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元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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301 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/27(日) 02:16:09.34 ID:UnrNEeGEo
魔法街。
フィナ「あれ、なんでここに来たんだろ」
フローラ「フィナさん!」
フィナ「あれフローラ、奇遇じゃん」
フローラ「フィナさんは来てくれましたか……。ちょうどよかった」
フィナ「どしたの?」
フローラ「これから私は商業都市ファナゼに向かいます。それだけお伝えしておきたくて」
フィナ「うん、わかった。もしエルミスがフローラを探してたら伝えとく」
フィナ「で……何があったの? ファナゼって言えばグリエール商会の本拠地じゃん……」
フィナ「こんな時期に行くなんてただ事じゃなさそうだけど」
フローラ「時期は関係ございません。おじいさまに真意をたずねに行くのです」
フィナ「あー、港町のリンクス雑貨店を潰したことのね。マニーは関係ないって言ってたけど、ホントかどうか分かんないもんね」
フローラ「あの……もしよろしければフィナさんに護衛を頼みたいのですが……」
フィナ「……ごめん。友達だし、もちろんいいよって言ってあげたいところだけどさ……」
フィナ「あたし……今、ちょっと、武器持てないんだ……。本当にごめん!」
フローラ「いえ……お気持ちだけでもありがたく思います」
フィナ「でも大丈夫? 他に護衛のあてはある?」
フローラ「ええ。あの方がそうです」
キュベレ「あらっ! 誰かと思えばフィナちゃんじゃない! おっひさ〜」
フィナ「オネエさんだ!」
302 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/27(日) 02:16:53.53 ID:UnrNEeGEo
フィナ「へー、フローラとも知り合いだったんですね」
キュベレ「まっ、お互いウベローゼンでは顔が広いからねぇ」
フィナ「オネエさん強いの?」
フローラ「ええ。強者の勲章をお持ちですのよ」
キュベレ「自慢にならないけどね。こんなんよ」スッ
フィナ「『輝鬼』ジーク・オーグロス……って、えー! 軍の方だったんですか!? あー、エルミスとはそういう繋がりで!」
キュベレ「外では、キュベレ、と呼んでちょうだいねん♪」
フィナ「強者……師匠より強いのかな」
キュベレ「あっ、アタシ、強者では下の下よ。初めてちゃんと武器の稽古したの1週間前だし」
キュベレ「ただ、遺伝のせいでそれなりに使えてしまうだけなのよねぇ」
フローラ「キュベレさん、それよりもあれやってください」
キュベレ「いいわよ♪ そぉれ!」ポンッ
フィナ「わ! 指先から花が咲いた!」
フローラ「素敵な魔法、うらやましい……」
キュベレ「アタシ日魔術師だけど心も癒せるオネエになりたくってね、友達(ユキ)のコネで水魔術もかじってたんだけど」
キュベレ「そしたらこないだセラピストの子(サナ)と知り合ってねー、日魔術と水魔術のミックスでこんなことができるって教えてもらったのよ!」
フローラ「私も魔法、はじめようかしら……」
フィナ「いいじゃん! 一緒にやろうよ。あたしも師匠の弟子やめたしさ」
フローラ「えっ、そうなのですか?」
※キュベレの水魔術設定・武器の稽古してなかった設定は3スレ目448の安価から
フローラ「すみません、フィナさん、そろそろ出発しなければいけないので……」
フィナ「もう暗くなってるけど、今日行くの?」
フローラ「はい。いまならまだ日付が変わる前に宿がとれますもの」
フィナ「灯りは?」
キュベレ「アタシよ」
フィナ「フローラをよろしくお願いします」
キュベレ「任せといて! 男っぽいから嫌だけど、フローラちゃんが危ない時には武器も使うから!」
フィナ「……フローラもいざという時には武器使ってね。状態異常ってすっごく便利だから!」(小声)
フローラ「……はい。使わなければいけない場面にならないように気を付けます」(小声)
フィナ「それじゃ、気を付けて!」
303 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/27(日) 02:20:49.91 ID:UnrNEeGEo
今後、エルミスの出番はちゃんとあるのでご安心を
あと1、2レスでソピア操作に戻ります
好きなモブを選んで下さい、フィナの知人になります
1.テンパラス(熟練の剣士・火魔術師、真面目な武人、時に優しく時に厳しい19歳)
2.テレサ(白魔術師の上位職、すでに軍に不信感しか持ってない、聖女のような19歳)
3.オルド(それなりのレンジャー、ソピアのすごさを目の当たりにしてる、色々と軽い24歳)
↓
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/27(日) 02:42:08.06 ID:2+yJx8AUo
1
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/27(日) 06:43:34.21 ID:7KIih/NQo
懐かしいモブ達だ
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/27(日) 07:30:29.16 ID:cfP1VVQ5O
これ、やばくね?
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/27(日) 14:11:30.16 ID:Hwe/Dd+NO
敵対、死亡フラグって全員分解除することは可能なの?
あちらを立てればこちらが立たずということはない?
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/27(日) 16:25:55.05 ID:p5KilSTYO
大丈夫じゃない?
可能だとしてもコンマ神がウッキウキで止めに来るから安心していいと思う
309 :
◆k9ih1s9J/w
[saga sage]:2016/03/29(火) 21:54:28.37 ID:Sm3F8+MVo
修正
>>300
ウソついたでしょ → 全部ウソなんでしょ
>>302
心も癒せるオネエ → 身も心も癒せるオネエ
>>305
下手したら名無し非安価モブより影が薄くなってますからね…終盤ですし全員に出番あげたいんですよ
>>307
全員解除可能でした(監獄突入前なら)
急に忙しい日が続いています
明日の夕方には再開したい
310 :
◆k9ih1s9J/w
[saga sage]:2016/03/30(水) 20:21:08.80 ID:ZrJ9rL9Go
テンパラスさんがどれくらいモブかというと一人称が安定しないくらいモブ、今後は初登場時の私に合わせます
引き続き、魔法街。
フィナ「あっ、火剣士さん」
火剣士「シーフのフィナだったな」
フィナ「火剣士さんが魔法街にいるなんて珍しいですね!」
火剣士「ちょっと、待て。その呼び方ではまるで私が端役のようではないか」
フィナ「だって長いし略しにくいんですもん」
フィナ「実際あたしの知り合いの中では端役の方ですし?」
火剣士「……実績が足りないか」
フィナは途中で恐怖を思い出し涙目になりながら長話をした。ソピアやエルミスの素性は流石に隠した。
テンパラス(火剣士)「そうか。殺し屋の弟子はやめたか」
フィナ「……落ち着いて考えると、予定通り技を学んでおさらばした感じ」
テンパラス「うむ。私もお前の選択は正しかったと思うぞ」
テンパラス「何があったかは知らぬが、友を手にかけさせようとするとは非道極まりない組織だ」
フィナ「そう、ですよね」
テンパラス「私もできる限りお前を守ろう」
フィナ「あ、危ないですって!」
テンパラス「案ずるな、私を誰だと思っている」
フィナ「名もなき火剣士さん」
テンパラス「……名前は、ある」
フィナ「これから、どうしよっかな……」
テンパラス「話なら聞くぞ」
フィナ「あたし、武器が握れなくなっちゃったんです。刃物を見ると震えてしまって」
フィナ「これじゃ何でも屋の仕事なんて出来っこないんで、転職しようかなと……」
