に追い着く

妹「大丈夫でしたか?」

三人に話しかける

さやか「な、なんとかって感じかな」

妹「と、言うよりもあなたがいることに驚きですよ」チラッ

杏子「居て悪いか?」

妹「いえ、逆にありがとうございました」

杏子「………お礼を言われるようなことはしてない」

妹「あなたがいなかったらさやか先輩は死んでいたと思いますから」

さやか「悔しいけどあたしからもありがとう」

杏子「べ、べつに」プイッ

顔を赤くして照れていた

まどか「マミさんは大丈夫かな……?」

妹「大丈夫でしょう、ベテランですし」

杏子「大丈夫だろ」

まどか「それでも心配……」

さやか「マミさんの家に行けば分かるんじゃない?」

妹「そうですね、行きましょう」
240 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/24(土) 21:51:07.71 ID:5/lZVAHm0
今回はこれで終わりです
明日また投下します
見てくださった人ありがとうございます!
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/24(土) 22:26:23.82 ID:imJ9gezDO
乙!
織莉子さん凄いな…。魔法少女の全てを知っても、契約する気になれるなんて。

世界を救おうとする兄を[ピーーー]事を使命とする…まさか、奴は…悪役型メアリー・スーか!?
242 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/26(月) 00:15:08.83 ID:HF1ZqjMc0
すいません
体調不良で投下できそうにないです
明日は絶対投下します……
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/26(月) 02:45:24.12 ID:gE0Oh/RDO
そうでしたか、無理せずお大事に。
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/26(月) 11:41:23.44 ID:F3tchWWL0
てっきりブラックラグーンの兄弟が入った話かと思ったら・・・・・・
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) :2012/03/26(月) 17:41:36.92 ID:qS+BsFmy0
乙です!
体を大事にねー
246 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/27(火) 07:17:54.45 ID:3EOJgMlE0
遅くなりましたが投下開始します
247 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/27(火) 07:18:57.94 ID:3EOJgMlE0
――――マミ自宅

妹「マミさんいますか?」ピンポーン

マミ『あらさっき別れたばかりなのにどうしたの?』

さやか「良かったぁ……」

杏子「だから大丈夫って言ったろ?」

妹「少し話があるので家に入れてもらっていいですか?」

マミ『ええ……いいけど何かあったの?』

妹「中でお話します」


マミ「佐倉さん……」

杏子「よ、よう」

妹「知り合いだったんですか?」

マミ「ええ…まぁ」

杏子「お、おう」

マミ「そ、それより何があったの?」
248 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/27(火) 07:20:19.22 ID:3EOJgMlE0
マミ「そんなことが……」

妹「マミさんは襲撃されなかったんですか?」

マミ「何事もなく帰れたわよ」

杏子「てっきりマミも足止めされてるかと思ってたぜ」

マミ「私の知らないところでそんなことがあっただなんて……」

妹「黒い魔法少女はさやか先輩を殺す気だったんですよね?」

さやか「うん」

杏子「グリーフシードの為に他の魔法少女を殺してるのか?」

妹「可能性的にはありえますが、違うと思います」

マミ「なぜかしら?」

妹「何か……あの人の後ろになにかあるような気がするんです」

さやか「誰かに操られてたってこと?」

妹「従ってる。という言葉のほうがあってると思います」

マミ「妹ちゃん一つ聞いていいかしら?」

妹「何でしょうか?」

マミ「魔女を足止めに使ったってことはどういうこと?」

妹「その通りの意味ですが」

マミ「その人たちは魔女を操ることができるの?」

妹「…………分かりません」

さやか「魔女って操れるようなモンなの?」

杏子「いや無理だろ」
249 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/27(火) 07:21:58.36 ID:3EOJgMlE0
妹「一つの考えとしてはありだと思いますが、それは無いんじゃないでしょうか?」

マミ「そうよね、私の思い違いだったわ」

さやか「今後どうするの?」

マミ「それが本題ね……」

杏子「複数で行動したらいいんじゃね?」

妹「全員でですか?」

マミ「それはちょっと多すぎだと思うわ」

さやか「それじゃあどうするの?」

マミ「私と美樹さんと佐倉さん。妹ちゃんとゆまちゃんで別れればいいんじゃないかしら?」

妹「私は良いと思います」

さやか「さんせ〜い」

杏子「べ、別にいい」

マミ「なら決定ね」


妹「それでは、私達はこれで」

ゆま「バイバーイ」

二人は帰っていく

さやか「じゃぁ私たちも帰ろっか」

まどか「……うん」

マミ「送っていくわ」

さやか「さっきの二の舞は嫌なんでお願いします」

250 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/27(火) 07:23:18.94 ID:3EOJgMlE0
―――マミ自宅

二人を送った後、部屋には杏子とマミだけになった

マミ「………」

杏子「………」

お互いに無言である

マミ「………おなかすいてる?」

杏子「う、うん」

マミ「なら一緒に晩御飯食べましょ」

杏子「良いのか?」

マミ「当たり前でしょ?」

杏子「………ありがと」

マミ「一人じゃ寂しかったから来てくれて嬉しいわ」

杏子「ついでだから泊まって行ってやるよ!」

マミ「分かったわ」ニコッ
251 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/27(火) 07:24:31.83 ID:3EOJgMlE0
―――美国邸

兄「…………暇なんだけど動けない」

織莉子「まだ絶対安静よ?」

兄「………暇だ」

織莉子「本でも読む?」

難しそうな本を渡す

兄「」

兄「こんなの読めないです」

チラッと中身を見て返す

織莉子「そうかしら……」

兄「じゃぁなんか話してくれよ〜〜」

織莉子「そうね……昔話でもしてあげるわ」

兄「………」ドキドキ

織莉子「ある女の子がいました」

織莉子「その女の子は幼いころに母親を無くしていましたが、父親と一緒に不自由なく暮らしていました」

織莉子「女の子は父親の為に一生懸命努力しました。皆に慕われる立派な子に成長しました」

織莉子「だけどある日女の子は父親に裏切られました。女の子は生きる意味を失ってしまったのです」

織莉子「ある時、一人の男の子によって生きる意味を与えられたのです」

織莉子「女の子はそのおかげで今も生きながらえることができているのでした」

兄「なぁ………それ何の話?」

織莉子「昔話よ」

兄「妙にリアルなんだけど……」

織莉子「そのうち分かるわ」

兄「え〜〜〜」
252 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/27(火) 07:26:06.63 ID:3EOJgMlE0
―――翌日

