【女の子と魔法と】魔導機人戦姫U 第14話〜【ロボットもの】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

27 :3スレ目にかわりまして4スレ目がお送りします ◆22GPzIlmoh1a [saga sage]:2014/07/20(日) 21:25:58.65 ID:PGdg3XaSo
茜「コレはうちの連中への歓迎会か?」

空「はい、クララさんが企画して下さって、
  一昨日から少しずつ準備をしていたんですけど……」

 茜の問いかけに答えていた空だったが、最後は苦笑い混じりに言葉を濁す。

茜「クララさん?
  ……ああ、そう言えば、彼女は司令室にいたようだが……」

 怪訝そうに首を傾げた茜は、思い出したように呟く。

 確かに、つい先ほど司令室に出向いた時は、クララは他のメンバーと共に、
 特に退屈そうな顔をして自分の席に座っていた。

レミィ「歓迎会も良いが、注意報レベル1発令中に司令室を空っぽにするワケにはいかないからな……。
    各部署、最低一人は留守番を残す事になったらしいんだが……」

フェイ「技術開発部で留守番役に選ばれたのがサイラスオペレーターだったそうです」

 どこか遠い目をして語り出したレミィに、フェイが淡々と続く。

 成る程、プランナー不在なのはそう言う事らしい。

茜「それは、まあ……ご愁傷様だな」

 ようやく司令室でぶーたれていたクララの真相を知って、茜は少し噴き出しそうになって呟く。

レミィ「まあ、折角クララさんが企画してくれたんだ、お前も楽しんで行ってくれ」

 レミィはそう言って、半ば強引に茜の荷物を預かった。

フェイ「本條小隊長、是非こちらへ」

 そして、荷物を預かられて身軽になった茜の背を、
 フェイがらしからぬほどの強引さで押して行く。

茜「なっ、お前ら、何だそのコンビネーションの良さは!?」

レミィ「最近はモードHのお陰でお互いの呼吸も分かるようになって来たからな」

フェイ「何ら問題を生じる事案では無いと思われます」

 レミィとフェイは、慌てふためく茜を半ば無視して会場の中央へと誘い、
 空も小走りでその後を追う。

 四人が会場の中央へと辿り着くと、軽食の載せられた皿やコップで埋められたテーブルのど真ん中に、
 縦横高さ三十センチほどのラッピングされた箱が置かれていた。

茜「コレは……何かのプレゼントか?」

 途中から半ば諦めて歩いていた茜は、その箱を眺めながら小首を傾げる。

空「はい、瑠璃華ちゃんからのプレゼントです」

茜「瑠璃華から?」

空「開けてみて下さい」

 空の言葉にまた首を傾げると、開けるように促され、
 茜は箱のリボンを解き、その蓋を開いた。

 すると――

茜「ひゃう!?」

 ――箱の中から小さな手が伸びて、茜は思わず悲鳴を上げてしまう。

 さすがにコレには周囲の人間達も気付いたらしく、何事かと視線を向けて来る。

茜「!? ……ん、コホンッ」

 茜は頬を染めながらも、大慌てでその場を取り繕うが、
 少し離れた場所ではレオンが腹を抱えて笑うのを堪えていた。
1250.74 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)