【京一SS】一「ボクの京太郎に手を出さないでよ!」純「…は?」

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1 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/09(月) 23:53:41.68 ID:BrApCu2H0
・京太郎×一のキャッキャウフフなSS
・時は長野県予選
・キャラ崩壊はできるだけさせないようにするつもり
・でもキャッキャウフフ

っていうのを書こうと思うんだけど需要ある?
無くてもとりあえずこまめに更新しようとは思うのだけど


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483973621
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 23:57:32.61 ID:2PF2RqESo
京太郎は出ますか?
3 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 00:00:27.61 ID:xmdOfC3i0
>>2 タイトル通り出ますよ〜
京太郎アンチの百合好きさんにはオススメしないかもです
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 00:18:20.37 ID:dEjGnjgOO
いいから早く書くんだ
この季節に正座待機は辛いものがある
5 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 00:24:35.66 ID:xmdOfC3i0
>>4 すまんすまん
準備できたらじゃんじゃん投下するぜ
まあ足でも崩してリラックスしながら更新を待ちわびてくれ…
6 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 00:30:44.18 ID:xmdOfC3i0
〜長野県予選会場〜


久「…さてと、お昼も食べたし、会場の方に向かいましょう」

まこ「なんじゃ、随分と気合入っとるのぉ」

久「あら、だって決勝はもう目の前なのよ?」

優希「タコスがあれば決勝まで一直線だじぇ!」

京太郎「待て優希、それは誰が準備するんだ?」

優希「それはもちろん京太郎!お前だ!」

京太郎「ですよね〜」

久「あ、須賀君買い出しに行ってくれるの?じゃあバナナと牛乳もお願いしちゃおうかしら」

京太郎「それはバナナ牛乳じゃだめなんですか?」

久「一緒に摂ることに意味があるのよ!」

京太郎「わ、わかりました…」

まこ「相変わらず容赦ないのう…」

京太郎「じゃあ行ってきますね」

優希「頼んだじぇ!!」
7 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 00:36:24.07 ID:xmdOfC3i0
〜買い出しの帰り、会場〜


京太郎「いやぁそれにしても、咲のやつ凄かったな」

京太郎「これはもしかして、決勝も余裕なんじゃないか…なんてな!」

???「ウチに決勝で勝てるってことか?」

???「ボク達も舐められたものだね」

京太郎「うわ!すみませ…ど、どちら様で?」

一「ボク達は龍門渕高校。ボクは国広一って言うんだ」

一「こっちのガラの悪いお兄さんが井上純」

純「だからオレは男じゃねえ!」

京太郎「龍門渕高校…って、去年優勝したあの龍門渕高校ですか!?」

純「ああそうだ。その龍門渕高校に余裕で勝てるなんて、テメーどこの学校だ?」

一「純くんは怖いなぁ。この人もビビっちゃってるじゃないか」
8 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 00:46:47.79 ID:xmdOfC3i0
京太郎「俺は清澄高校一年の須賀京太郎です」

一「須賀くんか…高身長の金髪イケメンだよ純くん!」

純「国広君はいつもそういうところしか見てないのか…って清澄だと!?」

京太郎「ええ清澄ですけど、どうかしましたか?」

純「清澄の五人目って一体何者なんだ!」

京太郎「うぇ!?さ、咲のことですか?」

純「名前なんか知らねーよ!」

智紀「宮永咲…その人で合ってる」

一「あれ、ともきーいたんだ」

智紀「ひどい…」

純「だからそんなんどうでもいい!どういう奴なんだ!」

京太郎「あいつはただのポンコツ文学少女ですよ」

純「は?」

一「まあまあ落ち着いて純くん。それでどんな感じの子?清楚系?可愛いの?」

京太郎「清楚系、可愛い…とは思わないですけどね、昔から一緒にいるので」

一「昔からってことは、幼馴染か何かなのかい?」

京太郎「ええ、まあ。あいつ俺がいないとダメダメなので」
9 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 00:57:29.43 ID:xmdOfC3i0
純「だーかーらー、そんなことはどうだっていいんだよ」

