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菫「えーこれより…私と宥の松実館新年会を始めたいと思う」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:09:03.13 ID:4HQLrfvY0


菫「何?どっかで見たぶつ切りSSっぽいだと?」

菫「そんな黒歴史は無い!!」どんっ


玄「呼んだですか?」ほえ

菫「いやいや玄さん……」

菫「黒歴史とは残念ながら玄さんの歴史の事じゃないんだよ」


玄「そうなのですか……」しょぼん

玄「えへへ……てへペろなのです」てへぺろ

玄「それではまたなのです。失敬」どひゅーん

菫「ああ…また……」

菫の掌「ふりふり」



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パンティ「ガーターベルト大丈夫かー」ストッキング「血が止まらないわー」 @ 2025/07/26(土) 02:27:49.65 ID:OmgbeFOdO
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うんち @ 2025/07/25(金) 23:18:36.55 ID:tsEvWZe2o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753453115/

天龍「イキスギィ!イクイク!ンアーッ!枕がデカすぎる!」加賀「やめなさい」 @ 2025/07/25(金) 19:40:58.85 ID:LGalAgLLo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1753440058/

(安価&コンマ)コードギアス 薄明の者 @ 2025/07/23(水) 22:31:03.79 ID:7O97aVFy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753277463/

ご褒美にはチョコレート @ 2025/07/23(水) 21:57:52.36 ID:DdkKPHpQ0
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ビーノどっさりパック @ 2025/07/23(水) 20:04:42.82 ID:dVhNYsSZ0
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コナン「博士からメールが来たぞ」 @ 2025/07/23(水) 00:53:42.50 ID:QmEFnDwEO
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4日も埋まらないということは @ 2025/07/22(火) 00:48:35.91 ID:b9MtQNrio
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:14:55.92 ID:4HQLrfvY0

菫「だが……『菫「 の』スレタイは……」

菫「やはり…黒歴―――そんな事はどうでもいい!!」がぁ!


菫「そう言う訳で(?)簡単に説明すると」こほん

菫「私は東京の大学の二年生で……そのだな……」

菫「同じ大学に通っている……」


菫「ま…松実 宥さんとお付き合いをさせて頂いている……」


菫「それだけ判れば充分だと思う」こほん

菫「それでは始めたいと思う」


3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:21:54.86 ID:4HQLrfvY0


一月三日正午過ぎ。

松実館裏口。


インターホン「ぴんぽーん」

?「はーいどなたですか?」

菫「宥さんの友人の弘世と申します…ってその声は宥なのか?」

宥「菫ちゃん?ちょっと待ってて……今行くから」


扉「がらがらがら」

宥「いらっしゃい菫ちゃん。早かったね」にこ

菫「ああ…去年もお邪魔したし宥の案内も判り易かったから…思ったよりも早く着いたんだよ……もしかして少し早かったかな?」

宥「ううん……お手伝いも一段落ついたところだから……」

宥の首「ふりふり」

菫「それならいいのだが……」

宥「そんな事より…上がって上がって」

菫「ああ…有り難う…お邪魔します」すっ


4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:24:56.40 ID:4HQLrfvY0


松実家廊下。


宥<……………………………>よそよそ

菫「どうしたんだ宥?浮かない顔して」けげん

宥「ううん…何でも…何でも無いよ……」に…こ

菫「ならいいのだが……」

菫<何処となく余所余所しいな……何か私に言い難い事でもあるのか?>ふぅむ


宥「じゃあ菫ちゃん」

宥「私の部屋(ここ)でおこたにでも入って待っててね」

宥「着替えてすぐに戻って来るから」

菫「ああ分った。急がなくてもいいからな」

宥「うん。有り難う菫ちゃん」にこ


5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:31:56.91 ID:4HQLrfvY0


宥「あっそうだ菫ちゃんお昼食べた?」

菫「ん?ああ…そう言えば食べてないな……」

宥「よかった。私もまだだから…何か持って来るから一緒に食べよ?」

菫「いいのか?」

宥「うん。勿論だよ」

菫「有り難う…それじゃあお願いしようかな」

宥「おまかせあれ…ふふ。ちょっと待っててね」にこ


6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:33:48.85 ID:4HQLrfvY0



……………。


菫<炬燵に入ると何かほっとするなぁ……>ほぅ…

菫<ああそれにしても…仲居さん姿の宥…似合ってたなぁ……>にへら


菫<まぁ私の宥は何を着ても似合うんだがな……>のろけっ


菫<そう言えば去年…ここに来た時は道中も時間が掛かったし>

菫<着いたら着いたで勝手が判らずに旅館の正面玄関に入ってしまって……仲居さんに案内して貰ってたな……>


菫<そう言えば…あの時の仲居さんが言ってたな……>

菫<私と付き合うようになってから…宥の冷え症が治ってきたって…感謝されてたな>


菫<正直…私のお陰かは判らないが……実際…宥の冷え症は初めて逢った時よりも大分良くなったと思う>




7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:35:38.11 ID:4HQLrfvY0


菫<夏はマフラーをしなくなったし……>

菫<冬だってもう私と変わらない位にしか着込まなくなったしな>


菫<あと…何だったかな……あっそうだ>

菫<宥はああ見えて人見知りな処が有る分……やきもち焼きで…独占欲が強い処が有るから……『そこ』の辺りはくれぐれも気を付けてくれって心配もされてたな……>

菫<そういえば…宥と初めてのクリスマスの時も……本人から同じ様な事を言われたかな……>


菫<ふっ…私が宥以外の子に目移りしたりする事なんて絶対に無いから>

菫<要らぬ心配なんだけどな……>ふふん


8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:36:33.38 ID:4HQLrfvY0


ドア「がちゃ」


?「玄さんお菓子持ってきたよー」


?・菫「「ん?」」

?「あ……」

菫「え……」


菫「て………照?」

お菓子が入った袋「ばさ」

照「す――菫ーーー!!!」がばっ


菫「!?」


 
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:42:29.24 ID:4HQLrfvY0


照「菫……ホントに菫なの?」

菫「ああ……と云うかお前こそ本当に照なのか?」


照「うん…そうだよ…てるてるだよ逢いたかった菫……」

照の目「うるうる」


菫「お…おう……」

菫「で…でも照…どうしてここにお前がいるんだ?」

照「玄さんに頼んで連れて来てもらった」

菫「玄さん?ああ…そうかお前と玄さんは同じプロチームだったな」

菫<と云うか…私が玄さんに照(こいつ)の事を頼んだんだっけか……>

菫<玄さんから聞いてはいたのだが…本当に照の支えになってくれていたのだな……>


 
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:44:44.50 ID:4HQLrfvY0


照「そんな事より……」ぎゅぎゅー

菫「うおっ――照……」


照「菫に振られた時……諦めようと思った……忘れようと思った……」

照「それが菫の…自分の為になると思ったから……」

照「そして私はその『代わり』を麻雀に求めた」

照「プロになって麻雀に全てを捧げる事で全てを―――」

照「菫の事を忘れる事が出来ると思って――――」

菫「照……」

 
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:45:41.71 ID:4HQLrfvY0



照「でも…どんなに麻雀に打ち込んでも…私は菫の事を―――」

照「ねぇ菫…私と菫は元チーム虎姫だよね?」

菫「ああ…そうだな」

照「だから菫――――」

菫「………………」

菫の喉「ごくり」


照「姫初めしよう」


 
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:46:46.75 ID:4HQLrfvY0


菫「!?」

照「菫」おしたおしっ

菫「ちょっ照っ……」

菫「わけがわからないよ」きゅっぷい


照「菫……私は菫の花びらを……」

照「びらびーらをー散らすのは…わーたーしー」

菫「お前はテッコさんか!?て云うか酷い歌だなおいっ!」

照「テッコにおまかせ!」

菫「まかせられんわっ!!」

照「………………」がさごそ

菫「ちょっ服を…脱がs――――」

菫「だから止めr――――――」


ドア「がちゃ」


 
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:48:02.07 ID:4HQLrfvY0

 
宥「菫ちゃんお雑煮もってきたよ―――って!?」

宥「…………………」



宥「コレハイッタイドウイウコトナノカナ」かなかな



菫「!?」びくっ

菫<宥の表情と声があったかくない!ヤバイ!!>

照「今…イイトコなんだから邪魔しないd――――」

菫「いい加減にしろ」くわっ


菫の拳「シャープシュート(物理)」

照の頭「ごちん」

照「あいたー」

照の頭「さすさす」


 
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 15:49:12.17 ID:4HQLrfvY0



宥「ドウイウコトナノカナ」ひくひく

照「今…菫と姫初めしようとしてたところだよ…松実さん」きっ

菫「ちょっ照!?」

宥「ふぅん……」すぅ

菫・照「「!?」」ゾクッ

菫・照<<い…今…一瞬だけど異様な寒気が……>>ぶるぶる

菫「な…なぁ照……」

照「なぁに菫」

菫「お前…私の花びらを散らすとか言っていたけど……」

照「うん」こく

菫「この際だから言っておく」

菫「私の花びらはとっくに宥に散らされている/////」かぁ

照「!!!!???」がーん

照「ぁ…が……が…が…・…」がくがく


 


15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:02:19.29 ID:4HQLrfvY0



宥「宮永さん」

照「あ…あ……」ぷるぷる

宥「私の松ぼっくりも…とっくに菫ちゃんに焼けぼっくりにされちゃってるの//////」ぽっ

照「ぐはっ!!!???」おいうち!

照「そ…そんな……言葉は…無い」がく

照「―――――――――」ちーん


?「照さんもしかしてこっちに居ないですか?」

?「?」

宥「玄ちゃん……」

玄<仰向けに倒れ込んでいる服が肌蹴た菫さんに……>

玄<この世の終わりみたいな表情をして…真っ白になって固まっている照さん>

玄<それに……あんまりあったかくないご様子のお姉ちゃん……>

玄「い…一体ナニがあったのですか?」ふぅ〜む


16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:04:25.77 ID:4HQLrfvY0


………………。


玄「ふぅ〜〜む なるほどなるほど なるほどー」

玄「あなるほど」


照・菫・宥「「「!?」」」


玄「あなるほどは置いときまして」

玄の両手「エアよっこいしょういち」


玄「つまり…照さんが間違えて入っちゃったお姉ちゃんのお部屋に弘世さんが居て……」

玄「久しぶりの再会に感極まった照さんが……」

玄「発情して菫さんに襲い掛かっている処に……」

玄「お姉ちゃんが入って来ちゃったって事ですか?」ふぅ〜む

 
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:05:17.89 ID:4HQLrfvY0


菫「まぁそんなところだ」

菫「あっそうだ玄さん明けましておめでとう」ぺこり

玄「菫さんも…あけましておめでとうございますなのです」ぺこり


玄「でも…そうですか……」

玄「照さん」

照「はい」

玄「いくら久しぶりの再会とはいえ……」

玄「欲望に身を任せてイキナリ襲い掛かってはイケマセン」

玄「めっ」

玄「なのです」ぷんぷん

 
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:06:26.86 ID:4HQLrfvY0



照「ご…ごめんなさい……」しゅん

玄「判ればいいのです」にこ

照の頭「なでなで」

照「うん――//////」


菫・宥「「……………」」

菫<玄さん……まるで照の母親の様だ……だが―――>


菫・宥<<全然怖くない>>


菫<あれは…自分では厳しく躾けている心算でいて……実は全然甘々な母親のタイプだな>ふぅむ

宥<私も玄ちゃんに優しく「めっ」されたい……//////>ふるふる


菫<まぁ…それはいいとして……>よっこいしょういち

 
 
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:07:34.47 ID:4HQLrfvY0


菫「照…そして玄さんも…正月とはいえこんなにのんびりしていてもいいのか?」

菫「確か…正月明けにもプロシリーズが有った筈だが……」


照「それなら大丈夫…開幕戦は大阪でやるから」

玄「新春雀王(ジャンワン)とシリーズなのです」ふんす



玄「照さんは個人リーグの女王戦に出場して」


玄「私は新春バトルロイアルとチームのリーグ戦に出るのです」ふんす


 
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:22:40.09 ID:4HQLrfvY0



個人タイトル戦。


個人タイトルは『雀聖』『名人』『雀王』(女流は『女王』)『麻王』『鳳凰』『龍王』『天和』『国士無双』『牌帝』の九つのタイトルが存在
する事になっている。




新春バトルロワイアル。


二十人前後の出場者が予め籤引きで引いた順番通りに、次々と戦い入れ替わりをしながら、最後に残った者が勝者となる、年に一度行われる恒例の余興的イベントである。

最初は四面で打ち、ロンは直撃された者が一人、ツモは一気に三人が役に関係なく、即脱落し入れ替わるというルールになっている。
つまり、ツモ上がりと早上がりが得意な者が有利なルールであり、そしてその時の運の強い者が勝ち抜けるという新春運だめし的なモノになっている。


