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ソーンバルケ「私が勇者に選ばれただと?」 ユンヌ「そうよー」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/10(水) 00:23:41.63 ID:Y80f7VKDO
ユンヌ「おはよう私の愛しい愛しい息子」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・」スー スー


ユンヌ「あらやだかわいい!じゃなかった、はやく起こさないと」


ユンヌ「おはようソーン、いい朝だよ」ユサユサ


ソーンバルケ「う・・・・・・ん?」


ユンヌ「早く起きないとお母さんも一緒に寝ちゃおうかな」モゾモゾ


ソーンバルケ「っ!?ななな、貴様は・・・・・・!?」ガバッ


ユンヌ「やっと起きた、おはようソーン」ニコッ

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ワイ184cm95kgと嫁168cm50kg、某ファミレスへ入店→ @ 2025/07/28(月) 22:22:36.42 ID:7E/br4lG0
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【グラブル】ガイゼンボーガ「吾輩の、騎空団の一員としての日常」 @ 2025/07/28(月) 19:56:02.26 ID:1M+emLR40
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パンティ「ガーターベルト大丈夫かー」ストッキング「血が止まらないわー」 @ 2025/07/26(土) 02:27:49.65 ID:OmgbeFOdO
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うんち @ 2025/07/25(金) 23:18:36.55 ID:tsEvWZe2o
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天龍「イキスギィ!イクイク!ンアーッ!枕がデカすぎる!」加賀「やめなさい」 @ 2025/07/25(金) 19:40:58.85 ID:LGalAgLLo
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ご褒美にはチョコレート @ 2025/07/23(水) 21:57:52.36 ID:DdkKPHpQ0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/10(水) 00:31:12.34 ID:Y80f7VKDO
ソーンバルケ「貴様は暁のみk・・・・・・・・・いや、正の女神ユンヌだな!?」


ユンヌ「あら!女神だなんて嬉しいわー!けれどそういうお世辞はお母さんじゃなくてガールフレンドに言ってあげなさい」


ソーンバルケ「お、おか・・・!?さ、さっきから何を言っているのだ・・・!?ふざけるのもいい加減にしてもらおうか」

ユンヌ「はいはい、ソーンもいい加減早く頭を起こしなさい!ほら、今日はお姫様にお呼ばれしているんですから早くご飯食べて支度しなくちゃ」


ソーンバルケ「!?!?いや、いい加減にするのは・・・」

ユンヌ「ほらほらちゃっちゃっと動く!」ヨイショヨイショ


ソーンバルケ「いやだから!・・・ま、まて裾を引っ張るな!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/10(水) 00:35:51.12 ID:jLfox8zc0
FE暁か
俺得過ぎる支援
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/10(水) 00:38:38.56 ID:Y80f7VKDO
ユンヌ「いただきまーす」

ソーンバルケ「・・・・・・」


ユンヌ「さ、早くソーンも食べちゃいなさい」モグモグ


ソーンバルケ「・・・・・・・・・なんだこれは」


ユンヌ「何って・・・ハムエッグ?」


ソーンバルケ「そうではない!私を先程から馬鹿にしているのか!?」


ソーンバルケ「第一に・・・母親のいない私に・・・・・・お、おおお母さんなどと!!私への当てつけのつもりか!?」バン!


ユンヌ「こら!ソーン!!」


ソーンバルケ「っ!」ビクッ

ユンヌ「お行儀が悪いです!それに貴方こそなんの話をしているのかさっぱりわかりません!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/10(水) 00:46:54.30 ID:Y80f7VKDO
ソーンバルケ「あ、頭が痛い・・・!他人にこうもペースを乱されたのは生まれて初めてだ・・・!」


ユンヌ「え?頭が痛い???大変、お熱計らないと」

ソーンバルケ「それもこれもまたしても女神の気まぐれのせいだ・・・」ブツブツ


ユンヌ「ソーン?お熱計りましょうね、貴方も今日から立派な・・・」


ソーンバルケ「っ!!近寄るな!!」バシッ


ユンヌ「きゃっ!?」ガタン


ソーンバルケ「ハッ!・・・・・・・・・」


ユンヌ「いたた・・・・・・」

ソーンバルケ「・・・・・・・・・っ」


ソーンバルケ「・・・な、なんなのだ・・・・・・!今度は私に何をするつもりなんだ・・・・・・女神よ!!」


ユンヌ「ソーン?・・・やっぱり今日の貴方はおかしいわ・・・」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/10(水) 00:56:11.70 ID:Y80f7VKDO
ソーンバルケ「おかしい?・・・そうだな、お前達女神のお陰で私は酷くおかしな人生を送っているよ!」

ユンヌ「いい加減になさいソーン!!!!」バシンッ!


ソーンバルケ「!!」


ユンヌ「これで少しは眼が覚めたかしら?」


ソーンバルケ「っ・・・・・・・・・」


ソーンバルケ(なんだこの感情は)


ユンヌ「ソーン・・・きっとまだ気持ちの整理がついていないのね」


ソーンバルケ(私が・・・・・・私が誰かに叱られているだと?)


ユンヌ「それでも今日から貴方は勇者なのよ?しっかりなさい!」


ソーンバルケ「ゆ、勇者???」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/10(水) 01:02:40.39 ID:Y80f7VKDO
ユンヌ「気をつけ!!」


ソーンバルケ「!?」ビシッ!


