「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」

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713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 01:14:52.43 ID:5VZy2047o
凍えてしまう はやく
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 03:52:07.80 ID:ggOjzAa9o
もう3ヶ月経つのか・・・
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/14(金) 22:22:52.38 ID:3/B0dHVz0
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 23:52:32.72 ID:PvlVEohko
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 23:53:14.67 ID:PvlVEohko
はあくしろ
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 19:26:23.49 ID:k0FcoiDbo
このSS自体が想像上の存在だったというオチじゃないだろうな
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 19:37:38.26 ID:dxDty9lao
1、脳に海水を流し込まれショートして死亡
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 10:22:48.74 ID:emfqgVGg0
このままエタったらオチも無くバッドエンドだな
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:17:52.35 ID:u4zIeumzo
おいおい、消えるわあいつ
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 07:54:42.73 ID:7pua+QOOo
ほう
更新無しスレッドですか…
悲しいものですね
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/15(木) 19:32:13.27 ID:ngwJR8ndo
あく
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 22:59:18.04 ID:KVlZJmuf0
おうあくしろよ
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 11:13:18.93 ID:KeX1UkCv0
保守
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 22:32:37.67 ID:ln2krXzLo
XD
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/09(土) 20:25:27.36 ID:uERlQwyR0
保守
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/09(土) 20:38:47.53 ID:406LzN50o
せめて真相というかオチだけパパッと書いてはくれんかな…
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/17(火) 19:00:52.83 ID:vJIwOVjIO
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 17:04:34.07 ID:2nTLlL/oO
保守
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 22:17:57.52 ID:dL42jnsc0
保守
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 18:47:13.42 ID:Yr2VvhbCO
保守保守
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 15:36:02.36 ID:f2TJci+To
もう一年経つんか…
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 22:42:13.46 ID:+Zu1zdnP0
それでも待ってる
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/28(木) 11:36:36.42 ID:H3AsZM+K0
保守
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/19(火) 23:53:15.40 ID:56z24tg80
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:36:08.19 ID:AaV2QJad0
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:39:59.76 ID:AaV2QJad0


長野から鹿児島は、結構遠い。

新幹線と電車を乗り継ぎ羽田空港まで行って、鹿児島空港まで飛行機。

これだけでも5時間近くかかっている。

鹿児島空港からは、お迎えの車に乗って、霧島へ。

ちなみに、ここまでの切符やチケットは、駅に着いたら渡された。

お姉ちゃんから聞いていたとはいえ、見知らぬ人から物を預かると言うのは、結構勇気の要ることだった。

相手が女性だったから、まだましだったけれど。

あれも配慮のことだったんだろうか。

739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:42:33.76 ID:AaV2QJad0


そうして、私は今、大きなお屋敷の前に居る。

車から大きな神社が見えたと思ったら、ここに降ろされたのだ。

しかし、車が去ってからしばらくになるが、なんというか、その雰囲気に圧倒されてインターフォンを押せずにいた。


大きな門構えに不釣り合いな、普通のインターフォン(少なくとも、見た目は)。

これは、押しても良いものなのだろうか、とぼんやりしていると、


「何してるの」

「うわぁっ」


不意に、声を掛けられた。

真ん中の大きな門ではなく、その側面の上から、ひょこっと生首が浮かんでいた。

740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:43:31.28 ID:AaV2QJad0


「お、お姉ちゃん……?」

「うん」


生首は、お姉ちゃんの顔をしていた。


「着くって聞いてた時間から結構経つから、様子を見に来たんだけど。入らないの?」


髪を揺らし首を傾ける。

よく見れば、そこには小さい窓のようなものがあって、そこから顔を出しているらしい。


「あ、ええと。……入って、いいの?」

「そのために来たからね」


ちょっと待って、と顔が引っ込む。

しばらくして、大きな扉の片方がゆっくりと動いた。


「入って良いよ」


お姉ちゃんが開いた扉の間から手招きする。


「お、おじゃまします」


恐る恐る門をくぐると、






「うわぁ……」




思わず声が出る。

741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:46:23.98 ID:AaV2QJad0



そこは、見事な「日本の庭」だった。



テレビで見るような、本で読んだような。

静かな造りの、時の止まったような空間。


圧倒される私に、お姉ちゃんはいつも通りに声をかける。



「じゃあ、行こうか」



そう言って、歩き始める。
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:48:10.71 ID:AaV2QJad0

