【安価】 緑谷「いともたやすく行われる」  俺「えげつない行為」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/25(金) 23:48:20.04 ID:r2a52avwo
芦戸と
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 00:07:59.87 ID:/+6u1Sln0
>>160 被ったので>>161 で




昼休みだ。 どうしても、話をしなくてはならない人がいる。



飛鳥「芦戸さん・・・・・」ソロ〜



芦戸「えっ!!? な、なに!!」ビクンッ



やっぱり・・・・・。



飛鳥「その・・・・・ちょっと話したいんだけどさ。 食堂でおごるから、一緒に食べない?」



芦戸さんの顔が曇った。 やっぱり、トラウマになってる。



飛鳥「だめならその・・・・・別にいいんだけどさ。 ただ、どうしても言いたいことがあって・・・・・」ウツムキ



芦戸「・・・・・・わかった。 一緒に食べよ」



〜食堂〜



教室では皆慣れてくれたが、やはり食堂では俺のブレザーは目立つ。



芦戸「えっと・・・昨日のヤツの・・・・・ことでしょ?」



飛鳥「・・・・・・っ!! ごめんっ!!! 俺、その、ただ気絶するの待ってただけで・・・・


   芦戸さんに恨みはなかったんだ。 本当に反省してる!! やりすぎてたと思う!! 


   許さなくてもいい。 ただ、俺個人として謝りたい、反省していると伝えたかった・・・っ!

   
   本当に・・・・・悪かった・・・・・・・っ!!!」



芦戸「・・・・・・・」



飛鳥「・・・・・・・」



芦戸「・・・・・・・・・今までも、あーゆう戦い方してきたの?」



飛鳥「・・・・・・人には言わないでほしいんだけど、実は入学初日で、除籍宣告の後イレイザーヘッドと戦った。


   そのときも同じようなこと・・・・・・苦しませて・・・相手が気絶するまで待って、・・・・・・・・た」



芦戸「そっか・・・・・」


163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 00:13:14.94 ID:/+6u1Sln0
ちょっと野暮用。 次が今日最後の(もう明日だけど)更新です。
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/26(土) 00:17:57.90 ID:kdYXrs1bo
うぃっす
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/26(土) 00:39:47.59 ID:kdYXrs1bo
つーかイレイザーヘッド戦自体は向こうが気絶するまでって言ってるし仕方ない気もする
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 01:25:19.77 ID:/+6u1Sln0
飛鳥「・・・・・・・・」



芦戸「じゃあ、これからはもっといい方法、探していこ!」



飛鳥「へ・・・?」



芦戸「ホンットに怖かったんだから! 胸は苦しいし、


   緑谷は助けてくれないし!! ホントに死ぬかと思ったよー」



飛鳥「ご、ごめん・・・」



芦戸「でもさ! 最後に・・・・・部屋の隅まで運んでくれたのは嬉しかった。


   一見、考えてることはよくわかんないけど、やっぱりここにいる人たちは


   皆優しいんだなって! いいじゃん、そんなに落ち込まなくたって。


   こうやって話し合えてる時点で、もう友達でしょ?」



飛鳥「・・・・・・許して・・・・くれんのか」



芦戸「そーゆーの気にするんね。 男子って。 許さないわけないじゃん!


   もっと楽しくいこーよー」



飛鳥「・・・・・・ありがとう」



芦戸「はい!」スッ



おもむろに手を差し伸べられた。



飛鳥「・・・・・?」



芦戸「仲直りの握手!!」グイッ



薄紫の両手で、右手を握られた。



芦戸「えっとじゃあ、これからもよろしくってことで!! 緑谷!!」ニカッ



飛鳥「・・・うん。 ・・・・・・・よろしく」ニコ



不思議と、気恥ずかしさはなかった。



手を握り返し、生まれて初めて、感謝を込めてほほ笑んだ。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/26(土) 01:30:49.27 ID:kdYXrs1bo
やっぱ芦戸ちゃんいい子だなあ
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/26(土) 12:12:31.43 ID:kdYXrs1bo
今日の更新はいつ頃かな
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 23:50:23.06 ID:/+6u1Sln0
ウウー〜



突如、校舎内に最大音量の警報が鳴り響いた。



飛鳥「警報!?」



芦戸「え!? 何!? 何々!!?」



『セキュリティ3が突破されました。 生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難してください。』



校内放送が繰り返される。 セキュリティ3ってなんだ?



飯田「セキュリティ3て何ですか?」



ちょうど離れた席にいた飯田が、同じことを上級生に聞いていた。



先輩さん「校舎内に誰か侵入してきたってことだよ! 三年間でこんなの初めてだ!!


     君らも早く!!」



どわっと、危機を察知した生徒たちが一斉に出入り口に向かい走り出した。



麗日「いたっ!! 急に何!!?」



飯田「さすが最高峰!! 危機への対応が迅速だ!!」



迅速すぎてパニックに陥っている。 二人とも生徒たちの波にもまれていた。



芦戸「うわっ!! ちょっ皆落ち着いて・・・!!」



芦戸さんも何とか皆を説得し、落ち着かせようとするが効果は薄いようだ。



取り敢えず、団子になっている原因の後方を止めておくことにした。



芦戸さんを抱え、エコーズで食堂の後ろ側へ宙を飛び跳ねていく。



芦戸「わああ緑谷! だ、大丈夫だからっ!! 降ろして降ろしてー!」バタバタ



飛鳥「エコーズッ!!」



芦戸「ふぇ?!」


170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 23:51:00.49 ID:/+6u1Sln0
『落ち着いて!!』 『安心して!!』 『押さないで!!』



エコーズで最後尾の人間から、順に脳内に言葉を反復させてゆく。



取り敢えず、流れが緩やかにはなった。



飛鳥「芦戸さん! 窓から何が起こってるか、確認してくれないかな!!」



芦戸「えっ!? あ、うん!! オッケー!!」ダッ



芦戸さんが窓に駆け寄っていった。



飯田『大丈ー夫!!』ズギャアアン



飯田も前で何かしているし、取り敢えずパニックは収まっただろう。








〜放課後〜




飛鳥「なんか・・・入学初日から三日しか経ってないのに・・・・・いろんなことがあったな」



【選択安価】一緒に帰る人を選んでください。


1飯田AND麗日 2芦戸 3口田 4一人で帰る
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/26(土) 23:55:37.54 ID:0jumT6iXo
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/27(日) 00:01:20.41 ID:0//Hi9h/o
act2,3は原作緑谷の覚醒と同じくらいのタイミングかな
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 00:18:27.97 ID:MjLHf9Kg0
飯田「緑谷君!!」



帰ろうとすると、不意に、後ろから呼び止められた。



麗日「駅まででしょ? 一緒に帰ろー」



飛鳥「飯田、と麗日さんか・・・」



三人で、駅まで歩くことにした。



芦戸(あれェ、飯田たちと帰るんだ・・・・・まだ言いたいことあったのに!)



根津「・・・・・・」ジイー



芦戸「校長先生じゃん! 何してるんですか?」



根津「もちろん見回りさ! 立場上、終始デスクワークをしているわけには行かないのさ!!」



芦戸「超緑谷のほう見てましたよね!!」



根津「お互い様だね! それは!!」



HAHAHAHAHAHAHA・・・・・








麗日「今日のお昼やばかったよねーつぶされるか思ったもん」



飯田「結局マスコミが押し寄せただけだったが・・・・・やはり、オールマイトの人気は圧倒的なのだな・・・」



二人が、今日の昼の事件について、話題を振って来た。



飛鳥「・・・・・・そう、いえばさ」



飯田「どうした? 緑谷君」



飛鳥「・・・・・・雄英には、三段階の防衛システムがあるんだ。 一言でいえば、門、シェルターだよ。


   それなのにどうやって入って来たんだろうって・・・・・・」



本題に入ってみた。



飯田「うむ。 俺もそれは考えていた。 許可のない人間であれば、センサーが反応し、門が閉まるはずだ。 現場は見ていないが、故障だろうか」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/27(日) 00:22:22.37 ID:0//Hi9h/o
これは明日の帰りにマックルー…相澤先生、こっち睨まないで下さい
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 00:35:31.57 ID:MjLHf9Kg0
取り敢えず今日はここまでです。 少なくてごめんなさい<(_ _)>





麗日「う〜ん・・・空、からかなあ?」



飯田「それだと校舎内、というのはおかしくないか? セキュリティ3は校舎内、完全に壁か天井に囲まれていたはず!」



飛鳥「うん。 マスコミは中庭まで来てた・・・・・。 そのあたりの上空は、特に監視が厳しいはずだ・・・・・」



麗日「う〜ん・・・・・・じゃあ何なんだろ・・・・・・」



飯田「確かめようにも、今回突破された区域は閉鎖されているぞ。 偽造IDカード・・・などだろうか」



二人が頭を抱える。 残る可能性は、地中を掘り進めたか門が破壊されたか・・・だ。



飛鳥「・・・・・・・確認、してみる?」



麗日「え!? でも、封鎖されてるし・・・・・」



飯田「帰り道はなるべく寄り道せずにまっすg」



飛鳥「それだけか? 謎を諦める理由って」



二人の表情が固まった。



飛鳥「・・・・・・俺たちはヒーローだろ。 少しでも怪しいところがあるなら、知っておくべきなんじゃないのか


   気になったら、率先して調べなくちゃいけないんじゃないか? ・・・・・・・そもそも、この学校だって、


   俺たちに隠していることが多すぎる・・・・・」



恐らく、オールマイトの弱体化は校長含め、ほとんどの教師陣が知っているのだろう。



オール・フォー・ワンのことは流石にオールマイトと校長しか知らないようだったが。



麗日「緑谷君・・・・・」



飯田「・・・・・・・・」ウーム



少し沈黙してから、飯田が口を開いた。



飯田「・・・・・・確認、だけだぞ。 もし確認する方法が見つからないのなら、


   その時点であきらめる。 それなら、それだけなら、少し目を瞑ろう」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/27(日) 00:37:22.72 ID:0//Hi9h/o

50メートル包囲されてなきゃ見れるな
見れたところでどうにもならんけど
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/27(日) 00:37:34.81 ID:Vqjn567O0
ますます怪しまれるぞ
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/27(日) 00:47:00.24 ID:0//Hi9h/o
怪しまれたのなら怪しまれたでいいじゃない
オールマイトがどうにしろ結局ヒーローへの決意は変わらないんだし行動でしめしゃいい
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/27(日) 20:59:42.87 ID:0//Hi9h/o
マダー?
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 22:30:40.45 ID:MjLHf9Kg0
ミス発見。>>26雄英高校は私立ではなく国立高校でした。 >>68飯田君は太ももではなくふくらはぎに排気塔があります。






〜雄英バリアー前〜



飯田「やはり、封鎖されているな・・・・・」



問題の門には暗幕がかけられ、工事中の立て札があった。



飛鳥「・・・・・・・エコーズ」



麗日「?」



スタンドと視覚を共有し、暗幕の中に入らせる。



・・・・・思った通りだ。 



門は完膚なきまでに破壊されていた。 瓦礫が積もり、山になっている。



やはり、ただのマスコミが入って来ただけではなかった。



二人に報告しようと後ろを振り返った。



根津「やあ! そこで何をしているんだい!?」ピョコン



いきなり視界の外から現れた根津校長に面喰った。



飯田「!! こ、校長先生!! 失礼いたしました! 今回の騒動について、気になったので


   閉鎖区域に近寄ってしまいましたっ!!」バッ



麗日「わわわ・・・」



二人の反応を横目で見た校長は、そのまま無言で暗幕に近づいていった。



そして独り言のように呟いた。
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 22:31:07.57 ID:MjLHf9Kg0
根津「・・・・・・・・・見たいものは見れたかい?」ボソ



飛鳥「・・・・・・・・はい」



根津「そうか。 ・・・・・君はどう思う?」



門を壊した者の正体、目的のことだろうか。



わかりません、とだけ答えておく。



根津「・・・・・・・・・」



飯田「話は済んだのかい? 緑谷君」



飛鳥「うん・・・帰ろうか」



麗日「え? もういいの?」



飛鳥「ああ。 もう、いい」



飯田「・・・・・・?」



そのまま、無言で3人とも駅へと向かった。



帰ってから飯田にのみ、携帯で事実を伝えておいた。



内密にしておくよう、くぎを刺して。


182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 22:31:39.35 ID:MjLHf9Kg0


1週間後 水曜日


PM0:50



イレイザーヘッド「今日のヒーロー基礎学だが・・・」



        「俺とオールマイト。 そしてもう一人の3人体制で見ることになった」



なった、という言い方は、何か特例なのだろうか。



瀬呂「ハーイ! なにするんですか!?」



相澤先生が、RESUCUEと書かれたパネルを取り出した。



イレイザーヘッド「災害水難なんでもござれ。 ・・・人命救助訓練だ!!」



上鳴「レスキュー・・・今回も大変そうだな」



芦戸「ねー!」



切島「バカおめーこれこそヒーローの本分だぜ!? 鳴るぜ!! 腕が!!」



蛙水「水難なら私の独壇場ケロケロ」



イレイザーヘッド「おいまだ途中」ギロッ



各々しゃべりだした生徒達を睨んで止める。



そしてリモコンを取り出し、コスチューム入りの棚を出現させた。



イレイザーヘッド「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。


         中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。」


        「訓練場が少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。 以上、準備開始」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 22:32:53.02 ID:MjLHf9Kg0
(U)←あれに見えるけどご容赦を。






〜駐車場〜



麗日「ん」



救助訓練。 直接ヴィランを倒すことではなく、災害時などでのノウハウを養う訓練だ。



麗日「緑谷君普通の体操服だ。 この前の派手なのは?」



飛鳥「戦闘訓練で穴だらけになっちゃったから・・・」



飛鳥「修復を学校がしてくれるらしくてね。 それ待ちなんだ」コスチュームハモウスグデキルッテ



ッピピ〜ピッピッ



引率の笛の音だ。 ・・・・・・飯田だった。



飯田「バスの席順でスムーズにいくよう、番号順で二列に並ぼう」



キバってんなあ。



十分ほどして、演習場についた。



そこには、まるでアトラクションのような施設が多くあった。



破壊されつくした廃墟、燃え盛る町、切り立った崖、勢いよく流れ出る滝とその下にある渦。



???「水難事故、土砂災害、下記・・・・・・etc.」


   「あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。 その名も・・・・・・


    ウソの(U)災害や(S)事故(J)ルーム!!」



紹介をしてくれたのは、災害救助でめざましい活躍をしている、紳士的なヒーロー!