智紀「問題はその人が打つ麻雀の話」

純「そう!それなんだよ」

京太郎「いやいや、それ他校の人に漏らしてはいけないのでは…?」

一「そうだよ純くん、須賀くんも困ってるじゃないか」

京太郎「そ、そろそろみんなのところに戻らなければいけないので失礼します!」


タッタッタッタッ


一「あーあ、行っちゃった…肝心なところは聞けなかったね」

一(須賀くんか…結構イケメンだったな)

純「ったく、衣も全然来る気配がねえし…」

一(咲さん、か…幼馴染ってことは仲いいのかな)

純「透華も訳の分からないことばっかり言ってるし…」

ノドッチ!ノドッチデスワー!

一(付き合ったり、してるのかな)

純「大体国広君があの須賀とかいうやつを変に庇うから」

一「!!」

純「イケメンがなんだってんd」

一「いや違う!違うんだよ純くん!全然そういうのじゃなくて!」

一「あっ…」

純「な、何だ突然動揺して…まさか」

智紀「須賀京太郎に」

一「一目惚れとかじゃないから!!」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 01:00:25.99 ID:TRTz60m+o
俺のはじめちゃんキターーーーーーーー!!
11 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 01:03:43.83 ID:xmdOfC3i0
純「…墓穴掘ったな」

智紀「まだこっちは何も言ってない」

一「も、もう!からかわないでよ!」


〜会場内ホール〜


京太郎「お、お待たせしましたー」

優希「遅いぞ京太郎!」ミゾオチッ

京太郎「ぐぇっ!」

咲「だ、大丈夫!?京ちゃん!」

京太郎「なんとか、生きてる」

和(いけません優希!)

和「これでは咲さんが須賀君に気を遣ってしまいます!」

和「私の咲さんが男に寝取られることになるんですよ!」

「「「「「え?」」」」」

和「な、なんでもありません!!」

久「それはそうと須賀君、随分遅かったじゃない」

京太郎「あーいや、ちょっと迷っちゃって」
12 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 01:09:19.48 ID:xmdOfC3i0
久「長野で?ホームグラウンドで迷ったのかしら?」

京太郎「あの、いや違うんです」

まこ「大方、清澄だからゆーて他の学校に声でもかけられとったんじゃろ」

京太郎「そうですそれです!」

久「あら、意外と他校の女子にうつつを抜かしていたんじゃないかしら。ふふっ」

京太郎「なんで信じてくれないんですかー…」

咲「京ちゃんサイテー」

京太郎「だから違うって」

京太郎(4割は合ってるけど…)

優希「やはり犬の放し飼いは厳禁だじぇ」

京太郎「犬じゃねえよ…」

和(こちらを見ないでください須賀君)

和「この調子で咲さんからの好感度も下がってしまえば…あっ」

京太郎「和、なんか言ったか?」

和「…何も言ってません」

京太郎「全くみんなひどいなあ…染谷先輩以外」

京太郎(でも部長が言ってることも間違ってないんだよなぁ)

京太郎(二人ともおっぱいなかったけど)

京太郎(あ、でも後ろにいたともきーさん?はいいおもちをおもちだった)

京太郎(まあよく見えなかったけどな)

京太郎(国広さんか…おっぱいは抜きにしても、可愛かったな)
13 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 01:24:09.73 ID:xmdOfC3i0
咲「…ちゃん、京ちゃん!」

京太郎「うわわ、咲!どうかしたか?」

咲「なんかぼーっとしてたから…大丈夫?」

京太郎「あ、ああ!大丈夫だぞ!さ、次の試合も頑張れよ!」

咲「う、うん!ありがとう///」

優希「タコスうまー、これで次も余裕だじぇ!」

久「私もバナナと牛乳飲もうかしら」

まこ「まぁたテレビの情報に流されとる…」

和「なぜ咲さんが顔を赤らめているのですか?」

咲「ふぇ?あ、赤くなってないよ!」

京太郎(っとまあ、場が落ち着いたところで…)

京太郎(国広さんが頭から離れねえ)

京太郎(隣りにいた男の人も思い出せないくらいだ)

純(オレは女だ!)

