ほむら「伝説の魔法……騎士?」

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566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 23:56:18.90 ID:iqrdiverO
もう足掛け3年もやっているのか
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 18:55:01.18 ID:DDjlWU1+o


続き楽しみにしてるよ
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 08:00:16.17 ID:3a+iejTRo

神殿を壊してでも助けると言い切ったところの魔神さんの沈黙はなんかそれまでのものとは意味合いが違うような気がした
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/02(木) 19:03:18.33 ID:fWNNYBieo
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:14:03.83 ID:yhrpZ4Jro

光「う……」

風「――――――」


海「光!風!」


まどか「……ぁ」

さやか「うぅ……」



ほむら「まどか!」

マミ「美樹さん!」



海「光……風……まどか……さやか……」

光「…………」



ほむら「皆、気を失ってるけどまだ生きてる……」

マミ「早く治療しないと……でも……」


セレス<……………………>


アスコット「弱いなー弱いなー、あっちのお姉ちゃん達は強いのに弱いなー、ぼく弱い奴大嫌いなんだよね」


海「――――」



ほむら「…………」

マミ「…………」


アスコット「だからアルシオーネ……あのおばさんも嫌いだ、お姉ちゃんみたいな弱いのに簡単にやられちゃんだもん」


海「光と風とまどかとさやかに、怪我させたわね」

571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:14:30.78 ID:yhrpZ4Jro

アスコット「いっけえっ!あのお姉ちゃんもやっつけちゃえ!!」

魔獣「――――――!」


海「  水  の  龍  !  」


魔獣「っ!」



マミ「一飲みに……さっきまでより魔法の勢いが増したように見える……」

ほむら「……『心の強さが力になる』……龍咲海の、まどかや獅堂光達が傷つけられた『怒り』で強くなったと言うの?」

マミ「『魔神』の思惑通りと言う訳ね……」


セレス<……………………>


アスコット「よくもやったな僕の友達を……!」


海「……………………」


アスコット「 魔 獣 招 喚 !! 」

魔獣「――――――――」



マミ「大きいのが出てきたわね」

ほむら「『水の龍』に食べられない様にでしょうね」



海「   蒼   い   竜   巻   !!   」

魔獣「ギョエエエ」



ほむら「あっ竜巻に飲まれた」



アスコット「うわぁぁぁ!」

572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:14:58.34 ID:yhrpZ4Jro

アスコット「 魔 獣 招 喚 !! 」


マミ「!また大量に出してきたわね」

ほむら「今戦えるのは龍咲海一人、まずいかもしれないわね」



海「  水  の  龍  !  」

魔獣「ギャアアアッ」



マミ「2体を一撃で……でも……」



海(しまった!倒しきれなかった魔物が……!)

魔獣「――――――――」



マミ「駄目ね……暁美さん!」

ほむら「ええ――――っ!」



風「   守   り   の   風   !   」


海「!」

魔獣「――――――――」



ほむら「風の防壁?」

マミ「この魔法は……」



海「風!」

風「……また別の魔法を編み出せましたわね」

海「風!」



マミ「気絶した……無理したのね」

ほむら「後ろ!魔物が……」



光「   紅   い   稲   妻   !   」

魔獣「――――――――」

海「光!」

光「……海ちゃん……だ、だいじょうぶ……」

海「光こそ大丈夫なの!?」

光「――――…………」

海「光!光!!」



ほむら「獅堂光も気を失ったようね……」

マミ「……無茶をする子達ね……『魔法騎士』か……」


セレス<……………………>

573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:15:26.56 ID:yhrpZ4Jro

魔獣「――――――」

海「ハッ!」



マミ「龍咲さんと獅堂さん達の間に魔物が……」

ほむら「さっきの獅堂光の魔法で魔物の数は減ったけど、まだ数は多いわ……このままじゃ……」



海「きゃあっ!」

魔獣「――――――――」


アスコット「なかなかやるじゃない、お姉ちゃん」


海(しまった!光達と、どんどん離されちゃう!)

海「光!風!さやか!まどか!返事をして!」

魔獣「――――――――」

海「光!風!さやか!まどか!」


アスコット「…………。そのお姉ちゃん達を捕まえ……」



ほむら「流石にそれは見過ごせないわ」

マミ「え?」

光風まどかさやか「「「「――――――――」」」」


セレス<!?!>



アスコット「な……なんで……お姉ちゃん達が、あっちのお姉ちゃん達の所に……」


海「しゅ……瞬間移動した?」



ほむら「龍咲海!こっちは任せなさい、元々その魔神が呼んだのはあなただけだった、これはあなたの試練よ」

ほむら「だから、この子たちを助けても構わないわよね?」


セレス<……………………>


海「……私の試練……」


セレス<……汝が力我が前に示せ>

セレス<『伝説の魔法騎士』となるにふさわしい『心』の強さを我が前に示せ>


海「『心』の強さ……」
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:15:53.58 ID:yhrpZ4Jro