スペースヒーロー:13号だった。
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 22:33:20.68 ID:MjLHf9Kg0

"個性"『ブラックホール』 どんなものでも指先から吸い込んで塵にしてしまう。



宇宙服のようなものを着込み、声は変声器で高い。



麗日「わーーー 私好きなの13号!」ウオオオ



麗日さんのテンションが上がった。



イレイザーヘッド「13号。 オールマイトは? ここで待ち合わせるはずだが」



13号「先輩それが・・・」



飛鳥「?」



13号が声を潜め、ひっそりと指を三本立てたのが見えた。 エコーズと聴覚を共有し、話を聴く。



13号「通勤時に制限ギリギリまで活動してしまったみたいで。 ・・・仮眠室で休んでいます」



イレイザーヘッド「不合理の極みだなオイ」


        「・・・・・・・・・仕方ない始めるか」



13号の説明を聞き、いざ訓練に入ろうという時だった。



ズズ・・・ズ・・・ズズ・・・



イレイザーヘッド「一かたまりになって動くな!!!」



飯田「え?」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 22:34:00.04 ID:MjLHf9Kg0

ズズ



広場の空間に突如、黒い渦が発生し、何十人もの見知らぬ人間が出てきた。



切島「何だアリャ!? また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」



相澤先生がゴーグルをかけ、叫んだ。



イレイザーヘッド「動くなあれは!! ヴィランだ!!!!」



ゾゾゾゾゾゾ



黒い靄のような渦が収束し、白い瞳を持った人の形となった。



???「13号に・・・イレイザーヘッドですか・・・先日頂いた教師側のカリキュラムでは、


    オールマイトがここにいるはずなのですが・・・」



黒い靄がしゃべった。 "個性"はワープゲートだろうか。



イレイザーヘッド「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」



思わず、飯田と顔を合わせた。



???「どこだよ・・・せっかくこんなに大衆引きつれてきたのにさ・・・


    オールマイト・・・平和の象徴・・・いないなんて・・・」









子どもを殺せば来るのかな?








体中に『掌』をくっつけたヴィランがつぶやいた。

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 22:34:33.67 ID:MjLHf9Kg0

それを聞いてか、イレイザーヘッドが捕縛武器を展開した。



歪んでいる。



俺以上に。



・・・・・・同族嫌悪だろうか。



そのヴィランは、特別危険に思えた。



いずれにせよ、センサーが発動しないので、誰かが妨害しているのだろう。



イレイザーヘッドは避難指示を出し、一人でヴィランの中に突っ込んでゆく。



大丈夫なのだろうか。 多対一の戦闘は得意なのか。



少し心配になるが、指示に従うことにする。



飯田「こんなことに・・・! 早く避難を!!」



???「させませんよ」ゾワ



ワープゲートが避難経路に立ちふさがる。



???「初めまして。 我々はヴィラン連合。 せんえつながら・・・この度ヒーローの巣窟、


    雄英高校に入らせて頂いたのは・・・・・・・」


   「平和の象徴オールマイトに、息絶えて頂きたいと思ってのことでして」



一瞬、思考が止まった。 殺す? オールマイトを?



???「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ・・・ですが


    何か変更あったのでしょうか? まあ・・・それとは関係なく・・・」ユラァ〜〜



攻撃を察知し、13号が指の安全装置を外す。



???「私の役目はこれ」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 22:35:55.90 ID:MjLHf9Kg0
靄をしよ放散うとした、が。



SKLIT! BOOOOM!



切島「その前に俺たちにやられることは、考えてなかったか!?」



切島と爆豪だ。 切島の"個性"『硬化』と、『爆破』で攻撃を仕掛けたのだ。



???「危ない危ない・・・・・・・・・そう・・・生徒といえど優秀な金の卵」



13号「ダメだどきなさい二人とも!」



ワープゲートが、一気に展開した。





散らして・・・嬲り殺す





【選択安価】飛鳥のついた先は・・・・・?


1水難 2火災 3土砂瓦礫 4山岳 5倒壊 6何とか靄から逃れた。


ゾーンを選択してください。 安価↓
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/27(日) 22:36:58.00 ID:0//Hi9h/o
6
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 22:46:28.94 ID:MjLHf9Kg0
安価了解です。 今日はここまで。 次回更新は 明後日の16時以降です。
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/11/27(日) 22:53:28.28 ID:0//Hi9h/o

多分ここでact2成長だろうけど、黒霧を音で気絶させちまえばほぼ勝ち確定だな
いやオールフォーワン来て詰むか
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 16:40:08.02 ID:zADFYx8h0

飛鳥「くっそ・・・っ!」



上へ駆け上がり、何とか靄から逃れる。



靄が消えると同時に、生徒の半数が消えていた。



残ったのは13号、飯田、瀬呂、障子、砂藤。 そして麗日さんと芦戸さんだった。



飯田「皆は!? いるか!? 確認できるか!?」



障子「散り散りになってはいるがこの施設内にいる」



飯田の質問に、索敵に優れた障子が答える。



瀬呂「物理攻撃無効でワープって…! 最悪の"個性"だぜおい!!」



13号「・・・・・・・・・委員長」



13号が振り返り、飯田に作戦を伝える。 内容は、学校まで走りこの事件を伝える、ということだった。



飯田「しかしクラスを置いていくなど委員長の風上にも・・・」



砂藤「行けって非常口!!」



砂藤が飯田の背中を叩き、鼓舞する。



砂藤「外に出れば警報がある! だからこいつらはこん中だけでことを起こしてんだろう!?」



瀬呂「外にさえ出られりゃ追っちゃこれねえよ! お前の脚でモヤを振りきれ!!」



13号「救うために・・・"個性"を使って下さい!!」



麗日「食堂の時みたく・・・サポートなら私超出来るから! する!! から!!」



  「お願いね委員長!!」



各々飯田を説得する。



皆からの期待を感じ取ったのか、飯田の顔が引き締まった。



すると思い出したかのように、不安と期待の入り混じった顔を芦戸さんがこちらに向けてきた。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 16:50:57.55 ID:KytOFJLio
行け!見せてやれ飛鳥!
お前は正義だと!
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 17:07:38.10 ID:zADFYx8h0

飛鳥「・・・・・・・」ヤベエ



実をいうと、俺はさっきからこの黒靄に攻撃を仕掛けているのだ。



しかしどこから攻撃を仕掛けても、エコーズが別の場所へ送られてしまうだけなのだ。



この靄を吹き飛ばせるような風があれば・・・・・!! 情けないが、13号の吸引に期待するしかない。



???「手段がないとはいえ・・・敵前で策を語る阿呆がいますか」ズオ



ついに靄が接近してきた。



13号「バレても問題ないから、語ったんでしょうが!!」



13号もブラックホールを開放した。  ・・・が。



???「13号・・・災害救助で活躍するヒーロー。 やはり・・・」



芦戸「先生ー!!!!」



???「戦闘経験は一般ヒーローに比べて半歩劣る。 ・・・・・・自分で自分をチリにしてしまった」



恐らく効果範囲の差が勝負を決めたのだろう。 13号のブラックホールは靄に飲み込まれ、



13号の背後に転送された。 必然的に、13号は背中から塵に帰ってゆく。



麗日さんが顔が絶望に歪む。



麗日「・・・・・・・っ!!! 緑谷君!! 攻撃して!! エコーズで!! 時間稼いでっ!!」



芦戸「!! そーだよ! 緑谷!! エコーズッ!! 早くーっ!!」



麗日さんと芦戸さんが、泣だしそうな顔でこっちを見た。 



エコーズのことを恐らく『便利なよくわからないもの』、と思っているらしい。



飛鳥「あ、ああ・・・うん」アセアセ



といっても、どうしようもない。 仕方なしに、エコーズの尻尾を掴み、こん棒のようにして振りかざす。



その瞬間。
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 17:11:52.11 ID:KytOFJLio
あっ…
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 17:34:16.10 ID:zADFYx8h0

ドッコオオオッ!!!



横から正体不明の衝撃を受ける。



何とか反応した左腕はぐしゃっとひしゃげて折れていた。 壁際に吹き飛ばされ、背中から壁に激突する。



振り回していたと言えど、 エコーズで死角を見張っていたはずなのに。 全く持って視えなかった。



飛鳥「う・・・・・ああ・・・・・・・」ドサッ



薄れゆく意識の中、俺のいた場所に立つ黒い肌の大男と、まるで錆びたかのように色をなくし、固まり死んでゆくエコーズが辛うじて見えた。








天哉「緑谷君っ!!?」バッ



砂藤「なん・・・だ? 何が起こったんだ・・・!?」



突如、広場から接近してきた黒い肌を持つ大男。 土煙をあげながら、何かを殴ったような姿勢でその場から・・・もとい、緑谷君の



いた場所から動こうとしない。 そしてその男の視線の先には、左腕がつぶれ、壁にぶつかり、もたれかかるような姿勢で気絶している緑谷君の姿があった。



芦戸「緑谷ーーー!!!」ダッ



13号先生を診ていた芦戸君が、焦って駆け寄ってゆく。



天哉「ダメだっ!!!! その男の前に立ってはいけない!!!」



出来る限り大きい声を出して、芦戸君を立ち止まらせる。



一瞬で人を、僕の友人を破壊した。 怒りもあったが、その時はそれ以上に恐怖が僕を支配していた。



???「脳無・・・? 命令もなしに単独行動を・・・・・?」



黒靄が何かぶつぶつ言っている。 どうすればいい。 どうすればいい!? こんな時、委員長として僕がまず動かねばならないんだ。



しかし、身体は動かない。 このモヤならばともかく、この大男から逃げ切るのは不可能だ。 さっきの一撃も、全力で殴っていたわけではないように思える。



恐らく、広場からここまでジャンプし、宙に浮いているときに殴打したからであろう。 威力は半減し、緑谷君は取り敢えず死なずに済んだ。 が、



危機的状況であることに間違いはない。 こんな時、兄なら・・・・・!! きっと、そうする。 まず相手を観察し、有効な策を考えるのだ。
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/29(火) 17:38:39.58 ID:yiQky6vE0
なんで脳無は一人だけに攻撃してきたんだ?
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 17:43:47.42 ID:KytOFJLio
>>196
考える知能を持たない命令に従うだけの殺戮兵器みたいなもんだし丁度全員がいるところに向かう時飛鳥が殴りやすい場所にいただけかと
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 18:03:02.46 ID:zADFYx8h0
人員は緑谷君以外は無事。 敵は二人。 一人は物理攻撃が通用せず、もう一人は圧倒的な身体能力を持つ。



危険度でいえば、緑谷君を潰したヤツのほうか。 ならば・・・・・っ!!



天哉「砂藤君!! 緑谷君の保護をっ!! 今から俺がこの男を捕まえる! 麗日君はそのあと、こいつを浮かせてくれ!! その瞬間、芦戸君は

   
   溶解度、粘度を最大にして攻撃を!! 瀬呂君と障子君は靄を牽制してくれ!!」DRRR



???「・・・敵前で策を語る・・・・・先ほども言いましたが、愚か。 ・・・・・・脳無も結果的には良いタイミングで来てくれましたね」



瀬呂「無茶ぶりだろっ!! 俺ら二人だけでどうしろってんだよ!!!」



障子「人員不足はどこも同じだ!! それでもやらなくては! 俺が何とかしてヤツの弱点を暴く!! お前は・・・・・」



???「敵前で・・・いや、もうよしましょう。 いかに雄英高校と言えど結局は高校生と教師だ。 ここまで無様なのも納得できますよ」ズアッ



瀬呂「うおお! 来たって!」



???「申し遅れました・・・・・私は黒霧。 君たちは・・・・・そうですね。 太平洋に落とす・・・なんてどうでしょうか。


    相手の名と、自分の終わり方くらい把握してから死んでくださいね」ズズウ・・・









天哉「トルクオーバー!」






レシプロバースト






トルクと回転数を無理矢理上げ、爆発力を生む。 反動でしばらくするとエンストするが、こいつを捕まえるには、これしかない。



二回、地面を蹴って脳のむき出しになった黒い大男・・・・・脳無といったか。



相変わらず立ち呆けているそのヴィランとの距離を一気に詰めた。 そのまま蹴りを入れ、動きを止めようとする。



ドフッ!!



