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木山春生-the professional- - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/22(木) 20:12:16.84 ID:S7wvzdtv0

―学園都市・とある学校―



小萌「はーい!野郎と子猫ちゃんたちー、出席を取りますよー!」



生徒『ウィーッス』



小萌「姫神ちゃんにー・・・・吹寄ちゃんにー・・・・」カキカキ


小萌「・・・あれ?上条ちゃんは?」



青髪「小萌センセ、上やんのコト聞いてませんの?」


土御門「上やんは一昨日の任務で死んだんだぜぃ」



小萌「そうですかー、なら仕方ありませんねー」カキカキ





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満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/22(木) 20:13:42.39 ID:pxrbXRl80
何をさらっと!
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/22(木) 20:27:37.17 ID:S7wvzdtv0

小萌「それでは授業始めまーす。一限目はハンドガンの解体及びオーバーホールです」


小萌「弾を抜いて銃を机の上に用意してくださーい」



土御門「だっるい授業だぜ。なぁ?」


青髪「僕ぁ小萌センセをオーバーホールしたいわぁー。性的な意味で」


小萌「戯言を吐かした生徒は後ろからズドン!と殺っちゃいますよー」


青髪「そんな小萌センセも素敵やで!」



吹寄「まったく男子ったら、品性の欠片なんてありゃしないわね」


土御門「暗殺するたびハニートラップで股開きまくってるお前に言われたくないな」


姫神「次の任務でジャムって死ねばいいのに」




   ・・・・ここは通称『学園都市』、日本のとある場所に設置された人材育成都市だ。


   しかし人材育成とは名ばかりであり、別名『非合法都市』と呼称される。



   多くの子供達がここで授業や実践を受けるわけだが、主にスパイ・暗殺者・傭兵として育てられる。

   
   入学して卒業するまでにおよそ97%の生徒が死ぬ。卒業出来る時には立派な暗殺者になっているという仕組みだ。


   要するに、この都市に流された子供は捨て子が殆どということ。もしくは多国から逃げてきた人生急降下中の人間。


   この街には法律(暗黙のルール)こそあるが、都市近隣の県民からは『暴虐外道無法地帯』と恐れられるほど治安が悪い。





   これから始まる物語は、能力がどうとか無敵がどうとかそんなメルヘンな話ではない。


   この荒んだ街には無いだろう“モノ”を手に入れようと、必死に足掻く者達の生き様である・・・・。

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/22(木) 20:29:53.23 ID:pxrbXRl80
なにこのエンジェル・ハート
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/22(木) 20:34:13.21 ID:S7wvzdtv0

えーっと、まず最初に言っておきますね。


>>3の下部で大体説明している通り、超能力とか魔術とかそんなものは登場しません。
能力や魔術の代わりに活躍するのは、銃・刃物・手榴弾。あと殺戮とシャブとビッチ。

登場するのは禁書の人物だけです。キャラ(口調とか)は崩壊しないように頑張ります。


今回のメインキャラですが、木山先生、アンジェレネ、麦野サン。
この三人がメインですが他にも沢山出てきます(上やんは冒頭で死にましたが)

アンジェレネきゃわきゃわ!一回登場させたかったんだよ!


んで、今回はとあるストーリーを丸パクリする気満々です。
元ネタが解ってもナイショの方向で。



書き溜めがないのでゆっくり投下していきます。


6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/22(木) 21:14:43.92 ID:hS17ePaIO
一方通行はでるのかい?
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/22(木) 21:17:48.74 ID:S7wvzdtv0

―垣根ファミリー・第一学区アジト―



土星「いやぁー立派なアジトが出来ましたね!」


垣根「おう、この学区に踏み込む第一歩としては堅牢な物件がいいだろうからよ」



   学園都市第五学区に籍をおくマフィア『垣根ファミリー』。シャブや売春を主なシノギとしているというyどこにでもいるマフィア。


   今日は第一学区への進出を果たした目出度い日である。
   



砂皿「下の奴らに買出しに行かせてますんで、夜は祝勝会と洒落込みましょ!」


垣根「じゃあお前らはそれまでにシャブをグラム別けしといてくれ。30分で終わらせろ」


砂皿「了解っす。ボスはその間娯楽でも・・・・」スッ


垣根「ん?」



食蜂「はぁ〜い♪」


垣根「ははっ、デリヘルとは気が効くじゃねぇの・・・・・やっぱ1時間でいいぜ」


土星「うっす!」



食蜂「ボスったらエッチなんだからぁ」


垣根「ま、たっぷり楽しませてくれや姉ちゃん」

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/22(木) 21:37:36.90 ID:S7wvzdtv0

土星「ボスの女好きは助かるよなぁ」


砂皿「まったくだ・・・・っと」ペロッ


土星「ばっかお前、味見してんじゃねーよ」


砂皿「・・ぁ・・・・ぁあ・・・・これヤッベェぞマジで・・・・!」ブルッ・・・!



下っ端(俺もシャブ食いてぇ・・・・・)



    ・・・・・プツンッ!



下っ端「・・・・・っ!!?」


砂皿「どうした?」


下っ端「大変です!モニターがいきなり消えて・・・・!!」


砂皿「刺客か・・・・?」


土星「在沖してる奴ら全員に伝えろ!チャカ持ってブチ殺しにかかれってな!!」ジャキッ!


下っ端「うっす!」



   ―――――キュィン・・・・



砂皿「ん、モニターが・・・・・予備電源入ったか」


下っ端「あっ!!??」


土星「なっ!!?」




   モニターに写った映像の一部、一階のリビングの映像・・・・・・待機していた構成員が全員殺されていた。


   そこには、白衣を着た女が佇んでいる・・・目が充血しており、凄まじい殺意がカメラ越しにも伝わってくる。




砂皿「ボスに伝えてくる!」


土星「俺がアイツを食い止める・・・・お前はモニターを見ながら俺と連絡を」


下っ端「はい!」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/22(木) 21:39:59.62 ID:S7wvzdtv0
>>6
もうすぐ出る。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/22(木) 22:07:35.92 ID:S7wvzdtv0

土星『ヤツはどこを通った・・・・?』


下っ端『1階の階段を登ってましたから、そのまま最上階に来るはずです・・・・』


土星(このまま最上階の階段で待ち構えるのが吉か・・・?)


土星『わかった。俺は最上階の階段で待ち構えるから、お前は最上階と一階のカメラを確認し続けろ』


下っ端『わかりました』



土星『・・・・・・』


下っ端『・・・・・』


土星『・・・・・・・・・・・・・・・・』



土星(遅くないか・・・・?)


土星『おい、一階から逃げてないよな?』


下っ端『いえ、それはありません』


土星『・・・・・仕方ねぇ、コッチから打って出る』



   そう言い残し。土星は階段の手摺から下を眺めた・・・・・。



下っ端『・・・・・・・』



土星(ここから見下ろせば、どこにいるか解るはず・・・・)



   ―――――――ヒュッ!



土星『ッ!!?』



   ぎゃぁ゛ぁあ゛あ゛ぁあ゛ぁ゛ぁぁぁ――――・・・・・・・・グチャッ゛!!!!



下っ端『!!?』



    モニターで確認していると、階段から見下ろした土星の首にワイヤーが巻き付いた。


    次の瞬間、そのまま引き込まれ、一階にまで落下。




    通信無線からは土星の悲鳴と、地に叩きつけられただろう音が鈍く鳴り響く・・・・・!

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/22(木) 22:27:11.61 ID:S7wvzdtv0

垣根「くっそ!!イイトコだったのによぉ・・・・!」


砂皿「申し訳ありません・・・・」



垣根「大体他の奴らは何やってんだ!?相手は一人だろーが!!」


砂皿「それが、先程から誰とも連絡が取れない次第でして・・・・」


垣根「・・・・チッ、モニター室行ってみるか」



垣根「おい!ちゃんとモニター見てんのかテメェら!!」ドガッ!!




   ボスである垣根は、モニター室の扉を勢いよく蹴破る。




垣根「おいっ―――――・・・・・・・・・ぁ゛!??」




   蹴破ったその先には、モニターを監視していただろう下っ端が首を吊って死んでいた。否殺されていた・・・・・。




垣根「なっ・・・何がどうなって!?」




    パシュンッ!―――――――――――ドサッ・・・




垣根「・・・は・・・?」




   先程まで自分の後ろでピンピンしていた砂皿。


   それが、頭を撃ち抜かれ、己の横に倒れ込んだ・・・・・。




垣根(・・・う・・・・後ろに・・・いる!!?)ゾクッ・・・


12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/22(木) 22:36:35.70 ID:S7wvzdtv0

垣根「テっ・・・テメェ!!面ァ見せやがれッ!!!」ジャキッ!!


   ピタッ・・・・・!



垣根「ッぅ゛!!??」



木山春生「大人しく・・・・してくれるかい・・・?」



   背後にいるだろうと思い、銃を構え後ろを振り返ったが・・・・銃口を突きつけるより速く、首筋にナイフを当てられていた。



   あとほんの僅かでも力が入れば切り裂かれる・・・・そう思わせるくらい鋭利な刃物で、絶妙な力加減。



垣根「な・・・・何モンだ・・・・・・オマエ・・・・」


垣根「いッ!!!?」ズプッ・・・!



木山「質問は禁止だ・・・・・従わなければ殺す」


垣根「ぁ・・・・わ゛・かった・・・・」



木山「・・・・・」ゴソゴソ


木山「ここに、電話をかけろ」



  メモ用紙を手渡された。そこには、電話番号が記載されている。



垣根(誰の番号だ・・・・?)


垣根「いっ、今かけるから・・・・」ピッピピッ



垣根『・・・・・』プルルル・・・プルル・・・ピッ


一方通行『よォ・・・・垣根くゥン?』


一方通行『俺の友達がソッチでちょいとハシャギ過ぎたのは勘弁してくれや・・・・そんで本題なンだが』


垣根『ッ!!・・・・一方通行・・・・!』


一方通行『なーンかさぁ、オマエんトコのファミリーが俺のシマ(第一学区)に進出してきたとか聞いたンだが・・・・』


一方通行『流石に冗談だよな?今日は軽い旅行気分で俺のシマに立ち入ったンだよな?』


垣根『あっ、ああ勿論だ・・・・オマエのシマを荒らしたりしねぇよ・・・・』


一方通行『そうかそうか、それなら構わねェンだ』

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/22(木) 23:07:59.57 ID:S7wvzdtv0

一方通行『ってことでよ、金輪際シマに入らないと誓うか・・・・?』


垣根『ちっ、誓うから・・・・!!』



一方通行『よォし、そんじゃ俺の友達に電話代わってくれや』


垣根「お・・・お前に代われって・・・」スッ


木山「・・・・・・」パシッ



木山『もしもし』


一方通行『ご苦労さン、殺さない程度にやっとけ・・・・・んで逃がして構わねェからよ』


木山『了解』ピッ



木山「・・・・・」


垣根「なっ・・・ナイフ離してくんねーかな・・・・?」


木山「・・・・・・」シュパッ!!


垣根「あぎぃッ!??」ブシュゥッ!!!


垣根「ちょっ・・・!・・・・出ていくって約束したじゃ―――」



木山「・・・・・」ジャキッ!!


垣根「やめっ!待て待て!!!」


木山「・・・・仕事なものでね」




パシュッ!パシュパシュッ!!!・・・・・・―――――あッ゛!!がぁぁああぁっ゛!!あぁあ゛あ゛あ!!!!!





木山「帰るか・・・・」




   木山春生、第一学区を占めているアクセラファミリーお抱えの殺し屋。


   今日も仕事を終え、帰り道の商店で珈琲の豆を買ってから、住まいであるボロアパートへ帰宅する。



   何年この街で殺しをやっているのだろう。


   友達もいない。いつも一緒なのは拳銃とナイフ、昔から連れていたクマのヌイグルミだけ。
  

   
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/22(木) 23:09:07.32 ID:S7wvzdtv0
今日はこんなもんで
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/22(木) 23:28:31.43 ID:Q120TXvT0


小萌先生って暗殺むいてますよね
見た目あれだし

タバコの臭いけせれば
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/11/22(木) 23:51:24.12 ID:YhEsx6EAO
>>15
そげぶ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/23(金) 00:18:36.24 ID:Mr65qJyt0
オマケを投下しときます
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/23(金) 00:27:49.67 ID:Mr65qJyt0
―学園サイドストーリー(1)―


小萌「はーい、2限目はヘロインの有効利用についてでーす」


小萌「前回も説明した通り、痛覚を遮断する効果が高く現れるわけですがその一方で、快楽度の強さが問題です」



土御門「いよっ、待ってました!」


青髪「きたきたぁ!この時間最高やで!!」


小萌「・・・・青髪ちゃんは少し反省を活かしましょうか」


小萌「摂取してから40分以内に正常判断が出来なかった子は、罰としてキムジョ〇ナム暗殺チームに強制参加ですからね」



生徒『えーっ!!?』


青髪「死亡率高すぎやん!!?」


小萌「死にたくなければ正常判断が出来るよう、思考を強く持ってくださいねー。それじゃあ始めっ!!」



姫神「・・・・」スーッ・・・


姫神「・・・ぁっ・・・・ぁあ!・・・・キク・・・」ブルッ・・・


土御門「キタぁ!・・・・・・・・お前ら、変な誘惑するなよ。絶対」


吹寄「ねぇ、誰でもいいからさ・・・ヤラない?」トローン


土御門「やめっ・・・ろ!・・・・全裸で股開くな・・・・・・ジョンナム暗殺は嫌だ・・・!」


青髪「ボクの肉棒でよければいつでもええでーー!!」ボッキーン!


小萌「コラッ!早々に盛らない!!死にたいんですか!!」


吹寄「先生でいいからさぁ・・・・ココ舐めてよぉ・・・・!」クパァ


姫神「青髪君・・・・私のうんこ食べる?」ヌギッ!



小萌「アナタ達には自制心がないのですかっ!!?」


19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 00:32:07.29 ID:pgEQuOiSO
ブフォwwww
流石>>1、ぶっ飛んだもん書いてくれるぜっ!


ゴーグルと砂皿が微妙にキャラ違うのがアレだが……
乙!楽しみにしてる
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/23(金) 00:45:00.81 ID:Mr65qJyt0
小説読んでないからゴーグルと土星はよくわからんのよね・・・・・
配役の問題上出演させただけです。


この後の出演者は大体キャラを把握してますので、ミスんないように頑張ります!

サイドストーリーは一日一回投下しますのでお楽しみに。
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 00:46:02.58 ID:pgEQuOiSO
土星=ゴーグルかと
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/23(金) 00:52:15.76 ID:Mr65qJyt0
ああ、そのへんすら判断付いてないんだぜ俺・・・・ニコチン中毒だからさ
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 00:59:22.86 ID:pgEQuOiSO
マジか…

カフェインちゅーどくのわたしは親近感沸くんだよ
24 :名無しNIPPER [sage]:2012/11/23(金) 05:30:37.85 ID:xHTfRrpB0
中毒の俺も親近感わくわく
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/23(金) 07:39:13.15 ID:MMN1aQh40
そういや、原題のサブタイトルがthe professionalだったな
大好きな作品なんだよなぁ
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/23(金) 21:37:47.56 ID:Mr65qJyt0

木山「・・・・・・・・」コツ…コツ…コツッ……



木山「・・・・ん」


アンジェレネ「・・・・・!・・・・」


アンジェレネ「・・・・こんにちは」ペコッ




   私の部屋から3つ隣に住んでいる女の子が、階段を登った先に腰を降ろしている。


   特にやりたいことがあるわけでもなさそうに、階段から脚をぷらぷらと投げ出していた。




木山「・・・・・・」コツッ・・コツッ・・・


木山「・・・・煙草はやめておきなさい。体に悪い」


アンジェレネ「・・・!・・・・・・・親には、内緒で」


木山「構わないよ。それじゃあ」ガチャッ,パタン・・・



アンジェレネ(よかった・・・・)


アンジェレネ「・・・・・・」カチッ,スパー




   別に珍しいわけでもない外人の子供。この街で外人の出稼ぎなんてのは普通の光景だ。


   日本国内唯一この街だけはパスポートなど要しない。それだけ管理が温い。


   生まれた土地より数倍稼げてマシな環境だから国外より多大な流入が発生。雨風を凌げる部屋なんて他所からすれば贅沢な代物なのだろう。


   日本人には低賃金でも彼らには高所得。体を売れば満足以上の金が手に入り、殺しの替え玉をやれば国の家族を一生安定させることが出来るほどの一攫千金。




木山(疲れた・・・・)


木山(先にトレーニングを済ませてからシャワーを浴びるか)




   ベッドにスリングジャッキを巻きつけ支点を作り、そのベルトに脚を通して腹筋を行う。

 
   日課を終わらせて、今日はゆっくりしよう。



   
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/23(金) 21:50:43.37 ID:Mr65qJyt0

アンジェレネ「・・・・・」スパー・・・


ステイルさんじゅうよんさい「おい!!!」


アンジェレネ「ッ!!」ビクッ!



ステイル「何度言ったらわかるんだオマエ!!!」ヒュッ!


アンジェレネ「痛っ!!・・・・・お義父さん」バチン!!



ステイル「煙草買う金があるなら酒でも買ってこい!!」


ステイル「使えないガキだ・・・!」


アンジェレネ「ごめんなさい」

   

ステイル「ほらっ、さっさと体売ってこい!!三人しゃぶるまで帰ってくんじゃないぞ!!」


アンジェレネ「・・・・・はぁい・・・」スタスタ




    正規手続きを踏んで暮らしている大人(マフィア等)や入学した学生はそれなりに金を持っている。


    これに加えて法が緩いために、国外の中でも比較的稼ぎやすい街。



    この街の頂点は『統括理事会』でありこいつらが全てを管理している。殺し、麻薬、売春全てを。



    法律は一応ながらに存在し、麻薬と殺しは御法度だ。教育の一貫で使用するのは別として。


    ただし『都市』に上納していればさほど御法度にならない。


    出稼ぎの連中はシャバ代をマフィアに支払い、マフィアは都警に上納し、都市の利益が生まれる。


    こうでもして『ルール』を作っておかないと本当の『無法地帯』になってしまうからというのもあるが、結局は利益だ。





木山(暑い・・・・シャワー、シャワー)


木山(・・・・その前に珈琲煎れておくか)
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 21:55:47.03 ID:By7Z3RkHo
れおーん
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/23(金) 22:03:20.76 ID:Mr65qJyt0
正直言えばレオン役は渋くて冷静な男性キャラが良かったのだけど、そんなヤツが禁書にいなかったから。
強いて言えば破魔のなんちゃら撃ってた人くらい?でも魅力なさすぎて。

てことで一番かっこいい木山先生にした次第です。


マチルダはインデックスでも良かったんだけど・・・・ほら、インデックスさん空k
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 22:09:09.65 ID:pgEQuOiSO
闇咲逢魔さんの事かー!


渋くて冷静…アックア?

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 22:11:31.12 ID:By7Z3RkHo
砂皿がまさにその路線だったのに……
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 22:12:42.23 ID:Mr65qJyt0
そうそう闇咲さんだ。

アックアも考えたけど、もう少し雰囲気が暗い感じのほうが合うかなって。


マチルダに関してはぴったりなキャラがいない。というかいるわけがなかった。
仕方ないから一番きゃわいいアンジェレネを採用。可愛いという点だけは合ってるので。
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 22:16:18.19 ID:pgEQuOiSO
そういや砂皿さん渋くて冷静だしすないぱーだもんなぁ…

マチルダは…打ち止めとかきぬはたとか…?
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/23(金) 23:15:06.36 ID:Mr65qJyt0
今日はあんま書いてないけどこのへんで。
サイドストーリーだけ投下しときます
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/11/23(金) 23:27:13.27 ID:mSLt0gCqo
原作読んでないのになんで原作キャラを出そうとするのか
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/23(金) 23:36:16.64 ID:Mr65qJyt0
―学園サイドストーリー(2)―


土御門「はぁー・・・・ようやく昼飯だぜぃ」


青髪「みんなは学食何食べるん?」


土御門「カレーだけは嫌だにゃー」


吹寄「私もそれは嫌ね」



姫神「?・・・・私はカレーの気分」


青髪「ボクもカレーの気分なんや。カレーにしよっと」ピッ


土御門「あれだけやらかしてよくそんなモン食えるな・・・・」


吹寄「もう止めましょう・・・その話は止めにして」


土御門「そうだな、すまなかった」



土御門「・・・お・・・・小萌先生が珍しく学食食べてるぜよ」


小萌「あっ、皆さん。一緒にどうですかー?」グビッ


青髪「もちろんやで小萌センセ!」


吹寄「てゆーか先生って昼間からビールなんですね」


小萌「これも訓練の一貫ですよ。体内に異常をきたしても平常を保つという日課なのです!」グビグビ


姫神(絶対嘘だ)



小萌「・・・・上条ちゃん、本当に死んじゃったんですね」グビッ


青神「センセ、平常心保ててへんよ」


小萌「そんなことはありません・・・・ただ、あの子に限っては実感が湧かなくて」


土御門「まぁ上やんは毎日がアレだったからにゃー」


吹寄「あの馬鹿は本当にね・・・・・・銃解体するだけなのに暴発させて耳ハスってたり」


姫神「ナイフ弄ってるだけで指が切れ落ちてた」


小萌「格闘術の訓練で鎖骨折ったり・・・・」



土御門「いい奴だったが、不幸な奴だったにゃー・・・・いつか死ぬとは思ってたけど」


37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 00:02:33.33 ID:jMpwSUp20

小萌「でも、二日後にはピンピンして登校してたから・・・・ぅ・・・うぅっ・・・」グスッ


姫神「小萌、先生なんだから泣いちゃ――――」


小萌「泣いてません!ビールの呑みすぎで・・・・目からビールが・・・・うぅ・・・・」グスッ


土御門「先生、それは苦しいぜよ。流石に」


小萌「確かに先生は泣いているのかもしれません・・・・ですが、それは悲しいからじゃないのです!」



小萌「生徒が一人死ぬたびに悲しむなんて、そんなこと言ってたら教師なんて務まらないですから――――」



青髪「小萌センセ!!自分に嘘つくのはやめや!!!」


小萌「ッ!!」ビクッ


青髪「悲しみを隠そうとする理由だってわかる!!けどなぁ・・・・・嘘はダメやん、先生」


吹寄(あら、格好いいこと言うじゃないたまには)



青髪「毎日のように誰かが死ぬんやから、いちいち悲しんどったらしゃーないかもしれん」


青髪「けど・・・・・自分に嘘をつき続けて生きても、楽しい未来があるなんて思えん」


青髪「せやから、自分に正直に生きたほうがええんちゃうかなー・って思うんですよ」


小萌「うぅっ・・・先生、青髪ちゃんに慰められるなんて・・・・教師失格です・・・!」


姫神(珍しく輝いてる・・・・)


土御門(何気に格好いいセリフだぜぃ・・・・・姫神のうんこ食ってたけど)



青髪「悲しいのはしゃーないやん、小萌センセも正直に生きたがええよ!」


小萌「ふふっ・・・・勉強になりました!」


青髪「せやから僕は正直に言うで!小萌センセのこと愛し――――」


小萌「おっと、その言葉は後ほど聞くことにしましょう」ピトッ


青髪(んぐっ!?・・・・・センセの指で唇塞がれたーーーー!!?)



青髪「やばい・・・!・・・僕!昇天しそうや・・・・・!」ポロポロ



小萌「続きはジョンナムを暗殺してからなのです!」


青髪「えっ!?アレまじなんすか!!?・・・・・ってかフラグ立てんといて!!!」


土御門「そういやお前だけ最後まで正常じゃなかったにゃー。ま・・・頑張れよ」ポンッ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 00:04:20.63 ID:jMpwSUp20
よし寝る。


>>35
配役の都合上・・・・冒頭のデブマフィアはそれ以降出演しないので。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 00:05:26.41 ID:+vUVmOrSO
乙。出来れば原作も読んでくれると嬉しいな
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 00:10:33.64 ID:jMpwSUp20
>>39
基本的に重いのが好みだから、禁書原作は多分・・・・買わないかもしれない。すまん
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 00:44:08.75 ID:+vUVmOrSO
一応禁書も暗部やら重たい話やらグロいシーン、胸糞はあるけどねー…確かに>>1には物足りないかも知らんね…
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/11/24(土) 01:12:28.38 ID:jMpwSUp20
あ、わかった。
頑張ったけど結局報われませんでした的なものが好きなんだ俺。
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 01:24:35.24 ID:+vUVmOrSO
なる。そういうのは禁書にはないな


おらも結構好き
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 20:04:52.98 ID:jMpwSUp20


   シャー・・・・・・・・・キュッ・・・



木山(ふぅ・・・・さっぱりした)


木山(氷、作ってたっけな・・・・・)スタスタ



木山「・・・・・」


木山「・・・・!・・・・」


木山(外の雰囲気・・・・刺客か?)




   裸のまま玄関のドアに向い、覗き穴から様子を伺う。




ステイル「・・・・――!・・・・―――僕じゃないって言ってるだろ!!」


浜面「あのな、お前に流したヤクが500gも消えてるんだ」


浜面「お前に聞かなきゃ誰に聞けばいいんだ?」


ステイル「だからぁ・・・・本当に勘弁してくれないかな?」


浜面「・・・・・・」



浜面「・・・・って言ってるけど、どうすんだ?麦野」


麦野「あー、そうねぇ・・・・」


   

    麦野沈利、麻薬取締局捜査官。


    ヤクをキメているのか、眼孔が開き目尻がとろんとしていた。




麦野「ステイル」


ステイル「なんですか・・・・」


麦野「私はお前を信用してヤク捌かせてんだ・・・・わかるよな?」ガシッ


ステイル「はっ・・・はい・・・・」

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 20:07:04.59 ID:jMpwSUp20

麦野「んー・・・・・・・」クンカクンカ


ステイル「・・・・・ッ!・・・・」ビクッ


ステイル(この基地外女が・・・!)


浜面(・・・・また始まったよ)



麦野「嘘をついてないニオイだ、こりゃ・・・・」


麦野「ぁあ〜・・・・やっぱお前は信用出来る」


ステイル「どうも・・・・解ってもらえたのならそれで・・・・」



麦野「明日の正午までに、失くしたヤク用意しとけ」


ステイル「はぁっ!?なんでそうなるんだ!!」



浜面「ってことだ。また明日な」スタスタ


ステイル「ふざけるんじゃない!!探すのはお前らの仕事だろ!!」







木山(何を話してるのかわからないが・・・・)


木山(私に用があるわけではなさそうだな・・・・まぁいい)


46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 20:33:15.84 ID:jMpwSUp20

―翌日―


木山「・・・・・・」


木山「やることが特にないな・・・・」


木山「映画でも観に行くか」




・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・




ステイル「・・・・・・・―――はっ!!」ガバッ


ローラ「おはようなりけりよ、ステイル」


ステイル「今、何時だ・・・?」


ローラ「11時だけど?」


ステイル(まずい・・・・何の用意も出来てないぞ・・・)





アンジェレネ「おはよう、フレメア」


フレメア「お姉ちゃんおはよう〜」ダキッ



    この子は私の妹、いつも私に甘えてくる本当の家族。



アンジェレネ「・・・・ねぇ、ミコト。テレビ回していい?」


美琴「はぁ?今私が観てんでしょ」


美琴「暇なら外でしゃぶってきなさいよ」



    こいつは私の義姉、いつもダイエット番組を観ながらくだらない体操をしてる豚女。



アンジェレネ「この子の前で・・・・よくも・・・・!」


アンジェレネ「死ねっ!!」ヒュッ!



    ムカついたからリモコンを頭に投げつけてやった。



美琴「痛ッ!!?」バキッ!!



アンジェレネ「・・・・ばーか」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 20:43:11.28 ID:+vUVmOrSO
なんとなく、どこの年齢低い姉妹もやってるようなやりとりな気がすっぜww
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 21:02:07.75 ID:jMpwSUp20

美琴「こんの・・・・!」


美琴「肉便器の分際で調子ノッてんじゃないわよ!!」バキッ!ガスッ!!


アンジェレネ「がッ!?やめっ・・・!」ドガッ!ベキッ!!



アンジェレネ「っ〜〜!!助けて!」ダダダダ


美琴「逃げんな!!」


アンジェレネ「ミコトがまた殴ってくる―――」ガチャッ



ローラ「あっ」ジュッポジュッポ


ステイル「入ってくるなクソガキ!!」


ローラ「邪魔するなら外に行って頂戴、アンジェレネ!」



   血の繋がった母親でさえ、この有様だ。



美琴「この馬鹿!!」ドガッ!ベキッ!!


アンジェレネ「・・・!・・・・ぎっ!!?」バキッ!ガスッ!!ベキィッ!!








木山(ふぅ・・・・)コツッ・・・コツッ


木山(まどかマギカ、面白かったな)



木山「・・・・ん」


アンジェレネ「・・・・・・」グスッ


木山「・・・・・・」



アンジェレネ「・・・・なんですか」


木山「これ、使いなさい」スッ


アンジェレネ「汚れるから・・・・いらない」


木山「そのハンカチは君にあげよう。返さなくていい」


アンジェレネ「・・・・ありがとう」フキフキ

49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 21:15:50.26 ID:jMpwSUp20


アンジェレネ「・・・・・・っ・・ても・・・」


木山「・・・・なんだい?」



アンジェレネ「大人になっても・・・・生きるのは、辛いんですか・・・・?」



木山「・・・・・」


木山「ああ、辛いよ」



アンジェレネ「・・・・そう」


木山「それじゃあまた」


アンジェレネ「・・・・あのっ!」


木山「ん?」


アンジェレネ「買い物に行くんですけど・・・・何か買ってきましょうか?」


木山「・・・・・」


木山「牛乳を切らしていたな。1本頼めるかい?」


アンジェレネ「はいっ!」



木山(・・・・何が嬉しいのかね、この子は)



木山「代金を渡しておこう、お釣りは要らないよ」


アンジェレネ「えっ・・・・こんなには」


木山「気兼ねしなくていい」


アンジェレネ「あっ、ありがとう・・・・」タタッ


50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 21:18:22.49 ID:+vUVmOrSO
かっけー大人すわ…木山てんてー。
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 21:25:07.85 ID:jMpwSUp20
>>50
俺は昔、コレと全く同じことをやったw
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/24(土) 21:27:17.05 ID:ppKxS/Vr0
>>51

自慢気持ち悪い
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 21:32:32.67 ID:jMpwSUp20
>>52 俺もそう思う。
めっさ気分はいいけどやってることはオナニーと同じってね。

けど、人に優しくされた人間は、人に優しく出来るようになるんだよ!
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/24(土) 21:35:39.94 ID:ppKxS/Vr0
>>53

優しくした奴に半年標的が移動するまでイジメられた
どう思う
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 21:37:19.84 ID:jMpwSUp20
シバキ回せばいいだろーがボケェ。そんな簡単な質問するな。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/24(土) 21:40:02.20 ID:ppKxS/Vr0
シバき回したよボケー最終的にキレて肘で頭殴った
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 21:49:14.80 ID:jMpwSUp20


滝壺「もう12時になるよ」


フレンダ「そんじゃ、そろそろ行くってわけよ」


浜面「あんま派手にやるなよ・・・」



麦野「まぁまぁ・・・・楽しくやらなきゃねぇ」ゴソゴソ


麦野「んっ」ガリッ




   麦野は小さなケースから錠剤を取り出し、口内で噛み砕いた。




麦野「・・・ぁ゛・・・・ぁあ・・・・っ!」クキッ,コキッ・・・


麦野「はぁ・・・・っ・・・」ブルッ・・・


麦野「・・・・聴こえる・・・・会場に海のように広がる無数のギャラリーのざわめき・・・・」


絹旗(何も聴こえませんって・・・・)



麦野「浜面ぁ、XJAPANは知ってるぅ?」


浜面「興味ねーよ・・・・さっさとやろう」


麦野「っしゃァ!!演ってやろうじゃねぇかッ゛!!!」




   浜面が持っていたショットガンを奪い取り、ステイル宅のドアノブにぶっ放す!




麦野「紅-KURENAI-だぁァァアアア!!!」ドパンッ!!!



ステイル「!!!?」



麦野「邪魔すんぜッ!!!!」バキャッ!!