兄「ふっかーつ!」

織莉子「おめでとう」

兄「ありがとな、看病してくれて」

織莉子「別に気にしなくていいわ〃」

兄「さて……町探索でもするか」

織莉子「どこを探索するの?」

兄「適当」

織莉子「……………」

兄「行くぞ!我らが探検隊!」テクテク

織莉子「…………」テクテク

何を言えばわからず、そのまま兄に着いて行った
253 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/27(火) 07:27:20.35 ID:3EOJgMlE0
―――マミ自宅

妹「休みの日はやっぱり暇ですね」

ゆま「ひま〜〜」

さやか「だよねー何しようか悩み過ぎて何もできなくなったりする」

まどか「さやかちゃん……勉強は?」

さやか「」

さやか「休みの日くらい勉強のことは忘れさせて………」

妹「つまり現実逃避ですか」

杏子「アンタら……どんだけ暇なんだよ」

妹「そっくりそのままその言葉を返しますよ」

マミ「まぁいいじゃない」

その時、ソウルジェムが光りだす

妹「この近くに魔女でもいるんですかね」

杏子「丁度いいや暇つぶしに」

さやか「んじゃ行こうよ」

ゆま「おー」

マミ「ほんとに暇なのね」
254 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/27(火) 07:28:49.05 ID:3EOJgMlE0
外に出るとそこは地獄とも言える光景が広がっていた

妹「結界が……」

杏子「オイオイ……こんなことありえんのか?」

さやか「いくらなんでも多すぎでしょ……」

外には魔女の結界が展開されていた。その数は数え切れないほどに

マミ「手分けしていきましょう」

妹「急いだ方がよさそうですね……これじゃどれだけ被害が出るか」

さやか「急ごう!」タッタッタ

杏子「オイ!待てよ!」タッタッタ

三人は右の方向へ駆ける

まどか「私はどうすればいい?」

妹「一緒に着いてきてください」

妹「私が魔女を倒します、まどか先輩達は結界に囚われた人たちを助けてください」

妹「ゆまちゃんお願いね」

ゆま「うん!」

まどか「わ、わかった」

残りのメンバーは左へと駆けて行った


キリカ「じゃぁ私は行ってくるよ」

???「お願いね」

キリカ「うん!」

どこかへと向かっていく

???「これにどう立ち向かう?兄君」
255 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/27(火) 07:29:57.86 ID:3EOJgMlE0
投下終了です
また夜に投下します
見てくださった人ありがとうございます!
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/27(火) 07:56:17.51 ID:PJpRAEUDO
乙! 体調、少しは良くなりましたか?
とんでもない状況に…。これってわざわざ魔法少女を集めて絶望させたのか?それともGSを孵化させたのか?いずれにせよ、ご苦労なこったな。
257 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/29(木) 00:08:05.45 ID:26cz8jaE0
遅くなって申し訳ありません
今から投下します

>>256
だいぶよくなりました
心配してくれてありがとうごさいます
258 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/29(木) 00:10:04.35 ID:26cz8jaE0
――――街中

兄「魔女多すぎだろ……」

織莉子「これは確かに異常ね」

兄「誰かがやったのは確かか」

織莉子「自然現象としてこれが起きたらそれはそれで凄いことだと思うわ」

兄「だよねぇ」

織莉子「私は魔女を倒してくるからあなたは安全な場所にいてね?」

兄「俺も着いて行っちゃ駄目?」

織莉子「ダメ」

兄「どうしても?」

織莉子「ダメ」

兄「しかたない……ここは引き下がろう」

織莉子「ありがとう」ヒュンッ

結界へと向かっていく

兄「………ごめん」タッタッタ

違う結界の方へと向かっていった
259 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/29(木) 00:12:12.27 ID:26cz8jaE0
――――魔女の結界A

兄「生きてる人いるかー?」

返事は無い

兄「使い魔が殺されてる……誰か魔法少女がいるのか?」

兄「もし美国さんだったら俺怒られるだけじゃすまなさそうだよ……」

兄「まっそれは無いけどな」

奥へと進んでいく

兄「魔女と戦ってるのは………黒髪の魔法少女か」

戦いを傍観する

ほむら「…………」ドカーン

爆発とともに魔女が消え失せる

兄「おお……」

ほむら「……何か用?」

喋りかけられる

兄「別に見てただけ」

ほむら「そう」

結界が消えると思いきや、魔女がもう一体出てくる

ほむら「………まだいたのね」

兄「(嫌な予感がするが……気のせいだよな)」
260 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/29(木) 00:14:23.31 ID:26cz8jaE0
銃火器と時間停止を使い、魔女を蜂の巣にする

ほむら「………終わりよ」

最後に爆弾でトドメをさす

兄「(容赦なしだな……)」

死んだ。そう思った時

「ヒィゥァハハハハハハハハハハ」

叫び声とともに大きな口を開けた化け物が迫ってくる

ほむら「っ!?」

驚きによって対応ができなくなる

兄「あぶねぇ!!」ダッ

咄嗟に走り、ほむらを突き飛ばす

ほむら「なっ――」

そのおかげで魔女は兄を喰い殺そうと口を開けて迫ってくる

兄「(これ…俺が死ぬじゃん)」

半分生きるのを諦める、その時

兄「――――あ」

咄嗟に体が動き魔女の攻撃を避ける

「?」

魔女は驚く共にほむらの一斉射撃によって今度こそ死滅する

ほむら「………あの男生きてるかしら」

周囲を見ると、魔女がいた場所の付近にいた
261 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/29(木) 00:16:25.66 ID:26cz8jaE0
兄「殺す気か!」