脇に入った! 体を回転させ、今度は顎に向かって蹴りを入れる。



天哉「やった・・・・・!」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/29(火) 18:19:24.26 ID:yiQky6vE0
やったか!?
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 18:38:40.51 ID:zADFYx8h0
脳無「・・・・・・」



天哉「な・・・・・・に・・・・・・・?」



脳無は、微動だにしなかった。 次の瞬間、視界からその姿が消える。



天哉「くっ・・・!!」ギュルルッ



落ち着いて行動するんだ。 レシプロが切れるまであと5秒はある! その間に! 決め・・・・・・・



そこで、僕の意識は途切れた。







芦戸「飯田ー!!」



そんな。 最後の希望だったのに。



脳みそヴィランは、飯田君の蹴りを受けてなお、微動だにせず、飛び上がって飯田君を一瞬のうちに踏みつけ、地面へと叩きつけた。



障子「くっ・・・・・!! 向こうに応援に行きたいが・・・・・っ!!」ババッ



黒霧「お好きにどうぞ。 辛うじて私のワープゲートを躱している君らがむかったところで、どうにもならないでしょうが・・・」



瀬呂「いってえぇ・・・・・! 岩転送してきて落とすとか反則だろ・・・!!」



瀬呂君と障子君たちのところも余裕なさそう。 もう、私と芦戸さんだけしかのこっとらん・・・!!



ズン・・・・・!



脳みそヴィランが、私と芦戸さんの正面に立ちふさがる。



芦戸「うう・・・ぐ・・・・! 無理だよぉ・・・・・・こんなん・・・・・・・・!」ヘタ



芦戸さんがヴィランを見上げ、泣きながら膝をつき、へたり込んでしまった。



正直、私だってそうしたい。 っていうか、いまにもそうなりそうだ。 膝が笑ってるし、頭がクラクラしてる。



ヴィランが拳を固め、腕を持ち上げた。 ついに私たちもつぶす気だ。 目を瞑りたいのに、その拳から目が離せない。 



多分今の私の姿は、芦戸さんとそう変わらんだろう。 たぶん恐怖から涙と鼻水を流し、両足の間から粗相をしているはずだ。



ヴィランが、動いた。                   『ピシピシパッキイイイイインッ・・・!!」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 18:41:20.66 ID:KytOFJLio
act2って脳無にも効くのかなと思ったけど自動操縦のシアハートアタックに効いてるし考えるだけ無駄か
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 19:09:16.23 ID:zADFYx8h0
>>199 やった→やってない 常識となりつつあるこのくだり。 一旦区切りまする。




飛鳥「・・・・・凍った・・・か・・・・・・なるほど」



芦戸「・・・・・・? ふえ・・・?」



障子「ハアッハッ・・・! なんだ? ヴィランが凍ったぞ・・・・!!? ハアッ。 轟か・・・・・!!」ゼエゼエ



麗日「・・・・・・?」



おそるおそる、固まった視線を下に移してみる。



そこにあったのは、今にも私に殴りかかろうとしている脳みそヴィランの姿。



ただ、少し違ったのはヴィランはそのままの姿勢で凍てつき、氷漬けになって固まっとったこと。







折れた左腕と肋骨の痛みを気合で封じ込め、フラフラと足を前に出す。




『ブォワアアアアンッ」



背中から衝撃波を放たれ、黒霧とかいうヴィランに向かって吹っ飛んでゆく。 



凄まじいスピードで、黒霧の横を通り抜けてゆく。



黒霧「ぬう・・・っ!!」



靄が風ではがれた。 作戦通りだ。



飛鳥「砂藤おおおおっーーーー!!!」



砂藤「うおおおっっしゃああああっ!!!」



砂藤 力道"個性"『シュガードープ』



糖分10gにつき3分間パワー5倍! しかし、糖をパワーに使うと次第に脳機能がダウンしてくので糖分を摂り続ける必要がある。



十分だ。 砂藤に伝えた作戦はこうだ。 あのワープゲートヴィランは、おそらく黒靄のワープゲートに出来る箇所が限られており、(少なくとも頭と両腕)



ワープゲートの黒靄で実体のある部分を覆っているのではないかと予想し、俺がモヤを吹き飛ばすので砂藤は実体を殴りつけろということだった。
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 22:01:43.27 ID:zADFYx8h0
ドコッ!!



鈍い音が響き、黒霧が広場までふっ飛ぶ。



???「黒霧! 脳無は・・・・・」



黒霧「・・・・・・凍らされました。 私も、ゲートで衝撃を減らしたもののダメージが大きいです・・・・・一旦引きますか? 死柄木」



死柄木「は?」



死柄木「なに・・・・・・ほざいてんだ? 13号もイレイザーヘッドも倒したんだ。 中ボスは全クリだぜ? あとはラスボスが来てくれるのを


    待つだけだろ・・・・・ガキ殺しながらよ」



黒霧「そうですか・・・・・脳無はどうしますか?」



死柄木「呼べば来るさ・・・なあ。 脳無」



バッキャッ!



飛鳥「!!?」



脳無、と呼ばれたヴィランは、己の身体が割れるのにもかまわず、複数の手首を装着したヴィランと黒霧のところまでジャンプしていった。



ズグ



欠損した個所から、繊維が飛び出し身体を修復していく。 ・・・・・"個性"は『超再生』か。



死柄木「・・・・・・あいつ・・・ああ、そうかあいつか。 脳無と先生以外で複数の"個性"を持つってやつ」ピッ



死柄木と呼ばれたヴィランが、俺を指さして何かボソボソ言っている。



死柄木「そーだな・・・・・やっぱ・・・脳無にやらせとくか。 俺は他の子供をあしらう。 あと三分でレアボスがこなけりゃリトライだ」



黒霧「では、三分後に・・・・・私は散らした構成員を回収しておきます」ズオオ



脳無と死柄木が、こっちを向いた。 来る。



成長したエコーズで上空に駆け上がった。



エコーズACT2  前よりも人型に近づき、少し小さくなったようだ。 こいつが現れた瞬間、本能で使い方は理解した。



尻尾だけはさらに長くなり、先端に中東の壺のふたのようなとがった飾りがついている。
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 22:27:49.73 ID:KytOFJLio
はよ
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 22:38:40.01 ID:zADFYx8h0
スピード、パワーは普通の人間並みにはなっただろうか。 前のように一々踏まずとも、乗るだけで宙に浮くことが出来た。 つくづく不思議な力だ。



新たな能力は、前のように対象に音を貼り付けたのち、その擬音を実際に体感させるというものだった。



造形が完全に、緑色で尻尾のあるカーb・・・・・



『ピィッタアアア・・・・』



身体に触れると動きが止まるよう、擬音を貼っておく。 ・・・・・ピタリと止まると思いこの音にしたが、貼り付く音にも聞こえる。 ・・・仕様だろうか。



脳無が消える。 やはり目で追えない。 素でオールマイトと張る身体能力ということだろうか。 ならばなぜ、そんな大物がこんな雑な作戦を遂行しようとす



るのか。



考え事をしてるうちに、目の前に黒い物体が出現していた。 効果あったみたいだ。 俺に殴りかかる姿勢のまま、時が止まったように動かないでいた。



死柄木「・・・・・・?」



取り敢えずそのまま、空中に浮いておくことにした。 膠着状態のまま、数分が過ぎる。



ズアアッ



突然、ワープゲートが死柄木と脳無を持って行った。 ・・・残念だが、今は脳無を倒す方法が見つからない。



なにより腕と脇が痛い。 今日のところは見逃すか。 下に降りて麗日さんに介抱してもらっていると、A組の面々が集まってきた。



全員取り敢えずは無事なようだ。 重症なのは、俺と飯田、相澤先生に13号だけか。 ・・・・・とりあえずホッとした。






数分後、雄英の教師陣や、警察が息を切らして駆け込んできた。 なん十人もの人間が慌ただしく出入りし、途端にうるさくなった。



重傷者は病院か、保健室に運び込まれた。 敵は丸々取り逃がしたが、無事だっただけ良いと思う。 オールマイトは悔しそうにしていた。



っして、本当にリカバリーガールは偉大だと思う。 保健室で俺と飯田の怪我を、ものの数時間で治してしまった。



礼を言い、その日はベッドの上で警察の事情聴取に答えて終わった。




〜翌日〜

【選択安価】雄英高校は臨時休校となりました。 せっかくなので出かけることにします。 出会う人を次に中から決めてください。 


口田 砂藤 蛙水 青山 瀬呂 上鳴 耳郎 葉隠 峰田 芦戸 安価↓

206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 22:42:07.26 ID:OWf1g7JA0
葉隠
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 22:47:17.25 ID:zADFYx8h0
安価了解しました。 今日はここまでです。 次回更新は土曜日の9時以降です。 リアル忙し(´・∀・`)
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 22:48:01.21 ID:KytOFJLio

遠いなあ楽しみにしてるぞ
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/03(土) 21:31:53.35 ID:fDkitjuv0


飛鳥「寝不足だ・・・・・」フアア



引子「飛鳥。 今日は水道屋さんが修理に来る日なんだけど・・・・・」



飛鳥「へ・・・・・・? ・・・あーそうだったかな。 休みたかったけど・・・タイミング悪いな


   出かけるよ」



引子「7時には夕飯出来るからね。 気をつけてね」



飛鳥「うん」



昨日の襲撃の件が、テレビで放送されている。 今頃校門前はマスメディアで溢れているのだろう。



雄英からは外出時は注意するように、と呼びかけがあるだけだった。 取材陣の対応に追われて忙しいのだろうか。



生徒が命を狙われたというのにもかかわらず、どうも警戒されていない。



この世界の人間は、おそらく俺は異世界から来たのでわかるのだろうが、どことなく楽観的だ。



テロが日常茶飯事に発生しているの、に皆それを眺めるだけだ。 幸せそうに群れ、平和を謳歌している。



俺からすれば、証拠の掴めない超能力を誰しもが持っているのに誰も警戒なんてしない、異様な世界。



無理矢理慣れた、もしくはヒーローが出てきてしまったせいだろうか。 ヴィランが発生することさえパフォーマンスに思っている節がある。



飛鳥「・・・・・・怖い、な」



自然と、口から言葉が漏れた。










葉隠「あれー!? 緑谷じゃん! 何してるの?」ブンブン



商店街を歩いていると、面識(視えはしないが)のある女の子に声をかけられた。



飛鳥「葉隠さん?」



葉隠「やっぱり緑谷だ! 偶然だね!」


210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 21:39:58.66 ID:DOMaZ/5Po
きたー
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/03(土) 21:55:18.38 ID:fDkitjuv0
葉隠 透(はがくれ とおる) "個性"『透明化』



生まれた時から透明なのか、常に"個性"を発動しているのかはわからない。



下手をすれば芦戸さんより活発な子だ。 失礼な言い方にはなるが芦戸さんより知能が高い。



それにアクティブなだけで良識があるので、誰からも好かれる性格をしている。



飛鳥「なんでここに? 静岡に住んでんの?」



葉隠「ううん。 東京。 ここら辺に美味しいスイーツ店があるらしくてさ! 来ちゃいました!」テヘッ



無意味なまでの仕草は、透明人間としてのコンプレックスの現れだろうか。



飛鳥「そう・・・か。 昨日の今日にあんなことがあったばかりだってのに・・・元気なんだね」



葉隠「むう・・・! そういう緑谷は元気ないよね。 ヴィランごときに私生活の邪魔されちゃだめだよ!」ビッ



飛鳥「あ・・・あー・・・・・なるほど。 そういう感じか」



葉隠「?」



飛鳥「・・・なんでもない。 じゃあ、またな。 一応気をつけて」ザッ



話を一方的に終わらせ、その場から立ち去ろうとする。



葉隠「ちょぉぉっとまったああ!!」ガッシイ



後ろから羽交い絞めにされた。



飛鳥「おふっ! な・・・・・・に?」



葉隠「おっかしいなあー! 私今話したそうにしてたよね!? 共に戦った戦友に、その態度はおかしくない!?」グググ・・・



飛鳥「・・・うぐっ! は・・・なれ・・・ろ・・・。 そんな距離感じゃなかったハズ・・・!」クビシメンナ



葉隠「わざわざ東京から県を越えてやってきた女の子に偶然出会ってちょっとあいさつしただけで立ち去ろうとするなんておかしいよね!? 