58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 21:49:19.12 ID:+vUVmOrSO
>>1はどういう状況でアレやったんだ…
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 21:51:46.72 ID:jMpwSUp20
>>58
仕事関係でね。可哀想な子供がいたからさ。
因みに全くアンジェレネと同じ反応してたw

>>56
ならいいじゃん。オールオーケーだ!
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/24(土) 21:53:40.22 ID:ppKxS/Vr0
そして先生にとりあえず報告したら
そいつは退学俺一週間反省で大勝利
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 21:53:44.51 ID:+vUVmOrSO
スゲー気になるわッ!出来れば暇な時に教えてくれると嬉しいな
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 22:11:45.81 ID:jMpwSUp20
>>61喧嘩の内容なんて聞いても楽しいもんでもないだろーに。

>>60喧嘩で停学なんて嫌な時代だな。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/24(土) 22:13:29.96 ID:ppKxS/Vr0
>>62

喧嘩どころか煙草吸ってバレて反省処分中に
ロッカー壊して退学になったやつがいる
入学して3ヶ月で
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 22:25:50.58 ID:jMpwSUp20

美琴「えっ、ちょっ・・・・!」


美琴「パパ!助けてよパパ!!」


麦野「演奏の邪魔だ餓鬼ッ!!」ドパンッ!!!


美琴「ぉぼェっ!!!?」ボチュンッ!!!




浜面「やってくれてんな・・・・ホント」


フレンダ「ま、アタシ達はヤク探すってわけよ」


絹旗「さて、行きましょう」


浜面「滝壺は見張りを頼む」


滝壺「わかった」




麦野「ヤク持ってんのはテメェかァァ゛アァ゛ア゛!!?」


ローラ「何っ!?何のことな―――」


麦野「じゃあ死ねッ!!!」ドパァンッ!!!


ローラ「ぅぼォ゛っ!!?」バチュッ!!!



ステイル「おっ、おい!・・・・・何のつもりで・・・・・!」


麦野「約束の正午12時だからさぁ・・・・」


麦野「あっ、2分オーバーしてるから12時02分か」


ステイル(イカレてやがる・・・・!)



麦野「さって・・・・と」ジャキッ!!


ステイル「ッ〜!!!」


麦野「XJAPANは興味ある?」


ステイル「・・・・・知らないよ」


麦野「あっそ、まぁいいや」



麦野「アンタ達ヤクは見つかったぁー?」


フレンダ「まだ見つからないってわけよー」ガチャガチャ
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 22:50:28.69 ID:jMpwSUp20

絹旗「おおっ・・・これはまた渋いビデオが・・・」ガサカゴソ


浜面「いいからヤク探せって・・・・ベッドは確認した?」ガチャガチャ


絹旗「いえ、まだ見てませんね」


浜面「んじゃマット引き裂いてみるか・・・・」



フレメア「・・・・!・・・・」




   何が起こっているのかわからない・・・・でも、怖いことが起きているのだけは理解出来ていた。


   ベッドに下に隠れていたフレメアは、今にも見つかるのではないかと気が気ではない。




麦野「・・・・で、ヤクはどこ隠してるのかにゃーん?」


ステイル「だから、僕じゃないってあれほど・・・・!」



   そう弁解しつつも、ステイルは背後の棚においていた銃に、怪しまれないようゆっくりと手を延ばす。



ステイル(あと少し・・・あと少しで・・・・!)

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 22:51:03.73 ID:+vUVmOrSO
アカンそれフラグや
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 23:00:12.84 ID:jMpwSUp20

麦野「見つからなかったら・・・・アンタは、拷問した後に嬲り殺し確定ね・・・・」ニィッ


ステイル「ッ・・・!」





浜面「せぇの――――」


浜面「――――っと!」ドスッ!!



   ナイフを勢いよくマットに突き立てたその時・・・・・・・フレメアが驚きのあまり駆け出した。



フレメア「うぁああぁ゛あ゛ぁっ!!!」ダダダッ!


浜面「!!?」


絹旗(なにが!!?)ジャキッ!!



   パパパンッ!!!パパン!パパパパンッ!!!!


   背後を移動する叫び声目掛け―――――銃を乱射!



フレメア「ぎゃっ!!?い゛ぎッ!!!」バスバスッ!ボチュッ!!



フレメア「・・ぁ゛・・・・ぅ―――――・・・・――・・・」





麦野(何かしら―――――・・・・)


ステイル(今のうちに!!)チャキッ!



   銃を掴むことに成功した・・・・・・あとは撃つだけ!



麦野「ッ!!?」


ステイル「死ねッ!!」パァンッ!!


麦野「ッ―――――!」


フレンダ「ァっ!!!?」バスッ!!



麦野「テメェがなぁぁあああ!!!!!」ドパァンッ!!!


ステイル「っが!!」ボチュッ!!



   ステイルが撃ち放った弾丸は、麦野のコートを貫通しただけであり、その背後にいたフレンダに突き刺さった。
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/24(土) 23:03:37.65 ID:PS/yjIEt0
フレメアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 23:10:29.49 ID:+vUVmOrSO
とばっちりww
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 23:16:32.00 ID:jMpwSUp20


浜面「バカ!!あんな小さなガキ殺すことねぇだろーが!!!」


絹旗「いやっ、だって・・・いきなりだったから!!!」


浜面「っ・・・!・・・・殺ってしまったもんは仕方ねぇか。アッチの様子見に行こう」


絹旗「・・・・はい・・・・」




フレンダ「クッソ!!痛っ・・・!!」


絹旗「フレンダ!大丈夫ですか!?」


フレンダ「肩だからそこまで問題じゃないってわけよ・・・」


フレンダ「ってか、そっちはどうなの?」


浜面「コッチはなんてことじゃないから気にすんな」



麦野「あぁ゛あっあぁ゛ぁぁ゛あああ゛あ゛あ!!!」


麦野「私のコートに穴空いてんじゃねぇえか!!!」


フレンダ(私はお構いなしってね・・・・)グスン



麦野「ん゛っの糞包茎が!!!」ドパァンッ!!!


ステイル「・・・・ぁ゛!・・・・」ズリ・・・ズル・・・


麦野「テメェも穴増やしてやろうか!!あァ゛ッ!!?」ドパンッ!!!


ステイル「・・・ッ゛!!・・・・―――・・・・―――・・・」ボチュッ!!


麦野「100個穴空けりゃ!!一回100円でも100人相手で1万円儲かんぞゴラァ゛ァア゛ア゛ァ゛ア!!!!」ドパンッ!!ドパァンッ!!!


ステイル「」ボチュッ!バススッ!!ドチュッ!!


浜面「麦野!!もう死んでるだろ!!?」


麦野「あ゛!?・・・・あ?死んでるかコレ?」ジャキッ!



浜面「一旦外行こう、一服しよう、な?」ガシッ


麦野「まぁ・・・・いいけど」


浜面「よし行こう!ほらいくぞ!」

71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/11/24(土) 23:19:32.05 ID:fdeoTW/j0
浜面はこっちでも死ななそうだな
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/24(土) 23:20:06.82 ID:PS/yjIEt0
死 ねば良いのに
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 23:32:07.84 ID:jMpwSUp20

浜面「滝壺!俺たちソッチに行くから!!」


浜面「撃つなよ!!」ソーッ・・・



   ――――――ドパァンッ!!!!



浜面「ちょっ!!!?」チュンッ!



滝壺「はぁっ!・・・・・・・ぇ・・・・はまづら?」チャキッ


浜面「撃つなって言ったろ!?カスったぞ!!」


滝壺「中の銃撃が激しかったから、すこし緊張してた」


浜面「・・・・勘弁してくれよ」



浜面「麦野も滝壺も落ち着いてくれ・・・・頼むから」カチッ


麦野「ん・・・・」ジジッ・・・


麦野「私はいつでも落ち着いてるっつーの」スパー・・・


滝壺「私も」スパー・・・


浜面「嘘つけ!!!」




隣のお婆さん「・・・ステイルさんところで何かあったのかい?」


浜面「ぁあ・・・色々あっただけだから気にすん――――」


  
   ――――――ドパァンッ!!!!



麦野「殺されたくなけりゃすっこんでろ老害」チャキッ!


滝壺「ナイス威嚇射撃」


隣の婆さん「ひぃっ!!?」ガチャッ!バタン!!



浜面「やっぱ中入っとけ麦野」ガシッ


麦野「え?あぁ、うん」ズルズル・・・


浜面「滝壺は見張り続行で住民に手を出すな。いいな?」


滝壺「おーけー」

74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/11/24(土) 23:38:23.41 ID:fdeoTW/j0
麦野、浜面の言うことはしっかり聞くね。
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 23:53:22.21 ID:jMpwSUp20

滝壺「・・・・・・」


滝壺「・・・?・・・」


アンジェレネ「・・・・・・」スタスタ



   銃を持った見張りらしき女が、私の家の前に・・・・・そこいらの壁に空いてる弾痕。


   あと数メートルも歩けば、私の家の玄関。



滝壺(買い物袋・・・・・子供・・・・?)


アンジェレネ「・・・・・・」スタスタ



   このまま家に入ったら私は殺される。そんなことは流石に理解出来た。



   白衣の人の部屋は一番奥の突き当たり。そのまま助けを請う以外に生き延びる道はない・・・・。



滝壺(・・・・通り過ぎた)


アンジェレネ「・・・・ッ!!」


   
   少しだけ屋内を覗いたら・・・・・・豚姉貴が廊下で殺されていた。


   それはどうでもいい・・・・・けれど、フレメアは・・・・・・!



アンジェレネ「・・・・・・」ピンポーン・・・


アンジェレネ「・・・・・・」


アンジェレネ「っ・・・・」ピンポーン・・・




木山(このタイミングで戻ってくるとは・・・・!)



   殺気と銃撃音に気付いた木山は、玄関の覗き穴から始終を確認していた。


   そして今、この子にとって最悪のケースが起きている。



木山「・・・・・」


木山(どう考えても、迎え入れるべきではないな・・・・)

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/24(土) 23:54:15.01 ID:jMpwSUp20
>>74
ラリってるから、心がオープンだと思えばいいさ。
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 00:10:18.41 ID:S8TArbB50


   ・・・・・ピンポーン・・・・・ピンポーン・・・・・



木山(アイツらはマフィアか?それとも別か?)


木山(そんなことはどちらにせよ同じ・・・・)


木山(あの見張りは知らないようだが、家族写真で顔が割れば私が匿ったことになる)


木山(仮にオマワリだとすれば冗談にすらならない・・・・・揉めることは死活問題だ)



アンジェレネ「・・・・・・」ピンポーン・・・


アンジェレネ「・・・・っ!」


滝壺(怪しい・・・・)ジッ・・・



アンジェレネ(お願い・・・・開けて・・・・!)グスッ


木山「・・・!・・・」


アンジェレネ「助けて・・・・!」ボソッ


木山「ッ〜〜!!!」


滝壺(あの子・・・やっぱり)チャキッ




   ―――――――ガチャッ―――――――




木山「・・・すまない・・・・寝ていた」



アンジェレネ「・・・うん・・・!」グスッ・・・



    ドアが開かれた時、その奥の景色が眩くさえ見えた。



    それだけ、助けてもらえたことに安堵した。



木山「さ・・・・入りなさい」スッ


木山「・・・・・・」


滝壺「・・・・・・」



滝壺(・・・・杞憂だったかな)

78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 00:17:29.07 ID:5pOIGIvSO
おお、よかったなー…


まぁ>>1の作風だとアレかもわからんがww
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 00:22:08.48 ID:S8TArbB50
今日はここまでにしときます。キリがいいし。
そんじゃ最後にサイドストーリーを。
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 00:56:41.09 ID:S8TArbB50

―学園サイドストーリー(3)―



    〜駄菓子屋にて〜


土御門「今日もハードだったぜよ〜・・・」モグモグ


青髪「こないな風に安堵しつつの買い食いは最高やね」モグモグ



姫神「あっ、二人とも」


吹寄「駄菓子とは気楽なもんねぇ・・・・・特に青髪」


青髪「僕はいつでもこんなんやで?」


土御門「そう言ってやるなよ吹寄。一緒にどうだ?」


吹寄「ま・・・・たまにはね」


姫神「アイス食べよう」


吹寄「いいわね。私もアイスにする」ガサゴソ



青髪「いやぁ〜、ホンマにノスタルジックやわ。この時間」


姫神「それは同感する」


土御門「これだけ生き急いでりゃ、そう感じるにゃー」


吹寄「確かにね・・・・」チュパチュパ


土御門「くっ・・・・お前がアイス舐めてると、今日の二限目思い出すぜよ・・・」プルプル


吹寄「・・・・次笑ったら殺すわよ」ペロペロ


青髪「えっ!何があったん!?」


土御門「いや、何でもない。授業中に殺されたくないからにゃー」



吹寄「ま、生き急いでるにせよ、そこまで不幸とは思わないかな」


吹寄「捨てられた割に、今は結構楽しいし」


姫神「私は村から追いやられたって感じだけど、今の方が幸せ」


青髪「そうやなぁ・・・・僕も捨てられたクチやけど、毎日楽しいわ」

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage saga]:2012/11/25(日) 00:59:38.24 ID:fZtcaShAo
ひめがみは読点だけだよ
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 01:04:45.73 ID:S8TArbB50

青髪「つっちーも同じなん?」


土御門「んー、同じようで少し違うな」


土御門「親達が糞みたいな人間でさ・・・・・義妹と一緒に逃げて、この街に来たって感じだぜぃ」


青髪「学費無料やしね」



吹寄「アレなんだっけ・・・・えーっと」


姫神「子供3万円で買い取りますby学園都市・だったかな?」


吹寄「それそれ!赤ちゃんポストより便利ってやつ」



土御門「俺らは住めば都だが・・・・親に対しては未だにムカついてしゃーないぜよ」


姫神「やっぱりいつかは殺すの?」


土御門「そうだにゃー。卒業して落ち着いたら必ず殺すぜぃ」


青髪「でもその後は海外暮らし決定やん」


土御門「それでもいいさ。卒業出来ればそれだけの力はついてるはずだろ?」


吹寄「まぁね・・・・アタシも同じこと考えてるもん」


吹寄「姫神は?」


姫神「・・・・・パティシエになりたい」


青髪「マジなん!?めっちゃ萌えたで僕!!!」



土御門「姫神・・・・表で生きるだけなら、こんな危ない橋渡る必要はないんじゃないか?」


吹寄「そうよ!他県に移ってバイトでも水商売でもやってお金貯めれば・・・・」



姫神「ううん、今を乗り越えたらね、その先はずっと幸せで居られそうな気がするから」


姫神「昔みたいなことがあっても、何でも乗り越えられる自分になってると思うの」


土御門「・・・・確かに、そうだろうな」


吹寄「うん・・・・そうだね」

83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 01:10:03.64 ID:5pOIGIvSO
いいなー、こういうの。
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 01:22:02.17 ID:S8TArbB50

青髪「ま・・・・明日を生き抜くしかないんやねぇ」


姫神「その点。青髪君リーチだね。3日後だっけ?」


土御門「ジョンナム、北朝鮮か・・・・上やんが死んだ場所でもあるんだ」


青髪「上やんみたいに拉致られるのはゴメンやわ・・・・ほんまに」


吹寄「あいつ言語苦手だったから、クチを割らないだとかで速攻で殺されたんでしょうね」


青髪「そないなこと言わんといてぇ・・・・僕の髪みたいにめっちゃブルーなるわ・・・・」



青髪「でもな!コレ生き抜いたら絶対に小萌センセに告白するで僕!!」


土御門「自分からフラグ立てるのは止めとけ」


青髪「ははっ・・・ほんまですわ・・・・」



姫神「そんな青髪君を元気つけるために・・・・コレ持ってきた」ゴソッ


吹寄「なにそれ・・・・・――――って!!?」


土御門「うぉっ!!?」


青髪「えーなにー・・・・・はぁっ!!?」


姫神「 ヘロイン20g 」


吹寄「持ってきたじゃなくて『くすねてきた』じゃない!!?」



姫神「みんなで楽しいヘロインパーティ」キリッ!


土御門「中々の悪ぜよ姫神ぃ・・・」ニヤッ


青髪「うおぉぉーっ!!めっちゃ嬉しいわ!!僕んちでやろ!!」


吹寄「明日に影響出ない程度に・・・・ガンギマリね!」



一同『よーっしヤるぞー!!!』

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 01:23:53.28 ID:S8TArbB50
そんじゃこんなもんでー。


※薬物の使用は控えましょう。というかダメです
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 01:27:41.44 ID:5pOIGIvSO
乙。クスリは恐いからなー本当に。
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/25(日) 01:29:00.20 ID:snKDiuy80
つーかこいつらすでにヤク中じゃねぇか
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 01:33:41.64 ID:S8TArbB50
実際、マジでヤバイのキメたら『ああコレヤバイ、二度とやらない』ってなるよね。

シャブ打ったヤツに至ってはロクな結末になってないからアレだけはやりたくないわ・・・・
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 01:37:11.49 ID:5pOIGIvSO
ヤバイの決めたら戻ってこれないんだっけ?
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/25(日) 01:38:29.24 ID:AZ2v30Ye0
薬物談話してんなよ!
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 01:43:09.60 ID:S8TArbB50
                     /j
                   /__/ ‘,
                  //  ヽ  ', 、
                    //    ‘     
                /イ       ', l  ’     …わかった この話はやめよう
               iヘヘ,       l |  ’
               | nヘヘ _      | |   l    ハイ!! やめやめ
               | l_| | | ゝ ̄`ヽ | |〈 ̄ノ
               ゝソノノ   `ー‐' l ! ¨/
            n/7./7 ∧        j/ /     iヽiヽn
              |! |///7/:::ゝ   r===オ        | ! | |/~7
             i~| | | ,' '/:::::::::::ゝ、 l_こ./ヾ..     nl l .||/
             | | | | l {':j`i::::::::::::::::`ーr '         ||ー---{
              | '" ̄ ̄iノ .l::::::::::::::::::::::∧       | ゝ    ',
      , 一 r‐‐l   γ /、::::::::::::::::::::::::〉ー= ___  ヘ  ヽ   }
    / o  |!:::::}     / o` ー 、::::::::::::i o ,':::::::{`ヽ ヘ     ノ
   / o    ノ:::::∧   /ヽ  o  ヽ::::::::| o i::::::::ヽ、 /   /
   /    ノ::::::/    /::::::::ヽ  o  ヽ:::| o {::::::::::::::Υ   /
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/25(日) 01:46:10.28 ID:AZ2v30Ye0
ウルトラマンスーパーに
ケインコスギ出ててワロタ
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 02:04:28.59 ID:9Xm8NIAIo
こういう世界観は嫌いじゃない
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/11/25(日) 02:04:46.86 ID:S8TArbB50
             /:::::::::::/::::::::::::::::i, - :ァ T: : ┬   .、   `Y:::::/
              .:::::::::::::,::::::::::::::::::7: : :/__」_/_,:!: : : : 介:、  |::::′
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::': : :/__ }ハl:l:| : : : : ハ:i\l::::i
           :::::::::::::::}::::::::::::::::::': :v' r'じ心 川 :/ /`j八: :l::::|
         i:::::::::::::::::::::::::::::::::': / 弋(て   }/ ィ行ミ、|: :'::::|
         :::::::::::::::'::::::::::::::::': :i{   一 .. .. . . . . {じ' },小: ヽ{
         |::::::::::/:::::::::::::::/: :ハ    ″″″, `¨ ,イ: 个、\
         :::::::::/::::::::::::::,イ/ {               i |: ハ  ̄`
         |:::::/::::::::::::::∧{:ハ{       ―- 、   , j/ : :}
         |::/:::::::::::::::/: :i|:`:ヽ、         ,     レ′  たすけてうるとらまーん
          ,/:::::::::::::::/: : : v‐- 、`   .   . ィ
          /:::::::::::::::::/: : r: :}    丶  厂 : : : )
        ..:::::::::::::::r' 二>' :ゝ`ヽ    }/`}: ヾ: :(
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95 :アセロラ :2012/11/25(日) 02:05:57.35 ID:vfM1lLHG0
(ヤバイ、さっきから全く話に付いてけて無いなんて言えない・・・)
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2012/11/25(日) 02:07:38.29 ID:AZ2v30Ye0
>>95
ageんなクソコテ死ねカス

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/11/25(日) 02:15:58.97 ID:S8TArbB50
俺のスレだしそこまで固くしなくてもいんでない?
ハッピーみたいな荒しでもなさそうだし。
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 02:18:53.98 ID:9Xm8NIAIo
ハッピーは(速報内では)言うほど酷くなかったね
通り雨みたいなモノだった
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 02:30:02.46 ID:5pOIGIvSO
まだ徘徊はしてるみたいだけどな…今日他スレでみかけたわ。こんなとこで荒らしはしない〜みたいな事言うとった
100 :ハッピーDEATH☆ ◆BSAxzTP1SQ [saga]:2012/11/25(日) 12:40:55.14 ID:gI4VL9BM0
師匠のSSは15R
101 :ハッピーDEATH☆ ◆BSAxzTP1SQ [saga]:2012/11/25(日) 12:42:59.09 ID:gI4VL9BM0
>>99
サイコパスがなんたらかんたらってやつでしょ?
102 :ハッピーDEATH☆ ◆BSAxzTP1SQ [saga]:2012/11/25(日) 12:44:24.57 ID:gI4VL9BM0
別にハッピーはね、師匠のSSを荒らそうとかそんなこと思ってないよ
一応ハッピーは師匠のことを尊敬しているから
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/11/25(日) 12:44:51.12 ID:FdONP+9AO
キタ━(・∀・)━!!!!
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 17:06:07.38 ID:S8TArbB50
>>100
それを言うならR15だろ。

SSは15Rて、俺の乗ってるバイクがニンジャみたいじゃないかww
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 21:01:31.84 ID:S8TArbB50


絹旗「んー・・・・」ガッチャガチャ


浜面「ねぇな・・・・」ガサゴソ


絹旗「ですねー・・・・・・・ぉ?」パキッ


絹旗「あっ!ありました!!」


浜面「マジ!?」


絹旗「ラジオの中に隠してありましたよ、ほら!」


浜面「破れてないとこ見る限り未使用だな・・・・!」



浜面「麦野、ヤクあったぞー!絹旗が見つけた!」


麦野「ナイスよ絹旗」



浜面「はぁー・・・・・やっと終わったぜ・・・・」


絹旗「・・・・ん?サイレンの音聴こえません?」ピクッ


浜面「あぁー・・・・マジだわ。他所の課と揉めるのもアレだしずらかろうぜ」


麦野「そうしましょうか・・・・・・・フレンダ」


フレンダ「何?」


麦野「アンタは残ってテキトーに弁明しといて頂戴。怪我してるから丁度いいし」


フレンダ「えっ!?なんて説明するのよ、この惨状!!!」


麦野「・・・・そうねぇ」



麦野「正当防衛で殺っちゃいました・でいいんじゃない?」



フレンダ「いやいやいや・・・・殺り過ぎってわけよコレ・・・」


浜面「まぁ取り調べ頑張ってくれ、な?」ポン


絹旗「鯖缶大量に買っておくんで超頑張ってください、フレンダ」ポン



フレンダ「釣り合い取れないっての、もう・・・・」


106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 21:11:37.24 ID:S8TArbB50


浜面「いくぞー滝壺」


滝壺「仕事は終わり?」


麦野「ええ、終わりよ」



絹旗「あっ、そういえば・・・・」


絹旗「家族写真があったんですけど、子供は全部で3人みたいでしたよ」


浜面「あと一人帰ってないってことか?」


絹旗「恐らくは・・・・・・・どうします?麦野?」


麦野「戸籍も無いガキでしょ?それなら放っておいていいわ。探すの面倒だし」


浜面「それもそうだな」


滝壺(もしかしてさっきの子・・・・って、そんなわけないか)



麦野「はぁー・・・・新しい売人見つけなくちゃね」


麦野「絹旗、テキトーにお願いできるかしら?」


絹旗「1週間あれば」


麦野「よし、問題ないわ」





107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 21:15:30.55 ID:5pOIGIvSO
結局、フレンダはいつも貧乏くじってわけよ
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/11/25(日) 21:20:37.26 ID:S5rzR9/AO
一方通行って木山の上司かなんかか?
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 21:38:28.92 ID:S8TArbB50
>>108
木山先生は、一方通行がよく使う殺し屋って設定です。
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 21:40:06.15 ID:S8TArbB50
というか、あの名作を知らない人がこんなにいることがびっくりだ・・・・
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/25(日) 21:42:10.19 ID:eAJDalOE0
>>110
趣味嗜好の違いのせいだ


112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 22:04:01.99 ID:S8TArbB50

木山「珈琲でいいかい?」


アンジェレネ「・・・・・・」グスッ


木山「・・・・ミルクを入れようか」


アンジェレネ「・・・・・・」コクッ



木山「まぁなんだ・・・・・お父さんが殺されて、気の毒とは思うが――――」


アンジェレネ「いつも売春ばっかりやらせてた糞野郎です!・・・・どのみち私が殺してました」


木山「・・・・・・」


木山「・・・・あれか、お母さんが亡くなったことが――――」


アンジェレネ「その糞親父に腰振ってた糞女なんてどうでもいい・・・・豚姉貴だっていつか私が殺すつもりだった」


木山「じゃあ何が悲しいんだ・・・・」



アンジェレネ「妹が!!フレメアは・・・・」


アンジェレネ「いつも私に甘えてたフレメアがっ!!」


アンジェレネ「殺され・・た・・・から・・・・・・・ぅう゛っ・・・・!」グスッ



木山「・・・・・」


木山「ちょっと待ってなさい」スタスタ


アンジェレネ「・・・・・・」


木山「・・・・・・」ゴソゴソ



木山「泣いちゃだめクマー」スッ


アンジェレネ「・・・?・・・・・!?・・・」



   木山は歳柄にもなく、クマのぬいぐるみをパペット人形のように動かし、ヘタクソな腹話術を始めた。



木山「僕はクマーっていうクマー。君の名前は?」パクパク


アンジェレネ「あははっ・・・・・私は、アンジェレネよ」


木山「ア・ン・ジェ・レ・ネ、こんにちはクマー」パクパク


アンジェレネ「あなたの隣にいる女性のお名前は?」


木山「この人は、木山春生。はるみって呼んであげるクマー」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 22:06:02.61 ID:5pOIGIvSO
めっちゃ可愛いwwww
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 22:37:23.83 ID:S8TArbB50

アンジェレネ「はるみ・・・・」


アンジェレネ「・・・・意外に、可愛いんですね」


木山「くまっ!?・・・・・・・・やめだ・・・」ストッ


木山「・・・・煙草を取ってくる」スタスタ


アンジェレネ(照れくさかったんだ・・・・)



アンジェレネ「・・・・ん?」コトッ


アンジェレネ(これ・・・・・・銃弾?)



   テーブルに転がっていた未使用の銃弾。その向こうに置いてある大きめの革トランクが目に入った。



アンジェレネ「・・・・・・」ガチャッ・・・


アンジェレネ「・・・・っ!!?」




   ベレッタM92F、スタームルガーMkI、S&W M686、コルトM1911、シテススペクトラM4、、スタン、スモーク、ハンドグレネードetc・・・


   そのトランクの中には、きちっと整頓された状態で様々な銃や手榴弾が収納されていた。




木山「・・・・勝手に開けるな」スタスタ


アンジェレネ「ごめんなさい・・・・」


木山「・・・・・・」カチッ,スパー・・・



アンジェレネ「はるみ・・・・殺し屋なの?」


木山「珍しくもないだろう。この街では」


アンジェレネ「凄腕の殺し屋なんだ・・・・」



   この街で殺し屋をするということ、それがどれだけ難しいことか・・・・・少なくとも木山は理解している。


   街自体が殺しに関する人材を輩出する街。当然、対象を殺ることは非常に難易度が高い。



木山「・・・・戦場に毎日出てる連中に比べれば、大したことはない」


アンジェレネ「ふーん・・・・」


木山「・・・・・・」

115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 23:00:32.04 ID:S8TArbB50

アンジェレネ「はるみは誰でも殺すの?」


木山「子供以外なら」


アンジェレネ「因みに幾らなんですか?」


木山「一人50万」


アンジェレネ「高っ・・・・」


木山「・・・・・・」スパー・・・



アンジェレネ「・・・・それなら、私を殺し屋にしてください!!」


アンジェレネ「掃除から雑用まで何でもやりますから!!」



   この子が本気なのは、目を見れば容易く理解出来る・・・・・・・・だが・・・・



木山「・・・・ダメだ」


アンジェレネ「・・・・・・」


木山「弟子を取る気などないし、重荷にしかならない」


木山「それに、私は人に教えるなどと―――――」



アンジェレネ「ここを追い出されたら私はあいつらに殺されます」



木山「それは・・・・だな・・・」


アンジェレネ「好意で助けてくれたのなら、責任を持って助けてください」


木山「アンジェレネ・・・・私を困らなせないでくれ」


アンジェレネ「家もなくて売春で日銭を稼いで逃げるようにコソコソとマンホール生活・・・・」


アンジェレネ「・・・・もう・・・・嫌です」


木山「・・・・・・」


木山「少し考えるから・・・・今日はもう寝なさい」


アンジェレネ「・・・・はい」

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 23:22:29.43 ID:S8TArbB50

木山「毛布は薄いものしかないが・・・・これでいいかい?」


アンジェレネ「うん・・・・ありがとう・・・・」ファサッ・・・


木山「・・・・おやすみ」




木山「・・・・・・」



木山(何をやってるんだ私は・・・・)



   疲れた。慣れないこと、馬鹿なことをやったせいで精神的に疲れている。


   もう寝よう・・・・・・素っ気ない木製の椅子に腰掛け、アイマスク変わりに丸いサングラスを掛ける。


   いつも通り、身近な場所に銃を置き、片目を開いたまま就寝についた。



木山「・・・・・・」


木山「・・・・・・」


木山「・・・・・・」


木山「・・・・・・・・・・・・・」



   結局、不安のせいで寝付けない。アレはどう考えても厄介の種だ。



木山「・・・・・・」スッ


木山(・・・・やっぱり殺そう)



木山(それがいい。今まで通り生きるならそれしかない)スタスタスタ


木山(もう寝たか?起きてるか?・・・・・いや、どっちでも同じだ)



アンジェレネ「・・・・・・」スー・・・スー・・・


木山「・・・・・・」ジャキッ!!



   出来る限り苦しまないように、銃口を頭に向ける。



アンジェレネ「・・・・・・」スー・・・スー・・・


木山「っ・・・・!」

117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 23:33:22.63 ID:S8TArbB50

アンジェレネ「・・・・・・」スー・・・スー・・・


木山(悪いが・・・・やはり死んでくれ・・・・!)


木山「・・・・!・・・・・」グクッ・・・!


アンジェレネ「・・・・・・」スー・・・



   少しだけ寝顔が窺える。このまま殺せば気付くことなくあの世に逝けるだろう。



木山(殺る・・・・殺れ・・・・!)


アンジェレネ「・・・・・・」


木山「・・・・・・」グッ・・・!



木山「っ・・・・!!」



アンジェレネ「・・・・・・」



木山「――――ッ!はぁっ!!・・・・はァ・・・・っ!」チャッ!



アンジェレネ「・・・・・・・」ピクッ




   結局、殺せなかった・・・・・・・。




木山(・・・・殺したところで処理が面倒だろう)



木山(明日出て行かせればいい・・・・そうしよう)スタスタ




アンジェレネ「・・・・・・・」



アンジェレネ「・・・・っ・・・・」


118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/25(日) 23:54:55.03 ID:S8TArbB50


アンジェレネ「おはよう、はるみ」モグモグ


木山「ああ、おはよう・・・・」


木山(というか、この子はなぜ勝手にシスコーンを食べているんだ・・・・)



木山「アンジェレネ、それを食べたら出ていってくれ」


アンジェレネ「・・・・」モグモグ


木山「これが私の答えだ」



木山「復讐がしたいならコレを持っていけ」チャキッ,チャキッ,チャキッ,チャキッ,チャキッ,チャキッ


木山「弾も餞別でくれてやる」バチンッ,ゴトッ


アンジェレネ「・・・・嫌。殺し屋になるもん」



木山「あのな・・・・親切に助けたじゃないか」


木山「今、命があるだけ十分マシだろう・・・・?」


アンジェレネ「・・・・ここで捨てたら、結局殺したと同じです」


アンジェレネ「お願い・・・・私を置いてください・・・・!」


木山「・・・・っ!」


アンジェレネ「・・・・・」



木山「・・・・ダメだ」



アンジェレネ「・・・・・」

119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/26(月) 00:12:58.33 ID:zIub6PiI0

木山「仕事は一人で間に合ってる」


木山「それに、幾らなんでも10歳も満たないような子供が殺し屋なんて――――」



アンジェレネ「・・・・そう」ジャキッ!