21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:24:04.90 ID:4HQLrfvY0


玄「そして照さんはなんと鳳凰位のタイトルホルダーなのです」どやっ

菫「ああ…知っているよ…」

菫「…と云うか一年前にそのタイトル戦を玄さんと宥と一緒に観たじゃないか」

玄「あっそうなのでした」てへぺろ

宥「うふふ…」


菫<それにしても……>

菫<デビュー一年目で個人タイトルを獲得して……>

菫<更に去年末の防衛戦にも成功するだなんて…全く大した奴だよ>ちら

照「ん?どしたの菫?」きょとん

菫「いや…なんでもないよ……」ふふ

 
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:25:19.67 ID:4HQLrfvY0


玄「そしてこの女王戦に勝てば二冠なのです」どやぁ

照「いや…まだ予選も始まってないんだけど……」

菫<ナンで玄さんが満面のドヤ顔するのだろうか?>


照「でも…私も≪サイクロン・クイーン≫なんて呼ばれているから……」

照「女王位は獲りたいとは思っているけど……」


照「クイーンはともかく……」

菫<ともかくなんだ>

宥<ともかくなのね>

照「ナンでサイクロンなんて呼ばれているのか判らない……」

照の右腕「ギュルギュル」


菫・玄・宥<<<それだよ>>>びしっ×3

照「?」


 
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:26:07.47 ID:4HQLrfvY0


玄「そしてこの私…ドラルーのクロさんも……」

玄「六月から始まる龍王位のタイトルだけは―――」

玄「≪ドラゴン・ルーラー≫として絶対の獲りたいのです!!」ばーん


宥「玄ちゃんならきっと獲れるよ」うん

菫「ああ…私も応援させてもらうよ」

玄「有り難うなのです」にこ


24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:26:51.74 ID:4HQLrfvY0


………。


玄「そう言う訳で大会が終わるまで此処に滞在するのです」

照「うん」

照<ホントは玄さんに菫が此処で毎年お正月を過ごしていると聞いて――――>

照<もしかしたらと思って来たなんて事は……>ちら

菫「……………」ふぅむ

照<言わない方が良さそう>

菫「ん?どうした照?」

照「なんでもない」ふい

 
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:27:38.73 ID:4HQLrfvY0


宥「あっ菫ちゃん…そろそろお雑煮食べよ?早く食べないと冷めてお餅が固まっちゃうよ?」

菫「ああっそうだった」はっ

玄「私達のもいつの間にか持って来たのです」

照「それじゃあみんなで食べよう」

玄「手を合わせて……」


菫・宥・玄・照「「「「いただきます」」」」



26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:40:32.86 ID:4HQLrfvY0


………………………。


菫「玄さんと照は自室に戻ったし……」

菫「宥の親御さんにも挨拶してきたし…やっと落ち着けたよ」ふぅ

宥「うん…お疲れさま菫ちゃん」にこ


菫「それにしても……」

菫「玄さんはともかく…照までこっちに来てただなんて正直…驚いたよ」

宥「ごめんなさい……昨日の夜に連絡もなく突然……」

宥「玄ちゃんが宮永さんと一緒に帰って来たものだから…私も驚いちゃって……」

宥「菫ちゃんにどう伝えていいのか判らなくなっちゃって……」しゅん

 
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:41:42.17 ID:4HQLrfvY0


菫「そうか……いや…いいんだ」

菫「宥は私と照の事も知っているし…言い辛いのはわかるよ」

宥「菫ちゃん……」


菫「それよりも私は玄さんが照と仲良くやってくれているみたいで安心したよ」

菫「照は対外的にはクールを装っているけど……普段は中々取っ付き難い処もあるからな……」

宥「うん…最初はちょっとつんけんした所もあったけど……仲良くなったら…すっごく甘えんぼさんだって事が判って……」

宥「そこがとっても可愛いくって大好きになったって…玄ちゃん嬉しそうに言ってたよ」


28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:43:39.71 ID:4HQLrfvY0


菫「玄さんは…ああ見えて母性の塊の様な人だからな」

宥「玄ちゃんは小さな時からそう言うとこが在って……私も玄ちゃんにいっぱい守ってもらってた」ふふ

菫「見た感じは宥の方がそれっぽいんだけどな……」

宥「ふふ…勿論私にだって母性は在るよ?」

宥「でも…私は一人の『女』である事も自覚してるから……」


菫「うん…知ってる……」

菫「でもそれが宥の沢山ある魅力の内の一つだという事もな」ふふん

宥「もうっ///菫ちゃんたら……//////」かぁ

 
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:44:26.82 ID:4HQLrfvY0


菫<それにしても……高校の時は私が照のお守りをしていたのだけど……>

菫<どうやら…玄さんの方が私なんかよりも…ずっと適役だった様だな>

菫<あの二人はあれで…とても相性がいいのかもしれないな……>ぼー


宥「――――mれちゃん?菫ちゃんっ!」

菫「―――はっ…済まん…何かな宥?」

宥「もう菫ちゃんたらぼうっとして……」

宥「そろそろ新年会のお料理の支度をするから……菫ちゃん…その間にお風呂にでも入っててね」

宥「その…準備が出来たら私も入るから―――/////」

菫「ああ……もうそんな時間か……」

菫「分った…先に入浴させてもらうけど……待ってるから…早く来て欲しい…//////」かぁ

宥「うん//////直ぐにイクから待っててね…菫ちゃん///////」ぽっ


 
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:53:26.06 ID:4HQLrfvY0



大浴場。


お風呂場「かぽーん」


菫の頭「わしゃわしゃ」

菫<ふーやっぱり広いお風呂はいいな……>わしゃわしゃ

菫<普段は煩わしい洗髪も心なしか苦に思わなくなるな>わしゃわしゃ

菫<それに……もうすぐ宥も入って来るしな―――///////>にやにや


浴室の扉「がら…」


菫<キター!!>どきどき

足音「ぺたぺた」


31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:54:09.63 ID:4HQLrfvY0


菫「思ったよりも早かったな」

?「………………」だき

?のおもち「ぷにゅん」

菫<!?>

菫<何も言わずに…後ろからいきなり抱きついてきた!?>どきどきどき

菫<きょ…今日の宥は何時もよりも大胆だ……ん?>

菫<あれ?この背中に感じる…おもち感……>

菫<鏡餅だった筈の宥のお餅感が――――>

菫<お祭りとかで投げられる紅白のお餅みたいになった!?>がびーん


32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:55:29.68 ID:4HQLrfvY0


菫<……………………っは!!>

シャワ「ざざーー」

タオル「ごしごし」

菫の顔「くる」


?「菫…やわらかあったか〜い」ぎゅっ

菫「ゲエェーーー!照!!」

照「そんな悪魔超人がえげつない技を出した時の…正義超人みたいな声を出さないで」むぅ

菫「ちょっな…ナンでお前がここに!?」

照「なんでって?私も菫と一緒…お風呂に入りに来ただけ」

照「そしてたまたまお風呂に入る時間が菫と重なっただけ……」

照<ホントは菫がお風呂に入る時間を見計らって来たのだけど……>


33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:56:25.41 ID:4HQLrfvY0


菫「そ…そうか……」

菫「でもn―――!!?」

菫と背中と照の胸「ぷちゃん」

菫「ちょっ!!?照!?」

照「おもちの大きさでと柔らかさでは松実さんには叶わないけど―――――」

照「他の部分だったら私だって松実さんに負けない位――――」

照「柔らかくてキモチいいよ?」

菫「なっ!?」どきっ

 
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:57:14.39 ID:4HQLrfvY0


菫の躰「にゅる…にゅる…」

菫<――――っく!>

菫<にゅるにゅるして柔らかくて……>

菫<湯船に浸かっている訳でもないのに…肉体(カラダ)が火照って//////―――>


照の手や口「ペチャ…くちゅ…こりこり」

菫「あ…あん……そ…そんなとこ……」はぁはァ


照「菫――――」

照「私はずっと……菫とこうしたかったんだよ?」

菫「や…止めるんだ…照…私は――――」くっ

照「それ以上……言わないd――――」

 
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:58:04.29 ID:4HQLrfvY0


?「ねぇ?」

菫・照「「!?」」ぞわっ


菫「宥!!」

照「松実…さん……」


菫「それに玄さんも…」

玄「お邪魔しますなのです」


宥「ミヤナガサン」

宥「ワタシノスミレチャンニナニシテルノ?」

宥「かな?かな?」


照「それ…私の……」ぼそ


36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:59:07.91 ID:4HQLrfvY0


菫「ゆ…宥……これはだな…別に何でも無いんd――――」

宥「嘘だ!!」かっ!

宥「なんてね」にこ

照「それも私の……」ぼそ


玄<お姉ちゃんがあったかくないのです>

玄<私も…なのですけど……>しゅん


照「松実さん…これは『ただの』スキンシップだよ?

照「元チームメイトとの久し振りの再会だから…それ位いいんじゃないかな?」

宥「……………………」

照「私…菫となら……どんなスキンシップだって取りたいと思ってる」

菫「お…おい照……」あせっ

宥「ふぅん」ゾォ

照・菫「「!!?」」


37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 16:59:56.12 ID:4HQLrfvY0


照・菫<<また強烈な悪寒が!!?>>ゾクゾク

宥「菫ちゃん…宮永さん……」すぅ


宥「アンマリオイタガスギルノハダメダヨ?」ニコォ…


照・菫<<!!!?>>ゾゾゾゾ―――

玄<?>はて?

照・菫の身体「「ガタガタ」」


宥「ふふ…冗談よ?」にこ

菫<宥から底知れぬ…あったかくないモノが……>ぶるぶる

宥「ふふ」にこにこ

照<……此処は色んな意味で流した方がよさそう……>ぶるぶる


 
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 17:00:36.78 ID:4HQLrfvY0


玄「………………スキンシップなら……」ぼそ

玄「……私が幾らでもして上げるのに…………」ぼそぼそ

宥<玄ちゃん――――?>


菫「あのさ照……」

照「何?菫」

菫「いい加減…身体が冷えて来てるから…そろそろ湯船に浸かりたいのだが……」

照「判った…それなら私t――――」


玄「照さん――――」ぐいっ

照「わわっ…」ぐいー

玄「照さんは私とあっちのお風呂に入るのです」ぐいぐいお

照「わっ判ったからその…引っ張らないで」ぐいぐいー


39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 17:10:41.04 ID:4HQLrfvY0


……。


菫「行ったか……」ふうやれやれだぜ

宥「随分と…宮永さんは菫ちゃんにご執心なんだね?」

菫「……久し振りって云う事でテンションが上がったのだろうな……」

菫「だけど…ただ…それだけの事だと思う…だから…宥が考えている様な事はないよ」

宥「ふぅん……」


菫「それよりも宥…」

菫「本当に寒いんだ…先に入らせてもらってもいいかな?」ぶるぶる

宥「あっごめんなさい……私もすぐ行くから先に入ってて」あたふた

菫「ああ…分ったよ…待ってるから」にこ

宥「うん」


40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 17:11:25.41 ID:4HQLrfvY0


湯船「ちゃぷん」


玄「照さん…いくら久し振りに菫さんに逢えて嬉しいからって…おいたは駄目なのです」めっ

照「だって…どうしても抑え切れなかったんだもん……」

玄「照さんが菫さんの事がどれだけ好きなのかは…聞かされてますから……」

玄「二人でご一緒に飯を食べている時も……二人で一緒にお風呂に入っている時も……」

玄「二人で一緒にお布団に入っている時も……」

玄「よくよく聞かされているのです……」

 
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 17:12:08.85 ID:4HQLrfvY0


照「それなら…尚更……」

玄「でも照さん…菫さんは今…お姉ちゃんとお付き合いをしているのです」

照「そ…それは……」

玄「私はお姉ちゃんの事も菫さんの事も大好きですから」

玄「二人にはずっと仲良くしていってもらいたいのです……」

照「で…でも……」


玄「それに…私なら何時でも好きな時にスキンシップをしても―――」

玄「お肌の触れ合い回線を開いてもらってもいいのです……」にこ

照「玄さん……」

玄「えへへ…おもちの大きさなら菫さんにも負けないのです」ぷるん


 
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 17:12:51.72 ID:4HQLrfvY0


別の湯船「ちゃぽん」


菫「はぁ〜色んな意味でほっとしたよ……」ふぅ…

宥「ふふ…お疲れ様でした」

菫「まさか…あんな風に照から迫られるとは思わなかった」

宥「へぇ……」にこにこ

菫「あいつ…高校の時はあんな感じじゃなかったのに……」

菫「プロに入って変な病気でも拗らせたのかな?」はは

宥「でも菫ちゃん…」

菫「ん?」



宥「ちょっと嬉しそうな貌してたよ?」にこ



43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 17:14:03.99 ID:4HQLrfvY0


菫「そっ――そんなことはない」あせ

宥「宮永さんはキモチよかったの?」

菫「う…そ…それは……まぁ……//////……柔らかくって…張りも有って……」

菫「おもちも小振りだけど…その分…弾力が有って……//////って…はっ!?」ばっ

宥「ふぅん…そうなんだ……」しらー

宥「私よりもキモチいいんだ…宮永さんは」


菫「宥…今のは少々意地悪なんじゃないのか?」むっ

宥「ふふ…私…ホントは意地悪な性格なの」

菫「知ってる」

宥「でも…私が意地悪しちゃうのは菫ちゃんだけなの」

菫「それも知ってる」だきよせっ

宥「ふぁっ//////」



44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 17:14:44.84 ID:4HQLrfvY0


菫「でもそれでいい……」

菫「宥の事を宥の全てを知っているのは私だけでいい……」

宥「菫ちゃん……」

菫「それに…私をキモチよくしてくれるのは」

菫「宥……」

菫「君だけだよ」にこ


宥「菫ちゃん……」ぽー

宥「もうっ菫ちゃんが…ちょっとヘタレなくせに…」

宥「とっても格好よくて…すっごく優しくて…あんまりあったかいものだから……」

宥「それがちょっとだけ悔しくて…つい意地悪しちゃうんだからね////////」ぷいっ

菫「それでも全然構わない」

菫「私は宥の…君の全てを受け入れたいんだ……」



45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 17:15:23.87 ID:4HQLrfvY0


宥「菫ちゃん……」す…

菫「宥……」す…


宥と菫の唇「「ちゅ」」


菫「宥…愛してる」

宥「うん知ってる」

宥「私…菫ちゃんの事…愛してる……」

菫「ああ知ってる」


宥・菫「ぷっ」


宥「ふふふ」

菫「ははは」


46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 18:14:44.47 ID:HVbQuKueo
キモいのでそっ閉じ
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:47:43.17 ID:4HQLrfvY0



