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夜空「高校デビューする」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 23:13:01.47 ID:rQcY2VEh0
初ssです。
 
某はがない安価スレに触発されて立てました。
更新は遅めです。よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1346335981
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スイカバー @ 2025/06/16(月) 23:54:53.05 ID:7An/VCwoo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1750085692/

全レスゾーンゼロ @ 2025/06/16(月) 17:23:39.88 ID:/JulHR0so
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750062219/

バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/

秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749484073/

【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/

ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749227436/

【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749139545/

貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749038181/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 23:14:36.65 ID:/dWCl4eIO
安価か?
どちらにせよ期待
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 23:19:00.55 ID:rQcY2VEh0
 
 夜空「こ、ここが聖クロニカ学園か。いかにもリア充がいそうな校舎だ」
 
 夜空「わたし何かが入ってもいいのだろうか……ダっダメだ、弱気になっては」

 夜空「も、もう決めたんだ。高校デビューするって、やるしかない」
  
 夜空「もう、あんな青春の『せ』の字もない学校生活は嫌だからな」
 
  今日、私こと三日月夜空は新たな一歩を踏み出した。
 
   
  私は教室のドアの前まできていた。リア充になるための秘訣は初対面の印象らしい。
  パッと見、暗そうだったら非リア。明るそうだったらリア充。とネットには書いてあったのだ。
  だからここで明るそうなことを言ったらリア充に自然となれるはずだ。トモちゃんもそう言ってるし間違いない。
  ちょっと深呼吸する。よし、行くぞ。
 
  「>>4
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/30(木) 23:19:13.26 ID:EU9LfrRCo
せめて、ひとつふたつ書いてから立てろや
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/30(木) 23:20:27.97 ID:/uFvGAmU0
おい、関西…
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 23:20:33.48 ID:rQcY2VEh0
ミスった。
 
>>7
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/08/30(木) 23:22:10.20 ID:z/JGlbwEo
おはようございます(緊張気味)
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 23:35:01.70 ID:rQcY2VEh0
 夜空「お、おははようございままますっ」
 
 言った。言ってやったぞ。どうだトモちゃん。私は言ったぞ。 
 別に変なことも言ってないし、初対面としては好印象に違いない。
 ちょっと噛んだけどけどこれくらい平気なはず。勢いにのってもっと言うぞ。 
 
 夜空「こここれかかから、よよよろしくくおおおねがいします」
  
  言った。また言ってやったぞ、トモちゃん。私はやればデキる女だ
  どうだ、見たか。私の会話能力を。
 
 周りの反応
 >>9 
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 23:37:59.74 ID:/dWCl4eIO
プークスクス
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 00:02:40.75 ID:MsSEdi130
 夜空「…………えっ」
 
 少しのあいだ教室がどよめき小さな笑い声が聞こえてきた。何だこれは。
 これは私が笑われているのか?それとも別の誰かが笑われているのか?
 よく分からないが笑顔になってるからいいことなのだろう。
 
 トモちゃんも笑って、『夜空おもしろーい』と私を笑っているし多分、初対面は好印象だ。
 本当はもっと言いたいところだがあまり調子に乗るとスべるらしいのでこれくらいにしておこう。
 
 ――――――――――――――――――――――――
  朝のホームルームなどごたごたしたものが終わって『ふれあいの時間』というものになった。
  この学校では恒例なものらしく一時間使って自己紹介とかレクリエーションなどをやるらしい。
  親睦を深めるためだと担任の先生は行っていた。
 
 ラッキーチャンス。自己紹介だ。最初の挨拶でつかみは取れたし緊張もしてない。この勢いでガンガンいこう。
 このままいけば、私がこのクラスの人気者になってクラスの覇権を握るのも遅くない。
 そしてクラスだけには留まらず、ゆくゆく風紀委員長とか生徒会長とかになっていくのだ。
 
  夜空「フフっ」
   
  自然と笑みがでてしまった。おっと私の番の自己紹介が回ってきたみたいだ。
  よーし。
 
  夜空「三日月夜空です。」
  
  夜空「趣味は>>11です。よろしくお願いします」
 

 
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 00:07:08.82 ID:kKB1+WRLo
腹話術
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 00:19:32.95 ID:MsSEdi130

 夜空「趣味は腹話術です。よろしくお願いします」
 
 まずい。気が高ぶっていたのか勢いでどうしようもない嘘を言ってしまった。
 まあ、趣味が腹話術だからと言ってここでやらされるわけないので安心だ。
 別にバレなきゃ嘘にはならないし。まあ自己紹介はこのくらいで―――――
 
 女子「えー三日月さんすごーい。やってよやってー」
  
 夜空「えっ。いやぁーそのーちょっと……」
  
 男子「俺も見たい!と言うよりみんなも見たいだろ!?なあ」
  
 私、そっちのけで見たい見たいと言い出した。どうしたらいいだろうか。
 この状況でやらないとか言ったら絶対白けることは私でもわかる。
 えーと。
 
 やる、やらない 
 >>13
    
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/31(金) 00:21:16.21 ID:GTTTwSXMo
やる
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/08/31(金) 00:24:11.85 ID:Q6oYkn7Co
別の人がやる
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 00:52:54.35 ID:MsSEdi130

 やる、やるしかない、自分でついた嘘だ。自分のケツは自分で拭くさ。
 なんてどうだ、トモちゃん?今のいかにもリア充ぽかっただろ。
 
 ハハハッ、『夜空はリア充の中のリア充。キングオブリア充。リア王だよ』だって?
 さすがトモちゃん、分かっているな。でもまだまだだ私はまだリア充駆け出しの身だ、大げさだよ。
 
 夜空「えーと準備しますのでちょっと待っててください。発声練習しますので」
 
 クラスが『うおーマジで出来んのかよ』『三日月さん本格的ぃー』など口々に騒いでいる。
 清々しい気分だ、こんなに注目されるのは。
 それにリア充の特技『前フリで盛り上げる』をサラッと使うなんて凄すぎだろう。私は。
 クスクス笑いの声が妙に心地いい。人気者ってこんな気分を味わっていたんだな。羨ましすぎる。
 
 夜空『では、準備できました。いきます」
 
 夜空の腹話術のウマさ
 >>15
 
 すいません。寝ます。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 00:53:33.74 ID:MsSEdi130
ミスった
 
>>16
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 00:54:26.39 ID:MsSEdi130
なにやってんだ俺orz

>>18です。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/31(金) 00:56:31.61 ID:GTTTwSXMo
いっこく堂バリの極め芸
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 01:10:03.25 ID:eqxhy6eIO
投下する時はsage外したほうが人くると思うよ
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 01:24:35.58 ID:kKB1+WRLo
おいこいつリア充じゃねえか
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/31(金) 01:25:53.80 ID:9wuhDT7W0
デビューの方向性がおかしいwwwwwwww
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 07:14:26.01 ID:UYtqGkkDO
ここの安価はコンマ判定のがよかった気が
それとデフォで1文字右なのはインデントか何かか?

言いたい事はこれだけだ支援
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/31(金) 21:44:12.39 ID:MsSEdi130

今から投下します。
あと言い忘れてましたが>>1は遅筆です、どうかご容赦ください。

>>19>>22
ご指摘ありがとうございます。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/31(金) 21:46:02.12 ID:MsSEdi130
夜空「では、準備できました。いきます」
 

このままやるしかない、勢いがあればなんとかなるはず……
よっ弱気じゃダメだ、私にはトモちゃんがいる。腹話術なんて思わないでトモちゃんといつものように会話するだけだ。絶対やれる、うん。

夜空「今日はいい天気だなー。なぁトモちゃん?」
 
トモちゃん『そうだよねー。 なんかポカポカしててまさに春日和って感じがするよ、夜空ちゃん』

さっきまで少しざわついていたのに突然、静かになった。うっ、嘘がバレたのか?
そしてこんな感じでいいのだろうか?うまくできているか心配だが、とりあえずこの場を凌げればいいだろう。
まあ、勢いで続け――――――――
 
『えっ……嘘だろ……本当にできたのかよ』

『マジかよ……嘘だと思っていたのに……』
 
『ちょっと上手すぎない……私、別の誰かが喋ったのかとおもっちゃったよ……』

よく聞こえなかったが私のことを言っていることだけはわかった。やっヤバイ、このままだと確実に嘘だということがバレる。
適当に話してすぐに切り上げないと!
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/31(金) 21:47:12.32 ID:MsSEdi130
夜空「まっまあ、そうだよなトモちゃん。実に清々しい天気だ。なんか眠くなってきているぞ、私は」

トモちゃん『寝ちゃダメだよ?あーダメだね。ホントに眠そう……』

トモちゃん『よーし!そんな夜空ちゃんのために私が絶対に眠くならなくなる歌を捧げるよっ』
 
…………自分で言うのもなんだがこれ収拾つくのか?文字通り適当にやっていたらこんな流れになってしまったぞ。
勢いというものは恐ろしいものだな……もう引くに引けないし、当たって砕けろだ。

トモちゃん『曲名はぁースキャットマン・ジョンのスキャットマぁーン!!』
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/31(金) 21:47:49.98 ID:MsSEdi130





……もう、なるようになれ





27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/31(金) 21:52:14.44 ID:MsSEdi130
トモちゃん『I'm the Scatman―――――』

―――――――――――――――

トモちゃん『SKI-BA-BOP-BA-DOP-BOPS―――――』

―――――――――――――――

夜空「はぁっ……はぁっ……これで終わります……」

やりきったぞ、私はやりきったッ!。うまいかどうかはともかくやりきったぞ。
下手くそだったとしてもこんなに精一杯やったんだ。こんな私を見て嘲笑ったり、馬鹿にする奴はおそらくいないだろう。
というよりいないことを願う。私のリア充生活がかかっているんだ!どうかスルーしてくれ……

皆の反応
@大ウケ
Aややウケ
Bウケない。
Cその他
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/31(金) 21:52:48.96 ID:MsSEdi130
やべ
安価>>28
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/31(金) 21:53:37.78 ID:MsSEdi130
またやらかした。
>>30
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/31(金) 21:58:24.24 ID:3if+2I/Oo
1
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/08/31(金) 22:04:19.68 ID:Eb9WU6dAO