お姉ちゃんの後ろ姿を追いかける。


「迷わなかった?」

「あ、うん。電車と飛行機に乗るだけだったし」


ちなみに、もらったチケットにはすごく分かりやすい地図もついていた。

おかげで、空港も少し迷っただけで済んだ。


「そっか」


お姉ちゃんは頷き、黙り混む。


「……ええと」


なんとなく、言葉を探す。


「……似合ってるね、お姉ちゃん」

「ん、ありがと」


お姉ちゃんは和装だった。

いつだかの夏祭りで見た浴衣、それよりもずっとしっかりした感じのものだ。

落ち着いた色合いが、お姉ちゃんによく似合っている。

すらりとしたシルエットも、生地の描く滑らかな曲線に良く映える。


「ええと……」


再び、言葉を探す。

特に、話題はないのだけれど。

743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:49:19.66 ID:AaV2QJad0

……なんだろうか。

お姉ちゃんに、どこか、触れがたいものを感じる。


それが少し遠くに感じるようで、そうではないと確かめるかのように、かける言葉を探してしまう。


「ここ、慣れてるの?」


そもそも、ここはなんなのだろう。

何処なのか、と言うのは昨日、お姉ちゃんに目的地を聞いて知っている。

しかし、そういうことではなく、 何を目的としているのか ということが不安だった。

少なくとも、気軽に遊びに来れる様な場所ではない。

ふらりと立ち寄るような場所ではない。

それでも、お姉ちゃんはここに居て、私を呼び寄せた。

聞くまでも無く、お姉ちゃんはここに慣れている。


でも、なんで?

何のために?