アスコット「ふっふん!そんな変なお姉ちゃんたちなんていらないやい」

アスコット「怪我で自分も死んじゃうかもしれないのにお姉ちゃんを守るために魔法を使うなんてバカだな――」


海「バカ……ですって?」



ほむら「無駄に怒らせて……バカはどっちかしらね」



アスコット「バカだよ、他人のために怪我するなんてバカに決まってる」


海「……あやまりなさい」


アスコット「何か言った?」

魔獣「――――――――」



マミ「魔物が!速……」



海「  水  の  龍  !  」

魔獣「――――――――!」



ほむら「あっさり倒した……どんどん強くなって行くわね」



アスコット「あわ……あわ……」

海「あやまりなさい」

アスコット「マ…… 魔 獣 招 喚 ! 」

海「――――」

魔獣「――っ」



マミ「今度は出た所を剣で一撃……そのまま距離を詰めてるし、これは勝負あったわね」



アスコット「わああああああ!」

海「あやまりなさい!」

アスコット「な、な、な、何であやまんなきゃなんないんだよ」

海「私の友達を侮辱したわ!」

アスコット「友達?」

海「そうよ!光と風は私の大切な『友達』でかけがえのない『仲間』なのよ!侮辱するのは絶対に許さないわ!」

アスコット「友……だち……?」

魔獣「グル……」



ほむら「『友達』……か……」

まどか「――――――――」

575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/11/25(土) 23:16:21.23 ID:yhrpZ4Jro
今日はここまで
続きはまた今度
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 00:33:46.12 ID:kxA/LQMko

友達か……
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 09:18:24.53 ID:l3B4jtgtO
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 19:41:42.20 ID:MHoLfGce0
保守
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:23:18.88 ID:j6ke3ARco

魔獣「――――――――」



マミ「!りゅ――」



海「  蒼  い  竜  巻  !!  」

魔獣「ギャアアアア」



マミ「……助けはもういらないわね」



アスコット「あああ!僕の友達によくも!」

海「友達?」

アスコット「そうだよ!あの子たちは僕の友達なのに!」

海「――――」



マミ「あっ……」

ほむら「ビンタしたわね……」




海「友達に攻撃させるなんてよくできるわね!」

海「友達が私達にやっつけられたり怪我させられたりして平気なの!?」

アスコット「平気じゃない!」

海「だったら!私が友達に怪我させられて、なぜ怒るのかよくわかるでしょ!?」

アスコット「ぅぇ……」

海「「あなたも友達が怪我をしたら悲しいでしょ!?」

海「友達が危なかったら助けてあげたいと思うでしょ!?」

アスコット「……………………」

魔獣「――――」



ほむら「魔物が……大人しくなった……」

マミ「言葉とかわかるのね……」
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:23:45.94 ID:j6ke3ARco

海「その子達があなたの友達なの?」

アスコット「そうだよ、でもみんなこんな変な姿してるのは友達じゃないって……」

アスコット「これは魔物だから仲よくしちゃいけないって……うぐっ……えぐっ……」



ほむら「あ……」

マミ「泣いちゃったわね……」

ほむら「……クレフと違って見た目通りの年齢なのかしらね」



アスコット「誰もこの子たちが本当は優しいんだってわかってくれなくて……」

海「わかるわ」

アスコット「え……!?」

海「この子たち、あなたの事心配してるわ」

海「私が光達を心配するのと同じ様にあなたを心配してるわ」

アスコット「――――――――」



マミ「……私にとってのキュウべえとの関係と同じかしらね」

ほむら「……………………」

ほむら「もう近付いても良いかしら?」


セレス<……………………>


ほむら「それ所じゃなさそうね」

マミ「念のため、もう少し待ってみましょう」



海「ねぇあなた名前は?」

アスコット「あ、アスコット」

海「は?マスカット?おいしそうな名前ね」

アスコット「アスコット!!」

海「アスコットね。ね、私達の事嫌い?」

アスコット「え、べっ別に嫌いって訳じゃ……」

海「じゃ、どうして私達を攻撃してきたの?」

アスコット「ザガートが……」

海「ザガート!?」

アスコット「お姉ちゃん達が『魔法騎士』って言うのになったら困るって……」

海「アスコットはザガートの仲間なの?」

アスコット「違うよ」



マミ「え?」

ほむら「……ザガートに頼まれてと言っていたから仲間なのだと思って攻撃していたのだけど……やりすぎたかしら……」
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:24:14.86 ID:j6ke3ARco