マジでリア充一直線じゃねぇか…


小鷹泣くぞ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 22:16:47.04 ID:eqxhy6eIO
いや、夜空がクラスの人気者になって小鷹に献身的になれば誤解されることはないと思うが
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/31(金) 22:20:36.43 ID:MsSEdi130
『すげェェェェェ!!三日月さんすごすぎだろ!!!!』

『あれっ?ちょっと感動しすぎて目から汗が……』

『正直、できないと思ってた。あんたすげぇよ……』

『このままいけば人間国宝だね。私、今のうちにサインもらっとこっ』

クラスが爆発的に盛り上がる。隣のクラスの先生が何があったのかと見に来るレベルだ。
後ろの方で黙って自己紹介を見ていた担任は、『リアル空いた口がふさがらない』状態になっていた。 
正直、なんなのだこの反応は。私はてっきり『なんだよ。超ダメじゃん、期待させんなよ』とか
『できないなら、言わないでほしーよね』とか言われると思っていた。
自分では下手くそだと思ったが実はそうでもないらしい。

『いやーマジですごいよ。私、びっくりしちゃったよ』
次の番の女子にそんなことを言われた。…………人から褒められるってこんなに嬉しいんだな。
正直やってよかった、これで私のリア充度も大幅にあがったところだろう。


ありがとう、トモちゃん。君のおかげだ。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/31(金) 22:59:47.51 ID:MsSEdi130
自己紹介も終わってレクリーエーションの時間になった。
今、教卓にはおそらく学級委員に立候補するだろう生真面目三つ編み女子が何をするか取り仕切っているところだが
なかなか決まらない。男子勢は校庭や体育館が使いたいらしく、女子勢はクラスの中がいいらしい。

私は正直どちらでもいい。レクリエーションと言っても何をやるのが定番なのか見当もつかないからだ。
レクリエーション、もとい遊びというのには無関係な学校生活を送ってきた。中学三年間ずっと……

中学時代、私が学校でしたことといえば、勉強、寝たふり、読書の三つだけしかなかった。
登校したらまず勉強、授業間の休憩は寝たふり、昼休みは黙々と読書をしていた。このローテーションは毎日だった。
もちろん話しかけてくる奴なんて一人もいなかったし、体育の時間に二人組も作れなかった。
く、くそぅ、思い出しただけで涙がでそうだ。よく耐えれたな私は。

『もうっ全然決まりませんね。このままじゃ埒が空かないので、うーんと……』

三つ編み女子、まあ学級委員と呼ぶことにしよう。そいつが何かを探すようにクラスを見渡して

『よしっ。じゃあどこで何をやるかは三日月さんに決めてもらいましょう』

夜空「ひゃいっ、な、なんで私が?と言うよりこんなこと私にブン投げていいのか!?」

『いいです、いいです。むしろ決めてください。みんないいでしょ!?」

『三日月さんならOK、OK。モーマンタイ』

『どーいでーす』
 
前言撤回。あいつは学級委員にふさわしくない。自分がまとめられないからってぶん投げるとかひどすぎる。
まあ、皆が私でいいと言ってくれるのは結構嬉しかったりするが。
じゃあ、お言葉に甘えて……

どこで遊ぶ?
@校庭
A体育館
B校舎全体
Cその他(ただし学校内)
>>35 
何して遊ぶ?
>>36


35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 23:13:52.94 ID:eqxhy6eIO
礼拝堂はあり?
なしなら?
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 23:15:05.00 ID:eqxhy6eIO
ごめん上2ね
安価下
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 23:17:30.42 ID:oN97qSZB0
鬼ごっこ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/31(金) 23:20:36.51 ID:J5zIq1ioo
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/31(金) 23:49:54.02 ID:MsSEdi130
夜空「じゃあ、体育館で鬼ごっこがいい」

我ながら無難な選択だと思う。過激なことやって登校初日から停学とか謹慎になったらたまったもんじゃない。
それに、私が唯一知っている遊びだからな。

『鬼ごっこかぁ……まあ、皆ルール知っているし、わかりやすい。でも、終わりが分かりにくいなぁ』
 
何なんだこいつ。ブン投げしといて答えたら否定するとかひどいな。絶対こいつはリア充になれないと思う。
リア充になっても私が認めない。絶対。

『あっ。じゃあ全滅鬼でいいかな?三日月さん』
 
夜空「全滅鬼?なんだそれは?」

『鬼にタッチされた人も鬼となっていく鬼ごっこのことだよ、面白そうでしょ」
 
夜空「むっ……意外と面白そうだな。それでいい」

 
こいつの意見に同意するのは気に食わないが、普通に面白そうだった。
大人数の鬼が生き残りの奴を捕まえる、なかなかリア充ぽそうな遊びだな。

『じゃあ、先生いいですよね』

先生の了承が降りたので私たちは体育館に向かことになった。


――――――――――――――――――――

夜空は最初鬼かどうか
>>39


今日は終わりで 


40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/31(金) 23:50:57.80 ID:MsSEdi130
またかorz
>>41
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/08/31(金) 23:51:59.69 ID:Q6oYkn7Co
鬼じゃない
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/01(土) 00:51:42.47 ID:39FRBA37o
安価下2とかにすれば?
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/01(土) 00:57:35.32 ID:yb6QQwKIO
夏厨蔓延る中完成度高いSSなのに安価ミスだけが残念
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/01(土) 12:10:08.37 ID:11iqy5/IO
投下する前に一回更新するといいかもね
この夜空がいずれ第二の日向になることはあるのか
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/01(土) 22:46:06.18 ID:vnDr2qTe0
投下します。
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/01(土) 22:46:51.04 ID:vnDr2qTe0
ジャンケンの結果、私は鬼ではなかった。くそっ、私が鬼だったら全然捕まらない最後の一人を捕まえて
『キャーっ、三日月さんすごーい』とか『さすがリア充の三日月さんだ!』とか言われるチャンスだったのに……

まあ、タラレバで話しても仕方ない。どうせやるなら最後の一人になるまで生き残ってやる。
有言実行する女だぞ、私は。

夜空「……それにしてもやっぱ広いな。この学校の体育館は」

入学式の時にも思ったがほんとに広い。広すぎて入場した時に『うひゃへ!?』みたいな変な声をだしてしまい
座っている上級生に怪訝な顔されたのははっきりと覚えている。すごい恥ずかしかった。アレは。

『よーし、皆逃げましたかぁー?よーいドン!』

三つ編みがマイクを通して言う。どうやら奴が最初の鬼らしいな。フンっ、私を捕まえられる物なら捕まえて―――――
し、しまった!もう始まっているじゃないか。私が嫌な思い出に私浸っている間にみんな逃げてるし!
は、早くにげないと。

夜空の足の速さ

コンマの右端二桁を使います

00〜10現代の韋駄天
11〜30瞬足
31〜70普通
71〜90鈍足
91〜99ナマケモノ並み

安価下2
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/09/01(土) 22:49:42.85 ID:NIJe6dpQo
始まったか
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/09/01(土) 22:50:55.63 ID:NIJe6dpQo
連投でもいいの?
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/01(土) 22:52:27.25 ID:vnDr2qTe0
>>48コンマなんで別にいいですよ
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/01(土) 23:21:08.18 ID:vnDr2qTe0
最初、私はめちゃくちゃ出遅れたがなんとか逃げ切ることができた。奴の足があまり早くなかったのがせめてもの救いか
一番最初に捕まらなくてよかった。始まってすぐに捕まるとか捕まえた方、捕まった方にもなんの面白みもないからな。

――――――――――――――

私は体育館の前の方にある壇上まで逃げていた。ここには垂れ幕やピアノやら物が、たくさん有り隠れる所が多いのだ。
鬼の数も結構増えてきたし、それらを全て逃げきれるスタミナや足の速さは私にはない。だから隠れながら逃げるのが
一番得策だ。卑怯だとか思われてもかまわない。私は目的のためなら手段は選ばない人間だ。
目的のためなら私はとことんクズになれるのだよ。フハハッ。

夜空「よしじゃあどこに隠れようか?うーん、そこの垂れ幕に包まればやり過ごせそうだな」

私は垂れ幕の恥を掴んで体に巻き付けようと

夜空「んっ?」

なにかいる。さっきまで気づかなかったが垂れ幕が人一人分くらい膨らんでいるのだ。
なんかモガモガ言っている。まさか絡まっているのだろうか?だとしたらバカすぎるが。
とりあえず、力任せに引っ張る。

夜空「誰だ?お前は!」

誰がいた?

>>51
 
やっぱなれないんで戻しました

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/01(土) 23:26:21.71 ID:5w2u/nxIO
せな
無理ならこだか
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/01(土) 23:28:19.05 ID:5w2u/nxIO
ていうか時期的に小鷹の方が無理か
人物安価は原作登場人物なら誰でもいいのか?
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 00:05:37.74 ID:+z1+436C0
夜空「誰だ?お前は!」

私は垂れ幕を力任せに引っ張る。それによって絡まっていた垂れ幕がすごい回転をしながら元に戻っていく。
その中から姿を現したのは金髪碧眼でちょっと涙目になっているヘンテコな女だった。

夜空「……なんだこいつ?気持ち悪っ」

???「ちょっと!!気持ち悪いとはなによ。初対面の人に言うことじゃないでしょーが!!」

夜空「……なんだこいつ? キモッ」

???「二度も言う必要ないじゃない!!つーかさらっと『気持ち悪い』を『キモっ』に変えないでよ」

星奈「あたしは柏崎星奈。この学校の理事長の娘よ、そんなこともしらないわけぇ?」

夜空「いや、知りたくなかった。理事長の娘が垂れ幕に引っかかってもがいていたなんて……」

星奈「ひ、引っかかってなんかないわよっ。な、なに勘違いしてんのよ」

こいつ。外見が私が一番嫌いなポイントを全て網羅している。
頭の悪そうな金髪。憎たらしい顔。だらしなく、むだに脂肪が多い胸。キモイ言葉遣い。
まあ、いろいろ出てくるが一番気に入らないのが、こいつがリア充が好む外見と一致しているからだ。
黒髪は地味ぃ?胸はでかいほうがいいぃ?アホの子は守ってあげたくなるぅ?そんなの糞くらえだ。
『小悪魔☆アゲハ』とかいう雑誌にはこんな感じの奴しか載ってなくて吐き気がしたぞ私は。

