【艦これ】提督「……さて、と」 夕張「何でしょう?」

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23 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:41:28.71 ID:YQB9fyw70
榛名「ならば……靴を放棄するまで!」

靴を脱ぎ、榛名はケーキを持って厨房の入り口へ跳んだ。

足柄「……」

しかし。足柄は反応しない。
己の調理を続けている。

榛名「……」

まさか、と思う榛名。

榛名(足柄さん、自分の粘着トラップで動けないのでは……)

だとしたら。
完全なアホである。
24 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:42:20.79 ID:YQB9fyw70
榛名「この勝負、貰いましたーー」

ニヤリと笑い、榛名はその場を離脱しようとして。
声を聞いた。

鳳翔「そうは問屋が」

底冷えのするそれは。

鳳翔「卸しません」

目の据わった鳳翔の音。
彼女の右手には、ぐったりとした不知火が握られていた。

不知火「すみま……せん……榛名さん……」

榛名「……!!」

鳳翔「もう逃げられませんよ」
25 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:45:03.94 ID:YQB9fyw70
観念なさい。と告げる鳳翔。
榛名はそれでも逃げようとして、反転した。

が。

雷「ここは通さないわ!」

目の前にドヤ顔の雷。

榛名「……読まれていましたか」

雷「厨房を封鎖したのに、なぜ窓の鍵は空いているのか。考えるべきだったわね!」

榛名「罠……軽率でしたか」

万事休す。
榛名の頬を汗が伝う。

雷「まぁそんなアホな事を本当にやるとは思ってなかったけどね……」

榛名「……」
26 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:45:38.45 ID:YQB9fyw70
肩を落とす榛名に、死神は歩み寄る。

鳳翔「榛名さん。わかっていますねーー」

榛名「ひ、ひぃぃ……」

絶対、絶命。
榛名は死ぬ。

かと。
思いきや。

誰かが食堂へ走りこんできた。

提督「おい!スパイを見なかったか、お前達!
……?……一体ケーキを持って何をしているんだ?」

提督である。
27 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:46:31.36 ID:YQB9fyw70



食堂


提督「なんだ、スパイじゃなかったのか……」

窓から侵入するなんて、スパイしか無いだろ……とガックリと肩を落とす提督。

足柄「何をガッカリしてんのよ……」

半目になって溜息をつく足柄に、提督は首をすくめて見せた。

足柄「……と言うか。良いのね?あたし止めたからね」

ちらりと横を見つつ、足柄は提督に確認する。
その視線の先には、正座させられた榛名と不知火。

提督「ま、何かを作って貰えると言うのは、ありがたい話だしな?」

足柄「その何かが本当に問題だと思うのよね……」

はぁ、と深い溜息。

そう。
提督は、榛名と不知火、2人の作った物を食べると言い出したのだ。
28 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:47:09.77 ID:YQB9fyw70
鳳翔「私は一刻も早く、罰を与えたいのですが……」

冷たすぎる鳳翔の声と目線に、不知火と榛名は体を震わせる。

提督「落ち着け。食ってからでも遅くは無いだろう」

カラカラと笑う提督。

提督「ほら、順番に出してみろ」

榛名「……はい!では私から!」

すくっと立ち上がり、榛名はケーキ的な何かを提督の前に差し出した。

提督「ほう……」

まずは眺める。

提督「……ショートケーキ……か……?」

顎に手を当て、頷く。
完璧に近いショートケーキ。
真っ青な事を除いては。
29 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:47:47.69 ID:YQB9fyw70
雷「……どうだか……ね……」

半目の雷は、腕組みして溜息を吐いた。

提督「……では、頂こう」

神妙な面持ちで鉄のフォークを握る。
そして、そのフォークは。
青いクリームでコーティングされたケーキへと差し込まれた。
そして。

ガギン。

と硬いもの同士がぶつかる音がした。

提督「……?」

もう一度、強めに刺す。
また、ガギンと言う音と強めの反力を手に感じる。

提督「……いや、意味がわからん」

なんだこれは……と思わず呟く。
30 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:48:32.61 ID:YQB9fyw70
外側のクリームは恐らく本物だ。
しかし、中に恐ろしく硬いものがある。

