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咲-Saki-学園伝奇 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 14:52:31.02 ID:G7vtoTD8o
京太郎「咲のやつ遅いな」

京太郎「まあ咲が来たところでいつも通り本読むだけだけど」

京太郎(にしても咲に誘われて入った文芸部が俺と咲以外幽霊部員とは)

京太郎(いいのかねぇ、ちゃんと活動してるのが1年だけで)

ガラガラ

咲「京ちゃんお待たせ」

京太郎「おー、掃除当番か?」

咲「うん」

咲「それでね。大事な話があるんだけど……」

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VIPでTW ★5 @ 2024/03/29(金) 09:54:48.69 ID:aP+hFwQR0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711673687/

小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 14:57:02.02 ID:G7vtoTD8o
京太郎「大事な話……」

京太郎「もしかして文芸部が廃部になるとか?」

咲「違うよ!」

咲「部の事じゃなくと私の事なの」

京太郎「咲の事?」

咲「うん、実はね」

京太郎「転校するとか?」

咲「違うよ!」

咲「もう!話の腰を折らないでよ!」

京太郎「ごめんごめん」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 15:05:25.01 ID:G7vtoTD8o
京太郎「で、ゴールデンウィーク明けからなんなんだいったい?」

京太郎「俺の五月病でも心配してるのか?」

咲「だーかーらー、私しが話すの!」

京太郎「分かったから早く言え」

咲「うん、はい」スッ

京太郎「花?ありがとう」

京太郎「話ってこの事か?」

咲「うん、何か気づかない?」

京太郎「何かって?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/04(日) 15:06:26.66 ID:J54AvMcb0
タイトルに京太郎の名前入れろよ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 15:13:52.14 ID:G7vtoTD8o
咲「この花、梅の花だよね?」

京太郎「そうなのか?」

咲「京ちゃんに聞いた私が馬鹿だったよ」

京太郎「おいこらどういう意味だ」

咲「それは置いといて、梅の花は5月には咲いてないんだよ」

京太郎「そうなのか、じゃあこの花はなんで咲いてるんだ?」

咲「私が咲かせたの」

京太郎「そうか、お前は園芸も趣味だったんだな。頑張ったな」

咲「ありがとう」

咲「って、違ーう!!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 15:20:36.86 ID:G7vtoTD8o
咲「もっと驚いてよ!梅の花が5月に咲いてるんだよ!?」

咲「そりゃあ日本中のどこかでは今でも咲いてる所があるかも知れないけどさ」

咲「この辺にはそんな所無かったでしょ?」

京太郎「そうだな」

京太郎「ん?じゃあこれはどうしたんだ?」

咲「実はねー、私が咲かせたの」

京太郎「やっぱり園芸が趣味なのか、頑張ったな」

咲「だから違うってば!」

咲「この梅の枝はね、この学校に生えてる梅の木の枝だし私は園芸が趣味じゃないよ」

京太郎「じゃあなんなんだ?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 15:28:12.54 ID:G7vtoTD8o
咲「それが大事な話なの!」

京太郎「そうか、やっと本題に入るのか」

咲「何その言い方、京ちゃんのせいで本題に入れなかったんでしょ!」

咲「梅の花も分からないとかありえないよ!!」

京太郎「分かった、分かったから落ち着け」

咲「ふー、この梅はね、私が咲かせたの」

京太郎「やっぱり園げ
咲「京ちゃん」ギロッ

京太郎「睨むなって、それ以外にどうやって咲かせるんだよ」

咲「ここに花の咲いてないただの梅の枝があります」

咲「ちなみに折ってないからね。ゴミ捨てに行ったときに折れた枝が落ちてたんだからね」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 15:32:18.22 ID:G7vtoTD8o
京太郎「で、それをどうするんだ?」

咲「花が咲くように願うの」

京太郎「は?」

咲「そうするとねえ……」

咲「はい、咲きました」

京太郎「嘘…だろ…」

咲「現実を直視しようよー」

京太郎「うぜー、ていうか手品だろ?」

咲「違うよ、私にはあらゆる植物に花を咲かせる能力があったみたいなの」

京太郎「あったみたいって……本当かよ」

咲「うん、学校中の花で試したから間違いないよ」

京太郎「何やってんのお前……」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 15:41:22.18 ID:G7vtoTD8o
京太郎「そんなイタズラして先生にバレたら怒られるぞ」

咲「イタズラじゃないよ!事実を受け止めるのに必要だったの」

咲「私だってゴミ捨て言った時に落ちてた枝に『花が咲いてたら良かったのになあ』って思ったら急に花が咲いて驚いたんだから」

京太郎「そうか、秘密にしといた方が良かったんじゃないか?こんなの人に知られたら禄な事にならないだろ」

咲「京ちゃんなら大丈夫でしょ」

咲「それに、こんな事1人で抱え込むには重過ぎるよ……」

京太郎「いや、花が咲くくらいなら1人でも大丈夫だろ」

咲「軽い!軽いよ京ちゃん!こんなこと普通の人には出来ないんだよ!?もしかしたら私もう人間じゃないかもしれないんだよ!?」

京太郎「まあそうだな、でもどうみてもいつも通りの咲じゃん」

京太郎「ていうか俺じゃなくて照さんに相談しろよ」

咲「お姉ちゃんは受験を控えてるから心配かけたくないの」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/04(日) 15:42:59.79 ID:1LdqrwTM0
京太郎と咲の掛け合いが実にいい塩梅
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 15:51:25.22 ID:G7vtoTD8o
咲「だから頼れるのは京ちゃんしかいないの」

咲「ねえ、私どうしたらいいんだろう?」

京太郎「どうしたらって?お前枯れ木に花を咲かせて回る気か?」

咲「そうじゃなくって、突如こんな力に目覚めた私にはきっと何かやるべき使命があるんだよ」

京太郎「変な本の読みすぎ」

咲「その落ち着きっぷりの方が変な本の読みすぎで感覚がおかしくなってる証拠じゃないの?」

京太郎「そうか、俺が読んでる本はこの部室にある本かお前が薦めた本だけだぞ。つまり……」

咲「はいはい、私もおかしいですよ」

咲「とりあえずこの能力は嶺上開花と名づけるよ」

京太郎「嶺上開花って麻雀かよ」

咲「うん、昔お姉ちゃんに聞いたんだ。漢字でこうやって書くから私の名前の咲と開花で同じ花が咲くって意味でピッタリでしょ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 15:58:48.80 ID:G7vtoTD8o
京太郎「そうだな、じゃあこの話はこれで終わりで良いよな?」

咲「本当に冷めてるね、もしかして中二病?」

京太郎「それはお前だろ」

咲「いやいやいや、私は普通の高校生だから」

京太郎「じゃあ普通の高校生らしく部活しようぜ」

咲「いつもは本読むだけで退屈とか言ってるくせに」

咲「だいたいこういう時はこの能力がどうやったら消えるかとか一緒に考えてくれるもんでしょ?」

京太郎「やっぱり中二だろ。だいたい悩んでも仕方ねえだろこんな事は」

咲「そうかもしれないけど……」

咲「あっ、私は中二じゃないからね」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 16:04:49.19 ID:G7vtoTD8o
京太郎「……」

咲「……」

京太郎「……」

咲「……」

咲「ちょっと!何か喋ってよ」

京太郎「えっ、もうこの話は終わりでいいだろ?どうしようもないんだしさ」

咲「えー」

咲「絶対何かあると思うんだけどなぁ……」

京太郎「仮に世界の危機とかがあってもその力じゃ何も出来ないだろ」

咲「みんなの心を花で癒して世界が平和になるとか」

京太郎「ないない」

咲「分かったよ……進展あるまでこの話はしないよ……」

京太郎「ん」

京太郎(進展なんてあるのか?)

咲「はぁ…」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/04(日) 16:35:45.22 ID:G7vtoTD8o
「あれからけっこう経ったけど本当にあなたの言う通りになるのかしら?」

「既に何人かは目覚めたみたいですよ」

「本当にー?だって何も起きて無いじゃない。せっかく面白い事になると思って協力したのに」

「私も本当はあなたに話す気はありませんでしたよ。ただ何かあった時に対応が遅れて人死が出たら嫌ですから」

「それと邪魔物が入ったときの戦力も期待してるんでしょ?助っ人も呼んでおいたから安心していいわよ」

「期待してますよー」

「本当にそんな事があったらちゃんと対応出来るんでしょうか?」

「やるしかないのよ紫芝さん、会長に付いて行くって決めたでしょ」

「はい」

「狩宿巴には気をつけて」ポリポリ

「はるるは心配症ですね。基本的にはいつも私達と一緒にいるか姫様のお世話をしてるかだからきっと大丈夫ですよー」

「それでもやっかいな存在に違いはないから別に事故死しても構わないのだけれども」

「怖いわね。もしかして事故に遭って入院中っていうあの子もあなた達がやったんじゃないの?」

「さあどうでしょうね」

「まあいいわ、お互い楽しみましょう」

「ええ」 (せいぜい楽しんでください。私達に利用されるために)
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/04(日) 21:25:22.22 ID:x6snEZhSO
一旦乙?
無花果ならいくらでも食べられるね
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/04(日) 23:11:19.98 ID:OVmRU/ng0
なんか面白そうやないか
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/05(月) 00:07:36.16 ID:iRcphLf+O
乙です
続き楽しみ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 21:28:40.89 ID:/wk1WF7ko
次の日

咲「おはよう京ちゃん。一緒に学校行こ」

京太郎「いいけどなんでうちまで迎えに来てんだよ」

咲「なんでって幼馴染が家に迎えに来るのは常識でしょ?」

京太郎「どこの常識だよ……」

京太郎「まあどうせ何かの本だろうけど」

咲「よく分かったね」

京太郎「はあ……」

咲「ため息吐いてるけど、本当は私が迎えに来て嬉しいんでしょ?」

京太郎「くだらない事言ってないで早く行くぞ」

咲「あ、待ってよー」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 21:37:27.56 ID:/wk1WF7ko
咲「ねえ、私の能力の事なんだけど」

京太郎「その話は進展があるまでしない約束だろ」

咲「そうだけどさ、私以外にもいないのかなぁって」

京太郎「変な能力に目覚めた奴が他にもいてたまるかよ」

咲「いないかなあ、選ばれし者同士で協力して世界を救ったり出来ないのかなあ」

京太郎「出来なくていいから……」

咲「えー」

「ひったくりよ!!誰か捕まえて!!」

咲「え?」

咲「よーし、ここは私の能力で」

京太郎「無理だろ……」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 21:46:31.13 ID:/wk1WF7ko
咲「じゃあどうするの?京ちゃんが捕まえる?」

京太郎「あっちじゃなくてこっちに逃げて来てたら捕まえられたんだけどなあ……」

咲「私達って無力だね……」

京太郎「確かにそうだけど、なんだその言い方は」

「そこまでだよ!!」

京太郎「お、ちょうど犯人の進行方向に人が」

咲「やる気満々だけどあの子大丈夫かな?」

ひったくり「うるせえどけ!!」

「高校100年生の私にそんな脅しが通じる訳無いじゃん」

ひったくり「何言ってやがる」

「食らえー!」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 21:53:56.84 ID:/wk1WF7ko
京太郎「??あいつは何をするつもりなんだ?」

咲「もしかしてあの子……」

ひったくり「へっ、なんだってんだ」

ドドーン

咲「きゃー!!雷!!」ギュッ

ひったくり「ぎゃー!!」

「ふっ」

「はい、バッグは無事だよ」

「ありがとうございます」

京太郎「え?もしかして今のってあいつが……」

咲「私以外にもいたみたいだね」

京太郎「そう…みたいだな」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 21:57:48.70 ID:/wk1WF7ko
京太郎「で、いつまでしがみついてるんだ?」

咲「本当は嬉しいくせに」

京太郎「あ?早く離れろよ」

咲「ごめん…腰抜けちゃったから…」

京太郎「しょうがねえなぁ」

京太郎「ていうか、あいつ追わないでいいのか?」

咲「今は無理、動けないから……うちの学校の制服着てたからきっとまた会えるよ」

京太郎「仲良くできるといいな」

咲「うん」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/05(月) 22:19:28.01 ID:kVj0jjYxO
糞つまらん
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 22:25:36.27 ID:/wk1WF7ko
放課後  部室

咲「京ちゃん、進展があったよ。能力の話しよ」

京太郎「部室に来るなりそれかよ」

京太郎「え、進展あったのか!?まさか今朝の女子を見つけたのか?」

京太郎「今朝は何も思わなかったけどさアイツはやばいって」

京太郎「平気で人に雷落とすような奴だぞ」

咲「たしかにそうだね……やっぱりああいう人は敵キャラだよね」

咲「でも1回戦った後は仲間になってくれそうだよね?」

京太郎「なんでそういう思考回路なんだよ」

京太郎「だいたいお前の能力じゃ勝ち目無いだろ」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 22:31:32.36 ID:/wk1WF7ko
咲「そこを知恵でなんとかするんでしょ?」

京太郎「いや、無理だろ。ていうか本気で戦う気なのか?」

咲「必要とあればね」

京太郎「……」

京太郎「ホントお前能力身につけてからテンションおかしいよな」

咲「こんな事になったら誰だってテンション上がるよ!!」

京太郎「そんな事言って浮かれてると後で酷い目に遭ってメチャクチャへこむぞ」

咲「よくあるパターンだよね」

京太郎「はあ……」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 22:36:59.08 ID:/wk1WF7ko
京太郎「そういえば進展ってなんだ?」

咲「実はね、インターネット上に能力者に関する情報があるんだよ」

京太郎「へぇー、でもお前携帯もパソコンも持って無いのにどうやって突き止めたんだ?」

咲「クラスメートに聞いたんだよ『能力者について何か知らない?』って」

京太郎「お前凄いな……」

咲「えへへ///でしょー?」

京太郎「いや、褒めてないから……」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 22:51:57.78 ID:/wk1WF7ko
京太郎「でさ、その情報ってなんなんだ?」

咲「能力者同士で戦って勝つと能力が強くなるとか、願いが叶うとか」

京太郎「うさんくせー、だいたいなんでそんな情報があるんだよ」

咲「それは勿論、能力者同士を争わせるためだよ」

京太郎「なんのために?」

咲「さあ?もしかしたらそれを突き止めるのが私達の……」

咲「ううん、つまりこの情報を流しているのが黒幕でそれを倒すのが私の役目なんだよきっと」

京太郎「何言ってんのお前」

京太郎「ていうかそんな能力で漫画の主役みたいな事出来るわけないだろ」

咲「京ちゃん……」

京太郎(あ、ちょっと言いすぎたか)
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 23:00:43.04 ID:/wk1WF7ko
咲「決めたよ!私他の能力者を倒して最強の能力者になる!!」

京太郎「なんでそうなるんだよ!!」

咲「だってまだ私は主役級の能力じゃないんでしょ?」

咲「だったら、なるしかないじゃない!!」

京太郎「本気か?それだとお前が言う黒幕の思う壺だろ」

咲「はっ…」

咲「ありがとう京ちゃん、危うく敵の罠に嵌るところだったよ」

京太郎「それは良かった」

咲「やっぱり京ちゃんは頼りになるね。文芸部の危機も救ってくれたし」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/05(月) 23:01:11.01 ID:d3C6VVTSO
変な方向にテンション高いな咲ちゃんww
京太郎も能力手に入れたら豹変するのかね
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/05(月) 23:04:13.96 ID:hKLIj2fF0
きっと京ちゃんは中二病は卒業して黒歴史になってるに違いない
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/05(月) 23:10:55.49 ID:W8WLUKVJ0
京ちゃんは闇閻王やったんやな
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/05(月) 23:12:59.30 ID:m3SNuUnAO
京太郎の能力はアレだ
防御面では不死になってサンドバッグ
攻撃面では範囲内の人間が液体化する
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/05(月) 23:15:51.75 ID:cGdB7rFCO
>>32
シャカじゃねーか!
やっぱりシャカの能力つえーわ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 23:16:04.15 ID:/wk1WF7ko
京太郎「なあ、能力とかそういうの考えるのやめて今まで通りに出来ないのか?」