とある音楽準備室。


菫「だばー」だばだば

直「!?」

直「どっどうしたの菫?急に口から砂糖を大量投下して」あわあわ

菫「よ…よく分らないけど……何故か…あまあまバッカプルは――――」


菫「砂糖爆弾で爆発しろっ!!」


菫「なんてのが急に天啓してきて…こんな事に……でも…もしかしたら――――」

菫「『菫』の名がそうさせたのかもしれない……」

直「!?!?」

直<ま…全く以って意味が判らない……何を言っているの?…菫>





48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:48:52.98 ID:4HQLrfvY0


直<まぁでも…菫が可愛いからいいか>ふむ

菫「そんな事より早く新曲作っちゃおうよ…直ちゃん」にこ

直「うん…そうだね」こく


菫<でも―――――>

菫<私もいずれは直ちゃんとあんな風に……ウェヒヒヒヒ……>


49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:49:53.85 ID:4HQLrfvY0


宥さんの部屋。


菫「…………」こほん

菫「えーこれより…私と宥の松実館新年会を始めたいと思う」

菫「……って」

菫「照!玄さんは兎も角ナンでお前がさも当たり前の様に此処にいるんだ!?」

照「だって…久しぶりの再会だし…それに新年会は皆でやった方が楽しいよっ!」

照「ね?玄さん」

玄「は…はいなのです……」

菫「宥…君はそれでいいのか?」

宥「うん…さっき準備している時に玄ちゃんにお願いされたし……それに…やっぱり人数が多い方が楽しいから」にこ

菫「そうか…まぁ宥がいいと云うのならしょうがないか……」


照「全く菫は心が狭い」ぼそ

菫「なにおう!!」がぁ!


50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:50:34.85 ID:4HQLrfvY0


照「ひっ!玄さんっ!!」ささっ

菫<くっ瞬時に玄さんの背に退避しくさった>ぐぬぬ…

照「菫は相変わらずのぷんぷん」べっ

菫「子どもか!?」

照「衣じゃないよ照だよ」ふんす

菫「……………………」

菫のこめかみ「ぴきっ」


玄「もう照さんは相変わらずなのです」ふー

玄「ごめんなさい菫さん……でも照さんがはしゃいでいるのは……」

玄「菫さんと再会できた嬉しさからなので…赦してあげてほしいのです」ぺこり

玄「ほら…照さんも」

照「…………はい」ぺこり


51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:51:20.96 ID:4HQLrfvY0


菫「ふぅ判ったよ……」

菫「私もあんな再会だったお陰で…少々気が立っていた様だ」


菫「それよりも玄さん」

菫「私は言うのも何なのだが…その…照の相手をして疲れていないかな?」

照「酷い言われよう」ぷぅ

玄「そんな事無いのですよ」きっぱり

玄「照さんはいい子いい子なのです」あたまなでなで

照「………ん」

玄「たまにおいたをする時も有りますけど……」

玄「その時は今日みたいに厳しくしているのです」ふんす


52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:52:05.12 ID:4HQLrfvY0


菫<こ…これで厳しくしている…のだと……>きょうがく!

菫<あまあま過ぎるよ!玄さん!!>

菫<恐らくこのままでは……ある意味…照は社会復帰が出来なくなりそうだ……>


菫<そうなってしまったら…もう玄さんに照を「おまかせあれっ」して貰うしかないな……>

菫<だが…本当にそうなったら…将来的に私は照の義姉になってしまうのか……>

菫<それはそれで…何か複雑ではあるな……>うーむ


宥「―――mれちゃん―――菫ちゃんっ!」

菫「はっ」

宥「そろそろ頂きましょ?すき焼きのお鍋が煮立っちゃうよ?」


53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:52:46.37 ID:4HQLrfvY0


菫「あ…ああそうだな…済まない有」

照「菫何ボーっとしてるの?何考えてんだか」うしし

菫<くっお前の事だよ!!>くそぅくそぅ

菫<…なんて答えると調子に乗るだろうから…言わないでおこう……>ふーふー


………。


菫「皆グラスは持ったか?」

照・玄・宥「「「はーい」」」

菫「では取り敢えず………乾杯!」

照・玄・宥「「「かんぱーい」」」


54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:53:51.03 ID:4HQLrfvY0


すき焼きの鍋「ぐつぐつ」


照の喉「ごくん…ごくごく……」ぷはー

照「でも…どうしてすき焼きなの?玄さんの話だと去年もそうだったみたいだし」

菫「ああ…それはだな…その宥との初めてのクリスマスの時……」

菫「東京ですき焼きを食べたからだよ」

照「クリスマスなのに?」

菫「悪かったな…」ふん

宥「ふふ…私はそう云うの好きだよ菫ちゃん」にこ

菫「有り難う…宥」にこ

照「………………」ぶす

菫「そう言う訳で…クリスマスは東京で関西風を正月は松実館(ここ)で関西風を食べる事にしたんだよ」


55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:54:27.49 ID:4HQLrfvY0


照「ねぇ菫…その…初めてのクリスマスって…高三の時だよね?」

菫「ああ…そうだが……」

照「あの時…菫と松実さんが美味しくすき焼きを食べている時……」

照「私は……一人淋しくケーキを食べてた………」ずーん

菫「……もしかして…やっぱりあの時…洋菓子店から出て来たのって……」はっ!