テンパラス「候補はあるのか?」
フィナ「もしかしたら魔法局かも。あ、そうなったらテンパラスさんも先輩ですね!」
テンパラス「東国の戦技に興味はあるか?」
フィナ「東の国……ってジャルバ王国ですか?」
テンパラス「さらにその先だ。私は今、東国の剣技を修めている」
テンパラス「その東国には戦いを避けるための技があるのだ。今のお前に適しているのではないか?」
フィナ「いいかも……」
テンパラス「興味があるならば明日の9時に剣士ギルドへ来ると良い」
テンパラス「だが、今日はもう遅い。夜は暗殺者の時間だ。私が家まで送ろう」
フィナ「あ、ありがとうございます!」
311 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/30(水) 20:40:23.77 ID:ZrJ9rL9Go
夜11時、エルミスの自宅。
元帥「……海軍大将か」
女帝「夜分遅く悪いわね。夜遊びしてたエイラちゃんを届けに来たのよ」
エルミス「……」
元帥「それは手間を掛けさせてしまったな。申し訳ない」
女帝「ついでに一つ、重要な情報を手に入れたわ」
女帝「英雄『神殺』として勲章を与えた月魔術師のソフィアちゃん……彼女が逃亡貴族の一人ソピア・ウィンベルよ」
元帥「すまないが既知の事実だ」
元帥「先刻、衛生兵長から通達があった。王子と逃亡貴族4名の会話を含む、ソピア・ウィンベルに関する情報を入手したとな」
女帝「あら、残念ね……」
女帝「ではこのこともご存じかしら……お宅のエイラちゃん、ソピア・ウィンベルの人質になっているわよ」
元帥「…………な、なんだと!」
女帝「それも自ら進んで、ね……って聞いてないわ」
元帥「エイラ、奴に何をされた。正直に話しなさい」
エルミス「……ごめんなさい、父上」
元帥「謝る前に、まずは話を聞かせなさい、エイラ」
エルミス「…………」
怒声を上げたり物に当たったりしてはいないが、父が今までにないほど怒っているのがエルミスには分かっていた。
ソピアを守れなかったこと、そして父を心配させたことに耐え切れず、エルミスはただ無言で涙を流すことしかできなかった……。
同刻、シスヤタ市、共和国軍駐屯地、司令室。
魔導長「ふむ……そうですか」
風魔術師「はい。『貴腐』からの連絡です」
魔導長「あの娘さんが……残念じゃ」
拳魔「彼女、大胆な事をしましたね。まさか軍の内側にもぐりこむとは。面白い記事になりそうです」
魔導長「違うんじゃよ……」
魔導長「彼女はただ、怪物と化した友を助け、ラヌーン国からの帰還を果たしただけじゃ……」
魔導長「間違いなく、彼女は善良で有望な若者だった」
魔導長「しかしその彼女がワシの属する軍の敵とは……現実が恨めしいぞ」
拳魔「軍に恩を売る意図は無かったのでしょうか?」
魔導長「無い。ワシはそう感じた」
魔導長「だが、軍務に私情は挟めん……。風魔術師よ、監獄に連絡を」
風魔術師「すでに。ですが……読まれていたようです。監獄の警備に『神殺』の姿は無いとのこと」
魔導長「では、警備の者たちに通達を。……敵は英雄だ、決して油断してはならない、と」
312 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/30(水) 20:44:51.07 ID:ZrJ9rL9Go
深夜、1時半。
ソピアたちは監獄近くの裏路地で待機していた。
異空間の中に隠れていないのは、精神力の節約のためだ。周囲には人気が無いので人目を気にする必要が無いのだ。
ソピア「ふぅ……ちょっと冷えるね」
トール「標高が高いですからね……」
ヒレア「こっちにおいで。温めてあげる」
ソピア「ありがと。……お姉様、体温低い」
ドォン
イデア「今の音は……?」
アン「爆発ですかぁ?」
ハルカ「監獄の方からしたね」
これは想定外の事態である。
夜2時に監獄と駐屯地を同時に攻めることで、防衛力が片方に集中するのを防ぐ目論みだった。
しかし、ソピアたちが突入するよりも早く監獄が襲撃されてしまったらしい。
このままでは駐屯地の兵士が監獄に殺到する恐れがあり、そうなれば救出に成功する可能性は大幅に下がってしまう。
イデア「私たちも突入致しましょう!」
トール「いえ、攻略班と足並みを揃えるべきです。普通の兵士が増えてもヒレアさんが一掃できるでしょう」
ヒレア「もし霧が効かなくても、マリンかソピアの魔法で殲滅すればいいわ」
アン「時間差で襲撃することで軍を混乱させられるかもですぅ?」
ハルカ「意見は半々だね……。決めるのはリーダー、キミよ」
ソピア「リーダー……?」
1.予定を変更して早めに監獄に突入する
2.予定通り2時まで待つ
↓2
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/30(水) 20:50:37.05 ID:ddF4G2fu0
1
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/30(水) 20:51:08.92 ID:GCG5NqgAO
2
エルミスやばいがどうにかできそうもないな…
315 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/30(水) 21:41:40.50 ID:ZrJ9rL9Go
ソピア「2時まで待つよ。だって、何が起きてるのか分からないもん……」
トール「聞き間違いかもしれませんしね……」
イデア「了解です。待ちましょう」
ヒレア「気になる。様子を見てきましょうか?」
ソピア「だめ。強者がたくさんいるんだよ」
ソピア「マリンがとんでもないモンスターも交じってるって言ってたし……」
ヒレア「それなら、そばにいるわ」
ソピア「うん」
316 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/30(水) 21:45:43.96 ID:ZrJ9rL9Go
サウソーシャ大監獄、正門前。
ドォン!!
まるで爆発のような衝撃が街の舗装路を吹き飛ばす。
海軍の強者『金錨』の振り下ろしたイカリの一撃だ。
金錨「チッ、避けられちまった」
「ふっ、町を壊すのが君の仕事なのかい?」
金錨「てやんでいっ! 治安が守れりゃ構いやしねぇさ!」
金錨「そいや、もういっちょ!」ブン
「……」
金錨「ぐがあっ!」
イカリを振る最中に攻撃で体勢を崩され、その勢いのまま海兵の男は建物に激突。崩れた瓦礫の下敷きになった。
「よく見たらその武器、金メッキじゃないか。本人同様の見かけ倒しだな」
大壁「ここは通さないぞ!」
正門の中央で陸軍の強者『大壁』が蒼盾を構えている。彼は六勇『重壁』に次ぐ防御力を誇る若き騎士だ。
大壁「何物をも通さぬ大いなる壁! その名の意味を知るがいい!」
「……意外と素早いんだな」
大壁「鈍足で足止めが務まるものか!」
「そうだね。でもさ」
怒涛の連続攻撃が蒼盾の中心の一点を穿つ。
「攻撃もしないと足止めは務まらないんだ」
大壁「何!? 私の盾が!?」
中心が弱くなった盾は一蹴りで呆気なく割れてしまった。
大壁「ぐあっ!?」
狼狽える騎士の背中に矢が突き立つ。
「……不意打ちのつもりか?」
堅嵐「…………(この男、かなりの実力者だ)」スッ
塀の上から矢の雨を降らせたのは、同じく陸軍の強者『堅嵐』。
一度の発射で確実に標的を仕留める事で知られる、国内では最強の弓士だ。
そのハードボイルドな振る舞いから、彼に憧れる兵士は多い。
「君がどんなに優秀な暗殺者でも、弓を引く音で丸分かりだ」
堅嵐「…………(俺に二度目を撃たせるとはな)」ビュン
「……!」
彼の放つ矢の一本一本が凄まじい破壊力を持つ。瞬く間に、正門前がまるで嵐が吹き荒れたかのような有様に変容した。
だが。
「無駄だよ。撃ち合いで俺に勝てるわけがない」
後頭部に銃口を突き付けられた男は大人しく弓矢を放して両手を上げた。
「なぜなら君は時代遅れの弓使いだから」
敵は軽口を叩きながらも彼を手早く縛り上げる。
堅嵐「…………強いな。名は」
「君のような弱者に名乗る名は無い……と言いたいところだけど」
「今は、覚えておいて欲しい気分なんだ」
ロット「俺の名前はロット……一人ぼっちの反逆者だ」
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/30(水) 22:12:18.19 ID:fxNYo8uBo
ロットさん生きとったんかワレェ!