   さっき渡したM686を手に取る。



木山「?」



アンジェレネ「・・・・・」スッ



   
    ドパァン゛ッ!!!パァン゛!パァン゛!パァン゛!パァン゛!パァン゛ッ!!!!!



    窓から外に向けて、全弾を撃ち尽くす―――――向かいの建物の硝子を割り、車にも命中、住民達の叫び声が聞こえた。




木山「・・・・・・」



アンジェレネ「これでも無理ですか?」ゴトッ




    結局、荷物をまとめて引っ越すハメになった・・・・・・・・。




木山「・・・・・・」スタスタ


アンジェレネ「・・・・・・」スタスタ



木山「・・・・今度同じことをやったら殺すからな」


アンジェレネ「はい」スタスタ


木山「絶対やるんじゃないぞ」


アンジェレネ「『絶対やるな』って言われたら、なんだかやりたくなっちゃいますよね」



木山「絶対にやるなよ・・・・」


アンジェレネ「はい」





    ――――――こうして、二人での生活が始まった。
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/26(月) 00:14:33.69 ID:zIub6PiI0
今日はこんなもんで。

サイドストーリー投下しときます。
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/26(月) 00:34:29.99 ID:zIub6PiI0

―学園サイドストーリー(4)―


小萌「青髪ちゃん、ジョンナム暗殺は最高ランクの難易度です」


青髪「はい」


小萌「退却命令が出た場合か、任務を達成しない限り、敗走は許されません」


小萌「拷問されても絶対にクチを割らないこと。耐え切れないと判断したら・・・・・自決すること」


青髪「言われずとも、承知しています」



小萌「生徒の皆さん!!」


生徒達『はいっ!!』



小萌「勇敢なる、青髪君に敬礼ッ!!!」ビシィッ!!


生徒達『・・・・!・・・・』ビシッ!!



青髪「みんな・・・・!」


姫神「絶対に。死なないで」


吹寄「生きて帰ってきなさい」


土御門「まだ・・・・やり残したことばかりだぜぃ?」


青髪「当然や・・・・僕は・・・・!」



小萌「先生からも、個人的に言わせてもらいましょう」



小萌「必ず生きて戻ってください・・・・」


小萌「プロポーズを・・・・待っていますから・・・・!」



青髪「・・・・・・・・・・・・・・」



土御門「おい?どうした?」


青髪「・・・・・僕・・・」プルプル・・・


青髪「絶ぇっ対に死なへんでぇぇえぇえええええ!!!!!!うおっひょぉぉおおおおおおお!!!!」ダダダダ!!



土御門「・・・・死んでも死ななそうだにゃー」


小萌「なんかそんな気がしました」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 00:39:34.81 ID:SVgDDWLSO
乙。青ぴに幸あれ。
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/26(月) 00:45:53.32 ID:zIub6PiI0


―1週間後―


小萌「・・・・――――と、本隊から連絡がありました」



土御門「・・・・・・」


姫神「・・・・・・」


吹寄「・・・・・・」



小萌「・・・・お話した通り・・・・」


小萌「青髪ちゃんは拉致され・・・・拷問を受けている最中だと思われ――――」


土御門「アイツは・・・・もう死んでるぜよ」


姫神「でもまだ決まったわけじゃ・・・」



土御門「アイツは!!!クチを割るような安い奴じゃねぇ!!!」ドンッ!!



土御門「上やんも同じだろうよ・・・・アイツだって死を選んだはずだ・・・・!」


吹寄「いつもはあんなんだけど、現場じゃ男らしい奴らだったもんね・・・・!」



小萌「皆さん、グラスを・・・・」スッ



土御門「青髪の勇姿に」スッ


姫神「――――功績に」


吹寄「――――人生に」


小萌「――――生き様に」



一同『乾杯』キンッ!


124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 00:52:32.48 ID:SVgDDWLSO
青ぴぃぃぃ!!!!
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/26(月) 01:15:53.74 ID:zIub6PiI0
―1ヶ月後―


小萌「みなさーん、3限目は銃弾製作でーす」


姫神「土御門君。鋳造手伝って」


土御門「おう、構わんぜよ」


吹寄「これって意味あるのかしら・・・・暑いし」


土御門「パウダー配合だけならまだしも・・・・鋳造ってどうなんだろうにゃー」


姫神(だいぶ。いつもの皆に戻ってきたなぁ)



  ――――――ガラララッ



風斬「風斬氷華、ただいま戻りました」


小萌「・・・・・えっ?」


土御門「お前、だいぶ前にウラジオストク戦で死んだはずじゃ・・・・」


姫神「・・・・幽霊じゃないみたい」


風斬「あっ・・・・生きててごめんなさい・・・・」ビクッ



小萌「いやいや何言ってるんですか!?嬉しいに決まってますよ!!!」


吹寄「ってかどうやってアイツらを凌いだのよ!?凄いわね!!」


土御門「撤退命令の後に俺たちの分隊からはぐれて・・・・・・弾切れの状態で、敵の一個小隊と交戦してたよな?」


姫神「あの位置での銃撃音は間違いなく交戦してたはず」




風斬「ええ、それなんですけどね・・・・・・・・」


風斬「まず敵の兵2人をナイフで殺りまして」


風斬「AK二挺を奪って半分くらいを殺って」


風斬「MG42があったのでそれを使って敵勢を壊滅させました」


吹寄「すごっ!!」



小萌「風斬ちゃんはA級入り確定ですね・・・・!」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/26(月) 01:25:39.34 ID:zIub6PiI0

土御門「半端ねぇぜよ・・・・」


風斬「その後は全隊退却してたから自力で歩いたり車やバイク奪ったりの北朝鮮経由――――」



   ――――――ガラララッ



青髪「ただいまー!」


上条「うっわ、教室ってすげー久しぶりだな」



一同『!!!??』



小萌「えっ!!?」


青髪「小萌センセー!!愛しとるでー!!!!」ダキッ!!


小萌「えっ!?えっ!!?」



土御門「青髪・・・・・上やんまで・・・・・!」


吹寄「どうなってんのよ・・・・?」


姫神「死者復活のオンパレードだね・・・・・・・ッ!!?」


姫神「上条君。右手が・・・・・!」



上条「ああ、拷問中に切られちまってな」


土御門「おい!!説明するぜよ!!!どうなってんだこれ!!?」



青髪「小萌センセの匂い最高やわぁ〜」スリスリ


小萌「ちょっと!やめなさい青髪ちゃん!!」グイッ!!



上条「俺が説明するか・・・・」


吹寄「うん。アンタにお願いするわ」



127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 01:28:16.01 ID:SVgDDWLSO
なん……やと……?
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/11/26(月) 01:44:27.12 ID:/iuzypaAO
これが愛の力か!!ドヤァ
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/26(月) 01:44:47.94 ID:zIub6PiI0


上条「俺は拉致された後に拷問されてたんだけど・・・・右腕切られちまったんだよ」


上条「んで俺日本語しか喋れないから吐かないんだって思ったらしく、通訳待ちになったわけ。多分だけど」


上条「何故かわからないんだけど、通訳がこなかったせいか俺の尋問は後回しになったみてーでさ」


上条「地下牢暮らししてたら青髪が来た」


姫神「・・・・えっ?」



青髪「邸内に忍び込んだけど速攻バレて逃げてたんよ僕。そしたら上やんと偶然会ってん」スリスリ


小萌「いい加減に離れなさい!!」グィッ!



上条「そんで青髪の銃で牢屋壊してもらって一緒に逃げつつ、敵の銃奪いまくってついでがてらにジョンナム殺したんだ」


土御門「・・・・はっ?」


上条「そっから邸宅の外に出たはいいけど敵が大勢来てさ・・・・」


青髪「あれ大ピンチやったね」スリスリ


上条「そこにたまたま通りかかった風斬が銃乱射して助けてくれた」


姫神「・・・・!!?」


上条「んで、風斬の車で韓国まで逃げたって感じ。そんで密輸船で帰ってきた」


風斬「えへへっ、盗んだ車が防弾で助かりましたよね本当に」


上条「ははっ、あの弾幕ヤバかったもんなー」


風斬「上条さん、いつもの不幸が無くなったみたいですよねー」


上条「だよなぁ!右手無くなってからラッキーみたいな!」



小萌「・・・・・」


吹寄「・・・・・」


姫神「・・・・・」


土御門「・・・まぁ、喜ぼうぜぃ」


小萌「です・・・・ね」



小萌「よぉーっし!!今日は先生の家で焼肉パーティしますよ!!ハッパとエクは今日限り解禁です!!」


一同『よっしゃぁああああ!!!いやっふぉぉぉい!!!!!!』
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/11/26(月) 01:49:17.56 ID:zIub6PiI0
明日から数日間出張なんで多めに投下しときました。
帰ってきたら続き描きます。
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 01:52:57.13 ID:SVgDDWLSO
乙。いてら。お仕事頑張ってきてねパパ
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 02:00:52.28 ID:pK8GKIUIO
おつ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/11/26(月) 08:01:55.03 ID:zGh8U85M0
乙です。
言いたいことをまとめますと…

うおおおおおお!!上やああああん!青ピぃいいいいい!生きてて良かったあああああ!

風斬ありがとおおおおおおおお!!
134 :ハッピーDEATH☆ ◆BSAxzTP1SQ [saga]:2012/11/27(火) 21:59:43.69 ID:x3p+UB5u0
師匠早く帰ってこないかなぁ・*:.。. (ノ´ω`・。)・*:.。. クスン
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2012/11/27(火) 22:01:45.53 ID:KDNWyuuz0
>>134

死ね
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/11/27(火) 23:46:50.55 ID:sl2NlgIAO
>>134
何が楽しくて荒らすのか教えてくれ、頼む
137 :ハッピーDEATH☆ ◆BSAxzTP1SQ [saga]:2012/11/27(火) 23:53:08.48 ID:x3p+UB5u0
>>135
>>136
何が楽しくて荒らすのか教えてくれ、頼む
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/11/28(水) 00:04:10.95 ID:hHwUThNp0
>>137
お前それ本気で言ってるの?
とりあえずお前がsageれば何も荒れん
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE :2012/11/28(水) 00:05:08.46 ID:Qt0d5ROi0
今忙しいんだよ。

ネカフェからちょこっとだけ書くけど
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/28(水) 00:17:45.69 ID:rlb3PUh50
>>137

てめーが言うな人間のクズ
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE :2012/11/28(水) 00:27:42.34 ID:Qt0d5ROi0

―学園サイドストーリー(5)―


小萌「3人の生還を祝って――――・・・・」


一同「 かんぱーい!!! 」ガチャンッ!!!


青髪「いやぁー、小萌センセにお酌してもらえるやなんては最高やわぁー!!!」グビグビ


上条「うおっほぉ・・・・!・・・・地下牢暮らし明けのビールはしみますよ!」グビッ


風斬「三ヶ月ぶりのお酒は・・・・染みますねぇ・・・・!」ゴッキュゴキュ


土御門「ホント、目出度い限りだにゃー」



姫神「上条君。今夜は呑み明かそう」トクトク


上条「おぉ、お酌してもらえるなんて最高ですよ上条さんは!」



吹寄「おらぁ!青髪ぃ!!ビンごといっときなさい!!」


青髪「ぅぼぉっ!!?」ゴキュッ!



小萌「ほらほら!お肉焼けてますよー!」ジュー


上条「んまぃ・・・!・・・一日パン二枚生活だった北朝鮮では考えられない旨さ!!」ガツガツ


土御門「そういや上やん、右手どーすんだ?」


吹寄「今回の報酬で全然足りるでしょ?たぶん提供があれば移植出来るんじゃないかしら?」


上条「んー、確かに不便だけど、他人の右手ってのはなぁ・・・・・」


風斬「ちょっと怖いですよね」モグモグ


青髪「せやんなぁ」



小萌「義手でいいんじゃないですか?焼肉用トングとか」


土御門「あっはははは!それ最高ぜよ!!」


上条「嫌に決まってんだろ!」


姫神「サイコガンなんて素敵だと思う」


風斬「ひゃっ、ひゃんぶっ質ふ砲(反物質砲)なんていいっよぉおっぉおっぉぉおおん!!」アヘッアヘッ


土御門「誰ぜよ、風斬の酒にクスリ混ぜた奴は」


上条「開幕早々アヘ顔はやめてくれよ・・・・」

142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/11/28(水) 00:28:03.64 ID:L+qSF96AO
>>137
本気で言ってるのか…?
もしそうなら病院行った方が良いと思うぞ…
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE :2012/11/28(水) 00:28:42.39 ID:Qt0d5ROi0
あと3時間しか練れないから寝る。また数日後に投下しますー
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/11/28(水) 00:34:10.97 ID:L+qSF96AO
乙〜!
145 :ハッピーDEATH☆ ◆BSAxzTP1SQ [saga]:2012/11/28(水) 00:35:04.20 ID:xBK/G6IA0
師匠ま乙ら!
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/28(水) 00:35:41.29 ID:68JjRNsi0
>>145

sageろっつってんだろこのダボが!
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE :2012/11/28(水) 00:40:34.22 ID:Qt0d5ROi0
とりあえずハッピーはトリップはずせ。いじょう。
148 :ハッピーDEATH☆ [saga]:2012/11/28(水) 00:43:45.31 ID:xBK/G6IA0
>>146
師匠の迷惑になるとか考えろよ
ここはハッピーを叩く場所じゃなくて師匠のSSを拝み称賛する場所だ
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/28(水) 00:45:35.60 ID:68JjRNsi0
>>148

お前にだけは言われたくねーよ
アスペ
150 :ハッピーDEATH☆ [saga]:2012/11/28(水) 00:49:12.25 ID:xBK/G6IA0
師匠、仕事頑張ってね☆
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/28(水) 00:50:04.31 ID:68JjRNsi0
>>150

だからsageろっつってんだろこのクズ
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/11/28(水) 00:50:44.77 ID:hHwUThNp0
>>148
だからお前せいで迷惑になってるつってんだろ
お前がsageればお前の理想のスレになるが
お前がage続ける限りここは荒れ続ける
153 :ハッピーDEATH☆ [saga]:2012/11/28(水) 00:59:58.22 ID:xBK/G6IA0
>>151
>>152
自演乙でぇ〜すw
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/28(水) 01:01:44.22 ID:68JjRNsi0
>>153

死にさらせクソガキャァァァァァ!!!
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/11/28(水) 01:04:47.21 ID:L+qSF96AO
このスレで一つ学んだわ…

日本語が通じない奴に日本語で何を言っても無駄だと…
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 01:32:24.05 ID:ihoez4tt0
サイドストーリーがほのぼのっぽく感じる不思議、ヤバイのに

このノリいいなあ
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/28(水) 07:03:39.33 ID:36KsbpgFo
荒らしは放置しろ
かまうからまた来る
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/11/28(水) 07:47:31.55 ID:hHwUThNp0
名は体を表すって本当だったんだなぁ
ハッピーDEATH
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/11/28(水) 08:32:21.27 ID:Qt0d5ROi0
何気に俺の言うことをちゃんと聞いてるあたりに笑ったww
てことでハッピー。コテハンは許すからさげようぜ。

いやー疲れた。まじ眠い。あさって事務所に帰宅ですわ。
久々に東京での仕事だったけど寒ぃねコッチ。

160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/11/28(水) 18:37:35.69 ID:qBqNzvf60
仲良くしようよ。この作品好きならさあ
161 :ハッピーDEATH☆ [sage]:2012/11/30(金) 16:23:37.00 ID:heonWXmy0
師匠が帰ってくるのは今日かな?
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/30(金) 19:33:23.69 ID:MpCJ+w150
戻ったけどちょっと眠いから少しまっててくださm(_ _)m
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/11/30(金) 20:08:09.43 ID:MpCJ+w150
申し訳ない。ちょっと用事が出来たので深夜に投下か明日になります・・・・
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/11/30(金) 22:04:28.23 ID:O4qCRuSAo
舞ってます
165 :ハッピーDEATH☆ [sage]:2012/12/01(土) 17:49:29.46 ID:TNZGvUn70
今日こそ来るか!?
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/01(土) 20:27:50.55 ID:t7bklyKG0

アンジェレネ「結構拾いマンションですね」ガチャッ


木山「・・・・・・」スタスタ


木山「・・・・・・」スタスタ



   木山は借りたばかりのウィークリーマンション室内をくまなく見て回る。


   万が一の際の脱出経路の確保や迎撃方法、敵方の配置を思慮するために。



木山(脱出に関してはどうにかなるか・・・・)


アンジェレネ「ハルミ、荷物は全部片付けたよ」


木山「ああ・・・・ところで、何歳なんだ?」


アンジェレネ「・・・・・・」


アンジェレネ「18歳」


木山「・・・・もっと若いと思ったんだが」


アンジェレネ「ありがとう。免許証見る?」


木山「戸籍も何もないだろう」


アンジェレネ「そうでしたね」


木山「もうそれでいい、わかったよ」



アンジェレネ「・・・・ハルミみたいになりたいんです」


アンジェレネ「強くなりたいです。殺しのやり方を教えてください」


木山「アンジェレネ、それについてだが――――」


アンジェレネ「まだ子供だけど、基本は学べます・・・・技術や理論は」


木山「・・・・・・」



木山「私は――――・・・」


アンジェレネ「ハルミは珈琲が飲みたいんですよねっ!?」


木山「・・・・・・」


木山「あぁ、煎れてくれ」


アンジェレネ「はい!すぐに煎れます!」タタタッ
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/01(土) 20:56:58.38 ID:RzFkzlwSO
きたか
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/01(土) 21:27:36.85 ID:t7bklyKG0
―数日後―


シェリー「ひさしぶりだね、春生」


シェリー「珈琲でいいかい?」


木山「ああ、頂くよ」



  シェリー=クロムウェル。表の顔は、喫茶店の経営者でありゴスっぽい格好にて働いている。


  裏では仕事の斡旋や武器の手配、金の管理などを担当。今日は狙撃銃の発注を手配していた。




シェリー「しかしまぁ、アンタがスナイパーライフル欲しいって言った時は驚いたよ」


シェリー「初心者が使うモンだろ?どうしちまったのさ?」


木山「・・・・初心を忘れるべきではないと思ってね」


木山「練習くらいは必要だろう」


シェリー「ははっ、手抜きが出来ないってのはアタシと同じだね」



シェリー「だが・・・・」


シェリー「殺しの手口は変えるなよ?」


木山「ああ・・・・勿論」


シェリー「それならいい。確認してくれ」ゴトッ


木山「シェリーの仕事はいつも丁重だ。確認するまでもないよ」


シェリー「・・・・人をやたらと信用するなよ、春生」


木山「・・・・肝に命じておこう」



   
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/01(土) 22:26:44.32 ID:t7bklyKG0

アンジェレネ「これが・・・・狙撃銃ですか・・・・」


木山「これはアサルトライフルだが、500ヤード程度なら狙撃にも使える」カシャッ


木山「今日は撃つということを体験してくれればいい」チャキッ,パシッ


  
  適当に選んだビルの屋上にて、先日シェリーから受け取ったアーマライト社製AR-15をテキパキと組み立てる。


  サイレンサーとサムホールストックを取り付けた狙撃銃モデルに改良済みだった。
  http://livedoor.blogimg.jp/el250a3-1111/imgs/f/5/f5571ff7.jpg



木山「狙撃は殺しの初心だ」


木山「上達すれば上達するほど対象に近づける。ナイフがいい例さ」


アンジェレネ「なるほど・・・・」


木山「当然だが、狙撃の際は床や周囲の色より大人しい服装を選べ。目立たないように」


木山「スコープは合わせてあるから適当な人を撃ってみなさい」スッ


アンジェレネ「誰でもいいの?」チャキッ



   二人は床に伏せ、アンジェレネはレンズカバーを開いてスコープを覗いた。



木山「まだ開くな」スッ


木山「対象を目視してからにしろ。レンズの光りでコチラの居所が察知される恐れがある」



木山「とりあえずは子供以外なら誰でもいい。ペイント弾だからな」


アンジェレネ「じゃあ・・・・公園を走ってる人は?」


木山「・・・・ランニングしてる男か。問題無いだろう」




闇咲「・・・・・・・」タッタッタ・・・


170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/01(土) 22:32:48.85 ID:RzFkzlwSO
大変闇咲くンが狙われとるーー!
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/01(土) 22:49:26.10 ID:t7bklyKG0

アンジェレネ「スコープ開きます」パチッ


木山「落ち着いて狙え。とりあえずは胴体だ」


アンジェレネ「・・・・・・」ジーッ・・・




闇咲「・・・・・・・」タッタッタ・・・




木山「対象が動いているのなら、相手の動きを予測しつつ追ってみるといい」


木山「対象の周囲を気遣うことも忘れずにね」


アンジェレネ「はい・・・・」



木山「ストックを肩に密着させなさい。反動を吸収してくれる」


アンジェレネ「・・・・・・」グッ・・・


木山「対象との距離も考えろ。約300メートルなら着弾の誤差が多少発生する」


アンジェレネ「狙いより少し先を・・・・狙う。ですね」



  走っている男は正面を向いている。心臓に狙いを定めていた。


  着弾点はそれよりも上がってしまうはずだから、肋と心臓の間を狙えばいいだろう。



木山「撃つ瞬間は呼吸を止めろ。体全体が安定する」


アンジェレネ「ふぅー・・・・・っ」



  着弾の誤差は予想で合っているか?いや、初めてなんだから感覚がわからないのは当然か。


  期を逃す前に・・・・・・・撃つべきだ。



アンジェレネ「・・・・・」グッ・・・


木山「狙いが定まったなら・・・・撃て」



アンジェレネ(・・・・殺る)グクッ・・・!




   ―――――――――パシュンッ!!!




闇咲「・・・・―――――う゛ッ!!!?」バチュッ!!!
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/01(土) 23:02:19.51 ID:t7bklyKG0


闇咲「・・・えっ?」ベチャァ・・・


闇咲(血・・・・撃たれた・・・・?)


闇咲「あっ!?うがぁああぁぁあ―――――・・・・ぁ・・・・あ?」ジタバタ


闇咲(・・・・・・痛く・・・・ない?)





木山「・・・・・」


アンジェレネ「はぁ・・・・・っ!」


アンジェレネ(よし!狙い通り!!)



アンジェレネ「どうですか!?」


木山「声を上げるな。バレたらどうする?」


アンジェレネ「ごめんなさい・・・・」



木山「対象の死亡を確認したら姿勢を低くしたまま屋内へ移動だ。行くぞ」スッ


アンジェレネ「了解です・・・・・・それで、狙撃はどうでしたか?」モゾモゾ


木山「・・・・上出来だ」モゾモゾ


アンジェレネ「・・・・!・・・・」パァァッ


木山(何が嬉しいのかね・・・・この子は)



173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/01(土) 23:24:25.11 ID:t7bklyKG0
とりまこんなもんでー
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/01(土) 23:25:21.68 ID:RzFkzlwSO
仕事明けにお疲れさん。
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/01(土) 23:44:22.35 ID:t7bklyKG0
―学園サイドストーリー(5.1)―


吹寄「ぷはぁーっ!アンタらもっと呑みなさい!!」グビグビ


上条「いやいやぁ、久々の酒だから弱ってるんですよ〜」


姫神「でも本当。皆生きててくれて良かった」グビッ


土御門「それだけで十分酔えるってもんにゃ〜」


青髪「・・・・せや!小萌センセ!!」


小萌「どうしたんですか青髪ちゃん?」


青髪「あっ、あの・・・・・その・・・・」



風斬「?・・・・・青髪ひゃんらひくにゃいえふよぉぉおおっおっお?」


土御門「ああ、コイツな、北朝鮮の任務終わったらプロポーズするって小萌先生と約束してたからにゃー」


土御門「それで緊張してんだぜぃ」


上条「えっ?マジ!?」



青髪「せっ、先生・・・・いや!!小萌さん」


小萌「なんでしょう?」ニコッ


青髪「僕ぁ・・・・・小萌さんのことが・・・・!」


青髪「ほんま好きなんです!!結婚してくださいっ!!!」


小萌「あらあら・・・・プロポーズされちゃいましたねぇ」グビグビ



姫神・吹寄「・・・!・・・」


土御門・上条(マジで言いやがった・・・・!)


風斬(ぁあああ あぉわわわわ!お゙ぉおォおんとにゃのぉおおれんぁあああ あぉいぃってやちゅれしゅぅぅぅね!!)



青髪「・・・・!・・・・」ドキドキ


小萌「うーん・・・・・」


青髪「・・・・!・・・・」ドキドキ



小萌「お断りします」グビッ



青髪「・・・・えっ?」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 01:19:35.91 ID:nVPfVpdDO

乙です、青ピの運命やいかに!?

師匠と慕ってる人に言われたらしっかりsageて、健気に待ち続けるハッピー可愛い…
なんかそこまで過剰に反応するほど酷い荒らしには見えないんですけど、ハッピーは以前何をしたんでしょう??
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 01:32:52.15 ID:FBhjYcZSO
>>1に迷惑になるから、今度からそういう質問はここじゃなくて自治スレでお聞きなさい。

アレが来た経緯は安価でニセコイスレを見ろ。
その後他スレで、この板で禁止されてるのっとり行為、たて逃げ、もうかかないスレの放置、連投、連レス、わざとage進行などの荒らし行為。自分のスレでもないのに、コテや酉つけて、何度注意されても外さない…etc。

自治スレでもちょい出た話題だがこの板でもかなり嫌われてる奴。
放置推奨。
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 01:40:08.15 ID:mAJAc+nc0
>>176

あの害虫が可愛いとか頭腐ってんの?
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 01:58:53.89 ID:nVPfVpdDO
>>177
今度から気を付けます、わざわざありがとです
んー今軽くハッピー関係のスレは見てきたけど、確かに嫌われても仕方ないレベル…
無視できないほどではないけど、迷惑行為は全開だったなぁ
けど>>177が私に注意してくれたように>>1に迷惑かかるから過剰に反応しすぎる人たちも荒らしに見える
だから>>177の言うように放置が適切なのかな?

>>178
そこまで言わなくても…誰に言われてもsageなかったのに>>1の言うことを素直に聞いてるハッピーは可愛い気がしたんです!
まぁそのsageない事に関しても過剰反応は(ry
けど>>1みたいに丁寧に諭すように言えばハッピーも大人しくなって仲良くできるんじゃ……?


とりあえず変な質問及び長文失礼しました、これ以上は>>1に迷惑がかかりすぎる上に私達が荒らし扱いされてもおかしくないので放置でお願いします
180 :ハッピーDEATH☆ [sage]:2012/12/02(日) 04:28:19.54 ID:hWSrPFJH0
師匠ま乙らー!
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/02(日) 21:54:46.71 ID:+2rtTjAF0

木山「清掃の手順だが・・・・今回はベレッタでやってみてくれ」


木山「他のハンドガンも大概似た仕組みだからね」


アンジェレネ「これがベレッタ・・・・」チャッ・・・



木山「まずはマガジンを抜いてくれ」


アンジェレネ「はい」チッ,カシャッ


木山「次にスライドを引いたままにする」


アンジェレネ「んー・・・・!」グッ・・・カシュッ!


木山「その状態になったら薬室が覗けるだろう?弾が入ってないことを確認出来たら次の段階だ」


木山「弾が入っているならそのまま抜けばいい」


木山「で、スライドレバーというものがセイフティの先に付いている。反対側から押しつつ回してみなさい」


アンジェレネ「ふむふむ」パシッ


木山「それでロックは解除された。スライドを前に押してごらん?」


アンジャレネ「ぉお・・・・外れました」シャコッ



木山「外したスライドにバレル等が付いているから、次はそれを外すんだ」


木山「スプリングを押しながら取り出してみなさい」


アンジェレネ「んっ・・・・・」ピンッ!


アンジェレネ「あだっ!!?」ベシッ!!



木山「しっかり抑えていないとそんな感じでスプリングが飛び出すぞ。気をつけなさい」


アンジェレネ「最初に言ってよハルミ・・・・」


木山「失敗しながら学ぶと理解が早くなるのだよ。デモンストレーションなら失敗は幾らでもすればいい」


木山「あとはアセトンやぐりすで清掃して組み直すだけさ。やってみなさい」


アンジェレネ「はいっ」フキフキ



木山「・・・・・・」


木山(また教える機会が訪れるとはね・・・・)


木山(・・・・まぁ、いいか)

182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/02(日) 22:12:49.19 ID:+2rtTjAF0

木山「にじゅうさーん」


アンジェレネ「ふぎぎぎ・・・・!」ググッ・・・


木山「にじゅうよーん・・・・」


アンジェレネ「ふっ・・・ぅ・・・!」ググッ・・・!


木山「にじゅうごー」


アンジェレネ「っ・・・・く・・・・・・はァっ!」バタッ!!


アンジェレネ「もっ・・・もう無理です!!」


木山「たかだか二十ちょっとの腹筋で根を上げるか・・・・アンジェレネ」


アンジェレネ「・・・ぅ・・・」



木山「はい、にじゅうろーく」


アンジェレネ「ふっ、ふぎぃ・・・・っ!」ググッ!


木山「その調子で50まで頑張れ。午前はそれだけでいい」


アンジェレネ「ごっ・・・ごじゅう・・・・・」


木山「午後は腕立てとランニングだ」


アンジェレネ「いや・・ぁ・・・・」



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・



アンジェレネ「た・・・・ただいっ・・・ま・・・・」ガチャッ


木山「おかえり」


アンジェレネ「5きろ・・・・走ってきました」コヒュー・・・コヒュー


アンジェレネ「みっ・・・水を・・・・ください・・・・」


木山「ん・・・・飲みなさい」スッ


アンジェレネ「・・・・・・」


アンジェレネ「いや、コレ牛乳じゃないですか」


木山「子供の内は成長を促進させるべきだからね」


木山「飲みたくないなら夕飯まで我慢してくれ」


アンジェレネ「いただきますっ!!」ゴッキュゴキュ
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 22:14:11.45 ID:FBhjYcZSO
木山てんてーの数かぞえるのが異様になごむ……くっ
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/02(日) 22:32:24.51 ID:+2rtTjAF0
木山「そろそろ夕飯にしようか」ピッピピ


アンジェレネ「ねぇ、ハルミ」


木山「どうした?」


アンジェレネ「このマンションに移って最初の数日は出前頼むのはわかるんだけど・・・・料理作らないの?」


木山「基本的に外食か出前で済ませていたからな・・・・これが普通というか」


アンジェレネ「料理作れないの?」


木山「・・・・・・どうも苦手でね」


木山「アンジェレネは作れるのかい?」


アンジェレネ「うん」


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


アンジェレネ「・・・・・・」トントントン


アンジェレネ「・・・・・・」ジュー・・・


木山「器用なものだな」


アンジェレネ「前の家じゃ作る人いなかったから」


アンジェレネ「他の奴らは外食で済ませてたけど、フレメアには美味しいもの食べさせてあげたかったし・・・・」


木山「・・・・・・」


木山「私にも作り方を教えてくれ」


アンジェレネ「いえ、私が作れるからハルミはゆっくりしてて――――・・・・」


木山「いいから。作りたくなったんだよ」


アンジェレネ「・・・・・」



アンジェレネ「えへへっ」ニコッ


木山「・・・・なんだ」


アンジェレネ「ううん、何でもない」


アンジェレネ「ハルミはそこのジャガイモ剥いてもらえますか?」


木山「それくらいなら普通に出来そうだな・・・・」


木山「うん・・・・・ナイフを使ってるおかげか普通に剥けるじゃないか、私」ショリショリ


アンジェレネ(うわ、へったくそ・・・・・)
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/02(日) 22:35:22.54 ID:+2rtTjAF0
煙草買ってくる
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 22:35:46.42 ID:FBhjYcZSO
いてら
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 22:36:44.70 ID:fLg29DFl0
さらりと書いてるけど、アセトンのあの臭いは強烈だから、初めて扱うアンジェレネが無反応なのはヘンだよって
ミサカはミサカは重箱の隅をつついてみる
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/02(日) 22:40:04.50 ID:+2rtTjAF0
アセトンは近づいて臭わない限り刺激臭ってほどじゃなくね?