照「気付いてたんだ……そうだよ―――アタシだよっ」

照「あの時の塩味ケーキの味を忘れる事は出来ない……」どよーん


菫「そ…それは……悪かったな」

照「そう思うのだったら責任とっt――――」


56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:55:02.51 ID:4HQLrfvY0


玄「まぁまぁ照さん…今日はお正月のおめでたい席なのです…楽しくやるのです」

玄「ささーぐいっと」ささ   瓶ビール「とくとく」

照「お…おう……」ぐびぐび

宥「菫ちゃんもあんまり湿っぽくならずに」ささ  徳利「とくとく」

菫「ああ…そうだな」くい


玄「お姉ちゃんもどうぞなのです」とくとく

宥「有り難う玄ちゃん…玄ちゃんもどうぞ」とくとく

玄「有り難うなのです」


玄「そう言う訳(?)で改めて乾杯なのです」

照・菫・宥「「「かんぱーい」」」


57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:55:41.39 ID:4HQLrfvY0



…………………。


照と玄のグラス「「ぐいぐい」」

菫と宥の御猪口「「くいくい」」

照「菫と松実さんは日本酒派なの?」

宥「うん…私は燗で菫ちゃんは冷やをよく呑んでるの」

照「結構呑むんだ?」

菫「そんな事は無い…ゆっくりちびちびやる位だよ」

菫<まぁ二人で一升位は呑むけどな>

宥「そう云う照と玄さんはビールなんだな」

玄「そうなのです。私も照さんも専らビール党なのです」ぐびぐび

宥「熱燗あったか〜い」くい


58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:56:37.35 ID:4HQLrfvY0


……………。


照「そんな事より!!」どん

菫・宥・玄<<<!?>>>びくっ

菫「いきなりどうしたんだ照?」

照「どうして菫はプロに入らなかったのさ!>ひっく

菫「どうしてって…私は最初から進学を望んでいたから……」

菫「それに私にはまだプロでやっていく実力(ちから)は無いよ」

照「そんな事は無い。高校の時もプロのスカウトが来てたし……」

照「実際に去年のインカレの牌譜を見せて貰ったけど」

照「今のままでも十分やっていける……現役のタイトルホルダーが言うのだから間違いない」


59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:57:18.93 ID:4HQLrfvY0


菫「既にトッププロで在る照に…お墨付きが頂けるのは大変有り難いが……」

菫「少なくとも大学を出るまではプロになる気は無いよ」

菫「それに私はダブルス向きだしな」

照「それなら私と組めばい―――」

玄「照さん…菫さんのパートナーはお姉ちゃんなのです」

玄「それに私と照さんは…今年タイトルを獲ったらダブルスを組む事になっているのです」ふんす

宥「そうなの?」

玄「はいなのです。もうコンビ名も≪ノワール・テンペスト≫と決まっているのです」ふふん


菫「何だ…もう決まってるんじゃないか?」

菫「それに私のパートナーは宥以外考えられない」きっぱり

宥「菫ちゃん……////」ほわ

玄「実際に菫さんとお姉ちゃんは去年のインカレのダブルスのチャンピオンなのです」ふんす



60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:58:11.20 ID:4HQLrfvY0


照「くっ………」

照「それはいいとしても…聞いた事もない様な大学に入るなんてどうなのさ」ぐび

菫「お前…大坊大知らないのか?」

照「そんな学校…菫が入るまで知らなかった…少なくても麻雀の強豪校じゃない」

菫「確かに創立してからそんなに経って無いし……麻雀に関しても今まであまり実績も無い無名校だったけど」

菫「自分を売り込む就職指導、徹底的な適正指導で……今…最も就職内定率が高くて有名な所なんだぞ?」


宥「それに『真夏の夜のIN夢祭』って言う学園際も有って……」

宥「大学のイベントとしては最大級の規模のイベントなのよ」

宥「ふふ…顔にペイントする人もいたりしてとっても面白いの」


照「よく分らないけど……そうなんだ……」

玄「ペイント……何かとっても面白そうなのです」ふ〜む


61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 18:58:47.03 ID:4HQLrfvY0


菫「それにな…今度の国会で成立するのが確実なIPS細胞による出産の認可と……」

菫「それに伴う、同性間の婚姻の合法化だってな……」

菫「そこまで実用化に漕ぎ着けたのは…ウチの大学の研究チームの功績なんだ」


宥「少子高齢化の歯止めが効かないのと…移民を受け入れる位なら……」

宥「同棲婚を認めた方がいいっていう…日本人的考え方もあっての成立何だろうけど……」


菫「学長が何故かこの研究に特に力を入れていたみたいでな……」

菫「何にしても…有り難い事だと思うよ」


照「ふ〜ん…そうなんだ……」

玄「何だかよく分らないですけど凄いのです!」


62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:00:06.73 ID:4HQLrfvY0


菫「それに麻雀だって…私と宥が入る頃から力を入れ始めてだな、去年のインカレでは……」

菫「団体2位・個人3位・ダブルス優勝とそれなりに結果を残している」

玄「お姉ちゃんと菫さんと…それに晩成の小走さんが入ってから急に強くなったのです」

宥「小走さんが一緒の大学って知った時は驚いたけど……彼女インターハイの時よりも更にずっと強くなってて驚いちゃった」

菫「ああ…インカレで個人3位に入ったのもやえだしな」

菫「やえは…ああ見えて努力家だから…私も彼女に教えられる事が多いよ」


宥「…………………」じー…じとー

菫「ん?どうしたんだ…宥?」

宥「《やえ》?菫ちゃん何時から小走さんの事を『名前』で呼ぶようになったの?」ひく

菫<はっ!?>びくっ

宥「つい最近まで…小走さんって呼んでいたのに?」

菫「そ…それはだな……」たらたら



菫の頭の中「ほわんほわんほわん」


63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:01:19.57 ID:4HQLrfvY0



大坊大学麻雀部部室。


やえ「ええ…っと…ここはこの牌を捨てて―――」

菫「小走さん」

やえ「ひゃっ」びく

やえ「なんだ弘世さんか…吃驚したじゃないの」もうっ

菫「ああ…済まない驚かせる心算はなかったんだ」ぺこ

菫「でも小走さん…今日も居残って牌譜の研究をやっているのか……」

やえ「ええ…少しでも上手くなりたくて」

菫「インカレ個人3位に入ったのに殊勝なんだな」かんしん

やえ「……貴女はインターハイの団体で何度も日本一になっているけど……私の出身校の晩成も奈良ではずっとトップで全国の常連だった……」

やえ「だけど私が3年の時のインターハイで松実さんの妹さんに打ち負けて……」

やえ「結局…そのまま流れに乗り切れずに負けてしまったの……」

菫「小走さん……」



64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:02:19.43 ID:4HQLrfvY0


やえ「私は王者としての矜持があった……でも」

やえ「同時に奢りもあって……その所為で負けてしまった部分もあると私は思ってる」

やえ「今思うと恥ずかしい話なんだけどね……」ふふ

やえ「だからもう奢らぬ様…流されぬ様…少しでも地力を上げたいの」

やえ「私が麻雀では無名に近いこの大学に入ったのは…大学のランクとか評判と云うのもあるけれど……」

やえ「やっぱり此処で…一からやり直したかったと云う事もあったの」

やえ「まさか…その麻雀部に貴女と松実さんがいるとは流石に思わなかったけど……」

菫「君は……本当に努力家なんだな」

やえ「私は私のやりたいようにやっている…ただそれだけよ」にこ

菫<――――――!>どきっ

菫<い…今まで気付かなかったけど…小走さんって…か…可愛いんだな……>どきどき


65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:02:58.40 ID:4HQLrfvY0


…………。


やえ「えーっとここは…どうしようかしら?」ふむ

菫「ここは―――」す

やえ<――――!?私の手に弘世さんの手が重なっt――――>

菫「こうした方がいいんじゃないかな?」にこ

やえ<細長くてすらっとした白い指……それにとても凛々しい顔立ち……>どきどき

やえ「そ…そうね流石…全国優勝校の白糸台の弘世 菫さんね」どきどき

菫「今は君と≪同じ≫大坊大麻雀部の弘世 菫だよ……」にこ

やえ<――――――――!!!/////////>どきーん

やえ「うん……ねえ弘世さん」どきどき

やえ「同じチームメイトとして…これからは菫さんって呼んでもいい……かな?///////」かぁ

菫「ああ…勿論だとも…私の事は好きなように呼んでくれればいい」

やえ「有り難う…私の事もやえって呼んでね//////」

菫「ああ…分ったよ……やえ」にこ

やえ「うん…菫さん」にこ



66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:03:48.92 ID:4HQLrfvY0



菫の頭の中「もわんもわんもわん」


菫の顔「ぽー///」

宥「……………」じー

菫「はっ」びくっ

菫「と…特に意味は無いよ…たまたま練習中に少し話をしただけだよ」あせ

菫「それにチームメイト何だから…名前で呼んだって何もおかしい事はない」うむ

宥「ふ〜ん……ねえ玄ちゃん……」

玄「はい?何ですかお姉ちゃん?」

宥「もしかしたら今度…海亀のスープを作る事になるかもしれないから……作ったら食べに来てくれる?」ニコォ

菫<――――――――――――!?>びくっ

玄「海亀のスープですか?亀さんを食べちゃうのですか?」

宥「ええ…もしかしたらだけど……ね」

玄「うーんちょっとかわいそうな気もするのですが……食べた事無いから…ちょっと食べてみたいのです」わくわく

宥「もしかしたら…だけど……ね…」ちら…にこぉ


67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:04:37.74 ID:4HQLrfvY0



菫<!!>

菫<…………………こ…これからは言動に気を付けよう……>


菫「ここ二年で実績も上げたから新入生も有望株が入って来るだろうから去年より面白くなるよ」うむ

宥「そう言えば憧ちゃんも大坊の麻雀AOで受かったって言ってた」

菫「憧ってあの阿知賀の中堅で…去年の新年会に大将だった子と一緒に乱入して来た?」

宥「乱入って…ふふ…ええ…新子 憧ちゃん……とってもしっかりした子よ」

菫「ほう…あの時の子か……それは楽しみだな」

宥「試験前に私によく試験の事を訊いたりしてたし」

玄「でも憧ちゃんもだいぼーなんて驚いたのです」ほえ

宥「ええ…何でも就職に有利だから決めたって言ってたよ」

玄「しっかりと云うよりも…ちゃっかりなのです」

菫「でも…まぁ…それに今年は堯…渋谷も上がって来るだろうし……かなり期待できそうだな」ぐっ



68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:05:09.58 ID:4HQLrfvY0


宥「渋谷さん…か……」

菫「ん?どうした宥?」

宥「ううん…何でも無いよ?」

宥「何でも…ね……」

照「渋谷って渋谷 堯深さんの事?」

菫「ああ…そうだが」

照「ふーん…渋谷さん…わざわざ菫を追っかけて同じ大学にしたんだ……」

菫「照まで含みの有る言い方はやめろ」おいこら

照「別に」ふい

宥「…………………」ふんふむ


69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:05:46.02 ID:4HQLrfvY0


菫「いやいやいや!お前達の思っている様な事は一切ないぞ!!」

照・宥「「ホントに?」」

菫「ああ…ホントだって」

宥「じゃあその胸に訊いてみて?」

菫「えっ!?わ…わかったよ……」


菫の頭の中「ほわんほわんほわん」


70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:06:41.14 ID:4HQLrfvY0


大坊大麻雀部部室。


堯深「菫さん…お茶どうぞ……」

湯呑「コト」

菫「ああ…有り難う渋谷」にこ

堯深「先輩…あの……」

菫「ん?どうした?」

堯深「もう…二人きりの時は名前で呼び合う約束じゃ無かったですか?」

菫「そうか…そうだったな……」

堯深「ええ…そうですよ」にこ

菫「だが…白糸台の時は名前で呼んだ事など無かったから…少し言い辛くてな」

堯深「そうですか……」

堯深「それでは…慣れるまで沢山呼んで貰いますからね」

菫「……う…わ…分かった…その…堯深」もじ…

堯深「はい…菫さん」にこ


71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:07:21.54 ID:4HQLrfvY0


菫「でも…正直に言って驚いたよ…まさか渋…堯深がここに入って来るなんてな」

堯深「そうですよ…貴女が居たからここを選んだんです」

菫「え…そ…それって……」

堯深「私は白糸台(あ)の時から…既に……」

菫<み…耳元に……息が……>ぞくぞく

堯深「私の心は……貴女の矢にシャープシュートされていたんです」ぼそ

菫<!?>

菫<って言うかシャープシュートって……>

堯深「だから次は私が――――」ぼそ

堯深「貴女をハーベストさせて頂きすからね」にこ

菫<!?>


72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:07:50.88 ID:4HQLrfvY0



菫の頭の中「もわんもわんもわん」


菫「………やっぱり…無い!!」きっ…ぱり

宥・照「「…………………」」じとー

宥・照<<目が泳いでいるんですけど……>>


73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/17(日) 19:08:28.54 ID:4HQLrfvY0


菫「そそっ…そうだっ!有望な新人と云えば、照…お前の妹さんはどうなんだ?」はっ

照「咲の事?」

菫「ああ…確か去年のインターハイの個人で優勝したんだろ?」

照「うん…そうみたいだけど」

菫「やっぱりプロに行くのか?」

照「ううん…咲は進学するみたいだよ」

菫「へぇ意外だな…てっきりプロになると思っていたよ」

照「彼女は彼女なりの考えが有るみたいだから……」


74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/17(日) 22:31:01.68 ID:6Pm8L3Yl0
なんとも言えない雰囲気のssだな・・・
すごく抵抗を感じる
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/18(月) 03:33:32.70 ID:vwF4a43ro
これ、VIPでやって完結したやつだろ
なんで終わったものをわざわざここで立て直してるんだ。どういうつもり?その意図は?
ま、VIPで読んだ時はキャラが気持ち悪く改変されていてお気に入りを穢されたような不愉快さを憶えたからあえてこっちでも読み進めるつもりは毛頭ないからいいけど
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 06:39:08.46 ID:f2TIPof90


とある長野に在る神社。


咲の掌「ぱんぱん」

咲の頭「ぺこり」

京太郎「初詣も終わったし…おみくじでも引きに行くか?咲」

咲「うん…」ぎゅっ

京太郎「わっいきなり腕に抱き付くなって////」

咲「えへへ…だって寒いんだも〜ん」ぎゅぎゅ

京太郎「さいですか……」

咲「京ちゃんは…こういうの嫌?」じっ

京太郎「うっ……い…イヤじゃねぇけど……」

咲「じゃあ…もっとぎゅっとしてもいいよね?」ぎゅ〜

咲「京ちゃんあったか〜い」



77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 06:40:10.20 ID:f2TIPof90


京太郎「全く我儘お姫様め」こら

咲「えへへ…昔からお姫様はちょこっとだけ我儘と決まっているのです」ふんす

京太郎「はいはい…判ってますよお姫様。どうぞ御好きな様にして下さいませ」

咲「うむ…良きに計らえ」

京太郎「ぷっ…あはは」

咲「えへへ」


咲「それで京ちゃんは何をお願いしたの?」

京太郎「何って…そりゃあまあ…今度の受験で大学に受かります様に…だよ」

咲「それだけ?」じ…

京太郎「うっ…まあ…あとそれだ…咲とずっと一緒に居られますようにって……言わせんなよ恥ずかしい//////」



78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 06:41:03.18 ID:f2TIPof90


咲「嬉しい……私も京ちゃんと一緒の大学に入って……」

咲「ずぅっと一緒に麻雀が出来ますようにって……お願いしちゃった//////」てへ

京太郎<微妙に違う気もするけど…まあいいか……>


京太郎「でも…本当に良かったのか?プロ入りの話を蹴って進学なんて……」

京太郎「インハイチャンピオンなんだから…引く手数多だったろうに」

京太郎「まあ…麻雀AOであっさり大学合格したのは羨ましいけどさ……」はぁ

咲「正直…あんまりプロ入りに興味は無いし……」

咲「それに…もしプロになるなら…京ちゃんと一緒に混合ダブルスでやりたいの」

京太郎「え?」きょとん

咲「大学の対局には混合ダブルスもあるし……」

咲「もし…私をプロにしたいのだったら―――」

咲「京ちゃんもプロになれるくらいに頑張らないとだよ」ふふん



79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 06:42:27.20 ID:f2TIPof90


京太郎「おいおい…責任重大だなぁ……」

京太郎「宮永 照と並ぶ麻雀界の若き至宝の行く末は俺に掛かっているのか……」

咲「だから絶対に槓東大学に受からないとダメだよ?京ちゃん」

京太郎「お…おう……」

京太郎<何だろう…この妙に感じる…ずっしりとした重さは……>ずーん


京太郎「あの…もし万が一落ちたら……」

咲「その時は私も合格辞退して京ちゃんと同じ大学に入るよ」

咲「そんなの当たり前だよ?」にこぉ

京太郎<―――――――!?>ぎょっ

京太郎<お…俺は…あらゆる意味で退路が無いのか……>ぞおっ

京太郎<でも…俺はそんな咲の事を好きになったんだから…腹を括るっ……しか無いな……>うん…



80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 06:44:10.31 ID:f2TIPof90


京太郎「でも…咲がこんなにアマデレだったなんて…付き合うまで微塵も思わなかったよ」

京太郎「引っ込み思案で…てっきり恋愛には疎い文学少女なんだと思っていたんだけどな」

咲「京ちゃん…文学少女はね……」すっ

咲「いつだって恋愛小説みたいな恋愛をしたいって夢見てるんだよ?」にこ

咲「だから私はお姫さまで京ちゃんは王子様なんだからね」

京太郎「そ…そうか……」

咲「うん」


京太郎「でも俺は…お前の横にお前のパートナーとして並び立てられるのかな……」

咲「京ちゃんなら大丈夫だよ。麻雀だってたくさん練習して……」

咲「去年はあとほんの少しで県代表になれる所まで強くなったもん」

咲「だから大丈夫…私と一緒に頑張っていこうよ」にこ

京太郎「ああ…そうだな……これからもよろしくな咲姫」はは

咲「うん…よろしくね王子さま」ふふ


81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 06:45:08.77 ID:f2TIPof90


咲「今…TVとかでIPS細胞で子どもがどうとか……」

咲「同性同士の結婚がどうとか云っているけど……」

咲「私達にはかんけー無いよね京ちゃん?」

京太郎「ああ…そうだな」

咲「女の子は男の子と男の子は女の子とお付き合いして……結婚して…子どもが出来て…家族になるのが当たり前の事なのにね……」

京太郎「人や社会には色々な事情が有るのさ」

咲「京ちゃん……」

京太郎「ん?」


咲「私…早く結婚して子どもを作って……子どもが二人出来たら…家族で楽しく麻雀を打つって云うのが夢なんだ」

京太郎「そ…そうなのか……」

咲「だから京ちゃん……ずうっと一緒に頑張っていこうね?」ニコォ

京太郎「お…おう……」

京太郎<二年前の新道寺の人じゃないけど…もう既に俺は咲の鎖に雁字搦めにされている様な気がする……>ゾク



82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 07:01:47.01 ID:f2TIPof90



とある長野に在る神社の物陰。


和「……………咲さん……」じー

優希「…なぁのどちゃん…別にこんな処でこそこそしなくてm――――」

和「…………………………」ぶつぶつ

優希「のどちゃん?」


優希「どうしたんだじぇ――――――――」


83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/18(月) 07:02:15.56 ID:4HiSsDAOo
なんだクソスレか
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 07:03:40.98 ID:f2TIPof90