318 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/30(水) 22:20:54.27 ID:ZrJ9rL9Go
戦闘の音は絶え間なく聞こえてくる。
ソピア「……」
トール「……粘ってますね」
ハルカ「う、上見て!」
アン「きゃっ! ……気持ち悪いですぅ!」
イデア「皆様! 炎の壁が……! 伏せて下さい!!」
ヒレア「マリンバリア、お願い!」
ロットは無数の兵士たちを得意のガンカタで華麗に蹴散らしていく。
塀の上の監視兵からは、そのように見えていた。
ロット(くっ……! 数が多すぎる! まさか銃弾が足りなくなるかもしれないとは思わなかった)
ロット(しかもなんで強者があんなにいるんだ。襲撃のタイミングを誤ったか?)
ロット(あの金メッキのせいで初っ端から全力の回避をしないといけなくなったし、青い男のせいで連射しすぎた銃が一丁ダメになった)
ロット(しかも回避強化した状態なのに矢が数本掠った……止血したいが隙が見付からない)
焔華「止まりなさい」
恐愛「ふふふ」ニコニコ
赤い装束の女性と満面の笑みを浮かべた憲兵が立ちふさがる。いずれも100人以上の兵士に相当する強者だ。
ロット(ああクソッ、まだいるのか!)
ロット(舐められて一気に来られたら終わりだ。いつものテンションを崩すなよ)
恐愛「その二丁拳銃……王都で連合帝国の大使を襲ったテロリストの残党で間違いなさそうですね」
焔華「王子の仲間でしょうか」
ロット「いや、俺は一人だよ」
恐愛「都合がいいです、ねッ!!」ブォン
ロット(危ないっ! 今、こいつ腕が伸びたように見えたが……)
焔華「逃がしません」ボォォ
ロット(普通の炎じゃないな、ヤバそうな魔法の炎だ。退路が塞がれてしまったか……)
ロット「……君たちの相手なんて一人で十分さ」
焔華「入口の武闘派の方々とは相性が良かったようですが我々は同じようにはいきませんよ」
ロット「へえ、君たちの方が弱そうだけどな」
ロット(そんなことない。こいつらは魔術師だ、銃では分が悪い。……まあ、対策はあるけどな)
恐愛「貴方に愛を与えましょう」パキッ ポキッ
焔華「現界を彩る魔焔の華。咲き誇れ、炎神ヘイム!」
↓コンマ25以上で『焔華』&『恐愛』撃破
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/30(水) 22:21:36.73 ID:jSj1YRwNo
そらっ
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/30(水) 22:23:47.43 ID:8chIweJD0
意外な強キャラ
321 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/30(水) 23:16:01.53 ID:ZrJ9rL9Go
恐愛「ふふふふふ!」ニコニコ
熟練のファイターでも実現しえない程の、高速の拳の連打がロットを襲う。
銃弾すら弾いてしまうその拳を目で捉えることはできない。ロットは相手の重心移動から動きを予測して回避していた。
ロット(当たったらどうなるか分からない、何が何でも避けるんだ!)
魔焔神「…………」ゴォォォォ
ロット「あっちは魔界の妖精か……珍しいね」
焔華「よく知っていますね。確かにヘイムは魔界出身の、花の妖精です」
ロット「あんな禍々しい花があってたまるか」
焔華「馬鹿にしないでください。ヘイム、人体発火!」
ロット「つうッ……!」
ロット(必中か、畜生……!)
焔華「美しい花になり、散りなさい」
ロット(全身火だるまになる前に勝負を決めないといけないが……)
恐愛「貴方が燃えようとも、私は殴るのをやめませんから! 貴方にっ! 愛を! 教えるためにっ!」ドドドドッ ブン ブン ブンッ!
ロット「半笑いの男の愛なんて受け取りたくないよ、気持ち悪い。せめて女の子だったら可愛げがあったのにな」
恐愛「愛に性別も身分も何もかも関係ないのですっ! 愛の前に人類は皆平等っ!」
恐愛「はぁぁ、滾ってきました! 愛が、溢れる!」
憲兵の男の全身が蠢く肉塊に変貌した。
ロット「うえっ……! 気持ち悪いどころか恐怖しか感じないな……! 一体何なんだよ……」
恐愛「自分の聖教会への愛、神への愛を疑った私は……あえて悪魔と契約し邪教徒となることで、自分の愛が本物なのかどうかを確かめました」
恐愛「結果はこの通りっ! 真実の愛を持つ私の全身は、愛で出来ているのですよっ!」
ロット(全身心臓じゃないか……。いや、心臓だからハート、ハートだから愛って言いたいのか)
ロット「俺には悪魔に取りつかれたようにしか見えないけどな」
恐愛「私の愛は、無限大ィィィィ!!」グモモモモ
膨張した心臓の塊が空を覆い尽くす。脈打つ肉色の空はソピアたちからも容易に観測できた。
ロット「これで正体が分かった。……俺の勝ちだな」
焔華「手遅れです。ヘイムの注精は終わりました。さようなら」
魔焔神が綿毛のような火を飛ばす。それは地を這うように遠方まで広がっていく。
ロット「お、おい、やめろお前ら」
焔華「焦土(フラワーガーデン)!!」
魔焔神「……!!!」ゴオオオオ
恐愛「世界に愛をぉぉぉぉ!!」
心臓の塊が町を押しつぶし、焔の華が町に咲き乱れた。
322 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/30(水) 23:25:03.62 ID:ZrJ9rL9Go
ロット「はぁっ、はぁ……」
恐愛「」
焔華「……ヘイム? どこですか?」
一瞬だけ見えた滅びの光景は消え、通常の風景に戻っていた。
使い魔を探す木霊主の女の首根っこをロットが掴みあげる。
ロット「お前ら馬鹿か!! 俺を殺すために町全部犠牲にするつもりか!!」
焔華「敵対者にしか効果はありませんよ……」
ロット「……魔術ってのは本当に出鱈目だな」
焔華「それよりも! ヘイムをどこにやったんですか!」
ロット「ああ、撃ったよ」
焔華「そんなわけありません。ヘイムも、恐愛も銃撃ごときで死ぬことは……」
ロット「銀弾十字射撃。君の使い魔や心臓の化け物みたいな、魔物の類なら確実に仕留めることができるのさ」
ロット(まさかあの一瞬で二回とも成功するとは思わなかったけどな……。火事場の馬鹿力って奴か)
焔華「そ、そんな……」
女は慌てて逃げ出そうとする。
ロット「っと、縛っておかないとな。ヘイムとやらがいなければ君は魔法を使えないんだろう?」
焔華「ああ……ヘイム……」
トール「何ですか今のとんでもない精霊量は……」
マリン「火属性じゃなかったら防げなかったわー」
ソピア「マリンありがとう」
ヒレア「……ふう。何とか相殺できた。とんでもない生命力ね……」
ソピア「お姉様もありがとう」
アン「あの心臓、当たってたらどうなってたんですかぁ?」
ヒレア「私の浄化魔法に似てた。たぶん……あらゆる乱暴な行動がとれなくなるわ。要するに従順なロボットになる」
イデア「やはり、突入した方がいいのでは」
ソピア「一瞬だったし無視していいんじゃないかな」
323 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/31(木) 00:02:27.96 ID:V5McBK06o
鷲男「悪の手先よ、そこまでだっ!」
ロット「なっ……!」
ロット(息つく間もないとはこのことだ……)
焔華を縛っているロットに声をかけたのは空軍の強者『鷲男』。
カラフルな全身タイツにマスクという派手な姿で、腕を組み空中で仁王立ちしている。
背中にはジェットパックを背負っているが今は噴射していないようだ。
鷲男「このヒーローの前で婦女暴行とは、見過ごすわけにはいかん! とうっ!」スタッ
ロット「……ヒーローか」
鷲男「私の名は、エンチャントイーグルマン!」
鷲男「荒野で修行中に毎日、国鳥エンチャントイーグルの卵を食べ続けたためか」
鷲男「あるいは風魔術と月魔術という組み合わせで魔法の腕を鍛えたためか」
鷲男「体質が限りなく鳥に近づいてしまった男だ!」
ロット「知ってるよ。鳥魔術師だろ?」
鷲男「この超軽量級ヒーローが来たからには……っと、私の事を知っているのか!」
ロット「知ってるからこの際言わせて貰うけど、鳥魔術師って、ダサいよ」
鷲男「飛魔術師や羽魔術師の方が格好悪いだろう」
ロット「もう一つ言わせて貰う」
