お嬢様「みずぼらしい弁当ですこと」男「うん、貧乏だからね」

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177 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/01/25(土) 23:00:41.84 ID:l/6OIANU0
男「母さんが旧家を出た理由は父さんと駆け落ちってことになってるけど実際は違うんでしょ?」

オタク「うん」

男「祖母さんが原因?」

オタク「そう」

男「…」

オタク「ごめんね」

男「幼は何もしてないでしょ」

オタク「何もしてないからこそ…」

男「相変わらず優しいお姉さんだ」

オタク「その言い方嫌い」

男「…だよ、少なくても自分は姉さんのこと」

オタク「その言葉遊びは嫌い、だったら幼って言いなさいよ」

男「それはダメなことになってしまうからね」

オタク「徹底してるね」

男「今は本当に考えてられないよ。家族がたった一人だけになってしまった時、そう決めたんだから」

オタク「クラスの子でお嬢様がいるでしょ?」

男「え?あぁ、隣の席の?」

オタク「どう思ってるの?」

男「あー、面白い人…かなぁ?風邪引いちゃったらしくてちょっと心配だね」

オタク「ふーん」

男「…今日はヤケに絡むね」

オタク「嫌?」

男「最近のキャラを見てたらギャップで誰かが惚れてしまうんじゃないかな?」

オタク「そんな人いる訳ないでしょ?」

男「どうだろうねぇ」

オタク「ばか」
178 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/01/25(土) 23:31:00.15 ID:l/6OIANU0
オタク「…今日は帰るなり」

男「うん、いろいろとありがとうございます」

オタク「ちゃんとするなりよ」

男「善処します」

オタク「おやすみなり」

男「おやすみなさい」

タ、タ、タ、ガチャッ…スー、パタン。

男「…」

妹「んーん?オタクちゃんは?」

男「帰ったよ、それよりお風呂入ってから寝ようね」ニコッ

妹「はーい、はいりまスー」スースー

男「こらこら、ちゃんと脱ぐか寝るかどっちかにしなさい」ナデナデ

妹「はいるぅー」

男「いい子いい子」ナデナデ

妹「えへへー」スースー

男「はは、寝ぼけながら返事するのはすごいと思うよ」

179 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/26(日) 00:36:54.22 ID:XBbwz8iho
やわらかいなり!
やわらかいなり!
オタクさんまさかの幼馴染み!?
180 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/26(日) 00:54:19.47 ID:czokj3kDO
従姉じゃね
181 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/26(日) 00:57:12.17 ID:2NMo98Gw0
異父、異母とかかな
182 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/26(日) 00:58:08.41 ID:fit8ihzpo
オタクさんがガチじゃなくってあえてにわかっぽさ残してるのがマジカワイイ
そしてキャラ作りであえてそうしてると思うと健気に見えて可愛さ倍増
183 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/26(日) 08:11:56.07 ID:QRr6Put60
まさか…幼馴染みどころか実の姉…!?
184 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/26(日) 08:17:26.61 ID:QRr6Put60
あぁ、父親が違うのかな?
185 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/01/26(日) 11:39:29.18 ID:cwTBMaKG0
ーーーー次の日、学校。

お嬢様「…ッ」

男(すごい機嫌悪そうだ…風邪はもう大丈夫なのかな?)

クラス全員(怖い)

男「あの…おはよう」

お嬢様「どうして」

男「え?」

お嬢様「どうして連絡してくださらなかったの!?」バンッ

クラス全員「ひぃいいい」ビクビク

男「えーっと、よく分からないけど……家に電話ないから」

お嬢様「そ、そんな」ガクン

男「どうしたの?らしくないというかまだ体調が戻ってないんじゃ」

お嬢様「…一日中」

男「え?」

お嬢様「一日中電話機の前で待ってたわよ!電話が掛かってくるの!」

男「…風邪なのに?」

お嬢様「…ッ」

男「…(今にも噛み付きそうだな勢いだって言ったら怒るだろうな…なんかオタクさんに似てる。なんでそんな事、思うんだろうだろう)」

男「なんだか解らないけど、心配してたよ」

お嬢様「…ふぇ」

男「(お嬢様なのにすごい声、そんな変なこと言ったつもりないんだけど)ほら、いつも隣で話しかけてくれてるから居ないとさ、なんかね」

お嬢様「…ふ、ふふ」

男「調子狂うっていうのかな」

お嬢様「なっ!私は犬かなんかですか!」

クラス男子「おお、男も言う時は言うのかッッ」

男「(オタクさんと比べたら)…猫かな」

クラス全員「い、言ったぁああああ」

クラス男子「あのお嬢様に対して…」

クラス女子「男君、大丈夫かな」

クラス女子2「私は大丈夫だと思うよ」

男「動物に例えるとって言う意味ではね(しまったオタクさんと同じ匂いがするから言葉遊びしちゃったな)」


186 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/01/26(日) 12:06:09.66 ID:cwTBMaKG0
お嬢様「猫…猫…」

男「うん、猫」

お嬢様「…」

猫(脳内)「ニャー」

お嬢様(脳内)「ふふふ、ふふふふ」ナデナデナデ

猫(脳内)「ナァー」ゴロゴロ

お嬢様「はぅー」ギュゥ

男(脳内)「あはは」ナデナデ

お嬢様(脳内)「ニャァー」

男「どうしたの?」

お嬢様「ぐはぁ!な、なななななんですか」

男「え!?今、すごい声だったけど」

お嬢様「気のせいです」キリッ

男「そう?」

お嬢様「私は何も考えてませんわ」キリッ

男「う、うん。いや、そろそろ授業だから考えないとダメだと思うよ?(その抱きしめて原型とどめてない教科書とか)」

お嬢様「うふ、うふふふ」

クラス女子「はうぅ、ちょっと怖いかも」

クラス女子2「そうかなぁ、なんか分かっちゃった気がする」


ガララ、ガタン。


不良「よう!男!」

男「ん、教科書忘れたの?」

不良「わりぃな今日は真面目に授業受けようと思ったんだけどよぉ」

男「次は?」

不良「数学XIII」

男「どんな未来に生きてるの?」

不良「俺はいつだって未来だぜ?」

男「残念だけど同じーー」


ヒュン!ドガッ!!