京太郎(ん?今直接脳内に…まあいい)

京太郎(次に会った時は思い切って連絡先でも聞いてみよう)

京太郎(あれ、次って言ってもいつ会えるんだ)

京太郎(まずいぞ、お先真っ暗だ…)
14 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 01:25:39.98 ID:xmdOfC3i0
>>10 何を言っている?「俺の」はじめちゃんだ(以下無限ループ)
15 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 01:34:00.55 ID:xmdOfC3i0

〜会場内休憩所〜


透華「一、そこに座りなさい」

一「な、なんで!?」

透華「純から全部聞きましたわ」

純「悪いな国広君、ちょっと面白そうだったもんで」

一「全然面白くないよ!」

透華「早く座りなさい!正座ですわ、正座!」

一「うう…なんだってボクが…」

智紀「…」カタカタ

透華「何やら先ほど、一が他校の男子生徒に骨抜きにされていたらしいですわね」

一「話ってそれなの!?待って透華」

透華「口答え禁止ですわ!」

一「ひどいよ!!」

透華「それで、その殿方はどこの学校ですの?」

一「そんなのどうでもいいじゃないか…」

純「清澄だよ、清澄」

一「ちょ、純くん!?」

透華「清澄…ハハーン、なるほど納得しましたわ」

透華「しかし残念ですわね」

一「!?な、なにが?」

透華「その殿方は一には振り返らない!なぜなら!」
16 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 01:40:22.14 ID:xmdOfC3i0
純「原村和、だろ?」

透華「ご名答ですわ!」

一「…ごめん透華、ボクちょっと意味が分からない」

智紀「原村和ほどルックスが良ければ、男子はそっちに寄っていく…」

透華「つまり胸元に無駄な脂肪を有していない一の勝ち目はゼロ!ですわ!」

一「透華、原村和のルックス認めちゃってるけどいいの?」

透華「そ、そんなもの、認めるわけありませんわ!」

一「言ってることがメチャクチャだよ…」

透華「ハギヨシ!」パチンッ

ハギヨシ「いかが致しましたか、透華お嬢様」

透華「清澄の殿方の情報を集めなさい!」

ハギヨシ「んっふ、既にこちらにございます」

透華「へ?」

一「へ?」

純「エスパーかよ…」

智紀「…」カタカタ


シリョウペラペラ…


透華「一、やはりあなたでは厳しいものがありますわ」

一「な、なんでさ!」

透華「ほら、ここをご覧なさい」

一「なんだって…ふむふむ…こ、これは!」
17 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 01:54:08.76 ID:xmdOfC3i0
ちょいと頭痛いんで一旦区切らせてもらいます
今日の午後にはまた投下していく予定なのでよろしくお願いします
ほんとグダグダですみません
(書き溜めもないのにスレ建てたなんて言えない…)
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 01:56:49.48 ID:sZDd8MTjo

がんばれ
19 :sage :2017/01/10(火) 04:13:34.88 ID:rtaTmyDf0
龍門淵勢と京太郎ってハギー経由で面識あったはずでは
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 06:55:19.56 ID:UX2d5lMyO
合同合宿前の県予選の段階であったっけ?
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 07:13:49.39 ID:VRZzdUxuo
乙です
22 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 20:00:55.73 ID:xmdOfC3i0
こんばんは
多分九時半くらいから投下します

>>19 確か >>20 の言うとおり、県予選の段階では面識なかったと思われ


寝て起きて日課の咲視聴してましたが、やっぱはじめ可愛いですね
それとアニメ見てて、やっぱssって夜のテンションじゃなきゃ書けないなって
アニメ見ながら「俺夜中何やってたんだろう…」ってなるレベル