夜空「じゃあ話題を変える。何してたんだ?こんなところで」

星奈「そ、それは…………」

星奈は何をしていた?
>>54

>>53
小鷹は時期的にまだ無理です。夜空が一年生ですので。

これで終わり。うーんなかなか進まないねぇorz
安価ちょっと減らして書き溜めして投下したほうがいいですかね?
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/02(日) 00:12:29.63 ID:LIn7ksIK0
鬼になって元鬼をおっかていたが、転んで絡まった
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/02(日) 00:14:16.93 ID:c+Su4cQ70
安価だけじゃなくコンマ判定とか入れるともっと面白いと思うけどな
>>27とか
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 23:42:08.70 ID:+z1+436C0
よし投下します
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 23:43:21.94 ID:+z1+436C0
星奈「鬼になっちゃったから三つ編みの子を追いかけてたら転んだのよっ!!そしたら垂れ幕があって引っかかっちゃったの。」

夜空「んっ?……悪いがもう一度言ってくれないか?」

星奈「だからあたしが鬼だから追いかけてたら転んで、今の状況!!」

夜空「……?何言ってるんだコイツ。誰か翻訳頼む」

星奈「ふっざけんじゃないわよっ。アンタ絶対わかってるでしょーが!!」

夜空「垂れ幕に引っかかってバカみたいに、もがいていたのは分かった」

星奈「ひっ、引っかかってなんかないわよ。体に巻いてただけよっ」

バカかこいつ。そして、さっきからこいつの言っていることの意味がさっぱり分からん。
なんで鬼なのに元鬼の三つ編みを追いかけるのか。行動が意味不明すぎる。

うーん……あっそういうことか。実はこいつはガチで鬼で三つ編みを捕まえて地獄に連れて行く。とかそんな感じか。
それならこいつの言っていることも理解できる。いや、こいつなんて呼んではいけないな。地獄の使者に敬意を払わねば。

夜空「閻魔翌様のお遣い、誠にご苦労様です。いやー地獄に送るのも大変ですよね」

星奈「バカにすんじゃないわよっ!」

地獄の使者じゃないとすればなんなんだこいつは?このまま続けても埒が明かない気がする。
なんかもう、どうでも良くなってきた。……無視するか。
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 23:44:34.20 ID:+z1+436C0
夜空「よし、とりあえず垂れ幕に隠れるか」

星奈「ちょっと無視してんじゃないわよ」

夜空「おっ!意外といい素材使ってるな」

星奈「ちょっとっ!!!!」

いきなりでかい声出されたので耳が痛い。マジでなんなんだこいつ。なんかまた涙目になってるし。

夜空「バカでかい声出すな!私の居場所がバレるだろーが」

星奈「あたしのこと無視するからよっ!!」
 
面倒くさすぎて、もうヤダこいつ。さっさと消えて欲しい。
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 23:45:19.32 ID:+z1+436C0
夜空「いいから早く自分のクラスに戻ってくれないか。鬼ごっこで私は忙しいんだ。」
 
星奈「何言ってんの?自分のクラスに戻れって言われてもあたしのクラスはここよ」

夜空「は?…………」

今なんて言った?なんか意味不明なことを口走っていたが

星奈「聞こえなかったの?あたしのクラスはここよ」

夜空「妄想を現実のことと勘違いしてるのか……一度病院に行ったほうがいいんじゃないか?
   一人で行くのが嫌なら私もついて行ってやるから。早く行こ?なあ」

飛びっ切りの笑顔で優しく言ってやった。
こいつ、頭が本格的におかしい。若年性認知症か?正直こんなやつと関わりたくないが
どんな奴にも優しく接するのがリア充だと私は思う。私ってホントリア充だな……
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 23:46:09.85 ID:+z1+436C0




星奈「あたしのクラスはここよっ!!!!」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 23:47:08.48 ID:+z1+436C0
さっきより数段でかい声を出したので鼓膜が破れそうだ。居場所もバレるし、やめてくれホント。あとちょっと鼻声なのはなぜなんだ。

夜空「現実を見ろ。もし仮にお前がこのクラスだったとしたら入学式にもいたはずだし、
   自己紹介の時もいたはずなんだよ。でもお前はいなかった。よってこのクラスではない」

星奈「それは………………」

星奈「ね、寝坊しちゃったんだから仕方ないじゃない。学校着いたらすでに入学式は終わってて、
   自分のクラスに行っても誰もいないし、職員室に行ったら担任の先生らしき人に
   『遅かったなぁ、今、体育館で鬼ごっこやってるよ。詳しいことは先生分からないから
    三つ編みの生徒に聞いてね。先生は忙しくて行けないけど。ハッハッハッ』とか
    言われて……」

星奈「で、体育館に行ったら三つ編みの子が走り回ってて、近づいて聞こうとしたらなんかタッチされて
   『よーし、捕まえました。これからバンバン捕まえましょう!』って言われたから私が鬼になって――――」

夜空「ちょっと待て。お前の名前、もう一度教えてくれ」

星奈「うん?また私の素晴らしい名前を聞きたいの?柏崎星奈。柏崎星奈よ。で。えーとなんだっけ……
   あっそうだ。三つ編みの子の足が――――」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 23:48:19.76 ID:+z1+436C0
まだブツブツと話を続けているがそんなことはどうでもいい。さっきまでこいつが言っていたことが全て分かった。
まず最初にこいつは全滅鬼をただの鬼ごっこと勘違いしてる。ルール知らないから鬼が鬼を捕まえようとしてたのだろう。

次に、こいつが同じクラスであるということだが…………多分本当だ。朝のホームルームの最初らへんに担任が出欠席を取っていたが
柏崎星奈という名前を呼んでいたが反応はなかった。私は『初日からいないとかどんな奴なんだ』とか思っていたが、まさかこいつだったとか。

んっ?ちょっと待て、思い出せ私。確かその時私の隣の席空いてなかったか?で目の前の超残念な奴が欠席というか遅刻でその時いなかった。
 
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 23:49:14.12 ID:+z1+436C0




                  えっ?……………………




64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 23:50:03.85 ID:+z1+436C0
夜空「ま、まさかこいつが私の隣ィィィぃ!!!!」

星奈「うひゃあ!!」

腹の底から大声というか絶叫を出してしまった。いや、まさか。そんな嘘だろ……嘘だと言ってくれ誰か……
同じクラスというのは正直どうでもいい。いや、やっぱこいつと同じ空間の空気を吸うのは胸糞悪い。だが百歩譲って我慢しよう。
だがこいつと隣の席というのはなんだっ!?神様はなんて残酷なんだ…………


星奈「び、びっくりしたじゃない。いきなり大声出さないでよ」

夜空「黙れ。だが今のは確実に鬼が寄ってくるな。どこかに逃げないと……」

夜空「…………あ゛」

私はダッシュでそこから離れた。よく考えてみるとこいつ鬼じゃないか。
有限実行するために捕まるわけいかないし、まずこいつに捕まりたくない。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 23:50:44.88 ID:+z1+436C0
星奈「な、なんで逃げるのよぉぉおぉ」

後ろにちらっと振り返ると泣きながら追いかけてきていたた。つーか何で泣いてるんだ。さっきから涙目になったり鼻声になったりしていたが
今は鼻水ダラダラ流しながら号泣してるぞ。キモすぎる。

星奈「まちなさいよぉぉぉぉおぉ」

足早っ!十メートルぐらい差があったのにもう縮めてきた。いったいどんな足してるんだ。
あぁっもうダメだ、捕まる。私は元々足は早くないし、こんな足の速さした奴に勝てるわけない。

星奈「まってぇぇえ。おいていかないでぇぇぇえ」

あっ。捕まった。顔をクシャクシャにするくらい号泣してる奴に捕まる私。 惨めだ……

――――――――――――――――――――
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/02(日) 23:55:36.62 ID:+z1+436C0
今日は登校初日なので二時間目『ふれあいの時間』のあと帰りのホームルームをやって終わった。
早く終わってよかった。アイツと隣とか結構覚悟のいることだからな。

夜空「よし、今日は早く終わったしどこか行くことにするか」

今日一日でだいぶ疲れた。自己紹介まではメチャクチャ絶好調だったのだが
柏崎星奈とかいう残念な変人クソ野郎に絡まれてしまったあたりから絶不調になってしまった。
正直、どこかで気分転換したい


@本屋
Aゲーセン
B帰る
Cおや?後ろに誰かついてきてる
Dその他
 
>>67
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/03(月) 00:05:47.65 ID:ju+MrkWYo
ひとりカラオケ
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 22:28:49.32 ID:5XH/Pd98o
パキスタン
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 23:28:58.07 ID:Ad5iID2O0
投下します
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 23:29:42.95 ID:Ad5iID2O0
夜空「よ、よし。トモちゃんと一緒にカラオケを下見にいくか」

駅のホームを出たらすぐに格安のカラオケ店があるのを私は知っている。リア充になった時のために困らないようにと調べておいた。
だが調べておいただけで、行ったことなんて一度もない。中学校生活三年間、友達なんていなかった私には絶対に縁のない場所だったからだ。
学校が終わったら速攻で直帰していた私は当然、寄り道なんてしたこともなわけで……

私にはカラオケなんて手が届かない。いや、届くことさえ許されない天上の領域だったのだ、
西遊記で例えて言えば、『天竺』と言うところか。当時、非リアの私にはカラオケというのは眩し過ぎる場所だった。

夜空「……高校デビューするって私は決めたんだ。リア充になる為には避けては通れない道、行くしかないっ!!」

正直、足が竦む。だってカラオケなんてリア充が行く場所で、非リアの私は行く資格があるのか分からないからだ。
『お前、リア充じゃないなっ!?立ち去れぇぇぇえ!!!!』なんて怒鳴られてしまうのかもしれない。

行かない。という選択肢も取れるがそうもいかない。 
私がリア充になった時、一度もカラオケに行ったことがないなんて、もうそれだけで非リア確定だ。
『行ったことないなんてヤバイな……』とか『三日月さんって非リアなんだね……』とか絶対言われる。それだけは嫌だ。
なるべく早く済ませていたほうが良い。