不良「グフッ」バタン

男「…」

お嬢様「使いなさい、お礼なら結構よ」

不良「…」ピクン

男「良かったね、不良君」



187 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/26(日) 12:29:17.84 ID:bJ33n4jm0
バイオレンスなお嬢様
188 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/31(金) 18:12:40.50 ID:bEOmM5K30
かわいい(確信)
189 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/02/03(月) 23:44:34.19 ID:17P+KCct0
ーーーー休み時間、屋上。

男「不良君、急に呼び出してどうしたの?」

不良「どうしたもなにも何なんだあの女は!」

男「って言うと?」

不良「俺のこと虐める女だよ!女!しかも物投げたし!怪我したらどうするんだ!」

男「怪我というか実際、気絶したしね。あれにはびっくりしたよ」

不良「せっかく教科書お借りしたのにさっきまで保健室で寝てて起きたら休み時間だ!意味ねぇじゃねぇか!」

男「確かにそうだね…教科書どうしたの?」

不良「なんか知らないけどよぉ、ひん曲がってたからできる限り真っ直ぐにしてお返ししたんだよ…クラスの方にお願いして」

男「そうなんだ、偉いね」

不良「くっそ…どうしてすぐに暴力を振るうんだ?相手の気持ちを考えないとダメだろ!?」

男「うん、そうかもしれないけどきっと理由があるんじゃないかな?」

不良「そうなのか?」

男「例えば急に来たからびっくりして本を投げちゃったとか?」

不良「気絶するほど強く投げるものなのか?」

男「ほら、何事にも全力を出すことで危険を回避するってなんかのテレビでやってたって聞いた」

不良「お互いにテレビ見ないから分からないな」

男「はは、そもそも無いからね」

不良「わりぃ、そういう意味で言ったんじゃないんだけどな」

男「いや、分かってるよ。自虐ギャグって言うのかな?」

不良「それは洒落になってないと思うぞ?」

男「じゃあやめとくよ」

不良「んだ」

男「…」

不良「…なぁ」

男「ん?」

不良「誰かが俺たちを見て言ってたんだけどよ」

男「うん」

不良「アダムとアダムってなんのことだ?」

男「哲学かなぁ?」

不良「そっかぁ…深いな」

男「何がなんだか分からないけど確かに深いね」

不良「んだな」

男「じゃあ、休み時間終わるから戻るね」

不良「おう、また後でな」

男「ん、後でね」
190 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/07(金) 17:43:39.48 ID:YvMd2ZoV0
アダムとアダム…
191 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/07(金) 18:00:05.48 ID:O76Y1L0No
それは…
192 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/07(金) 19:36:52.79 ID:tyQK+Hino
不良が不良してない
193 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/08(土) 16:38:56.10 ID:16elhJ9go
(体調)不良
194 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/02/16(日) 17:23:48.40 ID:eKGuv8Cu0
ーーーー廊下。

男「なんだかよくわからない状況だなぁ…最近まで静かだったんだけど」タ、タ、タ

女「ならさ!静かなところに行こうよ!」

男「…え?」

女「んー?どうしたのかな?」ニコッ

男「ごめんね、ちょっとびっくりしたんだ」

女「えー、私の顔見てびっくりしするとか酷い〜」ギュ

男「はは、そういうわけじゃないんだけどね。とりあえず離れて」

女「いいじゃん、もう少しこうしていてもいいでしょ?」

「ダメに決まってるでしょ!」

男「…」チラッ

女「なぁに?お嬢様」

お嬢様「そ、そんなことしてはダメって言ってるのよ!ここは公共の場なのよ!」

男「女さん、離れてね」

女「えぇー、もう、男くんが言うなら仕方がないなー」スッ

お嬢様「…」キッ

女「怖い〜、お嬢様が睨むー」

男「チャイムが鳴るから戻ろうね」

女「うん、男くんが言うなら戻るね」タ、タ、タ

お嬢様「…私もあんな感じなのかしら?」

男「…」チラッ

お嬢様「…」タ、タ、タ

男「…」
195 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/02/16(日) 17:43:50.43 ID:eKGuv8Cu0
ーーーー放課後、屋上。

ペシ!

男「どうして叩くのでしょうか?」

オタク「それは気味が悪いからなり」

男「理由を聞いても?」

オタク「まず無言で見送ったこと、その後、お嬢様が放課後まで一切話しかけてこないからって逆に話しかけなかったことなり」

男「どうすれば良かったんです?」

オタク「少なくともお嬢様のお陰で女ちゃんは離れたんだよね?だったらお礼を言わなきゃでしょ!」

男「…あぁ」

オタク「男殿も抜けてることあるのだのぉ」

男「助けてくれた理由がよくわからなかったからですよ」

オタク「助けてくれたって分かってるじゃない」

男「ですね」

オタク「むぅ」ジロッ

男「…」ナデナデ

オタク「ちょ、なにするだー!」

男「いえ、昔から怒ってる時はなでるとおとなしくなったので」ナデナデ

オタク「わ、私はそんな事で大人しくなんてならない…よ」カァ

男「…」ナデナデ

オタク「あうぅ、もしかしてわざとやって…る?」

男「なりって言わなくなるんですね」ナデナデ

オタク「…」ペシペシペシ

男「オデコを無言で叩くのはやめて下さい」ナデナデナデ

オタク「無言の抵抗なり」ペシペシペシ

男「無言でしたか、失礼」ナデナデナデ

不良「…壁殴りてぇ」

オタク「なぁ!いつから!」

不良「嬉しそうに姉さんが顔真っ赤にしてる時からっスよ」

オタク「その、姉(あね)さんとか言うのやめてよ!」カァ

不良「ひぃぃ、すいませんッス!だから拳を握るのはやめて下さいませんか」ガクガク

男「そういえば最近、二人が揃うことなかったね」
196 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/02/16(日) 18:11:00.47 ID:eKGuv8Cu0
不良「まぁ、姉さん忙しいからっスよね」