海「じゃどうして?なぜザガートの言う事を聞くの?」

アスコット「…………ちょっと前にお城からお使いが来て……ザガートがこいって……」

アスコット「僕、招喚士だから……きっとお城で何かを招喚する為に呼ばれたと思ったんだけど!」

アスコット「エメロード姫の神官ザガートが力を貸せって」

海「それだけでザガートについたの!?」

アスコット「だって友達と一緒で良いって!ずっとお城で暮らせばいいって!うえーん」

アスコット「みんな友達の事嫌ってて、避けてて!!何所へ行っても邪魔者扱いされるんだもん!」

海「あなたの友達は一般の皆様にご迷惑をかけた事があるの?暴れたり誰かに危害を加えたり……」

アスコット「ないよ!僕が頼まなければ絶対に暴れたりしないもん!」

海「じゃあ胸を張ってなさい!」

アスコット「――――」

海「あなたの友達は顔は怖いけど良い子たちなんでしょ!?それをあなたが信じてあげなくてどうするの!?」

海「自分に恥ずかしい所がないなら、誰が文句言ってもちゃんと胸張って生きてればいいのよ!」

海「ザガートの手下になって悪い事させたらこの子たち本当に『悪い子』になっちゃうのよ!」

海「あなたがこの子たちを『悪い子』にしちゃうのよ!それでもいいの!?」

アスコット「……やだ……」

海「私とあっちの皆もね初めて会ってまだちょっとしかたってないけど大切な友達なのよ」

海「誰にだって誇れる大切な仲間よ、みんながいれば私もっと強くなれるわ、もっと頑張れるわ」

海「もっともっと自分が好きになれるわ」

海「あなたもこの子たちがどうすれば『しあわせ』になれるか考えてあげなきゃ」

アスコット「ごめんなさい」

海「私もあなたの友達を攻撃してごめんね」



マミ「……あれだけ殲滅したから……罪悪感が……」

ほむら「わかってるから……言わなくてもいいわ……」
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:24:42.30 ID:j6ke3ARco

海「――――――――」



マミ「なっなに!?」

ほむら「龍咲海が光って……」



アスコット「――――」

海「――――――――」



光風まどかさやか「「「「――――――」」」」

マミ「皆の怪我が治って……」

ほむら「それだけじゃないわ、獅堂光と鳳凰寺風の鎧が大きく……」

マミ「龍咲さんも……それに剣が割れて……あれは柄の所に何か意匠が……」

ほむら「成長している……龍咲海だけじゃなく二人も……?『魔法騎士』は連動……繋がっているの?」



海「鎧がまた変化したわ!それに剣も……」

海「……龍!?」

セレス<『伝説の魔法騎士』よ、汝の友を思う『心』の強さ>

セレス<  確  か  に  認  め  た  >


ほむら「今度は魔神が光って……」

マミ「変化しているの?……あれは人型に……え?」
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:25:09.63 ID:j6ke3ARco

海「ロ……ロボット……」

マミ「か……カッコいい……」

ほむら(タンクローリーとかなら魔力で運転できるのだけど……動かせるかしら)

光「ん……うに?」

風「??いつの間に……?」

まどか「あっあれ?」

さやか「寝てた?……あれ?」

ほむら「起きたのね、今の状況は……見ればわかるわね」


セレス<しかし汝の『心』は、まだ我を『まとう』には十分ではない>

セレス<真の『魔法騎士』となって目覚めた時、我はまた汝の前に姿を現そう>


さやか「え?何!?人型巨大ロボット!?」

まどか「なっなにか光ってるよ!?」

マミ「龍咲さんの鎧の宝石に吸い込まれて……」

海「き……消えた……あんな大っきなものが……」

光風まどかさやか「「「「見ちゃった」」」」

ほむら「……見て余計に混乱したみたいね……」

光「??あ、あれ……龍……だったんだよね……」

風「『魔神』って巨大ロボットだったんですね」

マミ「『魔法騎士』以外もコックピットに一緒に乗る事は出来るのかしら?」

まどか「でも一緒に乗り込んだ場合、一緒に戦うのは無理になるんじゃ……」

海「はっ!大丈夫?光!風!さやか!まどか!」

まどか「えっと……爆発に巻き込まれたはずなんだけど……」

さやか「なぜか、全然怪我とかしてないね……」

アスコット「あ……あの……」

光風まどかさやか「「「「はっ」」」」

さやか「この子はザガートの……!」

海「大丈夫よ、皆」

光「にゃ?」

ほむら「…………」

アスコット「……ご、ごめんなさい」

光「? ?  ?」

まどか「え?……えぇ?」

ほむら「……お仕置きはした方が良いかしら?」

アスコット「!?」

マミ「それじゃあ……お尻ペンペンぐらいで……」

アスコット「!?!」
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/01/25(木) 23:25:38.00 ID:j6ke3ARco
今日はここまで
続きはまた今度
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 23:40:52.44 ID:WKjBI1T20

レイアースもう一回見たくなった
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 00:45:27.32 ID:95hmBt82O

もう十分ひどい目にあわせたしこれ以上のお仕置きはやめておいてあげていいのでは……
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/20(火) 14:10:06.42 ID:MmEhETEP0
続き来てたのか
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 22:32:50.56 ID:2hmAnuEgO
sagasage進行だから気付かないな
俺もマミさんにお尻ペンペンされたい(願望)
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:24:36.36 ID:7zF7D8l3o