ちなみに余談ですが、イッチの咲初恋ははじめです
その後愛宕ネキとトッキーにべた惚れして、今一番好きなのは透華ですね
今回はじめssにしたのは、初恋っていうのと、上記三人の口調が難しかったから…

このssは出会い→初デート→告白(名前だけの)→同棲→セイントクロス→エピローグと考えてます
途中ちょくちょく小話挟んでいく予定です
どうですかね、セイントクロス苦手な方もいると思うので、皆さんが嫌であれば書かない方向でいきます
それと1000まで長引かせる自信ないので、次誰のほしいかっていうリクも受け付けます
「まだ序盤だろ!」ってなるかもしれませんが、計画は早めに立てるに越したことないので…

ではまた九時半ごろに
23 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 21:37:32.87 ID:xmdOfC3i0
また来ました
早速投下していきます




透華「そう!須賀京太郎は巨乳好き!これは揺るがない事実ですわ!」

一「で、でも!女性はおっぱいだけじゃないってボクが教えてあげれば…」

純「まあ別にどうでもいいんだけどよ、国広君」

純「すっかり須賀にメロメロなことを認めてるぞ」

一「え…?ああっ!」

透華「あら?そういう話ではなかったんですの?」

純「国広君が話をごまかすから、透華にはそれっぽく伝えたんだよ」

一「ハメられた…」

透華「まだ諦めてはいけませんわ、一」

一「無理だよ…ボクには女の子らしさもおっぱいもないんだ…」

透華「胸だけが女性の魅力ではないと教えてあげるのではないんですの!?」

純「透華、お前手のひらクルックルだな」

透華「当然ですわ!原村和に負けてしまっては、龍門渕の名が廃れてしまいますわ!」

純「やっぱそこなのかよ!」

智紀「…」カタカタ

一「で、でもさ、ボクと須賀くんは次にいつ会うかも分からないんだよ?」

透華「ハギヨシ!須賀京太郎をここに連れてきなさい!」

ハギヨシ「かしこまりました」シュバッ

一「待ってよ、向こうは普通に2回戦があるんだし、こっちだってシードとは言え決勝までに一度は試合あるよ!?」

透華「あら、須賀京太郎が女子の団体戦に出ているとでも?」

一「うっ…」

透華「それに、私達の試合は純が全て終わらせてみせますわ!」

純「衣もこねーしな」

一「んな無茶な…」
24 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 21:43:06.05 ID:xmdOfC3i0

〜清澄高校 控室〜


京太郎「それにしても、東場の優希はやっぱりえげつないな…」

咲「集中力っていうより、なんか能力みたいな感じだよね」

和「そんなオカルトありえません」

咲「でもほら、優希ちゃんならありそうじゃない?」

和「宮永さんが言うならそうなんでしょう」

京太郎「和って本当に咲に合わせたがるよな…麻雀部だけに『合わせ打ち』!なーんて」

咲「京ちゃん、それは全然上手くないよ…」

京太郎「分かってた、分かってたからそれ以上言わないでくれ…」

まこ「京太郎、変なものでも食うたんか?妙にテンション高いのお」

京太郎「え、そそ、そんなことありませんよ?」

久「あら、やっぱりさっき出会った美少女のことが忘れられないんじゃないの?ふふっ」

京太郎「だから違いますって」


コンコンッ


咲「あれ、誰だろう」

久「噂をすれば…?」

ハギヨシ「失礼致します。私、龍門渕の執事をしているハギヨシと申します」

京太郎「りゅ、龍門渕!?」

まこ「なんでそんな人がここに来るんじゃ?」

久「須賀君が手を出したのは龍門渕の生徒だったってわけね、納得だわ」

咲「京ちゃん…それ本当なの?」ゴゴゴ

京太郎「いい、いや違うぞ!断じて違う!」

和「大丈夫ですよ宮永さん、あなたにはわたしがずっとそばにいますから」
25 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 21:58:05.35 ID:xmdOfC3i0