提督「……」

提督はフォークで表層のクリームを除去した。
そして現れるセメント。
しかも所々コゲている。

提督「……榛名、これは違う……これはケーキじゃない」

提督は首を振りながら言った。

提督「これは、焼きセメントだ」

ガッガッっとフォークで突き刺そうとするが、焼きセメントはビクともしない。
31 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:49:29.53 ID:YQB9fyw70
提督「何故セメントを混ぜた……」

榛名「勿論歯ごたえの為に……」

提督「待て。セメントは食い物では無いぞ」

榛名「案外いけますよ!」

提督「何を言ってるんだ。お前まさか食ったのか」

恐ろしい物を見るような顔で榛名を見る提督。

提督「……とにかく、これはダメだ。固すぎる」

フォークを皿の横に置き、提督は首を横に振った。

榛名「そ、そんな!せめて一口!」

提督「一口も何も、切れない以上全部食う事になるんだが。しかもセメントブロックを」

榛名「じ、じゃあ切れたら食べますよね?!榛名に任せて下さい!」

提督「やめろ!例え切れても食わんぞ!」
32 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:50:33.03 ID:YQB9fyw70
提督の制止も聞かず、榛名は焼きセメントを提督から取り上げ、床に置いた。

提督「一体何をーー」

榛名「破ッ!!」

裂帛の気合いと共に、榛名は己の拳をケーキに打ち落とした。

雷「ぎゃー!」

雷の悲鳴と共に。
焼きセメントは粉々に砕け散る。
クリームをそこら中に撒き散らしながら。

榛名「どうぞ!」

提督「どうぞじゃない!粉々じゃないか!
もうただのセメントの破片だぞこれは……!」

榛名「……そんなバカな……!ケーキの筈が……」

提督「何故そんな愕然と出来るんだ……」

呆れて溜息をつく提督の前に、榛名は崩れ落ちた。
33 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:51:01.09 ID:YQB9fyw70
鳳翔「諦めなさい……」

その榛名の頭を、ガッと片手で掴む鳳翔の声音は冷たい。

榛名「いやぁぁぁ……」

アイアンクロー。
抵抗虚しく、榛名はそのままどこかへズルズルと連れて行かれた。

提督「……連れて行かれたな」

足柄「……そうね」

雷「南無阿弥陀仏……」

不知火「くっ……私はこうはなりませんよ……!」

取ってくるので待ってて下さい、と言い残して消える不知火。
34 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:51:35.91 ID:YQB9fyw70
提督「不知火か……
あの榛名を見てからだと怪しいな……」

足柄「だから止めたのに……」

雷「もっとやばいわよー」

提督「……」

提督が複雑な心境に陥っていると、不知火が帰ってきた。

不知火「栄養満点スープですよ……!」

自信満々に鍋を持って近付いてくる不知火。
だが。

提督「待て」

不知火「?」

提督「めちゃくちゃ臭いんだが」

不知火「雷さんがですか?確かに少し……」

雷「なんで?!少しって何?!」
35 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:53:01.95 ID:YQB9fyw70
提督「お前の鍋だよ……」

不知火「ああ、鍋ですか。まぁ、良薬は口に苦しと言いますし、多少は我慢して下さい」

そういいながら、鍋を提督の目の前に置いた。
そして蓋に手をかける不知火。

提督「待て、やめろ!開けるな!」

不知火「?」

提督「この匂いはヤバイ……凄まじい刺激臭なんだが、一体何なんだ……?」

不知火「鉄分や各種ミネラルのスープですよ」

提督「ほう……?サプリか……?」

不知火「いえ。素材の鮮度を生かすために直接入れました」

提督「……こいつは一体何を言っているんだ」
36 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:54:34.82 ID:YQB9fyw70
不知火「まぁまぁ……開けますよ」