高校の時から使ってたから俺が慣れ過ぎてるだけかもしれんけど。
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/02(日) 22:44:51.34 ID:+2rtTjAF0
というかシンナーならまだしも、アセトン知ってる人がいるのにビックリだわ。
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 22:45:24.83 ID:otMAQK0E0
貴様ら一体何者じゃ!
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 22:45:38.76 ID:FBhjYcZSO
せんせー、アセトンってなんですか
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/02(日) 23:12:43.40 ID:+2rtTjAF0

パーツクリーナーとしても使用可能で、揮発性が非常に高い溶剤です。
油や汚れの一切をメチャクチャなくらいに落としてくれます。
怪我してるところに触れたら鬼のような痛みを伴います。

俺は昔船作ったりする時に樹脂でベトベトになるから使ってた。あと塗料に混ぜたり。
今はバイク弄る時に使ってます。
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 23:15:23.05 ID:FBhjYcZSO
へー。何故船を作ってたのかは知らんが、そんなんあるんだねぇ…
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 23:28:09.27 ID:nVPfVpdDO
ちなみにアセトンは危険物乙四に指定されてるからたくさん使うのには資格が必要なんだよねー
乙四は国家資格のわりに取りやすいから受験してみると良いかも、ガソリンスタンドとかでバイトをすると時給があがるらしい…
195 :ハッピーDEATH☆ [sage]:2012/12/02(日) 23:36:08.13 ID:hWSrPFJH0
勉強になるなぁ
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/02(日) 23:57:43.03 ID:+2rtTjAF0

木山「ふぅ・・・・ご馳走様」


アンジェレネ「ご馳走様です」


アンジェレネ「それじゃ、洗い物やっておきますね」


木山「私は珈琲でも煎れておくとしよう」



アンジェレネ「そういえば・・・・」


木山「ん?」


アンジェレネ「ハルミはなんで殺し屋をやってるんですか?」


木山「・・・・大昔、アンジェレネと似たような家庭だったものでね」


木山「逃げた先に学園があったというだけさ」


アンジェレネ「そうじゃなくて・・・・・なんでこの街でやってるのかなって」


アンジェレネ「実際、実力者が多いこの街よりも国外で続けたほうが良さそうなものなのに」


木山「実力者ね・・・・・全てがそうだというわけでもないよ」


木山「中退してこの街に留まる人間もいれば、他所から入ってきたチンピラだっている」



木山「アンジェレネの言う通り、卒業時に生き残っていたメンバーは国外に出た数が多かったな。表に戻る者もいたが」


木山「この街に残るとしても、都市関連の仕事に就く者しかいなかったね」



アンジェレネ「じゃあなんでハルミは?」


木山「・・・・・・」


木山「特に、理由はないよ」


アンジェレネ「・・・・そうですか」



木山「ミルクと砂糖は入れるかい?」コポコポ


アンジェレネ「はいっ!」

197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/03(月) 00:05:13.31 ID:hVyo8n5D0
今日はここまで。
あとはサイドストーリーを。
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 00:06:07.41 ID:8tNzX1SSO
乙。
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 00:06:48.95 ID:glbk9tP50
乙ですの
200 :ハッピーDEATH☆ [sage]:2012/12/03(月) 00:10:32.65 ID:OJABlaVA0
闇の炎に抱かれて乙
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/03(月) 00:28:07.11 ID:hVyo8n5D0

―学園サイドストーリー(5.2)―


青髪「・・・・・・・・・・」グビグビ


青髪「・・・・・・・・・・」グビッグビッ



上条「落ちてんなぁ」


土御門「まぁ、しゃーないぜよ」


吹寄「スッパリだったね」


小萌「私のせいなんですけどね」スパー・・・



風斬「・・・ふぁ・・・・頭痛い・・・・」ムクッ


風斬「・・・・って、皆さんどうしたんですか?大人しいというか」


姫神「やっと起きたね氷華。覚えていないの?」


風斬「えっ?何かありましたっけ?」


土御門「お前だいぶブッ飛んでたからにゃー。あれから3時間くらい寝てたし」グビッ


風斬「?」


上条「簡単に説明するとなんだけど――――・・・・」



 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


青髪「ほんま好きなんです!!結婚してくださいっ!!!」

小萌「お断りします」

青髪「・・・・えっ?」

小萌「まぁなんというかですね・・・・あの時は、青髪ちゃんの指揮を高めるために甘い言葉を投げかけたのです」

小萌「女に騙されやすそうな青髪ちゃんのことを想ってのことでもあり、いい勉強と――――」

青髪「・・・・・・」ポロポロ・・・

青髪「僕のこと、嫌いなん?センセ?」グスッ


上条(うわ・・・泣き出したよ・・・)


小萌「い、いやっ!嫌いとかじゃないんですけど・・・・」

小萌「アレなのですよ!男としてまだまだというか、もっとイイ男になってからなら考える余地も――――」


 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―



上条「・・・――――って感じで、その後ずっと自棄酒して今に至る」


風斬「うわぁ・・・・」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/03(月) 00:39:34.99 ID:hVyo8n5D0

土御門「まぁ、先生の言葉あって生きてるわけだしにゃーアイツ」


上条「それはそうなんだろうけど、ここまで落ち込むの初めてみたわ」


風斬「・・・・あっ!」


姫神「どうしたの?」


風斬「・・・・・・」スタスタ



風斬「青髪さん、青髪さん」チョイチョイ


青髪「・・・・どしたん、氷華ちゃん」


風斬「今度皆で海行きませんか?」


青髪「えっ!?」


土御門(おぉ、これなら復活しそうだぜぃ)


風斬「みんな水着ですよ〜」


青髪「そりゃ勿論行くに決まって・・・・・」


青髪「・・・・小萌センセも来るん?」


吹寄(ダメだったか)



小萌「・・・・・・」グビッ



姫神「小萌。一緒に海に」


小萌「そうですねぇ・・・・」



小萌「>>204


203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 00:42:12.61 ID:8tNzX1SSO
>>1が安価たぁ珍しいな。
かなり久々だわ…

安価↓
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 00:44:26.44 ID:ofx15Pt90
青髪ちゃんが関西弁をやめるなら行きます
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/03(月) 00:54:53.14 ID:hVyo8n5D0

小萌「青髪ちゃんが関西弁をやめてくれるなら行きましょう」


青髪「えっ・・・」


小萌「正直ですね、その似非関西弁は聞いてるこっちが恥ずかしいのです」グビッ



吹寄(うわぁ・・・・)



上条「えー・・・・どうする?青ピ?」


青髪「>>207
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 00:57:28.61 ID:8tNzX1SSO
こもえ先生が来てくださるならプライドとアイデンティティーくらい捨てますキリッ
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 00:57:36.24 ID:nOF4e+ADO
kskst
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 00:59:08.46 ID:nOF4e+ADO
>>206
すまない、俺がもう八秒早ければ…
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 01:02:23.72 ID:8lRbhbYIO
なんでkskstして自分でまたとってんのw
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 01:04:58.38 ID:8tNzX1SSO
もう誰でもいいから収拾つけろよww
安価↓
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/03(月) 01:14:17.87 ID:hVyo8n5D0

青髪「小萌センセが来てくれはる・・・・来てくださるんなら!!」


青髪「私はプライドもアイデンティティーもかなぐり捨てますともっ!!」キリッ!!


土御門(うわぁ・・・やっすい男ぜよ)



小萌「・・・・・・」


姫神「それじゃあ小萌。来週にでも――――・・・・」



小萌「先生は行けません」


青髪「・・・・えっ?」



小萌「女一人のためにプライドを捨てるような男に興味はないのです」


吹寄(あっちゃー・・・・やっちゃったか)


小萌「皆さんを死地に赴かせる立場なら尚のこと、他人のために自らを投げ捨てるような人物にはなってほしくない」



青髪「え、ちょっ・・・・・センセ?」


小萌「青髪ちゃん」


青髪「は・・・・はい・・・?」


小萌「先の回答で関西弁を続けつとの回答なら話は別でしたが・・・・・」


小萌「諦めてください」



青髪「・・・ぅ・・・っ」


青髪「うぁあぁぁああぁぁあああぁああ!!!!」


青髪「嫌やぁあああ!!そんなん嫌やぁぁぁあぁぁあぁあああ!!!!!」ダダダダ!!!


212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/03(月) 01:15:15.24 ID:hVyo8n5D0
そんじゃおやすみー
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 01:17:05.01 ID:8tNzX1SSO
乙ー。

きっと>>1の事だから、関西弁を捨てないような安価でも、「私よりもプライドが大事なんですね」的な事になって結局フラれてたとみたり!キリッ
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 07:40:24.08 ID:jVbN+1+b0
青ピ不憫
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 09:09:37.72 ID:CugA47+bo
乙でした
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/03(月) 21:13:17.87 ID:hVyo8n5D0

アンジェレネ「今日も・・・・・仕事はハルミだけで行くんですか・・・・?」


木山「・・・・君を実践投入させるにはまだ早い」


アンジェレネ「・・・・・・」



木山「勉強詰めじゃ疲れるだろう。今日は遊びにでも出掛けなさい」


木山「小遣いはここに置いておくから」スッ


アンジェレネ「・・・・はい・・・・」



木山「それじゃ、行ってくる」ガチャッ



木山「・・・・・・」



木山(・・・・何故こんな中途半端なことをやっているんだ・・・・私は)




   殺し屋なら、あの子を道具のように使うなり、命などお構いなしに実践投入することなど問題ではない。


   私のやっていることは、昔の“ソレ”だ。


   それに加え、情を抱きつつもある・・・・・・殺し屋の私として在るまじき思考。




木山(・・・・今は忘れよう)



木山(対象を殺れば、気分だって戻るさ・・・・)
   
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/03(月) 22:36:14.72 ID:hVyo8n5D0

アンジェレネ「・・・・・・」



   ハルミと生活していたこの1ヶ月、フレメアが殺されたことを忘れていたわけではなかった。


   殺しを学んで、実力が上がることを体感していれば、ここまで苛立つこともなかったと思う。



アンジェレネ(・・・・一応、検証くらいはされてたんだ)



   久しく昔住んでいたアパートの前に立っている。


   銃弾でボロボロになった玄関の前にはKeepOutのテープが張られていた。



アンジェレネ(お金を取りに来ただけだし、別にいいよね)スタスタ


アンジェレネ「えーと・・・・」


アンジェレネ「確か・・・この辺に・・・・」ググッ・・・ベキッ


アンジェレネ「あった」ゴソッ



   昔、糞親父が金を床板の下に隠しているのを目にしたことがある。


   それを盗りに来ただけ。ただ、300万もあるなんて思ってもいなかったが。



アンジェレネ(何かの役に立つかな)


アンジェレネ(まぁいいや・・・・帰ろう)



アンジェレネ「・・・・・・」パキッ



アンジェレネ「・・・・んっ?」



   玄関に向かっている途中、足元で何かを踏んだ音がした。


   踏んだものは白いチョーク。何故こんなものがあるのか・・・・・。



アンジェレネ「ッ゛!!!?」



   踏んでいる足元には、そのチョーク用い描かれただろう、現場検証と思われる人型のラインがあることに気付く。


   この大きさ、形、大人のものではない・・・・・・・・フレメアの死体を囲んだだろうラインだった。

 
   床に、そのラインからはみ出して血が黒く床に媚びり付いている。



アンジェレネ「ぁ・・・・あ゛っ・・・・・!」
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/03(月) 22:56:35.03 ID:hVyo8n5D0

アンジェレネ「うッ!・・・・・・フレ・・・・メ・ア・・・!」フラッ・・・



   思わず、足元で死んだだろうフレメアの様子を想像してしまった・・・・・動悸が激しくなり、嘔吐が襲う。



   ―――――と、その時・・・・



芳川「ほら、手早く済ませるからさっさと入って頂戴」スタスタ


麦野「うるっさいわねぇ・・・・」スタスタ




アンジェレネ「!!?」


アンジェレネ(っ!!・・・・・・隠れなきゃ・・・・)タタタッ





芳川「それじゃあ麦野さん、貴女が異国民をどのように対処したのか実演もらえないかしら?」


麦野「おいおいおい・・・・刑事課ってのはそんなに暇なのか?」


麦野「アタシにか構ってる暇があるなら仕事しろっつーんだよボケッ」


芳川「・・・・異国人男女二人だけならまだしも、その子供と思わしき二人まで殺しているのよ?」


麦野「だぁからさー・・・・言いたいことがあるならハッキリ言ってもらない?オマワリさんよぉ?」


芳川「麻取が異国民を殺したくらいじゃ問題は無いのだけどね、押収した薬の量を誤魔化して流してる噂が絶えないのよ貴女」


麦野「・・・・何のことだか」


芳川「そんなわけで、貴女を自由にさせたままじゃ話にならないからこういった方面で縛るってこと」


芳川「理解してもらえたのなら、手早く協力してもらえないかしら?」



麦野「・・・・・・・・クソが」


麦野「こっちは部下が撃たれてんだ!!面倒なこと言ってんじゃねぇぞ売女がァ!!!」


麦野「んなに聞きたきゃオフィスに来いやボケッ!!局の401号だ!!」スタスタ


芳川「・・・・・全く、頭が痛いわ」





アンジェレネ「・・・・・・・・」


アンジェレネ(麻薬取締局・・・・・・401)


アンジェレネ(アイツが・・・・アイツが・・・・・・・・フレメアをっ!!!)
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 23:35:26.35 ID:8tNzX1SSO
復讐のアンちゃん
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/03(月) 23:58:09.28 ID:hVyo8n5D0

木山「ただいま・・・・」ガチャッ


アンジェレネ「・・・・・・」


木山「ん?」


木山「小遣いに手を付けてないじゃないか。遊びに出なかったのかい?」


アンジェレネ「・・・・うん」



木山「・・・・アンジェレネ、君はあまり服を持っていなかったな」


木山「良かったら、明日にでも買いに出掛けないか?」


木山「たまには二人で――――」


アンジェレネ「・・・・要らない」


木山「・・・・・・」


木山「そうか・・・・いや、それならいいんだ・・・・」




アンジェレネ「・・・・・・」




アンジェレネ「やっぱり要る」



木山「・・・・うん、開けてごらん」スッ



アンジェレネ「・・・・・・」ゴソッ



    包みの中には、歳相応の可愛らしい洋服が入っていた。

221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/03(月) 23:59:56.99 ID:hVyo8n5D0

アンジェレネ「ありがとう・・・・人から買って貰ったの初めて・・・・」


木山「気に入ってくれたなら嬉しいよ」



アンジェレネ「ん・・・・これは・・・・」ゴソッ


アンジェレネ「ぬいぐるみ?」



    二つ目の包みには、これまたキュートな猫のぬいぐるみが入っていた。



木山「・・・・・なんとなく・・・・私の趣味だ」


アンジェレネ「ふふっ・・・・」ギュッ


アンジェレネ「照れてるにゃー?はるにゃー?」パクパク



    昔、ハルミがやったように、猫のぬいぐるみをパペットのように動かし腹話術をやってみせた。



木山「・・・・ちょっと待ってなさい」スタスタ


アンジェレネ「・・・・?」



木山「照れてないくまー」パクパク



   久々に、あのクマのぬいぐるみで応答された。



アンジェレネ「ぷふぉっ!」プルプル


木山「・・・・もう止めだ」



アンジェレネ「やめにゃいでー、やめちゃ嫌だにゃぁー」パクパク



木山「仕方ないから付き合うくまー」パクパク
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 00:00:55.01 ID:Vmg0rnMSO
可愛いwwナニコレ和むww
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/04(火) 00:01:41.41 ID:qL+ixPuB0

ごめんなさい、>>220訂正



>木山「良かったら、明日にでも買いに出掛けないか?」
>木山「たまには二人で――――」

   ↓

木山「服を買ってきたんだが・・・・使ってくれるかい?」
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 01:33:47.46 ID:Vmg0rnMSO
根オチ?
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/04(火) 19:06:37.87 ID:qL+ixPuB0
うむ。寝てた。
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/04(火) 19:11:25.35 ID:qL+ixPuB0

木山「ア・ン・ジェ・レ・ネ、甘いものは好きかくまー?」パクパク


アンジェレネ「もちろん好きにゃぁー」パクパク


木山「じゃあたまには、二人で出かけるくまー」パクパク


アンジェレネ「ふふっ・・・・・」


アンジェレネ「・・・・ねぇ、ハルミ」


木山「うん?」



アンジェレネ「私ね、ハルミがこういった接し方をしてくれるのは嬉しいです」


木山「・・・・・」


アンジェレネ「正直な気持ち、ハルミと一緒に生活していられるのは心地良いと思ってる」


木山「私は君をこの道に引き込もうなどとは―――」


アンジェレネ「言わないで」



アンジェレネ「それは解ってる・・・・・解ってるし、それが我慢出来ない」


アンジェレネ「フレメアを殺したアイツらだけは、絶対に殺さなきゃいけないから」


木山「・・・・復讐なんて忘れたほうがいい。君が今の生活を良く思っているのなら尚更だ」


木山「一度誰かを殺すと、後戻りは効かない」


木山「椅子に腰掛けて片目を開いたまま眠るハメになる」


アンジェレネ「それでも!無理に決まってる・・・・!」


木山「気持ちは解らないじゃない。しかし時間が解決してくれることだって・・・・」


アンジェレネ「今日、あのアパートに行ったの」


アンジェレネ「・・・・フレメアの死んだ跡が、白いチョークで描かれてた」


アンジェレネ「頭やお腹から流れた血が・・・・床に媚びり付いてた!!!」



   目に涙を浮かべながら、顔をぐしゃぐしゃにして吐き出した。



木山「っ・・・・・」

227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/04(火) 19:15:37.01 ID:qL+ixPuB0

アンジェレネ「・・・・ハルミ、ここに300万あるから」トサッ


木山「どこからそんなもの・・・・」


アンジェレネ「これで、アイツらを殺してください」


アンジェレネ「麻薬取締局401号室、麦野って女を」


木山「・・・!・・・」



木山「・・・・悪いが、それは出来ない」


アンジェレネ「なんで!!?」


木山「相手がヤバ過ぎる」


木山「この街の公務を殺すなんて、一生私達は追われることになる」


アンジェレネ「なんっ・で・・・・なんでなの・・・・」


アンジェレネ「平気で人を殺すくせに・・・・・・・酷い・・よ・・・!」


木山「・・・・・・」




    私がこの子に「忘れろ」なんて言えた立場じゃなかった。


    幸せを求めつつも、何かに囚われているのは私も同じだから。




木山「・・・・それなら自分で殺りに行くといい」


木山「これは君にあげた銃だ。自分で殺れ」ゴトッ


アンジェレネ「・・・・今の私じゃ一人も殺せない・・・・」


木山「それなら諦めるんだな」

228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/04(火) 19:21:51.59 ID:qL+ixPuB0

アンジェレネ「・・・・せめて、仕事に連れていってください」


アンジェレネ「実力がついたら、自分で殺せるから・・・・」


木山「・・・・・・・・・」


アンジェレネ「・・・・ねぇ、何を迷ってるの」



アンジェレネ「なんで躊躇してるのよハルミ!!」


木山「・・・・!・・・・」




   わかっている・・・・・・今すぐ送り出すよりも、命を賭けさせて実践を積ませたほうが良いことくらい。


   でも、目の前で死なれるのが怖くて堪らない。


   私の目につかないところで消えてくれればまだ楽で、今まで通りの一人の生活に戻ればいいとも思っている。




木山「アンジェレネ、考えさせてくれ」




   私も縛られている・・・・・昔教員をやっていた時、教え子はみんな死んだ。


   それに堪えられなくて教員を辞め、この街で殺し屋を続けているのは・・・・・責任と未練。




木山「・・・・私は、アンジェレネを亡くすことが怖い」


アンジェレネ「それだけ、仕事は危険だってことなんだよね」


木山「ああ」


アンジェレネ「でも・・・・拾ったのは、ハルミの責任だよ」


木山「その通りだな・・・・」


アンジェレネ「・・・・・・」



アンジェレネ「ハルミの躊躇が、どれだけ重いものかなんて解りません」


アンジェレネ「だから・・・・私は、命を賭ける」ジャキッ


木山「何を・・・・?」

229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/04(火) 19:24:12.22 ID:qL+ixPuB0

アンジェレネ「・・・・・・」チャキッ,チャキッ・・・



    先程渡したM686の弾倉を開き、弾を込める。


    少し慣れた手つきで込める弾丸は三つ。確率は50:50のルーレット。



アンジェレネ「勝負してください」


木山「・・・・私は、賭けるものなど無いよ」


アンジェレネ「あります」



    シャー・・・・・・・・・・・・・バチンッ!!!



アンジェレネ「ハルミが抱えてる思いは捨ててもらう」


アンジェレネ「私が死んで負けたら、ハルミは昔みたいに一人で生きるの」



アンジェレネ「そして・・・・・そのお金でアイツらを殺してくれると信じてる」


木山「・・・・確証の無い賭けだな」


アンジェレネ「それでもいい」


アンジェレネ「・・・・信じているから」



木山「君が勝ったら?」


アンジェレネ「私を、殺し屋に育ててください」



アンジェレネ「本物の殺し屋に」



木山「・・・・・・」



木山「止めたほうがいい・・・・君は負ける」


アンジェレネ「どうして?」


木山「弾倉が填った時の音でわかる。引き金を引けば弾が出るぞ」



アンジェレネ「・・・・そう」


230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/04(火) 21:16:55.86 ID:qL+ixPuB0

アンジェレネ「ハルミが負けを認めれば、終わることよ」



   ガチッ・・・・・・・・・弾倉を目視することなく、撃鉄を引いた。



木山「・・・!・・・」


アンジェレネ「後悔しないでね、ハルミ」



   一瞬だけ目を瞑り、顳かみに銃口を当てる。



アンジェレネ「今の言葉が本当なら・・・・」



アンジェレネ「・・・・愛が無いことを、願うから」


木山「!!」



アンジェレネ「ッ〜〜!!!」グクッ・・・!!



木山「待っ――――・・・」




   チッ――――――――・・・・・・・ドバァン゛ッ!!!!!




アンジェレネ「・・・・・・・っ」


木山「・・・・っ・・の・・・!」


木山「この馬鹿が!!弾は入ってると言っただろう!!?」



アンジェレネ「・・・・私の・・・・勝ち、ですね」




    ノッチ音が鳴ると同時に、ハルミの手が銃口を弾いてくれた。

 
    弾は逸れ天井のシーリングファンを、バキャッ!っという音をつけて破壊した。




木山「馬鹿・・・・!」



アンジェレネ「こっ、怖かったよ・・・・・はるみ・・・・!」ギュッ


アンジェレネ「・・・ぅ゛・・・・ひぐっ・・・・・怖かったぁあぁあぁぁぁ!!!」



木山「・・・・すまなかった」ギュッ
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/04(火) 21:30:57.61 ID:qL+ixPuB0


シェリー「・・・・・・」


木山「・・・・・・」


アンジェレネ「・・・・・・」



木山「一応・・・・断りは入れておこうと思って」


シェリー「だからって年齢制限無しかい?」


木山「その辺のチンピラよりよっぽど肝は据わっている」


シェリー「プロのアンタが・・・・・・・・・・世も末だよ」


木山「・・・・心配するな。手口は変えない」


シェリー「・・・・・・」


シェリー「オルソラ、春生に珈琲を」


オルソラ「ええ、今煎れますね」



シェリー「はぁ・・・・」


アンジェレネ「・・・・・・」チラッ


アンジェレネ「その服、いい趣味ですね」


シェリー「・・・・・・」


シェリー「オルソラ、もう一杯珈琲とケーキを追加」


オルソラ「ふふっ、今お持ちしますわ」

232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 23:16:32.97 ID:Vmg0rnMSO
あっ俺にもコーヒーとケーキお願いしまーす
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 23:40:36.25 ID:D0DY4Lkr0
>>232

はいどうぞーコーヒー(未元物質を水で溶いたもの)とケーキ(未元物質味)でーす
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/05(水) 00:27:27.49 ID:+PTL2KQM0
>>233
ありがとー、糞うめー
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 00:50:01.27 ID:jOQ7NqJSO
も、持ってかれたァアアア!!!!!
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 01:05:39.76 ID:v3AYgV1Qo
これって禁書でやる意味あるの?
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/05(水) 01:06:01.45 ID:+PTL2KQM0
まさか……また寝おちですかな?
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/05(水) 01:08:49.25 ID:ZwmSTv34o
>>236
二次創作でこんなセリフが飛び出すとは思わなかったわ
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 01:43:54.96 ID:Rw0CUGfTo
今からレオン借りに行ってくる!
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/05(水) 06:04:06.32 ID:H+2BVe+V0
今起きた。


禁書でやる意味か。あるよ!
なんかほら・・・・銃弾一発で死ぬ世界観のほうが面白そうだなって。


しかしまぁ、キャスティングのせいもあってシナリオ通りに話進ませるのは無理だと気付いた。
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/05(水) 08:07:36.50 ID:H+2BVe+V0
>>239
借りるなら完全版がオススメ。
通常版はロシアンルーレットのシーンあたりが30分程カットされてるから。
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/05(水) 19:08:52.28 ID:H+2BVe+V0

―とあるアパートにて―



アンジェレネ「ハルミ、なんで実弾じゃないんですか?」


木山「・・・・心配するな。本気で仕込むつもりだ」


木山「ペイント弾を使う理由は、やってみれば解るさ」


アンジェレネ「んー・・・・」


木山「兎に角、お喋りはここまでだ。ここから先をしっかり覚えてくれ」


アンジェレネ「はい」



木山「今日殺る対象のヤク中はこの部屋の中にいるわけだが、恐らくはチェーンロックを掛けている」


木山「それの確認方法、チェーンの位置はドアの淵を触れば大体わかる」ツー・・・


アンジェレネ「へぇー・・・・」


木山「さて、アンジェレネの出番だ。男を呼び出してくれ」


アンジェレネ「なんて呼び出せばいいんですか?」


木山「君は女だろう?それを活かしてみろ」



アンジェレネ「・・・・わかりました。呼び出します」



アンジェレネ「・・・・・・」ピンポーン


天井亜雄「ん?」


アンジェレネ「すいませーん」


天井(・・・・誰だ?)



アンジェレネ「デリバリーフェラでーす」


天井「・・・・・・」


天井(どんな娘かだけ見ておくか)スタスタ


アンジェレネ「一回3000円でーす。いかがですかー?」



天井(あー・・・・不法滞在のガキねぇ)

243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 19:10:29.91 ID:jOQ7NqJSO
天井くゥゥゥゥゥゥンンンンン??!!!!
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/05(水) 19:14:05.22 ID:H+2BVe+V0

天井(・・・・値段は悪くないな)


天井「本当に3000円か・・・・?」ガチャ



   バキンッ!!――――対象がドアを開けた瞬間、しゃがんでいた木山がワイヤーカッターでチェーンを破壊。



木山「大人しく中に入れ」


天井「っ!!?えっ、ちょっ・・・・・!」


木山「従わなければ殺す」ジャキッ!!


天井「・・・・!・・・・」




   即座に銃を対象に突きつけ、手際よく移動させる。


   アンジェレネがドアを閉じて侵入は完了。ドアが開いてからこの間まで約3秒ほど。




木山「お前、銃口をくわえていろ」


天井「いやっ、くわえるって―――――」


木山「フェラのようにくわえろ言ったんだ。あと1秒で殺す」


天井「はい!!」カポッ




    対象の男は慌てながらリボルバーの銃口を加えた。


    それと同時に木山はホルダーからベレッタを取り出す。




木山「移動するからそのままくわえて動け。離れたら殺すぞ」


天井「ふぁ!ふぁっ!!」



木山「アンジェレネ。屋内に侵入してまずやることは出くわした人物の制圧」


木山「それを手早く終えたら、仲間が居ないか部屋中を確認して回ること」スタスタ


木山「このように銃をくわえさせるのは上級者のみだ。君がやる場合は盾として使いつつ見回れ」


アンジェレネ「了解」スタスタ



天井「ふごっ!ほぉっ!」スタスタ
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/05(水) 19:26:45.64 ID:H+2BVe+V0

アンジェレネ「誰もいませんね・・・・」スタスタ


木山「そのようだな・・・・・さて、仲間がいないと確認が済んだら対象の殺害だ」


木山「殺って構わないよ」


アンジェレネ「・・・・了解」



木山「おい、銃から口を離せ」


天井「・・・っ・・・・・・ちょっ、待ってくれよ!ヤクなら全部渡すから!!」



木山「対象の後ろに窓があるなら移動させなさい。転落されると面倒だ」


アンジェレネ「少し右に動いてください」


天井「み・・・右・・・・・・ってコッチ?」


アンジェレネ「はい。そこで大丈夫」ジャキッ!


天井「おい!待て・・・・・待てって!!」



アンジェレネ「・・・・!・・・・」パシュンッ!!


天井「ぎィ゛っ!!??」ドチュッ!!



   サプレッサー装着のコルトより撃ち放たれた弾頭は、小腸あたりに命中。



天井「・・・っが!!・・・・・・・・ぁ゛・・・・・・あ?」


天井(貫通してない・・・・・ペイント弾?)



木山「とどめを刺すつもりでもう一発」


天井「やめっ――――!」


アンジェレネ「はい」パシュンッ!!


天井「い゛っ!!??」ドチュッ!!



   二発目は一発目の斜め右上、大腸付近に命中した。


246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/05(水) 19:33:18.43 ID:H+2BVe+V0

木山「アンジェレネ・・・・一発目は動きを止める為に、胴体の適当な場所に撃ち込んでも問題無い」


木山「しかし殺し屋ならば二発目で確実に仕留めろ。肺か心臓を撃たなきゃ致死に至らないよ」


木山「ここだ、この辺。わかるかい?」トントン



    ハルミは己の体を指で叩き、解りやすく教えてくれた。



アンジェレネ「はい・・・・練習します」



木山「実弾を使わせなかったのはこの為だ」


木山「痛みにふらついた対象にガチャガチャと騒音を立てられるのは面倒だろう?」


アンジェレネ「なるほど・・・・」



木山「間近で人を撃つとなれば、慣れないうちは緊張するものだ。数を重ねて慣れればいい」


木山「それとサプレッサーを付けての交戦が長引くと最初から想定される場合は、濡らした布を巻きつけておくべきだ」


木山「サプレッサーは熱を持つと消音効果が落ちるからね」


アンジェレネ「ふむふむ」


木山「今日はこんなものでいいだろう。片付けをしておいてくれ」



天井「あ・・・・アンタら、何がしたいんだよ!!?」



木山「お前は、もう用済みだ」パァン゛ッ!!


天井「ぱッ!!!?」バスッ!!!




   コンマ数秒で心臓だろうと思われる位置に銃口を定め、引き金を引いた。


   暴れることもなく対象が倒れ込むところを見ると、ハルミはやはりプロなのだと実感してしまう。




アンジェレネ(すごい・・・・!)


木山「ま・・・・こんなものだ」
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/05(水) 19:42:58.89 ID:iE6/nX3k0
>>1が怖いんだけど
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/05(水) 19:44:24.50 ID:H+2BVe+V0
えっ、なんで?
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/05(水) 20:09:16.71 ID:H+2BVe+V0



アンジェレネ「ハルミー、珈琲煎れたよ」コトッ


木山「ありがとう」



アンジェレネ「それで、弾の違いなんだけど――――」


木山「ああ、見ての通りベレッタで使う9mmパラベラムでも弾頭の形状が違うんだ」ゴクッ


アンジェレネ「うん」


木山「この凹んだほうがホローポイント弾、こっちの尖ったほうがフルメタルジャケット弾」


木山「アンジェレネのM686で使う357マグナムはホローポイント弾とソフトポイント弾」


木山「仕事で使うのはホローかソフトが基本だ。弾頭が体内で広がり殺傷力を高める」


木山「そして、このフルメタルを使うことは滅多にない。貫通力こそあるが殺傷能力が低いからね」


アンジェレネ「・・・・防弾チョッキを貫通とか出来ないの?」


木山「残念ながら、チョッキを貫通出来る程の威力は無いのだよ。着弾点にも依るが」モグモグ



木山「防弾を確実に撃ち抜くならNATO弾を使ったほうがいい」


木山「狙撃に使ったアサルトライフルがあっただろう?あの時使った弾薬さ」


アンジェレネ「なるほど・・・・」



木山「まぁ、使っていればおのずと覚える」サクッ,モグモグ


アンジェレネ「そのケーキ私のです!」


木山「ああ、すまないね。つい」モグモグ

250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/06(木) 18:30:44.66 ID:bJh++n/X0



木山「そろそろ実弾を使ってみなさい」



アンジェレネ「・・・・!・・・・」パァンッ!!!