久「それで、龍門渕の執事さんがどうしたのかしら?」

ハギヨシ「ええ、実はお嬢様が須賀京太郎様を連れてくるように、と」

咲「ふぇえ!?」

まこ「普通そこに手ぇ出すかのお…」

久「須賀君も結構ヤリ手なのねー」

和「最低ですね」

京太郎「待ってください、お嬢様については本当に心当たりが…」

ハギヨシ「んっふ、さあ行きますよ須賀君」

京太郎「え、ちょっと待ってくだs」シュバッ

まこ「き、消えた…」

久「嵐のように去っていったわね…」

和「宮永さん、これで邪魔する者はいなくなりました。さあ私と愛を育みましょう!」

咲「…ハギ京?でもハギヨシさんがリードしてる裏では京ちゃんに逆らえない設定で…京ハギも…」ブツブツ

優希「帰ってきたじぇ!!」ドアバァン

優希「あれ、京太郎がいないじぇ」

咲「京ちゃんなら男の人とデートに行ったよ!!」

まこ「え、違」

優希「京太郎のくせにデートとは生意気な!」

まこ「だから違」

久「ホテルにでも行ったんじゃないかしら」

まこ「部長まで悪ノリせんでも…」

和「ええ、ですから私と宮永さんもデートに行ってきます」

優希「のどちゃん、なんか変だじぇ」

まこ「そこはツッコむんかい!」


〜休憩所〜


ハギヨシ「お待たせ致しました」

透華「でかしましたわ、ハギヨシ!」

京太郎「突然瞬間移動したような気が…って」

一「あ、須賀くん…」

京太郎「国広さん…」


フタリダケノセカイ…


透華「…こほん」

京太郎「!」

一「!」
26 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 22:04:12.24 ID:xmdOfC3i0

透華「ハギヨシ!結婚式場を確保しなさい!」

一「何言ってるの透華!ボク達、まだ会うのも二回目だよ!?」

京太郎「そうですよ!それに俺はまだ15歳です!」

透華「あら?まだ誰も二人のために式場を押さえたとは言ってないですわ」

純「ちゃんと先鋒戦で終わらせてきたぜ〜」

純「ってこれどういう状況だ?」

透華「実は…」カクカクシカジカ

純「なるほど…つまりこいつは」

智紀「…両想い」

透華「めでたい!めでたいですわ!」

一「ごめんね須賀くん、うちはいつもこんな感じで勝手に話が進むんだ」

京太郎「いえ、大丈夫です。うちの部長も勝手に話進めるんで…」

透華「さあ!愛を誓いなさい!誓いのキスですわ!」

純「アツアツだな〜お二人さん」

智紀「…ふふ」

一「なんでこんなとこでキスしなきゃいけないのさ!」

純「ほう、つまりここじゃなかったらいいってことだな」

京太郎「落ち着きましょう国広さん!これは罠です!ここは俺が…」

京太郎「あ、あの!うちの控室でタコスが食べたいって騒いでる人がいるので、ちょっとタコス買ってきますね」

透華「ハギヨシ!出番ですわよ!」

ハギヨシ「では、こちらを届けて参ります」

京太郎「な、なんでタコス持ってるんですか…!」

透華「ハギヨシを誰の執事だと思ってますの?タコス作りなんて造作も無いですわ!」

京太郎「なんだよその無駄なハイスペック…」

透華「さあ、これで心配事はなくなりましたわ!愛を誓いなさい!」

京太郎「…とは言われてもなあ…」
27 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 22:22:07.56 ID:xmdOfC3i0