〜〜?????〜〜

ザガート「『魔神』の一つが蘇った……」

?????「まぁアスコットはまだ子供やさかいなあ、詰めが甘いのはしょうがないで」

?????「ほな、次はうちの番やな」

カルディナ「この超プリティでナイスバディなカルディナさまの!ほな、いっちょもんだろか」

ザガート「……『魔法騎士』かは分からないが、アスコットとの戦いを『見て』いた限りでは、二人程手強いのがいる」

カルディナ「とは言っても、可愛らしいお嬢様がたやさかい大丈夫やろ」

ザガート「…………」

カルディナ「『お仕置き』はうちも受けとうないし頑張ってくるわ」

590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:25:03.69 ID:7zF7D8l3o

さやか「また、この乗り物に乗って行くのか……今度は急に落ちないでよね」

まどか「透明なガラスみたいなのが張ってあるから、水の中見えて綺麗なんだけどね……」

光「大丈夫かなぁアスコット、海の中に残してきちゃって……」

海「地上まで送るって言ったのに先を急ぐだろうからって……」

ほむら「元々一人であそこまで来ていたのだから、帰る事ぐらいできるでしょう」

風「気を使ってくださったんですわ、私達が急いでいるのは事実ですもの」

まどか「気を使ったと言うか……二人に怯えていたからじゃ……」

さやか「トラウマになってなきゃ良いけど……」

海「……ザガートを倒せば、アスコットもアスコットの友達も仲良く一緒に暮らせるかしら……」

光「海ちゃん……」

マミ「大丈夫よ、きっと……あんなに仲が良いんですもの」

海「クレフに、あの生意気な若づくりのおじさんに頼んでみるわ」

まどか「頼むって……何を?」

海「どこかにアスコットが友達と一緒に暮らせる所がないか紹介してほしいって」

海「745年も生きてるんだもの!きっとどこか良い場所知ってるはずよ!」

光「うん!」

さやか「だっ大丈夫かなぁ……」

風「魔導師さんは不動産屋さんではないのでは」

ほむら「土地を融通するのではなくて、一緒に暮らせそうな地域を紹介してもらうだけだから……」
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:25:29.79 ID:7zF7D8l3o

モコナ「ぷうぷう」

さやか「あっまた何所に行って……」

海「モコナーーーー!!」

マミ「りゅ、龍咲さん?どうしたの、いきなり大声を上げてモコナを捕まえたりして」

海「今度と言う今度はちゃんと答えてもらうわよ!」

モコナ「ぷう?」

海「毎回毎回どうして戦闘になると失踪するのよ!」

まどか「……あ〜〜……」

海「ひょっとして私達が困ってるのを見て楽しんでいるんじゃないでしょうね」

ほむら「確かにそこは、はっきりさせときたいわね」

モコナ「――――」

まどか「え?何か様子が変だよ」

海「な、何よ……どうしたの?」

モコナ「…………」

さやか「何か難しい顔してるよ、むーーんとか唸ってそうな顔を……!?」

マミ「あっキスした」

光風「「――――」」

ほむら「獅堂光と鳳凰寺風の二人が凄い勢いで転んだわね」

まどか「あのタイミングでキスをするとは思わなかったもんね……頬にだけど」

海「モコナーー!!」

モコナ「ぷうぷう」

海「今回と言う今回は許さないわよぉ!そのふわふわの体の中身がなんなのか、絶対に確かめてやるわ!」

光「はっあわわっ」

さやか「あっそれ賛成!ふわもこしてる犬に水かけた時みたいに、中身判明させてガッカリしてやろう!」

ほむら「獅堂光の背中に隠れてるけど……笑ってるわね。困ってるのは獅堂光だけみたいね」

まどか「光ちゃんが逃げて二人が追いかけてる……」

マミ「ちょっ……三人共走り回らないで!狭いのだから危ないわよ」
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:26:00.01 ID:7zF7D8l3o

風「あらあら高いですわねぇ」

海「え!」

さやか「何、急に?」

風「ほら、もうこんなに高い所まで登ってしまったみたいですわ」

さやか「高い所って、ここ海の中……ああ、海底って標高高い山いっぱいあるんだっけ……ってぇ!?」

海「きゃああああ!い……いつの間に空の上まで来ちゃったの〜〜」

まどか「地面が……あんなに遠い……」

マミ「いつの間にか雲の上にまで上がってたのね」

海「ちょっと高いわよ!高いわよ!」

光「――――」

さやか「何これ何これ!本当に高いよ!」

まどか「何か三人共目を回してるよ」

マミ「獅堂さん龍咲さん、美樹さんもビックリしすぎよ……ってモコナも目を回してない!?」

ほむら「新しい遊びだと思ってるんでしょ……確かに高いわね、この世界に初めて来た時と同じくらいの高さかしら」

風「くすくす、ほんとうに」

海「モコナ!この乗り物大丈夫なんでしょうねっ!こんな高さから落ちたらしゃれじゃすまないわよ!」

さやか「そうだよ!こんだけ高かったら水だってコンクリート並に硬くなるんだからね!」

風「大丈夫ですわ」

まどか「え?何か考えがあるの風ちゃん?」

風「この高さから落ちたらすぐ気絶してしまって、痛いと思う間もなく頭に輪を載せられますわ」

ほむら「巴マミ、パラシュート持っていて。いざとなったらこれを強化してなんとかして」

マミ「この世界に来た時に言っていたパラシュートね」

マミ「そう言えば、あの時言っていた乱暴な方法で落下速度を減速させる方法って……」

ほむら「爆弾を下に落として、その爆発を盾と魔法で爆風を調節してパラシュートに……」

マミ「あっ、もういいわ……止めてって言う訳にもいかないのよね……」
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:26:27.81 ID:7zF7D8l3o