和「IPS IPSIPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS

IPS IPSIPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS

IPS IPSIPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS

IPS IPSIPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS

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IPS IPSIPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS

IPS IPSIPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS

IPS IPSIPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS IPS」ぶつぶつ


 



85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 07:05:43.82 ID:f2TIPof90


優希「!?」ゾワワワワ―――

優希「の…のどちゃん……」おののき


優希<の…のどちゃんがナニかに取り憑かれたかの様に……>

優希<いや…むしろ…IPS教の熱心な信者みたいになってるじぇ……>どしたのわさわさ

優希<でも念仏とかと云うより…寧ろ………>

優希<呪詛の言霊を紡いでるみたいだじぇ……>ゾゾ…


和「ゆーき」

優希「はひっ」

和「ゆーきはこのままでいいのですか?」

優希「のどちゃん何がだ?」



86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 07:06:57.75 ID:f2TIPof90


和「須賀君の事です」

優希「―――――――」

和「このまま咲さんに獲られたままでいいのですか?」

優希「獲られたって…のどちゃん……別に私はきょうたろーの事なんt―――」

和「好きなんでしょう?須賀君の事が……」


優希「そ…それは……でも…きょーたろーは咲ちゃんを選んで……」

優希「咲ちゃんもきょーたろーを選んで……」

優希「正直…ちょっと悔しいけど…あの二人はお似合いだじぇ……」ははは…



87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 07:08:09.20 ID:f2TIPof90


和「ゆーき……」

優希「の…のどちゃんは…諦めてないのか?」

和「はい」きっぱり

和「その為に私は咲さんと同じ槓東大学に決めましたし……」

和「いざとなったら私のIPS細胞を使って…力ずくで咲さんを孕ませる覚悟です」きっぱり


優希「のどちゃん…言ってる事はよく判らないけど…絶対に許されない事だと云うのだけは判るじぇ」

和「いずれ許される時が来ますから」かくしん

優希「………………」

優希<のどちゃん…おそろしい子だじぇ……>がたがた


88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/18(月) 07:08:56.04 ID:f2TIPof90



優希「そ…それはそうと…私達の代はみんな東京の大学なんだな」

優希<取り敢えず話を変えないとやばい気がするじぇ>

和「そう言えばそうですね……先輩方…竹井先輩と染谷先輩は地元の国立ですし…見事に分れましたね」

和「そう言えばゆーきが受かった大学は何て云いましたっけ?」

優希「池創大学だじぇ…麻雀AOで受かったのだ」えっへん

和<池創大学……誰でも行けそうな大学名ですね……>

優希「あと風越の池田センパイもそうだじぇ」

和<あっ…確か穏乃の受かった大学も同じ名前でしたね……(察し)>

和<名は体を表すとはこう云う事を言うのかもしれませんね……>ふむ なっとく


和「大学は違いますけど同じ東京ですし…今後ともよろしくお願いしますね。ゆーき」ぺこり

優希「お…おう……こちらこそよろしくだじぇ…のどちゃん」ぺこり

優希<願わくは…のどちゃんがこれ以上おかしくならない事を祈るばかりだじぇ>




89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/18(月) 10:09:06.56 ID:wbLNTAuKo
もはや原型をとどめていない菫とか
この和とか咲のキャラクターたちを貶める為にやってるの?
はっきりいって胸糞悪いですね
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/18(月) 11:40:27.08 ID:OdRt2AMAO
とりあえずお前ら、十分キモイから黙れ
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/18(月) 16:19:31.50 ID:T+kaU1hqo
最初の辺りのssは良かったんだが確かに迷走してる感はあるんだよなぁ
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/18(月) 23:05:22.22 ID:1Lj8tC3Yo
前スレなんなん?
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/19(火) 00:20:15.53 ID:u9cIO5Sbo
前作とやらの案内も無く
説明も無いまま作者の脳だけが分かっている設定に沿って最初からキャラが暴走
しかしなぜか読者がその設定をよく知り理解している前提で話を進めているように思える

これじゃ読者は戸惑うばかりだし
積み重ねがないから原作からかけ離れたキャラを見て違和感をおぼえるだけ

気持ち悪いとか抵抗があるとかの感想もあながち間違いじゃないと思うが?
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/19(火) 01:36:35.53 ID:OQVtzEgao
京太郎出すなら最初に書いといてもらえませんかね?
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 08:42:36.80 ID:BbtZQ4eU0
某所で立てたのがぶつ切りになってしまい、どうにもすっきりしない為、立て直させて頂いております
色々考える所も有るとは思いますが、出来るだけ早く終わらせますので、よろしくお願いします
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 08:44:49.53 ID:BbtZQ4eU0


宥さんの部屋。


玄「照さんの妹さんとは私が高3の時のインターハイの個人決勝で打ったのです」

玄「とっても強かったですけど…どうにか抑えられたのです……」

照「咲の嶺上 開花の花弁には刃が付いてる」

照「その咲を抑えられただけでも玄さんは凄い」

玄「えへへ…照さんありがとうなのです……でも…結局優勝は龍門渕さんに獲られちゃいましたけど……」

菫「龍門渕大の≪コキュートス・ノーブル≫龍門渕 透華か……昨年のインカレでは団体戦で随分苦しめられたな……」

菫「そして…今年のインカレ個人優勝予想の大本命」

宥「うん…本当に強かった……そして冷たかった………」ぶるぶる

玄「お姉ちゃんと対極の相手との対局なのです」どやっ

照・宥・菫「「「………………」」」真顔×3

玄さん「……………………………」


97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 08:45:59.61 ID:BbtZQ4eU0


菫「と…とにかく……」こほん

菫「龍門渕 透華と天江 衣……この二枚看板を要する龍門渕大は今年もやっぱり脅威だよ……」

宥「うん……」

菫「それに…今年は照の妹さんも出て来るだろうし…一筋縄ではいかないだろうな……」はぁ

宥「でも……大丈夫だよ菫ちゃん」

宥「私達のチームには小走さんも…渋谷さんも……それに菫ちゃんもいる」

宥「そして沢山の麻雀部の皆がいる……」

菫「宥……」

宥「皆が力を合わせれば……どんなに強い相手にだってきっと勝てるよ……」にこ

菫「ああ…そうだな宥」にこ

宥「うん」


玄「お姉ちゃんいい事言うのです」かんどー

照「……………………」ぶす

照<面白くない>


98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 08:48:21.99 ID:BbtZQ4eU0


照「さて…どうだかね」ふい

菫「どうだかって…照……」はぁ

菫「そう云うお前はどうなんだ?」

照「どうって…何がさ?」

菫「今度…大阪で対局があるって言っていたけど…何時からなんだ?」

照「えっ?ああ…明日からだけど」しれ

菫「明日?」

照「うん」

菫「明日からだって言うのに…すき焼き…はいいとして……」

菫「そんなにたくさん呑んで大丈夫なのか?」


照「大丈夫…対局するのは夜からだし……」ひっく


99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 08:49:18.32 ID:BbtZQ4eU0


菫「まぁタイトルホルダーの現役のトッププロの先生がそう云うのならいいけど……」

菫「そんな余裕ぶっていると足元掬われるぞ?」

照「大丈夫…私はいつでも麻雀モードに切り替われるから」どや

菫「そうか…そこまで云うのなら何も云うまいよ……」はぁ


菫「まあいい…でもお前今度『女王』位に挑戦するんだろ?」

照「うん」ひっく

菫「確か今の女王って……」

照「うん…三尋木先生だよ」うぃ〜

菫「三尋木プロって言えば高火力のゴールドハンドに打点王……更には日本代表と云う有名な実力者だろ?」

菫「そんな相手に勝てそうなのか?」


100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 08:51:09.62 ID:BbtZQ4eU0


照「勝てる…ってまだ挑戦権も無いんだけど……」

玄「だいじょーぶなのですっ!」

宥「玄ちゃん……」くい

玄「三尋木先生の火力は確かに凄いですけど……」

玄「その分…装填に時間が掛かるのです」

照「うん…先ずは先手必勝…速攻で相手の出鼻を挫く……」

照「それから相手の体勢が整う前に押し切って終えばいいのです」

玄「照さんは徐々に火力を上げるタイプですから……」

玄「短期決戦なら三尋木先生との相性はいい筈なのです」

菫「ほぅ……流石に考えているんだな」

宥「玄ちゃん…流石プロの雀士さんね」かんしん

玄「いやーそれほどでも〜」てれてれ


101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 08:57:12.15 ID:BbtZQ4eU0


照「私は寧ろ年末の鳳凰戦の方が気懸かり……」

菫「どうしたんだ?珍しく弱気な発言だな」

照「まだ参戦して来るのかも判らないけど……」

照「今年プロ入りする新人の中に…注目している人がいる」

菫「へぇ妹さんは違うし…大星もプロ入りする話は聞いていないしな…一体誰なんだ?」

照「玄さんも松実さんも居た阿知賀の監督の赤土 晴絵先生」

宥<―――――!>


照「玄さんに彼女の事を『色々』と聞いて気になった事が有ったから調べてみたけど……」

照「実力や勘の良さも確かだけど…それ以上に彼女の一番の武器は――」

照「その洞察力の高さに在ると思う」

菫「…………ん…ああ洞察力……成程な……」ふむ

照「菫がインターハイで松実さんに悉く躱されていたけど……」

照「あの時……本人でさえ気付いていなかった菫のクセを見付けたのは赤土先生なんじゃないかな?」



102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 08:58:09.84 ID:BbtZQ4eU0


宥「うん…その通りだよ…宮永さん」こく

宥「私ではとても見付けられなかった……」

照「実は…私も未だに判らない……ねぇ菫…結局どんなクセだったの?」

菫「ああ……それはだな……って言えるか!?」

菫「私も見付けるまで…相当な苦労したんだ……」うう…

菫「一応直した心算だけど…また無意識にやりかねないからな」

菫「誰であろうと迂闊には言えない」うむ

照「ちぇっ菫のケーチ」べ

菫「何とでもいえ」ぷい

宥「ふふ……」


103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 08:59:17.95 ID:BbtZQ4eU0


宥「でも…それだと阿知賀の麻雀部の顧問は誰がやるのかな?」

玄「それなら…だいじょーぶなのですお姉ちゃん!」ふんす

玄「なんと!来年度から灼ちゃんが、臨時の顧問として来てくれるのです」どや

玄「この前…対局でこっちに来た時に灼ちゃんに逢って…このお話を聞いたのです」

玄「その時に灼ちゃん「ハルちゃんの足枷になるモノは私が全て引き受けるって」言っていたのです」

宥「そうなの?でも…灼ちゃんはまだ学生だった筈だけど……」

玄「はいなのです…でも灼ちゃんは龍局大の奈良キャンパスに通っていて…阿知賀から近いのです」

宥「そ…そう云う意味じゃ……」

 