一「…須賀くん」

京太郎「はい、何でしょう?」

一「えっと、電話番号とメールアドレス、聞いてもいいかな?」

京太郎「え!あ、もちろんいいですよ!」

純「お、おい、これはどうなってんだ?」ヒソヒソ

透華「一にしては積極的ですわね」ヒソヒソ

智紀「…」カタカタ…ピタッ

一「あとさ…下の名前で呼んでも、いい?」

京太郎「ぜ、全然構わないですよ!」

一「ふふっ、ありがとう。じゃあよろしくね、京太郎くん」

京太郎「こ、こちらこそよろしくお願いします!国広さ」

一「も、もうっ!せっかくボクが勇気出して下の名前で呼んだのに…」プンスコ

京太郎「ええっと…一さん」

一「よろしい!」ニコッ

智紀「…録音完了」

京太郎「え?」

一「ちょっ!」

透華「流石ですわ智紀!あなたならやってくれると…信じていましたわ!!」

純「智紀も意外と興味津々だったんだな」

京太郎「で!ではそろそろ自分達の控室に戻りますね!それでは!」

一「あっ待ってよ〜京太郎くん」

純「『京太郎くん』だってさ」

透華「『京太郎くん』ですわね」

智紀「…『京太郎くん』…ふふ」

一「な、何なのさ!みんなして!っていうかともきー!録音消してよ!」

智紀「…せっかくPCの容量削ってるのに、簡単に消すと思う?」

一「うう…もうボクお嫁に行けないよ…」

純「何言ってんだよ、むしろその録音のお陰でお嫁に行けるんだろ?」

透華「これで一の将来も明るいですわ!」

一「ボクもう挫けそうだよ…」
28 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 22:41:16.43 ID:xmdOfC3i0

〜清澄高校 控室〜


京太郎「た、ただいま戻りました」

優希「遅いぞ犬!」ニパァァ

京太郎「おう、悪いな…って、その割に機嫌良さそうだな」

優希「なかなか戻ってこないお前の代わりに、執事服のタコス職人がくれたんだじぇ!」

京太郎(ハギヨシさんマジパねえ…)

咲「それで京ちゃん、ハギヨシさんとは何をしてきたの!?」

京太郎「え、いや、何もしてないぞ?」

咲「そうなんだ…」

まこ「咲は何を期待しとるんじゃ…」

久「それで?龍門渕のお嬢様とはどうなったのよ?」

京太郎「いやいや、本当にお嬢様とは何もないんですよ!」

久「お嬢様『とは』?」

京太郎「あっ…」

咲「分かってるよ京ちゃん…」

京太郎「え、なんで分かってるんd」

咲「執事さんとナニかあったんだよね!」

京太郎「だからそれはありえねえよ」

咲「そんな…」

和「宮永さん、元気を出してください!私の胸をお貸ししますから!」

優希「お!のどちゃんのおっぱい!私も借りるじぇ!」

京太郎「え、じゃあ俺も」


ピロリロリンッ


京太郎「ん?メールだ」

咲「ハギヨシさんからっ!?」

京太郎「だから違うって…なになに?」
29 :ハリウッド雑魚胃腸 :2017/01/10(火) 22:42:08.74 ID:xmdOfC3i0

====================================
From:国広一
------------------------------------
件名:はじめです
------------------------------------

えっと、メール届いてるかな?
早速なんだけど、今日の予選が終わって
から、どっかご飯でも食べに行かない?
なんか突然でごめんね(。>﹏<。)

====================================


京太郎(メールが…かわいい!!)

京太郎(えっと、でも今日の予選終わったら、明日決勝だよな…?)

京太郎(流石に決勝前は精神的に良くないんじゃないか…)

久「誰からのメール?」チラッ

京太郎「のわっ!?おどかさないでください!」

久「ごめんごめん、それでこの人とはどんな関係なの?」ニヤニヤ

まこ「え、マジか…」

優希「まさか本当に浮ついていたとは…京太郎の分際で!」

京太郎「な、仲がいいだけですよ!本当ですそれだけです!」

久「ふーん?そうなんだ?ホントかな〜?」

京太郎「ほ、本当ですよ!」

京太郎(まったくこの人達は…そうだ、返信しないと!)


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