咲「無理…だよ…」

咲「だってもう普通じゃないもん……」

京太郎「そんな事ねーって!!」

京太郎「今朝の奴見ただろ!これ以上こんな事やってて万が一ああいうのと関わる事になったら」

京太郎「死ぬぞお前…間違いなく」

咲「京ちゃん……」

咲「でもね。私は知りたい、どうして私がこんな能力に目覚めたのか……私がこの能力で何をすべきなのか」

京太郎「咲……」

咲「大丈夫だよ。危ない事はしないから」

京太郎「本当だな」

咲「うん、私もこの能力じゃ自分の身を守れない事くらい分かってるからね」

京太郎「そうか、ならいいんだ」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/05(月) 23:22:48.42 ID:/wk1WF7ko
咲「じゃあ今日はこれで帰ろっか」

京太郎「ああ」

咲「私、本屋に寄るから別々になっちゃうけど」

京太郎「そうか、気をつけろよ」

咲「うん、また明日ね」

京太郎「ああ、また明日」

咲(ごめんね京ちゃん)
36 :今日はこれで終わり 次は未定 :2015/01/05(月) 23:34:46.75 ID:/wk1WF7ko
「会長、言われた通りの情報をインターネットなどで流布してますけど、効果ありませんね」

「内木君のやり方が悪いんじゃないの?」

「じゃあ寺平さんならどうするんですか?」

「まあまあ、こういうのはきっと時間がかかるんですよ」

「紫芝さんの言う通りよ。こんな出所不明のうさんくさい情報普通は信じないでしょ?」

「じゃあなんのために」

「でも、そろそろじゃないかしら?」

「変な力に目覚めちゃってどうしていいか分からない子がこんな情報に縋り始めるの」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/06(火) 00:35:23.48 ID:XLUTGKCW0
今日はここまでかしら
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/06(火) 01:05:43.67 ID:AZzsgKiZo
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/06(火) 06:30:01.23 ID:xasf5fhSO
おつー
次未定って地味に怖いな
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/09(金) 20:37:09.67 ID:tTf04aUUo
咲「お待たせ、大星さん」

淡「何の用なの?ていうかなんで放課後すぐじゃなかったの?」

咲「放課後すぐだと人に見られるかも知れないから」

淡「人に見られたら困る用事なんだ……」

咲(京ちゃんにバレないようにするためだけどね)

咲(バレたら怒られちゃうし)

淡「いやー、こんな風に呼び出されるなんて困っちゃうなー」

咲「え?」

淡「でもやっぱり私有名だから仕方ないよねー」

咲「いや、今日初めて知ったけど……」

淡「え……」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/09(金) 20:50:05.56 ID:tTf04aUUo
咲「今朝見て初めて知ったんだ」

淡「あー、ひったくりをやっつけた時?かっこよかったでしょ?」

咲「ああいうのは良くないと思う」

淡「ふーん」

咲「あ、でも高校100年生って言う金髪の子って聞いたらすぐに分かったから有名だと思うよ」

淡「やっぱり?だよねー」

咲「でね、話なんだけど」

淡「あっ、そうだった」

淡「いったい何の用なの?」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/09(金) 20:54:52.31 ID:tTf04aUUo
咲「今朝、雷を落としたよね?」

淡「うん!そうだよ」

淡「あっ、もしかしてあんたも?」

咲「うん、能力者だよ」

淡「能力者ってパッとしない言い方だね」

咲「じゃあ何か別に良い言い方ある?」

淡「うーん……」

淡「思い浮かばない!」

咲「じゃあこの話はもう終わりで」

淡「あっ、そういえば!」

咲「え?」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/09(金) 21:03:09.62 ID:tTf04aUUo
淡「そっちも能力者って事はさ、倒したら良い事あるんだよね?」

咲「噂が本当ならだけど……」

淡「じゃあ倒しちゃおっかなー」

咲「私は話がしたいだけなんだけど」

淡「ほんとにー?私を倒すつもりだったんじゃないの?」

咲「本当だよ!」

淡「へぇー、まっ、どっちでもいいけどね」

咲「その前に1ついい?」

淡「なに?」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/09(金) 21:06:46.38 ID:tTf04aUUo
咲「ここって教室だよね?」

淡「そうだね」

咲「雷落とせるの?」

咲「屋内でなおかつ私は窓から離れてるのに」

淡「ふっふーん、高校100年生を舐めないでよね」

淡「いっくよー」

咲(大丈夫だよね?これで駄目ならきっと諦めてくれる)

ガッシャーン

咲「っ!!」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/09(金) 21:20:59.55 ID:tTf04aUUo
淡「どうだ!」

咲「ふぅー、びっくりしたあ……」

淡「あれ?」

咲「ガラス、割れてるね」

淡「ほんとだ」

淡「破片が飛んでこなくてよかった」

咲(よく分からないけどガラスのおかげで助かった?)

淡「今度は外さないよ」

咲「私帰るね」

淡「逃げるの!?」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/09(金) 21:29:55.39 ID:tTf04aUUo
咲「今の音できっと誰か来るよ」

咲「そうしたらなんでガラスが割れたのか説明しないといけなくなるでしょ?」

淡「たしかにそうだね」

咲(ていうか最初から逃げればよかったかも……)

咲「じゃあね」ダッ

淡「逃げるの速っ!」

淡「まあ私もこんなことで先生に怒られたくないし逃げないとね」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/09(金) 21:51:26.26 ID:if9MJ4/SO
<◯><◯>
48 : ◆D7hIUIvTzM :2015/01/09(金) 22:52:13.40 ID:tTf04aUUo
ドン

咲「きゃっ!」ドサッ

「ソーリー」

咲「いえ、私の方こそちゃんと周りを見てなくて」

「私も転校して来たばかりで校舎内を見て回っていたのですが」

「そのせいでケアーが足りませんでしたね」

咲「転校生なんですか?」

「イエス、こないだ転校して来た3年の戒能良子です」

咲「1年の宮永咲です」

良子「咲、またどこかで会ったらよろしくお願いしますね」

咲「はい」

咲(変わった人だなぁ)

良子(依頼されて高校生になりましたがこれは……)

良子(恐らく春達の仕業……もし敵対することになったら面白い事になりそうですね)
49 :今回はこれで次回は1週間以内には…… :2015/01/09(金) 23:07:02.99 ID:tTf04aUUo
咲「ただいま」

照「おかえり」

照「ねえ咲」

咲「何?」

照「最近変わった事無い?」

咲「え……」

咲「何も無いよ」

照「そう」

咲(お姉ちゃんに心配かけたくないし、本当のことは言えないよね)

照「咲……」

咲「どうしたの?」

照「なんでも無い、最近は色々物騒だから気をつけてね」

咲「うん」

照(咲、気を使ってるのかもしれないけど私は分かってるんだよ)

照(だって私は……)
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/10(土) 08:07:14.77 ID:MTejfgBSO
乙ん
照意味深だなあ
51 :>>1です [sage]:2015/02/05(木) 20:26:43.96 ID:ibaSObpAO
翌朝

京太郎「よお、なんか浮かない顔してんな」

咲「あっ、京ちゃん」

咲「私そんなに浮かない顔してる?」

京太郎「ああ、してるしてる」

京太郎「何かあったのか?」

咲「んー、昨日ちょっとね」

京太郎「そうか」

咲(昨日他の能力者と揉めたなんて言えないよね)

京太郎「そういえば友達に聞いたんだけど」

京太郎「昨日教室の窓を割った奴がいるらしいぜ」

咲「そっ、そうなんだ!?」

咲(もしかして誰かに見られてた?)
52 : ◆D7hIUIvTzM [sage]:2015/02/05(木) 20:27:10.17 ID:ibaSObpAO
咲「犯人は分かってるのかな?」

京太郎「どうやら分かってないらしい」

咲「そっかあ」

咲(良かった)

京太郎「俺はさ、咲以外の能力者の仕業じゃないかって思うんだ」

京太郎「だから放課後は残ってないで早く帰った方がいいんじゃないか?」

京太郎「襲われるかもしれないし」

咲「そっ、そうだねぇ……」

咲(もう襲われたけど……)
53 : ◆D7hIUIvTzM [sage]:2015/02/05(木) 20:28:47.92 ID:ibaSObpAO
咲(京ちゃん鋭いなあ)

咲(でもこれはチャンス)

咲「じゃあ部活はしばらくお休みにしよっか」

京太郎「そうだな。自主的に休みにしちゃいけないって事は無いだろうし」

咲「うんうん」

咲「じゃあ今日からしばらく部活は休みだね」

京太郎「ああ、襲われない様に気を付けろよ」

咲「分かってるよ」

咲(これで京ちゃんにバレる心配をしないで済むよ)
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/05(木) 20:29:14.89 ID:ibaSObpAO
淡「あっ!やっと来た」

咲・京太郎「え」

淡「きっとここを通ると思って待ち伏せしてたんだよ」

淡「さあ昨日のつづ

京太郎「知り合いか?」

咲「うん……一応……」

淡「ちょっと!私の話聞いてよ!!」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/05(木) 20:30:02.23 ID:ibaSObpAO
京太郎「ああ悪い。咲の知り合いの……」

京太郎「なんていうんだ?」

淡「大星淡だよ」

咲「宮永咲だよ」

淡「ふーん、咲っていうんだぁ。昨日は名前聞きそびれちゃったからね」

京太郎「ん?もしかして昨日何かあったのか?」

淡「昨日はねフガッ」

咲「なんにも無いよ!」

京太郎「慌て大星の口塞ぐなんて怪しいんだが……」

咲「何でもないってば!」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/05(木) 20:30:52.20 ID:ibaSObpAO
咲「私、大星さんと行くから京ちゃんは先行ってて」

淡「ちょっと!引っ張んないでよ」

京太郎「何なんだいったい?」

京太郎「怪し過ぎるだろ……」

京太郎(こっそり後をつけて探るか?)

京太郎(いや、バレたら何言われるか分かんねーし大人しく学校行くか)
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/05(木) 20:31:38.63 ID:ibaSObpAO
咲「つけて来てないみたいだし大丈夫かな」

淡「なんなの?」

咲「昨日の事がバレたら困るの」

淡「へぇー、バラしちゃおっかなあ」

咲「バレたら窓ガラスの件で怒られるよ」

淡「うっ……やめとく」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/05(木) 20:32:36.18 ID:ibaSObpAO
淡「そんな事より昨日の続きしよっか」

咲「しないよ!」

咲「私は戦う気なんて無いから!」

咲(雷にうたれたら痛そうだし)

淡「そんなの私には関係無いよね」

咲「うぅ……」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/05(木) 20:33:44.48 ID:ibaSObpAO
咲(どうしよう……)

咲(痛いのは嫌だけど噂通り負けると能力が消えるならそれもありかな?)

咲(でも、突然能力に目覚めてその原因を知りたいのに分かった時には能力を失ってるのもなんだかなあ……)

淡「行くよ」

咲「待って!」

淡「何?命乞いなんかしなくても殺したりはしないよ」

咲「そうじゃなくて、手を組まない?」

淡「へ?」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/05(木) 20:35:16.07 ID:ibaSObpAO
咲「まあ手を組むっていうか私は戦いたくないけど大星さんは戦いたい訳でしょ?」

咲「だから、一緒に大星さんが戦う相手を探す代わりに私とは戦わないで欲しいの」

淡「ふーん……いいよ」

咲「ありがとう」

淡「ただし、今日中に他の相手が見つからなかったら戦ってもらうからね」

咲「えっ」

淡「嫌なら今ここで戦おっか」

咲「分かったよ……」

咲(なんとかして今日中に見つけなきゃ)

淡「決まり!じゃあ放課後一緒に探そうね」

咲「うん……」
61 :次はもっと早くしたい…… :2015/02/05(木) 20:52:55.13 ID:ibaSObpAO
えり「おはようございます」

「おはようございます」

えり「今日のホームルームですが大事なお知らせがあります」

咲(なんだろう?)

えり「昨日、ある教室の窓ガラスが何者かに割られました」

咲(あー……)

えり「他にも学校の敷地内でぼや騒ぎや爆発事故等がありました」

咲(物騒だなあ)

えり「このような事が多発していますので教師陣が頻繁に見廻りをします」

えり「皆さんも危険な事はしない様に、また近づかない様に気を付けてください」

「はい」

咲(見廻りかあ、私は平気だけど戦いたがってる大星さんには辛いかな?)

咲(ていうか先生が言ってたのってもしかして他の能力者?)

咲(とりあえず校内を探せば誰か見つかるかも)

咲(戦わないためにも頑張らないと)
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/05(木) 23:27:04.05 ID:LvxHSNjTo
更新来てた やったぜ。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/06(金) 17:55:31.23 ID:XbK6eZySO
お久
64 : ◆D7hIUIvTzM :2015/02/11(水) 15:22:07.03 ID:2CAdKKkAO
放課後

咲(はぁ……結局見つからなかった)

咲(見つかっても大星さんの時みたいになってたかも知れないけど)

淡「咲ー」

咲(うっ、もう来た)

淡「どう?見つかった?」

咲「まだ……」

淡「ふーん、どうする?もうちょっと探す?」

咲「うん」

咲(早く見つけなきゃ)
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 15:25:41.97 ID:2CAdKKkAO
淡「ここ校舎裏だけど、ここにいるの?」

淡「まあここなら先生に見つかりにくそうだね」

咲(そう、だからここで能力者同士の戦いが……)

咲(ってそんなわけないよね)

遊月「ぎゃー!熱い!熱いぃ!!」

咲「うわぁ!!」

淡「出たね!よーし」

咲「いや、この人は」

遊月「うぅ……」バタン

淡「あっ、倒れた」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/02/11(水) 15:28:58.31 ID:2CAdKKkAO
淡「ていうか燃えてたよね?さっき」

咲(もしかして近くに……)

宥「これであったかい世界に近付いた。あっ!」

宥「良かった、今日は焦げてない」

咲(この人が能力者?)

淡「あんた能力者?この人を倒したのあんたでしょ」

宥「えっ、人!えっと……」

淡「まあいいや、倒せば分かるよね」ビッ

咲(相手を指ささないといけないのかな?)

宥「あったかくない」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 15:51:27.97 ID:2CAdKKkAO
淡「えっ!?熱っ!!」

咲(大星さんの手が燃えた!?)