光「ハッ!見て!」

まどか「え!?あれ……何?大きい透明な……水晶の島……?」

光「あれは……『セフィーロ』に来た時に見た、空に浮かんだ山だ……」

マミ「空に浮かぶ水晶でできた山……ファンタジーね!」

ほむら「『セフィーロ』の事だから水晶ではなくて、この世界の鉱物かもしれないけど」

風「――――――――」
  フウ カゼ
海「風!風だわ!」
     カゼ           フウ            カゼ
さやか「風が纏わりついて風を……これ普通の風じゃないよ」

光「風ちゃん!」

風「……ここは……『空の神殿』です。この中に……『魔神』がいるんですわ……」

光「……風ちゃん……」

ほむら「これは……『魔神』……?」

風「――――――――」

マミ「鳳凰寺さん飛んで……」

光「風ちゃん!」

海「風ーーーー!」

まどか「風ちゃん!消えちゃった……」

光「風ちゃんーーーー!!」

ほむら「獅堂光!」

モコナ「ぷぅ!」

光「モコナ!」

ほむら「あ……」

まどか「光ちゃんの足にしがみついて……光ちゃんを止めたの?」

光「追うなって言ってるの?風ちゃんにはやる事があるからって……?」

モコナ「ぷぅ」

さやか「頷いてる……やっぱり『魔神』が呼んだんだよね?」

海「ちょっと、本当に風は大丈夫なんでしょうね!?なんだか人が違っちゃったみたいだったわよ!」

マミ「意識があるのに意識がない様な状態……白昼夢……いえ一種のトランス状態と言えば良いのかしら」

ほむら「『魔神』が呼んで導いているらしいわ」

光「海ちゃんもああだったよ、あの海中にあった神殿で……」

海「?なんの事?」

さやか「覚えてないんだ……」
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/25(日) 23:26:55.14 ID:7zF7D8l3o
今日はここまで
続きはまた今度
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 23:31:29.65 ID:dmOqM/s+o

フウとカゼはちょっとややこしいね
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 02:30:57.42 ID:k4w0Ch2O0
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:44:57.38 ID:dYCaqkKgo

海「ひゃああああ!」

まどか「うああああ……」

海「ほ、ほんとうにこの山、空に浮かんでるのね」

海「確かにここから落ちたら、痛いと思う間もなく天使モードだわ」

さやか「天使モードって、羽と輪っかと白い服だよね……着たくないなぁ」

光「これが……風ちゃんの言ってた『空の神殿』」

ほむら「『海の神殿』と比べると色々違うみたいね」

マミ「あっちは海の底なのに水が入ってこなくて神秘的だったわね」

マミ「こっちは岩……水晶かしら?所々に浮かんでいて、まさに空の浮かぶ神の住む場所って感じね」

ほむら「どう言う感じよ……」

さやか「うっうん、言ってることわかりますよ……厳かな雰囲気がありますよね」

海「まぁ、大きい空に浮かんでいる山に神殿の入口みたいな穴が開いてるんだもの、何かいそうな感じはするわよね」

ほむら「……ちょっと周囲を見てくるわ」

光「ほむらちゃん、周囲って……ここ以外には小さめな岩が浮いてるだけで何かある様に見えないけど……」

まどか「……ザガートの追手?」

ほむら「えっ、ええ……『海の神殿』の時の様に待ち伏せされているかもしれないから……」

光「一人で行くの?それなら私も一緒に……」

まどか「私も!」

ほむら「いえ、この神殿部分以外は岩山みたいになってるわ、もし足を踏み外せば地上まで真っ逆様よ」

さやか「うっ……ここ雲より高いんだよね……見滝原タワーよりも高いよね」

ほむら「危ないからここにいてちょうだい」

海「でも危ないのはあなたも一緒でしょ?もし追手と遭遇したら戦いになるだろうし一人じゃ……」

マミ「戦いになるからよ」

海「え?」
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:45:23.78 ID:dYCaqkKgo