夜空「それにカラオケというのは物凄く楽しいらしいしな、よし!行こう」

どうせ行くなら楽しんでいこう。今日で結構リア充に近づいた気がするし、行っても平気だろ。
トモちゃんもいるし大丈夫だ、大丈夫。頑張れ!私。
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 23:30:22.63 ID:Ad5iID2O0
私は駅前まで来ていた。お目当てのカラオケ店はそこのスクランブル交差点を渡ったところにあるビルの4階らしい。
細かいところまで調べていなかったのだが、ビルの広告にデカデカと案内が書いてあって助かった。

夜空「こ、ここか」

ビルの中の狭い通路を歩いていると、階段はなく、古そうなエレベーターが一機だけあった。
四階の欄には『カラオケの鉄ちゃん』と表示されている。

夜空「うっ……」

おそらくエレベーターが四階で開いたら、すぐ……だろう。階段があったら引き返すこともできるのだろうが
エレベーターなので乗ったら最後、だ。途中でやめることなんてできやしない。

目いっぱい口を開いて深呼吸する。呼吸を整え、ハンカチで汗を拭く。水筒で水分補給する。
制服が乱れていないか確認する。靴をしっかり履く。
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 23:30:59.46 ID:Ad5iID2O0




………………よし。

私は四階へのボタンを押した。


73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 23:31:58.35 ID:Ad5iID2O0
一階から四階につくまでに私の心拍数は50ほど上がった気がする、なんか心臓が痛い。
チーンとエレベーターが目的地に着くときのお馴染みの音がする。そして自動にドアが開く

「「いらっしゃいませー」」

夜空「ふにゃいっ!!??」

フツーにビビって変な声出してしまった。なんで開いた瞬間、一斉に言ってくるんだ。結構怖いよ。一人ならなおさらだ。

「お一人様ですかー?プランは何にします?フリーにします?それとも時間制にしますか?
 時間制ならオススメのプランがありますよ。二時間で五百円ポッキリなんですよードリンクバー付きで」

夜空「ひゃっ、ひゃいっ??」
 
店員の女が聞いてくるが、そんなことより心拍数が今すごいことになってる。ちょっと時間をくれ。
あと、フリーとか時間制とか言われてもカラオケビギナーの私にはさっぱり分からん。
ここは安そうなオススメにしてみるか。
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 23:33:03.97 ID:Ad5iID2O0
夜空「じゃっ、じゃあその、おっオススメで」

「かしこまりましたぁー。一名様ごあんなーい」

夜空「ひゃっ!?」

突然、大声出さないでくれ。心臓がはち切れそうだ。他のカラオケ店もこんな大声だしているのか?それともここだけか?
私はカラオケ初めてで場馴れしてないのに、さっきからズカズカくるから勢いに押される。……カラオケって怖いなぁ
でも、門前払いされなくてよかった。あっ。あと、トモちゃんもいるんだから一人じゃないだろう店員。

夜空「おー部屋はこんな感じになっているのか……いかにもリア充っぽいな」

生まれて初めてカラオケボックスというのを生で入った。本で見たのと一緒だ、すごい!
どうだトモちゃん、私は今、リア充の『天竺』と呼ばれる地に降り立ったぞ。どうだ!!

夜空「とりあえず、荷物を置くか。なあ、トモちゃん」

荷物を置き、ソファに腰掛ける。はぁ……なんかここまで来るのに疲れた。
でも、なんかすごい達成感があるので良いか。

夜空「よし、頑張ってここまで来たんだ。リア充っぽく楽しく歌うぞ!!」

私は説明書を読みながら端末装置に曲を入力した。
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 23:34:57.32 ID:Ad5iID2O0


何の曲を歌う?

歌手名と曲名
>>76
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 23:35:16.23 ID:GSUPI7Iq0
赤燈
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/08(土) 23:35:55.05 ID:oStgvGz70
ALI PROJECT 
亡國覚醒カタルシス
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 23:37:21.56 ID:GSUPI7Iq0
ごめんなさい
歌手名忘れてました
acidman
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/09(日) 00:51:36.95 ID:J3aNR/Jd0
夜空「よし、頑張ってここまで来たんだ。リア充っぽく楽しく歌うぞ!!」

ピッという音が端末装置から鳴った。どうやらこれで曲が入力されたっぽいな。
人生初のカラオケの最初の曲だから頑張らないと。


『ACIDMAN 赤橙』

『眠りーのあさーい朝の回路♪ 埃ぃーにまみーれてるーカイト♪』

『ふわふわーのー音ーが眠ぅーてるー♪ そこはーかとなーく日々はぁー続き……』

おっ。出だしは良いんじゃないか?どう?トモちゃんうまい?
えっ?『すごい!!歌手になれるよ!!夜空ちゃん』だって?ふふっ、ちょっと褒め過ぎだよトモちゃん。

『たいよぉーうと空のあいだー♪ 静かに開いた、せかいにー♪』

『あこがぁーれーてぇー しーまったんだろーうかー♪』

次はサビだ。ここが一番盛り上がる場所だから力強く歌おう。
こういう気配りというか、意識が大事にするのがリア充だ。
それができる私はリア充にまた一歩踏み出したな。

『赤い煉瓦をそっと積み上げてー♪ 遠き日ぃーのまほーうをかけてみるー♪』

『丸いちーきゅうのー裏側ならー♪ こーれーでぇー行ーけぇーる……』

ヤバイ!!。楽しい。カラオケ楽しい。何これ、リア充はこんな楽しいことをしていたのか!!
時間があればずっとに歌っていたい。

『黄金色に輝く音をー♪ いーつーかぁー奏でよーおおー』
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/09(日) 00:52:14.52 ID:J3aNR/Jd0



――――――――――――――――――



81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/09(日) 00:55:11.58 ID:J3aNR/Jd0

『ラン♪ ラルラン♪ ラルラリララー♪』

『ララル♪ ラン♪ ラルラン♪ ラルラリララ……』 

アウトロが終わり、演奏が終わった。歌い終わった後のなんていうのだろう?
余韻?が妙に心地良いし、それに物凄く楽しい。まだ一曲目だが来てよかった。

しばらくするとモニターの画面が切り変わり採点モードというのになった。
音程が合っているか。強弱はついているか。とか、ビブラート?とかいうのができているか。などを
色々チェックして歌唱力に点をつける機能らしい。

私の点数は何点だろう?

夜空の歌のうまさ

右端二桁のコンマを使います。
@コンマの数値が50以下 50−コンマの数値+50で計算します。
Aコンマの数値が51以上  そのままの数値が点数 ✽77 88 99は100点

例 @コンマの数値=32 50−32=18 18+50=68点
  Aコンマの数値=72  72点

となります。
安価
>>82

寝ます。すいません。

>>78さん
初めて聞いたけどメチャクチャ良い曲ですね。好きになりました
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/09/09(日) 00:58:14.04 ID:T1aYm1Kio
おやすみ
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/09(日) 01:32:23.80 ID:d69j4nMIO
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 23:05:22.40 ID:V/CnPoxj0
投下します
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 23:06:05.82 ID:V/CnPoxj0

モニターの『採点中』がとても長く感じる。私の初めてのカラオケで最初の曲だからなのだろうか?
点数が気になってしょうがない。自分としては音痴という訳ではないと思っているし、うまく歌えた気がする。
……これで点数が低かったら、笑い事じゃないが。

端末からピッピッピッと細かい音が鳴り、モニターに『採点完了』の文字が表示される。
き、緊張してきた。体がソワソワして落ち着かない。

パっとモニターに表示された点数は


    『96点』


夜空「……へっ!?」


夜空「……へっ!?」

言葉が出ない。えっ?これマジ、機械の故障とかじゃなくて?
いやいやいや。自惚れるな私。これは嘘。絶対嘘。私がこんな点数取れるわけない、
リア充の中のリア充『リア王』が取るべき点数だろうこれは。うまく歌えたとは思ったが流石にコレはない。

とりあえず私の取るべき行動は……
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 23:07:02.75 ID:V/CnPoxj0
夜空「店員に連絡したほうが良さそうだな」

私はドアのすぐ脇にある掛かり付けの電話をとった。

夜空「す、すいません。○号室の採点機能がこ、こわれているのですが……」

『そんなことないですよ、お客様。当店では点検、管理を厳重に行なっておりますので。
 また、採点機能だけが壊れるということはありえません。壊れるなら全て壊れますから』


ブツッと電話が切られる。

えっ?コレ壊れていないのか?嘘じゃなくてマジで?ホントのホントに?マジモンで?
ガチで?マジで本気で?マジで信じていいの?

えっ?えっ?えっ?
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 23:07:47.53 ID:V/CnPoxj0




えっ?……………………




88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 23:08:26.90 ID:V/CnPoxj0
夜空「ふぁぁぁぁっぁぁああああっっっっつ!!!!」

ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!この点数!?私が!?う、うううそじゃない!?
言葉じゃ言い表せないほど嬉しい!!トモちゃん、涙が出そうだよ……

夜空「いやぁぁぁぁぁあああはっはぁぁぁぁ」

自分を抑えられない、いや、むしろ抑えたくない!!

夜空「きゃぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁあ」

この感情をしばらく発散もとい暴走させよう!!

夜空「うにゃあぁぁぁぁぁぁぁぁああ」


――――――――――――――――――――


89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 23:09:09.05 ID:V/CnPoxj0
嬉しすぎて少し取り乱してしまったが、ちょっと落ち着いてきた。さっきのテンションはちょっと半端なすぎた。

今の私は最高に気分がいい。まさか自分がこんな高得点を取れるとは思っていなかったからだ。
初日で、リア充の階段を一気に駆け上がっている実感が確かに感じられてる。私すごいな、改めて思う。

いやーカラオケ楽しいホント、この採点機能考えたやつ天才だな、尊敬するよ。
まさにリア充のリア充によるリア充のための娯楽って感じだなカラオケって。

夜空「よし、次は何歌おうか?」

まだカラオケは始まってばかりだ。時間もまだ全然余裕があるし、ガンガン歌おう!
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 23:10:29.68 ID:V/CnPoxj0


何の曲を歌う?