ユンヌ「はい、おでこつけて!」ピタッ


ソーンバルケ「な!?//」ピタッ

ユンヌ「う〜ん熱はないみたいね」


ソーンバルケ「ち、近い!」

ユンヌ「何照れてるのこの子は」


ユンヌ「熱がないなら大丈夫ね、さ!今度はお片付けよ!こんなに散らかしても〜〜・・・・・・ご飯食べる時間がなくなっちゃうでしょ!」

ソーンバルケ「・・・・・・」


ユンヌ「返事!」


ソーンバルケ「は、はい」

ユンヌ「テキパキ動く!!」

ソーンバルケ「は、はい・・・」サッサッ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/10(水) 09:48:23.99 ID:Y80f7VKDO
ユンヌ「おいしい?」


ソーンバルケ「・・・・・・あ、ああ」モグモグ


ユンヌ「よかった」フフッ


ソーンバルケ(わからない!一体何がどうなっているんだ?全く自体が読み込めないんだが・・・・・・)


ソーンバルケ「・・・・・・ご馳走になった・・・」

ユンヌ「お粗末様でした!さ、迎えが来るまでゆっくりしなさい」



コンコンコン


ソーンバルケ「?」


ユンヌ「あら、ちょうどいい時間帯ね。はぁ〜い」ガチャ


ドルカス「やぁ、おはようございます。ユンヌさん」


ユンヌ「あらあら、ドルカスさん。どうなすったんです?」


ドルカス「ナタリーがソーンに選別と言ってこれを」つ特効薬


ユンヌ「特効薬ですか、そんな高価な物別にいいのに〜」

ドルカス「はっはっ、ソーンの腕は街一番ですからな。でも持っていて損はないでしょう」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/10(水) 13:57:39.57 ID:9w2XXqC5o
ユンヌって負の女神じゃないっけ
10 :◇tKn9dcvoP4 [sage]:2012/10/10(水) 15:24:53.64 ID:Y80f7VKDO
>>9


完全に失念してた
脳内補正しといて下さい
11 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/10(水) 15:46:28.83 ID:Y80f7VKDO
よかった
やっと正しい酉分かった
12 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/10(水) 21:43:20.22 ID:Y80f7VKDO
ユンヌ「いつもご親切にありがとうございます」ペコリ

ユンヌ「ソーン!あなたもきちんとお礼を言いなさ〜い」


ソーンバルケ「え、あ、いや・・・・・・礼を言う」ペコ


ドルカス「お前の凄さはここの辺りにいる連中はよ〜く知っている。が、あまり無茶はするなよ」

ソーンバルケ「?」

ドルカス「それじゃあ俺はこれで」


ユンヌ「はい、今度は私も何か差し入れを」バタン


ユンヌ「はいこれ」つ特効薬


ソーンバルケ「?気になっていたんだが何故私にそんなものを?」
13 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/10(水) 21:50:49.45 ID:Y80f7VKDO
ユンヌ「もう!また何を言ってるのこの子ったら・・・・・・」


コンコンコン

<タノモー


ユンヌ「!お迎えがきたようね」


ソーンバルケ「・・・・・・」

ガチャ


ゼト「真に恐縮です・・・・・・」

ゼト「この度の魔王討伐の勇者に選ばれたソーンバルケ様をお迎えに上がりました」


ユンヌ「まぁまぁこんな片田舎までわざわざありがとうございます」ペコリ


ソーンバルケ「な、なに???」


ソーンバルケ「・・・・・・私が勇者に選ばれただと?」


ユンヌ「そうよー」
14 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/10(水) 21:56:44.35 ID:Y80f7VKDO
ユンヌ「もう!何度も言ったでしょ〜?」


ソーンバルケ「・・・・・・じょ、冗談ではなかったのか・・・」


ソーンバルケ「いやまて、どこまでが冗談なのだ!?この茶番全部なのだろう!?」


ユンヌ「全部事実です!現実から眼を背けない!」グイグイ

ソーンバルケ「あ、待て話はまだ・・・!」


ユンヌ「さ、騎士様!どうかうちの息子をお願いしますね!」


ゼト「はい、確かに」


ソーンバルケ「な、なんなのだ全く・・・・・・」
15 : ◆.7FhrQ4rjk :2012/10/10(水) 22:13:59.86 ID:Y80f7VKDO
〜〜〜お城〜〜〜



アスタルテ「おお、よく来たな勇者。昨日はよく眠れたか?」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


エルフラン「随分長い沈黙ですね」


アスタルテ「よし、では話を続けるぞ」


ソーンバルケ「・・・・・・るな・・・・・・」ボソッ

エルフラン「む、何か?」

ソーンバルケ「ふざけるな!!女神よ、この私を『印し付き』として生を授けただけでは飽きたらず。今度はあまつさえこの私に勇者だと!?!?どこまで私に道化を演じさせるつもりなのだ!!」


アスタルテ「勇者よ、私は姫だ」


ソーンバルケ「そんな呼称など今どうでもいい!!」


エルフラン「勇者殿落ち着いて下さい、話を続けても?」


ソーンバルケ「なぜ私の話を聞かない!!???」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/10/10(水) 22:50:19.32 ID:Ecybz1fu0
ソンケル先生とは……渋いな

ところでエルフランて誰?
ドルカスとか出てるから俺の知らない他のFEキャラ? それとも暁のエルラン(セフェラン)のこと?
17 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/10(水) 22:55:31.70 ID:Y80f7VKDO
>>16

語呂がいいから書いてて気づかなかった。
エルランでしたすいません
18 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/10(水) 23:45:51.12 ID:Y80f7VKDO
アスタルテ「そうは言われてもな」


エルラン「何が何やら・・・・・・」


アスタルテ「私とおぬしは初対面のはずだが、おぬしが私に腹を立てている理由が皆目見当がつかぬ」


ソーンバルケ「な、何を馬鹿な・・・・・・」


エルラン「お紅茶でもお出ししますか?」


ソーンバルケ「あ、あれだけ・・・・・・私は虐げられ、嫌悪され、・・・時には『いない者』として扱われてきたのだ・・・」


ソーンバルケ「途方もなく長い間・・・・・・・・・・・・」


ソーンバルケ「だからこそこの激昂を向けずにいられるものか・・・・・・・・・!」


エルラン「勇者殿?」


アスタルテ「話が見えんな」


エルラン「トチ狂ってしまわれたのですかね?」
19 : ◆.7FhrQ4rjk :2012/10/11(木) 00:04:42.61 ID:3c/sKPjDO
アスタルテ「さてな、エルラン。アレを」