マミ「戦いになった場合神殿部分以外は足場が悪いわ、まだあなた達じゃ無理よ」

海「ま、魔法でなら……」

まどか「私、弓だから……って言っても駄目ですよね……」

マミ「ええ……全く動かずに戦う事なんかできはしないわ」

さやか「……動かずにいたり纏まっていたりしたら、この前見たいに……」

ほむら「私と巴マミなら慣れてるからどうとでもなるから……」

光「慣れてる?」

さやか「ああ……魔女の結界での戦いの事?」

まどか「あの中、変な空間だったもんね……」

ほむら「魔女の結界はそれぞれ中は違うわ、空の上にロープを何本か張られただけの結界もあったわ」

光「いつもそんな所で戦ってたんだ……」

まどか「…………」

海「それならマミさんと二人で行ったら良いんじゃ……」

ほむら「巴マミと私のどちらかは残った方が良いわ」

マミ「そうね、もし二人で行ってこっち側が襲撃されたらどうなるか……」

マミ「皆成長してるから負けなかったとしても、誰か大怪我か最悪……」

まどか「……今治療できる風ちゃんもいないから……」

光「そうか……もしもの事考えたら、どっちかはいた方が良いのか……」

ほむら「まぁ、念の為に軽く見まわってくるだけだから……海の神殿の時の事考えたらすでに中にいる事も……」

マミ「その時は任せておいて、懲らしめてふん縛っておくわ」

ほむら「すでに鳳凰寺風は『魔神』の所に呼ばれているわ。私もすぐ戻るわ、急ぎましょう」

光「あっほむらちゃん……行っちゃった」
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:46:55.45 ID:dYCaqkKgo

まどか「……うん、私達も風ちゃんと『魔神』の所に行こう」

さやか「ここ天井高いですね、やっぱり『魔神』が巨大ロボットだからなのかな?」

マミ「まぁ、あの姿になった時天井にぶつかったりしたら格好悪いし崩れたりしたら危険だものね」

光「ここに『魔神』がいるのか……海ちゃんの胸飾りの中に入ったみたいな『魔神』が……」

マミ「――――!」

?????「お早いおこしで!」

光「誰だ!?」

さやか「敵!?」

?????「もーーう」

?????「こんなビュリホでワンダホなうちを、こないに待たして悪いお嬢様がたやで!」

海「ちょ、ちょっと、あれ大阪弁じゃないの……?」

光「ううううう……うん……」

まどか「そうだと……思うけど……なんで?」

海「セフィーロの言語形態には大阪弁も含まれてるの?それともセフィーロにも大阪があるの?」

さやか「見た目マントを着たあれな格好のお姉さんだけど……敵なの?」

?????「うちはカルディナ、お嬢様の名前は?」

光「し、獅堂光」

海「龍咲海よ」

さやか「美樹さやか」

まどか「鹿目まどかです……」

マミ「……巴マミよ」

カルディナ「シドウ・ヒカル?リュウザキ・ウミ?ミキ・サヤカにカナメ・マドカ?最後はト……ト……マミやっけ?」

カルディナ「けったいな名前やなぁ」

海「悪かったわね!」

マミ「…………」

カルディナ「もう一人のお嬢様は、なんちゅう名前なん?」

光「もう一人って……」

海「風ね!風がどこにいるか知ってるの?」

まどか(ほむらちゃんの事じゃないのかな……?)

マミ(鹿目さん……?警戒してるのはいいけど……張り詰め過ぎてるわね……)

カルディナ「フウちゃんかいな、あのお嬢様は」

光「風ちゃんを知ってるのか!?」

カルディナ「うん、知っとるよ」

海「何所にいるの!?教えて!」

さやか「嘘じゃないよね!?」

カルディナ「だいじょうぶ、だいじょうぶ、すぐに会わせたるさかい」

光「ありがとう!」

マミ(信用はできないわね……罠かしら……何か仕掛けてきたらリボンで拘束しましょう)

さやか(いやぁ、この世界に来てエメロード姫かザガートの関係者ぐらいしか会ってないから一般人に会うの初めてだよ)

さやか(……って、一般人がこんな空の上の神殿にいる訳ないよねぇ……)
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:47:33.09 ID:dYCaqkKgo

カルディナ「いやぁ、そない素直に礼言われたら困ってしまうなぁ」

カルディナ「なんせうちは……」

カルディナ「ザガートはんの関係者なんやから……」

光「 ザ ガ ー ト ! ? 」

さやか(やっぱり!しかも何か……お…………)

マミ(リボンで――――ぁ……しまっ…………これ……)

まどか「――――ぁ…………ほ…………ち……――――」




風「――――――――」

?????<伝説の『魔法騎士』よ>

風「…………」

風(風が……集まって……竜巻みたいに――――)

?????<我を『まとう』べく、この『空の神殿』を訪れた者よ>

風(風の中……何かが……大きい……羽……風がおさまって……)

?????<我が名は 『 ウ ィ ン ダ ム 』 >

ウィンダム<『魔法騎士』を待ち、ここに眠り続ける伝説の『魔神』>

風「……鳥……四枚の羽を持った……鳥……」

?????「「――――――――」」

風「はっ!――――光さん、海さん」

光「…………」

風「『魔神』が私に話しかけてきたんです、ほらあそこに……?」

風「きゃああ!!」

風(後ろから斬られた!?でも後ろには光さんや海さんが……)

海「…………」

風「!――う……海さん……なぜ……」

光「――――」

風「光さん!?」

風(光さんも剣を!?っ!)