男「そうなの?」

オタク「いろいろやってるからなり」フンス

男「不良君、オタクさん何やってるのか教えて」

不良「それはお前、俺に死ねって言ってる事と同じだぞ」

男「あはは、教えて」ニコッ

不良「俺が何かやりましたか!」

オタク「…」ニコニコ

不良「笑顔でこちらを見ないで下さいませんか?恐怖で漏らしそうです」

オタク「漏らしちゃえなり」ニコニコ

不良「姉さん!?昔のオーラが戻ってきま」

オタク「姉さん?」

不良「…」ガタガタ

男「あ、そろそろ帰らないと」タ、タ、タ

不良「置いていかないでください!!」

オタク「…妹ちゃん迎えに行かないとなり」タ、タ、タ

不良「…助かった」

オタク「…」ピタッ

不良「…ヒィィ」

オタク「もし私の秘密を誰かに言ったら…ね?」ニコッ

不良「…あ。……あ、あ」コクコク

ガチャ、バタン。

不良「もう、全裸であんなことするの嫌っス」ガクガク
197 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/16(日) 19:36:04.39 ID:NfGb8K3W0

不良も親族かな?
198 : [sage]:2014/02/17(月) 12:54:01.15 ID:5MkdOdGzo
不良ならむしろ、姐さんよな。
姉さんだと、姉さんに読めちゃうし
199 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/02/18(火) 22:17:58.14 ID:VRKEQBkf0
ーーーー下校中、住宅街。


男「結局、言い方を変えても昔から嫌なんですね」

オタク「むぅ、嫌に決まってるなりよ」

男「確かに自分もよく虐められたので苦肉の策としてわざと言っていた記憶があります」

オタク「男君は嫌がらせだったんだ」

男「不良君は言い訳で言ったあの時からオタクさんの呼び方は変わってないみたいですね」

オタク「もう!いい加減、わっちの昔話はやめるなり」シュン

男「たまにはいいじゃないですか」

オタク「いじめるなりよ?」チラッ

男「返り討ちにしましょう」

オタク「ひどいなりね」

男「…はは」

オタク「…ふふ」

男「…」

オタク「…」































失礼、途中で切れてました。

明日、更新します。おやすみなさい。

200 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/02(日) 15:17:02.97 ID:IP4Ak8ZPo
復活したぞ
はよ
201 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/02(日) 15:45:40.97 ID:+3Ha+1Mio
はよ
202 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/03/02(日) 18:44:07.28 ID:DxqWKKcK0
オタク「女ちゃんは何を考えてるのかの」

男「急にシリアスですね」

オタク「ふふん、わっちだってシリアルぐらいはできるのだよ」

男「食べるのですか?」

オタク「…」カァ

男「まぁ、突っ込みは置いといて、急にどうしたんです?」

オタク「なんだか心配でのぉ、女の勘ってやつかの?」

男「昔も同じようなことを言ってましたね」

オタク「え?覚えてるの?」

男「覚えてますよ、お陰で助かったこともかなりありましたし」

オタク「ふふふ、今になって女の勘は侮れないと分かったかね」

男「悪いことした後、一番に逃げて」

オタク「あーあー!聞こえない〜」

男「そして不良君が被害に」

オタク「…」

男「…」

オタク「正直すまんかった」

男「昔は最強のお嬢様だったのに今では変わり果ててしまいましたとさ」

オタク「オタクで悪いか!」

男「いいえ、今も昔も好きですよ」

オタク「お、おう。それはどういう意味で?また遊んでるでしょ?」

男「さぁ、どうでしょう?」ニコニコ

オタク「ガルル、襲ってやるぅぅ」

男「あ、妹」

203 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/02(日) 23:12:45.71 ID:uRziYG/DO
おつ
204 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/03/12(水) 00:38:53.13 ID:SpkdINZo0
オタク「妹様!?」バッ

男「…」

オタク「居ない?」

男「…プッ、ククク」

オタク「男殿?」

男「あはは、」

オタク「だ、騙したなぁ〜!」

?「わっ!」

オタク「うひゃー!」

妹「うひゃー!」

男「なんで両方驚いてるんだよ」

妹「だってびっくりしたんだもん」

オタク「騙されたと思ったから…」

男「騙したなんて心外な連携プレーって言って欲しいですね」

オタク「ん?んー??…結局騙してるじゃないですかー!」

男「はいはい、妹、おかえり」

妹「ただいまー!オタクちゃん、驚かせてごめんなさい」ペコッ

オタク「むぅ…妹様に謝られたら怒れないなり」

妹「えへへ」

オタク「でも罰は罰なり、エイッ!」ギュゥ

妹「うひゃー捕まったー」バタバタ

オタク「うへへ、柔らかいのぉ柔らかいのぉ」

妹「くすぐったいよ〜」
205 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/12(水) 12:09:44.87 ID:DlodwHBR0
これに手出したら救いようのない人間の屑だな
206 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/12(水) 16:47:26.85 ID:0kNxzH3ro
オタクは女ですし
207 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/13(木) 08:22:16.76 ID:+Yjk2lywo
(オタク♀と妹がじゃれあってる微笑ましい光景、)これに手出したら救いようのない人間の屑だな

って言いたかったんだよ、きっと!
208 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/16(日) 13:59:51.23 ID:Xm7Dzlxr0
?の刺客疑惑もあるしな
そんな屑登場の不安もない事はない

オタク姐さん頼りになるし、妹センサーあれば大概大丈夫かなとは思うけど
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/05(土) 13:50:36.62 ID:zAh4qYuDO
待つ
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/05(土) 22:15:34.91 ID:XHau2ibDO
まだかい?
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/06(日) 04:55:01.24 ID:VgRkjcVGO
この人基本完結させず放置だから無理だよ
212 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/04/12(土) 23:43:44.48 ID:XQyZ2b9M0
ーーーー下校中。