104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:00:06.86 ID:BbtZQ4eU0


玄「難しい事はよく分らないですけど…とにかくだいじょーぶらしいのですっ」ふんすっ

宥「お…おう……」

菫「でも…どうして照は赤土監督が鳳凰戦に出て来ると思ったんだ」

照「それはまず…今年4月からのデビューだから……」

照「タイトルの挑戦をするには…最短でも年末の鳳凰戦くらいしか間に合わない」

照「実際…私が鳳凰に挑戦したのも…とにかく早く結果が欲しかったから」


105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:01:57.98 ID:BbtZQ4eU0


宥「赤土さんは明確な目標が有ってプロ入りを決めたって事?」

照「うん…松実さんは知っているでしょ?赤土先生が今までプロにならなかった――――」

照「いえ…なれなかった理由を……」

宥「――――――!もしかして……」

照「うん」こく

照「≪雀聖≫小鍛冶 健夜……赤土先生は恐らく―――」

照「小鍛冶先生の持つ雀聖位を彼女から奪い戴く事が目標なんだと思う」

照「小鍛冶先生は永世七冠の称号を与えられているけど……」

照「唯一永世位を固辞したのが雀聖位」

照「それは彼女が雀聖は現役最強の雀士が戴くべきだと思っているから…言うなれば他の七冠は彼女にとっては…おまけみたいなものに過ぎないの
だと思う」

照「だから赤土先生にとって小鍛冶先生から雀聖位を奪い取る事は……彼女にとってそれが自身のそして…雀士としての矜持とけじめ何だと思う」

照「小鍛冶先生と赤土先生に差が有るとすればそれは天運……実力的にはそれ程遜色は無いと…私は思ってる」





106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:02:54.70 ID:BbtZQ4eU0


照「だから彼女はその差を少しでも埋める為……その為に出来るだけ早く結果と自信を得たい筈……」

菫「お前は…その為の踏み台って事か……」

照「そう云う事…でも…悪いけど私だってそう簡単には踏み台に何かならない」

照「もし彼女が踏み込んできたら…むしろ大きな壁になって立ち塞がってあげるつもり」

照「プロの先輩として…一人のタイトルホルダーとして」

玄「ううー照さんに赤土先生……どちらにも勝ってほしいのです」あうあう

 
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:03:59.15 ID:BbtZQ4eU0



宥「私は赤土先生に勝ってほしい…あの人が居なかったら私達は全国に行けなかったし……」

宥「何よりも菫ちゃんと出逢う事が出来なかったしね」にこ

菫「宥……」

照「むむー」むっ

照「益々負けられなくなった」ぐっ

宥「………………」ちら…くす

照「―――――――!!」ぴきっ


宥と照の視線「バチバチ」


玄「うっうー火花が散っているのに…ちっともあったかくないのです」おろおろ


108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:09:11.81 ID:BbtZQ4eU0


………………………。


照「やっぱり菫は今すぐにでもプロになるべきっ!」ひっく

菫「うおっ!?なんだいきなり?」びくっ

照「それで私と同じチームに入って一緒になるべき!!」ひっく

菫「プロプロって簡単に言ってくれるけど……」

菫「誰もがお前みたいに簡単になれるものじゃないんだよ……」はぁ

宥「宮永さん酔ってる…あんまりお酒強くないのかな?玄ちゃん」

玄「そうですね…あんまり強くは無いですけど……今日はいつもより呑んじゃっているのです」ふぅ〜む

菫「それに宥の事もある……」

照「だったらしょうがないから松実さんと一緒に入ればいい」ひっく

菫「しょうがないって……それに宥は多分プロになる気は無いよ」

玄「そうなのですかお姉ちゃん?」

宥「うん……旅館の事が有るから……大学を決めたのもその為だし……」

玄「お姉ちゃんとっても上手いのに勿体無いのです……」しゅん

宥「そう…かな……」



109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:10:04.77 ID:BbtZQ4eU0


照「だったらフリーでやればいい」

宥「フリー………?」

照「チームの所属せずにフリーのプロになって出られる時に出ればいい」

菫「………………………」

玄「そうなのですっ!それがいいのですお姉ちゃん!!」ぱぁ

宥「……でも…その……」

玄「プロの世界に興味は無いのですか?」

宥「そ…そんな事は…ない……けど……」

玄「だったr――――――」


菫「その話は…今はいいじゃないか…宥も混乱してるし」

玄「あっ……ごめんなさいです…お姉ちゃん」しゅん

宥「ううん…いいのよ玄ちゃん」にこ


110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:16:34.01 ID:BbtZQ4eU0


………………。


照の煩悩「もんもんもんもん」

照の理性「ぷち」

照「ええいっ!」

照「もう――――///////」ひっく

菫「?」

照「もうガマン出来ない――――――!!!」がばっ

菫「うおっ!お前はコーンフレーク好きの虎か!?」

照「虎姫だけに」どやっ

菫のこめかみ「ぴきっ」

菫「っていうか!酒くさっ呑み過ぎだぞ照!!」

照「菫は私の旦那!!」ぎゅー

菫「嫁じゃないのか!!」がーん

菫「じゃないよ!!おいっ照!やめろって!!」ばたばた

照「もう離さない!今まで抑えていたけどもう抑え切れない!!」

菫「アレで抑えていたのか!?」

照「ずっと…ずっと好きだった…ううん…今もやっぱり好き」


菫「だ…だからって…それに宥の目の前でn――――――」ちら





111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:17:38.43 ID:BbtZQ4eU0


宥「ミヤナガガサン……」ゴゴゴゴゴ……

宥「オイタハd――――」はっ

宥「玄ちゃ――――」

玄「…………………」ふるふる

宥「玄ちゃんはいいの?」

玄「いいのです……照さんは…ずっとずっと菫さんの事が好きなのです」

玄「その照さんの想いを妨げる事は―――私には…出来ないのです――――」じわ…

宥「そこまで宮永さんの事……」

玄「はい…好き…大好きなのです……」にこ…ぽろ


玄「だから――――」ふるふる

玄「大好きな人の『好き』は――――」ぽろぽろ


玄「えへへ……見守っていてあげたいのです――――――」にこ


112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:20:45.58 ID:BbtZQ4eU0


宥「玄ちゃん……」

宥「………………」すっ

菫「玄さん………宥……」


照「菫!私は菫だk――――」

菫「照…お前…今まで何をしていた?何を感じていた?何を見ていた?――――」

照「えっ?」


菫「この―――――」くわっ!


菫「この大馬鹿者がーーーーーー!!!!」

菫の掌と照の頬「「ばちこーーーーーーん!!!!!」」



照「ちょぼらうみょぽみ!!!!」

照「このSSは出来損ないだ。読めないよ!!!」

照の身体「どしゃっ」


113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:22:42.41 ID:BbtZQ4eU0


宥「!?菫ちゃん―――」

玄「照さん!!」


照「菫……?」

菫「お前……お前は一体何処までアホなんだ?」

菫「目の前に…すぐ傍に――――」

菫「お前をこんなに慕っている……」

菫「お前には…余りにも勿体無い……」

菫「私なんかよりもずっと素晴らしい女性(ひと)がすぐ傍に居てくれているって云うのに――――」


114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:23:37.24 ID:BbtZQ4eU0


菫「お前の目は――――」すぅ

菫「節穴かーーーーー!!!!!」ばーん

照「!?」はっ


玄「照さん……」すっ

玄「だから…おいたはダメって言ったのです」めっ

照「玄さん……」ひりひり


玄「ごめんなさい菫さん…でも…照さんは今までずっと菫さんの事を想い続けていたのです」

玄「私はずっと傍らに居たから…照さんの想いがどれ程のものなのか判るのです」

玄「だから……そんな照さんを許してあげてほしいのです」ぺこり

菫「玄さん……」

宥「玄ちゃん……」

照「…………………」


115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 09:25:29.27 ID:BbtZQ4eU0


照「……ちょっと酔ったみたい……トイレに行って来る……」すく ふら…

玄「あっそれなら私m――――」

菫「いや…私が付いて行こう」すく

菫「玄さんにはここで待っていてほしい」

玄「判ったのです……」こく

宥「行ってらっしゃい菫ちゃん…宮永さんも……」

菫「うん…行って来る」


照「…………………」ふらふら


116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:28:46.45 ID:BbtZQ4eU0



宥「玄ちゃん……」

玄「えへへ…お恥ずかしい処を見せてしまったのです」

宥「何時から宮永さんの事を好きになったの?」

玄「私が照さんのチームに入った時……照さんは私に対して結構つっけんどんだったのです」

玄「私がお姉ちゃんの妹だから……と云う訳でもなく……誰に対してもそんな感じだったのです」

玄「でも…インターハイで初めて対局した時もそんな感じだったから…そんなに嫌な感じはしなかったのです」


玄「始めはこの人と一緒に麻雀してたら面白そうって云う感じだったのです」

玄「実際に照さんと打っている時は楽しかった……」

玄「勿論…凄く強くて中々勝てなかったけど……」

玄「でも…何度か打っている内に段々と私の力を認めてくれていって……」

玄「少しづつだけど…私に心を開いてくれるようになって……私は…それが嬉しくて…あったかくて……」

玄「思えばその時にはもう…照さんの事を好きになっていたのかもしれないです」えへへ

宥「玄ちゃん……」


117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:29:34.61 ID:BbtZQ4eU0


玄「照さん…ああ見えて…ってもう判っちゃっていると思いますけど……」

玄「菫さんの様に心を開いている人には…物凄い甘えっ子なのです」

玄「それが私にはとても嬉しかった……甘えてくれる事に凄く満たされていく感じが有ったのです」

玄「でも…口に出さずとも照さんの『想い』は別の処に在るのも判ってた……」

玄「ある時…一緒のお布団に入っていた時……思い切って訊いてみたのです」

玄「そういたら…躊躇いながらも話してくれたのです……」

玄「照さんと菫さんの事を……その心の奥に無理矢理に押し込んだ『想い』を……」

宥「玄ちゃん……」

玄「それを聞いて…ううん…それでも私は照さんの一番になりたいと思ったのです」

玄「その時にはもう照さんの事が…好きで好きで堪らなくなっていたから……」



118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:30:16.07 ID:BbtZQ4eU0


玄「クールな照さんも甘えっ子な照さんも…菫さんの事を恋慕する照さんも……」

玄「みんなまとめてだ〜い好きなのですっ」

玄「でも…結局は照さんの一番にはなれなかったですけど……」じわ


宥「玄ちゃん」だき

玄「ふぁ////お姉ちゃん……?」

宥「そんな事無いよ……大丈夫…玄ちゃんの想いはちゃんと宮永さんに届いてるじゃら……」ぎゅっ

宥「今日のは…久し振りに菫ちゃんと再会して少しだけ舞い上がっちゃっただけ」

宥「こんなにあったかい玄ちゃんの事を好きにならない人はいません」

宥「そんな人がいたら…お姉ちゃんが玄ちゃんの代わりに『めっ』しちゃうから」

玄「お姉ちゃん……」ぽろぽろ

宥「後は菫ちゃんにお任せしておけば大丈夫だから……」にこ

宥「だからもう泣かないで…ね?玄ちゃん」ふきふき

玄「うん…判ったのですお姉ちゃん」にこ

宥「菫ちゃんにおまかせあれっ」ふふ


119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:31:04.93 ID:BbtZQ4eU0


厠前。

水音「じゃー」


照「ふー」


菫「どうだ照?すっきり…いや頭を冷やしたか?」

照「菫……うん…少し冷えた……」


菫「はぁ全くお前ってやつは……たまにこう云うところが有るのは変わってないな」はぁ

照「だっ…だって…菫と何年か振りに逢えたんだもん…私は今でも菫のこt――――」

菫「お前本当に今でも私が一番なのか?」

照「えっ?」

菫「本当はとっくに変わっているんじゃないのか?」

照「そ…そんな事……」



120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:32:23.03 ID:BbtZQ4eU0


菫「はっきり言うぞ…お前は玄さんに甘え過ぎだ」

菫「あの子なら何をしてもきっと許して…受け止めてくれると思っている。違うか?」

照「そ…それは……」

菫「あの子だって一人のか弱い女の子なんだ…決してお前の母親なんかじゃ無い」

菫「お前の言動に行動に喜びそして…傷ついているんだぞ?」

菫「玄さんはお前の事をあれだけ面倒見て…そして同時に慕っている意味も判らないお前じゃないだろう?」

菫「むしろ判らない様だったら…私はお前とは付き合いきれないよ」ふりふり

照「そんな……」


菫「お前はもう判っている筈だ……この二年…誰がお前の側に居て誰がお前を支え…誰がお前を愛してくれたかを……」

照「……………」

菫「そして…お前が『本当に好きなのは誰か』と云う事を……」


照「…………うん」こく





121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:33:05.89 ID:BbtZQ4eU0


菫「判ったらそろそろ戻ろうか?」

照「うん……」


照「ねぇ菫……」

菫「ん?未だ何かあるのか?」

照「うん…私は菫が好き…それは変わらない……」

菫「そうか……」

菫「私は…お前の事を最高の戦友(ともだち)だと思っている」

菫「それが…偽らざる私の本心だ」

照「トモダチ…か……ううん…ありがとう菫……」にこ…

菫「ああ…私からも言わせて貰う…有り難う照…お前と出逢えて本当に良かったと思っている」

照「うん…………私もそう思ってるよ―――――」




122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:37:27.04 ID:BbtZQ4eU0


………………。


ドア「がちゃ」

宥「お帰りなさい…菫ちゃん、宮永さん」

玄「お帰りなさいなのです…照さん、菫さん」

菫・照「「ただいま」」


照「……玄さん…それに菫…今日は一寸だけはしゃぎ過ぎました……御免なさい…これからは気を付けます」ぺっこりん

玄「照さん……」

菫<全く以って一寸ではないが……>

菫「まぁでも…お前にしては殊勝な心掛けだな」ふむ

照「菫はやっぱり一言多い……」ぼそ

菫「何か言ったか?」ん?