エルラン「はっ」


ソーンバルケ「女神よ!本当は私をどうしようと言うのだ!?」


アスタルテ「もう女神でもなんでもよい、先日伝達した通りおぬしには魔王を討伐してほしいのだ。聞けばおぬし、地元では右に出る者がいないほど剣術に長けているそうだの?」


エルラン「さぁこれを」つヴァーグカティ


ソーンバルケ「!?これは元から私の物だ!」


アスタルテ「はっはっ、せっかちな奴め。心配せずともおぬしにくれてやる」

ソーンバルケ「だから元から私の・・・」


エルラン「それと勇者の証であるファイアーエムブレムです。まぁ紋所みたいな物ですね」
20 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/11(木) 10:09:07.88 ID:3c/sKPjDO
エルラン「宿や船はそれを見せれば費用は免除なのでなくさないようにして下さいね」


ソーンバルケ「だから少しは話を・・・」


エルラン「それと必要最低限の路銀です」ジャラ


エルラン「旅のお供はどうされますか?城にも腕のたつ者はいますが、こればかりは勇者が自分で選ばれた方がいいかと」


ソーンバルケ「ならばその者達に行かせればいいだろう」


エルラン「はい、却下で」

ソーンバルケ「何故だ!?」


アスタルテ「では武運を祈るぞ、勇者よ」


エルラン「いってらっしゃい」ノシ


ソーンバルケ「・・・・・・・・・・・・も、もう疲れた」
21 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/11(木) 16:14:57.11 ID:3c/sKPjDO
〜〜〜旅立ち〜〜〜


ユンヌ「はい!ソーン、荷物よ」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・」


ユンヌ「忘れ物はない?ふぁいあーえむぶれむ?はあるわね、お金は〜・・・・・・充分過ぎるわね」


ユンヌ「お弁当は早いうちに食べちゃってね?あと傷薬もちゃんとあるわね」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・はぁ・・・どうしてこうなった」


ユンヌ「それと!寝る前はちゃんと歯を磨きなさいね?」


ソーンバルケ「うるさい!分かっている!」


ユンヌ「まぁ!最後までこの子ったら!反抗期?反抗期なのね!?」


ソーンバルケ「違う!!いい加減・・・・・・母親面をするな・・・!」


ユンヌ「また何を言ってるのこの子ったら・・・貴方は私がお腹を痛めて産んだ子なんですからね?」


ソーンバルケ「っ・・・・・・なんなのだ・・・・・・まるで私が間違っているような言い方は・・・」
22 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/11(木) 20:52:36.33 ID:3c/sKPjDO
ソーンバルケ「ふに落ちない点はいくつかあるが・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・・・・・・行くしかなさそうだな」ボソッ


ユンヌ「さ!シャキッとする!」ドン


ソーンバルケ「背中を叩くな・・・」


ユンヌ「ソーン・・・・・・気をつけてね」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・私が遅れを取るものか」


ユンヌ「そうね!さすが私の子!」


ソーンバルケ「っ・・・・・・・・・・・・・・・では行ってくる・・・」ボソッ

猫「にゃ〜」


ソーンバルケ「ん?なんだ・・・?この猫」


ユンヌ「あらモウディお帰りなさい」


ソーンバルケ「え!!???」


ユンヌ「よいしょ・・・っと、なに〜お腹空いたの〜?」ヨシヨシ


モウディ「にゃ〜」スリスリ


ソーンバルケ「なん・・・・・・だと・・・?」
23 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/11(木) 20:59:33.91 ID:3c/sKPjDO
ユンヌ「じゃあね〜〜〜!!くれぐれも気をつけるのよ〜〜〜!?」



モウディ「にゃ〜〜〜」ノシ


ソーンバルケ「・・・・・・・・・ふん」スタスタスタスタ


ユンヌ「辛かったいつでも帰って来なさいねぇ〜〜〜!!!」



ソーンバルケ「いつまで見送っているつもりだ・・・・・・・・・」スタスタスタ


ソーンバルケ「どこまでも私を『息子』扱いして・・・・・・」スタスタ



ソーンバルケ「っ!・・・・・・なんなのだ・・・全く・・・・・・・・・」



ユンヌ「やぁね〜〜・・・本当に反抗期?貴方はどう思う?」


モウディ「な〜〜」


ユンヌ「ふふっ・・・そうね、やっぱり貴方はソーンのよき理解者よ」
24 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/11(木) 21:17:04.08 ID:3c/sKPjDO
ソーンバルケ「私が勇者だと・・・?バカバカしい・・・なんの茶番だ」スタスタスタ

ソーンバルケ「さて・・・・・・これからどうしたものかな・・・・・・」


<キャー!ダレカタスケテー!


ソーンバルケ「?」




アンナ「きゃあ〜!誰か〜!」


屍兵「ウゥゥゥゥ・・・」


ソーンバルケ「騒がしいな」


アンナ「あら、ちょうどいいところに!そこのイケメンのお兄さん!この危なっかしいのをなんとかして!」


ソーンバルケ「?・・・なんだこの亡霊のような成の兵士は」


アンナ「何ってモンスター(屍兵)じゃない!」


ソーンバルケ「モ、モンスター???」


屍兵「ア゛ァァァァ!」ガバッ


アンナ「きゃあー!」カガミ

ソーンバルケ「そのまま伏せていろ」


ソーンバルケ「遅い」チャキ スパーン!