男「…」

オタク「ええですよ、ええですよ」

妹「わーい」ブランブラン

男「…」

オタク「色白の首、マシュマロの様なほっぺた、赤く染めたいのぉ」ジュルリ

男「…」

妹「うへへ、オタクちゃんいい匂いー」パタパタ

男「…(この年齢で、小学生を羽交い締めにしたまま運べる力持ちはオタクさんしかいないだろうな)」

オタク「ねぇねぇ、今日、私の部屋に来ない?お菓子とかお菓子とかお菓子があるから」

男「お菓子しかないんですか?」

オタク「んー?愛も?」

男「重そうですね」

妹「わーい!でも今日はお兄ちゃんと寝るー!」

オタク「うぐぐ…ハッ」

男「ちゃんと自分の家で寝てくださいね」ニコッ

オタク「いいじゃんかよー!意地悪するなよぉー!」ジタバタ

男「仮にも女の子なんですからその辺はちゃんとしましょう」

オタク「くっそ〜世知辛い世の中だ」

男「世の中関係ないです」
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/13(日) 14:47:23.04 ID:VnGwNIzwo
更新来てた!
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/13(日) 15:23:54.98 ID:q1Tc2yI70
乙!
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/13(日) 23:01:03.43 ID:x0XDV2NDO
おつ!!
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/16(水) 20:57:19.71 ID:KTGy/Q0No
乙でした
217 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/04/29(火) 00:38:41.16 ID:ahgx/gyZ0
オタク「ねぇ男殿、前々から思ってたのだがのぉ」

男「なんでしょうか?」

オタク「たまに言葉が酷いなり」

男「ドSですから」

オタク「え!?もしかして私が言ったこと気にしてるの?」

男「冗談です」

オタク「もぉおおおお」ジタバタジタバタ

妹「わーい」

男「妹を抱えたままジタバタしたら危ないって注意しようと思いましたが妹が喜んでいるので黙っていましょう」

オタク「何一つ黙ってないよぉ?!」


ーーーー商店街。


オタク「はぁ、今日も男殿にいじめられる毎日だった。酷くね?超酷くね?」

男「地が出てますよ」

オタク「どうせわっちは品がないなりよーだ」

男「ついに開き直りましたね」

妹「アジの開き!」

男「今日は魚にする?」ニコッ

妹「うん!」

男「魚はいい。生の日持ちはしないけど、天気が良ければ干物にして保存ができるようになるから楽しい。しかもここの商店街は魚の値段が驚く程安くて新鮮だ。この事実を誰にも教えたくないが利益がなければ値段が上がってしまう。しかしその分の競争率を考えると学生には…」

オタク「おーい、男殿。なるべく早く帰ってきてね」

男「…。大丈夫です」

オタク「絶対嘘なり!目が獲物を狙う目だったなり」

妹「お兄ちゃん!アジが25円!」

オタク「え?まだ魚屋さんまでまだあるなりよ?」

男「ふっ、素晴らしいぞ妹よ、だがその先の魚屋は23円だ」

妹「さすがお兄ちゃん!」

オタク「…(正直、魚屋のさの字も見えないけど、どんな視力してるの?)」
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/29(火) 00:40:51.16 ID:ydZUPm8K0
きてた
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/29(火) 00:47:13.11 ID:Qt/dMIhKo
続きだー
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/29(火) 09:25:44.58 ID:kwRCLUNqo
どこのマサイ族だよ
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/29(火) 14:24:28.59 ID:HY8kUGsT0
こいつらやべえ……
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/02(金) 08:06:26.05 ID:cls6MHjeo
私の視力ほ53万です
223 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/05/05(月) 07:22:30.96 ID:GgpDD3nn0
ーーーー魚屋。

オタク「ほ、本当に23円」

男「アジ下さい」

魚屋「お、いつもどうもな!数は?」

男「6/π+48Σ[n=1~∞]n/(e^(2πn)-1)で」

オタク「呪文?!」

魚屋「=2だな、あいよ」

オタク「即答!?」

妹「ふむふむ〜なるほどー」

オタク「妹ちゃん分かったの!?」

妹「なるほど、分からないー」

オタク「ですよねー!びっくりしたなり」


ーーーー買い物帰り。


オタク「いつもあんな買い方してるなりか?」

男「なんとなく言ってみただけですよ」

オタク「即答できる魚屋さんは何者なりか…」ドンヨリ

男「謎は謎のままがいいと思いますよ」

オタク「そういうもの?」

男「ですね」

妹「ふんふーん」ニコニコ

224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/05(月) 07:26:56.24 ID:TyeKAbZQo
魚屋すげーーー
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/05(月) 07:39:58.47 ID:5zVfCwxp0
商売人は数字のプロだぜ?

これくらいは出来なきゃな・・・
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/05(月) 14:40:48.06 ID:zAzHXVXB0
続きはまだかのう
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/05(月) 18:43:02.76 ID:UxHwFO8M0
魚屋さんって無限級数の計算が必要なのか……
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/05(月) 22:16:05.61 ID:3+zW5ExDO
ちょっと魚屋で修行してくる
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/05/11(日) 04:50:50.93 ID:oeV1o2E10
やはりお嬢様よりもオタクさんのほうがメインヒロインな件について。いいけどね、幼馴染とか腐れ縁系好きだし
230 : ◆ZuU1SJY84s [saga sage]:2014/05/21(水) 23:13:37.58 ID:SA8IeKtt0
ーーーー夜。