   なんかもうちょい交流してもいい気がするなぁーー!!」ムニュッ



飛鳥「おお・・・お・・・の・・・れ・・・・。 学校じゃダメなのか・・・!?」ムネアテルナ



その日は夕方まで葉隠さんにつき合わされ、何故かスイーツ代も奢らされていた。
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 22:00:32.68 ID:DOMaZ/5Po
葉隠さんは中身がどうでもモテる気がする
…ただ情報が少なくてなあ
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/03(土) 22:18:12.50 ID:fDkitjuv0

飯田「皆ーーーー!! 朝のHRが始まる席につけーーー!!」



瀬呂「ついてるよ。 ついてねーのおめーだけだ」



クラスの皆は全員無事に登校し、集まっていた。



イレイザーヘッド「お早う」ス・・・



ドアから、顔と両腕を包帯でこれでもかというくらいにぐるぐる巻きにした相澤先生が入って来た。



よろよろと、どうにかこうにかという感じで檀上についた。



飯田と麗日さんが、先生の安否を声に出して確認する。



イレイザーヘッド「俺の安否はどうでも良い。 何よりまだ戦いは終わってねぇ」



爆豪「戦い?」



飛鳥「まさか・・・」



峰田「まだヴィランがーーー!!?」ガタガタガタ



教室が緊張感に包まれる中、相澤先生が一呼吸おいて口を開いた。



イレイザーヘッド「雄英体育祭が迫ってる!」



皆「クソ学校っぽいの来たあああ!!」ホッ







相澤先生が話した内容をまとめると、開催によって、先日の襲撃によって高まった世間の不安に対して、危機管理体制が盤石であることを



示そうということらしい。 警備は例年の五倍に強化するそうだ。



そして何より、雄英の体育祭はヒーローの卵にとって最大のチャンス。 葉隠さんが言ったように、ヴィランごときで中止してよいものではないとのこと。





雄英の体育祭とは、現在日本のビッグイベントの一つだ。



"個性"の発現により、規模も人口も縮小し形骸化した「かつてのオリンピック」に代わる催しだ。



八百万「当然、全国のプロヒーローも観ますのよ。 スカウト目的でね!」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/03(土) 22:37:15.47 ID:fDkitjuv0

開催に肯定的な峰田に、八百万さんが口を挟んだ。



上鳴「資格習得後はプロ事務所に相棒(サイドキック)入りがセオリーだもんな」



サイドキックとは、端的にいうとヒーロー見習いのことである。 他のヒーロー事務所に勤め、一定期間ノウハウを学んだあとで



独立し、自分の事務所を立ち上げる。 知名度も上がりにくく、報酬は貰えないが



雇い主のヒーロー事務所が潰えない限り一定の給金が受け取れ、方針による存亡の責任が降りかからない等、メリットもいくつかある。



耳郎「そっから独立しそびれて万年サイドキックってのも多いんだよね。


   上鳴あんたそーなりそう。 アホだし」



上鳴「くっ!!」ズウゥン



イレイザーヘッド「当然、名のあるヒーロー事務所に入ったほうが経験値も話題性も高くなる


         ・・・・・・時間は有限。 プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ」



イレイザーヘッド「年に一回・・・計三回だけのチャンス。 ヒーローを志すなら絶対に外せないイベントだ!」



飛鳥「・・・・・・・」







【選択安価】午後になりました。 一緒に昼食をとる人物を決めて下さい。


1 口田



2 飯田&麗日



3 芦戸



4 一人で食べる
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 22:38:46.78 ID:7PEQLXRTo
1
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/03(土) 22:39:21.48 ID:fDkitjuv0
ミス発見 開催に肯定的な峰田 否定的な峰田に脳内変換しておいてください。 安価↓
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/03(土) 22:39:55.75 ID:fDkitjuv0
間に合わなかったOTZ 安価↑了解
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 22:40:09.51 ID:DsjkrbmU0
4選ぶとどうなんの?
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/03(土) 23:05:40.49 ID:fDkitjuv0
>>218 ※ヒント 一人だけだと食べ終わりが早くなります。 



〜食堂〜



飛鳥「・・・最近は制服で目立つのも慣れてきたな・・・・・」



空いている席に座ることにした。



すると、窓際の端っこで校内で放し飼いにされている鳥に餌をやりながら、パンを食べている男を発見した。



緑谷「・・・よう、口田。 ここ、座ってもいいかな」



口田「!!」



口田 甲司(こうだ こうじ) "個性"『生き物ボイス』



声に意志をのせて生き物を操る・・・だったっけ。 意志の強い生物、



人間なんかにはほとんど効果がないらしいが・・・・・。



入学の日に喋って(?)以来だな。



飛鳥「・・・・・・」



口田「・・・・・・」



・・・会話が続かない。 イエスかノーで答えられる質問形式での会話が性に合うようだ。



飛鳥「一昨日は大変だったな・・・お互い」



口田「・・・」コクコク



飛鳥「常闇と一緒だったんだろ?」



口田「・・・」コクコク



飛鳥「USJ・・・特にお前のいた突風・・・嵐ゾーンにはほとんど動物がいなかったろ・・・。


   囮とかそんな感じか? 常闇が待ち伏せといて」



口田「・・・」コクコク


220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/03(土) 23:14:56.61 ID:fDkitjuv0
ミス発見 嵐ゾーンではなく暴風・大雨ゾーンでした





飛鳥「入試でも思ったんだけど・・・自在に直接的な攻撃力の高い攻撃が出せないと、何かと不利だよな・・・・・


   やっぱ身体鍛えとくしかないかなあ」



口田(・・・うん。 一応僕も鍛えてるよ・・・・・)シパパパ



ジェスチャーで会話を試みてきた。



何故か理解できてしまう。



そのほかにも適当に会話をし、訓練が始まるまで更衣室でダベッた。




訓練が終了し、下校時間となる。



【選択安価】 一緒に帰る人を選択してください。



1 飯田&麗日



2 芦戸



3 口田
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/03(土) 23:16:38.26 ID:hHh1xFIHO
2
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/04(日) 00:27:39.44 ID:SBY+ss0b0
お風呂入ってきました。 また安価↓ つけるの忘れてた・・・・・OTZ 基本的に安価の次スレが採用されます。  今回4番目の選択肢、一人で帰るがなかっ


たのは、選択が後々ルートに関係してくるからです。





ザワ・・・ザワ・・・ザワザワザワザワザワザワザワ



帰ろうとすると、教室前にクラス外の生徒たちが数十人ほど集まっていた。



ヒーロー科ならまだしも、ほかの科は6時間授業だから1時間早く終わっているはずなのに。



授業終了まで待機していたのだろうか。



デレネージャン! ナニシニキタンダヨ  テキジョウシサツダロ、ザコ



芦戸「♪」チョイチョイ



芦戸さんが肩をつついてきた。



飛鳥「? 芦戸さん・・・どうした」



芦戸「ちょっと、駅まで一緒に行かない? おとといのことで聞きたいこともあるし!」



飛鳥「・・・? わかった」







〜帰り道〜


芦戸「っていうかホントヤバかったよねー!」



飛鳥「一歩間違えれば死んでたよ。 特にあの・・・脳無? だっけか。 あいつがヤバかった」



芦戸「それ! あの時緑谷が復活してなかったら麗日と私絶対死んでたもん」



飛鳥「色々と不思議なヴィランだったな・・・・・俺としては皆がさほどトラウマを抱えてないことが、よっぽど不思議なんだけれども」



芦戸「だってヴィランだよー!? そんな奴らにビクビクして過ごしても人生もったいないじゃん!」



飛鳥「・・・・そっか。 そうだな」ウンウン



芦戸「・・・・・・・」ジー



飛鳥「? なんだよ」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 00:29:39.54 ID:nhX2tBP7o
芦ちゃん可愛い
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/04(日) 01:10:08.82 ID:SBY+ss0b0

芦戸さんが意味深なほほ笑みで、顔を覗き込んできた。



少し声のトーンを落として言葉をかけられた。



芦戸「ホントに・・・ありがとね。 緑谷。 食堂の時から助けてもらってばっかだし」



飛鳥「・・・・・・ヒーローだから」



目を逸らして答えた。



そこにしか理由は無いはずだ。



オールマイトをみて、いつも思っていたこと。



本物の英雄は、孤独だ。



誰からも心配などされないのだろう。



対等な者がいないのだ。



だからこそ、芦戸さんみたいな人がヒーローになれば、



追い抜いた、抜かれた、というようなヒーローではなく、隣に立ち、手を差し伸べられる



英雄になれるかもしれない。 



芦戸「そーいえばさ! 話変わるけど、もうすぐ体育際だよね」



飛鳥「相澤先生も言ってたな。 体とエコーズを鍛えとかないと」



芦戸「それなんだけどさー。 私の"個性"って鍛えにくいんだよねー。 あんまりやると肌がズタボロになるし」



飛鳥「芦戸さんの肌・・・"個性"の影響でそんな感じなんだっけ」



芦戸「うん・・・で、こっからなんだけどさ! 私の"個性"ってどうにか鍛えらんない? 出来れば楽して早く強くなれるほうこーで!!」



飛鳥「・・・・・いきなり難題ぶつけてきたな」



芦戸「うぅ〜〜〜やっぱ無理かあ。 地道に鍛えるしかないかなあ・・・・・」ショボン



飛鳥「・・・・・・出来ないこともない」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/04(日) 01:29:17.01 ID:SBY+ss0b0
今回の投稿はここまでです。 本編でもっとサブキャラに喋って欲しい。



芦戸「!!」



飛鳥「芦戸さんの"個性"は、上鳴と同じで使い方によっては何十倍も強力になれる。 知識と発想さえあれば、ね」



芦戸「教えて教えてー! 早く!」ワクワク



目をキラキラさせてせがんでくる。 



最近は、この肌にも、目にも慣れてきた。



飛鳥「まず、芦戸さんの掌。 酸への耐久を弱くしてみて」



芦戸「強くするんじゃなくて?」



飛鳥「うん。 酸を出すとき、多少なりとも無意識にその部分の耐久力を上げてるはずだ」



芦戸「う〜ん・・・」



飛鳥「あくまで掌の表面だけ、だよ。 ・・・どう?」



芦戸「あっ! 出来たー! ほら! ここだけ普通の肌の色だけになってる!!」



飛鳥「・・・・・こっからだ。 そのまま、掌の耐久力を上げないようにして、ほんの少しだけ強酸を出してみて。


   ドバッて感じじゃなくて、ジワッ・・・と。 汗みたいに」



芦戸「こう?」ジワッ



飛鳥「そこから、力いっぱい両手を合わせるんだ」



芦戸「・・・・・・? そいや!」バチン



BOOOOM! 小さく爆発が起こった。



芦戸「エッ!? ええーーー!!?」



飛鳥「かっちゃ・・・・・・爆豪のお父さんの"個性"を真似てみたんだけど・・・・・うまくいったかな」



芦戸「すごいっ!! ありがとーーーー!! 緑谷ーーーっ!!」ブンブン



興奮のあまり、そのまま手を振りながら駅に向かって走り去ってしまった。 ・・・俺も早く帰ろう。
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 20:19:59.92 ID:ZqiQUl6so
次はいつ頃?
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/09(金) 18:18:33.92 ID:WH5NHYjP0
遅くなりました申し訳ありません(m´・ω・`)m 今週ホントに忙しかった・・・! 






〜翌日〜



飛鳥「・・・・・・」カラ・・・



教室に着き、黙って戸を引いた。



いつも通りこの時間帯は特に騒がしい。



最近はもっぱら襲撃のことや体育祭のことで盛り上がっていたが、今日はどうも空気が違う。



いつも道理上鳴と芦戸さんが会話の中心にいたが、どうも様子がおかしい。



因みに轟や爆豪は俺と同じようにして、着席してケータイを弄っていた。



蛙水「・・・・・本当に大丈夫なの? 本当に自分のせいでそうなったの?」ケロォ・・・



芦戸「もー! ホント−だってーー! 心配しすぎ!! もう治癒してもらったし! ほら、大丈夫だから!」ブンブン



八百万「しかし・・・今までのようなちょっと皮がめくれた、ような怪我ではありませんわ。 包帯を巻いている時点で


    軽いものではありませんし、何より負傷箇所がおかしいですわ。 ・・・・・もっと私たちのことを信用してくれてもよいではないですか。


    悩みがあるならば、真摯に相談に乗りますわ・・・」ギュッ



麗日「でも、怪我の原因くらいゆうてくれても・・・・・。 自分のせいでこうなった、とかだけで、余計心配なるよ」ギュウ・・・



耳郎「三奈・・・あんた、嘘が下手だからさ。 わかっちゃうんだよ。 ああ、これは誤魔化してるなって。 あんたは無意味に隠し事


   なんてしない奴だからさ。 ・・・・・かばってるんでしょ?」



芦戸「!!」ビクッ



葉隠「三奈ちゃん、顔に文字描いてるみたいだね・・・・・! 大丈夫だよ! 誰にもバラしたりなんてしないから! そいつは


   女子全員でとっちめてやるけど・・・・・!! お願い! 相談して!?」



芦戸さん・・・・・! 誰かに虐待でもされているのか? 会話の内容的にそう聴こえる。



エコーズを芦戸さんを囲んでいる女子の円陣の中に入らせる。



・・・・・・・火傷だ。 それもかなり深そうな。 掌に包帯を巻き、一応リカバリーされてあるが、酸の身体に治癒が難しかったのか血が滲んでいる。
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 18:19:51.14 ID:KN/oDQIuo
てめえのせいだろ飛鳥ァ!!
あ、>>1さんお疲れさま楽しみにしてる
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 18:22:47.79 ID:JZVGlMdi0
必殺技を作ろうとして使いすぎたんだかな
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/09(金) 18:54:52.67 ID:WH5NHYjP0
荒らしってスレだけじゃなくて掲示板そのものにも来るんやな・・・! (゚д゚)




飛鳥「!! 芦戸さんそれっ・・・!」ガタッ



芦戸「! あーー・・・ッハハハ・・・・・緑谷・・・・」ウツムキ



麗日「緑谷君・・・! なんか知ってるの?」



蛙水「・・・三奈ちゃんの様子もおかしいわ。 昨日何かあったのね」ゲコ



峰田「緑谷・・・・・! お前・・・! お前!! もしかして一人で先に大人の階段上っちまったんじゃねえだろうなっーー!