ロット「俺はお前をヒーローとは認めない」
鷲男「なぜだ?」
ロット「ここに捕らわれている、罪のない人々を救おうとしないからだ」
鷲男「何を言うかと思えば!」
鷲男「王家と貴族はいつだって悪だった。罪もない人々を苦しめて欲望のままに生きていた」
鷲男「そして今では、正義が勝つ理想の社会に反旗を翻そうとする、悪そのものだ」
鷲男「悪の手先よ、貴様らの思い通りにはさせん!」
ロット「……俺は悪と言われても構わないさ」
ロット「だけど、貴族が全て悪だとどうして分かるんだよ。全員と話をしたのか?」
ロット「俺は少なくとも一人、罪のない貴族を知っている。俺は彼女のヒーローになりに来た」
鷲男「貴様がヒーローだと?」
ロット「ああ。ニヒルなガンマン、略してニヒルマンだ」ニッ
ロット「覚悟しろ、エンチャントイーグルマン。このニヒルマンがお前を倒す!」
鷲男「ハッハッハッハ! ……ふざけるな。悪の手先がヒーローを名乗ることは決して許さんぞ」
ロット(ああ見えてかなりの実力者で、数多くの人々を救ってきた正真正銘のヒーローだ)
ロット(だからこそ……超えないといけない)
↓コンマ35以上で『鷲男』撃破
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 00:06:54.07 ID:6dvD2Ucj0
いける
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 00:07:27.12 ID:HderSYc90
余裕
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 00:07:49.72 ID:6dvD2Ucj0
すまん
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 00:07:54.99 ID:GDg+Q1H3O
お前ら…
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 00:10:08.06 ID:n75jELfOO
>>327
お前がもたもたしてなければこんなことには…
329 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/03/31(木) 00:17:02.68 ID:V5McBK06o
今晩はここまで、次は恐らく本日の夕方
ロットさんにはこんなポジションになってもらいました
撃破できなかった敵はソピアたちの前に立ち塞がります
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/31(木) 00:26:03.19 ID:G3E9sqiDo
おつおつ
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/02(土) 15:39:57.21 ID:2U5vr9aP0
忙しいのかな
待ってる
332 :
◆k9ih1s9J/w
[saga sage]:2016/04/03(日) 23:55:09.65 ID:bJ9bRx/3o
安価スレなのに本当不定期でごめんなさい
絶対に火曜日に再開します
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/03(日) 23:57:15.93 ID:Wc6zzM9e0
乙
舞ってる
334 :
◆k9ih1s9J/w
[saga sage]:2016/04/05(火) 21:20:54.50 ID:YEy2nD3Fo
>>316
訂正 サウソーシャ大監獄 → シスヤタ大監獄
鷲男「はっ!」ゴウッ
ロット(飛んだか……。どちらかというと、狙い撃つのは苦手だ)
ジェットパックが火を吹き、鷲男が空を舞う。魔力で作り出した半透明の翼で向きを調整しているようだ。
鷲男「おっと、撃たれてはかなわん。透明飛行!」
ロット(月魔術だな。だけど、耳を澄ませてジェットパックの音を聞けば……ここだな)パァン
一発だけ撃った銃弾は空中で弾かれる。
鷲男「エアー・シールド、私に銃は通用しないぞ! だが、よく当てたな!」
ロット「うるさいからね。どこにいるのか丸わかりさ」
鷲男「喧しかったのだな、これは失敬。消音飛行!」
ロット「何っ……!」
ロット(しまった……姿も音も消されたか。肌で感じる風と気配を頼りに撃つしか手は無い)
ロット(でも相手は大型鳥モンスター並の高速で動いている。そして風魔術での防御……詰んだか?)
ロット「どこにいるか分からないなんて、地味で姑息なヒーローだな」
鷲男「クリスタル・バード!」ゴッ
ロット「ぐあッ! くっ……マントが……!」
鷲男「その耐魔装備、岩属性耐性をおろそかにしていたようだな」スタッ
体当たりの直後に姿を現して地に降り立った男に即座に発砲すると、それは爆発しロットを激しく吹き飛ばした。
本人はまだ上空にいた。消音と透明化は解除されている。
鷲男「幻影だ!」
ロット(ダメだ……飛んでる隙に逃げるしかない)タタッ
鷲男「逃がさん! 私には貴様の居場所が手に取るように分かるぞ!」
ロット(屋内に逃げれば飛びまわれないはずだ……)
鷲男「む? 正門から感じ慣れぬ気配が……。なんと、兵士が倒されているではないか! 今行くぞ!!」ゴウッ
暗視能力で新たな悪を捉えたヒーローは速やかにそちらの排除に向かう。
335 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/05(火) 21:57:13.25 ID:YEy2nD3Fo
シスヤタ大監獄、囚人労働施設。
ロット「……追ってこないな」
岩属性を纏った突進の直撃を受けたロットは大きなダメージを受けていた。
ロット「突入して、結構立つな……。今何時だ?」
教官長「2時8分だよ」
ロット「……!」
施設の入口に老婆がいた。
その腰は曲がっておらず、気配の一つもさせずに立っている。
教官長「あの若造共は、侵入者一人仕留められないのかい」
教官長「己の実力を過信して訓練を怠ったね。あのザマでこの国有数の強者だなんて実に情けないよ」
教官長「そうは思わないか、若造?」
ロット「……ああ、そうだな」
ロット(厄介な相手に見付かってしまった……)
ロット(王国軍の中心人物の一人で、女性でありながら前線で戦い続けた歴戦の武人)
ロット(あらゆる武器の扱いに通じ戦場では敵の武器を奪いながら戦い、その姿から『全武』の二つ名でも呼ばれる……)
教官長「しかし、相手が悪かったね」
教官長「見れば分かるよ。お前さんの実力は英雄の勲章を与えるに値する程だ」
ロット「お褒めに預かり光栄だな」
教官長「まったく……あたしが戦わなくて済むのはいつになるのかねぇ」
教官長「まあ所詮はババアだ。少しは加減しなよ」ギロッ
ロット(冗談じゃない! あの六勇ですら純粋な武器の扱いでは勝てない程の化物婆さんだ。手加減なんかできるもんか)
ロット(だが、俺には勝機があるかもしれない……)
↓コンマ50以上で『全武』撃破
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/05(火) 22:05:26.47 ID:aHBBhm1K0
この流れなら行ける
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/05(火) 22:06:02.82 ID:3aUwhsVX0
おしいな
338 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/06(水) 19:06:45.39 ID:DEF69Mk3o
ロット(俺にだけある勝機、それは俺の武器が銃であること)
ロット(銃は北大陸では歴史の浅い武器だ。『全武』が若いころには存在しなかった銃なら……!)チャキッ
外国での修行で数多くの視線を潜り抜けてきたロットには、両手で連射しながら的確に狙い撃つことが可能だった。
彼は初め、拳銃の故障を疑った。
目の前の老婆が、自然に歩きながら全ての銃弾を避けたことを信じられなかったのだ。
ロット「嘘だろ……」
教官長「弓矢と同じだよ」
教官長「たとえ引く動作が無くとも、目線で分かる」
ロット「舐めるな!」
ロット(跳弾を利用した全方位からの射撃! すべて避けることは不可能! ……!?)
