「は、ぁ…………」 どちらからともなく、舌が、唇が離れる。 提督と私の間に出来た銀のアーチ。それは数瞬だけ形を保って、プッツリと切れてしまった。 「……提督」 ──もっと、あの甘く蕩ける麻薬が欲しい── けれど、それは言えなかった。 私の愛しい人が、悲しそうな顔をしていたから──。 だから私は、笑顔でこう言った。 「────ありがとう」 ──I don't mind that everyting is a lie. (たとえ全てが嘘でも構いません) ──As long as I love you forever. (私が貴方を愛している限り、永遠に)