木原幻生「ッう゛!!!?」バスッ!!


アンジェレネ(これでとどめ・・・・!)パァンッ!!!


木原「・・・・がッ!!!」バスッ!!




   ハルミの援護を受けながら仕事をこなす日々が続き、私は充足し始めた。




介旅「やめっ――――・・・・・・・!」


アンジェレネ「・・・・・」パァンッ!!!


介旅「ぃぎッ!!!!」バスッ!!



木山「よし、だいぶズレが少なくなってきたじゃないか」




   緊迫した職場の空気と、自身の成長が、フレメアを殺した女へ対する殺意を一時的に逸らしてくれる。




テレスティーナ「殺されて!!たまるかよォォオ゛オッ!!!」ジャキッ!!!


木山「アンジェレネ!!!」


アンジェレネ「――――!」パパァンッ!!パァンッ!!パァンッ!!!


テレスティーナ「ぎゃっ!!?・・・・・・・・っ゛!・・・が・・・ァ・・・」バスッ!!バスバスッ!!ボチュッ!!!



木山「それでいい。武器を持たれたなら、上半身を狙うで正解だよ」


アンジェレネ「ふぅ―――――・・・・・っ!」チャッ!

251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 18:43:06.15 ID:wX6kreySO
何でターゲット皆木原なんだよwwww
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/06(木) 19:01:11.10 ID:gTdBI5p20
好きなキャラで嫌いなキャラを殺すスレか
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/07(金) 07:56:33.52 ID:zmVG62Z+0

木山「それじゃあ・・・・頼むぞ」


アンジェレネ「はい」



   初めてやった仕事と同じように、対象の部屋に侵入を試みる。



アンジェレネ「・・・・・・」ピンポーン


アンジェレネ「デリバリーフェラでーす」


木山「・・・・・・」



アンジェレネ(・・・・返事がない?)


木山「・・・・・・」


アンジェレネ(対象は部屋に居るはずなのに・・・・)



   ―――――――――チャキッ・・・・ 



木山「!!?」


木山「下がれっ!!!!」 ガッ!


    ハルミは屋内から聴こえた僅かな金属音を耳にした瞬間、私をドアの前から引き戻す。


アンジェレネ「っ!??」グィッ!! 




   ――――――――バパパパァンッ!!!バパンッ!!パパパパァンッ!!!


   引き戻されたと同時、対象が乱射しているだろう弾丸が、部屋のドアや壁を貫通し降り注ぐ・・・・・!



アンジェレネ「ッ〜〜〜!!!」


アンジェレネ「っぎィ!!!!?」バスッ!!


木山「!!・・・・・・・・床に伏せてろ」


アンジェレネ「っが・ぁ・・・・・・っ、はい!」



木原数多「ハニートラップなんざ古臭ェトリックに!!引っかかるとでも思ってんのかァァア!!!?」パパンッパパパァンッ!!!


木原「オラオラオラァ!!!・・・・っ・・・ん?」ガチッ・・・ガチガチッ


木原(クソ・・・・・弾切れか)
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/07(金) 07:58:39.96 ID:zmVG62Z+0

木山「・・・・おい」


木原「あ?」



木山「リングトリックは知ってるか?」


木原「なんでも来いっつーんだ!!素人がよォ!!!」



木山「じゃあ死ね」ピンッ・・・!


  
   先程の乱射で空いたドアの隙間に、手榴弾を放り込む。



木原「・・・・?・・・・・・・・なっ!!?」



   カ、カンッ・・・・―――――・・・・・・・・・ズドォォオ゛ゥン゛ッ!!!!!



木山「ッ――――!!!」


アンジェレネ「ッ――――!!」



    爆破による衝撃波がビリビリと壁越しに伝わったが、ハルミが私を抱きかかえるように守ってくれた。



木山「・・・・覚えておきなさい」


木山「負傷しようが何だろうが、交戦した以上は必ず対象を殺すこと」


木山「それがプロのルールだ」


アンジェレネ「っ・・・・了解、です」



   そう教えを説いた後、掌を開き、手榴弾から引き抜いたリングを差し出す。



木山「そして、これが・・・・リングトリックさ」



255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/07(金) 08:01:21.43 ID:zmVG62Z+0
今夜からサイドストーリー投下しますm(_ _)m
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 08:31:50.20 ID:5Y1rSJYNo
乙でした
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 09:48:24.13 ID:bjo2jX2SO
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/07(金) 16:56:08.49 ID:zmVG62Z+0

―学園サイドストーリー(6)―


〜派遣先の戦地〜




   バガァンッ!!!ガンガァンッ!!!パパパパパァン゛ッ!!!!



上条「クッソ!!マジかよ・・・・!」


青髪「つっちー!救援要請!!」


土御門「さっきからやってる・・・・が、繋がらないぜよ!!!」



吹寄「みんな!秋紗を狙撃配置につけてきたわ!」タタタッ


吹寄「氷華は横から叩けるように迂回してる!」


土御門「俺らだけでやるしかなみたいだにゃー・・・・・」ピッ


土御門『こちら土御門、全員聞こえてるか?』


一同『感度良好』


土御門『姫神、敵勢の情報を』


姫神『こちら姫神。狙撃銃で確認する限り。10人の分隊が二つ。右翼と左翼を担って進行中』


土御門『了解。距離と位置を』


姫神『皆が潜んでる遮蔽物から距離約600m。11時と13時』



風斬『―――通信中失礼。こちら風斬、右翼側に到着。対象との距離約100mの雑木林で待機してます』


土御門『風斬、右翼側の武装状況を』


風斬『オプション無しのSIG550を各自一挺、及び榴弾とマガジンを複数所持』


風斬『尚、分隊10名のうち一名がドラグノフを所持』


青髪(狙撃はソイツだけやろか・・・・?)


土御門『了解・・・・・姫神、左翼の人数と武装状況は?』


姫神『同じく10名ともSIGを所持。狙撃銃は確認出来ない』


上条(それなら狙うは――――・・・・)

259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/07(金) 17:04:12.42 ID:zmVG62Z+0

土御門『全員聞いてくれ。まずは右翼をやる』


土御門『俺と上やんで左翼を抑えるから、その隙に残りは右翼を叩いてくれ』


土御門『風斬は距離を置きつつ、スナイパーを優先的に殺れ』


土御門『姫神は動きが止まった奴を右翼左翼片っ端から頼む』



土御門『通信終了から3秒後に開始。検討を祈る』


一同『了解』



   3・2・1――――――ドガガァン゛ッ!!ガガガガガガガンッ!!パパンッ!!パパパパパァン゛ッ!!!!



風斬(よし!スナイパーは殺った!!)パパパァンッ!!!


吹寄『右翼殲滅完了!!』ガガガンッ!!!


上条『風斬!生き残りがいたなら始末を!!』パパンッ!!パパパパンッ!!!


風斬『了解っ!』



姫神「っ!!?」


姫神『左翼から手榴弾が飛んで―――――・・・・!』



青髪『嘘ぉっ!!??』


土御門『離脱しろ!!!』

260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/07(金) 17:06:53.42 ID:zmVG62Z+0


姫神(やるしかない!!)



姫神「・・・・!・・・・」……パァンッ!!!



    パカンッ――――――――――ズドォオ゛ゥン゛ッ!!!!!



吹寄『ッ―――――!!!』


土御門『―――――!!!』


青髪『ッう!!!!』


上条(空中で爆発した・・・・・!?)


土御門『今の・・・・何が?』



姫神『大丈夫。狙撃で撃ち落とした』



上条『マジかよ!?』


姫神『急いで左翼の殲滅を!!』


一同『了解ッ!!!』



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・



上条「はぁー・・・・っ、終わった」


風斬「皆さん無傷で何よりですね!」


土御門「皆、お疲れだぜぃ♪」


吹寄「気分いいじゃない?アンタ」


青髪「そら、あんなミラクルショット見られたんやからゴキゲンになるってモンやない?」


上条「ホント助かったよ、姫神」


姫神「いや。そんなことない。偶然」アセアセ



吹寄「ってか、アメ公分隊は何やってんのよ?要請にも出ないで」


土御門「んー・・・・1時間前までは繋がったんだけどな」


上条「アッチはもう村を制圧し終わったはずだろ?」


土御門「合流命令が出てたからそのはず・・・・・・ま、とりあえず向かうかにゃー」
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2012/12/08(土) 17:03:29.25 ID:YvtJRIS00




姫神「・・・・・」


風斬「・・・・・」




米兵「遠慮するなって、救援に迎えなかった詫びと思ってくれりゃいいじゃねぇか」


土御門「好意は嬉しいが俺らは学園からの派遣だからにゃー。縛りもあるんだ」


米兵「ハハッ!黙っといてやるよ。息抜きと思ってくれや」




上条「・・・・・」


青髪「・・・・・」


吹寄「・・・・・」




米兵「あー・・・・もしかしてお仲間の女達の手前もあるってか?目に毒かもしんねぇなぁ」


土御門「まぁそれもあるぜよ」


米兵「悪い気が効かなくて・・・・ほら、ヘロインやるから。コレで遊ばせときゃいいだろ?」ゴソッ


土御門「ん・・・・とりあえず渡してくる」






土御門「皆、待たせたな」


上条「下りはいい。会話は聞こえてたから」


土御門「そうか・・・・・とりあえず、米兵達が『休憩』を終えるまでは待機だ」


土御門「その後、本隊と合流して今回の任務は――――――」



吹寄「話にならないわね」ジャキッ・・・!


吹寄「アイツらブチ殺して!!さっさと帰りゃ済むハナシじゃない!!!」


土御門「おい、吹寄・・・・」



吹寄「強姦されてる村人を目の前にして!!アンタ頭止まってんじゃないの!!!?」



土御門「・・・!・・・」

262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆6EAwdhyvAQ [saga]:2012/12/08(土) 17:07:12.74 ID:YvtJRIS00

上条「俺も吹寄と同感だ」


青髪「戦力差は無いんやからちゃちゃっと殉職させてまえば済むハナシやんなぁ」



姫神「少し冷静になったほうがいい・・・・3人とも」


上条「お前!!!女なのになんで――――」


風斬「落ち着いてくださいっ!!!」


上条「・・・!・・・」



土御門「確認しておくが、『奴らを待たずに本隊へ合流』したいのは上やん、青ピ、吹寄だけか?」


姫神「私は。待つべきと思う・・・・」


風斬「姫神さんと同じく」



吹寄「氷華!秋沙!!なんでアンタ達は―――――」


風斬「・・・・私達の行動は、学園都市の行動そのものです」


姫神「正直。「到着した時に米軍分隊が全滅してました」なんて言い分は苦しい・・・・」



青髪「心配し過ぎやで姫神ちゃん、僕ぁ証拠残すようなヘマせーへんよ」


青髪「自分らの銃は使わへん。村の銃で殺りゃそれで問題あらへんやろ?」


上条「だよなぁ・・・・・土御門、俺たちを止める理由があるか?」



土御門「あるに決まってんだろうが!!!」


土御門「俺には舞花がいる!!俺のクビが飛んだらアイツはどうなる!!!?」


土御門「お前らと違ってな!生きなきゃならない理由があんだよ!!!舞花を俺と同じ目に合せられるか!!!」


青髪「っ・・・・!」



土御門「上やんもそうだろ!!お前の家で囲ってるインデックスはどうなる!?」


土御門「舞花と違って不法滞在だ!!上やんが消えりゃ路頭で体を売るハメにだって―――」


上条「んなこたぁわかってんだよ!!!」


上条「わかってる・・・・・!・・・・・・・けど、目の前の惨状放っておけってのか!!?」


土御門「・・・・!・・・・」

263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/08(土) 17:09:02.17 ID:YvtJRIS00
あれ、なんでトリ変わったんだろ
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/08(土) 17:09:02.17 ID:YvtJRIS00
あれ、なんでトリ変わったんだろ
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/08(土) 17:28:42.89 ID:YvtJRIS00

吹寄「土御門、アンタに迷惑はかけないから・・・・・・先にここを発って」


土御門「少しは考えろ・・・・吹寄」


吹寄「・・・・なに?」



土御門「青ピの言うとおり自前の銃を使わなければ、村の住民に責任転化出来るかもしれない」


土御門「けどな・・・・分隊一つが消えるんだ。村の生き残りに聴取が入るのは確実だぞ」


青髪「せやったら、逃がせば」


土御門「逃がした先で今回の事情をベラベラ触れて回られたらどうする?」


青髪「っ・・・・」



上条「・・・・何が言いたいんだ?」



土御門「完璧に証拠を残さないようにするなら・・・・・村人全員殺すしかないな」


土御門「犯されただけの女も、軽傷で済んだだけの住民も・・・・一人残さず」



上条「お前ッ!!!」ガシッ!!


土御門「それ以外に方法があるか!!?言ってみろ!!!?」



姫神「ちょっと・・・・!」


吹寄「二人ともやめてっ!!!!」


上条「・・・・!・・・・」


土御門「・・・・すまない」



吹寄「もういい」



吹寄「・・・・もう、諦めるよ」

266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 17:32:02.54 ID:aqXmLXBT0
姫神と吹寄と風斬ってもしかして処女?
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 17:33:02.10 ID:nfKgrd3z0
>>266

処女だろうとなんだろうと犯されるのは嫌だろ
馬鹿なの?
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/08(土) 17:38:03.00 ID:YvtJRIS00
>>266
俺の中の設定ではみんなビッチ

























風斬は清純ですけど。
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 17:45:52.87 ID:C/14dsLSO
ワロタwwww
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/08(土) 17:54:36.86 ID:YvtJRIS00
続きは20時くらいから。


てか虚淵の新アニメ情報出たね。翠星のガルカンティア。
組み合わせ的に絶対ビッチばっかだぜ!マジ期待!!
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 18:01:58.90 ID:yVo3NU+50
虚淵嫌い
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 18:53:13.15 ID:4ZqmN2A8o
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/08(土) 20:19:32.28 ID:YvtJRIS00


アンジェレネ「・・・・!・・・・・っ・・・・・ぅ・・・・!」




   お姉ちゃーん・・・・・お姉・ちゃん・・・・・・・おね・・・・・ちゃ・・ん・・・・・



   おねぇえちゃぁああん・・・・お・・ねえ・・・・ちゃん・・・・・・・・・・・おねぇええぇえちゃ・・ん・・



   ねぇ・・・ちゃぁあぁあん・・・・・・・・・・無視しないでぇ・ぇ・・・・・・・お・・・ねぇ、お姉ちゃぁん・・・・





アンジェレネ「―――――っう゛!!!」バッ!



木山「・・・!・・・・・・・・・どうした、アンジェレネ」


アンジェレネ「・・ぁ・・・・?・・・・・あっ・・・・・・・ハルミ・・・・」


木山「度々うなされているみたいだが・・・・?」



アンジェレネ「い、いやっ・・・・何でもないよ・・・・」


木山「そうか。それなら寝なさい」


アンジェレネ「うん・・・・ごめん」




   椅子にもたれ掛かって寝ているハルミは、私の様子に変化があると、すぐに気付くみたいだ。


   フレメアが夢に出るのは、よくあることだった。特に、仕事の空きがあるとよくフレメアは私の前に現れる。




アンジェレネ(・・・・・・ごめん・・・・フレメア・・・・・・・)


274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/08(土) 20:34:43.33 ID:YvtJRIS00


アンジェレネ「・・・・・おはよう、ハルミ」スタスタ


木山「おはよう、アンジェレネ」



木山「珈琲を入れてるから、適当にシスコーンを食べておきなさい」シャコッ・・・チャキッ・・・


アンジェレネ(ん・・・・・なんで重装備してるんだろ?)


アンジェレネ「ねぇ、今日仕事入ったの?」


木山「ああ、ちょっとね」



アンジェレネ「じゃあ私もすぐに支度するから――――」


木山「君は待機だ。今回は危険なのでね」


アンジェレネ「・・・・・」
   

アンジェレネ「私、最近の仕事で失敗を・・・・?」


木山「いや・・・・そうじゃない」


木山「本当に今回ばかりは危険なんだ。敵数が多いから君に気を回す余裕はない」



アンジェレネ「・・・・それでも、殺らせてください」


アンジェレネ「強くなりたいから」


木山「アンジェレネ。生き急ぐことはないはずだ」


木山「君はまだ若いし―――――」


アンジェレネ「もう大人です。余裕なんてどこにもない・・・・」


木山「・・・・・」



木山「私はその逆さ」


木山「生き急ぐだけ急いで、途中の何処かで止まったままなんだ」


アンジェレネ「・・・・・・」



木山「だから、少しだけ本来の自分と向き合う時間がほしい」


木山(・・・・それで、私の中で答えが出たなら・・・・私は・・・・)


アンジェレネ「・・・・わかりました」


木山「うん・・・・それじゃあ、行ってくるよ」
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/08(土) 20:46:43.32 ID:YvtJRIS00
投下量少ないけど今日の本編はここまで。明日明後日で一気に加速しますので。

そんじゃサイドストーリー投下しときます〜
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/08(土) 21:16:33.66 ID:YvtJRIS00

―学園サイドストーリー(7)―


   〜駄菓子屋にて〜




上条「・・・・土御門、すまなかった」


青髪「僕も、冷静やなかった」


土御門「二人してなぁに小さなこと気にしてるんだか・・・・アイス解けてるぜぃ?」


上条「でも!一つだけ言っておきたいことが――――」




吹寄「まーた買い食いかしら?」スタスタ


姫神「氷華。アイス食べよう?」


風斬「・・・・私、パピコ!」ガサッ



青髪「まぁまぁ、座ったらええやん?」


吹寄「最初からそのつもりよ」


上条「ん?珍しいな」



吹寄「・・・・そうかしら」
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/08(土) 21:21:40.94 ID:YvtJRIS00


吹寄「・・・・土御門」


土御門「ん?」


吹寄「あの時のこと・・・・」



吹寄「アンタが薄情な奴だなんて・・・・これっぽっちも思ってないんだからね!!」



土御門「・・・?・・・・・・・はい?」


青髪「っ・・・・・くっ・・・!」プルプル


上条「ハハッ・・・・あっははっははは!!」


青髪「かっ、上やん・・・・・笑ったらあかんって!ベタなデレっぽいけど!」プルプル



土御門「えっ・・・・・・どうゆうことかにゃー?」




姫神「あの時。冷静な判断を終始見せてた土御門君も。腹の底じゃアイツらに対して腸煮えくり返ってたんでしょ?損な役買わせてしまってゴメン。」



姫神「少し空気悪くなってたけど。土御門君のこと友達だと思ってるから仲良くしようね」


姫神「ってことを言いたいんだと思う」



吹寄「アンッタ・・・・ねぇ・・・・!」カアァァッ


上条「っ・・・・くっ!・・・・・・・・いや、俺もさっき言いかけてたのはソレと同じなんだけどな」



土御門「はっ・・・・そんなこと」


土御門「口に出されずとも、雰囲気で気付いてたんだけどにゃー」


吹寄「なら先に言いなさいよ!」



風斬「はい、パピコ」パキッ


吹寄「あ・・・ありがと・・・」パクッ



土御門「く・・・っ!・・・吹寄がアイス食ってると、薬物の時間思い出すぜよ・・・・!」プルプル


吹寄「鉛玉ケツにブチ込まれたくなかったら黙って食べなさい」


土御門「はい」

278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/08(土) 21:47:13.33 ID:YvtJRIS00

青髪「小萌センセも言うてたけど・・・・結局は卒業するまで待つしかないんやね」


土御門「まぁ、学園から籍抜けば自由だからな」


上条「実際は短いんだろうけど、長く感じるよな・・・・」



姫神「・・・・ちょっとだけ聞いてほしい」


上条「どうした?」



姫神「皆が卒業後にどんな道を歩むかはわからない・・・・・けど」


姫神「今よりマトモな世界になるよう、手を尽くす皆の姿が見える」


吹寄「・・・・きっと、私はそうするでしょうね」


風斬「私も・・・・・・、そのために強くなろうとしてますから」



姫神「でも。その先に幸せはあるの・・・・?」



上条「・・・・・・・」


青髪「・・・・無いかもしれへんね」


姫神「私もそう思い始めた・・・・もしかすると―――――」



土御門「一見、卒業すれば人並み以上に稼ぎや地位を得られる。それがこの都市・・・・って、理事会が言ってたな」


土御門「俺達がマトモな人である以上、人間の一番深い業を見た時以来、その泥沼から抜け出せなくなる」


上条「・・・・俺も、そんな気がするよ」


風斬「目を逸らすか、見続けて死ぬか・・・・・でしょうね」



吹寄「少なくとも私は、目を逸らしたくない・・・・」



279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/08(土) 22:05:46.34 ID:YvtJRIS00


土御門「前にさ、俺んトコは親が糞だったってハナシしたろ?」


吹寄「ええ・・・・それが?」



土御門「お前も気づいてるかもしれないが、人間ってのは不思議なモンでな・・・・嫌なことの記憶が薄れていくぜよ」


土御門「今ここで色々目にして、経験して、嫌なことも楽しいこともあるだろ?」


土御門「この日々が進むに連れて、親共に対する殺意は少しずつ薄れている・・・・・吹寄はどうだ?」


吹寄「それは・・・・私も同じよ」


吹寄「最初は憎くて仕方なかったけど、今はついでに殺しとこう・くらいにしか考えていないわ」




風斬「・・・・土御門さん、それは」


風斬「目を逸らして表社会に居続ければ・・・・・・・・目にした理不尽な光景が、記憶から薄れさると・・・・」



土御門「そーいうことだにゃー」


姫神「私も同じことを・・・・考えていた」




上条「・・・・なぁ」


上条「俺自身はまだ答え出てないんだけど・・・・・・みんなは、『幸せ』になりたいか?」



吹寄「・・・・どうかしら」


姫神「どうだろう・・・・・、ね」


風斬「答えが出ませんね・・・・・どうもこればかりは」




青髪「ほんまに・・・・ノスタルジックやねぇ」



土御門「前とは、違う意味でな・・・・」
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/08(土) 22:07:01.38 ID:YvtJRIS00
とりまこんなもんで
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 22:45:41.65 ID:pAsMAKEIO
おつ
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 22:50:04.33 ID:C/14dsLSO
乙ノスタルジック感がいいねぇ
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 07:33:18.97 ID:LWNtUw/Wo
乙でした
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 19:24:44.50 ID:2IMsW1180

木山「ただいま」ガチャッ



木山「・・・・?・・・・」



木山「アンジェレネ?いないのか?」スタスタ

   
木山(居ないな・・・・出てるのか?)


木山「・・・・ん?」



   テーブルに目を向けると、A4用紙が置いてあり、アンジェレネの筆跡が見受けられた。



木山「手紙・・・・・か?」カサッ



木山「ッ゛!!?」




 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


      ハルミへ



  先に謝っておきます。ごめんなさい、ハルミ。


  私は今日、全てを終わらせる。フレメアの仇討ちに行ってきます。


  早まった行動かもしれない。私は悠長に待っていられるほど大人じゃありませんでした。



   アイツだけは必ず殺します。そして、絶対にこの家へ帰ってくるから。



  もし、私がアイツを殺せなかった場合は、ハルミに敵を討って欲しい。


  弾薬箱の中に300万を置いてるから、それで敵を討って・・・・・麻薬取締局401号室、麦野を。
  

   

  でもね、死ぬつもりなんて毛頭に無いし、全てが終わったら、ハルミとまたケーキ食べたいです。


  普通の生活を、ハルミと送りたいと思っています。



       愛を込めて    アンジェレネより
  

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 




木山「クソっ!!!」


木山「アンジェレネ・・・・!」
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 19:33:10.68 ID:2IMsW1180




アンジェレネ「・・・・・・・・」


アンジェレネ(早く・・・・・来ないかな・・・・・)




   麻薬取締局の向いにある喫茶店にて、張り込み始めて7時間。


   珈琲は11杯目のおかわりを済ませ、小道具の「ピザ」は既に冷えきっている。




アンジェレネ「・・・・・・・ん?」


アンジェレネ「ッ!!」



タクシーから降り、局内へと向かう麦野沈利の姿を確認した。



アンジェレネ(来た・・・間違いない・・・・・・・・アイツだ!!)



アンジェレネ「すいません!お会計を!」


店員「はーい、ちょっと待ってね」



アンジェレネ「一万置いときます!お釣り要らないですから!!」タタタッ



286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 19:38:09.81 ID:2IMsW1180

―麻薬取締局1階エントランス―



受付員「やぁ麦野サン、お疲れ」


麦野「どうも、お疲れ様」スタスタ




受付員「・・・・んっ?」


アンジェレネ「・・・・あの」


受付員「ああ、宅配ピザかな?」


アンジェレネ「ええ・・・・」



受付員「一応、身体検査させてもらうけどいいかい?」スッ


アンジェレネ「はい。ピザをそっちに置いといていいですか?」


受付「構わないよ」




   金属探知機での検査を理由に邪魔なピザをデスクの上に置く。勿論、この局内への侵入にあたって検査があることなど知っている。


   ここを回避する為に、拳銃数梃、予備マガジン、手榴弾等をビザ箱の中に忍ばせておいた。




受付「うん・・・・・異常は無いか。通っていいよ」


アンジェレネ「どうも」スタスタ




    検問を通ったと同時、局内に設置されているエレベーターに麦野は乗り込む。


    恐らく向かうだろうは4階のオフィスだが、もし違った場合が面倒なことになる。念の為にオフィスへの出入りを目視しておくべきだ。




アンジェレネ(左のエレベーターが間に合えば・・・・!)タタタッ




287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 19:42:38.31 ID:2IMsW1180


アンジェレネ(早く・・・・早くっ・・・・!)



    キンコーン・・・・・・・・・・・・・ヨンカイ、ヨンカイデス



アンジェレネ「・・・・・・」タタッ


アンジェレネ(アイツはどこに・・・・!)



麦野「・・・・・・」スタスタ


麦野「・・・・・・」ガチャッ



アンジェレネ(・・・!・・・・・・・・・・・・・居た・・・・)




    タイミング良く、麦野が女子トイレに入って行く姿を捉えた。


    だが、麦野がトイレから出てオフィスに入ったところをまとめて殺るか、それともトイレで麦野だけを先に殺っておくべきか。





アンジェレネ(オフィスに4人以上いる場合は対処が・・・・難しいかな)


アンジェレネ(・・・・麦野を先に殺ろう)スタスタ




     ドアが開きっぱなしにされている女子トイレへ侵入。この空間に私以外は誰も見受けられない。



     トイレの数は6つ。そのうち手前から5つの扉は開いた状態。


     麦野は、一番奥のトイレにて用を足しているのだろう。


288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 20:02:13.78 ID:2IMsW1180

アンジェレネ(ふぅ―――――・・・・・・っ)


アンジェレネ(殺る、殺れる・・・・・・・ここで殺すっ!!)




    麦野がトイレから出た瞬間、確実に撃ち殺す・・・・・出来る、私なら出来る!


    このままドアごと撃ち破ってもいいが、それじゃあアイツの顔を恐怖に歪ませることなんて出来ない!




アンジェレネ(銃を、取り出しておこう・・・・)ゴソッ



     ―――――――キィィィイイイイッ・・・・・・・パタン



アンジェレネ「ッ!!??」


麦野「こんにちは・・・・・・お嬢ちゃん」




    響いたのは、トイレ入口の開かれたままの扉。それが閉まった音。


    その扉の裏に、麦野沈利は潜んでいた・・・・・・・そう、尾行がバレていた。




麦野「ピザ、ね・・・・・・味は気になるんだけど」ゴソッ


麦野「それよりも、送り主が気になって仕方ないのよねぇ」



   煙草より小さなケースを自身のポケットから取り出し、カラカラと音を鳴らして中身を確認している。



麦野「・・・・・・」パクッ



   そのケースの中からラムネでも食べるかのように、錠剤のヤクを噛み砕く。



麦野「ん・・・んんっ・・・・」ガリッ,ゴリッ……ゴクッ


麦野「・・・・あ・・・・・・ぁあっ・・・・!!」ブルッ・・・!



アンジェレネ「・・・・ッ・・・・ぅ!」



   コイツが今持っているのはヤクだけだ。銃は持っていない。殺るなら今しかない。



   しかし・・・・・・ヤクをキメて、瞳孔が開いたこの女が怖い。


   恐怖で、体が言うことを聞かなかった・・・・・・・。
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 20:22:08.09 ID:2IMsW1180

麦野「さって・・・・・っと」


麦野「送り主を吐いてもらいましょうか・・・・」



麦野「そのピザを床に置きな」チャキッ・・・!


アンジェレネ「・・・・!・・・・」



   拳銃を突きつけられ、銃を抜くことが出来ないまま、アイツの言うことに従うハメとなった。



麦野「よしよし、それで・・・・」


麦野「誰が私の命を狙ったのかにゃーん?」



アンジェレネ「だっ・・・誰の、命令でもない」


アンジェレネ「私が、アンタを殺したかっただけ・・・・!」


麦野「・・・・・個人的に、ってこと?」


アンジェレネ「そうよ・・・・!」



麦野「なにか・・・・・恨み買うような真似したっけなぁ?」


アンジェレネ「あっ、アンタ達が・・・・・・・フレメアを、妹を殺した!!」


アンジェレネ「お前達の頭を!!吹き飛ばしてやりたかった!!!」



   体は小刻みに震え、目には涙を溜ている。それでも、恨み言を吐きつけてやった・・・・。



麦野「ぁー・・・・・・・なんだ・・・その」


麦野「うん、その件は・・・・覚えているのよ」


麦野「少し悪かったとも思ってる・・・・・・かな」



アンジェレネ「こっ・・・の・・・・!」



麦野「でもまぁ、アレよ・・・・あれ」



麦野「お前も妹のところに逝くか?」グッ・・・!


アンジェレネ「う・・っ・・・・!?」



   麦野は、己が持つ銃口を、アンジェレネの顎下へと突きつける・・・・・!
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 20:36:18.64 ID:2IMsW1180

麦野「怖いかにゃーん?んっ?」


麦野「もしかして今頃死にたくないとか思ってる?」



アンジェレネ「・・・・死にたく・・・ないっ」



   恐怖に怯えるアンジェレネを嬲るかのように、視線で舐め回す・・・・・・。



麦野「うん・・・・・いいよ」


麦野「すごくイイわ・・・・・・本当・・・・」



麦野「死にたいと思ってる奴を殺しても、全然つまらないからさぁ・・・・!」グクッ・・・!


アンジェレネ「ッ〜〜!!!」





フレンダ「麦野っ!!!」ガチャッ!!





麦野「・・・・おい」


アンジェレネ「・・・・・・」



フレンダ「何してるの・・・・・・ってか、本当に探し回ったんだから!」


麦野「イイとこだったのに、なんで邪魔するかなぁ・・・・!?」



フレンダ「滝壺と浜面が、殺された」



麦野「えっ?」


フレンダ「だから・・・・滝壺と浜面が死んだのよ」


麦野「・・・・説明しな」



フレンダ「二人が天草の連中とヤクを取引してた時に皆殺しにされてるの」


フレンダ「天草の連中の仕業じゃない・・・・・頭領の建宮も殺されてる」


麦野「どういうことよ・・・・!」
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 20:41:01.22 ID:Nda5IylSO
クワガタさん…
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 21:23:26.64 ID:2IMsW1180


―数時間前、天草式アジトのBARにて―

  

香焼「いらっしゃいませー」



木山「・・・・」パァンッ!!!


香焼「んっ゛ゥ!!!?」バスッ!!