光「…………」

風(なんとか避けれましたけど……何故二人が……他の皆は一体……)


?????「あーーははははは、お嬢様は逃げるんが上手やなあ!」


風「ハッ」


?????「あ、自己紹介が遅れまして」

?????「うちはカルディナ」

カルディナ「本業は踊り子なんやけど、踊りで人を操ったり相手に幻覚見せたりできる『幻惑師』でもあるんや」


風「『幻惑師』のカルディナさんですわね……」


カルディナ「おお、礼儀正しい娘さんやなあ、ごっつぅ気に入ったで」

カルディナ「と言う事でその二人はうちに操られてんねん、でお嬢様を殺すように命令してある」

カルディナ「他の三人も、もう一人のごっつぃ強いらしい黒髪のお嬢様を殺すように命令してあるから助けはこないで」
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:48:01.93 ID:dYCaqkKgo

ほむら「ハァッ……ハァッ……くっ!」

マミ「――――――――」

ほむら「……ハァッ……ハァッ…………巴……マミ……」

さやか「――――――――」

ほむら「フッ!……ハァ……ハァ…………美樹さやか……」

まどか「――――――――」

ほむら「……まどか……!」

ほむら「なんで…………なんでいつも……こんな……!」

まどか「――!」

ほむら「こんな『異世界』に来てまで!私は!あなた達と――――!!」
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/05/25(金) 23:48:31.36 ID:dYCaqkKgo
今日はここまで
続きはまた今度
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 14:51:33.35 ID:N0Ft7fmWO
最初のレスからもう3年か…
長いな
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 19:01:22.67 ID:iPIHIdiRo

ほむらちゃんのトラウマを的確にえぐってくるとか絶許
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:12:16.61 ID:Z2wkPwOko

マミ「!」

ほむら「っ!止めなさい!」

さやか「――――!」

ほむら「くっ……」

まどか「――――――」

ほむら「まどか……」

ほむら(エスクードの時の様な幻じゃない……)

ほむら(皆、意識がない、操られてる……でも……)

マミ「――――」

ほむら(……動きに精彩がない……これなら……)

まどか「…………」

さやか「…………」

マミ「…………」

ほむら(倒す事は…………っ…………逃げる……訳にもいかない……)

ほむら(今の状態の三人を置いて行く訳にはいかない)

ほむら(恐らく、操ってる敵の目的は魔法騎士の三人……)

ほむら(巴マミも操られているのなら、一緒にいた筈の獅堂光と龍咲海も抗えてるとは思えない)

ほむら(鳳凰寺風を二人に襲わせて、まどか達は私が邪魔に入らない様に抑えておく役回り……)

ほむら(今この三人を無視して向かえば方法を変えてくるかもしれない……何でも言う事を聞く人質みたいなモノだもの)

ほむら(それこそ自決する様に仕向けてくるかも……)

ほむら(相手にとって元々全員殺すのが目的なはず……役に立たないなら生かしておく理由はない……)

ほむら(人質は一人でも残ってたら良いと思い、何人か見せしめにと殺されたりしたら……)

ほむら(今は手こずってる風に見せかけて、何とか少しずつでも鳳凰寺風がいるはずの神殿の奥に向かうしか……)

ほむら(でも……合流できたとしても、何とかする手が……)

ほむら(せめて操ってる敵が分かれば……仕留める事はできるのに……)

606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:13:16.78 ID:Z2wkPwOko

マミ「――!」

ほむら「リボンを……!」

マミ「――――――――」

ほむら「ふぅ……」

ほむら(やっぱり何時もの巴マミより反応が遅い……これならリボンを操って来ても避ける事は出来る……けど……)

マミ「…………」

ほむら(……この人に銃を向けられるのは……嫌なモノね……)

さやか「――――!」

ほむら「美樹……さやか……!」

ほむら(操られてる所為か剣を振る動きが大胆になってる……まるで自分が傷つくのを考えに入れてない見たいに……)

さやか「…………」

ほむら(魔法少女じゃない今は攻撃受けたら危ないと言うのに……同じなのね……)

ほむら「くっ!」

まどか「――――」

ほむら「まどか……」

ほむら(まどかに射られてる…………何度も考えた……何時かまどかに――事になるかもって……でも!)

ほむら(これは操られてるだけ……まどかの意思じゃない!)

ほむら「……こんなの……絶対に許せない!!」

607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:13:44.83 ID:Z2wkPwOko

風「……あなたもザガート関係の方……ですわね」

風(この際どい格好した方も、ザガートからの刺客……)

カルディナ「じつは……」

風(何か深刻そうな……もしかしてアスコットさんと同じ様に何か已むに已まれぬ理由が……)

カルディナ「お金もろてん」

風「――――――――」

カルディナ「うちはもろたお金分働く、プロフェッショナルな『踊り子』あーんど『幻惑師』やさかいなあ」

カルディナ「ま、人間真面目に働くんが一番やで」

風「…………」

風(言ってる事は、正しいかも知れませんけど……)

カルディナ「と言う事で状況説明は終わりや、ほな続きいこか」

光「――――――――」

海「――――――――」

風「光さん!海さん!」

風(二人同時に……避けきれない!)