宥「あなたもあったかくしてあげる」

咲「ひっ」

「咲!こっち!」

咲「えっ」

咲「大星さん!逃げるよ!」グイッ

淡「ふぇ!?」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/02/11(水) 16:34:09.44 ID:2CAdKKkAO
咲「はあはあ、逃げ切れた?」

照「うん」

咲「お姉ちゃんどうし
照「どうしてあんな所にいたの?」

咲「それは……」

照「物騒だから気を付けてって言ったのに」

咲「うっ」

照「変わった事は無いって言ったのに」

咲「うぅ……」

咲「でもお姉ちゃんこそどうしてあそこに?」

照「それは」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/02/11(水) 16:51:35.40 ID:2CAdKKkAO
照「実は私も

淡「熱い!あっつーい!!これなんとかしてよー!!」ゴロゴロ

咲「どっ、どうしよう」

照「転がってないであそこの水道で消して来たら」

淡「ああっ!水道っ!」

淡「ふぅー、生き返ったー」

咲「火が消えて良かったね」

咲「火傷してない?」

淡「うん、よく分かんないけど大丈夫だよ」

照「彼女は焼くか焼かないか選べるみたいだから」

咲「えっ、どういう事?」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 16:56:12.05 ID:2CAdKKkAO
照「それが私の力、正確には私に憑いたものの力だけど」

淡「へぇー、じゃあ能力者なんだあ」ビッ

咲「お姉ちゃんを狙っちゃ駄目ー!」

淡「お姉ちゃん?」

照「咲の姉の宮永照、咲がお世話になったみたいだね」

淡(うっ、なんか怖い……)

咲「この子は大星淡ちゃんだよ」

咲「それよりもさっき言ってた憑いたものってどういう事?」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 17:00:40.54 ID:2CAdKKkAO
照「私達は力を手に入れたわけじゃなくて、この取り憑いたものの力を少し使えるだけなの」

咲「このって、えっと」

照「私には取り憑いたものと取り憑かれた人がその力をどれくらい使えるかが見えるの」

咲「凄い!」

淡「じゃあ私に協力してよ」

照「協力?」

淡「他の能力者を倒して私の夢を叶える協力!」

照「いや」

淡「えー」

「見つけた」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/02/11(水) 17:11:28.75 ID:2CAdKKkAO
咲「あっ」

淡「今度こそ」ビッ

宥「っ」

淡「熱いー!!」

宥「今度は焼いちゃうよ?」

咲(どうしよう……)

照「松実さんやめて」

宥「宮永さん、駄目だよ。私は願いを叶えたいの」

照「願い?」

咲(あっ、よーし)

宥「世界をもっとあったかくするの」

照「だからってこんな……」

照「この子こんなに苦しんでるでしょ!なんとも思わないの?」

淡「熱い!熱いよー!」

宥「……」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 17:14:31.49 ID:2CAdKKkAO
宥「宮永さんもあったかくしてあげるね」

照「くっ」

咲「こっのぉお!!」

照「え?」

宥「……」ドサッ

照(うわあ……後頭部にスコップで……死んでないよね?)

淡「あっ、火が消えた。助かったぁ」

照「取り憑いたものが消えたみたい」

咲「じゃあ負けたら能力が消えるっていう噂は本当なんだ」

玄「お姉ちゃん!なんでお姉ちゃんが倒れてるの!?」

咲「えっ」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 17:22:26.52 ID:2CAdKKkAO
淡「お姉ちゃんってこの人の事?」

玄「お姉ちゃんに何したんですか!?」

玄「返答次第では……」

咲「お姉ちゃん、この人は?」

照「憑かれてる」

淡「へぇー、能力者なんだあ」

玄「あなた達も……だからお姉ちゃんをこんな目に」

照「どうやら麻雀の時にドラが集まるみたい」

咲「え……」

咲(私より微妙かも……)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 17:35:07.37 ID:2CAdKKkAO
淡「何それ?弱ーい」

淡「えいっ」ビッ

玄「え?」

ドドーン

玄「あばばばば」バタン

玄「……」

淡「ふぅ」

咲「ちょっ、大丈夫なの!?生きてる?」

淡「大丈夫、ちゃんと手加減したよ」

咲「そっか」

咲(全然そんな風に見えないんだけど……)

照「とりあえず2人を保健室に運ぼう」

咲「うん、そうだね」

咲(これからもこんな事が続くのかな?お姉ちゃんの話で能力が使える理由は分かったけど)

咲(どうして取り憑かれたかは分からないんだよね。いつか分かるかな)
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 19:13:58.13 ID:K8gCMUUSO
玄ちゃ( ノД`)…
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/02/11(水) 23:38:45.80 ID:2CAdKKkAO
巴「ただいま戻りました」

初美「お帰りなさいですよー」

霞「もしかして」

巴「はい、また遭遇しました」

霞「そう、私達はまだ会った事無いのよねえ」

春「大変でした?」

巴「うん、なんだか噂の通り他の人を倒すと力が強くなるらしくって」

霞「倒した相手に憑いていたものの力を吸収するのかしら?」

巴「恐らくは」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 23:39:13.11 ID:2CAdKKkAO
初美「じゃあ私達が祓わなくてもそのうちいなくなるんじゃないですか?」

巴「その場合強力なのが残って祓うのが大変になるんじゃ……」

巴「でもこれって本当に姫様の力の暴走なんですか?」

霞「今のところはそう考えるしか無いんじゃないかしら」

霞「何の素質も無い人間に神を降ろすなんて本家の人間にだって出来るかどうか……」

巴「ですが」

初美「いずれにせよ姫様が目覚めればはっきりするですよー」

春「目覚めればだけど」

巴「はるる!」

春「ごめんなさい」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/11(水) 23:39:56.42 ID:2CAdKKkAO
初美「巴ちゃん、はるるに悪気は無いですよー」

霞「巴ちゃん、戦いの後で服も汚れているしお風呂に入って来たらどうかしら?」

巴「そうですね、そうします」

春「ふぅ」

初美「なんだかその内バレそうですよ。始末した方が良いんじゃないですか?」

霞「機会に恵まれたらね。巴ちゃんを始末しても場合によっては私達への疑いが強くなるわ」

春「面倒」

霞「これも私達の悲願を果たすためよ。やっとうまく降ろせる様になって来たんですもの頑張りましょう」

初美「そうですね、頑張りましょう」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/12(木) 00:13:02.31 ID:jUQ0vE/+o
六女仙にも派閥調整とかあるんですね
81 : ◆D7hIUIvTzM :2015/02/26(木) 00:06:09.18 ID:XrMdIs5AO
「何人かは戦ったりしてるみたいね」

「死人が出たりしませんよね?」

「大丈夫じゃない?」

「そんな事より力を手に入れたんだから生徒会長の座を狙って誰かが挑んで来ないのかしら?」

「会長……」

「そういえば生徒会長に勝ったら生徒会長に成れるっていう校則を作りましたね」

「そうそう、その時のために生徒会執行部を結成したんだから」

「早く誰か挑んで来ないかしら、出来れば集団で来てくれたら執行部の出番もあるんだけど」

「そういえば会長は何か力を手に入れましたか?」

「何にも無いわ」

「それってヤバくないですか?私達も無いんですよ!」

「もし能力者が集団で来たら……」

「それは面白そうね」

「会長」

「でも出来れば私も何か欲しいし石戸さんに相談してみようかしら」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/26(木) 00:06:52.74 ID:XrMdIs5AO
咲(やっぱり力が強くなってる……松実さんを倒したからだよね)

咲(強くなったって言ってもちょっと植物が成長するくらいだけど)

京太郎「よお咲」

咲「京ちゃん!?」

京太郎「なんでそんな驚いてんだよ。さては……」

京太郎「その雑草に花を咲かせようとしてたな」

京太郎「まったく、変な力を身に付けたからってやたらに使うなよな」

咲「うん……」

咲(もう使った後なんだけどね)

京太郎「ほら、早く行かないと遅刻するぞ」

咲「うん」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/26(木) 00:07:20.84 ID:XrMdIs5AO
淡「咲ーおはよー」

咲「あっ、大星さん」

淡「またその男といるけどもしかして彼氏?」

咲「違うよ!」

淡「そうなの?まあ不良はやめといた方がいいよ」

京太郎「不良じゃねーよ」

淡「金髪じゃん」

京太郎「地毛だよ!ていうかお前も金髪だろ」

淡「残念私も地毛でしたー」

京太郎「そうかよ。咲こんな奴ほっといて行くぞ」

咲「あっ、うん」

淡「えっ、ちょっと!」

咲「ごめんね」

京太郎「あんな奴とは付き合わない方がいいぞ」

京太郎「何か変な事に巻き込まれるかもしれないからな」

咲「あはははは……そうだね気を付けるよ」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/26(木) 00:08:05.69 ID:XrMdIs5AO
菫「照、おはよう」

照「おはよう。今日も弓道部の朝練?」

菫「ああ。最近調子良いから大会も上手く行きそうだ」

照「そうなんだ」

菫「もう百発百中で狙った通りど真ん中に当たってな全く外す気がしないんだ」

照「凄いね」

照(取り憑かれてるのに気付いて無いんだ)

照「でも最近は物騒だから気を付けて。もしかしたら誰かに襲われるかもしれないし」

菫「そうだな、気を付ける」

照(何も無ければ良いけど)
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/02/26(木) 05:22:04.35 ID:4Heamhhh0
更新乙
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2015/02/26(木) 07:01:48.57 ID:hUpflRcfO
面白そう
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/26(木) 12:15:42.53 ID:E0R5yVkSO
ミツバチを操る能力者と組めば農業安泰だよ咲ちゃん
可能性ある候補者誰かいないかなあ
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/02/26(木) 16:41:43.92 ID:Uisuua+cO
設定クロス?
咲じゃない方で元ネタあったら教えて欲しい
89 : ◆D7hIUIvTzM :2015/03/01(日) 01:19:02.83 ID:iv8kqGTAO
放課後

淡「咲ー」

咲「大星さん」

淡「行こ」グイッ

咲「え?」

淡「咲にはね、お姉ちゃんを説得して欲しいの」

淡「あの能力があれば色々楽が出来るし」

咲「そんな事言われても……」

淡「もちろんタダでとは言わないよ」

淡「というわけで早く行こ」

咲「え、どこに行くの?」

淡「ふふふ、いいとこだよ」
90 :元ネタは咲以外無いです [sage]:2015/03/01(日) 01:19:53.58 ID:iv8kqGTAO
いちご「広島風じゃなくてこれがお好み焼きなんじゃ!」

洋榎「はあ?これは広島風やろ」

いちご「じゃから!これがお好み焼きでそれは大阪風じゃって言うとるじゃろ!」

恭子「他のお客さんと喧嘩せんといてーな」

洋榎「せやけどこいつが」

セーラ「はよ食べんとなくなるでー」

由子「美味しいのよー」

浩子「ほんま美味しいですね」

洋榎「ちょっ、お前らあ!」

いちご「ぷっ、いい気味じゃ」

洋榎「ああん!?」

漫「先輩、他のお客さんの迷惑なんでそのへんで」

淡「着いたよ」

漫「あっ、いらっしゃいませー」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/01(日) 01:22:00.20 ID:iv8kqGTAO
咲「ここは?」

淡「お好み焼き屋さんだよ」

泉「ん?淡」

淡「あっ、泉も来てたんだ」

泉「先輩達とな」

憩「どーもー」

咲「こんにちは」

咲「あの人知り合い?」

淡「うん、同じクラス」

咲「へぇー」

淡「ここってもんじゃ焼きもやってるのかな?」

漫「すみません、うちはお好み焼き専門なんで」

淡「えー、残念」

漫(ちっ、あんなもんあるわけないやろ)

いちご「お好み焼きじゃなくて大阪風お好み焼き専門店じゃろ」

漫「もー、勘弁してくださいよー」

漫(ちっ、しばいたろか)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage;sage]:2015/03/01(日) 01:24:46.89 ID:iv8kqGTAO
「美味しかったね」

「もんじゃ焼きも食べたかったなー」

憧(あの2人……間違いない宮永咲と大星淡。宥ねえと玄のかたき)

憧(2人揃ってるし今なら校外だから先生の邪魔は入らない、このチャンス逃す手は無いわね)

史織「どうしたの?」

憧「ごめん、急用が出来た」

史織「えー」

憧「ごめんね、ちゃんと後で埋め合わせするから」

史織「しょうがないなあ」

憧「ありがとう。じゃ、またね」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/01(日) 01:26:06.28 ID:iv8kqGTAO
やえ「会員No1番をくれてやるからうちのチームに入らないか?ちなみに私はNo0だ」

灼「え?嫌です」

由華「ちょっ、小走先輩勝手な事言うと上田先輩達に怒られますよ」

やえ「そうだな、じゃあ順番通り6にしよう」

初瀬「それ私です……」

灼「どっちにしろ嫌です」

灼(煩わし……ん?憧からメールだ)

灼「すみません、用事が出来たのでこれで失礼します」

やえ「むっ、そうか……だが我々はいつでも入会を待っているからな」

初瀬(今度憧も誘ってみようかな)
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/01(日) 01:27:33.45 ID:iv8kqGTAO
咲「じゃ私はこっちだから」

淡「うん、また明日ね」

憧「ねえあんた達、ちょっと付き合ってよ」

咲「え?」

淡「今家に帰るとこだからやだ」

憧「松実姉妹と関係あるんだけど」

咲「松実……」

淡「もしかしてあんたも能力者?」

憧「能力者?何それ?」

淡「能力者って言うのは」ビッ

咲「ちょっと!駄目だってば!」

憧「よく分かんないけどやる気ならちょうどいいわ」ブン

淡「うわっ!ちょっと!当たったらどうするの!」

憧「ちっ」

咲「逃げよ」

灼「それは無理」

咲「え……」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/01(日) 01:28:50.14 ID:iv8kqGTAO
憧「灼遅ーい」

灼「ごめん、穏乃は?」

憧「しずもまだよ」

咲「挟まれちゃったね」

淡「大丈夫、2人まとめて私がやっつけちゃうよ」

灼「それはありえな……」スッ

憧「えっ?何それ?」

咲(手をかざしたら球体みたいなものが)

淡「ふーん、こっちは能力者なんだ」

淡「じゃあ私の雷とそのボーリング玉のどっちがつよわっ

淡「危な!ていうか話してる途中でしょ!」

灼「関係無……」

淡「このぉ!」ビッ

咲「危ない!」ドン

ドゴォ

淡「いったぁ、何すんの!ていうか今ドゴォって……」

淡「咲!!」
96 :ここまで [sage]:2015/03/01(日) 01:30:26.20 ID:iv8kqGTAO
咲「くっ…うぅ…」

淡「大丈夫?」

咲「なんとか……」

憧「なんかよく分かんないけどやるじゃん灼」

憧「玄と宥ねえのためにも早くやっつけちゃおうよ」

灼「うん」

淡「なんであの2人の事で恨まれなきゃならないの?」

淡「仕掛けて来たのはあっちだよ!?」

憧「そんなの関係無いわよ!宥ねえにあんな事したくせに!」

淡「スコップで殴ったのは咲だよ」

咲「ちょっ!?」

憧「あんた達仲間でしょ」

灼「問答無用」

咲(どうしよう……)
97 :>>92の前にこれ投下し忘れた [sage]:2015/03/01(日) 01:37:34.85 ID:iv8kqGTAO
淡「おごるからちゃんとお姉ちゃんを説得してよね」

咲「ごめんそれは無理」

咲「お姉ちゃんを戦いに巻き込みたくないから」

淡「えー」

咲「あと、私ももう手を貸さなくていいよね?」

淡「なんで!?そっちが手を組まないって言ったのにそれはダメでしょ!」

咲「戦いたくなかったから」

咲「松実さんから助けたんだしいいでしょ?」

淡「えー、私だって妹の方を倒してあげたじゃん」

咲「あの人は……」

淡「まあ確かにあれはねぇ……」

淡「しょうがないかあ、考えといてあげる」

咲「うん……」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/01(日) 07:42:45.02 ID:HcpfUKmSO
頭良くて慎重なイメージの憧ちゃが馬鹿っぽいというか率先してるのは珍しい
99 : ◆D7hIUIvTzM :2015/03/02(月) 23:45:01.80 ID:FHiaPGrAO
憧(灼のアレは1つしか出ないみたいね)

淡「まあいいや、私がやっつける!!」

憧(こいつも何か出来るんだろうけど)

憧「させない!」

淡「わわっ!」

憧「遅い!」バシッ

淡「痛っ」

咲「大星さん!くっ……」

憧(宮永はさっきのダメージで動けない。このまま!)