歌手名と曲名
安価>>91
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 23:15:49.30 ID:CzoeLmWIO
花澤香菜 恋愛サーキュレーション
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 23:16:24.39 ID:Rc7ZXUdVo
The Boss hossのMy way
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/10(月) 23:20:45.27 ID:fs5ktJpyo
順調にリア充の階段を登ってるな
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 23:51:05.95 ID:V/CnPoxj0
夜空「よし、次は何歌おうか?」

花澤香菜 恋愛サーキュレーション』

『せーの! でもそーんなんじゃ だーめ♪』

『もうそーんなんじゃ ほーら 心は進化するよ♪』

『もーっと、もーっと♪』

さっきの曲とはまったくと言っていいほど違う曲調の歌にしてみた。
あまり似たような曲ばかり歌っていても面白くないし、単調になってしまうからな。


『言葉にすれば消えちゃう関係ならっ♪ 言葉を消せばいいよって♪』

『思ってたっ恐れてた♪ だけどあれ?、なんか違うかも♪』

『千里の道もいっーぽから♪ 石のように固いそんな意思でー♪』

なんか結構歌詞が深いな……考えさせられる。
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 23:52:01.03 ID:V/CnPoxj0
塵も積もれば大和撫子?』

いや、違うだろ。『塵も積もれば山となる』だろ、普通。
って歌詞に突っ込んでどうするんだよ私。

『ふわっふわりー♪ ふわっふわるー♪』

『アナタが名前を呼ぶー♪ それだけで宙へ浮かっぶ♪』

このラップ?って言うのか?そこの部分が気に入った。
歌っててちょっと楽しい。『歌を歌う』とは少しちがう気もするが楽しければ良いや。

『かーみーさーまありがとーお♪ うんーめいのいたずらでもー♪』
 
『めーぐーり逢えたことがー♪ しあーわーせーなの……』

やっぱこの曲、歌詞が深い。曲調に反して良いこと言ってる。
私、トモちゃんと出会えてから毎日、幸せを感じてるよ。ありがとう、トモちゃん。

えっ?『私もだよっ、夜空ちゃん!!』だって?んっ……そこまで言われると照れちゃうよ///
よ、よしてくれ、トモちゃん。



――――――――――――――――――――


96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 23:55:15.17 ID:V/CnPoxj0
曲が終わり、採点に入った。次は何点が出るのか楽しみだ。
点数が高いと自分が歌上手いという自信が持てる。

夜空「よし、何点だ!?」

モニターが切り替わった。

右端二桁のコンマを使います。
@コンマの数値が50以下 50−コンマの数値+50で計算します。
Aコンマの数値が51以上  そのままの数値が点数 ✽77 88 99は100点

例 @コンマの数値=32 50−32=18 18+50=68点
  Aコンマの数値=72  72点

補正70以下の場合、+10点

安価>>97
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 23:55:38.09 ID:yHQpZUUa0
いけー
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/09/10(月) 23:58:59.79 ID:MnsVKsVUo
うますぎワロタ
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/11(火) 17:48:24.23 ID:JxHi5qIFo
いや、100−数値でいいだろ
なんで50,50に分けるんだよ
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 21:18:35.30 ID:pgW9ntyIO
50点以下が出ることはほぼ無いからじゃね?
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 23:13:37.61 ID:Bwyyz476o
ほぼっていうか確実にでない
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/16(日) 23:58:50.23 ID:dsL+6pbd0
投下します
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/16(日) 23:59:21.21 ID:dsL+6pbd0
軽快な音楽が流れ、少し間を置いて点数が表示された。
さっきは上手くいったが、次はどうだろうか?

『91点』

夜空「…………マジか」

やっぱり私は歌が上手いんじゃないだろうか?隠れた才能だなこれは。
……採点機能って良いな。点数高いとテンション上がる。


夜空「カラオケってホント楽しいなぁ……」

私は少しうっとりしてしまう。歌い終わったあとの達成感がすごい。
それに歌っていると嫌なこととか全て吹っ飛ぶ気がするし。

夜空「ちょっと休憩しようか、トモちゃん」

二曲しか歌っていないが、なんだか喉渇いた。初めてだったし緊張していたからか。
あ。そういえばさっき店員が『ドリンクバーも付く』とか言ってたな。
行ってみるか。
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/17(月) 00:00:56.65 ID:OYYw/q5t0


――――――――――



カウンターのすぐ脇にドリンクバーはあった。私がグラスに麦茶を汲んでいると店員が話しかけてきた。

『すいませーん。今からイベントをやるんですけど参加しませんかー?』

夜空「イベント?」

思わず聞き返してしまった。イベントなんてやっているのかここの店は。
どんなことやるんだろう?

『歌自慢大会というものをやっているんですよ。景品もでるんです。
 どうですか?もし良かったら参加してくださいー』

夜空「えっ。えーと……」

どうしよう。ここは参加するべきか、しないべきか、迷う。参加したほうがリア充ぽい気がするが
今日初めてだし、まだそういうことには関わらない方がいいのかもしれない。うーん。

『参加してくださいよ。ホラっ!楽しいですよっ』

夜空「ちょ、ちょっと待ってください」

そ、そんな急かさないでくれ、まだ心の準備ができてないんだ。
……最初にも思ったが、なんでこんなにグイグイ、ズカズカと迫ってくるんだ。
他の店もそうなのか?違う気がするんだが。それに結構馴れ馴れしいし、こんな接客で大丈夫なのか。

参加するか、しないか
安価>>105
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/09/17(月) 00:02:13.57 ID:MivMWCxAO
参加する
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/17(月) 01:34:11.06 ID:OYYw/q5t0
夜空「さ、参加します」

私は結局参加することに決めた。リア充になるためならこういうことを経験しとくのも良いと思ったからだ。
それに、私の歌がどれだけ上手いのか試したくなった、というのもある。
やっぱり、機械の採点と人じゃ全然違うと思うしな。

『ありがとうございますー、では私についてきてくださーい。
 あっ、荷物をお忘れなら至急取ってきてくださーい。ここで待ってますから』

夜空「はっ、はい……」

さりげなく命令された。いつもの私ならカチーンときているはずだが、勢いに飲まれてちょっとたじろいでしまった。
接客じゃなくて別の何かだろコレ。こんなんでホント大丈夫なのか?

『早く、早くー。ホラっ、走って!!』

夜空「ひゃ、ひゃい!?」

なんか色々ひどいがとりあえず自分の部屋へと向かった。
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/17(月) 01:35:00.54 ID:OYYw/q5t0



――――――――――


荷物を持ってカウンターに戻ると店員がソワソワしながら立っていた。

『もう、遅いよー、早くしないと始まっちゃうよー』

一応、私は客なんだが……タメ口はダメだろ店員として……

『よし、行くよっ』

夜空「わわっ!?」

私の手を取って走り出した。それも結構な勢いで。よく学校では『廊下は走っちゃいけません』とか言うものだが
カラオケ店では走ってもいいのか?しかも店員が。他の客にぶつかったりしたらどうするんだろう。
それに、もう完全にタメ口だな。

『間に合ったかなー?付いたよ』

案内されたのはVIPルームみたいな結構な値段が張りそうな広い部屋だった。
その中には若い女性や中年の男性、老人など数えてみると八人がいた。私も含めると九人。この人たちが参加する人か。

店員が机に置いてあったマイクを取り




『皆さん、お待たせしましたーこれから、カラオケのど自慢大会を開催しまーす!

108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/17(月) 01:36:26.20 ID:OYYw/q5t0
一斉に拍手が沸き起こったので、一応私も拍手をしておいた。
それらしくなってきたな。うっ、なんか緊張してきた。

『今から、ルール説明を行います。まあ、ルールと言っても簡単なので安心してください。
 一人三曲歌って点数の合計が一番高かった人の優勝です。また同じ曲はダメです』

『順番はくじで決めたいと思います。あ、あと私もこのイベントに参加しますので。
 よろしくお願いします』

えっ。コイツも参加するのか。仕事中なのにいいのか?どうなってるんだこの店は?
それに、コイツが買ったら景品はどうなるんだ。あ、今気づいたが景品が何か聞いてないな。

夜空「景品って何なんですか?聞いてないんですが……」

『景品はまだ内緒。だってそっちのほうがワクワクするじゃん?ねぇ?』

いたずらっぽく笑いながら言われた。ムカつく、早く教えろ。
それにさっきから私にだけタメ口なのもムカつく。やめろ。

『くじができました。じゃあ、みなさん引いてくださーい』

先程から割り箸で作っていたくじが完成したらしい。
こういうのって順番が大切だな。そんなことを思いながら私はくじを引く。

よーし私は何番だ?

くじの先に書かれていた番号は
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/17(月) 01:36:55.09 ID:OYYw/q5t0





  『1』



110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/17(月) 01:37:48.06 ID:OYYw/q5t0
夜空「い、いちばんか……」

まさかの一番だった。私としては五番、六番あたり中盤が良かった。
中盤なら、他の人の歌唱力がどんなもんかわかるからだ。それに心によゆうが持てる。

だが現実は一番だった。どどどうしよう、トモちゃん。心臓がまたバクバクしてるよ。
ここに来てからまだ二曲しか歌ってないし、それに人前で一人で歌うなんてトモちゃん以外で初めてだ。

でもさっきから高得点しか出してないし、いけるはずだ。私はリア充に必ずなるんだ!!
絶対に優勝してやる!!絶対だ!!