ほむら「助けてあげたのだけれど?」

兄「………一応ありがとう」

兄「てかやっと思い出したよ……全て」

ほむら「?」

兄「俺……酷いこと言ってるなぁ……」

ほむら「記憶喪失だったの?」

兄「うん」

兄「だけどあの大きく開けた口を見たら思い出した」

ほむら「死んだときと同じ状況になったからこそ思い出せたということかしら」

兄「だろうな」

結界が解けていく

兄「てかなんでこんな異常事態になってんだ?」

ほむら「そんなの私が知ってるわけないじゃない」

兄「お前が繰り返してきた時間軸にこんなことは無かったのか?」

ほむら「こんなことは無かったわ………え?」

兄「どうした?」

ほむら「なぜそのことを知ってるの?」

兄「………………テヘッ」

ほむら「………」イラッ

兄「止めて!本当の事話すから銃を向けないで!」
262 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/29(木) 00:17:58.65 ID:26cz8jaE0
ほむら「で?早く話しなさい」

兄「(君達をアニメで見てましたーとか言えるわけないじゃねぇか!)」

兄「(なんか言い訳を考えないと………よし)」

兄「俺もこの世界の人間じゃないんだ」

兄「それが理由ってことにしといてくれないか?」

ほむら「…………言えない理由があるの?」

兄「まぁね」

ほむら「分かったわ」

兄「(よしセーフ)」

ほむら「なら私は行くわ」

兄「待って」

その場を去ろうとすると兄に呼び止められる

ほむら「まだ何か用?」

兄「いやー俺も連れていってくれないかな?」

ほむら「嫌よ」

兄「即答かよ!ちょっとは悩んでよ!」

ほむら「足手まといはいらない」

兄「少しは役に立つぜ?さっきだって助けただろ?」

ほむら「………」

兄「頼むよ〜」

ほむら「……仕方ないわね、分かったわ」ハア…

兄「ありがとよ!」

こうして二人は一時的に一緒に行動することになった
263 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/29(木) 00:31:37.09 ID:26cz8jaE0
――――魔女の結界B

織莉子「それにしても……こうも多いなんて」

織莉子「(何のためにこんなことをするのかしら……)」

最深部へと向かっていく

キリカ「やぁこんにちわ」

途中に黒い魔法少女に出会う

織莉子「………あなたはあの時の」

キリカ「いやー君を殺すのはもっと後だったんだけど」

キリカ「他の奴らは皆で一緒にいるからめんどくさいんだよ」

キリカ「だから先に殺してあげる」

織莉子「殺せるものなら殺してごらん?」

キリカ「余裕だね」ヒュン

高速で近づいてくる、水晶玉を飛ばし接近させないようにする

キリカ「そんなモノが効くとでも思った?」

水晶玉を斬り裂き接近してくる、織莉子はその場を動かずキリカを睨む

キリカ「っ!?」

そのプレッシャーに気後れし、足を止める

織莉子「あなたじゃ――――私には勝てない」
264 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/29(木) 00:32:53.44 ID:26cz8jaE0
キリカ「勝てないだって?舐めるなあああああああああああああああ」ダッ

突進するが水晶玉によって遮られる

キリカ「邪魔だ!」

それを乱雑に斬り裂く、その瞬間全ての水晶玉が爆発する

キリカ「あぐっ」

体の半分が吹っ飛ぶ

織莉子「言ったでしょう?あなたじゃ勝てないって」

キリカ「あはははははははははは」

織莉子「何がおかしいの?」

キリカ「君はここで殺されなかったことを後悔するよ?絶対に」

織莉子「………そう」スタスタ

その言葉を半分無視し、去って行った
265 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/29(木) 00:35:02.53 ID:26cz8jaE0
―――――魔女の結界C

妹「だいぶ結界も少なくなったね」

ゆま「うん!」

妹「まどか先輩が生存者を誘導してくれてるし、やっと一息つけそうだね」

ゆま「まだのこってるよ?」

妹「そうだね。急がないと」

瞬時、結界が消え去る

妹「?まだ魔女は倒してないんだけど」

ゆま「逃げちゃったの?」

妹「あれ…?あんなにあった結界が一瞬で消えてる…」

マミ「妹ちゃん!」

そこに三人が到着する

杏子「あんたらがやったのか?」

妹「いえ、あなた方じゃないんですか?」

さやか「いきなり結界が消えちゃってさ、びっくりしたよ」

マミ「どういうことかしら……」
266 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/29(木) 00:36:34.13 ID:26cz8jaE0
悩んでいると、この場所にもう一度結界が張られる

妹「また結界ですか」

マミ「どういうことかしら?」

杏子「ま、魔女を倒しゃいいんだろ」

さやか「見て!あそこに誰かいる」

指をさした方向を見ると、誰かが立っていた

妹「そんな……まさか!」

マミ「妹ちゃん知り合い?」

???「ひさしぶりね、妹」

妹「………なんでいるんですか女さん」

女「フフフそんな怖い顔しないでよ」

妹「普通すると思いますけど?」

杏子「おいおい因縁がありそうだな」

さやか「妹ちゃんあの人誰なの?」

妹「……あの人は」

妹「私の家族を滅茶苦茶にした人です」
267 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/03/29(木) 00:38:08.91 ID:26cz8jaE0
これで今回の投下は終了です
明日また投下します
見てくださった人ありがとうごさいます!
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/29(木) 00:45:30.55 ID:DMOWLNRHo
記憶戻ったのにさっぱりしすぎててワロタ
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/29(木) 01:10:49.58 ID:CxBUpQwDO
乙!
女…アレが、この世界の黒幕で、ラスボスなのか…?良く分からんが、とにかく…この世界の真実が明かされる時が近づいている。って事か?
270 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/03/30(金) 00:06:43.54 ID:RyFFdafS0
すいません
用事が終わらなくて本日は投下ができないです
明日も投下できるかは微妙ですが、出来る限り努力します
申し訳ありません
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/03(火) 11:02:56.36 ID:3HmnurTNo
乙乙!
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/14(土) 21:04:39.18 ID:mpUa2t580
待ってるよ〜
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 08:20:28.67 ID:u48pX/Oso
まだですか?
274 :2m5aDMoZ0 [saga sage]:2012/05/16(水) 21:26:08.35 ID:rdrDAmpe0
作者です
すみません………色々と用事が重なってしまい更新が遅れてしまいました
書き溜めが全部消えてしまったので、今日書き溜めて明日投下致します
連絡が遅れて本当に申し訳ございません
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/05/17(木) 15:35:09.83 ID:wTxC94PUo
まってるお
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/17(木) 22:13:51.51 ID:spRDGtl40
待ってるぜい
277 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/17(木) 22:39:49.74 ID:Orc4PUGx0
投下開始します