カパッと鍋の蓋を取る不知火。

足柄「臭っ!前はこんな臭いしなかったのに……!」

提督「がはっ……な、んだ……これは……
塩酸か……?」

不知火「流石提督ですね。でも違います」

提督「そ、そうか。流石に俺の食う物に塩酸を入れたりはしないーー」

不知火「ええ。王水です。色々溶かしました」

提督「……こ、こいつ……結構なバカだぞ……」

雷「怖いわ……」
37 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:55:04.64 ID:YQB9fyw70

不知火「フッ……ささ、提督」

提督「ささ、じゃないぞ……食えるか!」

不知火「案外いけます」

提督「こいつらの案外は一体何を意味しているんだ……俺は恐ろしい」

戦々恐々とする提督。
尚も食べる事を渋っていると……。

鳳翔「……もうよろしいでしょうか?提督」

不知火「ひっ?!」

鳳翔がいつの間にか食堂に戻っていた。
全身を朱に染めて。
血のせいかその頬は上気しているように見えた。

雷「血……血塗れ……?」

不知火「ま、まさか榛名さんは……もう……」

ひぃ、と小さく悲鳴を上げて慄く二人。

鳳翔「次はあなたが血の海に沈むのです……」

死の宣告。
38 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:55:53.24 ID:YQB9fyw70
不知火「てててて、提督……!」

溜息をついて、提督が発言した。

提督「……それは血なのか、鳳翔?」

その問いに。
キョトンとしてから。

鳳翔「まさか。これはーー」

フルフルと首を振って。

鳳翔「ーー絵の具です」

提督「絵の具らしいぞ、不知火」

不知火「今嘘付きましたよぉぉこの人……三秒前に血の海って言ってましたよぉぉ」

地団駄を踏み始める不知火。

不知火「い、嫌です!嫌ですよ!て、提督……!せめて、せめて一口……!」

足柄「滅茶苦茶言ってるわね……この子……」
39 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:56:34.76 ID:YQB9fyw70
提督「……」

はぁ、と溜息を吐いて。

提督「雷。スプーンを」

雷「え……正気なの……」

提督「……」

提督は無言でスプーンを受け取った。

提督「さて……一口か……一口な……」

はぁ、と再び溜息。
全員が固唾を飲んで見守る中、提督は嫌そうな顔をしながらスプーンをスープの中に突っ込んだ。

スープに突っ込んだスプーンの先が一瞬で溶けて無くなった。
40 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:57:14.80 ID:YQB9fyw70
提督「ーー鳳翔」

鳳翔「はい」

不知火「いやぁぁぁぁ……」

そして不知火は何処かへ連れて行かれた。

提督「……」

三度溜息を吐く提督。

提督「……雷。この産業廃棄物二つを処理しておいてくれ」

雷「……わかったわ!」

提督「やれやれ……余計疲れたぞ……」

足柄「お疲れ様」

コトン、と水を差し出す足柄。

提督「……どうも、すまんね」

足柄「軽食、用意してあるけど。食べる?」

提督「助かる」

足柄は先程作っておいたサンドイッチを持って来た。
41 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:57:50.39 ID:YQB9fyw70
足柄「……最近、大変そうだけど」

提督「……まぁな」

サンドイッチを口の中に放り込みながら答える提督。

足柄「朝も機嫌最悪だったそうじゃない。鳳翔さんが落ち込んでたわよ」

提督「そうか……悪い事をしたな」

それきり無言になってしまう。

足柄「……何か、私達がすべき事は?」

提督「平常通りで行け。俺の多忙は関係ない」

足柄「……そ。わかったわ」

またも落ちる沈黙。
それは提督がサンドイッチを平らげるまで続いた。
42 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/01(水) 23:59:23.77 ID:YQB9fyw70
提督「ごっそさん。美味かったよ」