灼(あの子は動けない。あっちは憧に当たるかもしれないからとりあえず様子見しよ)
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/02(月) 23:49:37.15 ID:FHiaPGrAO
淡「この!」

憧「甘い!」バシッ

淡(くそっ、なんでアイツの攻撃だけ当たるの!)

淡(雷落とそうにも指させないし)

憧「私んちにはね古武術が伝わってるのよ」

咲(それじゃあ大星さんが勝てる訳……)

淡「このぉ!」

憧「あんたさっきからちょいちょい私の事指さそうとしてるでしょ」

憧「だから、指させなくしてあげる」ボキッ

淡「うあっ、くっ、うぅ……」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/02(月) 23:55:48.04 ID:FHiaPGrAO
憧「これで少しは宥ねえ達の痛みが分かったかしら?」

灼「憧やり過ぎ!」

憧「嘘、まだ足らないわよ」

咲「お願いもうやめて!」

淡「よくも……よくもぉ!!」

淡「うわあぁぁぁ!!」バチバチ

憧「え!何!?」

咲(そうか大星さんも松実妹さんを倒してパワーアップしてるんだ)
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/03(火) 00:04:14.59 ID:qqVytNVAO
灼(これは危ない)

灼「このぉ!」

淡「あああぁぁぁぁぁ!!」バチバチ

灼「そんな、かき消された……」

憧「眩しっ、何よこれ…?」

咲「離れて!!」

憧「えっ?」

憧「うあー!!」バタン
灼「うあー!!」バタン

淡「はあ…はあ…」

淡「あれ?」

淡「へへん、どうやら私の勝ちみたいだね」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/06(金) 23:56:48.34 ID:YnYvPMdAO
穏乃「憧!灼さん!」

憧「」
灼「」

穏乃「酷い……」

咲「大丈夫生きてますよ」

穏乃「そういう問題じゃない!」

淡「私の事をこんなに痛め付けたんだもん自業自得だよ」

穏乃「っ」キッ

淡「なに睨んでんの、いいよあんたも同じ目に会わせてあげる」

咲「大星さん!」

淡「いっけぇー!!」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/07(土) 00:08:14.62 ID:U706MzKAO
穏乃「残念だけど」

淡「えっ、あれ?なんで?」

穏乃「ここはもうあなたのテリトリーじゃない」

咲「え?」

淡「どうなってるの……」

穏乃「動くな」

淡「」

淡(こ、声が出ない。体も動かない……)

咲(大星さん逃げて!)

穏乃「いくよ」

淡(え、嫌……来ないで……)
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/07(土) 07:17:52.70 ID:Z8jmfKRSO
阿知賀の面子は尽く話を聞かんなww
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/07(土) 23:45:25.94 ID:U706MzKAO
穏乃「これは宥さんのぶん!!」バシッ

淡「」

穏乃「これは玄さんのぶん!!」バシッ

淡「」

穏乃「憧のぶん!!」バシッ

穏乃「灼さんのぶん!!」バシッ

淡(う…あ…)

咲(もうやめて!)

穏乃「そしてこれが私のぶんだー!!」

淡(あんたには何もしてな

ドゴォ

淡「」バタン

穏乃「ふう、次はあなたの番です」

咲(……)
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/07(土) 23:50:19.16 ID:U706MzKAO
穏乃「……」

咲(来ないで……)

「もう勝負はついたはずです」

穏乃「誰!?動かないでください!」

「残念ですがあなたの神様には眠ってもらいました」

穏乃「え」

ドスッ

穏乃「がは……」バタン

「ごめんなさい」

咲(何これ…?何が起きてるの?)

「すみません、あなたに憑いた神様も祓わせてもらいます」

咲「待ってください!私悪いことするつもりありませんから!」

「そういう問題では無いんです。ごめんなさい」

咲「え……」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/07(土) 23:53:42.25 ID:U706MzKAO
咲「えっと……ほらあれですよ!この気絶した人達1人でどうするんですか!?」

咲「それに憑いたものを祓うにしても1人じゃ大変じゃないですか!」

「……」

咲「お願いします!痛いの嫌です、じゃなくて!なんで人に何かがとり憑いたのか真相を知りたいんです!」

「あなたは今回の件について何か知っているみたいですね」

咲「そ、そうです!知ってます!それにもっと知りたいんです!だから手を組みませんか!」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/07(土) 23:59:00.98 ID:U706MzKAO
「……」

咲(駄目かな?この人といれば真相を掴めそうな気がするんだけど)

咲(あと痛いのも嫌だし)

「分かりました、いいですよ」

咲「本当ですか!?」

「はい、だから身元と連絡先を教えてください。ちなみに私は狩宿巴と言います」

咲「はい」

咲(やった)

巴「あとこの事は決して誰にも言わないでください」

咲「はい!」

咲(言ったらきっと……)

巴(了解してしまったけど、この事は霞さん達に知られたら怒られそう)
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/08(日) 00:04:11.94 ID:o8LbeD0AO
巴「では私はこれで」

咲「えっ、この人達は?」

巴「極力私の事は知られたくないんです」

巴「それに、協力してくれるんですよね?」

咲「あ、はい……」

咲(逆らえないよ。逆らったら……)

穏乃『がは……』バタン

咲(ひぃ……)

巴「宮永さん?」

咲「だ、大丈夫ですお任せください!」

巴「はい……お願いします」

巴(だいぶ怯えられてるみたい)
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/08(日) 01:19:58.81 ID:o8LbeD0AO
咲(任されちゃったけどどうしようかな)

淡「うぅ……あれ?」

咲「大星さん!」

淡「咲……」

淡「咲があいつを倒したの?」

咲「えっと……」

憧「あれ?私なんでこんなとこで……」

灼「電撃にやられた」

憧「あっそうだった……」

憧「ってシズ!!」

憧「あんた達よくもシズまで」

咲「待って!それは私達じゃなくて通りすがりの人が」

憧「そんな嘘が通じるわけ無いでしょ!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/08(日) 06:37:26.10 ID:o8LbeD0AO
淡「嘘じゃないと思うけどな、私こいつに殴られて気絶しちゃったし」

淡「だいたい人を動けなくして一方的に殴るなんて卑怯だよ」

淡「ここはもうあなたのテリトリーじゃないとか言っちゃってさ」

憧「それが本当ならあんたが」

咲「私じゃなくて通りすがりの人だよ!」

憧「はあ?じゃあ仲間が他にもいたってことね」

咲「仲間じゃなくって!」

灼「憧!穏乃が起きた」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/08(日) 06:46:51.94 ID:o8LbeD0AO
憧「シズ!大丈夫?」

穏乃「うん大丈夫。あの人は?」

憧「あの人?」

咲「どこかに行っちゃったみたい」

穏乃「そっか、なんだったんだろあの人……」

淡「これで私達の無実は……あー!!」

咲「どうしたの?」

淡「負けたってことは私の力なくなっちゃったの!?」

淡「えい!」ビッ

憧「指ささないでよ!ていうか指平気なの?」

淡「痛い……そして何も起き無い……」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/08(日) 06:48:39.24 ID:o8LbeD0AO
穏乃「憧、指を折るなんてやり過ぎだよ」

淡「あんたが言うな!」

咲(たしかに)

淡「はあ……私の夢が……」

憧「あのさ思ったんだけど、もしかしてあんた達噂の能力者ってやつ?」

灼「元だけどね」

穏乃「灼さんもだったんですね」

咲「松実姉妹さんもですよ」

憧「じゃあ私だけ違ったんだ。言ってくれたら良かったのに」

穏乃「心配かけたくなかったし」

灼「言っても信じられなかったと思……」

憧「たしかに」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/08(日) 06:50:00.36 ID:o8LbeD0AO
咲「まだ私達の事狙いますか?」

淡「ていうか私が1番酷い目にあったと思うんだけど」

憧「あんたの電撃もたいがいでしょ……」

淡「電撃じゃなくて雷!」

灼(どっちでもいいと思……)

咲「じゃあこれで仲直りという事で」

淡「ていうか咲、私に比べてピンピンしてるよね?」

咲「そ、そんな事無いよ」

憧「そうね、あんたも仲間の痛みを知るべきよ」

咲「え」

淡「咲ぃ」

憧「ふふ」

咲「え…ちょっと…」

咲「嫌ー!!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/08(日) 06:55:24.96 ID:o8LbeD0AO
穏乃「憧……その辺にしときなよ」

憧「まだよ、こいつがやめるまでは」コチョコチョ

淡「えー、そっちが先にやめなよー」コチョコチョ

咲「あっ、本当に駄目だからやめてよぉ……」

灼「2人とも仲よしだね」

穏乃「そうですね」

憧「はあ!?」

淡「ちっがーう!!こいつは私の指を折ったんだから仲が良いとかありえないの!!」

憧「あんたこそよくも電撃で痛めつけてくれたわね!!」

淡「だから!電撃じゃなくて雷!!」

穏乃「2人とも落ち着いて」

淡「あんたも私の事好き放題殴ったでしょ!!」

咲「大星さん私達はもう帰ろうね」グイッ

穏乃「憧」ガシッ

灼「行こ」グイッ

憧「ちょっと!」

淡「離してよー!」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/08(日) 06:56:43.97 ID:o8LbeD0AO
菫「私を呼び出したのは君か?」

衣「そうだ。お前は能力者であろう?」

衣「お前を倒して衣は更に強くなる」

菫「能力者?なんの事だ?」

衣(自覚無しか、まあどちらでもいい。こいつが能力者なのは間違いない)

菫(よく分からんがやる気だな。どうするか……)

菫(小さいのにあの自信、武道の心得があるのか?迂闊に近付くわけにはいかないな)

菫(可哀想だが、まずは石を投げて牽制する)

衣「その石を投げるつもりか?」

菫「当たりどころが悪かったらすまない」

菫(脚ならまだ大丈夫だろ)ヒュッ

衣「ふん」パシッ

菫「何!?やはり武道の達人か」

菫(というか石の軌道が不自然に曲がったような……)
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/08(日) 06:58:45.66 ID:o8LbeD0AO
衣「ふふ、安心しろ。衣に武道の心得は無い」

菫「何!?」

衣「衣は単に引寄せる力を持っているだけだ」

菫「引寄せる力?」

衣「こんな風に」

菫「!?体が引っ張られる!」

衣「どうだこれが衣の力だ」

菫「引寄せてどうする!私との体格差を考えろ!」バッ

衣(自ら飛び込んで来るか)

衣(だが……)スッ

菫「ぐあーっ……」バタン

衣「すまんな、護身用にスタンガンを持たされているのだ」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/08(日) 06:59:43.47 ID:o8LbeD0AO
透華「衣ー!何勝手な事してますの!」

衣「透華のために力を付けておこうと思っただけだ」

透華「何かあったらどうするんですの!?衣が怪我でもしたら……」

衣「心配無い衣は……」

透華「……」ジーッ

衣「すまなかった。もう勝手な真似はしない」

透華「約束ですわよ」

衣「ああ」

一「大丈夫だったみたいだね」

透華「遅いですわよ」

純「透華が1人で勝手に行っちまったんだろ」

智紀「無事で良かった」

透華「心配かけましたわね」

衣「すまなかった」

透華「とりあえずこの人は純が保健室まで運んでくださいまし」

純「えー」

透華(待っていなさい竹井久、わたくしがあなたを生徒会長の座から引き摺り降ろして差し上げますわ)
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/08(日) 07:27:11.36 ID:o8LbeD0AO
照「咲、今日は一緒に行こう」

咲「うん」

照「危ない事してないよね?」

咲「してないよ」

照「本当に?こないだの事もあるしあんまり信用出来ない」

咲「うっ……」

咲「でも大丈夫だよ。大星さんはもう力を持ってないし」

照「ふーん」

照「じゃあやっぱり危ない事があったんだ」

咲「ごめん、もう大丈夫だから」

照「もう危ない事しちゃダメだよ」

咲「うん」

照(もう危ない事に巻き込まれなきゃいいけど)

咲(ごめんねお姉ちゃん)
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/08(日) 08:29:27.01 ID:o8LbeD0AO
京太郎「咲」

咲「京ちゃん、おはよう」

京太郎「今日はお姉さんと一緒なんだな」

咲「うん」

照「……」ジーッ

京太郎「え…なんですか…」

照(彼には憑いてないみたい。というか男の人に憑いてるの見た事ない)

咲「お姉ちゃん心配しなくても京ちゃんは恋人でもなんでもないよ。分かってるとは思うけど」

照「うん分かってる。だから何も心配してない」

京太郎「なんでもないのは本当だけど、ここまでアウトオブ眼中だと切ない……」

淡「咲ー、おはよう」

咲「おはよう」

照(咲の言ったとおりもう憑かれてないみたい)

淡「ん?どうしたの?」

淡「ははーん、さては私の美貌に見とれてたね?」

照「それはないから安心して」

淡「そう……」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/08(日) 23:56:48.58 ID:o8LbeD0AO
宥「あ……」

玄「お姉ちゃんどうしたの?」

玄「あ……」

淡「何その反応」

玄「ごめんね。でも……」

咲「ですよね、あはは……」

憧「げ、大星」

淡「なんであんたもいるの」

灼「私達は家が近所だからいつも一緒に登校してる」

淡「ふーん」

穏乃「憧見て!不良だよ」

憧「ちょっと!からまれるわよ」

京太郎「からまねーよ!ていうか不良じゃねーよ!」

穏乃「でも金髪」

京太郎「地毛だ!金髪ならコイツもだろ!」

淡「え!?」

憧「不良じゃん」

玄「うんうん」

淡「えー!!」

照「友達?松実さんとも仲良くなったんだ」

咲「そんなところだよ」

咲(お願い追求しないで)

照「そっか」

照(こんなに友達が出来たんだね)ナデナデ

咲「お姉ちゃん!?」

咲(まあ昨日の事を知られずに済んで良かったけど)
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/09(月) 00:07:21.17 ID:98PlXyTAO
照「おはよう」

菫「おはよう……」

照「元気ないけどどうしたの?」

菫「喧嘩みたいな事をして負けたんだがそれから部活の調子が悪くてな」

照「当たらなくなったの?」

菫「いや当たるが、前みたいに百発百中とはいかなくなった」

照「なんだ、じゃあ元に戻っただけでしょ」

照「むしろ喧嘩なんかしたのに怪我がなくて良かったよ」

菫「確かに怪我がなくて良かった」

菫「心機一転また頑張るよ」

照「うん」

恒子「みんなおはよー!元気してる?」

「おはようございます」

恒子「えー、実はですね。残念な事に佐々野さんが爆発事故に巻き込まれて入院することになりました」

菫「入院か、大変だな」

照(爆発事故、恐らくは憑かれた人の仕業……でも誰が?)