女「やだーそんな事いわないでよ」

妹「事実でしょ?」

女「前の世界の事なんだし気にしないでいいでしょ」

妹「なんですって……」

妹「あんたが!あんたさえいなかったら!」

女「そんな〜意地悪なんだから〜」

妹「今すぐに私の目の前から消えろ!」

怒鳴り散らす

女「消えるのは嫌だなぁ」

そういうと同時に魔女が出現し、妹たちを囲む

杏子「うおっ!?」

さやか「どっからでてきたのよ!?」

女「うふふふふふ」

マミ「この子いったい何者なの……?」
278 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/17(木) 22:43:09.97 ID:Orc4PUGx0
ほむら「急に結界が消えた……?」

兄「なんで消えたんだ?」

ほむら「それはこっちが知りたいわ」

ほむら「急に増えたり、急に消えたり一体何なのよ」

兄「魔女を操れる奴とかいないのか?」

ほむら「そんなの聞いたこともないわよ」

兄「例えば魔女を従える魔女とか?」

ほむら「そんなのいるわけ無いじゃない」

兄「だよなぁ」

ほむら「また結界……?」

結界の気配を感じる

兄「またいっぱい出てきたのか?」

ほむら「この反応から見ると一つだけね」

ソウルジェムを見て確認する

兄「んじゃそこ行こうぜ」

ほむら「……ええ」
279 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/17(木) 22:45:10.16 ID:Orc4PUGx0
―――――――魔女の結界C

ほむら「ここね」

兄「何度見ても結界は気持ち悪い」

ほむら「……行くわよ」

兄「おう!」

そういって結界内に入ろうとすると

織莉子「兄?」

兄「」

絶対に見つかってはならない人物に見つかってしまう

織莉子「なんでここにいるのかしら?」

顔は笑っているのに目が笑ってない

兄「ひいいいいいい」

ほむら「………」スタスタ

厄介ごとから逃げるかのように結界へと向かう

兄「ちょっま!?」

追いかけようとするが、首を掴まれる

織莉子「まだ話しは終わってないわよ?」

怖い笑顔が向けられる

兄「助けてーーー!!」

ほむらに助けを求めるが、ほむらはそれを無視しさっさと結界へと入っていった
280 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/17(木) 22:49:38.76 ID:Orc4PUGx0
織莉子「安全な場所に居てって言ったじゃない」

兄「はい…すみません」

ちなみに正座させられている

織莉子「どうして自分から危険な場所に突っ込んでいくのよ」

兄「すみません……」

織莉子「まぁいいわ。それじゃ私は行くから今度こそ安全な場所にいてね?」

兄「それは無理だ」

織莉子「なぜ?」

あからさまに顔をしかめる

兄「行かなきゃ行けない気がするから」

織莉子「……………」

兄「頼む!一緒に連れてってくれ!」ドゲザ

織莉子「………分かったわ」

兄「ありがとう!」

織莉子「どうせ断ってもついてきそうだし」ボソッ

兄「ん?何か言ったか?」

織莉子「いいえ、何もいってないわ。行きましょう」

二人も結界へと向かっていった
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/17(木) 22:50:50.87 ID:8uo/jZu5o
きたー
282 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/17(木) 22:52:33.60 ID:Orc4PUGx0
杏子「おらああああ」

槍で魔女を串刺しにする

さやか「でやぁぁぁぁぁ」

とにかく魔女に斬りかかる

マミ「ふっ!」

マスケット銃で魔女を打ち抜いていく

ゆま「えいっ」

ハンマーで魔女を吹っ飛ばす

妹「一体いつまでこんな茶番を続ける気ですか?」

女に向かって喋りかける

女「あなたたちが魔女を全部倒せるまでかなぁ?」

魔女は倒してもまたどこからともなく出てくる

杏子「ゴキブリみたいだなこいつら」

さやか「倒しても倒しても沸いてくるもんね」

マミ「危ない!」

いつのまにか二人の後ろに魔女が忍び寄っていた

だがその魔女が銃弾によって蜂の巣にされる

ほむら「よそ見している暇があるのかしら?」フワサッ

さやか「………ありがとう」

女「あらーもう来ちゃったんだ。ってことは」

兄「なんか戦いが始まってるんだけど!?」

織莉子「魔女がうじゃうじゃいるわね」

女「ひさしぶりー!兄くぅ〜ん!」
283 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/17(木) 22:54:36.79 ID:Orc4PUGx0
兄「ん………お前」

名前を呼ばれてその方向を見る

女「久しぶり〜」

兄「なんでいるんだよ」

睨みつける

女「それは兄君が一番分かってるはずだよ?」

妹「おにいちゃん……?」

兄の姿を見つけ、妹はそちらを向く

兄「(ん……妹?そういや俺、妹に酷い事言っちまったな)」

兄「酷い事いってすまんかったな」

妹に向かって謝る

妹「お兄ちゃんまさか……記憶が戻ったの?」

兄「だから謝ってるんだよ!」

一瞬歓喜の表情をするが

妹「これ終わったらしばく!」

そういって魔女を切り裂く

兄「ひでぇ!?」

女「もう私を無視しないでよー」

織莉子「兄。この女誰なの?」

呆気に取られていたが、ようやく我に返る

兄「こいつは、一言でいうと最低な人間だな」

女「そんなこと言わないでよ〜」

兄「なんでお前がこの世界にいるんだ?」

女「兄君がいるからだよ」ポッ

顔を赤らめる

織莉子「…………」イラッ
284 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/17(木) 22:57:36.08 ID:Orc4PUGx0
兄「嘘つくなよ」