足柄「お粗末様」

提督「俺は部屋に引き上げる。連中の後始末は任せるぞ」

足柄「はーい。……。
……ねぇ」

足柄は提督の背中に声を掛けた。

提督「……何だ」

足柄「……また、余裕出来たら。鳳翔さんの話とか聞いてあげてよ」

提督は振り返らず。

提督「……そうだな。そうしよう。
ただ……今は、忙しい。すまない」

そう。
答えて去った。

残される足柄一人。
43 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:00:19.73 ID:9V0kRaZw0



夕方、食堂


鳳翔「はぁ……」

雷「はぁ……」

足柄「はぁ……」

ぐったりとした三人組の姿があった。

足柄「無駄に疲れたわ……」

雷「全くね……」

鳳翔「しかも何一つ解決してませんね……」

はぁ、と溜息。

雷「でもでも、案外提督、元気だったじゃない?」

足柄「……まぁ、ね」

鳳翔「スパイが何とか仰ってましたね……」

足柄「何かガッカリしてたわねー……」

雷「意味がわからないわ……!
ま、元気なら良いんだけど!」
44 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:02:35.09 ID:9V0kRaZw0
鳳翔「そう、ですね……」

足柄「……」

俯きながら微笑む鳳翔に、足柄は視線を向ける。

足柄「ま、時が解決してくれるわよ。別に、避けられたりしてなかったじゃない?」

鳳翔「……それはまぁ、そうですけど。
キッチンを破壊された怒りのあまり、きちんと提督とお話出来なかったのが……」

雷「普通に会話出来てたし大丈夫、大丈夫!」

鳳翔「……そうですか。あまり考えすぎても、良くないですね」

足柄「そそ。提督も落ち着いたら話す、みたいな事言ってたし。
誰にだって落ち着かない時はあるし、すれ違いは仕方ないわ」

雷「うんうん!」

鳳翔「……ありがとうございます、気を遣っていただいて」

足柄「どーってことないわ」

雷「ね!」

鳳翔「ふふ……。……それじゃ、晩御飯の支度でも、しましょうか。
何かまともな物を作って差し上げたい所です」

足柄「そうね。何か用意しましょ」

雷「そうと決まれば、早速取りかかるわよ〜!」

鳳翔「……はい」

鳳翔の笑顔と共に、サセン島の食堂に、少し明るさが戻った。
45 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:04:54.11 ID:9V0kRaZw0


















46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 00:05:42.53 ID:9V0kRaZw0
その日の。

深夜。

食堂。

提督「……」

執務室から出てきた提督が居た。

提督「……用意してくれてたんだな」

机の上に置かれた、冷めた料理を見やって呟く。

横に、丁寧な字で『温めて下さいね』と記された紙片が添えられていた。

提督「……」

提督は、しかし、その食事には手を付けずに、建物の外へ。

夜の海風に吹かれ、上着の裾が踊った。
昼のうだるような暑さとうって変わり、冷えた空気が肌を撫でる。

提督「……」

満天の星空だ。

それを視界の端に捉えつつ。
無言のまま。
歩く。
47 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:06:32.68 ID:9V0kRaZw0
そうして。
着いた先は島の港。

哨戒の交代時間ではない。
何故、この深夜に提督はここへやってきたのか。
それは。

提督「おい。
……居るんだろうーー」

呼び掛ける。

提督「ーー夕張」

夕張「はーい」

視界の外から声。
其方を見ると。
艤装を付けたままの艦娘が水面に立って居た。

夕張「久しぶりね!提督」

夕張だ。
月に薄く照らされる顔は、緩やかな笑みを湛えている。
48 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:07:26.22 ID:9V0kRaZw0
提督「……ああ」

対する提督の表情は厳しい。

夕張「こうして顔を見るのは何年振りかしら〜?」

提督「……さぁ、な。3年か4年か5年か」

夕張「随分と適当な返事ね。つれないんだから!」

やれやれ、と肩をすくめる夕張を提督は無視した。

提督「頼まれた物は、用意しておいた」

夕張「ありがとうございます、提督。助かるわ!」

彼女はあくまでにこやかだ。

提督「……一人か?」

夕張「……どう思う?」

訝しげな提督の問いに、クスクスと笑う夕張。
49 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:08:01.09 ID:9V0kRaZw0
提督「……俺の依頼した物は、どこだ」