   芦戸をむりやり使ってよおおーーっ! チックショオオ許せねええぇーーっ!! オイラも混ぜr」スパアンッ



耳郎「なっ・・・!!」バッ



耳郎さんが愕然とした表情で振り返る。



八百万「そうなんですかっ!? 緑谷さん!!」ガシッ!



飯田「聞き捨てならんぞ! 事情を説明してもらおう緑谷君っ!!」ガッシイ



なかなかにケイオスな状況になってきた。 峰田が蛙水さんに舌でひっぱたかれ、飯田と八百万さんが俺の肩を鷲掴みにし、クラス



全員に凝視されている状況だ。 一部、汚物を見るような視線が既に混じっているのはなぜだろうか。



芦戸「ちょっ皆待ってよ! 緑谷は関係ないって!!」ガタッ



あまりの展開に呆然としていた芦戸さんが、ようやく助け船を出した。



蛙水「三奈ちゃん・・・」



芦戸「緑谷は確かにいろいろ私に教えてくれたよ! でも、このけがは完全に私のせいだから!! 上手くできなかったから・・・!


   "酸"の粘度間違っちゃったから・・・!! 緑谷は悪くないよ。 ちゃんと言うこと聞かなかった私が悪いんだし・・・・・!」グス



教室が静まり返った。 何とか皆の誤解を解いたようだ。



瀬呂「・・・・・卑猥な意味に聴こえるのは俺だけか?」ボソッ



峰田「ローションプレイ失敗s・・・」スッパアアアアンッ!!



再度峰田が蛙水さんにひっぱたかれる。 前言撤回。 事態はさらに深刻なものとなった。
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/09(金) 19:24:06.15 ID:WH5NHYjP0
一旦区切ります。



爆豪「クソ下らねー」



イレイザーヘッド「予鈴が鳴ったら席に着け。 何度も言わせるな」



切島「先生・・・!」



相澤先生が教室へよろよろと入ってきた。 取り敢えず全員、席へと落ち着く。



イレイザーヘッド「 ! 芦戸。 お前その手どうした」



芦戸「ええっと・・・」アセアセ



芦戸さんが口ごもる。 何故はっきり言わないのだろうか。



イレイザーヘッド「・・・・・授業は受けれるのか」



芦戸「休んでいいんですか!?」



イレイザーヘッド「自己判断だ。 休むなら保健室に行っとけ。 ・・・次だ。 全員聞け。 今日から放課後、市街地演習場・・・今日は運動場γが


         解放される。 各々自主トレーニングに励みたい奴は使え。 以上」



イレイザーヘッド「芦戸は休むなら強制的に自主トレーニングだ」



芦戸「ウソだろ」( ゚Д゚)



その日の午前中は、肩身の狭い思いをしながら授業を受けた。



〜昼休み〜



【選択安価】 『昼飯を誰かと食べようか』 現時点で会話できる人物は以下の通りです。



1飯田&麗日 2芦戸 3口田 4蛙水 5耳郎 6葉隠 7峰田 8ボッチ飯



突発的ですみません安価↓
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 19:25:57.94 ID:KN/oDQIuo
2
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/09(金) 23:23:32.36 ID:WH5NHYjP0
お風呂入ってご飯食べてきた。 三角コーナー丼(゚д゚)グロウマー




昼休みだ。 取り敢えず一番気になる人物と話をしてみよう。



飛鳥「芦戸さん・・・」



芦戸「緑谷。 なにー?」



飛鳥「ごはん・・・一緒に食べよ?」ズイ



麗日「乙女や!!!」ブファ



飯田「麗日君!」



蛙水「・・・・・・」ケロケロ





〜食堂〜




飛鳥「あそこ空いてるな。 座ろう」



芦戸「じゃあ私食券買ってくるから。 席とっといてねー」



窓際の対面で座れる席を確保する。 



しばらくすると、芦戸さんが二人分の昼食を運んできた。



飛鳥「ありがとう」



芦戸「こんくらい大丈夫!」



手をふき、二人で向かい合って食べ始めることにした。 そこで話を切り出す。



飛鳥「芦戸さん・・・その手のことなんだけど」



芦戸「・・・・・」



飛鳥「具体的に、どうやって怪我したのか教えてくれないかな」



芦戸「うん・・・」



それは、昨夜のことだった。
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 23:39:46.83 ID:2EDsDZq5o
でもこれで芦戸ちゃんと仲良くなれるといいな
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/09(金) 23:47:19.84 ID:WH5NHYjP0
芦戸さんは、さっそく俺が教えたことを練習し始めたらしい。



最初のほうは調子が良かったが、1時間もすると、手に血が滲み、激痛に襲われたそうだ。



急いで病院に行き、かかりつけ医に手当を受けたらしい。 



医者のほうも驚いていたようだ。



見る見るうちに、芦戸さんの手が抉れていったのだ。



取りあえず芦戸さんに酸の耐久度を上げてもらい、リカバリーガールも緊急で呼んで傷を治したらしい。



しかし、朝からまた血が出始めたので包帯を巻いてきたというわけだ。



・・・・・少なくとも7割は俺のせいだな。



芦戸「すっごい発見だと思ったんだけどなあ。 身体が慣れてなかったのかなー」プラプラ



飛鳥「・・・・・・ごめん」



芦戸「緑谷が謝ることないじゃん! 私が考えなしにやったからだし・・・」



飛鳥「俺のせいだよ。 昨日、追いかけてでもデメリットを説明しとくべきだった。 本当に、ごめんっ!!」



芦戸「おーい」



芦戸さんは謝らなくてよいと言っているが、治ったとはいえ女の子の身体に傷をつけたのだ。 芦戸さんの両親に殴られていてもおかしくない。



芦戸さんがはっきり原因を皆に伝えなかった理由も、俺を庇うためだろう。



芦戸「緑谷って・・・・・と、言うより男子ってやっぱそーゆー変な責任感あるんね。 嫌いじゃないけどさー。


   もうちょっとこっちのことも責めてくれてもいーのに!」



飛鳥「・・・・・・・ごめん」



芦戸「もー!」



始終、謝り続けていた。 戦闘訓練での反省を全く持って生かせていなかったのだから。 





飛鳥「・・・・・そもそもあの爆発は、酸と有機物・・・・・つまり、芦戸さんの肉を削って生み出すものなんだ。


   その気になればかっちゃんの数倍の威力を出せるけど、自身の身体も消費する諸刃の剣。 最後の最後の奥の手として考えたほうがいいんだよ」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/10(土) 00:33:34.72 ID:C5dR1f2F0
飛鳥「そのうえ、酸、爆破の熱、衝撃なんかが加わって骨や筋肉、皮膚がイかれ出す。 かっちゃんはその掌が生まれつき強いんだけれども・・・」



芦戸「そっかぁ・・・」



しばらくの間、沈黙が流れる。 



芦戸さんとしては、ガックリ来たに違いない。



しかしそれでも、無理矢理にでも使用をやめさせるべきだろうか。



そうかと思うと、今度は昨日の芦戸さんの嬉しそうな顔が浮かんでくる。



俺が逡巡していると、芦戸さんが口を開いた。



芦戸「これから、だよ」ボソッ



飛鳥「え?」



芦戸さんは、真っ直ぐに俺の目を見て、両拳を自分の胸に持ってきて、ちょっと息を吸ってから。



芦戸「ついこないだ、緑谷に出会って、見捨てて、殺されかけて、正直、全然好きになれなかった・・・・・!

    
   それでも緑谷のほうから謝って、仲直りして・・・・・・今は、一緒に強くなれる方法考えてる。


   ・・・・・これからだよ! 今回は失敗しちゃったけどさぁ! 私たちならできるって! 緑谷は、私にケガさせちゃったこと


   すっごい後悔してんでしょ!? なら、なおさらくじけてちゃダメだよ! 自分や友達が傷つくからって、前に進むの止めちゃ


   ダメじゃん!! ヒーローなんだから! 全力で当たってこーよ!! PLUS ULTRA! だよー!! 」ブンブン



一気にまくし立てた。 



本当にタフな人だと思う。 弱気になっていたのは、俺のほうだった。



飛鳥「そう・・・だったな! 苦難上等だった!!」



芦戸「そーそー!! その意気その意気!!」ギュウ



つられて俺も元気が出てきてしまった。 



芦戸「あっ! そーいえばまだみんなの誤解といてなかった!」



飛鳥「授業開始まで5分弱か・・・・・・走る?」



芦戸「当然!! 急ぐよー!」ダッ    芦戸さんに手を引っ張られながら、食堂を後にした。
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/10(土) 00:54:12.95 ID:C5dR1f2F0
今日の最終更新です。




〜2週間後〜



プレゼント・マイク『群がれマスメディア! 今年もおまえらが大好きな高校生たちの青春暴れ馬・・・


          雄英体育祭が始まディエビバディアァユウレディ!!??』



ついに、雄英体育祭が始まった。



参加選手は、クラスごとに控室にて待機している。



時計を確認していた飯田が、全員に号令をかける。



飯田「皆 準備は出来てるか!? もうじき入場だ!!」



芦戸「コスチューム着たかったなー」



尾白「公平を期す為、着用不可なんだよ」



それもそうだろう。 体育祭は全員、基本は体操服で出場する。



アイテムの持ち込みは、プレゼント・マイクや青山のように装備が無くては日常生活に支障をきたす者のような特例か、



自身のPRの為、自身の開発したものを装備できるサポート科だけだ。 といっても、入学して1月もたたずにそんなにたくさんの



装備を作れるはずもないが。



上鳴「一人だけ、ど派手アイアンマンカラーだけどここじゃあうらやましく思えてくるぜ。 緑谷。 それ、どうやったら手に入るんだ?」



芦戸「いいよねー! 私も飛鳥みたいな体操服がよかった!!」



飛鳥「そういえばまだちゃんとした理由訊いてなかったな・・・あとでオールマイトに訊いてみようかな」アイザワセンセーハシャベラナソオ



不意に、話しかけられた。



【選択安価】 話しかけてきた人は・・・!?



1飯田 2麗日 3轟 4爆豪 5口田 6三奈 7オールマイト
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/10(土) 00:54:40.06 ID:C5dR1f2F0
忘れてた。安価↓
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 00:57:27.70 ID:V5CkG5ZG0
7
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 01:31:55.54 ID:TP88sD/ko

エアウォークっつーかエアスライド持ちだし一位は楽々だな
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/10(土) 12:29:08.32 ID:C5dR1f2F0
オールマイト「ヘイ! 緑谷少年! ここにいたか! ちょっと話せるかい!?」ガッチャア



飛鳥「オールマイト・・・」



入口が狭いので、控室には直接入ってこない。



飯田「オールマイト先生!! もう入場ですが、我々も待っておきましょうか?」



オールマイト「いいや! 大丈夫だ! 先に行きなさい!」



飛鳥「話って・・・?」



轟「・・・・・・」



オールマイト「来てくれればわかるよ!!」ビッ



〜校長室〜



飛鳥「・・・・・」



ここは・・・・・。



オールマイト「そんなに硬くならなくとも・・・別に、怒られる呼び出しってわけじゃあないさ」ボシュウウウ



根津「そうさ! 今回は君に頼みたいことがあるのさ。 私の個人的な頼みをね」ピョコン



机の下から校長先生が出てくる。



飛鳥「オールマイトをパシr・・・」



根津「私も時間がないので早速話すよ! まずは、コレを観てほしいんだ」



指し示されたのは、ビデオデッキ。 校長先生がリモコンのボタンを押すと、



映像が表示された。



そこには、去年の体育祭の映像が映っていた。



飛鳥「これがどうかしたんですか?」



根津「・・・去年までは、学年別で優勝者を決めていたんだ。 しかし今回!