女「あれ〜バレた?」

ケロッと表情を変える

兄「もう一度聞くが、お前は何でこの世界にいるんだよ?」

女「んーえーとね」

女「私はあなたと正反対の存在なの」

兄「なんだそれ……?」

女「後は自分で考えたらいいよ。と言っても兄君はここで死ぬんだけどね!」ヒュンッ

一瞬で兄の目の前に来る

織莉子「兄!」

水晶玉を女にぶつける

女「いたーい」

後方に移動する

兄「俺を殺すのが目的ってことか?」

考えた末にその結論に辿り着く

女「半分は事実だね」

笑いながら変身し斧を二つ虚空から生み出し、それを装備する

兄「お前……何者なんだよ」

織莉子「魔法少女なの……?」

女「そうだね〜〜」

一瞬考え込んで、直ぐにニヤける

女「私に勝てたら教えてあげるよ」
285 :2m5aDMoZ0 [saga sage]:2012/05/17(木) 23:00:20.36 ID:Orc4PUGx0
すみません。今日はこれで終わりです
見てくださった人ありがとうございます
明日また来ます
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/17(木) 23:05:18.95 ID:rZdfV7eWo
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/18(金) 17:35:12.04 ID:BqMbR4Nf0
おつ!
288 :2m5aDMoZ0 [sage]:2012/05/19(土) 00:05:08.58 ID:yyjlTKcx0
すみません
諸事情により投下できなくなりました
誠に申し訳ございません
明日は必ず投下します
289 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/19(土) 23:46:45.93 ID:yyjlTKcx0
投下開始します
290 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/19(土) 23:48:41.67 ID:yyjlTKcx0
女「まず、そっちの白い子が邪魔だからそっちから殺す」ブォン

そういって織莉子に一つの斧を投げつける

織莉子「っ!」

咄嗟に右に避ける

女「遅いよ?」

だが二つ目の斧で八つ裂きにする

兄「おい!」

織莉子のもとへと駆け寄る

織莉子「だ……大丈夫よ」

ゆっくりとだが体を回復させていく

女「あはは。この世界の人間に負けるわけが無いよ〜」

兄「なんだと?」

妹「なら私なら勝てるんですよね」

女「無理だね」

断言する

女「たとえここにいる全員が束になろうと私には勝てないよ」
291 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/19(土) 23:50:32.33 ID:yyjlTKcx0
兄「いやそれは流石に……」

マミ「私たちを嘗めすぎじゃないかしら?」

魔女を殲滅し終えた五人がこちらに近寄る

女「たかが七人程度じゃ無理だよ〜」

杏子「なんだとぉ?」

さやか「てか、この女の人誰?」

ゆま「わかんない」

女「じゃあ試してみる?」

挑発する

杏子「嘗めてんじゃねぇよ!」

幻覚で分身を作り出し、三方向から攻撃するが

女「だから無理だって」

虚空から斧を無数に召喚し、幻影に投げる

杏子「うぉっ!?」

幻影は消え去り、本体はその斧を避ける

女「あなたこそ嘗めないでね?」

避けたはずの斧が杏子の背中に突き刺さる

杏子「ぐぁぁ」

痛みを感じ、その場に倒れる
292 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/19(土) 23:52:16.96 ID:yyjlTKcx0
マミ「佐倉さん!」

女「うるさいよ」

投げた斧を手元に戻し、また投げる

妹「なっ!?」

投げた斧が無数に分裂し全員を狙う

ゆま「うわっ」

さやか「ちょっ」

マミ「くっ」

ほむらと妹以外の魔法少女に無数の斧が突き刺さる

織莉子「あ…に……だ…い…じょう…ぶ?」

兄「お、おい!」

回復しきってない体で兄を庇う

ほむら「随分と攻撃的ね」
293 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/19(土) 23:53:06.90 ID:yyjlTKcx0
女「あらら。あなたが無傷なのは計算外だったよ」

そういって斧を巨大化させ、ほむらに投げつける

ほむら「そんなもの」

時間停止を使い簡単に避ける

女「ばーか」

だが、避けた瞬時に斧が無数に分裂し、ほむらを狙う

ほむら「っ」

時間停止を使う間もなく、斧が体に突き刺さり、その場に倒れる

女「だから言ったでしょ?貴方達じゃ勝てないって」

妹「あなたは……一体?」

女「私はあなたのせいでこの世界に呼ばれたんだよ?」

妹を睨みつける

女「あなたがそっち側についたせいでね」

兄「どういう意味だよ」

女の方へとに歩み寄る

女「言葉の通りだよ?」
294 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/19(土) 23:57:21.27 ID:yyjlTKcx0
女「私は本来この世界に来ることは無かった」

女「本来は妹ちゃんと兄君が殺しあうはずだったの」

兄「俺と」

妹「私が?」

二人は顔を見合わせる

兄「そんなことあるわけ」

女「本来はそうだったってこと。妹ちゃんが他の魔法少女と仲良くなりすぎたせいで」

女「堕ちるはずだった所で堕ちなかった」

妹「は?」

女「簡単に言うとねあなたのせいで」

女「こんな糞みたいな世界に来ちゃったってことよ」

女「早いとこおさらばしたいんだけどまだできないしねー」

妹「あんた……何様よ!」

怒りを抑えきれず怒鳴り散らす

妹「私たちを散々狂わして」

女「喚かないでうるさいから」

言葉を遮る

兄「じゃあお前の目的は何なんだよ」

女「ここまでいってまだ分からないの?」

今度は兄を睨む
295 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/19(土) 23:58:08.00 ID:yyjlTKcx0
女「兄君と妹ちゃんを殺すためにいる決まってるでしょ?」