屍兵「!!」ドサッ


ソーンバルケ「他愛ない」スッー
25 : ◆.7FhrQ4rjk :2012/10/11(木) 21:26:14.10 ID:3c/sKPjDO
屍兵「・・・・・・」シュワワワワワ


ソーンバルケ「面妖な・・・・・・」


アンナ「す、凄い!あの屍兵を一閃で!?」


ソーンバルケ(全然たいした事なかったが)


ソーンバルケ「怪我はないようだな、では達者でな」スタスタスタスタ


アンナ「えぇ〜、女の子をこんなところで一人にさせる気なのかしら?」


ソーンバルケ「私は忙しい身だ」


アンナ「あら、何か用事でもあるのかしら?」


ソーンバルケ「・・・あっ!・・・・・・それは・・・」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・はぁ・・・・・・仕方ない、住家はどこだ?そこまで護衛しよう」


アンナ「さっきのでびっくりして腰を抜かしちゃったわ・・・」


ソーンバルケ「世話がやける・・・乗れ」


アンナ「うふふ、そうでなくちゃ♪」ダキッ


ソーンバルケ「調子のいい娘だ」
26 : ◆.7FhrQ4rjk :2012/10/11(木) 21:41:47.17 ID:3c/sKPjDO
アンナ「お姫様抱っこでもよかったのに」


ソーンバルケ「嫌ならば歩いてもらおうか」


アンナ「あら、冗談が通じない人は女の子から嫌われちゃうわよ?」クスクス


ソーンバルケ「・・・・・・・・・・・・もう慣れっこだ」ボソッ


アンナ「え?何か言ったかしら?」


ソーンバルケ「いや・・・・・・それよりあんなところで一人で何をしていた?」


アンナ「ああこのジュナの実を取りにいってたの」

アンナ「・・・本当はこのあたりにモンスターなんて滅多に現れないのに・・・最近動きが活発になってきたのよね・・・・・・」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・」


ソーンバルケ「次からは一人で出歩かない事だな」


アンナ「そういう貴方はどうしてこんな辺鄙なところへ?みたところこの辺の人じゃないようだけど?」
27 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/11(木) 23:34:21.50 ID:3c/sKPjDO
ソーンバルケ「さてな・・・私もどうしてここにいて、これからどうしたらいいのかわからないよ」


アンナ「?ふぅん・・・」チラッ


アンナ「ん・・・・・・?」


ソーンバルケ「どうした?」


アンナ「・・・・・・えいっ!」バッ


ソーンバルケ「おい、私の衣服をまさぐるな」


アンナ「!!こ、これってまさか・・・・・・ファイアーエムブレム!?」


ソーンバルケ「らしいな」

アンナ「ら、らしいなって・・・貴方勇者だったのね!?な〜んだ、ならそうとなんで早く言わなかったの?」


ソーンバルケ「勇者?やめろ、私にそんな器はないし、なりたくもない」


アンナ「ふぅん・・・謙虚というか何と言うか」


アンナ「気難しいお年頃なのかな?」クスクス


ソーンバルケ「はぁ・・・・・・・・・私は見た目の年齢通り生きてはいない」ボソッ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/12(金) 00:23:53.28 ID:i5ib4+x+o
ソンケルバーン!ソンケルバーンじゃないか!
29 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/13(土) 01:02:54.00 ID:YxVtA8sDO
アンナ「すごーい、本物よね!?売ったらどれくらいになるかしら?」


ソーンバルケ「さてな」


アンナ「あら、つまらない」プンプン


ソーンバルケ「で、私はどこまで歩けばいいのだ」


アンナ「う〜んとね、もう少し歩いたら街に着くわ」

ソーンバルケ「とりあえずそこに行けばいいんだな」

アンナ「うん♪」ギュ


ソーンバルケ「熱苦しいぞ」
30 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/15(月) 00:20:58.23 ID:MtsZTvlDO
〜〜〜アンナの酒場〜〜〜


アンナ「ありがとうね、勇者様♪」


ソーンバルケ「はぁ・・・・・・調子のいい娘だ。それとその名で呼ばないでくれ」


アンナ「あら、いいじゃない別に。事実でしょう?」


ソーンバルケ「まぁ、もうどうでもいい。私はもう行く」


アンナ「魔王を倒しにね!?」


ソーンバルケ「いやだからちがっ・・・・・・」

ソーンバルケ(違う?・・・なら私はこれからどこに行き・・・何をすればいいのだ・・・?)


アンナ「?」


アンナ「それより中に入って少し休んで行ってよ!お礼に奢ってあげるから♪」

ソーンバルケ「・・・・・・・・・」
31 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/15(月) 00:28:19.35 ID:MtsZTvlDO
カランカラン


ジェイク「いらっしゃ・・・なんだアンナか。遅かったじゃないか」


アンナ「ごめんね、モンスターに襲われちゃって」


ジェイク「ええ!?馬鹿な、この付近には滅多に現れないはず・・・」


アンナ「それがどうも最近活動場所が盛んになって来てるみたいなの」


ジェイク「それで怪我は大丈夫だったのか!?」


アンナ「ええ♪なんと通りすがりの勇者様が華麗に助けてくれたのよ!」バァーン!