教官長「借りるよ」
一気に距離を詰めた老婆はロットの顎に打撃を食らわせると、体勢を崩した隙に拳銃を一丁掠め取った。
そのまま接近戦に突入する。
両者ともに回避に集中しながら、銃撃での一撃必殺を狙う。
ロット(おかしいだろ……! なんで……)
ロット(なんでこの婆さんは、ガンカタの動きをマスターしてるんだよ……!)
教官長「よっと!」ゴチン
ロット「がはっ!」
不意を付く頭突きで転倒するロット、すかさず撃ち込まれた銃弾を床を転がって回避する。
ロット「畜生……!」サッ
机の裏に身を隠し、距離をとっての銃撃戦が始まる。
ロット(あの婆さん、遮蔽物もいらないっていうのか……。だが次のチャンスで決めるっ……!)
カチ カチッ
教官長「おや、弾が切れちまったよ」
ロット(今だッ!!)バッ
物陰から飛び出すロット。
次の瞬間には蹴りで宙を舞い……そして肘鉄で地面に叩き落とされていた。
教官長「悔しいかい? 残念だったね、敵である以上リベンジのチャンスは無いんだ」
ロット「ぐうっ……!」
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/06(水) 19:10:47.02 ID:n2+iQAgvo
ロットさんがニヒル(笑)なガンマンに…
おのれコンマ神
340 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/06(水) 19:10:52.59 ID:DEF69Mk3o
一方、ソピアたち。
アン「後10秒……3、2、1、2時ですぅ!」
ソピア「出発!」
トール「ソピアさんは僕の後ろにいてください」
イデア「前衛は私が!」
ハルカ「飛び道具に気を付けて……!」
見張り軍人「なんだお前たちは!」
アン「ごめんなさぁい!」パァン
剣士軍人「敵襲ー!!」
イデア「ヒレア様、お願いいたします!」
ヒレア「しばらく眠ってなさい」ブワッ
黒い霧が正門周辺を覆い、大半の兵士を眠らせる。
魔法軍人「なんだと……!」
ソピア「マリンビーム!」
マリン「それー♪」
魔法軍人「うああっ!」
ソピア「楽勝だったね」
トール「もう少し対策されてると思ってましたが……」
ハルカ「増援が来る前に進まない?」
イデア「警戒は怠らないように」
鷲男「待て! 私が来たからにはこれ以上は進ませんぞ!」
イデア「どこですか!?」
アン「屋根の上ですぅ!」
ヒレア「変態がいるわ……!」
鷲男「そこにいるのは……英雄『神殺』だな!」
ソピア「誰だっけ」
鷲男「私の名は、エンチャントイーグルマン!」
鷲男「荒野で修行中に毎日、国鳥エンチャントイーグルの卵を食べ続けたためか」
ソピア「マリンビーム」
鷲男「あるいは……おっとぉ!」バッ
鷲男「名乗りの最中に攻撃を始めるとは、なんたる悪党!」
ヒレア「急いで片付けましょ!」
ソピアたちは強者の勲章持ちを甘く見ている。
メンバー
ソピア(マリンもセット)・トール(補助メイン)・ヒレア(不死身)・アン(銃とアイテム使い)・ハルカ(弓オンリー)・イデア(盾オンリー)
↓2 『鷲男』と戦闘するメンバーを指定(個人・複数人・全員OK、ソピアが参加しない場合コンマのみで判定)
341 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/06(水) 19:58:35.49 ID:X5384mO9o
急いで、だから全員で行くか
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/06(水) 20:30:31.61 ID:vxbEbmraO
全員で速攻をかける。
とりあえずコンマ判定はこのスレだと危険そうなので、出来る限りソピアは参加する方向で
。
343 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/06(水) 21:32:18.25 ID:DEF69Mk3o
>>338
視線→死線
イデア「別行動は危険です。全員で対処いたしましょう!」
トール「急いでいる時こそ確実に、ですね」
鷲男「とうっ!」ゴウッ
ヒレア「空中戦ね、いいわ!」バサッ
ハルカ「……狙い撃つ!」
ソピア「マリン、お姉様に当たらないようにビーム! アンは当てそうだからやめて」
アン「信じてくださいよぅ!?」
鷲男「エアー・シールド! 私を傷つけることはできんぞ!」
ヒレア「くっ、硬いわ……。霧も効かないみたい!」
トール「彼の属性は風と月です。珍しいですね……」
ソピア「それなら属性変換で……光線魔法(火&日)!」
鷲男「コロナ・バード!」ボォォォ
燃え盛る男が光線の中を突っ切り、拳を振るいながらソピアとトールに突進する。
ソピア「きゃぁっ!」
トール「いたた……マリンのバリアのおかげで助かりましたが、今の技は……」
ソピア「もしかして、あの人も属性変換が使えるの?」
鷲男「ふむ、流石に敵が多いな。隠密飛行!」
ヒレア「消えたわ……?」
ソピア「まさか、透明魔法……!?」
トール「気配は……後ろです!」
鷲男「ルビー・バード!」ドッ
突如現れた男がマリンに突進からの拳を食らわせる。
ヒレア「マリン!?」
ソピア「大丈夫、ギリギリ生きてたよ……。回復まで少しかかるけど……」
トール「さっきは僕とソピアさん相手に火と日、今はマリン相手に岩と日……こちらの属性も敵に筒抜けのようです」
344 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/06(水) 21:38:23.96 ID:DEF69Mk3o
鷲男「フェザー・ボンバー!」ドゴゴゴ
イデア「くううっ!」
ハルカ「防御、ありがとうございます……!」
ソピア「今のはエアバッグとダークフェザーのような……」
イデア「ソピア様とトール様の使う魔法と同じものを使う敵ということでしょうか」
アン「敵に回すとこんなに恐ろしいんですねぇ」
ハルカ「せめて音が聞こえれば射れなくもないけど……」
ヒレア「私よりも速く飛んで、バリアも貼ってるわ。たとえ見えたとしても厳しいと思う」
トール「幸い、僕の気配察知で場所は分かります」
ソピア(たくさんある私の魔法でどうにかできないかな……?)
↓2 自由安価、
>>8
の使える魔法を参考に なおコンマ奇数でトールが打開策を閃く
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/06(水) 21:39:36.94 ID:VlRZvof4o
聖域
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/06(水) 21:50:37.84 ID:+KaTl8S+0
聖域と運命の矢
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/06(水) 22:12:55.85 ID:0KAubgIx0
コンマには嫌われる
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/06(水) 22:58:10.05 ID:uAUZj4+30
やはり運がない
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/07(木) 00:05:41.49 ID:V9bsCABz0
最近更新ペース安定しないね
無理に平日にやらんで土日とか時間ある時にまとめて進めるとかでもええのよ?