妹「もういい黙れ!」

大剣を振り回す

女「そんなの当たらないよ」

四つの斧をそれぞれ別方向から投げつける

妹「あぐっ」

三つの斧は切り裂いたが、残りの一つは腹に突き刺さる

女「あははははははははははは」

斧をまた召喚し、妹を切り裂いていく

兄「おい!止めろ」

女に向かって怒鳴る

女「…………後兄君だけだね」ニタァ

妹の返り血を浴び、血まみれの姿でこちらを向く

兄「―――」

恐怖のあまりその場に立ち竦んでしまう

女「でもあなたはまだ殺さないであげるよ」

兄に背を向け、歩いていく

女「でも次会うときは殺すから」

そう捨て台詞を残し去っていった

兄は無力感に襲われ、その場に座り込んでしまった
296 :2m5aDMoZ0 [saga sage]:2012/05/20(日) 00:01:21.95 ID:r/0MOYkk0
今日はこれで終わりです
少なくてすいません…
明日は多分来れないと思います。
次は火曜日に投下します
見てくださった人ありがとうございます
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 18:31:55.83 ID:sMfebqyC0
おつ〜
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/20(日) 20:51:54.05 ID:ruDUgwfDO
なんなんだ?アレは…圧倒的過ぎるぞ…!
299 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/22(火) 23:22:41.96 ID:AkIDRWXi0
投下開始します
300 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/22(火) 23:23:28.60 ID:AkIDRWXi0
――――兄 自宅

兄「……………」

あの後、怪我を負った皆は自宅に送っていった

まどかちゃんはとても心配していたが、とりあえず家に帰した

明日追求されるだろう

兄「全員よく生きてたよなぁ」

あいつらが人間だったら死んでただろうな。と苦笑する

兄「それにしても三人ともよく眠ってるなぁ」

妹、ゆま、織莉子はベットで睡眠をとっている

兄「女……あいつ」

あいつの事を思い出すと、悔しくなってくる

自分の無力さを思い出すからだ

兄「クソッ!」バンッ

思わず床を叩く

妹「………ん」

叩いた音で眼が覚めてしまう

兄「あ、すまん起こしちゃったか」
301 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/22(火) 23:24:35.98 ID:AkIDRWXi0
妹「………お兄ちゃん記憶戻ったんだね」

兄「ああ。酷い事言ってすまんかった」

妹「そう。戻ったんだ」

そういって笑う。でもなぜか目が笑ってない

兄「い、妹?」

妹「ふんっ」ドゴォ

兄の腹を思いっきり殴る

兄「いてえええええええ!」

殴り飛ばされ、壁にめり込む

妹「そんなんで許すわけ無いでしょ?」

ベットから降りる

兄「す…すいませんでした」ドゲザ

織莉子「なにしてるの?」

ゆま「おねえちゃんなにしてるの?」

その騒ぎで二人が起きる

妹「ちょっと害虫退治を」

兄「俺害虫扱い!?」
302 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/22(火) 23:26:37.92 ID:AkIDRWXi0
織莉子「害虫って言うより馬鹿じゃないかしら」

兄「……それフォローのつもりか?」

妹「違うと思うわよ」

蔑んだ目で兄を見る

兄「妹……お前俺に酷くないか?」

妹「気のせいだと思うよ」

織莉子「とりあえず聞いていいかしら」

兄「なんだよ」

真剣な表情に変わっていたので身構えてしまう

織莉子「あの女は一体誰なの?」

もっともな疑問だった。なのになぜだろうか、私怨のようなものも感じ取れる

妹「別にあなたには関係ないでしょ?」

めんどくさそうに答える

織莉子「あなたには聞いてないわ」

兄「まぁ簡単に言えば最低屑野朗だな」

織莉子「そう」ホッ

もっと食いついてくるかと思いきや、簡単に食い下がった

妹「それはそうと他の皆は?」

兄「一応全員自分の家に送ったよ」

妹「そうなんだ………あ」

何かに気づいたような表情をする
303 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/22(火) 23:27:20.91 ID:AkIDRWXi0
妹「あんたなんでいるの?」

織莉子の方を向いて言う

兄「俺が連れてきたから」

即答する

妹「は?」

心の底から驚愕する

兄「いやだから――」

言葉を言い終える前にまた殴り飛ばされる

妹「いくらこの世界に来れて嬉しいからってそれは無いわ」

兄「俺……回復とかできないからマジで止めてほしい……」

二回も殴り飛ばされて泣きそうになっていた

織莉子に肩を貸してもらってなんとか立ち上がる

妹「まぁそろそろ本題に移ったほうがいいね」

兄「なんだよ?」

妹「あの女の対処法とかその他いろいろ」
304 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/22(火) 23:28:41.57 ID:AkIDRWXi0
―――リビング

兄「腹が減っては戦は出来ぬというわけか」

テーブルの上には沢山の料理が並んでいる

妹「美国さん料理お上手なんですね」

織莉子「そんなこと無いわ」

兄「(あれ?もう仲良くなったの?。はええな)」

さっきまで敵意むき出しだったくせに

ちなみにゆまと兄は椅子に座って待ってた

ゆま「おいしそー」ジュルリ

今にも涎が垂れそうだ

兄「食っていいか?」ジュルリ

妹「いいよ」

そういって二人が席に座ると同時に兄とゆまがもの凄い勢いで食べ始めた
305 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/22(火) 23:33:23.15 ID:AkIDRWXi0
兄「うぃ〜食った食った」

ゆま「くったくった」

妹「そんな言葉真似したら駄目よ」

織莉子「…………」

妹「さてとお腹も膨れたところで本題に入るよ」

妹「まず屑女についてだけど」

兄「七人が全力で戦っても圧倒的だったからなぁ」

織莉子「そうね……」

妹「どうしても良い案が思いつかないのよ」

頭を抱える

兄「七人の個々の能力が負けているなら、コンビネーションならいけるんじゃ?」

織莉子「七人全員が力を合わせて戦うって事かしら」

兄「うん」

妹「それは多分無理」

兄「え〜なんでだよ。いい案だと思ったのに」

妹「案自体は言いと思うけどさ、全員が協力ってところが無理なのよ」

兄「なぜに?」

妹「皆がみんな協力的とは限らないからよ」

兄「ふむふむ」

織莉子「そこが問題点ね……」

ゆま「みんななかよくすればいいんじゃないの?」

兄「そうできれば良いんだけどね」

妹「この三人だけじゃ悔しいけど無理だもんね」

織莉子「そうね……やっぱり七人全員が力を合わせないと」

妹「とりあえず明日学校で聞いてみるしかないね」

兄「女だけで終わってくれないから厄介なんだけど」

妹「どういうこと?」

兄「いや、なんでもない」
306 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/22(火) 23:37:52.13 ID:AkIDRWXi0
――――学校 昼休み