牛深「!?・・・・・カチ込みだ!!!」


浦上「みんな!!ブチ殺しなさい!!!」




 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・




建宮「おいおい・・・・何人なのよ?」


五和「それが、一人みたいで・・・・」


建宮「ハッ、恐れ入る・・・・・五和もアッチを手伝ってくるのよな」


五和「はいっ!それじゃ失礼します!」ガチャッ



浜面「一人って・・・・・ソイツ、相当な馬鹿だな」


建宮「全くだ。まぁ、コッチに来ることはないだろうからハナシ進めるのよな」


滝壺「うん。それがいいと思う」


浜面「あぁ・・・・そんで、来月から仕入れを増やすからさ、少し単価下げて欲しいんだが―――――」



   ―――――――――コン、コンッ



建宮「・・・・ん?」


五和「会談中度々すいません、五和です」



建宮「おう、入っていいぞー」


293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 21:51:34.81 ID:2IMsW1180

五和「失礼します・・・・・」ガチャッ



建宮「ッ゛!!!?」


浜面「滝壺!!逃げっ――――」



木山「・・・・」パ!パァンッ!!!



滝壺「っ゛!!が!!?」バス!バスッ!!




   ドアを開け入ってきた五和の背後に・・・・・・木山春生はいた。


   否、五和を脅し、無理矢理侵入したと言ったほうが正しいだろう。




木山「・・・・」パァンッ!!!


五和「ぼッ!!!?」ボチュッ!!




   滝壺を撃ち殺した直後、浜面と建宮は側面に緊急回避。


   木山はその様子を察知した瞬間、五和を用済みと言わんばかりの勢いで頭を吹き飛ばした―――!




建宮「きっ・・・・貴様ぁぁあぁ゛ああ゛あッ゛!!!!!」ジャキッ!!!


建宮「死ねやぁあ゛ぁっ!!!!」バパパン!!パパパァンッ!!!


木山「――――!!」


五和「」バスッ!!バスバスッ!!




   建宮が放つ銃弾に怯むことなく、五和の死体を盾として使いながら前進。建宮の眼前に詰寄る。




建宮「!??」ゾクッ・・・!


木山(殺った・・・・!)チャキッ・・・


294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 21:59:28.16 ID:2IMsW1180

建宮「ちょっ、待っ――――――!」



木山「ッ!!?」バッ!


浜面「滝壺の仇だ!!糞野郎がァァアッ!!!」




   自身の背後まで浜面が迫っていた――――彼の片手には自動拳銃、コルトM1911。

   
   その銃口が、頭部を狙おうと照準の軌跡が移動する―――――。




木山(獲物がコルトなら・・・・!)



   ジャキッ!ピンッパシッ!カシュッ――――――――バパァンッ!!!



建宮「んうッ!!!?」バス!バスッ!!!



浜面「・・ぁ?・・・・・なにっ!!?」



建宮「が・・・ぁ・・・・・・!」ドサッ・・・・



   0.5秒以下で同時に響いた銃声と金属音――――前者は建宮の心臓を捉え破壊。



   後者の金属音――――――――木山は、浜面の持つコルトのに手を伸ばしていた。


   スライドを引きレバーを反転、ロックを瞬時に解除し、『一瞬』にて銃を『バラす』という荒業を見せつけた――――!!!




浜面「おっ、おい・・・・待て・・・!」


木山「・・・・・・」チャキッ


浜面「俺は公務だぞ!!殺したらどうなるか判ってんのか!!?」



木山「子供以外は、遠慮なく殺す主義でね・・・・」パァンッ!!!

295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 22:10:02.60 ID:2IMsW1180



フレンダ「―――――ってことが、あったってわけよ」



フレンダ「天草の生き残りが、防犯カメラで確認したって言ってた・・・・ソイツは白衣の女だって」




麦野「・・・・・」


アンジェレネ(白衣って・・・・ハルミ!?)



麦野「ちっ・・・・クソが」


アンジェレネ「・・・・」


麦野「フレンダ、コイツをオフィスに置いときな」ドッ


アンジェレネ「わっ!」


フレンダ「わかったわ」ガシッ



麦野「天草のトコに行ってくるから、それまでソイツは殺しちゃダメよ」


フレンダ「・・・殺さないわよ」

296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 22:11:31.87 ID:2IMsW1180
とりまここまで。

今日はサイドストーリーの投下は無しですm(_ _)m
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 22:12:16.68 ID:TGd+YrWyo
乙でした
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 22:24:59.15 ID:2IMsW1180

あ、やっぱりサイド書くわ
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 22:25:53.41 ID:Nda5IylSO
流石なのである
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 22:26:10.96 ID:TGd+YrWyo
ズコー

こけながら舞ってます
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 22:48:26.79 ID:2IMsW1180

―学園サイドストーリー(8)―



青髪「珍しいっすね、センセがドライブ誘ってくれはるなんて」


小萌「まぁ、そうですねぇ・・・・青髪ちゃんがカッコ良くなったからとでも言っておきましょうか」


青髪「ほんまに!?いやーめっちゃ嬉しいわ僕!」



小萌「・・・・本当は、少し前ほど嬉しくも無いのでしょう?」


青髪「・・・・・・」


青髪「意地悪言わんといてくださいよ、センセ」


小萌「青髪ちゃんだけじゃなく、皆も『迷い』始めた・・・・それくら判ってますよ。先生は」


小萌「良い人なら、誰しもが通る道なのです」



青髪「・・・・デートは、今より昔に誘って貰えたんなら嬉しかったんやろなぁ」


小萌「ふふっ、横顔が少し大人っぽくなりましたね」



小萌「先生の同期に、青髪ちゃん達と同じような優しい心を持った女性がいました」


青髪「・・・・?・・・・」


小萌「その人は、私と同じように教師になったのです」


青髪「ちゅーことは、今も学校にいてはる人なんですか?」



小萌「・・・・その人は、皆さんと同じ悩みを体験したからこそ、教師という立場で支えてあげたいと考えていました」


小萌「でも、生徒を死線に潜らせることに躊躇してしまう程優しく・・・・結果的にクラス全員を亡くした」


小萌「誰が悪いわけでもないでしょうが、耐え切れず辞職されましたね」


青髪「・・・・・・」


小萌「その後・・・・・公に認知こそされていませんが、未だに深い闇の中でぐるぐる廻っています」



青髪「センセ・・・・何が、言いたいんですか?」



小萌「結局、人間らしい幸せを手に入れるなら、表社会に出るしかないということです」



302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 23:08:38.93 ID:2IMsW1180

小萌「コチラに居続けても、辛いことが九割九分」


小萌「先生としては、青髪ちゃん達には普通の幸せを手に入れてほしいのです・・・・」



青髪「でも、センセはずっとこの街で教師続けてるやん?」


小萌「・・・・居続けられるコツがありましてね」


青髪「コツ?」


小萌「己が心を少し歪ませることを『普通』と出来るようになれば、苦しむこともすくなくなるのですよ」


青髪「要するにセンセは・・・・・良い人じゃあらへんよ・ってこと?」


小萌「はい・・・・・君達や彼女ほど、良い人じゃなくなってしまいました」




青髪「・・・・センセの幸せの源って、何なん?」


小萌「んー、なんでしょうね?」


青髪「えぇー・・・・」



小萌「仕事が終わった後のビールは美味しいから幸せ・・・・ですね」


青髪「結構普遍的ですやん?」


小萌「あー・・・・みなさんと、取り留めもなくお話しすることも好きです」


青髪「そない言われたら僕嬉しいなぁ」



小萌「しかし、その幸せは、皆さんに対する非道の上に成り立ったもの」


小萌「そう考えると、やっぱり辛くなっちゃうんですよねぇ・・・・」


青髪「・・・・・・」



青髪「小萌センセ」


小萌「はい?」



青髪「小萌センセが、僕の先生で良かった思うてるよ!」



小萌「・・・・・・」



小萌「まぁーたそうやって」


小萌「嬉しいことを言いますね・・・・・青髪ちゃんは」
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/09(日) 23:10:01.20 ID:2IMsW1180
んなもんで。
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 23:11:08.34 ID:Nda5IylSO
乙なんだよ
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 01:11:18.63 ID:BhYUZzDto
乙でした
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/10(月) 22:19:19.70 ID:J8T8GQQo0
今日は夜遅くから投下します
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 22:36:04.61 ID:0jHEvh/SO
おいおい…今日は寝れないじゃないか
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/10(月) 22:55:47.73 ID:sYcTfj/00
木山せんせーとこもえせんせーは同期ですか、そうですか
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/10(月) 23:50:26.42 ID:J8T8GQQo0
運転手「お姉さん、局の前に長くは停車出来ないよ?」


木山「5分で戻る」



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・



絹旗「ベレッタに、コルト、これはM686?・・・・それと9mmのマガジン、357マグナム」


絹旗「スペクトラM4に・・・・・・・うわっ、手榴弾まであります。超過激ですねこの子」


フレンダ「ピザ箱によくも詰め込んだモンね・・・・アンタさ、ビルを占拠するつもりだったの?」


アンジェレネ「・・・・・・」



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・



受付員「ちょっとアンタ、局に入るなら身体検査を済ませて――――」


木山「退け」ヒュッ!!


受付員「ぁばッ!!!?」バキッ!!!



  目を合わせることもなく、鼻っ面に拳を見舞う――――殴られた受付の男性は2m程吹っ飛んだ。



警備員「おい貴様!!止まっ―――――」


木山「邪魔だ」パシュ!パシュンッ!!!



警戒体勢に入る寸前の警備員達の頭部目掛け、二挺の拳銃より銃弾を送る。



警備員「ッ゛!?ぱ!!!」バスッ!!ボチュッ!!!



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・



フレンダ「んっ?それ、新発売の鯖ピザじゃない!?」


滝壺「これですか?」ピロッ


フレンダ「そうそう!冷えてるけど食べるってわけよ!いただきま―――――・・・・・」


滝壺「フレンダ、それ毒入ってるかもですよ」


フレンダ「・・・・!・・・・」


アンジェレネ「・・・・ちっ」


フレンダ「マジで毒入れてんの!?あんたイカれてんじゃない!!?」
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 23:52:16.21 ID:qDKeb3TG0
滝壺が生き返ったぁぁぁ!!

つーか絹旗だよね
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/10(月) 23:55:26.80 ID:J8T8GQQo0


フレンダ「ったく・・・・何が目的な――――」



     ――――――――――――――ガチャッ



フレンダ「麦野、おかえ―――――・・・・・・・・・・っ!?」


木山「おい」ジャキッ・・・


絹旗「白衣っ――――――!?」




   ――――――――パシュッ!パシュン゛ッ!!!



フレンダ「ぎゃ゛っ!!!?」バスッ!!!


絹旗「ぱッ゛!!!?」バスッ!!!


   
アンジェレネ「・・・・・ハルミ・・・・!」


アンジェレネ「ハルミっ!!!」ダキッ


木山「すまないね・・・・・遅くなった」ギュッ・・・




   銃弾を撃ち込まれ死体となったフレンダと絹旗を尻目に、アンジェレネは再会出来たことを喜び、ハルミの胸へと飛び込んだ。


   釣り合わない身長のせいで、アンジェレネの足はぷらぷらと宙に浮いたまま。




アンジェレネ「ごめんなさい・・・・・!」


アンジェレネ「わっ、私!勝手なことして――――」


木山「・・・・帰ろう。アンジェレネ」



木山「一緒に、家へ帰ろう」


アンジェレネ「・・・・うん・・・・!」


312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/10(月) 23:56:34.18 ID:J8T8GQQo0
あっ、間違えて滝壺って書いちゃった。絹旗でした。
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/11(火) 00:51:46.18 ID:VD9SieW30

アンジェレネ「・・・・ねぇ、ハルミ」


木山「ん?」


アンジェレネ「ここ4階なんだけど・・・・」



木山「ああ、地上を見降ろせばそんなことは判る」


木山「局内で派手に殺しを行なったのだから、あと30秒もしないうちに在中部隊が駆けつけるだろう」


木山「普通に考えれば、飛び降りるのが一番手っ取り早い」


アンジェレネ(イカれてるよ・・・・)



    アンジェレネを片腕で抱きかかえ、もう一方のには細いワイヤーが1本。



木山「飛ぶぞ」ダンッ


アンジェレネ「待って!待っ――――――!」


木山「もう遅い、覚悟を決めなさい」ジィィイイイッ!!!!



       ――――――――バガァァア゛ァ゛アン゛ンッ!!!!!



木山「ッ゛〜〜!!!」ビリビリ・・・!


アンジェレネ「・・・・っ!」



運転手「なっ!!?え!!??」ビクンッ




    4階のオフィスに引っかっけ地上まで伸ばしたワイヤーを、白衣の切れ端と共に握り、摩擦で落下の威力を殺す。


    着地したのはタクシーの上だったこともあり、ハルミの足腰は無事だった。




木山「おい、車を出せ」


運転手「・・・・ぁ・・・アンタ!何やったんだ!!?」


木山「あと二秒で出さないと殺す」ジャキッ!!


運転手「はい!!!」



    そのあと私達は、第二学区を走行中であるタクシーの窓から飛び出し、街を駆け抜ける。


    人目に付かない路地裏のマンホールに侵入し、下水道経由で家にたどり着いた。
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/11(火) 00:52:46.48 ID:VD9SieW30
だめだ・・・・眠いから今日はここまでm(_ _)m
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 00:53:31.10 ID:CYU5pkjSO
なぬぅー


316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 08:38:43.68 ID:sn2kVxyco
乙でした
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 19:54:43.40 ID:Y5m8nCGZ0

―シェリーの店―



打ち止め「・・・・!・・・・」ワクワク


シェリー「ハッピーバースディ、トゥーユー」


オルソラ「ハッピーバースディ♪トゥーユ〜♪」


一方通行「・・・・・・」


打ち止め「・・・・・・」チラッ


一方通行「何で俺見てやがンだテメェは」


シェリー「お前が締め歌わないと、打ち止めがローソク消せないだろ?」



オルソラ「はい!せーのっ♪」


一方通行「ハッピーバースディ、ディア打ち止め〜・・・・」


一同『 ハッピーバースディ、トゥーユ〜♪おめでとー!!! 』



打ち止め「ふぅ――――っ!」ボッ



オルソラ「おめでとう御座います、打ち止めちゃん」


シェリー「おめでと、打ち止め」


打ち止め「ありがとう!シェリー!オルソラ!」


オルソラ「さぁさ、ケーキ切り分けましょうか」


打ち止め「ってゆうかアナタから“ディア”って言われちゃった!“Dear(愛しい)打ち止め”だって!!きゃー恥ずかしいっ!!」


一方通行「ぶちこ・・・!・・・・・・・・・黙って食え、クソガキ」



オルソラ「あらあら、今日は優しいですね一方通行さん」


一方通行「ったく・・・・これだから他所の店で誕生日パーティなんてやりたくなかったのによォ」


打ち止め「だってオルソラのケーキが食べたかったんだもーん」


一方通行「・・・・今日だけだからな、我侭訊いてやンのは」



シェリー「ははっ、お前さんも大人になったもんだ・・・・・ほら呑め呑め」トクトク


一方通行「テメェよか老けちゃいねーよ」グビッ

318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 20:45:54.20 ID:Y5m8nCGZ0

打ち止め「あーっ、また一方通行だけお酒飲んでー!」


一方通行「バーカ、テメェは10年早ェってンだ」


シェリー「シャンパンくらい飲ませてやればいいじゃないか」


一方通行「ざけンな!発育に影響するだろうがよォ!!」


シェリー「えぇー・・・・・・」




     ―――――――カランコローン―――――――



オルソラ「あっ、すいません。今日の営業は終了してますので―――――」


一方通行「オルソラ・・・・下がってろ」


オルソラ「・・・・えっ?」



麦野「おっ、一方通行まで居たか・・・・丁度いいや」



一方通行「麻取の麦野サンだっけか?こっちはプライベートなんだがお引き取り願えねェか?」


シェリー「麻取が何の用だい?」


麦野「“何の用”とは随分じゃない・・・・?」


一方通行「ヤク中の戯言なら訊く気はねェよ。ちゃちゃっと要件を言えや」



麦野「今日の日中に天草が潰された件、耳に入ってんでしょ」


一方通行「あ?・・・・知ってるが、それが何だってンだ?」


シェリー(まさか・・・・)



麦野「犯行は単独犯。十数名の組員を殆ど殺害――――」


一方通行「おォースゲェ。コッチも手が省けてご褒美渡してェくらいだわ」


麦野「――――で、その場にウチの部下が居合わせてさぁ。二人殺されてんのよねぇ」


一方通行「大方クッサイ応談でもしてたンだろ?ご愁傷様なこって」


麦野「その後、私が天草の生き残りにハナシを聞きに向かった間に・・・・局内に単独で乗り込んで来た馬鹿が居てねぇ」



麦野「ウチの連中を!!全員殺ってくれてんのよッ゛!!!」

319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 20:50:05.30 ID:qOBFPU4Y0
レオンってジャン・レノのやつ?
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 21:02:09.57 ID:Y5m8nCGZ0

シェリー「・・・・・・」


一方通行「・・・・で、何が言いたいンだ?」



麦野「“白衣の殺し屋”木山春生」



一方通行「!!?」


麦野「“斡旋屋”シェリー=クロムウェル」


麦野「“マフィア”一方通行」



麦野「テメェらがよく使ってる殺し屋だよなぁ!!あァ゛ッ!!?」



シェリー(クソっ!!やらかしやがった・・・・!)


一方通行「要するにテメェはだ。俺の差し金とでも思っていやがンのか?」


麦野「その線は微塵も考えちゃない・・・・割愛するが、個人的な恨みのようでね」


一方通行「だったらテメェの捜査に協力する義理はねぇよなァ・・・・つーことで帰れ。酒がマズくなるわボケ」



麦野「・・・・・・」


シェリー「・・・・・・」


オルソラ「・・・・・・」


一方通行「・・・・・・」



     バッ!!!――――――――――――ジャキン゛ッ!!!!!



麦野「もっぺん吐かしてみろや・・・・糞モヤシがよォォオォォ゛オ゛ッ!!!?」


シェリー「テメェの血で汚れた床のクリーニング代は、どこに請求すりゃいいのかね?」


オルソラ「シェリーさん、この方の頭吹き飛ばしてもよろしくて?」


一方通行「ヤク中如きがァ゛・・・・誰にチャカ向けてンだァ゛アァ゛ア゛アッ゛!!!?」



   
     四人が同時に銃を抜き、オルソラ、シェリー、一方通行の銃口は麦野の頭へ。


     麦野は両手に二挺のサブマシンガンを、一方通行と打ち止めに向けている。




打ち止め「ッ・・・・ぅ・・・・!」ビクビク
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 21:05:21.16 ID:Y5m8nCGZ0
>>319
そうそう。

配役を禁書メンバーにしたのがこのSSです。
しかし配役の問題上、心象までシナリオ通りに描くのは無理でした。
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 21:07:21.78 ID:PkojgMg00
>>321

親父がニヤニヤしながら見てたわ
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 21:12:26.03 ID:Y5m8nCGZ0
>>322
申し訳ないことを言わせてもらうけど・・・・・・・・・君のお父さん、間違いなくロリコンだぞ。
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 21:13:14.50 ID:oXh56m7SO
えっ
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 21:15:29.85 ID:PkojgMg00
えっ
主に銃撃戦のシーンなんだけど
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 21:17:36.28 ID:PkojgMg00
俺はロリコンだけどさ
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 21:18:59.46 ID:Y5m8nCGZ0
あっ、そっちか。
序盤と終幕の銃撃戦は良い意味でニマニマ出来るもんね。

マチルダにニヤニヤしてるのかと思った。
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 21:23:57.40 ID:fJfEqk8D0
それただの危ない人じゃないか
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 21:24:33.56 ID:oXh56m7SO
>>1はマチルダちんにニヤニヤしなかったというのか…
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 21:27:14.65 ID:Y5m8nCGZ0
>>329
したに決まってるだろ?
リアル天使じゃないかマチルダ。
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 21:28:47.98 ID:fJfEqk8D0
ナタリーポートマンってマイティーソーの ジェー ン・フォスターのイメージしかなかった
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 21:42:55.55 ID:Y5m8nCGZ0

麦野「このガキの頭吹き飛ばされたくねぇなら木山のヤサを吐きなァ゛!!!」


打ち止め「っ〜〜!!!」


一方通行「クソ野郎が・・・・・!」グクッ・・・!



麦野「ハハッ!!天下のマフィアもガキは可愛いってかぁ!!!?」



シェリー「・・・・・おい」


麦野「あ゛?」


シェリー「アンタみたいな三下が、この街のトップのマフィアと揉めるなんざ御法度ってことは理解出来てるかい?」


麦野「んなことァ関係ねぇんだよ・・・・・!」



麦野「かァァ゛アんけェェ゛エ゛ェェねェ゛んだよォォ゛オ゛ォッ゛!!!!!」



シェリー「ッ・・・・!」


麦野「5秒で決めやがれッ!!素直に吐いて無事に終えるか!!!」


麦野「ガキの頭吹き飛ばされる覚悟で!!!私に引き金引いてみるかッ゛!!!?」


一方通行「んのっ・・・・!!」


オルソラ「・・・・!・・・・」


一方通行(言えるわけが・・・・!・・・・・言えるワケねェだろォが!!!)グクッ・・・!!!



麦野「じゃあ死っ――――――」グッ!!


シェリー「言う!!言うから止めろっ!!!」


麦野「・・・・へぇ」


一方通行「・・・・!・・・・」



シェリー(一方通行は立場上吐けるわけがない・・・・!)


シェリー(春生にも落ち度はある・・・・打ち止めを優先すべきだ・・・・)



麦野「さて・・・・・話してもらいましょうか」

333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 21:58:33.58 ID:Y5m8nCGZ0






シェリー「現在のヤサはそこに書いた通りだ・・・・」


麦野「オーケィオーケィ・・・・・それじゃ、邪魔者は帰りましょうか」


麦野「お誕生日おめでとう、打ち止めちゃん・・・・」ガチャッ,パタン





麦野(さぁって、残るは作戦ね)


麦野(書庫の情報じゃ、主席で卒業のSS級・・・・教職を辞めた後、殺し屋稼業)


麦野(・・・・しかし、何故最高位の殺し屋が教職に就き、辞めたのか)


麦野(何か理由があるはず・・・・興味本位で教職なんてことは考えにくい)


麦野(理想を抱き、挫折したか・・・・?・・・・挫折したとして一体何で心が折れたのか)



麦野「・・・・・・・・」



麦野(確か、初年度で生徒全員を死なせたとか記載があったが・・・・・有り得るのか?)


麦野(・・・・あのガキを助けに来たことを考えれば、十分に考えられるな)



麦野「よし、これでやってみましょうかねぇ・・・・」

334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 22:21:36.49 ID:Y5m8nCGZ0

―学園サイドストーリー(9)―


小萌「皆さん・・・・突然呼び出して申し訳ありませんね」


上条「ウチの分隊だけってのもアレですけど、この街での任務なんて珍しいですね?」


小萌「この学校で一番勢いのある部隊を、上から選定されたものですから・・・・」


土御門「それは光栄ですにゃー・・・・因みに、そこまでハードな内容で?」


小萌「この都市の特務部隊との合同での任務ですから、そこまで難易度が高いとは思いません」



小萌「それに、ターゲットは二名」


小萌「不法滞在の子供一人と、この学校出身の殺し屋一人がターゲットです」


吹寄「・・・・たかが二人相手に特務部隊って、何者ですか?」



小萌「 木山春生 」



小萌「歴代の卒業生の中でも郡を抜いた実力を持つ現役の殺し屋です」


姫神「それでも。特務部隊だけで足りそう」


小萌「先生もそう思いますが、上の意向なもので・・・・」


小萌「因みに、SS級なのです」


風斬「・・・・思いっきり難易度高いですね」


小萌「数で責めれば問題ありませんよ・・・・皆さんなら、大丈夫です」



青髪「センセ、対象の情報はありませんの?手口や獲物とか」


小萌「手口は今となっては何とも言えませんが、獲物はベレッタやコルトを愛用してましたね」


青髪「・・・・センセと同期の人って、この対象なん?」


小萌「っ!!?」


土御門「?」



小萌「・・・・いえ、先日話した方とは別人ですよ」


青髪「センセ、嘘やあらへんよね?」



小萌「先生は命をかけている生徒に、嘘をつくような真似はしません・・・・・本気で殺しにかかりなさい」


青髪「了解です」
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 22:24:58.13 ID:Y5m8nCGZ0
今日はこんなもので。

そろそろ終盤ですね。
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 22:43:49.47 ID:G816So980
上条たち死んじゃうの……?
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/12(水) 22:59:58.09 ID:oXh56m7SO
乙。上条さん達が何人か生き残るか、全滅するか…
木山てんてーが死ぬか…

何となく後者っぽいような…
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/12(水) 23:04:24.13 ID:Y5m8nCGZ0
何言ってるんだか、誰も死ぬわけないじゃん!
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 23:05:10.40 ID:PMVibtSa0
そこは原作通りじゃないのな
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 23:05:18.34 ID:PdDBPbLDO

死なないと信じたいが、前回も木山てんてーは………(チーン
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/13(木) 19:34:44.45 ID:KUsXoE450

―翌朝―



木山「おはよう、アンジェレネ」


アンジェレネ「おはよう・・・・ハルミ」ステステ



アンジェレネ「・・・・今日は、どうするの?」


木山「んー・・・・そうだな」


木山「とりあえず、一方通行やシェリーのところに行ってくる」


木山「仕事を辞めるにあたって、街を出るに・・・・断りを入れておかないと」



アンジェレネ「・・・・ごめんなさい」


木山「何故謝る?」


アンジェレネ「私があんなことしたから、街がら出る必要があるんでしょう・・・・?」


木山「違うよ・・・・私が、この仕事を辞めようと思ったのさ」


木山「誓って本心だよ」


アンジェレネ「・・・・?・・・・・これから先はどうするの?」


木山「日本には居られないだろうが、お金は幾らでもある」


木山「イタリアにでも飛んで、ゆっくりとした人生を歩むのも悪くない」



木山「シェリーみたいな喫茶店でも開いてみようか・・・・・珈琲の匂いに包まれた空間に、居るのも良さそうだ」



アンジェレネ「そっか」


アンジェレネ「うん・・・・いいと思う」


木山「・・・・・・・・」



木山「一応言っておくが・・・・」


木山「アンジェレネも一緒だぞ?」


アンジェレネ「・・・・!・・・・」



木山「私は料理が得意じゃないんだ。手伝ってくれるだろう?」


アンジェレネ「うんっ!」

342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/13(木) 20:04:42.07 ID:KUsXoE450

アンジェレネ「それじゃあアッチに着いたら、色々買い物に行かないとですね!」


木山「ああ、店の雰囲気も私達好みにしよう」



木山「まずは朝食でも食べながら考えようじゃないか」


アンジェレネ「うんっ、今珈琲淹れるね――――・・・・・って、豆切らしてたんだった」


アンジェレネ「すぐに買ってきます!」


木山「すまないね。ゆっくりで構わないよ」



アンジェレネ「行ってきまーすっ!」ガチャッ


木山(本当に・・・・良かった)


木山(あの子も、私も、平穏に暮らせる道を選べた)


木山(私は、この道から抜け出すことが出来た―――――)







アンジェレネ「・・・・・・」タタタッ


アンジェレネ(フレメア、ごめんね)


アンジェレネ(麦野だけは殺せなかったけど)


アンジェレネ(他の連中はハルミが殺してくれたから・・・・これで、許して・・・・)



アンジェレネ(お姉ちゃんは・・・・)


アンジェレネ(・・・・今、幸せを感じているから)



       バッ!―――――――ガシッ!!!



アンジェレネ「っ!!??」ググッ・・・!


青髪「ちょっと大人しゅうしてもらえへん?お嬢ちゃん?」




   突然――――私は路地裏に引き摺り込まれた。


   口を塞がれ、両腕をホールドされている。




アンジェレネ(なんで・・・・こんなタイミングで・・・・!)
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 20:07:14.54 ID:14MwC9uSO
まぁ、今日最初の更新くらいからなんとなくこうなるだろう気はしてた。ウン
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/13(木) 20:23:49.90 ID:KUsXoE450

黄泉川「少年、まだ殺しちゃダメじゃんよ」


青髪「こんな可愛い子を僕が殺せるわけあらへんやん。特務隊長さん?」


黄泉川「その子は人質にして対象宅に突入するじゃん。鉄装、全隊員に連絡を」



鉄装『全隊員に告ぎます――――待機中の突入部隊は、私達を先頭に対象宅前まで進行』


特務部隊員『了解』


土御門・上条・青髪『了解』


吹寄・風斬『了解』



鉄装『狙撃班は引き続き気を引き締めてください』


特務部隊員『了解』


姫神『了解』



黄泉川「少年達、侵入時は極力音を抑えて侵入じゃん・・・・行くぞ」タタッ


土御門「オーラィ」



アンジェレネ(狙いはハルミ・・・・・・・どうにかして伝えないと・・・・!)


345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/13(木) 20:55:20.72 ID:KUsXoE450


黄泉川「さて、着いたはいいが・・・・・」


鉄装「どうしますか?先輩」ボソッ


黄泉川(上の命令は学生部隊を率先とのことだが・・・・・なるべく危険に晒したくないじゃん)


   
   対象である木山春生宅玄関付近に、学生部隊含め十数名の隊員が到着。


   後方の階段には、倍以上の人数が待機。各々が単機関銃や自動小銃を装備。



黄泉川「君、正直に教えなさい」


アンジェレネ「・・・・・」


黄泉川「因みに、嘘を吐いた場合・・・・君を殺すことになる」チャキッ・・・!


アンジェレネ「・・・・・!」



黄泉川「ヤツは一人か?イエスなら首を縦に振れ」


アンジェレネ「・・・・・・」コクッ


黄泉川「アイズはあるのか?」


アンジェレネ「・・・・・・」コクッ



黄泉川(やはり、アイズくらいあるか・・・・)


黄泉川「アイズはノックか?」


アンジェレネ「・・・・・・」コクッ


黄泉川「方法を床にやってみせるじゃん。静かにな」


アンジェレネ「・・・・・・」スッ



    コン・コン・コンッ・・・・・・・コン・コンッ・・・・・・・コンッ



黄泉川「3・2・1か・・・・鉄装、特務隊員を3人連れて突入を」


鉄装「了解です」
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/13(木) 21:20:51.81 ID:KUsXoE450

鉄装「・・・・・・」


特務部隊員A〜C「・・・・・・」



   コン・コン・コンッ・・・・・・・コン・コンッ・・・・・・・コンッ


   対象宅のドアを、3回、2回、1回のペースでノックする――――アイズは完了。



鉄装「・・・・・・・・・・・」



鉄装(返事は無し?)


鉄装(仕方ない、突入しましょう・・・・)ガチャッ


鉄装「・・・・!・・・・」ササッ



    自身が先行し、他の特務隊員は後方に待機―――――――緊迫が身を包む。


    部屋に侵入すると、リビングに通じる曲がり角が見えた。



鉄装「・・・・・・」


鉄装(そこの角に居る可能性も・・・・!)チャキッ!!



    リビングを見渡せる位置まで行進したものの、対象の姿は見えない。


    別の部屋に居るのだろうか・・・・・・ここは一先ず、待機させていた特務隊員も進行させよう。



鉄装(・・・・こちらに来なさい)スッ


特務隊員A〜C(了解)ササッ


    
    手話による進行サインを視認した隊員3名は、鉄装の後に続いて屋内へ侵入。


347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/13(木) 21:36:04.82 ID:KUsXoE450

鉄装(対象はどこに・・・・?)



       キイィィィィ――――――――――パタンっ



鉄装「!!?」



   突然、誰も触れていないはずのドアが締まる音が響く・・・・・・・・それと同時に、



特務隊員A〜C「!??」



       ババァ゛ンッ!!バァン゛ッ!!!バァン゛ッ゛!!!!!



特務隊員A「ッが!!!?」ボチュッ!!!


特務隊員B「ぎゃっ!!!」ボチュッ!!!


特務「ぼっ゛!!!?」ボチュッ!!!


鉄装「ぱッ!!!?」バスッ!!!




黄泉川(どっちの発砲!?)


アンジェレネ「ん゛ー!!んんーー!!!!」


アンジェレネ(ハルミ!!ハルミっ!!!!)




   ・・・・・――――――バァン゛ッ!!!!



鉄装「・・・が!・・・・・あ゛っ!!!?」ボチュッ!!!