光「!」

風「――!」

風(押さえつけられて……剣を出して盾に……)

風「……ハッ」

風(魔神が……)


ウィンダム<『魔法騎士』となるべくこの世界を訪れた少女よ>

ウィンダム<汝が我を『まとう』にふさわしい者である『証』を我の前に示せ>


(汝が力……『魔法騎士』となるにふさわしい『心』の力を我の前に示せ)

風「『心』の力……」

海「――――」

風「『セフィーロ』では」

光「――――」

風「全てを『心』が決定する」

風「『信じる心の強さ』が……『未来』を決める……」

風(クレフさん……プレセアさん……フェリオ……皆、言ってました……)

風「……――――」


風「   戒   め   の   風   !!   」


光「――――」

海「――――」


カルディナ(なんや?風が魔法騎士の二人に纏わりついて……拘束したんかいな?)


風「――――!」


カルディナ「!!」

カルディナ(うわっ、一気に間合いを詰めて首元に剣が……)
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:14:12.58 ID:Z2wkPwOko

カルディナ「おみごと!さすが『魔法騎士』になるお嬢様は違うわ!そんな魔法が使えるとは!」

カルディナ「いや、ほんまに御見それしましたっ。ほな……」


ほむら「鳳凰寺風!」


風「ほむらさん!ご無事でしたか」

カルディナ「ありゃ、むこうさんも来たんかいな。向かわせたお嬢様がたは……」


マミ「――――――――」

さやか「――――――――」

まどか「――――――――」


カルディナ「全員無事かいな……つまりろくに反撃もしないで、あのお強そうなお嬢様の攻撃を捌ききったんかいな」

カルディナ「しかも、わざわざこっちに誘導までして……ほんまにあっちのお嬢様は『魔法騎士』じゃないんかいな?」

風「ほむらさん、マミさん達も……」


ほむら「操られてるわね。そっちは……二人が風に……新しい魔法覚えたのね」

ほむら「そして状況を見るにその怪しすぎる格好のが……」


風「ザガートからの刺客の、『幻惑師』のカルディナさんです」


ほむら「まどか達を操った犯人……」


カルディナ「そんなに強く見つめられたら怖いわぁ……だから次の手いこか」

風「!」


ほむら「身が軽い……けど、絶対に逃がさない!」


カルディナ「お客が二人何はちょっとさみしいけど。ま、しゃーないな」

カルディナ「♪♪」


ほむら(この状況で踊り出した?……まさか!?)


風(な……なんですの……?か、体が……!)

風(体が……勝手に……!)


ほむら(しまった……体が勝手に動いてる……これが『幻惑師』の力……)


カルディナ「お。二人共、ええ感じにうちの幻惑にはまってくれたみたいやな」

609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:14:40.92 ID:Z2wkPwOko

ほむら(このままじゃ、まどか達に……?)

ほむら(攻撃が来ない……まどか達の動きが止まってる?どうして……)

ほむら(もしかして一緒に操るのは無理なのかしら……いえ、動きが止まっているって事はまだ操られたままのはず)

ほむら(何か他の目的が……まさか!?)


風(ぐ……勝手に光さんと海さんの所に……止まらない……!)

風(ほむらさんもマミさん達の所に移動させられて……やめ……)


カルディナ「♪」


風「!!」

光「――――――――」

風「光さん!」

風(剣で光さんを斬っ……!)


カルディナ「♪」


風「!!」

海「――――――――」

風「海さん!!」


カルディナ「ほいほいっと!やあ、気持ちよう操られてくれてうち嬉しいわ!」

カルディナ「伝説の『魔法騎士』とかちゅうたいそうな名前やけど」

カルディナ「ま、可愛らしいお嬢様がたやさかいこんなもんやろ。あははは」


風(――……――……)


カルディナ「あっちのお嬢様はどう……へ?」


ほむら「――――っ……ぁ……!」


カルディナ「耐えてるんかいな?こっちのお嬢様はごっついなぁ」

カルディナ「でも、耐えとっても辛いだけやで、はよ楽になりいな」


ほむら「ぐ……あぁ――!」


風(ほ……むらさん……)


カルディナ「ん?なんや?お腹のあたりから血が流れとるで?もしかしてそっちの娘に撃たれて怪我しとったんかいな」

カルディナ「そんなに踏ん張っとたら、血がどばどばでて痛いやろ?もう諦め」


ほむら「…………ち……い……」


カルディナ「ん?」


ほむら「もう……撃ちたくない……また……みんなを……まどかを……殺したく……ない……」

ほむら「もうあんな事嫌なのよ!!!」


カルディナ「うぇ!?ゆっくりやけど幻惑かかっとるのにこっちに動き出した!?ちょっこれヤバいんちゃうん!?」

610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/07/25(水) 23:15:15.28 ID:Z2wkPwOko
今日はここまで
続きはまた今度
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 06:06:28.21 ID:SsgYwUXbo

この女やることがエグすぎる……
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 21:12:31.16 ID:bXym0QjLO

ほむほむがカルディナの戦う理由を聞いたら、確実にブチ切れて逆襲がえげつないものになりそう
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 12:46:59.24 ID:6ttgw+6T0
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/15(月) 09:10:50.78 ID:6Bf9rigbO
ss速報復活
続き楽しみにしてる
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/01(土) 03:02:36.31 ID:nzJAn00jO
スパロボにレイアース参戦か
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