   期末テスト前に、学年で最上位生徒は一日だけ、計三人で特別遠征をつけることにしたのさ!」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/10(土) 12:46:51.56 ID:C5dR1f2F0
飛鳥「遠征・・・どこへですか?」



根津「それはまだ内緒さ! 行き先は私とオールマイトしか知らない。


   ・・・・・つまり私は君に、この遠征を推薦しているのさ!!」



オールマイト「相澤君の話によると、君はどうも一位を獲ることに固執していない。


       これはわれわれの勝手な期待だが、ぜひとも君にこの遠征への切符を勝ち取って欲しいんだ」ゴッファ



飛鳥「・・・・・・」



オールマイト「どうかな・・・?」



飛鳥「・・・了解です。 期待にはちゃんと応えます。 安心して見ていてください」



根津「うん! 流石だね。 それでは私は、三年ステージのほうへ行かなくてはならないので。


   応援しているよ!!」



飛鳥「失礼しました」



オールマイト「っと。 すまないな時間を取らせた。 もうすぐ第一種目・・・予選が始まるから、


       私につかまりなさい」ムキイ



〜会場〜



ミッドナイト「毎年ここで多くの者がティアドリンク!! さて運命の第一種目!! 今年は・・・・・・」



今年の主審はミッドナイトだったのか。 



18禁ヒーロー:ミッドナイト



本名『香山 睡』(かやま ねむり)



"個性"「眠り香」自身の肌から出せれる香りで、相手を眠らせることが出来る。 男にはさらに良く効くらしい。



腰まで伸ばした艶のある髪をなびかせ、手錠をはめ、全身を危ないタイツといわゆる「女王様」装備で包み、



壇上で鞭を片手に指揮を執っている。



信じられないかもしれないが、これでも教師でヒーローだ。
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 12:53:46.00 ID:TP88sD/ko
お、来てた
レースはエアスライドで余裕一位
騎馬戦は空高く飛んで1000万セーフ(落ちなきゃいいんだし)
戦闘面はいたぶれるね(ニッコリ)
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/10(土) 15:49:51.40 ID:C5dR1f2F0
寝落ち・・・( ゚д゚)ハッ!ヤベエ  改めて「資料」として漫画を読んでみると、色々と細かいところに気が付いて楽しいです。




第一種目、障害物競走だった。



ミッドナイト「計11クラスでの総当たりレースよ! コースはこのスタジアムの外周約4q!」


      「我が校は自由さが売り文句! ウフフフ・・・コースさえ守れば『何をしたって』構わないわ!」



巨大な多重連結式の門が音を立てて開いてゆく。 飯田は既にエンジンをかけ、三奈は穴の開いた特注の靴から溶解液を噴出させている。




ミッドナイト「さあさあ位置につきまくりなさい・・・」



パッ



門についている信号機のような、3つ並んだランプが右から消えてゆく。



パッ



全員の顔に緊張が走る。



パッ


ミッドナイト&プレゼント・マイク『スターーーーーーーーート!!』



一斉に門をくぐり、スタートゲート向かって全員が走り出した。



だが・・・・。



峰田「ってスタートゲート狭すぎだろ!!」



スタートゲートには、目の錯覚を利用したペイントが施されていた。



教室のドアと同じくらいの幅しかない。



つまりここがもう・・・



轟「最初のふるい」パキパキ



一番にゲートを抜けた轟が、一気にスタートゲットまでの道を凍らせた。



ッテエー!! ナンダコオッタ!! ウゴケン!! サミー!! ンノヤロォオオ!!
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/10(土) 16:08:22.67 ID:C5dR1f2F0
BOOM



近くで爆発音が聞こえた。



八百万「甘いわ轟さん!」



爆豪「そう上手くいかせねえよ半分野郎!!」



A組の面々は各々躱しているようだった。



轟「クラス連中は当然として・・・思ったよりよけられたな・・・」チラ



ウイイ・・・



ロボ「ターゲット・・・大量!」



いきなり人が吹っ飛ばされたかと思えば、コース外から、入試で出てきた4種類のヴィランが現れた。



プレゼント・マイク『さぁいきなり障害物だ!! まずは手始め・・・第一関門ロボ・インフェルノ!!」



ズン



4種類いるにはいるが、あの巨大なゼロポイントヴィランだけは何十体もいる。



パキ・・・タッタカターーー



轟が正面の数体を凍らし、その間を潜り抜ける。 



何人かが便乗しようとした。



轟「やめとけ不安定な体勢ん時に凍らしたから・・・倒れるぞ」CRAASSH



プレゼント・マイク『1−A 轟!! 攻略と妨害を一度に!! こいつぁシヴィー!!!』
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/10(土) 16:39:23.32 ID:C5dR1f2F0
飛鳥「エコーズ」ピョイッ



エコーズに飛び乗り、空からさっさとゴールに向かおうとした。



ロボの上を通り過ぎようとした時だ。



BBBBBBB



爆豪「ボッチぇ!!!!!   俺の前を!! 行くんじゃねえ!!!」



飛鳥「(´・ω・`)」



『ドッビュウウッーーー』



背中から突風を「体感」し、加速した。



爆豪「んなっ!! この糞!!!」BBBBBOOM








轟が見えてきた。 第二の障害物『ザ・フォール』



キノコのように切り立った崖を綱渡りで移動していく、というものらしい。



よく見ると、最短距離のロープは細く、最長距離のロープは太くなっている。



関係なしに、エコーズに乗り、エアスライドで通り抜けることにした。



轟「!!!」パキキキキ



轟が俺を凍らせようと氷結攻撃をしてくるが、突風から衝撃波に切り替えて一時的にターボしてかわした。



一人独走し、何やら開けたところに出たがお構いなしに空を渡った。 地雷か何か埋めてあったのだろうか。



プレゼント・マイクがおれのことをせこいとかエンターテイメントしてねえとかなんとか言っていたが構わない。



取り敢えず、俺は校長先生が推薦してきた特別遠征に行きたいのだ。



もうすぐそこにゴールがあったので、一位で通過した。



プレゼント・マイク『さあ続々とゴールインだ! 順位などは後でまとめるから取り敢えずお疲れ!!」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 16:46:36.36 ID:TP88sD/ko
予想はしてたし分かってたけどやっぱり吹くわ
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/10(土) 17:05:58.67 ID:C5dR1f2F0
麗日「緑谷君・・・! すごいねえ!」タッタカタッタカ



飯田「この"個性"で遅れをとるとは・・・やはりまだまだ僕・・・俺は・・・!」



飛鳥「麗日さん・・・飯田」



二人が近づいてきた。



麗日「一位すごいね! 悔しいよちくしょー!」



飛鳥「・・・飯田6位に麗日さん16位・・・・・」



飯田「さすがだ緑谷君。 君も"個性"を鍛えていたんだな」



飛鳥「・・・・・・二人で協力し合えばもっと早かったんじゃないの? もしくは俺たち三人で」



麗日「!!」



飯田「それは・・・」



飛鳥「まあ・・・いきなり他人と協力する、っていうのもプロから見てみればそんなに評価高くならないかもな。 忘れてくれ」



轟(推薦入試の時と同じように・・・・・氷の生成を推進力にして速度は上げていたはずなんだが・・・・・・不自然な加速があいつにはあった・・・・・)ニイ



爆豪「また・・・くそっ・・・!! くそがっ・・・!!!」サンイ



芦戸「19位かー。 ・・・・・・うぅ〜全然追い付けなかったなあ・・・・飛鳥」



蛙水「・・・仕方ないわ三奈ちゃん。 それよりも、名前で呼ぶようになったのね」ケロォ



口田「・・・・・」💦



ミッドナイト「予選通過は上位42名!!!」



どうやら、結果が出たようだ。



予選突破はヒーロー科から40名、サポート科、普通科から1名ずつだった。



ミッドナイト「さーて第二種目よ!! 私はもう知ってるけど〜〜〜〜・・・


       何かしら!!? 言ってるそばから・・・・・・・コレよ!!!!」バーン



上鳴「騎馬戦・・・!」( ´゚д゚`)  峰田「騎馬戦・・・!」(*´Д`)  蛙水「個人競技じゃないけどどうやるのかしら」    一旦区切ります。                     
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/12(月) 17:01:42.47 ID:NlpVxdeWo
次はいつかな
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 16:58:52.14 ID:WUYjerPM0
小説っ! 書かずにはいられないっ!!!




ミッドナイト「参加者には2〜4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ! 基本は普通のルールだけど


       一つ違うのが・・・先ほどの結果にしたがい、各自にポイントが振り当てられること!」



砂藤「入試みてえなポイント稼ぎ方式かわかりやすいぜ」



砂藤、口田、障子が誰と言わずとも集まる。 クラスでも体の大きい奴らなので、そのあたりはわかっているのだろう。



葉隠「つまり組み合わせによって騎馬のPが違ってくると!」



芦戸「あーー!」ナルホド



ミッドナイト「あんたら私が喋ってんのにすぐ言うね!!!」ピシャン



本当に、うまいこと作られたもんだと勝手に感心してしまう。 成績上位者同士で組めば



間違いなく通過できるだろうが、ヒーロー科の成績上位者にそんな奴らは少ないだろう。



だが、爆豪、轟辺りを除けば上位陣でもどうにか入ってくれる奴もいるんじゃないだろうか。



ミッドナイト「与えられるPは舌から5ずつ! 42位が5P、41位が10P・・・といった具合よ。


       そして・・・1位に与えられるポイントは1000万!!!!」



一瞬、時が止まったかのように静かになった。



飛鳥「・・・ん?」



バッ バッ



全員が俺のほうに振り返る。



飛鳥「1000万?」



自分で自分が混乱していることがわかった。 しかし考える間もなく、ミッドナイトが畳み掛ける。



ミッドナイト「上位の奴ほど狙われちゃうーーーーーーーーーー・・・下剋上サバイバルよ!!!」



飛鳥「ちょっと待っt」



ミッドナイト「上に行く者には更なる受難を。 雄英に在籍する以上、何度でも聞かされるよ・・・これぞPlus Uitra!」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 17:13:31.14 ID:WUYjerPM0
ミッドナイトの説明によると、試合の制限時間は15分、騎馬の構成メンバーの


ポイントの合計を一つのハチマキに表示し、終了までに保持Pを競うようだ。


首から上にハチマキを着けてさえいればハチマキを奪われても騎馬が崩れてもアウトにはならず、
 

崩し目的などの悪質行為を除けば"個性"発動もありらしい。



ミッドナイト「それじゃ、これより15分! チーム決めの交渉タイムスタートよ!」



飛鳥「(´・ω・`)」



【選択安価】騎馬のチームを1〜3人決めてください。 原作の42位までならだれでも可。 それでは安価↓
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 18:54:04.18 ID:aHzOuXZfo
正直飛べばとれないけど、そこはどうにかしてくれるんでしょう?
芦戸
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 21:08:22.55 ID:TXXD21pVO
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 22:19:49.01 ID:6dQVGlDk0
とこやみ
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/03(火) 20:00:41.27 ID:+D1biKQf0
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/20(金) 22:54:23.78 ID:GAIBcAq00
a
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/07(火) 21:13:12.47 ID:RKEKqzaP0
a
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/04(土) 16:02:26.40 ID:JVtEcfwx0
a
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/21(火) 00:35:04.42 ID:P3ylpj3x0
まだか
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/04(火) 22:43:18.15 ID:lWwp2JMU0
煽り「年度末っ!! それは殺人者!!」








煽り「次回っ!! 何事もなかったかのように4月8日更新ッ!!!!」 土下座ア・・・OTZ
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 22:52:03.94 ID:iv8JxwtKo
全裸待機
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/04(火) 22:59:55.78 ID:lWwp2JMU0
〜オールマイトとの約束〜 「良い子の皆! テレビを見るときは、部屋を明るくして画面から離れたうえできちんと服を着て観よう!!」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 23:01:55.14 ID:iv8JxwtKo
はい!(着衣)
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 20:55:47.80 ID:bsbihUJKo
エイプリルフールは過ぎてるんだぞ
あんたがいい人だと俺に信じさせてみろ
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/11(火) 22:44:30.04 ID:W6Od5KUH0
何事もなかったかのように再開( ゚Д゚) お風呂が炊けました♪






芦戸「飛鳥! 私と組も!」


轟「組むぞ。 お前は前騎馬だ」


常闇「面白い組み合わせだな。 便乗させてもらうぞ」


飛鳥「ふえぇ・・・バランスもくそもねえよお・・・」


(チーム決定交渉開始1分後、あまりにも望まないメンバーに俺は囲まれていた)



轟「10000505ポイントか。 一応言っとく。 俺は左の力(熱)は使わねえ」


常闇「俺の個性は闇が深いほど攻撃翌力が増すが獰猛になり制御が難しい。 逆に日光かなどの光が当たれば制御できても衰える。

   左の騎馬を務めせてもらおうか」


緑谷「・・・・・」


芦戸「じゃあ、満場一致で私みぎね。 溶解度弱くすれば滑ったりできるよ!」



満場一致(俺の意見は無視)で作戦がどんどん決まってゆく。 



轟「緑谷はどのくらい飛べんだ。 4人分の体重であのスピードを維持できるか?」


飛鳥「無理・・・だね。 結論から言うと。 一次予選の、それこそ4分の1しか出ないと思うよ」


轟「ってことは飛んで回避はきたいしないほうがいいか。 他には何ができる」


飛鳥「敵騎馬への悪意ある攻撃・・・を制限するなら360度の視界と高性能な聴覚による感知。

   ・・・というか、『音』による攻撃や不可視であることを除けば基本的には常闇のダークシャドウの下位互換かな」


芦戸「飛鳥の"個性"の話初めて聞いたかも。 じゃあ、見えない生き物を飼ってる感じなんだね」


緑谷「そうなる」


常闇「名で呼び合う仲か・・・ふむ、いささか無粋だったな」


轟「十分だ。 多分爆豪あたりは鼻から全開で来るぞ。 別にポイント稼がなくても奪われなけりゃ通れるわけだからな」





プレゼント・マイク「さァ上げてけ鬨の声!! 血で血を洗う雄英の合戦が今!!  狼煙を上げる!!!!!」



飛鳥「三奈さん!!」  芦戸「うん!!」


飛鳥「轟!」  轟「? おう」


飛鳥「常闇!!」  常闇「ああ・・・」


飛鳥「よろしく!!!」                           
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/11(火) 22:56:55.57 ID:giQxLdr90
続き来ててうれしい
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/12(水) 00:03:50.77 ID:bUOD1poS0
長湯





プレゼント・マイク「3!!!  2!!  1・・・!」



ーーーーーーーーーーーーーSTART!