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/07(木) 13:32:22.62 ID:LwHCB6KxO
どうでもいいけどそろそろ前スレに
>>1
が何か書き込まないと1ヶ月オーバーで依頼出されるぞ
351 :
◆k9ih1s9J/w
[saga sage]:2016/04/07(木) 18:36:34.78 ID:En/nWdRio
>>349
今は昼には暇があって18時以降はパソコンを使える時間が少ないので、しばらくは昼から進めたいと思います
>>350
もうそんなに放置してたのか…近日中に投下しようと思います
とりあえず次回は土曜日で
352 :
◆k9ih1s9J/w
[saga sage]:2016/04/09(土) 19:14:48.12 ID:4aG+RRjoo
すいません延期です、明日15時から
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/09(土) 19:16:14.31 ID:yoBt1pJ40
おつん
354 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/10(日) 15:00:22.19 ID:3LZKNdjio
イデア「またもや姿を隠しました……!」
トール「くっ、僕が警告してからじゃ回避が間に合わない」
ソピア「……。トールくん、ちょっと離れてて」
トール「えっ、危ないですよ!」
ソピアは自身に透明化の魔法をかけて、仲間たちと距離を取った。
ソピア(魔力制御……内なる魔力を高める……!)
トール「な、何やってるんですかソピアさん! 敵も僕のように気配、魔力、属性を探れるんですよ!」
ソピアの居場所を探って、守るために近づこうとするトールの手をヒレアが掴んだ。
ヒレア「だめ」
トール「な、なにを」
突如、ソピアの目前に鷲男が現れた。それは今まさに高速で殴りかからんとする姿勢。ジェットパックの音も仲間たちの耳を打つ。
ソピア(かかった!)
鷲男「オール・エンチャント・バード!」ゴッ
全属性を纏った拳がソピアを激しく殴りつけ吹き飛ばす。
鷲男(捉えた! ……なんだ? 脇腹にチクリと痛みが)
ソピア「げほっ……一斉、攻撃……!」
ヒレア「任せて!」
ヒレアの連射した魔法弾は鷲男を追尾する。しかしそれは誘導弾ではない、威力の高い炸裂弾だ。
鷲男「小癪な!」
小回りを利かせて追跡を振り切る。一発だけ着弾したがバリアがそのダメージを完全に防いだ。
ソピア「あれだけじゃダメなんだ……」
透明化、消音、バリアの3つの魔法で身を守る鷲男。彼に攻撃を行うためにソピアは一つの策を弄した。
魔法を無効化する聖域は自身の周囲の狭い範囲にしか効果が無い。
ソピアはあえて透明になり、さらに魔力を高めて大技を使おうとしているように見せかけることで、鷲男を引きつけ、聖域の範囲内に誘導したのだ。
そしてバリアが解除された鷲男へ運命の矢を一発当てた。
ソピア(これで相手が見えなくても、適当に撃てば魔法が当たる……)
アン「お、お嬢様ぁ! 生きてらっしゃいますか!?」
ソピア「強化魔法をかけてたから、何とかね……」
トール「なんて無茶な事を……!」
ソピア「トールくんは攻撃に集中して……。まだバリアを何とかしないと……」
↓コンマ奇数…トールが何とかする 偶数…ソピアが回復する方が早い
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/10(日) 15:02:31.07 ID:DnJRfS9bo
な
356 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/10(日) 15:57:09.17 ID:3LZKNdjio
鷲男「イーグル・ナックルゥ!」
ヒレア「痛っ!」
白魔術でなくとも魔力さえ付加されていれば、物理攻撃はヒレアに通用する。
ヒレア(『悪食』が弱かったから甘くみてたけど、霧を意にも介さない化け物じゃない……!)
アン「す、すぐに回復いたしますぅ。ポーションは、ええと……」
トール(治療中を狙われたらおしまいだ。僕が何とかしないと……!)
姿と飛行音を消した鷲男をヒレアの魔法弾が追う。
トールはその魔法弾がソピアたちの方へ進路を変えたことに気付くと、慌ててエアバッグの魔法を発動した。
鷲男「くっ、読まれたか!」ゴウッ
トール「き、効いた……そうか」
トール(風を制するのは風だ)
トール「全力で、気流を操る……!」
トールの気流操作が鷲男のエア・シールドを不安定にさせる。
トール「ハルカさん……お願いします!」
ハルカ「いいよ。……見えなくたって射る方法はある」スゥ
ハルカ「弓技:催涙雨!」
拡散射撃。矢が雨のように降り注ぐ。
イデア「……来ますよ」
ハルカ「分かってます……そこっ!」バシュ
鷲男「ぬぉあっ!」ズザザ
ハルカはあえて矢の雨を避けられるように射り、自分に向かって突進するように誘導した。
そしてノックバックさせる矢を真正面から当て、鷲男を撃ち落としたのだ。
ソピアの捨て身の作戦を見たハルカも改めて覚悟を決めたのである。
ヒレア「今なら!」
地に伏せる鷲男の背中に、急降下したヒレアの素手が刺さる。
そうして、決着がついた。
357 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/10(日) 15:57:39.39 ID:3LZKNdjio
鷲男「」
イデア「強敵でしたね……」
ハルカ「ソピアさん、大丈夫?」
ソピア「アンに治してもらったし、これくらいならなんともないよ」
アン「本当は安静にしてた方がいいんですけどねぇ」
ソピア「そんなこと言ってられないよ。時間かかっちゃったね、先を急ごう」
ヒレア「マリンは? バリアがないと狙撃されるわ」
ソピア「あっ、あそこ」
マリン「もぐもぐ」
火花の妖精「」
ヒレア「あれ、さっき炎の壁で攻撃してきたのじゃないの……?」
マリン「復活ー♪」
ソピア「こら! 拾い食いはだめだよ!」
マリン「緊急だったからー……」
ヒレア「今回は許してあげて」
ソピア「わかったよ……」
358 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/10(日) 16:16:43.97 ID:3LZKNdjio
ダンッ
その銃声で、ロットは自らの死を確信した。
だが、全身の傷の痛みは消えない。
ロット「……?」
顔を上げると、老婆は別方向に銃を向けていた。
ロット(別の襲撃者がいたのか……?)
教官長「何のつもりだい……『死神』」
死神「フン」
そこにいたのは、漆黒の鎌を携えた細身の男であった。
赤と銀のオッドアイが薄暗い部屋で光っているように見える。
教官長「あんたは軍に協力しているんじゃなかったのか?」
死神「……その男の死に場所はここじゃない」
教官長「死神の仮装をしてると思ったら、本気で自分を死神だと勘違いしてるとはね」
教官長「戦場では人間の死期は人間が決めるんだ。手出しはさせないよ」
死神「ならば……ここで俺と刃を交えるか」
教官長「上等だよ」
老婆はロットの銃を床に放る。
ロットはそれを回収すると急いで逃げ出した。
ロット(命拾いしたな……)
ロット(地下牢までもうそこまで遠くないはずだ)
ロット(もう、カッコ悪くても構わない。彼女を助け出すことさえできれば……)
359 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/10(日) 16:36:25.50 ID:3LZKNdjio
中央収監施設、中庭。
ロット「遅い!」パァン
看守「がっ……!」ドサリ
ロット「これで全員か」
ロット「この階には普通の囚人しかいないな。脱獄させた所で味方になるとは思えないし、無視でいいか」
ロット(手負いでも何とかなるもんだな……もう誰も出て来るなよ)
ロット「っ!!」バッ
ロット(この投げ針は……畜生っ!)