照(咲が襲われたらどうしよう?もっと色んな人を調べておけば良かった)

照(私の調べた限りだと石戸さんが重要人物みたいだし話をしてみようかな)
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/09(月) 08:07:58.33 ID:JEftHTBSO
ちゃちゃのんは咲世界でも有数の不幸キャラですにゃー
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/15(日) 06:32:22.40 ID:96SlVSQAO
放課後

咲「お待たせしました。今日はどうするんですか?」

巴「とりあえず見回りしましょう」

咲「誰かが戦ってるかもしれませんもんね」

巴「ええ、一応怪しい集まりを調べたりもするんですが今のところは収穫が無いので地道に行きましょう」

咲「怪しい集まり?」

巴「すばら会とユキ様教と呼ばれてる人達の2つです」

咲「名前からして怪しいですね」

巴「今のところ特に怪しい動きはありませんけどね」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/15(日) 06:34:04.84 ID:96SlVSQAO
友香「渋谷先輩、大丈夫でー?」

愛美(この子なんで鞄から剣出してるの…?)

尭深「森垣さんなんで……」

尭深「私は森垣さんの事が苦手で茶道部でも全然関わって無いのに」

愛美「そっち!?鞄から剣出した事に突っ込みなよ!!」

友香「エペでー」

尭深「そっちもスキーのストックを持ち歩いて……」

愛美「私はスキー部だから持ってるの!」

尭深「……」

友香「フェンシングは帰国子女のたしなみです」

愛美「意味が分からない……」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/15(日) 06:36:12.42 ID:96SlVSQAO
友香「渋谷先輩、さっきの質問の答えですけど」

友香「先輩の事が好きだからでー」

尭深「森垣さん……」

友香「あ、変な意味じゃありませんよ」

愛美「そんな事より私の能力返してよ!どこでもスキーみたいに滑れて楽しかったのに」

尭深「願いを叶えるために力が欲しかったんです」

尭深(ハーベストタイムで能力を奪ったら戦いにならないと思ったのに)

愛美「問答無用、でやあぁ!!」

尭深「くっ、うわぁー!!」

友香「先輩!私が戦います」

愛美「あ」

尭深「え」

ゴツン

尭深「」
愛美「」

友香「あれ……」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/15(日) 06:41:00.38 ID:96SlVSQAO
巴「宮永さんの力で隙を作って私が倒す作戦でしたけど予想以上に上手く行きましたね」

咲「まさか2人とも転んで頭をぶつけるなんて……」

友香「よくも先輩を」

咲「ごめんなさい」

巴「看病してあげてください」

友香「あ、はい」

友香「じゃなくて!」

巴「すみません用事があるので失礼します!」ダッ

咲「ごめんなさい!」ダッ

友香「待て!」

友香「くっ、逃げ足の速い人達でー」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/15(日) 08:36:07.69 ID:mBFznFeSO
逃げる咲ちゃんはきっと赤塚足
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/15(日) 12:45:02.30 ID:96SlVSQAO
照「石戸さん、ちょっといいかな?」

霞「あなたは確か……宮永さん」

照「話をしたいんだけど」

霞「ええ、いいわよ。何かしら?」

照「学校のみんなに変なものをとり憑かせたのはあなた?」

霞「なんのことかしら?」

照「今日は何も憑いて無いんだ、昨日は憑いてたのに」

照「というか憑いてたり憑いて無かったりするよね石戸さんだけ」

霞「!?」

霞(憑いたものが見える力……)

霞(きっと学校のみんなに神様を降ろす時に力を借りるために降ろしていたのが見られたのね)
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/15(日) 13:38:34.48 ID:96SlVSQAO
照「だから石戸さんがやってるのかと思って」

照「もし石戸さんがとり憑かせてるのならもうやめて」

照「あれのせいで沢山の人が危ない目にあってる」

照(このままだと咲も佐々野さんみたいに……)

霞「ごめんなさい」

照「えっと、どういう意味?違った?それとも……」

霞「あなたの考えは当たっているわ」

霞「でもやめるつもりは無いの」

照「どうして!?」

霞「それともう1つ、この事を知ったからには……」

照「っ!」ダッ
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/15(日) 13:47:57.29 ID:96SlVSQAO
霞「あらあら、逃げるの?」

霞「でも遅かったわね」

春「……」

初美「逃がしませんよー」

霞「このまま逃がして巴ちゃんに気づかれたら困るもの」

照(どうしよう……前後を塞がれた)

照(あとは窓しか……)

照「っ!!」ガラッ

初美「え?」

春「自分から飛び降りた」

霞「嘘……」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/15(日) 13:56:26.66 ID:96SlVSQAO
咲「逃げ切れたみたいですね」

巴「そうですね」

咲「何だか身体が熱いんですけど、もしかしてまた力が強くなってます私?」

巴「おそらく」

巴「あっ」

咲「え?なんですか?」

照「」

咲「お姉ちゃんが空から……」

巴「あれは……霞さん?」

咲「お姉ちゃん!!」ダッ

巴(宮永さんのお姉さん、どうか無事で)
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/15(日) 18:51:27.69 ID:96SlVSQAO
淡「うぅ…痛い…」

漫「いい様やなゲロ女」

淡「ゲロってもしかしてもんじゃ焼きの事?」

漫「せや、それ以外無いやろ。うちの店の事馬鹿にして」

淡「してない!被害妄想だよ!」

漫「あ?もっと痛い目にあいたいみたいやな」

漫「あの広島女の時みたいに加減間違えたらすまんな」

淡「え?あんたそんな事したの?」

漫「さて、今度は爆発で吹き飛ばすんやなくて足を爆破したろか?」

淡「嫌……やだ!やめてよ!」

漫「それが人にものを頼む態度なん?土下座くらいせえや」

淡「お願いします、もう痛いのは嫌です……」

淡(能力さえ使えればこんなやつ)
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/15(日) 18:52:01.72 ID:96SlVSQAO
漫「へぇー、ほんまに土下座するんや」

漫「ほな爆発しよか」

淡「嘘、なんで……」

漫「土下座したらやめるとは言うてへんやろ」

淡「酷い」

漫「なんとでも言え、うちの店でゲロなんか食おうとするからや」

まこ「そこまでじゃ」

漫「なんや?こいつの仲間か?」

まこ「仲間ではないんじゃが、あんまり派手に暴れられたら生徒会でも警察や先生方を抑えておけんようになるかも知れんからのう」

漫「何言うとるん?」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/15(日) 18:52:39.77 ID:96SlVSQAO
漫「あっ、思い出した。あんた確か生徒会長の手下やな」

まこ「久とは親しいが別に手下とかではないんじゃが……」

漫「ふん、邪魔するんならどっちでも同じや」

まこ「そうか」スッ

漫「吹っ飛べや!」

ドッゴーン

淡「うわ…すご…」

まこ「能力は強くても戦い方は素人じゃな」ドスッ

漫「うっ」バタッ

まこ「あとは頼む」

淡「え?」

まこ(ふう、この企みは久がしっかりと負けて終わらないと久のためにならんからのう)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/15(日) 18:53:06.97 ID:96SlVSQAO
病院

照「……」

咲「お姉ちゃん……」

咲(能力で植物を使って落下の衝撃を弱めようとしたけど駄目だった……)

巴「早く目を覚ますといいですね」

咲「はい、命に別状は無いらしいですからきっとすぐに目を覚ましてくれると思います」

咲「お姉ちゃんが落ちてきた時、名前を呟いてましたよね?」

咲「霞さんでしたっけ?もしかしてその人がお姉ちゃんを」

巴「分かりません」

咲「……」

咲「もしお姉ちゃんを落とした犯人だったら絶対に許せません」

巴「犯人だとしてもはやまったまねはしないで」

咲「どういう事ですか?」

巴「霞さんも私と同じ神社の人で、私よりも強いんです」

咲「仲間なんですね。じゃあやっぱり高鴨さんの時の狩宿さんみたいにお姉ちゃんを……」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/15(日) 18:53:44.97 ID:96SlVSQAO
巴「確かに仲間です。でも

咲「なんで別行動してるんですか?」

巴「え?それは霞さんが」

咲「決まりですね。その人がこの騒動の犯人です」

咲「それを悟られないように狩宿さんと距離をとってる。それに私達に憑いたもの、神様ですか?その知識のある人が犯人なのが妥当ですよ」

巴「でも不可能よそんな事……無差別に人に神様を降ろすなんて……」

咲「生徒全員に憑いたわけじゃありませんからたぶん生徒の中のそういう素質がある人間に憑かせたんだと思います」

咲「犯人なら出来る事を隠していても不思議じゃないですよね?」

巴「でも憶測に過ぎませんよそんな事……」

巴(まさか霞さんがそんな事……はっちゃんやはるるは知ってるのかな……)

界「咲!」ガチャ

宮永母「照は無事なの!?」

巴「ご両親が来たみたいですね。私は帰ります」

咲「あ……」

巴(もし霞さんが犯人だったらどうしよう……)
139 : ◆D7hIUIvTzM :2015/03/22(日) 17:55:09.48 ID:mlSNpl6AO
京太郎「よう、どうしたんだ?朝から暗い顔して」

京太郎「まあ休み明けだから憂鬱なのも分かるけどな」

咲「そんなんじゃないよ」

咲「お姉ちゃんがね、入院してるの」

京太郎「そっか……早く良くなるといいな」

咲「うん、ありがとう」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/22(日) 17:58:28.20 ID:mlSNpl6AO
咲「ところで京ちゃん、すばら会って知ってる?」

京太郎「ああ、なんか困ってる人を助けてるらしいぜ」

京太郎「リーダーっぽい人の口癖がすばらだからすばら会って呼ばれてるらしい」

京太郎「ちなみにメンバーの原村和は可愛い上に巨乳だ」

咲「それじゃあユキ様教は?」

京太郎「ユキ様教は1年の真屋由暉子とその友達がたまたま人助けをした事により発足した集まりだ」

京太郎「その名の通り真屋由暉子をユキ様と呼んで崇めてるぞ」

咲「詳しいね」

京太郎「ちなみに真屋由暉子は可愛いくて巨乳だ」

咲「あー……」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/22(日) 17:59:36.40 ID:mlSNpl6AO
咲「京ちゃんって本当に巨乳好きだよね」

京太郎「巨乳は男のロマンだ!咲が巨乳だったら部活中ずっと巨乳を拝めてたのに残念だ」

咲「最低」

京太郎「拗ねるなよ。巨乳じゃなくても咲のこと好きだぜ」

咲「え」

京太郎「でもやっぱり1度でいいから石戸先輩の胸を自由にしたい」

咲「はあ……」

京太郎「分かんねーかなぁ、あの石戸霞先輩の胸の凄さが」

咲「そんな事言われても誰だか分からないし……」

咲「え、霞?もしかして狩宿さんが言ってた」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/22(日) 18:02:18.30 ID:mlSNpl6AO
京太郎「見てみろよ咲凄い人だかりだ」

咲「そうだね」

咲(石戸さんの事聞こうと思ったのに)

「生徒会長は今すぐ辞任しろー!!」

「会長にはユキ様が相応しいー!!」

京太郎「ユキ様教みたいだな。最近過激になってるとは聞いていたけどこんな事をするなんてな」

咲「これがユキ様教……」

智葉「お前達こんな事はやめてさっさと教室に行け!!」

「風紀委員だ」

「風紀委員は生徒会の味方なのか!この生徒会の犬めー!!」

智葉「お前達が暴動まがいの事をしてるから仕事で来ただけだろうが……」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/22(日) 18:03:49.71 ID:mlSNpl6AO
由暉子「止めなくていいんですか?」

揺杏「止めなくていいんじゃね?」

爽「そうだな、コイツらには頑張ってもらって生徒会長にしてもらおう」

成香「そうしたら名実共に学校のアイドルですね」

誓子「生徒会長はアイドルなのかしら?」

爽「細かい事はいいんだよ」

揺杏「ユキもそれでいいよな?」

由暉子「皆さんがそう言うのでしたら」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/22(日) 18:04:34.44 ID:mlSNpl6AO
「とにかく!我々はユキ様が生徒会長になるまで闘うからな!」

智葉「なんなんだお前達は……」

「私は田中舞」

「門松葉子」

「三瀬

バァーン

ダヴァン「シャラップ!そんなコトハ聞いてマセン」

「自己紹介くらいさせて」

ダヴァン「ノー大人しくカイサンシテクダサイ。サモナイト」

「ふん、オモチャの鉄砲なんか怖くない」

ダヴァン「試してミマスカ?アメリカ人ノわたしにはホンモノの銃ヲモッテクルナンテかんたんデスヨ」

「う…」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/22(日) 18:06:15.65 ID:mlSNpl6AO
智葉「やめろ」

ダヴァン「ワカリマシタ」

智葉「明華」

明華「はい」

明華「ボエーー!!」

「うっ…頭が…」

咲(うっ…)

智葉「ネリー、こいつらを拘束しろ」

ネリー「ネリーにはお金が必要だよ」

智葉「……ハオ主犯を捕まえろ」

ハオ「はい」

ネリー「残念」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/22(日) 18:07:03.14 ID:mlSNpl6AO
ハオ「大人しくしてくださいね」

爽「ぐっ……」

揺杏「なんでそっちは平気なんだよ……」

ハオ「耐性があるので」

誓子「……」

智葉「よし、お前達こっちに来い」

由暉子「はい……」

「ユキ様をどうするつもりだ!」

智葉「とりあえず生活指導の先生に引き渡す」

成香「生活指導って……久保先生……ひいっ」

揺杏「あの先生は勘弁して」

ダヴァン「ムリデス」

明華「抵抗しても無駄ですよ」

由暉子「はい……」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/22(日) 18:08:04.06 ID:mlSNpl6AO
咲「なんだったんだろうね」

京太郎「さあな、巻き込まれてこっちは迷惑だ」

咲「倒れてる人もいるしね」

京太郎「あー、まだ頭いてえ」

優希「大丈夫か?しっかりしろ」

煌「さ、お手を」

和「すみません。私はまだ頭が……」

煌「では和はまだ休んでいてください」

和「はい、すみません……」

京太郎「あれは原村和!くぅー、いい胸してるぜぇ」

咲「京ちゃんも生活指導の先生に見てもらおうか」

京太郎「それは勘弁してくれ」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/03/22(日) 18:09:26.56 ID:mlSNpl6AO
咲(原村さんって事はあの人達がすばら会なんだ)

咲(京ちゃんが言うには困ってる人を助けてくれるらしいけど……)

京太郎「どうした?咲」

咲「あの」

煌「はい、なんでしょうか?」

咲「力を貸して欲しいんです」

煌「すばら!その願い引き受けました」

咲「ありがとうございます」

優希「任せるじぇ!」

和「私も微力ながらお手伝いします」

京太郎「俺も手伝うぞ」

咲「京ちゃんはいいの!どうせ原村さん目当てでしょ」

和「え」

京太郎「何言ってんだよ!そんな訳」

優希「お前ものどちゃんを狙う痴漢だな!成敗してやるじぇ!」

咲「今回は諦めてね。さ、こっちで話しましょう」

京太郎「おい!」

京太郎(ちっ、せっかくのチャンスが)
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/03/22(日) 20:05:57.13 ID:KIwbInXSO
最後の一行さえなければな京太郎…
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 00:18:13.76 ID:Q3tFtXUAO
昼休み