その態度に、苛立つ提督。

夕張「ま!そんな恐ろしい声を出さないで、提督。怖がってしまうわ」

夕張は大袈裟に首を振ってみせる。

提督「……怖がる?」

訝しむ提督を見つめたまま。

夕張「おいで」

夕張は呼んだ。

目の前の水上で。
ザバーッと言う音と共に、輸送用潜航艇が浮かび上がる。
が。
人が乗る物では無い。

提督「……運貨筒」

そう。
運貨筒だ。
そして。
その影から。

「は、はじめまして……」

申し訳なさそうに、小さな艦娘が浮上してきた。
50 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:10:07.22 ID:9V0kRaZw0
運貨筒をけん引してきた者だろう。
しかし、やけに小さい。

提督「……夕張。この艦娘は」

その潜水艦娘を見つめながら訊く。

提督「何者だ」

そう。
見覚えが無いのだ。

夕張「……ふふ」

夕張は答えない。
代わりに、微笑むばかり。

提督「見たことが無い……まさかとは思うがーー」

提督の鋭い目線が潜水艦娘を貫き、彼女はビクッと体を震わせた。

提督「ーー伊400型か?」

「……ッ!」

目を見開く潜水艦娘。
そして。夕張は。

夕張「あははははは!」

爆笑していた。
51 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:10:38.86 ID:9V0kRaZw0
夕張「伊、伊400って最新型よ……ふふふふ!
よかったわねー!」

笑い過ぎて目尻に涙が溜まる。

夕張「ねぇ……ふふふ……まるゆ?」

くっくっく、と笑いの治らないまま、夕張は潜水艦娘に呼びかけた。

まるゆ「ま、まるゆはまるゆです……」

対するまるゆは縮こまるばかりだ。

提督「……まるゆ……?……聞いたことが無い名だな」

夕張「そうでしょうね」

提督「……」

夕張「まぁ、良いじゃない?まるゆが『何か』なんて。
提督には、もうーー」

微笑みながら。

夕張「ーー関係無いよね?」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 00:17:05.01 ID:sCDIUAexO
持ってたぞ!!!!!!!
53 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:33:08.37 ID:9V0kRaZw0
月光を受け。
妖しく光る双眸。

夕張「荷物だけ受け取っておけば良いの」

告げる。

提督「……」

一拍おいて。

提督「……そうだな」

提督は同意した。

提督「まるゆ、でいいか。ドックに運貨筒を入れてくれ。積荷を揚げる……付いて来い」
54 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:37:15.90 ID:9V0kRaZw0



深夜、ドックにて


提督「……そこでいい。止めろ」

まるゆ「は、はいぃ……」

そのまま提督は小型クレーンの電源を入れた。

夕張「ふっるい設備ね。……まるで出会った頃のみたい」

提督「……まぁな」

夕張「懐かし!本土で拾われたのが始まりでしたっけ」

提督「……昔話は良いだろう……おい、ハッチを開けてくれ」

夕張「はーい!」

上機嫌な声。
夕張は艤装を外し、陸に上がった。
そのまま運貨筒に近寄ると、手際よくハッチを開ける。
提督はその場から動かず、クレーンは勝手に荷物を引き出し始めた。
55 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:38:35.15 ID:9V0kRaZw0
夕張「そいえば、演習で太郎の所に勝ったって?」

提督「……まぁな」

夕張「提督って馬鹿なのかしら?」

にこやかに。
罵倒する。
突如として場の空気が剣呑になった。

提督「……」

はぁ、と提督は溜息。
これが、嫌だった。

夕張「目立ってどうするんですか」

提督「勝ってしまったんだ。……仕方が無いさ」

夕張「……あなたの考えている事は何となくわかるけど、ね?」

はぁ、とわざとらしい溜息をついて。
夕張の顔から笑顔が消えた。

夕張「その独り善がりで此方にまで、迷惑掛けないでね?」
56 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:39:01.86 ID:9V0kRaZw0
鋭い目線。