師匠「……避けたか」スタッ
木の上から飛び降りて来たのはタイトな黒いスーツに身を包んだサングラスの女。
フルフィリア国内で最強との呼び声高い殺し屋、『凶爪』だ。
ロット「……奇遇だな」
師匠「お前ならここまで来ると思って待ってたんだ……」
ロット「へえ。サインならまた今度にしてくれよ」
師匠「お前さえ仕留めれば、あたいの仕事は終わりだ」
師匠「手間かけさせんなよ」スッ
両拳にセットした長い爪を構える。
ロット(……最悪だ。こいつにだけは会いたくなかった)
ロット(でも……)
ロット「やるしかない、か」
↓コンマ ゾロ目…ラッキー それ以外…順当
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/10(日) 16:37:31.65 ID:D3dIhoxCo
でやっ
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/10(日) 16:40:07.32 ID:DnJRfS9bo
おしい
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/10(日) 16:46:03.24 ID:OvCDcagF0
妖怪1足りない
363 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/10(日) 18:48:49.86 ID:3LZKNdjio
ロット「くっ、はあっ……!」
ロットが膝をつく。
連戦の傷と疲れが響き、爪での素早い攻撃を避けるだけで精一杯だったのだ。
師匠「チッ、ギルドでやりあった時の方が手応えがあったぞ」
師匠「まあいい、とどめだ……。っ!」
ロット「まだ……終わってない」スッ
師匠「まだ早撃ちする元気があったか。だったら……」
ロット(この姿勢は……!)
それは1秒当たり10回の急所への攻撃を加える必殺技の前兆。
師匠「凶爪瞬殺舞」ヒュッ
ロット(リミッター解除!!)
通常の人間には視認できない早業に対応すべく、ロットも筋肉に命令を送った。
ドドドドド ダンッ ダダダッ!
2人の攻防が機関銃のように連続した音を生み出す。
そして……
ロット「ぜー……ぜー……」
師匠「はあっ、はあっ…………クソが!」
ロット「嘘だろ……確かに胸を撃ったはずだ!」
師匠「そうだ、確かに当たった。……アイツに命を救われたってのか」
ロット「あいつ? ぐああッ!!?」ズバッ
師匠「毒爪閃。……隙を見せたな、野郎」
ロット「うあああっ……!!」
師匠「これでお前の孤独な反乱もおしまいだ。残念だったな」
師匠「……クソッ、立てん。やっぱり負担が大きすぎるか……」
ロット「それは……都合がいい……」スクッ
師匠「な……お前、まだ……!」
満身創痍のロットは猛毒の餌食になり、いつ気を失ってもおかしくなかった。
だが、歯を食いしばり、それでも立ち上がる。
ロット「生憎……まだ俺は死ねないんだよ……!!」
364 :
続きはできたら夜に
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/04/10(日) 18:50:52.21 ID:3LZKNdjio
ハルカ「軍の人……みんな倒されてるね」
アン「銃でできた傷が目立ちます。たぶん先に襲撃した人ですぅ」
イデア「油断しないように。起き上がって奇襲されることもあり得ます」
ヒレア「そうね。死んでる人はほとんどいないわ。……とても起きれないでしょうけど」
ソピア(魔人先生ー)
魔人(どうした。気を逸らしている場面ではなかろう)
ソピア(さっきの人が使ってた複合魔法について教えてください)
魔人(ああ、自称、鳥魔術師じゃな)
ソピア(風と月の複合って鳥なんですか? 試してみたらただの風みたいでしたよ)
魔人(わらわなら空魔術と名付ける)
魔人(すごく高度の高い、高空の属性じゃ。空気が薄い場所ほど風と月の精霊量が増大する)
魔人(攻撃に使えば真空やジェット気流、羽根が生み出せるぞ。自分に使えば空気の抵抗が減り速く飛べる。……鳥魔術というのもあながち間違ってないのう)
ソピア(私も羽根生み出せますし飛べますけど)
魔人(黒魔術があればいらんということじゃな。特にお主の力の源は天空の悪魔じゃろう)
ソピア(あ、だから明星光線みたいな天術師っぽい魔法も使えるんだ)
教官長「ふん……逃げたね。姿を隠す技術に長けるということは、『死神』の出自は……」
教官長「ん?」チラッ
ソピア「あっ」
教官長「まったく、こんな時に……。ソピア・ウィンベルだね。話は聞いてるよ」
ソピア(ああ、貴腐のレディーに報告されてたんだ)
ソピア(一人で潜入しなくて正解だったね……)
教官長「仲間もいるようだけど……一人も逃がしゃしないよ!」スッ
ソピア(魔法は使わないみたいだけど、すっごく強そう)
メンバー
ソピア(マリンもセット)・トール(補助メイン)・ヒレア(不死身)・アン(銃とアイテム使い)・ハルカ(弓オンリー)・イデア(盾オンリー)
↓2 『全武』と戦闘するメンバーを指定(個人・複数人・全員OK、ソピアが参加しない場合参加した仲間の組み合わせに応じてコンマ判定のみで決着)
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/04/10(日) 18:59:12.95 ID:DnJRfS9bo
武器攻撃メインじゃないこ達に担当させた方がいいか?
でも全員でかかっても勝てるかどうか…
安価下
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/10(日) 19:14:13.47 ID:WUEY3LIuO
この様子だと、雷爺、師匠、全武以外の強者は対処法間違えなけれコンマ関係無しに倒せそうだ。
現時点での英雄・強者まとめ
漁神・龍殺:ソピアの味方
拳魔・雷爺:監獄で待機?
全武・師匠:戦闘中
猫姫・掃神:ウィアの仲間
死神:敵対が確定してるのに何故か全武と戦闘中
キュベレ:フローラと行動を共にしている。
社畜:グリエール商会と敵対
化女・珍走・怪骨・義銃:不明
鷲男:撃破
金錨:瓦礫に埋まり、生死不明
大壁:盾を壊され、堅風の誤射に倒れる
堅風:敗北して拘束された
恐愛:射殺
焔華:戦力の要を失った上で拘束
悪食:作戦前にヒレアに瞬殺された
魔人:会議後、魔人先生に敗北して退場
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/10(日) 19:16:15.74 ID:WUEY3LIuO
すまん、今日はもう無いかと思ってた。
安価下。
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/04/10(日) 19:38:09.33 ID:uIwr66qso
全員でいくか
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/10(日) 21:31:19.08 ID:3T9CKkoIo
時間かけるのも良くないのでは・・・
370 :
◆k9ih1s9J/w
[saga sage]:2016/04/11(月) 18:55:32.30 ID:+A2U+1FYo
風邪引いて寝てました…
明日に延期します
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/11(月) 20:56:45.82 ID:l6Ali77Po
ゆったり休め
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/17(日) 14:34:53.07 ID:V68FqJPzO
地震が起きたが、
>>1
は大丈夫なのだろうか。
373 :
◆k9ih1s9J/w
[saga sage]:2016/04/17(日) 19:26:31.35 ID:a3OXq/KDo
近況報告。
熊本に住んでましたが、私は運良く他県に滞在中だったので無事です。SSのデータも無事です。
交通が復旧して熊本に戻るまでは至って普通の生活ができるので、再開は不可能ではないです。
とはいえ、しばしば死者が出る内容なので今再開するのはやめておくべきかとも思っています。
特にご意見が無ければ、少なくとも5月までは休止させていただきます。
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/17(日) 19:33:27.14 ID:dkvEMVFao
大変だったな
交通困難ってことは住居も大変だろう
落ち着くまでリアル優先でいいよ
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/17(日) 20:12:57.34 ID:gRfZyoH4o
熊本在住だったんか
被害に遭った方には申し訳ないが、無事で何より
再開お待ちしてます
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/17(日) 20:18:10.54 ID:VeDkl2sF0
生存報告さえあればいつになってもかまへんよ
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/17(日) 22:17:02.55 ID:5EAHqpkPO
無事でよかった落ち着くまでゆっくりな
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/18(月) 00:20:44.42 ID:C0dXJLvRO
死者が出るからと自粛する必要はないとおもうけど、一番重要なのは