『よーし、じゃあ一番の人。曲を入力してね』



歌手名、曲
安価>>111
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/09/17(月) 01:46:12.25 ID:yhX4qlw3o
三日月夜空(井上麻里奈)
Pureness Shyness
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage]:2012/09/17(月) 10:49:07.74 ID:NYsbLI2I0
前と前々の点数よかったから補正とかないかな
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 00:38:09.81 ID:L+sPnlSuo
走るシーラカンス
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:17:22.39 ID:tGZKfFt30


私は素早く曲を入力する。……なんかこの動作にも少し慣れてきたな。だんだんリア充っぽさが出てきたんじゃないか?
どうだろう、トモちゃん?えっ。『夜空ちゃん、様になってるよっ。カッコイイ!』だって?
トモちゃん、君のおかげで私はリア充に着々と近づいているよ。本当にありがとう。

部屋内に曲の前奏が徐々に聞こえ始める。この曲は私が大好きな曲だ。初めて聞いたときに自分の姿が浮かんだ。
歌っている自分が浮かんだ。なんでなのか分からないが『自分の曲だ』とか『私にぴったりだ』と思ってしまった。

そう思っただけで実際、口ずさむぐらいで歌うことなんて一度もなかったのだがまさか歌えるとは……
それも人前で。でも『好きな曲を誰かに聞いてもらえる』というのもいい経験だろう。


曲の前奏が終盤部分に差し掛かってきた。曲が曲だけに上手く歌いたいという気持ちが高ぶってしまう。
その反面、不安もあるがそんなことを思っても意味はないんだ。上手、下手に囚われずベストを尽くそう!


深呼吸してリラックスする。よし、いくぞ!
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:18:12.37 ID:tGZKfFt30


『Pureness Shyness  井上麻里奈』

『他の誰にも知られたくなーい♪ もう一人の私のことー♪』

『はだかのー気持ちを見せたくてーも♪ プライドのベールは脱げないー♪』


この曲。以前の私の気持ちをそのまま表していると思う。中学時代、私は自分の殻に閉じこもっていたと思う。
自分から積極的に誰かと関わろうなんてしなかったし、むしろ拒絶していた。

心の奥底では誰かとまた関係を持ちたかった。でも、臆病な私はそんなことをすることなんて出来やしなかった。
『また裏切られるんじゃないか?』『また嘘をついてるんじゃないか?』と私は疑ってばかりで、信じることをしなかった。

『誰かと関わる』という事を繰り返して『友達』というものができる。頭の中では十分すぎるほどに分かっていたが
体は動かなかった。いや、動かそうとはしてなかった。

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:19:18.70 ID:tGZKfFt30



『本ー当♪ はね何ー度頭のなーか繰り返してー♪』


『胸のー♪ 奥底にーしまーい込んだろーう♪』


『こんなの私じゃない。本当は違うんだ』と思っていたけれど、それを証明するための行動を私はしなかった。怖かったんだ。
自分が変わることで人の評価が変わることをひどく恐れていた。勇気がなかった。

『ずっと独りぼっちだったのに、急に話しかけてくんなよ』『空気みたいな奴が調子のんなよ』とか言われたり、思われたりすることが
とてつもなく嫌だった。だから誰かと関わる努力もしないで、ずっと一人でいる事を選んだ。

ずっと、受身の姿勢だった。『自分から関わるのは嫌だから、相手から関わってくるのを待つ』そんなバカバカしい考えだった。


『強がりーでPureな♪ ココロちーいさな声でー♪ 呼んでるー♪』


結局、私は自分自身が一番好きだった。『誰かと関わりを持ちたい、友達になりたい。』という気持ちより
プライドや自尊心といったモノのほうがずっと大きかった。誰かを好きになるより自分を好きになった。傷つきたくなかった。


117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:21:08.29 ID:tGZKfFt30



『やさしいーそーのー♪ 手で♪ 撫でてくーれたらー♪ ほらー♪』

ここのフレーズを聞くとなぜだか私が幼かった頃の思い出が浮かび上がる。思い出すたびに心が痛い。

昔、私にも友達と言える人がいた。馴れ初めはひどいものだった。私が小学一年生だった頃、よく学校の近くの公園で遊んでいた。
ある日私がその公園に行くと、金髪とも黒髪とも分からないような髪の少年が五人の同級生らしき子にいじめられていた。
 
当時、私はちょっと男の子っぽかった。女の子らしく振る舞うのがどうにも気恥ずかしくて、髪も短髪だったし
服も男の子用。口調も乱暴で、自分のこともオレと呼んでいた。

そんな感じの子だったため、私はいじめの現場を見て反射的に言った。

夜空「弱いものいじめはやめろ!!」

こんなこと言ったら私がいじめの標的になって一対五になることも分かっていた。
私は正直、勝てる気がしていた。小学一年生なので体格もあまり差がないし、私も結構喧嘩慣れしていたからだ。
それに『一人でたくさんの敵を倒す』ということにも少し憧れていた。

いじめていた子たちが一斉に私の方に振り返って、邪魔をされて気に障ったのか足早に近づいてきたが
それよりも早くいじめられていた少年が私の所へ走ってきた。

私は子供心ながらに『ありがとう』など感謝されると思っていた。
だって自分はいじめられていた少年を助けてあげたヒーローなのだから。


118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:22:33.33 ID:tGZKfFt30



でも少年のした行動は違かった。

???「俺はっ、弱いものじゃないっ!!」

私の頬に痛みが走った。一瞬何されたのか分からなかった。いじめっ子たちも口を開いて唖然としていた。
殴られたということを理解すると、いじめっ子達そっちのけで少年と殴り合いの喧嘩になった。



――――――――――――



あれから少年と殴り合いしながらいじめっ子たちを追い払った。
その後、日が暮れるまで殴り合いを続けたが決着はせず、漫画のように大の字でブッ倒れたのだ。

顔は土だらけでチラホラとアザができていたが、少年はどことなく満足げで楽しそうに見えた。
多分、私も同じような顔をしていたと思う。頬を掠める風がとても心地よかった。

???「なかなか、やるな」

夜空「おまえもな」

???「ぷっ」

夜空「ふっ」

「「あっはっはっはっはっは!!」」

なんだか面白くて二人でずっと笑い合った。
日も沈み暗くなった公園には私たちの声だけが響いていた。


119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:24:08.06 ID:tGZKfFt30


その日を境に私たちは公園で遊ぶようになった。お互いの名前から『タカ』『ソラ』と呼び合うほど親しくなっていた。
私たちは鬼ごっこをしたり、隠れんぼしたり、秘密基地を作ったり。いろんなところを冒険したりした。
タカと遊んだ日々はとても楽しくて輝いていた。。



――――――――――――



タカと遊び始めてから私は母さんに『どんな遊びをしたか』『こういう所まで行った』とか
そういう子供っぽい自慢話を良くしていた。

ある日、私はタカと喧嘩してしまった。しょーもない理由だった気がする。私が悪いのにタカに当たってしまったのだ。
私は喧嘩してしまったことを泣きながら母さんに伝えた。

母さんは私を抱きしめて、頭を撫でながら言ってくれた。

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:25:27.04 ID:tGZKfFt30


「夜空。『一年生になったら』という歌があるでしょ。その歌の最初の歌詞はね
 『一年生になったら♪一年生になったら♪友達百人できるかな♪』って言う歌詞なのね」

「母さんはね、この歌詞あんまり好きじゃないのよ」

夜空「どうして?」

「友達の数が多いほどいいと思わせちゃうような歌詞だからよ」

夜空「んー?ともだちいっぱいのほうがいいよ!」

母さんは私の顔を優しく触った。しゃがんで、私の目をしっかりと見ながら言った。

「違うわよ、夜空。大切なのは友達の数じゃない。『心が通っているか』よ。これが一番大切なの」

夜空「こころがかよってる?」

「そうよ」

「一年生になったら友達百人なんて作れなくていいわ。一人の友達を百人分大切にできるような本当の友達を作りなさい。
 たった一人でもお互いを本当に大切にできる友達がいれば……」

「夜空。あなたの人生はとても輝やかしいものになる」

「タカ君はあなたの本当の友達でしょ。なら明日謝りに行ってきなさい」

夜空「で、でもぉ。ゆるしてくれるかなぁ」

「大丈夫。絶対に仲直りできるから。……それが友達よ。分かった?」

夜空「うん、わかった!!」


121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:27:16.23 ID:tGZKfFt30


次の日。私はタカに謝った。母さんの言うとおりタカは快く許してくれた。
私が絶対悪いのに、タカも『俺の方こそごめん』と言ってくれた。

こんなこと思ってはいけないが、私はその言葉がとても嬉しく感じた。
『本当の友達』というのをしっかりと感じることができたから。

遊び終わって私たちは公園のベンチに座っていた。そして私は母さんに言われたことをタカに話すことにした。
母さんの話を聞いてからタカにも知ってほしいと思ったからだ。

話しているとちょっと恥ずかしくて変な感じになってしまったが、それでもタカは笑わずに話を聞いてくれた。
すべてを聞き終わったあとタカは真剣な顔で私にこう言った。


タカ「だったら俺は……ソラのことを百人分大切にするよ。百人……いや、百万人でも百億人
   でも、世界中が敵になっても、俺はお前だけの味方でいる」

夜空「は、はずかしこといってんじゃねーよ!」

タカ「な、なんだよっ。そっちが先にいいだしたんだろー!!」

そんなクサイ台詞を言うもんだから茶化して誤魔化してしまったが、内心はとても嬉しかった。
タカは私のことを本当の友達として見てくれていると確信できた。


122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:28:16.44 ID:tGZKfFt30


でも私にはタカに隠していることがあった。それは私が女だということだった。
タカは私のことを男だと思っている。まあ、それも無理はない。私の外見や口調は男そのものだったから。

今まで何度かこのことをタカに打ち明けようとしたことも有ったが、
なんかどことなく恥ずかしくて、心の奥がソワソワしてしまい結局できない。というパターンを繰り返していた。