ジェイク「な、なんだってー!?」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・」


ソーンバルケ(私はこういう雰囲気がどうにも苦手らしい)
32 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/15(月) 21:35:43.38 ID:MtsZTvlDO
ソーンバルケ(苦手?・・・・・・いや、違うな)


ソーンバルケ(もっと違うなにか・・・)


アンナ「ねぇ勇者」


ソーンバルケ「ハッ!・・・どうした?なにか用か?」

アンナ「なにか用かじゃなくて!貴方みたところ一人なんでしょ?」


ソーンバルケ「一人?」


アンナ「も〜とぼけてもダメ!貴方魔王を倒しに行くんでしょ?」


ソーンバルケ「まぁ建前は・・・しかし何故わかった」


アンナ「昔から勇者は魔王を倒しにいくって相場が決まっているの!」


ソーンバルケ「そ、そうなのか」
33 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/15(月) 21:43:02.26 ID:MtsZTvlDO
アンナ「それでもしよかったらなんだけど、うちにいつも入り浸ってるどうしようもない人達連れてってくれない?」


ソーンバルケ「断る」


アンナ「え〜!?もうちょっと悩んでよ!」


ソーンバルケ「足手まといは必要ない」

ソーンバルケ(まず魔王討伐をするつもりもない)


アンナ「そこは大丈夫!皆凄腕だから!まぁ自称だけれど」

ソーンバルケ「大丈夫なのかそれは」


アンナ「だ、大丈夫よ!」

ソーンバルケ「えらく歯切れが悪くなったな」
34 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/15(月) 22:10:13.83 ID:MtsZTvlDO
アンナ「もう大丈夫だってば!勇者なんだから細かい事いちいち気にしない!」

ソーンバルケ(いや結構重要だろう)


ソーンバルケ「しかし何度も言うようだが私は・・・」


アンナ「あ、彼なんてどう?」


ソーンバルケ「あ、聞いていない」


アンナ「貴方と一緒の得物を使う剣士ね、名前はナバールよ」

アンナ「腕は確からしいから連れていって損はないんじゃないかしら?」


ソーンバルケ「そんなに出ていってほしいのか・・・」
35 : ◆.7FhrQ4rjk :2012/10/15(月) 23:52:11.82 ID:MtsZTvlDO
アンナ「ん〜、後はね〜・・・あ、彼はとにかく固い!アーダンなんてどうかしら」


ソーンバルケ「どうと言われてもな・・・」


アンナ「ん〜・・・なかなかお気に召さないみたいね・・・こうなったら意地でも一人は連れていかせたいわね・・・!」ワナワナワナ


ソーンバルケ「なぜだか娘のやる気に依然衰えを感じない、むしろ燃えてきた」
36 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/18(木) 00:20:38.71 ID:uKiBSOHDO
アンナ「あのホリンは闘技場では負けしらずだし」


アンナ「あっちの司祭はなんだかいかがわしい教団から抜け出して来たセイラムよ」


ソーンバルケ「いやまて、後者の説明は完全におかしいだろう」


アンナ「後それから〜・・・・・・」



サジ「よぉアンナ!今日も来てやったぜ」


マジ「ん〜?見かけねぇツラだな」


バーツ「おい、お前達節操がないぞ」


アンナ「あ〜〜・・・・・・・・・」


アンナ「この三人は絶対ダメ」


サジ「えぇ!?なんかわかんないけどひでぇ!!」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・・・・」
37 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/18(木) 00:36:39.35 ID:uKiBSOHDO
ーーーーー・・・・・・


マジ「おいおいマジかよ!あんたが魔王をぶったおしに行く勇者だってのか!?」


サジ「こいつは驚きだぜ!」


バーツ「さしずめ仲間探しってとこか」


アンナ「そうよ〜」


ソーンバルケ「・・・・・・はぁ、私はまだ一言も物を言ってないんだが・・・」


サジ「しかし勇者さんよぉ!あんた幸先がいいぜ!!」


マジ「ああ!!何てったって俺達三勇士がいるんだからな!!」


アンナ「あちゃ〜・・・やっぱり行く気満々みたいね」


サジ「ああ、決めたぜ!俺達勇者に着いてくぜ!」


アンナ「でもねぇ貴方達じゃちょっとねぇ〜・・・」


バーツ「おい、さっきからなんでアンナが代行してるんだ」
38 : ◆.7FhrQ4rjk [saga]:2012/10/18(木) 00:42:08.56 ID:uKiBSOHDO
バーツ「こればっかりは勇者が決める事だぜ?これから先の旅は命懸けだ、仲間の選別は勇者が納得いくものじゃねぇとならねぇだろ」


マジ「ま、ここにいる連中で一番役立つのは多分俺達だけだろうけどな」


バーツ「確かに」


サジマジバーツ「「「あははははははは!!」」」


アンナ「・・・・・・・・・・・・」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・・・・」
39 : ◆.7FhrQ4rjk [sage saga]:2012/10/18(木) 00:47:37.17 ID:uKiBSOHDO
ソーンバルケ「さて、これからどうしたものかな」


ソーンバルケ「あれ以上は面倒だったので半ば逃げ出してきてしまった」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・」


ソーンバルケ「今だに事態が半分も理解出来ていない・・・」


ソーンバルケ「ここは私の知る世界ではないのか・・・?」


ソーンバルケ「いや、ただの悪い夢・・・」



<オーイ!ユウシャー!!ドコダー!!


ソーンバルケ「・・・・・・・・・ああ、頼むから夢であってくれ」
40 : ◆.7FhrQ4rjk [sage saga]:2012/10/18(木) 00:52:50.90 ID:uKiBSOHDO
サジ「あれ〜?どこ行っちまったんだ?勇者」


マジ「日も暮れてきたなー」


ガサガサガサ


バーツ「お?まさか勇者!?」


ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ


サジ「お、おい・・・・・・なんかあちこちから音がしねぇ・・・?」


マジ「ま、マジかよ・・・まさかさっき大声出しちまったせいで・・・!!」


屍兵ズ「ウォォォォォ゛!!!!」


サジマジバーツ「「「うわああああああああ!!」」」


サジ「マジかよなんて数だ!!」


マジ「ちょ、それ俺の台詞」
41 : ◆.7FhrQ4rjk [saga]:2012/10/18(木) 01:04:47.33 ID:uKiBSOHDO
サジ「行くぜ!武器を構えろ!」