提督「……善処しよう」

夕張「お願いしますよ、提督」

再び夕張の顔に笑顔が戻った。

提督「……ああ」

渋い顔で答える提督。
その後は無言のままに作業を続ける。

夕張「……しっかし、起きてこないんですね。ここの艦娘達」

手持無沙汰になった夕張がドック内をうろつき始めた。

提督「その方が都合がいいだろう」

夕張「でも、結構音してるじゃない?」

提督「深夜だぞ。生活リズムが安定してるんだよ……お前と違ってな」

提督の返しに、夕張は薄ら笑いを浮かべながら鼻を鳴らした。

夕張「平和ボケしてるんじゃないの?……私と違って」
57 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:39:48.23 ID:9V0kRaZw0
提督「……」

夕張は無言の提督に歩み寄る。

夕張「ねえ提督、さっきの演習の話もそうだけど。
一体どうするつもりなの?」

提督「……どう、とは」

夕張「あなたのしようとしてる事とーー」

チラリとクレーンを見ながら。

夕張「あなたの艦娘に対する態度はーー」

トントンと提督の胸をつついて。

夕張「矛盾してるわよね?」

目を覗き込んだ。

提督「……そんな、ことは無い」

しどろもどろの提督に。
目を細めて応じる夕張。

夕張「ほんと?嘘付かなくていいわよ」

自分に。と付け足す。
58 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:40:54.84 ID:9V0kRaZw0
提督「……これはーー」

クレーンが自動で運び出している荷物を険しい顔で見ながら。

提督「ーーただの、保険だ」

絞り出すように。

夕張「……ふーん?保険、保険ねえ……」

少し顎に手を置いて思案する。

夕張「あぁでも確かに、やってることは本質的には同じなのかしら……」

提督「……何を、」

夕張「提督は」

言葉を遮り。
59 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:41:30.56 ID:9V0kRaZw0
夕張「艦娘にとって『いい提督』みたいな事言って。振舞って」

ぐるぐると提督の周りを歩き回りながら喋る。

夕張「優しい言葉を囁いて?大事に扱って?」

提督「……」

夕張「”自分”で考えさせる?」

カツン、と歩みが止まった。

夕張「それさ、洗脳って言うんじゃないかしら?」

提督「……。……そんな訳がないだろう……」

そんな提督をよそに。
夕張は冷ややかな笑みを浮かべたまま。
続ける。

夕張「そんな事いくらしても、赤城の代わりは生まれないわよ?」

提督「……っ」
60 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:43:16.46 ID:9V0kRaZw0
夕張「足柄も。鳳翔も。隼鷹も。赤城にはなれない」

提督「……違う、俺はそんな事を望んでいるわけでは無い……」

夕張「主張派が失墜してから。南方所属の艦娘を育て始めたのも。赤城の影を追い求めたからでしょう?」

提督「……違う……っ」

夕張「金剛も。北上も。大井も。赤城になれなかったから……太郎にあげたんでしょう?」

提督「やめろ……!」

夕張「弱い不知火を連れているのだって。不知火が赤城を知る艦娘だからってだけで。
不知火が赤城に『なる』かもって期待してるからでしょう?」

ふふっと笑って。

夕張「なれる訳が無いのに!」

提督「夕張ぃぃぃぃ!黙れぇっ……!」

衝動的に夕張の襟首を掴む提督。
だが、飽くまで夕張は冷静だ。
61 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:44:33.15 ID:9V0kRaZw0



夕張「図星?」

提督「……違うっ……」

ギリッと歯が鳴る。



62 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:45:53.70 ID:9V0kRaZw0
夕張「『お前は俺の手を離れた』」

提督「……」

夕張「覚えてる?提督が私に言った言葉ですよ」

提督「……っ」

パン、と夕張は提督の手を振り払って笑った。

夕張「だから……ふふ……提督のいう事は聞けないわね」

提督「夕張……お前は……」
63 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:47:11.64 ID:9V0kRaZw0
夕張「……あら。揚陸が終わってますよ」