でももう打ち明けなきゃいけない。だって私とタカは友達だから。友達なら隠し事はいけないはずだし
隠している自分にもいい加減嫌気が刺していた。

夜空「タカ。オレ、おまえに言わなきゃいけないことがあるんだ。だから明日、この公園に来てくれ!」

タカは少し不思議そうな顔をしたが、ゆっくりと頷いて

タカ「ああ、でもソラがそんなこと言うなんて珍しいな。
   いつもだったら、そんな勿体ぶらないですぐ言うはずなのに……」

何かを考えているのか目線が斜め上を彷徨っている。しばらくして何か閃いたかのように手をポンッと叩いた。


123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:29:06.74 ID:tGZKfFt30


タカ「あー。まさか……好きな子ができたとか!!」

夜空「ち、違う。全然違うぞ、お前!」

タカ「あれぇ、図星かぁ。ソラぁ?」

意地悪く笑いながらそんなこと言ってきた。この時のタカの顔はとてつもなく腹立たしかった。

夜空「違うって言ってるだろ!このバカ!」

タカ「えー。じゃあ、なんなんだよ」

夜空「えーっと……それは……そのぉ……」

タカ「……冗談だよ。大事なことなんだろ。それなら明日まで待つよ」

日ももうすっかり落ちて、公園の外灯がポッと私たちを照らした。
タカが勢いよくベンチから立ち上がる。

タカ「明日、絶対ここに来るよ。約束する」

右腕を私の前にスッと差し出した。小指だけが私の方を向いている。

夜空「絶対、絶対だからな!!」

私は向けられた小指に自分の小指をそっと重ねた。
この時、お互いに温かい気持ちに包まれていたと思う。そう信じていた。

タカ「もちろん!!」

タカが座っている私に腕を伸ばす。そして、私の髪を優しく撫でた。


124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:30:28.47 ID:tGZKfFt30


次の日、私はずっと待ち続けた。母さんが心配して探しに来るような時間まで待ち続けた。
外灯がはっきりと分かる時間まで待ち続けた。月が綺麗に輝くまで待ち続けた。

でも

――――タカが来ることはなかった。


今となっては、遠き日の思い出だ。今ごろ、タカはどこで何をしているのだろう?
あの後、私は少しだけタカを恨んだりもしたが、時が経つにつれてそんな思いは消えてなくなった。
タカにはあの時、来れなくなった理由があったんだ。何か重大なことがあったんだ。と思うようになっていった。

私たち、タカとソラはまぎれもない友達だった。今でも私は友達だと思ってるし、もし願いが一つだけ叶うのなら
タカと会うことを私は選ぶだろう。いつの日か、再開できたらいいと思う。まあ、そんな日は一生来ないのかもしれないが。



125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:31:41.30 ID:tGZKfFt30


私が高校デビューしようと思ったのもタカが原因だ。中学の時はタカが約束を守らなかったことを引きずって、
他人と距離を置いていたが、そんなんじゃダメだと思った。

人と関係を持つことを怖がっていたら友達なんか一生できない。逆に、怖がらないで進んで関係を持てば友達はできる。
『弱いものいじめはやめろ!!』この一言から私はタカと友達になれた。こんなちっぽけな言葉で友達になれた。

結局はそういうことだ。何気ない一言で仲が良くなったりする。簡単な事だった。
前までの私は、難しいことを考えすぎていたんだ。でも今は、そんな難しい事を考えなくていいことを知った。

過去の事を引きずったり考えすぎるのはもう、ヤメた。これからは前を見て進んでいくと決めた。
だって……

またタカみたいな、百人分、百万人分、大切にできるような本当の友達が欲しいから。
とびっきりの笑顔で『私たちは友達だ』と言えるようになりたいから。


『笑顔♪ 見ーせるからー♪』




――――――――――――――――――――――――




曲が終わり採点に入った。ここは最初の点数が肝心だと思うので
できれば高得点がいい。頼む!


夜空「私の点数はいくつだ!?」


126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 11:32:56.89 ID:tGZKfFt30


右端二桁のコンマを使います。
@コンマの数値が50以下 50−コンマの数値+50で計算します。
Aコンマの数値が51以上  そのままの数値が点数 77 88 99は100点

例 @コンマの数値=32 50−32=18 18+50=68点
  Aコンマの数値=72  72点

補正、50〜65点の場合、70点になります。


安価
>>127


127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 12:01:05.15 ID:P8JJwPCS0
いけー
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/09/26(水) 16:16:02.82 ID:vzG/j7LKo
84点
まあまあです
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/28(金) 00:58:58.77 ID:RxqQHQlYo
85点じゃねぇか?
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/06(土) 10:02:19.18 ID:d7BW/Kz50



                『85』



画面にデカデカと映し出され、拍手が起こる。この点数はいわゆる高得点というもので、喜ばしいはずだが
私は少しだけ残念な気がしないわけでもない。

先ほどから九十点台しか私は出していなかったし、それに私の大好きな曲でもあるので上手く歌いたいという気持ちが有った。
まあ、仕方ないか……人前で歌うのは初めで緊張していたし、それに最初の曲だ。

出だしとしては、まずまずの点数だろう。それに二曲も残っている。
だから焦る必要はないはずだ、まだ勝敗が決まったわけではないし。

『一番最初でこの点数は、やっぱりレベルが高いですねー
 その調子で次も頑張ってくださいー』

夜空「そ、そんなに、高くはない」

店員が歩いてきて、私に端末を渡しながらそんなことを言う。
……なんか、褒められると恥ずかしいな。ムズ痒いというか、なんというか……

私が恥じらっていると店員が私にしか聞こえない声で囁いた。

『まあ、私のほうが上手いですけどね』

ムカっ。やっぱコイツムカつく、これは宣戦布告か?こんなこと言うなんて、相当自分の歌唱力に自身があるのだろう。
ならば、そんな自信を完膚なきまで叩き折ってやろう。

夜空「そんなこと言ってられるのも今だけだ。後で私に死ぬほど謝らせやる。惨めったらしく無様にな」

『その台詞、そっくりそのまま返しますよー』

絶対に負けられない。コイツにプライドやら自尊心やらをまとめてぶっ潰してやる。
私に喧嘩売ったことを一生後悔させてやる。



安価>>131

歌手名 曲


131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/10/06(土) 11:02:59.45 ID:0UxVhK0Ro
surfaceのCHANGE
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/07(日) 00:34:55.85 ID:mE5JVVt20



曲を入力するこの作業も素早くこなす。もうすっかり慣れて、なんかその道のプロみたいだ。  
なあ、トモちゃん? えっ『ホント神業だねっ! 夜空ちゃんっ!!』だって?
そんな大げさだよ。照れちゃうじゃないか。

ふと周りを見渡すと皆が私を見ている。あのクソ店員も例外なく。皆が私を注目している。
ちょっと有名人になったみたいで気分がいい。人気者もといリア充ってこういうことをいつも経験しているのか……
クソっ、羨ましすぎる。

でも、この『注目されること』も今日一日で結構経験している気がする。朝のあいさつから始まり
自己紹介、からの腹話術。そして今。
これらすべて、自分で思うに大ウケだった気がする。

高校デビューしてまだ一日目なのに周りの私への注目度が限界を振り切っている。
これはヤバイんじゃないか? 半年もしたら学校の頂点に君臨しているじゃないか?

いやいや、ダメだ。油断は禁物だ。あまり自分を過信していると周りが見えなくなって堕落していくと
ネットに書いてあったし、そういうのは厳禁だ。あくまで野心として心の奥底に留めておくに限る。

曲が始まって前奏が部屋を響き渡る。
チラッと横目でクソ店員を見ると余裕がありそうな目でうっすらと笑みを浮かべていた。
ムカつく顔をしていて今にでも殴りに行きたいが、ここは感情を抑える。

アレは罠だ。私を陥れようと揺さぶっているんだ。アイツの思い通りにはならない。

私は目を瞑って大きく深呼吸をする。お腹を意識して深い呼吸を心がける。
雑念を振り払うように無心になる。

よし。緊張も先ほどと比べてしてないし、徐々にリラックスして、固まっていた体がほぐれてきた。
うん、これはイケルぞ。絶対イケル。


133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/07(日) 00:36:24.20 ID:mE5JVVt20



『CHANGE SURFACE』

『幾度となーく♪  スヌーズ鳴って♪ 昨日をコピペーしたようなースタート♪』


『あの子からのー♪ グッドモーニングコールーおんぷ  そんなー奇跡とかーないんですか♪』


この曲、ノリが良くて私は気に入っている。学園祭とかでやったら盛り上がること間違いなしだ。
それに、リア充ぽさが曲から滲み出ているのも良い。

うん。ここは私もリア充ぽく盛り上げてみるか……



『心にー決めてる事♪ 「あり得ない」は「ありはしない」♪』



夜空「は、はい!皆、拍手!も、盛り上がって!!」

盛り上げるのちょっと恥ずかしいな……でもこういうのってリア充は大事にするはず。
私の言葉で、少ないが手拍手する人が出てきた。このままもっと盛り上げよう。


『ネガよりポジのほうが僕に合ってる♪ そうかもねー♪』


曲が間奏に入った。私はその間、手拍子を続ける。皆それに続いて手拍子をしてくれる。
なんかライブもみたいになってきたんじゃないか?


134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/07(日) 00:37:35.52 ID:mE5JVVt20



『それでもさー♪ 言いたい事もー♪ 大きーな声じゃ言えーないし♪』


『世間体ー♪ やっぱ大事ですから♪ 二進も三進もいかないもんでーす♪』


『不満だらけの心情♪ ダンボールに詰め込んでさ♪』


手拍子が反響するぐらいに大きくなってきた。なんかノってくれると楽しいなコレ。

夜空「もっと、盛り上がれ!ハイ!ハイ!」


『クローゼットーの奥にー閉まっとこーう♪ ガムテープで塞いでさー♪』


『ネバギバーップなーんてちょっと♪ 鬱陶しいぐらいーに♪』


私は曲に合わせながら歌手ぽく手でフリを加えてみたり、ジャンプしたりした。
その度に、若いサラリーマン風の男の人が合いの手をしてくれたり、老年夫婦はタンバリン使ってリズムをとっている。
あの店員はマラカスでシャカシャカさせている。他の人たちも手拍子や手を振ったりしている。

カラオケボックスが熱気に包まれる。私もちょっと汗かいてきたし……
でも、不思議と不快感はない。むしろメチャクチャ楽しい。


135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/07(日) 00:38:45.44 ID:mE5JVVt20


『熱くなれー♪  そんで溶かーしてよ♪ ビークつく心をー♪』


『あっと言うー間の人生ーです♪ 存分にー足掻きましょーうー♪』


もう少しでサビが終わる。最終局面といったところか。
地道な盛り上げの甲斐あってか今はすごく盛り上がっている。
歓声がところどころ歌っている途中に聞こえる。


『「結果が全ーて」だとしてもさー♪ その上で楽しむって素晴らしーいじゃーん♪』


夜空「みんなー!ありがとぉぉおお!!」

部屋内が大歓声がこだまする。壁は防音なので他の部屋に漏れるということはないと思うが
こんなに大きいと多分防音しきれないんじゃないかとガチで疑う。

なんか適当に盛り上げてみたが結構ノってくれたのでよかった。


歌い終わって採点タイムになった。よし。これはどうだろう?

