元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」

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316 : ◆k9ih1s9J/w [saga]:2016/03/30(水) 21:45:43.96 ID:ZrJ9rL9Go
サウソーシャ大監獄、正門前。

ドォン!!

まるで爆発のような衝撃が街の舗装路を吹き飛ばす。

海軍の強者『金錨』の振り下ろしたイカリの一撃だ。

金錨「チッ、避けられちまった」

「ふっ、町を壊すのが君の仕事なのかい?」

金錨「てやんでいっ! 治安が守れりゃ構いやしねぇさ!」

金錨「そいや、もういっちょ!」ブン

「……」

金錨「ぐがあっ!」

イカリを振る最中に攻撃で体勢を崩され、その勢いのまま海兵の男は建物に激突。崩れた瓦礫の下敷きになった。

「よく見たらその武器、金メッキじゃないか。本人同様の見かけ倒しだな」

大壁「ここは通さないぞ!」

正門の中央で陸軍の強者『大壁』が蒼盾を構えている。彼は六勇『重壁』に次ぐ防御力を誇る若き騎士だ。

大壁「何物をも通さぬ大いなる壁! その名の意味を知るがいい!」

「……意外と素早いんだな」

大壁「鈍足で足止めが務まるものか!」

「そうだね。でもさ」

怒涛の連続攻撃が蒼盾の中心の一点を穿つ。

「攻撃もしないと足止めは務まらないんだ」

大壁「何!? 私の盾が!?」

中心が弱くなった盾は一蹴りで呆気なく割れてしまった。

大壁「ぐあっ!?」

狼狽える騎士の背中に矢が突き立つ。

「……不意打ちのつもりか?」

堅嵐「…………(この男、かなりの実力者だ)」スッ

塀の上から矢の雨を降らせたのは、同じく陸軍の強者『堅嵐』。

一度の発射で確実に標的を仕留める事で知られる、国内では最強の弓士だ。

そのハードボイルドな振る舞いから、彼に憧れる兵士は多い。

「君がどんなに優秀な暗殺者でも、弓を引く音で丸分かりだ」

堅嵐「…………(俺に二度目を撃たせるとはな)」ビュン

「……!」

彼の放つ矢の一本一本が凄まじい破壊力を持つ。瞬く間に、正門前がまるで嵐が吹き荒れたかのような有様に変容した。

だが。

「無駄だよ。撃ち合いで俺に勝てるわけがない」

後頭部に銃口を突き付けられた男は大人しく弓矢を放して両手を上げた。

「なぜなら君は時代遅れの弓使いだから」

敵は軽口を叩きながらも彼を手早く縛り上げる。

堅嵐「…………強いな。名は」

「君のような弱者に名乗る名は無い……と言いたいところだけど」

「今は、覚えておいて欲しい気分なんだ」

ロット「俺の名前はロット……一人ぼっちの反逆者だ」
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