バーツ「ああ!しかしなんて数だ!?」


マジ「ありえねぇよ!なんでここにこんな屍兵が!?」


バーツ「つべこべ言ってないで生き延びる事だけ考えろ!!」


「うおおぉおお!!!!!!」



ソーンバルケ「はぁ・・・・・・何故私はここまで足を運んでしまっているんだ」



サジ「ふんっ!」

マジ「きやがれ!」

バーツ「オラッ!!」


サジ「ちっ、キリがねぇ!」


ソーンバルケ「数は12と言えど並の兵士以下の動きだ、勝てぬ程ではなかろう」
42 : ◆.7FhrQ4rjk [sage saga]:2012/10/18(木) 01:12:19.69 ID:uKiBSOHDO
サジ「るあぁっ!!」ゴシャァ


屍兵「ウォォ・・・」バタン


マジ「サジ!こっちのも手伝ってくれ!」


サジ「合点!!!」


バーツ「マジ!後ろ!!!!!!」


マジ「!?しまっ・・・・・・」


屍兵「ウォォォォォ゛!!」


マジ「あ・・・」


サジバーツ「マジーーー!!」


屍兵「ガァッ!?・・・・・・」バタン


マジ「・・・・・・え?」

ソーンバルケ「全く、見てはいられんな」


サジマジバーツ「「「勇者ぁぁぁぁーーーー!!!!!!」」」


ソーンバルケ「はぁ・・・・・・後は私が片付ける」チャキ


ソーンバルケ「あっという間にな」スー


ーーーー・・・・・・
43 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/18(木) 01:19:29.70 ID:uKiBSOHDO
バーツ「う、嘘だろ・・・?」


マジ「すげぇ!マジすげぇよ!!」


サジ「あの数の屍兵をものの一瞬で!!」


ソーンバルケ「さぁ・・・もうお前達も帰るがいい」

ソーンバルケ「ここら一帯に気配は感じられない、夜が更ける前にはやく・・・」


サジ「いいや!帰らないね!」


ソーンバルケ「帰・・・なに?」


バーツ「すまねぇ勇者さんよぉ、俺達話し合って決めたんですよ」


マジ「勇者の旅のお供になるって!」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・いや、ダメだ」


ソーンバルケ(すまないが魔王討伐など茶番をやっている暇があったら現状をより正確に把握したいのでな)


ソーンバルケ「・・・・・・それに、今の戦いぶりを見せられてはな」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 01:27:36.75 ID:eEctva6co
これって昔深夜でやってたのと一緒?完結前に落ちてたけど
45 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/18(木) 01:30:16.17 ID:uKiBSOHDO
サジ「まぁまぁ大丈夫だって!」


マジ「これから強くなれば問題ないしよ!」


バーツ「それに何故だか勇者、あんたは一人にしておけない気がするんだ」


ソーンバルケ「な、なんだこの図々しさは!?」


ソーンバルケ「はぁ・・・・・・もうわかった・・・!わかったわかった!私の負けだ!好きにすればいい!もう私は知らない!」


サジ「拗ねんなよ勇者ー!」


ソーンバルケ「勇者と呼ぶな!それが着いて来ていい条件だ」


マジ「ん〜?じゃあ俺達弱いから先生になってくれよ!!って事でソンケル先生だな」


バーツ「ああ、それはいい提案だ」


サジ「これからよろしくお願いします!ソンケル先生!!」



ソーンバルケ「はぁ〜〜・・・・・・・調子のいい連中だ・・・・・・・・・全く」
46 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/18(木) 01:32:59.31 ID:uKiBSOHDO
>>44

まさか向こう見てた人がいてくれたなんて・・・
覚醒やっててずっと放置してたです・・・
47 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/19(金) 01:15:05.57 ID:8K4zH2IDO
ーーーーー・・・・・・


ソーンバルケ「・・・・・・・・・はぁ」



ソーンバルケ「やはり・・・・・・昨日のは夢ではなかったか・・・・・・」


サジ「おおい!そっちはどうだー!?」


マジ「魚が6匹取れたぜ!!」


バーツ「こっちは鳥だ!」

サジ「よぉし、よくやった!先生はゆっくり座っててくださいね!!」


ソーンバルケ「わかった」


ソーンバルケ(ああ・・・なぜだか頭が痛い・・・)


サジ「魚そのまま焼いて食う?」


マジ「捌きかたしらねぇしな」


バーツ「鳥は羽を毟ってから血抜きを・・・」


ソーンバルケ「・・・・・・全く、見てはいられない」


ソーンバルケ「どれ、私に見せてみろ」



・・・・・・・・・・・・・・・
48 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/19(金) 01:46:00.65 ID:8K4zH2IDO
サジ「さっすが先生!料理も上手いですね!!」


バーツ「ああ」


ソーンバルケ「野宿など日常茶飯事だったからな、そもそもこれは料理というか携帯食糧みたいなものだ。味も素朴だろう?」


マジ「んな事ないっすよ!」


サジ「二枚目で料理も出来て剣の腕っ節も超一流!!かっー!なんて完璧人間なんすか!」


ソーンバルケ「・・・」ピタッ


ソーンバルケ(完・・・璧?この私が???)



サジ「・・・それでよぉその時サムソンの奴がさぁーーーー」


マジ「はははは!そいつは傑作だぜ!ーーー」



ソーンバルケ(・・・・・・ああ、まただ・・・・・・)


ソーンバルケ(この光景・・・)

サジ「そんでよぉ今度は・・・ん?」


バーツ「先生?」


ソーンバルケ(この・・・・・・眩しすぎるほどの光景・・・)
49 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/19(金) 01:58:04.49 ID:8K4zH2IDO
ソーンバルケ「・・・・・・」


サジ「先生?」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・」


マジ「おおい!先生ってば!」


ソーンバルケ「!」ビクッ


ソーンバルケ「な、なんだどうした?」


バーツ「どうしたじゃないですよ、っていうかさっきから気になってたんですがなんでそんな離れてるんすか?」


ソーンバルケ「何故って・・・」


マジ「こっちきて一緒に話ましょうよ!」


ソーンバルケ「な、そんな・・・・・・いいのか?」

サジ「???逆にダメな理由がわかんねーっすよ」


バーツ「あ、俺達と一緒に飯食うのが不愉快ですか?」


ソーンバルケ「違う、そんな訳がない」


ソーンバルケ(違う、逆だ。逆なのだ・・・・・・)