136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/07(日) 00:39:38.83 ID:mE5JVVt20


右端二桁のコンマを使います。
@コンマの数値が50以下 50−コンマの数値+50で計算します。
Aコンマの数値が51以上  そのままの数値が点数 77 88 99は100点

例 @コンマの数値=32 50−32=18 18+50=68点
  Aコンマの数値=72  72点

補正、50〜65点の場合、70点になります。


安価
>>137
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 00:40:13.76 ID:a6vWaKzIO
ほい
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 01:42:06.78 ID:57ut2yLl0
えーwwww
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/10/07(日) 01:43:58.05 ID:7z82PMJwo
夜空さんノリノリだなおい
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/27(土) 10:53:54.05 ID:gbJPIR+m0
やっと試験終わった。今から投下します。
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/27(土) 10:54:51.89 ID:gbJPIR+m0



          『75』




夜空「あれっ? おかしいな……」

おかしい。本当におかしい。

夜空「上手く歌えたと思ったのに……」

なぜだ。別に下手ではなかったし、盛り上がりもすごかったのに。
まったく理解できない。どうしてだろう?


点数の意外さに拍子抜けしてしまった。そんな私の様子に気づいたのか
店員がバツが悪そうに、近づいてきて耳打ちした。

「あー。別にこれは機械の故障とかじゃないですよ。
 実際、歌はうまかったですし」

夜空「じゃあ、なんなんだ?」

「大変言いづらいんですけど、多分、盛り上がりすぎて点数が下がったかと……」

夜空「盛り上がりすぎて点数が下がる? どういうことだ?」

何で盛り上がりすぎて点数が下がるのか?盛り上がることは良い事じゃないのか。
事実、私はメチャクチャ楽しかったし、他の皆も、そう思っているはずだ。


142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/27(土) 10:55:52.87 ID:gbJPIR+m0



「採点機能中に、周りが盛り上がる、その……うるさいと、機械が音を拾って点数が下がってしまうんです。
 正確な採点がうまくできなくなってしまうんです。」

夜空「……」

マジか!! 点数を取るためには盛り上げないのがコツなのか、なんだソレは!?
盛り上げながら歌ったほうが気持ちがいいし、リア充っぽいのに……

「先に言っておけばよかったですね。すいません」

そう言って店員は頭を小さく下げた。

夜空「ま、まあ。もう良い、大丈夫だ」

コイツにも一応一般的な常識はあるんだな。ちょっと見直し――

「よし! じゃあ次の曲いってみよう!!」

変わり身早!!もう開き直ったぞコイツ。やっぱダメだ。
常識なんかまったくなかった。

夜空「……覚えとけよクソが」

私は店員の他には聞こえない声で呟いた。

「フッ!」

次は高得点をだそう。必ず。


143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/27(土) 10:57:33.73 ID:gbJPIR+m0
安価

歌手名 曲
>>144

『75』じゃなくて『76』だった。すいません
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/27(土) 11:30:58.96 ID:64cuze/IO
いきものがかり ブルーバード
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/27(土) 22:29:48.41 ID:gbJPIR+m0
投下
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/27(土) 22:31:14.11 ID:gbJPIR+m0



『いきものがかり ブルーバード』


『飛翔いーたら♪ 戻らなーいと言ってー♪』


『目指したーのは♪ 蒼い♪ 蒼い♪ あの空♪』


最後の曲だ。ここは勝つためにもしっかりと歌わないといけない。
失敗は許されない。

ここで間奏が流れ、私は目をつぶる。深い呼吸を二三回して声の調子を整える。
流石に三回目となれば緊張はしていないし、気持ち的には余裕がある。

今までは自分の本来の力を出しきれていなかった。
だから私はこの曲で力を証明したい。


『悲しみはまだ♪ 覚えーられず♪』


『切なさは今♪ 掴み始めた♪』


『あなたへと抱く♪ この感情を♪』


『今ことーばに変わってくー♪』


よし。ここまでは、うまくいっているはずだ。
この調子で続けよう!


147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/27(土) 22:32:40.00 ID:gbJPIR+m0



『未知なる♪ 世界のー♪』


『夢からー♪ 目覚めて♪』


『この羽を広げー♪ 飛びー立つー♪』


いい調子だ。そして次はサビ。ここは勢いよくいこう!


『飛翔いーたら♪ 戻らなーいと言ってー♪』


『目指したーのは♪ 白い♪ 白い♪ あの雲♪』


『突き抜けーたらー♪ 見つかるーと知ってー♪』


『振り切るーほど♪ 蒼い♪ 蒼い♪ あの空♪』


ラストスパート!! 一気に!!


『蒼い♪ 蒼い♪ あの空♪』


『蒼い♪ 蒼い♪ あの空♪』


なかなか、良かったんじゃないか?
点数が高いことを望む。

148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/27(土) 22:34:01.98 ID:gbJPIR+m0

右端二桁のコンマを使います。
@コンマの数値が50以下 50−コンマの数値+50で計算します。
Aコンマの数値が51以上  そのままの数値が点数 77 88 99は100点

例 @コンマの数値=32 50−32=18 18+50=68点
  Aコンマの数値=72  72点

補正、50〜65点の場合、70点になります。


>>149
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/10/27(土) 22:38:55.03 ID:Ud3lRyVjo
100点
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/28(日) 00:16:58.39 ID:zMOhv1cIO
97点か?
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/28(日) 00:20:38.44 ID:96QFzsWZo
うますぎワロタ
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/28(日) 00:38:17.89 ID:afc/V1Jx0


最後の曲だ。ここで点数を稼がなければ、確実に負ける。
どうか高得点を!!頼む!!

        
 
         『97』



夜空「……ひゃい!?」

モニターに点数が表示されたとたん、歓声と喝采がカラオケボックスを包んだ。
スタンディングオベーション?というやつか?皆、立ち上がって拍手をしている。

『いやぁー、やっぱ君うまいねぇー』

『そのうち歌手になれるんじゃないかしら……』

『綺麗な声でしたよ』

夜空「い、いや。そんなことは……」

皆、口々に私を褒めてくれる。ちょっと照れくさいな。
人に褒められると言うか、認められるってこんなにも気分が良いものだったんだ。
リア充って最高だな!!リア充万歳!!

『NO.1三日月さんの合計点を発表しまーすっ』

店員のマイクを通した声が部屋に行き渡る。
そうだ、私の合計点は――――――

『258、258点でーすっ』

再び、おぉーという歓声が起こる。そんなに高い点数ではなかったが、別に悔しくはなかった。
なぜなら皆が、私と一体となって盛り上がってくれたからだ。。
点数も大事だと思うが、周りの盛り上がりも同じくらい大事なんだと実感する。
楽しければ、全て良し。これに当てはまるだろう。

『じゃあ、次の方。曲を入力してくださーい』

私は席に座って、次の人の様子を眺める。
その顔は、嬉しそうでとても晴れやかだ。私もあんな顔していたのだろう。
歌っている間、純粋に楽しいと思えたから。
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/28(日) 00:39:33.70 ID:afc/V1Jx0










          『優勝は。この私でーすっ』






店員の嬉しそうな声が響く。こんな奴に負けたことは腹立たしいが、
実際、私よりも上手だったので文句は言えない。

他の人もなかなかレベルが高く、聞くだけでも楽しかった。
私は他の人と一緒にタンバリンやマラカス使って盛り上げたり、合いの手したりと
盛り上げ役をすっかりこなしていた。


私は最初、皆とあまり打ち解けていなかったが、今はすっかり打ち解けて
慣れ親しんでいる。

普段の私なら考えられないし、自分でも驚いている。
歌ってすごいな……人格まで変えてしまうのか……

――――――――――
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/28(日) 00:40:23.24 ID:afc/V1Jx0



『みなさんありがとうございました。カラオケのど自慢大会をこれにて終了しまーす
 本当にありがとうございました』

参加した人達が、店員に例を言いながら部屋を出て行く。私も続いて出ようとすると
店員に呼び止められた。

『……どうでしたか?』

夜空「どうって……何がだ?」

『このイベント楽しかったですか?』

夜空「お前がいなかったらもっと楽しかったかもな」

とてつもなく嫌味ったらしく言い放ってやった。
負けてしまったことの腹いせだクソッ。

『もっと、ということは楽しかったんですね。良かった』

夜空「ま、まあ」

真剣な顔つきでそんなこと言ってくる店員に私はたじろいでしまう。
こんな真剣だと、さっきの嫌味が空気読めていないみたいじゃないか。なんなんだ……
店員は、さらに続ける。


155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/28(日) 00:42:13.55 ID:afc/V1Jx0



『実は、少し不安だったんです。主催側としてしっかりと皆さんを楽しませることができたのか
 どうか…… でも楽しんでくれたようでホッとしました。』

夜空「……どうして私にそんなこと言うんだ?」

『カラオケ初めてのようだったんで、是非ともカラオケの楽しさを伝えたいと思ったんです
 それがちゃんと伝わっているかどうか、心配で……』

そんなこと考えていたのか、コイツもしっかりと店員やってるんだな。
1ミリだけ見直した。

夜空「ま、まあ。楽しさは伝わった。お前のおかげじゃないけどな」

『そうですか。また是非、いらしてください。今度はサシで勝負したいですし』

はにかみながら、笑顔で店員は言った。だから私は

夜空「ハッ、今度は勝つ!!」

そう勢いよく言い放った。


会計を済まして外に出た。まだ時間に余裕が有るようだしどこか行くか?
どうしよう?

安価>>156
どこに行く?




156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/28(日) 00:55:02.49 ID:MKIqmOjIO
ラウンドワン
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/29(月) 02:37:30.15 ID:TbCgFsPio
1人でか……
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/17(月) 06:42:37.60 ID:+4xAjejM0
はよ
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/22(土) 14:59:55.02 ID:iITXPAJio
面白いのに……
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/23(日) 02:08:00.06 ID:jDL+4iSZ0
もうすぐ2カ月
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