>>1
のモチベーションとリアルの状況だしな。
無理して再開しなくても大丈夫。
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/26(火) 22:58:18.73 ID:dSxRi5Ms0
追いついたと思ったら大変なことに
報告いつまでも待ってます
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/03(火) 16:19:00.70 ID:UkiBOSHIO
1がやりたいようにやってくれたらそれでいいがそろそろ前スレに生存報告を頼むぞー
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/01(水) 09:22:08.81 ID:Wzt4u8pKO
ほ
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/06/07(火) 02:03:28.11 ID:MReUS9gGO
ふむ
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/17(金) 02:38:17.27 ID:P9e8qgD6o
ほ
384 :
◆k9ih1s9J/w
[saga sage]:2016/06/18(土) 18:26:02.93 ID:GHRTNWMuo
ここまで進めたのに終わらせるのは勿体ない……
再開準備進めてます
月曜あたりに前スレか今スレかどちらかに投下予定
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/18(土) 18:31:49.22 ID:HSbvws7go
乙
完結するならいつでも待ってる
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/06/18(土) 21:20:07.91 ID:2/ipRXAOo
>>384
生きてたか!いや冗談抜きで
本当に良かった
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/15(金) 00:20:24.77 ID:ymw8Q/Tto
あ
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/15(金) 00:23:47.19 ID:fk020rtso
保守の加護
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/17(日) 12:13:04.83 ID:WRD7Vs9F0
終わりならもう終われと言ってくれー
1ヶ月近く待機状態は辛い
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/07/21(木) 21:52:15.53 ID:nLCXqeHXO
あのさぁ…
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sagd]:2016/07/30(土) 08:49:52.68 ID:VbMD45gDO
まだかなー
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/08(月) 22:48:13.40 ID:CmZG3qAg0
まってるー
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/13(土) 08:32:08.04 ID:ABzZSSWao
わたしまーつーわー
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/14(日) 15:23:46.72 ID:nq0rGhFOo
裏切った
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/18(木) 00:07:13.01 ID:ZfcOoEFro
とうとう2ヶ月経ってしまったか……
長い間お疲れさまでした
396 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/08/18(木) 17:11:58.09 ID:T7GuZzR2o
久しぶりなのであらすじ
主人公ソピアは、王子と他の逃亡貴族3名と共に共和国に反乱を起こした。
囚われの貴族・騎士たちを救出すべく牢獄を襲撃したが、それは共和国軍にも筒抜けであった。
牢獄を守る軍人達との戦闘も終盤、ソピアたちの前に国内最強の殺し屋と武人が立ち塞がった。
ソピア・トール・ヒレア・アン・ハルカ・イデアの全員で、教官長『全武』と戦います
トール「あ、あれ? どうして彼女がソピアさんだと……」
教官長「魔導長と会って話をしたんだろう?」
ソピア「ごめんね……見付かっちゃったの」
教官長「どんな小細工を使ったかは知らないが、あんたが姿を変えられることは皆知っているよ」
言いながら老婆は一歩後ろに下がり、その鼻先を銃弾が通過した。
アン(不意打ちのつもりだったのに、こっちも見ないで避けるんですかぁ!?)
教官長「借りるよ」シュッ
アン「きゃん!」
ハルカ「このっ……!」バシュ
老婆は振り返りざまに奪った拳銃を発砲、ホーミングする矢を撃ち落とす。
アン「な、なんて腕前……」
教官長「最新の武器と言えども要は引く動作の無い弓矢だね」
教官長「前線に出る兵士ならこのくらいできてもらわないと困る」
イデア「皆さま、私の後ろに!」
ハルカ「武器じゃ勝てない……ごめんね、役立たずで」
ソピア「いいよ。ここは私たちに任せて。行くよトールくん!」
トール「はい!」
ヒレア「呪いが効けばいいけど……」
397 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/08/18(木) 17:18:47.91 ID:T7GuZzR2o
光線、空気、霧の魔法の一斉攻撃が教官長を襲う。
ソピア「や、やった!?」
教官長「やっ!!」ブン
トール「危ない! ぎゃっ……!」
霧の中から飛び出した教官長の手刀からソピアをかばったトールが倒れ伏した。
トール「」
ソピア「と、トールくん……!」
アン「気絶してるだけですぅ……たぶん」
ヒレア「ほ、本当に人間なの、あなた?」
教官長「あんたたちは本当に強いよ。まだ若いのに、素晴らしい経験を積んでいるのが分かる」
本来なら素手で触れられないはずの霧化したヒレア、その首に教官長の指が食い込む。
教官長「だが、その経験を何十年も重ねなければ、あたしらには及ばんよ」
ヒレア(ダメ……こんなの、勝てっこない……!)
398 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/08/18(木) 17:21:37.17 ID:T7GuZzR2o
ロット「ハアアアアッ!!」ガッ ダン ダン
ロットは猛毒に身体を蝕まれながらも気力で戦闘を続けていた。
その顔に普段のニヒルな気取った笑みはもはや無く、意地と脂汗だけが浮かんでいる。
師匠「いい加減に、くたばれ……!」バッ ササッ
その一方で殺し屋『凶爪』も追い込まれていた。
ありえない速さで動く必殺技の直後に、さらに速く動く『毒爪閃』を使ってしまった彼女は、疲れ切った体を無理に動かしている。
ロット(逃げに専念しやがって……でも、ガンカタはどこまでも届くんだよっ!)
避けた、と思った拳の先から銃弾が飛んでくる。
通常の接近戦や銃撃戦ではあり得ない攻撃が、殺し屋の脇腹に、腕に、脚に命中した。
師匠「ぐぅ……!」
ロット(よし、この調子で……!)フラッ
わずかな安堵がロットの足をすくった。
転倒するロットを見て、殺し屋も足を止める。
彼女らしくなかった。だが、いつでも止めを刺せる相手を前にして、限界を超えて酷使した脚が地に縫い付けられたように動かなくなってしまったのだ。
何より、すぐにでも止血が必要な状態であった。
双方、絞り出す様に声を出す。
399 :
◆k9ih1s9J/w
[saga]:2016/08/18(木) 17:36:51.96 ID:T7GuZzR2o
師匠「……終わりか。しぶとい銃野郎」
ロット「俺は……」
師匠「……あん?」
ロット「俺は、まだ死ねない……!」
ロット「こんな俺よりも……強くて、カッコ良くて、理想のヒーロー……」
ロット「彼女を、せめて彼女を救えないと……カッコ悪すぎるんだよ」
ロット「背負うもののない殺し屋とは違うんだ、俺は!」
師匠「るせぇ!」
師匠「あたいだってな! あのバカ弟子をきちんと破門してやんねぇと、死んでも死にきれねぇんだ!」
師匠「……あたいの我儘で激情しちまった」
師匠「アイツの好物を渡して、詫びるんだ」
師匠「あたいにゃ、生きて、協会から逃がしてやる責任があるんだ……」
ロット「だったら……俺の足止めなんかしてないで、帰ってくれよ。その方がお互い――」
師匠「無理だ」
師匠「協会の依頼でお前を仕留めなければいけない」
師匠「重要な任務だそうだ。失敗したらあたいも、弟子も、命はねぇ」
ロット「……その協会ってのはそこまでして俺の邪魔をするのか」
ロット「こんなところで立ち止まってられないな。君を倒しても次の刺客が来るんだろう」
ロット「ゲホッ! ……ぺっ」
ロット「時間がない、すぐに終わらせる……!」
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/18(木) 17:46:46.63 ID:DeoAa+I4o
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