妹「お魚美味しかった!」

男「そうだね、魚屋さんがおまけで大きいのにしてくれたから一匹で済んだ、明日はおにぎりの具にするね」

妹「うん!楽しみにしてる」

オタク「わっちも楽しみなりよ!」

男「…」

妹「楽しみだねー」

オタク「だの!」

男「いや、オタクさんのおにぎりはないですよ?」

オタク「えぇー!」ガーン

男「そんな露骨に悲しそうにしてもないですから」

オタク「家にある具材カンパしてもなりか?」

男「…いえ、そこまで言うならいいですけど」

オタク「ちょっと悩んだなりね」フフン

男「…」ナデナデ

オタク「…!」アセアセ

妹「私もー!」

男「…」ナデナデナデナデ

妹「えへへ」

男「さて、妹。今日はもう寝なさい」

妹「うーもうちょっとー」

オタク「ならわっちと今日一緒に寝るかの?」

妹「うん!」

オタク「今日こそわっちの家にジュルリ…失礼したなり」

男「…」

オタク「…?男殿、どうしたなりか?」

男「今日は、オタクさんにお願いしようかな」




















明日、更新します。

おやすみなさい。
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/21(水) 23:30:17.93 ID:8kL6U+I0o
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/22(木) 00:08:58.57 ID:LELIhVVDO
じゅるり
233 : ◆ZuU1SJY84s [saga sage]:2014/05/23(金) 00:00:40.52 ID:y/48s+8l0
オタク「どういう事?まさか男君…」

男「ただのアルバイトですよ」

オタク「…ッ」

妹「オタクちゃん?」

オタク「…ごめんね」ギュッ…

妹「?」


ーーーー数分後、外。


オタク「妹ちゃん寝たよ」

男「…どうも」

オタク「それで?今日のアルバイトは何かしら?」

男「懐かしい言葉遣いに戻ってますよ」

オタク「男、いいから答えなさい」

男「もう、なんでもないんですけどね」

オタク「…」

男「今日は比較的安全なバイトですよ、ただの護衛です護衛」

オタク「護衛?充分危険そうに聞こえるのだけど?」

男「ここは平和な国ですよ。自分よりも警察が仕事をしますので大丈夫です」

オタク「大丈夫ならあなたが行く必要ないじゃない」

男「その対象者が警察と護衛がすごく嫌いらしくて」

オタク「そう、それで男なのね」

男「納得してくれましたか?」

オタク「するわけないじゃない」

男「ですよね」

オタク「そもそも、あなたも護衛じゃない」

男「そうなのですが、実は護衛と紹介されないみたいです」

オタク「どういう事?」

男「…許嫁って紹介されるらしいですよ」

オタク「なっ!!」

男「シー!、近所迷惑になりますよ」

オタク「…」ジッ

男「そう睨まないでください」
234 : ◆ZuU1SJY84s [saga sage]:2014/05/23(金) 00:24:35.23 ID:y/48s+8l0
オタク「睨みたくもなるわよ。それでそのお嬢様はどこの誰なのかしら?」

男「知ってどうするつもりですか?」

オタク「…」ニコッ

男「絶対にお教えしません」ニコッ

オタク「…」

男「ただの演技なのですから安心してください」

オタク「安心できるわけ無いでしょ?」

男「信じてください」ジッ

オタク「…」

男「…」

オタク「はぁ、わかったなり、ちゃんと戻ってきたら妹様に寝てても顔を見せるなりよ」

男「了解です」

オタク「それと、あのバカに伝えといて欲しいなり、男に何かあったら、本家に戻って全力で潰すなり」

男「本家から逃げたのに、自分のために戻るのはやめてください」

オタク「うるさいなり」

男「…はは(顔は笑ってるけどすごく怒ってるな)」
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/24(土) 00:17:27.30 ID:M0lCsK5DO
おつ
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/05/24(土) 10:50:09.03 ID:EOAZlqSq0
乙乙
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/01(日) 16:56:45.84 ID:eSVEvD/Q0
更新来てたのか
乙なりよ〜
238 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/06/02(月) 00:44:58.00 ID:iJO4Tl2B0
ーーーーとある場所。

男「給料はでないんですけどねっと」タッ、スタッ

男(どこかのお嬢様しか知らなかったけど、学校のあの人じゃなくてホッとしてるなんてな)

スッ。

男(写真見る限りでは大人しそうな人だな、年齢は一つ下で…趣味はなし、話しかけられるまで話さない。典型的な内気タイプ。)

男「ひどい言われ様…これ依頼主に見せたら怒るんじゃないの?」

警備員「ん?」

男「おっとまずい」タッ、ガサガサ…シーン

警備員「動物?…気のせいか」

男「…(近くに木があって助かった…ここからちょうどパーティしてるのが見えるな、お嬢様は…あれかな?)」

依頼主「娘が失礼を」

若い男「…」

女の子「…」

男「…(トラブルかな?若い男が依頼主に謝られてる…若い男の口元が見えないから何話してるか分からないな)」

依頼主「…ん、今日は暑いですな」クイッ

男「…(ネクタイを直す仕草、依頼の紙にあった合図か、)」バサバサ、スタッ、タッタッタッ

女の子「…!?」

依頼主「どうした?」

女の子「…」フルフル

男「遅れて申し訳ございません」

依頼主「ああ、よく来てくれた!」ガシッ

男「…いいえ、仕事が遅れてしまいまして(急な握手は話を合わせろだったな)」ニコッ

若い男「この方は?」

依頼主「実はですな、彼の父は私の経営のパートナーだったのだが…」

男「言いづらいでしょうからここは私が、実は父が旅行先で事故に…色々ありまして、私が今の会社を引き継いだのですがなかなかどうも」

依頼主「そこでパートナーだった私が彼のサポートをしていたのだが、この際、会社を一つにしたらどうかと話してな」

若い男「なるほど、それはいい考えですね」チラッ、

男「…ええ」ニコニコ

依頼主「それで、ひとつになるという事は私の後継にもなるのだから、娘を許嫁にと提案したんだ」

男「私には勿体無い話なのですが、彼女の様に可憐で美しい女性に出会う機会もないですし」

女の子「…」

男「(反応なし…褒められても嬉しくないタイプか)今日はお会いするだけでもっとなった次第です」ニコニコ

若い男「なるほど、私もできれば立候補したかったのですが仕方がないですね」ニコッ

依頼主「それこそ勿体無い、若旦那様は私の様な中小企業とは釣合いません」アセアセ

男「…」

若い男「ふふ、褒め言葉として受け取っておこう。それでは、邪魔者は去ります」タ、タ、タ

依頼主「な!?そのような事は、お待ちください」タ、タ、タ

239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/02(月) 00:52:34.95 ID:nWjw+c30o
きたー
240 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/06/02(月) 00:57:23.80 ID:iJO4Tl2B0
女の子「…キモい」