鉄哲「実質それの争奪戦だ!!!」


葉隠「はっはっは!! 緑谷くんいっただくよーーー!!」


常闇「いきなりの襲来とはな・・・・・・まず2組」


常闇「追われし者の宿命・・・選択しろ轟!」


飛鳥「もちろん!! 攻めの一手だろ!!!」


轟「当たり前だ」



轟が氷の壁を張り始める。 本当は常闇、飯田、麗日さんの組み合わせで行くはずだった。


それがこんな攻撃翌力にだけ偏ったチームが出来てしまった。 消耗戦、物量戦・・・とくにかっちゃんが来てからは


非常に厳しくなるだろう。 それともうひとつ、問題のチーム。



八百万「その調子ですわ飯田さん!! 間を縫うように移動できますか!!?」


飯田「ああ!! 兄との訓練で何度も練習したからな!!」ギュンギュンギュンッ!!


発目「フフフフフ・・・必要ならば私の冷却装置とブースターもありますからね。 間違ってもスピードが落ちることはありませんよ!」


麗日「キャパオーバーしなくても酔うわこんなん・・・」


発目「全員オートバランサー着用済みですよ・・・! フフフフフ・・・」


飛鳥「・・・」ギリ


"理想"だ。


轟「緑谷!! ハチマキ奪ってけ!! そのエコーズってのはポイント奪取の要だ!!」


飛鳥「わかってる・・・!!」


戦闘中の騎馬であろうと移動中の騎馬であろうと相手の目の前から堂々とポイントを奪ってゆく。


かっちゃんからうばうのは止めておこう。 報復が怖そうだし。


爆豪「ちょーしこいてんじゃねーぞてめーらぁっ!!」BOOM


・・・自分から参加しに来た。 


飛鳥「三時の方向地上2・5から爆豪っ!! 8時の方向に・・・障・・・子・・・?」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/12(水) 00:07:17.07 ID:bUOD1poS0
一旦落ちます。 長らくお待たせしてすみませんでした。
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/12(水) 00:14:00.81 ID:bUOD1poS0
あれ、行間この前のと違ってる・・・次回から修正していきます。
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 12:53:57.99 ID:0IlrelqOO
待ってないからさっさとエタれ
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 20:19:03.80 ID:4v7tc/A7o
待ってるからはよ
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 21:48:45.21 ID:4v7tc/A7o
いつものように、投下ください……
待ってます……
投……下……
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 22:32:50.47 ID:4v7tc/A7o
俺は『投下』を待っているだけだ!
『投下』はすべてに優先するぜッ!!
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/09(火) 08:55:01.76 ID:rqjn9im50
まだー?
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/25(木) 22:04:19.83 ID:qH+0ucP20
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 22:07:12.45 ID:8+JIBQxU0
>>270

明らかにこいつのせい
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/17(土) 20:47:15.98 ID:OWDBCPvy0
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/14(金) 02:21:13.87 ID:r1ETFIAT0
早よ
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 14:37:39.56 ID:sOWAfQ650
斜め後ろから190近い巨体が突進してくる。 たしか歌葉雨中学から来たやつだ。


障子目蔵。 リーゼントのような髪型にコウモリの様な水かきの張った三対の腕、鼻まで覆い隠すマスクが目立つクラス一の巨漢だ。



芦戸「アレ!? 障子一人だけ!? 騎馬は??」



常闇「一旦、距離を取れ! とにかく複数相手に立ち止まってはいかん!」



奇妙なことに、障子は体勢を低くしたまま、一人で突っ込んできた。



轟「ちっ」パキパキパキ・・・



轟が周囲を氷で蔽い始めた。


・・・そうか!


飛鳥「多分、誰か障子の・・・羽? に隠れてるんだ! 警戒しろ!!」



蛙水・峰田「さすがね(だな)緑谷ちゃん(ぁ・・・)」



芦戸「エーーー!? そんなのアリィ!!?」



ミッドナイト「アリよ!」



爆豪「ハッハア! ルールくらい理解してろ雑魚共!」BBB



轟「騎馬から離れて−−−」



常闇「飛んできたか!! ダークシャドウ!!」



爆豪「っしゃあああ!!」BOOOM



ダークシャドウ「うぐっ・・・」(´;ω;`)



マイク「やはり狙われまくる最上位共と、猛追を仕掛けるA組の面々共に実力者揃い!


    現在の保持Pはどうなってるのか・・・」


「7分経過した現在のランクを見てみよう!」


一位 A轟チーム

二位 B物間チーム

三位 B鉄哲チーム

四位 B拳藤チーム



280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 15:01:16.91 ID:sOWAfQ650



十二位 A爆豪チーム



飛鳥「!?」


予想外の結果が映し出される。


どうやら、泥棒猫がいるらしい。


物間「単純なんだよ。 A組」(笑)



爆豪「んだてめェコラ返せ殺すぞ!!」



上鳴「やられた!」



どうやらB組は、予選を捨てた長期スパンの策で体育祭に挑んできたらしい。


確かに体育祭前からA組が食っていた空気を覆すことでより強い印象を与えられるな。


イコール、轟を狙うことに固執しているわけではないということだ。


関わりさえしなければかっちゃんが自動的に落ちてくれることになる。


飛鳥「よし!逃げ切りがやりやs」



轟「チャンスだ! 緑谷!! エコーズで物間からポイントを奪え!」


・・・・・こいつは本当にそっち系の人間だと思う。 天然なのが恐ろしいところだ。


芦戸「ちょっ・・・なんで!? 皆から狙われちゃうよ!」



常闇「自ら修羅の道を歩もうというのか・・・フッ。 いいだろう」



芦戸「この戦闘民族どもお! そういうのはサドっていうの! 飛鳥、エコーズでこいつらどうにかできないの?!」



飛鳥・常闇「迎え撃て! エコーズ(ダークシャドウ)!」



芦戸「詰んだ気がする」


大丈夫。 最初っから詰んでいました。 


マイク「さァ残り時間半分を切ったぞ!! B組隆盛の中果たして−−−1000万Pは誰に頭を垂れるのか!!!」



飯田「緑谷君」



飛鳥「? 飯田・・・」



飯田「そろそろ・・・君に挑戦する!! トルクオーバー!」キュウウウウウン!!!
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 15:04:11.12 ID:sOWAfQ650
一旦置きます (・ω・)つ粗茶
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 16:14:53.73 ID:sOWAfQ650
不意を突かれた。 そんな言葉が頭をよぎる。 


敵意の欠片もないにも関わらず、これ以上ないくらい神経を研ぎ澄ました飯田の声に、


そこが戦場であることを一瞬だけ、忘れてしまっていた。






レシプロバースト






DRRRRR!!


音が、意識の外から遅れて聞こえてきた。



飛鳥「・・・は?」



轟チーム「!!!??」



八百万「獲りましたわ! 飯田さん!!」



飯田「よし!」



常闇「っ・・・何が起こったぁっ!!」グアッ



芦戸「・・・?」



轟「しまった・・・ポイント・・・っ!!」



発目「!? !? なんですか!? 今のは!!」



飯田「トルクと回転数を無理矢理上げ爆発力を生んだのだ。 反動でしばらくするとエンストするが・・・


   発目君が八百万君に強力な粘着液と衝撃吸収マット、空気抵抗シールドの作り方を八百万君に教え、


   麗日君に無理を言って四人分の重量を0にしてもらった。 ・・・軽く音速は出ていただろうな。


   クラスメートにはまだ教えていない裏技だが・・・・・・・どうだ、言ったろ緑谷くん」



飯田「君に挑戦すると!!」



飛鳥・轟「クソ・・・ッ!」



轟「突っ込め!!」



マイク「いいいぃ〜〜〜っつの間にか時間は残り僅か!! カウントいくぜ! エヴィバディセイヘイ! 10!」
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/19(水) 16:37:31.42 ID:8ZH9fHRm0
久しぶりにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 17:01:15.41 ID:sOWAfQ650

会話についていけない。 どういうことだ? 何が起こった? 飯田が? なにをしたって? 


なにも、なにも出来なかった、わからなかった。 それでもなお感じさせられた、身体の横を何かが通り抜けた後、


音撃とともに来た圧倒的な衝撃波−−−


轟からの突撃命令に対応できない。 意識ははっきりしていたが、想像以上にダメージを体が受けていた。


死力を尽くし、無我夢中で八百万チームに向き直る。 


常闇「緑谷! 衝撃をもろに受けたか・・・っ! 俺も轟も動けん・・・!」



飛鳥「クッソ・・・エコーズッ!!」



ズビズバッーーー!!



麗日「おえ?」ゲロオ


八百万「これは・・・! 13号先生の・・・! くっ、情けない・・・」ビリビリ


どうやら騎手への反動も相当だったようだ。 未だ質量0の四人を自身の騎馬に引き寄せる。 動けない今、これしか方法はなかった。


互いに動けたのは、奇しくも右後方の騎馬のみだった。


発目「とっときのベイビーを・・・!! ああ壊れてる!! 衝撃耐性に改良の余地あり!」



芦戸「逃がすかあああああっーーーー!!」ダダダ



サポート科の女子が出した補助アイテムを強酸が溶かしてゆく。 残り時間は3秒だ。



マイク「3! 2! 1! TIME UP!」



ズゴッ



なんか横からかっちゃんが落ちてきた。


三奈さんは間に合わなかったようだ。 絶望感が目の前をぼやけさせる。


手持ちのポイントは根こそぎ盗られたのでいまの持ちPは0点。 ・・・・・どうやらこれで終わりらしい。


もう昼休みの時間だ。 肩を落として、食堂に向かうことにした。 






常闇「人の話は最後まで聞いておくものだ。 そうでなくとも勝負は最後まで何があるかわからんからな」モグモグ



飛鳥「ごめんて」



芦戸「仕方ないよー・・・本当に終わりかとおもいましたからね。 実際」ムグムグ
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 17:02:10.00 ID:sOWAfQ650
一旦置きます。 (´・ω・`)つ粗茶ぁ・・・
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 22:23:52.60 ID:PGX4ra+Po
乙はよ
早くしないと似たようなの書いちゃうぞ
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/19(水) 22:33:33.75 ID:8ZH9fHRm0
>>286
ぜひ書いてくれ
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/21(金) 15:08:15.20 ID:Qp2hklbb0
コカ・コーラ1,5ℓ飲み干しちまった・・・これってヤバい?
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/21(金) 15:22:48.72 ID:Qp2hklbb0

轟「・・・・・」ボー



結果として、第二競技は突破できた。


TIME UP の直前、ダークシャドウが1000万のハチマキだけ取り返していたらしい。


我ながら無様だと思う。 が、とにかくこれで最終競技に挑むことが出来る。


昼飯が終わればレクリエーション、普通の運動会が始まる。 最終競技はそのあとだ。


参加は自由なので、時間の使い方は人それぞれだ。




【安価】レクリエーションに参加しますか? Yes or No


※参加しない場合は一人だけ誰にでも会いに行けるので話をしたい人物の名前をレスしてください。

安価↓
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 16:39:39.40 ID:RpYvKwqZO
参加しない
爆轟
291 :全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga]:2017/07/21(金) 18:23:59.66 ID:R/StAlsI0
糞笑点だと思ったらガリのキン肉マン放送してたでやんす
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/20(日) 00:40:05.97 ID:28laQdRo0
まだ?
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/20(日) 01:20:10.57 ID:oY0coqLs0
今月中にくるかな・・・
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 22:00:57.52 ID:Iz1wgrPJo
マダー
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/20(水) 21:38:23.94 ID:bYPoXUKP0
早よ
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/21(火) 21:49:40.31 ID:Y5R5bkDB0
もう来ない?
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/24(火) 11:35:01.90 ID:GGdxfioR0
. -= ∧_∧
-=と(`・ω・´) <放置した言い訳を聞こうか・・・
 -=/ と_ノ
-=_//⌒ソ シュ