久「こんな所に呼び出して何の用かしら?」

洋榎「うちの漫がお前んとこの染谷に世話になったらしいやないか」

久「まこは生徒会のメンバーじゃないわよ」

久「誘ったのに断られちゃって執行部にも入ってくれないのよねー」

恭子「でも生徒会のために動いとるのは確かやろ?」

久「それは違うわ。まこは私を倒す誰かが現れるのを待ってるのよ」

久「だからその計画にその子が邪魔だったんでしょ」

竜華「え?どういうことや」

久「私って会社持ってて一生遊んで暮らせるお金もあって生徒会長で学校の支配者でしょ?」

セーラ「うわっ、なんか自慢しだした」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 00:24:00.99 ID:Q3tFtXUAO
久「株やらなんやらに手を出したら上手く行って、インターネット関係の事業を始めたんだけどこれも上手く行っちゃったのよ」

由子「それがなんだって言うのよー」

久「何をやっても上手くいっちゃうから退屈なのよ。退屈しのぎに色々やってるんだけど」

憩「どうせ悪さですよねー」

久「でもこれも失敗なく勝ち続けてるのよねー」

久「まこは負けたら私が少しは大人しくなるって思ってるんだろうけど」

怜「ほな、今日負けとこか」

久「わざわざ呼び出さないで奇襲すれば良かったのに」

良子「トークはもう終了ですか?」

泉「この人達は……」

美穂子「生徒会執行部です」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 00:40:47.67 ID:Q3tFtXUAO
星夏「行きます!」

セーラ「俺が相手や」

星夏「はっ!やあ!たあっ!」

泉「速い!けど江口先輩の方が上や」

セーラ「甘いで」ヒョイ

華菜「文堂の攻撃が当たらない!?」

智美「ワハハ、まずいぞ」

星夏「くそっ、このお!」

セーラ「ふっ!」ドス

星夏「がは……」ドサッ

美穂子「文堂さん!」

洋榎「なんや、生徒会執行部も大したことあらへんな」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 00:51:28.07 ID:Q3tFtXUAO
洋榎「どうするんや?まさかこのまま1対1でやり続けるんか?」

洋榎「昼休みが終わってまうで」

良子「ドンウォーリー、もう始まってます」

怜「泉!」

泉「え、なんですkがはっ……」バタン

浩子「なんやと!見えない攻撃!?」

純代「行きます」

セーラ「おわっ」

華菜「シャー」

憩「この人ネコミミ生えてるんですけどー」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 08:04:37.00 ID:pBBOFX0SO
ドムさんは鬼のように耐久高そうだなー
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 10:06:56.44 ID:+4aQ+vloo
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 19:21:37.64 ID:Q3tFtXUAO
恭子(一気に来たな)

恭子(早く泉がやられた攻撃の正体を掴まんとヤバそうやな)

ゆみ「いくぞ!」

絹恵「ちょっ!槍とか卑怯やろ」

ゆみ「でやぁ!」

由子「槍を投げて来たのよー」

絹恵「でもこれくらいかわせる!」ヒュ

怜「絹ちゃん後ろや!」

絹恵「え?うわっ!」

ゆみ「かわされたか」

怜(どうやらアイツはあの槍を自由に操れるみたいやな)

怜(槍を持って戦うわけや無いから槍がどう動くか予測しにくい)

怜(せやけど少し先の未来が見える私なら対処出来る!)

怜「こいつはうちが抑える!」

絹恵「は、はい」

純代「……」ブン

浩子「危ない!」

絹恵「え?」

浩子(間に合え!)
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 19:32:26.17 ID:Q3tFtXUAO
浩子(よし間に合っ)

浩子「ぐはぁぁ!」

絹恵「きゃー!」

泉「回復したら2人一緒に吹き飛ばされたとこやった……なんやねんあの化け物」

セーラ「こいつは俺がなんとかする」

セーラ「荒川!2人を頼む」

憩「任せてください」

泉「私もみんなを助けないと」

華菜「フシャー!」

泉「うわっ!なんやこの人」

由子「猫は任せるのよー」

未春「あの人はまさか、華菜ちゃん能力をといて!」

由子「もう遅いのよー」

華菜「ゴロゴロニャー」

未春「やっぱりあの人は学園中の猫を支配するという猫マスター……」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 20:03:07.26 ID:Q3tFtXUAO
由子「これで仕上げや」

未春「いけない、早く助けないと」

由子「えい」バサッ

華菜「!?」ズサ-

未春「えっ、袋を被せられた華菜ちゃんが凄い勢いで後退りしだした!?」

由子「習性なのよー」

未春「そんな……華菜ちゃん待ってー!」

恭子「ぐはっ……」

洋榎「恭子!」

美穂子「あなたの相手は私ですよ」

洋榎「ちっ」

恭子(殴られた?見えない攻撃の正体は透明人間!?)

恭子「竜華!」

桃子(ちっ、まだ意識があったっすか)ドスッ

恭子「がっ……」

竜華(私なら見えるっちゅう事なんか?なら)

桃子(次は誰を倒すっすかね)

竜華「おったぁ!!」

桃子「え?」

桃子「先…輩…」バタン
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 20:17:50.50 ID:Q3tFtXUAO
良子「みなさんなかなかやりますね」

由子「」

竜華「由子!?」

良子「次はあなたです」

竜華「くっ」

憩「回復完了ですよー」

絹恵「よし、これで」

浩子「ありがとう」

智美「なるほどー回復能力か、ワハハ」

憩「やる気ですか?」

絹恵「3対1ですよ」

智美「望むところだぞ」ワハハ

純代「やりますね」

セーラ「そっちこそとんでもないパワーと耐久力やな」

洋榎(このままじゃヤバい、頭を潰すしかなさそうやな)

美穂子「行かせませんよ」

洋榎「こっちの考えはお見通しっちゅうわけか」

洋榎「せやったら!」ダッ

美穂子(残念ですけどあなたの動きはもう見切りました)

美穂子(そうこれはフェイント、右ストレートと見せかけて)

美穂子「え!?」

洋榎「お前にかまっとる暇は無い!」ダッ

美穂子「待ちなさい!」ダッ
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 21:01:32.14 ID:Q3tFtXUAO
洋榎(なんとか福路はかわしたけど1発で決めな追い付かれるな)

菜月「会長は」

彩乃「私達が守る!」

洋榎「邪魔や!」

彩乃「そんな……」バタ

菜月「すみません……」バタ

久「突破してきたの!?」

洋榎「もろた!!」

久「舐めないでよね」

洋榎「そっちこそな」ブン

一太「僕の事忘れてませんか?」パシッ

洋榎「な」

一太「これで終わりです」ドスッ

洋榎「みんな…すまん…」バタ

良子「片付いたみたいですね」

智美「そっちも片付いたか」ワハハ

怜「ごほっ、ごほっ、もう無理」

ゆみ「そうか……」

セーラ「くっ、タフ過ぎやろ」ハアハア

純代「続けますか?」

セーラ「なんやと!」

良子「いいえ終わりです」バシッ

セーラ「あ……」バタン
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/05(日) 21:25:24.31 ID:Q3tFtXUAO
久「ふう、助かったわ」

一太「いえ」

良子「この人達どうしますか?」

怜「うち病弱やから保健室まで運んで欲しいんやけど」

久「そうね、悪いけどあなた達で保健室に運んでちょうだい」

ゆみ「分かった」

美穂子「深堀さん悪いけど頑張ってね」

純代「大丈夫です」

未春「華菜ちゃん確保しました!」ハアハア

華菜「もう終わってるっぽいし……」

智美「おー、無事だったかー」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/06(月) 16:44:53.76 ID:0ZgBIzKSO
ワハハが強い!?
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 15:04:35.90 ID:ElLWhlqAO
生徒会室

久(後始末は執行部に任せたしお昼にしようかしら)

久(玉子焼きが食べたいからまこを呼んでみよ)

一太「会長」

久「内木君、さっきは助かったわありがとう」

久「それで、何かあったの?」

一太「まだ続けるんですか?」

久「当然よ。やっと面白くなって来たんじゃない」

久「あの子達もまた挑んで来るかもしれないし、他の挑戦者もきっと現れるわ」

久「それに石戸さんがまた何か降ろすだろうし」

一太「……」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 15:12:19.18 ID:ElLWhlqAO
久「不満そうね」

一太「学校のみんなが傷付いてるんですよ」

一太「入院した人だっているじゃないですか」

久「私だってそれは不本意だけど少しくらいは仕方ないわ」

一太「っ!」ブン

久「えっ!?」バッ

ドサッ

久「つぅ……」

一太「僕はもう着いて行けません」

久「本気なの?」

一太「はい」

ガチャ

まこ「待たせたのう」

まこ「何やっとるんじゃ!」

一太「染谷さん!?なんで」

まこ「久に呼ばれたんじゃ」

一太「ちっ」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 15:20:02.47 ID:ElLWhlqAO
久(まさか内木君に裏切られるなんてね……)

一太(もう後には引けない)

まこ(さて、ここで副会長にやられたら久がでうなるか……)

まこ(やっぱりちゃんと勝負して負けんと駄目かのう……)

久(あれ?涙出てきちゃった……信頼してた人に裏切られるのってけっこうキツいわね)

久(内木君は着いて来てくれると思ってたんだけどなあ……)

一太(やるしかない!)ダッ

まこ(ちぃ!)ダッ

久「内木君」ガシッ

一太「え?」

まこ(久が副会長の腕を掴んだ!?)
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 15:38:04.70 ID:ElLWhlqAO
久「裏切者……」

久「許さない……」

一太「くっ……」

まこ(なんじゃ?久の様子が……)

久「ふんっ!」ポイッ

一太「は?」

まこ(副会長を投げた)

ドン

一太「がはっ」

久「見た?私凄いでしょ?」

久「あはは、これなら神代も……」

まこ「何言う取るんじゃ……」

久「さて内木君とどめよ」

まこ「やめるんじゃ!」ガシッ

久「どうして邪魔するの」

まこ「今の久はどうかしちょる!」

久「まこには私が家出したころから世話になってるけど」

久「邪魔するなら容赦しないわよ」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 15:48:04.24 ID:ElLWhlqAO
まこ「久、どうしたんじゃ?今のあんたはおかしい」

久「そんな事ないわよ」

まこ「じゃがその力は」

久「この力は石戸さんがくれたの」

久「一緒に神代を滅ぼす為に」

まこ「何言って……まさかその石戸さんに何かされたんか」

久「まこも邪魔するのね」ドスッ

まこ「がぁっ……」バタッ

久「ふふ、ふふふ、早く神代を滅ぼさなきゃ」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 15:57:35.90 ID:ElLWhlqAO
霞「体育館裏に呼び出されるなんて私これからいじめられちゃうのしら?」

咲「そんな事しません」

霞「でも4人に囲まれたらねえ」

和「……」

煌「私達は何もしません」

優希「そうだじぇ」

咲「この人達はボディーガードです」

咲「お姉ちゃんの時みたいにはいきませんよ」

霞「何の事かしら?」

咲「とぼけないでください!お姉ちゃんを突き落としたくせに!」

咲「私は見たんです」

霞「そう、でもそんな事してないわ」

咲「だからとぼk」

霞「彼女は自分から飛び降りたの」

咲「え?」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 16:11:33.01 ID:ElLWhlqAO
霞「妹だからきっと全部聞いてるのよね?」

霞「今大事なところなの。だから邪魔はさせないわ」ゴッ

咲「っ…」

煌「これはまずいですね」

優希「でもやるしかないじぇ」

霞「ふふ、すぐに終わらせてあげるわ」

咲「その前に聞かせてください」

咲「本当にあなたが黒幕なんですね?」

霞「そうよ、私が学校のみんなに神を降ろしたの」

霞「バレないように生徒会を利用してね」

咲「そうですか、ありがとうございます」

咲(よし、録音出来た。これを狩宿さんに渡せば)

霞「お礼なんていいのよ。すぐに病院のベッドに送ってあげるから」

和「させません!」

煌「宮永さんは逃げてください」

優希「足止めくらいわ出来るじぇ」

霞「ああ、最初からこれが狙いだったのね」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 16:20:28.75 ID:ElLWhlqAO
和「…」
煌「…」
優希「…」

霞「ふう」

春「霞さん」

霞「春ちゃん、どうしたの?」

春「気付いた?」

霞「ええ、成功したみたいね」

霞「私が降ろした悪いものの一部と一緒に私の思念を憑かせる」

霞「これで私達の仲間が増やせると思ったのだけど」

霞「上手く言ったみたいだし、この学校のみんなには私達の兵隊になって貰いましょう」

春「はい」

霞「じゃあまずはこの子達から」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 16:28:52.25 ID:ElLWhlqAO
巴「はっちゃん今のって」

初美「なんでしょうね?」

巴「なんでしょうねじゃないよ!あれは霞さんの」

初美「じゃあ霞ちゃんに会いに行きましょう」

初美「多分外にいますよー」

巴「うん」

巴(何かあった?それともやっぱり霞さんが……)

ドン

巴「え?」ゴロゴロ

初美「ふふ、もう必要無いんですよ。隠す必要は」

巴「はっちゃん…なんで…」ユラァ

初美「階段を転がり落ちたのに立ち上がるなんて頑丈ですねー」

巴「なんで…なの?」

初美「決まってるじゃないですか、神代家を潰すためですよー」

巴「どうして!?」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 16:42:07.22 ID:ElLWhlqAO
初美「どうしてって、何も疑問に思わないんですか?」

初美「私達の人生なんてあいつらのオモチャじゃないですか」

初美「六女仙なんてのをやらされて娘のお世話をさせられて」

初美「きっとこの先ずっとあいつらのワガママで人生を動かされるんですよー」

巴「そんな風に思ってたんだ……」

初美「巴ちゃんは違うんですね」

巴「確かにはっちゃんが言うような部分はあるかもしれない」

巴「でも私は六女仙になってみんなに会えて良かった」

巴「これからもみんなと一緒にいたい!もちろん姫様も。だから!」

初美「やめませんよ、もう始まってしまったから」

巴「はっちゃん……」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 17:03:23.89 ID:ElLWhlqAO
生徒会室

霞「竹井さん、いるかしら?」

久「石戸さん」

久「力をくれてありがとう、今凄く気分がいいの」

霞「そこの2人は?」

久「私達の邪魔をするみたいだから倒したのよ」

久「神代を滅ぼす前のウォーミングアップね」

霞「ヤル気満々ね頼もしいわ」

霞「そうそう新しい仲間を連れて来たの」

煌「よろしくお願いします」

優希「一緒に神代を倒すじぇ」

和「頑張りましょう」

久「凄いわね」

霞「うふふ、それだけじゃないわよ。今からもっと増やしてあげるわ」

久「へぇ」

霞「春ちゃんごめんね。初美ちゃんもいてくれたら楽なんだけど」

春「大丈夫です頑張りましょう」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 17:23:52.97 ID:ElLWhlqAO
咲(狩宿さん、携帯つながらないし教室にもいないし何処にいるのぉ?)