男「同感です」

女の子「…!」

男「どうしたました?お嬢様」ニコッ

女の子「変な人」

男「よく変態と言われます」キリッ

女の子「嘘?」

男「ええ、嘘です」

女の子「変人?」

男「中らずと雖も遠からずですね」

女の子「…ちょっと来て」

男「ええ、良いですよ」

ーーーー離れた場所。

女の子「誰?」

男「男です」

女の子「違う、職業」

男「給料のないアルバイトです」

女の子「???」

男「意外と良くお話になるのですね」

女の子「周囲とは喋る話題もないし、つまらない」

男「趣味を持てば良いのでは?」

女の子「私と同じ子がいない」

男「たしかに見る限りでは大人の方しかいらっしゃいませんね」

小百合「小百合、私の名前」

男「ええ、存じております」

小百合「変態」

男「たしかに、変態かもしれませんがその場合はストーカーと突っ込むと良いですよ」

小百合「うん、分かったストーカー」

241 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/06/02(月) 01:20:07.05 ID:iJO4Tl2B0
男「様を最後に付けるのが今の流行りです」

小百合「ストーカー様」

男「騙されやすいと楽しいですね」

小百合「…ふふ」

男「怒るところですよ?」

小百合「嘘、怒らせるつもりなんてない。楽しませようとしてくれてる」

男「…ッ」

小百合「ありがとうございます」

男「どっかのオタクさんより一枚上手ですね」ニコッ

小百合「ストーカー様はどうしてここに?」

男「はは、護衛です。」

小百合「帰って」

男「はは、手厳しい。では帰ります」

小百合「まって変態」

男「なんでしょう?」

小百合「どうして帰るの?」

男「帰っていいと許可を頂きましたので」

小百合「…ほかの人たちとは違う」

男「よく言われます」

小百合「給料なし?」

男「家計に厳しいという意味です」

小百合「覚えとく」

男「では、私はこれで」

小百合「オーダー」スッ

男「これは?飴?」

小百合「お金じゃないけど給料」

男「…家計に優しいですね」ニコッ

小百合「うん、優しい」

男「では、オーダーをどうぞ」

小百合「もう少しだけ居て」

男「畏まりました、お嬢様」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/02(月) 02:06:57.03 ID:NrTWk3Ivo
おお来てた
243 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/06/02(月) 18:57:44.04 ID:iJO4Tl2B0
小百合「いつも何してるの?」

男「普段の生活でしたら、普通の学生ですね。ただ家庭に両親が居ないので、その代わりはしているつもりです」

小百合「護衛の仕事?」

男「アルバイトでしたらこれは特殊ですね。アルバイトと言ってもいいのか考えものですが」

小百合「変なの」

男「そうですね、私もよく思います」

小百合「護衛の仕事ってどういうのなの?」

男「ただそばにいて、私と同類が来たら返り討ちにするだけです」

小百合「変態」

男「その通りです、お嬢様」

小百合「さ・ゆ・り」

男「失礼しました小百合様」

小百合「うん、苦しゅうない」

男「時代劇好きなのですか?」

小百合「執事の人が時代劇が好きで私がスネークして内緒で見たり」

男「それは良いご趣味で、どうやら別の趣味もお持ちのようですね」

小百合「本当?」

男「ええ、良い趣味に関しては世間を知らないよりはよろしいかと」

小百合「脱げ、良いではないか良いではないか」

男「訂正いたします、小百合様。二度と見ないほうが良いでしょう」

ガサガサ。

小百合「護衛の仕事」

男「きっと犬でしょう」

小百合「やる気ない?」

男「変態の匂いがしません」

小百合「じゃあ、あれは」スッ

男「ふむ…」

若い男「やぁ奇遇ですね、パーティはもう宜しいので?」

男「小百合様、ビンゴです」

小百合「賞品は?」

男「護衛時間二分です」
244 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/06/02(月) 19:53:29.32 ID:iJO4Tl2B0
小百合「短い、カップラーメン食べられない」

男「良くご存知で」

小百合「メイドの人が涙を流しながら食べてた。今月使いすぎた〜ふえぇーん。だって」

男「…びっくりしました。モノマネうまいですね」

小百合「ふふ、たまにそれでイタズラしてる。今までバレた事無いの」

男「…(バレてないからこそあのプロフィールか、これでよくこの子の事を内気とか言えたな)」

若い男「なぁ君たち、さっきから僕を無視してくれてどういうつもりだい?」

小百合「こういう時、どんな顔すればいいと思う?」

男「笑えばいいと思いますよ、小百合様」ニコッ

小百合「…」ニコッ

若い男「ふ、ふふふ、どうやら馬鹿にしてるようだね」

小百合「馬鹿にしてない」

若い男「さっきだって僕のこと散々無視したじゃないか、それがどうしてそんな男と話しているんだい?」

小百合「なんて言えば良いの?」

男「マジラブだからと言えばよろしいかと」

小百合「…私はこの方を愛しているからです。貴方の様な貧弱で親のすねかじりのピー、ピーピーで『禁則事項』は帰ればいいと思うの」

男「素敵です、小百合様」

小百合「…」フンス

若い男「おい、こいつら痛めつけろ」

黒服「…」

男「今時こんなこと言う人初めて見ました」

小百合「ビデオ持ってない、すごく残念」

黒服「…」シュッ

男「良いですか?小百合様。ストレートに対して有効的なのは関節技、カウンターなどがありますけど基本的には逃げるのが一番です」グイッ

黒服「…グッ」

小百合「…」

男「今回は関節技を極めましたけど、ただ動けなくしてるだけです」

小百合「あまり痛そうなのはダメだと思う」

男「では、放しましょう」

黒服「…ッ!……若様、ここは引いた方が宜しいかと」

若い男「ふ、ふざけるな!」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/06/02(月) 20:35:20.07 ID:YM8OS5Wq0
想像以上にハイスペックなお兄ちゃんだった
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/02(月) 21:26:36.79 ID:CZbACu4Jo
なんか会話というかやりとりがいいな
好き
247 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/06/02(月) 21:27:55.47 ID:iJO4Tl2B0
小百合「相手が引かない場合は?」