兄「よーし全員集まったな」

織莉子とゆま以外の五名の魔法少女が屋上に集合する

言うまでも無いが織莉子とゆまは自宅待機だ

マミ「用って何かしら?」

さやか「貴重なお昼時間を使ってまでなんなのよー」

杏子「なんであたしここにいるんだ……」

ほむら「暇じゃないのだから、早く用件をいいなさい」

まどか「…………」

妹「まぁ落ち着いてくださいよ」

ちなみにまどかちゃんには昨日の事を説明するためにも呼んだ

兄「頼みがあるんだよ」

兄「ここにいる魔法少女+二人でチームを組んでくれないか?」

全員がポカーンとした表情になる

マミ「理由は?」

兄「大体検討はついてるとは思うが、あの女を倒すためだ」

全員が苦虫を噛み潰したような表情をする

そりゃそうだ。つい昨日コテンパンにされたのだから

マミ「私はそれに賛成ね」

さやか「あたしも賛成。そうでもしないと勝てなさそうだし」

杏子「まぁ一応……賛成かな」

ほむら「別にチームを組む必要なんて無いわ」

約一名。この案に反対的だった
307 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/22(火) 23:40:07.82 ID:AkIDRWXi0
兄「(奥の手を使わせてもらうか)」

兄はほむらのほうへと歩み寄る

兄「このままチームを組んでおけばまどかちゃんを助けることができると思うんだが?」ボソボソ

兄「ワルプルギスの夜だって撃破できる可能性が高いぜ?」ボソボソ

ほむら「………っ」

兄「どうだ悪い提案ではなかろう?」

一瞬悩んだが、直ぐに

ほむら「分かったわ」

承諾してくれた

妹「ねぇお兄ちゃん」

兄「なんだ?」

妹が耳打ちしてくる

妹「なんていったの?」

兄「秘密だよ」

さやか「まさかあの転校生がチーム組むのに賛成するなんて……意外」

ほむら「利害が一致したからよ」

杏子「短い間だがよろしく頼むぜ」

マミ「よろしくね」ニコニコ

兄「じゃあ放課後マミさん家に集合でいいかーい?」

マミ「構わないわよ」

さやか「りょうかーい」

ほむら「分かったわ」

杏子「あいよー」

そういって皆屋上を去っていった
308 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/22(火) 23:42:45.04 ID:AkIDRWXi0
まどか「あの……兄先輩」

だがまどかだけはっていた

兄「なんだい?」

まどか「私…契約したほうがいいですよね」

兄「なんでそう思うんだ?」

まどか「だって……私何の役にも立ってないし、足引っ張ってるし」

まどか「せめて皆の力になれればって思うんです」

兄「そういうなら俺のほうが無力だよ」

まどか「そんなことないです!兄先輩は凄いですよ」

兄「凄くなんか無いよ、自分にできる範囲のことを頑張ってるだけ」

兄「俺なんかよりまどかちゃんのほうがよっぽど凄いよ」

兄「俺は……いっつも思うんだよ」

まどか「……?」

兄「男のくせに女の子に頼ってばっかだなぁってな」

兄「俺には何の力もないけど、まどかちゃんにはある」

まどか「私には……」

兄「まどかちゃんが契約する必要は無いよ」

兄「多分だけどみんな、まどかちゃんが待っててくれるなら」

兄「絶対に生きて帰ってこようとするから」

兄「その為にも皆を信じて待っててあげてくれないか?」

まどか「―――はい」

まどか「兄先輩のおかげで心のもやが取れました。ありがとうございます!」ペコッ

兄「いやいや、俺の方こそ口下手でごめん」

まどか「私皆が頑張ってるのを見守ってます」

兄「それが一番の特効薬になると思うよ」

まどか「ありがとうございます!」

そういってまどかも屋上を去っていった

兄「俺って最低だよなぁ……」

そんなことを思いながら時間ぎりぎりまで屋上でぼんやりと考え事をしていた
309 :2m5aDMoZ0 [saga sage]:2012/05/22(火) 23:44:52.22 ID:AkIDRWXi0
投下終了です
次は金曜日に投下します
見てくださった人ありがとうございます!
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/23(水) 01:01:12.50 ID:q5ex9ds/0
原作がわからない分楽しめるな
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/23(水) 11:15:02.74 ID:51cEAPdDO
魔女を自在に出し消ししたり使役したり…まさか、アレも…?
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/23(水) 18:40:01.37 ID:B83esu27o
どうでもいいけど妹はほむらに謝れ
ほむらが兄を本当に見殺しにしていたのならほむらは兄に謝れ
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/27(日) 00:01:15.57 ID:hMMdFA+s0
>>1の霊圧が...消えた...!?
314 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/27(日) 00:53:29.50 ID:zgW8fOrt0
遅れてすいません……
今から投下開始します
315 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/27(日) 00:55:51.93 ID:zgW8fOrt0
――――マミ自宅

兄「さ〜てと全員揃ったな」

八人全員が頷く

マミ「私の家に九人も集まるなんて……」キラキラ

杏子「嬉しそうだなオイ」

ほむら「…………」

まどか「わ、私いていいのかな?」

さやか「いいじゃんいいじゃん」

ゆま「人いっぱいだぁ」

妹「そうだね」

織莉子「…………」

兄「さてと作戦だけど」

ほむら「奇襲すればいいでしょ」

マミ「居場所は分かってるの?」

兄「居場所が分からないなら無理だなぁ」

さやか「じゃぁまず探索してみたら?」

杏子「闇雲に探したって見つかんねーだろ」

織莉子「おびききだすのはどうかしら?」

妹「誘き出す方法が無いですね」

まどか「良い方法が浮かばないね……」

ほむら「当たり前よ。そう簡単に浮かぶわけが無いわ」

妹「考えるために集まってるんでしょ」

ほむら「…………」ギロッ

睨み合ってる
316 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/27(日) 00:58:13.96 ID:zgW8fOrt0
兄「なんでお前ら喧嘩してんだよ!?」