照「んーん」ふりふり

照「……それから松実さん」

宥「はい」




123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:38:44.08 ID:BbtZQ4eU0


照「改めて云う事じゃないかもしれないけど…菫の事を宜しくお願いします」ぺこり

玄「………照さん――――」はっ

照「菫はこう見えて結構抜けている処が有るから…しっかり見てあげて……」

菫「お前が言うな」おいこら

宥「うん…判ったよ宮永さん」こく にこ

菫「宥まで……」むぅ

宥「それじゃあ私からも…私の大事な…とても大事な妹の玄ちゃんを宜しくお願いします」ぺこり

玄「お姉ちゃん……」

宥「玄ちゃんはとっても芯が強くて…あったかい…私の自慢の妹……」

宥「自分の幸せより人の幸せを優先させちゃうくらい優し過ぎる子……」

宥「でも…ホントは寂しがり屋で…宮永さんに負けない位の甘えん坊さんなの……」

宥「だから宮永さん―――――」

照「うん大丈夫…玄さんは責任を以って私が幸せにするから――――」きっぱり

玄「照さん―――――!!////////」両手を口に




124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:39:49.79 ID:BbtZQ4eU0


照「だから玄さん…これからも私に付いて……ううん…私と共にこれからの道を並んで歩んで往ってほしい……」

玄「照さん……」じわ…

照「改めてこれからも宜しくお願いします」ふかぶかとぺこり

玄「勿論なのです…こちらこそよろしくお願いします」ふかぶかとぺこり

玄「えへへ…とっても嬉しくてしょうがないのに…涙が止まらないのです……」ぽろぽろぽろ


菫「どうやら…落ち着くところに落ち着きそうだな……」

宥「うん…よかった…本当に……」じわ

菫「おいおい宥まで泣いてどうするんだ?」

宥「ふふ…松実家の女の子はみんな泣き虫さんなのです」ふんす

菫「よく覚えておくよ」あはは

宥「よく覚えていてね」うふふ



菫「さあキリもいい処でそろそろ片付けをして寝るぞ」
宥・照・玄「「「はぁーーーい」」」


125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:42:22.63 ID:BbtZQ4eU0


………………。


照「おやすみ菫…松実さん」

玄「おやすみなさいなのですお姉ちゃん…菫さん」

菫「おやすみ照…玄さん」

宥「おやすみなさい玄ちゃん…宮永さん」


照「じゃあまた明日」

玄「また明日なのです」ふりふり


ドア「がちゃ」

ドア「ばたん」


126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:43:15.15 ID:BbtZQ4eU0


玄さんの部屋。

お布団の中。


照「玄さん…今日は本当にごめんね…私…今まで玄さんにずっと甘えっ放しだった……」

玄「ううん…いいのです照さん…照さんにとって菫さんがどれ程の人か判っていましたから……」

玄「だから…少々おいたな事をしてしまってもしょうがないのです」

照「ううん…確かに私は菫の事が好きだった…でも…私の一番は玄さんだった事に気付いた……」

玄「照さん……」

照「ねえ玄さん…玄さんも私にもっと甘えていいんだよ…私…実際にお姉ちゃんだし」

玄「私はいつも照さんにめいっぱい甘えてさせて貰ってますけど……でも…じゃあ…」

玄「今からお…お肌の触れ合い回線を開かせて貰ってもいいですか?///////」」かぁ

照「うん…いいよ……」だき

玄「ふゎ…/////……あと一つ……」

玄「わ…私の一筒を見て…菫色とか言わないでほしいのです//////」もじもじ




127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:44:17.68 ID:BbtZQ4eU0


照「じゃあなんて言えばいいの?」

玄「じゃ…じゃあ……クロいr――――も何かダメなのです//////」

玄「そう云う事は余り言わないで欲しいのですぅ//////」むぅ

照「はぁ…判った……玄さんがそう言うのなら……」


玄「ありがとうなのです…ん」ちゅっ

照「…………ん」ちゅっ

玄「照さん…大好きなのです」

照「私も玄さんの事大好きだよ……」

――――
―――
――




128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 10:46:26.10 ID:BbtZQ4eU0


照「玄さん……」

照「私…今度の女王戦…必ず勝つから――――だから玄さんも龍王戦必ず勝って……そしたら――――」


照「今度は二人で世界を目指そう」

照「玄さんと二人ならきっと出来る」


玄「ふふ…照さん…今更何を言っているのですか?」

照「?」


玄「そんな事はずっと前から決まっていた事なのです」ふんす


照「うん…そうだった……最初から決まってた事……私と玄さんとの約束……」

玄「だから私も照さんも絶対に勝つのです」

照「うん」こく


129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:00:09.02 ID:BbtZQ4eU0


宥さんの部屋。

お布団の中。


菫「今日は…ばたばたして本当に疲れたよ」はぁ

菫「宥も疲れたんじゃないか?」

宥「うん…ちょっと疲れちゃったけど…でも……楽しかった」にこ

菫「そうだな…正直辟易する処もあったけど…久し振りに照に逢えて楽しかったよ」

菫「もう照とは逢えないと思っていたから…彼女が思ったよりも元気そうで本当に良かった……まぁある意味元気過ぎるきらいもあったけど」ふぅ

菫「それも…玄さんのお陰だと思っている」

宥「うん…前に玄ちゃんと三人で宮永さんの対局を観た時とは別人の様だった……対局だったからかも知れないけど……」

菫「でも…玄さんと照が落ち着きそうで本当に良かったよ…」

宥「うん…私も一時はどうなるかと思った……」

菫「そうだな……」


130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:01:01.30 ID:BbtZQ4eU0


宥「でも菫ちゃん……あの時…酔った宮永さんが菫ちゃんに迫った時……」

宥「私の代わりに宮永さんを叩いてくれたんだよね?」

菫「……ん…まあ……宥に手を上げさせる訳にもいかないし……」

菫「私もいい加減腹に据えかねてたし……何より玄さんが余りにもいじらしくてな……」

菫「玄さんは優し過ぎるから…照に手を上げるなんて出来ないだろうし」

宥「菫ちゃん……有り難う…やっぱりよく見てくれているんだね」にこ

菫「はは…そんな事は無いさ……ただ正直に言って玄さんは優し過ぎて…照が調子に乗ってしまった感はあると思う」

宥「玄ちゃんは昔からそう云うところはあったから…私も幼い頃は玄ちゃんに頼ってばかりだった……」

菫「今時…あんないい子はそうは居ないだろうな…云わば天使みたいなものだよ……照には勿体無い位の……」

宥「じゃあもし…菫ちゃんが玄ちゃんに告白されたら?」

菫「それは勿論…こんなすばらな事は無い!」きっぱり!




131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:01:43.79 ID:BbtZQ4eU0


宥「ふぅ〜んそうなんだ……」じとー

菫「―――――――――!!」はっ!

宥「私より玄ちゃんの方はいいんだー(棒)」つーん

菫「全く…宥は隙有らば…だな……」はぁ


宥「だって菫ちゃん…モテモテなのに隙が多過ぎるんだもん」ぷくー

宥「だから…ちょっと心配なの」ぷい

菫「はぁ私はモテモテでも無いし…隙なんて全く以って無いぞ?」

宥「……………………(真顔)」

菫「とにかく…宥が心配している事は決してないから…私を信じろ」

宥「ホントに?」じっ…

菫「勿論」イケメンスマイル

宥「……じゃあ…信じてあげる/////////」


132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:02:32.13 ID:BbtZQ4eU0


…………。


宥「ねえ菫ちゃん……話は変わるけど…夏休みになったら海でもプールでもいいから泳ぎに行かない?」

菫「え!?泳ぎって…だ…大丈夫なのか宥?」

宥「うん…私…ずっと菫ちゃんと泳ぎに行きたいと思ってたの……」

宥「菫ちゃんと一緒に水着を選んだりもしたかったし……」

菫<宥の水着姿……//////>もわん

菫<あの…すばらなおもちが遂に…文字通り日の目を見る事になるのか……>ぽ〜

宥<?>


宥「それに…菫ちゃんと一緒に居られる限り…私はあったかく居られると思うから」

宥「水の中でも…どこでも…ね」にこ

菫「宥……判った…夏休みになったら一緒に行こう」にこ

宥「うん」にこ


133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:03:22.50 ID:BbtZQ4eU0


……………。


菫「宥…まだ起きているのか?」ぼそ

宥「うん…起きてるよ…どうしたの菫ちゃん?」

菫「今更こんな事を訊くのは可笑しい事は判っているんだが……」

宥「いいよ…何でも訊いて」


菫「有り難う……なら敢えて言わせて貰う……宥…やっぱりプロになる気はないか?」

宥「……プロ?……麻雀の?」

菫「ああ…可笑しな事を訊いているのは判っている」

菫「宥はこの松実館の経営を学ぶ為に…わざわざ東京の大学に通っているというのにな……」


菫「正直…私は余りプロ志向だという事はない…いやなかった」

菫「だが…照が何気に言った―――」

宥「フリーのプロ……」

菫「ああ…私は…この語彙に一瞬で感化されてしまった……」


134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:04:15.38 ID:BbtZQ4eU0


菫「宥……特定のチームに所属せずに…フリーのプロとしてなら…仮に旅館の仕事をしながらでも出来るんじゃないのか?」

宥「菫ちゃん……でも菫ちゃんはそれでいいの?」

菫「私は…私一人では照や玄さんと云ったトッププロには…歯が立たないのかもしれないけど……でも――――」ぐっ

菫「私と宥の二人なら―――あの錚々たるプロ達とも渉りあえる…真剣勝負が出来る――――」

菫「そう思うだけで―――興奮して心…が震えて…あったかく……いや…熱くなるんだ」


宥「菫ちゃん……私―――」

菫「…いや……済まなかった…私の一方的な思いをぶつけてしまった……」

宥「ううん…本当はあの一言で…私もハッとさせられたの……」

宥「でも…フリーのプロはチーム所属と違って…マネジメントもスケジュール管理も自分でやらないといけないし…身分保障も無い……」

宥「何でも一人で一からやらないといけないからすごく大変だと思う……菫ちゃん…それでもいいの?」


135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:06:04.02 ID:BbtZQ4eU0



菫「ああ…私は宥と一緒にプロの世界で麻雀をやれるならそれでいい……」

菫「それに私も宥も経営を学んでいるのだから…もしかしたらそれが役に立つかもしれないし……」

宥「でも……成功するとは限らないよ……私は兎も角…菫ちゃんは……」

菫「それなら心配はいらない」

宥「え?」

菫「私は就職するのは松実館(ここ)だと最初から決めている」

宥「菫ちゃん…それって……」

菫「プロになってもならなくても…例えどんな道を選ぼうと……私は君の支えになりたいんだ」


宥「……菫ちゃん…有り難う……嬉しいよぅ……」じわ

菫「まだ…時間は有るんだ…ゆっくり考えてくれればいいよ」

宥「うん」

菫「じゃあそろそろ寝ようか…おやすみ宥」

宥「おやすみなさい…菫ちゃん」


―――――――
―――――
―――
――


136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:13:34.02 ID:BbtZQ4eU0


翌朝。

松実館玄関前。


照「菫さん…昨夜はお愉しみでしたね」

菫「お前はドラクエの宿屋の主人か!?」おいこら

菫「というか…お愉しみだったのはお前等の方じゃなかいのか?」

照「ふひゅーふひゅー///////」

菫「吹けて無いぞ」

玄「良く判りましたね菫さんっ…そうでなのです!昨夜は私と照さんはお愉しみだったのです!!」

宥「玄ちゃん…そんなおおっぴろげに///////」

宥<でもちょっと羨ましい……こんな事なら昨夜(きのう)やっておけば……>もんもん

菫<?>


照「まあその辺りはおいといて」

照の両手「エアよっこいしょういち」


137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:14:39.61 ID:BbtZQ4eU0


照「あと菫…それに松実さん……プロのなる気になったら何時でも来ればいい」

照「私と玄さんは…それを遥か上から見守っていてあげるから」ふふん

玄「そうなのです…遥か上からなのです」ふんす

菫「ああ…その時はお願いするよ」

宥「うん」

玄「それじゃあ往って来るのです」

照「往ってきます」


宥「往ってらっしゃい。玄ちゃん…宮永さん」

菫「気を付けてな…後で私達も対局を見に行くから」


138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:15:23.42 ID:BbtZQ4eU0


照「うん判った」

玄「ありがとうなのです…益々頑張れるのです」ふんす

菫「でも大丈夫か?昨日は結構呑んでたし…色々あったからな」


玄「大丈夫なのです…とにかくどんな事があろうとも――――」

玄「このドラルーのううん…ノワテンの玄さんと照さんに――――」

玄・照「「おまかせあれっ!!」」


139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:16:08.87 ID:BbtZQ4eU0


…………。


菫「……………」

宥「今…玄ちゃん達を見て少し羨ましいって思ったでしょ?菫ちゃん」

菫「そ…そんな事は……」

宥「そんな事は?」ん

菫「そうだよ…雀士としてパートナーとして二人でプロの世界で闘っているのが…羨ましいって…今の二人を見て思ったんだ」

宥「ふふ」

菫「まったく…宥は何でもお見通しなんだな」

宥「何でもじゃないよ…菫ちゃんの事だけ」ふふん

菫「そうか…まったく宥には敵わないよ」ふう

宥「でもね…菫ちゃん……私も一緒だよ…私もあの二人がとても羨ましいって……あんな風になりたいって思った」

宥「私も…あの世界で菫ちゃんと打ってみたいって……」



140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:17:10.88 ID:BbtZQ4eU0


菫「宥…それって……」

宥「まだ解らない……でも――――」

宥「私は菫ちゃんと一緒ならどんな事でも…どんな大変な事でも大丈夫だから……」にこ

菫「私もだよ…宥」だき

宥「うん」


菫「じゃあ先ずは……吉水神社に初詣だな」

宥「うん…久し振りに憧ちゃんと逢えるかも」

菫「新子さんか…そうか彼女も大坊に入学するのだったら…ちょっと話をしてみたいな」

宥「うん」


菫「お参りが済んだら…照と玄さんの応援に行こう」

宥「うん」


141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 11:18:12.33 ID:BbtZQ4eU0