男「場所が場所なのでこの場合、人を呼ぶのがいいでしょう」スー、ダレッ

若い男「い、行くぞ!」タッ、タッ、タッ

黒服「…」チラッ、タ、タ、タ

男「ふぅ、言う前に助かりましたね」

小百合「変態、強いね」

男「変態というのはだいたい高スペックですよ」

小百合「貴方はどんな変態なの?」

男「シスコンですかね」

小百合「わぁ」キラキラ

男「どうして、瞳を輝かせるんですか?」

小百合「本当の変態に会えた気がしたから」

男「しかも小学生です」

小百合「合格」グッ

男「しかし、小百合様は本当に明るい方ですね」

小百合「普段は暗くしてる」

男「理由を聞いても?」

小百合「封印されたもう一人の私が出ないようにしてる」

男「小百合様も変態でしたか」

小百合「うん、一緒だね」ニコニコ

ーーーーパーティ会場。

依頼主「ッ!小百合が……あんなに笑って…」タ、タ、タ

ーーーー離れた場所。

男「どうやら、オーダーが終わりのようです。依頼主…失礼、お父様がこちらに向かってますよ」

小百合「…うん」クイクイ

男「なんでしょうか?」

小百合「次はいつ来るの?」

男「依頼があればいつでも」

小百合「どこに依頼すればいいの?」

男「企業秘密です」

小百合「さよなら?」

男「ええ、さよならです」

タ、タ、タ。

依頼主「二人共、仲良くなったようで何よりだ」

小百合「結婚します」ニコッ

男「お断りします」ニコッ

依頼主「こ、これはどういう状況だね?」

男「申し訳ございませんが、時間ですので私はこれで失礼致します」

依頼主「そ、そうだな…」
248 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/06/02(月) 23:10:56.12 ID:iJO4Tl2B0
小百合「…」

男「では、小百合様またお会いしましょう」

小百合「待って」

男「…」タ、タ、タ



ーーーー数分後。


依頼主「小百合、いつまでここに居るんだ?」

小百合「…」

依頼主「い、許嫁なのだからまた会えるんだぞ?」

小百合「嘘吐き」

依頼主「父に向かって嘘吐きとはなんだ」

小百合「許嫁なんて嘘なのでしょ?お父様」

依頼主「ゴホン、なんのことだ?」

小百合「あの人は嘘もつくけど本当のことも話してくれた」

依頼主「な!まさか護衛だと言ったのか?」

小百合「フフ、素直に言われると何も言えないんですね。びっくりしました」ニコニコ

依頼主「今日は…機嫌が良いみたいだな」

小百合「いいえ、お父様。あの人は最後に嘘をつきましたから」

依頼主「…すまんな」

小百合「…」ツー

依頼主「な、泣くんじゃない…」

小百合「泣いてません」

依頼主「…」

小百合「…」

依頼主「…ん?小百合、その髪飾りは誰にもらったんだ?」

小百合「!」サワッ、カチッ

依頼主「綺麗な髪飾りだな。これは都忘れ…か、フフ、ハッハッハ」

小百合「お父様?」

依頼主「キザな奴だ、まったく気に入らん。娘を絶対に渡したくない奴だな」

小百合「…?」

依頼主「小百合、お前の母もこの花が好きだった。あいつの葬儀の時に、花屋に頼んでわざわざ私のところに送るよう手配していたらしくてな」

依頼主「最初は嫌がらせかと思ったものだ。だけど、なぜかその時に学生時代、よくいじめられていた記憶がな…」クックック

小百合「…」

依頼主「いや、すまない。なんのことか分からないだろう」










なに、簡単なことだ。この花の花言葉はな。
249 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/06/02(月) 23:14:33.93 ID:iJO4Tl2B0
ーーーー道路。

男「また会う日まで、小百合様」

男「さて、今日のバイト代は飴1個…か妹喜ぶかな?」

?「…」

男「ん?ああ、先程はどうも」

黒服「…」
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/03(火) 01:36:57.15 ID:N1uDzd+yo
えぇ...
そこでやめちゃうwwww
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/03(火) 05:04:17.32 ID:1WXYWU5DO
男何者だよ
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/03(火) 20:07:41.69 ID:h3sfE7DM0
大量投下だぁぁぁヒャァホォウッッッ!!!!!
253 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/06/03(火) 23:38:53.14 ID:5hYhl0Mw0
男「無言で見つめないで下さい、照れてしまうじゃないですか」