サジ「ならこっちきて下さいよ!」


ソーンバルケ「ああ・・・・・・」


ソーンバルケ(だから・・・何故お前達はこうも図々しいのだ・・・・・・・・・)


ソーンバルケ「失礼する」スタッ
50 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/19(金) 02:14:01.55 ID:8K4zH2IDO
ソーンバルケ(思えばいつからだ)


ソーンバルケ(私がこんなにも自身を下にして生きてきたのは)

ソーンバルケ(もう年号を数えるのを諦めるほどか・・・)


ユンヌ『現実から眼を背けない!!』


ソーンバルケ(眼を背ける?・・・違う、現実を見据え続けた結果がこれだ)



ソーンバルケ「お前達に話さなければいけない事がある」


サジ「そんでよぉ・・・・・・って、え?」


バーツ「大事な話ですか?」

ソーンバルケ「ああ」

ソーンバルケ「私はな、本来勇者ではない。そして魔王退治など行くつもりは毛頭ない」


ソーンバルケ「だからもう帰るんだ・・・頼む」


サジマジバーツ「・・・・・・・・・」


ソーンバルケ(終わったな・・・これもまた事実だ、勇者など何かの間違いなのだ)


ソーンバルケ(なぜなら・・・そう、現実の私は印し)


サジ「だからなんですか?」


ソーンバルケ「!?」


バーツ「勇者である事と着いて行っちゃいけない事がどう関係あるんですか?」
51 : ◆.7FhrQ4rjk :2012/10/19(金) 02:29:30.64 ID:8K4zH2IDO
ソーンバルケ「それは・・・」


サジ「第一あんたは俺達の『先生』だし!」

ソーンバルケ「それはお前達が勝手に・・・!」

マジ「そうっすよ、だって昨日先生はいいましたよね?『勝手にしろ』って」



ソーンバルケ「・・・・・・そんな言葉遊び・・・」

バーツ「いや、それだけじゃない。昨日俺だっていいましたよね?なんだか一人にしちゃいけない気がするって」


サジ「これが先生に着いていく理由じゃ納得行かないっすか?」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・」


ソーンバルケ「ふっ・・・・・・」


ソーンバルケ「馬鹿だな・・・お前達は」


サジ「へへっ!んなもん言われ慣れてますから!」


マジ「さ!もう話は終わりでしょ!?はやく食っちまいましょ!」


ソーンバルケ「こんなにも・・・」


ソーンバルケ(あれだけ遥か遠くの、風景画にさえ思えたこの光景が・・・こんなにもたやすく手に入るなんて・・・)


ソーンバルケ(夢ならば覚めてしまってもいい・・・だが今少しだけこの夢に酔わせてくれ)
52 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/23(火) 23:31:39.79 ID:OVf1ejPDO
バーツ「う〜ん・・・・・・」スタスタスタ


マジ「どうしたバーツ」スタスタスタ


バーツ「いや、なんだかあの鷹が妙に気になってな」

サジ「うわっ、目付きわるっ」

鷹「・・・」ジィー


マジ「そうかぁ?みんなおんなじようなもんだろ、鷹なんて」


バーツ「何て言うか凄まじい視線を感じるような気がしたんだがな、杞憂だったか」


ソーンバルケ「・・・・・・・・・・・・」スタスタスタ


ソーンバルケ(・・・・・・・・・まさかな)


マジ「そうだ、先生」


ソーンバルケ「?」


マジ「これからどこ向かうんすか?」
53 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/23(火) 23:43:02.76 ID:OVf1ejPDO
サジ「俺らはどこでもいいっすけど」


ソーンバルケ(そういえば失念していたな、一番大事な事を)


バーツ「先生はどうしたいんですか?」


ソーンバルケ「そう・・・だな、私も身の振り方を考えねばな」


ソーンバルケ「こんな物にいつまでもあやかっているのも気が引けるしな・・・」


マジ「じゃあ帰しに行きましょうか?ファイアーエムブレム」


ソーンバルケ「・・・そうだな」


ソーンバルケ(魔王退治など他の素知らぬ誰かが行けばいい・・・・・・私には関係ない)
54 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/24(水) 00:38:10.41 ID:K9ickmQDO
ソーンバルケ「っ!?静かに!」


バーツ「え!?」


マジ「っ!?」キョロキョロ


サジ「えっ、なんすかまたモンスターっすか!?」ヒソヒソ


ソーンバルケ「どこからか鍔ぜり合いの音がするな」

バーツ「どこかで戦闘が起きてるみたいっすね。先生・・・どうします?」


サジ「・・・」

マジ「・・・」


ソーンバルケ「・・・・・・はぁ、行ってみよう」


サジ「っしゃあ!そうこなくっちゃ!」


マジ「いこうぜ!みんなー!」


バーツ「おいおい!あまり調子にのんなよ!」


ソーンバルケ「・・・行くと決めたからには急ぐぞ」
55 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/24(水) 00:53:48.71 ID:K9ickmQDO
マリータ「くっ!・・・・・・油断していた・・・!」


オーシン「ちぃ!大丈夫かマリータ!」


マリータ「かすり傷だ・・・っ!しつこい!」ザシュッ


屍兵「グガァァァァ!」ドサッ


ネイミー「数が多い・・・矢を構えるている隙がない!」アセアセ


ボーイ「うわわっ!こっちへ来るな!!」


屍兵「キシャァァァ!!」ガバッ


ボーイ「!?しまった!!」


ネイミー「ボーイ!?あっ・・・」



サジ「間に合ったぜぇえ!!」ブンッ


屍兵「ガァッ!?」ゴシャァ


マジ「おいあんたら!助太刀に来たぜ!!」


オーシン「なに!?すまねぇ助かるぜ!!」


バーツ「話は後だ、今は戦いに集中しよう!!」
56 : ◆.7FhrQ4rjk [sage]:2012/10/24(水) 01:01:27.64 ID:K9ickmQDO
ーーーーーーーー