「何度か、来たことはある」

「そうなんだ」





──いや、なんの為かは気づいている。


京ちゃんの為、だろう。

きっと、お姉ちゃんの言っていた『異質』に詳しい人達。

それが、この場所。

744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:52:07.56 ID:AaV2QJad0



分かっていた。


昨日、連絡があった時からそれくらいは分かっていた。


何の為にここに呼ばれたのか。


なんで、私はここに来たのか。



でも、分からないふりをしようとしていた。

強烈な、意識に叩きつけるような感覚があった。

745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:53:33.03 ID:AaV2QJad0










          ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
私は、ここで知らなければならない。




・ ・ ・   ・ ・ ・ ・ ・   ・ ・  ・ ・ ・ ・
しかし、知ることで、何か致命的な ──────





746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:54:25.78 ID:AaV2QJad0


「ここ」

「……」


石の道の先にあった、厳格な造りの平屋の中。

その奥の方へ進んだ所で、お姉ちゃんは立ち止まった。




「……」




ここだ。

お姉ちゃんが立ち止まったからではなく、その奥からにじみ出る圧力に確信する。




この場所だ。

ここが、目的地だ。

747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:55:36.02 ID:AaV2QJad0


肌を刺すほどの威圧感。

しかしお姉ちゃんは、それを微塵も気にした様子はない。

ふすまに向かい、いつも通りの調子で声をかける。


「入るよ」

「どうぞ」


短い応答。

返ってきた声は、聞き覚えのあるものだ。







途端、威圧感が増す。


748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:56:39.81 ID:AaV2QJad0


すう、と音もなく引かれたふすまの向こうは、時代劇で見たことのあるような、しかしどこか異なるものを感じるような部屋。

謁見の間、という言葉が一番近いだろう。

しかし、それそのものと言うには、やはりどこか異質。



奥の、一段高いところに、一人の巫女装束の少女が静々と座している。

その少女の手前には道を作るかのように、同じく巫女装束の少女たちが左右へと並び座っている。

その多くは、見覚えのある顔だ。

先ほどの『どうぞ』は、並ぶ中でも一人、奥の少女の近くに座る彼女のものだろう。



すう、と音立たぬ音に振り向けば、ふすまの横の、これまた巫女装束の女性がそれを閉めている所だった。

先ほどふすまを引いたのも彼女だろう。

そのメガネを掛けた落ち着いた顔にも、見覚えがあった。

749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:57:31.86 ID:AaV2QJad0







「ああ、たしかに」






750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:58:06.49 ID:AaV2QJad0


ビクリと振り向く。

聞こえたその声は、優しげな少女のものだった。

しかし同時に、重なるように聞こえた厳かな別の何か。

それが、無視のしようがない威圧感を放っている。



「この者である」



その威圧感が、告げる。


751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:58:41.32 ID:AaV2QJad0







「この者に違いない」





「……っ」






752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:59:15.38 ID:AaV2QJad0
























 
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 01:59:53.98 ID:AaV2QJad0









「……」










「……?」



威圧感が、消えている。

754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 02:00:55.08 ID:AaV2QJad0




「……はっ」



今しがた言葉を発していたはずの奥の少女が、ビクリと体を震わせる。

状況が読めない様にきょろきょろと周りを見回す。

そして、状況を把握したのか、



「あ、ええと……すみません、寝てました」


と、緩やかに言う。


そして、傍らの巫女さんに目を向けて、その巫女さんが小さく頷くのを見る。



「……そう、ですか」


その声色は、どこか悲しげだ。

あっけに取られていると、彼女は私を見て、私を安心させるようにほんわかと笑う。


そのほんわか巫女さんが言う。
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 02:03:23.80 ID:AaV2QJad0


「すみません、確かめさせていただきました。必要なことだったので」




確かめる、とは。

私はもはや、困惑の上に困惑を重ね、ただただ固まっているしかない。



そんな私を見て何を思ったのか、


                              ・ ・ ・
「ああ、そうだ、顔を合わせているとは言え、こちらでは改めてのはじめましてですね」



す、と自然な仕草で服装の乱れを正し、太腿の付け根あたりへと手を添える。


その所作は正しく和で、美しいな、とぼんやり思った。

756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/15(水) 02:04:01.86 ID:AaV2QJad0







「神代が当代の筆頭巫女、小蒔と申します」



「宮永咲さん、どうぞよろしくお願いします」




757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/15(水) 02:05:05.24 ID:AaV2QJad0
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/15(水) 02:51:42.96 ID:H9FEWc/2o
どういう事?
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/05/15(水) 15:58:58.41 ID:AaV2QJad0
元号変わったし終わらせるか、と文章化してたんですがとんでも世界観暴露にモチベ吹っ飛びました
原作買い直すくらいのモチベが復活したらどっかで書くかもしれんですが、一旦クローズします

半年以上前に出した他作の依頼がスルーされてるっぽいんで、もはや機能してるか分からんですが
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/15(水) 22:55:18.77 ID:0bxGH1tOo
完結して欲しいけど筆が乗らんのなら仕方なし。
面白かったよ。気が向いたら続きお願い
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/03(月) 23:13:12.33 ID:GkaGgpuco
好きなスレを読み返しに来たら復活してるじゃんやったー、と思ったら中断宣言でしょぼーん
またいつか続きが読めたら嬉しいです

リッツのあれはなぁ、俺もこれはさすがにちょっとと最初は思ったけど
よく考えてみるとマジで真面目にあの世界観で書いてる(書いてた)ってわけじゃない気がするというか……
むしろその辺が(語弊がある言い方だけど)どうでもいいからあんな発言を返したのかなぁって……
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 20:08:53.09 ID:QffAVvWgo
続き期待
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