黒服「学校での態度と違うようだな」

男「まさか私よりも高度なストーカーされてるとは思ってませんでした」

黒服「本家の人間がこんな所で何をしていると言いたいんだ」

男「そっち側の人間でしたか、でしたら分ってると思いますが?」

黒服「父親と同じでお嬢様をたぶらかすつもりか?」

男「…なんの事でしょう?」

黒服「…まぁいい、今日の所は見逃してやる」

男「だから先ほど手を抜いてくれたのですね」

黒服「お互いクライアントの目の前だからな、お前を殺しても良かったんだぞ?」

男「その中二病みたいな挑発、似合いませんよ」ニコニコ

黒服「…」

男「…」

黒服「…」タ、タ、タ

男「…はぁ(安い挑発で引いてくれて助かった。パーティ用の服が台無しになったらアルバイトができなくなるところだったし)」

男「…早く帰ろう」タッタッタッ

ーーーー数十分後、男の家。

ガチャッ、パタン。

男「ただいまー」コゴエ

シーン。

男「…(妹は寝てるかな?とりあえず着替えないと…)」

ーーーー男の部屋前。

男「…」

ガチャッ。

オタク「お帰りだの」

パタン。

男「…oh…幻覚が見えたみたいです、これはかなり疲れてるみたいですね」

オタク「自問自答しながら閉めるのひどいと思うなりよ」

男「人の部屋で何してるんですか?」

オタク「怒ってるなり?」

男「全然、自分じゃなければ大声出してますよ」

オタク「ふっふっふ、何してるって質問だけ答えるなり」

男「大人向けの本なんてありませんからね」

オタク「やっぱりないなり?」

男「ええ、破片も」

オタク「…」

男「…」

オタク「お帰りなり」

男「だだいまです」


254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/04(水) 01:45:10.05 ID:ilchad1DO
おつなり
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/04(水) 15:05:41.29 ID:ChsQqBhf0
ふた…………やめとこう。
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/04(水) 19:02:03.41 ID:x5Gp3M3/O
乙でした
257 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/06/08(日) 23:36:19.60 ID:N4h33yUB0
男「…」スルッスルスル、ガチャ…パタン。

オタク「…」

男「男の着替え見て楽しいですか?」

オタク「うん」

男「…」スルスル

オタク「少しぐらいさっきの格好でも良かったと思うなりよ」

男「シワになりますからね、クリーニング代は家計にはプラスにもならないので」

オタク「わっちが本家に戻っても男は一緒にいてくれないなりよ」

男「今日はどうしました?」

オタク「…もう明日になったなり」

男「…ふぅ、そうですね。昨日は…婚約宣言されましたね」

シュッ!パシッ!

男「枕を投げるのは修学旅行だけにしましょう」

オタク「どうせ行かないし当たらないなり」

男「その通りです」

オタク「どうして男はわっちを不安にさせるような事ばかり言うなり?」

男「性格が弄れてるだけですよ」

オタク「…」

男「ちゃんとお断りしました」

オタク「当たり前なり」

男「当たり前ですか」

オタク「普通のバイトは続いてるなりか?」

男「ええ、そちらに関しては問題なしです」

オタク「ならーー」

男「無理です」

オタク「…バカ」

男「今日は一緒に寝ますか?」

オタク「添い寝なら」

男「冗談ですよ。ちゃんと家に帰りましょう」

オタク「分かったなり、でも添い寝なら妹様にするなり」

男「ありがとうございます」

258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/09(月) 00:20:35.35 ID:DlS480CZo


妹のやつ落ちちゃったけどどうするの?
259 : ◆ZuU1SJY84s [sage]:2014/06/09(月) 07:31:45.21 ID:FY3o4q6DO
取り合えず進めてるの終わったら、復活させる予定ですね。
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/06/09(月) 17:04:02.85 ID:DlS480CZo
期待してる
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/21(土) 08:52:41.47 ID:qGlyyRNs0
続き
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/04(金) 22:19:03.31 ID:a9h/pjl2o
おう
263 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/07/06(日) 22:47:02.02 ID:zrqDy6Yi0
ーーーー朝、妹の部屋。

妹「お兄ちゃん!朝だよ!」

男「スーハー、おはよう。少し疲れてたみたいだ」

妹「大丈夫?お兄ちゃん」オロオロ

男「大丈夫、すぐに朝ごはん作るから待ってて」

妹「うん!顔洗うー!」タ、タ、タ

男「…流石に走って帰るのは疲れるな」

ーーーー居間。

男「そうだ、飴舐める?一個だけ昨日貰ったんだ」

妹「いいの?」

男「ん、」スッ

妹「ありがとう!お兄ちゃん!」

男「今日は体育あるんだよね?」

妹「うんうん、いっぱい動く!」

男「怪我しないようにね」

妹「うん!」
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/06(日) 23:25:36.37 ID:/hivGLvDO
乙!!
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/07(月) 00:15:39.53 ID:DJCekfHko

久しぶりやな
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/07(月) 00:35:58.28 ID:wAPVdgV7o

いとこの姉妹の方も楽しみにしてます
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/07(月) 05:31:28.59 ID:GfcyF95h0
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/27(日) 02:04:10.12 ID:zMIW1HjLo
おましろい
269 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/08/07(木) 22:39:53.35 ID:dxIeUjYA0
ーーーー学校、教室。

不良「なんだか疲れてるな」

男「うん、ちょっといろいろとあってさ」

不良「俺のほうもいろいろあった」

男「そうなの?」

不良「弟がな、部屋を別々にしてほしいって言い始めてよ」

男「・・・いきなりだね」

不良「早く着替えろっていっただけなのにな」

男「・・・」

不良「・・・ん?」
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/08/08(金) 01:35:11.30 ID:wmJ7b8SE0
キタ-----(゚∀゚)-----!!

待ってたぜ!
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/08(金) 20:27:11.39 ID:4IptbGkp0
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/08(金) 23:17:47.92 ID:0kkX+4wDO
おつおつ
273 : ◆ZuU1SJY84s [saga]:2014/08/10(日) 23:41:33.82 ID:/Syx3T3D0
男「なにか変わったところ無かったの?」

不良「変わったところ?いや・・・うーん、男のくせに胸隠すそぶりしてたのが変だなと思った」

男「男の子でも着替えを見られたくなくなったのかもね。部屋別にしたほうがいいかもしれないよ」

不良「そうかぁ・・・ちとさびしいけど仕方ないな」

男「今のそのまま伝えてあげればいいと思う」

不良「さびしいってやつか?」

男「うん」

不良「それ、俺が言って変じゃないのか?」

男「強いのが不良ってわけじゃないと思うよ」

不良「そうなのか・・・分かったやってみる」

男「ん、そうするといいよ」

不良「サンキュー、次の授業って何だっけ?」

男「数学」

不良「なら出るか、この前教えてもらったところを忘れないためにな」

男「まじめだね」

不良「あたぼーよ」

クラス「・・・」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/11(月) 01:28:02.76 ID:COkuAmJPo
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/11(月) 06:07:47.21 ID:P1gIeVVV0
乙乙
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/11(月) 16:34:54.53 ID:QBACyytjo
乙乙乙
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