菫「あと……」


菫「宥…これからもずっと私と―――――」


宥「菫ちゃん…これからもずっと私と―――――」





菫・宥「「よろしくあれっ」」





おしまい。


 


142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/19(火) 11:45:33.74 ID:YdioioBmo

スレ立てた理由から内容にいたるまですべて独りよがりだったね
html化は速やかに依頼して下さいね
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/19(火) 12:24:35.79 ID:w4me9yoGo
表現が幼稚
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/19(火) 13:10:57.39 ID:Gm3wnUIJo
ん、あぁ終わったのか
なんというか、宥菫だったら何も説明しなくても読者は分かっているでしょ?
という作者の甘えを物凄く感じたな
或いは俺の前作ぐらいみんな読んで知っていて当然だろ、という傲慢さか
まあこの逆風しか無い中で最後まで投下した図太さは認めるよ
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:31:13.80 ID:BbtZQ4eU0


あまり意味の無いおまけ。


吉水神社。


境内。


宥と菫の両掌「ぱんぱん」

菫と宥の頭「ぺこり」


菫「お参りも済んだし…そろそろ行こうか?」

宥「うん」


146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:32:06.23 ID:BbtZQ4eU0


社務所前。


?「宥姉?」


宥「憧ちゃん?」


憧「ちょっと待ってて直ぐ行くから」たたっ


147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:32:56.86 ID:BbtZQ4eU0


憧「久し振り宥姉……それに弘世さん」

宥「久し振りだね憧ちゃん」

菫「久し振りだな新子さん…去年のお正月以来かな」

憧「あの時はシズも一緒でしたね」


憧「あっそうだ!」憧

憧「あけましておめでとう。宥姉、弘世さん」ぺこり

宥「あけましておめでとう憧ちゃん」ぺこり

菫「明けましておめでとう」ぺこり


148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:34:03.83 ID:BbtZQ4eU0


憧「何時帰ってきたの?」

宥「うん…私は元旦の夜だけど……」

憧「それなら一昨日か昨日にでも来てくれればよかったのに」

宥「うん…ごめんね…旅館も忙しかったし…他にも色々あって……」

憧「まぁ宥姉の事だから何かあっての事だろうけどさ」

憧<まぁ玄とチャンピオンはのんきな顔してのこのこ来てたけど>





149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:34:37.62 ID:BbtZQ4eU0


憧「そんな事より宥姉…今時間あるかな?」

憧「あったら少しウチに来ない?いろいろ訊きたい事もあるし……」

宥「そうね……どうかな菫ちゃん?」

菫「昼過ぎに出ても間に合うだろうし…いいんじゃないかな」

憧「有り難う御座います…弘世さん」


150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:37:58.32 ID:BbtZQ4eU0


新子家居間。


菫「そう言えば…新子さんは今度ウチの大学に来るのだってな」

憧「はい…そうなんです……あの…弘世さん……」

菫「ん?どうした新子さん」

憧「もう…知らない仲では無いですし…次から同じ学校になる訳ですし……」

憧「弘世さんの事……菫さんって呼んでもいいですか?」





151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:41:24.85 ID:BbtZQ4eU0


菫「あ…ああ私は構わないが……」ちら

宥「うふふ……」

菫<だ…大丈夫だよな…彼女は宥の古くからの友人だし……うん大丈夫>どきどき

憧「有り難う御座います菫さん」にこ


宥「でも私…驚いちゃった…憧ちゃんが私達と同じ大学を受けるとは思わなかったから……」

憧「結構有名だよ?あそこは…後ちょっと思うところがあって……」

菫「思うところ?」

憧「はい…私実は去年のインカレのTVを視ていたんです」

憧「そうしたら…宥姉の他に知っている顔がいて……」

宥「知っているって……あっ!?」

宥「もしかして小走さんの事?」


憧「うん!あの人…私が一年の時の大会で何年も続いた全国大会の出場を阻まれたのに……それでも……私達の為に壮行試合をしてくれたし……」

憧「何より…私の知っている人がインカレで活躍して大学三位になった時の姿が凄く格好よかった……」

憧「だから…あの人と一緒の大学に行きたいって思ったんだ」


152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:42:46.71 ID:BbtZQ4eU0


宥「そうだったの……」

憧「それに…あのロリフェイスもとっても可愛いし////」

菫「その事はや…小走さんには言わない方がいいな……彼女…自分の童顔が結構なコンプレックスになっているみたいだから」

宥「……へぇ…そうなんだ?私知らかったよ?」にこぉ

菫「うっ!!」びくっ

菫<しまった……>

憧<………………何か…不穏ね……>

憧「そうだったんですか…教えてくれて有り難う御座います。気を付けます」にこ

菫「う…うむ……それはよかった」はは




153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:43:20.71 ID:BbtZQ4eU0


菫「でも……」こほん

菫「彼女の打ち筋は基本的にオーソドックスなもの……」

菫「つまり…変な能力(チカラ)を使わなくても充分強いという事だ」

菫「こういうタイプは基礎がしっかりしているから…相手が誰でも大崩れし難い」

菫「彼女をお手本というか…参考にする事はとてもいい事だと思う」うむ

憧「そうですね…私が彼女の事が気になったのはさっき言ったのだけじゃなくて」

憧「私も彼女と同じタイプだと思ったから…って言うのもあったんだと思います」


154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:44:16.54 ID:BbtZQ4eU0


宥「あっ……そうそう憧ちゃん」

憧「ん?どったの宥姉?」

宥「玄ちゃんから聞いたのだけど。今度…赤土さんがプロに転向するでしょう?」

憧「うん。それが如何したの?」

宥「それで…赤土さんの代わりに灼ちゃんが阿知賀マージャン部の顧問になるって言う話なんだけど……」

宥「灼ちゃん大丈夫なのかな?学生と麻雀部監督の兼業なんて……」

憧「あーその事なら大丈夫だよ」

憧「灼はあー見えて結構したたかだから」

宥「したたか?灼ちゃんが?」


155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:45:09.69 ID:BbtZQ4eU0


憧「そうだよ…ここで麻雀部の顧問になる事で学校に顔を売って……大学卒業後にハルエの後釜になる心算だから」

宥「先生になるって云うの?」

憧「そう…ハルエがいなくなれば、折角復活してPRの一つになってた麻雀部がまた弱体化しちゃうから……」

憧「学校としてもハルエに代わる監督が欲しいわけで…灼は復活の年の部員だったからおあつらえ向きだという事」

憧「ホントああ見えてちゃっかりしてるわ…まあその代わり…ある程度の結果は残さないといけないけどね」

宥<…………あばたがそれを言うのね……>

憧「まあ…それでも一番の理由はやっぱりハルエの為だと思うんだけどね」

憧「灼はハルちゃん第一主義だし…プロ転向も心の底から慶んでたから……」

憧「まあ…それだけじゃなくて、このご時世だし…やっぱり少しはしたたかに行かないとね」



156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:46:28.22 ID:BbtZQ4eU0


………………。


菫「宥…そろそろ」

宥「あっもうこんな時間……」

憧「これからどっか行くの?」

宥「ええ…今日…大阪で玄ちゃんと宮永さんの対局を観に行くの」

憧「あっそうだった…あ〜しまったなーチケットもう無いかな?」


宥「私達も玄ちゃんから頂いた物だから……」

菫「指定席で無ければ…譲る事も出来たのだが……」


憧「そこまでしなくてもいいですって」

憧「今日…シズを誘って行ってみて…当日券が無かったら、そのまま大阪で遊んできますから」

憧「受験も終わっちゃって暇なんです」

菫「そうか…それならいいのだが」


157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:47:28.18 ID:BbtZQ4eU0



憧「でも…クロがプロになるって聞いた時は吃驚したけど…そのプロになってからも活躍しているんだから掛け値なしに凄いと思う」

宥「うん…私も嬉しいし…鼻が高いわ」えっへん

憧「私も去年はクロと二人でセブンティン・ツインズって言われていたんだよね」

宥<セブンティン……憧ちゃんは偏差値の70…玄ちゃんは…IQ……>ああ…

菫「どうした宥?何かあったか?」

宥「ううん…何でも無い…何でも無いよ」はは…

菫「……?それならいいのだが……」ふぅむ


158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:48:50.17 ID:BbtZQ4eU0


宥「それじゃあそろそろ行くね」

憧「うん。四月からまたお世話になるから宜しくね宥姉」

憧「それに菫センパイ」にこ

宥「うん…こちらこそよろしくお願いします」

菫「よろしく」


宥・菫「「ではまた」」

憧「またねー」


159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:49:30.88 ID:BbtZQ4eU0


菫「さっ行こうか宥……」

宥「うん…菫ちゃん」にこ


宥「菫ちゃんは何をお願いしたの?」

菫「それは言えないな…宥は何をお願いしたんだ?」

宥「ふふ…私も秘密だよ」

宥「でも…多分菫ちゃんと同じだと思う」にこ

菫「ああ…私もそう思う」にこ


160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 14:51:06.80 ID:BbtZQ4eU0


菫・宥<私達はこれから先…どんな事があるのかは判らない>


菫・宥<でも…願わくはこの先何があろうとも…どんな苦難が待ち受けていようとも…それでも――――>




菫・宥<二人で共に歩んで行けます様に――――>




本当におしまい。



161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/19(火) 15:04:39.82 ID:BbtZQ4eU0

内容的にもあまり意味が無いのですが、このまま終わるのも何なのでおまけを書かせて頂きました。
でっち上げた設定も多く、思い付いた事を小ネタにして取り敢えず放り込んだので、判り難い所も多々あったと思います。
何にせよこれで終わりですし、最後まで纏められたのは本当に良かったです。すっきりしました。

読んで下さった方々、レスを下さった方々におかれましては、厚く御礼申し上げます。

有り難う御座いました。




162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/20(水) 00:14:19.71 ID:82InePACo
氏ね
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/20(水) 01:34:44.83 ID:R//DdHvto
まあ今回を反省材料としてがんばれ
自分がやりたいことだけでなく
読み手に喜んでもらえる工夫や気配りを忘れずに
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/20(水) 23:12:33.19 ID:TDOpx7gTo
途中まで読んだけどただただ不愉快なだけだった
ここまで気持ち悪い文書けるのは一種の才能
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/21(木) 00:36:27.74 ID:XcUmAZTSO
これvipで見たぞ
流石に気持ち悪い
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/21(木) 00:42:22.64 ID:R3KOcCMxo
vipの悪ノリはそのノリを共有しているから通じるわけで
いきなり違う板でそのノリで来られても周りは置いてきぼりを喰らって戸惑うばかり

…ここはvipではないですよ?
言わなくてもわかるでしょ、なんてのは同じ泥に浸かっている者同士にしか通用しないよ
そこを勘違いしちゃいけない
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/21(木) 00:50:56.44 ID:XbQIAv8go
VIPの宥菫ゴリ押しの雰囲気に嫌気が差してここに流れてきた人も大勢いる
そういう場所で評価されるには読み手がそう認めるだけの質がいる
宥菫だったらどこでもなんでも手放しで喜ばれると思わないこった
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/21(木) 00:56:36.45 ID:XbQIAv8go
勿論、逆に宥菫好きだって人はここにもたくさんいる
そうした人達からも一切支援の声があがらなかったということは
つまりそういうこった
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/21(木) 01:10:56.86 ID:0g2ocNh6o
ここまで叩かれてるSS初めて見た
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/21(木) 02:17:51.57 ID:n2Rq916Yo
まったく知らない人からみたら何この流れって感じだよね
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/21(木) 02:39:35.57 ID:R3KOcCMxo
というかスレ立ての理由がvipでぶつ切りになってすっきりしなかったからなんてのは噴飯ものでしょ
こっちで立て直す作者さんも結構いるけど
それはじっくり書ける場所で作り直したいとか
至らなかった出来だったからリベンジしたいとかの理由からで
ほとんどそのまま前のを書き写しただけってのはいくらなんでも身勝手だよ

邪推で悪いけどvipで書いた前のがまとめサイトにいつまでも掲載されないのは
ぶつ切りになってたせいだとか思ってる?
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/21(木) 09:31:41.30 ID:PUazmUubo
とっとと依頼だせ

■ HTML化依頼スレッド Part7
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362314188/
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/21(木) 09:47:03.30 ID:R3KOcCMxo
依頼はとっくの昔に出ている
そこはよく確認してから書き込んだ方がいいよ
その辺りの始末がしっかりしている点は評価する
立て逃げ・放置する人も多いしね
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/21(木) 21:04:47.85 ID:pXP0G+pLO
>>171の言う通りだな
てか真性かよこいつwww
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/22(金) 01:45:20.49 ID:u5W2smkjo
スレが消える前に便乗して
>>1さんへ
あなたの一連の作品によって宥菫というカプが心底嫌いになりました
それはもう菫とくれば宥、宥とくれば菫という具合に無理から絡まされる状況を見るにつけ吐き気を催す程の嫌悪と憎悪が湧き上がるぐらいには
本当にありがとうございました!
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