∧_∧ =-
(`・ω・´)`つ=- <ん? 言ってみたまえよ ほら
 `つ \ =-  シュ
 \,⌒\\,,,_=-

.  :ハ_ハ:ハ_ハ:.  ガタ
 :(;゚д゚)゚д゚;):  ガタ <し、仕事忙しかったんですぅ・・・
 :(´`つ⊂´):..   ブル
 :と_ ))(_ つ: ブル


 
.  ∧∧ ∧∧ アレアレ? ソンナノ前提ダロ?
 ∩゚Д゚,≡,゚Д゚)
  `ヽ    |)
    | _ |〜
    U U

.   ∧_∧__
  /(´・ω・`) /\
 /| ̄ ̄ ̄ ̄|\/
  |    |/
    ̄ ̄ ̄ ̄

   \パタンッ /
    _____  
   /  /  /|
  | ̄ ̄ ̄ ̄| |
  |    |/





昼食後・・・・・


飛鳥「心操・・・だったっけ。 どんな奴だろ」


最終種目は一対一の直接戦闘だ。


その前にレクリエーションがあるが参加するつもりはない。


せっかくだから次の対戦相手の情報収集に乗り出そうとした時だった。


爆豪「おい!! ボッチ!!」


飛鳥「うお」


後ろから唐突に声をかけられた。


爆豪「表出ろや」クイッ


飛鳥「えぇ・・・」








飛鳥「・・・・・話ってなんだよ・・・」


爆豪「・・・エコーズっつったか。 騎馬戦の時に聴こえたぞてめえ」


飛鳥「・・・・・」


爆豪「なんで俺に"個性"のこと黙ってたんだあ? 12年以上も隠しやがってよぉ?」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/24(火) 11:56:52.34 ID:GGdxfioR0


爆豪「俺をなめてたんか? 楽しかったかよ? 陰で俺のこと笑ってたんだよなあ?」


飛鳥「・・・・・・」


爆豪「無個性だったはずのお前に"個性"があって! それがとんだ「没"個性"」だかとおもったらこれだ!!

   てめえ道端の石っころだったろうがっ!!」グワッ


飛鳥「・・・・・・結局・・・何が言いたいんだよ」


爆豪「・・・・・ふん。 とにかく次は直接叩きのめしたらあ。 舐めたマネしてくれた借りはきっちりかえすかんな!!」クルッ


そのままドスドスとオラつきながら歩いて行ってしまった。


取りあえず宣戦布告されたことだけはわかった。


エコーズに火力はないが待ち望んだ対人戦だ。 出来る限り努力してみよう。


峰田「おいっ!! 緑谷!!」


上鳴「ちょっとコッチ来てみろって!!」


峰田「Rが17だ!!」


飛鳥「・・・?」






対戦の組み合わせが発表された。


最初に当たるのは、情報が無くて気になっていた心操という男だ。


そこを勝ち抜けば、轟か瀬呂とあたることになる。


爆豪にもいわれたことだ。 


油断せずギリギリまで作戦を立てよう。



【コンマ安価】

「体育祭最終種目 第一回戦」

1の位が「1」以外で勝利となります。

安価↓
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 12:31:42.72 ID:4CNlhn7g0
やあっ
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/24(火) 14:41:54.25 ID:GGdxfioR0

プレゼント・マイク『サンキュ―セメントス!

          ヘイガイズアァユゥレディ!?』

         
         『色々やってきましたが!!

          結局これだぜガチンコ勝負!!』


セメントスが四方に炎吹き上がるリングを競技場内に生成した。


初戦は自分だ。意識しないようにしても、心臓が暴れ出す。


大袈裟に深呼吸を一回、覚悟を決めて足を前に踏み出す。




眩しい会場に出た途端、大歓声と熱気が肌に刺さった。


背中と顔が暑くなる。


リングにのぼり、相手を待った。




心操「・・・・・・・」カツカツカツ


ぶっきらぼうに対戦相手が配置につく。


結局相手の情報どころか"個性"のヒントすらも見つからなかった。



プレゼント・マイク『一回戦!! 成績の割になんだその顔

          ヒーロー科 緑谷飛鳥!!

          

          対(バーサス)



          ごめん まだ目立つ活躍なし!

          普通科 心操人使!!』


         『ルールは簡単! 相手を場外に落とすか行動不能にする

          あとは「まいった」とか言わせても勝ちのガチンコだ!!

          ケガ上等!! こちとら我らのリカバリーガールが待機してっから!!

          道徳倫理は一旦捨て置け!!

          だがまぁもちろん命にかかわるよーなのはクソだぜ!! アウト!

          ヒーローはヴィランを捕まえるために拳を振るうのだ!』



心操「[まいった]・・・か。 わかるかい緑谷飛鳥。 これは心の強さを問われる戦い」


唐突に話しかけられた。


プロレスとかによくある挑発的なあれだろうか。


心操「強く思う"将来(ヴィジョン)"があるならなり振り構ってちゃダメなんだ・・・」


301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/24(火) 15:02:23.87 ID:GGdxfioR0

飛鳥「?」


プレゼント・マイク『そんじゃ早速始めよか!!』


心操「あの猿はプライドがどうとか言ってたけど『レディィィィィイ


   START!!』チャンスをドブに捨てるなんてバカだと思わないか?」


飛鳥「・・・・・・???」


心操「・・・・・・・・・」


飛鳥「?????」


心操「・・・チッ、馬鹿だな」


飛鳥(猿って何のことだ・・・?)


プレゼント・マイク『オイオイオイィ!? 二人共喋ってバッカで戦わねえの!?」


心操「ぐっ」


飛鳥「!」ダッ


ある種の空気に囚われてついボーっとしてしまっていた。


とにかく目の前の敵を倒さねばならない。 


相手の個性を知るため、とにかく接近してみる。


幸い、彼の動きはそこまでよいわけではない。


エコーズを顔に巻き付かせ不可視のプロテクターにしながら


心操に殴りかかった。


心操「ま、待て!! 降参・・・する・・・・・と言ったら止めてくれるか」


? 何もせずに敗けを認めるのだろうか。


黙って拳を降ろす。


心操「お、おい! なんか言えよ! 黙っていられるとコエーからさ」


飛鳥「え? うん」


するとーーーーー


心操「俺の勝ちだ」


飛鳥「!!?」


突然頭にモヤがかかったみたいに、身体を動かせなくなった。


意識を集中しても、まるで効果がない。 それどころかその意識さえもがじわじわと薄れてきている。
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/24(火) 15:26:51.09 ID:GGdxfioR0

心操「おまえは・・・恵まれてて良いよなァ緑谷飛鳥」


  「振りむいてそのまま場外まで歩いてけ」


飛鳥「・・・・・・・・・・・・・」クル


ヤツのいうことに逆らうことが出来ない。


歩みを止められない。


ぬかった・・・−−−−


催眠とは少し違う。 洗脳か。


全く見抜けなかった。 返事をしたタイミングか。


プレゼント・マイクが騒いでいるが全然耳に入ってこない。


場外まであと五歩だ。


何度も脚に止まれと頼むがむりだった。


完全に身体はヤツの支配下にある。


そう、身体だけは。




  ドヒュゥゥゥ



心操「!!?」ブワッ


飛鳥「オウフ」ドタッ


倒れた拍子に、意識がはっきりともどった。


身体もうごかせる。


心操「なんっだこれっ・・・!!」ズリリリリ


心操の服にはエコーズACT2の効果音がしっかりと映っていた。


飛鳥「ハア・・・正直焦った。 けど・・・これで詰みだよ心操人使。

   身体はともかく精神の支配は完璧じゃなかったみたいだな・・・

   俺のスタ・・・"個性"は精神由来なんでね」


心操「クソォッ!!」


滅茶苦茶な方向へ吹き飛ばされた挙句、彼は場外へと落ちていった。


頭を少し打ったらしく、保健室へと搬送されていく。


コンプレックス、だろうか。 実際俺も一度死ななければこの力を得ることは


無かっただろう。 爆豪の言うワンチャンダイブは残酷だが現実的な皮肉なのかもしれない。
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/24(火) 15:30:40.36 ID:GGdxfioR0
【安価】

第二回戦(轟戦)までの行動を決めてください。

1、人物訪問(一人まで。 名前を明記)

2、観戦

3、うろつく
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/24(火) 15:31:17.68 ID:GGdxfioR0
安価↓
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 15:37:28.80 ID:DNGKpN/xO
2
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/24(火) 17:06:14.89 ID:GGdxfioR0

麗日「オツカレ」


飯田「トナリあけてあるぞ」


飛鳥「悪いね」


一回戦第二試合、瀬呂範太と轟 焦凍のたたかいだ。


この試合で勝利したほうと戦うことになる。


轟は黙って相手を睨んでいた。


戦闘訓練で感じた違和感と同じだ。


人のことを認識してはいるものの「見て」はいない。


恐らく他のことで頭がいっぱいなんだろう。


一瞬、こっちの方を見た気がした。











麗日「すごかったねえボッチ君!」


飯田「あれだけの氷を一気に出されれば正面突破はまず無理か・・・

   いや、僕の脚の回転ならば・・・・・」


飛鳥「・・・・・・・」


正直、轟のことはよく知らない。


ただ、何となく戦い終わったその姿が


ひどく悲しく見えた。





一回戦が終了しリングに向かう途中、廊下でエンデヴァーと


すれちがった。


親子だからか、雰囲気が息子と似ていた。


ブーツの炎が少し俺の足に当たったが、一瞥もくれず去っていった。


そして、いよいよ第二回戦が始まる。

【コンマ戦闘安価】


現在のHPは300です。 攻撃されるたびコンマ二桁の数をHPから引いてゆき、HPが0になると敗北です。

轟の攻撃回数は8回です。 耐えきれば勝利となります。

安価↓
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 17:07:49.51 ID:iVGqF3G00
たあっ
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/03(木) 16:46:51.47 ID:wdZCuNgW0
待ってたよ
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/03(木) 17:31:18.24 ID:ruBeL+HC0
ageんじゃねえよ作者来たのかと思ったわ
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/03(木) 18:20:37.06 ID:8n1kCzvv0
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/05(土) 13:00:20.74 ID:79UPDKJq0


『今回の体育祭 両者トップクラスの成績!!

 まさしく両雄並び立ち今!!』


『緑谷 対(バーサス) 轟!!』




『START!!』



まず氷結が来る!!


開始瞬間にーーーー・・・


ぶつけろ!!


地面から噴火するかのように、尖った氷壁が襲い掛かる。


間に合え!!



[ドグオオ オンッ!!]



爆撃の擬音をリングに張り付け、氷塊を四散させる。


轟「そんなこともできんのか・・・・・・」


プレゼント・マイク『おオオオ!! 破ったあああ!!』


轟「音による攻撃ってなら音波みてぇなもんかと思ったが・・・

  なるほど。 [擬音]か」


轟「だが・・・複数仕掛けんのは無理らしいな!!」パキ


【コンマ戦闘安価】


現在のHPは249です。 攻撃されるたびコンマ二桁の数をHPから引いてゆき、HPが0になると敗北です。

轟の攻撃回数は7回です。 耐えきれば勝利となります。

安価↓
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/05(土) 15:47:45.46 ID:yfLE3nLUo
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/10(木) 14:25:41.07 ID:sFU+R4PM0

スタンドはパワーを持つ霊体。


好きな時に触れれるし通り抜けることも基本事項としてできる。


しかしあまりに厚いものは通り抜けることが出来ず、無理に推し進めると


自身がダメージをうけてしまう。


つまり先ほどの氷壁が多方向から来るとなすすべがなくなるのだ。


かといってエコーズに乗って空中に逃げても、


今度は擬音を貼る場所に届かなくなるというわけだ。


だが・・・


飛鳥「隙は、ある」


今まで圧倒的な火力で相手を瞬殺してきたためか、攻撃が大雑把なのだ。


具体的にいえば正面から氷結攻撃ををぶつけるだけの一点張り。


このままじわじわと擬音を轟の方に貼り近づけていけばどうにかなる。


スタンドと違い"個性"には疲労する、という弱点がある。


耐久戦ならばこちらのほうが有利だ。


二撃目の氷を発破させた時だった。


轟「・・・!!」ダッ


俺の眼から三回目の氷壁に隠れて、轟が走り出すのをエコーズで確認した。


【コンマ戦闘安価】


現在のHPは203です。 攻撃されるたびコンマ二桁の数をHPから引いてゆき、HPが0になると敗北です。

轟の攻撃回数は6回です。 耐えきれば勝利となります。

安価↓
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/10(木) 14:29:07.91 ID:45CncIDP0
いよっ
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/10(木) 15:09:20.43 ID:XkpoREoEO
219.61 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)