咲「!?」

咲「何?今なんか変な感じが……」

「宮永と神代……」

「いた」

咲「え?」

「捕まえる」ゾロゾロ

咲「何…この人達…」

咲(逃げなきゃ!)ダッ

「逃がさない」ダッ

咲(ひぃー)
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/12(日) 17:40:14.75 ID:RRIlENOSO
<●><●>
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/19(日) 20:23:43.45 ID:ETQJJLcAO
莉子「お昼休みに部室でご飯食べるの良いですね」

莉子「お茶もあるし」

梢「和洋中取り揃えてます」

澄子「茶道部というよりお茶部ですね」

尭深「なんだか外が騒がしいような」

美幸「そうだね、喧嘩でもしてるのかな?」

友香「静かになるまで部室でお茶飲んでましょう」

莉子「いいのかな?」

澄子「変な事に巻き込まれるよりはいいかと」

尭深(やっぱり能力絡みかな)

友香「いざとなったら私がこれでみんなを守るでー」カチャ

美幸「頼もしいね」

梢(なんでそんな物持ち歩いてるんでしょうか……)
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/19(日) 20:27:17.88 ID:ETQJJLcAO
病院

小蒔「……」ムクリ

小蒔「行かなくては」



「神代さーん、検診ですよー」

(まだ眠ってるだろうけど)

「あれ?いない……」

「誰か!神代さんが!」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/19(日) 20:35:44.53 ID:ETQJJLcAO
「逃げるなー!」

咲「嫌です!」

咲(捕まったら何されるか分からないし)

ドン

「きゃっ!」

咲「ごめんなさい」

咲「あれ?小学生がなんでここに!?」

胡桃「小学生じゃない!!ていうか廊下は走らない!ちゃんと前見る!」

咲「すみません、今追われてて」

胡桃「追われてって、そっちも!?」

咲「え……」

「待てー、神代と戦わないなら敵だ」

咲「滅茶苦茶ですね」

胡桃「本当に……」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/19(日) 20:42:54.91 ID:ETQJJLcAO
塞「胡桃!」

エイスリン「胡桃オソイ」

胡桃「みんなが先に行っちゃったんでしょ!」

咲(他にも正気の人が)

豊音「こっちだよー」

白望「ダルいから早く来て」

胡桃「うん!ほら、あんたも」

咲「はい」

塞「行くよ、階段を上手く使えば撒けるでしょ」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/19(日) 20:55:56.64 ID:ETQJJLcAO
校庭

胡桃「階段を上手く使ったら撒けるんじゃなかったの?」

白望「ダルい」

塞「あはははは……なんか上手いこと対応されちゃったね」

エイスリン「カコマレテル」

豊音「どうしよう」

胡桃「大きいんだし豊音なんとかして」

豊音「えー!」

咲(近くに植物があれば)

白望「来る」

「てやぁ!」

咲「え?」

誠子「助太刀します」

エイスリン「ドウシテ?」

誠子「なんか追いかけ回されて逃げてたんだけど同じ境遇の人がいたから協力した方がいいと思って」

塞(私達の巻き添えじゃないよね…?)
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/19(日) 21:08:53.96 ID:ETQJJLcAO
ソフィア「それなら私達も一緒に戦おう」

花子(やっぱり戦わないと駄目か……)

景子「一緒にこの人達から逃げましょう」

塞「分かったわ協力してなんとかしましょう」

玉子「よきに」

ソフィア「なんで釣竿なんて持ってるんだ?」

誠子「釣り部ですから」

花子「それ理由になってる!?」

「大人しくしろ」

「一緒に神代を倒しましょう」

豊音「来ないで!」ドン

「ぐえぇ」バタバタ

咲「ドミノ倒しみたい」

胡桃「やっぱり大きいだけあって強いね」

豊音「えへへ」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/20(月) 17:02:27.33 ID:P26vYlFSO
植物を操るまではいかないから攻撃の応用難しいなあ
山に誘導して杉や檜の花粉祭りにするくらい?
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/20(月) 21:32:41.63 ID:C4/FLkFAO
生徒会室

美穂子「久!」

ゆみ「大変な事になっているんだがこれもお前の仕業か?」

久「ええそうよ。やったのは石戸さんだけど」

良子「なるほど」

智美「今すぐやめに出来ないか?」

久「やめるわけないでしょ。やっと始まったんだから」

智美「そうか、なら私はもう協力出来ないぞ」

智美「執行部もやめる」

久「そして私の邪魔をするのね」

智美「昨日幼馴染みの佳織とその友達のむっきーが能力者に襲われてな」

智美「どっちにしろ今日で終わりにするつもりだったんだ」

久「なるほど、元からそのつもりだったのね」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/20(月) 21:49:26.76 ID:C4/FLkFAO
美穂子「蒲原さん!」

智美「悪いなみっぽ」

ゆみ「残念だが私ももうついていけない」

ゆみ「そこで寝てる染谷と副会長、学校中の生徒の豹変」

ゆみ「お前がしたかったのはこんな事なのか?」

久「ええ、そしてこのまま神代を倒すのよ」

ゆみ「何を言って……」

ゆみ「やはりお前の仕業か石戸」

霞「何の事かしら?」

久「あなた達はどうするの?」

美穂子「私はいつだって久の味方です」

良子「とりあえず蒲原さんとはファイトしてみたいですね」

ゆみ「これは骨が折れそうだな」

智美「そうだなー」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/20(月) 22:47:25.52 ID:C4/FLkFAO
淡「もーなんなのー、急にみんなおかしくなっちゃうし」

「いた、敵だ」

淡「あーもう」ダッ

漫「うわっ!こっちにもおったんか」

漫「て、お前は!」

淡「あー!あんたは!」

「待てー」

漫「うわっ、もめとる場合ちゃうみたいやな」

淡「ていうかあんたは私に看病してもらった仮があるんだから囮になりなよ」

漫「嫌や!だいたいあれは看病やなくて染谷にのされた私が目を覚ますまで見とっただけやろ」

淡「看病じゃん」

「逃がさない!」

漫「ちっ」

漫「早よ逃げるで」

淡「そ、そうだね」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/20(月) 23:14:08.42 ID:C4/FLkFAO
憧「このっ!」バシッ

「ぐわぁ……」

穏乃「憧強い!」

史織「たまたま憧が近くにいて良かった」

宥「憧ちゃんあったか〜い」ギュッ

憧「ちょっと、離してよ敵が」

玄「お姉ちゃん」

灼「憧だけが頼り、頑張って」

穏乃「頑張れー」

憧「みんなも頑張ってよ!」

初瀬「憧ー」

憧「初瀬!?」

初瀬「捕まえた」ガシッ

憧「え?」

灼「しまった!その人はおかしくなってる」

憧「初瀬!離しなさいよ!」

初瀬「嫌だ」

「今だ!敵を倒せー」

憧「やばっ」

やえ「ふっ」

玄「え?」

バタバタ

由華「小走軍団見参」

やえ「危ないところだったわね団員No.6」

灼「団員じゃな……」

初瀬「それは私の……」

百花「初瀬……」

玄「よくわかんないけど協力しましょう」

やえ「分かった、今からお前たちも小走軍団だ」

史織「え…」

灼「それは遠慮したいと思……」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/21(火) 22:49:59.42 ID:YwjCDoQAO
誠子「はあ…はあ…きりがないな……」

塞「うちの学校って生徒何人いたっけ?」

豊音「沢山だよー」

ソフィア「アバウト過ぎだろ……」

景子「どうするの!?」

「ボエー」

胡桃「何これ!」

エイスリン「アタマガイタイ……」

玉子「ノーである」

咲(これってもしかして……)

明華「どうやら囲まれてる人達にしか効かなかったみたいです」

ハオ「どうしましょう?」

智葉「ネリー、いくらでこいつらを大人しく出来る?」

ネリー「20万くらいかな」

智葉「高過ぎだろ!」

ダヴァン「ヤハリジツダンヲウチコムシカアリマセンネ」

智葉「やめろ」

ダヴァン「ジョークデス」

咲(やっぱり風紀委員の人達だ)
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/21(火) 23:06:37.33 ID:YwjCDoQAO
花子「風紀委員の人だ。これで助かる!」

那岐「……」ブン

白望「危な」ヒョイ

景子「か…た…な…」

胡桃「その釣竿でなんとかならないの!?」

誠子「嫌ですよ!竿に傷がつく」

ネリー「使えない」

智葉「こいつは私に任せろ」カチャ

ソフィア「お前も刀持ってんのかよ!」

那岐「面白い」

智葉「そんな物を持ち歩くとは、生徒指導送りだ」

塞(自分はいいの!?)
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/21(火) 23:55:46.76 ID:YwjCDoQAO
咲「この人達をおかしくしてる原因さえ分かれば……」

ネリー「5千円」

咲「え?」

ネリー「5千円くれたら分かるよ」

咲「そういう能力なの?」

ネリー「うん」

咲「じゃあ、はい…」

ネリー「まいどありー」

咲(あ、お金が消えた)

ネリー「はあ、なんで消えちゃうんだろ……儲からないよ」

咲「どこなの?」

ネリー「生徒会室、石戸霞」

咲(石戸霞……やっぱり)

咲(行かなきゃ)

胡桃「ちょっ、1人でどこ行くの!」

豊音「危ないよ」

190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 20:36:03.40 ID:xg0CnimAO
咲(確か生徒会室はこっちだよね)

「逃がさない」バッ

咲「うわっ」ヒョイ

咲(ふう)

「この!」

咲「あっ」

京太郎「咲!」ドン

咲「京ちゃん!?」

京太郎「大丈夫か」

咲「うん、ありがとう」

京太郎「ここはヤバい、こっちだ!」グイッ

咲「駄目!私、生徒会室に行かなきゃいけないの」

京太郎「なんでだよ?」

京太郎「まさか皆がおかしくなった原因が生徒会室にあるのか?」

咲「うん」

京太郎「マジかよ……」

京太郎「しょうがねーな。生徒会室に行くぞ」

咲「京ちゃん」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 20:46:11.26 ID:xg0CnimAO
京太郎「なあ、やっぱりこの騒動ってお前が能力使える様になったのと関係あるのか?」

咲「うん、それも生徒会室にいる石戸さんが……」

京太郎「はあ!?」

京太郎「あっ、お前まさか部活休みにして色々やってたな?」

咲「うん」

京太郎「バカ野郎!危ない事するなって言っただろ」

咲「ごめん」

「待て!」

京太郎「邪魔すんな!」ドン

「ぐえぇ」

咲「京ちゃん強いんだね」

京太郎「まあな」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 20:57:23.34 ID:xg0CnimAO
京太郎「ていうか生徒会室行ってもお前の力じゃ何にも出来ないだろ」

咲「それでも行かなきゃ駄目なの!」

京太郎「分かってるって、なんかコイツらはお前の事を狙ってるみたいだし逃げるだけじゃ埒が明かなそうだからな」

咲「ありがとう」

「もう逃げられないよ」ゾロゾロ

京太郎「うわ、いっぱい出てきた」

咲「囲まれちゃった」

咲(どうしよう……)
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 21:19:21.54 ID:xg0CnimAO
「観念しなさい」

京太郎「くっ」

京太郎「咲!なんとか隙を作るからお前は逃げろ」

咲「でも!」

京太郎「大丈夫、俺は狙われてないから何とかなる」

咲「京ちゃん……」

京太郎「よし……行くぞ」

「大人しくしろよ……」

由暉子「待ってください!」

「ゆっ、ゆき様!?」

京太郎「へ?」

成香「声をかけるだけで大人しくさせるなんて凄いです」

咲(石戸さんに何かされたはずなのに正気に戻った?)

揺杏「いやー、ここまでの人気とはねえ」

爽「プロデュースした甲斐があるってもんだ」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 21:37:59.64 ID:w0NDDdFSO
京ちゃんつえーな
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 21:42:48.27 ID:xg0CnimAO
「何がゆき様だ!俺は貧乳派だ!」

「私もあの子あんま好きじゃないし」

由暉子「え」

「なんだと!」

京太郎(なんか揉めだしたぞ……でも)

京太郎「咲、今がチャンスだ早く行け」

咲「う、うん」

京太郎「おらぁ!」

揺杏「あの男子に任せて逃げない?」

由暉子「そんなの駄目です」

誓子「だそうよ」

揺杏「ちぇ」

爽「よーしそこの男子、協力してなんとかしようじゃないか」

成香「頑張りましょう」

京太郎「はい」

京太郎(咲、頑張れよ)
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 22:27:44.35 ID:xg0CnimAO
智美「はあはあ……」

良子「やりますね」

ゆみ「……」
美穂子「……」

久「まさか美穂子とゆみが相打ちになるなんてね」

久「でもこっちにはまだ仲間がいるわよ」

和「…」
優希「…」
煌「…」

久「この子達とも遊んであげてね」

智美「ワハハ……」

良子「ノー!彼女は私が倒します!」

透華「それでは私が遊んで差し上げますわ」

透華「もっとも、私が遊びたいのはあなたですけど」

衣「任せろ透華」

久「何!?引っ張られてる?」

久「あなた達!」

煌「お任せください!」バッ

透華「ふ、突っ込んで来るだけなら怖くありませんわ」

ドォー

久「水!?がはっ」ドン

優希「うわー!」ドン
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 22:35:36.17 ID:xg0CnimAO
久「まさかこんな能力だったとはね」

和「……」
煌「……」

久「せっかく仲間にしたのに」

透華「残念でしたわね」

久「しかも部屋の中ビショビショじゃない。パソコンとかも駄目になっちゃったわねこれじゃ」

透華「儲かってらっしゃるんでしょ?買い直せばよろしいのではなくて?」

久「ふふ、でもね楽しめそうだわ」

霞「遊ばないで早く終わらせてちょうだい」

久「分かったわ」ダッ

透華「速い!?」

衣「透華!」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 22:48:01.56 ID:xg0CnimAO
ハギヨシ「ぐ……ご無事ですか?」

透華「ハギヨシ……」

衣(生徒会長がここまでやるとは……来る途中で純達と別れるべきではなかったか)

久「あら、ご主人様思いの執事さんじゃない。大したものね」

ハギヨシ「それはどうも」ブン

久「おっと」ヒョイ

ハギヨシ「お嬢様、衣様、失礼します」ガシッ

透華「え?」
衣「な?」

ハギヨシ(この方の相手をするのは危険……)

久「逃がさないわよ」

ハギヨシ「でしょうね」ダッ

ガシャーン

久「なっ、窓から!?」

霞「あらあら、この学校の人は窓から飛び降りるのが好きなのかしら?」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 23:02:41.13 ID:xg0CnimAO
巴「でりゃー!」

良子「ホワット?」

智美「飛び…蹴り…?」

バシィッ

良子「ウップス」バタ

春「良子ちゃん……」

巴「霞さん、もうやめてください」

霞「巴ちゃん……初美ちゃんを倒して来たのね」

巴「はい。こんな事になってしまった以上……」

久「ちょっと、いきなり現れて私の事を無視するなんて酷いんじゃない?」

久「私と遊んでよ」

巴(部屋がびしょ濡れだし手には血が……いったい何が)

霞「巴ちゃん、その人は他の子とは違うわよ」

巴「みたいですね……」

巴(この人は他の人と違って悪いものと繋がり過ぎてる……早く祓わないと)
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 23:25:53.28 ID:xg0CnimAO
那岐「やりますね」

智葉「そっちもな」

ダヴァン「智葉!ウエカラナニカキマス」

智葉「は?」

ドーン

ハギヨシ「ぐ…あ…」

エイスリン「ソラカラオンナノコトシツジガ」

胡桃「どうなってるの?」

明華「大丈夫ですか?」

衣「なんとか……」

透華「ハギヨシ!ハギヨシは無事ですの!?」

ハオ「怪我してるけど大丈夫みたい」

白望「そっちを気にするのもいいけど」

塞「気を抜いてるとヤバいよ!」

豊音「なんでこんなにいっぱいいるのー!」

透華(一達は無事でしょうか?)