  
   連続した四発の銃声が聞こえたのち、一発の銃声と、それに伴う後輩の断末が響いた・・・・・。



黄泉川「クッソ・・・・!!!」
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/13(木) 22:04:12.29 ID:KUsXoE450


黄泉川「・・・・!・・・・」


黄泉川『後方待機の特務2班及びに告ぐ、前線まで―――――』



麦野『通信中横槍失礼するわ。学生部隊は殺られたのかしら?』


黄泉川『・・・・殺られたのは特務隊員四名だ』


麦野『そう、それなら学生部隊を使いなさい』


黄泉川『現場の判断では特務部隊が適任と―――――』


麦野『るっせぇんだよ!!売れ残りがアァッ!!!』


麦野『今回の指揮権は麻取にあんだろうが!!!突入させろつったら突入なんだよォオォオ゛オ゛ッ!!!!』


黄泉川『了解・・・・』


黄泉川(クソ野郎が・・・・っ!!!)




黄泉川「・・・・学生部隊から3名、突入を」


上条・吹寄・風斬「了解」



   学生部隊長の土御門、アンジェレネを押さえている青髪、狙撃班の姫神を除いた三名が、ドア付近まで進行する。



上条「さっきは全員が突入した瞬間に交戦が始まった」


上条「俺が先行するから、後方支援を頼む」


吹寄「・・・・死ぬんじゃないわよ」


風斬「御武運を」


349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/13(木) 22:28:38.72 ID:KUsXoE450

上条「・・・!・・・」ガチャッ


上条(・・・・見渡せる範囲には・・・・いない?)



   風斬と吹寄が後方から銃を構える中、上条はドアを開いて視認を行う。



上条(まずは突入するしかないか・・・・)スッ


吹寄「・・・・・」チャキッ!


風斬「・・・・・」チャキッ!



上条(恐らくは、リビングの曲がり角――――・・・・)



上条「ッ゛!!!?」ゾクッ・・・!!!


木山「・・・・・・」チャキッ…!



   ――――――――――パァン゛ッ!!!!!



上条「ォばっ゛!!!!?」ボチュッ!!!


吹寄「上条!!?」


風斬「上条さん!!?」



   殺気が放たれた位置はリビングからではなく、玄関の頭上付近から。


   木山春生は、ドアからすぐ傍の天井裏に繋がる点検窓に足を突っ込み、カメレオンの如く天井に張り付いていた。



350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 22:29:24.11 ID:9xUAnFKR0
上条さーーーん!!
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/13(木) 22:45:21.62 ID:KUsXoE450


木山「――――!!!」バッ,ジャキッ!!!


   
   木山は上条を背後から射殺し終え、自身の配置がバレたと踏む。


   点検窓に足を掛けたまま逆さ釣りの状態でようやく体を露見し、外の部隊へ銃を向けた―――――!



吹寄「ッ!!うらぁああ゛あ゛あ゛っ!!!!」ガガガガンッ!!!


風斬「このん゛ぉおおお゛おおおっ゛!!!!」パパンッ!!パパパァンッ!!!


木山「ッ!!!」バァンッ!!ババババァンッ!!!!



木山(――――子供!!?)



吹寄「ぎィッ!!!!?」バスバスッ!!!ボチュンッ!!!



  吹寄は太腿と頭蓋に9mmパラベラム弾が直撃・・・・・即死だった。



風斬「ッう゛!!?・・・・がぁ!・・・・」ズドッ!バスッ!!



  風斬は胴体にパラベラムを受け一瞬怯んだ――――その隙に、首筋へと弾丸と打ち込まれる。



木山「ッ!!ぐ!!!」ゾリッ!!!



  敵勢のバトルライフルの銃口を己から逸らせたものの、銃弾の雨あられの一粒が右肩の肉を削った。



木山(猪口才な手を・・・・・!!!)


風斬「・・ぅ゛・・・やぁあ゛ぁっ!!ぁああ゛ぁ゛ああ゛ア゛ッ!!!!」パパパァンッ!!!



  首筋から勢いよく血が流れるも、それでも引き金だけは引き続けた・・・・・目に血が入り、視界は広けていないのに。



木山「クソったれがぁあ゛あぁあ゛っ゛!!!!」バババァンッ!!!



  右手に握っていたコルトは落としてしまった―――――左手のベレッタでトドメを刺す!!!!



風斬「んグぅ゛ッ!!!!?」バスッ!!バチュッ!!!


風斬「が・・・・っ!・・・・・ぁ゛・・・・」ドサッ・・・

352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 22:47:40.97 ID:14MwC9uSO
ふっきィィ!!!!!!ひょうかァアアア!!!!


成仏してくれよナムナム
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/13(木) 22:47:45.05 ID:KUsXoE450
今日はこんなもんで。

明日か明後日がラストですかねー。
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 22:48:47.71 ID:14MwC9uSO
乙。誰が生き残れるか…
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 22:49:02.28 ID:vozcETa10
なんで上条さんすぐ死んでしまうん?
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/13(木) 22:51:20.73 ID:KUsXoE450
えーっとですね、僕が好きなキャラクターは何故だか死んでしまうんですよね(ゲス顔)
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 22:54:24.61 ID:vozcETa10
>>356

好きじゃないから出来る所業
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/13(木) 22:56:43.12 ID:KUsXoE450
>>357いや、これはマジで。

初期作のナタリアも最終的に死なせる展開のほうが良かったなぁと今になって思うもん。
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 23:11:44.35 ID:8spJZ2ja0
>>358

価値観の違いだな
申し訳ないが理解不能でござる
ハッピーエンド厨ですので
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/13(木) 23:38:43.45 ID:KUsXoE450
>>359価値観ってほどのことでもないよ。多分。

この設定だとどのみち死ぬだろorバッドエンド確定じゃねぇか・・・・ってのは素直に死なせたりしておいたほうがいいと思うんだ。
そのほうが作品として見るなら一番綺麗だと思うんだよね。

でも、そうなったからこそハッピーエンドになってほしいとも思う。
個人的にはまどマギ、LEON、羊のうた、FATE/ZEROがまさにそれ。
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 00:09:26.94 ID:joFR5dfD0
虚淵嫌い
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/14(金) 00:10:20.75 ID:JH37DOMG0
いや、虚淵関係ないだろww
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 00:12:18.67 ID:joFR5dfD0
とりあえず 虚淵嫌い
バッドエンド症候群の癖に…ハッピーエンド否定してんじゃねぇよ
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/14(金) 00:20:32.71 ID:JH37DOMG0
まぁ虚淵の作風は好き嫌い別れると思うよ。

でもハッピーエンドは否定してなかったはず。本当はハッピーエンド書きたいみたいなこと言ってたし。
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 00:23:21.50 ID:joFR5dfD0
ハッピーエンドは嘘臭いって言ってたけどね
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/14(金) 00:42:16.67 ID:JH37DOMG0
ああ、それは言ってたような気がする。現実的に捉えるからそうなるんだろうけど。
ただそんな作品ばっかじゃ夢も希望も無いじゃんかーってハナシなんだけどさ。






でも、虚淵風に一方通行視点のシナリオだったら、

レベル6シフト実験を提案された時点で妹達を死なせないよう四苦八苦するけど結局一人死者を出してしまい、もうやってられっか!!で学園都市に喧嘩売るけどアレイスターに半殺しにされて、とりあえずレベル6になってからアレイスターぶっ[ピーーー]とか考えて2万人殺してみたけど結局なんも成果なかったね☆彡で、オリジナル(御坂)が挑んできたけど秒殺して次に上条さん来たけど秒殺してアレイスターの読みも外れてやっぱダメだったか☆彡みたいになった時点で一方通行が発狂してようやくレベル6(廃人)になれましたとさ。そんで学園も潰せましたやったね!

みたいなハナシになると考えた。面白くね?






367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 00:43:05.56 ID:joFR5dfD0
>>366

無理
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 01:47:36.38 ID:6gNAy2MSO
俺はスキー。




次で書いてもいいんだよ?チラチラチラチラチラチラ
369 :ハッピーDEATH☆ [sage]:2012/12/14(金) 03:30:28.64 ID:VYusN9Df0
師匠の安価スレが……今から楽しみだー!
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/14(金) 18:32:46.66 ID:JH37DOMG0
多分21時くらいの投下になるんだけど、ちょっと聞いておきたいことが。

漫画でさ、【TRASH.】(原作:山本賢治/絵:D.P)って知ってる人います?認知度あるなら次はコレやろうかと思ってるので。
(舞弥スレが終わった後にでも)
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 18:37:09.62 ID:5y7g4w1Y0
しらねぇなぁ……

誰か処刑人の禁書SS書いてー
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 18:43:37.73 ID:6gNAy2MSO
ちくせう知らねぇ……
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/14(金) 18:53:49.87 ID:JH37DOMG0
やっぱマイナーだよなぁ・・・掲載誌がヤンチャン烈だし。



処刑人の禁書SSっていうのは、映画処刑人のノリでぶっ殺し!ってことですかね?
だとしたらTRASH.×禁書でイイ具合に処刑人になるけど。

※TRASH参考http://livedoor.blogimg.jp/el250a3-1111/imgs/4/f/4fcfdbf0.jpg
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 18:55:17.76 ID:6gNAy2MSO
へー。まぁ俺は面白ければなんでも。是非書いてくり
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 18:57:38.38 ID:S2aJTsOJ0
処刑人のノリで悪人をぶっ殺し
重要なのは悪人のみってとこだ
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/14(金) 19:02:37.29 ID:JH37DOMG0
>>375
たった今シナリオどーすっか考えてたんだけど、殺る対象を『悪人のみ』ってのはいいねぇ!

味方・共闘って意味で禁書キャラを絡ませること出来るし、割と爽快なシナリオに出来そうな気がしてきた。
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 19:04:38.64 ID:N7yrwOTh0
処刑人って[ピーーー]の悪人のみじゃんよ
処刑人3出ないかなぁ…
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/14(金) 19:05:25.06 ID:N7yrwOTh0
ええいフィルターの糞が!

処刑人って殺すの悪人のみじゃんよ

処刑人3出ないかなぁ…
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 19:11:35.10 ID:JH37DOMG0
TRASHは現時点で現役の殺し屋が4人いるから、そこから3人出せるよ。

もしくはTRASHメインキャラ2人(画像の中央上部、制服着てる女)、禁書から1人を処刑人にするってのもアリかな。
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 19:17:16.72 ID:N7yrwOTh0
今更だけど処刑人知ってる人多いの?

あと面白いよね処刑人
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/14(金) 19:21:02.84 ID:JH37DOMG0
そこまで有名じゃないと思うけど、処刑人は面白いよね。結構好みだったからUまで見ちゃったぜ。

マーフィー達を学園に潜入させても良さそうなんだけど、外人って流石に違和感あるからなぁ・・・・
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 19:23:07.06 ID:N7yrwOTh0
おれもUまで見たぜ
あれは素晴らしい
スカッとする
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/14(金) 19:30:49.86 ID:JH37DOMG0
そして浜面がロミオ役に当てられると(笑)
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 19:31:42.03 ID:gybF3sZQ0
死んだwwwwww
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 19:32:07.83 ID:gybF3sZQ0
しまったネタバレか
すまぬ
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 19:34:47.97 ID:gybF3sZQ0
あれ?ロミオだったっけロッコだったっけ
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/14(金) 19:36:37.83 ID:JH37DOMG0
いやいや、大丈夫大丈夫。
キャラの相違がある以上、完全一致でシナリオ通りに進ませるのは無理だからね。

あくまで『悪人を[ピーーー]』ってシナリオだけで行こうと思ってます。
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 19:37:33.10 ID:gybF3sZQ0
安心した
死ぬのはロッコだったな
ロミオは俊敏なメキシコ人だったな

思い出した
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/14(金) 19:39:18.66 ID:JH37DOMG0
TがロッコでUがロミオだったっけかな?


390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 19:40:57.78 ID:v8ZhXJ1C0
そうそう

あとあのカマ刑事がわりと好き
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 20:09:14.61 ID:QgtNKXxB0
実を言うと処刑人禁書SSを書きたいなと
思ったは良いが俺には文才がなかったorz
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/14(金) 20:16:08.39 ID:JH37DOMG0
書いたらいいじゃん!
人が書いたSS読んでても「こーいう展開だったらなぁ」とか思っちゃうでしょ?

俺に至っては文章の構成がどうのこうのなんて気にしたことないし書きたいモン書いてるだけだよ。
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 20:20:55.85 ID:Hun7Tj700
とりあえず某スレで執筆力を上げる
それかもう処刑人禁書SSのプロットを決めるか
して書く 
書きたい
書くはず
書けたらいいな
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/14(金) 20:30:47.66 ID:JH37DOMG0
おk。
とりあえず、俺の次作は処刑人的展開を控えておきます。

実を言えば、善人悪人関係無しにぶっ[ピーーー]展開が濃厚だったので・・・・
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 20:33:01.24 ID:Hun7Tj700
え?控えなくて良いよ?
処刑人展開をお願いしたい
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 20:34:14.31 ID:Hun7Tj700
多分書かないから
是非>>1が書いてくれ
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 20:38:57.62 ID:Hun7Tj700
書けるほど文才無いし つーか
俺平和なやつしか書けない
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 20:39:57.51 ID:Hun7Tj700
銃撃戦とかマジ無理
>>1が是非処刑人展開を全開で書いてくれ
悪人のみぶっ殺しで
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/14(金) 20:43:10.84 ID:JH37DOMG0
俺としては、スカッとしたブッ殺展開を書いてくれる作者が現れてくれること嬉しいんだが・・・・たまにはここで人のSS読みたいし。


ちゃんとした「処刑人的展開」をやるとするなら、他の作品とクロスさせずに禁書単独でやると思う。
その場合はシェリー、オルソラ、浜面の3人をメインにするかも。(単純な思い付きだけど)

魔術にも科学にも恨みを持ったシェリー。
そのシェリーとなし崩し的に出会って、両サイドの闇を見せられ、自らの手で殺しを決意したオルソラ。
これまたなし崩しに二人と出会って銃の提供&戦闘に巻き込まれた浜面。

みたいな感じで。




400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 20:45:48.16 ID:Hun7Tj700
そこまで考えれてんなら書いて欲しいぜ…
さっき処刑人展開するって言ったじゃないですかー!
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 20:48:39.79 ID:Hun7Tj700
俺は書かないから遠慮せずにどうぞどうぞ
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/14(金) 20:54:42.93 ID:JH37DOMG0

>そこまで考えれてんなら
マジで思い付きなんだよコレ。。
修道服&ゴスロリ衣装のお姉さんが銃を構えてるなんて素敵じゃないですか・・・・ってくらいの発想(笑)


>さっき処刑人展開するって言ったじゃないですかー!
そもそもTRASHと組み合わせようと思ったのが、久々に何も考えず銃撃に継ぐ銃撃!血を血で洗う女達!みたいなのやろうと思ってたから、邪魔な奴らは全員殺してやるぜ!くらいのノリで描くつもりだったんだ。



とりあえずもうそろそろ本編を投下します。

処刑人的禁書のちゃんとしたシナリオは明日くらいまでに練っておきますのでm(_ _)m
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 20:56:55.97 ID:Hun7Tj700
やったー処刑人的禁書だー!
頼んだぜ!
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/14(金) 21:09:09.73 ID:n/HM4fFSo
ほほう、処刑人的禁書か…
>>1に期待
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/14(金) 21:21:12.56 ID:n/HM4fFSo
エクスペンダブルズ的禁書SSも良いかもなぁ…
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/14(金) 21:54:55.82 ID:JH37DOMG0


木山「ッ・・・・痛っ!!!」スタッ


木山(次が来る・・・・!)


黄泉川「撃てぇぇぇえ!!!!」



   二名の女学生隊員が地に伏せたことにより、間を挟む弊害は無くなり、ここぞとばかりに特務隊員が銃を構えドア正面へと詰め寄ってきた。

   
   肩に受けた銃痕がズキリと痛む、木山は床に飛び降りつつドアを乱暴に閉じた。



土御門「死ね・・・・!」ガガガガンァンッ!!!


木山「―――――!!!」ダンッ!!



   被弾面積を減らす体勢にて後方へ飛んだ――――――――が、



木山「づゥっ!!!?」バスッ!!!



   再び銃弾の雨あられがドアを突き破り、太腿を皮膚を爆ぜ散らした・・・・・。



木山「ぐ・・・・ぁ゛・・・・!」


木山(マズイ・・・・一端退かせないと!!」バババンッ!!!ババババァンッ!!!!


  
   リビングの角まで退避し、ドアから降り注ぐ銃弾を受けない位置から短機関銃にて応戦を―――――!



特務隊員「ッあ゛!!!」バスッ!!!


黄泉川「こっの・・・・!」パパパァンッ!!!


黄泉川「ぎィッ!!?」バキャッ!!!   


土御門「ぅ゛!!ッん゛!!!?」バスッ!!ボチュッ!!!



   屋内より乱射された銃弾によって、数名の特務隊員が負傷、黄泉川は指が爆ぜ、土御門は目玉に弾丸を喰らった・・・・。



青髪「つっちー!!?おい!!返事せぇや゛ッ!!!!」


黄泉川「総員退避!!角まで戻れっ!!!」

   

   
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/14(金) 22:10:45.47 ID:JH37DOMG0



黄泉川「うらぁッ!!」グィッ!!


土御門「・・・・・・・」ズルズル



   倒れ込んだ土御門を、黄泉川は思いっきり廊下の角まで引き込んだ。



青髪「つっちー!!!つっちー!!!!」


土御門「・・・・・ぁ・・・・青・ピ」


青髪「っ!!生きとんかいな!!!ビビらせんといてぇよ!!」


   目に飛び込んだ銃弾は奇跡的に瞼の方へ逸れていた・・・・・とは言え、目玉はぐちゃりと潰れかけている状態。


土御門「・・・へ・・ヘロインを、寄こせ・・・・!」


黄泉川「無茶言うな!!下がって休め少年!!!」


青髪「・・・・!・・・・」


青髪「ほら、使い」スッ


土御門「おう・・・・!」スゥ―ッ・・・!



土御門「アイツだけは・・・・絶対に殺すッ゛!!!」


黄泉川「少年・・・・」


土御門「よし、効いてきた・・・・!」


土御門「隊長さん、俺に行かせてもらうぜぃ?」


黄泉川「・・・・・・・」



黄泉川「わかった・・・・慎重にドアを開いてもらえるか?」


黄泉川「君の役割は、屋内の様子をコチラに伝えるだけでいいから」


土御門「了解ぜよ」

408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/14(金) 22:26:00.89 ID:JH37DOMG0



土御門「・・・・・・」タタタッ


土御門(銃口がこちらを向いてなければいいんだが・・・・)



    玄関の真横まで素早く移動し、ドアに手を掛ける。



土御門「・・・・・」カチャッ,ググッ・・・



    キイイィィィィィ―――――――――――――――ジャキッ!



土御門「っ゛!!!?」




黄泉川「・・・・・・」


アンジェレネ「・・・・・・」


青髪「・・・・・・」


黄泉川(?・・・・・何故、ドアの前で固まっている?)



黄泉川「少年・・・・・早く、状況報告を」


土御門「申し訳ないぜよ」


土御門「頭に・・・・銃を突きつけられた」


アンジェレネ「!!?」


青髪「はっ!!?」


   
   部屋の角に居ると思われた木山春生は、ドアの前にまで移動していた。


   敵勢の次の動きを予測してのこと。ドアを少し開いた瞬間、土御門の額に銃口を突きつけていた。



木山「動いたら殺す」


土御門(一か八か・・・・コイツを取り押さえて――――)


木山「二度目の警告は無いと思え」グクッ・・・!


土御門「っ・・・・・クソが・・・・!」



黄泉川「やめろ!!ソイツを撃つな!!!」

409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/14(金) 22:49:00.70 ID:JH37DOMG0

木山「それなら人質と交換だ!!」


木山「先に女の子をコチラに寄こせ!!!」


黄泉川「・・・・!・・・・」



黄泉川「わかった!!従うから殺すな!!!」


土御門「ッ〜〜!!!」


土御門「ふざけるな!!俺ごと殺っ―――――」



    ―――――――――――バァン゛ッ!!!!!



土御門「っウ゛!!!?」バスッ!!!


黄泉川「オイ!!!?」



木山「コイツが出血多量で死ぬのを希望なら、ゆっくり応談するがいい」


黄泉川「撃つな!!!ソイツはまだ子供じゃん!!?」


木山「ならば、早くしろ・・・・!」


土御門「クソっ・・・・・が・・・・」




青髪「畜生・・・・」スッ


アンジェレネ「ぷはっ!」


青髪「ほら、さっさ――――」


アンジェレネ「死ねっ!」ペッ!!


青髪「」ベチャッ



アンジェレネ「・・・・・」タタタッ


青髪「けったいなご褒美やでホンマ・・・・!」ベチャァ・・・


410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 22:51:14.13 ID:6gNAy2MSO
青ピならその後かけられた唾をぺろぺろするに違いない
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/14(金) 23:10:18.23 ID:JH37DOMG0

アンジェレネ「ハルミっ!!!」タタタッ


木山「奥に入ってなさい。窓には近づくな」


アンジェレネ「わかった・・・・!」



黄泉川「早くその少年を開放するじゃん!!」


木山「コイツは人質に取らせてもらう」


土御門「!!?」


黄泉川「きっ・・・貴様・・・・!」


木山「殺すことはないから心配するな・・・・・貴様らが大人しくしていればのハナシだがな」キィィイ…パタンッ



   黄泉川と目を合わせたまま、穴だらけのドアを閉じる・・・・・・・この状況なら、脱出できる可能性は高い。



アンジェレネ「ハルミ!!ごめんなさい!!!」


アンジェレネ「わっ、私の!私のせいで――――――」


木山「君のせいじゃない。企てた麦野沈利が悪いに決まっているだろう?」


アンジェレネ「で・・・でもっ!」


木山「窓に気をつけてくれ。スナイパーが狙っている」


アンジェレネ「・・・・わかった。私がやることは?」


木山「その前に、目を瞑ってくれるかい?5秒でいい」


アンジェレネ「?・・・・こう?」グッ



土御門「俺を人質なんざ・・・・意味はないぞ・・・・!」


木山「ああ・・・・知ってるさ」ヒュッ!!


 
       ――――――――シュパンッ!!!!!



土御門「ッ゛・・・!・・・・ぱ゚・・・・・!!!」ブシュウゥゥッ!!!!


木山「・・・・よし」ズルズル・・・トサッ



   殺したことを外の隊員達に悟られないようナイフで首をカッ斬り、この遺体を気休めの防弾としてドアに立て掛けた。



木山(絶対に・・・・アンジェレネと脱出してみせる!!!)
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 23:11:30.25 ID:6gNAy2MSO
さらばつっちーフォーエバー
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/14(金) 23:33:00.72 ID:JH37DOMG0


木山「アンジェレネ、スペクトラとベレッタのマガジンを取ってくれ」


アンジェレネ「はい!」ヒュッ


木山「それとアサルトライフルを準備しろ。テーブルを盾にしつつドアの方向に向けて構えておきなさい」パシッ


木山「奴らが突入するようなら撃ちまくれ。予備マガジンの形態を忘れるな」


アンジェレネ「了解っ!!」ジャキッ!!!



木山(兎に角は台所の通風口を破壊すべきだが・・・・・)


木山(しかし如何せんスナイパーが邪魔だな)


木山「アンジェレネ、少し部屋がメチャクチャになるだろうが気にするな」


アンジェレネ「?・・・・わかった」



木山(よし・・・・!)タタタッ!



   木山は、窓の眼前を勢い良く駆け抜けた―――――――その直後



木山(奴らの位置は!?)



    ドガァン゛ッ!!!!ガガガァ゛ンッ!!ガンガンガン゛ッガァ゛ンッ゛!!!!!



木山「ッ―――――!!!」


アンジェレネ「っ〜〜!!!」



   外部からのスナイパー二名による連続射撃が、部屋をメチャクチャに破壊した。


   だが、被弾はしていない――――――それに加え、狙撃位置の大体の場所を掴むことに成功。



姫神「ごめんなさい。外した」


特務隊員「コッチも手応え無しだ」



特務隊員『黄泉川隊長、応答を』ピッ


黄泉川『コチラ黄泉川。対象は殺れたか!?』


特務隊員『申し訳ありません、被弾は確認出来ませんでした』


黄泉川『仕方ない・・・・引き続き監視を頼む』
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/14(金) 23:55:45.38 ID:JH37DOMG0


木山(大体の場所は解ったが、顔を出して二名は難しい)


木山(狙撃班は完全武装でもないとなれば・・・・久々にやってみるか)



木山「アンジェレネ、ベレッタのマガジンでフルメタルがあっただろう?一本寄越してもらえるか?」


アンジェレネ「んー・・・・・・あった!投げるよ!」ヒュッ


木山「どうも」パシッ


木山「よし、これで殺れる」シャコッ,チャキッ!!







姫神「・・・・・・!?・・・・・ん?」


特務隊員「窓周辺に何か投げ込んでいるが・・・・あれは・・・・ゴミ?」


姫神「フライパン。お皿。手鏡。ゴミ袋・・・・・・何がしたいんだろう」


特務隊員「よくわからないが、気を抜くんじゃないぞ」



   ・・・・・・・・・パカンッ!



特務隊員「ん?」


姫神「えっ?」



   スコープで覗いた先、窓のアルミ枠が火花を散らしたように見えた。次の瞬間、特務隊員の真横に何かが当たった音がした。



   

415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/15(土) 00:13:50.58 ID:RLEeXr0d0

特務隊員「一体何が――――――」


特務隊員「ぱッ!!!!?」ボチュッ!!!!


姫神「えっ!!?」



   自分の数メートル横に居た特務隊員の額が爆ぜた―――――!


   何!?何が起こった!!?スコープを除くも木山は見当たらないのに!!!



木山「あと一人・・・・・」パァンッ!!!



    パカンッ!!!――――――――――――今度は、己の十数センチ横に飛来した。



姫神「何!?どうなって―――――」


木山(右にズレたか・・・・・)


   
    狙撃班の視界に入るようバラ撒いたゴミの中の一つである手鏡・・・・・・これが元凶であった。


    木山は、手鏡だけを狙撃班の姿が確認出来るような角度に投げ込んでいた。



木山「これで、終わりだ・・・・」グクッ!!


姫神(・・・っ!!?鏡の中に木山の姿がっ――――――)



    そして、有り得ない角度から飛んできた銃弾。


    アルミ製の窓枠に、フルメタルジャケット弾を掠らせて角度を変更させる―――――跳弾!!!



木山「・・・・死ね」パァンッ!!!


姫神「が゛ッ!!!!?」ボチュンッ!!!!


姫神「・・っあ゛!・・・・・・ぅ゛・・・・!?」



   ビルの非常階段に狙撃位置を陣取っていた姫神は、銃弾を受けよろける。



姫神(マズッ・・・・!)グラッ・・・


姫神「おごっ!!?ッぐ!!!ギャ゛ッ!!!」ゴスッ!!ドガッ!!バキッ!!


 
   そして・・・・・・階段を転げ、地上へと転落した。



姫神「――――――ぁばッ!!!!」グチャッ!!!!
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/15(土) 00:37:31.14 ID:RLEeXr0d0
今日はこんなものでー。










シェリー「よく聞きな」


オルソラ「貧困も、飢えも許します」ジャキッ!!

シェリー「怠慢も堕落も許そう」ジャキッ!!



天井「やっ、やめてくれ!!」



オルソラ「けれど、非道は許しません」

シェリー「悪事は見過ごさない」


オルソラ「地獄の果てまで追い詰めましょう」

シェリー「悪事を働いた者を殺し、血の雨を降らせてやる」


オルソラ「殺すな、姦淫するな、盗むな、これが神を信ずる者の掟なり」

シェリー「人としての基本的名振る舞いだ。守らぬものは死で報いよ」


オルソラ「罪悪にも程度があります。それが軽い罪悪ならば咎めはしません」

オルソラ「しかし度を越せば、私達の出番となる」


シェリー「お前たちが罪を犯せば、必ず私達が現れる」

シェリー「それは報いを受ける時だ」


オルソラ「好きな神の下へ送ってあげましょう」



天井「待て!!金ならやる!!!幾らでもやるから!!!」



シェリー「主のために守らん。主の御力を得て―――」


オルソラ「主の命を実行せん。川は主の下へ流れ―――」


オルソラ・シェリー『魂はひとつにならん』



天井「信じる!!神なら信じるから殺さ――――――」



オルソラ・シェリー『 父と子と精霊のみ名において 』バパァンッ!!!!







早くこんなんを二人に言わせたいです。結構楽しみ。
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 00:38:36.52 ID:plJsX/6SO
乙。天井くゥゥンンン
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 00:39:16.47 ID:95gUyDFb0
やべぇ超楽しみ!!
処刑人知ってる人少なくて若干悲しかったが
>>1が知っててほんと嬉しいわ
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 00:42:01.24 ID:95gUyDFb0
ちょっと気になったんだが
オルソラ、シェリーのパパもしくはママ役は誰になるんだろう
ロッコ ロミオ カマ刑事に刑事の仲間
Uの女刑事も器になるにゃあ…

420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 00:51:28.72 ID:95gUyDFb0
器じゃねぇよ気だよ
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/15(土) 01:15:10.13 ID:RLEeXr0d0
>>419
「シナリオ通り」に進めるつもりはないんだよね。

シナリオ通りにやるとなると今回みたいな魔術も能力も無い世界って設定にする必要があるし、キャラの崩れが出てきちゃうから。
(LEONは割と配役数少ないからやりやすいんだけど)


更に言ってしまえば、>>416のようなセリフを使うかどうかすら危うい。寧ろ逆になるかもしれない。
次作はキャラの持ち味を大事にしたいと思ったもので。

恐らくはシェリーの思想が発端で始まるような殺し合いだから、信仰もへったくれもねぇぜ!神を信ずるなら縋って泣き叫びなFuckyou!!!!な展開に流れる可能性が今のところ大きいかも。
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 01:18:07.64 ID:95gUyDFb0
まあ次作でも次次作でも処刑人オルソラ、シェリーが見れるならOK
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/15(土) 22:27:46.07 ID:RLEeXr0d0

今日は投下無しですm(_ _)m
ジョジョのBOOKが面白くてハマったもので。。。。



とりあえず次作はこんな感じでやります↓

http://livedoor.blogimg.jp/el250a3-1111/imgs/9/4/941c362f.jpg
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:29:20.44 ID:TTTTOfpP0
カッコいい!!

って結局何
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:29:52.82 ID:TTTTOfpP0
カッコいい!!

って結局何的禁書SSなんだ
処刑人なのか
例の女子高生殺し屋なのか
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/15(土) 22:33:09.72 ID:RLEeXr0d0
例の女子高生は出てきません。禁書単独のSSです。

シェリーとオルソラ(それと巻き込まれた浜面)が魔術と科学両サイドの悪をブッ殺す!ってな具合の、至ってシンプルな内容で。
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:34:07.33 ID:TTTTOfpP0
処刑人的禁書SSって理解でOK?
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/15(土) 22:35:33.30 ID:RLEeXr0d0
だいたいそんな感じ
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:36:21.78 ID:TTTTOfpP0
浜面のポジションがロッコなのかロミオなのか…
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:39:08.47 ID:TTTTOfpP0
画像>>1が作ったの?
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/15(土) 22:39:40.69 ID:RLEeXr0d0
そだよ。適当に作っただけ。
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:41:06.00 ID:TTTTOfpP0
適当に作ったとは信じられん
カッコいい!
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:42:26.24 ID:TTTTOfpP0
あ、画像保存しました
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 23:32:21.12 ID:plJsX/6SO
このIDは…お前昨日のか

>>1乙。画像かっけー
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 19:22:43.80 ID:Ep9O6j9q0


黄泉川(今の銃声、どちらが殺られた・・・・!?)


黄泉川『狙撃班!状況を!!』ピッ



特務隊員『――――――・・・』


姫神『・・・ぁ゛・・・・・っ・・・・』ビクン・・・ビクンッ・・・


衛生班『黄泉川特務隊長!通信中失礼します!』


衛生班『狙撃班2名のうち特務隊1名が即死!学生隊員1名も重傷!ICUに直送中です!!』



黄泉川(クソ!・・・・また殺られたか!!!)