クレーンの動作が止まっている事に気が付くと。
提督の言葉を最後まで聞かず、夕張はくるりと彼に背を向けた。

夕張「じゃ、この荷物貰っていくわね!」

提督の用意していた『物資』の箱を蹴って示す。
そんなに量は無い。

提督「……。……ああ……」

夕張を見ず、バツの悪そうに返事をした。

夕張「一人でも積めそうねー……」

そう一人ごちながら夕張が手際よく荷物を運貨筒に放り込む間。
気まずい沈黙があたり一帯を支配していた。
まるゆはあまりの居辛さに体を海へ沈めて、頭だけを水面から出している。

夕張「よしーー、と。積載完了!
まるゆ、そろそろ出るわよ!準備して」

まるゆ「はぃぃ……」
64 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:47:37.25 ID:9V0kRaZw0
提督「……」

夕張「……あ、そうそう提督」

外した艤装に手を掛けながら、夕張は懐から何かの小箱を取り出し、提督に向かって投げた。
受け取ったそれは。

提督「……たばこ?」

夕張「艦娘は鼻が利くの。だからそれはーー」

カラカラと笑って。

夕張「ーーただの、保険よ」

提督「……」
65 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:49:26.05 ID:9V0kRaZw0
艤装を装着した夕張は海面に降り立つ。

夕張「……さて、まるゆ!いくわよ!」

まるゆ「は、はいっ」

夕張は最後に振り返り。

夕張「ねぇ、提督」

笑みと共に。

夕張「あなたが私をこうしたのよ」

言葉を残して。

夕張「シンギュラリティは、近いわ」

闇に消えた。

提督「……」

残される提督一人。
66 : ◆hsyiOEw8Kw [saga]:2017/02/02(木) 00:55:35.86 ID:9V0kRaZw0
ここまで

読んでくださってる方、大変長らくお待たせしました...一度に投稿するにしては分量がすごいことになってますが...
やはりコンスタントにやっていかないとだめですね

夕張は出したい出したいと思ってたんですけどもう出しました
強引ですが

頑張って話進めます。
またみていただけると幸いです。
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 00:59:28.48 ID:zBzFA67n0
俺は戻ってきてくれると信じてたぞ!
絶対完結させろよな、最後まで読むから!
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 01:00:16.52 ID:sSBe9OP70
おつ
待ってました
ゆっくり自分のペースで頑張ってください
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 07:08:07.96 ID:jf2MebSa0
まさかと思ってみてみたら更新されて嬉しい
続き待ってます
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 10:49:35.31 ID:aXG8yLb7o
更新ありがてぇ…
夕張良いキャラしてんね
てか川内とかもだけど昔の艦娘ぶっ壊れすぎじゃないですかね…
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 20:45:37.45 ID:45NoHIPz0
もう諦めてたわ…
復活してくれてなによりだ
ほどほどのペースでやってくれると嬉しい
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 00:02:38.65 ID:s/JW/xTB0
スレタイパクりスレかと疑ってしまったわ(笑)

とりあえず乙!
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 01:26:57.35 ID:37u7SGKV0
加賀他空母組も壊れてるしむしろまともな奴はいるのか
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 16:22:04.49 ID:gqBbuQY00
内容思い出せない定期
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 02:36:46.16 ID:NqlTf3He0
更新来てた!
ありがとうございます!
ありがとうございます!
うれしい!
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 08:59:46.57 ID:1VfFFwTh0
さて、次の更新はいつになるのかな?
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 15:51:43.37 ID:d8Dm+aLVO
キエエエエエエエエコウシンキテタアアアアアアア