ほむら「この女につけまわされて、殺されかけたのよ?」

妹「それはあなたが……」

ほむら「見殺したわけではないわ。動けなかっただけ」

マミ「」ドキッ

妹「…………っ」

兄「まあまあまあ!!」

今にも殴り合いそうな雰囲気をなんとか壊す

兄「妹も、とりあえず謝っとけ」

妹「は?何で私が」

兄「どんな理由があろうともつけまわして殺そうとするなんて」

兄「これから一緒に戦って行くんだから、な?」

妹「…………分かった」

ほむらの前に行き、頭を下げる

妹「私が悪かった。ごめん」

ほむら「………別に良いわよ」

兄「よし!これで仲直りだ!」

妹とほむらの手をつかみ強引に握手させる

妹「ちょっ」

ほむら「なっ」

二人とも凄く嫌がってる

兄「あははは」タッタッタ

妹「ぶっ殺す!」

逃げるが、追いかけられる

ほむら「…………フン」

マミ「私たち……」

杏子「空気化してるな」

さやか「暇だ〜」

ゆま「うん」

織莉子「部屋の中で暴れまわったら駄目よ」
317 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/27(日) 01:00:07.67 ID:zgW8fOrt0
この後も日が落ちるまで話し合ったが、結局良い案は出ず

後日また話し合うことになった

マミ「送っていくわね」

さやか「え〜良いですよ」

杏子「前みたいなことになったらどーすんだよ」

さやか「はいはーい」

まどか「あ、ありがとうございます」

そう言って四人は帰宅路に着いた

ちなみにほむらはさっさと一人で帰っていった

妹「じゃあ帰りましょうか」

ゆま「はーい」

織莉子「ええ」

兄「あ」

用事を思い出す

兄「俺、ちょっとコンビニ寄って行くわ」

妹「何か用事?」

兄「欲しい漫画が出てるんだよ」

妹「分かった。晩御飯までに帰ってこないと飯抜きね」

兄「りょうかーい」タッタッタ

織莉子「先に帰ってるわね」

ゆま「行ってらっしゃーい」
318 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/27(日) 01:02:52.35 ID:zgW8fOrt0
――――コンビニ 帰り道

兄「ふー危なかった」

兄「今日あの漫画の発売日だったんだよなー」

女「兄君は凄いね、流石だよ」

後ろからいきなり声がする

兄「………なんでお前がここにいる」

女「それは私の自由でしょ?」

兄「何のようだよ」

振り向いたらやはりそこに女がいた

女「次ぎ会ったら殺す。って言ったんだけどまだ殺せないんだよね」

兄「どういう意味だ?」

女「分からなくて良いよ」

女「まさか兄君がここまで脅威だとは思ってなかった」

兄「は?」

女「だから……あなたをにこれ以上好き勝手やられると困るのよ」

兄「何を言って――――」

言葉を言い終わる前に意識が暗転した
319 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/27(日) 01:04:40.23 ID:zgW8fOrt0
――――妹 自宅

織莉子「兄遅いわね」ソワソワ

妹「まだ家に着いてから十分くらいですよ?もう少ししたら帰ってきますよ」

ゆま「おねーちゃんあそぼっ」

妹「ご飯作らないといけないから……」

ゆま「えーーー」ウルウル

織莉子「私が作るから遊んでてあげて」

台所へと向かう

妹「………じゃあお言葉に甘えて」

ゆま「わーいやった!」

織莉子「…………」


一時間後

織莉子「ご飯できたけど……」

妹「お兄ちゃんまだ帰ってきてないね」

ゆま「お腹すいたー」グゥ

妹「どうせまだ立ち読みでもしてるんでしょ」

妹「先に頂きましょ」

ゆま「はーい」

織莉子「私は待っておくわ」

妹「はいはい」


二時間後

妹「流石に遅いね。明らかに門限過ぎてるし」

織莉子「え、ええ……」

織莉子「私ちょっと見てくるわ」ダッ

走って家から飛び出していった

妹「心配性だなぁ」

妹「(でも流石におかしい………まさかね)」

嫌な予感がしたが、気のせいだと自分に言い聞かせた
320 :2m5aDMoZ0 [saga]:2012/05/27(日) 01:06:54.55 ID:zgW8fOrt0
―――コンビニ付近

織莉子「いない………一体どこに」

走り回っていると、一つの袋が目に入る

織莉子「これ……」

袋を広い中を見てみると、それは兄が読んでいる漫画だった

織莉子「まさかっ」

悪い予感がした、だがその思いを消し去り兄を探し回った


―――妹 自宅

時刻は午前一時を回っていた。ゆまはもう眠っている

妹「…………」

兄に続き、織莉子まで帰ってこなくなったことに心配してしまう

織莉子「………」ガチャッ

そんな時織莉子が帰ってきた

妹「どうだった?お兄ちゃんはいた?」

織莉子「町中を探したけどいなかったわ」

テーブルの上に漫画を乱暴に置く

織莉子「コンビニの近くに落ちてたの」

妹「これって……お兄ちゃんがよく読んでる漫画」

織莉子「兄は一体どこに行ったの……」

妹「分かりませんけど、多分明日の朝には帰ってきてるはずですよ」

妹「今はとりあえず寝ましょう」

織莉子「………ええ」

とは言ったものの二人とも心配で眠れるわけが無かった
321 :2m5aDMoZ0 [saga sage]:2012/05/27(日) 01:08:04.46 ID:zgW8fOrt0
少なくてすみません
次の投下は火曜日になると思います
見てくださった人ありがとうございます!
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 09:03:08.90 ID:E8i6WP8K0
おつ
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 17:54:26.94 ID:qpHTxjVDO
乙!
さらわれた人の道は大体2パターン…さて、兄はどちらやら…。
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/23(土) 13:45:27.04 ID:62tRNEQ+0
まだかー?
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/07/07(土) 18:23:17.28 ID:8vMboo/10
まだか……
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県) [sage]:2012/07/19(木) 14:25:17.60 ID:vUVVMsM50
まだか?






まどぅか?
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