透華「というかなんでこんな所にも沢山いますの!」

ネリー「お金くれたらなんとかなるよ」

透華「いくら必要ですの?」

ネリー「20万円」

誠子「い」

ソフィア「玉子」

玉子「無理である」

透華「これで足りるかしら?」

景子「嘘!?」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/26(日) 23:52:34.43 ID:xg0CnimAO
ネリー「まいどあり〜」パアー

花子「何この光……」

明華「お金が消えるのもったいないですね」

明華「あれだけあればいくらがたくさん……」

智葉「明華……」

「……」バタ

那岐「……」バタ

誠子「おかしくなってた人が倒れてく……」

衣「本当になんとかなったようだな」

透華「ハギヨシ、救急車を呼びますからもう少し辛坊なさい」

ハギヨシ「いえ、それにはおよびません」

透華「駄目ですわ!あんな無茶をしたんですからちゃんと病院でみてもらいませんと」

衣「ハギヨシに何あったら困るからな」

豊音「良いなぁ、私も執事さん欲しいよ」

胡桃「塞がいるじゃん」

塞「ちょっと!じゃあ胡桃1人でシロの面倒みてよね」

胡桃「えー、1人で介護するのはやだよ」

白望「介護って……」

智葉「さてと、私達は見回りしに行くぞ」

ネリー「はーい」

ハオ「他の所もなんとかなってたらいいな」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/29(水) 12:52:04.44 ID:MEhJjcnAO
久「ほらほら!その程度なの!」

巴「くっ」

智美「よいしょっと」

智美(危なそうだから気絶してる人達を運んだけどこの後どうしようか)

巴「はあぁ!」

久「このぉ!」

智美(あの中に割って入るのは気が進まないぞ)

咲「た、助けてー!」

「待てー!」

智美「ワハハ……」

咲「助けてください!」

智美「しょうがないなあ……」

咲「ありがとうございます。じゃあ私は生徒会室に用があるので」

智美「えっ、でも今生徒会室は危険だぞ」

智美「行ってしまった……すぐそこだから簡単に追い付けるけど……」

「邪魔するな!」

智美「はあ……」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/29(水) 14:14:09.13 ID:MEhJjcnAO
久「これでどう!」

巴「甘い!」

咲「えっ、狩宿さん?」

巴「宮永さん!?どうしてここに?」

久「隙あり!」

巴「しまった!」

久「うっ、何?目眩が……」

巴(今!)

ドゴォッ

久「がっ…ぁ…」バタ

巴(危なかった。でもなんで?)

霞「どうやら何かの力が働いたみたいね」

咲「何かの力?」

霞「色々な神様を降ろしたけどまさかこんな形で邪魔されるとは思わなかったわ」

巴「もうやめにしませんか?」

霞「やめる?ふざけないで!!」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/29(水) 14:32:18.32 ID:MEhJjcnAO
霞「私達は本家の人形じゃない!あっちの都合で六女仙だの悪いものからの身代わりにされるなんて嫌よ!!」

春「喜界島でゆっくり黒糖を食べていたかった」

巴(はっちゃんも六女仙になって友達と引き裂かれたとか言ってた)

咲「ふざけないでください!!」

咲「例えどんな理由があってもあなた達がやった事は許される事じゃありません!!」

霞「そう、だったら止めてみなさい」

霞「春ちゃん」

春「はい」

巴「霞さん!」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/29(水) 15:29:59.46 ID:MEhJjcnAO
霞「まずは巴ちゃんから」ヒュン

巴「え?」

バシィッ

巴「う…くぅ…」ガクッ

咲「え?何が起きたの?」

咲(いつの間にか狩宿さんが攻撃された……)

巴「霞さん、まさか……」

霞「あら、気付いたの?実は春ちゃんの力を借りて悪いものを2体降ろしてるの」

巴「そんな無茶を……」

霞「神代家を倒すためならどんな事だってするわ」

霞「さて、初美ちゃんの仇よ」ガシッ

巴「ぐっ……はっちゃんは死んでな……」

咲(ど、どうしよう……)

智美「ワハハ」

霞「何?」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/29(水) 15:47:08.52 ID:MEhJjcnAO
智美「お客さんだぞ」

小蒔「……」

巴「姫様?」

霞「違う、小蒔ちゃんじゃない」

小蒔「これ以上の愚行を許すわけにはいかない」

霞「哀れな神ね、神代の犬だなんて」

小蒔「犬ではない」カッ

霞「くっ……私の降ろした神を祓うつもりね」

霞「でも、私は2体あなたは1体」

霞「勝つのは私よ」ゴッ

小蒔「くっ」

春「どうやら姫様の怪我は完治してなくて全力は出せないみたいですね」

霞「そうみたいね」

巴「私もいますよ」

霞「巴ちゃんの力じゃ足りないわよ」

智美「ワハハ……どうしようなこれ……」

咲「とりあえずあっちの黒糖を食べてる人をお願いします」

智美「分かった」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/29(水) 16:13:09.50 ID:MEhJjcnAO
智美「そっちはどうするんだ?」

咲「私は」

咲「私はあの人を倒します!」

智美「え」

咲(それが私にこの力が宿った意味!そしてお姉ちゃんの仇!あとこれ以上学校のみんなを傷つけさせない!それと色々!)

咲(もうなんだか考えがまとまらないけど私も頑張る!)

巴「宮永さん危険です。離れてください!」

咲「私も手伝います!」

咲(床はフローリング、能力は使えるはず)

咲(あとは力が通用するかどうか……)

咲(大丈夫、私は能力者を3人倒してる)

咲(1人倒した大星さんがアレだったんだもん私だって)

咲「いきます!」

霞「何?フローリングが成長してる?」

霞「あなたの仕業ね」ダッ

咲「ひっ」

咲(私に避けられるわけがない。だから耐える絶対に気絶なんてしない!)

ドゴォッ

咲「あ…」ドサッ
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/29(水) 16:49:49.48 ID:MEhJjcnAO
春「あう…」バタッ

智美「こっちは片付いたぞ」

霞「春ちゃん!?くっ」

霞(乱れてきた……早く倒さなきゃ)

霞「!?」

咲(気絶しなかった、私の勝ちです)

咲「うわぁー!!」

霞「くっ、フローリングから際限なく木が成長して絡み付いてくるなんて」

霞「だけど、こんなものでぇ!!」

霞「ぐっ、なんで?なんでこんなのが振りほどけないのよ!!」

巴「霞さん」

小蒔「お主の負けだ」

霞「嫌ぁー!!」

咲「良かった、勝てた……」ガクッ
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/29(水) 17:20:10.03 ID:MEhJjcnAO
咲「あれ?ここって私の部屋、だよね?」

咲「もしかして今までのは全部夢だったとか?」

咲「……」

咲「とりあえず学校に行く準備しなきゃ」

照「おはよう咲」

咲「おはよう」

咲(お姉ちゃんは入院してたはず……やっぱり夢だったんだ)

咲(あれ?どっちが夢?今まで?それとも今?)

照「退院したら咲が眠ったまま目を覚まさないからビックリした」

咲「えっ、私ずっと寝てたの?」

照「そうだよ」

咲「どれくらい?」

照「3日」

咲「そうなんだ……」

咲「お姉ちゃんはもう大丈夫なの?」

照「うん、大丈夫」

照「でも咲が心配だから一緒に登校する」

咲「うん」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/29(水) 17:49:48.74 ID:MEhJjcnAO
照「けっこう無茶してたらしいね」

咲「うん、でもお姉ちゃんも無茶したよね?窓から飛び降りて入院するとか」

照「うっ…」

咲「それよりも眠ってた分の勉強の遅れを取り戻さないといけないから憂鬱だよ」

照「そるなら大丈夫、ほとんどの生徒が咲みたいに眠ってたから昨日まで休校になってた」

咲「そうなんだ良かった。ていうか私良いタイミングで起きたんだね」

京太郎「よお、やっと起きたんだな咲」

咲「京ちゃん」

京太郎「あ、お姉さんもおはようございます」

照「私はあなたのお姉さんじゃない」

京太郎「え……まあそうですね」

咲「お姉ちゃん、京ちゃんは巨乳にしか興味ないから大丈夫だよ」

照「いや別に何も心配は……」

照「ていうか最低だね」

京太郎「えー!!世の男性は巨乳好きがデフォですよー」

照「やっぱり最低だね」

咲「うん」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/29(水) 18:10:21.36 ID:MEhJjcnAO
咲「学校に着いたね。久しぶりだからなんだか感慨深いよ」

京太郎「俺は憂鬱だ」

照「学校に着いたんだから君は早く行きなさい」

京太郎「なんか咲のせいで嫌われたんだけど……」

咲「私は本当の事しか言ってないよ」

煌「おはようございます」

咲「おはようございます。ゴミ拾いですか?」

煌「はい」

優希「私達はいつもこんな事ばっかりやってるじぇ」

照「へー偉いね」

和「宮永さんお体はどうですか?」

咲「流石に3日も寝てたから大丈夫だよ。原村さんも調子よさそうだね」

揺杏「なんで私達までゴミ拾いしてるんだよ」

爽「由暉子がすばら会に入るって決めたからな」

誓子「そうそう、私達は由暉子をサポートするって決めたでしょ」

由暉子「この人達を見習って私達も頑張りましょう」

成香「信者の人も一緒にやってくれるから楽ですね」

京太郎「おー、朝から原村さんと真屋さんの巨乳を拝めるとは……」

咲「京ちゃん…心の声が漏れてるよ……」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/29(水) 18:26:47.62 ID:MEhJjcnAO
咲「ん、何かやってる」

哩「今日で生徒会長ばやめてもらう」

姫子「明日からは先輩が生徒会長です」

美子「あんな事があったし……」

仁美「なんもかんも生徒会が悪い」

久「はあ…私もうそういうのいいのよねえ……」

まこ「はあ、あれ以来へこんどるのう」

久「しょうがないでしょ利用されるだけで良いとこなしだったし……」

まこ「まああと半年くらいの任期なんじゃからやりとげるんじゃな」

久「じゃあまこは今日から生徒会長補佐ね」

まこ「しょうがないのう」

一太(副会長の立場は……)
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/29(水) 18:36:40.63 ID:MEhJjcnAO
美穂子「この人達は私達執行部で倒しちゃいますね」

久「美穂子、頼りにしてるわよ」

良子「卒業までにちゃんと決着を着けたいですね」

智美「ワハハ、自動車レースならいつでもいいぞ」

良子「オー、走り屋でしたか、それも楽しめそうですね」

ゆみ「まだいるのか」

良子「せっかく来たんですからちゃんと卒業しますよ」

哩「行くぞ」

智葉「おいお前達、こんな所で暴れるな迷惑だろ」

ネリー「さもないとドスか鉛玉か音痴か中国拳法だよ」

ハオ(まあ中国拳法かな?)

明華(音痴……)

ダヴァン「鉛玉撃ッテイインデスカ?」

智葉「駄目だ。後ドスは出さんぞ」

姫子「風紀委員です」

哩「続きは後日だな」

久「そうね」

星夏(今度は活躍したいなぁ)
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/29(水) 18:50:30.25 ID:MEhJjcnAO
咲「なんかこないだまでとあんまり変わらなそうだね」

照「うん」

咲「そういえば能力ってどうなったんだろ?」

巴「あの後みんな祓われましたよ」

咲「狩宿さん」

巴「あの時は宮永さんのおかげで助かりました。ありがとうございます」

咲「そっか、私世界を救ったんですね」

照「世界は救ってないと思うよ」

咲「そっか……」

小蒔「でも学校と私の家は救われましたよ」

咲「あっ、じゃあやっぱりあなたが人を身代わりにしたり無理矢理連れて来る人」

小蒔「え……」

春「姫様は無罪」

初美「だからいじめちゃ駄目よ」

咲「えっと……」

霞「仲直りしたの。しかも小蒔ちゃんのおかげでおとがめ無し」

咲「へー、良かったですね」

照「咲、そろそろ教室に向かった方が良いよ」

咲「うん」

巴「私達も行きましょう」

小蒔「はい」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/29(水) 19:02:18.86 ID:MEhJjcnAO
咲(あんな戦いがあったり眠ったままだったけどまた元の生活に戻れて良かったな)

咲(戦いは大変だったけど友達も増えたし良いこともあったよね)

咲(そういえば今日からまた部活かあ)

咲(私と京ちゃんしか活動してないけどなんか文芸部らしい活動しないと)

咲「よーし頑張るぞー」

えり「はい、頑張ってくださないね。でもホームルーム中なので静かに」

咲「はい、すみませんでした」

咲(あー恥ずかしかった……)

咲「……」

咲(頑張ろ)

カン
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/29(水) 19:42:10.20 ID:o443i/0SO
おつ
最後まで淡々としてたなー
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/04/29(水) 22:51:02.75 ID:+M6waWcOO
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/05/03(日) 11:48:07.82 ID:lSm34kwAO
番外編(小ネタ)

保健室

怜「お邪魔しま〜す」ガラガラ

善野「こんにちは」

怜「あっ、善野先生こんにちは」

善野「今日も保健室に来たのね」

怜「うち病弱ですから」

善野「ふふ、まあ私としても園城寺さんが来てくれた方が寂しくなくて良いけど」

善野「そうそう、今ちょうどお茶が入ったところなの、飲む?」

怜「はい、いただきます」

怜「いやー、やっぱりここは落ち着きますねえ」

善野「それは良かった」

善野「見て、この椅子新調したの。座り心地良いわよ」

怜「おー、確かに良さそうですね」

保健医「いやいやおかしいから、ここはくつろぎに来る場所じゃないから!」

怜「前から思ってたんですけど、この人なんなんですか?」

保健医「私はこの学校の保健医だ!」

怜「えー!!善野先生が保健医ちゃうかったんですか!?」

保健医「ふざけんな!出禁にするぞこら!」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/05/03(日) 11:52:54.78 ID:lSm34kwAO
善野「私病弱だからよく保健室にいるの」

善野「そのせいで勘違いさせちゃってごめんなさい」

怜「先生は悪くないですよ。悪いんは存在感の無い保健医さんです」

保健医「おい」

保健医「善野先生も具合悪い時に保健室に来るのは良いけど、椅子とかお茶の用意を持ち込むのやめてくださいよ」

善野「私病弱だから……」

保健医「そういうのいいから」

保健医(なんでこの人クビにならないんだろ……)
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/05/03(日) 12:01:53.27 ID:lSm34kwAO
善野「でも私は保健室でくつろぎたいです」

保健医「駄目ですってば、保健室はくつろぎに来る場所じゃ無いんですよ」

善野「でも私病じゃ
保健医「それはもういいです」

善野「……」

怜「そや!良いこと考えた」

怜「保健医さんも一緒にくつろげばええんや」

善野「いい考えね。それならくつろいでも何ら問題無いわ」

保健医「……」

保健医(駄目だこりゃ……)
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/03(日) 12:15:12.71 ID:lSm34kwAO
保健委員

生徒(はあ、体育で膝擦りむいちゃったよ……保健の先生厳しいから苦手なんだよなあ)

ガラガラ

憩「いらっしゃいませ〜」

生徒「え」

生徒(保健委員の子かな?可愛いなあ)

憩「膝を擦りむいたんですね。お薬塗るからそこに座ってくださいね」

生徒(この子に会えるなら毎日怪我しても良い)

ガラガラ

保健医「こらぁ荒川!お前は保健室出禁だって言っただろーが!」

憩「ちっ」

生徒(窓から逃げた……)

保健医「大丈夫?何かされなかった?」

生徒「えと……」

保健医「あいつはいつも保健委員のふりして自分の作った薬の実験台にしようとしてくるから気をつけて」

生徒「えー……」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/05/04(月) 01:22:28.64 ID:oxVTmuAi0
まぁそもそも「いらっしゃいませ」とか「ようこそ」とか言う人は医療関係者じゃないからな。
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