サジ「つってもまぁ、先生がほとんど一瞬で片付けちまったな」


ソーンバルケ「・・・・・・」チャキン


オーシン「おいおいなに者だよあんたら!!特に剣士のあんた!!??」


ネイミー「す、すごい・・・!!」


ボーイ「助かりました!」

マリータ「母様以外にあそこまで動けるなんて・・・!!私には分かる、相当のてだれだ・・・」


ソーンバルケ「立てるか?皆の者」


ボーイ「ええ、大丈夫です」


ネイミー「でもマリータちゃんが・・・」


マリータ「私は平気よ、かすり傷だから」


ネイミー「でも・・・」


マリータ「だから大丈・・・っ!」
57 : ◆.7FhrQ4rjk [sage saga]:2012/10/24(水) 01:11:54.32 ID:K9ickmQDO
マジ「無茶はよくねぇよ姉ちゃん」


ボーイ「僕たちちょっとした狩りに出てただけなんです・・・なのに」


オーシン「最近治安が悪いからって、用心して四人体制じゃなかったらもっと大変だったな」


バーツ「じゃあ住んでるとこは近いんだな、俺達も一緒に行こう。先生、いいですか?」


ソーンバルケ「ああ・・・その方がいいだろう」


マリータ「ぅう・・・面目ない・・・」


マジ「気にすんなよ!困った時はお互い様さ!」


オーシン「村に着いたらなんか御馳走するぜ!!」


ネイミー「お願いします」
58 : ◆.7FhrQ4rjk [sage saga]:2012/10/29(月) 21:53:08.79 ID:xIExRkFDO
ボーイ「ところで貴方達はどうしてこんなところに?」


バーツ「まぁなんだ、俺達は出稼ぎから家に帰る途中みたいなもんさ」


ソーンバルケ「そんなところだ」


マリータ「嘘だ!!!」


ネイミー「マ、マリータちゃん!?」


マリータ「その身のこなしといい身なりといい・・・」


サジ(まずい!まさかこの姉ちゃん、先生が勇者である事に気づいたか??)


マリータ「凄腕の傭兵と見た!!」ドヤ


マジ「えぇ、そっち?」


オーシン「まぁ俺は最初山賊かと思ったけどなー、二枚目あんちゃん以外そんな格好じゃな」アハハハハ


サジマジバーツ「・・・・・・・・・」
59 : ◆.7FhrQ4rjk [sage saga]:2012/10/29(月) 22:11:31.95 ID:xIExRkFDO
マリータ「ここをさらに北に行ったところに傭兵の集落が出来たと聞いたわ」


マリータ「そこに凄腕の傭兵達が集結しているとかなんとか・・・・・・」


ボーイ「もしかして貴方達は僕らの村に派遣された・・・」


ソーンバルケ「残念だがそうではない、変な期待をさせて済まないな」


バーツ「・・・・・・」


サジ「そ、そうなんだよ。わりぃなあんたら、この人は別にそういうのは生業にしてねぇんだよ」


マジ「ここを通ったのは本当にたまたまなんだ」


オーシン「だってよマリータ」


ネイミー「しかしお強いですねー」


マリータ「んー・・・・・・」ムスッ



タニア「ああ!オーシン!!!」
60 : ◆.7FhrQ4rjk [sage saga]:2012/10/29(月) 22:32:27.43 ID:xIExRkFDO
オーシン「あん?なんだタニアじゃねぇか、何しに来たんだ?」


タニア「呆れた!あんたが遅いから心ぱ・・・・・って違ーう!あ、アレだよ親父がもしかしたら屍兵と一戦交えてるかも知れないからってあたしに行けって・・・」ゴニョゴニョ


オーシン「はぁ?聞こえねーから」


タニア「うっさいわね!もうあんたが無事だったんだからどうでもいいわよそんなの!!!!」


オーシン「え、お、おう・・・?」

タニア「あっ・・・///」カァァ



サジ「え、なにこれ」


ボーイ「うん、毎度こんな感じ」
61 : ◆.7FhrQ4rjk [sage saga]:2012/10/29(月) 23:13:48.95 ID:xIExRkFDO
タニア「で?誰この人達」

ネイミー「あ、気づいてたんだ」


マリータ「私達を助けてくれた、通りすがりの剣士とその仲間達だ」


バーツ「酷い言われようだな」


タニア「マリータその怪我!・・・って事は本当に一戦交えたのね・・・・・・」


ボーイ「ここで話合っても仕方ないから早くエーヴェルさん達のところにいこう」


ーーーーーーーーー



ダグダ「はっきり言って屍兵達の最近の活動は目に余る。そこでだ、傭兵の集落があると噂される村に応援を頼んだ」


エーヴェル「ええ。近場の古い屋敷を屍兵達は住家にしているようだから、そこを叩けば今より大分ましになると思うわ」


ガルシア「そうなればいいんだがな・・・・・」


エーヴェル「ダメよ私達が弱気になっていたら」


ダグダ「ああ、子供達にも伝染しちまう」


ガルシア「すまない、気をつける」




ロス「親父!オーシンのあんちゃん達が帰ってきたぜ!!」ダダダダ
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/12(月) 20:04:36.75 ID:LEzBIy8T0
FEスレか
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/05(水) 01:31:20.77 ID:6RgTIHnDO


支援
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/23(日) 02:55:39.66 ID:u4MA2cb60
もうすぐ2カ月
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 05:19:31.69 ID:fXA7gjT5o
バルケの幸運さえ高ければ……
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