特務隊員「黄泉川隊長!全体突入させてください!!」


特務隊員「自分達が数で押せば任務は完了します!!」


青髪「僕も同感ですわ・・・・!」


黄泉川「・・・・・・」



黄泉川「わかった・・・・・終わらせよう」


黄泉川「特務班!!全体突入しろッ!!!」


青髪「僕は!!?」


黄泉川「学生班は待機だ」



青髪「なんでや!!もう班なんてあらへんわ!!僕一人しかおらへんやろ!!!」


黄泉川「己の身分を弁えるじゃん!!黙って従え!!!」


青髪「ッ・・・・!!」







木山「あと少し・・・・!」パパンッ!!パパパァンッ!!!!



   木山はスペクトラを使い、換気口の周りを円形状にバスバスと撃ち抜いていく。



アンジェレネ「何やってるの・・・・?」


木山「脱出経路の作成だよ」パパパパァンッ!!!!
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 19:28:09.04 ID:Ep9O6j9q0

特務隊員「行くぞ・・・・!」


特務隊員「GO!!GO!!GO!!GO!!!!ドガッ!!!


アンジェレネ(来たっ!!)ジャキッ!!!



   ドアに立て掛けられていた土御門の遺体ごと蹴り飛ばされ、大勢の部隊が侵入してきた。



木山「撃て!!アンジェレネ!!!!」


アンジェレネ「らぁあぁ゛ぁあぁ゛ああ゛っ!!!!」ガガガガンッ!!!ガガガァンッ!!!!



特務隊A「撃てェエエッ!!!」バババババンッ!!


特務隊B「ぐぁ゛っ!!!」ボチュッ!!!


特務隊C「ぎぃっ!?・・・・・ひ、怯むな!!!」ババンッ!!バァンッ!!!


アンジェレネ「ッ〜〜!!!」


アンジェレネ「死ねぇぇえ゛えぇ゛え゛っ!!!!」ドガガガガガァンッ!!!!


特務隊D「ッ゛!?ぱぁッ!!」バスバスッ!!!



   アルミ製のテーブルを斜に盾としているアンジェレネは衝撃だけはま逃れないものの、被弾は防げている。


   一方、特務隊はこの上なく不利な状況。列を成しての突入に、アンジェレネが撃ち放つNATO弾が防弾チョッキごと突き抉った!



木山「アンジェレネ!!テーブルに隠れろ!!身を出すな!!!」


アンジェレネ「はいっ!!」



   ピンッ・・・・・――――――――――ズドオ゛ゥン゛ッ!!!!!



特務隊員E「ぼっ!!!?」ボチュッ!!!


特務隊員H「ぎゃァ゛っ!!!?」グチャッ!!!



   ドア付近まで上手い具合に投郭された手榴弾が、敵勢を爆ぜ散らす――――!

437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 19:35:41.09 ID:mxrnisXSO
[ピーーー]のぅ
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 19:35:42.93 ID:Ep9O6j9q0

木山「マガジンを替えてもう一度乱射しろ!!」


アンジェレネ「了解っ!」シャコッ,ジャキッ・・・


アンジェレネ「―――――!!」ガガガガガァンッ!!!



黄泉川「クッソが・・・・!!!」



木山(これで足止めを・・・・・)ヒュッ・・・



   ドア付近及び、玄関の外に向け、スモークグレネードを投げ込む。




黄泉川「ッ!!?」


特務隊「なっ!!?」



    ―――――――プシュゥゥウウウゥウウッ!!!



黄泉川(スモーク・・・・盲ましか・・・?)


特務隊「ぎゃアっ!!!?」バスッ!!!


特務隊「痛ッぅ!?」バスバスッ!!!



   視界不良の向こうから、アンジェレネがトリガーハッピーよろしくと言わんばかりの勢いで乱射した銃弾が降り注いだ!



黄泉川(マズイ・・・・!)


黄泉川「退避!!一旦退けッ!!!」



   ドアの位置もわからないこの状況、このままだと全滅しかねない。流石に不利と踏んで隊員達を退かせる。





木山「今のうちに脱出するぞ。アンジェレネ」


アンジェレネ「ここから・・・・?」



   先程撃ち破った小さくて狭い通気口。一階まで繋がっていることは明白であり、落ちるように降りれば確かに逃げ切れるだろう。



   しかし、この狭さじゃハルミは・・・・・・・。



439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 19:45:53.72 ID:Ep9O6j9q0

麦野『おーい・・・・まだ殺れてねぇのかよボンクラ共』ピッ


黄泉川『任務の邪魔だ!!それともアンタがやってみるか!!?何人死んだと思ってるんだ!!?』


麦野『五月蝿ぇ。それよかソッチにグレネードランチャーを持って行かせたから使いな』


黄泉川『馬鹿かお前!?どれだけの被害が出ると思って――――』


麦野『ブッ放して木っ端微塵にすりゃ終わりだろうが!!ちぃとばっかし近隣に被害が出る程度だ!!!」


麦野「指揮が麻取にあるっつーこと忘れてんのか!!?あア゛ァッ!!!?』



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


アンジェレネ「ハルミはどうするの!!?」


木山「まぁ私が入るのは無理だな。穴に詰まって身動きが取れなくなってしまうのがオチだろう」


木山「兎に角は君が脱出するんだ」


アンジェレネ「嫌っ!!ハルミも一緒に逃げなきゃ――――!」



木山「よく聞いてくれ、アンジェレネ」


木山「私一人なら逃げる方法はある。だが、君を抱えたままだと些か難しいんだ」


木山「・・・・ほら、このヌイグルミも持って行ってもらえるかい?」スッ


アンジェレネ「・・・・・・」ギュッ・・・


アンジェレネ「絶対に、逃げ切れるの・・・・?」


木山「当たり前だろう・・・・私は、平穏な生活を送るんだから」


木山「アンジェレネ、君と一緒にだよ」


アンジェレネ「お願い・・・・絶対に・・・・・逃げ切って」


木山「あぁ、一時間後にシェリーの店で合流しよう」



木山「彼女に珈琲を煎れさせておいてくれ」


木山「それが君の仕事だ」


アンジェレネ「絶対だよ!?絶対に―――――――!」



    時間が無いと念を押し、アンジェレネを通気口から脱出させた・・・・・・・。


    ここからが本番だ・・・・・・絶対に乗り切る・・・・・!
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 19:53:22.43 ID:Ep9O6j9q0

木山(出血はともかく、痛みさえなければどうとにでもなる!!)


木山(ヘロインが少しあったはず・・・・)ゴソッ


木山(コレで身を持たせればいいっ!!!)スゥーッ・・・!



木山「脱出してみせる・・・・必ず!!逃げ切っ―――――――――――」





   パシュンッ―――――――――ドガァアァ゛アア゛ア゛ン゛ッ!!!!!



木山「ッう゛!!!?」バスバスッ!!バチュッ!!!




   視界が晴れつつあったドアの向こうより、屋内へ向けてM203グレネードランチャーが炸裂した!!





黄泉川(殺ったか・・・・・?)




木山「・・・ぁ゛!・・・・・ッ・が・・・・!」ビクッ・・・ビクンッ・・・



木山(マズ・イ・・・・・!)


木山(いや・・・・大丈夫・だ・・・・・急げば・・・・)



木山(ま・だ・・・・間に合う、はず・・・・)

441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 19:59:19.10 ID:Ep9O6j9q0


黄泉川「対象の確認を急げ!!」


特務隊員「了解!!」タタタッ



    屋内は手榴弾とグレネードによってメチャクチャに破壊されていた。爆炎によって焼け焦げた跡も目立つ。



青髪(グチャグチャなっとるん・・・・)


青髪(この金髪って・・・・つっちーかいな・・・・)



黄泉川「辛いかもしれんが・・・・少年は負傷者の探索を―――――」




   その時、一命の特務隊員が体を震わせながら手を挙げた・・・・・。


   先程の爆発のせいか、手榴弾のせいか、標準装備の覆面は焦げ血塗れになっている。




青髪「おい!!大丈夫なん!?」


特務隊員「・・・・ぁ・・・・・・ぅっ・・・・・」


黄泉川「少年!!一階まで連れて手当を!!」



青髪「肩に掴まって・・・」ガシッ


特務隊員「・・・・・っ・・・・・・す・・・・まない・・」


青髪「ほら、行くで・・・・」ズルズル




黄泉川「まだ対象は潜んでる可能性もある・・・・全員気を抜くな」


特務隊員「ええ、了解です・・・・」

442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 20:16:47.85 ID:Ep9O6j9q0


青髪「すんません!!この人の手当したってください!!」



衛生班「アンタ、大丈夫か!!?」


特務隊員「・・・こっ・・・呼吸っ、が・・・」


衛生班(呼吸困難の状態・・・・?)


衛生班「これを使いなさい・・・・自分で持てるか?」


特務隊員「・・・・・・」スゥーッ・・・スゥーッ・・・・・・


  
   形態用酸素マスクを渡され、それを口に当てる。



特務隊員「・・・・・・」スゥーッ・・・



特務隊員「・・・だい・・ぶ・・・・・楽になってきた」


衛生班「そうか・・・・・学生隊員、君は現場で救護を頼む」


青髪「了解!」ダッ



特務隊員「まだ、酷い負傷者が・・・いた・・・はずだ・・・・」


特務隊員「私はいいから、彼らの手当を・・・・頼む・・・」


衛生班「ああ、わかった」タタッ

443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 20:24:22.81 ID:Ep9O6j9q0


特務隊員「・・・・・・」


特務隊員「・・・・・・」スッ




   酸素マスクを着用したまま、ふらふらと歩き出す。


   向かうはこのアパートの裏口に通じる通路へ。




特務隊員「・・・・・・」スタスタ


特務隊員「・・・・ふぅ」



   人気が少ないところまで辿り着くと、暑かったのか、覆面とマスクを投げ捨てる。



木山(まったく・・・・こんな被り物なんざよく着用できたものだ)ヌギッ


木山(熱くてやってられないな)



   生きていた。木山春生は生きたままあの屋内から脱出してみせた。



木山(しかし、どさくさに紛れて正解だったな・・・・)




   グレネードが爆発した後、部屋に散らばっていた特務隊員(死体)の装備一式を奪い、即座に着用。


   怪しまれないようしっかりと上着とズボンも着用していた。彼らがデフォで覆面をしていたのは運が良かったと言えるだろう。





木山(早く、シェリーの店に行こう)




444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 21:52:18.91 ID:Ep9O6j9q0


木山(兎に角は、この場から離れて・・・・)


木山(私服をどこかで奪って、変装すれば・・・・無事辿り着けるだろう)



   通路を歩いていると、表通りが見えた。



木山(あと少しで・・・・また、アンジェレネに会える・・・・)


  
   正直、出血が増したせいかフラフラしている。


   周りの音も・・・・・・少し聞き取り辛い。



木山(大丈夫。痛みは無いのだから・・・・気合を入れてでも歩ける・・・・)フラッ・・・



   表通りに出る境目がとても明るく見えた。


   そこに辿り着くことが、表の世界で普通に生きることと同義のようにも思えた。




木山(もう少しだ・・・・)


木山(待っていれくれ・・・・アンジェレネ・・・・)

445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 22:03:52.57 ID:mxrnisXSO
し、死亡フラグ臭しかしねぇ…

だがそれがいい
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 23:03:32.90 ID:Ep9O6j9q0


――半年後・イタリア――



木山「さて、そろそろ休憩にしよう」


木山「客足も一段落したからね」


アンジェレネ「ハルミ、昼食は何作ろっか?」


木山「そうだな・・・・今日はオムライスをお願いしたいのだが」


アンジェレネ「・・・・たまにはハルミも作ってよ」


木山「私は料理が苦手だと知っているだろう?」


アンジェレネ「流石に珈琲を淹れるだけが仕事に喫茶店経営者なんていないと思いますけど」


木山「うーん・・・・そうは思うのだが・・・・ね?」


アンジェレネ「ほら!教えるから―――――」




   ・・・・・・――――――カランコローン




アンジェレネ「あっ、いらっしゃいませ」


木山「!!?」


アンジェレネ(?・・・・何人なんだろこの人)



一方通行「よォ・・・・久々だな」


木山「珈琲を飲みにきた・・・・というわけじゃないのか?」


木山「一方通行」


一方通行「さて、どうかな・・・・」
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 23:04:43.02 ID:SkREvMyS0
!?
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 23:20:45.32 ID:Ep9O6j9q0

アンジェレネ「知り合い・・・・?」


木山「ああ、学園都市の」


アンジェレネ「ッ!!?」


木山「動くな・・・・アンジェレネ」


木山「間違っても、銃を抜くんじゃない」


アンジェレネ「・・・・!・・・・」



一方通行「そう固くすンなよ」


一方通行「でもまぁ、コレ見りゃ要件の検討くらい付くよなァ?」チャキッ・・・!



   そう言いながら、素早く腰からコルトを抜いた。



木山「・・・・お前に恨みを買ったか?」


一方通行「あの一件で大きくとばっちり喰らってよォ・・・・・テメェを囲ってたってだけでな」


木山「・・・・!・・・・」


木山「アンジェレネ!!!逃げっ――――――――!」



   ――――――――――パァン゛ッ!!!!



アンジェレネ「ッ゛〜〜!!!」


木山「・・・!・・・・・・・・・・・・・は?」


一方通行「開店おめでとさン」



  炸薬が鳴ったと同時にバレルから出たものは銃弾ではなく、白い花だった。


  玩具の拳銃だったのか、花がぴろぴろと動いている。



アンジェレネ「・・・・なに?」


一方通行「ブラックジョークだっつーンだよ」


木山「・・・・・・」



一方通行「なんか言えや。恥ずかしいだろォが」

449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 23:22:59.73 ID:4L1uzr3DO
ひやひやさせてくれるじゃねぇかオシャレータさんよぉ、惚れちまうぜ…
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 23:27:25.24 ID:mxrnisXSO
ワロタww


ハッ、まさか、…とみせかけてーみたいな…?
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 23:32:34.25 ID:Ep9O6j9q0

シェリー「へぇー。イイ雰囲気じゃないか春生」ガチャッ


オルソラ「中々本格的ですわ」スッ


木山「お前達まで・・・・」


アンジェレネ「オルソラ!シェリー!」



シェリー「あの後大変だったんだからな・・・・事情聴取とか」


アンジェレネ「ごめんなさい・・・・」


オルソラ「と言っても、実質的な関わりがあったわけじゃなかったので一日で済みましたけれどね」


木山「迷惑をかけたことは・・・・詫びさせてくれ」


一方通行「あの麦野っつーボケがトチ狂ってた部分も大きかったしよォ。ヤクの横流しの件もあってヤツの責任で終わったよ」


一方通行「気にすンな」


木山「そう言ってもらえると有難いよ」


シェリー「ま、今日は春生の門出祝いってことさ」


一方通行「ってか珈琲くれよ。喉乾いて死にそーだぜ」


アンジェレネ「はいっ!今煎れますね!」


452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/17(月) 23:44:54.02 ID:Ep9O6j9q0



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


・ ・ ・ ・ ・ ・ 




木山「・・・・・・・っ・・・・・ぁ・・・・」ドサッ・・・


木山「・・・え・・・・?」



麦野「はッ・・・・ざまぁねぇな」チャキッ・・・!




   運が悪かった・・・・・・背後から撃たれていた。


   たまたま外に足を運ぶ隊員に目をつけた麦野は、彼女の跡を尾行していた。



木山(撃たれ・・・・・た?)ビクッ・・・ビクンッ



   肺を撃たれたのか?口から吐血している・・・・・・。



麦野「よっと」ゲシッ!!


木山「ッ゛!!?」ドガッ!!



   うつ伏せに転がる木山を、麦野は蹴りで仰向けにしてみせた。



麦野「これが初対面ね。木山春生」


木山(麦野、沈利・・・・・!)

   
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 00:00:59.28 ID:5mbq61160

麦野「しっかしイイ具合に死にかけてるじゃないの」


木山(運が・・・・・・・悪かった・・・・なぁ)ゴブッ・・・ベチャッ




   さっき見た幸せな景色は・・・・・走馬灯だったのか。


   アンジェレネとああ暮らせることを、本心から私は望んでいたのか・・・・・。




麦野「もう喋れないのかなぁ?」


木山「・・・む・・・・っ」


麦野「んっ?なに?」


麦野「遺言くらいなら訊いてあげるわよ?」



木山「麦野・・・しっ、沈利・・・・だ・な?」


麦野「ええ、アンタのツレの家族を殺した麦野沈利よ。よろしくね」



木山「そう・・か・・・・・・」


木山「それは・・・・よかっ、た・・・・・」


麦野「あら?私に殺されて本望だったかにゃーん?」



麦野「それともソッチのケでもあるのかしら?」


454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 00:10:10.54 ID:5mbq61160


木山「こっ、・・・・これ、っ・・・・を゛・・・・」スッ


麦野「・・・・あぁ?」ベチャッ



   渾身の力を振り絞って、麦野の手を掴む。


   血でべちゃべちゃに汚れた手で、麦野の掌を開いた。



木山「ぅ・・・・け、取って・・・く・れ」



木山「アン、ジェレ・・ネ・・・・・からっ、の」



木山「プレゼント・・・・・だ・・・・・・・・・・・・・・・・」



   そう言い残し、木山春生は息を引き取った・・・・・・・少しだけ満足そうな顔で。





麦野(プレゼントって・・・・なによ?)スッ


 
   掌のを開き、渡されたものを確認する。


   それは、血で汚れた円いリングだった。



麦野「・・・・・・」


麦野(まさか・・・・!)ガバッ!!



   今し方死んだ女性のジャケットを開くと、そこには――――――腰周りに、大量の手榴弾が用意されていた。



麦野「・・・・クソっ」



   そして―――――――――1個だけピンが抜いてある。


   そのピンが、今持っているピンこそが、プレゼントだった。



麦野「ちくしょ゛ぉおォオおオオオ゛オお゛オ゛オ゛ッ゛!!!!!!」



木山(さよなら・・・・・・アンジェレネ・・・・・)





   ―――――――――――ズドォオオ゛オオォ゛オ゛オゥ゛ン゛ッ!!!!!!!!

455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 00:20:49.73 ID:N1pJsqBSO
木山てんてーーーーーーー

見事な散り際やでぇ…流石>>1
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 00:23:41.77 ID:5mbq61160
あぁダメだ・・・・もう少し続くんだけど、LEONの最後を思い出したせいで続きが描けない。。。
今日はここまでにしときます。


明日で最後になりますのでよろしく。

457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 00:24:21.78 ID:N1pJsqBSO
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 01:23:44.07 ID:mqCbDbBVo
乙でした
459 :ハッピーDEATH☆ [sage]:2012/12/18(火) 19:26:50.84 ID:d5TXQDXp0
う〜ん、乙
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 20:38:33.76 ID:5mbq61160

―シェリーの店―



オルソラ「・・・・――――との、情報が入りましたわ」



シェリー「だとよ・・・・聞いたてか?」


アンジェレネ「・・ぅ・・・・ひぐっ・・・・!」


アンジェレネ「うっ・・・!・・・ぅぁあぁ・・・ぁぁああぁん!!!」ポロポロ


シェリー「泣いてちゃ何が言いたいのかわからねぇよ・・・・」


アンジェレネ「は・・ハルミは!帰ってくるもん!!」


シェリー「死んだよ!!春生は死んだ!!!」


シェリー「テメェが殺そうとしてた、麦野を道連れにな・・・・・!」



シェリー「厄介事なんざ持ち込まなけりゃ・・・・アイツは死ななかった!!」


シェリー「お前のせいで死んだんだ!!!」


アンジェレネ「うぅ゛っ・・・・うぁぁあぁぁあぁあああん!!!!」ポロポロ



シェリー「・・・・これ持って消えろ」ドサッ


アンジェレネ「ひぐっ・・・・う・・・・」


シェリー「もし自分に何かあった時は、お前に渡せと」


シェリー「春生が、置き残した金と銃だ」



アンジェレネ「で、でも・・・・どうしたら・・・・」


シェリー「春生はお前が生きることを望んでいた・・・・ムカツクことにな」


シェリー「この金でパスポートくらい作ってやる」



シェリー「それ以降の身の振り方はテメェで決めろ」


461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 20:54:56.01 ID:5mbq61160


―数日後・路地裏にて―




アンジェレネ「はっ・・・・はっ!・・・・」タタタッ


青髪「逃げんといてーなー・・・・・アンジェレネちゃーん」



アンジェレネ「クソがっ!!」パァンッ!!パァンッ!!!


青髪「走りながらやと当たらへんで?しっかり狙わな」


青髪「ま、止まったらブチ殺したるけど」


アンジェレネ(どうにか逃げ切らないと・・・!)タタタッ




   町中に公務が溢れている警戒状態での中、街の外に逃げ出すのは困難を極めている。


   それでもシェリーはこれ以上厄介を抱えるのは御免だと言い、街に投げ出された。




姫神「ま、待って・・・!」


青髪「病院から抜け出すなんて無茶し過ぎやで・・・・・そんな体で」


姫神「アイツだけは・・・・・殺さないと!!!」ダッ


青髪「みんなに、申し訳たてへんもんなぁ・・・・!」



アンジェレネ(どうにか、どうにか逃げないと!!)


アンジェレネ(ハルミに・・・・申し訳が立たないよ・・・・)



青髪「そろそろ終いにしよーや!!!」


青髪「ヘタに動くと酷い死に様なるでぇ!!?」


  
   今追ってきているのは二人。ハルミならこの局面をどうするのか・・・・・。



アンジェレネ「・・・・!・・・・」


アンジェレネ(そうだっ!!)


462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 21:42:08.65 ID:5mbq61160


アンジェレネ「・・・・・・」タタタッ



   走り抜けている路地裏、その突き当たりの角を曲がる。



青髪「姫神ちゃん!動き止めたらあかんで!!」


姫神「わかってる・・・・!」



   動きを止めれば幾ら相手が子供とは言え、確実にそこを狙い撃ってくるだろう。




アンジェレネ(喰らえっ!!)ヒュッ!!


青髪「!!?」


姫神「手榴っ――――!」




   カンッ、カランッ!・・・・・――――――パァア゛アァア゛ン゛ッ!!!!!



姫神「マズっ―――――!!」


青髪(いやっ・・・・これ、スタンかいな!!?)



   壁に反射させ、己の視覚で破裂したスタングレネード。


   二人の目の前で、とてつもない光りと破裂音が炸裂する。



青髪「ッ―――――!!!」


姫神「・・・っ・・・・く!」



   だが、直感的に目と首筋に腕を回したおかげで、視力が削がれることはなかった。


   耳鳴りはするものの、無事と思われたが―――――――――・・・・・。



アンジェレネ「動くなっ!!!」ジャキッ!!!


姫神(後ろ!!?)


アンジェレネ「コイツを殺されたくないなら!!動くな!!!」ググッ・・・!


姫神「っ・・・・ごめん・・・」



青髪「こ、のっ・・・・!」
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 21:54:00.43 ID:5mbq61160

アンジェレネ(やった!・・・・私にも出来た!!)


青髪「・・・・・・」


青髪「なぁ君ぃ、姫神ちゃん抱えたまま逃げ切れるとでも思うてんの?」


アンジェレネ「・・・・!・・・・」



青髪「人質を開放してくれはるんなら、今日んとこは見逃したってんええけど―――――」



   ・・・・・――――――ドバァアン゛ッ!!!!!



姫神「ぎィっ!!!?」バスンッ!!!


姫神「っ!!・・・ぁア゛!!がぁあっああぁああああ!!!!!!」ブシュゥゥウウゥッ!!!



   木山が残してくれた拳銃、M686で姫神の肩は破壊された・・・・・。

   

アンジェレネ「そうだね・・・・邪魔なら殺すしかないよね・・・・!」チャキッ!!


青髪「この餓鬼がァ゛!!!!」ジャキッ!!!


アンジェレネ「コイツを助けたいならっ!!!」


青髪「ぁあ!?」


アンジェレネ「死なせたくないなら・・・・」


アンジェレネ「自分の膝を撃ち抜きなよ!!!」


   
   姫神を防弾として使いつつ、アンジェレネは交渉を始めた。



青髪「ッ・・・・!」



アンジェレネ「そうすれば、私は逃げ切れる・・・・!」


アンジェレネ「早く!!撃ち抜かないとコイツを殺すよっ!!!?」

464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 22:17:28.23 ID:5mbq61160


姫神「青髪君!!ダメ!!」


姫神「私はいいから!!みんなの仇を討って!!!」


青髪「そ、っ・・・・そないなこと――――――――」



   ・・・・・――――――バァアン゛ッ!!!!!



姫神「ぎぃイ゛っ!!?やぁあぁ゛ああっ!!!!がぁあっあぁあ゛ああ゛あ゛あ゛!!!!」ブシュゥゥウウウッ!!!!


アンジェレネ「人質らしくしててよ・・・・お願いだからさぁ・・・・!」グリッグチュッ・・・!



   生き延びるために、ハルミの意思に応えるために・・・・・・・・もう、気が気じゃなかった。


   何をしてでも生き延びてやる。絶対に、絶対に、私は・・・・・・!



青髪「いい加減にィ゛・・・っ!!!」



姫神「・・ぉ゛・・・・願いっ・・・だ、から」ガクガク


姫神「みっ、ん・・なっの・・・・・仇・を゛・・・・!」



   両肩を破壊され、銃口をねじ込まれ、想像を絶する痛みに体を震わせて・・・・・願いを伝えた。




青髪「こン゛のぉおぉ゛ぉっ!!!!!クソったれがぁああぁあぁ゛あ゛!!!!!」ジャキッ!!!



アンジェレネ「ッ!!!」ジャキッ!!!




   ついに痺れを切らした――――――青髪、アンジェレネの両者が互いに銃口を向ける!!!



465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 22:18:30.94 ID:N1pJsqBSO
ドキドキ
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 22:37:29.92 ID:5mbq61160


青髪「死ねやぁあぁ゛ぁあ゛ぁっ゛!!!!」



      バンッバンッバン゛ッ!!!!バァン゛ッ!!!



姫神「ボっ!!?が!!!ごっご!!!ぁ・・・あッ!!ぁ゛!!!」バスッ!!!バスバスッ!!!


アンジェレネ「いぎィ゛!!!?っ・・・・ぎゃ゛ッ!!!!」バスッ!!!



      バァン゛ッ!!!ババァ゛ンッ!!!



青髪「らぁあぁ゛あ゛ぁあ!!・・・・っぐゥ゛!!?ぎい゛っ!!!」ドチュンッ!!!


アンジェレネ「っが・・・・ぁ!・ぁあ゛ぁあっ!!!!死ねぇええぇ゛ぇえ゛えっ゛!!!!」バァンッ!!!


青髪「ぁが!!!?っとがぁ゛あお゛ぼっ゛!!!」グチョッ・・・ボタッ・・・



  青髪もアンジェレネも、中間で弾を受け続けた姫神も・・・・・既に人ではない。



青髪「おっま・・・・え゛・・・・がァ!!!」バァンッ!!!ババァンッ!!!


アンジェレネ「っバ!!?」バスッ!!ドチュッ!!!


アンジェレネ「ぁが!!っごぉぁ゛おべェ゛っ!!!」グチョッ・・・ボタッ・・・ブシュゥゥウウゥッ!!!!



   アンジェレネは地に倒れて尚、姫神の銃を奪い撃ち続けた。


   青髪もまた、うつ伏せになりながらも弾倉を交換し撃ち続ける。



アンジェレネ「し・・死っ!ねぇ・・・・っ」パァンッ!!!


青髪「・・・・・ぁ゛!・・・・カっ・・・・」ドチャッ・・・
   


   臓器は滑り落ち、顎は吹き飛ばされ、肉が爆ぜ散って・・・・・・もう・・・痛みも感じられない。





アンジェレネ(ごっ・・・ごめ・ん・・・・ハルミ)


アンジェレネ(わた、し・・・・死ぬっ・か・・も・・・・・)



アンジェレネ(で・も・・・・しんだら・・・・)




アンジェレネ(・・・・きっとまた、会えるよね・・・・?)

467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 22:39:45.41 ID:5mbq61160
これにて禁書×LEONは終わりです。中々満足のゆく終幕となりました(個人的に)



皆様、拝読有難う御座いましたm(_ _)m
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 22:41:41.74 ID:JEC9dDsS0
乙!次回作期待してる
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 22:42:27.15 ID:5mbq61160
あっ、すんません。まだ終わりじゃなかった。
もう少し投下します。
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 22:43:02.79 ID:JEC9dDsS0
俺の乙を返せ
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 23:01:37.47 ID:5mbq61160
―数日後―


黄泉川「・・・・・・」


黄泉川(小萌先生、絶対に落ち込んでるじゃん)


黄泉川(私の命令で・・・・殺したようなもんだ・・・)



   彼女のクラスメイトを、私の管理下におきながらも死なせてしまった。


   小萌先生もよほどショックだったのか、学校を休んでいるらしい・・・・・。




黄泉川「・・・・・」コンコンッ


黄泉川「おーい、小萌先生」コンコンッ



   彼女のアパートに辿り着き、ドアをノックするも返事が無い・・・・・・当然と言えば、当然か。



黄泉川(少し・・・・待とうかな)


黄泉川「・・・・ん?」


黄泉川(鍵掛かってないじゃん?)


黄泉川(入ってみるか・・・・)



黄泉川「小萌先生ー・・・・入るじゃんよー」ガチャッ


黄泉川「・・・・・ぁ?・・・・」


   
   ドアを開くと、水が滴る音が聴こえる。



黄泉川「こっ!小萌・・・・せんっ・・・せ・・・・!」ドサッ



小萌「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



   水の滴る音の正体は、部屋の中で首を吊っている月詠小萌が原因であった。


   彼女の股下から、尿らしきものが滴って、床にピチャ・・・ピチャ・・・・と垂れ流しになっている音だった。



黄泉川「いっ・・・!・・・・いやっ!!!嫌ぁあぁあぁあああああぁっ!!!!!」


 
   そしてテーブルには彼女の遺書が置いてある。遺言の中にはこう書かれていた。


  『 ごめんなさい、皆さん。 先生は悪い先生でした。 だから、私も一緒に逝きます。 ごめんなさい』
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/18(火) 23:03:12.26 ID:5mbq61160
よし、今度こそこれにて終わりです。
個人的に中々満足のいく結末になって良かったと思っています。



今まで拝読してくれた方々、ありがとう御座いましたm(_ _)m
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 23:15:10.11 ID:mqCbDbBVo
乙でした
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 23:15:14.82 ID:N1pJsqBSO
乙。生き残りは一方さん組と黄泉川せんせーだけになったな…

次回作楽しみにしてるんだぜぃ
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 23:27:45.01 ID:0jQFx+Gto


次回作期待してます
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 23:34:07.97 ID:5mbq61160
とりあえず次作に関しては、時系列的なモンとシナリオが完成してないので明日明後日になると思います。

今度は割と爽快系で行こうかなと。
たぶんタイトルは画像通りになります。
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 00:00:16.54 ID:oZBCNu77o


しかしバッドエンド好きだねー
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 14:42:39.28 ID:nNoPDfhto
後味悪くて最高です
479 :ハッピーDEATH☆ [sage]:2012/12/21(金) 15:57:18.92 ID:6iq98bN20
師匠マジで
480 : ◆wPpbvtoDhE [saga]:2012/12/22(土) 01:53:22.05 ID:Q/8g3rpC0
えー・・・・申し訳ない。

次作はシェリー&オルソラやるつもりだったんだけど、シナリオがどうしても上手く作れなかったので、別スレを開始しちゃいました。

気分転換がてらに安価スレです。【俺は上条当麻、学園都市に住むレベル???だ。】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1356007651/l50

この後も、まだ安価すると思うのでよかったら参加してください。
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 01:56:13.46 ID:6xCbkVmSO
あ、アレ>>1だったんだな酉違うから別人かと
482 : ◆wPpbvtoDhE [sage]:2012/12/22(土) 02:03:39.78 ID:Q/8g3rpC0
おお、気づいてる人いたんだ・・・・。

なんかこのwPpbvtoDhEはバッドで通ってそうな気がしたから違う鳥使ってみたんだ(参加者減るかなと思って)
でもまぁ、あの安価スレやってるうちにナタリアの頃のノリを取り戻せたからもう大丈夫。いつもの鳥に戻す。
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 02:16:50.99 ID:6xCbkVmSO
了解。中々に斬新な安価スレだからかなり楽しみにしてる
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 07:19:11.39 ID:+yKIC9iL0
時期的にそうかなと思ったがやはりお前か

オルソラシェリーを待っている
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