ずっと待ってたぞ!
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 21:41:31.66 ID:lTco/XTj0
更新お疲れ様です。前スレの最後がぐだぐだで終わっちゃったし諦めてました。ただまた続きが読めてとても嬉しい。頑張ってください。
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 17:07:08.37 ID:M1b9UciAO
さっそく失速したな
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 01:08:55.01 ID:TWMQNSKKO
ちょっとー
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/29(水) 02:06:37.96 ID:7rdkPEl70
お帰りなさいませ!!
「どうしてこうなった・・・」という困惑は隠しきれないけど!!
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 01:40:59.27 ID:1JGY596f0
また基地外か、壊れるなぁ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/03(月) 09:35:47.11 ID:uoFFD/e50
だめだったか
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/03(月) 12:27:09.57 ID:nVHrD0ex0
待ってますよ
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/08(土) 11:52:29.41 ID:1PwTnkBB0
まだかな
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 19:15:17.17 ID:i50sRqbH0
保守
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 12:51:17.03 ID:DzLFNEF40
艦これ4周年おめでとう保守
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 22:29:29.86 ID:UFNgid4r0
続きはよ

はよ
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 14:43:31.48 ID:MbyO61OX0
ゴールデンウィークに更新あるといいな
保守
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 00:26:13.94 ID:ScOCpyHO0
>>89
無かったな(泣)

90get
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 00:03:24.43 ID:f8okDzN50
保守
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 12:50:00.08 ID:qxULnt6T0
待ってる
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/24(水) 15:00:26.27 ID:DneyZnE50
私まーつーわ
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 19:32:36.45 ID:UjxYbKACo
いつまでもまーつーわ
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 22:01:54.14 ID:boYMcye0O
あくしろよ(暴言)
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 00:17:13.73 ID:lS0Tn8G50
まだかな
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 23:41:25.66 ID:lSnBtvHU0
続きはよ

はよ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 00:02:34.12 ID:Z7VK+p790
保守
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 00:17:29.93 ID:UHCzpY2X0
まだかな
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 01:24:36.55 ID:6jxS0vfF0
>>100get
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/10(土) 19:11:48.74 ID:FDQf1ANj0
>>101get
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/16(金) 22:09:58.50 ID:sfOxverY0
続きはよ

はよ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 01:47:18.10 ID:gADo0UfY0
待ってる
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/07(金) 05:51:40.42 ID:lINhuAxF0
七夕ですね
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 06:28:20.31 ID:5po/d4Vb0
久しぶりに保守
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/24(月) 03:56:04.15 ID:CF1uvEnbO
そろそろ生存報告してほしい
まあ死んではいないだろうけど
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 02:22:27.55 ID:qx95UcmSO
続き楽しみにしてるよ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 06:30:38.64 ID:+3LHKrRQ0
保守
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 21:27:25.50 ID:OlIntGsK0
保守
そろそろ更新してるかと思ったけど残念
続きを首を長くして待ってるよ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/15(金) 04:45:07.11 ID:0rMjRKpsO
保守
更新まだかー
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/17(日) 00:09:27.30 ID:ZQsG0wr10
うおおおん
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 00:14:05.17 ID:zTIdXwjA0
ageんなよ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 08:36:28.15 ID:mM5ADWPw0
保守
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 23:08:03.31 ID:8mnEz46Q0
まだかな
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/29(日) 06:53:18.10 ID:IxZg5/zBO
はよ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/01(水) 12:41:36.88 ID:9PUSCJJg0
ホントにこの作品だけは最後まで書いて欲しい
作者さん、大変だろうけど気長に待ってるから
落ち着いたらゆっくりで良いから再開してね
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/01(水) 14:34:43.80 ID:R5JaveYYO
どういう仕事とかしてたらこんなに間が開くんだろ
飽きたんじゃないの
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 03:24:18.19 ID:pZsgrCUO0
飽きちゃったのかなぁ…
ホントに読みごたえの有る
作品だっただけに残念です
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 08:08:46.58 ID:J+zXdjO7o
まさか作者はもう…
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 04:51:20.97 ID:BctPz8bKO
支援
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 06:25:14.79 ID:U6lQt5uR0
保守
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 19:38:24.54 ID:QQq4LQaq0
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