【クライマックス推理】 昨日の深夜、ボブさんを娯楽室に呼び出した犯人は、事前にボブさんを殺すために幾つかの罠を張っていたんだ。 まず、朝永さんを通じて入れた( A )……次に、ボブさんを呼び出す時に使ったメモ……これに( B )と書く事で、ボブさんは眠りやすい状態になった…… この二つを組み合わせることで、犯人は眠っているボブさんを正面から刺し殺すことに成功したんだ。 そして、ボブさんを殺して……あたかも起きている状態のボブさんを刺殺したように見せるため、遺体を床に寝かせたあと…… 犯人は、次の殺人の準備に取り掛かったんだ。
まず、用意したのは( C )と( D )、この二つを組み合わせることで、毒ガスを発生させることができるからね。 用意したもののうち、片方は( E )に撒いておいたんだ。あるトリックのために…… 続いて、犯人は部屋からターゲットを出さないために、( F )を壊したんだ。随分とひしゃげた状態になっていたから……多分、美術室のハンマーかなにかでね。 この二つを組み合わせて……簡易的なガス室作り上げたんだ。 そして……六時には呼び出しておいたターゲット……鳴神君が現れた。
部屋に入った鳴神君は……きっと驚いたんだろうね、中にボブさんの死体があったんだから。 そして、思わず駆け寄ってしまった彼が部屋に入るのを見届けると…… 犯人は、ドアを閉めた……これにより、鳴神君は脱出が不可能になってしまった。 そして、犯人はある方法を使って、部屋の外にいながら、部屋の中で毒ガスを調合したんだよ。 その方法っていうのは……( G )、これをボトルの口に引っ掛けておくことで、引っ張っただけでボトルを倒れる状態にしたんだ。 ……ただ、引っ張った時に血に触れた部分が、( H )に触れてしまって、証拠が残ってしまったんだけど…… それによって、あらかじめ床に撒いてあった薬品と一緒に化学反応が起きて…… 部屋の中では毒ガスが発生して、そのなかに鳴神君は取り残される事態になってしまったんだ。
だけど、鳴神君はただ死んだわけじゃなかった…… ( I )と( J )の二つにダイイングメッセージを遺していたんだよ……きっと、片方は処分されることを予期していたんだろうね。 そうなってもいいように、犯人に対して二重の罠を仕掛けた鳴神君は……そのまま娯楽室で息絶えた…… ……その残してくれたダイイングメッセージ……『H・R』が意味しているのは…… ( K )……あなたしか、いない……